花陽「第一回、人気向上会議」凛「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
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1：
花陽「今日集まってもらったのは他でもありません、総選挙の途中結果についてです！」
希「ウチは別に気にしてないんやけどなぁ……」
花陽「希ちゃん、甘い！ おいしそうなくらい甘い！」ﾋﾞｼｯ
花陽「それだけ甘いと食べたくなってくるよ！」ｼﾞｭﾙﾘ
凛「凛はよだれを垂らすかよちんも好きにゃー」
希「なんやこれ……」
2：
花陽「とりあえずまずは順位を振り返ってみようと思います！」
花陽「希ちゃんは何位？」ﾋﾞｼｯ
希「は、8位や」
花陽「凛ちゃん」
凛「7位にゃ」
花陽「それで私は9位」
花陽「このままじゃ終われない！ そうだよね？」
希「せやからウチは……」
花陽「美味しそうな希ちゃんが」ｼﾞｭﾙﾘ
希「こ、このままじゃ終われんな！」
3：
花陽「そこで！ 人気を出すためにはどうすればいいのか会議しようと思います」ﾒｶﾞﾈ
凛「メガネかよちんにゃー！」ﾜｰｲ
希「かよちんはメガネ割と好評だったんちゃう？」
花陽「でも練習に邪魔だし……」
花陽「そもそもメガネで得た人気は実力じゃないよ！」
凛「かよちんかっこいいにゃー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
花陽「メガネをかける……」ﾒﾓﾒﾓ
希「でもメモはするんやな」
4：
花陽「まずは上位の人たちの分析をしてみようと思います」
凛「上位っていうと真姫ちゃん絵里ちゃん穂乃果ちゃんにゃ？」
希「現在のトップスリーはその3人やね」
花陽「まず真姫ちゃん。真姫ちゃんの人気の要因は？」
凛「やっぱり可愛いからかにゃ？」
希「可愛いだけやなくてわかりやすい性格もプラスになってるんとちゃう？」
凛「歌がうまいのも好印象にゃ」
希「ウチも真姫ちゃんの歌唱力は群を抜いてると思うわ」
7：
花陽「次に絵里ちゃん。絵里ちゃんの魅力は？」
希「これもやっぱり容姿やな。クォーターっていうのは大きいと思うわ」
希「μ'sの中でも一際大人っぽいし」
凛「大人の魅力にゃー！」
希「それにやっぱり歌もうまい」
希「ダンスも上手やし」
希「あとしっかりしてる時とはっちゃけた時のギャップとか……」
花陽「希ちゃんがいかに絵里ちゃんが大好きかは分かったけど、そのあたりにしておいてね」
12：
凛「最後は穂乃果ちゃんにゃ！」ﾜｰｲ
花陽「なんで凛ちゃんが仕切ってるの？」
凛「なんだか楽しくなってきちゃったにゃ！」
希「穂乃果ちゃんの魅力……。やっぱり何とは言えないけど人を惹きつける何かがあるよね」
花陽「努力家な所とかすごくかっこいいと思うし……」
凛「穂乃果ちゃんは誰が何と言おうとμ'sのリーダーにゃ！」
花陽「穂乃果ちゃんは惹きつける何か、と」ﾒﾓﾒﾓ
13：
花陽「やっぱり上位の人たちには何かしら理由があるんだよ！」ﾊﾞﾝ
花陽「以上を踏まえて私たちが人気になるにはどうすればいいか！」
凛「その前に凛たちの不人気の理由を討論した方がいいと思うにゃ」ﾊｰｲ
花陽「そ、そうだね！ なんで下位なのか分析した方がいいよね！」ｳﾝｳﾝ
希「凛ちゃんとかよちんは確かに可愛いけど地味っていうのがあるんとちゃう？」
凛「えー！ かよちんは全然地味じゃないにゃ！」
花陽「凛ちゃん……！」ｳﾙｯ
16：
希「地味っていうのはちょっと語弊があったね」
希「特徴がないっていうか……」
凛「かよちんの特徴はなんといっても声にゃ！」
花陽「凛ちゃんは語尾が特徴的だと思うな」
希「そういわれてみれば確かに2人とも特徴はあるんやね」ｳｰﾝ
花陽「希ちゃんの不人気は風評被害、かな」
凛「風評被害にゃ？」
花陽「うん、インターネットで調べると希ちゃんがデブって言われてるのをよく見かけるから……」
22：
凛「ひどいにゃー！ 希ちゃんは全然太ってないにゃ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ
凛「どっちかと言えばかよちんの方ｇ」
花陽「凛ちゃん？」ｷﾞﾛﾘ
凛「ひぃっ!?」ﾋﾞｸｯ
希「デブって言われても直しようがないやん」
希「ウチそんな太ってへんし……」
凛「勘違いなんだしお腹を見せればいいにゃ！」
希「『夏色えがおで1,2,Jump!』のPVで十分見せた気もするけど」
凛「確かにそうにゃ」ｳｰﾝ
23：
花陽「やっぱりマイナス面だけ見ても変わらないよ！」
花陽「人気を向上させる策を練らなきゃ！ チャームポイントを押していくとか！」
凛「凛のチャームポイントはキュッとあがったこのお尻にゃ！」
希「ウチはこのバストやな。μ's1の巨乳やし」
花陽「私は柔らかそうなほっぺただけど……」
花陽「なんだかどれも押していくにはあまり向いてなさそうなチャームポイントだよね」
凛「そんなことないにゃ。かよちんのほっぺはセルフ揚げまんじゅうでおいしそうにゃ！」
花陽「ひぇ?ん、食べられちゃう?っ」
凛「いただきまーす！」ｱｰﾝ
花陽「誰か助けてぇ！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
27：
花陽「うぅ、もうお嫁にいけない……」
凛「そしたら凛がもらってあげるにゃ」ｴﾍﾍ
花陽「もう、凛ちゃんったら」ﾎﾟｯ
希「……チャームポイントがダメとすると趣味とか特技？」
花陽「それだよ希ちゃん！」ﾋﾞｼｯ
凛「流石かよちん、切り替え早いにゃー」
凛「凛の趣味はスポーツ全部！ 特技はバスケのシュートと犬並みに鼻がきくことにゃ」ﾊｰｲ
希「語尾は猫なのに鼻は犬なんやね」
花陽「凛ちゃんはやっぱりスポーツができるし一見ボーイッシュな子って感じで押していくのがいいのかな……」
28：
希「ウチは趣味は昼寝と占い。特技はハンドパワーやな」
花陽「希ちゃんはやっぱりスピリチュアル路線かな」
凛「あと昼寝が趣味なのもデブって言われる要因だと思うにゃ」
花陽「あぁ、確かに……」
凛「あと確か好きな食べ物は焼き肉だったよね？」
希「うん、そうやで」
花陽「焼き肉に昼寝……。それは確かにデブって言われるかも……」
希「でもウチ、自分の気持ちを偽りたくないんや！」ｷﾘｯ
凛「希ちゃんもかっこいいにゃー！」
30：
花陽「私の趣味はお絵かき。特技は折り紙かな」
凛「かよちんは子供と仲良くなるのが得意なんだよねー？」
希「可愛らしいやん！ でもやっぱりちょっと地味やな……」
凛「おかしいにゃ！ こんなに可愛いかよちんが9位なのはおかしいにゃ！」
希「うーん、好きだけど一番に推してくれる人が少ないとか？」
花陽「アイドルは残酷な格差社会……」
凛「みんながかよちんを嫌っても、凛はずっとかよちんが大好きだからね！」ﾀﾞｷｯ
希「嫌ってるわけやないと思うんやけど……」
31：
花陽「凛ちゃん……。私も！ 凛ちゃんがにゃーにゃーうるさいって言われても、花陽は凛ちゃんが大好きだよ！」ﾀﾞｷｯ
凛「かよちんと」
花陽「凛ちゃんは」
りんぱな「「ズッ友だょ！」」ｱﾊﾊ
希「あのー、会議はどうなったん？」
花陽「凛ちゃん大好き！」ｷﾞｭｰ
凛「それよりも凛の方がかよちんを好きにゃ！」ｷﾞｭｰ
花陽「それよりも凛ちゃんのこと大好きだもん！」ﾓｯｷﾞｭｰ
希「これはうやむやになって終わるパターンやな」
32：
希「ハブライブってわけやね。いいもん、一人でチクショウ会や」
希「一人で焼き肉食べまくってやる……」ｸﾞｽ
にこ「希」ﾋｮｺ
希「にこっち！ いつからそこで見てたん？」
にこ「最初からよ。部室に来たら3人で何かやってるから入れなかったのよ」
にこ「まぁ、その。チクショウ会？ なら付き合ってあげてもいいわよ」
にこ「にこだって6位で悔しいんだから……」
33：
希「にこっち……！」ｳﾙｳﾙ
にこ「ほら、焼き肉行くんでしょ？」
にこ「にこはアイドルが焼き肉なんてどうかと思うけど、こんな時くらいは食べないとやってられないわ！」
希「にこっち大好き！」ﾀﾞｷｯ
にこ「ちょ、ちょっとやめなさいよ希」
希「ウチ第2次投票はにこっちに入れる！」ｷﾞｭｰ
にこ「アイドルが他のアイドルに投票ってどうなのよ」ﾔﾚﾔﾚ
にこ「で、でも、ありがと」ﾎﾞｿｯ
36：
希「にこっちはほんとかわいいなー」ﾂﾝﾂﾝ
希「なんで6位なのかさっぱり見当もつかんわ」ﾌﾟﾆﾌﾟﾆ
にこ「人のほっぺをツンツンプニプニするのやめなさい」
にこ「なんで6位なのはにこ自身が一番わかってないわよ……」ﾊｧ
にこ「ここから巻き返してやるんだから！」
希「その意気や！ ウチらはあと2回の投票を残してるんや！」
にこ「にこ達の戦いはこれからよ！」ｵｰ
希「……打ち切りみたいやね」
おわり
39：
乙！
オチも綺麗につけて良いSSだった
40：
乙
4
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