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咲「お姉ちゃん!!」久「はいはい」照「!?」


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6:
咲「あっ……」
照「おい、どういうことだこれは」
久「え、……ああ、あなた照さん?」
照「そうだが?」
照(こいつ、なんか飄々としていてむかつくな)
久「はじめまして。咲さんの所属している麻雀部の部長、竹井久です」ニコッ
照「……」
照(なるほど。見たことある顔だと思ったが……)
12:
久「それで、照さんはなにが聞きたかったんでしたっけ?」
照「きまってる。お前がどうして咲になれなれしく“お姉ちゃん”と呼ばれているか、だ」
久「ああ、なるほど。嫉妬してるのね」クスッ
照「おい、今なんて言った?」
咲「お、お姉ちゃん、誤解なの。部長は関係ないの。私が勝手にそう呼んでるだけで……」
久「そうよ。咲が私のこと“お姉ちゃん”って呼んでもいいかって聞いてきたから、私はいいわよって答えただけ」
照「う、うそをつけ。お前が無理やり呼ばせてるんだろう。それに咲の本当の姉は私だ」
久「わかってるわよ、そんなことくらい。いちいち怒らなくても……」
照「……」イライラ
14:
咲「ふ、二人ともケンカしないで……」
久「あら、ごめんね。怖がらせちゃったかしら? 私にはそんなつもりなかったのだけれど……」チラッ
照「おい、私が悪いってのか。というかお前なれなれしいぞ。咲から離れろ」
久「あ?、はいはい」パッ
照「チッ……咲、帰るぞ。帰りにプリンでも買って一緒に食べよう」
咲「え、でもまだ部長と会ったばかりだし……」
照「いいから」グイッ
咲「い、痛いよお姉ちゃんっ」
久「あらあら、乱暴はいけないわね。怯えちゃってるじゃない」
17:
照「ッ、お前がすべて悪いんだ! 本当の姉は私だぞ!」
久「ひどい責任転嫁ね。とりあえずその手を離してあげなさいよ。痛がってるから」
照「ッ! ……」パッ
咲「ぶ、部長……ありがとうございます」
久「いいのよ。それより大丈夫? 痣になってないかしら?」
咲「あ、それは平気です」
照(そんなに強く握ってもいないのに痣になるわけないだろう……!)イライラ
久「それにしても、お姉さんはやけに自分が本当の姉だってことを強調したがるのね」
照「は? なんだと?」
21:
久「あら、また怒らせちゃったかしら。ごめんなさい」
照(……っ、落ち着け私。こいつはわざとこういうむかつく態度をとって私を煽っているんだ)
照「……本当のことを言って何が悪い」
久「別に悪いとは一言も言ってないわよ? ただ自信がないのかなぁって、そう思っただけ」
照「……じ、自信がない?」
久「ええ、さっきも私がお姉ちゃんと呼ばれていることを気にしたりして……」
久「自分が咲に姉として慕われているという自信がないんじゃないのかなぁって」
照「おい、お前それどういう意味だ。おい」
咲「ふ、二人ともやめてってば!」
25:
久「そうね。これ以上言い合っても埒が明かないわ」
照「おい、言い逃げか。卑怯者めが」
久「咲のこの状態を見てまだそう言える? あなたお姉さんじゃないの?」
咲「……」グスッ
照(い、いったい誰のせいだ誰の……)ギリギリ
久「ごめんね、咲。また明日学校で会いましょう」ヨシヨシ
咲「はい……」
久「照さんも、またいずれ」
照「……」
照(二度と長野から出ていけ)
30:
宮永宅
照「ただいま」
咲「……」
照「咲、大丈夫か?」
咲「うん……ごめんね、心配かけちゃって」
照「あいつめ、咲を泣かせて……次あったらただじゃおかない。長野から追い出してやる」
咲「お姉ちゃん、もういがみ合うのはやめて。部長はいい人だよ」
照「あいつがいい人? ハッ……」
咲「お姉ちゃん?」
照「咲、騙されるなよ。ああいう手合いが一番タチ悪いんだ。きっと咲のことも都合のいい女としか見てないさ。面倒になったら即ポイして……」
咲「やめてよ! 聞きたくない!!」
34:
照「さ、咲……?」オロオロ
咲「そんなこと言うお姉ちゃんはキライだよ!!」
照「お、落ち着け。私は咲のことを想って……」
咲「やめて。ほっといて!」
ダダダッ
照「咲……」
照「くそっ!!」ガッ
照「い????????っ……」ジンジン
37:
照「あいつほんと許せない。私の咲を誑かして……あのムーミンみたいな顔、思い出しただけで腹立つ。くそが」
菫『あのな……それを言われても私にはどうしようもない』
照「そもそもお姉ちゃんとして慕われている自信がないってどういうことだ。やつに私たち姉妹のなにがわかる」
菫『おい、照……』
照「ああ、そうか。嫉妬か、嫉妬だな。ふふっ、血の繋がりがうらやましいんだろう』
菫『……』
照「人としてある程度信頼は勝ち得ているようだが、姉妹という絶対無二の絆には到底及ばないわけだ。ばかめ、ざまあみろ」
菫『……切るぞ』
照「やめて。待って」
菫『はぁ……で、私にどうしろというんだ』
照「咲とあいつをどうにかして引きはがしたい」
43:
菫『そりゃ無理だろう。お前の妹さんとその竹井久は同じ部活なんだろ?』
照「そうらしい。しかも咲はやつにだいぶ懐いている」
菫『懐いているというか……惚れてるだろ』
照「は?」
菫『だから、咲ちゃんは竹井久に惚れてるんだろう、おそらく』
照「……待って、その理屈はおかしい」
菫『まぁ、お前の気持ちもわからんが……ときには事実を事実のまま受け止めることも必要だ』
照「菫の言ってることよくわからない」
菫『咲ちゃんは今朝、オシャレをして、鏡の前で何度もポーズをとって、意気揚々と出かけていったわけだろう?』
照「うん、我が妹ながらかわいかったよ」
菫『お前の感想なぞ聞いていない』
照「……」
47:
菫『そしてお前が二人を見かけたとき、彼女らは喫茶店から楽しそうに会話をしながら出てきたわけだ』
照「い、いや……楽しそうではなかったかもしれない」
菫『いまさら事実を捻じ曲げなくてもいい』
照「捻じ曲げてない」
菫『その後、お前が邪魔をするまで二人はショッピングを満喫していた』
照「邪魔とか言われるのは心外。私はただ……」
菫『それに極めつけは“お姉ちゃん”という呼び方。どう考えても普通の関係ではない』
照「やめて」
菫『先ほどは惚れているといったが、もう二人は交際という段階まで進んでいるのかもしれない』
照「菫、やめないと殴るよ」
菫『照、悪いことは言わない。咲ちゃんのためにも二人のことはそっとしといてや……』
照「ああああああああああああああああああああああああああ」
51:
プツッ
菫「あいつ切りやがった……」
淡「テルー必死すぎぃ」キャッキャ
菫「そりゃあ必死にもなるだろう。あいつほどのシスコンは他にいないだろうからな」
淡「大事な娘がお嫁に行っちゃう心境なのかな」プクク
菫「はぁ……照のやつ、なにをしでかすかわからんし様子を見に行くか」
淡「そだねー」
菫「……お前、楽しんでるだろ」
淡「あはは、そんなことないよー」
菫「頼むからあまり引っ掻き回すようなことするなよ」
淡「わかってますって」ニコッ
菫(それがわかってる顔か……)ヤレヤレ
54:
照「あああああああ……あ……、っあ……あぁ……ぁ」
照「ウソだ……咲があいつと付き合ってるなんて……」
照「そうだ、ウソにきまってる……だいたい菫の言うことなんて……」
コンコン
照!? だ、だれ?」
「お姉ちゃん? 私だよ。咲」
照「さ、咲……」
「大丈夫? なんかすごい声がしたから……」
照「だ、大丈夫。カギ開いてるから入って」
「う、うん……」
56:
照「ごめん、菫のやつがメールで怖い画像送りつけてきてビックリしちゃって……」
咲「そうだったんだ……」
照「あの……さっきはごめん」
咲「あ、ううん。気にしてないよ。……私こそごめんね」
照「……」
照(咲に聞いてみるか……? あいつと付き合ってるのかって……)
照(いやいや、聞くまでもないだろう。咲とあいつは部員と部長という関係でしかない。間違っても付き合ってるなんてことは……)
咲「あのね、お姉ちゃん」
照「?」
咲「私、お姉ちゃんに言わなくちゃいけないことがあって……」
照「う、うん」
照(な、なんだこの嫌な予感は……)
65:
咲「ずっと前から黙ってたんだけど、もう隠しきれないなと思って……さっき部長とも話してたんだ」
照(竹井……? なんであいつと……)
咲「私ね、部長……竹井さんとお付き合いしてるの」
照「……?」
照(……なんて? さきはいまなんていった?)
咲「ごめんね、ずっと黙ってて。お姉ちゃんに話したら絶対許してもらえないと思って……」
照(なんて……)
咲「でも、もう話さなきゃって。黙ってちゃダメだって思ったの」
照(……やめて)
咲「お姉ちゃん。私、竹井さんのことが好き。すごく好きなの」
照(やめ……て……)
咲「お姉ちゃんには知ってほしい。だって私、お姉ちゃんのことも……」
照「うわあああああああああああああああああああああ」
68:
咲「お、お姉ちゃん!?」
照「うわああああああああああああやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
咲「お、おね……」
パシッ
照「いやだいやだ! 私は信じない私は信じない!!」
照「さきはわたしのいもうとだ! あんなどこの馬の骨とも知らないやつに渡すもんか!!」
咲「お姉ちゃん、おちつ……」
照「いやあああああああああああああああああああああ」
ダダダッ
咲「お、お姉ちゃん!」
73:
ダダダッ
照「あああああああああああああああああああ」
ガッ
照「びぶっ!」ズザザッ
照「……っ、うぐ……」
照「う、ぅ……ぁ……」ポロポロ
照「さきぃ……さきぃ……」
ブロロッ
蒲原「御嬢さん、大丈夫か?」
衣「顔に怪我をしているな。痛そうだ」
蒲原「衣、後ろから救急箱をとってくれ」
衣「わかった!」
78:
照「……ありがとう」
蒲原「いや、いいさ。大きな怪我でなくて何よりだよ」
衣「うむ」
蒲原「それはそうと何かあったのか? 転んだだけで泣いていたようには見えなかったが」
照「……」
衣「智美、誰しも人には話せない悩みというのはあるものだ」
蒲原「それもそうだな」
衣「それよりころもたちにできることはないか?」
照「えっ……」
蒲原「協力できることがあれば協力したい。理由はもちろん聞かないよ」
照「……」
80:
照「……もし教えてもらえるなら、竹井久という女の住所に案内してもらいたい」
蒲原「竹井久……清澄の部長じゃないか」
衣「彼奴の家ならここからすぐだったはず。よし、智美。連れていってやろう」
蒲原「……」
衣「どうした智美」
蒲原「……いや、なんでもないよ」
照「……ほんとにいいの?」
蒲原「ワハハ、これも何かの縁さ。私たちに任せろー」
照「……ありがとう」
照(待ってろ、竹井……咲は絶対にお前には渡さない)
ブロロッ
83:
蒲原「着いたぞ。ここだ」
照「二人とも、ありがとう。お礼を言っても言いきれない」
衣「なに、気にするな。ころもたちも人助けができてうれしい」
照「では私はこれで……」
蒲原「……宮永さん」
照「えっ」
照(なんで私の名前……)
蒲原「冷静さを欠いて自分の中の真実を見失わないようにな」
照「……」
蒲原「私の言いたいのはそれだけだ。それじゃあ」
衣「じゃあなー」
ブロロッ
87:
照「あの人はいったい……」
照(私の中の真実……? そんなの決まってる、咲を幸せにしてやりたいというこの気持ちだ!)
照(私はそのためにも今から竹井に会いに行く。二度と咲に関わらせないために!)
照「……よし」
ピーンポーン
ガチャ
久「あら、いらっしゃい。意外と早かったわね」
照(来るのがわかっていた……? 咲が教えたのか?)
久「ここで立ち話もなんだし、あがってよ」
照「……」
91:
ガチャ
久「おまたせ、紅茶だけど構わないかしら?」
照「私はお茶しにきたわけじゃない」
久「それもそっか」ズズッ
照「単刀直入にいう。もう二度と私の妹に関わるな」
久「……」
照「おい、わかったな」
久「あの子はあなたの所有物じゃない」
照「!」
久「あの子にだって意思はあるし、誰かを好きになることだってあるわ」
照「そ、そうだとしても、それはお前じゃない」
94:
久「要はあなたは私が気に入らないわけ?」
照「よくわかってるじゃないか。金輪際咲にはかかわるなよ、わかったか」
久「……」
照「なんだその眼は」
久「ううん、咲もこんなお姉さんを持ってかわいそうだなって」
照「おい、なんだと。もういっぺん言ってみろ」
久「ああ、はいはい。言ってやるわよ。あんたみたいな独りよがりのシスコンを姉に持って咲がかわいそう!」
照「こ、こいつ……!」ギリギリ
久「やっぱり正直に話そうと思ったのが間違いだったのかしら」ハァ
照「ふ、ふん、そうだな。ついでに咲と付き合おうなどと浅はかな考えに走ったのも間違いだ。お前みたいな悪女に咲は渡さん」
98:
久「……あなた、自分のやってることが本当に咲のためだとでも思ってるの?」
照「ああ、思ってる。咲にはもっとおしとやかで礼儀正しい子がふさわしい」
久「そんな子がもし仮に現れたとしても、あなたはまた別の難癖をつけてその子と咲を引きはがそうとするでしょうね」
照「そ、そんなことはしない」
久「いいえ、するわ。なぜかわかる? あなたが咲に依存してるからよ」
照「なんだと?」
久「あなた、自分では世間知らずな妹の身を案じてる立派な姉を演じきってるつもりなんでしょうけれど……」
久「端から見たらあなたのそれは、乳離れできてない赤ん坊が駄々こねてるだけとしか見えないわよ?」
照「な、なんだと!?」グイ
久「今度は自分の思い通りにいかなくてものに当たってる小学生? ほんと成長しない人」
照「くそっ、この!!」
久「……なに? 殴らないの?」
照「……ッ」
久「弱虫」
照「くっ……!」
102:
ガッ
久「……ッ、な……に。その程度……?」
照「この……このぉっ!」
ガッ ガッ
久「……ッ、ぐ……」
照「うぅ……う……」ポロポロ
照(なんで……私は泣いているんだ)
照(こいつの言葉がすべて図星だったから……? 咲がこいつに盗られてしまったから?)
照(私は……)
107:
ピーンポーン ピーンポーン
久「……さき、かしらね」
照「……さ、き?」
久「そこどいてよ。私出てくるから」
スタスタ
照(……もうおしまいだ。咲は竹井のことが好きだった。その竹井を自分の我儘で傷つけてしまった私を咲は絶対に許さないだろう……)
照「……っ」
ダダダッ
咲「お姉ちゃん!」
照「さ、き……」
咲「お姉ちゃん……お姉ちゃんっ!」ダキッ
110:
咲「ごめんね……ごめん……」
照「な、んで……」
咲「お姉ちゃん、ずっと寂しかったんだよね……」
照「わたし……わたしは……」ポロッ
咲「私も自分のことしか見えてなかった……こんなにも私を想ってくれてるお姉ちゃんのこと、蔑ろにしてた」
照「そんなことない……そんなことないよ……」
菫「……照」
照「すみれ……」
菫「お前は最低のバカだよ。どんなに情けを請おうと、お前が竹井を殴った事実は消えない」
照「うん……」
菫「けど、そんなバカでもこうして想ってくれてる人がいる。それを忘れるなよ」
照「……うん」
淡「菫もテルーのこと思ってるんだよ」
菫「ば、ばか!」
照「っ、うん……ありがとう……」グスッ
115:
久「照さん」
照「……」
久「これ、見てもらえる?」スッ
照「……これ」
久「これは、私の父方の祖父が祖母にあげた指輪よ」
久「そして私の父が母にあげた指輪」
久「これを咲の指のサイズに合わせてあげたいと思ってる」
照「……」
咲「ぶちょ……久さん」
久「私は結婚を前提に宮永咲さんとお付き合いしたいと思ってるわ。彼女を愛してるの」
久「……これでも、まだ私のこと信じてもらえない?」
照「……っ、ううん。信じる」
照「咲のこと、幸せにしてやってくれ」
久「うん、絶対」
121:
夜 宮永宅
照「咲、挙式はいつなんだ」
咲「そ、そんな……まだ未定だよ。私たち学生だし」
照「スピーチは私に任せておけよ。会場がどっと沸くようなギャグを用意しといてやるから」
咲「恥ずかしいからやめてね、絶対」
照「ふふっ、楽しみだな……」
私はおそらく愛に飢えていたのだろう……そして咲を盲目的に愛することでその寂しさを埋めてたんだ。
だが、もうそんな過去の私とはお別れだ。これから咲は私の元を離れていくことになる。
私も自分の足で歩いて、自分が本当に愛することのできる、そして愛してもらえる人を探していこう。
咲にとっての久のように、いつか私にもそんな人が見つかるだろうか。見つかるといいな。
カン
123:
>>122
おつ
おもしろかった
12

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