モバP「最近ちひろさんが変なんです……」back

モバP「最近ちひろさんが変なんです……」


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1:
居酒屋
片桐早苗「変って、どういうこと?」
http://i.imgur.com/IDULSpg.jpg
柳清良「詳しく話してくれませんか?」
P「そうですね……」
P「最近、いくつかの書類にサインを求めてきたり……」
早苗「書類? そりゃ、プロデューサー君のサインが必要な書類もあるんじゃない?」
P「それが、生命保険の申込書と……」
早苗「ん?」
P「婚姻届なんです……」
清良「えっ」
2:
早苗・清良「……」
P「どういうことなんでしょうか……」
早苗「プロデューサー君、ちょっと待っててもらっていい?」
P「あ、はい」
早苗「清良ちゃん、ちょっと来て」
清良「は、はい」
3:
早苗「どう思う?」
清良「そうですね……やっぱり、保険金目当ての……」
早苗「そうよねー……あー、聞かなかったことにしたいわー」
清良「でも、そう言う訳にも」
早苗「うん、解ってるわよ」
早苗「ともかく、ちひろちゃんの真意を確かめないことにはねー」
清良「志希ちゃんに頼んで、自白剤でも調合してもらいましょうか?」
早苗「こわっ。怖いわよ、清良ちゃん」
清良「冗談ですよ」
4:
早苗「ただいま、プロデューサー君」
清良「お待たせしました」
P「いえ、大丈夫ですよ」
早苗「それじゃ仕切り直しで乾杯しよっか!」
P「え? あの、ちひろさんの件は……?」
早苗「いやー、現状、少なくともこの場で出来ることはないでしょ?」
清良「私たちも少し気を付けて、ちひろさんを観察しますから」
清良「プロデューサーさんはとにかく、書類にサインと捺印だけしないようにしてくださいね?」
P「わかりました……」
5:
――――――
 翌日
P「ちひろさん、この伝票お願いします」
千川ちひろ「はーい。あ、こちらの書類にサインをお願いしますね」
P「……えーと……」ペラペラ
P「っ……あの、ちひろさん、これ……」
ちひろ「え、あっ……ごめんなさい、違う書類が混ざってましたね」
P「ええ……また、ですね」
ちひろ「えー、そんなに言われるほど、ミスしてますかねぇ?」
P「……」
6:
早苗「……」ジー
清良「……」ジー
早苗「……確かに、プロデューサー君の言うとおりね」
清良「それにしても……プロデューサーさんは警戒心を隠してもいないのに、それほど気にしてる様子もないですね」
早苗「うーん……」
8:
P「そろそろ営業行ってきますね」
ちひろ「いってらっしゃーい」
早苗「ちひろちゃん」
ちひろ「あ、早苗さん。お疲れ様です」
早苗「ちょっと生保のことで相談があるんだけど、今いい?」
ちひろ「はいはい、ちょっと待ってくださーい」
9:
ちひろ「えっと、それで保険の相談と言うのは?」
早苗「そろそろ契約内容見直そうと思ってるんだけど、ちひろちゃんのお勧めとかあるのかなーと思って」
ちひろ「見直しですかー。でもそう言うのは専門家に聞いた方がいいですよ?」
早苗「あれ?」
ちひろ「え? なんですか?」
早苗「いやー、プロデューサー君から、ちひろさんに保険勧められてるって話を聞いたから、詳しいのかと思ったのよねー」
ちひろ「あ、あぁぁぁぁ、そういう!」
早苗「どうしたの?」
ちひろ「い、いえ、プロデューサーさんのは、保険屋さんから男性向けのお勧めを聞いたんですよ!」
ちひろ「決してやましいことなんて!!」
早苗「そ、そう?」
10:
清良「明らかに動揺してましたね」
早苗「何か隠してるのは確かなんだろうけど……」
清良「やっぱり、そういうことなんでしょうか」
早苗「どう攻めればいいのか悩むわー」
清良「そうなんですか?」
早苗「現役時代だったら実力行使で吐かせられたんだけどなー」
清良「えっ」
早苗「えっ」
11:
P「ただ今戻りましたー」
早苗「プロデューサー君、こっちこっち」コソッ
P「? どうしたんですか?」
清良「お帰りなさい、プロデューサーさん」
P「あ、清良さんも。ただ今戻りました」
早苗「ちょっと確認したいことがあるんだけどね」
P「はい」
早苗「ちひろちゃんのアレって、いつ頃からか覚えてる?」
P「えーと、そうですね……先週頃からかなぁ」
早苗「その頃か、それより前に、ちひろちゃんと何かなかった?」
P「何か……んー……」
P「あ。1ヶ月くらい前に、たまたま2人で飲みに行ったくらいですかねぇ」
早苗「へぇ……2人で、ねぇ」
13:
清良「その時、何かなかったですか?」
P「うーん、それが情けないことに、途中から記憶がないんですよね」
早苗「えっ」
P「目が覚めたら自宅で寝てたんで、何とか帰ったんだと思うんですが……」
清良「プロデューサーさん、過去にお酒で記憶を失ったことは?」
P「んー……ないですね。普段はそこまで量も飲みませんし」
早苗「じゃあ、なんでその時だけ……?」
P「ちひろさんの勧め方が上手くて、ついつい……」
早苗「ふーん……」
清良「その時に何かがあったと考えるのが、妥当ですね」
早苗「そうねー」
14:
早苗「もうメンドーだから、そこを突いてみるかー」
清良「早いですね!?」
P「え? え?」
早苗「回りくどいのは好きじゃないのよ」
15:
早苗「と言う訳で、ちひろちゃん!」
ちひろ「は、はい!?」
清良「はい♪」
P「……」
ちひろ「って、プロデューサーさんと清良さんまで、どうしたんですか?」
早苗「先月、プロデューサー君と飲みに行ったとき、何かあったの?」
ちひろ「え、えぇぇぇ!?」
早苗(とりあえず何かあったのは確かみたいね……)
ちひろ「えっと、それはーそのー」モジモジ
早苗「言えないようなこと?」
ちひろ「うぅ……プロデューサーさん、助けてくださいよぉ」
P「すいません。俺、あの日の記憶がほとんどなくて……」
ちひろ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!? じゃ、じゃあ、アレも覚えてないんですか!?」
P「アレってなんですか!?」
16:
ちひろ「ひどいですよ、プロデューサーさん!!」
P「えぇー……」
早苗「ちょっとちょっと、落ち着いて!」
清良「ちひろさん! 一度、深呼吸しましょう、ね?」
ちひろ「……すぅー、はぁー」
清良「落ち着きましたか?」
ちひろ「……はい」
清良「でしたら、その日にの事は一旦置いておきます」
早苗「清良ちゃん?」
清良「ねぇ、ちひろさん?」
ちひろ「はい?」
清良「その日以降に、何があったのかしら?」
ちひろ「!?」
17:
早苗「その後?」
清良「飲みに行ったのが1ヶ月前。行動に出たのが先週」
清良「つまり1ヶ月前に起きた事に起因して、ちひろさんに何か変化があったと考えるべきです」
清良「どうですか、ちひろさん?」
ちひろ「っ…………です……」
清良「え?」
ちひろ「ないんです、月のものが……」
早苗「えぇっ!?」
P「え……?」
清良「……」
ちひろ「それに……最近、お腹が張って……」
清良「……え?」
18:
清良(これ……もしかして……?)
清良「ちひろさん、いくつか確認させてくださいね?」
ちひろ「はい……」
清良「予定では、生理日はいつくらいだったのかしら」
ちひろ「……2週間前、です」
清良「それで、1ヶ月前に生理が止まるような行為があった、と……?」
ちひろ「!!」
早苗「え、ちょっちょっと!?」
P「もしかして、俺は……」
清良「……プロデューサーさん、少し席を外して貰えますか?」
P「え、いや、でも……」
清良「ごめんなさい。でも、少しデリケートな話をしたいので」
P「……わかりました」
19:
清良「さて、と……」
ちひろ「……」
清良「ちひろさん、最後のお通じは、いつ?」
ちひろ「……ぇ?」
早苗「うぇ!?」
清良「これは直感でしかないんですけど、多分、数日はないんじゃないですか?」
ちひろ「言われてみれば……」
早苗「え? どういう事?」
清良「1ヶ月前の行為で仮に妊娠したとして、もう腹部に張りを感じるなんて事、有り得ませんから」
早苗「なるほど?」
20:
清良「ついでに言えば、生理も2週間くらいなら、遅れる事もあります」
ちひろ「……と、言う事は……?」
清良「絶対とは言いませんが、恐らく勘違いかと……」
ちひろ「……」
ちひろ「…………」
ちひろ「………………」
ちひろ「」ボッ
早苗「おぉ、ちひろちゃんの顔が一気に真っ赤に」
ちひろ「ぁぅぁぅぁぅ?」
清良「とは言え、やる事をやってしまっているなら、可能性がないとは言えませんからね」
清良「もうしばらく様子を見ても、まだ生理が来ないようでしたら、産婦人科で受診する事をお勧めしますよ」
21:
早苗「いやぁ、それにしても、ちひろちゃんがプロデューサー君とそんな関係だったとはねぇ……」
ちひろ「そ、そう言う関係というか……」
早苗「でも、結婚を迫る程度には好きなんでしょ?」
ちひろ「っ! だ、だって! 子供が出来ちゃったなら、責任取ってもらわないとじゃないですかぁ?!!」ウガーッ
早苗「うんうん、勘違いっぽいけどね?」
ちひろ「」グサッ
清良「容赦ないですね」
早苗「そう言えば、婚姻届はまだ分かるんだけど、生命保険は何なの?」
ちひろ「家庭を持つとなったら、それまでと同じ保険内容という訳にもいかないじゃないですか」
清良「そう言うところがしっかりしてる辺りは、いつものちひろさんですね」
22:
清良「それにしても、あのプロデューサーさんが、良く手を出しましたよね」
早苗「まぁ、酔ってたからじゃない?」
ちひろ「……プロデューサーさん、その時の事、覚えてないんですよね」
早苗「あー、そう言えばそうねぇ」
ちひろ「結構、勇気出して誘ったんだけどなぁ……」
早苗「ほほう」キラーンッ
23:
早苗「ふーん、つまり、ちひろちゃんが誘った、と」
ちひろ「は、はい……」
早苗「ちなみに場所は?」
ちひろ「私の家です……」
早苗「……?」
P「すいませーん、そろそろ良いですかー?」
清良「あ、ごめんなさい、忘れていました」
P「ひどくない!?」
早苗「プロデューサー君、起きたら自分ちだったのよね?」
P「そうですね」
ちひろ「目が覚めたら、プロデューサーさん居なかったんですよ?」
P「え、どういう事ですか?」
24:
ちひろ「プロデューサーさんは、私の初めてを奪ったクセに、どこかに逃げちゃったんですよ!!」
P「え、えぇ!?」
早苗「え、初めてだったの?」
ちひろ「そうですよぉ?!!」
清良「それは……流石にちひろさんに同情します」
P「いや、だって、ホントに覚えてなくて……」
ちひろ「人のファーストキスを奪っておいて、そんなこと言うんですか!?」
早苗「ん?」
清良「あら?」
P「え?」
25:
早苗「ねぇ、ちひろちゃん」
ちひろ「なんですか!?」
早苗「その夜、プロデューサー君と何をしたのか、出来れば具体的に教えてくれる?」
ちひろ「えぇ!?」
早苗「とっても大事な事だから」
ちひろ「……えっと、肩を掴まれて、そっとキスを……」
早苗「……え、それだけ?」
ちひろ「そ、そんな訳……恥ずかしいんですよ!?」
早苗「ごめんごめん」
ちひろ「その後、今度はギュッと抱き締められながら……」
ちひろ「その、大人のキスを……」
清良(大人のキスって……要するにディープキスで良いのかしら)
26:
ちひろ「……」
早苗「……あれ、続きは?」
ちひろ「つ、続き……?」
早苗「え、ホントに終わり?」
ちひろ「はい……」
早苗「あー……」ポリポリ
早苗「いくら何でも、これは……清良ちゃん、パスして良い?」
清良「はい」
清良「とりあえず、ちひろさん」
ちひろ「はい」
清良「先ほどは可能性の事を言いましたが、100%妊娠はしてません」
ちひろ「」
27:
ちひろ「え、だって……キスしたんですよ?」
清良「キスじゃ子供は出来ませんよ」
ちひろ「え、え……」
清良「ちひろさん、保健の授業を受けた事はありますよね?」
ちひろ「いえ……」
清良「えっ」
ちひろ「実は、昔は加蓮ちゃんみたいに身体が弱くて、入院を繰り返していて……」
ちひろ「元気になってからは、良い学校に行く為にひたすら勉強していました」
ちひろ「私の治療費やらで家は貧乏だったので、お金を稼いで両親に恩返しがしたかったんです」
清良「なるほど……受験に関係ない保健は切り捨てていたんですね?」
ちひろ「はい……」
北条加蓮
28:
P「えー、現在会議室の中では、清良先生による、緊急保健授業が行われています」
P「ちなみに俺は閉め出されました」
 ガチャ
ちひろ「」プシュー
P「ちひろさん!?」
ちひろ「」ビクッ
 タタタタタッ
P「走って逃げた!?」
29:
早苗「いやー、面白かったー」
清良「良い授業が出来ました」
P「いや、ちひろさん逃げちゃったんですけど!?」
早苗「……しょうがないんじゃない?」
P「そんな無責任な……」
清良「今はプロデューサーさんに顔を合わせづらいんだと思いますし、少しそっとしてあげてください」
P「いや、それ仕事に影響が……」
早苗「はぁ……プロデューサー君はどうしたいの?」
P「え、どうって……」
早苗「気になるなら追いかけなさい! 男の子でしょ!!」
P「は、はい!!」
 ダダダダダッ
3

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