俺が中二のときに書いた小説が見つかったwwwwback

俺が中二のときに書いた小説が見つかったwwww


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タイトル 一回目の明日
厨二全開でワロタwww

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引用元: ・俺が中二のときに書いた小説が見つかったwwww
3:
文章力の無さがタイトルから分かる
4:
 9月17日。なんでもない火曜日。
 そんな日に俺は何をしているのか。
 いや、高等学校にいるのだが。
 退屈な授業にいつもと変わることのない風景。
 見飽きた。目に穴があくかというほどに見たこの光景。いい加減もっと違う刺激が欲しいというものだ。
 かと言ってなにか行動を起こすわけでもない。ただ周りが変わってくれるのを待つだけ。受身の姿勢。
5:
 俺は鉛筆をくるくると手の上で踊らせながら、そんなことを考える。
 変わってくれればいいのに。
 世界が、皆が。そして自分も。
 けれど、何もしない。変化しない。ただなんでもない明日が来るのをひたすら待つだけ。
 教師が何か話をする。授業に関係ない雑談のようだ。
6:
 デシャヴ。
 この話、どこかで聞いたような気がする。どこで聞いたかは忘れたが。
 まあ、どちらにせよ俺には関係のない話だ。この時間を使って自習しておこう。
 社会でもやるか。暗記教科は少し苦手なんだ。
「……ん?」
 声が出た。
 いや、声が出るのも仕方ないかもしれない。
7:
 覚えているのだ。見るのはこれで最初のはずなのに。
 授業でしたわけでもない、これは予習だ。なのに、分かる。
 まるで前々からずっと暗記していたものの如くスラスラと答えが浮かんでくる。
 しかも、苦手であるはずの暗記なのにも関わらず、だ。
 なにかが変わっている……のか?
 いや、考えすぎだ。俺はきっと疲れている。
 変わってほしいと切に願っていた世界なのに、いざその予兆を見せるとそんなことは無いと否定する。
8:
 結局は人は平凡な日々に恋焦がれているのだろう。
 もうすぐ6時限目も終わる。これが終わったら放課後だ。いやちょっと待て、本当にこれが終わったら放課後だったか? いや、放課後は放課後だったが、その間に何かがあった気がする。
 正確には、何かが起きる気がする。
(って、俺は予言者かなんかかよ)
 違う。
 だから何も起こらないはず。
9:
 授業終了のチャイムが鳴る。放課後だ。
「少し、クラスに残っておいてくれ」
 なにかが、あった。
 これは偶然なのだろうか。
 偶然が3つも続いたらそれは必然だと聞いたことがある。
 ならこの現象は、必然だ。
 状況を整理、そして分析してみよう。
10:
 最初の偶然は、先生の言っていることが既に知っている話だったという事。
 2つ目の偶然は、なぜか初めてやる範囲が暗記できていた事。
 3つ目の偶然は、未来を予言できたという事。
 これは必然だ。
 偶然が重なりすぎている。
 積み重なった偶然は必然。
11:
中二の癖に高等学校語ってんじゃねえよ
12:
 じゃあなぜこうなった。未来の出来事が予言できた。
 俺の貧弱な脳みそで考えられる答え。
 ――この世界は、ループしている。
 たどり着いた答えはあまりにもバカバカしくて、非現実的で、それでいて酷いほどに現実だった。
 
13:
このまま何も起きずに平凡な日常をこういう風に語ればきっと面白くなる
14:
 ○
 9月17日。なんでもない火曜日。
 そんな日に俺は何をしているのか。
 いや、高等学校にいるのだが。
 退屈な授業にいつもと変わることのない風景。
 見飽きた。目に穴があくかというほどに見たこの光景。いい加減もっと違う刺激が欲しいというものだ。
 かと言ってなにか行動を起こすわけでもない。ただ周りが変わってくれるのを待つだけ。受身の姿勢。
 俺は鉛筆をくるくると手の上で踊らせながら、そんなことを考える。
 変わってくれればいいのに。
 世界が、皆が。そして自分も。
 けれど、何もしない。変化しない。ただなんでもない明日が来るのをひたすら待つだけ。
 
 ひたすら、待っているだけ。
15:
終わりwwwwwww
俺の厨二フォルダはまだまだあるぜwwww
23:
>>15
最高、俺が望んでた作品でよかった
17:
これは中一でかいたやつwwww 
タイトル 逆勇者
投下していくぞーwwww
18:
三行くらい読んだけどただの日記じゃん
19:
「おい、まただ!」
 誰かが声を荒らげる。
「もうすぐそこまで迫ってきてる、早く避難しろ!」
 またか。また魔族達が人間界を侵略しようとしてるのか。
 もうやめてくれ、もう友達を失うのは嫌なんだ。それなのになんで、魔族たちは俺たちのことを一切考えずに街を焼き尽くすんだ。
「何ボーっとしてる! 早く来い!」
 街が焼かれているのをただ見つめることしかできない俺の腕を誰かが引っ張って、避難所に連れて行く。
「くそ……っ」
 街が焼かれていくのを横目に俺は逃げた。
 俺が、俺が強かったらみんなを守ってやれるのに。
 この時俺は、決めた。
 ――魔王を滅ぼしてやる。
 街は業火に焼き尽くされ、前までの様な活気あふれる元気な街の面影は一片足りとも残されていなかった。
20:
なんとなく面白くてわろた
21:
「ノア、本当に行くのか?」
 街の人たちが俺に心配そうに問いかけてくる。なかには目に涙をいっぱい溜め込んでいる人もいる。
「大丈夫だって、帰ってくるときには魔王を倒してるよ」
 そう言って俺は必要最低限の持ち物に手を掛け魔王討伐に向かった。
 後ろから生きて戻ってこいよーとか泣きじゃくる声などが聞こえてくる。そういう俺も頬に冷たい感触。
 あぁ大丈夫さ、俺は勇者だから。後ろは振り返らない、その代わりに少し後ろに向かって手を振った。
22:
 雄大な城。いかにも大魔王が住んでいそうな城。――ではなかった。
 一般よりかは少し大きい『家』例えるなら大富豪の別荘のような。そこに悪いオーラは感じられなくいかにも一般人が気ままに暮らしているようだった。
 しかしここはれっきとした魔王城。その証拠に家の表札に大きく『魔王城――ディア』と書かれていた。
 本当にこれがあの魔王城か?
 確かめる術もなく仕方なしにドアの横にある小さなインターホンを鳴らしてみた。
 ピーンポーン
 家の中に軽快なインターホンの鳴り響く音が聞こえた。数秒待つ。反応はない。
 もういちど指でボタンを押し込む。
 ピーンポーン
 しばし待つ。しかし反応はない。
 よく考えてみろ俺。あの人間界を揺るがした魔王がこんなちっぽけな家に住んでるわけないだろう? 少し考えれば分かることだったろう。あーここに来る途中に道を間違えてしまったんだ。なんという不覚。
24:
「あのー」
 いきなり後ろから声がかかる。きっとこの家の住人様だ。
「あ、すいません。間違えま……し……た?」
 最後がなぜ疑問系になったのか順を追って説明しよう。
 俺は家を間違えたはずだ。しかし後ろに立っているのは頭に二本角を生やし、背中に魔王の証である大きなマントをはためかせている十代後半の青年だった。
 見た所、――魔王。
 いやいやまてまて、まだこのカッコ良い青年が魔王だと決まったわけではない。焦るな。
「はじめまして、私がこの家の家主、魔王、ディアでございます」
 決まった。今この瞬間に、この青年が魔王だということが。
「あ、はい……そうですか」
「立ち話もなんですので、家にあがりますか?」
 こっちはお前を倒すために来ているのに何だこの間の抜けた質問は、ついつい本来の目的を忘れそうになる。それにこの屈託のない笑顔。俺はなんだか、魔王が悪人ではないような気がしてきた。その一瞬の気の迷いに任せて言う。
「はい。お邪魔します」
 こうして魔王城潜入は本来考えていた形とは違えど、成功した。
25:
広い。これが魔王城の感想だ。外観だけ見れば規模は少ないように見えるが、中に入ってみるとそうではなく普通の一軒家30個分くらいは余裕でありそうなくらいに広かった。
「広いでしょ?」
 魔王――ディアが心でも読んだのか笑みを浮かべて聞いてくる。笑みを浮かべるディアは魔王独特のソレはなく単に無邪気な青年だ。それに対し俺は素直に頷いた。
「魔王様はご自身のお力で部屋の中を構築なさっているのだ」
 俺の疑問に答えたのはディアではなく、その後ろにいる小柄な少女。
「こ、こらコロナ、それは私が言いたかったのに」
コロナと呼ばれた少女は、さっきまでの自信満々な嘲笑はなく、魔王最大の見せ場? を自分で横取りしてしまって焦っている。
 こうして見ると結構可愛いかも。
26:
「す、すいません魔王様。私としたことがっ」
コロナは半泣きになっている。
「いいよいいよ、気にしないで」
このやりとりを見ると、こいつが魔王だとは到底思えなくなってきた。もしかして何らかの理由でいやいや魔王をやらせれているんじゃないのか?
「で、勇者ノア」
 ディアがいきなり真剣な目つきになる。さっきまでのおちゃらけた雰囲気は皆無。俺がここに来た理由、もう分かっているようだ。
 俺もいつになく真剣になる。
「君は」
 一瞬の間。
「紅茶とレモンティーどちらの方が好みなのかな?」
 こいつ、なんも分かってねぇ。
27:
「違ぇよ! 俺は魔王を滅ぼすためにここに来たの! だからこんな所で怨敵と遊んでる暇はないの! 今からでも聖剣でディアを突き刺したいくらいなの! 魔族も全員滅ぼしてやるよ!」
 ディアは呆然と俺を見つめている。それに対しコロナは俺の方をじっと睨みつけ今にも腰にぶら下げている短剣を俺に向けて投げつけようとしている。
「魔王様の事をなにも知らないくせに偉そうな口を叩くな! この無礼者がっ!」
 コロナは泣き叫ぶ。まるであの頃の俺の様に。そして腰の短剣に手をかける。が、ディアがそれを制す。
「そんなに私が憎ければ煮るなり焼くなり好きにすればいいさ、だけどな――」
「魔族を滅ぼすのだけは絶対にさせんぞ!」
 絶句した。あまりの迫力に声も出なかった。
 俺は仲間のために命を投げ出せるか?
 俺は他人のために死ねるのか?
 無理だろう。しかし魔王ディアはそれをいとも簡単にやってのけた。自分の命を顧みずに。
29:
 俺じゃあこいつには到底勝てねぇ。よほどの信念がない限りディアには勝てない。たとえ剣道の達人でも勝てはしないだろう。何故なら背負っているものが違うから。ディアが背負っているものはそれほどに大きい。
 気がついたら俺は涙を流していた。理由はわからない。でも流さずにはいられなかった。
 俺はもう別の意味で魔王ディアを殺せなくなっていた。優しすぎる。こんなに心が優しい人を殺すなんて俺にはできない。
 日が昇るまで俺は泣き続けていた。
何でこいつ泣いてるんwwwww
30:
昨日泣いたせいで目が腫れぼったい。
 こんな俺にもディアは朝食を出してくれた。それを無我夢中でほうばる。それは今まで食べたものよりも格段に美味しかった。
「どうだい? ずっとこっちで暮らしてみる気はないかい?」
 予想外の提案。その気持ちは嬉しいが俺はずっとこっちに入り浸るわけにはいかない。俺はこの世界の住人ではないのだ。いわばイレギュラーな存在。魔界に害を及ぼす存在なんだ。
「俺はここにずっといるわけにはいかないんだ」
 人間界に仲間を置き去りにしたまま残るわけにはいかない。
「そうかい。じゃあこういうのはどうだい? 君は魔王に殺された。だからもうノアという名の勇者はいない。こっちで新しい『ノア』として生まれ変わる気はないかい?」
 ディアがじっと俺を見てくる。
 いくらなんでもあってまだ一日しかたってない相手にこんなことを言われたって断る以外に選択肢はない。しかしこれは居候という名の偵察ができるチャンス。
「あぁ、分かった。改めてよろしく。ディア」
 その答えを待ってましたと言わんばかりの笑みで、
「よろしくお願いします。ノア君」
 そう答えた。
31:
「ここが君の部屋だ」
 そう言ってディアは『勇者室』と拙い字で書かれた部屋に俺を案内した。それにしてももう俺の部屋があるのか。しかもだいぶ綺麗だな。まるで誰かが住んでいるようだ。
「ありがと、俺はこれからどうすればいい?」
「まぁ今のところはこの部屋でゆっくり休んでくれたまえ」
ディアが言いながら勇者室のドアを開く。新しそうな外観とは裏腹にギィッっと音がした。
 中は整理整頓されていてものすごく綺麗だ。その中にひときわ目立つものがある。中央のベッドだ。ベッドは中性のお嬢様なんかが使っていそうなウ゛ェールがかけられている。
 その中に一人の清楚そうな少女が凛とした雰囲気で佇んでいた。その少女は俺に気がつくとサッと立ち上がり俺を真正面から見据えた。
「私がディア様――父上様の娘。シェランでございます」
 全く意味がわからない。何故仮にも俺の部屋ときまった場所に人――それも女がいるんだ?
 説明を求めようとディアの方を見る。するとディアはくるりと踵を返して、
「じ、じゃあ後は任せたよノア君!」
32:
 逃げるようにしてドアをバンッと叩きつけるように閉めて部屋から出ていった。
 あいつ、仕組みやがった。
「これからよろしくお願いします。ノア様っ」
 ディアが部屋から出て言った瞬間急に態度が馴れ馴れしくなった。
「……最悪だ」
 普通の健全な男子ならば俺が置かれているこの状況を喜ぶかもしれない。だが俺は素直に喜べない。何故か? 俺は極度の女性恐怖症だからだ。こんなことを言っては女性の方々に申し訳ないが、俺は女性に対して悪い思い出しかない。ストーカーされたり、家の中に無断で入ってこられたり。
 結論を言うと俺は今最悪の気分だ。
「じゃあ今日はもう遅いので寝ますか?」
「寝る」
 俺は冷たく言う。まかり間違って俺に好意などを抱かれては困る。だからあまり親しくない今のうちに突き放してやろう。
「分かりましたっ! じゃぁおんなじ布団で仲良く寝ましょうねっ?」
あぁそうか、シェランさんは極度のМ。という病気なのか。
「なんでそうなる!?」
「だってノア様が一緒に寝たいって仰るから……」
「言ってない! そんなことひとつも言ってない! 俺の言葉を勝手に脳内変更しないで!」
「分かりましたっ! 私初めてですけどノア様のためにすっごい頑張りますから!」
「最悪だァァァーーー!」
33:
 シェランがタタタッとベッドまで駆けていく。そして横になる。なんとまぁご丁寧なことに隣を開けてくれています。俺にどうしろというのでしょうかねぇ? ディアさん。こんなことになったのも全てあなたの責任ですよ?
「……どうぞ」
 頬を少し紅潮させ俯きながら俺に向けて言う。てかそんなに恥ずかしいならやめてくれよ!
「嫌だ」
「どうぞ」
「い・や・だ」
「どうぞ」
 あ、こいつ何があっても譲らない気だ。仕方ないこうなったら覚悟を決めるか。
 俺はベットに向かい一歩一歩足を踏み出す。地獄に自ら飛び込むために。
「こ、これでいいのか……?」
 ベッドに横たわる。シェランの顔が息のかかる距離にある。とても甘い匂いがした。こうして見ると可愛い。真紅の髪が肩までかかっていてフサフサと息をするたびに小刻みに揺れている。整った顔立ちをしていてその目は今俺をまっすぐと見つめている。俺もその目をじっと見据える。
「……はい」
34:
シェランはうとうとしているのか目が閉じたり開いたりと忙しい。しまいには閉じたまま開かなくなり心地のよい寝息をスースーと立てている。よし、この隙に。
 俺はベッドから起き上がり、シェランを起こさないように気をつけながら部屋を出た。
 この機会に魔王城を探索しておこう。後々役に立つことがあるかもしれない。でも広すぎるから今日中に全て見て回るのは難しいだろう。まぁ今日中って言っても後一時間ほどしか無いけど。
 部屋を出て少し歩くと大きな部屋があった。ここにも俺の部屋と種類の同じ表札がぶら下げられていた。『まおうのへや』。何か字が雑だ。魔王の年少期に書いたものだろうか?
 少し扉が開いている。外に明かりが零れている。ディアはまだ起きているようだ。悪いと思いつつも部屋の中を覗いてしまう。中には当然のことながらディアがいる。でもその隣にいる男の人は知らなかった。話し声が聞こえる。
『あの少年。魔王様を倒しに来た人間です。油断は禁物ですぞ』
『大丈夫だよ、あの子は私を倒すような子じゃない』
『そうは言ってもですね……』
『大丈夫さ、今日はもう遅いから部屋に戻ってなさい』
 男の人が外に出るために扉に近づいてくる。見つかったらやばいな。隠れよう。俺はそのへんに置いてあったゴミ箱に入り込んで男をやり過ごした。
 それにしてもなんだったんだ今の会話は。明らかに俺のことを嫌っているじゃないか。やはり魔族とは和解はできないのだろうか。
35:
 まだ夜が明けるには十分すぎるほどに時間がある。もう少し探索してみよう。
 前に鏡がある。俺はそれに向かって手を振ってみた。鏡の中の俺はその動きと全く一緒の動きをする。――ハズなんだがなんでだ? 俺のやってる動きと向こうの俺のやってる動きが違うぞ?
 俺は鏡に近づくために足を前に進める。
「「……っ!?」」
 姿形全く同じ。そこにはもうひとりの俺が目をパチクリさせながら俺を見ている。あぁわかったぞこれがかの有名な――
「「――ドッペルゲンガーというやつか」」
「「……っ!?」」
 まさか姿が同じなだけでなく思考回路も同じだとは。こいつァ驚いた。
「名前は?」
 向こうの俺が俺に問う。
「ノアだ」
 答えると向こうの俺は安堵したようにハァーと一回息を吐く。
「どうやら名前は違ったみたいだ。俺の名前はライズ。魔王城の会計係をやってる」
 へぇ?魔王城なのに会計とか居るのか。ますます魔界っぽくなくなってきたな。
 一応俺も簡単な自己紹介でもするか。
36:
「俺はさっきも言ったがノアだ。昨日からここに住んでる。仕事はしてない居候だ」
 自重気味に笑って見せる。すると相手も笑ってくれた。しばし二人で笑い合う。
「お前があの魔族を滅ぼしに来たっていう勇者かぁぁーーッ!」
 え? なに? 何があったの? 何かはわからないが頭の中で危険信号が赤になったので取り合いずライズから逃げる。
「待てやこの外道がぁぁーーっ!」
「うわぁっ! 訳わかんねぇー!」
 走った。それはもう全力で。
 俺は夜が明けるまでずっと命をかけた鬼ごっこをする羽目になった。
37:
「ゼェーッ、ハァーッ、ゼェーッ、ハァーッ」
 ようやく振り切ったか。なんなんだあいつは、何か異常に脚早かったぞ。
 俺は壁にもたれ掛かりながら息を整えていた。今この瞬間もライズがくるかもしれない。早く安全地帯を探さないと。
「ゼェ、俺の、ハァ、部屋に、ゼェ、戻れば、ハァ、安全だ」
 息ももう途切れ途切れだ。
 最後の力を振り絞って部屋まで戻る。『勇者室』と書かれたプレートがもうすぐ目の前にあった。部屋まで推定あと10mといったところか。しかしその10mがとてつもなく長く感じられる。足がもつれてうまく足を踏み出せない。しかしたどり着いた。これでもう鬼ごっこに終止符が打てる。ピリオドだ。
 扉を勢い良くバンッと開ける。なかに入り扉を閉め。厳重に鍵をかける。これでもう大丈夫だ。ライズがここに来ることはまずない
「あっ! ノア様! シェランのためにお戻りになってくれたのですね!?」
 女性特有の甲高い声が部屋中に響き渡る。
 俺の安全な場所はもう、どこにもないのだろうか?
「今から朝食ですので、食堂に行きましょう!」
 俺は必死に拒んだがその抵抗虚しく外に連れ出されてしまった。
(やべぇ! 今外に出たら……っ!)
 そんな俺の思いも届かず、無慈悲にもシェランの腕がさっき頑丈に鍵をかけた扉をゆっくりと開く。
38:
「welcome……ノア……」
 扉の外には案の定、手にロープを持ったライズが俺の方を見て嘲るように笑っていた。
「くっそぉっ!」
 俺の悲痛の叫び声は誰にも届かず。瞬く間にロープで縛られた人間芋虫さなぎバージョンの出来上がり。多分これ人間界で有名な三分クッキングよりも早いと思うよ。
 横目でシェランに助けを求める。あまり頼りたくはないがこうなってしまったからには形振り構っていられない。さぁ早く俺をこの危機的状況から救い出しておくれよ!
「え? あれ? どっち?」
 キョドっていた。性格は天と地ほどの差があるが(もちろん俺が天の方ね)外見は全くもっておんなじなのだ。どっちが本物の俺か分からなくても仕方がないと言える。
「おい、シェラン! こっちが本物のオレだ!」
……っ!? こいつ何言ってやがる? 本物は俺だっつーの! 
「はい! 分かりました! ではノア様に変装するその変態の退治お願いしますね!」
 おいぃぃぃ! 本物は俺だぁぁぁ! 昨日あれだけ俺に言い寄ってきているのに君はなぜわからないんだぁぁぁ! あ、ちょっと待って! ここに俺を置き去りにしないでぇぇぇ!
 そんな思いも虚しく、シェランはスタスタと食堂に行ってしまう。
「さぁ。最高のショータイムだね。ノア」
 そりゃあライズにとっては楽しい時間かもね。でも君は拷問を受けている人の気持ちになったことが一度でもあるのかい?
「貴様ら。こんな所で一体何をしている?」
 後ろを振り返ると冷たい目で俺たちのことを睨みつけるコロナの姿があった。絶対怒ってるねあの目は。
「いや、勇者のくせに生意気なんでちょっと締めてやろうかと思いまして」
 あのライズがコロナ相手に敬語を使っている。格上なのだろうか。
39:
「無礼者がっ!」
 一喝。それを聞いたライズが一瞬硬直する。
「仮にも魔王様がお認めになられた勇者なんだ! 争うのは魔王様に対する侮辱と知れ!」
 仮に持ってなんだ仮にもって。
 しかし俺をかばってくれている。そこには感謝しないと。
「すいません……」
 ライズが俺の方を見てじとっと睨んでくる。うわ怖い。
「分かったならいい。私もあいつは気に入らんからな」
 その言葉を聞いたライズがパッと顔を輝かせ、
「そうですよね! ムカつきますよね!」
 と嬉しそうに言っている。
 ライズくんそんな楽しそうな顔で俺への嫌味を言わないでおくれよ。
「しかし争うのはやめろ。争いは何も生み出さない」
 それだけ言ってコロナは食堂に行ってしまった。怖そうなイメージだったけど本当は優しい人なのかもしれない。いわゆるツンデレってやつか。
 ぐぅぅぅう。
 二人同時にお腹がなった。ベタな少女漫画みたいだ。
「ここは一時休戦で」
 俺が提案する。
「メシでも食いに行きますか!」
 息ぴったりだ。俺たち本当は仲がいいのかもしれない。
 二人仲良く食堂への道を歩いて行く。
「ついてくんなよ!」
「たまたま行く場所が同じなだけだ」
「時間差で来いよ!」
「なぜノアのためにそこまでする必要があるんだ」
 喧嘩するほど仲がいい。この諺はまさしく俺たちのために作られた諺だと思う。多分。
40:
 こうして二人で仲良く食堂に入った。時間は十時三十分、喧嘩していたせいで朝食どきを逃してしまった。しかしこちらのほうが人も居ないし落ち着いて食べやすい。このさいもうライズのことは完全無視と決め込む。
 目の前に出された食べ物はカレーだった。ありきたりだが、外れることはまずないいいチョイスだ。
 両手を勢い良くパンッとくっつける。
「「いただきまぁーす!」」
 ライズと台詞が被ったのが何とも腹立たしい。
 よほどお腹が空いていたのか俺は山盛りあったカレーライスを僅か数分で完食した。
 もう一度数分前にやった行動をとる。
「「御馳走様でしたァー!」」
 うぜぇ、お前絶対わざとやってんだろ。
 俺はライズを無視して自分の部屋に戻った。
41:
 いない! いないぞ! シェランがいない! やったぞこれでやっとゆっくりできる! 
 部屋には誰もいないいるのは俺ただ一人。この世界に来て初めての一人の時間だ。
(今頃、あいつら心配してっかな)
 あいつらとは人間界にほったらかしの友達や家族のことだ。
 ここ三日間で魔族も悪いやつは少数派ということが分かった。人間界で言う不良と言ったところか。魔族の王は変則的に優しいし、このままずっと魔界で暮らすのも悪くはないかもしれない。
「いやいやいや駄目だ駄目だ。俺は人間界を救わなければならない勇者なんだ」
 トントントン。不意に扉の向こう側から足音が聞こえてくる。シェランか? 俺は嫌々ながらも扉を少し開く。
(――シェランじゃない!)
 そこにいたのはあの時、ディアと何やら怪しげな話をしていた奴だ。まだ俺には気づいていない。
「ここがやつの部屋。勇者を魔王サイドに取り入れるメリットは皆無」
 独り言だろうか? 何やら『勇者室』を見ながら呟いている。集中しているのか俺が見ていることに全く気づいていない。
「あのような輩は魔界には不必要。排除だ」
 排除? こいつ何言ってやがる?
42:
 男は不敵な笑みを浮かべ帰っていった。なんだったのだろう?
 俺は怖くなり咄嗟に扉を閉めた。
 コンコン。直後ノックの音が飛び込んできた。警戒しながらも扉を開く。そこには久しぶりに見るディアの姿があった。
「シェランはいるかい?」
 その顔は最初にあった時のような明るい雰囲気は皆無。代わりに悲痛な面持ちで俺を見据えていた。
「取り合いず中へ」
 家の持ち主に中へと言うのはどうかと正直迷ったが今はそんなこと構っていられない雰囲気だった。
 悲痛な面持ちのままディアは口を開いた。簡潔に要点だけを述べる。
「シェランが拐われたんだ」
 俺がその言葉を理解するのにはさほど時間はかからなかった。
 ディアがおもむろに胸ポケットから一枚の破れ破れの紙切れを取り出す。そこに書かれていた内容は。
『シェラン我の手の中にあり。返して欲しくば勇者一人で今日の日が沈んだ頃大広間に来るべし』
 これを見せながらディアが懇願する。
「お願いだノア君、シェランを、助けてはくれないか?」
 断れるような雰囲気ではない。それにもし断れたとしても断る理由が見つからなかった。しかし俺の脳が危険信号を出している。これは罠だ! と叫んでいる。しかし俺の口から出た答えは
「分かった。俺に任せろ」
 その答えを聞いたディアは顏を輝かせて嬉しそうに言った。
「ありがとう! ノア君!」
 今ここに。勇者と魔王の同盟関係が出来上がった。
 深夜十二時。日は沈んだ。約束の時間だ。
「大広間? あれか?」
 明かりのある昼間ならまだしも今は夜だ。ただでさえ魔王城に来たばかりで右も左も分からないというのに明かりがないこの時間に大広間を見つけるのは少し酷だ。しかしこれも勇者としての仕事と思えば苦にならない。
「ククククククッ。怖気付かずにここまで来たか。その心意気は褒めてやろう。だがしかしもうわかっているのだろう?これは罠だという事がァ!」
 男は目だけを出した状態で右手で顔の全体を覆いケタケタと笑っている。まるで下手くそなマリオネットのようだ。
「…………」
 相手の出方を待つ。動いた瞬間。始まる。
「まぁまぁそんなに睨まないでおくれよ。勇者」
 声に聞き覚えがある。暗闇で顔が見えなかったので今まで気がつかなかったがこいつは――。
(――あの時ディアと何か話していた野郎だ! 間違いねぇ!)
 魔王城内に俺のことを気に食わない奴がいるってのは薄々感づいていた。しかしこんな露骨に仕掛けてきたのは初めてだ。
「シェランを何処へやった?」
43:
 俺が敵意を剥き出しにして問う。俺のことで俺が傷つくならまだしも俺のことで違う奴らにも被害が被っている。敵意を出さずには到底居られない。
「ははは、シェラン? そんなのは君をおびき寄せるためのただの餌に過ぎない。そんな餌のことでそんなに攻撃的な目で見られても困っちゃうよねぇ」
 ドゴンッ。
 一つの衝撃音。体と拳が混じり合った音。
 俺は無意識の内に相手を殴り飛ばしていた。今さっき殴った相手が地面に突っ伏している。
「今。何つった?」
 自分でも分かる感情的になりすぎている。このままじゃこいつを殺しかねない。頭では止めよう。そう思っているのに体が言う事を聞かない、聞いてくれない。それほどに今の俺はこいつに対し怒髪天を突く勢いだった。
「何度でも言ってやるよあれはただの餌だよ!」
 まだからかう余裕があるのか、はたまた開き直っているだけなのか。こいつはまだ言っている。
 今までは微かに残った理性が歯止めをかけ、殺しそうになるのを制してくれたがもう抑えきれない。俺はそいつに馬乗りになり殺すつもりで拳を高く振り上げ。顔面に叩きつけるその瞬間。俺の手が大きい大人の手で掴まれた。拳が顔面あと少しの所で止まる。
「ノア君まで私と同じ人を殺したという消えない罪に縛られることはない」
 止めてくれた。ディアが。あと少しのところで殺しそうになるのを。この魔王どこまで優しいんだ。
44:
 怒りはまだ収まりそうになかったが。ディアが来てくれたおかげで理性が取り戻せた。
「あとは私に任せてノア君は部屋に戻りなさい」
 優しい目。柔和な表情。魔王とは程遠い。でもディア一人だけに任せるわけにはいかない。
「でも!」
 尚も食い下がろうとした俺を諭すように言う。
「私がやらないと気が収まりそうにない」
 そうだった攫われているのは自分の娘。自分で落とし前を付けたいのだろう。
 俺は無言でディアに背を向ける。そのまま振り返らず真っ直ぐ部屋に戻る。
 後ろから迸るオーラと魔王としての格。全てが伝わってくる。やはり魔王。今までの柔和な感じとは程遠い。これが本来持ち得し力なのか。俺は実感した。
 そのあとは知らない俺は部屋に帰って朝まで家族や友達のことを考えていた。
45:
 考えながら眠ってしまったのだろうか。気づくと俺は綺麗に整頓されたベッドの上で寝ていた。あれ? 昨日は椅子で寝てしまったはずなのになんでだろう? ……まさか?
 初めに行っておくと俺の悪い予感はいつも的中する。今も例外ではなく。
 予想どうり小さな寝息を零しながら隣でシェランが寝ていた。こうして見ると可愛くなくもないかも。それにしても良かった。無事帰ってきてくれて。
 俺は安堵して今まで色々あった嫌なことを全て吐き出すように溜息をつく。
「……うぅ?ノア様ぁ?……」
 無事に帰ってこれてよほど安心したのか俺の名前を時折言いながら嬉しそうに寝ている。
「ん? なんで俺はシェランと同じ場所で寝ているんだ?」
「………私が連れてきたのですぅ?……むにゃむにゃ」
 俺の問いにシェランが寝言で答える。寝言がわざとらしいぞ。こいつ寝言なら何言っても怒られないとか思ってないか?
「でも、良かったよ」
 俺は右手でシェランの頭を優しく撫でる。すると嬉しそうに目を細めてもっとしてアピールを全力でしてくる。いつもならここで蹴り飛ばすか逃げるという行動を起こすのだが今は違う。もっと撫でてやる。女子恐怖症が少しばかり治ってきた感じがする。あくまで感じだけど。
46:
 少し時間は巻戻る。
「おい。シェランを何処へやった?」
 口調こそおとなしいが。その目は憎悪で燃え盛っている。普段の魔王とはまるで別人のように。
「倉庫の中です」
 男は恐怖で震え上がっている。数分は立ち上がれそうにない。
「ちっ。分かったシェランには手は出していないんだな?」
「はいぃぃ!」
 ディアはもう一度舌打ちをし、倉庫へ向かう。
 男は顔がくしゃくしゃになるぐらいまで泣き続けた。
 娘を誘拐までされたのに、男には何の処罰も与えない。これがディアの良いところでもあり、悪いところでもある。
48:
 俺は魔族のこと。この世界のこと。ディアのこと。何も知らなすぎる。俺はもうこの世界に関与しすぎた。この世界のことを少しずつ知っていかなければならない。
「シェラン。この世界のこと詳しく教えてくれ」
 シェランがさっきまでの嬉しそうな表情とは打って変わり驚きそして戸惑う表情になる。
「本当にいいんですの? 本来ノア様はこの世界には居なかった存在。聞いてしまうともとからいない存在といえど引き返せなくなります。」
「あぁいいんだ。それにもう俺は魔王を倒そうなんて考えちゃいねぇし引き返そうなんて思ったこともねぇ。――それよりも気になるんだ。あんなに優しいディアがなんで魔王をやってるんだって」
 シェランは一瞬戸惑うような表情を見せてからこう言った。
「分かりました。ノア様なら話しても父上はお怒りにはなられないでしょうし」
49:
 ディアは昔から何をやっても上手く出来た。人間界で言う小三位の頃。家の近くで友だちとドッチボールをしていた。
「ディア! あとそいつを当てればこっちのチームの勝ちだ!」
 それを聞いたディアはこの一球で相手を討ち取ろうと決める。ボールを持った手を高くに振り上げる。そして思いっきり振り下ろす手が風を斬る音がする。タイミング良くボールは手から離れ、残りの一人めがけて一直線に飛んでいった。それはもう物凄いスピードで。目に見えないさで。
 衝撃音。それは車と車がぶつかったの様な生半可なものではない。もっとエグい音。内蔵を無理やり毟り取るような。
 ディアが投げた本気の一撃はそれほどに重かった。ご察しの通りに即死であった。
 それからだ。ディアが魔王になったのは。誰も好き好んで魔王になったわけではない。唯少しばかり常人の魔力量が多いだけで。ただそれだけで魔王になってしまったのだ。
 魔王の存在は世界中に知れ渡り。その魔力量のせいで前よりも魔物が活発化し人間界を襲うようになっていった。
 魔物は魔王を崇め。人間は魔王を憎み。
 しかし生きてきた上で分かったことが一つだけあった。それはディアが魔王を止められる唯一の方法。
『魔力は唯一の例外を除き無くならない。例え自分と同じ種族である魔族に最大の出力で、己の持てる最大の力を持ってして攻撃を行なっても魔力は変わらぬまま。それどころか攻撃は相手の魔力と相殺され何も起こらない。しかし。魔族の古からの仇敵。人間に向けて最大の魔力で攻撃すると使った分だけの魔力がからだから無くなりその人間も死ぬ』
 簡単に言うとこうだ。人間を殺せ。
 しかし心優しいディアにそんなことが出来るはずもなかった。
50:
「ということですぅ?」
 まさかディアにそんな過去があったとは。しかしイマイチ分からない。つまりはどういうことなんだ? そんな俺の表情に気づいたのか補足説明をしてくれる。
「簡単に言うと父上が居られるせいで魔族達が活発化しているのです。でも父上の魔力が無くなれば魔族は元通り大人しくなるはずなんです。でも魔力はなくなりません、魔力をなくせる唯一の方法。それは勇者。そうノア様に向かって本気の攻撃を行うとその反動で魔力はなくなり、魔物も大人しくなります。しかし当然ながら勇者は死にます」
 分かりやすい。とどのつまり俺がディアに殺されれば万事解決なのか。しかしいくら敵意がなくなったからといってみすみす殺されるわけにはいかない。まぁディアはそんなことはやれと言われようがやらないと思うけど。
「ありがとう。この魔界がだいたい分かってきたよ」
 俺はわかりやすく説明してくれたシェランに頭を垂れ部屋を出ていく。向かう先。魔王室。
 そのすぐ後。耳を劈く神々しい爆発の轟音。
 魔王室の扉がもう原型を確認できないほどに粉々に弾け飛ぶ。
「…………」
 状況が理解できない。何が起こった? どれだけ思考を凝らしても分からない。俺は魔王室を呆然と眺めたまま立ち尽くす。
「……クッ」
 苦痛に呻くディアの姿。
 そこでやっと今何が起こっているか状況が判明する。
 魔王室に向けて爆弾が投げ込まれたのだ。それも威力が半端なく高いものを。魔王のことをよく思っていない奴に。そんなやつといえば一つ心当たりがある――
 ――人間だ。
 人間は怖い生き物だ。人は人を憎み。その恨みはやがて上昇し、爆発する。ちょうど今のように。
51:
 俺を心配するあまり、強行手段に出てしまったのだろうか。
 しかし俺はこの通り元気に生きているのだ。状況を説明すればこの人間たちの反発も収まってくれるんじゃあなかろうか?
 そんな俺の考えを顔から読み取ったのであろうか。
「駄目だよ。君はもう人間界では死んでいるんだ。今更帰るなんてできないよ」
 分かっている。俺はこの『魔界』という世界に関与しすぎた。もう戻るなんて裏切りにも取れる行為は一切できないことも重々承知だ。しかし俺が今ここで『生きている!』と思い切り叫べばそれで済む話ではないだろうか。
「…………」
「…………」
 沈黙。この沈黙を破ったのはほかの誰でもないディアだ。
「それに私がいるせいで魔物が活性化し人間達を襲っているのは事実なんだよ、これは何があっても変えることは出来ない。これは私が死なないととけない唯一の呪いさ」
 こんな一介の唯の『人』にこんなに重いハンデを背負わせている神様。もう神様なんかやめたらどうなんだい? こんな理不尽な死に方を魔王がして良いわけねぇだろ。俺が魔族と人間、和解させてやるよ。だから安心しな。少しの間だけ眠っててくれ。起きた時には生きてきた上で最高のハッピーエンドを用意しておくからさ。
 俺は魔王の首筋を優しくコツンと叩いた。ディアはよほど体力が消耗していたのだろう。その一撃であえなく昏倒する。そのあとディアを安全な場所まで運んで、俺は魔王室に背を向ける。
 ここからが魔王と人間と勇者この三者がぶつかり合う決戦場。一瞬足りとも気が抜けない。
「和解させてやるよ。どっちも生きてるんだ、仲直りくらい簡単だ」
 魔王城内では魔王がやられたという敗北感から来る憎悪。
 かえって人間達の間では魔王を倒した。という優越感から来る余裕。
 この二つがぶつかり合うのはそう遠くはないだろう。
52:
 キィン。
 刃と刃が奏でる危険な音楽。まさにここは戦場とかしていた。
 始まりは憎しみ。憎しみは始まり。
 魔王城のすぐ隣の野原。そこには前までの様な緑はなく、今やそこは真っ赤に燃え盛っていた。
 この光景。今まで忘れたことは一度もない。あの時と全く同じ、ひとつ違うのは攻撃している側が人間だということ。
 全てが同じ。同じ同じ同じ同じ同じ同じ同じ。
 焔。死体。ちりじりに落ちている剣。盾。ガラスの破片。切り倒された樹。何もかもがなんども見てきた光景。
 人は同じ過ちをなぜ何度も繰り返すのだろうか? その答えは帰ってくることはなく頭の中で問題だけがくるくると回っていた。
 これでは人間族も魔族もしていることは変わりない。非道だ。
 つまりは同じだったということか。
 例え俺が魔王に勝利し、首を持って人間界に帰ったとしても結果は変わらなかったのではないだろうか。人間が魔に打ち勝ったとしてもつまりは俺たち人間が魔族を虐げる方に変わるだけ。何も解決してはいないではないか。憎しみは憎しみを産み。その憎しみがまた憎しみを呼ぶ。連鎖。
 この連鎖を止めるには和解指せるしかない。しかしそんな大役が魔界に来てまだ一ヶ月も経っていない俺にできるだろうか。いや出来る。やるしかないんだ。このままでは相打ちという最悪の結果に陥るかもしれない。それだけは何としてでも避けなければならない。俺は魔族と人間族の両方の味方だ。もう前の様な魔族に変な先入観は持っていない。
 しかし人間達はまだその先入観を捨てていない。むしろ呆れるほどに持っている。その先入観を取り除いてやらねばなるまい。
そこで閃く。妙案。
 俺はもう一人居るじゃないか。それを利用して……。
53:
「ライズ。頼みが――」
「いやだ」
 い。いくらなんでも早すぎやしないか。しかしこれは真面目な頼みだ。断られて萎えるようじゃいけない。
「た」
「いやだ」
 こ、こいつ……っ。何があっても俺からの頼みは受けないつもりなのか。でも本当に引き下がるわけにはいかない。これは俺達の犬猿の仲でもやって貰わなければならない。要は依頼なのだ。
 俺が真剣な面持ちになると、何か感づいたのかそれに伴いライズも真剣な面持ちになる。
「これはディアに関しての頼み事だ。聞いてくれるか?」
 ライズは何も言わずコクンと頷く。
「お前。7割魔族3割人間だろう?」
「…………ッ!?」
 驚きの表情に変わる。どうやら図星のようだ。
「なんで分かった」
「勘だ」
 本当に勘だ。ただカマを掛けてみただけ。それがたまたま当たっていたただそれだけの話。
54:
「……」
 ライズは俄に信じられない。という風な顔をしていたがすぐに普段の凛々しい顔つきに戻り俺をまっすぐと見つめる。
「それでだこれは一種の賭けなんだが――」
 俺がすべての作戦を話し終えたときライズは感服したように俺の方を見てこう言う。
「分かった」
 承諾。これでいけるはずだ。ライズには危険が伴うが了承してくれた。本当は仲間思いのいいやつなのかもしれないな。俺は去っていくライズを見守りながら。心の中でそう思った。口に出して言うなんてできやしない。
 よし俺は俺でやる事がある。大仕掛を発動させるにはまずは準備が必要。今はまだ準備段階だ。発動させるのはまだ早い。もっとじっくり計画を練ってからでも問題はないだろう。
 後はあいつにもこれを言って……。
 計画は着実に進行している。これならいけるかもしれない。
55:
「駄目だ! もう抑えきれない!」
 魔族が叫んでいる。もう少し、もう少しだけ持ってくれ!
 そこらじゅうで巻き起こる爆発音。少し前までは責められる側だったのが今度は一転。攻める側に回っている。
 こんなことをしても何のメリットもないというのに。
「何としても食い止めるんだ!」
 その掛け声で底辺まで落ちていた士気がグンと上がる
「魔王様をお守りするんだ!」
 いける! この士気なら後数時間は持ってくれるはずだ。
 斬撃音。また一人タンパク質の塊に。一刻一秒を争うこの戦争。三秒に一人は人が死んでいく。時間が命。こんな所でもたもたしている暇は少しもない。
 魔王室。
 ディアは悲痛な面持ちで地面を見ていた。
「私の所為で、また魔族。人間が死んでいく」
 理性が保てるギリギリのラインに立っているのだろう。何かが起きればすぐに狂ってしまいそうだ。
「私には何も出来ない」
 ディアが魔王室の豪華な壁に向かって拳を突き立てる。貫通。気が立っているのか滅入っているのかその破壊力は成人男性を軽く凌駕する。まぁ魔王だからそれが当然といえば当然なのだろう。
 ディアの隣にいるシェランもその迫力に飲まれているのか、慰めの言葉もかけられずただ呆然としている。
(もう駄目だな。ここで死ぬのも悪くないか。ノア君やコロナや、そしてシェランにはすまないが自殺するしか残されていないのではないか)
 悲観的な状況。悲観的な思考。これではポジティブになんかなろうとしてもなれない。
 ディアはそれが分かっているのだ。だからもう死ぬしかないと本気で考えているのだ。達観しすぎて物事を逆に冷静に捉えられていない。もうひとつの突破口を探し出せていない。
 いや。ディアのことだそのことに関して薄々感づいていてもおかしくはない。ディアの長所であり短所でもある『優しさ』がそれはしたくないと叫んでいるのではないだろうか。
 そこらじゅうに転がる死体を目の当たりにして自分のせいだと責めているのではないだろうか。
56:
「そんな思考じゃダメだ!」
 オレが魔王室の扉を思い切り蹴り飛ばした。
「ノア君かい?」
 ディアの問いかけは一旦無視。
「もう気づいているんじゃないのか? まだ抜け道があるだろう!」
 ディアが驚愕する。いや震撼するの方が正しいだろう。しかしまた顏を俯き。呟く。
「駄目だ」
 消え入りそうな声。掠れている。
「私にまた人を殺せというのかい!?」
 感づいていたようだ。しかし何があってもそれはできなさそうだ。
 しかしそれをやってもらわなければこの作戦は成功しない。ならばそれをやらなければならない状況に持って行けばいいだけの話。
57:
『魔力は唯一の例外を除き無くならない。例え自分と同じ種族である魔族に最大の出力で、己の持てる最大の力を持ってして攻撃を行なっても魔力は変わらぬまま。それどころか攻撃は相手の魔力と相殺され何も起こらない。しかし。魔族の古からの仇敵。人間に向けて最大の魔力で攻撃すると使った分だけの魔力がからだから無くなりその人間も死ぬ』
 この言葉をじっくり思い出す。
 一つ突破口を見つけた。
58:
 シェランを無造作に引き寄せ。首元にナイフを突きつける。
「な、何をしているんだ!?」
 仕方がない。これしか方法は残されていないのだから。
「オレは本気だぜ?」
 ナイフで軽く首を撫でる。撫でた所からツーっと赤い血が滴り地面にポタポタと落ちる。
「やめたまえ!」
 ディアがオレの持っているナイフをどうにか奪おうと攻撃してくる。
「おっと! 危ない危ない。そんな体でオレからナイフを奪えるとでもお考えかい?」
 出来るだけ挑発する。反感を買っておかなくてはいけない。ディアが手加減しないように。
「今決めろ。シェランともとは敵であるオレ。どちらを選ぶ」
 こうすれば今ここでオレを殺し。シェランを助けるしかなくなるはず。
「…………」
 渋っている。まだ揺さぶりが足りなかったか。選ぶのはもう決まっているのだろう。渋らずにさっさと殺ってくれ。
「言ったはずだ。俺は本気だと」
 シェランにナイフを突き刺す。とまではいかないが寸止めする。
「きゃぁっ」
 小さな悲鳴を上げる。後で謝っておかなくては。あ。オレここで死ぬのか。じゃあ謝れねぇや。
「何故だ。今さらになってなぜそんな意味もないことをする」
 ここはハッタリをかまさないと。
「はっ。決まってんだろうが! オレは元から魔王の配下になった覚えはねぇよ! お前を殺せるチャンスを伺ってそれが今来ただけの話!」
 嘘だ。オレはディアの味方だ。いつまでも。
「本当か?」
「本当だ」
 ディアは目を地面に落とし。小さく『そうか』と呟く。その声はどこか悲しげだった。
「早くしないと殺っちまうぜ?」
 もう少し揺さぶりをかける。あと少しで成功だ。シェランの首を絞める。とても勇者がすることではなかった。
「くっそぉぉぉおぉぉおおおおぉぉっ!」
 空気を揺るがす大絶叫。これが魔王の本来持ち得し力なのか。
 ディアが腕を思い切り振り上げるそしてなにやら呪文を詠唱する。
 死への怖はなかった。心の中は満足感でいっぱいだ。
(そうさ。これでこそ魔王)
 思った瞬間。オレの体は業火に包まれていた。
 最後に見たディアの顔は涙で濡れていた。
「すまない。ノア君……」
 最後に聴いた呟き。
59:
 それまで活発に動いていた魔物は一斉に大人しくなり、それに気づいた人間も攻撃する意思はないと見倣したのか攻撃を止めた。
 それまで続いていた魔族と人間族の戦争は今ここに終止符が打たれた。大きな犠牲を払って。
「また私は殺してしまった」
 独り言とも取れない独り言がディアの口から出た。
「葬式を挙げましょう。父上」
 シェランが提案する。
「そうだな、せめてもの償いだ」
 ノアは棺桶にひっそりと入っていた。とろろどころでノアの死を悲しむ人のむせび泣きが大きい魔王室に反響する。
 ノアは死んだ。この事実はディアにとって大きくのしかかる物であった。
 お坊さんが念仏を唱えている。この世界でも念仏というのはあるらしい。
 無事に念仏が終わる、そしてノアの入った棺桶が健かにゆっくりと持ち上げられ運ばれていく。
 何処に? 決まっているじゃあないか。燃やすんだよ。火葬だ火葬。
(いやいやいやいやいや、無理無理無理無理無理! オレ生きてますけどォォォお!?)
 オレは生きている。燃やされて死んだ? 嘘だ。トラップだ。オレがそんな危険を侵すはずがない。そこまで馬鹿じゃあないのだ。
60:
「すまない。ノア君……」
 大丈夫。生きてるから。しかも『オレ』ノアじゃねぇし、あんなカス野郎と同じにしないでくれ。『オレ』は
 ――ライズだよ。
 しっかしいってぇな3割人間だからか? 3割分の魔力は相殺されないのかよ。まぁ死ぬことはないか。7割は俺の魔力でかばーされてっしな。ノアの野郎もすごいこと考えたもんだぜ。オレと入れ替わるなんてな。頭いいなノア。
 ノアの作戦では今オレが死んだふりするんだよな。でもこの業火だ、燃えカスになってなきゃおかしいよな。あいつここだけ何も考えてねぇじゃんかやっぱ役たたずだな。
 仕方ない。オレの魔法でどっかに転移するか、ここには黒い粉でも捲いときゃいいだろ。
 瞬間。ライズは消えた。黒い粉を残して。
61:
 そして今に至るのである。
(ヤベェヤベェヤベェヤベェ、オレ死んじまうよォォォッ!)
 魔王戦では作戦を駆使して生き残ったというのにこんなところで死んでしまっては元も子もない。どうする!? オレ!
 もう火葬場は目の前まで来ている。生きているのに焔に焼かれるなんて、そんな拷問オレに耐えられるわけがねぇ! 仕方ないこうなったら多少驚かれても蓋を開けてなかから出てくるしか方法がない!
 ライズは思い切り内側から蓋を押し上げたがビクともしない。てかこんだけ中で暴れているんだそろそろ気づいてもいい頃だろ!? そんな思いとは裏腹に外ではまだ鳴き声が響いている。
(気づけぇぇぇぇ!)
 どんだけ鈍感なんだよ! 恋愛小説の鈍感主人公もビックリだよ。
「待て!」
 魔王室に凛々しい声が響き渡る。この声はノアだ。こんなにノアに感謝の念を抱いたことは今までで初めての経験だ。
「あれって」
「まさかな」
「嘘だろう?」
 そんな声がちらほら上がる。その声を聞きノアが拳を高く天に向かって突き上げ言う。
「『俺』は生きてるぞーーーーー!」
「「「うおおおおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉおおーーーっ」」」
 割れんばかりの歓声が部屋中に木霊する。
「お帰り!」
「どこ行ってやがる」
「生きてたのか」
 皆が俺の肩や背中をバンバンと強く叩く。痛いけどなんか清々しい気分だ。
 危うく燃やされそうになったライズがこっちに向かってつかつかと歩いてくる。
「成功だな!」
 にししっと歯を剥き出しにして笑いながら俺に向かって拳を出す。
「おう! 成功だ!」
 俺は突き出された拳に向かって拳を突き出し返す。カツン。いい音だ。まるで今の自分を表すかのような気持ちのいい音。
 今まで気がつかまかったがここには人間達もいるらしい。見慣れた顔のオンパレードだ。
 魔族と人間族がともに笑い合う。さっきまでの戦争のわだかまりはもう無いようだ。
 シェランが前から歩いてくる。あれ? 首に包帯を巻いている、どうしてだろう。隣でライズが慌てふためいている。
「どうしたの? その傷」
 俺がシェランに問う。
「………」
 なぜか無言だ。
「ごめん。シェランさん! あの時のオレは、俺じゃなくてオレなんだ! だからその傷をつけたのは俺じゃなくてオレなんだ!」
「何言ってるか全くわからん」
「同意です」
 どうやらシェランに傷をつけたのはライズだったようだ。
「……コロス」
 やはりこいつとは馬が合わないらしかった。
 そのやりとりを見て魔族と人間族が楽しそうに笑い合う。
 そうだよ。これだよ、俺が求めていたのは。こうやって楽しく笑い合える
――『仲間』が欲しかったのさ。
62:
終わり。
まだまだあるけどこれ需要あんのwwwww
63:
中学生でこれだけ書けてたら立派なもんだよ
自分が書いてたのはもっと惨憺たる代物だったわw
64:
俺が中学生のころに書いてたのよりずっと凄いw
65: あ◆lYhv11MND1Ww 2014/03/25(火)23:29:42 ID:am0d1nEZ2
中1とは思えない出来じゃないか
いきなりお坊さん出てきたのには笑ったけど
66:
>>65 こんな長い、加えて拙い文章全部読んでくれたのか、ありがとう
中二病大事典
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