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真姫「にこちゃん、キスしましょう」
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1:
にこ「え、き、きす?」
真姫「えぇ」コクリ
にこ「ええっと……なんで?」
真姫「え、えっと……と、友達、だから!」
ラブライブ! School idol diary ~絢瀬絵里~
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5:
にこ「え、友達だから……キスするの?」
真姫「そ、そう! 友達同士でキスなんて普通よ? むしろしてないほうがあり得ないわ!」バーンッ
にこ「ええっ!?」
にこ(ほ、ホントに…? でも真姫ちゃんがこんな無駄な嘘つくとも思えないし…)
にこ(にこ、今まで友達いなかったし…知らなかっただけってこと…?)
真姫(なんかにこちゃんが真剣な顔で考え込んでる…)
真姫(これは、イケるかもしれない…)
6:
にこまきは真理
7:
真姫「そ、それとも……にこちゃんは、私となんて友達でいたくない?」
にこ「そんなことあるわけないじゃない!」
真姫「にこちゃん…」
真姫(嬉しい……けど、その分罪悪感がすごい…)
にこ「し、しましょう!」
真姫「え?」
にこ「き、キスよ! 自分で言ったのに忘れたの?」
8:
真姫「あ、いや……ほんとにいいの?」
にこ「当たり前じゃない。にこと真姫ちゃんは友達なんだから」
真姫「じゃ、じゃあ…」スッ
にこ「…」ギュッ
真姫(力いっぱい目瞑って……私に合わせようと背伸びまでしてくれて…)
真姫「にこちゃん……大好き」チュッ
にこ「っ……こ、これでにこと真姫ちゃんは友達ね!///」
9:
真姫「うん。……ただ、あの…また時々、キスしてもいい?」
にこ「え? べ、別にいいけど……」
真姫「ほんと?」パアアア
にこ(すごい嬉しそう……まあ、真姫ちゃんも友達多いほうではないし……にこと同じで。ここは先輩として、ちゃんと振る舞わなきゃ)
にこ「もちろん! にこと真姫ちゃんの仲だもん、遠慮なんて無用よ」
真姫「にこちゃん…!」
11:
◆
にこ(そういえば友達同士でキスが普通ってことは……)トテトテ
希「あ、にこっちー」タッタッタッ
にこ「希……あれ、今日は生徒会で仕事があったんじゃなかったの?」
希「うん。今は職員室に書類取りに行く最中。にこっちは今から部室やんな?」
にこ「ええ」
にこ「……ねえ、希」
希「ん?」
にこ「あんたってにこの友達よね?」
12:
希「……」ピト
にこ「…なんでおでこに手を当てるの?」
希「いや、熱でもあるんかなて」
にこ「ないわよ!」ベシッ
希「なら急にどうしたん?」
にこ「いや、ただなんとなくだけど…」
希「それならええけど……ウチとにこっちは友達に決まっとるやん」
にこ「そっか……友達…」
にこ(友達なら、希とも、その……き、キスすべきなのよね…///)
にこ「」チラ
希「?」
14:
にこ(真姫ちゃんとはまだ付き合いも浅いし、それに向こうから要求して来てくれたから出来たけど……)
にこ(希相手はハードルが高い……こっちから言うのも癪だし…でも友達だし……)チラ
希(なんかチラチラ見られとる…)
にこ(って、ちょっと待って……友達間でのキスは普通…ということは、今までキスしてこなかった希って、実はにこのこと友達と思ってないんじゃ…?)
にこ(で、でも希はμ'sに入る前から話しかけてくれてたし……友達だと思ってたのはにこだけってこと…?)
希「あのー、にこっち? 大丈夫?」
にこ「希……」フルフル
希「な、なんで今にも泣きそうなん!? え、ウチ、なんか変なこと言ってもうた?」
16:
にこ「あんたとは一年の頃からの付き合いなのに……」グスッ
希「ちょ、え、ごめん、訳が分からんのやけど……!」
にこ(こ、こうなったら恥ずかしいとかそんなこと気にしてる場合じゃないわ…)
にこ「希!」
希「は、はい!」
にこ「キスして!」
希「……………ん!?」
にこ「き、キスよ、キス! 何度も言わせないでよ!」
希「いや、ほんまに訳が分からんって……」
希(キスって……あのキスやんな…? なんでウチとにこっちが? しかも何故かにこっち泣いとるし……罰ゲームか何かを実行中なんか?)
17:
にこ「希……」キュ
希「服の裾つかまんでも逃げへんて。というか、制服伸びてまうから」
にこ「……」シュン
希(可愛い……いや、そうやなくて! この状況を何とか打破せな……)
希「えっと……にこっち? なんでウチと、その、キスしたいん?」
にこ「……にこたち、友達なんでしょ?」
希「? うん」
にこ「だからよ」
希(あかん……さっぱり分からん……)
希(早く帰らな絵里ちに怒られてまうし……かといって、このにこっちを置いて逃げるわけにもいかへんし…)
にこ「希ー……」グスッ
希「」キュン
19:
希(なんかもう考えても分からへんし、流れに任せよ)
希「にこっち、後悔せえへんのやね?」
にこ「するわけないじゃない……希のこと、す、好きだし(友達として)…///」
希「に、にこっち…///」
にこ「希…」ギュ
希「ウチもにこっちのこと好きやで」チュッ
にこ(…これで希とも友達……えへへ…)ニコー
希(可愛いなぁ…)
◆
?μ's練習後?
絵里「にこ、この後ちょっと残ってくれない?」
にこ「え? まあ、いいけど……」
にこ(絵里がそんなこと言うなんて珍しいわね……何か話でもあるのかしら)
20:
真姫「じゃ、じゃぁにこちゃん、また明日///」
にこ「あ、うん。また明日」
真姫「きょ、今日はその、ありがとうね…」
にこ「え? ……あ、いや、こっちこそ、嬉しかったわ」
にこ(友達同士でのキスが普通ってことも教えてもらえたし)
真姫「う、嬉しいって……そ、そう……あの……えっと、わ、私も嬉しかったわ!///」ダッ
にこ(叫びながらダッシュで帰っていった……なんだったんだろ)
21:
希「にこっちー」
にこ「あ、希」
希「絵里ちと何か話すんねんな? ウチ、終わるまで待っとこうか?」
にこ「え? いや、別に……悪いし、先帰っていいわよ」
希「そっか。じゃ、また明日」ヒラヒラ
にこ「う、うん、また明日」
にこ(なんか希がにこやかだったけど……なにかいいことでもあったのかしら)
絵里「にこ」
にこ「あ、絵里。みんな帰ったけど……にこに何か話でもあるの?」
24:
絵里「ええ。実は、その…………相談したいことがあるんだけど」
にこ「相談? 絵里がにこに? そういうのは希のほうが適任なんじゃない?」
絵里「希には……なんか、その、恥ずかしくて…」
にこ(ああ…付き合いが長いと逆に恥ずかしくなるわよね。分かる分かる)
にこ「で、相談って?」
絵里「あの…………その、にこって、真姫と仲良いわよね?」
にこ「まあ、悪くはないと思うけど…?」
25:
絵里「それで、その……真姫と、その……ちゅ、ちゅーしたことある…?」
にこ「ちゅー? …………ああ、キスのこと…?」
絵里「そう、それ」コクコクコク
にこ(ちゅーって……小学生か)
にこ「あるけど…」
絵里「ホントに!?」
にこ「こんなことで嘘ついたってしょうがないじゃない」
絵里「や、やっぱり友達同士でキスするのって普通なの…?」
にこ「そ、そりゃそうよ。知らなかったの?」
にこ(にこも今日知ったばかりだけど)
27:
かよちん出るまで全裸待機
28:
絵里「そ、そう……知らなかったわ……日本は意外と大胆な国だったのね…」ハラショー…
にこ「…というか、絵里もこのこと、最近知ったのよね?」
絵里「絵里“も”?」
にこ「あ、いや……絵里“は”!」
絵里「? まあ、そうだけど……最近というか、今日ね」
にこ(なにそのジャストタイミング…)
にこ「誰に聞いたの?」
絵里「海未だけど…」
にこ「海未ちゃん!?」
にこ(また意外なとこから……)
30:
絵里「その、実は、海未にちゅーされて……///」
にこ「そ、そう……」
絵里「ビックリしたんだけど……にこと真姫もしてるってことは、日本ではこれが普通なのね」ニッコリ
にこ「じょ、常識よ!」
にこ(やっぱりこれって本当のことだったんだ…)
◆
?翌日?
凛「にーこちゃーんっ」タタッ
にこ「あ、凛ちゃ――」
凛「ていっ」チュッ
にこ「!?///」
31:
うっ…ふぅ……
32:
凛「へへー、にこちゃんの唇ゲットだにゃー」
にこ「ゲットだにゃーじゃないわよ! な、何すんのよ、いきなり!」
凛「ふぇ? だって凛とにこちゃんは友達だよね?」
にこ「!」
にこ(そうだった……友達同士でのキスは普通なんだ…)
にこ「ご、ごめん、いきなりだからビックリしちゃって……」
凛「なんだ、よかったー……凛、てっきりあの話は嘘なのかと思っちゃった」
にこ「あの話?」
凛「キスは友情の証ってやつだにゃー。凛、友達は多いほうだと思ってたんだけど……昨日、初めて知ったよ」
にこ「えっ、あんたも昨日?」
凛「凛も? にこちゃんもなの?」
33:
にこ「あ、い、いや、にこじゃなくて……絵里…」
にこ(って、普通にバラしちゃったけど……まあ大丈夫よね…多分)
凛「絵里ちゃんも? なんか意外だにゃ……」
にこ「ところで凛ちゃんは誰から聞いたの? その、キスのこと」
凛「かよちんだよー」
にこ「まあ想像通りね……って、ん? けど二人って小さいころからずっと友達なのよね?」
凛「うんっ。凛とかよちんはずーっと仲良しさんにゃ」
にこ「だったらなんで今まではキスとかしなかったのかしら」
凛「あ、そういえば……」
34:
凛「もしかしてかよちん、凛のこと友達だと思ってない……!?」ガーンッ
にこ「いや、でもキスしたんでしょ? なら友達じゃない」
凛「あ、そっかぁ!」パアァッ
にこ(落ち込んだり喜んだり大変ね)
凛「じゃー凛、これからみんなとキスしてくるから、またねー!」ブンブン
にこ「あ、うん…また」
にこ(そっか……μ’sのメンバーはみんな友達だし…にこもそうしたほうがいいのかな…)
花陽「にこちゃん!!」ザシュッ
にこ「!? 花陽ちゃん…すごい勢いでやってきたわね…」
35:
花陽「ちょ、ちょっと急いでて……」
花陽「それより、凛ちゃん見なかった!?」
にこ「凛ちゃんなら今さっき、みんなにキスしてくるって言ってたけど…」
花陽「や、やっぱり!? 私、急いで凛ちゃんを追いかけなくちゃ……って、もしかしてにこちゃん、凛ちゃんとキスした?」
にこ「う、うん」
花陽「にこちゃん」ガシッ
にこ「な、なに?」ビクッ
花陽「ちょっとごめん!」ゴシゴシゴシッ
にこ「!?」
にこ(な、なんで花陽ちゃんの服の裾で口元を拭われてるの……訳が分からないんだけど…)
37:
花陽「これでよし……。あ、にこちゃん、凛ちゃんがキスしてきたのはただの友情だからね! り、凛ちゃんのこと好きになっちゃダメだから!」
にこ「わ、分かってるわよ」
花陽「よかった…」ホッ
花陽「じゃあ私、行きます!」ダッシュ
にこ「……何だったの、一体……」
にこ(あんなすごい形相の花陽ちゃん、初めて見たわ)
38:
◆
真姫「花陽、すごい勢いで出ていったわね……」
海未「まあ気持ちは分からなくもないですが……」
真姫「というか、本当にこれでよかったわけ?」
海未「真姫だって昨日は喜んでいたじゃないですか」
真姫「それは……そうだけど……でもやっぱり、にこちゃんたちを騙すのは気が引けるわ」
海未「私だって絵里を騙すのは気が引けます。本来ならちゃんと告白してキスしたかったですし…」
39:
真姫「まあエリーは鈍いしね…」
海未「にこだってなかなかのものですよ…」
真姫「まあね」
真姫・海未「……」
真姫「花陽も大変そうよね」
海未「凛はある意味、絵里やにこ以上ですもんね」
真姫「鈍い云々以前に、子供すぎるものね」
海未「そうですね」
真姫・海未「……」
40:
海未「でもまさか、凛が花陽以外の人とキスすると言い出すとは……予想外でしたね」
真姫「まあでも、よく考えれば当然よね。私たちはメンバー全員仲良しって感じだし」
海未「友達間でもキスが当然、むしろしていないほうが変という嘘を信じたとしたら、」
真姫「他のメンバーともキスするのが当然の流れ」
真姫・海未「………」
真姫「ねえ、私、思ったんだけど。このままじゃにこちゃんもエリーも、私たち以外の人とキスしちゃうんじゃないの?」
海未「……それは、考えていませんでしたね」
真姫「ふふ、私たちも詰めが甘いわね」
海未「ふふ、そうですね」
43:
真姫「……」
海未「……」
真姫「にこちゃあああああああああんっ!!」ダダダダッ
海未「絵里いいいいいいいいいいいいい!!」ダダダダッ
真姫「してる…! にこちゃんは絶対他の人とキスしてる! だって単純だからすぐ騙されてたし!」ダダダッ
海未「絵里は多分大丈夫な気はしますが……ああそれでもいつ間違いが起こるか…!」ダダダッ
真姫「とりあえず手分けして探しましょう! エリーを見つけたら連絡するわ!」ダッ
海未「了解です! 私もにこを見つけたらすぐに連絡します!」ダッ
44:
◆
凛「あ、穂乃果ちゃーん、ことりちゃーん!」
穂乃果「ん? あ、凛ちゃー」
チュッ
穂乃果「ん!?」
ことり「え? え、今、凛ちゃんなにを――」
凛「ことりちゃんにもー」チュッ
ことり「!?」
穂乃果「ちょちょっ、えっ!? 凛ちゃん、どうしちゃったの!?」
凛「あれ? 穂乃果ちゃんたちは知らないの?」
穂乃果「なにを?」
47:
凛「キスは友達の証らしいんだにゃ」
穂乃果「ええっ!?」
ことり「そんなの初耳なんだけど…」
凛「えー、でもかよちんが言ってたし、にこちゃんも言ってたよ?」
穂乃果「え、花陽ちゃんが? んー……だったら本当なのかなぁ…」
ことり「確かに花陽ちゃんがそんな嘘つくとは思えないもんね…」ウーン
凛(にこちゃんってあんまり信頼されてないのかな…)
48:
穂乃果「んー、でも私、ことりちゃんとも海未ちゃんともキスなんてしたことないよ?」
凛「じゃぁ今しちゃえばいいんじゃないかにゃ?」
穂乃果「それもそっか」サラッ
ことり「えええぇっ!?」
穂乃果「じゃぁことりちゃん! 早!」
ことり「い、いやいや、穂乃果ちゃん!」アトズサリ
穂乃果「ことりちゃん……私のこと、嫌い…?」シュン
ことり「」キュンッ
ことり「そ、そんなことあるわけないよ!」
50:
穂乃果「ホント?」
ことり「ホントだよ! ことりは穂乃果ちゃんと海未ちゃんが世界で一番好きなんだもん!」
穂乃果「よかったー! じゃぁ明日、海未ちゃんともキスしなきゃだね」
凛「明日? 今日じゃダメなの?」
穂乃果「あ、今日は私とことりちゃん、家の用事で練習お休みするの」
凛「ああ、なるほど。じゃー明日だね。凛もそのとき海未ちゃんにキスするにゃ」
穂乃果「うんっ。じゃぁ先にことりちゃん、キスしてもいい?」
ことり「う、うん、ちょっと恥ずかしいけど…」
穂乃果「大丈夫、優しくするから!」
ことり「穂乃果ちゃん…」
凛(優しくないキスなんてあるのかにゃ?)
52:
穂乃果「よし、じゃぁ穂乃果いきます!」
ことり「う、うん」
ことり(なんだろう、そのかけ声)
穂乃果「ことりちゃん大好きっ」チュッ
ことり「っ……や、やっぱり恥ずかしいね///」
穂乃果「えへへ、そうだね。でもこれでことりちゃんと改めて親友になれたと思うと、すごく嬉しい!」パァーッ
ことり「穂乃果ちゃん…///」
凛「二人は仲良しさんだにゃ」ニコニコ
◆
にこ「ちはー」ガチャ
絵里「あら、にこ」
にこ「あれ? まだ絵里だけなの?」
53:
女子校通ってた知り合いに友達同士が最初仲良くするための握手みたいにキスをするのが当たり前だと思ってた奴いたな、本人にとっては黒歴史らしいけど
54:
絵里「そうみたいね。あ、希は遅れるって。それと、希からにこに伝言」
にこ「伝言?」
絵里「今日は二人で帰ろうって」
にこ「なんでわざわざ伝言で…」
絵里「さあ? 先に予約しておきたかったんじゃない? 仲良しね」ニコ
にこ「はあ……まあ、友達だからね…」
絵里(そういえば私、希とちゅーしてなかったわね……友達なのに)
絵里「……あ!」
にこ「何よ急に、大きな声あげて」
絵里「希で思い出した。私、にこともちゅーしてなかった」
にこ「あ、あー……そういえばそうね」
55:
絵里「……する?」
にこ「えっ……い、今ここで?///」
絵里「ちょうど誰もいないし……ね?」スッ
にこ「ちょっ、え、ほ、本気?」
絵里「生徒会長に二言はないわ。さ、覚悟を決めなさい」
にこ「えええ……///」
絵里「……私とにこは友達でしょ?」シュン
にこ「うっ……」
にこ(それを言われると弱い…)
にこ(希とキスしたときは、にこが絵里と似たような状況だったし…)
57:
絵里「にこ」ギュ
にこ「わ、分かったわよ! やるから、手はなしなさいよ!」
絵里「ふふ、ありがと」スッ
にこ(……って、絵里が目を閉じたってことは、にこからするの…!?)
にこ(真姫ちゃんにも希にも向こうからしてもらったから、キスってどうすればいいのか分からない…)
絵里「……」
にこ(絵里が待ってるし、早くしないと……)グッ
にこ(とりあえず、顔を近づけて、目を閉じて……って、目を閉じちゃったら口の位置が分からないじゃない……)
にこ(……あ、勘? 勘でいくのかしら……よし、勘でいこう!)ソーッ
58:
ガチャ
真姫「よく考えればこの時間なら部室に来てるに決まってるじゃない」
海未「そうですね……私たちはなにを校舎内を走り回って、挙句教師に見つかってお説教を受けていたのでしょう…」
真姫「お互いうっかりやね」フフ
海未「そうですね」フフフ
にこ・絵里「」チュ
真姫・海未「」
絵里「! あ、海未、真姫」
にこ(タイミング悪…)
59:
真姫「に、にこちゃ……い、今、エリーに、き、き……」プルプル
にこ「そんなに驚かなくても…。キスなんて友達だったら普通のことでしょ?」キョトン
海未「真姫。にこを校舎裏に連れて行ってもいいですか?」
真姫「ダメに決まってるでしょ!? 何する気よ!」
海未「大丈夫です。少し話し合うだけですから」
真姫「バカ言うんじゃないわよ! 元々私たちがついた嘘のせいでしょ!」ヒソヒソ
海未「でも今、にこが絵里にき、き、キスを……!」ヒソヒソ
真姫「だから落ち着きなさいってば!」ヒソヒソ
絵里「あの二人、何をヒソヒソ話してるのかしら?」
にこ「……さあね」
61:
真姫「やっぱり…嘘はよくないわ。今からでも本当のことを言うべきよ」ヒソヒソ
海未「しかし、今更本当のことを言っても…」チラ
絵里「?」
海未「あんな嘘ついたって知られたら、絶対嫌われてしまいます…」
海未「私、絵里に嫌われたら生きていけません…!」プルプル
真姫「そりゃ気持ちは分からなくはないけど……これ以上嘘をついてもバレたとき気まずいだけよ」
海未「それは……、そうですね……」
62:
真姫「じゃあ決まりね」ピピピ
海未「携帯を取り出して、何をしてるんですか?」
真姫「花陽にメール。凛にもちゃんと事情を説明しないと」
海未「ああ、なるほど……」
絵里「ねー、海未」ヒョコ
海未「!!」ビクッ
海未「え、絵里……どうかしましたか…?」
絵里「いや、それはこっちのセリフよ。真姫と二人で何話してたの?」
海未「えっと、その……」オタオタ
絵里「……私には言えない話?」
海未「あ、いや……」
63:
真姫「…」ハァ…
真姫「エリー、海未が二人きりで話したいことがあるんだって」
海未「え、真姫…」
絵里「そうなの? じゃあ屋上で話しましょうか。まだ誰も来てないだろうし」グイッ
海未「ちょ、ちょっと待ってください! まだ心の準備が……」ズルズル
バタン
にこ「……海未ちゃん、絵里に引きずられていったわね」
真姫「海未は変なところでヘタレだから」
にこ「で、さっき海未ちゃんとなに話してたの?」ジー
真姫「………」ソラシ
65:
にこ「ヘタレなのは真姫ちゃんもお互い様じゃない」
真姫「う、海未ほど深刻じゃないわよ」
真姫「……あのね、昨日言った、キスのことだけど…あれ、実は……」
海未『あんな嘘ついたって知られたら、絶対嫌われてしまいます…』
真姫(…私だって、にこちゃんに嫌われたくないわよ……)フルフル
にこ「……実は?」
真姫「あ…………その……」
真姫(にこちゃんに嫌われたら……私……)グスッ
にこ「……はぁ…」
66:
真姫「な、なによ…急に溜息なんてついて…」
にこ「どうせ嘘なんでしょ?」
真姫「! なんで……、気付いてたの?」
にこ「正直、今まで普通に騙されてたわよ。ただ、さっきのあんたたちの様子見たら嫌でも察するでしょ」
真姫「……ごめん……私、にこちゃんに嘘ついて……最低よね」
にこ「そうね」
真姫「!」ビクッ
にこ「でも、あんな嘘にあっさり引っかかったにこも悪いわ。だからおあいこ」
真姫「にこちゃん……」
にこ「ただ一つ聞きたいんだけど、なんであんな嘘ついたの?」
67:
真姫「え……そ、それは……///」
にこ「それは?」
真姫「…………好きだからよ」
にこ「一応聞くけど……誰のことが?」
真姫「わ、私が、にこちゃんのこと好きだからよ!///」
真姫「だから私と付き合ってほしいの!」
にこ(予想はしていたけど……いざ告白されると……どうすればいいか分からない…)
にこ(真姫ちゃんは可愛い後輩で、頼れるμ'sのメンバーで……好きか嫌いかで問われれば、そりゃもちろん好きで…キスされても嫌じゃなかったし…)
にこ「…」チラ
真姫「にこちゃん…」
にこ(きっと真姫ちゃんはすごく勇気を出して告白してくれたんだろうし……)
68:
にこ「……真姫ちゃん。正直、にこは真姫ちゃんのこと、その、恋愛的な意味で好きかは分からない」
真姫「…」シュン
にこ「でも、そんな中途半端な気持ちでもいいなら、真姫ちゃんと付き合いたい」
真姫「えっ……い、いいの?」
にこ「うん。というか、こっちこそ、いいの? 自分で言うのもなんだけど、かなり最低だなって思ってるんだけど…」
にこ「それに、にこ、真姫ちゃん以外の人ともキスしちゃったし…」
真姫「そんなことないわ! 私はにこちゃんと付き合えるだけで嬉しいし……それに、キスのことはどう考えても私たちのせいだし…」ズン…
にこ「そ、そんなに落ち込まなくても…騙されたにこたちも悪いんだし…」
にこ「えっと、じゃぁ……よ、よろしくお願いします、で、いいのかな…」
真姫「こ、こちらこそ……」
69:
真姫「……あ、あの、にこちゃん///」
にこ「なに?」
真姫「だ、抱きしめて、いい?///」
にこ「う、うん」
にこ(顔真っ赤にしてなに言うかと思えば……真姫ちゃん、なんだかんだで初心というか、可愛いというか…)
真姫「あ、ありがとう……じゃぁ、その…失礼します」ギュッ
にこ「……」
真姫「……」ギュー
71:
にこ「あ、あの、無言は恥ずかしいから、なにか言ってくれない…?」
真姫「にこちゃん大好き!」ギューッ
にこ(そ、そういうことじゃなかったんだけど………まぁ、いっか…///)
にこ「真姫ちゃん、可愛い」ギュ
真姫「に、にこちゃんのほうが可愛いわよ…///」
にこ(まあ、結果オーライなのかしらね……なんか忘れてる気もするけど…)
真姫「?♪」
にこ(真姫ちゃんが可愛いし、別にいっか)
73:
◆
―一方その頃の屋上―
絵里「で、話ってなに?」
海未「あ、あの……その……私、昨日絵里にき、キスしましたよね?」
絵里「うん」
海未「それで、その……あの後、私とにこ以外の人とキスしましたか?」
絵里「ううん、してないけど」
海未「あ、それならよかったです…」
絵里「なんでそんなこと聞くの?」
海未「えっと……実は、あの、昨日言ったこと………嘘なんです」
絵里「……………え?」
74:
海未「つまり、友達同士ならキスするのが普通、というのは嘘なんです」
絵里「………ええっ!? そ、そうなの!?」
海未「すいません!」ドゲザァ
絵里「ちょ、何も土下座までしなくても…」
海未「頭を下げても下げたりないくらいです……本当に申し訳ないです……私、もう切腹します…」
絵里「いや、しなくていいから! 切腹なんて!」アワアワ
海未「……私のこと、嫌いになりましたか…?」
絵里「そんなわけないでしょ。ほら、立ち上がって」
海未「……」スクッ
75:
スピデブルートじゃないのか
76:
絵里「ねえ、海未」
海未「はい…」
絵里「なんで嘘なんてついたの?」
海未「…………」
絵里「私、あなたの嘘のおかげでにことちゅーしちゃったのよ? こんなこと言うとにこに失礼だけど」
海未「う…」
絵里「……ねえ、なんで嘘ついたの?」
海未「それは……」
海未(絵里のことが好きで、どうしてもキスしてみたかったから……なんて、くだらない理由を言ったら今度こそ確実に嫌われてしまう…)
77:
海未「……」
絵里「……」
海未「……」
絵里「海未? 黙秘する気?」
海未「い、いえ……その…」
絵里「……自意識過剰みたいだからあまり言いたくなかったんだけど……海未って私のこと好きなの?」
海未「っ!」ビクッ
絵里「分かりやすい反応をありがとう」
海未「あ、いや、これは、その……///」
絵里「でも意外ね。海未が好きなのは穂乃果かことりだと思ってたわ」
海未「あの二人は大切な幼なじみですから……」
絵里「……私ね、あなたに嘘つかれてちゅーされても、あなたのこと嫌いにならないくらいには好きよ」
海未「え、えっと……これは、喜んでいいんですよね…?」
78:
絵里「それは海未次第だから何とも言えないけど。ただ、ちゅーしたいなら素直にそう言ってくれればよかったのに」
海未「素直に言ったらヒかれるかと思って……」
絵里「ヒくわけないでしょ。海未だもの」ギュッ
海未「え、絵里?」
絵里「海未は私のこと好き? 海未の言葉でちゃんと聞きたいわ」
海未「…………す、好き、です///」
絵里「うん、よく言えました」ナデナデ
海未(そこはかとなく子供扱いされてる気が……まあ、それも絵里が相手なら嬉しいのですが…)
79:
絵里「あ、そういえば海未は私以外の人とはちゅーしてないわよね?」
海未「それはもちろんです。私は絵里と……その、することだけが目的でしたから」
絵里「そう。他の人とそんなことしてたら、嫌いになるところだったわ」
海未「大丈夫です。私は絶対に他の人としたりしませんから」
絵里「うん、よろしい」ギュー
海未(幸せ…)ギュー
海未(……そういえば、花陽はちゃんと凛に謝れたんでしょうか…)
81:
◆
凛「えええええっ! 嘘!?」ガーンッ
花陽「う、うん……ごめんね、凛ちゃん…」
凛「凛、もうにこちゃんと穂乃果ちゃんとことりちゃんとキスしちゃったのに…」
花陽「そ、そんなに!? この短時間で!?」
凛「だって、かよちんがキスは友情の証だって言ったから……凛、みんなのこと好きだし…」ショボン
花陽「凛ちゃん…」
凛「あ、でも一番好きなのはかよちんだよ! かよちんも凛が一番だよね?」
花陽「も、もちろん! 凛ちゃんが一番…その、す、好きだよ…///」
84:
凛「よかった?。かよちんとは昨日たくさんキスできたしね!」
花陽「う、うん……///」
凛「って、あれ? でもキスは友情の証じゃないんだよね? じゃーなんでかよちんは昨日、凛とキスしてくれたの?」キョトン
花陽(えええ……今更そこを疑問に思っちゃうんだ……まぁ、凛ちゃんらしいけど…)
花陽「そ、それは……だから、えっと……」
凛「?」
花陽「り、凛ちゃんのこと……好きだから…」
凛「うん、凛も好きだよ!」
花陽「そ、そうじゃなくて!」ズイッ
凛「ほえ?」
85:
花陽「凛ちゃんのこと、特別な意味で好きなの! 抱きしめられたいとか、き、キスされたいとか、そういう好きなの!」
凛「……えっと、つまり、かよちんは凛のこと、愛してるってこと?」
花陽「あ、あいっ……う、うん、まあ、そういうことだけど…///」カァァァ
花陽「……凛ちゃんは、花陽のこと……どう思ってる…?」
凛「…好きだよ」
花陽「だ、だから、そういういことじゃなくて――」
チュッ
凛「かよちんのこと、こういう意味で、大好きだよ!」ニコー
花陽「っ………り、凛ちゃぁん……」グスッ
凛「か、かよちん、なんで泣くの? ひょっとして嫌だった?」
87:
花陽「ううん、違うの……ただ、うれしくて……」
凛「もーっ、かよちんは泣き虫さんだにゃ!」ギューッ
花陽「わっ、り、凛ちゃん、苦しいよ」
凛「凛の胸で存分に泣くといいよー」
花陽「け、けど、凛ちゃんの制服が汚れちゃうから…」
凛「かよちんに汚されるならむしろ本望!」
凛「泣き終わるまで頭撫でててあげるから!」ナデナデ
花陽「凛ちゃん……大好き」ギュ
凛「えへへー、凛もかよちん大好きー」
凛(…あれ? そういえば何か忘れてるような……ま、いっか!)
89:
◆
?翌日?
ことり「海未ちゃん、おはよー」
海未「おはようございます、ことり!」パァァー
ことり「海未ちゃん、今日は機嫌いいねー。何かいいことあったの?」
海未「ええ、まあ…」
海未(絵里にも無事嫌われずにすみましたし、むしろ進展できましたし……非常に喜ばしいことです)
海未(あのような嘘をついたことはちゃんと反省して、これからは真摯に絵里に向き合わなくてはいけません)
ことり「あ、そうだ海未ちゃん」チョイチョイ
海未「? ことり、どうかしましたか?」
ことり「海未ちゃん、大好きっ」チュッ
海未「」
90:
海未「え、ええっと……こ、ことり、今何を……?」
ことり「キスだよ。えへへ…やっぱりちょっと恥ずかしいね///」
海未「な、何故…?」
ことり「え? だってことりと海未ちゃんは――」
穂乃果「おーい、ことりちゃーん、海未ちゃーん、おはよー!」タッタッタッ
ことり「あ、穂乃果ちゃんだ。おはよー」
海未「ちょ、ことり、今のキスの意味は…」
穂乃果「海未ちゃんもおはよ!」チュッ
海未「!?」
海未「待っ、ちょっ……え!?」
海未(今すごく自然にキスされたのですが……いや、ことりもですけど……)
91:
海未「何がどうなって……」
絵里「何がどうなってるのか、私が聞きたいんだけど?」
海未「ええええええ絵里ぃ!?」ズササッ
絵里「ええ、絵里です」
海未「ど、どうしてここに!?」
絵里「昨日のことがあったから、海未と一緒に登校しようかなーと思って迎えにきたの」
海未(わざわざ私を……嬉しい……!)ジーンッ
絵里「なのに、海未は何をしていたのかしら?」
海未「あ、いや、あれはですね……」
穂乃果「絵里ちゃんおはよー」
ことり「おはよー絵里ちゃん」
93:
絵里「おはよう、二人とも。私、ちょっと海未と話があるから、連れて行ってもいい?」グイッ
穂乃果「うん、どうぞー」
ことり「じゃぁことりたちは先に行ってるね」
海未「ちょ、ちょっと待ってください、絵里! 二人にさっきの行動の理由をちゃんと聞いてから…!」ズルズル
穂乃果「引きずられて行っちゃったねー」
ことり「う、うん……なんか、絵里ちゃん怒ってたような…」
穂乃果「そう? あ、でも絵里ちゃんにもキスしたかったなー……友達だし」
ことり「ことりは穂乃果ちゃんたち以外にするのはまだちょっと恥ずかしいかなぁ…」
◆
凛(あ、そうだ! 穂乃果ちゃんたちに嘘だって言うの忘れてたんだ!)ピコーン
花陽「凛ちゃん? どうかした?」
凛「え? あー……ま、いいや!」
花陽「?」
95:
凛「それより、今日はかよちんの家にお泊まりに行きたいにゃー」
花陽「え、うちに? もちろんいいけど…」
凛「ほんと!? やった! じゃー一緒にお風呂入ろうね!」
花陽「お、お風呂!?///」
凛「うんっ、かよちんってば最近恥ずかしがって全然二人でお風呂に入ってくれないんだもんー。凛寂しかったんだよ?」
花陽「う…ごめんね……でも、お風呂はちょっと…」
凛「えーなんでー? いいじゃーん、かよちーんー」ユサユサ
花陽「ゆ、揺すらないでぇ…」
凛「むー。しょうがない……じゃぁ夜、一緒に寝てくれたらお風呂は諦めるにゃ」
花陽「あ、うん…それなら何とか…」
凛「わーいっ! かよちんと一緒?」ギュー
花陽「凛ちゃん…///」カァァァ
96:
のんたんは俺が迎えに行くからいいよ
98:
凛「あ、かよちん、あれ見てー」
花陽「え?」クル
凛「すきありっ」チュッ
花陽「り、凛ちゃん! ここ通学路だし、誰かに見られたら…!」
凛「ほっぺだから大丈夫だよ。かよちんのほっぺは相変わらずスベスベで気持ちいいにゃ」ナデナデ
花陽「もう、凛ちゃんってば…///」
◆
希「にこっちー、おはよー」ギュー
にこ「ちょ、の、希……なによ、暑苦しい」
希「いやーにこっちは今日も小さくて可愛いなぁ」ギュー
にこ「なに言って……ってか、胸があたってんのよ!/// 離れなさいってば!」ジタバタ
100:
真姫「ちょ、ちょっと、希! にこちゃんに何してんのよ!」ツカツカ
希「ありゃ? なんで真姫ちゃんが三年の教室に?」
真姫「それは……」
真姫(にこちゃんに会いに来た……なんて、言えない…///)
にこ「あー……にこが呼んだのよ」
希「相変わらずにこっちと真姫ちゃんは仲ええなぁ」
真姫「そ、それより早くにこちゃんを離しなさいよ」
希「えー」
にこ「希、ほら、離れなさいって」
希「冷たいなぁ…この間は好きやって言ってキスもさせてくれたのに」
真姫「は!?」
にこ「えっ、や、あれは違…!」
101:
修羅場ですね
http://www.amazon.co.jp/dp/4797375558/
104:
にこ(そっか…何か忘れてると思ったら、希にキスのこと誤解してたって伝えるの忘れてたんだ…)
真姫「ちょ、ちょっとにこちゃん、どういうことよ!」
にこ「いや、だからあれは真姫ちゃんの嘘が――」
希「あれ、ウチのファーストキスやったんだけど」
にこ「し、知らないわよそんなの!///」
希「えー、にこっちに頼まれたからしたのに…」
にこ「うぐ……そ、それは悪かったけど…」
希「大丈夫。ちゃんと責任とってもらうし」
にこ「え?」
希「ウチと付き合ってほしいねん」
にこ「は、はああ!?/// な、なななに言ってんのよ!」
107:
希「ウチのこと嫌い?」
にこ「嫌いなわけないでしょ!」
にこ(って、いや、これは友達としてって意味でだけど…)
希「じゃぁええやん」
にこ「い、いや、でも…」
真姫「……」
にこ(ま、真姫ちゃんがすごく冷たい目で見てる…!)
にこ「と、とにかくダメなものはダメなのよ」
希「あ、ウチは別に二号さんでも大丈夫やで」
にこ「!?」
にこ(なんで真姫ちゃんと付き合ってることバレてるの…)
希(真姫ちゃんの態度見てれば、二人が付き合うようになったのくらい、まるわかりやし)
108:
にこ「な、何が大丈夫なのよ!///」
希「にこっち顔真っ赤やで?」
にこ「あんたが変なこと言うからでしょ!」
希「まぁまぁそう怒らんと。にこっちはリアクションが面白くて可愛いなぁ」ナデナデ
にこ「撫でるなってば!」
真姫「というか、にこちゃんは私のだから!」グイー
希「にこっちかて、付き合いの長いウチのほうが気楽でええやろ?」グイ
にこ「あーもー……」
にこ(なんで真姫ちゃんたちの嘘のせいでにこがこんな目にあわなきゃいけないのよ…!)
109:
◆
―放課後―
穂乃果「さー、今日も頑張って練習しよー!」
海未「ハイ、ソウデスネ」
ことり「う、海未ちゃん? なんで片言なの?」
海未「エリガ……」
ことり「えりが?」
海未(絵里が怒るとあんなに恐いとは思いませんでした……いや、それほど愛されているのだと思うとこれはこれで…)
絵里「なんでもないのよ、ことり」ニコ
絵里「さ、練習はじめましょ。まずはストレッチから」
ことり「う、うん」
ことり(なんか絵里ちゃん怖い…)
111:
穂乃果「じゃー今日はペアになって練習しよっか」
にこ「ちょ、ちょっと、にこたちは九人なんだからペアにしたら一人あまっちゃうじゃない」
穂乃果「だいじょーぶ。私とことりちゃんと海未ちゃんとで組むから!」
絵里「…」
海未「ほ、穂乃果っ! わ、私はその、絵里と組みます!」
穂乃果「ふぇ? そうなの? じゃぁどうしよっかなぁ…」
希「じゃーウチらが三人で組もうか。なぁ、にこっち、真姫ちゃん」
にこ「そうね。それが妥当な……」
真姫「……」ジトッ
にこ(見るからに不機嫌…)
112:
希「いやー、真姫ちゃんは素直で可愛いなぁ」
にこ「あんたね、分かってるならあんまり真姫ちゃんをあおらないでよ」ヒソヒソ
希「んー、でもウチもにこっちのこと好きやし?」ヒソヒソ
にこ「……それ、本気で言ってんの?」
希「ふざけてるように見える?」
にこ「見える」
希「ひどいなぁ」
希「まぁ心配せんでも真姫ちゃんを本気で泣かせるようなことはせぇへんよ」
にこ「希…」
希「ただちょっとくらい意地悪したってええやん。あ、この場合の意地悪っていうのは、にこっちに対してのってことやで」
にこ「にこに?」
希「好きやった人からいきなりキスしてって言われて、その通りしたら友達として好きなだけでしたーってオチやで。酷いと思わへん?」
にこ「そ、それは…………ごめん…」
113:
希「もうええよ。あんな嘘にあっさり騙されるとこも、にこっちの可愛いとこやから」ナデナデ
にこ(……言い返せない)
真姫「ちょっと、いつまで二人でヒソヒソ話してるのよ」
にこ「あ、真姫ちゃん、ごめん」
希「じゃ、早練習はじめよっか」ギュッ
真姫「ちょっ、なんでここでにこちゃんを抱きしめる必要があるのよ!」
希「いやー、にこっちペットみたいで可愛いやん?」
真姫「ペット感覚でそんなことしないで!」
にこ「はいはい、ほらさっさと練習始めるわよ」
114:
にこ(……希が私のことを好きっていうのは多分嘘じゃない。でも、にこにはもう真姫ちゃんがいるし…)チラ
希「ああ、にこっち。さっき言ったことは気にせんでええよ?」
真姫「さっき?」
希「ウチはにこっちと真姫ちゃんの恋路をあたたかーく見守ってるよってこと」ギュー
真姫「そ、それならにこちゃんから離れなさいよ」
希「んー、もうちょいだけにこっち成分を補給してから」
真姫「そんなの……そんなの、私だって補給したいんだから!」
にこ「真姫ちゃん、勢いに任せてなに言ってるか分かってる…?」
116:
僕も真姫ちゃん成分補給したいです!
119:
海未「あの三人は練習をする気はあるのでしょうか…」
絵里「仲がいいのはいいことだわ。それより海未、私たちも早く練習はじめましょ?」
海未「あ、はい」
絵里「…さっきは嬉しかったわ。海未のほうから組みたいって言ってくれて」
海未「い、いえ、当然のことです。わ、私が絵里と組みたかったんですから……///」
絵里「海未…」
121:
穂乃果「なんか海未ちゃんと絵里ちゃん、仲良しだねー」
ことり「そ、そうだねぇ…」
ことり(凛ちゃんと花陽ちゃんもなんだか前以上に仲良しって感じになってるし…)
ことり(なんか昨日からガラッとみんなの関係性が変わった気がする…)
ことり(変わってないのって、ことりと…)チラ
穂乃果「みんな仲良しなのはいいことだよね!」ニコーッ
ことり「穂乃果ちゃん…」ジーン
ことり「穂乃果ちゃんはそのままの穂乃果ちゃんでいてね!」
穂乃果「え?」
終わり
123:
希ファン大号泣
12
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