モバP「新しいアイドルが来ましたよ!」菜々「どんな子ですか?」back

モバP「新しいアイドルが来ましたよ!」菜々「どんな子ですか?」


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1:
P「ふふふ……では紹介しましょう!どうぞ!」
バターン!!
心「はぁ?い♪貴方のハートをシュガシュガスウィート!さとうしんこと……
えっ?」
P「どうしました佐藤さん」
心「いや、佐藤さんって呼ぶのやめて?シュガーハートって呼んで」
P「わかりましたガーハーさん」
心「もうそれでいいわ。それよりさ」
P「はい?」
心「……もしかして、菜々さんッスか?」
菜々「……!!!」ビクッ!!
P「あれ?お二人知り合いですか?」
心「知り合いっていうか……もう、ねぇ」
佐藤心(26)
安部菜々(永遠の17歳)
3:
菜々「あーそうですね……ウサミン星であったことあるようなないような……キャハ★」
心「……あー、そっすか。そうですよね。そういうキャラッスか」
P「(二人で通じ合ってる!?)」
心「私が今26なんで……えーと、菜々さんが今17歳だから……まぁとりあえず私が?15歳くらいの時なんだけど」
P「何年前ですか!?」
菜々「う、ウサミン星の時間軸は特殊なんです!!地球人には理解できない時空の流れを形成しているんです!!!」
心「私その時はたしか高校入ったトコでー。手っ取り早く金稼げるトコないかなーって探してたら
何かメイドカフェがあったのよー」
P「動機が不純ですね」
心「メイドカフェなんてそんなもんよ。ですよね菜々さん?」
菜々「そ、そんな事ないですよ!」
心「あー、菜々さんは純粋培養でしたね。確かに」
P「(純粋培養……)」
4:
―――――――――― ××年前
心「おかえりなさいませぇっ☆ご主人さまぁ!」
キモオタ「デュフフwwwはぁとたそは可愛いでござるなwww」
心「ありがとうございますぅ☆ご主人様もかっこいいですよぉ!」
キモオタ「コポォwwwww照れるwwww照れるwwwww」
――
心「いってらっしゃいませ!ご主人さまぁー!」
心「……行ったか」
心「……フー、キモオタってやっぱちょれーわ。この仕事クッソ楽だな。
キモオタに媚び売って時給1500とかやめらんねーわ」
メイド「ちょっと、そういう言い方はどうなの?」
心「あー先輩の気に障りましたっすか?サーセンッすwwwww」
メイド2「うわ……もうほっとこ?」
メイド「そうだね。いこ」
心「……あー(またやっちまったか……)」
5:
トントン
心「あ?」
クルッ プニ
心「……」
菜々「油断大敵、ですよっ♪」
心「肩に手を置くいたずらとか、何歳っすか、チーフ。
菜々「もーはぁとちゃん?ここでは、『ナナちゃん』!
お客様がいなくたって、ここはお屋敷なの!」
心「実際のメイドもこんなもんっすよ。いやーいいっすねぇここ暇なのに時給高くて」
菜々「繁忙期はそうでもないよ。今日はたまたま。天気も悪いしね」
心「おかげでビラ配りも行かなくて良いし最高っすよ」
菜々「……メイド、楽しい?」
心「……ん、まぁ」
菜々「ならよかった!じゃあ、これからもよろしくね!」
心「……うーッス」
心「(いやー。またいじめられっかなぁとは思うけどね。うん)」
8:
―――――――― 翌日
心「おはざーっす」
メイド1「おはよー」
メイド2「おはよっ」
心「……あれ?」
メイド「どうかしたの?」
心「いや、あの……昨日先輩たちにちょっと、
嫌な態度とっちゃったかなって……気にしてたんですけど」
メイド「ああそんなこと、別にいいよ」
メイド2「うんうん、私たちが先輩なんだし。カリカリするのはメイドとして良くないし」
心「……はぁ。ありがとうございます」
メイド「反省してるならこっちも気にしないしね」
メイド2「ねー」
菜々「おはよー!」
メイド「ナナちゃんおはよー!」
メイド2「あべさ……ナナちゃんおはよー!」
9:
菜々「さー準備準備ー!今日は店長いないからねー!
私たちでしきってくよー!」
メイド1「えー、またですかー!?」
メイド2「店長ー超多忙ー!」
バタバタ
菜々「さっ、ナナも下ごしらえしなきゃ……」
心「菜々さん」
菜々「ナナちゃん!」
心「……ナナちゃん」
菜々「よし。で、何?」
心「……何かしました?」
菜々「ううん?何も?」
心「本当にすか?」
菜々「……疑ってるの?」
心「……昨日あそこまで言っておいて、今日ここまですっきりしてるのって
流石におかしいっすよ」
10:
菜々「……別にナナは何もしてないよ」
心「……」
菜々「ただ、メイドたるもの、ご主人様にお仕えすることだけを考えるべき、
とは日々言ってるけどね」
心「……あー」
菜々「まぁ、皆仲良しであれば、それに越したことはないよね!」
心「……おせっかいっすねぇ」
菜々「……迷惑だった?」
心「そんなわけないじゃないですか」
菜々「ならよかった!」
心「……あの」
菜々「ん?」
心「いえ、なんでも」
菜々「そ。じゃあ掃き掃除初めて!」
心「うス」
13:
――――――――― それから
心「やった……やりましたよ菜々さん!!大学受かりました!!!」
菜々「本当!?おめでとう!」
心「……ほんとに……ほんっ」グスッ
菜々「こらこら、泣かない」
心「だって、本当に、もう、駄目かな、って……ズビッ」ボロボロ
菜々「頑張れば、いつ必ず夢は叶うものなの」
心「……菜々さん」
菜々「ナナもいつかトップアイドルにー!!……なれたらいいな」
心「なれますよ」
菜々「……」
心「なれますよ!菜々さんなら、絶対……!」
菜々「あはは、ありがとう」
心「私、忘れませんから!ここでの事!菜々さんの事!!」
菜々「……うん、私も」
14:
――――――――― で、今
菜々「……」ダラダラ
心「まぁ菜々さんがアイドル事務所に行ったのかな、とは思ってました」
心「でも私が大学にいる時も会社にいる時もテレビ映ってなかったから」
心「あー無理だったのかなぁってちょっと諦めてました」
心「……で、今」
P「菜々さんは優秀ですよ?このままならドンドン人気上がっていきますね」
心「……確かに、なんかCDのオリコンで菜々さんっぽい人を見かけた気はするんですよ」
心「でも流石に去年の話だし、『いやぁ他人の空似かなんかだろ』って片づけたんですよね」
心「まさか」
P「そうそのまさか!菜々さんは2013年の週刊シングルランキングでオリコン7位を獲得した実力ですよ!」
心「……おー」
菜々「ウ、ウッサミーン……」
心「菜々さん!これは現実ですよ!紛れもない!!」
18:
心「……菜々さん」
菜々「……!!!」ビックゥゥ
心「いや、大丈夫です。年齢なら結局カフェ時代も聞いてないんでわからないっす」
菜々「……ホッ」
心「まぁ逆算した最低年齢くらいならわかりますけど」
菜々「……!!!!」
心「しません、逆算しませんから」
菜々「……ホッ」
P「(マジで何歳なんだろう)」
心「(とりあえず配達業者のトラブルで菜々さんが軽トラ乗りこなしてた事は覚えてるんだけど……。
あれ何年前だっけ)」
菜々「な、なんですかその顔は、ナナはラブリー17歳ですよ!?」
心「あ、はいえーっとウサミンパワーでなんとかチェーンジぶい」
菜々「適当ですね!?」
心「つか菜々さん敬語ってやりにくいですね……」
菜々「そ、そんなことないよね!?な、ナナは皆にフランクに話しちゃう17歳だから年上にたいしてタメでもいいかな!?」
19:
心「あーそうしてもらえるとありがたいっす」
菜々「はぁとちゃんもタメでいいよ!」
心「流石にそれは無理っすね。もうしみついてるんで」
P「あーわかりますねそれ」
心「でしょー?」
菜々「ちょっ……」
ガチャー
早苗「Pくーん。呼ばれたけど何の用ー?お仕事ー?あ、菜々さ、菜々ちゃんと……
これ誰?」
心「うわーガキかぁ」
早苗「おいクソガキいまなんつった」
心「え、な、何?」
P「早苗さんは28歳ですよ」
心「!?」
片桐早苗(28)
20:
心「は!?菜々さんも大概ですけど、この人何なんすか!?
逆サバっすか!?」
早苗「なんなら警察手帳……は返したから、
免許証見せようか?ゴールドよ?」
心「は!?元ポリっすか!?」
早苗「……くんくん、ふぅん」
心「ひっ、何すか!なんなんすか!」
早苗「今はもう時効だし、別にいいけど……」
心「怖い!怖い!プロデューサー!この人怖い!」
P「早苗さんは元府警で、どっちかというとわがプロダクションきっての武闘派ですので……」
早苗「はぁとちゃんだっけ?未成年の飲酒と喫煙は法律で禁止されてるから。
まぁ今は関係ないけどね」
心「ひー!!!」
22:
P「まぁ今日新しいアイドルまで迎えて、この三人を集めたのにはちゃんとワケがあるんですよ」
菜々「あ、そうなんですか。てっきり嫌がらせかなにかかと思いましたよ」
心「そこまで言わなくてもいいじゃないですか先輩」
早苗「ちょっとはぁとちゃん、菜々さ、菜々ちゃんは一応17歳だから敬語は」
心「いや、私元々バイト先の後輩だったんでもう無理っす」
早苗「あー……それはもう仕方ないかな」
菜々「な、ナナは17歳ですよ!?17歳ですから!!」
P「言葉?は、ノー」
菜々「リズムーは、ゴー……ってそれは『ダンシング・セブンティーン』です!!」
早苗「……(なんで1968年の曲を17歳が知ってるんだろう)」
23:
P「そうですね、この三人で、ユニット『フォーエバー・セブンティーン』というものを作ろうと思いまして」
早苗「Pくん」
P「はい」
早苗「百歩譲ってユニットは構わないからユニット名を変えて」
心「早苗さんに同意します」
菜々「永遠の17歳言っておいてあれですが流石にそのユニット名はどうかと思います」
P「じゃあ、ロリロリバスターズとかですか?」
心「なんかそれもちょっと」
菜々「ロリロリなバスターズっていうかロリをバスターする奴らみたいになってます」
早苗「それは紛れもなくやつさ?」
菜々「こ?ぶら?……じゃなくて!」
P「(相変わらずネタへの反応が完璧だなぁ)」
25:
P「ロリ巨乳ズ」
早苗「却下」
P「ウサミンフューチャー」
菜々「却下です」
P「あなたのハートをシュガーロック!」
心「わけわからん」
P「エンドレスガールズ」
早苗「何を?」
P「ミラクルレディズ」
菜々「どういうミラクルですか?」
P「団塊世代」
心「ひっぱたくぞ」
26:
P「う?ん中々決まりませんね。皆さんわがままなんじゃないですか?」
早苗「ごめんPくん、普段お世話になってることは理解してるんだけど一言だけ言わせてね?
ぶん殴るぞボケ」
心「早苗さん代弁ありがとうございます」
P「もう皆さんで考えてくるとか」
菜々「んー、そっちの方がいいかもしれませんね!としそう……いや、
私たちにぴったりのキュートな名前を考えてきますね!」
心「明日いくつか持ち寄って、皆で決めるとか!」
早苗「うん、それが良さそうね。Pくん、他にやることは?」
P「いいえ、今日はメンバー発表とユニット名発表だけだったんで、
特には」
菜々「わかりました!じゃあ今日はあがりますね!」
心「菜々さん!久々ですし、飲みましょうよ!グイッと!」
菜々「な、ナナは17歳なんで……」
早苗「固いこと言いっこなしですよー」
ガヤガヤ
ガチャ バタン
27:
P「う?ん、俺も何か、新しいユニット名考えるかな」
P「さーて、これから忙しくなるぞー!」
……コトッ
事務所の片隅で、静かにコーヒーを飲んでいた川島瑞樹は、
表情を新聞に落としたまま、一言だけ呟いた
「わけがわからないわ」
        END
28:
川島瑞樹(28)
佐藤心ちゃんこそ
菜々さんの後輩系アイドルとして流行るべきだと思うんですよ。
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◆以下、おまけ(小ネタ)になります。
安部さんの過去話
11:
タイトル忘れたけど安部さんの過去話でアイドルにスカウトされるまでの泣けるやつがあったけどなんだったっけ
17:
>>11
モバP「うさみんせいじんのそうぞうりょく」
かな?
2

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