魔法使い「あっ!」back

魔法使い「あっ!」


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1:
魔法使い「帽子が落ちちゃった!」
魔法使い「ぐぐぐ、ストップストーーップ!」
2:
ガサガサ
魔法使い「うーん……このへんに落ちたと思ったんだけど……」
魔法使い「箒で飛んでてブレーキかけられなくて見失うなんて……」
魔法使い「だめだなぁアタシ……箒が使いこなせないなんて……」
魔法使い「うー……住んでる森だから迷いはしないけど……」
魔法使い「帽子がどこいったかわかんないよう……」
元スレ
SS深夜VIP
魔法使い「あっ!」
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3:
3時間後
魔法使い「はあ、はあ」ガサガサ
魔法使い「全然見つからない……」
魔法使い「おばあちゃんからもらった大切な帽子なのに……」
魔法使い「あっ!」
7:
男「よし、これで今日は終わりだ」
魔法使い(知らない男の人だ……あ!)
魔法使い(アタシの帽子!あの人が持ってる!)ガサ!
男「ん?」
魔法使い「あっ!」
魔法使い(見つかっちゃった!)
8:
男(女の子……黒いマントに箒……)
男「ねえ、この帽子……」
魔法使い「ひゃ!あわわわ!」バタバタ
男「え!?ちょ!なんで逃げるの!?」
9:
魔法使い「おばあちゃんが街の人とはあんまり関わるなって言ってたんです!」バタバタ
男「いやいや、なんもひどい事とかしないからさ……ほら」スッ
魔法使い「あ……」
男「この帽子、君のでしょ?キノコとってる時に見つけたんだ」
10:
魔法使い「あ……はい……アタシのです……」
男「じゃあはい、今度はなくさないようにね」スッ
魔法使い「あ……」
魔法使い(かぶせてくれた……)
男「ふふ、かわいい魔法使いさんだね」
魔法使い「!!」
11:
ビュン!
男「うわ!?」
男「びっくりした……箒使わなくてもあんなはやいんだ……」
男「まあとりあえずキノコたくさんとれたし、今日の仕事は終わりかな。帰るか」スタスタ
12:
魔法使い家
ガチャ!バタン!
魔法使い「な、なんなのあの人!なんなのあの人!」
魔法使い「初対面なのにあんなに親切に……し、しかも……」
魔法使い「アタシの事……かっ、かわいいとか……」
魔法使い「ううー……!」カアアー!
13:
翌日 森の中
魔法使い「あっ!」
魔法使い(昨日の人だ!)ササッ
男「んー……なんか今日は当たりが悪いな……」
魔法使い「…………」ジー
16:
男「あ、あったあった、このキノコだ」
魔法使い「…………」ジー
魔法使い(なんでアタシ、あの人の事見てるんだろ……)
魔法使い(話しかけたいな……でも恥ずかしいから見つかりたくないような……)
魔法使い(どうしよう……)ドキドキ
17:
男「よし、今日はここらへんにしとくか」
魔法使い「あ……」
男「母ちゃん待ってるだろうし、早く帰らないとな」スタスタ
魔法使い「行っちゃった……」
魔法使い「…………」
魔法使い「結局話しかけられなかったな……」
魔法使い「はあ……」
18:
翌日
魔法使い スタスタ
魔法使い「はっ!」
魔法使い「なんでアタシは用もないのにキノコがたくさんある場所に!?」
魔法使い「テキトーに散歩してたつもりだったのに……」
魔法使い「…………」
魔法使い「あの人、来るかな……」
19:
魔法使い「……来なかった……」
魔法使い「ここならいっぱいとれるのに……知らないのかな……」
魔法使い「……帰ろ」
21:
魔法使い家
魔法使い「はー……」
魔法使い(アタシってばどうしたんだろ……)
魔法使い(ちょっと親切にされて、かわいいって言われたくらいで……)
魔法使い(か、かわいい……のかな)
魔法使い「…………」ドキドキ
魔法使い「ダメだ、ドキドキする……」ドキドキ
魔法使い「はー……」
22:
魔法使い(あの人、いくつくらいなのかな……)
魔法使い(見た目は20歳とか……そのくらいだったよね)
魔法使い(もしそうならアタシと6つ差……)
魔法使い(はあ……妹だったにしてもにしても年離れてるよ……)
魔法使い(……どうすればいいのかな……)
23:
魔法使い(というか……もし、もしも、アタシがあの人をす、すす、好き……だったとして……)
魔法使い(この歳の差じゃ、子ども扱いされてあしらわれるとか……)
魔法使い(それにアタシ、魔法使いだし……しかも薬作るくらいしか取り柄ないし…)
魔法使い(せめておばあちゃんみたいなすごい魔法使えたらな……)
26:
翌日
男「あ」バッタリ
魔法使い「あ!」
男「この間の……」
魔法使い「あっ、あっ!あ!あの!」
男「ん?」
魔法使い「こっちのほうが……たくさんキノコとれます……」カアアー
27:
男「うわーほんとだ、こんな穴場あったんだな」
魔法使い「は、はい……」
男「ありがとね、この森について詳しいんだね」
魔法使い「自分が住んでる場所ですから……」
男「そっか。さて、今日も働きますか」
魔法使い「あ、あの!」
男「ん?」
魔法使い「よければ……その……お手伝いします……」カアアー
28:
男「ふー、たくさんとれた」
魔法使い「は、はい、そうですね」
男「ありがとう、手伝ってくれて」
魔法使い「い、いえ……」
男「ん、それじゃ、今日は魔法使いちゃんのおかげでたくさんとれたし、もう帰るよ」
魔法使い「あ……」
男「ろくにお返しもできなくてごめんね、母ちゃんが持ってるんだ」
魔法使い「はい……」
男「うちは父親がいないからさ、できるだけ早く帰ってやりたいんだ」
魔法使い「はい……」
30:
魔法使い「あ、あの……」
男「ん?」
魔法使い「明日も、来てくれますか……?」
男「うん、いい場所も教えてもらったし、またここで仕事しようかな」
魔法使い「!は、はい!」
31:
魔法使い家
魔法使い「えへへ……」
魔法使い(うまく話せたかはともかく……今日は長く一緒にいれたな……)
魔法使い(そういえば、今日までお互い名前も知らなかったんだよね)
魔法使い(えへへ……それに、明日も来てくれるって……)
魔法使い(またお手伝いさせてもらおっと)
魔法使い(明日は、今日よりたくさんお話しよ……えへへ)
32:
数日後
男「魔法使いちゃん、よければ家に遊びにこない?」
魔法使い「はっ、はい!?」
男「いや、この間からずっと手伝ってもらってるしさ、お礼にと思って」
魔法使い「えっ、えっ!え!?」
男「うちも裕福ではないけど……ご飯くらいは食べさせてあげれるからさ」
男「それに、かわいらしい魔法使いさんがいる、って話したら、母ちゃんもぜひ会ってみたいって言っててさ」
魔法使い「あ、あう、あう……」
魔法使い(男さんの家……まさか招待されるなんて……)
男「あ、街にはあんまり関わっちゃいけないんだっけ?無理なら……」
魔法使い「い、いえ!ぜひおじゃまさせてください!」
33:
男「ん、よかった。それじゃ明日の昼くらいに、街の入口で待っててくれるかな?」
魔法使い「は、はい」
男「俺が迎えに行くからさ、待っててね」
魔法使い「はい……」
34:
魔法使い家
魔法使い(た、大変な事になった!大変な事になった!)バタバタ
魔法使い(まさか男さんの家に……行く事になるなんて……)
魔法使い(なに着て行こう……ていうかアタシいつもの服以外ほとんど持ってないよう……)
魔法使い(目立っちゃいけないから箒は持っていけない……歩きかぁ……)
魔法使い(うう……ほんとにほとんど服がない……)
魔法使い(あんまりいつもと違う服だと落ち着かないから……黒じゃなくて白のワンピースと……)ガサガサ
魔法使い(この帽子は『魔法使いです』って言ってるようなものだから……麦わら帽子で……)ガタガタ
35:
翌日
男「んー」キョロキョロ
男(魔法使いちゃん、遅れてるのかな。まだ来てないけど)
クイクイ
男「ん?」
魔法使い「あの……男さん……アタシです……」カアアー
36:
男「あ、ごめんごめん、いつもの服で来るかと思ってたからさ」
魔法使い「へ、変でしょうか……?」
男「ううん、その服も似合ってるよ、かわいい」
魔法使い「!は、はい……」カアアー!
男「それじゃ、行こうか」
魔法使い「は、はい」
37:
男「ただいまー」
魔法使い「お、おじゃまします」
男母「いらっしゃい。あなたが魔法使いちゃんね」
魔法使い「は、はい」
男母「毎日男のお手伝いしてくれてるみたいで、ありがとうねぇ」
魔法使い「い、いえ……その……」
男母「ん?どうしたの?」
魔法使い「アタシも男さんとお喋りするの……すごく楽しいですから……」カアアー
男母「あらあら」クスクス
38:
男母「さ、遠慮なく、お腹いっぱい食べてね」
魔法使い「あ、ありがとうございます」
男「いただきます」
魔法使い「いただきます」
39:
男母「どう?お口にあうかしら」
魔法使い「はい!とってもおいしいです!」モグモグ
男「そういえば、魔法使いちゃんは普段どんなものを食べてるの?森でとれるもの?」
魔法使い「あ、はい……果物とか、キノコとかをとって、軽く調理して食べてます」モグモグ
男母「あら、じゃあケーキなんかは食べたことはないの?」
魔法使い「ケーキ……」
魔法使い(おばあちゃんがほんのたまに買ってきてくれたけど……もう何年も食べてないなあ……)
40:
男母「しばらくは食べてない、って顔ね」
魔法使い「はい……」
男母「男、手伝ってくれてるんだから、これからはたまにはケーキくらい持って行ってあげなさい」
男「ん、そうだね、ほんとによく手伝ってくれるし」
魔法使い「え!ええ!?い、いいですよ!アタシが好きで手伝ってるのでそんな!」
男母「遠慮しないの、好きで手伝ってくれてるならなおさらよ」
男「俺もほんとに助かってるんだ、それくらいさせてよ」
魔法使い「男さん……男母さん……」
魔法使い「はい……ありがとうございます」
41:
夕方
魔法使い「今日は本当にありがとうございます。すごく楽しかったです」ペコ
男母「いえいえ、わたしも娘ができたみたいで楽しかったわ」
魔法使い「男さん、お仕事大変なんですね……」
男母「ごめんね、急に仕事で呼び出されたらしくて……」
魔法使い「いえ……」
魔法使い(いっぱい遊べたし……男さんが呼び出されたのがアタシが帰る直前で本当によかった)
42:
男母「これからも、気軽に遊びにきてね」
魔法使い「はい、ありがとうございます」
男母「それとね、大事なことを2つ教えてあげるわ」
魔法使い「?なんですか?」
男母「男はね、鈍感だからハッキリ言わないと気づかないわよ」
魔法使い「はっ!はい!?」
男母「それとこれはいい情報だけど、仕事場に女の子がほとんどいないから、男が誰かにとられちゃう可能性は低いわ」
魔法使い「な、なんのことですか!?わ、わわわ、わからないです!」
男母「ふふ、男は気づかなくてもわたしにはバレバレよ、暇さえあれば男のこと横から見つめて」
魔法使い「う、うう、し、失礼します!」ビュン!
男母「ふふ、かわいい」
43:
魔法使い(うー……!)
魔法使い(そんなにバレバレだったのかな……)
魔法使い(でも男さんは気づいてないって……よかったような残念なような)
男「あ、魔法使いちゃん」
魔法使い「あっ」
44:
魔法使い「男さん……もうお仕事終わったんですか?」
男「んー、呼び出されたけど、話を聞いただけだったからね。魔法使いちゃんは帰るところ?」
魔法使い「はい、今日は本当にありがとうございました」ペコ
男「ん、いいよ、俺も楽しかったし」
魔法使い「は、はい……」
魔法使い(楽しかったって……よかったぁ)
男「ケーキも楽しみにしててね、まあゆってもたまにしか買えないけど……」
魔法使い「いえ、とっても楽しみです。ありがとうございます」
45:
男「おっと、そろそろ暗くなるね、魔法使いちゃんは今日歩いてきたんでしょ?」
魔法使い「はい」
男「じゃあちょっと急がないと暗くなるかも。引き止めてごめんね」
魔法使い「いえ、大丈夫です。さすがにあの森では迷いませんから」
46:
男「ん、それじゃまた明日」
魔法使い「はい、さようなr」ガッ
魔法使い「きゃっ!」ドテッ
ピラ
男「魔法使いちゃ……あ……」
魔法使い「!!!!」
47:
魔法使い「あ、あう!あうあうあうあ!」バタバタ
男「その……」
魔法使い「お、男さん!」
男「は、はい!」
魔法使い「み、見ました……?」
男「……ごめん」
魔法使い「ーーーー!!」ボッ!
48:
魔法使い「う、ううー……」カアアー!
男「ごめん……すぐ忘れるようにするから」
魔法使い「はい……」
男「じゃあ……また明日ね」
魔法使い「はい……」
49:
魔法使い家
魔法使い「う、ううー……」カアアー
魔法使い(楽しかったけど……男さんと男母さんと話せて嬉しかったけど……)
魔法使い(男母さんに、バレちゃった……)カアアー
魔法使い(そのうえ男さんにパンツまで見られちゃったし……)カアアー!
魔法使い(恥ずかしい!恥ずかしいよう!)バタバタ
魔法使い(男さん、忘れてくれたかな?)
魔法使い(でも、なんとも反応してくれないのも……)
魔法使い「ううー……」カアアー
50:
数日後
魔法使い「…………」
魔法使い(今日は男さん、遅いな……)
魔法使い(あんなことがあってもいつもと変わらず一緒に過ごしてたのに、どうしたんだろ……)
51:
翌日
魔法使い「…………」
魔法使い(今日も男さん、来ないや……)
魔法使い(風邪ひいたのかな……?)
魔法使い(明日も来なかったら、思いきって街に行ってみようかな……)
52:
翌日
魔法使い「あ!」
男「おはよ、魔法使いちゃん」
魔法使い「おはようございます。どうしたんですか?昨日と一昨日は……」
男「んー、母ちゃんが風邪ひいちゃってさ」
魔法使い「え……?」
53:
男「しかもかなりしつこい風邪らしくて、なかなか治らないんだ」
魔法使い「大丈夫なんですか……?」
男「ん、風邪は風邪だから命に別状はないよ」
魔法使い「ほっ……」
男「それで仕事休んで看病してたけど、いつまでも休ませてはもらえなくてさ、今は隣街の兄貴に来てもらって、看病してもらってるんだ」
魔法使い「…………」
男「さ、早めに仕事終えて、俺も母ちゃんのとこ行かないとな」
魔法使い「はい……お手伝いします」
54:
魔法使い家
魔法使い「うんしょ、と」ドサ
魔法使い「これで材料は全部だよね……」
魔法使い「……薬作るのが得意でよかったって初めて思ったかも」ゴリゴリ
55:
ゴリゴリ
魔法使い「ふう」
魔法使い「でもどうしても時間はかかっちゃうなぁ……」
魔法使い「ふわああ……」
魔法使い「今夜は徹夜だ……」ゴリゴリ
56:
翌日
男「おはよ、魔法使いちゃん……ん?」
魔法使い「あ……男さん、おはようございます……」
男「なんか眠そうだね、大丈夫?」
魔法使い「大丈夫です……それより男さん」
男「ん?なに?」
魔法使い「キノコはアタシが集めておきますから……今すぐ男母さんにこれを飲ませてあげてください」スッ
57:
男「これ……」
魔法使い「アタシ、薬作るのだけは得意ですから……それを飲めばすぐ治るはずです」
男「でも、キノコまで任せるのは……」
魔法使い「大丈夫です、ずっと男さんのお手伝いさせてもらって、手順とかはわかりますから」
男「そうじゃなくて……」
魔法使い「男さん、アタシも、男母さんには早くよくなってほしいんです」
男「魔法使いちゃん……」
58:
男「……わかった、お願いするよ」
魔法使い「はい」
男「ただ、とったキノコは俺がとりにくるから。ただでさえ寝不足なのに街まで届けるのまで任せられない」
魔法使い「はい、わかりました」
男「……寝不足なのも、この薬を作ってたからなんだね」
魔法使い「……はい」
男「ありがとう」ナデナデ
魔法使い「あ……」
男「ありがとう、魔法使いちゃん」ナデナデ
魔法使い「えへへ……」
59:
魔法使い「撫でてもらっちゃった……」
魔法使い「えへへ……」ニヨニヨ
魔法使い「あ、キノコとらなくちゃ……」
魔法使い「眠いけど、がんばらなくちゃ……」
60:
魔法使い「ふう……」
魔法使い「うん、これくらいあれば充分なはず……」
魔法使い「あ……」クラ
魔法使い「だめだ……眠い……」ウトウト
魔法使い「ん……」
魔法使い「すー……すー……」
61:
魔法使い「ん、んん……」
魔法使い「ん……?」パチ
男「あ、目さめた?」
魔法使い「男さん……?えっ!?」
62:
男「いや、戻ってきたら魔法使いちゃん寝ててさ」
男「魔法使いちゃんの家に運ぼうと思ったんだけど、場所知らなくて、テキトーに探してたんだ」
魔法使い(お、お姫さまだっこ……!)カアアー!
64:
男「疲れてるでしょ?そのままでいいよ」
魔法使い「は、は、はい……」
男「家の方向教えてくれるかな?」
魔法使い「あ、えーと……」
魔法使い「…………」
魔法使い「あっちです……」
男「あっちね」スタスタ
65:
魔法使い「あ……ちょっと間違ったかもです……引き返してください……」
男「ん、わかった」スタスタ
魔法使い(ごめんなさい男さん……もうちょっとだけお姫さまだっこしててほしいんです……)
66:
男「よし、着いたね」
魔法使い(着いちゃった……)
男「じゃ、また明日」
魔法使い「あ!待ってください!」
67:
男「ん?どうしたの?」
魔法使い「その……夜の森は危険です……迷ったりとか……」
魔法使い「だ、だから……その……」
魔法使い「今日は……アタシの家に泊まっていってください……」
68:
男「よいしょ」ゴソゴソ
魔法使い「すみません、お客さまなのにベッドアタシが使っちゃって……」
男「いや、大丈夫だよ」
魔法使い「はい……」
69:
男「それに、むしろ俺は魔法使いちゃんにお礼を言わなきゃね」
魔法使い「え?」
男「あの薬、すごいよく効いたよ。さすがに全快ではないけど、母ちゃん熱下がったしだいぶ楽そうにしてた」
魔法使い「そうですか……よかった」
70:
男「ほんとは明日ケーキ持ってきて、言おうと思ったんだけどね。ほんとにありがとう」
魔法使い「いえ……たいしたことじゃないです」
男「ううん、お礼になんでもしてあげたいくらいだよ」
魔法使い「……なんでも……ですか……?」
男「ん?うん。俺にできることなら」
魔法使い「それなら……男さん……」
魔法使い「アタシの話を……聞いてもらえませんか?」
71:
男「話?」
魔法使い「とっても、大事なお話です」
男「ん、聞くよ、真剣に」
魔法使い「はい……」
72:
魔法使い「すー……はー……」
男「…………」
魔法使い「ふう……」
男「…………」
魔法使い「……男さん」
男「うん」
魔法使い「アタシは……男さんのことが好きです」
73:
男「え……」
魔法使い「男さんにとっては、アタシは妹みたいなのかもしれませんけど……恋愛対象じゃないのかもしれないですけど……」
魔法使い「アタシは……男さんのことが大好きなんです……」
男「…………」
魔法使い「だから……アタシとお付き合いしてください」
74:
男「…………」
魔法使い「…………」
男「……魔法使いちゃんは、とってもいい子だと思うよ」
魔法使い「…………」
男「それに、すごくかわいくて、魅力的だと思う」
魔法使い「…………」
75:
男「でも、俺にとってはやっぱり妹みたいな存在で……」
男「女の子として好きだとは……思わないんだ」
魔法使い「…………!!」
76:
魔法使い「う……」
魔法使い「う、うう……」ポロポロ
男「違うんだ、最後まで聞いて」
魔法使い「ひっく……は、はい……」ポロポロ
男「だから、魔法使いちゃんがこのまま、素敵な女の子のまま成長して、そして、その時もまだ、俺のことを好きでいてくれたなら……」
魔法使い「…………」ポロポロ
男「もう一度、俺にさっきの言葉を、聞かせてほしいんだ」
魔法使い「…………!!」
77:
男「ごめん、こんな中途半端な答えで……」
魔法使い「うっ、ひっく……」ポロポロ
魔法使い「いえ……ひっく……だ、大丈夫です……」
男「……そっか……」
魔法使い「あ、アタシ……がんばりますから……」
男「え?」
魔法使い「むしろ……男さんが我慢できなくて告白してくるくらい……素敵な女の子になりますから……」
男「……そうだね」
男(こんな素敵な女の子なら……将来惚れそうだ……)
78:
魔法使い「あの……男さん」
男「なに?」
魔法使い「もう1つ、お願いしていいですか?」
男「ん、いいよ」
魔法使い「目、つぶってください……」
男「ん?いいけど……」スッ
チュッ
79:
男「あ……」
魔法使い「えへへ……」
魔法使い「まだ恋人同士ではないですから……ほっぺです」
男「…………」
魔法使い「ひょっとして……ドキドキしちゃいました?」
男「……からかうんじゃありません」ワシャワシャ
魔法使い「きゃーっ、ふふふっ」
男「ふふ……」
80:
10年後
赤ん坊「ぎゃああん!」
母「あっ!大丈夫!?ほら、よしよし……」
父「どうした?」
母「やけどしたみたい……冷やすけど、跡残っちゃうかな……」
父「それなら、森の薬屋に行ってみるか」
母「森の薬屋?」
81:
父「隣から聞いたんだが、森の中に夫婦でやってる薬屋があってな、とてもいい薬をくれるらしい」
母「じゃあお願い。この子女の子だから跡残っちゃかわいそうよ」
父「ああ、隣に場所聞いて行ってくる」ガチャ
82:
父「ここだな」ガチャ
父「すみませーん」
魔法使い「はい、どうしました?」
父「子どもがやけどしてしまって。やけどの薬をもらえますか?」
魔法使い「やけどのお薬ですね、たしか奥の棚に……あなた、お願いできる?」
男「ああ、わかった」
84:
男「これだろ?」
魔法使い「はい、ありがとうございます」
父「すまないね、いくらになる?」
魔法使い「いえ、お代はいただきませんよ」
父「え!?しかし」
魔法使い「わたし達はこの森にあるもので暮らしていけますし……夫も働いていますから」
父「んん……そうか、ありがとう」
魔法使い「いいえ、お子さん、早く治るといいですね」
父「ああ、ありがとう」
85:
父「本当にありがとう。今度なにかお礼をしよう、それでは」ガチャ
バタン
魔法使い「ふふ」
男「どうした?」
魔法使い「わたし達も、もう少しであんなふうに、お父さんとお母さんになるんですね」
男「だな。あと半年か」
魔法使い「はい」
86:
男「母ちゃんにも、孫の顔を見せにいかなきゃな」
魔法使い「お義兄さんも、今はお義母さんの家にいますから、甥か姪かわかりませんけど、見せられますね」
男「だな、喜ぶ顔が目に浮かぶよ」
魔法使い「そうですね……ふふ」
男「ん?」
魔法使い「大好きですよ、あなた♪」
おわり
87:
読んでくれた人ありがとう
89:
乙。
もうちょっとロリ時代のかわいい魔法使いちゃんがみたかったぜ!
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