後輩「催眠耳かき?」back

後輩「催眠耳かき?」


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1:
季節は冬に近づいていた。
朝の通学路の空は雲一つなく晴れており、青白く、秋特有の高さが感じられる。
吹き抜ける風に、亀のように首を縮めながら学校を目指していると、後ろから声をかけられた。
「おはようございますっ!」
振り返ると、少女がニコニコと微笑んでいた。
我が部活の唯一の一年生であり、我が唯一の後輩である。
セミロングの黒髪の上から、赤いマフラーを巻いている。お気に入りのようだ。
……毎度思うのだが、首に髪が当たって痒くはならないのだろうか。
「おぉ、おはよう。今日も寒いな」
「もうすっかり冬ですねぇ」
ここのところ毎日、この話題から会話が始まっている気もする。
……必死に話題を探すような関係でもないが。
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2:
そんなに狭くはない道であるので、並んで歩く。
「……ん。 背、伸びたか」
「先輩が縮んでるんですよ」
「なるほど。……俺もマフラー買うかなぁ」
「選んであげましょうか。先輩センス悪いから」
言われて自分の格好を見る。
……服装が自由でなくてよかったかもしれない。
「そんなことはないと思うが……まぁ、若い子に選んでもらった方がモテるかもしれないな」
「マフラーひとつでモテはしませんよ」
わからんぞ。昨日は女子に話しかけられたんだ。しかも二人もだぞ、二人も。
……後輩が哀しそうな目をしている。哀しいのはこっちだ。
その丁寧にセットされた髪をぐちゃぐちゃにしてやろうか。
「……とにかく。じゃあよろしく頼む。今日でいいかな。部活も休みだし」
「いいですよ。駅前のモールで買いましょう」
3:
話がまとまったところで、丁度学校に着いた。
学年が違うので、昇降口でお別れである。
「じゃあ、よろしく」
そう言って階段に向かった直後、服のすそを掴まれた。
振り返る。まだ何か伝えることがあっただろうか。
「あの、選んであげる代わりに、ですね……」
「ん、あぁ、待ち合わせは部室でいいかな」
「あ、はい、それはいい、というかむしろ好都合なんですが……」
彼女はなにやらやたらもじもじしている。
目も泳いでいるし、顔も少し赤い。……これは寒さのせいかもしれない。
普段快活な娘のこのような姿はたいへんにそそるものがあるが、
始業まで余裕もないので、続きをせかす。
「うん、で、どうした」
「あの……また、『あれ』、お願いしたいんですけど……」
4:
あぁ、『あれ』か。
何度かやってあげたことがあるが、どうやらはまってしまったらしい。
……そんなに恥ずかしがる事だろうか。
「ん、おぉ、別にいいぞ。じゃあ放課後、マフラー買いに行く前に部室でな」
それを聞くやいなや、ガバッと顔を上げた。
先程までのしおらしさはすでにない。……写真を撮っておけばよかった。
「はい!ありがとうございます!」
「ちょ、声がでかい声が」
ギリギリの時間は人も多く、何事かとこちらに向けられる視線も多い。
それも気にせず、彼女は鼻歌を歌いながらスキップをして行ってしまった。
子供か。
もう少し、上下に揺れ動くスカートの端を見ていたいが、時間もないので階段を上る。
放課後の楽しみが二つに増えた。
……
…………
………………
5:
『あれ』というのは、耳かきのことである。
小さい頃から妹にやってあげているので、腕はかなりのものだと自負している。
二人で部室の掃除をしているときにこれを話したところ、
じゃあやってみてくださいよ、といったことになったわけである。
彼女はなかなかに耳かきを気に入ったようで、それからも何度かやってあげている。
今日のように、何かの代わりに、ということが多い。
俺は耳かきをすること自体が好きだし、別にそういう形をとらなくてもよいのだが。
……まぁ、何もなしにじゃ頼みにくいことかもしれない。
あまり人に見せられる光景でもないし。
彼女も最近はだいぶ慣れてきたらしく、リラックスして身体を預けてくるようになった。
俺の耳かきの腕前を信用してくれているのだろう。
今日は新しいことにチャレンジしてみようか。
……
…………
………………
6:
放課後になり、部室にやってきた。
活動日ではないので誰もいない。後輩もまだ来ていないようだ。
茶道部であるため、奥の段が畳となっている。
フローリング張りよりはましだろうが、やはり寒い。
暖房をつけ、ポッドのお湯でおしぼりを作った。
暖かくなるまでしばらく耐えていると、彼女もやってきた。
「あ、先輩。早いですね」
「遅く着いたらよかったと思っていたところだ」
「あはは。部屋が暖かくて苦しゅうないぞ」
そう言って手さげの鞄を椅子の上に置く。
そういえばマフラーをしていないようだ。よく手入れされているであろう、艶のある髪が揺れている。
「じゃあ、あの……、よろしく、お願いします」
「おう、靴脱いで上がれ」
「は、はい」
7:
彼女の顔ははっきりとわかるほどに赤くなっている。今度は寒さのせいではないだろう。
「別に初めてじゃないだろうに」
「恥ずかしいものは恥ずかしいんです」
「そんなものか」
「そんなものです」
話しているうちに、部屋も暖かくなってきた。
互いに上着を脱ぎ、畳部屋に上がる。俺は段差に腰掛ける形だ。
「じゃ、失礼しまーす……」
彼女が、タオルをひいた俺のももに仰向けに頭を乗せる。
膝枕だ。俺も一度やってもらいたい。今度お願いしてみよう。
部屋は暖かいとはいえ、やはり彼女の顔や耳はまだ冷たい。温めた方がいいだろう。
というか見上げるな。なにか恥ずかしい。
9:
「おしぼり顔にのせていいかな」
「いいですよ」
「ん」
化粧は大丈夫かと聞いたことがあるが、問題ないらしい。
ファウンデーションぐらいしかしていないようだ。
おしぼりを彼女の顔にのせる。
これで覗き込まれなくなるな。
「熱すぎないか。熱かったら言ってくれ」
「大丈夫です」
「そうか。最近は空気も乾燥してるからな。肌と耳に蒸気を馴染ませて、ゆっくりやっていこう」
「傷がついたら大変ですもんね」
「それもあるな。……勉強して目も疲れてるだろう。上からまぶたを軽く押すぞ」
「お願いしまーす」
 ぐっ ぐっ ぐにぐに
「痛くはないか」
「はい。気持ちいいですけど、先輩の顔が見れなくて寂しいです」
「そうか、俺も寂しいぞ。じゃあ次耳温めるから横向け」
「流された……結構言うの恥ずかしかったのに……」
そう言いながら顔を俺の腹に向ける。
初めてのときはこれを恥ずかしがって、わざわざ立って場所を変えていたが、面倒になったようだ。
10:
「はい、じゃあ耳温めるぞ」
「お願いしまーふ……」
「寝るな」
耳のアーチに合わせて、おしぼりでぬぐっていく。
 しゅ しゅ つつー
耳の後ろをなぞると、肩がピクピクと震える。敏感な場所らしい。
「ふっ……っ、ふぃ、ふぅぅ……」
「喘ぐな」
「だ、だってぇ……っ」
「はい、逆向け」
「はぁい……」
反対の耳も拭く。こちらは左ほど敏感ではないらしい。余裕を取り戻している。
「温めると、毛細血管が広がって、耳垢がとれやすくなるんですよね」
「よく覚えてるじゃないか」
「えへへ……」
11:
「……よし、じゃあもう一度仰向けになってくれ」
「あれ、まだ耳かきしてくれないんですか」
「ああ、今日は更にリラックスしてもらおうと思ってな」
「先輩の前ではいつもリラックスしてますけどね」
「…………、まぁいい。今からするのは一種の催眠みたいなものだ」
「催眠ですか。だんだん眠くなるあれですかね」
「ん、確かに眠くはなるな。まぁ、怖いことはない。目を閉じて」
「わかりましたぁぁふ……」
「本当に寝るなよ……。まずは深呼吸をしよう。ゆっくりとな」
「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」
「腹式呼吸を意識して……」
普段は子供みたいだが、こうして見るとなかなかに色っぽい。
上下する胸もそれなりに……ってやばいやばい。勃ったら即バレだ。無心無心……
12:
「そのまま深呼吸を続けて……」
「すぅぅぅぅ……」
「吐き出す息と共に、身体の力が抜ける……」
「はぁぁぁぁ……」
「右肩に、意識を集中……」
「すぅぅぅぅ……」
「吐き出す息と共に、右肩の力を、抜く……」
「はぁぁぁぁ……」
「次は、右腕……」
「左肩……」
「左腕……」
「右太もも……」
「右の足先……」
「左太もも……」
「左の足先……」
「腹筋……」
「胸……」
「首……」
「顔……」
「額……」
13:
「はぁぁぁぁ……」
「はい、力が抜けた……呼吸を浅くしないで、深呼吸を続けて……」
「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」
「身体が痺れて、宙に浮いているみたいで気持ちいいね。ずっとこうしていたいね」
「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……」
「でも、いったん帰ってこようか。俺が3から0までカウントすると、それにあわせて目が覚めるよ。
 いいね。……3、2、1、0、はい」
「ふぁ……」
開かれた目はとろんとしていて、焦点があっていない。
催眠誘導の初歩はうまくいったようだ。
「おはよう。しっかりと目は開いているね。
 さっきの気持ちいいのはトランス状態っていうんだ。どんな感じだったかな」
「ピリピリして、フワフワして……気持ちよかったです……」
「そう。気に入ってもらえたかな」
「はい……」
14:
「よかった。じゃあ、もう一度、その気持ちのいい状態に戻ろうか。
 さっきよりも簡単に落ちていくことができるよ。目を閉じて」
「………………」
「今度は、1から3まで数えるよ。数字が大きくなるにつれて、
 身体の力が抜けて、どんどん気持ちよくなるよ。……いいかな」
「……ぁい…………」
「いくよ。
 いち。ずーんと沈んでいく……
 に。気持ちよーく沈む……どんどん沈む……
 さん。まだまだ沈む……深く、深く……」
「ふぅ、ふぃ、ふぅ……」
「深呼吸を忘れないで……お腹を膨らまして……」
とはいえ、先程の誘導で腹筋に力を入らなくしたため、腹式呼吸による深呼吸はし難いだろう。
身体を自由にできないというその感覚がより、裸の心、精神を浮き彫りにさせる。
この心や精神に直接働きかけるのが、催眠である。……らしい。
15:
「沈めば沈むほど、気持ちいい。気持ちいいのは、嬉しいね。幸せだね」
「んひゅひゅ…………」
にへら、と嬉しそうに笑っている。
感情を支配することには成功したようだ。
正直なところ俺もかなり緊張しているが、それを彼女に悟られて、不安にさせるわけにはいかない。
努めて、優しく語りかける。
「気持ちいいことが大好き。気持ちいいことが幸せ。他のことはどうでもいい。
 この声だけが気持ちよくさせてくれる。この声だけしか聞こえない。他のことはどうでもいい……」
「はぁぁ……ふひ……へへぇ……」
およそ少女らしくない笑い方までしだした。
もう、完全に心は無防備となっているだろう。
よし。そろそろ、耳かきに繋いでいこう。
16:
「今から、気持ちよくなるおまじないをかけるよ。
 あなたは気持ちいいことが大好きだから、喜んで受けいれちゃうね。嬉しいね」
「……ぇへぇ…………」
「あなたの耳はとても敏感……
 耳の周りを撫でられると、びくびくしちゃうぐらい気持ちいい……
 耳の中をコリッと擦られると、声が抑えられないぐらい、すごい気持ちいい……」
「……んぁ、ふ…………」
想像だけで感じているのか、触ってもいないのにピクピクと震えている。
耳に、手でぱたぱたと風を送ってみた。
「ぅぁぁ…………」
整った顔が、悦楽に歪む。
眉根をよせて、口は半開きになって震えている。
朗らかな可愛らしい少女のそのような姿に、ゾクゾクとした黒い興奮を覚えた。
17:
「耳が気持ちいいね。……でも、まだまだ気持ちよくなれるよ。嬉しいね。
 ……この音を聞いたら、あなたの耳は更に敏感になり、気持ちよさは2倍になります」
 ぱちんっ
「ぁぁぁっ…………」
……よかった。指鳴ったわ。左手でもできるようにだいぶ練習したからな。
そろそろ、耳かきを始めよう。乱れに乱れてもらおうか。
「じゃあ、君の大好きな耳かきをしようか。体を左に向けてね」
「ぁい……」
「ん………………」
 ふぅーーーーっ
「ふゃああぁぁん……!!」
「恒例行事だ、恒例行事」
猛烈なむず痒さとくすぐったさ、そして甘美な快感が彼女の耳を襲う。
力の入らない身体では、何かを掴んだりすることで快感を外に逃がすということもできず、
快感はひたすらに内に留まり、彼女を苛み続ける。
18:
「はぁ、は、ふぅ、ふぅぅ……」
「じゃあやってくぞ。声は抑えなくていいからね」
竹のさじ型の耳かき棒を構える。
「まずは入り口を……」
 しゃっ かりっ かりっ
「うう……うぁっ……うぁあっ」
目は虚ろで、口は開きっぱなしになり、よだれが伝っている。
「気持ちいいのはわかるけど、深呼吸は続けなきゃだめだよ」
「ぁぃい…………」
「続けるよ。円を描くように……」
 ぐぐっ かりりっ
「ふぃっ、ふっ……」
「息は止めないで」
 こりっ かつっ
「ふぅぅ……」
 こりゅりゅっ
「ひきゅうぅっ……!」
19:
「10日前にやってから、一度も掃除してないね。自分ではやらないのかな」
 くりっ かりっ つつ?
「だってえぇ……っ、ふぃ、いっぱいやってほしいかっ、らぁ……」
「へえ……耳かきしてもらうの、そんなに好きなのか」
 ぐりりっ
「ふゃああっ……ぁい……だいすき、です……」
「そうかい。でもやり過ぎるのもよくないからね。そろそろ終わりだよ」
「あ……そんなぁ……」
 ぐりゅりゅりゅんっっ
「ふぃぃぃぃっ……!」
「はい、終わり」
「あぁ…………ふぅぅ…………じゅるっ」
彼女の顔を覗き込む。
整っていた顔はどろどろに蕩け、目の周りは涙で、口の周りはよだれで濡れている。
その目からは、悦楽の牢獄から解放されたことの安堵が、
そしてそれ以上に、更なる快楽への期待が見て取れる。
20:
「じゃあ、こっちを向いて……」
「ふぁい…………」
ぐるん、と身体を回す。
しばらく左手のポジションに悩んでいたが、俺の腰にそえることで落ち着いたようだ。
「左耳の方が気持ちよくなりやすいんだっけ」
「ぁい……そうです……」
「そっか。じゃあじっくりやっていこうかな」
「はぁぁい…………」
「入り口からな」
 かりっ
「ふぃぃぃぃぃっっ……!!」
ひとかきしただけで身体がびくびくと痙攣する。
その筋肉の運動に指向性はなく、依然としてその身体は彼女の自由にはなっていないようだ。
21:
しかし……歯は食いしばれるみたいだな。
顎を上げさせ、指で口をこじ開ける。
そしてそのまま舌を撫で、摘み、扱き、捻る。
「耳の中まで固くなっちゃうから歯を食いしばっちゃだめって、こないだ言っただろう」
 ぴちゃ ぐに ごしゅごしゅ
「ひゃ、ごめ、わぷ……ちゅ、ん……んぅぅ……ちゅぱ」
「指を吸うな……続けるよ」
噛まれてちぎられては困るので、指を引っ込める。
「んぅ、……ちゅぼっ……ぁあん……」
「吸いたいなら後でな」
「ぁい……」
 かりゅっ
「ぃああぁ……!」
 しゃっ
「はぁぁんっ……」
 かりかりかり
「あぁーっ……じゅるっ、あ、ぁぁぁっ!」
よだれがタオルを浸透して俺のズボンをびちゃびちゃにしている。
外は寒いし、ジャージで帰ることになりそうだ。後で埋め合わせをさせてやろう。
22:
「そろそろ奥もやってくぞ」
「…………ふぃ」
奥、と聞いただけで肩と腰がぴくん、と震える。
いつの間にか彼女の腕は俺の腰を抱えるように回されており、
顔は腹にぴたりとつけられ、その表情は伺い知れない。
「いくぞ……始めはゆっくり……」
 こり……こり……
「へぁぁあああ…………」
 かつ……ぐに……
「にゅぅぅ、ふぅぅ……」
かいている、いないに関わらず腰がぴくぴくと痙攣している。
……痙攣の間隔が小刻みになってきている。
23:
「ゃぁぁぁん……も、もっとぉ……」
しばらく優しくかいていると、耳の奥が広がってきた。
どうやら、強く、激しくされるのをお望みのようだ。
「めちゃくちゃにしてほしいかい」
「……! はぃぃ……ごりごりってぇ、してくださいっ……!」
「いいよ。やってあげよう。
でもその前に。俺の左手を見てごらん」
「ふぇ……」
お姫様がちょっとだけ不満そうに、そのぐじゅぐじゅに蕩けた顔を上げる。
その目の先にあるのは、指ぱっちんの形をとった俺の左手。
「……この音を聞くと、君はどうなっちゃうんだっけ」
「あ……ああ…………や、やめ……」
「そんなに嬉しそうな顔をして言われてもなぁ」
 ぱちんっ
「ぅあああっ……!!」
24:
「じゃあ、ごりごりしちゃおうか」
頭の向きを戻させる。
彼女がやめてと言うのは口だけだ。
顔には浅ましい笑みが張り付き、耳の穴の奥は広がりきっている。
 ごりゅっ
「はああああんっ!!!!」
 ぐりっ ぐぐりゅん ががっ
「んああああああっ!!! ふうううあああっ……!!」
かく場所、強さによって素晴らしい反応を返す。
まるで非常に上質な玩具のようだ。
腰は壊れたように痙攣し、腕は痛いほどに腰を掴んでくる。
……この最高の玩具を更にめちゃめちゃにするために。
俺は右手で耳かきを続けながら、左手を構えた。
25:
 ぱちんっ
「ふおおっ……!!! あああああっ!!!!」
 ぱちんっ ぱちんっ
「あ゛あ゛あ゛っ……!! ひああああんっ!!!」
 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ
 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ
 ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ ぱちんっ
「あ゛ーーっ!!! あ゛あ゛ーーーっ!!!!」
気持ちよすぎて辛いほどの快感が襲っているのだろう。
腰はがくがくと前後に振られ、ちらっと見えた目に理性の光はない。
26:
そろそろとどめだ。
一番奥まで耳かきを差し入れ、そこから入り口まで、
螺旋を描きながら、擦り……ぬくっっ!!
ごりゅりゅりゅりゅりゅんっ!!!!
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛????っっっ!!!!」
獣のような声をあげ、善がり狂う。
その姿は淫靡というより、むしろ芸術品のような美しさを放っている。
「????っっっっ!!!!」
まだ痙攣は続いている。
腰は緩やかにひくんひくんへこんへこんと揺られてお……なんだ、この音。
シャァァアアアアア…………
あらやだ。
27:
……お姫様はとても幸せそうな笑みを浮かべて気絶している。
俺は彼女の頭を畳の上に置き、下半身側に移動する。
これでも俺は中学時代、仲間内でパンツ脱がし8段の二つ名で呼ばれていた。
気絶している女子のスカートからパンツを抜き取るなど、造作もない。
ぴらっとスカートをめくる。
黒。この娘は白しか持ってなかったはずだが……。
新しく買ったのだろうか。いずれにせよまだ早過ぎる。
没収。
パンツ……いや、ショーツというのだろうか。
腰の両側から閉じた手を入れ、肌とショーツの間に滑りこませる。
そして指を開き、ショーツを肌から離しながらゆっくりと下ろしていく……
とれた。
……すんすん。
アンモニアと……嗅いだことはないがクセになるような匂いがする。
昼飯を食った後に洗ってあるタッパーにショーツを入れ、蓋を閉じる。
……コレクションが増えた。
28:
畳を拭き、眠り姫に換えのくまさんパンツをはかせ、
俺自身もよだれまみれのズボンを脱いでジャージに着替える。
全ての後始末を完璧に済ませ、心地よい疲労感と達成感が俺の胸を満たした……
……
…………
………………
29:
10分後。
お姫様が目を覚ましたようだ。
「ん、ぅぅ…………はっ!!」
バッと下腹部に手をやり、ほっとなにか安心している。
見ていてなかなかおもしろい。
「……ん……、は、えぇっ!!」
今度は自らスカートをたくし上げている。
はしたないからやめなさい。
「おはよう。耳かきは終わったし、約束通りマフラー買いに行くぞ」
「ふわっ! せ、先輩! え、あ、あれぇ……おかしいなぁ……」
頭に疑問符を浮かべている。
何か悩み事でもあるのだろうか。
……それよりマフラーだな。
「ほら、さっさといこう。そろそろ6時の下校時刻だ」
「は、はい!」
30:
駅までの帰り道。
朝と同じように、二人で並んで歩く。
「……あ、そうだ」
「なんですか、唐突に」
「俺のズボンがお前のよだれまみれではけなくなった」
「ふぇっ! す、すいませんっ!!!」
「いや、謝ってほしいわけじゃない。代わりに……」
「か、代わりに……なんでしょうか」
そんなに緊張するようなことだろうか……
31:
「パンツを選んでやろう。黒はまだ早過ぎる」
「なっ……!! 先輩のばかぁーーっっ!!!」
すぱぁんっ!!!
「……ビンタはないだろう」
「うるさいっ!! ……うぅー、勝負下着だったのに……」
「あ、それと」
「まだなにかあるんですかぁ……」
「あの黒は没収な」
すぱぁんっっ!!!!
32:
終わり
さいなら
33:
マジか、もっと続けてくださいよ
でもすごくよかった

34:
やー書き溜めないときついっしょ
書いたの初だけど楽しかった
とりあえず酉つけときます
HTML依頼もしておきます
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