モバP「ご飯の後に」back

モバP「ご飯の後に」


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1:
未央「それでみくにゃんがねー」
卯月「えー本当にーっ?」
未央「おっ、あれは……しぶりんおはよーっ」
凛「……ん、未央に卯月……おはよ」ボソ
卯月「? どうしたの凛ちゃん。事務所、入らないの?」
凛「しーっ、静かにっ……」
未央「そんな隙間越しに中覗いて?。で――何かあったの?」ヒョイ
卯月「私もっ。下、失礼しますよっと」ヒョイ
===
P「……」
===
未央「プロデューサーだね」
卯月「そうだね。事務所には今、プロデューサーさん一人だけかな?」
未央「で、しぶりん。プロデューサーがどうかしたの?」
凛「よく見てよ……プロデューサーの様子がちょっとおかしいんだ」
2:
P「……」ピクピク
===
未央「あ、ただ立ってるように見えたけど、よくよく観察してみたら肩が震えてるっ」
卯月「こっちからだと顔が見えないのが残念だけど、心なしか少し、苦しそうだね」
凛「あれ見たら、何だか入るに入れない雰囲気でさ……」
===
P「……」
P「!」
P「ゴホゴホッ」
===
未央「咳き込んだ」
卯月「やっぱり苦しそう。手を押さえてる…」
凛「……あれは!」
===
P「あっ、やべ」ベチョ…
===
未・卯・凛「「「(血吐いた!?)」」」
3:
P「まいったな……おろしたてのスーツが……ティッシュ、ティッシュ……」ブツブツ
===
未央「えっ、えっ?! どういうことなの」
凛「わ、私に聞かれたって困るよっ……」
卯月「そそそ、そう言えばプロデューサーさん、珍しく午前中はお休み貰ってなかったっけ……」
未央・凛「「!」」
===
P「……残すところあと一週間、いや早ければ5日くらい、なのかなぁ……」ボソッ
===
未・卯・凛「「「!!??」」」
4:
バターン
P「何事?!」
未央「プロデューサーダメええええっ!!!」ドカッ
P「未オウフ!!!」ゴフ
卯月「お願いです、死なないで下さいーっ!!!」ズドン
P「ワキバラァ…卯月もっ?!」メキメキ…
凛「ぷ、プロデューサー……」ジリジリ
P「やめろ、凛……お前まで来るのか……」
凛「」ガバッ
P「ひっ?!」
凛「……」ギュ…
P「…!」
凛「死んだらダメだよプロデューサー……! トップアイドル目指して一緒に頑張るって、約束したじゃん」ギュッ…
P「り、りん……」
P「え? 俺死んじゃうの?」
未・卯・凛「えっ」
8:
・・・
P「あー、なるほど。――あははっ……傍から見たら、確かにこれは穏やかじゃない雰囲気だよなーっ」
凛「ちょっとっ、そんな血まみれの口で笑ってる場合?」
未央「しまむー、レスキュー・プリーズ!!」
卯月「う、うんっ……ええっと……1・9・さn」ピ・ポ・パ…
P「ま、待て卯月。ソレ番号違うし、そもそも誤解してるって三人とも!」
未央「えっ、だって……」
卯月「……ねぇ?」
P「まあ、こんな悲惨なカッコだけどさ……一応ぴんぴんしてるだろう?」
凛「どういうこと……? まあ……と、とにかくみっともないから、そのまま動かないで…」フキフキ
P「……ん、ありがと」
12:
P「痛みも少し治まったし。順序立てて説明していったほうが、面白いかなぁ」
凛「そんな……もったいぶらずに教えてよ」
P「まあまあ。――思い起こすに、我ながらこんな間抜けな話はないなって」
P「ここ一週間くらい、お前達アニバーサリー関連の仕事で事務所には直接来てなかったもんな。
ちょうどその頃の話なんだが――
・・・今から一週間くらい前・・・
ちひろ「歯ブラシのCMですか?」
P「ええ。ちょっと前に、765の菊地真ちゃんがやってましたよね。
あれとは別のメーカーからですけど、うちのアイドルを起用してみないか、ってお話を頂いたんです」
仁奈「歯磨きのお仕事でごせーますか?」ヒョコ
P「うん、つまりそう言うことだな。アイドルは見た目はもちろん、歯もピッカピカにしないとな」ナデナデ
菜々「ですよねぇ、『芸能人は歯が命』って言いますもんねー☆」
P「……」
14:
・・・今から一週間くらい前・・・
ちひろ「歯ブラシのコマーシャル、ですか?」
P「ええ。ちょっと前に、765のまこまこりんがやってましたよね? あれじゃない企業からですけど――」
菜々「ちょっとちょっと待ってくださいっ!! 今気付きましたけど、だからって何でそこからやり直すんですか?っ!!!」
P「いや何でと言われましても――」
ちひろ「――ねぇ? 我々は菜々さんの名誉を守るためなら何度でも――」
菜々「いや…そんな気遣いは……あと、さん付けはこたえるのでやめてください……」シクシク
ちひろ「話を戻しましょう。それでどうなったんですか?」
P「広報さんからは、特にアイドルの指定は無く。
ウチのプロダクションの全体的な雰囲気が自社の歯ブラシに合っているんじゃないか、ということで……よいしょ」ドサッ
ちひろ「わっ、大きな段ボール……もしかしてこれ全部」
P「片っ端から、合いそうな感じの子が使ってみてくれ、ということです。太っ腹ですね」
16:
P「と言うわけで、事務所に来たアイドル達に、どんどん使ってもらおうという話になりました。
歯ブラシ、コップなどの一式はたくさんあるので、気に入ったら幾つか持って帰るのもアリかも知れませんね」
ちひろ「私も良いんですか? やったっ♪」
仁奈「なら、歯磨きのおしごと、仁奈が一番のりしても構わねーですか?」
P「おっ、仁奈か。――実は子ども用歯ブラシもバッチリ入っているんだ。まずは仁奈からやってみるか?」
仁奈「バッチリ磨くですよー」
菜々「……(3,4本あればしばらくは買う必要が無さそうですね……いや、あれだけあるんだ。もっと頂いても罰は)」ジィ…
ちひろ「菜々ちゃんは名乗り出ないんですか?」
菜々「えっ!? いや、あ、その……ナナは、まず仁奈ちゃんのお仕事を見てみたいなーって思って!!」アハハ
・・・
P「おーし、鏡持ってきたぞ。早だが、いっつもやってるように、磨いてみせてくれっ」
仁奈「……ん」
P「どうした? 歯磨きしないのか?」
仁奈「思い出したでごぜーます。仁奈は一人でうまく歯を磨けねーのでした」
P・ちひろ・菜々「えっ」
仁奈「……いっつもは仁奈のママが磨いてやがりました」
P「そ、そうか……じゃー仕方ない。次は菜々さんにでも――」
仁奈「いいこと思いつきやがりました。Pが仁奈の歯を磨くでごぜーますよ」
P・ちひろ・菜々「えっ」
17:
P「まあ、出来ないことはないけど……それだと、仕事の趣旨が変わっちゃってだな……」
仁奈「仁奈のパパは滅多に帰ってきやがりませんが、帰ってきた日の夜には、必ず歯磨きをしてくれるでごぜーます……」
P「うぐっ」
仁奈「Pは……仁奈の歯を、磨いてくれねーのですか……」シュン…
P「そこまで言われたらなあ……うん、分かったよ。
――じゃあほら、ソファーに座って……歯磨きするか!」
仁奈「さすが! Pはオトメゴコロを分かってるでごぜーますなっ」
菜々「相変わらずモテモテですねぇ」ニコニコ
ちひろ「早おかしなことになり始めましたね……まあ、割といつもの事なんですが」
18:
シャコシャコシャコ……
P「どう、痛くないかー?」
仁奈「らいほふへほへーはふっ」カジカジ
P「おいおい、かじったら磨けないだろーに」グイグイ
仁奈「もごもご」カジカジ
ちひろ「あらあら、すっかり親子って感じですね」
菜々「プロデューサーさん、何だかとっても手慣れた動きしてるじゃないですか……本当に独り身なんですか?」
P「いや、初めてなんですけどね……ってこらこら、かじるなって、もー」グググ
P「(……でも、もし子どもが出来たら俺も、毎晩寝る前には、こんなことしてあげるのかなぁ……)」シャコシャコ
ガチャ
P「あっ」
千枝「おはようございます! って……えっ……?」
薫「……仁奈ちゃんおはよう! せんせぇと何してるのーっ?」
仁奈「はひはひひへほはっへはングッ」シャコシャコカジカジ
22:
千枝「歯磨き……ですか?」
ちひろ「ええ。今度、歯ブラシのCMを任されるかも知れないのよ」
P「これでオッケー。どうだ、仁奈?」フキフキ
仁奈「真っ白ピッカピカでごぜーます!」
薫「仁奈ちゃん、いいなあー……」
菜々「えっ?」
薫「…よし」
薫「せんせぇ!」タタタ
P「ん、どした薫?」
薫「せんせぇにお願いがあるのっ……せんせぇに、かおるの歯も磨いてほしいな、なんて……」
千枝「!」
P「……えぇっ? でも確か薫は自分で歯を磨けるんじゃ」
薫「うん出来るよ。……でもね? 仁奈ちゃんを見ていたら……何だか羨ましくなっちゃって…」モジモジ
P「……うーんいやしかし歯ブラシのCMはそういう内容では……」
仁奈「Pの歯磨きは気持ちよかったでごぜーます! 薫も、千枝お姉ちゃんも、磨いてもらいやがるがいいです!」
千枝「えっ千枝もですか!? その……千枝は……」
P「お、おいおい仁奈……薫はともかく、千枝は歯くらいとっくに自分で磨けるんだから、な……?」
千枝「……! そうです……千枝はもう仁奈ちゃん達よりは……オトナで」ボソ
菜々「……千枝ちゃん」
薫「それじゃーかおるはまだ磨いてもらっても良いんだねっ?」
P「あ、そういう意味では……」
薫「せんせぇ」
P「うー、そこまで頼まれちゃな……分かったよ。でもこれはお仕事だからな。後で一回自分で歯を磨いているところは見せてくれよ?」
薫「やったーっ♪」パアア
千枝「…」
ちひろ「それじゃ新しいの、開けときますねっ」
24:
薫「それじゃ、せんせぇ! そこに座って!!」ギュッ
P「えっ、俺がソファーに? それじゃ薫は」
薫「いいからいいからっ…」グイグイッ
P「…?」ドサ
薫「えいっ♪」ポスン
P「!」
千枝「!!」
ちひろ「こっ……これは膝枕……?!」
菜々「さっきの仁奈ちゃんの真正面から磨いてあげたのに対し、
こちらは身体を相手の膝に委ねつつ、上から磨いてもらうスタイルになりますねっ!
それを恥ずかしがらずにやってのける薫ちゃん……若いっていいなぁ」キャー
薫「せんせぇ、早く早くっ♪」
P「お、おうっ……それじゃ、磨くぞ薫…」シャコシャコ…
薫「ふぇーい」シャコシャコシャコ
千枝「…」
26:
P「薫の歯は綺麗だなー」シャコシャコ
薫「はいひひひはいへふははへ」モゴモゴ
仁奈「『まいにちみがいてるからね』って言っているでごぜーますよ」
P「うん、確かに何となくだが、分かるかな……」シャコシャコ
薫「にひひひ♪」カジカジ
P「あ、こら、薫お前もかっ!!」グググッ
千枝「……薫ちゃん」
菜々「――千枝ちゃんっ。ちょっと良いですか?」チョイチョイ
千枝「菜々さん」
菜々「今朝ちひろさんから聞いた話なんですけど、実は……」ヒソヒソ
・・・
27:
・・・翌日・・・
P「おはようございまーす」
・・・。
P「(って言っても、最近は仕事の都合、ちひろさんよりも早く来て一番乗りなんだけど)」
P「(昨日はあの後、菜々さんにも実際に歯磨きの演技をやってもらったが……
菜々さんには悪いけどどう見てもアパガ(ry…90年代っぽい構え方が…うーん、あれはあれで一周回って、アリなのだろうか)」
ガチャ
P「あれ、ちひろさんかな? でも、いつもより早いような……」
千枝「Pさん、おはようございます!」ヒョコ
P「千枝?! え、お前どうして……」
千枝「そ、その……早く………来ちゃった、です///」モジモジ
31:
P「珍しいな。外、寒くなかったか? 今何か暖かいものでも……」
千枝「い、いいんです。それより、Pさんにお願いがあって」
P「え……」
千枝「昨日、仁奈ちゃんや薫ちゃんにしていたみたいに……千枝にも……歯磨きしてください!」
P「ち、千枝もかい……?」
千枝「……ううっ」
P「(――成程、だからわざわざ朝早く来たのか。千枝の、このお願いの意図には触れないでおくとして……
こうまでして頼んできたんだし、無下にするわけにはいかないよなぁ)」
P「…」
千枝「…」ドキドキ
P「ははーん、さては朝早起きしたのは良いけど、うっかり歯を磨くのを忘れて来たってわけだなー(棒」
千枝「えっ」
P「菜々さんが言ってたぞ、『芸能人は歯が命』ってね。
まあ……せっかくだし、こないだの鍵盤ハーモニカの時みたいに、一緒に歯の磨き方でも勉強するか」
千枝「…!」
P「――もちろんプロデューサーとして……な?」
千枝「……はいっ♪」
33:
P「それじゃ、ソファーに座ってくれ」
千枝「……まず、Pさんに座ってもらって良いですか?」
P「えっと……薫の時みたいにか?」ドサ
千枝「それで、こっちを向いてください」グイッ
P「横に……? この向きじゃソファーの上で胡坐をかかないと――」クル
千枝「……んっ」ポスン
P「!!」
P「(胡坐をかいた際の股間に、ちょうど千枝の頭が来る形に……ッ)」
35:
千枝「……」
P「(目、めっちゃ涙ぐんでるじゃないか………世界よ、これが歯磨きだ、とでも言うのか……)」
千枝「Pさん」
P「は、はいっ?!」ドキ
千枝「実はその……家族以外では、Pさんが初めてなんですっ。ちょっと怖いけど……Pさんなら千枝は……」ウルッ
P「!」
千枝「だから、千枝の"初めて"……貰ってくだsモゴッ」ズボッ
P「さーさっ歯磨き始めようか! 痛かったら遠慮なく手をあげるんだぞ、いいな? OK? レッツGO!!」シャコシャコシャコシャコ
千枝「もごごごPひゃああん、そんにゃああ……」シャコシャコ……
P「(千枝恐るべし……齢11にしては先を行き過ぎているでしょうがっ……)」ドキドキ
――こうしてこの日、歯ブラシのCMについて他のアイドル達に振るのは、一切中止となりました。
36:
・・・またまた翌日・・・
P「(昨日のアレは出来るだけ忘れることにしよう)」
ちひろ「プロデューサーさん、歯ブラシのCMの件、どうなんですか?」
P「ええ……そうでしたそうでした。次は誰にお願いしようか……」チラ
梨沙「ふふーん、だったらアタシが適任ねっ」バァーン
P「ヘレンは……あーっ今日もまだ北海道でPVの撮影だったんだよなぁ……」
梨沙「こらプロデューサー!! ナチュラルに無視しないでよー!!!」バシバシ!!
P「痛い痛いって……でも梨沙が、か? いや……悪いが、何か嫌な予感がするんだよ梨沙は……」
梨沙「ちょ、ソレって面と向かって言うセリフ? ひっどぉーい!! パパに言いつけてやるっ!!」\トゥルルル/
梨沙「言っておくけど、アタシは他のお子様たちと違って、自分で磨けますk」\トゥルルル/
P「あ、電話だ……」ピッ
梨沙「えっ」
P「もしもし、的場さん?」
梨沙「嘘、パパ?!」
P「ええ、梨沙は今日も元気ですよ? 今日はこれから歯ブラシのCMの……はいぃ? あ、そうなんですか……ええ分かりました」
梨沙「ちょ……まさか……」タラリ…
37:
ちひろ「またですか。ほどほどにしてあげて下さいねー」カタカタ
P「りーさー」ピッ!
梨沙「ひっ!」
P「聞くところによると、お前も歯磨き一人じゃできないようだな……しかも今朝、
お菓子をつまみ食いして、あまつさえ歯磨きもせずにここに来たという……何せパパからの報告だもの」ジリッ…
梨沙「そ、それは……」ギクッ
P「『アタシが適任』だって? ……いけないなあ、そんな事言っちゃあ……」ニヤァ…
梨沙「やっ、放してよ! ヘンタイ!!!」ガシッ
P「残念だが、お前のパパからの許可は下りている。観念しろ梨沙!」ヒョーイ
梨沙「いやああーっ、ちひろー見てないで助けなさいよーっ!!」ブンブン
38:
P「さーて磨くぞー梨沙ー」シャココココ……
梨沙「あっ…んっ……あっ…あふぅ……」ジタバタシャコシャコシャシャコ
P「……おい、動いたら危ないっての」シャコシャコ
梨沙「あふ……ふぅ…」シャコシャコ
P「…」シャココ
梨沙「……」シャコ
P「(やけに大人しくなったなぁ……)梨沙、終わったぞ」
梨沙「…」ポー
P「りーさーっ?」
梨沙「…が…する」ボソ
P「?」
梨沙「Pって……不思議、ママみたいな匂いがする……///」ボケー
P・ちひろ「「えっ?!」」
梨沙「あっ!? ……はっ!」カアアアア
P・ちひろ「……」
梨沙「――今のは忘れなさい、良いわね? 絶ッッ対に忘れなさい!!! じゃっ、アタシ仕事行くから!!」ガチャッバタン!!!
タタタ\ウワアアアアアッ/タタタ…
ちひろ「…Pさん」
P「いや、俺に言われましても」
39:
・・・さらに翌日・・・
太田優「やっほーPくん☆お久しぶりー」
P「アッ…優か、おかえりなさい。でも、ロケ先そんなに遠くなかったでしょうに……」
優「つれないわねー、それよりPくんにお願いしたいことがあって! Pくんに歯磨きしてもらいたいの!!」
P「どこでそんな話を……いやいやいや。そもそもアナタ21でしょうが……さすがにそればっかりは」
優「やぁーん☆違うわよーっ。確かにあたしはアイドルだし、可愛いかもだけどっ☆
歯磨きを頼みたいのは、そんなあたしよりももっと可愛い、この子に決まってるじゃ?ん♪」スッ
アッキー「キュウウン……」バタバタ
P「えっ」
アッキー「…クゥン」バタバタ……
優「ねっ☆」
P「ねっ☆じゃありませんっ」
40:
優「トリミングは出来るんだけど、歯磨きばっかりはもう暴れに暴れちゃってーっ」アーン
アッキー「グルルルル!!!」バタバタ
P「まあ、とりあえずだな……俺の机の上にアッキーを乗せてくれ」
優「はぁーい」ヒョイ
アッキー「……」
優「あら…大人しくなったわね」
P「犬は基本的に高いところが苦手らしいよ。ほら、トリミングするときとか、予防注射打つ時とか、高い台に乗せるだろう?」
優「何となくやってたんだけどぉ……なるほどっ☆アッキーも高いところ苦手なのねー」
アッキー「…」
P「(急に大人しくなったのは、それだけじゃない理由な気もするけどな)」
41:
P「さてと……ここからが本番だな」
優「どうやってやるのかしら?」
P「犬も人間と同じで、歯磨きを怠ると虫歯は当然、歯周病にだってなるんだ。
 特にアッキーのような、口も小さい小型犬はこの割合が高い。
――というのも、一般的な犬の永久歯の本数は42本であるのに対し、
小型犬は一部の歯が退化しており、たいていの場合は38?40本の犬が多いんだよ」
P「アッキー、口をあけてくれ」グイッ
アッキー「…」アーン
優「…」ドキドキ
・・・
P「……うん、やっぱりアッキー、お前もか……」
優「それでそれで?」
P「たった2?4本少ないだけに思えるが、実はこの分、歯と歯の間の隙間が広くなっている。
 つまり、それだけ間に歯垢や食べ残しが溜まりやすくなり、ひいては諸々の病気の原因になるんだ。
特に歯周病は放っておくと、口鼻痩管・下顎骨の骨折など、二次的に他の病気やケガを起こしかねない……」
優「きゃーっ、アッキー死んじゃ嫌ーッ!!!」ウワアアアン
P「落ち着けって。アッキーは大丈夫だ。でも、ちょっと食べ残しが溜まっているみたいだから、一応これから歯を磨いておくよ……」
アッキー「クゥーン…」
42:
――さて、さっそく歯を磨きたいところだが……アッキーのように歯磨きを嫌う犬も少なくはない。
まずは歯磨きに慣らしていく必要がありそうだ。
――どうしたら良いの?
――事務所の戸棚から持ってきた救急箱……この中に入っているガーゼを使う。ガーゼが無い場合は指サックでも良いだろう。
優、洗面所に行って、ガーゼを濡らしてきてくれ。その間、俺はアッキーの口の周りをいじる。
最初は嫌がることも多いが…あれ、アッキー嫌がらないのな…とにかく口の周りに触れる事に慣れさせるのが重要だ。
とりあえず、ガーゼを頼む。
――分かったわ。
43:
――これで良いの?
――うん、ありがとう。このガーゼを指に巻いて……これで引き続きアッキーの口をいじるのだが……
今度は歯茎や歯の表面を、念入りに磨いてやるんだ。磨くといっても、まだ歯磨きじゃないからな……
優しく、ゆっくり、マッサージするように磨いてやるのがポイントだ。
 ちなみに…もし、ここまでに嫌がるようであれば……アッキーは別に嫌がってないけど……口に指を入れるたびに、
「えらいね」って褒めて、ご褒美をあげると良い。何度も拒絶されると心が折れるかもしれないが、諦めずに粘るんだ。
――クゥーン…
45:
――大分、落ち着いてきたようだ。表側の歯の準備はこれでOKだ。
――アッキー、気持ちよさそー…
――だが、歯磨きにはもう1ステップ、忘れてはならないのが歯の「裏側」。
即ち、口を無理やりにでも大きく開けなければならない。犬にとってこれほど嫌な事はないだろう。
――クゥーン
――アッキー、ちょっとくすぐったいぞ。
――フガッ?! フガカ…
――すごーい☆アッキー、意外と口大きかったのねー! でも、どうやって今のやったの?
――左右の犬歯の後ろ側……そこにそれぞれ親指・人差し指を突っ込み、ほっぺたを巻き込むようにして持つ。
 正直、ちょっと苦しそうにしているのは可哀想だが、これも歯磨きのためだ、我慢してもらおう。
――フガガガ
47:
――歯の裏側も、磨き方は表と同じく……優しく念入りに……これで準備は整った。頑張ったな、アッキー。
――クゥーン
――ここからはいよいよお待ちかね、歯磨きの時間だ。優、アッキーに使っている歯ブラシはあるか?
――ええと、それならポシェットに……あーっ! ないわっ! 歯磨き粉はあるんだけど、どうしよー!!!
――大丈夫。俺の机のすぐ横に段ボールがあるだろう? そこに歯ブラシが入っている。
――えっ、でもこれ人間用のじゃん? アッキーにこれ使っちゃっても、いいの?
――グルルルル
――本当なら、小型犬専用のものが望ましいさ。だけど、人間用でも……乳児用かつ毛先の柔らかいものでも、代用は出来るんだ。
 こないだ仁奈や薫たちも、その歯ブラシで磨いてやったしな。悪いけどそれを一つ開けて、また水に濡らしてきてほしい。
――クゥーン…
――そうなんだーっ☆良かったー。ちょっと焦っちゃったもん♪ じゃ、ちょっと待っててね。
48:
――歯磨きのポイントだが……歯垢の溜まりやすい場所が犬にもある。例えば――
――フガッ
――また口を開けてもらったが、上顎の奥歯、そして下顎奥から2,3番目にある大き目の……
「烈肉歯」と呼ばれているこの歯が、一番歯垢がたまりやすく、歯石なんかもつきやすいんだ。
――本当だ……それに、裏側はもっと溜まってるね。
――そう、歯の裏側も……さっきも言ったよう、犬によってはなかなか口を開けてもらえないから、
アッキーの場合は特に裏側も入念に磨いてやると良い。もうちょっと我慢してくれよ……っていうか、お前本当に大人しいなアッキー。
――クゥーン
――Pくん、犬の歯磨きって毎日しないといけないのかな。
――後述の資料(※)の調査によると、その小型犬の飼い主のうち「毎日」と答えたのが全体の4割を切っていて、
「2、3日に1回」ないしは「時々」と回答したのが合わせて5割という結果が出ているんだ。
 優のように、愛犬がなかなか口を開いてくれない、歯磨きが苦手、ということが回答者の主な理由だな。
――あたしだけじゃなかったんだあ。
――グルル…
――毎日やるのは大変だと思うが、歯磨きには、犬の唾液の分泌を促進させる効果がある。
 この唾液は腔内の洗浄だけでなく、免疫ブログリンなど、炎症を抑える成分もあるから、可能な限りは習慣にしていけよ。
 歯を磨くことは歯垢を落とすだけでなく、歯を丈夫に保つための意味もあるんだからな。
 それと年に1回は動物病院での検査もするように。
――クゥーン
――はぁーい♪
49:
P「よしっ! これで終わりだーっ。頑張ったな、アッキー!!」ワシャワシャ
アッキー「クゥーン」パタパタ
優「良かったねアッキー! 本当に……ありがと☆Pくんっ! 惚れ直しちゃった♪」
P「いや……それより、ちゃんと歯磨いてやれよ……マジで」
優「はいはーい分かってまぁーす☆ それじゃ、アッキー行こっか?」ヒョイ
アッキー「クゥーン……」バタバタ
P「(アッキー…お前……)」
優「それじゃー帰るねPくん。オフが終わったら、お礼に何かご飯おごるからね!」フリフリ
P「あ、ああ……」
バタン
P「……ふぅ」
50:
バターン!!
小春「Pさぁーん!」
P「こ、小春?!」
小春「優おねーさんから聞きましたぁー! ヒョウくんの歯も磨いてほしいんですぅ」
ヒョウくん「……」ノソ…
P「……えぇぇ…?!」
――同じころ、優がブログで事の顛末をアップロードしたことから、一時間も経たない内に
プロデューサーのもとにプロダクションの内外を問わずカテゴリー「動物を飼育するアイドル」が殺到し、
一時的に事務所が動物病院と化したため、その日はもう歯ブラシのCMに関する動きの一切が中止となってしまった。
【VSアッキー編・終了】
51:
・・・翌日ったら翌日・・・
P「昨日は酷い目にあった……特に、最後に来た765プロのあのアイドルは何者なんだ……一人で沢山飼い過ぎだろう……
というか、最後には何時の間にか…じぶん、あの子本人の歯磨きもさせられていたような気がするぞっ…」
パッ
P「うわっ!?」
???「ウフフ……だぁーれだっ?」
P「ま、松本さん……っ」
松本沙理奈「あったり?手の感触だけで……よくアタシって分かったわね?、な?んて♪」
P「分かっていて積極的に胸を押し付けてくるような人は……松本さんくらいですからねっ。
と、とにかく離れてくださいよもう……」ドキドキ
沙理奈「ひどい言われ方だなぁ。それじゃまるで、アタシが軽い女みたいじゃないっ」ムニュッ
P「そーするからいけないんですよ」パッ
沙理奈「あん、意地悪ぅ」
53:
沙理奈「ところで…聞いたわよぉプロデューサー?」
P「な、何をですか……」
沙理奈「とぼけたって駄目よ。最近、事務所のロリっ子たちをソファーに組み敷いて、そのお口に硬い棒を出し入れしてるんだって?」
P「調子に乗るなっ」ビシッ
沙理奈「あうっ!? ……べ、別に嘘はついてないでしょ」
P「事実を述べていようが、あからさまな悪意を感じるんですよ!!」
沙理奈「ウフフ……でも、いいなあ?仁奈ちゃん達。私もプロデューサーに出・し・入・れされたいなー」
P「だからその表現はやめて!」
沙理奈「ジョークが通じないのね、もう……分かったわよ。でも、羨ましいのは……結構、本気よ?」ジト…
P「……え」ドキッ
沙理奈「ねえっ……プロデューサぁ……アタシの歯磨き……してくれるかな?」ダキッ
P「いいですとも!(何を言っているんだお前は)」
54:
沙理奈「んっ……あっ……あっ…あぁん」ハァハァ
P「……」シャコシャコ
沙理奈「ふろりゅーひゃーにあひゃひぃ……ふひほははほほははへへふよぉっ……」シャコシャコ
P「……」シャコシャコ
沙理奈「んっ……」ハァハァ
沙理奈「プハッ、ストップ」ガシッ
P「なんですか」ムスッ
沙理奈「全然ムードが無い……盛り上がらないわよ。歯磨きって……楽しくやるものじゃないかしら?」ガバッ
P「歯磨きにムードとか……そんなの初めて聞きましたよ……」
沙理奈「身体は正直だったくせにっ」
P「ぎくっ」サッ
55:
沙理奈「プロデューサーったらソコがカタいのは大歓迎だけど、心の方は、もうちょっと柔らかくなった方が良いんじゃないの?」
P「うまいこと言ったつもりですか……前者はその…男ですから…どうしようもないにせよ。
 アイドル相手に軽くなったら、それこそプロデューサー失格ですから」
沙理奈「ふぅん…」
P「もう、良いですよね? 俺はこれからありすの迎えに……」クルッ
沙理奈「えいっ☆」グイッ
P「うわっ?!」ドサッ
沙理奈「フフッ……捕まえた。――立場逆転、今度はアタシが『上』だね?」
P「ま、松本さん……(っていうか松本さんの顔、ほとんど見えない)」
沙理奈「分かったのよ。プロデューサーにこそ、『歯磨き』が足りないっ。
――今してくれたお礼に……今度はアタシがプロデューサーの歯磨きしてあげるっ……」グイッ
57:
沙理奈「コレ……なーんだ?」プラプラッ
P「それ……今使った……」
沙理奈「沙理奈の歯・ぶ・ら・し♪」ウフ
沙理奈「これをプロデューサーさんのお口に入れたら……間接キスになっちゃうね。
 ――それも、かなりディープな奴」
P「!」
沙理奈「ねぇプロデューサー。軽い奴って思うかもしれないけど…さっきも言ったけど、
アタシ、本気なんだよ。羨ましいって言ったのも、プロデューサーの事だって……。
こないだのツアーでようやく久々に一緒になれたのに、やっぱり互いに忙しくって、会えなくて……
軽いって思うかもしれないけど、ここぞって時に女の魅力を使わないで……どうしてアイドルだって言えるのよ?」
P「さ、沙理奈……」
沙理奈「ねぇ……入れても良いよね?」ムニュ
P「……すまん、俺……もう我慢の限界だ」
沙理奈「!」
58:
P「ガフッ」ブシュッ
沙理奈「きゃっ?! えっ……何コレ……鼻血っ?!」
P「フガガ(上下圧迫祭りと甘い言葉による責めだもん……そうなるでしょうよ)」ドクドク
沙理奈「プロデューサー大丈夫? うわっ……もうスーツが血塗れに……とにかくティッシュティッシュ」
キィ…
P「…あっ」ダラダラ
沙理奈「? 誰かいるの?!」
ありす「……」ジーッ
P「あ、ありふ……なぜここに……」ドクドク
ありす「名前で呼ばないでください」
P「!」
59:
沙理奈「あ……あっちゃー……あり……橘ちゃん、これはね…その……」
ありす「この泥棒猫が」ギリ
沙理奈「ひっ」
P「あり……橘っ…いや、橘さん!! 何故見てい――」
ありす「さようならプロデューサー」スッ
P「ありすゥ――――!!!」ウワアアアア!!!
60:
・・・・
・・

P「ってわけであれから、スーツ買い換えたのに3日もしないうちに……また駄目になっちゃったよ」ハハハ
凛「え、いや……それが、今の吐血とどういう関係があるの?」
P「ああ……今言ったように俺、ずっと一週間誰か彼かの歯を磨いていただろ?」
未央「うん」
卯月「そうですね……」
61:
P「そう。アレですっかり自分のを磨いた気になっていてさ……
いや、もちろん毎日磨いてはいたんだけど、いつもより疎かになっていたのかな……
しかも……俺、『親知らず』があったんだ……それも、歯ブラシの届きにくい場所に」
卯月「あ、もしかしてソコが……」
P「元々磨きづらい場所にあったから、かねてから進行していたとは思うんだけど……案の定、『虫歯』になったわけだ」
未央「午前中休んだって話は」
P「ただ歯医者さんに行って、引っこ抜いてきてもらうつもりだった……」
凛「だった? 抜けなかったの?」
P「抜いてもらったよ。だけど、生え方の問題で歯茎に埋もれてたものだから、簡単には抜けなくてな。
……だから麻酔をかけて、その邪魔している歯茎の一部を切り取った上で――」
未央「ひええええ!! ストップ!! もうその話しなくていいから!!」
卯月「あわわわ……抜くだけでも痛そうなのに……大丈夫なんですか?」
P「切った所は縫合してるし、痛み止めも貰ったから、今のところは問題ないよ。
ただ、血だけは止まらなくってなあ……こう黙っていてもどんどん口の中が血と唾液に」ダラ
凛「わっ……また!!」フキフキ
P「すまない」
62:
P「この縫った所は、大体1週間前後で抜糸ってわけ。
――まあ、本当に酷い有様だけど、この通り、いたっていつものプロデューサーってわけですっ。な?」
凛「……はぁ……人騒がせなプロデューサーだね」
未央「まったく、しぶりんに同意っ」
卯月「でも……無事だと分かって何よりです……本当に心配したんですから……」
P「本当、驚かせてごめん……」
凛「それはもういいの、それより……」スチャッ
P「えっ何? 歯ブラシなんか取り出して」
未央「プロデューサー……私たちがいない間にあんな事やこんな事……」スチャッ
P「あ……(やばい……笑い話語りたいがために……ノリで余計なことまで……)」タラ…
卯月「わ、私もそこだけは……許しません」スチャ…
P「(…覚悟を決めるしかないようで)」
凛「バツとして……今から私たちの歯も磨いてもらうからね、プロデューサー?」
お し ま い
64:
・・・
・・

P「……ありす?」シャコシャコ
未央「ふふふふ?ん」シャコシャコ
凛「うん。あれから、ちゃんと誤解は解いたの?」
卯月「ちょっとかわいそうですよね……」
P「実はそれが……」シャコシャコ
ありす「やはりそういう事でしたか」スタスタ
P「た、橘さん!?」
ありす「苗字で呼ばないで。ありすと読んでください」
P「ありす……俺はその……」
ありす「もう良いんです。あの後、沙理奈さんからも事情は聞きましたし。
でも、その代わりと言ってはなんですが……」スチャッ
P「あ……この流れは……」シャコシャコ
未央「ふほふーはー、はひはへはほうはひひほ」シャコシャコ
卯月「『プロデューサー、諦めたほうがいいよ』って言ってますね」
凛「人の事は言えないけど……ありすもまだ子どもだからね」
P「まあ、そうだよな……良いよ、未央が終わったら次は」
ありす「違います……その、沙理奈さんがやろうとしてたみたいに……
磨きあいっこしましょう! この一本の 歯 ブ ラ シ だ け で っ」カアア
P・未・卯・凛「「「「(もう駄目だこの子ォーーーーー!!!!)」」」」
 その後だが、歯ブラシのCMイメージキャラには、あの大塚芳忠さんの声をあてる形でアッキーが起用されることになったり、
歯ブラシの魔力を知った千川の経営していた歯医者喫茶が風営法違反で摘発されたり、
梨沙の結婚式に向かう途中、Pが逃走中の強盗犯に刺されたりしてしまう。
 担当アイドルの旅立ちを前に、せっかくだからと余所行きの服を新調したものの
またしても半日もしないうちにそのスーツを自分の血で染め上げてしまうPであったが
 それはまた別のお話……
<今度こそおわり>
6

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