凛「こおきえくり……」花陽「クッキークリッカーじゃないかな?」back

凛「こおきえくり……」花陽「クッキークリッカーじゃないかな?」


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1:
凛「かよちん読めるの? すごいニャ!」
真姫「それくらい中学生でも読めるわよ」ヤレヤレ
花陽「それでそのクッキークリッカーっていうのはなんなの?」
凛「人気のゲームみたいニャ」
真姫「へぇ、どういうゲーム?」
凛「確か、クッキーがどうとかおばあちゃんがどうとか……」
花陽「おばあちゃんがクッキーを焼くのかな」タラー
真姫「かよちん、よだれ垂れてるわよ」
3:
凛「試しにここでやってみるニャ!」カチッ
真姫「部室のパソコンで勝手にやっていいものなのかしら」
花陽「わぁ! 美味しそうな大きいクッキー!」
凛「クッキーの絵と……なんだか色々ごちゃごちゃ書いてあるニャー」
真姫「クッキークリッカーっていうくらいだしとりあえずクッキーをクリックしてみたら?」
凛「このおっきいクッキー?」カチッ
花陽「クッキーが降ってきた!」パアアアアアアアア
6:
真姫「ただクッキーをクリックするゲーム? つまらないわね」
真姫「こんなのやるくらいだったらスマートフォンで配信されてるラブライブ! スクールアイドルフェスティバルをやった方がよっぽど有意義よ」シャンシャンシャン
花陽「待って、この右の方……」
凛「指とかおばあさんとかのイラストがあるニャ」
花陽「イラストの下にクッキーの絵と数字……」
真姫「クッキーをその数だけ集めるとこのアイテムが買えるとか?」
凛「やってみるニャ!」カチカチカチカチッ
8:
花陽「15 cookiesになったら指のマークのところが点灯したね!」
凛「クリックしてみるニャ」カチッ
真姫「クッキーが減って……」
凛「何が起こったの?」キョトン
花陽「あ! 見て! クッキーの周りに指が出てる!」
真姫「よくみたらper secondが0.1になってるわね」
凛「ぱーせかんど?」
真姫「1秒間にってことだから1秒間に自動で0.1個のクッキーが作られるってことでしょ?」
10:
何気なくスクフェスの宣伝すんなww
11:
凛「1秒に0.1個だから……1個作るのには……」ユビオリ
花陽「10秒かかるってことだね」
真姫「なるほど、こうしてクリックしながら色々なアイテムを買っていくのね」
凛「100でおばあちゃんが買えるみたいだし100まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ
真姫「クッキー100個で雇えるおばあさんっていうのも変な話よね」
花陽「まぁそれはゲームだし……」アハハ
凛「100個たまったニャ!」
12:
凛「おばあちゃん購入!」カチッ
真姫「per secondが0.6になったわね」
凛「6倍になったニャ!」
花陽「この上に出てきたのはなんだろう」
真姫「確かに最初はなかったわね。Cusorを買った時から出てたけど」
真姫「Reinfourced index finger……The mouse gains +1 cookie per click.Cusors gains +0.1 base CpS……」
凛「CpSって?」
真姫「おそらくCookie per Secondのことね。1クリック当たりの獲得量が+1されて、この指のCpSが+0.1されるみたい」
凛「クッキー100個で買えるんだよね? 100個まで頑張るニャ!」カチカチカチカチッ
13:
凛「買ったニャ! その隣はなぁに?」
真姫「マウスとカーソル……。つまりクッキーの周りのこの指ね。それで獲得するクッキーを2倍にするらしいわ」
凛「400個で買えるんだよね? クッキーを貯めて買うニャ!」カチカチカチカチ
花陽「あ、クリックして手に入るクッキーが2になってる! さっきの100個で買ったやつのおかげだね!」
真姫「なるほど、投資してクッキーを効率よく増やしていくゲームなのね」
真姫「中々奥が深いかもしれないわ」
花陽「クッキーおいしそうだよぉ……」ダラー
15:
真姫「とりあえず買える物は買っちゃった方が良いみたいね」
凛「おばあちゃん1人じゃかわいそうだしもう何人か買って、指も……」カチカチカチカチッ
花陽「あ、金色のクッキーが浮び上がってきたよ!」
凛「本当ニャ!」カチッ
真姫「ゴールデンクッキー、77秒間生産量7倍? たまに出てくるのかしら?」
凛「画面から目を離せないニャ!」カチカチカチカチッ
16:
にこ「みんなでパソコンの前で何やってるニコ?」
花陽「あ、ニコちゃん! クッキークリッカーっていうゲームなんだけど……」
にこ「わー! クッキーがいっぱい降ってきてるニコ!」
にこ「こんなに食べたら太っちゃうニコ……」
凛「ん、なんだかふぁるむっていうのが買えるニャ」カチカチカチカチカチッ
真姫「Farmね、どれどれ。……クッキーの種を植えてクッキーを育てる? ばっかじゃないの!」
花陽「クッキーの種……。本当にあったらいいのに……」ダラダラ
にこ「かよちん、よだれよだれー!」
17:
凛「張り切ってクッキー増やすニャ!」カチカチカチカチカチカチカチカチッ
にこ「というかこれってクッキー焼いてどうするニコ?」
花陽「そういえばどうするんだろう」
真姫「適当に数焼いたらクリアなんじゃない?」
凛「ふぁくとりーが買えるニャ」
真姫「工場ね。まぁ工場でクッキーを作るって言うのは別に普通のことだけど……。その下がすっごい気になるわね」
にこ「Mine? I my me mineのー?」
花陽「それは違うと思うな」アハハ
18:
真姫「Mineはつまり鉱山のことよ。説明にはクッキー生地とチョコチップのある鉱山からクッキーを採掘するって書いてあるけど、何よそれ……」ハァ
真姫「というか、Mineだけじゃなくてその下全部気になるんだけど」
花陽「ShipmentとAlchemy labとPortalだね」
凛「あ、その下もあるニャ!」
にこ「タイムマシーンとあんちま……」
真姫「Antimatter condenser。反物質コンデンサね」
真姫「説明読ませてもらってもいい?」
凛「いいよー」ハイッ
19:
真姫「Shipment……。ロケットは、クッキーの惑星からクッキーを仕入れる?
クッキーの惑星って一体何よ……」ハァ
花陽「クッキーの惑星、いってみたいかも」キラキラ
真姫「Alchemy lab、まぁ研究所ね。金をクッキーに……? なんでそんなもったいないことしてるわけ?」
花陽「金があればクッキーも買えるのに……。クッキーだけじゃなくて色々買えるよね、ご飯も……」エヘヘ
真姫「Portal、Cookieverseへの扉を開く? そもそもCookieverseって何よ」
凛「クッキーバースはクッキーバースなんだよ!」カチカチカチカチカチッ
にこ「凛ちゃんすっごい連打してるニコ。指疲れないの?」
凛「指が疲れてもクッキーは焼かなきゃ!」
真姫「何の使命感よ……」ハァ
22:
真姫「TimeMachine、クッキーが食べられる前の時間からクッキーを持ってくる?」
真姫「そんなことまでするわけ? タイムパラドックスとかそういうのはないわけ?」
にこ「金をクッキーに変えるような連中ニコ、やりかねないと思うなー」
真姫「この世界でクッキーは相当な価値があるようね」
凛「だから100個でおばあさんがやとえるんだね」カチカチカチカチカチカチッ
花陽「アイテムを買う度に購入に必要なクッキーは増えていくんだね」
凛「おばあさんも大分高くなってきたニャ」
真姫「CpSも大分大きな数字になってきたわね」
凛「でもまだ下の方のアイテムは買えそうにないニャ」
24:
穂乃果「おっはよー! 高坂穂乃果、部室に参上!」
花陽「穂乃果ちゃん! おはよう!」
真姫「もうおはようなんて時間ではないけどね」
穂乃果「芸能界ではその日初めて会ったらいつでもおはようだってユッキーが
言ってたよ?」
にこ「そう! アイドルはいつでもおはようニコ!」
海未「穂乃果はすぐそうやって影響されるんですから……」ヤレヤレ
ことり「穂乃果ちゃんらしいよね」アハハ
26:
穂乃果「さってとー、艦これ艦これー、って凛ちゃんがパソコン使ってるの?」
凛「クッキーを焼いてるニャ!」カチカチカチカチカチカチッ
海未「クッキーを焼いているにしては少々おかしいものも見える気がしますが」
ことり「ことり、あとで本物のクッキー焼いてくるね」エヘヘ
花陽「わーい、ことりちゃんのクッキー楽しみ!」
穂乃果「むー、ちょっと艦これやらせてよー!」
凛「クッキーは1秒にしてならずニャ!」カチカチカチカチカチカチッ
海未「クッキーを焼くのには大分連打が必要なんですね」フムフム
27:
このゲームの攻略法見つけたったwwwwwww
チートとか連打ツール使うと簡単
28:
数分後
絵里「みんな揃ってる? そろそろ練習始めるわよー」
希「早く支度しないとワシワシするよー」
穂乃果「はーい」トテトテ
絵里「ん? 凛はパソコンに向かってどうしたの?」
凛「クッキー焼いてるニャ」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチッ
希「あぁ、今流行りのクッキークリッカーやね」
絵里「ゲームに夢中になってないで練習するわよ」
凛「もうちょっと待ってニャ!」カチカチカチカチカチカチッ
29:
希「それってある程度やったら放置ゲーやん」
凛「でもいつゴールデンクッキーが出てくるか分からないニャ」カチカチカチカチカチカチッ
花陽「今どんなかんzピャー!?」
真姫「変な声出してどうs」サーッ
にこ「おばあちゃんが化け物になってるニコ……」
凛「おばあちゃんも進化したニャ」
穂乃果「穂乃果も艦娘改造したいの!」
絵里「放置ゲーなんだったらさっさと練習行くわよ」
凛「うわーん、クッキー!」バタバタ
30:
帰り道
凛「かよちん、クッキーってなんなのかニャ?」
花陽「クッキー? クッキーは小麦を主原料とした焼菓子だよ」
凛「そうだけどそうじゃないニャ。クッキーっていうのはこの世界のどんな役割を担ってるの?」
花陽「役割……? 食べ物じゃないの?」
凛「食べ物、それだけでいいのかニャ?」
花陽「それ以外に何かあるの?」キョトン
凛「凛は考えたんだ。クッキーって言うのはもしかしたらこの世界全てなのかもしれないって」
花陽「え?」
31:
凛「この世界はクッキーで出来ていて、きっと凛もかよちんもクッキーを作るために産まれてきたの」
凛「そもそも最高のクッキーを生み出すためにこの世界が産まれた」
花陽「凛、ちゃん……?」オドオド
凛「始まりはクッキーで終わりもクッキー」
凛「戦争はクッキーのために始まってクッキーで終わる」
凛「宇宙はクッキーによって産まれ、膨張し、いつしかクッキーに収束する」
凛「クッキーのクッキーによるクッキーのためのクッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッ
キークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキークッキー
クッキークッキー」
花陽「凛ちゃん!」
32:
凛「かよ、ちん……?」ビクッ
花陽「凛ちゃん、クッキーなんて見ないで私だけを見てよ!」ウルウル
凛「かよちん、なんで泣いてるの?」オロオロ
花陽「凛ちゃんがクッキーが好きなら花陽だってクッキーを好きになる!」
花陽「凛ちゃんが最高のクッキーを作りたいって言うなら花陽も手伝うから!」
花陽「だから花陽のことも見て! 花陽を捨てないで!」
凛「かよちん……。」
凛「凛は絶対ぜーったいかよちんのこと捨てたりなんかしないニャ」ダキッ
33:
凛「もしかよちんさえよければだけど……」
花陽「……?」
凛「これからの人生、ずっと凛と」
凛「一緒に行こっ! 一緒に最高のクッキーを作ろう!」スッ
花陽「凛ちゃん……!」
花陽「不束者ですが、花陽で良ければ……」カアアアアアアアアアア
凛「かよちんが良いニャ」ナデナデ
花陽「えへへ……」
34:
数年後
真姫「ついに開店ね」
穂乃果「クッキー専門店を経営するって2人が言い出した時はどうなることかと思ったよ」アハハ
海未「夢がついに叶うんですね」
希「最初はクッキーをクリックして始まった小さな夢」
希「その夢は2人の夢になって、いつしか9人の夢になった」
絵里「凛、花陽。2人から挨拶よろしく」
35:
凛「開店はゴールじゃないニャ! むしろこれから!」
花陽「最高のクッキーを作って、全世界に届けることが花陽達の夢です!」
凛「でも、一応一区切りということで凛達からみんなに報告ニャ!」
ことり「報告?」
希「聞いてる?」
絵里「うぅん」フルフル
凛「実は凛とかよちんは」
りんぱな「「結婚します!」」
36:
にこ「まだしてなかったニコ?」
真姫「てっきりもうしてるものかと思ってたけど」
花陽「約束だったから、ね?」
凛「凛とかよちんと、みんなのお店が出来た時結婚しよう、って」
凛「もちろん本当には出来ないけど、事実婚ってやつニャ!」
にこ「ならニコもー! 真姫ちゃんと結婚するニコ!」
真姫「ちょ、ちょっと! 勝手に決めないでよ!」
ことり「ことりは穂乃果ちゃんと!」
海未「あ、ことり!」
ことり「穂乃果ちゃん取っちゃってごめんね」アハハ
37:
絵里「みんな結婚するのね」
希「ウチもえりちと結婚したいなー」チラッ
絵里「ふふ、仕方ないわね」
海未「これが奇数のしわ寄せ……」
亜里沙「海未さん」チョンチョン
海未「……亜里沙?」
亜里沙「えへへ」ニコッ
海未「亜里沙……っ!」ダキッ
38:
凛「それじゃあいっくニャー!」
凛「μ'sクッキー屋さん!」
\スタート!/
おわり
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