【閲覧注意】妹「夜食を作りまーす」back

【閲覧注意】妹「夜食を作りまーす」


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1:
男「お前、甘いものしか作らないだろ」
妹「私くらいの”女の子”は、甘いものが作れれば良いんだよ」
男「甘く無いものは、いつになったら作るんだ?」
妹「”女”になったときかな」
男「何が違うんだ」
妹「精神の成長、心境の変化がそうさせるんだよ」
男「胡散臭え」
妹「いわゆる一つの女心だね」
元スレ
SS報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
妹「夜食を作りまーす」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382796846/
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2:
男「オンナゴコロね。で、今日は何?」
妹「はい、聘珍楼の杏仁豆腐です」
男「あぁ、杏仁豆腐ね。はいはい」
妹「冷めてるなぁ」
男「ゼリーみたいなもんだろ?」
妹「甘いねぇ、甘すぎるねぇ」チッチッチッ
男「そんな大層なもんじゃないだろ」
妹「何さ、自分のカップメンは棚に上げて」
3:
男「もう冷蔵庫で冷えてるんだろ、食べようか」
妹「そうだけどね、もうちょっと話を聞いてくれても良いじゃない」
男「何だよ」
妹「素の粉をお湯で溶かして、牛乳まぜて作れって書いてあるんだけど、
 そこをあえて無視して、牛乳を暖めて溶かします」
男「ほう」
妹「あとは普通に牛乳混ぜて、出来たのがコチラ」
男「もったいぶった割に、話しが短いな」
4:
妹「いいの! ほら、いただきます!」
男「頂きます」
妹「うーん、この柔らかい食感」モグモグ
男「プルンっとした食感じゃないんだな」モグモグ
妹「雰囲気で言うと、ゼリーよりもジェルっとしてて、どちらかと言うとゲル状だね」
男「美味いなこれ、牛乳っぽさが残ってて」モグモグ
妹「でしょー」
男「うん、かなりイケる」
5:
妹「このトロける舌触りがね、最高なんですよ」モグモグ
男「まろやかだな、口の中で溶けていくのが分かる」
妹「これは牛乳だけど、豆乳で作ると女子力がさらに高くなって、深夜でも安心」
男「そっちも美味そうだな」モグモグ
妹「私は牛乳で作ったのほうが好きなんだけどね」モグモグ
男「杏仁の香りと、牛乳の風味の相性が抜群だな」
6:
妹「これを食べちゃうと、普通の杏仁豆腐は食べられないんだよねぇ」
男「ん? お前、コンビニの杏仁豆腐は食ってたろ」
妹「だって美味しいもん」
男「は?」
妹「それとこれとは、別舌なの」
男「それは、オンナゴコロ的なものか?」
妹「そうそれ、女心だよ」
男「胡散臭え」
7:
『日清食品 カップヌードルライト チリトマト』
男「夜食を作ります」
妹「待ってました!」
男「元気いいな」
妹「わたしゃ、もうお腹すいて仕方ないんよ」
男「お前のキャラのブレ方は、どうにかならないのか?」
妹「そんなこと言われましても」
男「今日はコレです」
妹「なんだ。カップメンか」
8:
男「違う。カップヌードルライトだ」
妹「ちょっと量が少ないんだね」
男「一応、夜食だからな。たったの198キロカロリーだ」
妹「今更何を言ってるやら。じゃあ、お湯わかすよ」
男「まて、お湯は沸かさなくて良い」
妹「何で?」
男「コレを使うからだ」
9:
妹「トマトジュース?」
男「前に、牛乳でシーフードヌードルを作ると美味い、とかあったろう」
妹「昔あったね」
男「それのトマトジュース版だ」
妹「ふーん、へーん、ほーん」
男「興味なさそうだな」
妹「だってねえ、カップメンでしょう?」
男「テメーはオレを怒らせた」
妹「はいはい」
10:
男「鍋にトマトジュースを入れて、煮立つまで加熱する」
妹「ドロっとしてるけど、大丈夫なの?」
男「大丈夫だ。煮立ったら普通に作るのと同じように、カップにイン!」
妹「お鍋から注ぐのは、ちょっと難しいね」
男「カップの底に空気が残りやすいから、気をつけろよ」
妹「おっとっと」
男「3分経ったら、蓋をはがして、お好みでタバスコを少々」
妹「ちょっとだけ入れます」チョイ
11:
男「トマトが嫌いなお子様にも、大好評です」
妹「誰に言ってるの?」
男「全国の親御さんだよ」
妹「いただきまーす」
男「頂きます」
ズゾゾ
妹「うま!? 何これ! 美味しい!」ハフハフ
男「恐れおののけ」ハフハフ
妹「おののきはしないけど、うまー!」モグモグ
12:
男「ちょっと辛いのとトマトの酸味が、すげぇ美味い」モグモグ
妹「これ、お金とれるね!」ズズズ
男「300円までなら出して良い味だな」ズゾゾ
妹「濃厚なトマトの味が、チリトマトのスープを何十倍にも底上げしてるね!」ズズズ
男「最早、スープと言うよりはソースみたいな感じになってるけどな」モグモグ
妹「いや、でも、これは……美味しい」モグモグ
男「さて、夜食だしこんなもんだな」
妹「はぁ、麺がなくなっちゃった」
13:
男「ライトだしな」
妹「うーん、食べ足りない……」
男「実は、次のメニューがある」
妹「はい! 食べたいです!」
男「お前が鼻で笑ったカップメンだぞ、いいのか?」
妹「私が愚か者でした!」
男「ここから先は、夜食の域を超えるぞ、いいのか?」
妹「構いません! お慈悲を! 何卒、お慈悲を!」
男「その言葉が聞きたかった!」
妹「ヒャッホウ! お兄ちゃん、傲慢!」
14:
男「コンビニで買ってきたオニギリだ。
 豚バジルがあれば最良だけど、普段はあんまり無いから、適当で」
妹「これは、豚味噌おにぎりだね」
男「海苔をまかないで、深めの皿に入れて、上からカップメンの残りのスープをドバドバーっと」
妹「どばー」
男「上から、とろけるスライスチーズを乗せて、電子レンジのトースト機能で3分くらいチン!」
妹「ティン!」
男「そこに、いつもの切ってあるレタスを加えて出来上がり」
妹「おお……ちゃんとした料理っぽい」
15:
男「タコライス的な何かだ」
妹「テキナナニカ!」
男「皿は熱いから、すぐに触るなよ」
妹「はーい」
男「ここまで手をかけるのは夜食の美学に反するんだが、仕方ない」
妹「すげぇ美味そうです」グゥゥ
男「オニギリをスープに混ぜるようにして食べると良い」
妹「はふい」ハフハフ
男「熱いから、レタスに乗せるなりして食べなさい」
妹「はーい」ハフハフ
16:
男「すっげぇ美味い」ハフハフ
妹「くっはぁ、うめぇ。何だコレ」モシャモシャ
男「瑞々しいレタスのシャキっとした食感に、チーズがとろーりと溶けたトマトソース」ハフハフ
妹「チーズとトマトの相性が最高ですね!」モグモグ
男「トマトの酸味をチーズがマイルドに引き立てて、オニギリのご飯にもなじむ」モグモグ
妹「オニギリの具の豚肉がトマトに合うなぁ!」モグモグ
男「米を包むトマトの酸味と、チリソースのスパイシーなホット感」モグモグ
妹「タバスコの痺れる酸っぱ辛さがベリーエクセレント!」
男「ドロリとしたトマトソースの最後まで楽しめる!」
17:
妹「……」ハフッハフッ
男「……」ハフハフ
妹「……」モグモグ
男「……」ズズズッ
妹「……」ズズッ
男「……」モグモグ
妹「ふぃー」
男「美味かった」
18:
妹「ごちそうさまでしたー」
男「カップメンの真髄を思い知ったか」
妹「最早、手を入れすぎてカップメンを逸脱してるけどね」
男「だから、夜食としては邪道なんだ」
妹「夜食に王道なんかあるの?」
男「そのうちお前にも、語る機会もあるだろう」
妹「なうるべく後になるといいね」
男「何言ってるんだ。金を出してでも聞く価値はあるぞ」
妹「出しても300円までだなぁ」
20:
夜に開くべきではなかった…
23:
前回に引き続き腹が減るスレだ…
30:
『ロッテ 雪見だいふく』
妹「朝だよー」
男「起きてるよ」
妹「今日は、私の朝ごはんです」
男「また甘いのか」
妹「良いじゃない、だって朝だもの」
男「夜でも気にせず食ってるけどな」
31:
妹「お兄ちゃんの寝言は気にせずに作りましょー」
男「まぁ、いいけどさ」
妹「冷凍庫から雪見大福を出して、ちょっと自然解凍します」
男「朝からアイスかぁ」
妹「フライパンを温めて、バターを入れます」
男「はいよ」
妹「フライパン全体にバターが延びたら、食パンをポンと入れます」
男「今日のパンは、山崎パンのダブルソフト」
32:
妹「焼き色がついたら、ひっくり返します」
男「結局、作るのはこっちで、お前は喋ってるだけだな」
妹「私がやると焦げるしね。そしたらパンの上に雪見だいふく乗せます」
男「はいはい」
妹「火は止めて適当に蓋して、コーヒーでも入れれば良いんじゃない?」
男「最後が適当だな」
妹「料理とも呼べないシロモノだからね。
 お兄ちゃん風に言うなら、ハニトー的な何か」
33:
男「ハニトー?」
妹「ハニートーストのこと」
男「ハニー要素は皆無だが」
妹「細けぇこたぁいいんだよ」
男「そういう言葉遣いは、程ほどにな」
妹「はい、反省してます」
男「コーヒー入ったぞ」
妹「パンも、もう大丈夫じゃないかな」
34:
男「じゃあ、蓋を取って皿に乗せる」
妹「私はそれを運ぶ」
男「コーヒーと一緒に食卓へ」
妹「いただきまーす」
男「頂きます」
妹「バニラアイスが絶妙に溶けて、ふわふわのパンに染み込みますなぁ」モグモグ
男「思ったよりも美味いな」モグモグ
35:
妹「バニラの甘い香りが口の中にふわっと広がって、
 もっちりしたパンの食感がさらに甘さを引き立てるんです」モグモグ
男「カリっと焼いてある部分と、もちもちの部分の対比が面白い」カリッ
妹「この求肥が溶けかかって、とろーんとしてるのが、チーズみたいで良いのよ」ハフハフ
男「バターの塩味とバニラアイスが、意外な組み合わせだけどイケる」モグモグ
妹「塩って、甘いものと相性いいよね。物によるんだろうけど」
36:
男「甘いものと一緒にすると辛味が目立って、甘さが強調されるな」
妹「しかもバターの乳脂肪分がバニラアイスの味を濃くするんです」
男「ソフトクリームみたいなコクが出るな」ペロッ
妹「ただのラクトアイスの癖に、生意気だよね」モグモグ
男「パンはバターが溶け込んでアツアツなのに、アイスは冷たくてとろとろに溶けてる」モグモグ
妹「下は大火事、上は大洪水ですよ」モグモグ
男「しかし、食べずらいな、コレ」
妹「手はベタベタになるよね」
37:
男「最初からフォークを使ったほうが良かったんじゃないか?」
妹「いやいや、素手で食べる美味しさがあるのよ。
 クレープも、両手で抱えて食べるから美味しいの」
男「人のことは言えないが、変なこだわりだな」
妹「それに、こうやって食べてると、可愛く見えるし」
男「あー、オンナゴコロな」
妹「んーん。ただの打算」
男「その答えは聞きたくなかった」
39:
お、俺は、今から、寝るんだ!
キッチンに、キッチンに行っては、なら、ない!
43:
絶対に許さない絶対にだ!!
…………ズルズル(カップ麺をすする音
44:
『日清食品 日清のどん兵衛 鴨だしそば』
キーンコーンカーンコーン
男 「昼だ!」
男友 「はいよ」
幼馴染「きたよ!」
男友 「はいはい」
男 「テンション低いな!」
幼馴染「お昼だってのにね!」
男友 「お前等のテンションが異常なんだと思うぞ」
45:
男 「じゃあ、俺はお湯入れてくるから」
幼馴染「カップメン? 飽きないね」
男 「女には分からんさ。なあ?」
男友 「いや、俺でも飽きると思う」
男 「UFOのジェット湯切りで火傷しろ!」ダッ
男友 「いや、UFOなんて滅多に食べないし……」
幼馴染「負け惜しみなのかすら、分からないね」
46:
男 「ただいま」
男友 「すぐ戻ってくるしな」
幼馴染「鶏みたいに3つ歩いたら忘れるんだよ、多分」
男 「そういうわけで、今日はどん兵衛の鴨だしそばです」
幼馴染「あぁ、そういう風に繋がるのね」
男友 「鶏じゃなくて鴨だけどな」
男 「ちゃんと鶏もある」コトッ
幼馴染「なにこれ?」
47:
男 「ホテイの缶詰”とりたま たれ味”だ」
幼馴染「缶詰? 何で、口開けてお湯に浸かってるの?」
男 「温めるためだ」
男友 「無駄に手間かけるなぁ。いつものことだけど」
男 「3分経ったな」ベリッ
幼馴染「缶詰は?」
男 「当然、入れる」ペコッ
男友 「おかずじゃなくて、トッピングか」
48:
男 「この芳しい鴨だしの香りに、炭火で焼かれた鶏肉の匂いが食欲を刺激して止まないな」
男友 「よくもまぁ、色々考えるな。物足りないのか?」
男 「何言ってるんだ? どん兵衛はそれだけで完成された味だろうが」
幼馴染「じゃあ、普通に食べれば良いのに」
男 「俺は完璧な蛇の絵に足を書き足しているだけだが、そのほうが面白い絵になることもある」
男友 「深いことを言ってるような、そうでもないような」
幼馴染「間違いなく、そうでもない方だよ」
49:
男 「頂きます」
男友 「まぁ、好きにしてくれ」
男 「何よりも惹き付けられるのが、矢張り香りだな。芳醇な鴨だしの匂い。
 インスタント食品でここまでの芳しさを出すのは、賞賛せざるを得ない」クンクン
幼馴染「まぁ、良い匂いだよね」スンスン
男 「そして、どん兵衛の麺。ちぢれ麺で無くなったのは今は昔の話だが、今のストレート麺も美味い。
 蕎麦をすすったときののズババッとした食感を高めている気がする」ズババッ
男友 「汁飛ばすなよ」
男 「ここで缶詰の鶏肉を一つ。タレが絡みつつ、鴨だしの汁を浴びた肉の旨味が増している」モグモグ
幼馴染「美味しそうな気がしてきた」
50:
男 「鴨だしのスープ。焼き鳥のタレが溶け込んで、コクがでたスープは炭火の香りも相まって、
 大人しいだけじゃない、野性味のある深みが出ている」ズズズッ
男友 「全く意味が分からないのに、何か凄そうだ」
男 「蕎麦をすすったときに、麺に絡む汁がまた美味い。口の中の飛沫から鴨だしの風味が広がり、鼻に抜ける」
幼馴染「ちょっと頂戴」
男 「嫌だね。ここで七味唐辛子を少々加える」
男友 「調味料を持ち歩いてるのか?」
男 「焼き鳥の肉に七味が良く合うんだ。あぁ、ピリっとくる刺激とタレの甘み!」モグモグ
51:
幼馴染「私のお弁当と交換しようよ」
男 「俺が大半食ったらな。お前に渡すと、帰ってこない」
幼馴染「絶対だよ」
男 「缶詰に2個だけ入ってる、うずらの卵は全部俺が食うけどな」
幼馴染「あ、あ! 1個残してよ!」
男 「美味い。タレが染みこんで、ほろっと崩れる黄身がたまらん」モグモグ
幼馴染「ケチッ」
男 「麺と汁の相性が最高だ。そこに加わった焼き鳥も調和を崩さない」ズズッ
52:
男友 「とても良いもののような気がしてきた」ゴクリ
男 「はぁ、炭火焼きは、どうしようもなく肉の旨味を引き出すな」モグモグ
幼馴染「そろそろ、いいんじゃないかな」
男 「鴨だし汁だからこそ、ここまで焼き鳥と旨く溶け込んだ味になるんだな」ズズズッ
幼馴染「ねぇ。いいでしょ?」
男 「そして、この汁の中にあって、なお自己を失わない、しっかりとした蕎麦の麺!」ズババ
男友 「あんまり苛めんなよ」
53:
男 「チッ。お前の弁当なんだよ?」
幼馴染「おっぱいチョコ」
男友 「え?」
幼馴染「ハロウィンだし、お菓子」
男 「色々と間違ってるだろ」
幼馴染「ほら、トリックオアトリート!」
男友 「お菓子がイタズラに走ってる場合はどうすればいいんだ」
男 「お前、そんなんだから友達一人もいないんだよ」
幼馴染「えっ」
56:
はら が へって ちから が でない!
58:
『ローソン 炭火焼チャーシューまん』
妹「ただいまー」
男「おかえり、肉まんあるぞ」
妹「やったー! 肉まんー!」
男「ちゃんと手を洗えよー」
妹「はーい」
男「チャーシューまんな」ガサッ
妹「ロー……ソン、だと?」
男「そうだよ」
59:
妹「どうしたの? セブンイレブン特有の、教育のなってないバイトにあたったの?」
男「俺にだって、ローソンに行きたい気分のときくらいある」
妹「妙に教育の行き届いている社員の声を聞きたくなったの?」
男「いちいち、ひっかかるものの言い方だな」
妹「だって、あまりにも意外だったから」
男「別に、俺はセブンイレブン至上主義じゃないぞ?」
妹「嘘だッ!」
60:
男「そんな嘘ついても仕方ないだろう」
妹「昔、トランプで大富豪やったときに、勝手にセブンイレブンとかいう役つくってたじゃない」
男「あれはローカルルールにちゃんとあるんだ。ジョーカーと同じ様に使えるんだよ。ほら肉まん食え」
妹「肉まんで誤魔化されたー」
男「あと、食べる前に、これをつけるんだ」
妹「何これ、カラシ?」
61:
男「おでん用のを貰ってきた」
妹「肉まんにつけるの?」
男「関西では常識だそうだ。修学旅行で京都に行ったとき、コンビニで当然のようについてきた」
妹「へぇ」
男「ちなみに、九州では酢醤油がつくらしい」
妹「食べ歩きし辛そうだね」
男「肉まんと迷ったけど、チャーシューまんにした」
妹「ちょっと高い奴だ!」
62:
男「カラシをつけるなら、こっちのほうが合う」
妹「豚角煮まんじゃないの?」
男「あれは、ちょっと高い」
妹「210円だもんね。あとちょっとで、普通の肉まんが2個買えちゃうよ」
男「150円くらいなら買うんだけどな」
妹「まぁ、美味しいから仕方ないよ」
男「肉もデカイしな」
63:
妹「チャーシューまんも美味しいよね。いただきまーす」
男「頂きます」
妹「ほうほう、ふかふかの皮と、濃い味のタレの味だね」ハフハフ
男「甘めでトロみのついた具、細かく刻まれたチャーシューが、口の中を蹂躙する!」ホフホフ
妹「うーん、香ばしい」スンスン
男「炭火の匂いが、さらに肉を薫り高くさせてるな」モグモグ
妹「おぅっ、ツンとくるカラシ!」ツーン
男「これが汁気の多いタレに合うんだよ」ツーン
妹「確かに、美味しい!」モグモグ
64:
男「今日はローソンだったから、普通のウーロン茶です」
妹「ジャスミンティーじゃないんだ」
男「ちょっと甘いから、ウーロン茶のほうが合う」
妹「そうなの?」ゴクッ
男「俺の主観だから、人によっては違うかもしれん」ゴクゴク
妹「ふぃー。潤うー」
65:
男「ジャスミン茶に比べると、少し苦いくらいの烏龍茶が甘いタレを洗い流す」
妹「口の中がサッパリするね」
男「すっきりした後味だ」
妹「うーん、もうちょっと食べたくなるね」
男「もう1個あるぞ。食うか?」
妹「え、いいの!?」
男「ああ、今日は晩飯無いからな」
妹「う、嘘だぁ!」
71:
『叙々苑 彩会席』
妹 「え、何で!? 何で晩御飯が無いの!?」
男 「財布を、落としたんだ」
妹 「ええ!?」
男 「警察と銀行には届けたが……」
幼馴染「きたよー」
男 「え、お前どうやって入ってきたの?」
幼馴染「妹ちゃんに鍵貰ったから」
72:
男 「何でお前は鍵渡してるの!?」
妹 「鍵をなくしたときのバックアップの為に」
男 「間違っても勝手に入るためじゃないな」
幼馴染「これを見ても、それが言えるかな?」
妹 「あ、お兄ちゃんの財布だ!」
男 「お前、どこでこれを!?」
幼馴染「商店街の赤い門を通って、次に左から2番目のドアを入って、
 そこを通ったら今度は右から4番目の窓を通って、階段を登って左から3番目を降りて、
 右から5番目の排水溝の蓋を開けたら入ってた」
男 「ブキミちゃんかよ」
73:
幼馴染「感謝してよね。見覚えあるなーと思って、中見たら学生証入ってるし」
男 「女神だ!」
妹 「女神だー!」
幼馴染「ついでに、晩御飯を奢って」
男 「おお、何でも良いぞ! 食べたいもの言ってくれ」
幼馴染「叙々苑」
男 「え?」
幼馴染「叙々苑」
74:

妹 「焼肉だー!」
幼馴染「叙々苑だー」
男 「お前、そんなだから、友達いないんだよ」
幼馴染「妹ちゃんと友達だし」
妹 「え?」
幼馴染「え?」
男 「一番、安いコースだからな」
幼馴染「あ、はい。もう何でも良いです」
75:
男 「まずは、チャプチェとナムルと冷奴。それにキムチだな」
妹 「チェプチェって、炒めた春雨だよね」モグモグ
幼馴染「甘辛い味付けで、牛肉が入ってるね」モグモグ
妹 「さっそく白いご飯が欲しくなる味だね」
幼馴染「ナムルは、辛く煮込んだ山菜だね。ピリピリくる」
男 「豆腐は何にでも合うな。キムチの辛味を中和してくれる」モグモグ
76:
妹 「お、サラダが来たよ」
男 「キュウリが沢山入ってるな」ポリポリ
幼馴染「これも塩辛く味付けがしてあるね」ショリショリ
妹 「うーん、あっさりしてるのに食欲が増してくるよ!」
男 「そして、いよいよ肉の登場だ」
妹 「ヒャッホウ! お肉大好きー!」
77:
幼馴染「塩ダレの肉だね」ジュウウ
男 「熱された網の上に置くと、白煙と油の弾ける音を立てながら、色を変えていく。
 この瞬間がたまらんな」
妹 「お肉だけでいい匂いだね!」
男 「ころあいを見て、裏返す」ジュウウ
幼馴染「おぉ……網目に焼き色のついた肉が……」ゴクリ
男 「よし、この辺のハラミはもう食べても良いぞ」
妹 「お兄ちゃんって、焼肉大王だよね」
男 「何だそれ」
78:
妹 「鍋奉行みたいなの」
幼馴染「あぁ、仕切るの好きだよね」
男 「お前ら前に、焼肉を半生で食って腹壊しただろ」
妹 「そうだっけ?」ハフハフ
幼馴染「記憶に無いなぁ」ハフハフ
男 「確かに、仕切るのは嫌いじゃないけどな」ハフハフ
妹 「うーん! 美味しい!」
幼馴染「お肉の味が、じゅわぁ…!って! 凄い!」
男 「噛み締めるたびに、肉汁があふれ出てくるな!」
79:
妹 「お兄ちゃん、次は!? 次はどれ大丈夫!?」
男 「次は、これだな。カルビだ」
妹 「カルビ!」
幼馴染「カルビだ!」
男 「熱いからな」
妹 「はっ、はふひ」ハフハフ
幼馴染「はふはふ」ハフハフ
男 「うーん、カルビ特有の脂がビッシリ詰まった感じ。
 熱を持った脂が、口の中で弾け飛んで火傷しそうだ」モグモグ
80:
妹 「お兄ちゃん、熱いの結構大丈夫だよね」
幼馴染「ずるい!」
男 「基本、熱い料理は熱いうちに食ったほうが美味い。
 美味いものを味わえるのも、選ばれしものだけなのだ」
幼馴染「くっ、味わうのにすら資格がいるなんて……」
男 「ほら、野菜もいけるぞ」
妹 「パプリカ、かな? カラフルな野菜」モグモグ
幼馴染「ピーマンの仲間よね、多分」モグモグ
81:
男 「ほぉう、甘いんだな!」モグモグ
妹 「ピーマンみたいな風味なのに、味は柔らかくて甘い!」
幼馴染「へぇ! 全然苦くないね!」
男 「熱いフルーツみたいだな」
妹 「うん! ふわっと軽い甘みだね!」
幼馴染「食べた感じは野菜なのに、不思議!」
82:
男 「そして、真打登場。タレの肉だ」
妹 「おおおおおおおお」
幼馴染「肉の種類は、さっきと同じかな?」
男 「焼くぞー」ジュウウ
妹 「うぅ、この音がもう美味しそうだよね」
幼馴染「立ち上る脂の煙と、この匂いがもう芸術品だよ」
男 「まずはハラミからな」
83:
妹 「いただきまーす!」ハフハフ
幼馴染「いただきます」ハフハフ
男 「頂きます」ハフハフ
妹 「くぅっ! タレの味と肉の脂の組み合わせが、最強!」モグモグ
幼馴染「弾ける旨味! 鼻から抜ける肉の香り!」モグモグ
男 「噛み締めるたびに、新しい旨味が口の中に生み出されるな」モグモグ
男 「そしてカルビだ」
妹 「はぁ、見た目だけで涎でるね」ジュル
幼馴染「おおぅ、この脂に光る輝かしさ」ジュル
84:
男 「これぞ焼肉って感じだな」モグモグ
妹 「はあああん! 肉の美味しさを凝縮したような味!」ハフハフ
幼馴染「焼肉の醍醐味の真ん中だけ、突っ込んだような味!」ハフハフ
男 「とどめにご飯セット」
妹 「殺す気か!」モグモグ
幼馴染「結婚して!」モグモグ
男 「嫌だ」モグモグ
85:
妹 「焼肉に白ご飯は卑怯だよぅ」モグモグ
幼馴染「悪魔の組み合わせだね! 満腹になっても止まらない!」モグモグ
男 「そんなんだから、お前らは腹壊すんだよ」
妹 「味噌汁じゃなくて、ワカメのピリ辛スープなのも焼肉ならではだね」ズズズ
幼馴染「はぁ、これもご飯に合うなぁ」ズズッ
男 「肉とスープと白米が、恐ろしいほどにマッチしてるな」ズズ
妹 「うーん、満足だぁ」
幼馴染「私が幽霊だったら、今頃成仏してるね」
男 「どっちかと言うと、悪魔だけどな」
86:
妹 「食後のバニラアイスも最高!」
幼馴染「ふぃー。辛いのばっかりだったから、甘いのが染みるね」
男 「コーヒーも出てきて、満遍なく攻められた感じだな」
妹 「はぁ、美味しかった」
幼馴染「ご馳走様でした」
男 「財布を拾ってもらったしな。まぁ、たまの贅沢だ」
幼馴染「お礼ついでに教えて欲しいんだけど」
男 「なんだよ」
87:
幼馴染「何で、二人は私の友達じゃないの?」
妹 「え?」
男 「は?」
幼馴染「だって、こうやって、たまにご飯食べに行ったりするし、
 遊びに行ったりすることもあるし、そういうのって、友達って言わない?」
男 「だって、なぁ?」
妹 「ねえ?」
幼馴染「……どういうこと?」
男・妹「幼馴染だし」
幼馴染「え?」
88:
男 「友達と言うよりは、もうちょっと家族よりだよな」
妹 「うん、年上のお姉さん的な」
幼馴染「あ、そうなんだ」
男 「それがどうかしたのか?」
幼馴染「ううん! なんでもない! やっぱり奢りじゃなくていいや!」
男 「変なこと気にする奴だな」
妹 「昔から、ちょっとズレてたよね」
幼馴染「あんた達も大概だからね」
93:
『ローソン Lチキ』
男「夜食を作ります」
妹「いえーい」
男「この間に引き続いて、ローソンからLチキです」
妹「正直、どこのコンビニでも似たようなの売ってるけどね」
男「ローソンのは、バンズが美味いんだよ」
妹「あー。チキン用のパン売ってるね、そういえば」
94:
男「バンズが半分に割れるから、そこにマヨネーズ」
妹「お店で買ったときに貰える奴ね」
男「その上にLチキを乗せて、さらにハニーマスタード」
妹「チューブで売ってる奴ね」
男「これを、かぶりついて食う」
妹「いただきまーす」
男「頂きます」
95:
妹「確かにパンがフワフワだね」モグモグ
男「ふわっとした食感が唇に触れて、その後にLチキのザクっとした歯ざわりが伝わってくるんだ」モグモグ
妹「外はフワッ中はカリっとしてて、中々いい食感だね!」
男「そして、ハニマスタードの中のハチミツの甘みが、バンズとLチキとの緩衝材になって味を一体化させる」
妹「マスタードのピリリとした辛味がチキンの肉の味を強調させるね!」
96:
男「マスタードの味に隠れているが、マヨネーズも良い仕事してるぞ」
妹「うん、地味にからしマヨネーズだね」
男「マスタードとは違う辛味で、2重の刺激が舌を飽きさせない」モグモグ
妹「マヨネーズのまろやかさな油が肉の脂と合わさって、辛味の中にも柔らかさがあるよ」モグモグ
男「この全ての食感と味が、一気に襲ってくるんだからたまらないな!」
妹「もふっ、ザクッ!ってしたと思ったら、、次に、じゅわっピリッって来るのがね!」
97:
男「はぁ、美味かった」
妹「美味しかったです」
男「そろそろ外で食べるのは寒いなぁ。明日から、中で食べるか」
妹「そうだねぇ」
男「風邪ひいたら、元も子もないしな」
妹「あ、フラグ」
99:
…ファミチキでもうまそうだな
幼馴染も出て来い
100:
腹減ったな
101:
『ホテイフーズ とりつくね たれ味』
男「夜食を作ります」
妹「あれ? 風邪ひいてないの?」
男「引いて無いけど?」
妹「おっかしいなぁ、完全にフラグ立ってたのに」
男「何の話だよ」
妹「何でもないです」
103:
男「まぁいいや。今日はこれを使う」
妹「焼き鳥の缶詰だね」
男「ホテイのとりつくねだ」
妹「ご飯に乗せるの?」
男「夜食っぽく、もうちょっとお手軽に」
妹「そのまま?」
男「お前に中間は無いのか」
妹「うへへ」
104:
男「冷凍うどんをレンジでチン」
妹「はーい」
男「その間に缶詰を開けます」
妹「開けます!」パキッ
男「うどんがアツアツになったら、丼に入れる」
妹「あちちっ」
男「上から生卵と缶詰の中身を入れて、良く混ぜる」
妹「とりゃー」ガシガシ
105:
男「親子うどんの出来上がりだ」
妹「おぉー。簡単だ」
男「刻みのリと、七味を振って食うと美味い」
妹「いただきまーす」
男「頂きます」
妹「焼き鳥のタレの味だけなのに、美味しいね」チュルル
男「缶詰は味が濃い目だから、このくらいが丁度良い」ズズズ
妹「お肉も、小さくて食べやすいし」モグモグ
106:
男「缶詰の肉は小さく切ってあるから、トッピングにしても食べやすい」モグモグ
妹「炭火焼き風の親子丼って、ちょっと変わってるけどいいね!」チュル
男「夜食だからうどんにしたけど、普通に親子丼にしても美味いんだ、これが」ズズ
妹「焼き鳥がつくねと2種類で、変化があっていいね!」モグモグ
男「このタレの甘辛い味が、後を引いてやまない!」モグモグ
妹「生卵が、うどんの熱で半熟になって、そこに焼き鳥のタレが絡んで、とろとろした食感に拍車をかけてるよ」
男「まったりした食べ応えだな。七味が良いアクセントになる」
107:
妹「もう、どんどんイケちゃうね!」チュルチュル
男「食べやすいんだよな、のりの風味がふわっと香るのも気持ち良い」
妹「思わず掻き込んじゃうよ!」チュルルッ
男「よく噛むんだぞ」
妹「はぁ、ご馳走様でした」
男「美味かった」
妹「食べやすくて良かったです」
男「消化にも良さそうだから、風邪っぽくても食べやすい」
妹「うん?」
108:
男「風邪っぽかったんだ、実は」
妹「何で嘘ついたの!?」
男「どっちにしろお前、料理できないだろ」
妹「出来ないけど、そういうときには頑張るよ!」
男「今まで、黒炭の玉子焼きとか、爆発するゆで卵とか、そんなんばっかだろ」
妹「料理はね……愛情なんだよ」チッチッチッ
男「……食べる側に愛情求めるなよ」
111:
こんな時間に…ふざけんな、ふざけんな!! モグモグ
前々から思ってたんだが、>>1は一体何者なんだよ
112:
腹減ったー!
腹が減る文章書きやがってマジでふざけんなー!
ローソン行ってくる
114:
『JR東日本 エキナカ立ち食いそば』
男「朝ごはんです」
妹「何で、駅の立ち食い蕎麦なの?」
男「寝坊しました。済みません」
妹「たまにはいいけどね」
男「オススメは朝セットだ」
妹「モーニングセットがあるなんて、立ち食い蕎麦の癖に生意気だね」
115:
男「かけそばとご飯、海苔とあげ玉、生卵がセットで400円以下だ」
妹「相場を知らないから、安いのか分からない」
男「普通学生は来ないしな。正直、学生がいると浮いて仕方ない」
妹「なぜ連れてきた」
男「朝の蕎麦が美味いんだよ」
妹「はいはい。じゃあ、それにしますかー」
116:
男「生卵とあげ玉、海苔はお好みで使ってくれ」
妹「じゃあ、海苔以外はかけそばに入れるかな」
男「俺は、卵に醤油を入れて、卵かけご飯にする」カシャカシャ
妹「あー、それもよかったなぁ」
男「さらに、あげ玉を入れてカリカリした食感も楽しむ」
妹「うわ、おいしそうだ」
117:
男「頂きます」
妹「いただきまーす」
男「海苔で卵かけご飯を巻いて……美味い」モグモグ
妹「それ、ちょっと頂戴よ」
男「どこかの幼馴染みたいなこと言うなよ」
妹「うわっ、気をつけよう」
男「お前、さりげなく酷いな」
妹「悪い人じゃないんだけど、残念なんだよねぇ」
118:
男「食べて良いから、海苔は自分の使えよ」
妹「うん、パリパリの海苔に包まれた柔らかい卵ご飯の組み合わせ良いですね!」モグモグ
男「あげ玉の食感がアクセントになる」モグモグ
妹「決して茹で立てではないけど、そこはかとなく蕎麦の香りのするお蕎麦!」チュルチュル
男「茹でてあるのを、お湯で温めなおすだけなのに、これだけ食べられる味なのは凄い」ズズズ
妹「あげ玉の油と、そばつゆの香りが空きっ腹を刺激するよ」モグモグ
119:
男「立ち食い蕎麦の特有の食べ応えだな」ズズズッ
妹「あれだけインスタントなのに、しっかりコシがあるよ」チュルル
男「そばつゆとご飯の組み合わせが、たまらん」
妹「はぁ、白ご飯が美味しい」
男「別の店では納豆がつくところもある」
妹「それもいいねぇ」モグモグ
120:
男「ごちそうさまでした」
妹「おいしかったー」
男「食べ終わったら、すぐに出て行くのがマナーだ」
妹「はーい」
男「本当は食券を渡した後は、一言も話さないのが立ち食い蕎麦のマナーだ」
妹「なぜ連れてきた」
127:
『日清食品 カップヌードル カレー』
キーンコーンカーンコーン
男 「昼だな」
男友 「そうだな」
幼馴染「来たよー」
男 「いつも通りだな」
男友 「いつも通りだ」
幼馴染「どうしたの?」
128:
男 「そして、カップヌードルのカレーだ」
男友 「いつも通りだ」
幼馴染「いつも通りだね」
男 「お湯入れてくる」
男友 「はいはい」
幼馴染「いってらっしゃい」
男友 「いつもチャイムと同時に走っていくのに、今日はゆっくりだったな」
幼馴染「もしかして、いつも通りじゃない?」
129:
男 「ただいま」
男友 「早いな」
幼馴染「カレーが好きだねぇ」
男 「カレーが嫌いな奴なんかいるのか?」
男友 「多分、一定数はいると思うぞ」
幼馴染「宗教の違いみたいなもんじゃないの?」
男 「あぁ、スープカレー派みたいなもんか」
男友 「多分、違う」
130:
男 「うーん、このスパイシーな香り。有無を言わせぬ存在感だ、とても無視できない」
同級生A(油断してた……)
同級生B(カレーを食べに行こう)
同級生C(……畜生! この際、カレーパンでも!)
同級生D(カレー……カレーを……)
131:
男 「では、頂きます」ズズズ
幼馴染「今日は何も入れないんだね」
男 「コクのあるカレーの味だな。あくまでスープとして麺の存在を立てているのに、
 いつの間にか麺を上回るパワーに染められている気分になる」モグモグ
男友 「カレーは何入れてもカレーだからな」
男 「小さいながらもホックリしたジャガイモ。はごたえのある人参。
 そして、カレーのスープを存分に吸い込んだ麺が、襲い掛かる勢いでカレーまみれにしてくる」ズズズ
幼馴染「いつも通りだけど、カレーが食べたくなるね」
132:
男 「そこそこに麺が減ってきたら、コレを入れる」
幼馴染「コロッケ?」
男 「ココイチのテイクアウトコロッケだ」
男友 「持ち帰りでコロッケだけ買ってきたのか」
男 「笑顔で対応してくれた。客商売の見本だな」
幼馴染「もしかして、カレーコロッケなの?」
男 「当然。そして更に、コロッケの上からとろけるチーズを乗せる」
133:
男友 「チーズだけ持ってきてたのか」
男 「これを混ぜると、いい感じにチーズが溶ける」
幼馴染「おおう、美味しそう」
男 「カレーグラタンっぽくなる」
幼馴染「一口ください」
男 「じゃあ、また今度」
幼馴染「大人はすぐそう言うのな」
134:
男 「サクサクした衣の、外と中の両側からカレー挟まれてる」サクサク
男友 「最早、カレーの一部だな」
男 「溶け出さないように半固形化した具も、ジャガイモのホクホクが生かされてるのに、しっかりカーレしてる」モグモグ
幼馴染「一口! 一口!」
男 「……一口だけだからな」
幼馴染「サンキュー!」モグッ
男 「口でかいのな……」
135:
幼馴染「ぉおお、スープのカレーに溶けたチーズが絡んで、
 それがコロッケにまとわり付いてるもんだから、
 まろやかな舌触りの後に、衣のサクッとした食感、
 そしてホックホクのコロッケの三重奏ですよ」モグモグ
男友 「美味そうな気がしてきた」
男 「美味いんだ」
幼馴染「ベリーグッドでした」
男 「もうやらんからな」モグモグ
136:
幼馴染「カレー効果か、体も暖まるね」
男 「そうだな、寒いのにポカポカしてきた」
男友 「ん? それって」
幼馴染「ちょっと顔、赤くない?」
男 「気のせいだろ、ご馳走様でしt……」バタン
137:
『味の素 白がゆ』
妹 「ただいまー」
幼馴染「おかえりー」
妹 「え、何で!? 家を間違えてますよ!?」
幼馴染「間違えてないよ。学校で倒れたから、連れてきたの」
妹 「倒れた!? どうしよう、驚きすぎて訳が分からない!」
幼馴染「まぁ、とりあえず落ち着いてね」
138:
妹 「つまりは、お兄ちゃんが風邪だと」
幼馴染「ちょっと熱があったけど、薬飲んだら下がったみたいだし、大丈夫じゃないかな」
妹 「お兄ちゃんが迷惑をかけて済みません」
幼馴染「いいのいいの。お粥とか買っといたから、目を覚ましたら食べさせてね」
妹 「何から何まで、お世話になります」
幼馴染「そんだけしっかりしてれば安心だね。それじゃ、私はそろそろ帰るから」
妹 「ありがとうございました」
幼馴染「じゃあねー」バタン
139:
妹 「……」
妹 「……」
ソロリソロリ ガチャ
妹 「……お兄ちゃーん?」
男 「」スー
妹 「寝てる」
男 「」スー
140:
妹 「熱は、無い」ピタッ
男 「」スー
妹 「……」
ソロリソロリ ガチャ
妹 「……晩御飯を、作ります」ウン
141:
妹「買ってくれたのレトルトのお粥だ。良かった」
妹「あとは、プリンと……焼き鮭の切り身?」
妹「……どうしたものか」

男「……おーい、水くれないかー」
妹「ん。起きたね、お兄ちゃん」
男「あぁ、熱は下がったな。ちょっと体がだるいけど」
妹「はい、お水。お粥食べる? レトルトのだけど」
男「うん、貰おうかな」
妹「はいはーい」
142:
男「風邪、ひいたの久しぶりだな」
妹「おまたせー」
男「一人用の土鍋に入れたのか」
妹「雰囲気はそれっぽいよね」
男「頂きます」カパッ
妹「鮭を入れてみました」
男「これは、鮭フレークとは違うな」モグモグ
妹「焼き鮭の切り身を買ってきてくれてたから」
男「わざわざ、解してくれたのか」
妹「そのままじゃ食べづらそうだから」
143:
男「うん、美味い。ふわっと広がる米の香りと、染みこむ甘み。
 そこに鮭の塩がうまく溶け込んでる」モグモグ
妹「うひひ」
男「熱すぎず、ほどほどに温かくて食べやすいな」モグモグ
妹「ふーふーは、どこかの幼馴染にでも頼みなさい」
男「いや、要らんわ」モグモグ
妹「風邪薬もってくるね」
男「おう、ありがとな」
妹「いいってことよー」
男「……料理は、愛情だな」
144:
妹「お待たせー。お水と薬」
男「助かる」
妹「ん。お粥、全部食べたんだ」
男「あぁ、食欲でてきた」
妹「そか、良かった良かった」
男「おかゆ、もう一杯くれ」
妹「無いよ?」
男「なん……だと?」
妹「レトルトのお粥、1個しかなかったし」
145:
男「そうか……じゃあ、あれ作ってくれよ」
妹「どれ?」
男「昔、作ってくれただろ。マグカップに牛乳とプリン入れて温めたやつ」
妹「えー、チンするだけじゃん」
男「風邪ひくと、何故かアレを飲みたくなる」
妹「仕方ないなぁ」
男「夜食代わりにな」
妹「……じゃあ、夜食を作りまーす!」
(おわり)
146:
とりあえず一区切り。
また、そのうち書きますんで、そのときはよろしくお願いします。
前回の反省を踏まえて、スレが残ってるうちは、ここに書きますんで。
147:
おつおつ
148:

お腹いっぱいなのに…
今日こそは夜食買いに行かなくて済むと思ったのに…
最後のプリンと牛乳をレンジでチンだと…
プリン買ってくる…
150:
プリンのセーキみたいなやつ、ダイドーかなんかで売ってたなそういや。
>>1はどうやってこういうレシピを発掘するのか
151:
乙でした
プリンと牛乳の詳細なレシピきぼん
152:
>>151
妹「大き目のマグカップに、プリンをダイレクトにプッチン!
 なみなみと牛乳を注いで、電子レンジで2〜3分ティン!
 お兄ちゃん風邪だから2分かな。3分だと熱くなるし」
15

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