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男「君に手紙を書く」


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1:
明日、僕が世界で一番愛している君が結婚する。
これは僕から君に贈る最後の手紙だ。
僕が君に初めて会ったのは、君が生まれた日だ。
僕は僕の母と一緒に君の生まれた病院に駆けつけた。
君のお母さんを労って、初めて君を見せてもらった時、僕は君のことを心底可愛いと思った。
愛しさも感じた。
何故だろうね、涙も出た。
君のお母さんも僕の母もそんな僕を見て笑っていたことを思い出すよ。
元スレ
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男「君に手紙を書く」
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2:
君が小学生の時だ。
君のことを好きな男の子が君を泣かせた。
男なんてそんなものだ。好きな子ほどどう接していいか分からないものだ。
実際僕も君にどう接していいか分からなかったしね。
僕は色鉛筆を取られて泣いている君を、君のお母さんが慰めているところを見ているだけだった。
君が中学生になった頃。
君は僕を避けるようになった。
僕はそれが少し寂しくて、君のお母さんに相談していたんだ。
君のお母さんはただ笑って、
「今はそういう時期だから、少し待ってあげてね」と言っただけだった。
僕は黙って君が僕にまた笑って話しかけてくれるのを待った。
君は高校生になって、髪を切った。
僕は君の長い髪が好きだったから、実は少しがっかりしたんだ。
君はそんな僕の気持ちも知らずに、初めて彼氏が出来た。
君が君の彼氏と一緒にいるのを初めて見たとき、僕の心中が修羅場だったことは察してくれ。
その日僕の枕が涙で濡れたことも。
3:
君はこの頃、僕にまた話しかけるようになった。
そして嗚呼、君は僕に彼氏とのことを相談するようになったね。
「男の人の意見が欲しくて」
ってはにかむ君が愛しいやら、悲しいやらで。
僕はこうして君と彼氏のことを詳しく知る羽目になったわけだ。
正直知りたくもなかったけれど。君の友人が知らないようなことも知っていた僕は、ある意味君の親友とも言えるだろうね。
君が大学生になって、僕と君はほとんど会うことがなくなった。
君も僕もなかなか忙しかったからね。
そしてこの頃、君のお母さんが亡くなった。
君は棺にすがり付いて泣いていたね。
君のお母さんはいつも誰にでも優しくて、聡明で、素敵な人だった。
君はお母さんにそっくりだ。
本当にそう思う。
4:
君はお母さんが亡くなって、より一層強くなったように思う。
いつ見ても笑っていて、僕は君が無理しているんじゃないかと心配していた。
実際、本当に無理していたんだと思う。
そんな君を支え、休ませてくれる場所だったのが、夫君だったんだろう。
僕には出来なかったことだ。
高校から大学、今日に至るまでずっと君とずっと一緒にいてくれた人だ。
君を笑わせ、君を泣かせてあげてくれる人だ。
君を大切にしないわけがない。
君を盗られるのは悔しいけれど、夫君なら仕方がないと思える。
5:
幸せになれ。
「…よし。」
書き終わった。
時計を見るともう日付が変わってしまっている。
今日は君の結婚式だというのに、やってしまったかもしれないな。
今日という君が世界で一番美しい日に立ち会えるのは喜ばしいことだけれど、まだ少しの悲しさは残っていて。
けれどもどこか気分は晴れやかだ。
6:
「…あ、」
これじゃ誰からなのか分からないな。
見方によってはせっかくの結婚式にけちが付きそうだ。
7:
「これでよし、と」
"君の父であり、親友でもある男より"
妻よ、君の娘は優しくいい子に育ってくれた。
これからは夫君があの子と共に歩んでいく。
僕はしばらく君との2人きりの生活を楽しもうかと思うよ。
8:
朝が来る。
僕達の世界で一番愛している娘が旅立つ朝だ。
手紙に封をした。
この手紙を受け取った君は泣くだろうか、笑うだろうか。
数時間後には式が始まる。
世界で一番愛している君よ、世界で一番幸せな花嫁になれ。
ー終ー
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