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大男「ガハハ、抱きしめてやるぜぇ!!!」妻「ダメ……壊れちゃう」


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1:
― 家 ―
大男「ガハハ、今日もたくさん木を切ってきたぜぇ!」
妻「お疲れ様」
大男「たっぷり働いた後は……お前を抱きしめてやるぜぇ!!!」
妻「ダメ……壊れちゃう」
大男「壊れちゃうって、いくら俺でもお前を抱きしめすぎて骨折させたりしねえよ」
妻「だけどダメ」
大男「……分かったよ。じゃあ、メシにしてくれ」
妻「すぐ支度するわ」
転載元スレッド:https://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1589608871/
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2:
妻「今日はいいお肉が手に入ったの。ステーキにするわ」
大男「楽しみだな、そりゃ!」
妻「…………」ヒュッ
グサササッ
数本の針が肉に突き刺さる。
大男「おお、すげえ」
妻「こうすると柔らかくなるの」
3:
妻「出来たわ」
大男「いただきまーす!」
肉にかぶりつく大男。
ガツガツ… ムシャムシャ…
大男「おう、うめえ! 肉は柔らかいし、こっちの豆料理もいける!」
大男「お前の料理は最高だな!」
妻「……ありがと」
大男「!」
4:
日本昔話?
5:
大男「よく聞こえなかったな。もう一度、俺みてえな大きい声でいってくれねえか?」
妻「…………」
大男「頼むよぉ〜」
妻「あなたの大きい耳なら、聞こえてたでしょ」
大男「ガハハ、バレたか!」
妻「あまりからかわないで」
大男「じゃあ俺は遠慮せずでかい声でいうぜ! いつもうまいメシありがとよ! 愛してるぜえ!」
妻「もう……食器片付けなきゃ」ガチャガチャ
6:
朝――
大男「うぉーし、食った食ったァ! 朝はたっぷり食わなきゃな!」
妻「あなたは昼も夜もおやつもたっぷり食べるでしょ」
大男「ガハハ、たしかに! じゃ、行ってくる!」
妻「行ってらっしゃい」
斧を担いで、大男は森へ向かう。
大男は木こりで生計を立てているのだ。
8:
ところで俺は無職なのだ
9:
大男ついに結婚したのか
10:
― 森 ―
大男「さて、やるかぁ!」
大男「よいしょぉ! よいしょぉ!」
ドカッ! ドカッ!
メキメキ… ズズゥゥゥゥン…
音を立てて倒れる大木。
大男「よっしゃ、まず一本!」
23:
>>10
メスガキ
に見えた
11:
大男「なんだぁ?次の相手はガキか」
12:
俺の中ではタワマンの最上階に住んでて毎朝オノ一本持って新宿御苑の木を伐りに行く照英で再生されてる
13:
木こり「いやぁ〜、いつもながらすごいね。あんな大きな木をあっさりと……」
大男「俺の取り柄はパワーぐらいだからなぁ」
木こり「それに引き換え僕は、あと何回切りつければいいのやら……」
ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!
メキメキ…
木こり「お、やっと倒れそう――」
グラッ…
木こり「えっ!? こっちに倒れてくる――」
木こり「うわぁぁぁぁぁっ!!!」
14:
人望篤そう
15:
大男「ガハハ、抱きしめてやるぜぇ!!」
妻「だめ・・・・壊れちゃう」
俺「く・・・くるしぃ!!」
16:
大男「よっと」ガシッ
木こり「――――!?」
あっさりと木を受け止める。
木こり「おおっ……!」
大男「気をつけてくれよ。木こりだけに。なーんてな、ガハハハッ!」
木こり「ありがとう……」
20:
>>16
?どこが「だけに」なの?
17:
ただの良いやつじゃん
18:
脳が破壊される予感がする
19:
木こり「お、またキノコ見っけ」
大男「あんたはキノコ見つけるのが上手いなー!」
木こり「僕はこの町で生まれ育ったから……この森は庭、というか自分の体みたいなもんなんだ」
木こり「だから土に変化があるとすぐ分かるんだ」
大男「なるほどなぁ」
大男「あんただって、立派な取り柄があるじゃねえか!」
木こり「そういってもらえると嬉しいよ。ほら、キノコあげる」
大男「おっ、ありがてえ! 女房も喜ぶぜ!」
21:
さっきから大男を殺しにかかってるな
22:
一方、妻は自宅で診療所を営んでいる。
商人「肩こりがひどくって……」
妻「少し触るわね」グイッ
商人「うっ……!」
妻「…………」
妻「ここ」プスッ
ある箇所に針を突き刺す。
商人「!!!」ビビビッ
24:
商人「す、すごい! ウソみたいに肩が軽くなった!」グルグル
妻「でしょう」
商人「それにしても不思議なもんだ。針を刺すだけで、こんな効果が……」
妻「人体には色んな急所があって、それを針で直接刺激することでさまざまな効果が得られるの」
妻「今回は肩の急所を刺すことで、血行をよくしたのよ」
商人「へぇ〜」
妻「再発防止のために、日頃から肩をよくほぐすようにしてね」
商人「どうもありがとう! これで商売がはかどるよ!」
25:
老人「こんにちは〜」ヨタヨタ
妻「いらっしゃい」
老人「全身あちこちがオンボロになっちまってのう……ワシはもうダメじゃ……オシマイじゃあ……」
妻「そんなことないわ」
老人「かつては……“町の暴れん坊”と呼ばれたワシも……あとはしおれて死ぬだけかのう……」
老人「その針を、いっそ脳天に刺して楽にしてくれえ……」
妻「……じゃあ今日は特別にスペシャルコースよ」
26:
妻「…………」
シュババババッ
グササササッ
老人の全身に針が突き刺さる。
老人「!!!」ビビビッ
老人「お……お……お……」
老人「ふぉおおおおおおおおおおお!!!」
老人「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
27:
妻「どう?」
老人「す、すごい……すごいぞ!」
老人「全身に活力がみなぎってきおった! なんじゃこれは!?」
老人「町の皆から恐れられ、慕われていた、あの頃に戻ったようじゃ……!」
老人「“町の暴れん坊”どころか下の棒までギンギンじゃわい!」
老人「ありがとう! ワシはまだまだ若いぞおおおおおおおおおお!!!」
ドドドドド…
妻「…………」
妻「やりすぎちゃったかな」
28:
……
大男「……とまぁ、こんなことあってよ」ガハハッ
妻「危なかったわね。木を切る時は気をつけないと」
大男「ホントだぜ! ま、俺にかかりゃ、あの程度の木を受け止めるぐらいたやすいけどよ」
妻「あなたもよ」
大男「え」
妻「あまり……ムチャしないでよ」
大男「おう、お前をまだまだ未亡人にはできねえしな!」
妻「まだまだじゃなく、一生なりたくない」
妻「それじゃ、木こりさんから頂いたキノコでソテーにしましょう」
大男「おほっ! 嬉しいぜぇ!」
29:
嫌な予感。
30:
ベッドに入り――
妻「今日もお疲れ様」
大男「お互いにな」
妻「今日は特別に、針刺してあげる」
大男「お、いいのか?」
妻「うん」
プスッ プスッ プスッ
大男「おお〜、安らぐぜ」
妻「ふふ……やっぱりあなたの体が一番やりやすいわ」
大男「なんで?」
妻「よく知ってるし……それに失敗したって、あなたの体は私の針くらいじゃ壊れないもの」
大男「ガハハ、信頼してくれてありがとよ!」
31:
― 町 ―
仕事が休みの日、夫婦は町に出かけていた。
大男「たまにゃ、二人で買い物ってのもいいもんだなァ!」
妻「そうね」
主婦「あら、こんにちは」
大男「ちわっす!」
妻「こんにちは」
主婦「お二人はいつ見ても仲が良くて、うらやましいわ〜」
大男「そうっすか? ガッハッハッハ!」
妻「…………」
33:
プスッ
主婦「むむむ!? あらら、腰の痛みがなくなって、背筋がシャキンと……」
大男「え?」
妻「…………」
大男「お前、まさか……」
妻「サービスよ」
34:
スタスタ…
ビュウッ!
女「あ、風で帽子が……!」
妻「…………」
妻「あなた、投げて」
大男「おう!」ガシッ
ブオンッ!
大男は妻を空中へ放り投げた。
女「えええええ!? 奥さんをぉぉぉぉぉ!?」
35:
パシッ
クルクルクル スタッ
妻「どうぞ」
女「あ、ありがとうございます……」
大男「ガハハ、いいことすると気持ちいいなぁ!」
妻「ホント」
スタスタ…
女「相変わらず、すごい夫婦だわ……」
36:
妻は投げ捨てるもの
37:
公園を通りがかる。
妻「シーソーがあるわ。乗りましょ」
大男「乗るって、俺とお前じゃ……」
当然、大男の方に傾くシーソー。
大男「こうなっちまうぞ。全然遊べねえ」
妻「これでいいの」
大男「へ? なんで?」
38:
妻「あなたの大きさや重さを感じられるから」
大男「…………」ポッ…
妻「あら、あなたも照れることあるのね」
大男「うぐぐ……」
少年「あの二人、なにが面白いんだろ?」
少女「さぁ……」
39:
― 酒場 ―
ワイワイ… ガヤガヤ…
大男「たまにゃ酒場で一杯ってのもいいだろ!」
妻「そうね」
チンピラ「だーかーらー、口うつしで俺に酒飲ませてくれよ〜ん」チューッ
看板娘「だから、うちの店はそういうサービスしてないっての! このドチンピラ!」
チンピラ「あぁん!? 客に向かってなんだその態度は!」
子分「そうっすそうっす!」
看板娘「あんたらのどこが客よ! 騒ぎばかり起こしてさ!」
大男「……またあいつらか。ため息が出るぜ」
妻「しょうがないわね」
40:
はよ
41:
支援
42:
大男「やめとけや、酒は楽しく飲むもんだぜ?」
妻「お酒は静かに飲むものよ」
チンピラ「あっ……出やがったな! デコボコ夫婦! いつもいつも俺らのジャマしやがって!」
大男「ジャマなのはお前の方だろうが。とっとと出てけ」
妻「ジャマじゃ、ジャムと違ってパンにも塗れないわね」
チンピラ「ゆ、許さねえ……! おい、やっちまうぞ! あいつら、ジャムにしちまえ!」
子分「へい!」
チンピラと子分が襲いかかってきた。
43:
ジャムになっちゃえー!
44:
チンピラ「喰らえぇい!」
バキッ!
大男「おお……いてて」
チンピラ「ちょっ……ぐらつきもしないのかよ……」
大男「お返しだ」
ゴンッ!
チンピラ「ぶぎゃあっ!」
軽いパンチで吹っ飛ぶチンピラ。
45:
読んでるぞ ちゃんと完走させてな
46:
子分「よくもやったっすねえ……!」
妻「…………」ヒュッ
プスッ
目の近くに針が刺さる。
子分「?」
子分「あ、あれ? 目がスゥーっとしたっす!」
妻「疲れ目によく効くツボを刺したの。どう?」
子分「スッキリしたっす! だけどあんたさんもアホっすね。喧嘩相手を治療しちゃうなんて!」
妻「……まだ分かってないようね」
47:
支援
48:
妻「私がその気になれば、目を刺せたってことよ?」
子分「あ……」
妻「失明してみる?」
子分「…………」ゾクッ…
目を見合わせるチンピラと子分。
チンピラ「ちくしょう、覚えてやがれぇぇぇぇぇっ!!!」
子分「夜道にゃ背後に気をつけるっすよぉぉぉぉぉ!!! あ、でも目はサンキュっす!」
スタコラサッサ…
看板娘「ありがとうございました!」
大男「ガハハ、いいってことよ!」
妻「またあのおバカたちが絡んできたら言ってね」
49:
支援
50:
酒場を出て――
ザワザワ… ガヤガヤ…
妻「町じゅうが賑やかね」
大男「年に一度の祭りが近いからなぁ」
大男「俺も広場に、ダンス用のお立ち台を作る役目があるしな!」
大男「祭り当日は、二人でたくさんダンスしたり、買い物したりしようぜ!」
妻「ダンスなんて……恥ずかしい」スタタンッタタンッ
大男「口とは裏腹に、ステップ刻んでますけど……」
…………
……
51:
はよ
52:
ある日――
― 町の広場 ―
町長の呼びかけで、住民が集められる。
町長「諸君、仕事や祭りの準備で忙しい中、集まってもらってありがとう」
町長「私も町長として、年に一度の祭りを心から楽しみにしている」
町長「しかしながら、近年は国内で盗賊や山賊による被害が相次いでおり……」
町長「町や村が壊滅的な被害を受ける事例も増えている」
町長「こういった状況を鑑み、我が町でもこのたび国立の警備隊を雇うことになった」
町長「それでは挨拶をどうぞ」
警備隊長「はい」
53:
タケコプター
54:
制服を着た警備隊員がずらりと並ぶ。
警備隊長「皆さん、はじめまして」
警備隊長「このたびは王国から派遣されるという形で、この町の警備を任されることとなりました」
警備隊長「こちらは副隊長です。物静かですが、頼れるのでどうぞよろしく」
副隊長「…………」ズンッ
妻「あの副隊長さん、あなたぐらい大きいわね」
大男「おいおい……まさか乗り換える気じゃ」
妻「バカなこと言わないで」
55:
警備隊長「町で行われる祭り、我々も楽しみにしております」
警備隊長「皆様が安心して祭りを楽しめるよう、町の安全をしっかり守っていきたいと思ってますので」
警備隊長「どうぞよろしくお願いします」
パチパチパチパチパチ…
町長「警備隊の皆さんには、空き施設を利用して作った詰所に駐屯してもらうこととなる」
ワイワイ… ガヤガヤ…
「へぇ〜、こりゃ頼もしいぜ!」 「町長もなかなかやるじゃん」 「制服がかっこいい!」
すると――
「ちょーっと、待った!!!」
56:
プレイバック
57:
町長「お前は……チンピラ!?」
警備隊長「君は?」
チンピラ「俺はよォ……よそ者っつうのが大嫌いなんだよ」
子分「ア、アニキ……」
チンピラ「この町はてめえらなんかいなくても、十分守れるぜぇ!」
チンピラ「てめえらみたいな頼りない連中はお断りだ! とっとと帰りやがれぇ!」
警備隊長「頼りない? ……なら試してみるといい」
チンピラ「おもしれえ……鼻血ブーにしてやらぁ!」
ブオンッ!
渾身の拳はあっさりかわされる。
チンピラ「あらっ?」
58:
支援
59:
ガシッ!
チンピラ「ぐっ……!」ドザッ
腕を取られ、押さえ込まれる。
警備隊長「私の腕は分かってもらえたかな?」
チンピラ「……とてもよく」
子分「アニキィ……」
ザワザワ…
妻「……できるわね、彼」
大男「ああ、こりゃ頼もしい奴らが来てくれたってもんだ!」
60:
妻かわいい
61:
はよ
62:
― 森 ―
大男「今日もはりきって働くか! ダンスのお立ち台には丸太がたくさん必要だしな!」
木こり「うん!」
順調に木を切っていき――
メキメキ… ズシン…
大男「よぉし、こんなとこにしとくか!」
木こり「…………」
大男「ん? どうした?」
63:
木こり「あ、いや……なーんか違和感を覚えてさ」
木こり「なんだろ……この感覚」
大男「どういう感覚だ?」
木こり「分からないけど……なにか妙な気分なんだ……。いつもとは違う森にいるような……」
大男「この森で異変が起こってるってことか?」
木こり「うーん……」
木こり「きっと気のせいだろう! 木こりなだけに! アッハッハ!」
大男「ならいいんだけどよ」
64:
大男が吉田沙保里に見えた
65:
大男と木こりのセリフ逆だろ
66:
― 町 ―
妻「あら商人さん、こんにちは」
商人「こんにちは!」
妻「肩はどう?」
商人「おかげさまで、肩が軽くて軽くて。両肩だけ、雲の上にあるような感覚ですよ!」グルグル
妻「想像すると怖いものがあるわね」
商人「今度の祭りでは、商人一同でド派手なマーケットを開きますから、期待してて下さい!」
妻「ええ、いっぱいお買い物するわ」
67:
警備隊も町内を巡回している。
隊員A「荷物を家まで運んであげようか?」
老婆「ありがとうねえ……」
隊員B「この町で、裏道みたいなのはあるかな? 悪者が逃げ込みそうな……」
子供「んーとねー」
妻(彼らもよくやってくれてるわね)
68:
……
……
ヒュゥゥゥゥ…
町に一人の剣士が現れた。
黒剣士「…………」ザッザッ…
町民A「な、なんだあいつ……?」
町民B「全身黒ずくめで……不気味な野郎だぜ」
69:
― 酒場 ―
看板娘「い、いらっしゃいませ」
黒剣士「…………」
子分「うわっ……ヤバそうなのが来たっすね。こういうの久々っす!」
チンピラ「黒ずくめの剣士……あいつは……!」
子分「知ってるんすか?」
チンピラ「よその町の情報通から、聞いたことがある」
チンピラ「ヤツは昔、通称≪死神部隊≫っつう国王直属の汚れ仕事ばかり請け負う部隊を率いてたらしい」
子分「汚れ仕事って? ドブ掃除っすか?」
チンピラ「ちげえよ! 暗殺だとか、破壊工作だとか、そういうやつだよ」
子分「ひえ〜、おっそろしい!」
70:
チンピラ「だが、これからの世に血なまぐさい連中は不要だってんで、その部隊は解体された」
チンピラ「ようするに、お払い箱にされたわけだ。ところがだ」
子分「ところが?」
チンピラ「あの黒い剣士は、血の臭いや人殺しのスリルを忘れられず……今も各地をさまよってやがるんだ」
チンピラ「奴が来るところには、必ず災いが起こるっていうぜ」
子分「マジっすか……! だとしたら、この町もヤベェじゃないすか!」
チンピラ「ああ……ヤツはなんか企んでるはずだ」
看板娘「ご、ご注文は?」
黒剣士「…………」
黒剣士「……ミルク」
看板娘「へ? あ……ミルクですか?」
黒剣士「ああ……頼む」
71:
結構登場人物が増えたな
72:
チンピラ「おいおいお〜い! 酒場でふざけた注文してんじゃねえよ!」ガタッ
子分「ちょっ、アニキ! ヤバイっすよ!」
黒剣士「……ん」
チンピラ「あんたのことは知ってるぜ。昔ヤバイ仕事してたってな」
チンピラ「だけどミルク頼むなんざ、どうやら噂に尾ヒレがついた、とんだお魚野郎だったようだな!」
チンピラ「お魚さんだから、酒場は酒飲む場所ってことも知らねえのか?」
黒剣士「…………」
チンピラ「酒の飲み方知らねえんなら、俺がムリヤリ流し込んでやろうか、あ?」ガシッ
乱暴に胸ぐらを掴む。
73:
チャキッ…
チンピラ「え」
喉元に、切っ先が突きつけられる。
黒剣士「喉に穴開けて、そこから酒を流し込んでやろうか?」
チンピラ「…………」ゾクッ…
チンピラ「す、すみませんでした……」
すごすご引き下がるチンピラ。
チンピラ「ありゃあ、俺らの手に負える奴じゃねえ……」
子分「アニキィ……これで三連敗っすよ」
チンピラ「うるせえ!」
74:
酒場の外では――
ドヨドヨ… ヒソヒソ…
町民「あ、大男さん!」
大男「みんな集まってどうした? なんかあったのか?」
町民「今、酒場に不気味な剣士が来てて……みんな怖がってんだよ」
大男「不気味な剣士……?」
妻「気になるわね」
町民「あっ、出てきたぞ!」
ドヨドヨ…
黒剣士「…………」ザッ
75:
黒剣士「……ん」
大男「…………!」
妻「…………ッ」
黒剣士「はじめまして」
大男「お、おう」
黒剣士「お前たちも武器を持ってるようだな。お前は斧か」
大男「ああ……これでも木こりなんでな」
黒剣士「酒場でケンカを売られて、少々気が立ってるんだ。相手してもらおうか」チャキッ
大男「……来やがれッ!」
黒剣士の一閃に、斧で応戦する。
キィンッ!
76:
あげ
77:
大男「だりゃっ!」ブオンッ
ガキンッ!
黒剣士「…………ッ!」ブワッ
斧を受け止めた黒剣士が、体ごと飛ばされる。
黒剣士「パワーは凄まじい……だが」ダッ
ギンッ! キンッ! ――ギィン!
大男「うおおっ……!(はええ!)」
黒剣士「力でぶつからず、こうやって技とさで攻め立てれば――」
79:
――ピタッ!
大男の顔面に刃が寸止めされる。
黒剣士「……こうなる」
大男「うぐ……!」
ドヨドヨ…
「マジかよ!」 「大男さんが!」 「メチャクチャ強え……!」
妻「…………」
80:
期待を込めてage
82:
妻「次は……私ね」
黒剣士「来い」
ヒュババババッ
両手から針を投げつけるが――
黒剣士(針は……二十本か)
ビュオッ!
一振りで斬り払われる。
妻「…………ッ」
83:
妻だけ世界観がNARUTO
84:
妻「まだよ」
ヒュバババババッ
ビュオッ!
黒剣士「針の狙いは正確無比……だが、パワーがない」
黒剣士「これではいくら投げても、私の急所に刺さることはないな」
妻「くっ……」
子分「アニキ見て下せえ! デコボコ夫婦ですら子供扱いっすよ!」
チンピラ「じゃあ、俺が負けるのもしょうがないってことだよね」
子分「情けなすぎるっすよ、アニキィ!」
85:
ピピーッ! タタタッ…
隊員A「コラーッ、なにをやっている!」
隊員B「やめないかーっ!」
巡回していた警備隊が駆けつける。
ザワザワ…
警備隊長「この騒ぎはいったい?」
大男「あ、いや……騒ぎってほどのもんじゃないけどよ……」
妻「ごめんなさい」
警備隊長「そちらの剣士さん、よろしければお話を聞きたいのですが」
黒剣士「…………」
86:
期待あげ
87:
黒剣士「この町に宿はあるか?」
町民「あ、あっちに……」
黒剣士「そうか」ザッザッザッ
立ち去っていく黒剣士。
警備隊長「あ、待ちたまえ! ……まったく」
ザワザワ… ドヨドヨ…
妻「大丈夫?」
大男「ああ、ケガはねえさ」
大男「それにしても……嵐が来る予感がしてきたな」
妻「うん、この町で何か起こるかもしれない」
88:
ここまで導入か
期待age
89:
数日後――
― 広場 ―
ワイワイ… ガヤガヤ…
大男「おぉ〜、だいぶ出来上がってきたな!」
大工「ああ、あんたらがいい材木用意してくれてるおかげだよ」
大男「へへへ、いいお立ち台を作ってくれよ! 俺が思い切り踊っても壊れねえくらいのな!」
大工「任せときなって!」
トンテンカン…
祭りの主役となる、お立ち台が出来上がっていく。
90:
― 診療所 ―
妻「肩と腰がだいぶ悪いわね」
中年「やっぱり……いつまでも若くないなぁ」
妻「…………」
プスッ プスッ プスッ
中年「き、きくぅぅぅ〜! きくぅぅぅぅぅぅぅん! たまらぁぁぁぁぁん!」
妻(私としたことが……ちょっと強く刺してしまったわ)
妻(動揺してる……)
91:
支援
92:
……
― 家 ―
大男「今日あたり……来るんじゃねえか?」
妻「うん、そんな予感がする」
コンコン…
ノックの音。
妻「……来たわ」
大男「俺が開けるぜ」
93:
見てるぞ
94:
ドアを開くと――
黒剣士「…………」
大男「やっぱり……」
妻「来ると思ってたわ」
大男「お久しぶりです……隊長」
妻「上がって下さい」
黒剣士「失礼する」
95:
やっぱりな
少し話が見えてきた
96:
ご隠居様だったか
97:
妻「お飲み物は?」
黒剣士「ミルク」
大男「相変わらず、酒は飲まないんすね」
黒剣士「アルコールは思考力・判断力・身体能力を低下させ、致命的な事態を招きかねないのでな」
大男「ガハハ、隊長らしい答えだ!」
大男「――にしても、≪死神部隊≫が解散してから、何年経ったか……」
黒剣士「その呼び方は好きじゃないが……陛下の『自由にしてくれ』というお達しを受け、我らは解散」
黒剣士「メンバーは皆それぞれ、今では普通人として生きている」
黒剣士「部隊があった頃は、部下たちにおよそ人間らしい生活をさせることはできなかったが」
黒剣士「お前たちのように、平和に暮らしてる姿を見ると、私も嬉しいよ」
98:
支援あげ
99:
妻「ミルクです」
黒剣士「ありがとう」ゴクッ
大男「酒は飲まずいっつもミルクでしたよね」
黒剣士「うむ……王国の研究でもミルクは栄養面で優れており、特に骨を丈夫にする成分が豊富だと分かってきた」
黒剣士「クリーミィな飲み心地は精神に癒やしを与え、リラックスさせる効能を持ち、さらに……」
大男「あ、もう語らなくていいです!」
黒剣士「そうか、残念だ」
妻「隊長はミルクを語ると、すぐ早口になるわね」
100:
まさかのミルクオタク
101:
得意な話題は超早口
102:
大男「こないだは完敗でしたよ」
黒剣士「久しぶりに会ったので、少し稽古をつけたくなってしまった」
黒剣士「お前たちも現役を退いたとはいえ、戦闘能力は保てていて何よりだ」
大男「ガハハ、こりゃどうも! ま、今も鍛えてるんで!」
妻「あの頃は……隊長に何度殺意を抱いたか分からないわ」
大男「まったくだな! 毎日のように殺されかけてたしよ!」
黒剣士「いや、ホントすまん」
103:
大男「隊長は……今も陛下の命で働いてるんですよね?」
黒剣士「ああ……国内の賊を討伐したり、悪事を働く公人に制裁を加えたりしている」
黒剣士「おかげで、一部からは“災いを呼ぶ剣士”などと噂されるようになってるよ」
大男「そりゃあんたが行く所には災いが起こりますよねえ」
大男「なんせ、災いが起きそうなところに行ってるわけですから」
妻「お辛い立場ね」
黒剣士「だが……今の立場も決して嫌いではない」
黒剣士「私が訪れた町は、みんな私を恐れて警戒するようになるから」
黒剣士「そのおかげで、賊の襲撃に上手く対処できた、というケースもあるからな」
104:
まさかの夫婦の過去wwwwwwwww
105:
大男「そろそろ本題に入りましょうか。隊長はどうしてこの町に?」
黒剣士「今、私が追っている連中は二つ……。一つは盗賊団だ」
妻「盗賊……」
黒剣士「通称≪劇団≫、手練れが集まった凶悪な盗賊団だ」
大男「なんすか、その劇団ってのは」
黒剣士「手口が独特な連中でな」
黒剣士「例えば行商団に化けたり、サーカス団に化けたりして村や町を襲う」
黒剣士「聞けば、この町は祭りが近いんだろう? そこを狙って襲撃してくる可能性がある」
大男「悪趣味な連中だぜ……」
妻「気をつけなきゃいけないわね」
黒剣士「そして、もう一つが――」
106:
見てるぞ はよ
107:
黒剣士「≪警備隊≫だ」
大男「えっ!?」
妻「どうして……」
黒剣士「警備隊は今までにもいくつかの町に派遣されたそうなのだが……」
黒剣士「国のお墨付きを受けているのをいいことに、市民へ恐喝・暴行を働いてる疑いがある」
黒剣士「そこで私は奴らの悪行を確かめ、陛下に報告するように命じられている」
黒剣士「そうすれば、警備隊は解体されるだろうな」
大男「頼れる奴らだと思ったが……とんでもねえな!」
妻「とりあえず、目下のターゲットは警備隊というわけね」
黒剣士「そういうことになる」
109:
黒剣士「もちろん、これらの仕事は私一人でこなすつもりだが……」
黒剣士「元部下のお前たちがこの町にいたのは幸運だった」
黒剣士「もし、何か気になったことや、気づいたことがあったら、私に報告して欲しい」
大男「分かりました!」
妻「そうします」
黒剣士が家を出て――
大男「隊長は……相変わらずだったな」
大男「俺たちに普通の暮らしをさせてくれてるのに、今も国のために血にまみれてる」
妻「あの人は……本当は誰よりも優しいものね」
大男「しっかし、盗賊に警備隊……このまま何も起きなきゃいいんだけどよ……」
110:
劇団が警備隊に化ければ最恐ということだな!
111:
まさかの警備隊wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
112:
……
それから祭りまでの日々は――
大男「おっ、チンピラ、お前もお立ち台作りを手伝ってんのか」
チンピラ「ケッ、まぁな」
子分「俺たちも祭りは楽しみっすから!」
看板娘「いっつも散々迷惑かけてる分、サボらずしっかり働きなさいよォ!」
チンピラ「へいへい!」

老人「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドドドドドッ
孫娘「おじいちゃん、待ってーっ!」タタタタタッ
妻「まだ元気があり余ってるのね……」
113:
大男「祭りに出る露店もだいぶ出来てきたな!」
妻「ホントね」
商人「当日はジャンジャンお買い物して下さいよ! お安くしときますから!」

町長「祭り当日の警備はぬかりなくお願いしますぞ」
警備隊長「お任せ下さい」
警備隊長「当日の警備体制を今一度確認するぞ!」
副隊長「…………」
「はいっ!」 「はいっ!」 「はいっ!」
114:
大男「隊長の話を聞いてから、俺もそれとなく警備隊の奴らを見張ってるが……」
大男「特に問題を起こしてる様子はねえな」
妻「そうね」
大男「心を入れ替えたってんなら何よりだが……。それより、祭りが楽しみだぜ!」
妻「私もよ」
大男「じゃあ今夜は……お前を抱きしめてやるぜぇ!!!」
妻「ダメ……壊れちゃう」
何事もなく過ぎていった――
115:
スレタイ回収はやくね
116:
祭り前日――
― 森 ―
大男「明日は祭りだし、今日は木を切らず、のんびりキノコ採りでもしようぜ!」
大男「頼むぜ、名人!」
木こり「うん……」
大男「なんだよ、やっぱり違和感があるのか?」
木こり「そうなんだよ……。いずれ消えると思ってたけど、全然消えないんだ……。どうなってんだろ」
大男「だったら今日は徹底的に原因を突き止めてみようぜ!」
117:
“違和感”の正体を探る二人。
ザッザッザッ…
大男「こっちの方は殆ど来たことがねぇなぁ」
木こり「ここらへんだ……」
大男「…………」
大男(たしかに……よぉく見ると、なにか埋められたような跡があるな)
大男「よっしゃ、俺が斧で掘ってみるぜ。お宝だったら山分けな!」
木こり「そんないいもんじゃないと思うけど……」
118:
大男「ちょいと離れてな」
木こり「うん」ササッ
大男「ぬううう……!」
大男「おぉりゃぁっ!!!」
ドバァッ!!!
土が一気に掘り返される。
木こり「すごい……噴火みたいだ!」
119:
wKTK
120:
大男「これは……!」
木こり「ひっ……!」
土の中には大量の――
大男「死体だ……!」
木こり「ど、ど、どういう……こ、こ、こと……!?」
…………
……
123:
……
……
夜――
― 警備隊詰所 ―
警備隊長「…………」
警備隊長「いい月夜だ」
警備隊長「動きやすく、かつ動きは察知されにくい」
警備隊長「町民たちはきっと、明日の祭りを楽しみに、ぐっすり眠ってることだろう」
124:
警備隊長「全員、準備はいいか?」
隊員たちがうなずく。
警備隊長「よし、ではやかに仕事に移る」
警備隊長「スムーズかつ残虐に、町民どもを地獄に叩き落としてやれ」
警備隊長「財産を奪い、なるべく大勢を殺し、最後には全て焼き尽くす。いつも通りにな」
副隊長「…………」
隊員A「全員、この町の地形は裏道までバッチリ抑えてますからね」
隊員B「金のある家ない家も把握済みです」
警備隊長「では、ゆく――」
125:
はよはよ
126:
支援
127:
警備隊長「――む」
黒剣士「ここから先へは通さん」
大男「まさか……お前らが盗賊だったとはな」
妻「どうりで隊長がいう、“悪さする警備隊像”と食い違いがあるわけだわ」
三人が立ちはだかった。
129:
警備隊長「……なぜ分かった?」
大男「ついさっき、俺のダチのおかげで、森の中で大量の死体を発見した」
大男「身ぐるみひっぺがされた、素っ裸の死体をな」
大男「お前らが殺し、入れ替わった……“本物の警備隊”のなァ!」
警備隊長「……ほう」
警備隊長「絶対分からぬよう埋めたはずだったのに、大したものだ」
黒剣士「お前たちは盗賊団、通称≪劇団≫だな?」
警備隊長「その通り。こうして仕事前に見破られたのは初めてのことだ」
130:
すまんかった
131:
黒剣士「何かに化け、人々の信頼を得て、略奪をする……。どうしてこんな真似をする?」
警備隊長「私はね……幸せの絶頂にある人間が、そこから一気に墜落するのを見るのが大好きでね」
警備隊長「いつだったか、サーカス団を装い、サーカスが開かれるのを楽しみにする村人を皆殺しにしたが」
警備隊長「実に素晴らしい喜劇となった……」
警備隊長「今回も、頼もしい警備隊に、よりによって祭りの前日に殺される町民の顔を是非とも拝みたかったんだ」
黒剣士「……聞いた私がバカだった」
黒剣士「国の平和のため……貴様らは全員仕留める」チャキッ
大男「おうっ!」バッ
妻「ええ」サッ
武器を構える。
132:
見てるぞ見てるぞ
133:
警備隊長「事前に我々のことを察知していたのに、たった三人でやってきたのは」
警備隊長「住民を巻き込みたくないからだろうが……我々もナメられたものだ」
警備隊長「我々≪劇団≫は日々の鍛錬も欠かしてはいない」
警備隊長「お前たちはすぐ血祭りに上げ、すぐこの町を血染めの舞台にしてやろう」
警備隊長「かかれ」
ザザザッ…
黒剣士「集中しろ」
大男「ピリピリしてきたぜぇ!」
妻「昔を思い出すわね」
134:
支援
135:
やったれ
136:
はよ
137:
隊員A「喰らえッ!」ビュオッ
ギィンッ!
黒剣士「はっ!」
ズバッ!
隊員A「ぐ、あァ……ッ!」ドサッ…
一太刀で切り捨てる。
黒剣士(今の斬り込みの鋭さ……確かに盗賊のレベルではないな)
黒剣士(部下がこれほどなら……首領の強さも相当のものと見るべきだろう)
138:
無言の副隊長が気になる
139:
大男「ぬがりゃあっ!!!」ブオンッ
ガシュッ!
隊員B「ぐぎゃあっ!」
妻「お先真っ暗にしてあげる」ヒュババババッ
グササササッ
隊員C「いぎゃぁぁぁぁ! 目にぃぃぃぃぃ!」
警備隊長(三人とも、明らかに戦い慣れしている)
警備隊長(あの黒ずくめの剣士でもしやと思ったが、こいつらあの≪死神部隊≫出身か)
警備隊長(だとするなら――)
140:
警備隊長「やめ」
ピタッ…
盗賊団の攻撃が止まる。
黒剣士「どうした? 怖気づいたか?」
警備隊長「ここであまり犠牲を出すと、略奪劇を楽しめなくなる。得策ではない」
警備隊長「よって各自バラバラに散開し、町で略奪を開始しろ」
警備隊長「そうすれば、数で劣るこいつらでは手の打ちようがなくなる」
黒剣士「な……!」
141:
黒剣士「させるかッ!」
警備隊長「無駄だ。たった三人で、散らばる我らをどうやって追いかける?」
警備隊長「我らの本業は盗賊だ……数人町に入り込めれば、面白いように蹂躙できる」
大男「…………」ニヤッ
警備隊長「なにを笑っている」
大男「さっきお前は、“ナメられたものだ”っていってたな」
大男「だが、俺たちを……この町をナメてるのは、お前の方なんだよォ!」ブオンッ
凄まじい勢いで、斧を地面に叩きつける。
ドゴォンッ!!!
142:
ワアァァァ……! ワアァァァ……!
「今の音は……」
「合図だ!」
「こっちだ!」
ドドドドド…
警備隊長「……なんだとォ!?」
143:
sien
144:
チンピラ「うおおおお! 主役が登場だぜぇ!」
子分「準主役の登場っす!」
看板娘「ジャジャーン!」
木こり「僕たちも……戦うよ!」
武器を持った大勢の町民が駆けつけてきた。
警備隊長「なんだこいつらは……!」
大男「俺たちはな……死体を発見した後、集められるだけ人を集めて、ちゃーんと話してたんだよ!」
大男「隊長や俺ら夫婦の経歴、お前らの正体、全部な!」
妻「それで、どうするか聞いたの」
妻「もちろん、最初は町の人には避難してもらうことになった……」
145:
まさかの急展開
146:

チンピラ『俺たちも……戦おうぜ!』
子分『アニキ!?』
チンピラ『だってよ、あんたら三人だけに任せておけねえだろ!』
黒剣士『しかし……危険すぎる。避難した方が……』
木こり『それに≪劇団≫って連中は賢いんだろう? みんなが避難したら絶対気づかれるよ』
看板娘『うん、そうなったら何してくるか分からなくなっちゃう!』
商人『うむ、それだったらいっそ迎え撃った方が安全かもしれない……』
黒剣士『うーん……だが……』
大男『大丈夫ですよ、隊長!』
妻『ええ、この町の人達はヤワじゃないわ』

148:
チンピラ「いいか、みんな! 倒そうとすんじゃねえ! 奴らを邪魔してやるんだ!」
ワァァァァ……! ウオォォォォ……!
ガンッ! バキッ! ザシュッ!
町民たちは、盗賊団を散らばらせないように戦う。
黒剣士(死人が出なければいいが……)
大男「隊長ッ!」
妻「町のみんなは私が針でサポートする」シャキンッ
黒剣士「うむ、分かった……。町民を信じよう!」
149:
ずしおうまると互角に渡り合う村人を思い出した
150:
ワァァァ… ワァァァ…
警備隊長「どうやら……劇に少々狂いが生じたようだ。いいだろう、相手になってやる」
警備隊長「お前も演技をやめていいぞ」
副隊長「…………」
副隊長「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
巨漢が吼える。
大男「隊長……あの野郎は俺が倒します!」
黒剣士「ああ……私が首領をやる」
黒剣士vs警備隊長、大男vs副隊長の戦いとなった。
151:
――ギィンッ!
黒剣士「ぬっ……!」
警備隊長「一対一なら勝てると踏んだのだろうが、甘く見たな」
黒剣士(やはり……強い!)
キィン! ギィン! シュバァッ!
ハイレベルな斬り合いをする両者。
大男「おおりゃあっ!!!」
副隊長「ガアッ!!!」
ガツンッ!
ミシミシ…
斧と金棒がパワフルにぶつかり合う。
152:
熱い展開だ
支援
153:
支援
154:
町民たちは互いが互いを守るように戦い、どうにか奮戦していた。
木こり「このぉっ!」ザシッ!
チンピラ「だりゃあっ!」ドカッ!
隊員D「そこだッ!」ブオンッ
子分「うわわっ! こっち来たっす!」
グササササッ
隊員D「あ、が……」ドサッ
顔じゅうに針が刺さり、崩れ落ちる。
子分「た、助かったっす!」
妻「町の人たちに……死人は出さない」
155:
妻「お爺さん、お願い」シュバババッ
グサササッ
老人「むむむ……若い頃のパワーがよみがえって……!」
老人「ふぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」ブオオンッ
ドゴォンッ!
隊員E「ぐぎゃあっ!」
アッパーカットで敵をふっ飛ばす。
町民A「強っ!」
町民B「奥さんの針ドーピングは効果テキメンだな!」
157:
大男「どぉりゃあっ!」
副隊長「ガアッ!!!」
ガァンッ!
斧と金棒が押し合う。が――
副隊長「ガオアアアアアアアッ!」グググ…
大男「ぐうう……ッ!」ズズズ…
パワー負けする大男。
黒剣士(あの巨漢、理性がまるでない分、己のパワーをフルに発揮できるようだな)キィンッ!
警備隊長(ククク、奴は知能はないが、≪劇団≫の切り札……負けるはずがないッ!)シュバッ
158:
副隊長「ガアッ! ガアッ! ガアアアッ!」
ドガッ! ガッ! ガツンッ!
大男「こなくそぉ……!」
大男(なんつう馬鹿力だ……俺がパワーで押されるなんて……!)
副隊長「ガオオオッ!」ブオンッ
大男「ちいっ!」ババッ
妻「……あなた」
大男「!!!」
159:
妻「……ファイト」ボソッ
大男「…………ッ!」
大男「うおおおおおおおおおお!!!」
副隊長「ガァ!?」
大男「うぅぅぅをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ドガァンッ!
斧が金棒を跳ね返す。
副隊長「ガアア……ッ!?」ヨロッ…
160:
支援
161:
大男「悪いな……俺にだって、100%以上の全力を出す方法はあるんだぜぇ!!!」
副隊長「ガ……ッ!」
巨大な斧が、副隊長の頭を――
ザクゥッ!
副隊長「ガァッ!?」
副隊長「ガ……ガ……ガァァ……」ズゥン…
大男(ずっといいように利用されてたんだろうが……せめて安らかに眠れよ)
警備隊長「……バカなッ!? くそっ……役立たずがッ!」
黒剣士(昔からそうだった……)
黒剣士(彼女の声援を受けると、とてつもない怪力を発揮していたな)
162:
愛は勝つ!
163:
ザシュッ!
警備隊長「うぐっ……!」ヨロッ…
黒剣士「劇のシナリオが……だいぶ破綻してきたようだな」
警備隊長「…………ッ!」
黒剣士(たしかに手強いが、剣筋は見切った……一気に仕留める)ジリ…
警備隊長「ク、ククク……」
黒剣士「?」
警備隊長「認めよう……お前は私よりも強い。このまま続けても勝てんだろう……」
警備隊長「だから――」ニタァ…
ダッ!
突然、あさっての方向に駆け出す。
164:
警備隊長「一人ぐらい道連れにしてやる!」ビュオオッ
看板娘「――え」
黒剣士「やめろッ!」ダッ
警備隊長(……やはりスキを見せたッ!)ビュオッ
ザシィッ!
足に一太刀が入る。
黒剣士「ぐう……ッ!」
看板娘「黒剣士さんッ!」
ザワッ…
165:
まさかの逃亡 ワラス
166:
警備隊長「さっき、町民どもが駆けつけてきた時、お前だけは心配そうな顔をしていた……」
警備隊長「“できれば彼らを巻き込みたくなかった”って感じのツラをな」
警備隊長「あれでピンときたんだ」
警備隊長「冷酷冷静を装ってるが、本質は“弱者を見捨てられない”タイプの男だと」
黒剣士(私としたことが……なんという不覚!)
黒剣士「だが……足の傷ぐらいで私に勝ったと思うな……!」チャキッ
警備隊長「その通り。これでもまだ、私とお前の実力差は埋まってないだろう。だから――」
警備隊長「逃げる」
黒剣士「は……?」
167:
警備隊長「逃げて逃げて逃げて……お前たちの手の届かないところまで逃げて」
警備隊長「徹底的に弱者を狙い、殺し、奪い、焼き尽くし……」
警備隊長「今日の屈辱をバネに、なるべく大勢の人間を不幸にできるような生き方をしてみせよう」
警備隊長「こういう第二幕も悪くない」
黒剣士「まだ……部下も残っているんだぞ! それなのに逃げるのか!」
警備隊長「町民相手に劣勢のようだし、奴(副隊長)を失った今、逆転も望めん」
警備隊長「誠に残念だが、≪劇団≫は今日で解散だ」
警備隊長「では」バッ
なんのためらいもなく、逃げ去ってしまった。
168:
ワァァァァ… キンッ! ギィンッ! ウォォォォォ…
黒剣士「…………!」
大男「隊長ッ! 大丈夫ですか!?」
黒剣士「二人でヤツを……追えッ! 絶対に逃がすなッ!」
黒剣士「ヤツを倒せるのはもはや……お前たちしかいないッ!」
大男「分かりました!」
妻「分かりました」
ドドドッ… タタタッ…
黒剣士「すまん……頼むぞ……」
黒剣士(私は……残る賊どもを始末せねば!)チャキッ
169:
……
……
町外れ――
タタタッ…
警備隊長(追ってきているのは……あの夫婦か)
警備隊長(私も傷を負ってるし、このまま逃げ切るのは難しい、か)
なんとか追いすがる夫婦。
妻「そこよ」シュババババッ
グササササッ
警備隊長「ちっ……」
行く手を遮るように、針が地面に刺さる。
170:
そして本当は黒剣士は賊の仲間定期
171:
警備隊長「…………」
大男「追いついたぜぇ!」
妻「あなたは逃がさない」
警備隊長「酒場の喧嘩で、お前たちの実力・戦術は把握している」
警備隊長「どちらもあの黒い剣士に比べれば……数段劣る。私の相手ではない」
警備隊長「二人まとめて始末してやる」チャキッ
173:
一方、町民たちは――
ザンッ! ギャァァァ… ドサッ…
黒剣士「ふぅ……これで全員か」
木こり「ひえええ……残ってた奴ら、ほとんど一人で倒しちゃったよ」
看板娘「あの足で……あそこまで動けるなんて……」
子分「やったっす! やったっす!」
チンピラ「だがよ……まだあのニセ警備隊長が残ってるぜ」
チンピラ「あんたと互角にやり合ってた奴に、デコボコ夫婦で勝てるのかよ?」
黒剣士「…………」
174:
黒剣士「もし、あの二人が一人ずつ挑んだとしたら、難しいだろう」
黒剣士「二人とも長所短所がハッキリしすぎているからな。私としてもやりやすい相手だ」
チンピラ「ダメじゃねえか!」
子分「それじゃ今頃、返り討ちにされてるんじゃ……」
黒剣士「だが――」
黒剣士「もし、あの二人が連携を組んだら――」
黒剣士「仮に私がもう一人いて、二対二だとしても……やりたくないな」
チンピラ&子分「……え!?」
175:
やっと追い付いた
176:
はよ 助けに行けよ
177:
マンガで読みたい
178:
……
大男「いくぜぇ!」
ドゴォンッ!
地面を殴りつけ、土と石をまき散らす。
警備隊長(下らん! こんなもの喰らうと――)
土に紛れ――
グササササッ!
警備隊長「ぐああああっ……!?」
警備隊長(は、針……!?)
179:
警備隊長「おのれぇ!」
警備隊長(先にでかいのから仕留め――)ダッ
ヒュンッ
針が飛ぶ。
警備隊長「うおっ!」サッ
大男「だりゃっ!」
ブオンッ!
警備隊長「くうっ!」ガキンッ
斧と針の流れるようなコンビネーション。
警備隊長(なんだこいつら……まるでお互いどう動くか分かってるかのような……ッ!)
警備隊長(動きがさっきより生き生きしてる……ッ!)
180:
みてるぞ
181:
警備隊長「――くそぉっ!」バッ
警備隊長(落ち着け……距離を置いて深呼吸だ……。連携させなければ、勝てる相手だ……)スゥゥゥ…
妻「あなた」
大男「おう」ガシッ
大男は妻を掴むと――
警備隊長(よし、呼吸が整って――)コォォォ…
ブオンッ!
投げた。
警備隊長「は!?」
182:
ドゴォッ!
警備隊長「ぐがっ……!」
投げられた妻をまともに喰らい、よろめく。
警備隊長「自分の妻を投げるとか……イカれ、てんのか……!?」
妻「あら私にとって、自分の夫に投げられるのはこの上ない幸福よ」
しかも――
警備隊長「体の……動きが……!」ミシ…
妻「ぶつかった瞬間、針をたっぷり刺しておいたわ。刺し放題だったから」
大男「ガハハハッ! さっすが、俺の嫁!」
警備隊長「あ……ああああ……!」ギシギシ…
183:
最強夫婦だな
184:
何という攻撃方法wwwwwwwwwwwww
ビー・バップ・ハイスクールを思い出した
185:
大男「お前のくそったれ演劇も、とうとうフィナーレの時が来たようだぜ」
警備隊長「ひ、ひいい……」
妻「最後の台詞は……あなたの悲鳴ね」
警備隊長「や、やめ……」
大男「うおりゃぁぁぁっ!!!」ブオンッ
警備隊長「やめてくれええええええっ……!!!」
ズガンッ!!!
怒りの斧が、盗賊団≪劇団≫首領の頭を粉砕した。
186:
大男「……終わったな」
妻「……うん」
大男「不謹慎だがよ、久々にお前と一緒に戦えて楽しかったぜ」
妻「私もよ」
…………
……
187:
エンディングか?
188:
祭りは無事開催された。
町長「私が至らなかったばかりに、この町を危機に陥れてしまって、本当に申し訳なかった」
町長「町を救ってくれた黒剣士殿、そして戦いに参加したという住民たちには、いくら感謝してもし足りない」
町長「犠牲になった本物の警備隊については、丁重に弔わせてもらった」
町長「さて……こんな事件があったからこそ、今年の祭りは今までで一番の物にしたいと思う!」
町長「さあ、町をあげて、大いに盛り上がろうではないか!」
町長「祭りを楽しんでくれ!」
ワアァァァァァァ……!
189:

おもろかったわ
190:
まだ終わってないだろ
191:
町中至るところに店が並ぶ。
ワイワイ… ガヤガヤ…
商人「さあ、いらっしゃい、いらっしゃーい! どれも安いよー!」
町民たちが賑やかに談笑する。
老人「ワシのアッパーで敵が三人も吹っ飛んだんじゃ!」ブンッ ブンッ
孫娘「おじいちゃん、かっこいい!」
町民A「誇張じゃないのが恐ろしい……」
町民B「ああ……」
192:
大男「ガッハッハ、酒がうめえや!」グビグビ
妻「ホント」チビ…
黒剣士「私はミルクを……」
チンピラ「へへへ、黒剣士さん! たまには酒飲んだらどうだ? 別に飲めねえわけじゃないんだろ?」
子分「そうっすよ〜、もう盗賊はやっつけたんすから!」
黒剣士「うむ……たまには飲んでみるのもいいか」
看板娘「すぐお持ちします!」
193:
……
黒剣士「ウ〜イ……私だってぇ、ホントはもっと日の当たる仕事してえよ……」
黒剣士「国のため働いてるのに死神呼ばわりって……ひどすぎると思わんか!? 思うだろ!?」
チンピラ「うんうん……思います思います……。大変ですねえ……」ハァ…
子分「めっちゃ絡み酒っすねえ、この人……」
大男「そういや、隊長は飲むとこうなるんだった……」
妻「すっかり忘れてたわ」
黒剣士「おい、大男ッ!」
大男「え、なんすか」
黒剣士「お前ら……いっちょ夫婦らしいとこ見せてみろ! これは隊長命令だァ!」ヒック
妻「もう隊長じゃないでしょうに」
黒剣士「うるへえええええ! なんかやれ! ほれ、早く早く!」
195:
タイトル回収か
196:
大男「じゃあ……二人でダンスすっかぁ!」
妻「そうね」
大男「俺がリードするぜぇ!」ガシッ
妻「お願い」
お立ち台で、曲に合わせてダンスを披露する二人。
ヒューヒュー… ピーピー…
黒剣士「よっ、いいぞぉ〜! さっすが、部隊のエースだった二人だァ!」
チンピラ「あんたら、最高だぜ!」
子分「おぉ〜、息ピッタリっす!」
ワアァァァァァ……!
198:
数日間の滞在の後、黒剣士は――
大男「隊長、久しぶりに会えて嬉しかったっす!」
妻「お気をつけて」
黒剣士「お前たちも元気でな。次来れるのはいつになるか分からんが……」
黒剣士「次来た時は……そうだな、子供の顔ぐらい見せてくれ」
大男「ガハハハッ、そうします! さっそく作ります!」
妻「もう、あなたったら……」
199:
― 家 ―
大男「隊長も旅立って……一段落ついたって感じだな」
妻「そうね」
大男「んじゃあよ……お前のこと、抱きしめてもいいか?」
妻「……いいよ」
大男「本当か!?」
妻「うん」
大男「じゃあ、そっとな。壊れないように……」ギュッ
妻「…………」
200:
妻「……んふ」
大男「?」
妻「んふふふふふふ、もっと……もっと強く!」
大男「どうした?」
妻「骨をメキメキいわせるくらいに……! いっそ折れちゃってもいい……私を粉砕して……!」
妻「あなたの強さと大きさを……私の全身に感じさせてっ!」
妻「なにしてんの! もっと……もっと私を強く抱きしめてってばぁ!」
大男「…………!」
大男(壊れちゃうって……こういう意味だったのかァ!)
…………
……
202:
数ヶ月後――
― 町 ―
大男「よう、みんな!」
妻「こんにちは」
商人「おおっ、奥さんのお腹、だいぶ大きくなったねえ!」
木こり「これはきっと元気な赤ちゃんが産まれるよ!」
看板娘「うんうん、間違いない!」
大男「ガハハハッ、そういってもらえると嬉しいぜ!」
妻「ありがとう」
203:
チンピラ「ちなみに、どんな子供に育って欲しいんだ?」
大男「そりゃもちろん……」
大男「妻みたく、鋭く静かな子になって欲しいぜ!」
妻「夫のように豪快にパワフルに育って欲しいわ」
チンピラ「……方向性が全然ちげえ!」
子分「産まれる子には、プレッシャーがかかるっすねえ……」
やがて、妻は無事出産。時は流れ……
204:
どう閉じるんかいな???
はよはよ
205:
― 家 ―
妻「ご飯よ」
大男「おーい! 二人とも、本読むのやめてメシ食いに来い!」
娘「ワハハハ! メシだぁぁぁぁぁ!」ドタドタドタ
息子「もっと静かに歩きなよ。本もほっぽりだして……」
娘「いただきまぁぁぁっす!!!」
息子「いただきます」
夫婦の子供は、男女の双子であった。
206:
娘「うまぁい! お母さんのメシは最高だァ!」
息子「行儀よく食べないと叱られるよ。ほらフォークはちゃんと……」
妻「…………」
妻「娘はだんだんあなたに、息子はだんだん私に似てきた気がするわ」
大男「ガハハハ、いいじゃねえか! 元気に育ってくれりゃそれでいいんだ!」
妻「フフッ、それもそうね。私、とっても幸せよ」
〜おわり〜
207:
おつ
208:
乙でした
久々にSS読んだわ
209:
面白かったよ乙
211:
面白かった乙
212:

久し振りにSS読んだわ
213:
面白かった乙!
最近のVIPでは一番の傑作だと思う
マジでマンガで読みたい
214:
素晴らしい
良かった
215:
何というか良かったぞ過去編も読みたいな
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217:

この家族の将来が楽しみ
218:
おつおつ
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