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死者100人超えの噂も。イギリスで最も危険な小道と言われる「ブルームウェイ」とは?
2021年01月01日 ι コメント(21) ι 画像 ι 歴史・文化 ι #
イギリスで一番危険な小道 image credit:Wikipedia.org
その昔、イギリスの南東部エセックス州に位置するファウルネス島へ辿り着くには、引き潮になってできた干潟(ひがた)を歩く小道が唯一の道のりとされていた。
しかし、この小道は「イギリスで最も危険な道」と言われており、600年もの間に100人以上の死者を出したという話もあるという。『Oddity Central』などが伝えている。
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イギリスで最も危険な小道“ブルームウェイ”
イングランドの南東部に位置するエセックス州には、約600年前から海岸と同州ファウルネス島を結ぶブルームウェイ(Bloomway)と呼ばれる歩道が存在する。
1419年にできた6マイル(約9.7km)ほどのこの小道は、当時はファウルネス島までの唯一の道とされていたが、過去何世紀にもわたり100人以上の命を奪ってきた説があり、「イギリスで最も危険な小道」と言われているという。
ブルームウェイ(箒の道)という名は、その昔、小道と海面との区別のために箒(bloom)が所々に立てられていたことに由来しているが、現在は箒ではなく木のポールに変わっている。
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通常、ファウルネス島と海岸の間が引き潮になると、広大な干潟が現れる。天気の良い引き潮時には、そのポールを目印に小道を歩いていけば安全上問題ないが、道を外れると泥で覆われた深い穴や人を飲み込むのに十分な流砂など、あらゆる危険に晒される。
また、満ち潮と引き潮の時間を調べず、霧や雨が多い悪天候に小道を渡ろうとすると、木のポールを見失いやすく、途中で立ち往生し溺死する可能性も大いにあり非常に危険だ。
そのため、小道が始まる周辺エリアには複数の警告標識が立てかけられている。
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過去の死者数は100人以上?
この小道で命を落とした人々の記録は複数の歴史家によって残されているが、ファウルネス埋葬記録にも、1600年以降にブルームウェイで回収された66の遺体が記録されてある。
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この周辺で行方不明となり遺体が発見されていないケースを含めると、小道で犠牲になった人の数は100を超えるとも言われている。
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危険な小道という名で呼ばれるようになったブルームウェイの歩行者を減らすべく、道路橋が架けられたのは1992年のこと。以降、この小道を利用しているのは主に軍隊メンバーだそうだ。
しかし、小道が一般人に通行止めになったわけではないため、悪名高い歴史ある小道を歩いてみようというチャレンジャーたちは今も存在している。
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ただこの海岸には、第一次世界大戦以来英軍がファウルネス島で実施した砲撃訓練の名残りとして、不発弾の一部が干潟に埋まっている可能性も高く、警告標識にはそれに対する注意も記載されてあるという。
現在は、特定の日のみ一般人がブルームウェイを歩くことを許可されているが、出発点に辿り着くまでに国防省が所有する土地を通過する必要があることから、勇気ある挑戦者は事前に確認をすることが勧められているということだ。
Walking The Most Dangerous Path In Britain
ブルームウェイのGoogle map
written by Scarlet / edited by parumo
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