モバP「シンデレラガールズ デイリーステージ 190」back

モバP「シンデレラガールズ デイリーステージ 190」


続き・詳細・画像をみる

3:
第一話 渋谷凛「カメラ?」
☆登場アイドル(5人)
001.渋谷凛(しぶやりん)https://i.imgur.com/4yT8cEE.jpg
「私は…渋谷凛は、ここにいるよ」
15歳 クール 趣味:犬の散歩
002.仙崎恵磨(せんざきえま)https://i.imgur.com/qt8hnR7.jpg
「歌もダンスも、上達するのってキモチイイな!!やっぱアイドル楽しーっ!!」
21歳 パッション 趣味:革小物集め
003.赤城みりあ(あかぎみりあ)https://i.imgur.com/u1qHjRb.jpg
「みりあ知ってるよ!美味しいコーヒーは、オトナのごほうびなんだって」
11歳 パッション 趣味:おしゃべり
004.奥山沙織(おくやまさおり)https://i.imgur.com/l2q3ISu.jpg
「しっかりめんこくなって、○○さんをドキッとさせます!」
19歳 キュート 趣味:読書
005.アナスタシア(あなすたしあ)https://i.imgur.com/GddTPXo.png
「プロデューサーがくれた、私ならではのお仕事…。誇らしい、ですね」
15歳 クール 趣味:ホームパーティ・天体観測
4:
(1)
渋谷凛「……」
P「……」
凛「おはよう、プロデューサー」
P「うん」
P「あ、俺のことは気にせず」
凛「うん、いや、気にするよね」
凛「カメラ?なにしてるの」
P「そりゃ撮影」
仙崎恵磨「イエーッ!ピースッ」
赤城みりあ「わーい!みりあも撮って撮ってー」
凛「適応力が高い」
5:
(2)
P「深い理由はないんだけど」
P「なにかあったときに見返すものがあるといいかなあと思って…。こうやってたまに撮っておこうかと」
凛「ホームビデオ感覚?」
みりあ「お父さんみたい」
恵磨「よっしゃ爪痕残すかっ凛!みりあ!」
凛「恵磨の入り込みがすごい」
みりあ「おー。がおー。みりあだよー」
凛「え?ついていけてないの、私だけ?」
P「ははは」
6:
(3)
P「まあ自然体で。ほら。ここに置いておくから」
凛「いや、それもおかしいと思うんだけど……」
恵磨「シャッ!じゃあ一曲歌うかーっ」
みりあ「恵磨ちゃんなに歌うの?みりあも歌えるのがいいな〜」
恵磨「ン!だね!沙織はなにがいい?」
奥山沙織「はいっ。え?わ、わだすも?」
凛「あはは。沙織も巻き込まれちゃった」
沙織「い、いま事務所に帰ってきたところで、なにがなんだか……あはは」
アナスタシア「こんにちは、リン」
凛「お疲れさま。二人で仕事だったの?」
アナスタシア「そうです。えっと……テーマパークで、素敵な衣装を着ました」
沙織「いい田園風景だったねえ」
凛(あ、それはきっといい組み合わせだっただろうな…似合いそう)フフ
アナスタシア「?」ニコニコ
沙織「?」ニコニコ
7:
(4)
恵磨「よしっじゃあ5人で歌っちゃう!歌っちゃうかッ」
凛「疑問形じゃなかったね、断定だね」
みりあ「歌っちゃおー♪」
アナスタシア「ダー…♪いいですね。きっと、パーミチ……いい思い出になります」
凛「前向き」
沙織「あの、凛ちゃん、これはどういう……?あ、新しいお仕事?だべ?」
凛「私いま沙織がいてくれてよかったなってすごく思う」
沙織「あ、ど、どうも?えへへ」
恵磨「イエーイ!叫べーッ」
みりあ「おー♪」
アナスタシア「ウラー♪」
凛「よし。沙織。あきらめて流されよう」
沙織「あはは……。ふふ、凛ちゃん、付き合うべ。いえーい」
凛「ふふ。ありがと。い、いえーい」
9:画像URL直した、ごめん  ◆qEJgO2U6bM 2020/09/02(水) 20:14:35.40 ID:PEmthkqPO
第2話 久川凪「どうですか、解説の久美子さん」松山久美子「そうですね。彼女にはゆっくり休んでもらいたいです」
☆登場アイドル(7人)
006.安斎都(あんざいみやこ)https://i.imgur.com/kwQe1LC.jpg
「ハッ!○○さん、事件の予感です。この気配は…アンコール!?」
16歳 キュート 趣味:探偵ドラマ・推理小説を見ること
007.久川凪(ひさかわなぎ)https://i.imgur.com/TcXycP9.jpg
「わーお。いえ、平常心です」
14歳 パッション 趣味:写真・ポエム・読書(新書)
008.柊志乃(ひいらぎしの)https://i.imgur.com/sAeriia.jpg
「慌てないで…ゆっくりでいいの」
31歳 クール 趣味:ワインツーリズム(産地巡り)
009.持田亜里沙(もちだありさ)https://i.imgur.com/0QP6BSf.jpg
「(おそろいシャツ、嬉しいウサー!)」
21歳 キュート 趣味:子供と遊ぶこと
010.脇山珠美(わきやまたまみ)https://i.imgur.com/MgTajHh.jpg
「キレッキレですか!?そうですか、へへ…はい!珠美、キレッキレです!」
16歳 クール 趣味:剣道・時代小説を読むこと
011.松山久美子(まつやまくみこ)https://i.imgur.com/9d95r8n.jpg
「前へ一歩ずつ歩いてくの。行き先は、旋律が案内してくれるわ」
21歳 パッション 趣味:ピアノ
012.槙原志保(まきはらしほ)https://i.imgur.com/rxfgESR.jpg
「ご注文は悪魔ですか?」
19歳 パッション 趣味:スイーツめぐり
10:
(1)
安斎都「こ、これはっ」
久川凪「なんと」
柊志乃「」<バーン
持田亜里沙「」<バーン
脇山珠美「あっ…えっと」
凪「志乃さんと亜里沙さんが倒れ、その脇には竹刀をお持ちの珠美さん……これはつまり」
都「事件です!」ババーン
珠美「ち、ちが」
凪「大変なことになってまいりました」
凪「と、いうことでここからは実況が久川凪、解説は松山久美子さんでお送りしたいと思います」
松山久美子「あ、そういう感じ?」
都「残念です、珠美ちゃん…さ、詳しいことはあちらで」
珠美「ちがうのですー!」
11:
(2)
都「凪ちゃん!現場検証をお願いします」
凪「わーお。実況とのダブルワーク。よっ名探偵。人使いが荒い」
凪「久美子さん。どうですか」
久美子「あ、やっぱりそういう感じ?」
久美子「……うーんと。おお、これは」
都「なにかわかりましたか!」
久美子「うん。志乃さんすごい。近くからみても、お肌すごくきれい」フニフニ
凪「たしかに……一見不摂生に見えますが、さすがアイドルというやつですか」フニフニ
久美子「どれどれ。亜里沙ちゃんはどうかしら」
凪「ふかふかです。おっと。これはウサコちゃん」
都「真面目にやってください!?」
珠美「それ、都ちゃんが言う?」
12:
(3)
珠美「てい」
都「いたい」
久美子「おっ」
珠美「都ちゃん。落ち着いてください。めっ」
珠美「珠美は人の道を踏み外すようなことはしないです」
都「う、そ、それは……。ご、ごめんなさい」
珠美「ううん」
珠美「よいのです。ふふ。夢中になって前が見えなくなることは誰しもあること」
珠美「珠美は、都ちゃんのそんな熱心な姿勢は嫌いではありません」
都「た、珠美ちゃん……」
凪「久美子さん。これは」
久美子「これは」
久美子「いい話ね?」
凪「いただきました。こんな日には一杯やりたい。そんな気持ちですか」
久美子「ううん。そこまでではないかな。あと、お昼からお酒は避けましょう」
凪「なるほど。ではマスター、久美子さんに美容によい飲み物を」
槙原志保「ウェイトレスでーす♪はーい」
久美子「あ、スタンバってた感じ?」
13:
(4)
都「た、珠美ちゃんの言う通りです……私はその、つい興奮してしまうといいますか」
珠美「わかります。わかりますとも」
珠美「あちらでゆっくり話しましょう。夢に真っ直ぐなもの同士、語り合おうではないですか」
凪「すっかり立場が逆転しましたね」
久美子「ほんと」
久美子「それで、なにがあったって?」
志保「ええと」
ウサコ「それについてはウサコが説明するウサー!」
久美子「わ。びっくりした」
亜里沙「あは。おかえりなさい、久美子ちゃん、凪ちゃん」ウサー
志乃「んん……よく寝たわ」
志保「ふふ。おはようございます、志乃さん。おはようにコーヒーはいかがですか?」
志乃「あら…いいわね。ありがとう」
14:
(5)
凪「うさー」
ウサコ「ウサー」
亜里沙「…という感じで」
志保「みなさん、お昼寝をしていたんです」
久美子「なるほど。なるほど?」
志乃「今日のレッスンは激しかったわ……ふふ……あ、あと昨日のお酒は深かったわ……」
久美子「いろいろ問題発言です。志乃さん」
亜里沙「私はその…珠美ちゃんのお腹をぽんぽんしてたら一緒にうとうとしちゃって……つい」ウサペロ
久美子(あ、だめだ私これツッコミ間に合わないわ)
凪「うさー」
ウサコ「うさー」
15:
(6)
久美子「あ。そうか」
久美子(ということは、珠美ちゃんはさっき、これを言うのが恥ずかしくて…都ちゃんのことをごまかしてたのね?)
久美子(……なかなかやるわね)チラ
珠美「ん〜…♪おいしい……!」
都「あっ、珠美ちゃん。私にも一口ください」
珠美「どうぞどうぞー。えへへっ珠美にも都ちゃんのぱふぇ一口ちょうだい」
久美子(パフェ食べてるわ)
志保「?」
志保「久美子さん、お疲れですか?久美子さんも何か甘いものでもどうですか?」
久美子「あ、うん。ありがと」
16:
(7)
凪「ひょいぱく。むむ。これはいい仕事してますね」
珠美「ほんとに!志保殿のチョコパフェにかなうものはありません……!」
志乃「ふふっ。都ちゃん、パフェもいいけど、コーヒーもどうかしら」
都「あう。わ、私は、とりあえず疲労した頭脳に糖分を……」
志乃「あら残念……。目が冴えて、きっといいひらめきもあると思うけれど……」
都「む」ピク
志乃「あと、名探偵といえばコーヒーか……ふふ、お酒のたしなみもあるものね」
都「むむむっ」
都「い、いただきます!」
亜里沙「み、都ちゃん無理しちゃだめですよ〜。志乃さんったら、都ちゃんのことからかったら、めっ、ですよ」
志乃「あら。からかったつもりはないのだけど……亜里沙はお酒の方がよかったかしら?ふふ」
亜里沙「わ。そ、それはまたウサコちゃんがいないときにお願いしますっ。も、もうっ」
久美子「……」
久美子「ねえ志保。うちの事務所って……平和ね」
志保「あふ」
久美子「?」
17:
(8)
志保「あ、えと、ごめんなさい。あはは。そうですねー」
久美子「うん……」
久美子「えっと…ねえ、志保」
志保「?はい。わっ」
久美子「良い子は寝る時間ウサー!な、なんて」
志保「……」
志保「ぷっ。な、なんですか、それ」
久美子「なんだろ。あ、あはは」
久美子「…その…みんなのこと、見ててくれたんでしょ?パフェ作ってあげたりもして…」
久美子「だから、今度は志保が休んだら?後片付けなら、しておくから」
志保「……あ」
志保「えへへ。ありがとうございます。じゃあ、その、お言葉に甘えて……」
久美子「うん」
18:
(9)
亜里沙「はーい。じゃあみんなー、久美子おねーさんと一緒にお片付けウサー♪」
久美子「うぐ。聞いてたな」
亜里沙「うん」ニコ
亜里沙「ありがとう、久美子ちゃん」
久美子(照れくさい)
凪「ではみなさん。凪の陣頭指揮に従ってよろしくどうぞ」
久美子「はいはい。凪もやる」ペチ
凪「あう。冗談です」
珠美「はー!汚れを一刀両断です!」
都「むっ。では珠美ちゃんに対抗して!私は汚れをずばっと解決です!」
志乃「二人とも。志保ちゃんが寝ているから、静かによ」
久美子(平和ね)
志保「……くぅ」
久美子「……ふふ。おやすみ。志保」
19:
第三話 柳清良「優しい忍ドル」
☆登場アイドル(6人)
013.ナターリア(なたーりあ)https://i.imgur.com/R9sdHZf.jpg"
「次はナターリアが、素敵なトコロへアンナイする番だネ♪」
14歳 パッション 趣味:ベリーダンス
014.浜口あやめ(はまぐちあやめ)https://i.imgur.com/OHQA5AP.jpg
「これぞ忍法、幸せ招きの術!」
15歳 パッション 趣味:時代劇鑑賞、忍者グッズ収集、撮影場所巡り
015.緒方智絵里(おがたちえり)https://i.imgur.com/7vB1uE9.jpg
「みんなの期待に、応えたいから!」
16歳 キュート 趣味:四葉のクローバー集め
016.柳清良(やなぎきよら)https://i.imgur.com/UyDjGXa.jpg
「心には優しく、仕事は厳しく。そして、なにより…自分を大切に」
23歳 キュート 趣味:ドキュメンタリー番組鑑賞
017.岸部彩華(きしべあやか)https://i.imgur.com/F0b9RjJ.jpg
「あやかがお手本にならなきゃ♪」
19歳 クール 趣味:ネイルアート・エステ・岩盤浴
018.西川保奈美(にしかわほなみ)https://i.imgur.com/mxxw6r7.jpg
「アイドルも、警備員も、折り目正しく。気持ちのいい対応を、よね」
16歳 クール 趣味:オペラ鑑賞・宝塚鑑賞
20:
(1)
ナターリア「ドンガラガッシャーン!」
浜口あやめ「」ビクッ
緒方智絵里「」ビクッ
智絵里「だ、大丈夫?ナターリアちゃん」
ナターリア「へ、ヘーキだゾー!え、エヘヘッ。掃除機のコードにひっかかっちゃった……」
ナターリア「ほらチエリ、続きだゾ!続き!」
智絵里「う、うん」
ナターリア「ドンガラガッシャーン!」
あやめ「伝統芸ですか?」
智絵里「た、たぶんちがうんじゃないかな……」
21:
(2)
柳清良「はい。ぴと」
ナターリア「きゅう」
清良「うーん……。お熱はないわね。疲れかしら?」
ナターリア「わ、ワタシは元気いっぱいなんダけどナ」
清良「心に身体がついていかないのは、お休みのサインですよ。体調管理もアイドルの仕事よ」
ナターリア「う〜……うん……ワカッタ」
あやめ(なんだか子犬のようですな)カワイイ
あやめ「それにしても、今日のナターリア殿は気合十分ですね。なにかあったのですか?」
智絵里「えと……ふふ、メイドさんのかわいい衣装が着られて、うれしかったんじゃないかなあ」
あやめ「なるほど」
22:
(3)
清良「仮眠室に行く?それともそこのソファで大丈夫かしら?」
ナターリア「そ、ソファでダイジョウブ……えへへ。キヨラはやさしいナ」
清良「あら……うふふ。元気のない子の心配をするのは当たり前よ」
清良「元気のない子のだけどね?」ニコ
ナターリア「え、笑顔がちょっとこわいゾ」
岸部彩華「え〜。智絵里ちゃんも保奈美ちゃんもいいなあ。あやかもメイドさんしたかったなぁ」
西川保奈美「彩華さんは、うん、意外と似合いそうね」
彩華「あらぁ?意外とってなぁにぃ?」
保奈美「深い意味はないですよ?」
智絵里「彩華さんは、ナースさんも似合いそうですね……い、意外と」
彩華「智絵里ちゃんありがと〜でもフォローになってない〜二人とも盛るよぉ〜?」
保奈美「も、盛るとは」
23:
(4)
清良「じゃあ、はい。ゆっくり休むこと」
ナターリア「ハーイ」
ナターリア「……」シュン
あやめ「……」
保奈美「……」モコモコ
智絵里「……」モコモコ
彩華「あっはは!二人ともかわいぃ〜♪ばっちりねぇ」
智絵里「……お、重たい……です」
保奈美「あー…これある意味正装よね…今度これで観劇に行こうかしら。あ、後ろの人のじゃまかな」
智絵里「……」コレデカンゲキ…
智絵里「ぷ、ふふ」
保奈美「あ、智絵里ちゃん笑ったわね」
智絵里「あ、いや、その……だって、想像すると…ふふ」
清良「はいはーい。盛り上がっているところだけれど、ちょっとだけ静かにしてね」
あやめ「清良殿」
清良「うん?」
24:
(5)
あやめ「なにかナターリア殿にしてあげるとよいことはありますか?」
清良「……」
清良「ふふ。そうね。うん」
清良「直接、聞いてあげてみて?お水がほしいとか、なにか甘いものが食べたいとか。看病は、真心よ」
あやめ「委細承知です」コクリ
清良「うん」
清良「優しいのね。あやめちゃん」
あやめ「いえ。あやめはナターリア殿よりお姉さんですので」
あやめ「助言感謝です!ナターリア殿ーなにかほしいものはありますかなー」
清良「……」
清良(お姉さん泣きそうなにあのいい子)
25:
(6)
彩華「じゃじゃ〜ん♪」
智絵里「おー……似合いますね」
保奈美「ほんとね」
彩華「ご主人さまぁのために、あやか頑張っちゃうしぃ〜♪」
保奈美「言葉遣いが惜しいわ」
智絵里「ふふ…ぴしっとした言葉遣いを、保奈美ちゃんが教えてあげたら…?」
保奈美「ふふ、そうね。教え甲斐がありそう」
彩華「あれぇ?二人ともあやかより年下よねぇ〜…?」
清良「……」ニッコリ
清良「はーい。彩華ちゃん。私、ちょっと静かにって言いましたねー?」
彩華「あ、あれぇ?清良さん、どうしてあやかだけ呼ぶのぉ?」
清良「一番お姉さんだからに決まってるでしょ」
ナターリア「んふふ」
ナターリア「アリガト。じゃあちょっとだけおしゃべりシテほしいナ」
あやめ「そんなことでよいのですか?」
ナターリア「ウン」
26:
(7)
ナターリア「あ、…あと。あとで一緒にゴハン食べに行きたいナ。エヘヘ」
あやめ「よいですな!では元気が出たら一緒に行きましょう!」
ナターリア「アリガトー」
あやめ「いえいえ」
清良「はい整列」
彩華「は、はぁい」
保奈美「はいっ」
清良「ふふ。私が三人に一からご奉仕の精神を教えてあげましょう。……腕が鳴るわ」
智絵里「ひ、ひぃー」
ナターリア(なんかスゴいことになってるナ…)
あやめ「む」
保奈美「……」ササッ
ナターリア「?」
ナターリア「アヤメ、あれは?」
あやめ「ハンドサインですね。我が忍術を頼りたいそうです。無理ですっと」ササッ
ナターリア「ソクトウだナ」
あやめ「ふふ。保奈美殿のあわてる姿はなんだか珍しくて可愛らしいですね」
ナターリア「……タシカニ」クス
清良「保奈美ちゃん?よそ見してますね?」
保奈美「し、してませんっ」
あやめ「ふふふ」
ナターリア「アハハっ」
29:
第4話 月宮雅「涼宮星花はアイスである」
☆登場アイドル(3人)
019.月宮雅(つきみやみやび)https://i.imgur.com/CFfLi65.jpg
「アイドルだもん、いつでも笑顔♪」
18歳 キュート 趣味:ママとショッピング
020.涼宮星花(すずみやせいか)https://i.imgur.com/MysYxkZ.jpg
「無理なんてしていませんわ。ただ、全力を出しておりますの♪」
19歳 キュート 趣味:バイオリン
021.砂塚あきら(すなづかあきら)https://i.imgur.com/AuS0XHN.jpg
「そっか。Pサン的に自分のコト気に入ったから、アイドルにしたいのか」
15歳 クール 趣味:ファッション、動画配信、FPS
30:
(1)
月宮雅「……暑いねぇ」
涼宮星花「……そうですねー……」
砂塚あきら「…………」
雅「……あきらちゃん、生きてるぅ?」
あきら「#だめデス」
星花「あ、あきらちゃーん」
雅「みやびぃもだめでーす」ワカルー
31:
(2)
雅「星花ちゃんアイスー」
星花「わ、わたくしはアイスではありませんわ」
あきら「アイス、いいデスね……食べたかっ……た……」クタリ
雅「あ、あきらちゃーん」
星花「えっと、お二人はなんだかんだまだ平気そうですわね」
雅「そんなことないよ?」
あきら「ないデス」
星花「ではなぜ目をそらしているのです?」
32:
(3)
星花(で、でも本当にこのままでは三人とも倒れてしまうかもしれませんわ)
星花(ええと、なにかいいものは……。あ、そうですわ)
あきら「あつい……」グダー…
あきら「……雅サン……自分的にいいコト思いついたんデスけど」
雅「はいはーい。なになにー」
あきら「星花サンの涼やかなコーデを見て涼んだことにするという」
雅「うーんむちゃくちゃ。のった♪」
星花「よいしょ」
あきら「?」
雅「星花ちゃん、なにしてるのぉ?」
星花「あ、えっと……わたくし、いいものを持っているのを思い出しまして」フフン
33:
(4)
ちりんちりーん
あきら「……」
星花「ふうりんですわ」ドヤァ
星花「ほらほら、二人とも目をつぶって……。えいえい。さあ、どうですか?これで涼やかな心地になるでしょう?」
ちりんちりーん
あきら「……」
雅「……」
雅「ふふふふ」
あきら「ふふふ」
星花「あら二人とも。さっそく癒やされまして?」
雅「そんなわけあるかー」
星花「ええっ」
34:
(5)
雅「なにー。星花ちゃん。あつい。あついよぉ。むしろぽかぽかするからぁそれ」
星花「え、え?な、なぜですか?」
あきら「まあ気は晴れましたよね。正直。あー。アイドルってすご」
星花「??あきらちゃんもアイドルですわ?」
あきら「へへっ。そうデスねー」
雅「そうですねー」
雅「星花ちゃんアイスー」
星花「だ、だからわたくしはアイスではありませんわ!」
37:
第5話 相原雪乃「夕涼みのお散歩ですわよー」
☆登場アイドル(7人)
022.井村雪菜(いむらせつな)https://i.imgur.com/lqQu5AQ.jpg
「○○さんの心はわからないですけど、私の今の気持ちは…うふふっ♪一緒にのんびりできて、嬉しかったなぁって♪」
17歳 キュート 趣味:メイク小物集め
023.相原雪乃(あいはらゆきの)https://i.imgur.com/hZluVZV.jpg
「得たものすべて、糧にしますわ」
22歳 キュート 趣味:紅茶
024.イヴ・サンタクロース(い?・さんたくろーす)https://i.imgur.com/uGfyhjV.jpg
「あの輝きを辿っていけば…ここじゃない世界にだって、行けちゃうかもしれませんよ?♪」
19歳 パッション 趣味:煙突探し
025.棟方愛海(むなかたあつみ)https://i.imgur.com/knSgcN9.jpg
「今日の指も、ベストコンディション!」
14歳 キュート 趣味:指の運動
026.八神マキノ(やがみまきの)https://i.imgur.com/UktRNIW.jpg
「さ、アップデートを始めましょう」
18歳 クール 趣味:諜報活動
027.瀬名詩織(せなしおり)https://i.imgur.com/sRAMvGh.jpg
「川から海へ流れて…○○さんのところへ帰ってくるわ」
19歳 クール 趣味:海沿いを散歩
028.佐々木千枝(ささきちえ)https://i.imgur.com/tq9xUJI.jpg
「放課後のお仕事も、一緒なら平気です♪」
11歳 クール 趣味:裁縫
38:
(1)
棟方愛海「ぐぬぬ」
八神マキノ「?どうしたの、愛海」
イヴ・サンタクロース「わぁ〜」
イヴ「おおきくてすてきな煙突ですね〜。どこから登るんでしょ〜」
佐々木千枝「い、イヴさん。のぼっちゃうとまずいですよ」
瀬名詩織「本当。立派な銭湯ね。う〜ん……きっと…海が描いてある、素敵な絵があるんでしょうね……」フフ…
千枝「し、詩織さーん。まっすぐ歩きましょうね」
マキノ(千枝、苦労してるわね)
愛海「この手を見て分からないかなマキノさん!あたしがいま大ピンチなのを!」
マキノ「いいカメラね。羨ましいわ」ウズ
愛海「はい0点」
マキノ「辛口ね」
相原雪乃「ふぅ…風が心地よいですわ…。夕方は少し涼やかでよいですわね」ニコニコ
井村雪菜「ですねー雪乃さん。お散歩も気持ちいいですね」ニコニコ
39:
(2)
マキノ「どうしたの?それ」
愛海「プロデューサーから」
愛海「みんなで外に出るなら持っていってくれって言われちゃってさー…ああ!安易に頷いたあたしが馬鹿だった!まさかこんな…こんな!生殺し状態になるとは!」
マキノ(大げさね)
雪乃「?」
雪乃「ん…雪菜ちゃん、なんだか…いい香りがしますわね。事務所にいたときとは違うような…?」
雪菜「あっ、気づいてくれました?うふふ。新しい日焼け止め試してみててぇ♪」
雪乃「まあ…。ふふ、素敵な香りですね」
雪菜「わぁい。えっと、これ、種類がたくさんあってぇ…雪乃さんに似合いそうなの、塗ってみます?」
雪乃「いいんですの?まあ、ほんと、たくさん」クスクス
愛海「あたしが塗るんだい!」
マキノ「落ち着きなさい」
40:
(3)
マキノ「私が持ってあげるから貸しなさい」
愛海「へ?」
愛海「い、いいの?」
マキノ「ええ」
千枝「せ、雪菜さんっ。イヴさんと詩織さんが好きそうなやつはありませんか」
雪菜「わ。ち、千枝ちゃん?」
イヴ「銭湯?わあ〜温泉なんですね〜。こんな町中にもあるんですか〜……うずうず」
詩織「寮の浴場も広いけれど、銭湯はもっと広くて気持ちいいわよ。……ふふ。うずうず」
雪乃「あらあら」クスクス
マキノ「正直に言うと、そのカメラを使ってみたいの」
愛海「な……」
愛海「…えへへ。ありがとうマキノさん。あとでガチで揉ませて」
マキノ「どういたしまして。いやよ。撮るのもやめなさい早く貸しなさい」
41:
(4)
愛海「よぉーし!行っくぞー」
マキノ「はいはい。行ってらっしゃい」
マキノ(むむ、これは…やっぱり最新型ね。Pのセンスもなかなか…)フフ…
雪菜「ん〜と、そうねぇ」
雪菜「じゃあ、はい♪」
千枝「ひゃっ!?」
雪菜「うふふ。これはー、オトナっぽい千枝ちゃんにおすすめ♪お姉さんがしっかり塗ってあげる」
千枝「え、あの…」
雪菜「ちゃんとお肌のケアをしてぇ」
雪菜「千枝ちゃんも、お散歩楽しまなくっちゃ。ね?」ニコ
千枝「あ……」
千枝「…えへへ。ありがとうございます」
雪菜「どういたしましてー」
雪乃「はいはい。お二人とも、こちらに寄るのはまた今度ですわ。今日は夕涼みのお散歩ですわよー」
イヴ「あれ〜」
詩織「ふふ…また今度、準備して来ましょう?ね、イヴ」
イヴ「そうしましょう〜。ぜひ誘ってください」ニコニコ
愛海「……」
マキノ「どうかした?」
愛海「うん。尊い会話があちこちで発生していてどこから行ったもんかフリーズしてる」
マキノ「0点ね」
愛海「うえーん」
42:
(5)
雪菜「はぁい。オッケー」
千枝「ありがとうございます!」
千枝「……」クンクン
千枝「…えへへ。オトナっぽい香りがします」
雪菜「でしょ?」ニコ
雪菜「…ね、千枝ちゃん。たぶんねぇほんとはねぇ、雪乃ちゃんも銭湯って行ってみたいんだよぉ」
千枝「え?」
雪乃「あっ。せ、雪菜ちゃん?どうしてそれを」
雪菜「雪乃ちゃんは好奇心旺盛だもん。見てれば分かるかなぁ♪」
雪乃「くぅ…。ひ、否定はしませんわ…」
雪菜「ふふふ」
43:
(6)
雪菜「だから、今度みんなで行ったとき、二人で雪乃ちゃんに銭湯の入り方を教えてあげようねぇ」
雪乃「むぅ……。もう…ふふ。はい。そのときは、よろしくお願いいたしますわ」
千枝「わ、わかりました」
千枝「えへへ。ぜひ」
イヴ「銭湯はブリッツェンも一緒に入れるんでしょうか〜」
詩織「それは……難しそうね」
愛海「……」
マキノ「……」
愛海「マキノさん揉まれとく?」
マキノ「揉まれない」
47:
第6話 キャシー・グラハム「夏樹と菜帆はとってもお似合い!」
☆登場アイドル(3人)
029.海老原菜帆(えびはらなほ)https://i.imgur.com/ChzvzRm.jpg
「激しいのも、私の一面…○○さんは知ってますよね?」
17歳 パッション 趣味:散歩・和菓子屋さん巡り
030.木村夏樹(きむらなつき)https://i.imgur.com/ztlSlwb.jpg
「いつか言ったよな。アタシがなりたいのはトップスターなアイドルだって」
18歳 パッション 趣味:ツーリング
031.キャシー・グラハム(きゃしー・ぐらはむ)https://i.imgur.com/Fw1HatY.jpg
「これが、キャシーのハートを育てたエンターテイメントだよ!また、一緒に見に来ようねー♪」
15歳 パッション 趣味:インラインスケート・ダンス
48:
(1)
キャシー・グラハム「たっだいまー!いやー今日もいい天気だねー」
木村夏樹「おっと」
夏樹「キャシー、お疲れ。でもちょっと…」シー
キャシー「むぐ」コク
キャシー「やっ。夏樹。どうしたの?」
夏樹「菜帆が寝てる」
海老原菜帆「…くぅ」
夏樹「悪いな。ちょっと静かにしてやってくれ」
キャシー「お、おう」
キャシー「……」
夏樹「なんだよ」
キャシー「いやあ。男前だなあと思って」
夏樹「ははっ。なんだそれ」
49:
(2)
キャシー「了解。おとなしくね。おとなしく」
夏樹「おう。ありがと」
菜帆「……」スヤスヤ
キャシー「……」
夏樹「……?」
夏樹「どうかしたのか?」
キャシー「あたし今日お仕事でパン作った。食べる?」
夏樹「お、おう。食べるけど」
キャシー「お、やったあ。どれにする〜?えっと、菜帆にも取っといてあげないとだ」
50:
(3)
キャシー「はい。コロッケパン」
夏樹「サンキュー」
キャシー「もぐもぐ」
キャシー「いやあね。絵になるなーってね。夏樹と菜帆」
夏樹「ん?」モグモグ
キャシー「美男美女」
夏樹「なんでだよ」
菜帆「…」スヤァ
夏樹「ったく」ナデナデ
51:
(4)
夏樹「違うよ」
夏樹「…どっちかって言うと…あやしてるようなもんだ。せいぜい、お嬢様を、執事がな」
キャシー「ふーん」
キャシー「それじゃあついでにあたしも寝かしつけてもらおっかな?」
夏樹「なんでだよ」
キャシー「いやほら、お仕事で疲れてるし。おとなしくって夏樹が言ったしー。えいっ」
夏樹「ちょ、おい」
夏樹「……ったく」
キャシー「?…んむぅ」
夏樹「……」ナデナデ
夏樹「しょうがねえな。好きにしな。満足したら、帰るんだぞ?」
キャシー(男前か??)
キャシー「お、おう」
夏樹「おう」
52:
(5)
キャシー「…んー…」
キャシー(あ…だめだこれ、夏樹の膝枕つよい)
夏樹「なにか言ったか?」
キャシー「ごめん寝るかも」
夏樹「あ?」
キャシー「すやぁ」
夏樹「はやっ」
菜帆「…」スヤスヤ
キャシー「すやー」
夏樹「おいおい…」
夏樹「……しょうがねえなぁ…」ナデナデ
キャシー「すや…んふ」
夏樹「はは。いい寝顔しやがって…」
夏樹「…これじゃ、アタシは寝られねえな」
菜帆「じゃあ今度は私が膝枕しよっか〜?」
夏樹「うお」
53:
(6)
夏樹「おどろかすなよ。いつの間に」
菜帆「うふふ。いつのまにでしょ〜」
菜帆「代わる?」
夏樹「い、いや別に」
菜帆「あれ〜。もともと夏樹ちゃんが私に触ってみたいって言ったのに」
夏樹「なっ」
菜帆「うふふ。キャシーちゃんにはうまくごまかしてたね〜」
夏樹「おいばか」
キャシー「すやすや」
夏樹「誤解を招くような言い方するなって!」コソ
菜帆「うん?」
夏樹「……」ハァ
夏樹「……言ったけど。そりゃあれだ。深い意味は」
菜帆「はいはい〜。遠慮しなくていいから、交代交代」
夏樹「お、おい。引っ張るなって」
54:
(7)
夏樹「……」
菜帆「うふふ」
菜帆「私の膝枕、ふかふかで気持ちいいでしょ〜」
夏樹「落ち着かねえ」
菜帆「ね〜んね〜よ〜ころ〜り〜よ」
夏樹「お腹ぽんぽんするな」
菜帆「お互い頼られることの方が多いもんね。たまには甘えるのもどう〜?」
夏樹「……」
夏樹「悪くねぇ」
菜帆「うふふ」
55:
(8)
夏樹「キャシーには内緒だぞ」
菜帆「はいはい」
キャシー「…」
キャシー(こんなん目ぱちだぜぃ!)
キャシー(ま、いっか♪ん〜二人分あまえとこ〜)スヤー
菜帆「ねえ、夏樹ちゃん」
夏樹「なんだよ」
菜帆「キャシーちゃん、私たち、絵になるって」
菜帆「嬉しかった?」
夏樹「…」
夏樹「まあな」
菜帆「うふふ」
キャシー(んふふ。仲良し)
夏樹「はぁ…」
夏樹「ありがとな。菜帆」
菜帆「こちらこそ〜♪」
58:
第7話 三好紗南「つづきからはじめる」
☆登場アイドル(5人)
032.小日向美穂(こひなたみほ)https://i.imgur.com/MRCYEPs.jpg
「ひとりでも大丈夫。でも、想いは揺らいで…まだ心は弱いまま?」
17歳 キュート 趣味:ひなたぼっこ
033.塩見周子(しおみしゅうこ)https://i.imgur.com/T46rHEq.jpg
「背中あずけちゃるーん」
18歳 クール 趣味:献血・ダーツ
034.龍崎薫(りゅうざきかおる)https://i.imgur.com/RYMMHyA.jpg
「かおる大発見したよ!寒い日って、お外がキレイに見えるんだー!」
9歳 パッション 趣味:料理
035.三好紗南(みよしさな)https://i.imgur.com/EprEru9.jpg
「えへへっ、ドキドキもレベルアップだ!」
14歳 パッション 趣味:TVゲーム・夜更かし
036.村上巴(むらかみともえ)https://i.imgur.com/yizn29e.jpg
「恥ずかしくはない。恥ずかしくはない、が…見られたくはない」
13歳 パッション 趣味:演歌、将棋
59:
(1)
三好紗南「ふいー。やったったー。なかなか歯ごたえのあるやつだったぜ…」
紗南「おっと。もうこんな時間か。帰り支度しなくちゃ」
小日向美穂「巴ちゃん!」
村上巴「ち、違う!うちはそんなんじゃないわ!」
紗南「…おー。劇の練習かな?」
龍崎薫「うわーん!」
紗南「ガチ泣きじゃーん」
塩見周子「あー、えっと。薫ちゃん、落ち着いてー」
紗南「あやすの下手かよ」
周子「お、紗南いいとこに。助けていいよ」
紗南「あ、はい。何があったの」
60:
(2)
紗南「巴ちゃんがラブレターをもらったと。へー!それはそれは」
巴「う、うむ。なにかの間違いじゃろうがな」
紗南「そんなことないんじゃない?」
美穂「そうだよ!」
紗南「おっと」
薫「うわーん。美穂ちゃんも巴ちゃんもこわいよー」
周子「あーよしよし。あーよしよし」
紗南「あやすの下手かよ」
周子「あやされるのは得意なんだけどさー」
紗南「自分でそれ言う?」
61:
(3)
美穂「なにかの間違いなんてこと、あるはずないよ。ちゃんとお返事してあげないと」
巴「し…しかしのう」
紗南(あーなんとなくわかった)
紗南「周子さんはいまこの面子で一番年上ってことでなにかないの?」
周子「いやー。美穂ちゃんがガチだからさー。あたしほら、存在が茶化してるみたいなとこあるから口出しにくくて」
紗南「存在が茶化してる」
紗南「…えと。とりあえず、薫ちゃんはあたしと一緒にゲームしよっか」
薫「うえ。いいの?」
紗南「いいよー」
62:
(4)
紗南「美穂さんと巴ちゃんもやるー?」
巴「いや。うちはそういうのはええ」
美穂「私もあんまり得意じゃないから…」
紗南「ふーん。そっか」
紗南「得意じゃないのをやるのが楽しいんだけどね。ゲームって」
巴「む」
薫「ぼーん」
薫「わあっ。かおるもうおわっちゃったーっ」
紗南「あはは。薫ちゃんは勢いのあるプレイングだなぁ」
63:
(5)
紗南「貸して。ほら、ここはこうやって行くんだよ」
薫「おおおー!さなちゃんすごーい!いまのどうやったの?」
紗南「へへっ。教えてあげるから、もういっかいやってごらん」
紗南「…ゲームのいいとこはね」
紗南「何度やられたってまたやり直して上手になれるところだね。まあ、アイドルもリアルもおんなじだけどね」
薫「おーっ。かっこいー」
周子「かっこいー。あーしんだ。せんせぇここは?」
紗南「いつの間にやってた周子さん。そこはね」
美穂「……」
巴「……」
64:
(6)
巴「…」
巴「美穂。明日、会ってくるわ。こいつと。それでちゃんと断ってくる」
巴「うちはいまアイドルじゃからな」
美穂「…うん。そうだね」
美穂「ごめんね、巴ちゃん。怒鳴ったりして」
巴「ええよ。いや、うちこそ、ほんまに。すまんかった」
美穂「うん」
美穂「……でも、ちゃんと、話をしてあげてね」
美穂「きっと、その人は、すごく勇気を出して書いてくれたと思う。それに、想いはちゃんと…言葉にしないと、伝わらないから。きっと」
巴「……おう」
巴「はは。よう身に沁みたよ。ありがとうな」
美穂「ふふ。こちらこそ」
周子「はい仲直りー♪じゃあみんなでゲームしよゲーム」
紗南「周子さんそれあたしのー」
薫「ぼーん。あー」
紗南「おっ。薫ちゃんはいいねー勢いが衰えないねー」
美穂「教えてくれる?紗南ちゃん」
巴「う、うちも…ええか?」
紗南「うん。いいよー」
65:
(7)
周子「ぽんぽん」
紗南「ん。なに?」
周子「紗南。さっきのいい台詞だったね。さすが」
紗南「ほめてもなんも出ないよ。…それと、まあ、Pさんの受け売り」
紗南「じゃあ帰りになんかおごってよ、周子さん」
周子「おごっちゃるおごっちゃる♪よしよし♪」
紗南「へへ…。調子いいなー、もう」
薫「ぼーん」
巴「ぼーん。おわ。なんじゃあこれ。おい紗南」
美穂「わわ。ぼーん」
周子「おー。見事な三連花火だこと」
紗南「あはは。先は長そうだ」
68:
第8話 兵藤レナ「なつのこはるはる」
☆登場アイドル(5人)
037.結城晴(ゆうきはる)https://i.imgur.com/rbRjh2y.jpg
「カワイイヤツを使ってるって方が、ファンは喜んだりすんのかな…」
12歳 クール 趣味:サッカー
038.古賀小春(こがこはる)https://i.imgur.com/mu6msEQ.jpg
「ニガテなことも好きになれば、楽しいが増えると思うんです?」
12歳 キュート 趣味:イグアナのヒョウくんと遊ぶこと、家のお手伝い
039.兵藤レナ(ひょうどうれな)https://i.imgur.com/ymTWKq7.jpg
「これも駆け引き。楽しんで♪」
27歳 キュート 趣味:トランプ
040.福山舞(ふくやままい)https://i.imgur.com/JG5ZpaO.jpg
「私も、まだまだぐーんと伸びますよ」
10歳 キュート 趣味:一輪車
041.成宮由愛(なるみやゆめ)https://i.imgur.com/GUhTKr0.jpg
「みなさんが信じてくれるから…私は、怖がらずに描けます…」
13歳 クール 趣味:写生・水彩画
69:
(1)
結城晴「あー」
晴「小春ー。公園行かないかー」
古賀小春「えと…ごめんね晴ちゃん。今日はちょっと〜」
晴「そっか」
晴「なんか忙しそうだな」
小春「え、えへへ…うん。ごめんね?」
晴「いや、こっちこそ」
晴「……リフティングでもすっか」
福山舞「ここは…うーんと」
成宮由愛「あ、そうそう…ふふ。合ってる合ってる」
晴「……なんか、みんな忙しそうだな…」
兵藤レナ「晴は余裕みたいね?」
晴「レナさん。なんだよそれ」
レナ「今日って何日か知ってる?」
晴「え?えっと…8月さんじゅう…いち…」
晴「あー!」
レナ「あー」
晴「れ、レナさん!」
レナ「はーい♪高くつくわよー」
70:
(2)
晴「た、助かるぜ!ええと、よし!ポジション分けていこう!」
レナ「混乱してるわね。落ち着きなさい」
晴「レナさんは、算数は得意だよな!たぶん!これ算数のドリル!」
レナ「しれっと一教科全部やらせようとしてる?というかやってない宿題がよくすっと出てくるわね?」
晴「へへっよせよ。終業式の日に持ってきた荷物、全部事務所に置いてたからな!」
レナ「ほめてないわよ?」
晴「あーよかった。大人は夏休みとか関係ないもんな!手が空いてそうで助かった」
レナ「ちょいちょい失礼ね?」
小春「晴ちゃ〜ん?」
晴「ぎくっ」
舞「できたー!」
由愛「やりましたー。ぱちぱち。お疲れさま」
舞「えへへ。由愛ちゃんのおかげです」
71:
(3)
小春「宿題は自分でやらなくちゃ、だめだよ?」
晴「い、いやその…」
小春「教えてあげるから、一緒にやろう?」
晴「ぐぅ…はい。ごめんなさい…」
レナ(私より小春ちゃんの言うことの方が素直に聞くのね)クス
レナ「…まあまあ。少しくらいなら私も手伝うから。さすがにいまから全部一人は無理よね」
晴「レナさん!そうだそうだー」
小春「む」
由愛「まだ時間があるから…一緒に遊ぼっか」
舞「わぁ。うん。なにしよう」
小春「じゃあヒョウくんとみんなでサッカーとかしませんか〜。晴ちゃんボール借りるね」
晴「ああー。小春ー。見捨てないでくれー」
レナ「晴は戦術を組むのはだめみたいね」クスクス
72:
(4)
晴「マジですみませんでした」
小春「うむ」
レナ(かわいい)
小春「でも…えっと、晴ちゃん、自由研究とか、どうしよっか」
晴「どうしよう!」
レナ「元気よく答えてもね」
レナ「小春ちゃんはどうしたの?」
小春「私はヒョウくんの観察日記です〜」
レナ(好きなことのチョイスと興味深さがいいバランスね…)オモシロソウ…
由愛「私は日記にたくさん絵を書いて…えへへ。絵本みたいにして…」
舞「わぁ。すごいすごい。私も出てくるかなー?」
由愛「う、うん」
レナ(かわいい)
73:
(5)
晴「レナさんは子どものころ、どんなのやったんだ?」
レナ「私?」
レナ「……」
レナ「……ちょっとこの場では披露しづらいようなのばかりね」
晴「おっ。それ興味ある。教えてくれよ」
小春「だ、だめです〜。晴ちゃん聞いちゃだめ〜」
レナ「や、そこまで止められるとお姉さんもちょっと傷つくわ?」
舞「これ、このまえ一緒にお仕事したときだー」
由愛「うん」
由愛「…ふふ、今日舞ちゃんの宿題のおてつだいをしたことも書いておくね」
舞「えっ」
74:
(6)
レナ「まあ要は好きなことをやったのよ。自由研究なんだから」
晴「…好きなことか」
晴「…ん。それなら」
レナ「できそう?」
晴「時間ねーけどな!好きなことなら、ある!」
レナ「いい返事ね」
晴「よし小春っ。順番に行こうぜ!まずはドリルを片付ける!」
小春「あれ?自由研究はいいの?」
由愛「えへへ。舞ちゃんにお勉強、教えられましたって…自慢するの」ニコ
舞「わぁ。それはちょっと恥ずかしいな…」
舞「え、えっと、さぼってたわけじゃないからねっ」
由愛「知ってるよ。お仕事、忙しかったもんね」
75:
(7)
由愛「だから…自慢だよ。しっかり者の舞ちゃんのおてつだい、できたの」
舞「…えへへ」
舞「そっかぁ。じゃあ、よかった!」
由愛「うん」
晴「好きなことなら頑張れるからな」
レナ(あーそういう…なんか大丈夫かしら)
晴「へへっ。それにいまはここに好きなもんならたくさんあるからな!もういまのオレはサッカーだけじゃねえぜ」フフン
晴「アイドルもあるし、小春もレナさんも舞も由愛もいる!」
小春「?うん…いる…」
小春「…い、いるよ?へ?は、晴ちゃん〜いまのはどういう…?」
レナ「…」
レナ(大丈夫そうね)
レナ(ふふ。ま、最悪手を出せばいいか)
76:
(8)
舞「レナさん。由愛ちゃんと一緒にトランプしませんか?」
レナ「あら。いいわね。私は手加減しないわよー」
由愛「が、がんばります」
晴「よぅし。やるぜー。よろしくな、小春!」
小春「は、はい〜」
晴「どうしたよ。そんなかしこまって」
小春「は、晴ちゃんのせいだよ〜」
晴「ん??」
レナ「ふふふ」
レナ(…ま、宿題はともかく…いい夏休みの思い出ね。きっと。ふふ…ちょっと羨ましいわ)
レナ「……私も負けてられないわね」
舞「れ、レナさん…ほんとにほんきモードですね…」
由愛「ババ持ってるみたい…あ、あがり」
レナ「はっ」
80:
第9話 輿水幸子「残暑カワイイ今日このごろ」
☆登場アイドル(5人)
042.財前時子(ざいぜんときこ)https://i.imgur.com/Cm1N5pW.jpg
「一度の失態で下僕を切り捨てたりはしない。で…何度目かしら?」
21歳 パッション 趣味:お仕置き、豚を料理すること
043.輿水幸子(こしみずさちこ)https://i.imgur.com/q0AwJoz.jpg
「エラくてカワイイ幸子を褒めるチャンスですよ!」
14歳 キュート 趣味:勉強ノートの清書
044.伊集院惠(いじゅういんめぐみ)https://i.imgur.com/zKeqnjU.jpg
「この鞄を私だと思って、旅先でも大事にしてね…なんて、荷物としては重い言葉かしら?ふふ、安心して。冗談よ…半分くらいは」
21歳 クール 趣味:一人旅
045.大槻唯(おおつきゆい)https://i.imgur.com/DgiyZHJ.jpg
「街も、わくわくしてるかんじ!」
17歳 パッション 趣味:カラオケ
046.若林智香(わかばやしともか)https://i.imgur.com/8VJ9mn2.jpg
「届け、貴方の心までっ!」
17歳 パッション 趣味:チアリーディング
81:
(1)
輿水幸子「おはようございます」
大槻唯「幸子ちゃん。おはよーっす」
幸子「どうも」
幸子「……」ポス
伊集院惠「…」パラ
幸子(雑誌を読んでいる惠さんと)
若林智香「んしょ。んしょ」
幸子(ストレッチをしている智香さんと)
財前時子「…」ギリギリギリ
幸子(…ちょっと言葉で表現するにははばかられる時子さん)
幸子「それから、ソファで涼んでいる唯さん」
唯「おー。幸子ちゃんもこっちで涼むかね」
幸子「いえ。ボクはお仕事の前に今日の授業の復習をしておこうかと」
唯「わーお。まっじめー」
82:
(2)
唯「9月になっても暑いねぃ」
幸子「まったくです」
幸子「…あの、唯さん。なんとなくなんですが」
唯「んー?」
幸子「今日は事務所が静かではありませんか?」
唯「そぉ?」
惠「…」パラ
智香「よっ。ほっ」ピョンピョン
時子「……」バリバリバリバリ
唯「あはっ。たしかに。見た目はもんのすごくさわがしいけど☆」
幸子「あ、ですね。訂正します。主に時子さん…」<アアン?
幸子「…こほん。時子サマのせいな気がしますが」<アーン
唯(時子ちゃん嘘発見器みたいでおもしろ)
83:
(3)
幸子「あ。わかった」
唯「ほい」
幸子「プロデューサーさんがいないせいですね。どうりで。ボクに歓喜する声が聞こえないわけです」
唯「おっ。幸子ちゃんもたいがいだー」
幸子「なにか?」
唯「なんでもー☆よっカワイイ☆」
幸子「どうもどうも」
幸子「ではちょっとお勉強はカワイラレを補給してからにしましょう。行ってきます。…えっと、時子サマはさいごにしましょう」ウン
唯(おっとなかなか楽しそうだ。眺めてよ)カワイラレ…?
幸子「なにか?」
唯「なんでもー☆いってらー」
84:
(4)
幸子「惠さん、惠さん」
惠「幸子ちゃん。こんにちは」
幸子「こんにちは。なにをしているのですか?」
惠「今度のオフはどこに行こうかなあって…雑誌でね。調べているの」
幸子「なるほど」
幸子「お仕事で、わりと色んなところに行けていると思うのですが、それとは別ですか」
惠「うん。別」
惠「いい疑問ね。ふふ…みんなで行く旅行やお仕事も楽しいけれど」
惠「一人で…知らない場所へ、知らないことを探しに行く旅も楽しいのよ?」
幸子「そういうものですか」
惠「そういうもの」
惠「幸子ちゃんは、もう少し大きくなってからかな?」
幸子「ですかね」
唯(わりと普通に話しててウケる)
85:
(5)
幸子「智香さん、智香さん」
智香「うーん?こんにちはっ…幸子ちゃん!」
幸子「こんにちは」
幸子「柔軟ですか?」
智香「うんっそう。今日はこのあと、一緒にやるみんなを待ってからレッスンだから」
智香「ソワソワしてるんだ。先にストレッチくらいなら、一人でもいいかなー☆って」
幸子「先ほど、明らかに柔軟とは別の動きもしていた気がしますが」
智香「ぎく」
幸子「そわそわされているのはいつもと髪型が違うのとなにか理由があるのでは?」
智香「ぎくぎく」
智香「さ、幸子ちゃんするどいなー」
幸子「似合っていますね。カワイイです」
智香「ん〜…えへへ…そ、そうかなっ」
幸子「はい」
唯「ふむ」
惠「時子。今度のお仕事のときも…寄り道はまた私が決めていいかしら?」
時子「好きになさい。豚がいいならかまわないわ」
惠「ふふ。そう」
唯(時子ちゃんわりと普通に話しててウケる)
86:
(6)
幸子「時子さん」
唯(お。いった)
時子「…なにかしら」
幸子「その髪留め、カワイイですね」
時子「…」
時子「それだけ?」
幸子「はい」
時子「フン」
時子「そう。じゃあ下がりなさい」
幸子「はい。あ、あと…今度のお仕事ご一緒させていただきます。よろしくお願いします」
時子「はいはい」
唯(普通だー)
智香「ふうっ。いい汗かいたー☆唯ちゃん、となり座ってもいい?」
唯「あいあい。レッスン前なのに智香ちゃんはしょうがないなー。ジュース飲みなよジュース。キャンディもあるぞ☆」
智香「ありがとっ」
87:
(7)
幸子「唯さん」
唯「んー?」
唯「おー。おかえり。幸子ちゃんもいる?」
幸子「いります」
唯「あいよ」
唯「ねーねー。なんか普通に話してるだけみたいだったけど。カワイラレってなんだったの?」
幸子「あむ?」
唯(あざとい)カワイイ
智香「へえー!惠さんと時子さん、今度も一緒に遠出のお仕事なんですねー。楽しそうっ」
惠「うん。楽しいわ。ね、時子」
時子「さあ」
88:
(8)
幸子「なにって…そのままですよ」
幸子「みんなと仲良くできるのはカワイイでしょう?」
唯「……」
唯「あー」
幸子「あー」
智香「お土産楽しみにしてますねー」
惠「うふふ。時子はセンスがいいから…よろしくね?」
時子「…………惠が選びなさいな。智香の好みなんて私には分からないわ」
智香「それを頑張って考えるのが楽しいですよ☆お土産って!ふふっ応援してます」
時子「……はっ。調子がいいこと」
時子「まあ…期待せず這いつくばって待っていなさい」
智香「はぁい☆」
唯「なるほど!」
唯「幸子ちゃんはカワイイって話か!」ワシワシ
幸子「わぷ。な、なんです急に。ふ、ふふーん。そんなことは当然で」
唯「このこの〜」
幸子「や、やりすぎです!?」
唯「はいはーいわしわしー☆」
90:
第10話 岡崎泰葉「ここにある未来」
☆登場アイドル(2人)
047.高峯のあ(たかみねのあ)https://i.imgur.com/YvCKeKH.jpg
「貴方と同じ景色を見て、感覚を共有する。私の…変わらぬ望みよ」
24歳 クール 趣味:天体観測
048.岡崎泰葉(おかざきやすは)https://i.imgur.com/Rvjo0Hs.jpg
「夢って不思議です。ひとつ夢を叶えると、次々に違う夢が生まれてきて…また新しい夢に挑戦しましょう!」
16歳 クール 趣味:ドールハウス作り
91:
(1)
岡崎泰葉「…」
高峯のあ「…」
のあ(泰葉がおでこを机に載せて…停止している)
のあ(…なにかあったか聞くべき?)
泰葉「あー」
のあ(驚いた)
92:
(2)
泰葉「よいしょ。宿題しよう」
のあ(再起動。問題なさそう?)
泰葉「よしっ。やるぞー」
のあ「…」
のあ「泰葉」
泰葉「なんですか?のあさん」
のあ「教科書が逆さまよ」
泰葉「あ、あー」
のあ「古典的」
泰葉「こ、古典的はショックです…」
93:
(3)
のあ「休みなさい。なにか、気がかりがあるのなら」
泰葉「…」
泰葉「いやあ」
泰葉「えへへ…何かしてたいんです。今日、その…お仕事で失敗をしてしまって。手を動かしていた方が、気が紛れるというか…」
のあ「失敗?」
泰葉「は、はい」
94:
(4)
泰葉「えっと、その…」
泰葉「昨日、テストがあることをすっかり忘れていて、ちょっと遅くまで勉強していて…」
泰葉「それで、寝不足で。仕事中なのに、ぼーっとしてしちゃって…」
のあ「そう」
のあ「では」サッ
泰葉「?」
のあ「右手はハーブティー。左手は生姜湯。どっち?」
泰葉「あ、安眠させる気まんまんですねっ」
95:
(5)
のあ「泰葉は原因が分かっている。なら」
のあ「それを排除する。それだけでしょう?そうすれば、それは失敗ではなくなる」
泰葉「……う。な、なるほど」
のあ(…失敗でなくなるは過言…まあ、いい)
泰葉「…くす。でも、のあさん。失敗ではなくなるは、ちょっと言い過ぎじゃないですか?」
のあ「……私もそう思うわ」
泰葉「はい」クス
96:
(6)
のあ「でも」
のあ「泰葉が失敗するはず、ないもの。いつもあれほど丁寧に、美しく…準備している」
のあ「失敗というのなら、休むことを失敗した。それだけね」
泰葉「…」
泰葉「ですね。はい」
泰葉「じゃあ……ハーブティー、もらっても、いいですか?」
のあ「ええ。…泰葉」
泰葉「ふふ、大丈夫ですよ。一緒に淹れますから」
のあ「…」コクリ
のあ「一緒に香りを楽しみましょう。ありがとう。泰葉」
泰葉「こちらこそ。ありがとうございます、のあさん」
99:
第11話 丹羽仁美「河川敷、青春と見るか?合戦場と見るか?」
☆登場アイドル(8人)
049.鷹富士茄子(たかふじかこ)https://i.imgur.com/sG7OjbJ.jpg
「ちっちゃな幸せを見つけましょう。たとえば…私、とか♪ふふっ」
20歳 クール 趣味:隠し芸
050.丹羽仁美(にわひとみ)https://i.imgur.com/TEpXs1t.jpg
「これがアタシのいくさ装束!」
18歳 キュート 趣味:史跡巡り・武将グッズ収集
051.日野茜(ひのあかね)https://i.imgur.com/oZTkPhS.jpg
「タオルを振り回し続けたら、プロデューサーのもとまで飛べるのでは!?」
17歳 パッション 趣味:ラグビー観戦
052.間中美里(まなかみさと)https://i.imgur.com/xb32FOE.jpg
「練習で変わってく私も、ひとつの旅だよねぇ。まだまだいくよぉ」
20歳 キュート 趣味:旅行
053.的場梨沙(まとばりさ)https://i.imgur.com/s4S57gh.jpg
「カミサマよりも、アタシに誓いなさい♪」
12歳 パッション 趣味:ダンス、パパとデート
054.楊菲菲(やおふぇいふぇい)https://i.imgur.com/SYBQAEZ.jpg
「ふたりで掴んだ場所、しっかり心に刻みつけておくネ。忘れないヨ」
15歳 キュート 趣味:料理
055.栗原ネネ(くりはらねね)https://i.imgur.com/ATcQi2P.jpg
「魅せ方は変わっても、元気な私は変わりませんよ!」
15歳 キュート 趣味:テレビ鑑賞・健康作り
056.乙倉悠貴(おとくらゆうき)https://i.imgur.com/yfv7WbQ.jpg
「堂々といきますっ!思わず、追いかけたくなるくらいにっ♪」
13歳 キュート 趣味:ミックスジュース作り・スクラップブック作り
100:
(1)
丹羽仁美「おや」
仁美「ねえねえ。あれって、梨沙ちゃんと悠貴ちゃんじゃない?」
間中美里「ほんとだぁ」
鷹富士茄子「私もいますよ」
仁美「わ。びっくりした」
フェイフェイ「こんにちはだヨー、カコ」
栗原ネネ「こんにちは。奇遇ですね。なにかしているんですか?」
茄子「こんにちは。私は二人の付き添いです」
仁美「…カメラを持ってると、二人のお姉さんみたいだね?どうしたの、それ」
茄子「ふふ。これは、プロデューサーが、二人の付き添いをするなら、持っていってくれって」
茄子「四人はお買い物帰りですか?」
101:
(2)
仁美「あれ?四人じゃないよ?」
茄子「あら?」
日野茜「じゃあ!私が並走しますよ!!梨沙ちゃんも悠貴ちゃんも付いてきてください!」
乙倉悠貴「は、はいっ」
的場梨沙「はいじゃないが」
美里「三人の付き添いだった?」
茄子「みたいだね〜」
フェイフェイ「瞬間移動だネ!」
ネネ「あ、あはは…」
102:
(3)
梨沙「ち、ちょっと待ちなさい…そもそもいま全力疾走したところなんだから…」
茜「その限界を!!超えましょう!一試合走り切るスタミナをつけましょう!!」
悠貴「はいっ」
梨沙「はいじゃないが。試合しませんー。徒競走の練習よっ徒競走!」
仁美「梨沙ちゃんって別に運動できないわけじゃなかったよね?」
美里「たぶん私よりダンス上手だよぉ」
仁美「それはまずいのでは」
美里「えへ」
フェイフェイ「今日はみんなでお料理するんダヨー。カコもどう?」
茄子「わ。いいですね〜。じゃあお呼ばれしようかな…」
ネネ「ぜひぜひ…うぅ」
フェイフェイ「?」
103:
(4)
仁美「それにしても」
仁美「うーん。河川敷でランニング、徒競走の練習かあ…いいねえ」
仁美(合戦みたいで)
茜「いいですよね!青春です!!」
フェイフェイ「ネネー、買い物袋ならふぇいふぇい持ってるヨー」
ネネ「へ?あ…」
ネネ「いいの?」
フェイフェイ「イイヨー」
ネネ「えへへ。ありがとう、フェイフェイちゃん」
ネネ「いいですよねーっ。ね、私もまぜてください。ランニング付き合いますよ」
悠貴「わぁっ。ネネさん。はいっよろこんで!」
梨沙「わやだわ」
茄子「ふふ。優しいね。フェイフェイちゃん」
フェイフェイ「ネネってば、まざりたそうにうずうずしてたからネ!」
フェイフェイ「カコ、人数も増えそうだし、ふぇいふぇいと献立の相談しヨー」
茄子「いいよ〜。そうね〜どうしましょう」
美里「心中お察ししまぁす」
梨沙「ありがと」
104:
(5)
梨沙「はあ…まあいいわ。悠貴、ネネ、茜に付き合えば体力もつくでしょ」
美里「徒競走の練習じゃないの?」
梨沙「徒競走の練習よ」
梨沙「走っていても、笑っていられるようにね。アタシはアイドルで、今度の運動会はパパが見に来るんだもん」
美里「ははぁ」
梨沙「なによ」
ネネ「そうだ。私たち、買い物の荷物もあるので…分担して、ジョギングで帰るというのは、どうでしょう。えっと、みんなで走れるペースで」
悠貴「いいですねっ。ダッシュじゃなくて、ゆったりっ」
ネネ「う、うん」
茜「了解です!全力で!」
ネネ「う、ううーん」
仁美「あっはっは。個性的な配下をまとめるのも武将の腕の見せ所だね♪」
ネネ「わ、私、武将さんじゃないです〜…」
105:
(6)
美里「このあとみんなでご飯を作って食べるんだけどぉ」
美里「梨沙ちゃんも来るぅ?」
梨沙「…ん」
梨沙「い、行くけど…おいしくなかったら承知しないわよ」
美里「あ、ちなみに私は旅行先で集めた食器を使ってもらう役だから。作るのはパスなのぉ」
梨沙「ぷっ。なによそれ」
仁美「では皆の衆!おいしいご飯に向かって、いざ出陣ー」
茜「おー!!」
悠貴「おーっ」
ネネ「おお…さすがです…ありがとう、仁美ちゃん」
仁美「礼にはおよばんよー♪楽しんでるだけ楽しんでるだけ」
仁美「ほら。ネネっち、置いてかれちゃうぞー」
ネネ「は、はい」
フェイフェイ「がんばってネー。あとで追いつくヨー」
茄子「じゃあ、のんびり歩きましょうか」
フェイフェイ「そうしヨー」
梨沙「じゃ、アタシも行ってくるわ」
美里「はい。行ってらっしゃい。ふれふれ」
106:
(7)
梨沙「はあ…はあ」
悠貴「梨沙ちゃん、大丈夫?」
梨沙「…ヘーキ」
梨沙「……付き合わせたの、アタシでしょ。アタシだけやめられるわけ、ないじゃない」
悠貴「……えへへっ」
悠貴「ありがとっ梨沙ちゃん」
梨沙「なんでお礼?」
悠貴「頑張り屋さんの梨沙ちゃんに、私も勇気っ、もらえたからっ」
梨沙「……あっそ」
悠貴「はいっ」
107:
(8)
仁美「ほいっ。茜さん。ペース早い」
茜「へ?」
仁美「ジョギングだから、ゆっくりだよ。そう。夜半の行軍のごとく…!」
茜「???」
ネネ「ええと、全力じゃなくて、…リラックスしたペースでって感じです」
茜「…」ゼンリョクジャナク…
茜「ぜ、ぜんりょくでないを、全力で…?」
仁美「全力が標準装備かー」
108:
(9)
茜「ぜ、全力でトライしてみますねっ」
仁美「うむ」
ネネ「い、いっそ私も茜さんのまねをしてみれば、もっともっと頑丈な体になれるんでしょうか…??」
仁美「いや、彼女はたぶん傑物というやつだから、真似はよしたまえ」
梨沙「だいぶ離されたわね」
悠貴「うん」
悠貴「でも、私たちは私たちのペースでっ。行きましょーおー」
梨沙「おー」
美里「私はこっちに合流でぇす」
フェイフェイ「ミサトダヨー」
美里「ね、茄子。買ってきたアイス食べるぅ?」
茄子「あら。いいの?」
フェイフェイ「それ、ミサトのじゃないヨ?」
美里「まあまあ♪茄子に食べてもらえればきっと当たり付きがでるでるぅ」
茄子「あら」
茄子「…うふふ。みんな頑張ってるのに、お姉さんがそんなこと言っていいのかしら〜?」
美里「あ、じ、冗談でぇす。こ、こわい」
フェイフェイ「あはは。ふたりとも面白いナー」
110:
第12話 一ノ瀬志希「さっきのあたし」
☆登場アイドル(3人)
057.衛藤美紗希(えとうみさき)https://i.imgur.com/GHDAQY5.jpg
「あたしも憧れる、あたしになるんですぅ。ね?キレイでしょぉ♪」
22歳 パッション 趣味:携帯小説、女子力アップ
058.一ノ瀬志希(いちのせしき)https://i.imgur.com/PljFXcX.jpg
「キミがそう望むなら、ココが天国になるよ。歌も希望もあるんだし」
18歳 キュート 趣味:観察・アヤしい科学実験・失踪
059.相馬夏美(そうまなつみ)https://i.imgur.com/GrFixUh.jpg
「〇〇さんの隣はいつだって私のファーストクラスなのっ♪」
25歳 パッション 趣味:ランニング
111:
(1)
一ノ瀬志希「みさきちゃんさー、旅行するならどこに行きたい?」
衛藤美紗希「え?」
志希「旅行するなら、どこに行きたい?」
美紗希「唐突ねぇ」
志希「シキちゃんはいつでもとうとつなんだー」
志希「あ、過去でも未来でも、何次元でも平行世界でもいいよ」
美紗希「それって旅行…?」
美紗希「…うーん。あたしはいまのセカイが好きだしぃ」
志希「あははっ。なるほど?」
美紗希「志希ちゃんはどこかに行きたいの?」
志希「んふ。別に」
112:
(2)
志希「外から秋の匂いがしたからかなぁ」
美紗希「秋の匂い?」
志希「うん。ほらほら。焼き芋の匂い」
美紗希「あ、ほんとだぁ。するかも」
志希「ね!」
相馬夏美「ただいまー」
夏美「あら…美紗希と志希ちゃんだけ?なんだ、ちょっと買いすぎたかしら…」
美紗希「志希ちゃん。あたしいま旅行するなら夏美さんの行きたいとこどこでもって感じ」
志希「わかる?」
夏美「え?なに?なんの話?」
美紗希「焼き芋わぁいって話ぃ♪」
志希「かがせてかがせてー」
夏美「いや食べたら?…ふふ、喜んでくれたみたいでよかったわ」
113:
(3)
夏美「それで?旅行がなんとか」
美紗希「はふはふ」
夏美「ごめん。飲み込んでからでいいわ」
美紗希「はふぅ…。えっと、旅行するならどこに行きたいって話をしてたの」
夏美「お。興味深い話ね。志希ちゃんはどこか行きたいところがあるの?」
志希「はすはす」
夏美「ごめん、食べてから話そっか。冷めるわよ」
114:
(4)
志希「はふはふ」
志希「もぐもぐ。えっと、なんの話だっけ??」
美紗希「あはは。志希ちゃんが振って来たくせにぃ」
夏美「旅行するなら、かー」
美紗希「夏美さんはどこかありますかぁ?」
夏美「私?」
夏美「…そうねー。いまはとくべつないかな。昔さんざん色んなところに行けたし」
夏美「今はここで、満足…ううん、まだまだだけど。まだまだだから、どこか行くわけにはいかないって感じかしら」
美紗希「おおー。かっこいい」
夏美「な、なんか照れくさいわね…。そ、そういう話じゃなかったか。ええと、美紗希はどこか旅行したいところがあるの?」
美紗希「あたしは可能世界とか興味ないんでぇ」
夏美「な、なんの話?」
115:
(5)
美紗希「夏美さんと一緒かなぁ。いま、ここが好きだし、まだまだあたしは磨ける☆って思ってるからぁ」
美紗希「うふふ。むしろどこにも行きたくないですね♪」
夏美「うん。そうね」
志希「あ。思い出した」
夏美「お、びっくりした。どうしたの?」
志希「思い出したから言葉にしておくね」
夏美「はい」
116:
(6)
志希「秋の匂いってなんだか…さみしくない?さみしいよね?」
志希「だからさっきのあたしはどこかに行きたくなったんじゃないかな?」
夏美「……さっきのあたし、ね」
美紗希「ふふ」
美紗希「じゃあ、どこかに行きそうになった志希ちゃんは、焼き芋の香りで戻って来られたんだねぇ」
夏美「え?そういう話?」
志希「あっなるほど。にゃははっ!そうかも?。美紗希ちゃん、そうかも?」
美紗希「そうだねぇ」
夏美「そうなの?」
117:
(7)
志希「にゃははっ」
志希「そっかそっかー。なんだかんだ、シキちゃんもここが好きなんだな?」
夏美「?」
夏美「それはそうでしょ。志希、いつも楽しそうじゃない。アイドルも、事務所にいることも」
志希「…にゃは」
志希「そっかぁ」
夏美「うん」
志希「そっかそっかー」
美紗希「よかったねぇ。志希ちゃん」
志希「うん。よかったねー」
120:
第13話 堀裕子「いいえ、物理です」
☆登場アイドル(5人)
060.堀裕子(ほりゆうこ)https://i.imgur.com/BgtKLZI.jpg
「あなたと…大切な人と出会えたこと。これが、奇跡ですよ」
16歳 パッション 趣味:サイキックトレーニング
061.宮本フレデリカ(みやもとふれでりか)https://i.imgur.com/ArQDoxA.jpg
「解説!フレちゃん選手の気まぐれパスは、敵も味方も惑わせるぞ♪」
19歳 キュート 趣味:ファッション
062.星輝子(ほししょうこ)https://i.imgur.com/GSkJdx7.jpg
「誰かがそばにいるって…いいな」
15歳 パッション 趣味:キノコ栽培
063.土屋亜子(つちやあこ)https://i.imgur.com/NnnFJVI.jpg
「お金で幸せは買えなくても、無いよりあった方がいいじゃない?」
15歳 パッション 趣味:貯金、食べること
064.有浦柑奈(ありうらかんな)https://i.imgur.com/DKcoHST.jpg
「歌います。何度でも、いつまでも」
19歳 キュート 趣味:ラブ&ピース
121:
(1)
宮本フレデリカ「ところでフレちゃんと言えば芸術の秋なんだけどさぁ。ハーイ公園行く人ー♪」
土屋亜子「よっしゃところでも芸術の秋と公園の関連性もわからんフレ語いただきましたー」
亜子「フレちゃん、その心は?」
フレデリカ「なんか暇だった☆」
亜子「悪いことしたときの言い訳みたいだねえ」
フレデリカ「みんなでお絵かきしよ☆キャンバスないからハートで♪」
亜子「なんて?」
堀裕子「焼き芋おいしいですね」
星輝子「うん…フヒ…」
122:
(2)
有浦柑奈「公園に行くんですか?いいですね」
柑奈「よっ。私もいいですかー?」
亜子「おっ柑奈ちゃん、ギターをかついで準備万端だ」
柑奈「お外で歌えるチャンスかなーと。えへへ」
フレデリカ「やったー。いいね。みんなで秋を楽しもうーぜへいへい」
亜子「芸術の秋どこいったん?」
裕子「むむむ…サイキック皮むきー。とりゃ」
輝子「おおお。す、すごい、きれいに剥けてる…さすがサイキック…」
裕子「ふふふ」
123:
(3)
フレデリカ「お歌は芸術だもんねー」
柑奈「ねー」
亜子「はいはい」
亜子「裕子ちゃんと輝子ちゃんはどうするー?」
輝子「フヒ?」
裕子「お散歩ですか?」
フレデリカ「ちっちっ。ただの散歩じゃない…ピクニックだよ☆」
亜子「なんか違うんそれ」
柑奈「秋空にラブを感じるお散歩です」
亜子「五・七・五やね」
フレデリカ「ふー♪フーリュゥー♪」
亜子「川柳やけども」
柑奈「わ、わざとじゃないですよ?」
裕子「輝子ちゃんどうします?」
輝子「フヒ…」
124:
(4)
輝子「わ、私は、その…」
フレデリカ「うんうん。行くよね?♪」
輝子「…」フヒ…
輝子「う、うん」
フレデリカ「お土産どうしよっか。やきいもでいいかな?」
亜子「いやただの散歩にお土産て。というかいま夏美さんにもらって食べたとこだし。いややきいもはなんこでも食べれるけども」
柑奈「秋の夕暮れっていいですよねー。なんだかこう、しんみり…しんみり歌いたくなるというか…」
亜子「おっボケとツッコミの賃借とか気にせん感じ?おーい。裕子ちゃん輝子ちゃん助けてくれぇ」
裕子「あはは」
輝子「…」
裕子「えっと」
裕子「行きましょうか?輝子ちゃん」
輝子「あ」
輝子「う、うん。そうだな…」
裕子「……。うんと」
125:
(5)
裕子「亜子ちゃん。やっぱり私たちは事務所に残りますね」
輝子「フヒ?」
亜子「ん」
亜子「了解?。じゃアタシたちで行ってくるね」
フレデリカ「えー。二人行かないのさみしいー。お土産楽しみにしててねー♪」
亜子「切り替えはや」
裕子「はーい」
126:
(6)
亜子「なんや。フレちゃんさん、あっさりだったね」
フレデリカ「ん??」
亜子「もっと駄々こねるかと」
フレデリカ「あっはは。亜子ちゃんはアタシのことなんだと思ってるのかなぁ」
亜子「とんでもないひと」
フレデリカ「あってる?」
柑奈「どちらかというととんでる人では?」
亜子「ああ。それな」
フレデリカ「あは♪フレちゃんまだ飛べないんだ?」
亜子「いつか飛ぶん?」
127:
(7)
フレデリカ「フレちゃんはフレちゃん」
フレデリカ「公園に行くならみんなで行きたいって言うのがフレちゃんってハナシ?」
亜子「ああ」
亜子「それな」
フレデリカ「それ」
柑奈「なるほど」
柑奈「フレちゃんなりのラブ&ピースですね」
フレデリカ「そうそう。フレ&フーレ」
亜子「フレしかおらんやん」
128:
(8)
フレデリカ「世の中みーんなフレデリ化ってハッピーだと思ったこともある気がするよ?フレちゃん」
亜子「やばいやんそれ。ぜったいやばいやん」
柑奈「うふふ。意外とそうでもないかも?」
フレデリカ「でしょー。いややっぱないかー」
亜子「ないんかい」
柑奈「あ、でも秋のしんみりにフレ&フーレ的な曲は合わない気がする」ハッ
亜子「そんなんわかりきってるやん」
フレデリカ「けっこうさわがしいよたぶん。フレ&フーレ」
亜子「自分で言うんかい」
柑奈「で、では。フレ&フーレを乗り越えるしっとりソングを…歌います」
亜子「え?ここで?まだ公園どころか事務所も出てないよ?ちゃんと公園で歌っておひねりもらお?というかちょっとフレ&フーレはまってきてるやろ?」
フレデリカ「え?亜子ちゃん公園行くの?夕方はもう肌寒いから気をつけてね」
亜子「なんなん」
柑奈「おひねりはちょっと」
亜子「それはほんとごめんなさい」
フレデリカ「ふふっ怒られてやんの」
亜子「なんなん」
129:
(9)
裕子「よ、よけいなお世話でした?」
輝子「そ、そんなことない」
輝子「……ご、ごめん…裕子ちゃんに、なんか、一緒に……その…フヒ…」
裕子「あわわ」
裕子「こっちこそごめんなさい!その、別に謝らせるつもりじゃ……」
裕子「あれ?」
輝子「?」
裕子「…なにか聞こえる…」
輝子「……さ、サイキック…」
裕子「あ、物理です」
輝子「ま、まさか裕子ちゃんにもキノコの声が…?」
裕子「も?」
130:
(10)
裕子「柑奈さんが歌ってる」
輝子「…ほ、ほんとだ」
裕子「…ぷ」
裕子「公園行ってないじゃないですか」
輝子「…ほ、ほんとだ…フフ、フヒ」
裕子「おかしいですね。あはは。笑っちゃう」
輝子「…フヒ……うん。そうだな」
裕子「……せっかくだから」
裕子「そばに聞きに行きましょうか」
輝子「……」
輝子「…う、うん。いい…かな」
裕子「いいですよー。ふふ。あ、そこまでなら、キノコさんも。私、連れて行くの手伝いますよ」
輝子「あっ…アリガト…」
輝子「…フヒ」
裕子「どうしました?」
輝子「う、ううん…えと、その……。ありがとう」
裕子「えへへ。どうってことないですよ」
裕子「ほら?行こう、輝子ちゃん」
輝子「お、おう…うん」
133:
第14話 五十嵐響子「雨の日の魔法少女」
☆登場アイドル(3人)
065.五十嵐響子(いがらしきょうこ)https://i.imgur.com/WxIB2nJ.jpg
「おやすみもおはようも言える関係…素敵だなって…憧れます」
15歳 キュート 趣味:家事全般
066.綾瀬穂乃香(あやせほのか)https://i.imgur.com/kUxigWd.jpg
「夏の夕暮れ…○○さんも、気を緩めて過ごしましょう」
17歳 クール 趣味:バレエ
067.横山千佳(よこやまちか)https://i.imgur.com/hH7UjJk.jpg
「プリティーハート・チカがちゃんと守ってあげるね!」
9歳 キュート 趣味:魔法少女ごっこ
134:
(1)
五十嵐響子「うひゃあ」
響子「ひどい大雨…けっこう濡れちゃったなぁ」
響子「?」
横山千佳「…」
千佳「れ、レイニーチカは負けないんだもん…」
響子「わ、わあわあ。千佳ちゃん!一緒に拭きましょう!ほらー大丈夫だからね。中に入ろう?」
千佳「うん…ぐす」
135:
(2)
響子「ただいまー」
千佳「う〜…ただーー」
<ピカッ
千佳「うひゃあ」
響子「きゃっ」
綾瀬穂乃香「きゃあ!」
千佳「わあー!?」
響子「お、落ち着いて」
136:
(3)
穂乃香「…うぅ?…きょ、響子ちゃん…?」
響子「穂乃香さん。お、お疲れさまです。ごめんなさい、驚かせて」
穂乃香「あ、いえ…私こそ…あ、あはは」
千佳「こわくないもんこわくないもんこわくないもん…」プルプル
響子(ああ、千佳ちゃんが小さくまるまってぷるぷるしてる…)
穂乃香「わ、二人とも濡れてしまっていますね…いまタオルを持ってきます」
響子「すみません」
響子「千佳ちゃーん。もう大丈夫だからね。私も穂乃香さんもいるからね」
千佳「ううー…響子ちゃーん…」
137:
(4)
穂乃香「はい。よしよし」
千佳「ぷあ。うー。えへへ、穂乃香ちゃんくすぐったい」
穂乃香「ふふ」
響子「穂乃香さんは降られませんでしたか?」
穂乃香「うん。ちょうど、帰ろうかと思ってたころなんだけど…」
<ピカッ
千佳「うひゃう」
響子「きゃ」
穂乃香「…まだしばらく止みそうにないね」
千佳「うあ〜うあ〜」
穂乃香「よしよし。大丈夫、大丈夫」
響子「…ほ、穂乃香さん。かみなり平気なんですか」
穂乃香「さっきは二人の悲鳴で驚いてしまいましたけど…えへへ」
138:
(5)
穂乃香「ほらほら。わしわしです」
千佳「ふあっ。あはは。くすぐったいってば」
穂乃香「風邪を引かないように、きちんと乾かしましょうね」
穂乃香「大丈夫。雨は必ず止みますから。穏やかにして、待っていれば、きっと大丈夫」
千佳「えへへ…うん。わかった」
千佳「…でも、今日はせっかくお気に入りの傘とお洋服だったのになー…」
穂乃香「そっか…それは残念…」
千佳「うん…」ショボン
響子「…」
響子「よし。穂乃香さん、千佳ちゃん。お洗濯しましょう、お洗濯」
千佳「え?」
響子「お洗濯は天気の魔法ですよ♪」
139:
(6)
千佳「ごうんごうん」
響子「じっと見ていると目が回っちゃうよ」
千佳「わあ。目が回るー」
響子「ほら」クス
千佳「えへへ。これであたしの服、ぴっかぴかになる?」
響子「なるよー。きっと雨も、ぱーって晴れるみたいなぴかぴかになります」
千佳「やったあ」
穂乃香「ふふ」
穂乃香「さすがですね、響子ちゃん」
響子「え?…いや、そんな…大したことじゃ…えへへ」
響子「穂乃香さんこそ、ありがとうございます。千佳ちゃんのこと、落ち着かせてあげてくれて」
穂乃香「ううん」
140:
(7)
千佳「ごうんごうん」
千佳「はっやくー♪てんきになあれっサニーチカー♪」
穂乃香「ふふ。可愛いですね」
響子「はい」
穂乃香「なんだか……私たち、二人とも千佳ちゃんのお母さんになったような気持ちですね」
響子「あ、そうかも。です」
千佳「ごうんごうん♪」
千佳「ねえねえっ響子ちゃん、穂乃香ちゃん!天気になったら三人でお外にいこっ。チカ、二人に魔法の傘見せてあげたいっ」
響子「ほんと?じゃあ楽しみにしちゃいます」
穂乃香「いいですね。ふふ。きっといまの千佳ちゃんなら、虹も出せますよ」
千佳「ほんとーっ?えっへへ。じゃあレインボーチカに変身するねっ。見ててね!」ペカー
響子「はい。ばっちり。ね、穂乃香さん」
穂乃香「はい。ちゃんと見てますよ」
千佳「やったあ」
144:
第15話 鷺沢文香「私はここにいる」
☆登場アイドル(6人)
068.和久井留美(わくいるみ)https://i.imgur.com/vKU9wVq.jpg
「私の声、聞こえているかしら?」
26歳 クール 趣味:仕事
069.藤原肇(ふじわらはじめ)https://i.imgur.com/wuDY5QY.jpg
「花を気取ってもいいですか?」
16歳 クール 趣味:陶芸、釣り
070.久川颯(ひさかわはやて)https://i.imgur.com/5pTgA2V.jpg
「年の初めは、はーで決まりっ!」
14歳 クール 趣味:ファッション・流行の店巡り
071.白坂小梅(しらさかこうめ)https://i.imgur.com/6AYuV4A.jpg
「誰にかけよっか?私たち…ここにいるよって、伝えなくちゃ」
13歳 クール 趣味:ホラー・スプラッタ映画鑑賞・心霊スポット巡り
072.篠原礼(しのはられい)https://i.imgur.com/C6SLjgi.jpg
「よそ見はダメよ。見守っていて」
27歳 クール 趣味:社交ダンス
073.鷺沢文香(さぎさわふみか)https://i.imgur.com/3U7ECH0.jpg
「すれ違う誰もが、物語を秘めています。私も…もちろん、貴方も」
19歳 クール 趣味:本屋めぐり・栞作り
145:
(1)
和久井留美「ふー」
留美「だいぶ遅くなってしまったわね…みんな、お疲れさま」
鷺沢文香「…お疲れさまでした」
久川颯「おつかれさまー…ぱたり」
藤原肇「……」ウトウト
篠原礼「颯ちゃんと肇ちゃんは電池切れね。ふふ」
留美「小梅ちゃんは平気?」
白坂小梅「は、はい…むしろ、目が、冴えてくる時間です…ふふ…」
留美「頼もしいわね」
146:
(2)
礼「P君が戻ってくるまで、くつろいで待っていましょうか」
留美「そうね」
小梅「あ…」
小梅「じゃあ、屋上に行っても、いいですか?」
留美「屋上?」
小梅「はい。星空を、眺めてみたい…です」
文香「では…私も行きます……小梅さん一人では、危ないかもしれませんから…」
小梅「だ、大丈夫だよ」
礼「あら。それなら私も行くわ。いいかしら?留美」
留美「ええ。颯ちゃんと肇ちゃんは私が見てるわ」
颯「くかー」
肇「……」コク…コク…
礼「ふふ」
礼「ありがとう」
小梅「えへへ。ありがとう、ございます」
礼「いいのよ」
文香「では…行きましょう」
留美(実は文香ちゃんが一番乗り気かもしれないわね)フフ
147:
(3)
礼「わ…風はないけど、やっぱり屋上は冷えるわね…」
小梅「で、ですね…」
小梅「すー…はー。えへへ。ひんやりして、気持ち、いいですね」
礼「そ、そう?」
文香「……雨が降った日は…天体観測にいいんですよ」
礼「へえ」
文香「雨は、星空の空気清浄機だと……そんな言葉を、読んだことがあります…」
礼「ふふ。素敵ね」
小梅「わあ…」
小梅「よく見えます、ね」
文香「…うん」
礼「本当」
148:
(4)
留美「さて」
留美「…コーヒーでも淹れようかしら。そうだ、P君の分も用意しておくのもいいわね」
颯「くかー」
颯「はっ」
颯「はー寝てた!おはよう留美さん!」
留美「おはよう。おもしろい目覚め方ね」クス
留美「ごめんなさい。起こしてしまったかしら?」
颯「ううん。ばっちり寝てた!なんか、なんだろ、ぱって目が覚めた」
留美「凪ちゃんになにかあったんじゃない?」
颯「それ、ありそう。なーもいまぱって目が覚めたのかなー」
留美「かもしれないわね」
肇「はっ」
颯「わ。ぱって目が覚めたの、肇ちゃんだったよ!」
留美「本当」クスクス
149:
(5)
肇「…………」ポケ
肇「…夢を見ていました…うふふ…なんだか、懐かしくて、落ち着く…」
肇「……あ、留美さんが、ブランケットをかけてくれていたからかも…ふふ…ありがとう」
留美「おはよう、肇ちゃん。いいのよ。風邪を引かないようにしなくちゃね」
颯「ほんとだ、はーもだ!ありがとうっ留美さん」
留美「どういたしまして。颯ちゃんは寝起きでも元気ね」
颯「そうなんです!」
肇「うふふ……」ポケー
肇「…はっ。な、なんだか、ぽけーっとしていました…す、すみません」
留美「別にいいのよ?」クス
留美「まだゆっくりしていて大丈夫だから。P君も戻ってきていないし…」
留美「コーヒーを淹れようと思っているのだけど、二人も飲む?」
肇「わ、いえいえ…。て、手伝いますよ」
颯「あれ?そういえば、礼さんたちは?」
150:
(6)
文香「……季節は違うかもしれませんが」
文香「私は、星空を見ると…銀河鉄道の夜を…思い出すんです」
小梅「……うん。カムパネムラのこと、私も、好きです」
文香「……はい」
小梅「…きれい、ですね」
文香「…はい」
礼「…」
礼(お仕事が終わったばかりなのに。なんというか…二人ともタフね)
礼(…私から見ても…二人とも、ふわふわしていて……。まさにアイドルって感じ…)
颯「どーん」
礼「きゃあっ」
小梅「?」
文香「…?」
151:
(7)
礼「……ぁ…え、え?は、颯ちゃん…?」
颯「えっへへ。礼さんおどろいた!だいせーこー!」
礼「も、もう……る、留美。あなたの差し金ね」
留美「あら。鋭いわね。ふふふふ。可愛かったわよ?」
礼「だ、だれでも驚くでしょう、いまのは。もう、はーちゃん!」
颯「きゃあっ。にげろー」
肇「お疲れさまです。わあ…きれいな星空…」
文香「……おはようございます」
小梅「えへへ。肇さんも…どうですか?」
肇「はい。束の間ですが、ご一緒させてください」
152:
(8)
肇「……」
肇「はう。空気が澄んでいて……ここだけ、田舎みたいで……気持ちいいですね」
小梅「う、うん」
小梅「…なんだか、星に呼ばれて…吸い込まれそうな、気持ちになります」
肇「わかります」
文香「……私も」
礼「…」
礼「ねえ。絵になるわね、あの三人…」
留美「?」
留美「…あら。礼も、さっきの表情。とても絵になってたわよ」
礼「も、もう。茶化さないで。…ああいうの、苦手なの…知ってるでしょ」
颯「ごめんね?嫌だった?」
礼「あ、えっと…別に、謝ることはないけど…」
留美「ふふ」
153:
(9)
留美「颯ちゃん。三人に、そろそろ戻ろうって、声をかけてもらっていいかしら?」
颯「わかった!」
留美「ありがとう」
留美「ふふ。元気でいい子ね」
礼「そうね」
留美「…」
留美「めずらしいわね」
礼「え?」
留美「遠くから眺めているだけなんて。らしくないんじゃない?」
礼「……別に。何も珍しくもないわ」
留美「若い子はいいなあって?」
留美「格好つけて立っていてよ。あなたは私にとって、人生の先輩で、先に立つ人なんだから。礼さん」
礼「…………」
礼「ふふ…。ずるいこと言って…」
留美「ところで猫座ってあるのかしら?」
礼「昔はあったわよ。今はないけど」
留美「そ、そんな」
礼「ふふ…」
154:
(10)
礼「ありがとう」
礼「いつも格好いいのはあなたの方よ。留美」
留美「な、なに?猫座がどこに行っちゃったのか気になって、それどころじゃないわ」
礼「なんでもないわ。しーらない」クス
颯「がしっと!」
小梅「わ、わ」
肇「颯ちゃん?」
颯「礼さんと留美さんがそろそろ行こうって」
颯「あと、三人とも、なんだかふわふわして」
颯「どこかに行ってしまいそうだったので…捕まえてみました!」
文香「……」
文香「……」ナデナデ
颯「わぷ」
155:
(11)
文香「……大丈夫」
文香「いま、私たちは……地上で輝いていて…見つけてくれる、誰かがいますから…」
文香「私は、ここにいます」
小梅「……」
小梅「うん…こっち側で…ね。声を届けられる、から。大丈夫だね…」
文香「…」コクリ
颯「??」
颯「うん!」
肇(颯ちゃん、たぶんわからないけど頷きました……私も分からないけど。ふふ)
颯「じゃあ帰ろー」
小梅「そう、だね…行こう?文香さん、肇さん」
文香「……はい。小梅さん」
肇「はい。帰りましょう」
158:
第16話 関裕美「恋する」工藤忍「アイドル」
☆登場アイドル(6人)
074.関裕美(せきひろみ)https://i.imgur.com/ZOZkXuf.jpg
「…私も、誰かを照らす星なんだ」
14歳 キュート 趣味:アクセサリー作り
075.工藤忍(くどうしのぶ)https://i.imgur.com/gDegWcL.jpg
「泥だらけでも、何度でも這い上がる!アタシのど根性見ててよねっ」
16歳 キュート 趣味:おまけ集め
076.高橋礼子(たかはしれいこ)https://i.imgur.com/Du4aE02.jpg
「ずっと笑っていた気がするわ。フフ…はしゃぐ年でもないのにね」
31歳 クール 趣味:パーティーに行くこと
077.東郷あい(とうごうあい)https://i.imgur.com/suH7AHT.jpg
「○○くんのせいで、私は変わっているんだよ」
23歳 クール 趣味:サックス
078.野々村そら(ののむらそら)https://i.imgur.com/i0xQPyS.jpg
「おつかれを、吹き飛ばそー!」
15歳 パッション 趣味:友達と電話
079.西島櫂(にしじまかい)https://i.imgur.com/9C770Cj.jpg
「おーい、プロデューサーッ! 追いっ、ついっ、たーっ!」
19歳 パッション 趣味:水族館巡り
159:
(1)
関裕美「…」ジト
工藤忍「おはようございまーす」
忍「お」
忍「裕美ちゃん。なんだか難しい顔してるね」
裕美「忍ちゃん。あれ、ほんと?」
忍「考えごと?」
裕美「うん……ほら、今度のお仕事の」
忍「ああ、インタビューのアンケート」
忍「アタシも回答しなくちゃだ。一緒にやろ」
裕美「うん」
160:
(2)
裕美「むー」
忍「むー」
東郷あい「おはよう」
あい「……なんだい、二人して難しい顔をして…」
裕美「あいさん」
忍「おはようございます。あいさん、もうこれ、答えました?」
あい「うん?ああ、そのアンケートか」
あい「ちょうど書いてきたところだが…なにかあったのかい?」
裕美「実は…」
忍「アタシたちに難しいところがあって…えへへ」
あい「?」
161:
(3)
あい「『いま恋をしていますか』…ああ、その質問か」
忍「や、やっぱり、アイドルならファンに恋をしていますっくらいのこと、書いた方がいいですかね!?」
あい「ああ、まあ、うん。模範解答かな?」
裕美「恋…恋…」ジト
あい「……裕美くん。眉根が寄ってるよ」
裕美「はっ」
あい「はは」
あい「ちょっと下世話な質問という気もするけど…アイドルの私たちがどんなふうに答えるか、興味深いんだろうね。きっと」
忍「あいさんはどう答えました?」
162:
(4)
あい「私は、ノーだ。していない。いまはアイドルという仕事に全力だからね」
野々村そら「そらちんはねー、えぶりばでぃらぶだって☆見てみてー」
裕美「わ、…びっくりした。そらさん」
あい「はは。枠をはみ出しているじゃないか。というか、挿絵付きかい?」
そら「いえす!からふるそらちんすまいるつきだぜ〜☆」
忍「すご…。ふふ、一目でわかるね。これ、そらちゃんの回答だって」
そら「でしょでしょ」
西島櫂「あたしは水にしといた!いま注目してるイルカさんがいるんだけど、でもやっぱ、水、かなあっ…て!」
忍「水」
裕美「水」
櫂「水!」
163:
(5)
高橋礼子「ふふ」ポン
裕美「わ…礼子さん?」
礼子「みんなそれぞれの回答があるの。ね、あい」
礼子「それに悩むのはいいことよ。二人が真剣に向き合ってる証拠ね」
あい「そういうことだね」
忍「うーん…そういうもんかー」
そら「うぉーたー!どるふぃん!ざぱーん☆」
櫂「どーん!」
礼子「よくわからない意気投合の仕方はやめなさい」
裕美「あはは」
164:
(6)
そら「ちなみに礼子ちんはー?」
礼子「うふふ…本番まで、ナ・イ・ショ♪」
櫂「おお…!大人っぽい回答ですね!気になるし、真似したい!」
そら「うふーん。しーくれっと!」
櫂「あははっ。そら、それだと気になるより可愛いってなっちゃうよ!」
そら「あれ?」
礼子「そららしいわ」
あい「ちなみに」
あい「私から見れば、二人とも十分恋をしているふうに見えるけどね」
裕美「えっ」
忍「ど、どういうことですかっ」
165:
(7)
あい「二人は、アイドル…もしくは、アイドルをしている自分に恋をしているじゃないか」
あい「仕事だからね。当たり前かもしれないけど…アンケート一つとって、それだけ真剣に自分と向き合っているんだし、普段から見ていれば分かるさ」
あい「二人がいつも、アイドルとして輝いている自分に、自信を持っていることがね」
裕美「……」
忍「…はー」
忍「そっか…そうですかね?」
あい「そうだよ」
あい「ふふ。私が男だったなら…放っておかないさ。おっと、これは内緒だ」シー
裕美「……」
裕美「えへへ」
166:
(8)
櫂「えっと…よし」
櫂「だめだめ。それは本番まで…ないしょっ」
そら「おー」
礼子「はい可愛い。櫂、そらのこと言えないわよ」
櫂「あれっ」
そら「みーとぅ」
櫂「そらまで!」
あい「あはは、元気だな」
あい「いまので答えは出たかな?」
忍「はい」
あい「よかった」
あい「さて…私は三人をなだめに行くとするか…全く、礼子さんまで一緒になっちゃって。困ったものだ。じゃあ」
忍「はい」
裕美「は、はい。ありがとうございます」
忍「…裕美ちゃん」
忍「あいさんって、格好いいね」
裕美「…うん」
167:
(9)
忍「はー。ああいうのが、オトナの女性って言うのかなー。はー…」
裕美「…うん。そうだね…」
裕美「……えへへ」
裕美「あ、アイドルの私って、書いてみようかな…私」
忍「ん」
忍「うん。アタシもそう書く。へへ。約束代わりにもなるし!」
裕美「約束?」
忍「うんっ。もっともっと頑張って、もっともっと、自分に自信を持つための、未来のアタシとの約束!」
裕美「あ…いいな、それ。いいね」
忍「ふふ。ね!あ、それから、裕美ちゃんとも約束ね!アタシたち、どんどん素敵なアイドルになろう!」
裕美「うん…うん」
裕美「えへへ。約束」
169:
第17話 藤本里奈「杏っち先輩かるすぎてうけるんですけど」
☆登場アイドル(2人)
080.藤本里奈(ふじもとりな)https://i.imgur.com/1dbJO9w.jpg
「アタシ、バカだけど…プロデューサーの大丈夫はマジだって、知ってるよ」
18歳 キュート 趣味:単車乗り、コンビニで立ち読み
081.双葉杏(ふたばあんず)https://i.imgur.com/STJhMsm.jpg
「時間よ、止まれ?。頼むー!」
17歳 キュート 趣味:なし
170:
(1)
双葉杏「あー」
杏「…プロデューサーがいればおんぶしてもらえるのに…なんで駅から歩かないといけないのさぁ」
杏「……わがまま言って困らせてもしょうがないか…なんか、忙しそうだったし」
杏「でも、やだー」
杏「…」アー
杏「…………歩こ」
171:
(2)
藤本里奈「ふんふふーん」
里奈「おっちょ。杏っち先輩ぢゃーん。ちょりーっす」
杏「あー?おー。里奈じゃん。やっほ」
里奈「まぢ?歩いてるかんぢ?うける。らしくないぢゃん」
杏「わかる」
杏「プロデューサーに置いてかれたんだよぉ。助けてくれー」
里奈「あらまあ。ざんねん☆りなぽよのは原付だから二人乗りはできない系〜♪」
杏「うげぇ」
172:
(3)
杏「あーずるい。里奈ずるい」
里奈「あはは。がんばってちょ」
里奈「せめて横にいて一緒に行ったげる」
杏「あんがと。嬉しくないけど」
里奈「うけるー」
杏「なんもうけないぞ、こら」
173:
(4)
里奈「杏っち先輩。今日は仕事がんばったん?」
杏「おー。やったったよ。今日もだよ」
里奈「こないだは『杏がいつも頑張ってるみたいな言い方はよすぽよ!』って激おこだったんですけど」
杏「改変するなー。そうだっけ?覚えてないや」
里奈「んふふ。えらいぢゃーん」
杏「えらいだろ。もっと褒めて。そんでおぶって」
里奈「即パクっしょー」
174:
(5)
里奈「今日は雑誌の撮影だったっけ?発売いつ?」
杏「知らない。見本誌来るでしょ。それで見なよ」
里奈「あっはー。ファンは買わなきゃだめっしょー」
杏「…」
杏「ふん。そうだね。うんと杏の不労所得生活の礎になってくれ!」
里奈「杏っち先輩のかんぢ多そ目発言うけるー☆りょー☆」
175:
(6)
杏「ぜえはあ」
里奈「あとちょっちがんばれちゃーん」
杏「…はあ…はいはい」
杏「事務所ついたらおぶってよ」
里奈「んっふふ。力仕事はまかせて?」
杏「荷物扱い」
里奈「お姫様扱いっす♪」
杏「ふふ。そっか」
176:
(7)
里奈「んしょ」
杏「あんがと」
里奈「杏っち先輩マヂかる。うける。食べてる?」
杏「飴」
里奈「答えになってないぽよ〜」
杏「里奈さあ」
杏「こないだ、みたよ。ライブ」
里奈「マヂ!?どだった!?」
杏「よかった。よくやるなーって思った。杏、真似したら、死ぬ」
里奈「ん〜…そっかぁ」
杏「あ、あれ。反応にぶいな」
里奈「だってぇ」
177:
(8)
里奈「褒められたのは、ちょぉうれしい☆」
里奈「でも、それぢゃ杏っち先輩とライブいっしょにできない系?マヂ…?つらたんなんですけど…」
杏「あー」
杏「ああ。うん」
杏「…ま、そんときは、あれだよ。里奈が杏のこと、こうやってさ。おんぶしながらやってくれればいいんじゃないかな」
里奈「あ〜」
里奈「なるなる〜!それ、いいかも!わかちょ〜それでいくっしょ!」
里奈「えへへ。楽しみぢゃん!ね、杏っち先輩!」
杏「おう。ぼちぼちね」
178:
(9)
里奈「はいとうちゃーく」
杏「ん」
里奈「お疲れちゃーん。今日も杏っち先輩は、よくがんばった♪」
杏「うん」
杏「あの…ありがとね。里奈」
里奈「ん〜?うん?べつにいいしょ〜」
杏「ふふ。うん。ありがと」
里奈「はいはーい☆」
181:
第18話 二宮飛鳥「全部、僕の世界だ」
☆登場アイドル(6人)
082.松原早耶(まつばらさや)https://i.imgur.com/2bCwrm4.jpg
「うふふ♪見間違えましたぁ?○○さんの早耶ですよぉ」
18歳 キュート 趣味:ブログ
083.城ヶ崎莉嘉(じょうがさきりか)https://i.imgur.com/md1FGqK.jpg
「○○くんは、リカの捕まえ方、もう知ってるよね☆」
12歳 パッション 趣味:シール集め
084.首藤葵(しゅとうあおい)https://i.imgur.com/bdo784r.jpg
「○○プロデューサー、故郷に錦を飾るあたしを見とって!」
13歳 パッション 趣味:魚さばき
085.本田未央(ほんだみお)https://i.imgur.com/vkhMd87.jpg
「みんなの星も、ここにある!」
15歳 パッション 趣味:ショッピング
086.二宮飛鳥(にのみやあすか)https://i.imgur.com/YlazrFw.jpg
「こうしてまた、季節は廻る…。よく飽きないものだね、セカイのヤツは」
14歳 クール 趣味:ヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を描くこと
087.松本紗理奈(まつもとさりな)https://i.imgur.com/a5EPm5m.jpg
「武器は磨いてこそでしょ!アタシ、妥協は一切しないの♪ウフッ」
22歳 クール 趣味:ショッピング
182:
(1)
城ヶ崎莉嘉「くしゅんっ」
首藤葵「?」
葵「莉嘉ちゃん、風邪っちゃ?今日は冷えるよね。大丈夫?」
莉嘉「ん、えへへ。大丈夫。くしゃみだけだよ☆…くしゅん」
葵「引き始めってところかな?」
二宮飛鳥「紗理奈さん」
飛鳥「今度の仕事のことで、相談なんだけど…」
松本紗理奈「ん?はいはい。どうした、飛鳥」
183:
(2)
葵「風邪は引き始めが肝心!」
葵「ってことで、あたしがなにか温かいものでも淹れてあげるっちゃ」
莉嘉「うあ、大丈夫ってばー」
葵「遠慮することないよ。へい!」
松原早耶「呼ばれてぇ?」
本田未央「飛び出て!おねーさんズ!」
早耶「はぁい莉嘉ちゃん。もこもこしようねぇ」
未央「はいはーい。ソファ空いてますよ、お客さん!一名様ごあんなーい」
莉嘉「わあ。ゆ、ゆうかいだあ。なんでみんなそんなに息あってるのー」
飛鳥「紗理奈さんにボクが選んだエクステをつけてもらいたいんだけど、どうかな」
紗理奈「あら。いいじゃない。どんなのか、見せて?」
184:
(3)
莉嘉「もこもこ」
莉嘉「うぅ〜…かわいくないよぅ、こんなの」
未央「あっはは。大人しく看病されるのだー」
莉嘉「別に風邪なんて引いてないってばぁ…」
早耶「うふふ。早耶はいまの莉嘉ちゃん可愛いと思うけどなぁ」
莉嘉「かわいくなーいー」
葵「未央さんと早耶さんが大人しくって言ってるでしょ。言うこと聞かんとあかんよ」ペチ
莉嘉「あう」
飛鳥「…こんな感じ」
紗理奈「ふーん…飛鳥と対になってるんだ」
飛鳥「そうなんだ。反共鳴だけど共依存する…そんな二人をテーマにしてみたいのさ」
飛鳥「いま、いくつか持っているんだけど…さっと付けてみるかい?」
紗理奈「ほんと?頼んじゃおうかしら」
185:
(4)
葵「はい。どーぞ」
莉嘉「……」
莉嘉「ありがと…なにこれ」
葵「生姜湯っちゃ。かぼす入れたから飲みやすいよ」
莉嘉「……」
莉嘉「おいしい」
葵「でしょ」
未央「莉嘉ちゃん今日の打合せもちょっと無理してたでしょ。まま、休みねえ休みねえ」
莉嘉「え。ば、バレてたの。はっ」
早耶「うふふ。気づいたのは早耶たちじゃないけどねぇ」
紗理奈「どう?」
飛鳥「…」
飛鳥「うん。いいね」
186:
(5)
飛鳥「紗理奈さんの色が……背景ごと変わったみたいだ。違うセカイから来たみたいに」
紗理奈「ふふ。ありがと。ま、アタシはアタシだけどねー」
飛鳥「うん。我ながらいい選択ができたよ。紗理奈さんのセカイと、ボクのセカイ…混じり合って、でも、反発している」
紗理奈「そうね。…これ、飛鳥の香りがするし。ふふ、見えない飛鳥がそばにいるみたい」
早耶「はぁい。莉嘉ちゃん、早耶のとっておきシールあげちゃう」
莉嘉「なにこれかわいい。なんの?」
早耶「かわいいよねぇ♪さっき、帰りに買い物に寄ったとき見つけたんだぁ。莉嘉ちゃんが喜ぶかなぁって」
莉嘉「う、うん。ありがと」
未央「私からはポカリ!葵ちゃんの生姜湯と一緒に飲むと効果が二倍!たぶん!」
莉嘉「そ、そうなの?ありがと」
葵「じゃあしばらくちゃんと休んでるんだよ?帰りはプロデューサーに送ってもらってね」
莉嘉「ねえねえなにこれっ。なんでみんなそんなアタシにやさしいの?」
葵「ん?」
187:
(6)
葵「ああ。飛鳥さんが心配してたんよ」
莉嘉「飛鳥ちゃん?」
飛鳥「ありがとう。本番、楽しみだね。じゃあ」
紗理奈「ええ。私も」
早耶「飛鳥ちゃん、周りのこと、よく見てるよねぇ」
莉嘉「…………そっか」
紗理奈「早耶ちゃん、未央ちゃん。私たちそろそろ帰らない?」
未央「おっ喜んでー」
早耶「はい喜んでぇ。帰りにどこか寄りますぅ?」
紗理奈「ご飯でも食べに行きましょうか?」
未央「ごちそーさまです!」
紗理奈「まだなにも言ってないわよ。調子いいんだから」
紗理奈「じゃあね、葵ちゃん。莉嘉ちゃんのこと、よろしくね」
葵「まかされるよ」
莉嘉「みんな、ばいばーい…ありがとう」
未央「いいってことよ☆よく食べよく眠るんだぞー!」
早耶「お大事にぃ」
188:
(7)
飛鳥「……」
未央「そう言えば」
未央「紗理奈さん。飛鳥ちゃんは誘わなくてよかったの?」
紗理奈「ん?ええ」
紗理奈「あの子、そろそろ一人になりたいみたいだったから」
早耶「へぇ」
早耶「…ふふ。飛鳥ちゃんもするどいですけど、紗理奈さんもするどいですねぇ」
紗理奈「そう?顔を見ていれば、なんとなく、分かるじゃない」
未央「おお〜」
早耶「おぉ〜」
紗理奈「なによ」
未央「いやいやー。さっすが紗理奈さん、回答までセクシーですなぁ…!惚れちゃうぜ!」
早耶「ですなぁ」
紗理奈「てきとーなこと言ってないでしょうね?それ」
紗理奈「で、なに食べに行きたいの?」
未央「はい!紗理奈さんのセクシー講座が聞きたいので、ゆっくりできるとこがいいですっ」
紗理奈「あら。未央ちゃんにはまだ早いわよ〜?」
早耶「早耶はぁ、甘いものが食べたいなぁ」
紗理奈「…むしろ私、早耶にこの甘え方を教えてほしいわ…可愛いわね」
早耶「??」ニコニコ
未央「へへ。じゃあやっぱりゆっくりおしゃべりできるとこ、ですね!」
紗理奈「そうね」
189:
(8)
莉嘉「葵ちゃんは紗理奈さんたちと帰らなくてよかったの?」
葵「うん。あはは、あたしにはあの三人の会話はまだ早そうっちゃけん…」
葵「それに、莉嘉ちゃんのことも心配だし。…あっ、紗理奈さんたちが心配してないって、そういう意味じゃないけんね?」
莉嘉「ふふっ。わかるってば」
莉嘉「ありがと」
葵「ううん」
ガチャ
飛鳥「葵、莉嘉。じゃあ、ボクも帰るから」
葵「うん。お疲れっちゃ。いまどこに行ってたの?」
飛鳥「うん。屋上に、ちょっとね。少しだけ…風に触れたくて」
葵「そっか。気をつけてね」
飛鳥「うん」
190:
(9)
莉嘉「飛鳥ちゃん!」
飛鳥「なんだい?」
莉嘉「あの…その」
莉嘉「あ、アリガト。心配してくれたの?」
飛鳥「……」
飛鳥「うん。いいよ。当然のことじゃないか」
飛鳥「ボクにとって、この事務所で出会ったみんな、ボクのセカイの…大事な、新しい風だから」
飛鳥「だから、体を壊されると困るのさ。お大事に」
莉嘉「う、うん」
葵「……ふふ。飛鳥ちゃん、それ、照れ隠しでしょ?」
飛鳥「…葵、キミの言葉もまた、ボクに可能性を与えてくれる」
葵「はいはい。じゃあね」
飛鳥「うん」
莉嘉「ばいばーい」
191:
(10)
葵「みんな元気な莉嘉ちゃんのことが見たくて、心配してくれてるっちゃ」
葵「悪くせんように、今日は帰ったら、ちゃんと休むんだよ?」
莉嘉「…ん」
莉嘉「わかったー。えへへ。今日だけ、元気いっぱいの莉嘉はお休みする☆」
莉嘉「葵ちゃんもアリガト」
葵「いいのいいの」
194:
第19話 松永涼「かっこいい、かわいい、あったかい、あつい」
☆登場アイドル(3人)
088.松永涼(まつながりょう)https://i.imgur.com/czPKkk2.jpg
「歌い方は、自分のハートに聞くんだ」
18歳 クール 趣味:ホラー映画鑑賞
089.高森藍子(たかもりあいこ)https://i.imgur.com/AE0FDLW.jpg
「風のように、巡り巡って帰ります。○○さんのもとへ」
16歳 パッション 趣味:近所の公園をお散歩
090.島村卯月(しまむらうづき)https://i.imgur.com/NqaBJKm.jpg
「一歩、一歩。全部、私の宝物です」
17歳 キュート 趣味:友達と長電話
195:
(1)
松永涼「ふんふん」
涼「おーい、卯月ー。明日のライブ、よろしくなー」
島村卯月「あ、ひゃい」
涼「ひゃい?」
高森藍子「お二人に置いてけぼりにならないよう、私もがんばりますね?」
涼「へへ、大丈夫だよ。燃えてるときの藍子は、アタシでもやけどしそうだからな」
涼「…ところで藍子のそばだけなんか日当たり良くないか?今日も寒いしそっち行ってもいいか?」
藍子「いいですよ〜」ポワポワ
196:
(2)
涼「…うーん」
涼「不思議だぜ…なんか、とくべつなもんでもでてんじゃないか?」ポカポカ
藍子「うふふ。私、普通の女の子ですよ?」
涼「ほーう。それじゃアイコ物質が出てないアタシは普通の女の子じゃないみたいじゃないか」
藍子「涼さんは普通よりかっこいい女の子です」
涼「ははっ。そこの差なのか」
卯月「…」
涼「卯月、どうかしたのか」
卯月「ひゃい」
涼「今日の卯月はひゃいが出るな」
藍子「とっても可愛い女の子ですかね?」
涼「だな」
197:
(3)
卯月「あ、ご、ごめんなさい」
卯月「えへへ。明日、よろしくお願いしますねっ」
涼「おう…」
涼(体調でも悪いのかな?)コソ
藍子(そう言えば…いつもと様子は違いますね)コソコソ
卯月「…」エヘー
涼(そうなのか、あれ。いつも通りの笑顔がまぶしいが)
藍子(まぶしいですね)
卯月「?」エヘー
198:
(4)
藍子「でも、なんとなくふわふわしているというか…ほら」
涼「?」
卯月「んくんく」
藍子「炭酸のジュースをすごい勢いで飲んでます」
涼「あ、アタシのコーラ。はは、ありゃ、たしかにふわついてる」
卯月「ひっく。ひゃ」
涼「しゃっくりが出てるな」
卯月「…」プルプル
藍子「また出そうなのを我慢しているみたいですね」
涼「かわいいな」
199:
(5)
藍子「…もしかして」
藍子「卯月ちゃん、緊張してるのかな?」
涼「緊張?」
涼「…卯月が、いまさら?」
藍子「ふふ」
藍子「涼さんと私とするライブが初めてだからじゃないですか?」
涼「ふーん」
涼「そういうもんか?」
藍子「そういうものです」
卯月「ひゃっ」
涼「出てるな」
藍子「出てますね」
涼「かわいいな」
藍子「かわいいですね」
卯月「ひゃぐ」
200:
(6)
涼「じゃ、緊張をほぐしてやらないとな」
涼「おーい。卯月ー」
卯月「ひゃい」
涼「いまのってしゃっくりかな、返事かな?」
藍子「両方じゃないですか?」クス
卯月「な、なんですか?涼ちゃん」
涼「藍子のそば、ぽかぽかして気持ちいーぞ。卯月もこっち来なよ」
藍子「あ、私をだしにしましたね」
涼「ははっ。あったかいのは本当だよ」
卯月「えと、は、はい」
201:
(7)
卯月「わー」
卯月「ほんとだ。なんだか…冬でも日差しであたたかいですね」
涼「な?」
藍子「涼さんが胸を張るんですか」
涼「おう。藍子の力はアタシの力だ!いまアタシら三人は同じチームだからな」
藍子「なるほどです」
卯月「あったかい」エヘー
202:
(8)
涼「あらためて。明日、よろしくな」
卯月「は、はいっ…その、がんばります!」
涼「おう」
涼「あー!楽しみだなあ。いまから。待ちきれないな!早く三人で歌いたい」
藍子「ふふ。ピクニックの前日の子どもみたいですよ、涼さん」
涼「んふふ。間違っちゃねえかなー」
卯月「…ふふ」
卯月「…涼ちゃんは、その…緊張とかしませんか?」
涼「ん?うん。しない」
203:
(9)
涼「だってさ」
涼「このメンバーだぜ?あついよ。ぜったい盛り上がるもんな!」
藍子「かっこいい涼さんと、かわいい卯月ちゃんと、普通の私ですね」
涼「クールであついアタシと、かわいくてあつい卯月と、あったかあつい藍子な!」
藍子「ふふ。あったかあついって、なんですか」
卯月「…」
卯月「えへへ。そうですね!私も…か、かわいく…がんばりますねっ」
涼「おう。かましてやろう。藍子も!なっ」
藍子「はい。私、涼さんの勢いに飛ばされないよう、がんばります」
涼「とかいって…ライブになるとアタシだって吹き飛ばすくらいになるくせにっ」
藍子「そんなことー」ニコニコ
卯月「えへへ」
204:
(10)
卯月「うーん…はふっ。よしっ。私も、お二人に負けないよう!がんばります!」
卯月「涼ちゃん、藍子ちゃん。ありがとう」
涼「ん。へへ。こっちこそ負けないぜ」
藍子「うん。あ、でもライブはまだ明日なので、せっかくだから、このままもうちょっと三人でぽかぽかしましょう」
涼「お、おう。ペース乱れねえな。見習いたい」
卯月「あははっ」
藍子「それではみなさんまたあしたー。えいえいおー」
涼「おー」
卯月「おー!」
207:
第20話 櫻井桃華「不安」
☆登場アイドル(5人)
091.櫻井桃華(さくらいももか)https://i.imgur.com/hLn7KsI.jpg
「惜しみますわ。だって、○○ちゃまと過ごす夏ですもの」
12歳 キュート 趣味:ティータイム
092.ケイト(けいと)https://i.imgur.com/BGvqHAA.jpg
「私に憧れて、英語の勉強を?Wow、嬉しいデス!私も応援シマスネ♪」
20歳 クール 趣味:日本の雑誌を見るコト
093.クラリス(くらりす)https://i.imgur.com/dro3R3O.jpg
「教会を救うために、私の歌がその助けになるのであればこんなにも喜ばしいことはありません」
20歳 キュート 趣味:ボランティア
094.相葉夕美(あいばゆみ)https://i.imgur.com/aWv4gp9.jpg
「落ちる瞬間を、捕まえて…?」
18歳 パッション 趣味:ガーデニング
095.道明寺歌鈴(どうみょうじかりん)https://i.imgur.com/nKrRZl0.jpg
「宣誓ーっ!私たちは青空の下、この場に立てることをファンのみなさんに感謝して…きょ、競技を心から楽しみっ、仲間と気持ちを一つにしてっ…全力を出し切ることを、誓います!…言えた!」
17歳 キュート 趣味:境内のお掃除
208:
(1)
櫻井桃華「ふう」
桃華「夕美さーん。こちらの方、見ていただいてもよろしいですか?」
相葉夕美「はいはーい」
夕美「お。きれいきれい。ばっちり。いえい」
桃華「ほんとですか?ふふ、よかった。い、いえいですわ」
道明寺歌鈴「クラリスさん、ケイトさん。ごみ袋、もういっぱいですよね。代えちゃいますよ」
ケイト「サンクス!助かりマス、カリン」
クラリス「ありがとうございます。運ぶときには手伝いますので、声をかけてくださいね?」
夕美「うーん。やっぱり楽しいね、このお仕事!花壇ボランティア!」
桃華「ええ。そうですわね」
夕美「うん!…そう言えば」
夕美「桃華ちゃんは自分から来たいって、プロデューサーに言ったって聞いたよ」
桃華「ええ」
209:
(2)
桃華「…ええと…花を愛でる習慣のある者として、聞き逃がせないお仕事だと思いまして」
夕美「そっか。…だよね」
夕美「なんか、うれしいな。それ」
桃華「どうして夕美さんが嬉しく思うんですの」クス
夕美「えへへ。つい」
桃華「ふふ」
桃華「…それに、あちらの三人が参加されると聞いたから」
夕美「え?」
桃華「なんでもないですわ」
歌鈴「大丈夫です!慣れてますから!えいっ」
ケイト「Wow♪Powerfulデスネ、カリン」
クラリス「一度にそんなに抱えては危ないですよ」ハラハラ
歌鈴「へーきで…あー」
クラリス「あー」
ケイト「アー」
210:
(3)
夕美「冬でも、ごみや落ち葉を拾ってあげて、きれいに整えてあげて…」
夕美「冬のお花を植えてあげて。うんうん。見違えるようにきれいだね!」
桃華「本当…。ふふ。やっぱり、来て正解でした」
夕美「でしょー」
桃華「だから、どうして夕美さんが誇らしげにするんですの」
夕美「花のことは他人事だと思えなくて!」
桃華「花の妖精さんみたいなこと、言うのですね」クスクス
歌鈴「ぼふっ。あ、危なかった…」
ケイト「オー。Trolley?」
歌鈴「ですです…はふ。よかったあ…。あの、重くなるかなと思って…それから、えへへ、今みたいなとき、受け皿になってくれるかなと思ったんでしゅ!」
歌鈴(噛んだ…)
クラリス「まあ…!素晴らしい準備のよさですね、歌鈴さん…ふふ」ニコ
歌鈴「!…え、えへ。は、はいっ」
211:
(4)
桃華「それでは…一息つきましょうか。ふふ。わたくし、温かい紅茶を淹れてきていますの」
夕美「わ、それ、うれしい。じゃあ向こうのみんなにも声かけよっか」
桃華「ええ」
桃華「……」
夕美「?」
ケイト「私、じゃあ…アチラの方に、ドコに、すてたらよいか、聞いて来ますネ。日本語ガクシューのAchievement…見せるトキデス!」フンス
歌鈴「お、おねがいしますっ。がんばれです」
クラリス「では…歌鈴さんと一緒に、見守っていますよ」
ケイト「心強いネ♪アリガト!」
桃華「…」
桃華「あちらの三人も、楽しそうですわね」
夕美「へ?うん。そうだね」
212:
(5)
クラリス「……はふ」
クラリス「ぽかぽかしますねー…ありがとうございます、桃華ちゃん」
桃華「かまいませんわ」
ケイト「ぷはー!Victoryの美酒ってヤツ!格別デスネー!」
桃華「も、もっと香りを味わって飲んでくださいまし」
夕美「あはは。ケイトさん、うまくお話できてましたね!いえーい」
ケイト「Yeah!ユミもお疲れサマネ!カリンもネー」
歌鈴「は、はい。ケイトさんも。い、いえーしゅ。あつい」
桃華「ふふ。落ち着いて飲んでくださいまし」
クラリス「歌鈴さん、いま主の名を…?」
夕美「た、たぶん気のせいですっ」
213:
(6)
桃華「…」
夕美「花壇って、英語でフラワーベッドって言うんですよね。素敵な言葉ですよね」
ケイト「Oh,ワカリます。んふふ。私たちも飛び込んじゃいたいネ♪」
クラリス「歌鈴さんは、学校でも清掃活動をしているのでしたね。とても立派なことだと思います」
歌鈴「い、いやあ…好きでやっているだけですよ」
桃華「それですわ!」
歌鈴「わあ。びっくりした。こ、こぼしてない。こぼしてない」
桃華「あ、ご、ごめんなさい」
クラリス「…桃華さん。それ、とは?」
桃華「え、えっと」
214:
(7)
桃華「みなさんは…すごいですわ。こうした、体を張る…ボランティアのお仕事も、自分から手をあげて」
桃華「それに、クラリスさんと歌鈴さんは、元々…家業というか…あるでしょう?」
夕美(そっか。桃華ちゃん、それで三人のこと、気にしてたのかな)
クラリス「…」
クラリス「なるほど。そうですね」
歌鈴「わ、私はドジが家業みたいなところがありますが…」エヘヘ
夕美「そ、そこまで言わなくても大丈夫だよ?」
ケイト「カリンの…えと、コセーは、アイドルとしてとってもCuteデスヨ」
歌鈴「…え、えへへ」
215:
(8)
クラリス「桃華さん。考え方は人それぞれかもしれません。ただ、私は、それこそアイドルの素晴らしいところだと思います」
桃華「え?」
クラリス「…私自身、務めて、気づいたことですが…アイドルとは、女の子の希望の形だと思います」
クラリス「私たちの希望の形は、人それぞれでしょう?それを、それぞれのまま輝かせる。それがアイドルだと私は思うのです」
ケイト「カリン!カリンのことだネ!」
歌鈴「へあっ」
夕美「ケイトさんも、私もじゃないかな。異国で頑張るケイトさん、花が好きな私」
夕美「それから、お嬢様かわいい桃華ちゃん。ね?」
桃華「…ふふ。はい」
クラリス「はい」
216:
(9)
クラリス「ですから…私は、アイドルになる前からなにも変わってはいません。歌が好きな私、誰かの助けになりたい私…」
クラリス「…変わらない私をいままで以上に輝かせてくれる。輝くことができる。それこそアイドルだと思います」
夕美「おー」
歌鈴「す、すごい。一言も噛まず…じゃ、ない。素敵なお話…わー、さすが神父さんです!」
夕美「神社の娘がさすが神父さんって言うの、なんか面白いね。あとクラリスさんはシスターさんじゃないかな?」
歌鈴「はっ。ほんとだっ」
クラリス「あ、あらら…ついあれこれ話してしまいました…」
ケイト「…フフ」
ケイト「とっても、とても、いい話しデシタ。私も同じ気持ちデス」
ケイト「人生、何があるかワカラない。それが面白いデスネ。それを一層楽しめるSpecialな仕事が、アイドルかなあ」
クラリス「はい」
桃華「……うん。なるほどですわ」
クラリス「…」ニコ
217:
(10)
クラリス「桃華さん。答えは見つかりましたか?」
桃華「はい」
桃華「…ねえ。夕美さん。もう一度。やっぱり、私、このお仕事に参加できて、よかったですわ」
夕美「うん。ねっ。私も」
ケイト「私もデス」
歌鈴「わ、私もです」
クラリス「私もですよ。桃華さん」
桃華「…」
桃華「ふふ。はい。本当に。よい仕事でしたわね」
221:
第21話 依田芳乃「探しものはー」森久保乃々「なんですけど」
☆登場アイドル(10人)
096.赤西瑛梨華(あかにしえりか)http://i.imgur.com/7T6X3hi.jpg
「今日はバッキュン☆じゃなくて、シャララ?ン♪で射止めちゃおっかな!」
16歳 キュート 趣味:漫才鑑賞
097.池袋晶葉(いけぶくろあきは)http://i.imgur.com/vqaTNou.jpg
「進むべき目的地は、未来だよ」
14歳 キュート 趣味:ロボット制作
098.諸星きらり(もろぼしきらり)http://i.imgur.com/bN9w9aj.jpg
「この空の下の、みんなへっ」
17歳 パッション 趣味:かわいい物集め
099.梅木音葉(うめきおとは)http://i.imgur.com/K2tAOvB.jpg
「人の想いは生まれ…飛んで…消えていく…まるで、シャボン玉のよう。私はそんな、たくさんの想いを届ける…そのために、歌いましょう」
19歳 クール 趣味:森林浴・ピアノ
100.氏家むつみ(うじいえむつみ)http://i.imgur.com/PPP4AQ7.jpg
「いつだって心の中に冒険をっ」
13歳 クール 趣味:冒険小説を読む・冒険映画を見る事
101.大石泉(おおいしいずみ)http://i.imgur.com/YxVkwem.jpg
「幸せにしてください…じゃないね。一緒に、幸せになろうよ」
15歳 クール 趣味:プログラミング
102.松尾千鶴(まつおちづる)http://i.imgur.com/YHekf4g.jpg
「プロデューサー、見ててください…えいっ♪…って、私、浮かれてる!」
103.森久保乃々(もりくぼのの)http://i.imgur.com/qRCAvls.jpg
「推敲中です…永遠に…」
14歳 クール 趣味:ポエム作り・少女漫画集め
104.依田芳乃(よりたよしの)http://i.imgur.com/CI1acAp.jpg
「そなたに必要だから芳乃がまいったのでしてーそこに理由などー」
16歳 パッション 趣味:悩み事解決・石ころ集め・失せ物探し
105.藤居朋(ふじいとも)http://i.imgur.com/CBU0u1J.jpg
「導いてあげるわ、あなたのこと!」
19歳 クール 趣味:占い
222:
(1)
藤居朋「見つけにくいものですかー♪」
朋「ということで、突然ですが探しもの対決かいさいでーす」
森久保乃々「ちょっとわかんないですけど」
依田芳乃「失せ物探しはー世のため人のためなのでしてー。依田の審判の芳乃でしてー」
乃々「そういう話してないですけど。芳乃さんのりのりですけど…」
朋「乃々ちゃん。蟹座の今日のラッキーイベントは失せ物探しなんだって!」
乃々「もりくぼは乙女座です」
朋「乙女座はねー、一人の時間を過ごしましょうだって」
乃々「全然だめですけど」
芳乃「ではーお困りの方いらっしゃーいーなのでしてー」
乃々「話を…話を聞いてくれる人を探してるんですけど…」
223:
(2)
氏家むつみ「新しい冒険を探してます!」
乃々「え?そういう感じですか…?」
朋「がってんしょうち。それではむつみちゃんはこのタロットカードで占ってあげよう」
むつみ「お、お願いします」
芳乃「おおー。ちゃんぴおん、みごとなスタートダッシュを決めたのでしてー。ちゃれんじゃーは一歩出遅れというー」
乃々「もりくぼがしかけたみたいな言い方やめてほしいんですけど」
朋「はいはーい。むつみちゃん、選んで?」
むつみ「はい。では…このカードで」
朋「これは…正位置の戦車!ええと、勝利とか、野望を成し遂げる。そんな感じね!」
乃々「迷信に打ち勝つ…なんて意味もありますけど…」ボソ
芳乃「ちゃれんじゃーはこまかいぼでぃーぶろーで応戦ですねー」
乃々「芳乃ちゃん…楽しそうですね…」
芳乃「わかりましてー?」
むつみ「わっ…なんだか、ドキドキしてきました。それ、きっといいことあるかもって思ってもいいんでしょうか?」
朋「うむ。積極的な姿勢が大事ってことね。ふふ。むつみちゃんにぴったりじゃない?」
むつみ「わー。わくわく…。あ、占いをしてもらうのも、冒険だったのかも!ありがとうございます、朋さん!」
朋「ん、むつみちゃんいいこと言うねー。そのとおりだよ!」
芳乃「これはー、ちゃんぴおんに軍配ですねー」
乃々「あ、はい」
224:
(3)
芳乃「ではー。お次の方ー」
乃々「つづけるんですか、これ…?」
池袋晶葉「いま発明中のロボがつまづいていてな…技術的なアドバイスをお願いしたい」
乃々「むーりぃ。普通に無理なんですけど。探しものじゃないですけど」
朋「ちょっと立ち止まって占いに頼ってみるのはどうかな?」
晶葉「む…非科学的だが…たまには悪くないか。お願いしてみようかな…」
乃々「占いよりそこにいる泉さんの方が有意義なアドバイスをしてくれると思いますけど…」
大石泉「ん?呼んだ?」
晶葉「なんだ。泉いたのか」
朋「ちょちょ、待った待ったー。そんなつれないこと言わないでさ!泉ちゃんもついでにどう?すぐ済むわよ!」
芳乃「おやおやー。旗色が悪いとなるとわるさのおさそいのようなー」
乃々「けっこう辛辣ですけど」
225:
(4)
晶葉「ちなみにこれだ」
乃々「物理的につまづいてますけど…」
泉「あはは。晶葉ちゃんが中身の調整が苦手なのは相変わらずか」
晶葉「悪かったな」
泉「悪くないけど。見せて?ちゃんと立たせてあげよう」
晶葉「うん…頼む」
朋「よーし。じゃあ二人まとめて勝手に見ちゃうぞ」
芳乃「悪あがきはよすのでしてー。うぃなー」
朋「そんなー」
乃々「勝手に右手をあげないでほしいです…」
226:
(5)
赤西瑛梨華「瑛梨華ちんの芸風にアドバイスがHO・SHI・I☆」
乃々「失せ物…」
瑛梨華「まずはこの映像を見てほしい」
芳乃「これはー、リハーの映像ですねー」
瑛梨華「現場はけっこーDO・KKAN☆でも、瑛梨華ちんとしては、もっとイケると思うんだなあ」
朋「ふむ…。おー。相変わらず体張ってるなあ」
乃々「尊敬しかないんですけど…」
晶葉「なるほどな」
晶葉「個人的には、瑛梨華がなにか小道具を使うのも面白いと思うのだが。なにか貸すぞ?」
泉「待った。ほら、瑛梨華さんのは、瑛梨華さんの体を張ることに計算された芸風では?それなら、あらためてアルゴリズムを考えなくちゃ」
乃々「……なんか増えてるんですけど」
芳乃「ライバルの登場にーちゃれんじゃーどうよう走るー」
乃々「動揺してるのは人口密度の増加にですけど…」
227:
(6)
朋「それなら、それこそ占いグッズがおすすめ!道具には事欠かないからねー」
泉「あ、それいいかも。朋さん。瑛梨華さんの勢いに占いって、ミスマッチ具合が、いいね」
瑛梨華「おお〜。瑛梨華ちん・VERSION・フォーチュン☆新機軸!SA・I・YO・U☆」
晶葉「決断が早いな」
瑛梨華「なにごともやってみてだよねー」
晶葉「ん、全くだ」
芳乃「……」
乃々「…」
芳乃「…これは、朋さんのしょうりー…ちらー」
乃々「いや、もりくぼは勝ち負けにこだわっていないので…気を遣わなくていいですけど…」
芳乃「うふふ」
228:
(7)
梅木音葉「…新しい音を。探しているの」
乃々「…」
乃々「…」
音葉「…」
乃々「…あ、あの」
乃々「…ここ、おすすめ…ですよ…。す、座って、耳をすますと……だれもいないと、しずかで…」
乃々「今日みたいな日は……騒々しいですけど…いろいろ聞こえますし…」
音葉「…お邪魔しても?」
乃々「は、はぃ…」
芳乃「これはーみごとな手際でしてーうぃんー」
朋「ああ!知らないうちに負けてるわ!」
芳乃「ふふー。乃々さん、勝利の秘訣はー」
乃々「あ、争わない心ですけど」
音葉「静寂も…一つの音楽、ですね。鼓動があれば、乃々さんの息遣いもあって…安らぎの音がします」
乃々「そ、それです」
朋「ま、まずい。乃々ちゃんの心に火をつけてしまったのかも!」
乃々「それはないですけど」
229:
(8)
諸星きらり「にょわー」
むつみ「にょわわっ」
朋「あれ。むつみちゃんおかえり。きらりちゃんはいらっしゃい」
乃々「いらっしゃいはおかしいですけど」
むつみ「た、ただいまー。えへへ。冒険を探していたところ…きらりさんが肩車で一緒に探してくれることになりまして!」
きらり「うぇへへ☆むつみちゃんのはぴはぴおさがしの〜おてつだいだにぃ♪」
芳乃「はいーかちー」
朋「思わぬ方角からライバルが!」
乃々「おーぼーですけど」
きらり「乃々ちゃんもおんぶすぅ〜?」
乃々「もりくぼは大丈夫ですけど」
むつみ「楽しいですよ?普段と違う、高い視線…きらりさん、ありがとうございます。無理しないでくださいね」
きらり「ぜーんぜん。きらりもたのすぃーからーだいじょうぶだよ☆」
朋「ところで乃々ちゃん、ちょっと楽しくなってきてる?」
乃々「き、気のせいです」
芳乃「うふふー」
230:
(9)
きらり「きらりもきらりも〜。きらりはかわいいもの、もっともっとさがしてぅー」
乃々「あくなき向上心……見習いたくないですけど……」
朋「占いにご興味は?」
乃々「この状況でぶれない朋さん…尊敬ですけど…」
音葉「…ふふ…乃々さんも、冷静なままで、ぶれていないですよ…」
乃々「お、音葉さんに言われるのは、ちょっと照れちゃいますけど」
泉「なにかいい話ぽくなってるけど、だいぶ状況はカオスよ」
乃々「泉さん含めこの場にいる全員のせいだと思います……その髪型は?」
泉「瑛梨華さんヘアー。いまは瑛梨華さんのコンビ探しに付き合っているところだから」
瑛梨華「わーおきらりちん!今日もはぴはぴDA・NE☆おっすOSSU☆」
きらり「瑛梨華ちゃーん。にょわー☆おっすおっすばっちし!」
晶葉「お、おい瑛梨華。そっちに行くなら私の髪型を直していけー」
231:
(10)
朋「いま何勝何敗だっけ?」
芳乃「はてー。ちょっとわかりませんねー」
乃々「審判しっかりしてほしいですけど。あ、まあ、どっちでもいいんですけど…」
芳乃「ではーつぎの勝負で勝ったほうがーちゃんぴおんということでー」
乃々「ざつですけど」
朋「よしこーい」
松尾千鶴「え?私?探しもの?うーん…」
232:
(11)
千鶴「探しもの…探しもの」
千鶴「ふふ、いまはないかな。昔はその、いろいろ…本当に、いろいろ。探したり、迷ったりしてたけど…」
千鶴「私、全部見つけたもの。楽しいこと、なりたい自分…って、あれ?なんだっけ…じゃないっいまなにか言いました!?」
乃々「言ったのは千鶴さんですけど」
芳乃「しょうしゃー千鶴ー」
乃々「もうそれでいいですけど」
きらり「にょわあああー☆かわうぃーものみーっけ!千鶴ちゃん!」
千鶴「わああ。き、きらりさん、なになにっ」
むつみ「えへへ。千鶴さん、いらっしゃい」
瑛梨華「もういっそトリオでDO・DA・RO☆ってことで」
晶葉「あ、晶葉ちんだぞ!」
泉「泉ちん。やけです」
音葉「わあ。賑やかな旋律ですね。楽しいのが、伝わってきます」
瑛梨華「大好評☆いえい」
晶葉「た、たまにはこういうのも…ありか?」
泉「自分まるごとデバックしているような気分ね…ふふ、そうね。たまにはね」
朋「うーん楽しかった!今日の占い当たったかも!」
乃々「あ、はい」
233:
(12)
乃々「もりくぼは全然当たらなかったですし…占いはもうこりごりですけど…」
朋「えー」
朋「あれ?乃々ちゃんの今日の占いって、たしか、一人の時間を過ごしましょうだったよね?」
乃々「な、なんでもないですけど」
芳乃「うふふー」
236:
第22話 今井加奈「春の足音、もう少し、かなかな」
☆登場アイドル(5人)
106.今井加奈(いまいかな)http://i.imgur.com/b2hkxKe.jpg
「かなかな童話?」
16歳 キュート 趣味:友達とおしゃべり
107.吉岡沙紀(よしおかさき)http://i.imgur.com/nJZIyFQ.jpg
「アタシがどんなアイドルになっても、○○さんの前ではずっとタダの吉岡沙紀っすよ」
17歳 クール 趣味:ストリートアート
108.江上椿(えがみつばき)http://i.imgur.com/n85mJfY.jpg
「これも青春の1ページです」
19歳 キュート 趣味:写真を撮ること
109.北川真尋(きたがわまひろ)http://i.imgur.com/wJbFFF6.jpg
「走り続けて正解だったね!」
17歳 パッション 趣味:走ること・食べること・寝ること
110.及川雫(おいかわしずく)http://i.imgur.com/Bochgvv.jpg
「一番好きなのは、どこですかー?」
16歳 パッション 趣味:乳搾り、トラクターの運転
237:
(1)
吉岡沙紀「ん」
江上椿「あら」
沙紀「こんにちは、椿さん」
椿「こんにちは、沙紀ちゃん」
沙紀「奇遇…っすね?」
椿「奇遇ですね」
椿「ふふ。同じものに引き寄せられたのかもしれませんけど」
沙紀「ですね」
238:
(2)
今井加奈「くしゅん」
加奈「うう…春はもう少し先かなあ。お散歩がてらと思って歩いてたけど、失敗したかも…」
加奈「た、体力作りをかねて、ランニングにしよう。うん」
加奈「ほっ」
加奈「って、あれ?おーい。沙紀さん、椿さーん」
沙紀「ん?」
椿「あら。加奈ちゃん。こんにちは」
加奈「こんにちは!奇遇ですねー」
沙紀「ん」
椿「ふふ」
加奈「?」
沙紀「そうっすね?椿さん」
椿「そうですね。沙紀ちゃん」
加奈「…?な、なんだかお二人の反応に含みを感じます…」
沙紀「あははは。なんすかそれ」
239:
(3)
椿「私と沙紀ちゃんも偶然ここで会って」
椿「ふふ。少し前に同じやり取りをしたので…つい、おかしくて」
加奈「あ、そうだったんですか」
沙紀「加奈は…その様子だと、思い立ってランニングって感じっすね」
加奈「ぎく。さ、沙紀ちゃん、するどい…」
加奈「こ、こほん。お二人も、事務所に行くところですか?」
沙紀「いや」
椿「ほら。見てください」
加奈「?」
加奈「わあ。お花だ」
240:
(4)
加奈「椿ですか」
沙紀「椿っすね」
椿「椿ですね」
沙紀「自分のこと名前で呼んでるみたいだとか言わない方がいいっすか?」
椿「はい。沙紀ちゃんぜったい言うと思ったから言いたくなかったし」
椿「それ、子どものころからずーっと言われてるんですよ?私」
沙紀「あはは。それは失礼しました」
加奈「可愛いですね」
沙紀「可愛いっすね」
椿「沙紀ちゃん」
沙紀「椿のことだってば」
241:
(5)
椿「もう…えっと」
椿「それで…私は、椿のお花を見つけて…せっかくなので、写真を撮ろうかなと思って」
加奈「なるほど」
椿「そうしたら沙紀ちゃんがじゃまをしてきたので」
沙紀「あ、ち、違うっすよ?もー。椿さん、そんな言い方ないなあ」
椿「ふふ。お返しです」
加奈「…ふーん」
沙紀「な、なんすか」
加奈「なんでもないですー♪あ、そうだ。メモしておこう」
沙紀「なにをっすか」
加奈「椿は可愛いっと」
椿「か、加奈ちゃん?」
加奈「冗談です♪」
242:
(6)
沙紀「こほん」
沙紀「アタシは椿さんの撮る写真に興味があったから、見せてもらってたんすよ」
加奈「そっか。なるほど」
加奈「椿の花って、冬のあいだに咲くんですね」
椿「うん。冬のあいだに咲いて…春を告げる花ね」
加奈「春を告げる…」
加奈「えへへ。素敵ですね」
椿「ね」
243:
(7)
加奈「春を告げる花かぁ。じゃあ、やっと暖かくなってくるのかな。ふふ」
椿「そうだね」
沙紀「加奈は冬より春の方がいいんだ?」
加奈「へ?そ、それはもちろん…あったかいし、なんだかふわふわするし…沙紀ちゃんは違うんですか?」
椿(ふわふわ…ふふ、なんだかわかる…)
沙紀「いや…」
北川真尋「おっ。なんだかめずらしいメンバーだねっ」
加奈「え?」
椿「きゃっ」
沙紀「真尋」
真尋「なにしてるの!奇遇だねー」
加奈「あー」
椿「い、言いつつ、…行ってしまいましたね」
沙紀「ははは。風のようなって真尋みたいな子を言うんすねぇ」
244:
(8)
及川雫「あれー」
雫「みなさん、なんだか奇遇ですねー」
加奈「雫ちゃん。こんにちは」
雫「こんにちはー」
椿「うふふ。不思議とみんな集まっているみたいですね」
沙紀「ほんと」
雫「真尋ちゃんとおさんぽしながら事務所に行くところなんです」
加奈「へ?まひろーなら、ついさっきそこを駆け抜けて行きましたけど…」
雫「あれ?」
雫「ほんとだ。いつの間にかいませんねー」
真尋「あれまっ雫ちゃんとはぐれちゃってた!」
加奈「戻ってきた!」
沙紀「春って感じっすねえ」
椿「あ、それ、わかります」クスクス
245:
(9)
真尋「こんにちはー!雫ちゃんごめんごめんっ。三人が見えてつい!ダッシュしてしまった!」
沙紀「そのわりにはアタシらのことも追い越してったっすね」
真尋「つい!」
加奈「まひろーのついはいつもでしょ」
真尋「えっへっへ」
加奈「褒めてないよ?」
雫「いいですよー」
椿「雫ちゃんののんびりしたお返事、落ち着きますね」
沙紀「わかるっす」
246:
(10)
真尋「もしかしてみんなもランニング!?一緒に走ろうよっ」
沙紀「あ、椿さんとアタシは違うっすけど、加奈はそうだったっけ?」
加奈「ぎく」
真尋「よしっ。いちについてー」
加奈「ま、まったまひろー。私はその、まひろーみたいな本気のやつじゃ…」
真尋「よーいどん!」
加奈「あー聞いてー」
雫「どーん♪」
加奈「雫ちゃんまで!?」
雫「ついー。一緒にのんびり歩きますか?」
加奈「そ、それでお願いしますっ。えへへ。雫ちゃん、椿を見ながらまったり歩こう♪椿は春を告げる花なんですよー」
雫「ほんとだ。きれいに咲いていますねー」
沙紀「あははは」
椿「ふふ。沙紀ちゃん、楽しそうね」
沙紀「楽しいっす!」
247:
(11)
沙紀「みんな面白いなあ」
椿「そうですね」
椿「えっと…写真の続き、しましょうか?」
沙紀「ん」
沙紀「いいんですか?」
椿「ええ」
沙紀「じゃあ」
沙紀「へへ。またとなりで見せてくださいっす」
椿「うん。どうぞ」
248:
(12)
椿「そう言えば…沙紀ちゃん」
椿「さっき、春より冬の方が好きだって…」
沙紀「ん?…ああ」
沙紀「うん。アタシは四季全部好きっすけど…どの季節も、いろんなアートがあるしね」
沙紀「でも、たしかに冬は好きっすよ。寒いと、なんかこう、なにか残さないといけない気がして」
椿「なにか、残したくなる…」
沙紀「うん」
沙紀「…ま、さっき言いかけたのは」
沙紀「椿が見られるなら、春より冬の方がいい季節じゃんってそれだけっす」
椿「へ?そ、それは、どういう」
沙紀「へへ。そのままっすよ!」
249:
(13)
真尋「えっほ、えっほ」
加奈「まひろー」
加奈「無理して雫ちゃんと私にあわせなくても大丈夫だよ?」
真尋「無理してないっ」
真尋「へへ。一人でぱーって走ってくのも楽しいけど、せっかく会えたんだし!並んで行きたいじゃん」
加奈「そっか」
雫「わかりますー」
加奈「雫ちゃんはやさしいなあ」
雫「えへへ。加奈ちゃんも優しいよー?」
加奈「そうかなぁ」
真尋「私、二人とも好き!」
加奈「はいはい」
250:
(14)
加奈「そうだ」
真尋「どうしたの?」
加奈「えへへ。椿さんの真似しようと思って。えい」
雫「あ。椿さんと沙紀さんと椿、お似合いですねー」
加奈「ね。写真撮ったから…ふふふ。二人に送っちゃお。お、はやい、気づいた。きたきた」
真尋「加奈ちゃんがなんだか悪い顔してる!」
加奈「そんなことないよ?ふふふ」
251:
(15)
椿(…保存しておこう)
沙紀「…もう。ったく」
沙紀「加奈ってば…事務所についたら、ふっふっふ…アートにしてやるっす…!」
椿「す、すごい脅し文句だね…?あはは…」
椿「…ふふ。でも、いい写真だよ?…沙紀ちゃんの好きな椿も入ってるしね♪」
沙紀「…ん」
沙紀「…そっすね」
椿「ね♪」
真尋「えっほ、えっほ」
加奈「ふふ」
加奈「うーん。春の足音が聞こえ始めたって感じだー。楽しいね、みんなで歩くの」
雫「ねー」
真尋「そうだねっ」
253:
第23話 大西百合子「じぇんじぇんじぇんせ」
☆登場アイドル(7人)
111.榊原里美(さかきばらさとみ)http://i.imgur.com/wf7EORc.jpg
「ほぇぇ…ここ…どこでしょう?」
17歳 キュート 趣味:甘いお菓子を食べること
112.大西由里子(おおにしゆりこ)http://i.imgur.com/qYDh3Tk.jpg
「テーマは『2人を見守るモブ女子』!」
20歳 キュート 趣味:ネットサーフィン・読書
113.矢口美羽(やぐちみう)http://i.imgur.com/Kk1CJWx.jpg
「○○さんの意見は、私よりずっと考えてて、深いです!」
14歳 パッション 趣味:メール
114.神谷奈緒(かみやなお)http://i.imgur.com/qkBs84k.jpg
「いつも、ありがと。魔法はかけてあげられないけど、言葉なら…」
17歳 クール 趣味:アニメ鑑賞
115.日下部若葉(くさかべわかば)http://i.imgur.com/y8uwqIz.jpg
「お昼寝したいですね」
20歳 キュート 趣味:ジグソーパズル
116.服部瞳子(はっとりとうこ)http://i.imgur.com/L95ae07.jpg
「私ね、○○さんがくれた毎日が楽しいの。いってきますも、ただいまも…家のドアを開けるその瞬間が愛おしいほどに」
25歳 クール 趣味:熱帯魚鑑賞・温泉めぐり
117.上田鈴帆(うえだすずほ)http://i.imgur.com/vMhlkLg.jpg
「この星を…守りたか…」
14歳 パッション 趣味:裁縫
254:
(1)
大西由里子「奈緒ちゃん」
由里子「折り入って、相談があるんですが…聞いてくれる?」
神谷奈緒「お、おう。どうした由里子さん。そんなあらたまって」
由里子「うむ。まずはあちらを見てほしい」
奈緒「ん?」
日下部若葉「もー!瞳子さん、聞いてくださいよぅ。プロデューサーさんったら、また私のことを子ども扱いしてですねえ」
服部瞳子「あら…若葉ちゃん、なんだかあれてるわね」
瞳子「まあまあ。コーヒーでも飲みながら聞くわよ?」
若葉「うええ。ありがとうございます〜」
由里子「ちゃんとオトナの若葉ちゃんにコーヒーを勧めるところがポイントだじぇ」
奈緒「なるほど。なんの話?」
255:
(2)
若葉「こくこく」
若葉「…はふ。はあ…」
瞳子「落ち着いた?それで、なにかあったのかしら」
若葉「は、はい…ええとですね」
若葉「今日はお仕事でプロデューサーさんとご一緒しまして…それで、お仕事が終わったら、お疲れさまって」
瞳子「ええ」
若葉「すごく、優しい声で言うんですよ〜!まるで子どもに言うみたいな!こう、えらいねー若葉がんばったねーみたいな感じなんですよ〜!」
由里子「目に浮かぶじぇ」
奈緒「わかる」
若葉「もっと、こう…あるじゃないですか!お疲れ、若葉…今日もセクシーだったな…みたいな?」
瞳子「そ、そう?」
256:
(3)
瞳子「ふふ」
瞳子「いいじゃない。若葉ちゃんが可愛いのは本当のことなんだし」
若葉「で、でもですねぇ」
瞳子「それにね?」
瞳子「若葉ちゃんの頼れるお姉さんってところは、いざというときに取っておいた方が、きっと効果があるんじゃないかしら」
若葉「いざというとき…ですか」
瞳子「うん。その方がきっと」
瞳子「プロデューサーさんもドキッとするわ。可愛い若葉ちゃんと、素敵な若葉ちゃんのギャップで、ね?」
若葉「…おお…!そ、それは…たしかに、そうかも…そうかもしれません!」
瞳子「うん」
由里子「アタシももうちょっとギャップとか意識した方がいいかな?」
奈緒「由里子さんはそのままでいいと思う」
由里子「あれま」
257:
(4)
若葉「はー」
若葉「うん。瞳子さんに話せてすっきりしました!えへへ」
瞳子「よかった。私はなにもしていないけどね」
若葉「そんなことないです!ありがとうございました!さようならー」
瞳子「はい、さようなら」
奈緒「先生と生徒の別れのあいさつみたいだな」
由里子「言い得て妙だね」
奈緒「で?相談ってのは?」
由里子「あれ」
奈緒「あれ?」
由里子「瞳子さんの包容力がヤバいって話」
奈緒「なるほど。わからん」
由里子「はあ。どうしたらあんなに推せ…げふん。徳の高いお方になれるのかってね。前世でどんな善行を積んだのかユリユリは気になって夜も眠れないんだじぇ」
奈緒「いろいろあるけど、とりあえず言い直したとこからつっこんだ方がいいか?」
由里子「とにかく引き続き見てほしい」
奈緒「あ、はい」
258:
(5)
由里子「みてみて!次の相手役は美羽っちだじぇ!」
奈緒「相手役いうな」
矢口美羽「瞳子さーん。お疲れさまです」
瞳子「お疲れさま」
美羽「みてみて。お仕事で使ったドール、もらっちゃいました!」
瞳子「あら。可愛いわね」
美羽「はい。おひとつどうぞ。これを使っておしゃべりしましょう!」
瞳子「あ、わざとこれを使ってね?…ふふ。こうかしら」
みうさぎ『そうだピョン♪』
瞳子「えっと…」
とうかめ『みうさぎちゃん。こんにちは。お疲れカメ〜』
瞳子「ふふ…なんだか恥ずかしいわね」
美羽「えへへっ瞳子さんばっちり!」
由里子「先生か?」
奈緒「さっきとだいたい同じ感想だな」
由里子「ほっこりするのう…」
奈緒「そうだな」
259:
(6)
瞳子「亀は飼ったことないけど…可愛いわね。今度、うちの子と一緒に住まわせてあげられる子を探してみようかしら」
美羽「可愛いですよねー」
美羽「そうだ。瞳子さん、よかったらその子、もらってあげてくれませんか?」
瞳子「え?いいの?」
美羽「いいです!」
みうさぎ『離れていても一緒ピョン〜♪』
美羽「だそうです!」
瞳子「あら…うふふ。じゃあ…」
とうかめ『ありがとう。またね…カメ。大事にするカメ』
瞳子「…あ、これは私の気持ちか…。ふふ、ごめんなさい」
美羽「いえいえ〜。瞳子さんのお家の熱帯魚ちゃんと、仲良くさせてあげてくださいね!」
瞳子「うん。ありがとう」
由里子「瞳子さんにもらってもらえて、あの子も幸せだね」
奈緒「そうだな」
260:
(7)
榊原里美「…」ホェー
里美「今日のレッスン、終わりましたぁ…つかれちゃいました…ほわぁ」
由里子「おっと!お次は里美ちゃんだじぇ」
奈緒「くたくたみたいだな。お疲れ」
瞳子「お疲れさま。里美ちゃん」
里美「お疲れさまです〜瞳子さんー」
みうさぎ『お疲れピョン!』
里美「ほわぁ。みうさぎさんも、おつかれさまです〜」
由里子「さらなるほっこりの予感!」
奈緒「盛り上がってんなー」
由里子「ね!」
奈緒「いや、由里子さんがな」
261:
(8)
里美「なんだか…あまぁいものが、食べたいですね〜」
瞳子「あら。いいわね。なにかお菓子があったかしら…」
美羽「いいですね!みんなでのんびりティータイムといきましょう!」
瞳子「ティータイムにしてはいきおいがあるわね」クス
若葉「行きましょう!」
瞳子「わ。若葉ちゃん」
若葉「あ、あまーい気配につい…瞳子さんの教えに従って、ギャップの練習で!ここはひとつ、今は甘いもの好きな可愛い子ということで…えへへ」
瞳子「もう。しょうがないわね」
由里子「アタシたちもなにか食べたくなってきたね」
奈緒「いやもう交ぜてもらえよ」
262:
(9)
上田鈴帆「やっ!みんなお疲れしゃん!」
由里子「おっ鈴帆ちゃん」
奈緒「たしか遠出だったよな。お疲れ」
由里子「奈緒ちゃんって意外と律儀なとこ可愛いよね」
奈緒「い、意外ととか可愛いとか急になんだよ、おい」
鈴帆「通りもん〜みんな大好き通りもんが通るばい〜。食べたいよい子は手をあげっとよー」
美羽「はいっ。好きです!」
若葉「はいっ。食べたいです!」
鈴帆「おお。みんないい返事たい!はーい。いい子には通りもん〜」
美羽「わーい」
若葉「わーい」
里美「あまいですかー?」
鈴帆「甘くておいしかよー。はい。どーぞ」
里美「わぁい。ありがとうございます」
瞳子「おかえりなさい、鈴帆ちゃん。お疲れさま。ちょうどみんなでお茶にしようって話をしていたところだから…いま、淹れるわね?座って待っていて?」
鈴帆「瞳子しゃん。ありがとー。でも、ご心配にはおよばんたい!」
鈴帆「うふふ。久しぶりにホームの空気を吸って元気いっぱいたい!手伝うよ」
瞳子「そう?ありがとう。でも、いつも元気なのはやっぱりえらいわ。私まで元気になっちゃうかな」
鈴帆「ん〜。その言葉がウチには一番の栄養剤やね!そういうのもっとちょうだい!」
瞳子「あら。欲張りさん」クス
由里子「尊い…」
奈緒「おーい帰ってこーい」
由里子「うふふ…尊いを眺める…コレモマタトウトイ…ぐふ」
奈緒「なにと戦ってんだ」
263:
(10)
由里子「あー!」
由里子「もう!もう我慢ならんじぇ!直接聞いてくる!あと通りもんアタシも食べたいです!」
奈緒「欲望に忠実。行ってら」
由里子「なにいってんの。奈緒ちゃんも行くんだわ」
奈緒「へ?お、おいっ。引っ張るなって!」
由里子「瞳子さーんアタシも交ぜてー!鈴帆っちアタシも通りもんちょーだい!」
鈴帆「おー。由里子しゃん奈緒しゃんもお疲れ。どうぞどうぞ」
瞳子「交ぜてもなにも、ずっと一緒にいたじゃない」クス
由里子「え?」
瞳子「でも…そうね。せっかくだから、ええと」
瞳子「いらっしゃい」
由里子「…………ぐふ」
奈緒「あはは。とどめか」
瞳子「?」
由里子「と、瞳子さん…」
瞳子「なに?」
美羽「バナナ味もおいしい!」ワハー
若葉「いちご味もおいしい!」キャー
里美「もぐもぐ…ほわあ」
264:
(11)
由里子「あの、その…えっと…」
瞳子「?」
奈緒(らしくなくて笑えるな)
由里子「と、とうこしゃんのじぇんせはなんですか!」
奈緒(噛んでるし)
鈴帆「ウチの真似しとう?」モグモグ
奈緒「触れないでやってくれ」
鈴帆「たは。触れないでって言われると触れたくなるのが人情ばい」
奈緒「はは。それはたしかに」
瞳子「え、と…」
瞳子「私の人生?そうね…」
奈緒(聞き間違えられてる)
由里子「は、はい」
奈緒(いいんかい)
265:
(12)
瞳子「…そうね」
瞳子「…」
由里子「?」
奈緒「?」
里美「もぐもぐ…もぐもぐ…」
鈴帆「落ち着いて食べんと喉詰まらせるけん。気をつけなよ?」
若葉「んぐ!?」
美羽「わ、若葉さーん!お、お水持ってきます!」
奈緒「あはは…」
瞳子「…ふふ」
瞳子「…うん」
瞳子「…私の人生は、もう一度…アイドルを始めて、見つけられたの」
瞳子「そうね。だから、いまこの瞬間、全部が、私の人生かな」
奈緒「……わ」
奈緒「瞳子さん、それ…いいな。なんていうか、かっこいいよ。そんであと可愛い」
瞳子「そ、そう?」
奈緒「うん。な、由里子さん」
由里子「…………うん」
奈緒(あ、おちたなこれ)
266:
(13)
由里子「……んふふ。ふふ」
由里子「ありがと」
由里子「瞳子さんの言うこと、分かるじぇ。アタシも同じ」
瞳子「うん」
由里子「奈緒ちゃんもっしょ?」
奈緒「ん…ま、まあな」
瞳子「うん。みんな、一緒」
由里子「うん。ありがと。瞳子さん」
瞳子「ふふ。私はなにも」
由里子「そんなことないよ」
奈緒「あー」
奈緒「オチついたか?由里子さん」
由里子「うむ。神イベだったね!」
奈緒「神イベ言うな。台無しだろ、おい」
瞳子「ふふ。私それ、よくわからないけど…よかった」
268:
(14)
若葉「ぷ、ぷは…し、死んじゃうところでしたー…ぜーはー…美羽ちゃん、ありがとう…」
美羽「いえいえです!落ち着いて食べましょう!」
若葉「は、はいぃ…しゅん」
里美「もぐもぐ…もごもご…ほわほわ…」
鈴帆「若葉しゃんが無事でよかった。でも落ち着いて食べましょうと言っとるたい」
奈緒「なんで分かるんだよ」
瞳子「ふふ」
由里子「あはは」
274:
第24話 橘ありす「黒埼さん」黒埼ちとせ「橘さん」
☆登場アイドル(7人)
118.沢田麻理菜(さわだまりな)http://i.imgur.com/IWnazOm.jpg
「お返しはいいのよ。私と楽しく仕事してくれれば、それで充分!」
26歳 パッション 趣味:サーフィン
119.黒埼ちとせ(くろさきちとせ)http://i.imgur.com/fYgHTvz.jpg
「未来?そんなものに固執なんてしないよ。今が楽しければ、それで良いじゃない。」
19歳 キュート 趣味:美味しいものを食べること・月光浴
120.斉藤洋子(さいとうようこ)http://i.imgur.com/cEZ1Wd4.jpg
「この青空、○○プロデューサーの心の中まで広げたいな!」
20歳 パッション 趣味:半身浴
121.桐野アヤ(きりのあや)http://i.imgur.com/6jd9rcG.jpg
「…な?ビシッと化けただろ♪」
19歳 クール 趣味:格闘技観戦
122.橘ありす(たちばなありす)http://i.imgur.com/2Tg51cI.jpg
「旬だから、目を離すのはもったいないですよ、○○さん」
12歳 クール 趣味:ゲーム・読書(ミステリー)
123.浜川愛結奈(はまかわあゆな)http://i.imgur.com/KjJ6bky.jpg
「盛り上げるの、好きなのよ。楽しく、騒々しく」
22歳 パッション 趣味:乗馬
124.向井拓海(むかいたくみ)http://i.imgur.com/b1doeJL.jpg
「期待も夢も、全部、アタシが背負ってやるぜ。まとめて載っけろや!」
18歳 パッション 趣味:バイクいじり
275:
(1)
向井拓海「…おう。橘よぉ」
橘ありす「…」
ありす「なんでしょう。拓海さん」
拓海「…ふっ」
拓海「今日のライブ、最高だったな。ま、ぐっといけよ」
ありす「あ、あふれますあふれます」
斉藤洋子「じゃあみんな、お疲れさまでしたー!かんぱーい」
浜川愛結奈「はぁい☆盛り上がって行くわよー!」
桐野アヤ「乾杯。はは。愛結奈さんってばライブより打ち上げの方が盛り上がってんじゃねーか?」
愛結奈「否定しないわ!」
沢田麻理菜「いや、否定しなさいよ」
拓海「へへ。かんぱいっ♪」
ありす「か、かんぱい。あわわ」
276:
(2)
拓海「いやーあそこの橘がよー。宙吊りの橘がよぉ。堂々としてんだホント」
ありす「練習しましたから」
拓海「おっ。言うじゃねえか、この」
ありす「あ、頭をぐりぐりしないでください」
洋子「拓海ちゃん上機嫌だねー」
アヤ「管巻いてんな」
麻理奈「だれか拓海にお酒飲ませてないでしょうね」
愛結奈「ぐびぐび」
麻理奈「一人で煽ってないで返事する。だれかって愛結奈のことだからね」
愛結奈「ぷは。あはは。さすがに未成年に飲ませたりはしませんってば☆」
麻理奈(ほんとかしら…不安だわ…)
洋子「麻理奈さんお疲れですか!甘いものもありますよー!これ、ちゃんと美容にも気を遣ってるバーケーキですよ!」
麻理奈「あらありがと。愛結奈の口にも一つ入れといてもらえる?」
愛結奈「いやん」
277:
(3)
アヤ「でもホント、楽しいライブだったよな。へへっ、またあんなライブしてえなあ」
アヤ「アタシ、またこのメンバーでやりたいよ。なっ麻理奈さん」
麻理奈「うん。そうね」
愛結奈「なーに言ってんの♪」
麻理奈「きゃっ」
アヤ「お、おい。愛結奈さん」
愛結奈「まだまだこれからが本番でしょー!はーい麻理奈さんはビール、アヤちゃんはコーラ♪」
アヤ「はっ。上機嫌ってならこの人の右に出るヤツはいねーな」
麻理奈「ねぇ」
愛結奈「はーい洋子♪かんぱーい」
洋子「はーい。3回目ですね!愛結奈さん!」
拓海「なんか食いたいもんあったら取ってやんぞ。遠慮すんな」
ありす「じ、自分で取れますから」
278:
(4)
ありす「…」クピクピ
愛結奈「拓海ちゃんもやってるー?」
麻理奈「やってちゃまずいのよ」
拓海「おう、愛結奈さん。お疲れ。へへ、やってんぜ。コーラ」
麻理奈「それでいいのよ」
ありす「麻理奈さん麻理奈さん」
麻理奈「ん?お疲れさま、ありすちゃん。どうしたの?」
ありす「お疲れさまです」
ありす「黒埼さんを見ませんでしたか?」
麻理奈「ちとせちゃん?」
洋子「じー」
アヤ「……な、なんかようかよ、洋子さん。じーっと見られてると食べづれーよ」
洋子「あ、ごめん。アヤちゃんスタイルいいからさっ。食べてるもの、参考になるかなって」
アヤ「お、そっか?へへ。そう言われるのは嬉しいな。けど洋子さんだってしっかりきたえてるじゃん」
洋子「そ、そう?えへへ。私こそ、アヤちゃんがそう言ってくれるのうれしいなー。健康、気をつけてるから!」ニパー
279:
(5)
麻理奈「そう言えば…事務所に戻ってくるまでは一緒だったと思ったけど」
ありす「じゃあ、きっと別の部屋とかにはいますよね」
ありす「ありがとうございます。私、探してみます」
麻理奈「一緒に行こうか?」
ありす「平気です」
麻理奈「そう?」
麻理奈「…ふむ」
愛結奈「どしたの麻理奈さん。こむずかしい顔して」
麻理奈「別に」
麻理奈「…どうでもいいけど、飲みすぎないようにしなさいよ。Pくんに迷惑かけるようなこと、しないでよ」
愛結奈「おやおや〜」
麻理奈「なによ」
愛結奈「なんでも〜☆」
拓海「そういや、プロデューサーはまだ戻ってこねえのか。ふん、アタシがじっくり労ってやろうと思ってんのによぉ」
麻理奈「拓海が言うと迫力があるわね」
拓海「そ、そうか?麻理奈さんに言われるとてれちまうぜ。へへ」
麻理奈(可愛い。でもなにが?)
愛結奈「ありすちゃんとちとせちゃんのこと、気になるの?」
麻理奈「へ?う、うん。まあ…」
アヤ「アタイはさ」
アヤ「格闘技、好きだから。…へへ。誰にも負けたくないからな。鍛えてるんだけど」
アヤ「洋子さんは、どうしてそんなに健康に気をつけてるんだ?」
洋子「私?うーんとね」
280:
(6)
愛結奈「大丈夫でしょ。ありすちゃん、しっかりしてるし」
麻理奈「…」
麻理奈「…そうね。はあ。…愛結奈まで、急に私よりしっかりした目になるの、やめてくれない?もう…」
愛結奈「あはは。麻理奈さんには負けますってば」
洋子「か、考えたこともなかった」
洋子「健康で元気な方が、毎日楽しいし…えっと、いいことあるよ!というか、幸せって健康のうえにできるものじゃないかなーって、あれ、ちがう?」
アヤ「ああ」
アヤ「あーうん」
洋子「あ、アヤちゃん?」
アヤ「いや、その」
拓海「アヤ」ポン
アヤ「拓海」
拓海「アタシらと、洋子さんとじゃあ…違うんだ。ステージがよ」
アヤ「まきこむなー。というかなんで拓海が胸張ってんだよっ」
拓海「あっはっは」
洋子「あっはっは!今日はほんと拓海ちゃん楽しそうだねー。笑顔が一番だよねっ」
アヤ「ぷ。はは。まあ、そりゃそうですね」
281:
(7)
黒埼ちとせ「……」
ありす「黒埼さん」
ちとせ「?」
ちとせ「あら。ありすちゃん。こんにちは」
ありす「こんにちは」
ありす「ここでなにを?」
ちとせ「うん?うん。千夜ちゃんに連絡してあげてたの。もうすぐお仕事終わるからって」
ありす「もうすぐ終わる…」
ちとせ「うん。私、もう帰るから。じゃあ」
ありす「ま、待ってください。打上げは」
ちとせ「うん。私、もう帰るから」
282:
(8)
ありす「…」
ありす「そうですか。わかりました」
ちとせ「うん」
ちとせ「またね。ありすちゃん」
ありす「はい」
ありす「最後に一つ、いいですか?」
ちとせ「なぁに?」
ありす「私、名前で呼ばれるの、嫌いなんです。だから私のことは橘と呼んでください。黒埼さん」
ありす「それでは」
ちとせ「へえ」
ちとせ「ありすちゃん、怒ってるんだ」
ありす「怒ってないです」
ちとせ「どうして怒ってるの?」
ありす「黒埼さんがこっちに来てくれないからです。楽しいのに。打上げ」
ちとせ「…あはっ」
ちとせ「まだ怒ってる。やっぱり怒ってる♪」
ありす「そうですね。怒ってます」
283:
(9)
ちとせ「あは。うふふふ」
ありす「な、なにがおかしいんですか」
ちとせ「うん。いやあ。全然、違うんだなあって。千夜ちゃんと全然違うから。面白いね」
ありす「はあ」
ちとせ「分かったよ」
ちとせ「じゃあ…私もそっち行くね。ありすちゃん」
ありす「…」
ありす「はい。どうぞ。ちとせさん」
ちとせ「千夜ちゃんも呼んであげていい?いますぐそこに来てるんだって」
ありす「ふふ。いいに決まってるじゃないですか」
284:
(10)
ありす「ぶどうジュースでいいですか?」
ちとせ「うん♪濃いのにしてね♪」
ありす「む、無理を言わないでください。これは割ったりするものではないですから」
ちとせ「えー」
麻理奈「…」
愛結奈「よかったわね」
麻理奈「うん」
愛結奈「飲む?」
麻理奈「ありがと」
愛結奈「気の遣い方って人それぞれだと思う」
麻理奈「愛結奈が言うと説得力あるわ。ありがと」
愛結奈「まぁねー☆」
愛結奈「麻理奈さんにはほんと、いつもお世話になります」
麻理奈「…愛結奈はもうちょっと手がかからなくなってくれていいのよ」
愛結奈「いやん。そんなのワタシじゃなくなっちゃう♪」
麻理奈「あ、そ」
285:
(11)
拓海「おう。ちとせ。お疲れ」
ちとせ「はぁい。お疲れさま、拓海ちゃん」
洋子「ちとせちゃんも増えたので、あらためて乾杯しましょっか!」
アヤ「おう。そーしよーぜ」
ちとせ「ありがと。じゃあ、かんぱーいは、ありすちゃんね」
ありす「ど、どうして私なんですか」
ちとせ「ありすちゃんだから」
ありす「論理を放棄しないでください!」
ちとせ「あはは。ありすちゃんおもしろーい」
愛結奈「ほらほら。ありすちゃん、せーのっ」
ありす「あっ、えっと、か、かんぱい」
麻理奈「かんぱーい!」
ありす「ぐぅ…ちとせさん!」
ちとせ「うふふ。ごめんごめん♪」
愛結奈「じゃあみんなっあらためて、盛り上がっていくわよー!」
拓海「おー!」
アヤ「おー」
洋子「おーっ」
287:
第25話 西園寺琴歌「そこに、あるから」
☆登場アイドル(7人)
125.白雪千夜(しらゆきちよ)http://i.imgur.com/q1EOguG.jpg
「業務を通じて恋愛感情が生まれた、と?…今までもその詭弁を?」
17歳 キュート 趣味:料理・睡眠
126.西園寺琴歌(さいおんじことか)http://i.imgur.com/55SapA8.jpg
「未来の花嫁の憧れになりますわ」
17歳 キュート 趣味:押し花作り
127.杉坂海(すぎさかうみ)http://i.imgur.com/f1pQGU5.jpg
「高嶺の花より海の花♪」
18歳 パッション 趣味:ウインドサーフィン
128.大原みちる(おおはらみちる)http://i.imgur.com/PbR4VwV.jpg
「理由?…そこにパンがあるから!」
15歳 キュート 趣味:食べること
129.メアリー・コクラン(めありー・こくらん)http://i.imgur.com/gpiXRV1.jpg
「ココが勝負どころネ!大丈夫、ダーリンにはアタシがついてるから♪」
11歳 パッション 趣味:女磨き・グルメツアー
130.村松さくら(むらまつさくら)http://i.imgur.com/VaRzL0x.jpg
「オススメは、甘ぁいピンクでぇす!」
15歳 キュート 趣味:ピンクのもの集め
131.佐城雪美(さじょうゆきみ)http://i.imgur.com/REVj2w3.jpg
「立派に…なったねって…言ってほしいから……私…がんばる…」
10歳 クール 趣味:ペット(黒猫)と会話
288:
(1)
杉坂海「おー」
海「素敵な衣装じゃないか。似合ってるよ」
佐城雪美「……」コクコク
雪美「琴歌さん……きれい、です…」
西園寺琴歌「うふふ。ありがとうございます」
琴歌「ふー…なんというか…やっぱり、ウェディングの衣装は、身が引き締まりますわ」
海(表情がゆるきりっとしてて可愛いね)
雪美「……」コクコク
雪美「私も……いつか、そんな……立派なドレスを着る、お仕事…してみたいです……」
琴歌「あら。願わくば…ご一緒させていただきたいですね。雪美ちゃんの、ウェディング姿」ニコ
村松さくら「わぁ。ピンクのパンだ。可愛いでぇす」
大原みちる「いちごさくらパンです!フゴフゴフゴゴ」
メアリー「いったん食べるのをやめないと伝わらないわヨ」
白雪千夜「…ピンク色のパンか。お前、どうしてそんな色になったんだ?」
メアリー「パンに話しかけてもたぶん答えないわヨ?」
289:
(2)
さくら「はいっ。千夜ちゃん、私わかるっ。きっと可愛いからでぇす!」
千夜「可愛い…?パンが…?」
さくら「そうでぇす。パンだってかわいい方がいいって思うに決まってるもん」
千夜「パンにも感情があったのか。知らなかった」
みちる「うんうん。美味しいパンからは美味シイヨー食ベテーって声がするもんねぇ」
千夜「パンお前、話せるのか…?」
メアリー「ふ、ふたりとも。チヨが真に受けるからやめてよネ」
海「でも、そうだな」
海「身が引き締まるってのは、そのとおりだね。ウチのときも、本当に力の入った衣装を着させてもらったし」
琴歌「ええ。着ている自分が負けないように。そんな気持ちになります」
海「な」
雪美「……自分が……負けないように…」
290:
(3)
海「雪美は大丈夫さ」ポン
雪美「?」
海「へへ。ウチが保証するよ」
雪美「そう、かな……えへへ……」
琴歌(お姉さまと妹君ですわね)カワイイ
メアリー「…」ムー
さくら「?」
千夜「おいしいな。ちゃらちゃらした見た目のわりに」モグモグ
みちる「千夜さん甘いですね。パンは見た目も美味しいんですよ」
千夜「?…」
千夜「このパンならたしかに甘い。そしてパンは食べるものですが?」
千夜「メアリー。いまのみちるの発言、通訳してください」
メアリー「な、なんでアタシに聞くワケ?え、えーと」
291:
(4)
さくら「えへへ」ポン
メアリー「サクラ?」
さくら「かんたんでぇす。目でも食べるってことでぇす」
千夜「目でも食べる?」
さくら「うん。だから、色だって大事な要素なんだよぉ?ピンクって可愛いでしょぉ?小麦色はおいしそうでぇす!」
千夜「ああ。パンは小麦色ですね。小麦粉だからな」
みちる「ま、あたしはパンって音だけでもおいしそうって思うんだけどね!」
さくら「台無しでぇす」
千夜「みちるの盲目さは尊敬に値するな」
さくら「そ、そうですかぁ?」
さくら「…メアリーちゃん、もうおなかいっぱい?向こうの方で休んで来ていいんだよぉ」
メアリー「…あ」
メアリー「そ、そう?じゃあそうさせてもらうワ」
さくら「うん」
メアリー「♪」パタパタ
千夜「…?弾んでいるな」
さくら「ねぇ。メアリーちゃん、琴歌ちゃんのドレスが気になってたみたいだから」
千夜「ほう」
292:
(5)
メアリー「ていっ」
雪美「わぐ」
琴歌「メアリーちゃん?」
海「とんだな、いま」
メアリー「ユキミ!そのときはアタシも一緒ヨ!というか、まずこの話にアタシも交ぜてヨネ♪」
雪美「……」プルプル
雪美「……メアリー……重い…」
メアリー「なっ。れ、レディになんてこというノ!」
琴歌「あらあら。今度はおてんば姉妹ですわね」
雪美「…琴歌さん……私とメアリー……一緒にしないで…」
海「あっはっは」
メアリー「コトカっ。そのドレス、すっごく素敵ヨ!」
琴歌「うふふ。ありがとう、メアリーちゃん」
メアリー「ねぇねぇっ。ユキミはどんなドレスにするノ?アタシはセクシーなのがいいから、お揃いにしたらどうカシラ!」
雪美「……メアリーとは別のにする…もん」
海(雪美ちゃん。メアリーにはわりとはっきり言うね)
琴歌(ですわね。仲良しですわ、仲良し)
海(それ)
293:
(6)
千夜「さくらはするどいですね。見習える」
さくら「普通でぇす」
さくら「千夜ちゃんはマジメさんですねぇ」
千夜「普通ですが」
千夜「まあ…私の関心はお嬢さまがすべてなので。ここで吸収できるものは、なんでも。それだけです」
さくら「へー」
千夜「なにか?」
さくら「なんでもないでぇす」
さくら「えへへ。千夜ちゃんもピンクでぇす」
千夜「ピンクくない」
みちる「パンですか?」
千夜「パンでない」
294:
(7)
千夜「するどいついでに、一つ聞いても?」
さくら「なんですかぁ?」
千夜「なぜメアリーはあちらに交ざりたかったのでしょうか?」
さくら「それは」
さくら「んふふ」
千夜「んふふ?」
みちる「かんたんです」
みちる「そこに、ドレスがあったからです。パンがあるから、パンだから。食べる。おいしい。同じです」
千夜「…………」
千夜「わからん」
さくら「あははは」
295:
(8)
さくら「直接、聞いてみるのもいいと思いまぁす」
千夜「それもそうだな。おい、メアリー」
みちる「んふふ。パンはおいしい。それでいいのにねぇ。もぐもぐ」
さくら「そうだねぇ」
さくら「みちるちゃんって、意外と深いこと、言うよねぇ」
みちる「あたしのことはいいからパンのことを褒めてほしい!」
さくら「はいはい」クスクス
千夜「ドレスは特別なのか?」
メアリー「チヨ」
メアリー「…うん。そうヨ。アタシにとっても、そうだし……アイドルのアタシに憧れてくれるミンナにとって特別なのヨ」
千夜「はあ。ファンの求めるものという論理は分かりますね」
メアリー「ふふ。じゃあそれでいいじゃナイ」
千夜「…ああ」
千夜「それはそうかもしれませんね」
メアリー「そうヨ」
メアリー「ねっユキミー♪」
雪美「……おりて」
メアリー「イ・ヤ♪」
千夜「それのなにが面白いのか。私もやってみれば分かるか?」
雪美「……千夜さん…やめてください…」
海「ふえたね」
琴歌「ふえましたわね」クスクス
296:
(9)
メアリー「しょうがないから」
メアリー「アタシが今度ユキミとウェディングドレスを着るお仕事をするときは、チヨも誘ってあげるワ!」
千夜「そうしてください。なにか、それで、また、分かるだろう」
雪美「……私は…うんって言ってない…」
メアリー「チヨにはどんなドレスが似合うかしら?」
千夜「気が早いな」
海「…なんだか」クス
海「千夜ちゃんも含めて、ほんとの三姉妹みたいだ」
琴歌「ええ」
琴歌「…よかったですわ」
海「ふふ。うん。琴歌もな」
琴歌「え?」
海「事務所でわざわざもう一度袖を通すくらいだもんなー。緊張してたんだろ?ちょっとはリラックスできたかい?」
琴歌「……ばれてました?」
海「まあね」
琴歌「うふふ」
琴歌「おかげさまで、ずいぶん、気楽になりましたわ」ニコ
297:
(10)
海「ま。あんまり気負わないように、楽しんできなよ」
琴歌「ありがとうございます」
琴歌「ふふ…メアリーちゃんじゃないですけど、海さん、私と一緒に行きませんか?そうしたら私、緊張せずに済みそうですわ」
海「あはは。遠慮しとく。こんなきれいな花嫁さん見てたら嫉妬しちまいそうだよ」
琴歌「あらあら」
琴歌「…本当に、ありがとうございます…ですわ。海さん」
海「いいって、いいって」
メアリー「ヤクソクね!三人でウェディング!」
雪美「……しょうがない…うん。やくそく」
千夜「約束。いいでしょう。ふふ」
みちる「おおーい。海さんと琴歌さんも、パン、どーぞ!食べませんかー?」
さくら「わたし、もうおなかぱんぱんでぇす…手伝ってほしいですぅ」
琴歌「あら、いいですわね。では遠慮なく。ね?海さん」
海「うん。はは。お疲れさくら」
さくら「がんばりましたぁ。けふぅ」
みちる「そんなことではまだパンにはなれませんよ!」
さくら「なりませぇん」
299:
第26話 古澤頼子「殺風景だった部屋」
☆登場アイドル(4人)
132.水奏(はやみかなで)http://i.imgur.com/BYTBvyB.jpg
「ミステリアスでいたいと願うのは、心を惑わせたい人がいるからよ」
17歳 クール 趣味:映画鑑賞
133.桃井あずき(ももいあずき)http://i.imgur.com/JC8NkGz.jpg
「乙女心は花心…焦った? 大丈夫だよ。あずきは一途だからね♪」
15歳 キュート 趣味:金魚すくい
134.十時愛梨(とときあいり)http://i.imgur.com/svb1nSv.jpg
「怖い気持ちは脱ぎ捨てて、私と空へジャンプしましょう!えいっ!」
18歳 パッション 趣味:ケーキ作り
135.古澤頼子(ふるさわよりこ)http://i.imgur.com/mHlQ3OI.jpg
「その…でも…アイドルって…華やかな世界なんでしょうね…。うん…楽しそうだな…って…」
17歳 クール 趣味:美術展・博物展観覧
300:
(1)
桃井あずき「おじゃましまーす!お〜。頼子さんの部屋ってば…きれい!」
十時愛梨「ほんとだ〜」
愛梨「あ、あはは…私の部屋とはちがうなぁ。見習わなくちゃ…」
あずき「愛梨さんのお部屋はどんな感じなんですか?」
愛梨「頼子さんのお部屋より、ちょっとだけ、…物が多いかな?」
水奏(あの反応はちょっとじゃないわね)
奏「二人とも。さっそく人の部屋でリラックスしすぎよ。ちゃんと頼子に従う」
あずき「はーい」
愛梨「はーい」
古澤頼子(愛梨さんと奏ちゃん、学年が反対みたいです…)クス
頼子「気にしないで、くつろいでください」
奏「甘いわ、頼子。目を離すとどうなることか…分からないわよ」
頼子「お、おおげさじゃないかな…?」
愛梨「ふわぁ。ふわふわ気持ちよさそうなクッション…」
あずき「あ、愛梨ちゃん。まだ奏ちゃんの目が光ってるからおとなしくした方が…むぐ」
奏「ああよ」
頼子「…賑やかなのは、私は嬉しいかな?」クス…
301:
(2)
愛梨「えへへ〜。冗談ですよー」
愛梨「おじゃまします、頼子ちゃん。じゃあ、私はさっそく、お約束のケーキの準備を…」
頼子「すみません…気を遣っていただいて」
愛梨「ふふ。私がみんなと食べたかったから、作ってきたの♪」
愛梨「せっかくみんなで集まるなら、やっぱり、真ん中にはあま〜いケーキがお似合いですよねー」
頼子「…なるほど。ふふ。そうですね」
あずき「わかる!」ハイッ
あずき「ではっフルーツ担当あずき隊長!ばっちり仕上げ大作戦!フルーツの準備は万端です!」
愛梨「おお〜」
頼子「おおー」
奏「また…たくさん買って来たわね。あずきったら」
あずき「えっへへ、つい!みんなの好みを考えてたら、たくさんになっちゃった!」
愛梨「ふふ。それ、お菓子作りの醍醐味だよねぇ。わかるなぁ」
奏「アイドルの体作りには天敵だけどね。甘いもの」
あずき「まあまあっ。この分、またみんなでレッスンがんばりましょーっということで!」
奏「うまいこと言っちゃって」ツン
あずき「あう。えへへ」
頼子「…ふふ」
302:
(3)
愛梨「それじゃあ、キッチンをお借りしますね」
あずき「紅茶も一緒に淹れさせてもらうね!」
頼子「あ…ありがとう。お願いします」
奏「じゃあ」
奏「私は持ってきた映画のセッティングでもさせてもらおうかしら。いい?頼子」
頼子「はい。えっと…そこの」
奏「テレビ台にあるプレーヤーよね」
奏「ふふ。頼子の部屋はいつ来ても整然としていて…いいわね」
頼子「そうですか?」
頼子「…いくら整頓されていなくても、テレビがどこにあるか、分からない部屋なんてないと思うけど」
奏「あるのよね、それが。誰とは言わないけど」
頼子「そうなんだ」クス
303:
(4)
奏「私」
奏「頼子の部屋、好きよ。古澤頼子という人間が住んでいる部屋だと、感じられるから」
頼子「…よくある、殺風景な部屋だと思う」
奏「そうね」
奏「…でも、殺風景でも、」
奏「…描きかけのキャンバス、お気に入りの絵画…そんなものがあるのはきっと、めずらしいんじゃないかしら」
頼子「うん」
奏「うん…それになにより、華やかなアイドルがいる部屋だもの。いくら殺風景を名乗っても無理があるわ」
頼子「…それって奏ちゃんのこと?」
奏「頼子のこと」
頼子「…うん。…そっか」
頼子「ありがとう」
奏「いいえ」
奏「あ、そうだ…私の部屋、そろそろDVDの置き場がないのよね。頼子の部屋に居候させてあげてもらってもいいかしら?」
頼子「さっき言ってた部屋って、まさか奏ちゃんの部屋…?」クスクス
304:
(5)
あずき「できたよー!」
愛梨「はいはーい。ケーキ、通りますよ〜」
奏「お疲れさま。…とびきり華やかで豪勢なケーキ、って感じね」
あずき「でしょーっ。ふふーん」
奏「食べづらそうだわ」
あずき「あれっ。奏ちゃんってば塩対応!」
奏「普通の感想よ。おいしそうね」
あずき「でしょーっ。ふっふふーん」
頼子「…ふふ」
愛梨「じゃあ、頼子ちゃんに一番フルーツ盛り盛りのところを、食べたもらおうっと。はい、どーぞ」
頼子「いいんですか?」
愛梨「うん。お邪魔させてもらっているし、それに、頼子ちゃんに食べてもらいたいなぁって」
奏「あら、ずるいわ。愛梨ってば頼子に贔屓?」
愛梨「んふふ。奏ちゃんこそ、頼子ちゃんとお話しててなにも準備してないでしょ〜」
奏「あら。よく見てるわね」
愛梨「えっへん。年上ですから〜」
頼子「…えへへ」
頼子「では、遠慮なく」
305:
(6)
頼子「はぐ…」
頼子「おいしいです」
愛梨「ね〜♪」
あずき「奏ちゃん、あずきがあーんってしてあげよっか!」
奏「逆に聞くけどあーんしてほしそうな顔してたかしら」
あずき「うん!」
奏「気のせい。頼子にしてあげなさい」
あずき「頼子さん!はい、あーん♪」
頼子「あ、あーん」
頼子「おいしい」
あずき「ね〜」
愛梨「奏ちゃん、あーん」
奏「しないわ。はい。あーん」
愛梨「ぱくっ。んー。おいしいねー。うふふ、我ながら」
奏「そうね。おいしいわ」
306:
(7)
愛梨「…あー」
あずき「あー」
愛梨「しあわせ…」
あずき「わかる…」
奏「…」
奏「ま、準備はまかせっきりだったし。やるわよ、片付け」
愛梨「わーい。ありがとー奏ちゃん」
あずき「ありがとー。あずきは食っちゃ寝だいさくせんすやぁ」
奏「なにもいいとこない作戦ね、それ」
頼子「手伝いますよ」
奏「ううん。頼子もゆっくりしていて。まだこのあと、映画を観るんだもの」
頼子「うん」
あずき「あれー…あずきたち、頼子さんとケーキ食べに来たんだよね…?まだなにかあった…?」
愛梨「うーん…ケーキ…おいしかったから、なんでもいいかなぁ」
奏「ちょっと。それは聞き捨てならないわよ…せっかくみんなの趣味を考えて、選んできたのに」
あずき「あはは。冗談でーす。どれがいいかなって悩む奏ちゃんかわいいかも!」ハイッ
愛梨「冗談でーす♪実は感想を聞くまでちょっぴり緊張してそうな奏ちゃんかわいいでーす♪」
奏「…からかう相手は選んだ方がいいわよ。二人とも」
頼子「ふふ」
奏「…笑ってる頼子も同罪だから」
頼子「ええ?それは、困りますね」フフ
307:
(8)
頼子「ふふふ…ごめんなさい」
奏「…いいわよ。別に」
奏「…ま、今回は…みんなと、頼子と、遊ぶ口実でもあったわけだから。構わないわ。別に」
頼子「うん。そっか」
頼子「でも、私は…奏ちゃんが選んでくれた映画、どんな映画か、楽しみだよ」
奏「…」
奏「そっか。じゃあ、私も感想、楽しみにしてるわ」
頼子「うん」
奏「うん」
奏「あずきと愛梨はなにか映画と一緒に飲みたいものがある?片付けついでに淹れるから」
あずき「おおっ。奏ちゃんごきげん大作戦?カフェオレ飲みたいですっ」
愛梨「同じくー。ありがとう、奏ちゃん」
奏「はいはい。すぐ淹れるから、観る準備、しておきなさいよ」 <ハーイ
奏「頼子はどうする?」
頼子「…私は、じゃあ」
頼子「奏ちゃんと同じで、いいかな」
奏「…そう。わかったわ」
頼子「うん」
310:
第27話 北条加蓮「小さな英雄」
☆登場アイドル(2人)
136.北条加蓮(ほうじょうかれん)http://i.imgur.com/A1qD51q.jpg
「私って、こんなに笑えたんだね」
16歳 クール 趣味:ネイル
137.南条光(なんじょうひかる)http://i.imgur.com/5XaNGup.jpg
「魂を込めた歌は、無敵なんだ!」
14歳 パッション 趣味:特撮番組鑑賞、特撮ごっこ
31

続き・詳細・画像をみる


【pickup】【愕然】社員として8年勤めた会社を自己都合でやめた結果wwwww

お前らの愛車のエンジン型式教えて凄いの積んでるんだろ?

野良時代に一番食にありつけず苦労したであろうネコ

肝臓(おーい!もう飲むのやめてくれや!!これ以上飲んだら身体ボロボロになっちまうよ!!)

肝臓(おーい!もう飲むのやめてくれや!!これ以上飲んだら身体ボロボロになっちまうよ!!)

傘でアバンストラッシュの真似する奴www

【政府】海外出張後の2週間待機免除 コロナ対策の制限緩和へ

関東の異臭騒ぎって大地震の予兆なの?青潮なの?

【朗報】お前ら、「よくわかんないふわふわした状態のものを取りまとめてゴールまで持ってける人」になれよ 引く手あまただぞ

【悲報】ローソン、滑り散らかす

彡(゚)(゚)「最近体ダルいわ… せや!ネットで調べてみたろ 」

YouTubeでパチンコ実践あげてる奴ってどうやって撮ってんの?

back 過去ログ 削除依頼&連絡先