北沢はぐみ「オペレーション・コロッケ」back

北沢はぐみ「オペレーション・コロッケ」


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 北沢はぐみは頭を悩ませていた。
 彼女は勉強が苦手であり、考えることも苦手だ。それだというのに、ふと気が付けば同じバンドに所属している奥沢美咲のことを考えてしまっている。
 これはどうしたことだろうか。
 どうして登下校の時と授業中とソフトボールしてる時と部活してる時とご飯食べている時とお風呂入ってる時とお布団でおさるを抱っこしてる時にみーくんのことを考えちゃうんだろう。
 彼女はここ三日間そのことに頭を悩ませ続けていた。それでも答えが出そうにもなかった。繰り返すが、はぐみは考えることが苦手だったからだ。
 なので、彼女はこう思った。呟いた。
「そうだ、みーくんに聞いてみよう」
 言葉にしてみれば簡単なことだった。美咲のことを考えて悩むのだから美咲に話を聞いてみればいい。実に単純なことだ。
----------------------------------------------------------------------------
293: 以下、
 こんなことで悩むなんて、やっぱりはぐみは考えるの苦手だなぁ。
そんなことを思いながら、彼女は授業の合間の休み時間に二つ隣のクラスまで足を運び、扉から元気よく声をかけた。
「おーい、みーくーん!!」
 その声に教室中から視線が集まるけれど、はぐみはまったく意に介さなかった。どちらかというと呼ばれた美咲の方が意に介した。
 羊毛フェルトをなんとなく弄っていた彼女は、「はぁー」とはぐみの耳まで届きそうなくらい大きなため息を吐き出して、面倒そうに扉の方へ顔を動かす。
「どしたのーはぐみ」
 それからこれまた面倒そうにはぐみを手招き、面倒そうに言葉を口を開く。その姿がはぐみの中のよく分からない琴線に触れて少し嬉しくなった。
「えっとね……あれ、なんだっけ?」
「あたしにそう言われても分かんないってば」
 呆れたような言葉。それにまたなんだか嬉しくなるはぐみ。しかし嬉しがってる場合じゃないのは流石に彼女にも分かっていた。首を傾げて「うーん」と考えを巡らせて、ここに来た用件を思い出した。
「そうだ! あのねあのね、みーくん!」
「はいはい、どうしたのさ」
294: 以下、
 元気いっぱいに尋ねるはぐみを手でたしなめつつ、美咲は彼女の声に耳を傾ける。
 身振り手振りで修飾したはぐみの話はあっちへこっちへ寄り道をした。しかしそれでも急かすこともなく美咲はただ話に耳を傾けてくれる。はぐみはますます嬉しくなって、どんどん話が脱線していった。
 そんなことをやっているうちに休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
「あれ、もうこんな時間?」
「あーうん、そうみたいだね」
「そっかー。楽しいと時間ってあっという間に過ぎるね。話聞いてくれてありがと、みーくん! それじゃあね!」
「え、あの、はぐみさーん……?」
 美咲の何か言いたげな顔が目に映ったけれど、はぐみは手をぶんぶん振って1?Cの教室を後にする。残された美咲は「……結局、何の話だったんだろ」と呟いたが、当のはぐみも元々するはずだった話の内容をすっかり忘れていた。
(やっぱりみーくんとお話するの、楽しいなぁ?)
 めんどくさそうにしつつも絶対に自分の相手をしてくれる美咲の姿が嬉しくて、はぐみは花マル笑顔で自分の教室へスキップしていくのだった。
295: 以下、

「あ、そうだ!」とはぐみが美咲にするはずだった話の内容を思い出したのは、家に帰って店番を終えて晩御飯を食べ終えて自室でベースを弾いている時だった。
 どうしてすっかり忘れていたのだろうか。
 そうだ、はぐみはみーくんと楽しくお喋りするためじゃなくて、はぐみの悩みを聞いてもらうためにお喋りをしにいったんだった。
 今さらそう思うけれど、それでも彼女は「まぁいっか」と呟いた。美咲とはいつでも会えるし、次に会った時に話を聞いてもらえばいい……そう決めた。
「……あれ?」
 しかしそう決めたものの、よくよく考えてみると、はぐみはいつも美咲にいろんなものを貰ってばかりのような気がしてしまった。
 ベッドに腰かけてベースを膝に抱えたまま、美咲にしてもらったことを数えてみる。
 まずハロハピでこころんたちと曲を作ってくれること、それからいつもライブの段取りをしてくれること、ミッシェルに伝えたいことをいつも聞いてくれること、運動会で一番にはぐみのことを励ましに来てくれたこと、普段もそうだしスキーの時とかも話を聞いてくれるし一緒に遊んでくれること……
 記憶を思い起こしては指を折っていると、気付いたら両手両足の指では足りなくなってしまった。
296: 以下、
 はぐみは戦慄した。気付かないうちにみーくんからこんなにいっぱい貰っていたなんて、と。
 父がよく口にしている言葉が脳裏に思い浮かぶ。人生は持ちつ持たれつ、困ったときはお互い様。優しく在れ、義理堅く、恩は返せ、借りは作るな……などなど。
「このままじゃダメだよ!」
 はぐみはギュっと握りこぶしを作って立ち上がった。
 気付かないうちに貰ってばかりだったのに今日ここで気付けた、それなら今度は自分が美咲にいろんなものをあげる番だ。そう意気込んだ。
 でも何をあげればみーくんは喜んでくれるかな。
 しばらくそう考えていたらだんだん眠くなってきた。チラリと時計を見やると午後十時過ぎで、良い子はもう眠る時間だった。
「よし、とりあえず寝よー!」
 ベースを片付けてから部屋の明かりをおとし、おさるを抱っこしてベッドに潜り込む。すぐに心地の良い睡魔がやってきた。
 最近はすっごく頭を使ってるから、なんだかよく眠れるなぁ。
 そう思いながら、意識はすぐに夢の世界に飛び込む。今晩の夢は美咲がなんだか楽しそうに笑っている夢で、はぐみも嬉しくなって笑った。
297: 以下、

 翌日の放課後。
 昨晩自室で決心してから美咲に何をあげればいいかをずっと考えていたけれど、その答えは一向に出なかった。
(はぐみ、考えるの苦手だからなぁ……)
 にわかに騒がしくなる教室でなおもうんうん唸っていたけれど、やっぱり答えは出そうにない。少しだけ心がモヤモヤしてきた。
 だからとりあえず身体を動かそうと決めた。考えても分からないのはしょうがないからとりあえず運動しよう、という精神だった。
 そうと決めたら一直線、早はぐみは教室を飛び出し、勢いに任せて校門も駆け抜ける。その時ふと名案が頭に思い浮かんだ。
(そうだ、こういう時は物知りな薫くんに相談してみよう)
 羽丘女子学園まで走れば、身体も動かせて、もしかしたら自分の悩みも解決できるかもしれない。まさに一石二鳥だ。
 ものすごく効率のいい名案にはぐみは嬉しくなって、軽い足取りで見慣れた街を駆けていく。するとすぐに目的の羽丘女子学園に到着して、今日は校門にある雲梯で遊ぶのは我慢して、勝手知ったる他校の演劇部の部室を目指した。
298: 以下、
「ああはぐみ……その小さな胸の中に儚い悩みを抱えていたんだね……」
 そして部室に到着してすぐに目に付いた瀬田薫に悩み事を打ち明けると、彼女はいつもの芝居がかった身振りを交えながらはぐみの手を取った。
「そうなんだ。みーくんには……ううん、みーくんだけじゃなくて、薫くんにもこころんにもかのちゃん先輩にもたくさん貰ってばっかりだから、何かお返しがしたいんだ。でも何を返せばいいのかなって考えちゃうと全然分かんなくて……」
「そうか……」
 健気なはぐみの言葉から発せられる儚さに全身を強く射抜かれてどうにかなってしまいそうな薫だが、今は自分を頼る子猫ちゃんを案ずるのが先だった。
 儚さに震える手をそっとはぐみから離し、自分の顎に当てて、彼女は考える。
 私もハローハッピーワールドのみんなには貰ってばかりで、はぐみにだって特別なものをあげた覚えはないが……いや、そうか。私の罪な美しさが、ただそこに存在するというだけでみんなに光を与えてしまっているのだ。ああ、なんということだ……つまりそういうことだね……。
「分かったよ、はぐみ。君が何をお返しすべきかが」
 考えた末に辿り着いた答えを迷子の子猫ちゃんに伝えるべく、薫はいつもよりも柔らかい口調で言葉を紡ぎだす。
299: 以下、
「ほんと!?」
「ああ。考えてみれば実に簡単な話さ」
 ふふ、とキザな笑みを浮かべた薫の姿を見て、はぐみは『簡単に分かるなんてやっぱり薫くんはすごいなー!』とウキウキしながら言葉の続きを待つ。
「いいかい、はぐみ。特別なものなんて何もいらないんだ」
「いらない?」
「そう。例えば、私は自分から何か特別なものをみんなにあげようと思ったことはあまりないんだ。けれど、はぐみは私からもたくさん貰ってばかりだと言ったろう?」
「うん! 困った時も楽しい時も、薫くんからはいろんなものを貰ってるよ!」
「ふふ、つまりそういうことだよ。私は何も特別なことをしていない。そう思っていても、はぐみは私からいろんなものを貰ったと言ってくれる。なら、それでいいのさ」
「うーん……?」
「少し分かりづらかったかい? では……そうだね。はぐみは今、美咲だけじゃなく私にもお返しをしたいと言ってくれたね?」
「うん」
300: 以下、
「私からすれば、はぐみのその気持ちこそが特別なお返しなんだ。君が私のことを想って、何かをしたいと考えていてくれる。その儚い気持ちこそが私にとっての特別なんだ」
「な、なるほど……!」
「分かったかい?」
「うん、なんとなく!」
「それならよかった。ニーチェもこう言っているからね。『樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ』と。つまり……そういうことさ」
「そういうことだね!」
「ああ、そういうことさ」
 うんうんと頷き合うはぐみと薫。
 遠巻きに見ていた演劇部員から「流石薫様……」「儚なすぎます……」という感嘆の声があがる。それに紛れて舞台衣装の整理をしていた大和麻弥は『本当に分かったのだろうか……』と一人悶々と心配を抱えることになるのだった。
301: 以下、

 はぐみの悩みも薫の助言によって解決された。
 斜陽の影が伸びる商店街。その一角で、今朝に比べたらずっとすっきりした頭で、彼女は北沢精肉店の店番を行っていた。
 お客さんの注文通りにお肉を売り、はたまた常連さんと世間話をしたりなんかしつつ、頭の片隅で美咲のことを思う。
 薫から助言してもらった『特別なものは何もいらない』という言葉。それはつまりいつものように美咲に接していればいいということで、それでいいならそうするけれど、それでももう少し何か出来ないだろうか。
 自分が美咲に与えられるものを挙げていくと、一番最初に揚げたてのコロッケが脳裏に思い浮かんだ。
 コロッケ。
 そうだ、これだ! と、はぐみは両手をポンと打った。
 はぐみ=北沢精肉店=コロッケ。つまりはぐみはコロッケで、コロッケははぐみ。これをみーくんにあげればもっともっと喜んでもらえるハズだ。
 そう思うとはぐみはワクワクしてきた。いつも通り+はぐみの化身であるコロッケをあげて、美咲が喜ぶ顔を思い浮かべると、とてもテンションが上がった。
「はぐみにはコロッケしかない!」
「……何を店先で叫んでいるんですか、北沢さん」
 その情動の赴くままに声をあげたはぐみに、ちょうど店の前を通りかかった氷川紗夜がどこか微妙な表情を浮かべて声をかけた。
302: 以下、
「あ、紗夜先輩! こんにちは!」
「ええ、こんにちは」
 元気よく挨拶をしたはぐみに、紗夜も丁寧に頭を下げる。その顔にはやっぱりなんとも言い難い表情が浮かんでいて、はぐみは少し心配になった。
「なんだか変な顔になってるけど、もしかしてお腹とか痛い?」
「いえ、なんというか……少し昔を思い出しただけよ」
「昔?」
「こちらの話だから気にしないでください。それよりも、いい匂いがするわね」
「あ、ちょうどさっきコロッケが揚がったんだよ! 紗夜先輩もどう? 美味しいよ!」
 はぐみはニカッと明るい笑顔を浮かべて、ショーケースに並ぶコロッケを指さす。紗夜は少し悩むような仕草を見せて、
「いえ、これから羽沢珈琲店に行くので……」
「つぐちんもうちのコロッケ大好きだよ!」
「……二つ、貰っていきましょうか」
 結局その言葉に流された。
303: 以下、
「まいどあり!」
 はぐみは手際よくコロッケを包み、袋に入れて紗夜に手渡す。
「……意外と商売上手なのね、北沢さんは」
 紗夜は何かに負けたような気持ちになりながら代金をはぐみに渡した。
「そうかな?」
「ええ。いつも元気で、見ていて気持ちがいいわ。だから私も思わずコロッケを買ったのよ。それ以外の理由は何もないわ」
「えへへ、ありがと!」
「ただ、学校の廊下を走るのは感心しませんね」
「うっ……ごめんなさい、つい……」
「これから気をつけてくれればそれでいいのよ。私も少し口うるさくなってしまったわね。ごめんなさい」
「ううん! はぐみ、これから気をつけるね!」
「はい。それでは」
 しゅんとした表情から一転、明るい表情になるはぐみ。それを見て、紗夜は少し優しげな顔をして手を振る。
 はぐみの胸中には『やっぱり紗夜先輩って優しいしすっごく大人だなぁ』という思いがあった。
 紗夜の胸中には『将来子供が出来たら、北沢さんや宇田川さんのように純粋な人間になって欲しいわね』という思いと、無邪気な笑顔を浮かべた小さな子供を囲む自分と羽沢つぐみという情景が浮かんでいた。
304: 以下、

 薫に助言を貰った翌日から、はぐみによる対美咲用作戦『オペレーション・コロッケ』が始まった。作戦の発案者はちょうどロボットアニメの再放送を見ていたはぐみの兄である。
 作戦概要はこれから毎日三食、北沢精肉店の絶品コロッケを美咲に食べさせるというものだった。
 はぐみはそれを絶賛した。兄はエレガントな作戦だと自画自賛した。蛙の子は蛙である。血は争えないのだ。
 という訳で、
「おはよーみーくん!」
「おはようはぐみ。朝から元気だね」
「うん! はぐみはいつでも元気だよ! それと、はいこれ!」
「……コロッケ?」
「みーくんのために作ってきたんだ!」
「あーうん、ありがと?」
 はぐみは登校してからすぐに美咲のクラスに足を運び、お手製のコロッケを彼女に手渡した。
「それじゃあね!」
「はーい……って、コロッケ渡しに来ただけ?」
 そして手を振って教室を後にした。
305: 以下、
 お昼休みも、
「はいみーくん、コロッケ!」
「あーうん、どうも」
306: 以下、
 放課後も、
「はいみーくん、一回家に帰って作ってきたコロッケ!」
「まさかの出来立て!? あー、ありがとね」
307: 以下、
 ハロハピの練習中も、
「コロッケ持ってきたよ?! はい、これみーくんとミッシェルの分!」
「あ、ああうん、ミッシェルにも渡しとくね」
308: 以下、
 翌日も、
「今日はさといもコロッケだよ!」
「へぇー、そんなコロッケがあるんだ」
309: 以下、
 その翌日も、
「今日はジャガイモの代わりに挽肉と玉ねぎを使ってみたよ!」
「それってメンチカツだよね?」
「あっ!!」
310: 以下、
 そのまた翌日も、
「やっぱり普通のコロッケが一番だよね!」
「……まぁ、うん、そうだね」
311: 以下、
 そんなことが一週間続いた。
 はぐみは美咲が毎日コロッケを食べてくれるのが嬉しかった。
 美咲は三日連続でコロッケの海に溺れる夢を見てうなされた。
 だというのにも関わらず、またはぐみがコロッケを自分の元へ持ってくるものだから、流石に美咲も辛抱堪らなくなってしまった。
「ねぇ、はぐみさん?」
「どしたの、みーくん?」
 茜に染まる放課後の教室にコロッケの香りがふわりと広がる。はぐみの手にある包みからただようものだった。最近のこのクラスの流行りはコロッケの買い食いである、という噂が立つ程度に1?Cでおなじみになった匂いだった。
「最近毎日コロッケくれるけど……どうかしたの?」
「あれ、もしかしてみーくん、コロッケ嫌いだった?」
「嫌いじゃないけど……限度があるなってあたしは思うよ」
 美咲は胃の辺りに手を置きながら困ったように言う。
 美味しいは美味しいけれど、うら若き乙女の胃腸に毎日の油ものは正直キツかったのだ。星のカリスマ戸山香澄とて毎日三食フライドポテトはキツイ。おかずに白米を用意してくれれば話は別だけど。
312: 以下、
 それはともかくとして。
「そっか……ごめんね、みーくん」
 みーくんの為にって思ってたけど、やり過ぎちゃったかな……。そう思いながらしゅんと落ち込んだ顔を見せるはぐみ。
「あーいや、責めてる訳じゃないんだよ? 怒ってもいないからね?」
 ああもう、そういう顔をされると弱いんだよなぁ……。そう思いながら努めて柔らかい口調になる美咲。
「毎日コロッケくれるのは嬉しいけど流石に毎食は飽きるっていうか……いや、あたしが言いたいのはそうじゃなくて、どうしたの? はぐみがコロッケを差し入れに持ってきてくれることはよくあるけど、毎日毎食なんてことはなかったからさ」
「…………」
 その言葉にはぐみは頭をフル回転させる。考えるのが苦手だけどいつも以上に頑張って考える。
 はぐみの頭には薫からの言葉があった。曰く、相手に気を遣わせるお礼はかえって迷惑になる。だからここで「みーくんにお返しがしたかったんだ」と言ってしまっては、優しい美咲は気を遣ってしまうだろう。
(だけどみーくんには隠し事なんてしたくないし……でも……うーん……)
 どうすればいいのだろうか。一向に出ない答えを考えすぎて頭から煙が出そうだった。
313: 以下、
「あーはぐみ? 言い辛いことならいいんだけどさ……」
 そんなはぐみを見兼ねて、美咲は少し困ったように口を開いた。それを見て、『やっぱり隠し事はダメだ』とはぐみはとうとう観念した。
「ううん、言うよ。あのね?」
「うん」
「みーくんはいつもね、はぐみにいろんなものをくれるから……だから、はぐみからもみーくんにお返しがしたかったんだ」
「お返し?」
「うん」
「……そんな言うほど、あたし、はぐみに何かしたっけ?」
「いっぱいしてくれたよ! まずね……」
 思案顔になる美咲に、はぐみは指を折りながら彼女にもらったものを挙げていく。
 正々堂々真剣勝負が大事だって言ってくれたこと、はぐみの伝言をいつもミッシェルに伝えてくれること、マリーとしてミッシェルと対決することになってもはぐみを応援してくれたこと、普段からいっぱい遊んでくれるし麻弥さんのソフトボールの挑戦にもずっと付き合ってくれたこと……
「それとね、それとね!」
「あ、いや、もう分かったから……」
 両手の指を折りきって、二週目に入ろうかというところで流石に美咲は止めに入った。いくら相手がはぐみといえども、目の前でこんなことを言われるのは非常に照れくさかった。
314: 以下、
「まだたくさんあるのに……」
「もう十分だって……えぇと、それではぐみは、あたしにコロッケをくれたんだ?」
「うん。はぐみ、貰ってばっかりで全然みーくんにお返しできてないし、それがなんだかすっごくモヤモヤしちゃって、だからお返ししようって思って……」
「なるほどね」
 はぐみの言葉を聞いて、美咲はやれやれといつものため息を吐き出す。それからなんと言おうか少し迷ってから口を開く。
「えっとさ、はぐみはあたしに何も返せてないって言うけどさ、そんなことないからね?」
「え?」
「まぁ、ほら……流石に事細かに何を貰ったーっていうのはちょっと照れくさいからアレだけど……はぐみがあたしからたくさん貰ったって言うように、あたしもはぐみから、もうホント、数えきれないくらいいろんなものを貰ってるんだよ。きっとハロハピのみんなだってそう思ってるよ」
「うん……薫くんも同じこと言ってた」
「でしょ?」
315: 以下、
「でも、でもね? 薫くんもそう言ってくれて、はぐみが薫くんに何かお返ししたいって思ってくれてるだけで十分だって言ってくれたんだけど、それでもやっぱり特別にお返ししたいって思っちゃうんだ」
「……そっかぁ」
 はぐみは少しだけ顔を伏せて、チラリと美咲を窺う。彼女の顔には困ったような嬉しいような、曖昧な表情が浮かんでいた。それを見て『自分勝手にコロッケを押し付けちゃダメだったな』と思った。
「ごめんね、みーくん」
「え、なにが?」
「みーくんに喜んでもらいたくてお返ししようって思ってたんだけど、それでみーくんが困ってるんじゃダメだよね。だから、ごめんね?」
「あー……」
 その謝罪の言葉を受けて、美咲はなんて返したものかと思案する。
 正直な話、はぐみが自分からの些細な言葉や行動なんかを大切に思っていてくれたのが嬉しい。コロッケだって――流石に毎日は勘弁してほしいけど――美味しいし、なによりはぐみの感謝の気持ちが詰まってると思うととても嬉しい。いやほんと毎日毎食だと胸やけするんだけど。
 対するはぐみは美咲の微妙な反応を見て、先走った自分の行動を悔いていた。
 きっとみーくんは喜んでくれるって自分勝手に考えて、みーくんのことをちゃんと考えてなかったな……。みーくんは優しいからきっと許してくれるだろうけど、でもそうしたらまたたくさんお返ししたくなっちゃうし……どうすればいいんだろう。
316: 以下、
 しばらく無言のまま向かい合っていた。
 このままじゃ埒が明かないな、と美咲は思い、フッと息を吐き出してから、はぐみの肩にポンと手を置いた。そして少しだけビクリと震えたはぐみを怖がらせないよう、ゆっくりとした口調で言葉を紡ぐ。
「はぐみ。別にあたしは全然、これっぽっちも困ってないからね」
「でも……」
「でももヘチマもないよ。あたしはどうしてはぐみがコロッケをくれるのかが気になってただけで、はぐみのそういう気持ちは嬉しいからさ」
「…………」
 はにかむような照れ笑いを浮かべる美咲。その顔を見て、やっぱり気を遣わせちゃったかな、とはぐみは思う。
「気を遣って言ってるワケじゃないからね?」
「え!? どうしてはぐみの考えてることが分かったの!?」
 それを見透かした言葉にはぐみは驚愕した。『まさかみーくんってエスパー!?』とさえ思った。
 対する美咲は『やっぱり……』と少しだけ呆れたように胸中で呟いた。
317: 以下、
「そりゃ、もうそこそこ長い付き合いだし……はぐみは分かりやすいからね」
「そっか……」
「あ、これも別にはぐみのことを責めてるとかそういうのじゃないよ? なんていうか……言葉にするのはちょっと照れるけど、はぐみのそういうまっすぐなところって、あたしはすごく好きだからさ」
「好き?」
 オウム返しの言葉に美咲は照れた。好き……いや、好きか嫌いかで言えばそりゃ好きだけど、ちょっとストレート過ぎたなぁ……。
 指で軽く頬を掻きながら、言葉を続ける。
「あー……うん。あたしは捻くれ者だし、そういうとこはホント見習いたいって思うし、実はちょっと憧れてるんだよね」
「みーくんは捻くれてなんかないよ!」
「うん、ありがと。あのね……そういうところだと思うよ」
318: 以下、
「え?」
「はぐみの良いところ。いつも一生懸命で、相手のことを考えて、まっすぐに言葉をくれるじゃん? そういうところに、あたしもいろんなものを貰ってるんだ」
「…………」
 はぐみからすれば何でもないものだったけれど、美咲がくれた言葉がしんとはぐみの胸の中に染み入る。薫に言われた『特別なものは何もいらない』という言葉が本当の意味で理解できたような気がして嬉しくなった。
「だからさ、おあいこだよ。あたしもはぐみからいつも貰ってるのに、更に毎日コロッケまで貰ってたら……ね? あたしも何かしなきゃって思っちゃうからさ」
「うん……うん! 分かったよ、みーくん!」
「分かってくれて良かったよ」
 いつものやや遠慮がちな笑みを浮かべて肩をすくめる美咲。その姿がやっぱり大好きで、いろんなものを自分から貰ってるという美咲の言葉を実感できたのが嬉しくて、はぐみは「わーい!」と喜びながら美咲に抱き着く。
 対する美咲はそれを苦笑しながら受け止めつつ、これで今日からコロッケに溺れる夢を見ないで済みそうだなぁ、なんてしらばっくれたように考えるのだった。
319: 以下、

 後日の話である。
「商店街を盛り上げるためのダンスをやろうって思うんだ! それでね、ミッシェルとマリーで一緒に踊ろうって思うから、今度一緒に練習しようってミッシェルに伝えてくれないかな?」
 というはぐみからの言葉に「あーうん。分かった。練習するのは今度の日曜日でいい?」と美咲が返して、ミッシェルとマリーがダンスの練習をすることになった。
 練習場所は弦巻邸の一室を借りることとなった。
「マリーとミッシェルがダンス? それはとっても素敵ね! お父様にお願いしてダンスの練習が出来る部屋を作ってもらうわね!」
 という弦巻こころの言葉は話半分に美咲は聞くことにした。物陰に隠れていた黒服たちが誰かに連絡をしていたのも見ない振りをした。
 そしてくだんの日曜日、明らかに新築しました、という風な弦巻邸の一室には姿鏡が一面に取り付けられていて、まるでアイドルのレッスン場みたいだなぁとミッシェルに入った美咲は他人事みたいに思った。マリーに入ったはぐみは「やっぱりこころんってすごいなぁ」と素直に感心していた。
320: 以下、
「で、ダンスってどんなことをやるの?」
「んっとね、ぴょんってしてぐわ?ってなる感じ!」
「あーうん。分からないけど分かったよ」
 鏡の中に並ぶふわキャラ二人を見つめながら、ミッシェルは「いつも通りかぁ」とため息交じりに呟いた。
 そんなミッシェルにお手本を示そうと、マリーは早考えてきたダンスを披露する。
 左右にステップを踏んで、上半身をやたらコミカルに動かして、それで最後にバク転……バク転!?
「っと、こんな感じ! さぁミッシェル、やってみて!」
「む、無理無理! バク転は流石に無理だって!」
「やってみれば意外と出来るよ?」
「それはこころとかはぐ――マリーだけでしょ!?」
「大丈夫! さぁ、手を繋いでてあげるから、一緒にがんばろー!」
「いや、ちょ……」
 尻込みするミッシェルの手を取って、マリーは踊りだす。ミッシェルはそれに引きずられるように身体を動かし続ける。
321: 以下、
 そんなこんなで三十分が過ぎた。踊っているうちにミッシェルは息も絶え絶えになって、流石に休憩を要請した。
 それにマリーが頷いて、鏡に背をもたれさせながら二人は並んで座る。
「ちょっと飛ばしすぎちゃったかな?」
「はぁ……はぁ……いや、まぁ少しだけ……ね?」
「そっか……ごめんね、ミッシェル」
 着ぐるみだから顔が窺えないけど、少しだけ落ち込んだような調子の言葉を聞いて、ミッシェルは疲れとは違うため息を吐き出す。そしてマリーの肩にポンと手を置いた。
「謝らないで平気だよ。むしろ、いつも助けてくれてありがとね、マリー」
「マリー、そんなにミッシェルのこと助けてるかな?」
「助けてるよ。ほら、マラソンの時だってマリーが励ましてくれたから、ミッシェルはちゃんとゴール出来たんだから」
「それはミッシェルが頑張ったからだよ」
「そんなことないよ。マリーが応援してくれたから、ミッシェルも頑張ろうって思えたんだ。だから、いつもありがとね、マリー」
 くりくりとした丸い瞳がマリーをまっすぐに見つめる。そうして紡がれた言葉がはぐみの琴線を大いにかき鳴らした。
322: 以下、
「ううん! こっちこそ、いつもありがとうミッシェル! はぐみね、ミッシェルのこと大好きだよ!」
「はは……またはぐみって言っちゃってる……」
 小さな呟き声ははぐみの耳にはしっかり届かなかったけれど、それでも彼女は嬉しくなった。まるでみーくんがいつも呟くみたいな声だなぁ、と思った。
 そこでハタと気付く。そういえばミッシェルとみーくんって少し似てるな、なんて。
 どこがどう似てるのか、と言われてしまうとハッキリと答えられないけれど、空気というか雰囲気というか匂いというか、とにかくどこか二人が似ているような気がした。
 そう考えるとはぐみはますます嬉しくなった。いつかマリーとミッシェルみたいに、みーくんともこうやって一緒にダンスがしたいな、と思う。
 自分と美咲が一緒にダンスする姿を脳裏に描いてみる。はぐみはそれだけでものすごく楽しくなって、居ても立っても居られなくなってしまった。
323: 以下、
「よーし! 続きしよっか、ミッシェル!」
 だから、マリーの肩に置かれた手を取って立ち上がる。
「え、えっ、もう!?」
 まだ五分も休憩してないのに、と思いながら、されるがままに立ち上がらざるを得ないミッシェル。
「あはははは!」
 マリーの下で満面の笑みを浮かべて、朗らかな笑い声をあげて、鋭くステップを踏むはぐみ。事の発端の『ついみーくんのことを考えてしまうのはどうしてなのか』という悩みはとっくのとうに忘れていた。
「ああもうっ……もう少し手加減してってば……!」
 ミッシェルはそんな言葉を恨めし気に呟く。けれどその下の素顔は、はぐみと同じく楽しそうに笑っているのだった。
 おわり
324: 以下、
持ちつ持たれつで生涯の親友になりそうなはぐみとみーくんが好きです。そんな話でした。
話は変わりますが、今日から武道館ライブですね。
自分はLV、武道館、LVの三日間です。
RAISE A SUILEN、演奏がマジカッコいいのでとても楽しみです。
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1544965078/
しゅわりん☆どり~みん
ブシロードミュージック ブシロードミュージック 2017-07-11
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THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149(1) SPECIAL EDITION
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インデックス「ご飯くれるとうれしいな」一方通行「あァ?」"一方禁書"凄まじいクオリティ
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