【きんモザ】綾「陽子とデート……!?」【安価】back

【きんモザ】綾「陽子とデート……!?」【安価】


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陽子「なー綾ぁ。遊園地のチケット二枚貰ったんだけどさ、一緒に行かない?」
綾「ゆうっ……!? もう、陽子のバカッ!」
陽子「いよいよなんで!?」
2:以下、
陽子「あぁ、有名なデートスポットだったんだ。知らなかったよ?」
綾「しれっと誘うからビックリしたじゃない。そういう気があるのかと……」
陽子「そんな回りくどいことしないよ?。誘うなら正々堂々、正面から!」
綾(そっか、まぁそれこそ陽子っぽいわね……って、今私、正面から誘われてる、ってことは……!)
綾「やっぱりそういうつもりなんじゃない! 陽子のジゴロ! スケコマシ?!!」
陽子「だから何でだよー!?」
4:以下、
綾(待ち合わせ、朝八時半……)
綾(た、楽しみ……!)
綾(一緒に行けば恋が叶う、ってもっぱら噂の遊園地。それを陽子と……!)
綾(どんな所回ろうかしら、どんな服着て行こうかしら?)
綾(あぁ、ワクワクが止まらないわ……)
綾(…………)
綾(い、いや、陽子と行くのが楽しみってことじゃなくて、陽子はただ一緒に来てもらうだけだから……!)
綾(……誰に言い訳してるのかしら)
5:以下、
>>3 ご指摘ありがとうございます
陽子「……あっ、いたいた! おーい綾?!」
綾「お、おはよ、陽子……」フラフラ
陽子「なっ、どうした綾!?」
綾「六時から、ずっと直立で待ってた……」
陽子「六時!? 待ち合わせって八時半だったじゃん!?」
6:以下、
綾「寝る前に見た占いで『悪手を打ってしまう』って出たから、もし普通通りに行ったら遅れちゃうかもって思って……」
陽子「却ってそれが悪手になっちゃってるよ綾」
綾「でも遅れるよりはいいでしょ……?」
陽子「なんという律義さ……」
7:以下、
陽子「しかし、早く来ても結局開くまで待たなきゃいけないんだなぁ」
綾「そういえば待ち合わせの十五分前に来たわね、どういう風の吹き回し?」
陽子「そんな扱いかよ! いや綾は待ち合わせの何分も前に来るって知ってるから、それに合わせようかなぁって。流石に二時間前は予測つかなかったけど……」
陽子「あー暇だなぁ。綾、そんな長い時間よく一人で待てるね」
綾「こうやって待つ時間も悪くないもの。これから何をしようって考えるだけでわくわくしてこない?」
陽子「あぁ、修学旅行シンドローム!」
綾「あれってそういう名前なの!?」
8:以下、
陽子「それで、綾は何にシンドロってるの?」
綾「何その略し方……」
綾「……一つ、どうしても行きたい場所があるの。>>10、なんだけど」
9:以下、
うさぎのいるカフェ
10:以下、
こけしハウス
11:以下、
綾「こ、こけしハウスに行きたくて……!」
陽子「……え、シノの家? 遊園地に来てまでなんで?」
綾「違うわよ。ほら地図のここ」
陽子「なになに、『ドキドキハラハラこけしハウス』……」
綾「有名なスポットの一つなの! ここに入った二人は、より強固な絆で結ばれるらしいわ!」オトメノメー
陽子(……どっからどー見たって綾の大嫌いなお化け屋敷だけど)
陽子(こうなった綾を止めるのは、多分無理だ……)
12:以下、
アナウンス【間もなく開園でございます……】
綾「もうすぐね!」
陽子「あ、あのさ、綾。まずは定番のアトラクションからの方が……」
綾「こけしハウスはここの定番よ?」
陽子「それだけ楽しみなら後にとっといた方が……」
綾「それじゃああっという間に列が出来ちゃうわ! 早いうちから行かないと!」
陽子(なんで地雷を踏む時に限ってこんなにも意思が固いんだ!?)
13:以下、
 十数分後……
綾「……………………」
陽子「え、えっと……」
綾「……………………」プルプル
陽子「あ、あれだな! 早く抜け出そうという意思がシンクロして、より強固な絆が芽生えたな!」
綾「……………………」プルプル
陽子「で、でもアリスなら『シノがいっぱーい!』って、却って喜んだりしそうだよな、あはははははは!」
綾「……シノ,コワイ……」
陽子(あのシノさえ怖がるようになるなんて……)
陽子(そっとしておいてあげよ)
14:以下、
陽子「もう大丈夫?」
綾「ごめんなさい、迷惑かけちゃって……」
陽子「いいっていいって! まだ時間はたっぷりあるんだし!」
陽子「それでより、他に行きたい所は?」
綾「私ばっかり悪いわ。順番っこに行きましょ」
陽子「いいの? ありがとっ。じゃあ私は>>16 にしよっかなぁ」
15:以下、
コーヒーカップ
16:以下、
お化け屋敷
18:以下、
陽子「お化け屋敷にしよっかなぁ!?」
綾「!? !?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?」
陽子「人殺しを見るような目で見ないでよ……」
19:以下、
誤字のせいで陽子が衛門みたいに……
陽子「いや、これには訳があるんだよ! 綾のためを思ってなんだ!」
綾「私のため……?」
陽子「ほら、折角の定番スポットなんだから、楽しめなきゃ損だろ? だから何度も行って、綾の心を慣らしてしまおう、ってわけ!」
綾「絶対嫌よ!? あんな所、一度生きて出られただけ奇跡よ! 二度入ったら絶対無事じゃ済まないわ、よくて即死よ!」
陽子「悪かったら何になるんだ」
20:以下、
陽子「大丈夫だよ綾?。ほら、出口から人がたくさん出てる」
綾「でも、私もあの人達と同じ結末を迎えられるとは限らないじゃない!」
陽子「じゃあ綾がそうなるように、しっかり綾の傍にいて守ってあげるからっ」
綾「まも……そ、そんな甘言には惑わされないわ!」
陽子「甘言て」
21:以下、
陽子「じゃー分かった! もし一緒に来てくれたら、私も一つ、何でも言うこと聞く!」
綾「! な、何でも……!?」
陽子「おみやげ全部奢りでも、疲れたらおんぶでも何でも!」
綾「そ、そんなみっともない真似しないわよ! ……でも、本当なのね?」
陽子「私に二言はない!」
綾「……そ、そこまで言うなら、もう一回付き合ってあげるわ」
綾「その代わり、その、ちゃ、ちゃんと守ってよね、陽子!」
陽子「それがお願い?」
綾「備え付けに決まってるじゃない」
22:以下、
陽子「次、私たちの番だな」
綾(こ、怖い……! 今からでも逃げ去りたい……!)
陽子(綾、不安そうだな)
陽子(ここまで引っ張ったんだから、私が何かして落ち着かせないとな)
陽子(>>25 をしよう)
24:以下、
ドリブル
25:以下、
お姫様抱っこ
26:以下、
陽子「綾?」
綾「何……!? よ、よよ、ようこ!?!?」
陽子「こうしたら、一層守ってる感じがしていいかなぁ、って。どう?」
綾「ば、バカなことしないで! 今すぐ降ろしなさい!//」
陽子(綾、こういうこと好きだと思ってたんだけど、宛が外れたかなぁ……)
27:以下、
陽子(分かった! 王子様のセリフもなしにお姫様だっこはするなってことだな! 綾ってば、ハードルが高いなぁ)
陽子「綾……」
綾「な、何//」
陽子「まるで雪のように軽く儚げなその姿、スゴく魅力的だよ」
綾「」ボフンッ
陽子「これなら綾のお眼鏡に……あれ、綾? 綾!? 雪が溶けそうな位暑いぞ!?」
28:以下、
【正午、レストラン】
綾「もう、陽子のバカ!」プクー
陽子「ごめん! 悪気はなかったんだ!」
綾「それは分かってるけど、でも……」
綾「あんなに突然抱っこなんて、心臓に悪いわよもう……抱かれる側にも心の準備がいるのよ……悪くなかったけど……」ボソ
陽子(ここからじゃ聞こえないけど、あれはきっと、相当呪詛をばらまいてる……)
陽子(どうにかして機嫌を直す方法を……!)>>31
30:以下、
ハグ
31:以下、
アーン
32:以下、
陽子(美味しいものの機嫌を直す力は万人共通!)
陽子(私のご飯を分けたら、少しは機嫌直してくれるかな?)
綾「はむ……ん、ここのサンドイッチおいしい……」
陽子「あ、綾! 私のスパゲッティも食べる?」
綾「いいの? じゃあちょっとだけ」
33:以下、
綾「あ、でもフォーク、陽子の分しかないわね」
陽子「ほんとだ、じゃあちょっと待ってて」
陽子「っと、よし巻けた! はい、あーん」
綾「あー……!?」
陽子「あれ。やっぱりいらないの?」
綾(わざとなの!? さっきからなす事全部分かっててやってるの!?)
34:以下、
綾(……ま、まさか。陽子がそんな含みを持つ真似、するはずないわ)
綾(じゃあどうして……はっ)
綾『……今私、正面から誘われてる、ってことは……!』
綾『……抱かれる側にも準備はいるのよ……』
綾(あの時はただ自意識過剰だと思って流してたけど、もしかして陽子……)
綾(本当にデートとして、私を誘ったの……!?)
35:以下、
綾(待ち合わせに早く来たのも、デートなら至って普通なこと)
綾(こけしハウスで急にお姫様抱っこしたのも、付き合ってるなら、別に不自然なことじゃない)
綾(それに私が『準備がいる』って言ったから、少しずつ距離を近づけていく方法に変えた……)
綾(ちょ、ちょっと待って、それじゃあ陽子は……)
綾(私のことが、好きってこと……?)
36:以下、
陽子「綾?、あやさーん……」
綾「はっ! な、な、何、何か、どうかされたのでございますか陽子」
陽子「そっくりそのまま返すよそのセリフ」
37:以下、
陽子「スパゲッティ、食べるなら温かい内がいいよって思って。どうする?」
綾「そ、それはっ……」
綾(これを断るってことは、親密になるなと暗に言うようなもの)
綾(それを素直になれずに突っぱねちゃったら……)
綾「……あ、あーん……//」
陽子「オッケー。はい、あーんっ」
綾(これは陽子のため、陽子のためなんだから! 嬉しいのは気のせい、頬が赤いのはスパゲッティが熱いせいなんだからっ!)
綾(……ミートソースなのに、ほんのり甘い……)
38:以下、
陽子「あ?美味しかったぁ。遊園地の中だけしか食べれないなんて、勿体ないなぁ」
陽子「ところで、綾、次はどこ行きたい?」
綾「と、取りあえず、怖くないところかしら……」
陽子「あははっ、そのせいで午前中ずっと散々だったもんな」
綾(半分はあなたのせいよっ!//)
陽子「んー、じゃあ>>40 とかよくない?」
39:以下、
メリーゴーランド
40:以下、
ジェットコースター
41:以下、
帰ってきました。続けます。
綾「怖くないものって言ったじゃない!?」
陽子「ありゃ、綾って普通にジェットコースター怖い人だったんだ」
陽子「てっきり並んでる時は怖がってるけど、いざ乗ってみたらはしゃぐタイプかなぁ、って思ってたんだけど……」
綾「確かにそういう人いるけど……でも私は本当にダメな人なの!」
綾「昔ス○ースマウンテンに乗って、あまりに怖すぎて目の前が真っ暗になったんだから!」
陽子「あれは屋内コースターだろ!?」
42:以下、
綾「それにとんでもないさでがんがん動くのよ、わんわん揺れるのよ! 絶対無事じゃ済まないわ、良くて即死よ!」
陽子「どんだけ即死ポイント多いんだよ!?」
綾「大体、陽子はどうしてこんなおぞましい乗り物に乗りたいのよ」
陽子「それは上手く言えないけど……とにかく大丈夫だよ!」
陽子「あ、ほらここ、『風の急襲も手を繋げば二人は離れない』って」
綾「こけしハウスも似たような触れ込みだったじゃな……」
綾(待って。でも、さっきなんで乗りたいか言い澱んで、その後にこのメッセージってことは)
綾(これは陽子の代弁、つまり私と離れたくない、ってアプローチ……!?)キュン
43:以下、
陽子(こういうの好きだろうって思ってダメ元でお願いしてみたけど、お姫様抱っこの一件もあるし、望みは薄いだろうなぁ……)
陽子「うん、ごめん、やっぱ私一人で行ってくるよ……」
綾「待って! えっと、陽子がその気なら、私もやぶさかじゃないというか……//」
陽子(え、なんで成功してるの!? しかも乙女スイッチ入ってるし!)
綾(陽子、意外と恋に奥手な一面もあるのね……)
陽子(嬉しそうな顔……やっぱりいざ乗ってみたらはしゃぐタイプだったんだなぁ)
44:以下、
陽子「うひゃあ、楽しかったぁ」
綾「…………」プルプルプル
陽子「終わると思ってからの急旋回ビックリしたなぁ?。思わず抱き着いちゃったけど、痛くなかった?」
綾「…………」プルプルプル
陽子「……そこまで嫌いだとは思ってなかった。ごめん綾」
綾「大丈夫、怖かったけど、柔らかかったから……」プルプルプル
陽子「柔らかかった? 何が?」
綾「何だか苦渋と幸せの板挟みで、何だか世界が歪んで見えるわ……」
陽子「多分酔いと錯乱だよ。少し休も」
45:以下、
陽子「もう大丈夫?」
綾「まだちょっとくらくらするけど、もう大丈夫」
綾(折角デートだって分かったんだもの、一刻も無駄にするわけにはいかないわ!)
陽子「私はもう満足だから、後は綾の行きたいところに付き合うよ」
綾(残り少ない時間で陽子と良い雰囲気になれる場所……)
綾「じゃ、じゃあ>>46に行きたいわ!」
46:以下、
観覧車
48:以下、
陽子「観覧車っていつも遠くから見るだけだけど、いざこうして来るとスゴくダイナミックに見えるなぁ」
綾(ど、ど、どうしよう。これは背伸びしすぎたかしら……?)
綾(斜陽の差し込む少し錆びた室内、密室で隣り合う二人、ゆっくり全容を表すパーク)
綾(陽子と、その景色を思い出にしようと見ていたら、オレンジの灯りに陽子が少し溶け込んで、少し不安げに目を細める私に囁くの)
綾(私はずっと傍にいるよ。だから綾も、その瞳を大きく開けて私だけを見て。瞑っちゃ、嫌だよ)
綾(そうして陽子の瞳、或いは瞼だけしか見えなくなって、約束の口づけを……!)
綾(あぁロマンチック……。見上げたままの陽子も、もしかして同じことを考えてるのかしら……」
陽子(あれ十倍で回ったら面白いだろうなぁ)
49:以下、
陽子「綾?、ゴンドラ来たよ」
綾「そ、そうねっ。よいしょっと……」
陽子「おぉ?、ゆっくりだけど、いた場所から離れてってる」
綾「……ふ、二人っきりになっちゃったわね、陽子」
陽子「そうだな?。何だか変な気分だよ」
50:以下、
陽子「ジオラマでも見てるみたいだなぁ。あ、こけしハウスみっけ! 屋根にまでびっしりこけしがいる」
陽子「まだ中腹なのに、ジェットコースターのレール追い越しちゃったなぁ。どこまで登るんだろ?」
綾(……純粋に景色を楽しんでる)
陽子「私の顔チラチラ見てどうしたんだ? 何かついてる?」
綾「い、いえ、なんでもないわ」
51:以下、
陽子「やー、綺麗だけどちょっと怖いなぁ」
綾「何よ、ジェットコースターは平気だったくせに」
陽子「あれよりずーっと高いもん。それに足場が少しぐらぐらして、ちょっと間違ったら墜落しそうだなぁって」
綾「や、やめてよ縁起でもない!」
陽子「あはは、ごめんごめん」
綾(……違う)
52:以下、
綾(今はこういう何気ない会話が欲しいんじゃない)
綾(デートの締めくくり、大事な思い出を作るチャンス。ここを過ぎちゃったら、次のチャンスがいつ来るか分からないのに……)
陽子「…………ねぇ、綾」
綾「……なに?」
53:以下、
陽子「綾は今日、楽しかった?」
綾「何よ、やぶから棒に」
陽子「いやほら、今日あったことを思い返してみたら、綾に合わないことたくさんしちゃったなって思って」
陽子「お化け屋敷とかジェットコースターとか、乗ったアトラクションも綾の苦手なものばっかりだったし」
陽子「有名なデートスポットって言ったらスゴく楽しみにしてたに違いないから、台無しにしちゃったら申し訳ないな、って……」
綾(…………)
54:以下、
綾「まぁ、確かにとんでもないこと続きだったけど……」
綾「でも、そういう日があっても良いと思うわ。だって、行きたいと思えば何度も行けるじゃない」
綾「もう一回来て、今日辿った跡を通って」
綾「そこで『あんなこともあったよね』って笑いながら話せたら、そうなったら、素敵じゃないかしら?」
陽子「……」
綾「な、何よその目」
陽子「意外とポジティブでびっくりの目……」
綾「陽子が似合わずネガティブだからよっ」
55:以下、
綾「それに陽子は能天気でポジティブで、や、優しいけど時々人の気持ちを汲み切れなかったりして……」
綾「そういう欠点だって魅力的だと思って、その、つ、付き合ってるんだからっ」
綾「だから悩まずに笑顔でいてちょうだい。……前も言ったでしょ。陽子の笑顔は、太陽みたいに、素敵だって!」
陽子「綾……」
56:以下、
陽子「……今度はそこのメリーゴーランド乗らない?」
綾「わぁ、きれい! 電飾がつき始めてる、夜になったらスゴく輝きそう……」
綾「あ、あそこ! あれも有名な恋愛成就のスポットなのよ」
陽子「そうなの? パッと見ただのカフェっぽいけど」
綾「夜になるとバーになって、含蓄のあるマスターが悩みを解決してくれるって」
陽子「いや私たち入れないじゃん!?」
57:以下、
陽子「……綾、また来ようね」
綾「えぇ、勿論!」
綾(……こういう普通のオチでも、好きな人が相手なら、すごく幸せね……)
58:以下、
陽子「んー、もう真っ暗だなぁ」
綾「園を出たらあっという間に陽が落ちたわね」
陽子「これだけ暗くちゃちょっと心許ないよなぁ。帰り道送ってこうか?」
綾「べ、別に一人で帰れるわ! ……それに」
陽子「それに?」
綾「そ、その、私たちが付き合ってるってこと、まだ親には内緒にしてたいし……」
陽子「……なんのこと?」
綾「……あれ?」
59:以下、
綾(本当に何も心当たりがないって顔できょとんとしてる……)
綾(…………まさか、まさかまさか……全部、私の思い過ごしだった、ってことじゃ……?)
綾「…………り」
陽子「えっ」
綾「陽子の思わせぶり!!! 酷いわ、その気もないのにそれっぽい態度で、私の純情を弄んだのね!?」
陽子「綾ぁ!? 待って、何が起きてるかさっぱり分かんない上にその言い方だと語弊が」
綾「あんまりだわ! 私は本気だったのに、あなたにとっては遊びだったなんて、あんまりよ! 猪熊陽子! あなたのことも名誉棄損で訴えナス!」
陽子「落ち着け後半意味わかんないことになってるぞ!? もう、何がどうなってるのか教えてくれよ?!!」
60:以下、

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