モバP「クールなあの子たちにいたずらを!」back

モバP「クールなあの子たちにいたずらを!」


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1:
聖來「おはようございまーす」
モバP「お、おはよう。すまんな、朝から呼び出して」
聖來「いいよいいよ。こういうお仕事だもん、連絡もらえるだけでもありがたいって思わなきゃ」
モバP「そう言ってくれると助かるよ」
聖來「で、今日は何の仕事? ダンスだったら嬉しいなー。あ、ライブだとかなら尚嬉しいけどね」
モバP「そりゃ良かった。あんまり大きな箱じゃないが、ライブに出演してもらおうかと思ってる」
聖來「ホント!? やった!」
17: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:19:07.59 ID:Z8oUacbg0
モバP「気持ちはわかるが、事務所でぴょんぴょん跳ねるな。今日はそのライブについて、今後の方向性について打ち合わせだ」
聖來「あれ、でも何でわたしだけ? 流石に単独ってことはないよね」
モバP「本人の意思確認なしに全員呼んで、『実はやりたくないのに言い出しづらい』みたいな環境作ったら嫌だからな」
聖來「あー確かにそうだね。ライブなら嫌だっていう子はいないと思うけど」
モバP「まぁその辺は実際の内容聞いてから判断してくれ。じゃ、そっちに座るか」
聖來「はーい。って、ちひろさんは?」
モバP「しばらく席外すって言ってたな。俺の話は30分くらいで終わるから戻ってこないかも」
18: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:21:56.92 ID:Z8oUacbg0
聖來「……あれ、二人っきり?」
モバP「ん、なんか問題あったか?」
聖來「う、ううん、何でもないよ。それじゃ話しよっか」
モバP「おう。悪いんだが、そっち寄ってくれる?」
聖來「え!? 隣座るの!? こういうのって普通、前に座るんじゃない?」
モバP「一緒に資料見れるようにしたほうがいいだろ?」
聖來「そ、それはそうだけど……わかった。よいしょ」
モバP「ありがとうな」
19: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:25:01.64 ID:Z8oUacbg0
聖來「(なんか今日のPさん、妙に近いような?)」
モバP「(よし、近くにこれたな。さて、ここからが本番だ。まぁ一人目だし、まずは王道でいこう)」
聖來「で、Pさん、どんなライブを考えているの?」
モバP「ああ、このライブは地方のライブハウスでなーー」
モバP「(とか言いつつ、聖來の脇を)」
さわっ
聖來「うひゃあ!?」
モバP「おお、かわいい声が出た」
20:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2019/02/06(水) 23:29:38.34 ID:Z8oUacbg0
聖來「え、なに、なんなの!?」
モバP「ドウシターキュウニオオゴエタシテー(棒読み)」
聖來「……Pさん?」
モバP「……なんでしょう?」
聖來「いまの、わざとでしょ」
モバP「何の話かなー? P、よくわかんないなー」
聖來「Pさんっ!」
モバP「うわぁ!?」
聖來「とぼけちゃだめだよ! 今、私の……その……ここ!! わざと触ったよね!?」
21: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:32:42.04 ID:Z8oUacbg0
バP「はい、触りました! 聖來の脇を触りました! すべすべしてそうな脇を触りました! すいません!」
聖來「そんなに何度も言わなくていいよ!? ……もー。ダメだよ、そういうことしちゃ」
モバP「あれ? あんまり、その、怒ってない?」
聖來「今のでもとぼけてたらホントに怒ったかもしれないけど。でも、ちゃんと認めてくれたからいいかなって」
モバP「おおぅ、すげぇ優しいな」
聖來「でも! そういうことは、気軽にしていいことじゃないよ。人によっては、今のすごく傷つくんだから」
モバP「……はい。すいません。反省します」
聖來「まったく。私は、まぁ、なんと言うか、そんなに嫌な気はしないけど」
22: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:35:42.49 ID:Z8oUacbg0
モバP「あの……聖來さん」
聖來「なに?」
モバP「今の、ほかの子にやったらまずかったりします?」
聖來「は? ほかの子にもしてたの?」
モバP「いいえ! (まだ)してません!」
聖來「なら、いいんだけど……うーん、怒る人はいないだろうし、スキンシップとして許してくれる子ならいいとは思うけどね」
モバP「ほっ」
聖來「なに安心してるのか知らないけど。さっきも言ったけど、相手によっては……それこそ、未成年の子たちにしたらホントにダメだよ。私も擁護しきれない」
23: ◆71NsoKrlNY 2019/02/06(水) 23:39:21.43 ID:Z8oUacbg0
モバP「も、もちろん! ほかの子にはしないって!」
聖來「……さっきみたいなことするの、わたしだけ?」
モバP「(今のところ)聖來だけだよ! だから許して」
聖來「……。しょうがないなぁ。今回は特別に許してあげる!」
モバP「ありがたや。ありがたや」
聖來「調子いいんだから。……そのうち、いっぱいさせてあげるから。だからもうちょっとだけ、我慢してね♪」
29: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 21:45:32.18 ID:luL5cQJy0
Case2:
モバP「怒られるのは久しぶりだったなぁ。いや、聖來は年下だからちょっと情けない気もするけど」
保奈美「何が情けないの?」
モバP「うぉあ! びっくりした! あれ、いつから部屋の中にいたんだ?」
保奈美「ついさっき。挨拶しても気づいてもらえなかったけれどね」
モバP「う、すまん」
保奈美「ううん、気にしなくていいわ。さっきの面白い反応でチャラってことにしてあげる♪」
モバP「からかうなって言いたいが、こっちに非があるから言いづらいなぁ」
保奈美「ふふっ、ごめんなさい。ちょっとかわいいって思っちゃったから」
30: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 21:51:44.73 ID:luL5cQJy0
モバP「かわいい? 俺がぁ?」
保奈美「ええ。年上だし、普段は頼りになる人が悲鳴あげるんだもの。ギャップ萌えってやつかしら」
モバP「うーん、まぁ保奈美に悪く思われてないならいいんだが。ちょっと恥ずかしいな」
保奈美「少し珠美ちゃんみたいだったわよ?」
モバP「うっそだろ、あの小動物と同じ扱いかぁ……あ、小動物ってのは、いい意味でだからな? だから本人に言うなよ?」
保奈美「えー? どうしよっかなー?」
モバP「ホント頼む。一回からかいすぎて、低空ドロップキックからのフライングボディプレス食らったんだよ」
保奈美「Pさんにとってはご褒美なんじゃない?」
モバP「蹴りは痛かった……しかも飛びついてきたあと、他のチビ達が遊んでると勘違いしてめっちゃ乗ってきてなぁ」
31: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 21:55:52.60 ID:luL5cQJy0
保奈美「ふーん、人気ね。ちょっと妬けちゃうかも」
モバP「俺から言わせりゃ大人ナメんなって感じだよ」
保奈美「16歳の女の子からかってたら、大人って言えるのかしら?」
モバP「16歳かぁ……珠美も保奈美も同い年なんだよな。こんなに違うもんかねぇ」
保奈美「Pさんもわたしのことおばさん臭いとかいうつもりなの?」
モバP「んなわけあるか。そうじゃなくて、お淑やかっていうか、大人っぽいっていうか」
保奈美「ふふっ、褒めてくれてありがとう♪」
モバP「その落ち着きと仕草が大人っぽいんだよなぁ」
保奈美「まぁ、それはいいじゃない。今日は私を口説くために呼んだんじゃないんでしょ?」
32: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:00:22.13 ID:luL5cQJy0
モバP「このまま楽しく会話してたいが、仕事はちゃんとさせてもらうよ」
保奈美「じゃあ、先にやることやりましょうか。どんなお仕事させていただけるのかしら?」
モバP「ライブの仕事だよ。ダンスもあるが、ステージで歌ってもらう仕事だ」
保奈美「あら、素敵ね♪ 歌を歌わせてもらえるなんて、あなたについてきてよかったわ」
モバP「気が早いって。感謝してくれるのはうれしいが、中身を見てからな」
保奈美「そうね、まずは見させてもらうわ。隣、座るわね」
モバP「(お、隣に来た。これはセクハラ……じゃない、スキンシップ取りやすいな。でも、同じパターンじゃつまらんしどうするか……そうだ)」
33: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:05:32.44 ID:luL5cQJy0
保奈美「へぇ、あんまり大きくはないけど、客席と近いのね。でも天井は高そうだし、いい場所だわ」
モバP「そうだろ? 自分でもよく押さえられたと思うわ」
モバP「(とかいいつつ……保奈美の膝にドーン! 膝まくらいえーい!)」
保奈美「あら?」
モバP「どうした、ステージに問題でもあったか?」
保奈美「……いいえ、問題ないわ。さぁ、このまま説明してもらってもいいかしら?」
なでなで
モバP「(頭をなでてきた!? 受け入れてるだと!?)」
34: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:13:31.28 ID:luL5cQJy0
保奈美「あら? どうしたのかしら、書類に不備でもあった?」
モバP「……いや、なんともないわ。じゃ、日程とか段取り話していってもいいか?」
保奈美「……そっか、私を選んでくれるんだ。かわいい。いい子ね」
「もう離さないわ」
モバP「っっっ!?」
モバP「(なんだ!? 急に寒気が!? まるで狩人の罠にかかってしまったような、取り返しのつかない感じがする!?)」
モバP「あー保奈美、すまん、ちょっとよろけてしまったみたいだな。体起こすからちょっとどいて」
保奈美「いやよ」
35: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:21:21.39 ID:luL5cQJy0
モバP「保奈美……さん?」
保奈美「間違えた。ダメよ。疲れているんでしょ。このまま横になってて?」
モバP「いやでも」
保奈美「いいから」
モバP「だから」
保奈美「いいから。安心して。私はずっと、あなたのそばにいるわ。ずっと……ね。さ、続きどうぞ」
モバP「あ、ああ。わか……った。じゃ、このまま」
保奈美「ええ、よろしく。ふふふ♪」
36: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:27:58.21 ID:luL5cQJy0
モバP「(とかなんとか言ってるうちに、大体説明し終わった。もちろん、膝まくらはずっとそのまま)」
モバ「……こんな感じだな。何か質問あるか?」
保奈美「いえ、特にない……ううん、聞けば聞くほど待ち遠しくなってしまったわ。ふふっ♪」
モバP「……。上機嫌だな。そんなに喜んでもらえてよかったよ」
保奈美「とっても嬉しいわ。こんな良いことが一日に二つも起こるなんて」
モバP「何があったのかわからないけど、まぁよかったよ。じゃあ説明は以上だから、俺は次の仕事に」
保奈美「……次の仕事?」
モバP「え、保奈美……?」
37: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:31:07.73 ID:luL5cQJy0
保奈美「いったいどんな仕事なの? 私とお話しするより、一緒にいるより大事な仕事? もしかして別の子とお話しするのかしら。それはダメよ。Pさんはとっても疲れているの。今は体も心も休める必要があるわ。ええ、そうよ。だからこの後は私と一緒に家に帰るの。そしたら私はご飯を作るからPさんは待ってて。何がいいかしら。最近寒いしシチューがいいわね。私が食べさせてあげる。これでも同世代の女の子よりも料理はできるつもりなのよ。ご飯食べたらお風呂に」
38: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:35:41.32 ID:luL5cQJy0
ちひろ「あ゛ーお仕事大変だなー!!!! いっぱい溜まってるなー!!! 誰かさんがライブの仕事をとってきたから一生懸命働かなくちゃなー!!」
モバP「ちっひ!」
保奈美「……」
ちひろ「そういうことだからごめんね保奈美ちゃん! この人はまだまだ仕事しなきゃいけないの! もうちょっとも休む暇がないくらい!」
保奈美「……へぇ。そうなんですかPさん」
モバP「え! あ、そう、そうなんだよ! この後もちょっとうちあ」
ちひろ「デスクワーク! ですよね!」
39: ◆71NsoKrlNY 2019/02/08(金) 22:38:03.14 ID:luL5cQJy0
モバP「はい、そうです! パソコンとにらめっこです!」
保奈美「そう。なら、しょうがないわね。私はもう帰るわ。ライブに向けてボイストレーニングしてる」
モバP「ああ、今日は来てくれてありがとうな! 詳細はまた詰めていこう! 後日! メンバーのこと一緒に!」
ちひろ「さぁさぁ仕事ですよ! きりきり働いてくださいね社畜!」
モバP「よーし頑張っちゃうぞー!!」
保奈美「……ふふ♪ Pさん、また明日」
44: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:08:23.92 ID:Mb0mRJsk0
Case3:
モバP「さっきのは夢。幻。最近売り出し中の彼に言わせれば『よし、楽しくな話せたな』ってやつだ。ちひろさんにはめっちゃ怒られたが」
モバP「さて、そろそろ次の子が来ると思うんだが、ちょっと遅いな……っと、来た来た」
のあ「P。来たわ」
モバP「おう、待ってたよ。休みの日に来てくれてありがとうな」
のあ「構わないわ。あなたは私を輝かせるためにこうやって呼び出した。なら私は、それに応えるまで」
45: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:12:46.53 ID:Mb0mRJsk0
モバP「そんなに信じてくれているなら、俺も頑張らなきゃな。ところで、一つ聞いていいか?」
のあ「あなたに私のことを知ってもらうためなら、何でも聞いて」
モバP「そんな大げさなことじゃないんだけどな。ちょっと時間遅れたけど、何かあったのか?」
のあ「来る途中、思いがけない可能性を見つけた。それを見極めていたのよ」
モバP「そうか、ならしょうがないな。あともう一つ」
のあ「何?」
モバP「いつまでたい焼き食ってんの?」
のあ「……」
もっきゅもっきゅ
46: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:17:56.65 ID:Mb0mRJsk0
モバP「確かに今お昼だし、おなかすく時間だししょうがないと思うんだけどね。まさか両手に袋抱えて登場すると思わなかったよ」
のあ「……」
がさごそ……もっきゅもっきゅ
モバP「話してる途中に新しいの食べ始めない」
のあ「……可能性が、見えたのよ」
モバP「それが遅れた理由かぁ。何? 新しいお店でもできて、焼いてるの待ってて遅れたとか?」
のあ「それは違う。いつも言っているところに新しい味が出ていて、どちらにするか30分くらい悩んでしまったせい」
モバP「常連かよ……しかも訂正するところそこかよ……」
47: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:21:30.53 ID:Mb0mRJsk0
のあ「P。あなたなら、私の時間が無駄ではないことを理解してくれるはずだわ」
モバP「一応聞いておくけど、なんで30分悩んだのか教えてもらえる?」
のあ「新しい味が美味しければ、今日は良い日になる。しかし、おいしくなければ霞んでしまう」
モバP「うん、それは大変だね」
がさごそ……もっきゅもっきゅ
のあ「ふぁといっふぇ、いふものあひではふぃんふぁくのあひがふぃになり、ふぁえるまでひゅうひゅうでふぃない」
モバP「食べるかしゃべるかどっちかにしなさい」
のあ「……まぐまぐ」
モバP「そっち選ぶのかぁ」
48: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:24:29.83 ID:Mb0mRJsk0
のあ「ごくん。かといって、いつもの味では新作の味が気になり、帰るまで集中できない」
モバP「そっか。それで、どっちにするのか悩んでいたのね」
のあ「私はあなたに輝き方を教えてもらった。ならば、あなたからの仕事には全力を尽くす。そのために、必要な時間だったのよ」
モバP「ありがとう。遅刻の言い訳にはならないが、今日は打ち合わせだからいいよ。でも、ひとつ言っていい?」
のあ「何かしら」
がさごそ……もっきゅもっきゅ
モバP「あ、食べながら聞くのね。まぁいいけど。新作といつもの、二つ買えばよかったんじゃない?」
「……!?」
もっきゅもっきゅ
49: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:27:51.32 ID:Mb0mRJsk0
モバP「食べるか驚くかどっちかにしなさい」
のあ「……まぐまぐ」
モバP「そっち選ぶのかぁ」
のあ「ごくん。し、しかし、彼らは外見は同じ。同じ袋に入ってしまったら、見分けがつかない。そうなってしまったらせっかくの味の違いが」
モバP「両手に袋持ってるんだから分けてもらえばいいじゃん」
のあ「!!!???」
モバP「えぇぇぇ」
のあ「なんて、なんてこと。そんな方法があったなんて。……ふふ、やはりPには、私の見えない世界が広がっているようね」
モバP「そうだね。俺から言わせれば、のあのほうが俺の知らない世界を見てそうで羨ましいよ」
50: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:31:18.37 ID:Mb0mRJsk0
のあ「もう私は惑わされることはない。さぁ、ここまで呼んだ理由を聞かせて」
モバP「この流れで聞くのはちょっと不安だなぁ。えっとな、ライブをお願いしようと思っている。単独じゃなく、5人ユニットでな」
のあ「ライブ……私の輝きを、心を、見せるということね」
モバP「まぁうん、そんな感じ。実際に仕事を受けるかは資料見て判断ってことにしよう。あ、それ貸して」
のあ「それ、とは」
モバP「その袋だよ。これから打ち合わせするんだから」
のあ「……P。あなたは私から、食の楽しみを取り上げるというの?」
モバP「めっちゃしょんぼりしてる!? いやいや、打ち合わせ中は我慢な? 後でちゃんと返すから」
51: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:36:38.95 ID:Mb0mRJsk0
のあ「あ……なるほど、そういうこと。ふふ、急にPが遠くに行った気がして不安になった」
モバP「大げさな。まったく食べるなとは言わないけど、のあならずっともぐもぐして??なにしてんの?」
のあ「あー」
モバP「いや、だから、なにそれ?」
のあ「Pはちゃんと返してくれるといった。つまり、私に食べさせてくれると」
モバP「どんな解釈だよ!?」
のあ「あー!」
モバP「わかった! わかったからうなるな! はいどーぞ」
のあ「まぐまぐ」
モバP「ひな鳥か君は……」
52: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:40:45.55 ID:Mb0mRJsk0
モバP「(って! ペース乱されまくってまだ何もできてないじゃん。どうする? いや、もうクールさかけらも見えないから目標は達成してるけど)」
のあ「あー」
モバP「えぇ……少し我慢しようよ」
モバP「(あ、そうだ。なんか今更感があるけど、一応ちょっかい出してみよう)」
のあ「これで最後……いえ、最後ではないかもしれないがしばらく我慢するわ」
モバP「自分で保険かけちゃうんだもんな。まあいいや。はいどーぞ」
のあ「あー」
モバP「(ここだ! たい焼きと一緒に指もイン!)」
53: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:43:42.53 ID:Mb0mRJsk0
のあ「!?」
モバP「ウワーイキオイアマッテユビマデイレテシマッター」
のあ「! !! !!!」
モバP「タイヘンダーユビガヌケナイーイッタイドウスレバー」
のあ「……」
モバP「(あれ、反応がなくなった。どうしたんだろ、とりあえず指抜いておくか)」
モバP「アーヤットヌケター。……のあ?」
のあ「……ぐず」
モバP「(泣いたー!?)」
54: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:48:28.09 ID:Mb0mRJsk0
のあ「……これが、Pの出した答えなのね。ぐずっ。私という存在へ求める一つの在り方」
モバP「ご、ごめん! わざとじゃないんだ! いやわざとだけど! 決してホントに意地悪とかしたかったわけじゃなく!」
のあ「本当、かしら。ぐじゅ。私の行動を否定し、認識を排除し、可能性を放棄したわけではなないというの?」
モバP「いや行動はちょっと改めてほしいとはさっきから思ってるけど」
のあ「う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!」
モバP「ごめん! ごめんって! のあはこのままでいいから! 俺の前ならずっと! 許す! だから泣き止んで!」
のあ「……いいの? 自分でも少し特殊な存在だとは思っている。Pは、そんな私を受け止めるというの?」
モバP「あー、印象はガラッと、それはもう180度といっていいくらい変わったけど」
55: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:51:30.48 ID:Mb0mRJsk0
のあ「そう、なの。それなら」
モバP「といっても、それが悪いってことじゃないのは本当だしな。きっとどんなのあでも、俺はちゃんと受け入れるよ」
のあ「……わかったわ。それなら、私はあなたの前では、素直な自分となる。決して気取らない、本当の私として」
モバP「ああ。ぜひ、くれぐれも、ほかの人たちの前、特に業界関係者とかには見せないようにな」
のあ「ふふ。ええ、あなた以外には見せないようにするわ。私のこの感情は、あなただけにために」
56: ◆71NsoKrlNY 2019/02/09(土) 23:55:16.34 ID:Mb0mRJsk0
モバP「ん? まぁいいか。じゃあ、今度こそ資料確認始めるか」
のあ「あ、待ちなさいP」
モバP「お、なんか気になる点でもあったか?」
のあ「あー」
モバP「またそれか! やっぱりちょっとだけ素直な自分押さえてもらってもいいかな!?」
のあ「もう無理よ。私はあなたに遠慮しない。素直で、大切なこの感情を、あなたには受け止めてもらうわ。覚悟しなさいね」
62: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:00:35.81 ID:xJimkyfR0
Case4:
モバP「いやー衝撃だった。確かにギャップはあったよ。いい意味で。でもあれは人前でやっちゃあかんやつや。変なファンがつく」
モバP「さ、次はどんなことしてやろうかなー。獲物はそろそろ……」
沙紀「あーやっと着いた! おはようございますー!」
モバP「お、お疲れ様。なんでそんな焦ってんだ?」
沙紀「え、だって言われた時間過ぎちゃったじゃないっすか。プロデューサーさん待たせたかなって」
63: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:02:38.55 ID:xJimkyfR0
モバP「まだ時間になってないぞ?」
沙紀「あれ? おかしいな……うわホントだ、30分間違えてる」
モバP「おまえなぁ。だからいつもメモとかちゃんと用意しろって言ってるじゃん」
沙紀「用意はしてるんですよ? でも気づいたらグラフィティで埋まっちゃって……あはは」
モバP「ったく。まぁある意味、沙紀らしいっちゃらしいか」
沙紀「そうそう! 私はアーティストだから、自分らしさ忘れちゃいけないって思ってるだけっすよ!」
モバP「失敗したこと棚に上げないの」
64: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:05:55.17 ID:xJimkyfR0
沙紀「はーい。わかりましたー。で、今日は私なんで呼ばれたんですか?」
モバP「っと、そうだそうだ。実は、今度ライブをしたいと思っていてな。そこで沙紀に声をかけたんだ」
沙紀「……あー、そういうことか」
モバP「あれ? あんまり乗り気じゃないな」
沙紀「そういうわけじゃないっすけど。経費削減のために使われてるような気がして、ちょっとテンション下がったっす」
モバP「経費削減? なんの話?」
沙紀「え? ライブやるから、ロゴとか作れってことでしょ。確かにグラフィティならいくらでも作りますけど、一応私もレッスンとかやってるんだし、出演させて欲しかったなぁ」
65: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:10:05.50 ID:xJimkyfR0
モバP「……その案自体は採用。でも、おまえも出演するからな?」
沙紀「……?」
モバP「なんで首かしげるのよ」
沙紀「出演? アイドルとしてってことっすか?」
モバP「そう。大きいステージじゃないけど、君はその上に登る立場だよ」
沙紀「いやでも、私っすよ?」
モバP「そうだな。沙紀だな。だから出演して?」
沙紀「いいんですか?」
モバP「自分で言ったじゃん、レッスンしてるって。ちゃんとレッスンして、ちゃんとアイドルとして力をつけたから、アイドルとして出演して欲しいの。OK?」
沙紀「……おぉ、まじっすか」
66: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:14:00.94 ID:xJimkyfR0
モバP「やっぱり反応小さいな」
沙紀「あぁ嬉しくないわけじゃないんです。なんというか、こう、実感が湧かなくて」
モバP「そういうもんか?」
沙紀「私、普段からグラフィティ作ってるじゃないっすか。あれは完成に近づいていくのが目に見えるけど、アイドルってなかなか完成が見えないから、自分の立ち位置とかわからなくて」
モバP「あー、つまり『自分がひとまえにでれるレベルである』って言う感覚が持てないと」
沙紀「そんな感じっすかねぇ。漠然としてるって言うか、イメージ湧かないっす」
67: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:19:16.94 ID:xJimkyfR0
モバP「なるほどな。確かにアーティストらしいというか、言われただけじゃ実感わかないかもな」
沙紀「たぶん打ち合わせとか重ねていけば、だんだん自分のことって感じるようになるっすよ」
モバP「そうか。なら早、ライブの概要を聞いてもらうか。説明するからこっちおいて」
モバP「(いたずらは説明の後にしよう。今したら沙紀のテンション下がっちゃうかもしれんしな)」
沙紀「はーい。お邪魔します」
モバP「じゃ、まずは予定している日程と場所なんだが??」
68: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:24:07.19 ID:xJimkyfR0
モバP「(……とまぁこんな感じで、おおむね説明をしましたとさ)」
沙紀「はい、スケジュールとかセットリストとか、大体わかったっす」
モバP「さすがにまだ確定してないことばっか……というか俺の希望みたいなもんだし、いくらでも変わるだろうがな」
沙紀「それでも、今の私にできることをちゃんと決めてくれるのはありがたいっすよ!」
モバP「お、調子出てきたな。すこし実感わいてきたか?」
沙紀「会場の図面とか見せてもらったあたりから、だいぶイメージ出てきたっす。うん、早くしたい!」
モバP「よかった。なら、今日のところはこれで終わりだ。近いうちに参加者全体でもう一回認識合わせするから、また来てくれよ」
69: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:27:36.48 ID:xJimkyfR0
沙紀「ラジャ! 本腰入れる前に、今の作品仕上げなきゃ! あーそわそわしてきた!」
モバP「おいおい、さすがに気が早すぎるぞ。変な気を起こさないよう、今日はまっすぐ帰るんだ……」
モバP「(あ! なんかスムーズに帰す流れになっちゃったけど、いたずら完全に忘れてた!)」
沙紀「さすがにそこまで子供じゃないっすよ! ほんのちょっと浮かれてるだけっす」
モバP「ならいいんだがな。少しくらいならいいが、まだ寒いんだしあんまり寄り道とかするなよ」
モバP「(この流れで引き留めるのは強引すぎるか。仕方がない、ここは諦めるか)」
70: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:31:44.57 ID:xJimkyfR0
沙紀「あ、じゃあこうしよう。プロデューサーさん、ちょっとこっち来て」
モバP「ん、どうした?」
沙紀「よし、がばっ!」
モバP「!?」
沙紀「へへ、選んでくれたプロデューサーさんに感謝のハグっす! 少しだけ許してくださいね」
モバP「ホントにお前は自由に生きてるなぁ」
沙紀「いいじゃないっすか。たまには甘えたいんすよ。もうちょっとだけ」
モバP「まぁいいけど。でも、少し不用心すぎるな。反撃だ!」
モバP「(ちょうどいい機会だ! わき腹をむにゅっと!)」
71: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:34:32.29 ID:xJimkyfR0
沙紀「ひゃん!?」
モバP「お前もアイドルなんだから、自分から近づいたらこうやって、格好の餌食になることちゃんと理解しろよな。反省するまでこのままだ!」
沙紀「ひゃう、や、やめてっすプロデューサーさん!」
モバP「だーめ。ちゃんともうしませんって言うまで続けるぞ!」
沙紀「……やめてって言ったのに続けたの、プロデューサーさんですからね」
モバP「え、何言って……っておわぁ!?」
モバP「(え、あれ、押し倒された!?)」
72: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:37:44.15 ID:xJimkyfR0
沙紀「ふふ、プロデューサーさんこそ、不用意に女の子のこと触るなんてダメな大人ですね。自分から仕掛けたら餌食になるんでしたっけ?」
モバP「いや、あれは言葉の綾というか。って、先に近づいてきたの沙紀のほうだろ!」
沙紀「そうですよ。そして、それを引き剥がそうとせずにちょっかいかけてきたのはプロデューサーさんっす」
モバP「うぐ」
沙紀「舞い上がって、しかも自分から抱きついてくる女の子にちょっかいかけちゃだめっすよ。こうなっても文句言えない」
モバP「わかった、今度から気を付けるから! いったん離れろ!」
沙紀「んー。それは無理っすね」
モバP「え?」
沙紀「私が抱きつくだけなら我慢できたんす。でも、プロデューサーさん……Pさんはノッてきた。これってもう合意ですよね?」
73: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:41:20.10 ID:xJimkyfR0
モバP「ばか、さすがにそんな気はないって!」
沙紀「遅いっすよ。もうこの気持ちは簡単に収まらないっす」
モバP「おま!」
沙紀「大丈夫っすよ。Pさんはリラックスしてて。さ、まずはキーー」
ちひろ「事務所でオイタしてる悪い子はいねがー!」
74: ◆71NsoKrlNY 2019/02/22(金) 22:44:49.82 ID:xJimkyfR0
モバP「ちっひ!」
沙紀「あ、ちひろさん。おはようございます」
ちひろ「さぁ沙紀ちゃん! ちょっとそこの悪い大人に説教するから離れてもらっていい!? 可及的! やかに!」
沙紀「……初めてはさすがに人前ではいやっすね。Pさん、今日はここまでで」
モバP「お、おう」
ちひろ「さぁPさん! 正義の魔法少女ちっひちゃんが成敗してやるわ! こっちに来なさい!」
モバP「ちょっと無理があるけど今は従います! じゃあな沙紀! また声かける!」
沙紀「へへ、次はもっと、ちゃんとしたことしましょう。それまで待っててくださいね。Pさん」
79: ◆71NsoKrlNY 2019/02/24(日) 20:12:30.67 ID:CWrFxQud0
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