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【SF】彡(゚)(゚)「ワイがドラゴンボールに?」
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彡(^)(^)「ネカフェでドラゴンボール一気読みしたで!」
彡(^)(^)「いやあ面白かったわ、鳥山明って天才ちゃうか」
彡(゚)(゚)「ワイも、あの世界で冒険してみたいもんやで」
彡(゚)(゚)「あ、流れ星や」
彡(゚)(゚)「ドラゴンボールになりたい! ドラゴンボールになりたい! ドラゴンボールになりたい!」
彡(゚)(゚)「ふう、なんてな」
願いは叶えてやった
ではさらばだ
彡(゚)(゚)「えっ」
星新一的なSSシリーズ
http://world-fusigi.net/tag/星新一的な
引用元: ・彡(゚)(゚)「ワイがドラゴンボールに?」
5:
彡(゚)(゚)「何や!? なんか景色が歪んで」
ギュオッ
彡(゚)(゚)「ほげ! なんやここ!? 海の底や!?」
彡(゚)(゚)「ま、周りにサンゴとか小魚とかが泳いでる……」
彡(゚)(゚)「というか指一本動かれへんで」
彡(゚)(゚)「どうしたんやワイは、別に寒くも息苦しくもないけど……」
彡(゚)(゚)「お、魚の目玉にワイが映って……」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「ど、ドラゴンボール……?」
9:
ドラゴンボールの世界に行くんやなくて
ドラゴンボールになるんかいな
7:
数日後
彡(゚)(゚)「うーん、海の中はキレイやけど、飽きてきたなあ」
彡(゚)(゚)「ワイどうなってまうんやろ、このまま忘れられるんかな」
彡(゚)(゚)「おや、でっかい魚が来たわ」
魚「……」コポコポ
彡(゚)(゚)「この魚にどっかに運んでもらえへんかな」
8:
彡(゚)(゚)「おーい、ワイを運んでくれー」
ビコーン ビコーン
彡(゚)(゚)「なんてな、声も出せへんし、通じるわけが……」
魚「……」パクッ
彡(゚)(゚)「お、魚がワイをくわえたで」
彡(゚)(゚)「上昇していくようや、これでどっかに行けるわ」
彡(゚)(゚)「海面に出たわ、ひさびさの陽の光やで」
彡(゚)(゚)「おお……荒野っぽい眺め、モコモコっとした岩山、ドラゴンボールの景色や」
10:
彡(゚)(゚)「おや、上にプテラノドンみたいな翼竜が」
彡(゚)(゚)「あいつの方が遠くまで行けそうやな……」
ビコーン ビコーン
翼竜「!」ギュオッ
彡(゚)(゚)「おお!? 急降下してきたで」
バクウッ
彡(゚)(゚)「ワイごと魚を捕まえたで、でっかい口やなあ」
彡(゚)(゚)「広い空やで、なんやワクワクしてきたな」
彡(゚)(゚)「……焦ってもしゃーない、とりあえず行けるとこまで行ってみるか」
12:
1週間後
彡(゚)(゚)「だんだん分かってきたで」
彡(゚)(゚)「どうやら、ワイにはテレパシーみたいなもんがあるらしい」
彡(゚)(゚)「生き物に呼びかけると、ワイが価値のあるものに見えるようや」
彡(゚)(゚)「そうやってプテラノドンに巣まで運んでもらって」
彡(゚)(゚)「そこから大蛇、ゴリラ、ペンギンと乗り継いできたけど」
彡(゚)(゚)「行けども行けども人の姿がないなあ」
彡(゚)(゚)「ドラゴンボールの世界って人口どのぐらいなんやろ、街がまばらな印象もあるけど」
(´・ω・`)「おや」
(´・ω・`)「このペンギン、変な玉を温めてる、卵と間違えてるのかな」
彡(゚)(゚)「お!? 人間や!」
13:
ドラゴンボールになるとか怖いな
15:
彡(゚)(゚)「おーい! ワイを連れてってくれー!」
ビコーン ビコーン
(´・ω・`)「持ち帰ってみよう、ごめんね、この玉もらうね」
ペンギン「……」スタスタ
(´・ω・`)「去っていく……もらっていいってことかな」
彡(゚)(゚)「おーい! ワイの声が聞こえるかー! 助けてくれー!」
(´・ω・`)「さて、材料集めも終わったし帰ろう」
彡(゚)(゚)「ダメやな……聞こえてへんわ」
18:
(´・ω・`)「ただいまっと、言っても誰もいないけど」
彡(゚)(゚)「ボロい家やなあ」
彡(゚)(゚)「うわ、中もガラクタばっかりやんけ」
(´・ω・`)「この玉、なんかボンヤリと光ってるな、何だろう」
(´・ω・`)「電波でも出てるのかな、測定してみるか」
彡(゚)(゚)「電波……そうや、ドラゴンボールは微弱な電波を出してるんや」
彡(゚)(゚)「……待てよ、せや!」
21:
彡(゚)(゚)「うーん、うーん」
(´・ω・`)「何か電波に波があるみたい……」
(´・ω・`)「短く3つ、長く3つ、また短く3つ……」
彡(゚)(゚)「はあはあ、つ、疲れるわコレ」
彡(゚)(゚)「モールス信号のSOSやけど、この世界では通じへんかな……」
彡(゚)(゚)「もいっちょ」
23:
(´・ω・`)「やはり電波に規則性がある……」
(´・ω・`)「よし、発明したばかりの翻訳ユニットにかけてみよう」
(´・ω・`)「もしもーし、僕の呼びかけが聞こえますか」
彡(゚)(゚)「聞こえてるわ! はよ助けてくれ!」
(´・ω・`)「うわ喋った!?」
24:
有能
25:
30分後
(´・ω・`)「ドラゴンボール?」
彡(゚)(゚)「せや、7つ集めるとどんな願いでも叶うんや」
(´・ω・`)「うーん、僕あんまり願い事とかないけど」
(´・ω・`)「ここでガラクタを集めて発明してるだけで幸せだからね」
彡(゚)(゚)「確かにすごいガラクタの山やな」
彡(゚)(゚)「とはいえ、ワイは元の世界に戻りたいんや、元の体にも戻りたいし」
彡(゚)(゚)「この体って星が2つの二星球やからなあ、四星球やったら永住したのに」
(´・ω・`)「ボールの格差がすごい」
26:
彡(゚)(゚)「それはともかく、ボールを全部集めたら戻れる気がするんや」
(´・ω・`)「わかった、協力するよ」
(´・ω・`)「でもどうやって集めるの? 世界中に散らばってるんでしょ」
彡(゚)(゚)「ドラゴンレーダーや」
彡(゚)(゚)「ボールの出す微弱な電波をとらえるレーダーがあるんや」
27:
(´・ω・`)「うーん、でもかなり微弱な電波だけど、これをレーダーで捉えるとなると」
(´・ω・`)「いや……ちょっと燃えてきた、発明してみよう」
彡(゚)(゚)「ほうか、頼むで原住民」
(´・ω・`)「原住民?」
彡(゚)(゚)「この世界の人間やから原住民や」
彡(゚)(゚)「ワイのことはやきうと呼んでくれ」
(´・ω・`)「野にあった球だからね」
彡(゚)(゚)「あ、偶然うまいことになってる!」
28:
ええやん
29:
クソ原有能やな
30:
(´・ω・`)「うーん、電波の波長が……アンテナの精度が……」
彡(゚)(゚)「いろいろ考えるうちに、分かってきたで」
彡(゚)(゚)「そうや……本家ナメック星のドラゴンボールや」
彡(゚)(゚)「あれは最長老と六人の長老が持ってた」
彡(゚)(゚)「願いを叶えるには全員と会って、知恵比べをしたり、力比べをしたり」
彡(゚)(゚)「願いの理由を話したり、そして勇者と認められて、やっとボールがもらえるんや」
31:
(´・ω・`)「あのボールの大きさだと、縮尺も変えられたほうが……」
彡(゚)(゚)「地球のボールも同じや」
彡(゚)(゚)「ボールを持つにふさわしい、門番みたいなやつにボールが渡るようになってるんや」
彡(゚)(゚)「アニメの設定やけど、ボールの中には龍がいる」
彡(゚)(゚)「ドラゴンボールの出す電波ってのは、つまりボールの脳波とちゃうか」
彡(゚)(゚)「そうや……孫悟飯、牛魔王、実力者がボールを持ってたのはけして偶然やないんや」
(´・ω・`)「できたよ」
彡(゚)(゚)「うわ早っ、漫画で言うたら3コマぐらいやで」
32:
(´・ω・`)「まあ急ごしらえだけど」
(´・ω・`)「それじゃ、これでボールを集めに行こうか」
彡(゚)(゚)「せやな」
彡(゚)(゚)「そう……ワイには分かる」
彡(゚)(゚)「こいつはボールで願いを叶えようとする欲がない」
彡(゚)(゚)「本来、そういうやつがボールを持つんや」
彡(゚)(゚)「ボール自身が持ち主を選ぶんやなあ」
33:
(´・ω・`)「さて小型ジェットが納屋にあったはず」
彡(゚)(゚)「おおー、これやこれ、こういう小さなジェット機」
彡(゚)(゚)「鳥山先生は機械のデザインが秀逸なんや」
彡(゚)(゚)「小さくまとまってるけど、ちゃんとエンジンの位置とか着陸とか考えたデザインが」
(´・ω・`)「僕が作ったやつだよ」
彡(゚)(゚)「え、お前が!?」
(´・ω・`)「うん、壊れたドアノブとか扇風機とかで」
彡(゚)(゚)「ドアノブの可能性すごいな」
34:
おもしろい解釈やな
35:
数日後
(´・ω・`)「順調に集まってるね、これでやきう君を入れて3つだ」
彡(゚)(゚)「せやな」
彡(゚)(゚)「ほんまにこいつは優秀なやつや」
彡(゚)(゚)「素人の発明家って言ってたけど、必要なもんを何でもその場で作ってしまう」
彡(゚)(゚)「どのぐらい頭がいいのかと言うと、豆腐と醤油からジェット燃料を作るほどで」
(´・ω・`)「何ブツブツ言ってるの?」
36:
原住民有能すぎ
38:
酒のつまみにちょうど良さそうなジェット燃料やな
37:
(´・ω・`)「さてキャンプの後片付けしないと」
彡(゚)(゚)「毎日のキャンプだけで大変やな」
彡(゚)(゚)「家の入ってるカプセルとかないんか?」
(´・ω・`)「カプセル?」
彡(゚)(゚)「ホイポイカプセルや、乗り物でも家でも入れとける小さなカプセル」
(´・ω・`)「そんなの見たことも聞いたこともないよ?」
彡(゚)(゚)「……ん? まだ発明されてへんのか?」
39:
彡(゚)(゚)「そういえば今って何年なんやろ」
(´・ω・`)「今? エイジ728だよ」
彡(゚)(゚)「エイジ728? えーと確か、セルがタイムマシンに乗り込んだのがエイジ788やろ?」
彡(゚)(゚)「60年も前……たぶんこれ本編も始まってないんちゃうか」
彡(゚)(゚)「ドラゴンボール世界とはいえ、だいぶずれた時間に来てもうたなあ」
42:
(´・ω・`)「次のボールなんだけど、海の真ん中にあるなあ」
(´・ω・`)「潜水艇が必要かな、用意しないと」
彡(゚)(゚)「いや、それは多分カメハウスや」
彡(゚)(゚)「三星球は亀仙人が持ってるからな、100年ほど前に海で拾ったとか」
(´・ω・`)「……ん?」
彡(゚)(゚)「どうした?」
(´・ω・`)「なにか妙だ」
(´・ω・`)「北の方にあったこのボール……まっすぐこっちに向かってる」
(´・ω・`)「すごいスピードだ、たぶん戦闘機なみの」
彡(゚)(゚)「なんやて!?」
43:
(´・ω・`)「どうしようか?」
彡(゚)(゚)「こ、この時代にもボール集めてるやつがおったんか!?」
彡(゚)(゚)「ピラフ一味にしても早すぎるし……」
彡(゚)(゚)「と、とにかく逃げるんや、鉢合わせしたらどうなるか分からへん」
(´・ω・`)「わかった、すぐ逃げよう」
44:
ドヒュウウウウン
(´・ω・`)「やっぱりこっちを追ってきてる」
彡(゚)(゚)「このジェット機で逃げ切れるかなあ」
(´・ω・`)「向こうのほうがずっと早い……逃げ切れないなあ」
彡(゚)(゚)「ボールの電波を追ってきてるんや、電波を消せれば……」
彡(゚)(゚)「確か、生き物がボールを飲み込んだら電波が消えるんやけど」
(´・ω・`)「ちょっとこの大きさは飲めないなあ」
彡(゚)(゚)「ワイもあんまり飲まれたくない」
45:
正直めっちゃワクワクしながら読んでる
46:
彡(゚)(゚)「そこらへんにワニでもおれへんかな」
(´・ω・`)「都合よくいたとしても、飲んだらこっちも探せなくなるよ」
(´・ω・`)「ウ○コになって出てきたら、また奪い合いになるし」
彡(゚)(゚)「せやなあ」
ギュオオオオ
彡(゚)(゚)「うわ!? もう見えてきてるで!」
(´・ω・`)「やっぱり戦闘機だ、しかも大型の」
49:
ドパラタタタタタ
彡(゚)(゚)「ほげ!? 撃ってきたで!」
(´・ω・`)「うーん、身を隠す場所もない……」
(´・ω・`)「仕方ない」ポイッ
ギュオオオオン
彡(゚)(゚)「お、戦闘機が引き返してくで」
(´・ω・`)「手持ちのボールを一つ捨てた」
(´・ω・`)「でも時間稼ぎにしかならない、回収したらすぐにまた追ってくるよ」
彡(゚)(゚)「ど、どうしたらええんや……」
50:
原住民有能すぎるやろ...
51:
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「もうええ、原住民、ワイを捨ててくれ」
(´・ω・`)「えっ」
彡(゚)(゚)「あの戦闘機の狙いはワイや、ワイを捨てればお前は逃げられる」
(´・ω・`)「でも、あの戦闘機の人、きっと悪人だよ」
(´・ω・`)「そんな人がボールを集めたら、どんな願いを叶えてしまうか」
彡(゚)(゚)「それはそうやな……」
彡(゚)(゚)「どの時代も同じやな、神様だって、人間が欲のためばかりにボールを使うのにあきれ果てて……」
彡(゚)(゚)「ん? 神様?」
彡(゚)(゚)「せや! こうなったら神様に助けを求めるんや!」
(´・ω・`)「え??」
52:
彡(゚)(゚)「カリン塔や! 聖地カリンに向かってくれ!」
(´・ω・`)「それどこ?」
彡(゚)(゚)「えっ」
彡(゚)(゚)「聖地カリンやで! 有名とちゃうんか!?」
(´・ω・`)「さあ……? 僕、発明以外にはあまり興味なくて」
彡(゚)(゚)「えらいこっちゃ、ドラゴンボールってあんまり世界地図とか出てけえへんし」
54:
彡(゚)(゚)「えーとえーと」
彡(゚)(゚)「あとは確か、レッドリボン軍の本拠地から北東に2300キロやったはず」
(´・ω・`)「レッドリボン軍、それは有名だよ」
(´・ω・`)「本拠地から2300キロ……そうか、あの辺か」
彡(゚)(゚)「言うてみるもんやな!」
55:
レッドリボン軍 老舗組織やったんやな
57:
彡(゚)(゚)「見えたで、あの塔に沿ってまっすぐ登ってくれ」
(´・ω・`)「そういえば聞いたことがあるなあ」
(´・ω・`)「どこかの森の中に、大きな塔があって」
(´・ω・`)「その上は飛行機も飛べない、不思議な場所があるとか」
彡(゚)(゚)「そうなんや、神様がバリヤーか何か張ってるんやろう」
彡(゚)(゚)「本来は自分の力で塔を登って、そこから如意棒で登らんといかん」
彡(゚)(゚)「孫悟飯がまだ生きてるはずやから、最初に出会えてれば如意棒も借りられたんやけど」
彡(゚)(゚)「そこに寄ってる時間は……」
ギュオオオオオ
(´・ω・`)「あ、また戦闘機が来た」
59:
彡(゚)(゚)「うわわ、じょ、上昇や!」
(´・ω・`)「了解」
ヒュオーーーン
(´・ω・`)「すごく高い塔だ……飛行機で登ってるのに頂上が見えない」
ドパラタタタタ
ガン ガン
彡(゚)(゚)「うわ!? 撃ってきたで! 被弾した!」
60:
めっちゃおもろい
61:
彡(゚)(゚)「な、なんとか時間を稼ぐんや、もう一つボールあったやろ、それも捨てて……」
(´・ω・`)「そんなことより、もっと重要な問題が」
彡(゚)(゚)「なんや?」
(´・ω・`)「燃料がもうない」
彡(゚)(゚)「えっ」
プスン プスン
彡(゚)(゚)「うわあああああ」
62:
(´・ω・`)「うーん、緊急脱出装置が動かない、さっき被弾したからな……」
(´・ω・`)「まあ仕方ない、落ちるまでに発明のアイデアでも書き残しとくか……」
(´・ω・`)「ん?」
彡(゚)(゚)「な、なんや?」
(´・ω・`)「下にいたはずの戦闘機が消えてる」
(´・ω・`)「それに、こっちの機体は空中に止まってる」
(´・ω・`)「というか、上に引っ張り上げられてるような……」
彡(゚)(゚)「ま、まさか、神様が」
63:
彡(゚)(゚)「おお……神様の宮殿やで、近くで見るとでっかいなあ」
(´・ω・`)「すごいねえ、どういう理屈で浮いてるんだろう」
彡(゚)(゚)「お、機体が水平になったわ、運ばれてるみたいやな」
(´・ω・`)「上に降ろしてくれるみたいだ、車輪を出しとくよ」
64:
神様「よく来たと言っておこう、異なる世界の住人よ」
彡(゚)(゚)「おおー! 神様や、ホンマモンや!」
(´・ω・`)「か、顔が緑色だ、触覚みたいなものも……」
彡(゚)(゚)「ナメック星人とかは神様も知らんはずやな……黙っとくか」
神様「本来、人間たちのボールの奪い合いには手を出さないつもりでいた」
神様「だが、お前はどうやらこの世界の住人ではないようだ、だから特別にここに呼んだ」
66:
彡(゚)(゚)「神様、ワイは元の世界に戻りたいんやけど」
神様「うむ……、何かのはずみで、この世界と、違う世界が一瞬だけ混ざったようだ」
神様「神龍の力がお前の世界に漏れ出し、願いを聞き届けてしまったのだろう」
神様「私の責任とも言える……、元の世界に送り届けてやろう」
67:
サンキューカッミ
68:
彡(゚)(゚)「あの戦闘機はどうなったんや?」
神様「人里の近くまで飛ばした、ついでにドラゴンボールに関する記憶は奪っておくことにした」
彡(゚)(゚)「そこまでやってくれるんか、珍しいなあ」
神様「殺生をしようとしたことだしな……。それに、あいつのためでもある」
彡(゚)(゚)「せやな、亀仙人や孫悟飯の持ってるボールはどうせ手に入らんやろうし」
(´・ω・`)「よく分からない……」
69:
神様「さあ、お前たちを長くここに置くわけにもいかぬ、さっそく帰してやろう」
彡(゚)(゚)「え、もうか」
彡(゚)(゚)「せやったらお別れやな、世話になったで」
(´・ω・`)「うん、無事に帰れそうでよかった」
神様「申し訳ないがそこの人間、お前からも我々と、ボールの記憶を奪わねばならん」
神様「このボールの人物は、この世界の未来を知っているようだ」
神様「お前が聞いたこと、それは残しておくわけにはいかぬ知識なのだ」
(´・ω・`)「そうですか……仕方ないですね」
70:
神様「だが、お前がボールの持ち主に相応しいことは認めよう」
神様「この魂を送り返した後で、ボール自体はお前に預けよう」
(´・ω・`)「分かりました。光栄です」
彡(゚)(゚)「なんや、忘れてしまうんか」
彡(゚)(゚)「しゃあないな、じゃあ名残惜しいけど、これでお別れやで」
(´・ω・`)「うん、帰っても元気で」
彡(゚)(゚)「原住民も……」
71:
彡(゚)(゚)「そういえば名前を聞いてへんかったな、何て言うんや?」
(´・ω・`)「僕の名前? 僕は」
神様「ポコペンポコペン……」
(´・ω・`)「ブリーフだよ」
彡(゚)(゚)「えっ」
ヒュオッ
72:
彡(゚)(゚)「はっ」
彡(゚)(゚)「ここは……ネットカフェやないか」
彡(゚)(゚)「机の上には、ドラゴンボールのコミックが山積みに」
彡(゚)(゚)「今までのは、ワイの夢……?」
彡(゚)(゚)「……」
74:
彡(゚)(゚)「ふう、寝込んでもうたせいで、料金けっこうかかってもうたわ」
彡(゚)(゚)「もう深夜やな……早いとこ帰らんと」
彡(゚)(゚)「……せやけど、もしさっきの夢が現実やったら」
彡(゚)(゚)「そうや……たしか二星球はブルマの家にあったんや」
彡(゚)(゚)「あれがブルマの父親、ブリーフ博士の、若いころの冒険やったんかなあ」
彡(゚)(゚)「あ、流れ星や」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「ToLOVEるになりたい! ToLOVEるになりたい! ToLOVEるになりたい!
ToLOVEるになりたい! ToLOVEるになりたい! ToLOVEるになりたい!
ToLOVEるに……」
(おしまい)
75:
草
乙やで
79:
ブルマが自宅の倉で二星球見つけたって言ってたな、やるやんけ
おつやで
76:
おもろかったー
80:
読んでいただきありがとうございます、
最近はなろう小説も書いてます、こちらもよろしくお願いします
https://ncode.syosetu.com/n1867fd/
82:
ついでに過去に書いたものを
http://world-fusigi.net/tag/星新一的な
77:
すばらしい
乙やで
78:
乙やで面白かったわ
81:
前日譚みたいで面白かった
乙
星新一的なSSシリーズ
http://world-fusigi.net/tag/星新一的な
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面白い
5 不思議な
オレ自身がDBになることだってことか
トラブルになったらどうなるんやろなぁ
6 不思議な
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オチは途中で読めたけど面白かった
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