和久井留美「冬の寒さに絆されて」back

和久井留美「冬の寒さに絆されて」


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初投稿です。
モバマスの和久井留美さんとえっちなことをするSSです。
2: 以下、
 「快晴ですねぇ……」
 よく晴れた冬の午後、抜けるような青空。
 ふんわりと空気を含んだ雪に全て覆われ、辺り一面は透き通った銀白色に染まる。
 そんな冴え冴えしい風景の中、俺は一人の女性と歩を共にしていた。
 「そうね。本当にいい天気だわ……昨日の大雪が?みたい。寒さは相変わらずだけれど……」
 「放射冷却ってやつですね。しばらくは寒いのが続きそうだなぁ……くれぐれも体調には気をつけてくださいね、留美さん」
 「あら、気遣ってくれるのはありがたいけれど……Pさんこそ、風邪引かないようにね。貴方ったらすぐ仕事に根を詰めて自分を蔑ろにしちゃうんだから……」
 「う、耳が痛い……」
 俺の担当アイドル、和久井留美。アイドルになる前は秘書をやっており、仕事が趣味と言い張るほど仕事に打ち込んだ人間だった。
 それが職場の人間関係で上手くいかず、辞職して自暴自棄になっているところをスカウトした。
 「って、私が言っても説得力がないかしらね。仕事は大事だし、没頭してしまう気持ちはよくわかるわ……
 けれど、仕事ばかり見ていたら他のもっと素敵な物事を見逃してしまうかもしれないわよ?」
 
 「……あの留美さんからそんなお説教食らう日が来るとは、といった想いですね」
 「それは褒めてるのかしら、貶してるのかしら」
 「さあどうでしょう?」
 「もう。Pさんってそういうところあるわよね……でも、本当にそう。アイドルになる以前の私だったら、こんな言葉はどんなに絞っても出てこなかったと思うの。
 最初はわからないことだらけで、とても不安だったけど……最近、アイドルになって幸せだって、心からそう感じるわ」
 
 「留美さん……」
 彼女の目元が、口元が、自然に緩む。切れ長の目と花のような唇が不意に生み出した、そのたおやかな微笑につい見惚れてしまい、俺は言葉を紡ぐことができなかった。
----------------------------------------------------------------------------
3: 以下、
 「……Pさん?」
 「はっ、ああ、いや……すいません」
 「大丈夫……? もしかして本当に体調が悪いの?」
 「いえ、問題ないです、ははは……」
 「そう……? ならいいのだけれど……あら?」
 彼女は何かを見つけた様子で脇道へと駆け寄った。
 「Pさん、Pさん! ちょっとこっち!」
 「どうしたんですか、そんなに慌てて……あ」
 手招きされるがままに俺もそちらへ向かう。すると、
 「これはまた、立派な猫の雪だるまですねぇ」
 丸い目と、三角の耳。木の枝で作られた髭。特徴的な形の口。
 紛うことなき猫の姿をした雪だるまが、大小一体ずつ隣り合って路端に鎮座していた。
 辺りを見ると民家が目の前にある。ここの住人が作ったのだろうか……と漠然と思っていると、横から少しむくれたような声が飛んできた。
4: 以下、
 「……猫さん、でしょ?」
 じっとりとした目線が突き刺さる。
 「はは、そうですね。すいません留美さん、猫さん」
 「……ふふっ、冗談よ。さっきからかわれたから、そのお返し」
 彼女は少し睨めつけるようにしていた視線を脱力させ、再び微笑んだ。
 その笑みは先ほどの柔和で大人びた微笑とはまた色合いの違う、諧謔めいた、キラリと光るような笑顔であった。
 思い返せば、スカウトしてきた当初は、彼女は思い悩み、作り笑顔すらも上手く出せないような人物だった。
 それが、アイドルを通して、変わっていった。いや、今でも刻一刻と変わっている。
 彼女が浮かべた、今まで見たことのない表情を目の当たりにし、俺は彼女の紡いできた歴史に想いを馳せた。
 「はぁ……本当に可愛い猫さん……でも、お外にいたら寒いわよね。……そうだ」
 そういうと、彼女は自分の被っていたニット帽を脱ぎ、大きい方の雪だるまの頭へと被せる。
 「これで少しは暖かいかしら。小さな猫さんにも被せてあげたいのだけれど……あいにく一着しか持ってないの。ごめんなさいね」
 雪だるまの頭を撫でながら、彼女はそう呟いた。
 「留美さんは本当に猫さんが好きですね」
 「ふふっ、だって可愛いんだもの。でも私はアレルギーがあるから……けれど、この子ならいっぱいいっぱい撫でてあげられるわね」
 「そうですね。思う存分撫でてあげてください」
 「ありがとう。よければPさんも、一緒に雪遊びしましょう? ずっと寒いと気が滅入ってしまうけれど、たまにはこういうのもいいでしょう?」
 「はは、それじゃあ是非に」
 そして俺と留美さんはしばらくの間、雪遊びに興じた。猫の雪だるまを愛でたり、その隣に二人で新たな雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり。
 俺も彼女もワーカホリックなだけあって、そういう性質が元来体の根底にあるのだろう。一度やり始めると白熱してしまい、気づけばそれなりの時間が経っていた。
5: 以下、
 ◇
 「ふぅ……思ったよりもはしゃいでしまったわ」
 一頻り雪と雪だるまと戯れ、再び俺たちは歩き始めた。日は少しずつ長くなってきているとはいえ、まだまだ冬の真っ只中である。
 煌々と輝いていた陽の光は徐々に傾き始め、冷気も少しずつ身を強く刺すようになってきた。
 「でも、楽しかったですね。大人になったら雪遊びってしなくなりますからねぇ……おぉ寒」
 「そうね、楽しかった……けれども、本当に寒いわね……指先も足も冷えちゃって」
 「まあでも、もうすぐ着きますんで。今日は暖かくしてゆっくり休んでください」
 「ええ、そうさせてもらうわ。わざわざ家まで送ってくれて……ありがたいけれど、私ももう26の大人だし、一人で帰られるのよ?」
 「いえいえ、これぐらい全然問題ないですよ……と、着きました。このアパートでしたよね?」
 目の前に現れたのは、白を基調とした外装の、小さなアパート。
 建てられてまだ日が浅いようで、塗装の剥げや備品の経年劣化なども少なく、清潔感のある見た目となっている。ここが彼女の住まいだ。
 「ええ、ここであってるわ」
 「それじゃあ無事送り届けたということで。俺ももう帰りますね。今日はお疲れ様でした、重ね重ね言いますがくれぐれも体調にはお気をつけて」
 彼女にそう伝え、帰路に着くため踵を返したその時、後ろから少し上ずったような声が聞こえた。
 
 「ま、待って! 流石にこんな寒い中家まで送り届けてもらって、そのまま帰すのも気がひけるわ。
 時間があるのなら、少し上がって休んでいかない? コーヒーぐらいなら出せるから……」
 そう言われると、こちらとしては正直ありがたい。
 いくら手袋をしているとはいえども、年齢を考えず雪と触れ合った結果、指先が千切れそうなほど冷えている。
 自分の身体の劣化に、しみじみと打ちひしがれていたところであった。
 「そうですか? じゃあ……せっかくそう言ってくれるなら、少しだけ。お邪魔します」
6: 以下、
 「何もない部屋だけれど。準備してくるから、ソファに座ってゆっくりしてて。上着、預かるわね」
 「ああいや、自分でやるんでお構いなく」
 「遠慮しないで。客人はもてなすのがマナーでしょう? こっちのラックにかけておくわね。
 暖房もすぐ効いてくると思うけど、もし寒かったら言ってちょうだい」
 「あ、ありがとうございます」
 普段は自分がアイドルの身辺の面倒を見ることが生業であるため、いざ自らが尽くされる側になると落ち着かない。
 必要最低限とも言える量の生活家具と、幾らかの猫が特集された雑誌の置かれた部屋を眺めながら、俺はそわそわと家主が帰ってくるのを待つ。
 「よっ……と、お待たせ。Pさんはブラックでよかったかしら?」
 「は、はい。すいません、ありがとうございます」
 「ふふっ、礼には及ばないわよ」
 湯気の立つコーヒーを注いだマグカップが二つ、ソファの前のローテーブルに置かれる。物の少ないフローリングの部屋の中で、コトリ、と音が少し響いた。
 「隣、失礼、するわね」
 コーヒーを運ぶ任務を遂行した彼女は、ソファの空いたスペースに腰掛ける。
 二人がけの、小さなソファでそれを行うということは、必然的に肩と肩が触れ合うほど近い距離で隣り合うことを意味していた。
7: 以下、
 「す、すいません! 俺こっちに行きますね!」
 完全に虚をつかれた俺は慌ててソファを立ち、テーブルの向こう側へと座ろうとする。が、しかし、その目論見は彼女の手によって遮られた。
 「構わないわ。Pさんも一緒に座りましょう。それとも……私の隣は、嫌?」
 その目線は、その言い方は、その声色は、狡いだろう。
 儚さすらをも伴ったその姿に、俺はつい、絆されてしまった。
 「……失礼します」
 元いた場所へと再び腰を下ろす。彼女と俺の体が、否が応でも触れ合う。
 タートルネックのセーターとタイトなチノパンに包まれた、細く華奢でスレンダーなその身体は、つい先ほどまで屋外にいたとは思えないほど暖かく、布越しにも関わらず、女性特有のその柔らかさは鋭敏に伝わってくる。
 歩いたことにより少し汗ばんだのか、衣服から漂う洗濯洗剤のフレグランスに、ほんの少しの動物性の匂いが混じり、その分子が俺の鼻腔粘膜に結合する。
 視覚、触覚、嗅覚を以ってして、目の前の麗しき女性は、俺の頭の中に鮮烈な存在感を刻み込んでいた。
 「Pさん」
 テーブルの上のマグカップを眺めたままの彼女が発する、普段とは違う、少し甘えたような、かつ少し物怖じしているような声が、俺の鼓膜を揺らす。
 「私、貴方に本当に感謝しているの。今まで持っていなかったいろんなもの、見ていなかったいろんな景色、覚えたことのなかったいろんな感情。
 全て、貴方がくれたわ。本当に、本当にありがとう。でもね……」
 俺の肩に感じていた圧力が、一層強まる。腿の上に、彼女のすらりと伸びた手指が載せられて、心臓が思わず跳ねてしまう。
 
 「人間って、本当に欲張りなものね。一つ手に入れたら、もう一つ。あれも欲しいし、これも欲しい。
 新たな仕事を手に入れて、新たな仲間を手に入れた私は、次はあなたが欲しいと、そう、思ってしまったの」
 少し涙ぐんだような潤んだ瞳が、俺を捉える。その頬は上気しており、まるで熱に浮かされたかのようであった。
 「それとも……Pさんは私じゃ、嫌?」
 その言い方は、狡いだろう。
 俺の中で、何かが切れた音がした。
8: 以下、
 ◇
 目の前に座る、風が吹けば飛びそうなほどか細い女性を、俺は固く抱きしめる。
 先ほどよりも密着度が高まった身体からは、それほど大きくないとはいえども確かな存在感を示す胸の膨らみと、しなやかにくびれた腰を感じ取ることができる。
 「Pさん……キス、して?」
 おずおずとねだる彼女が言葉を発し終わるか否かのタイミングで、俺はその薄くて透き通った唇に自らを重ねた。
 「んっ……んっ…、ふ、ふぁっ……んちゅ、んむっ……」
 唇を舐め合うようにして、お互いの唾液を混ぜあう。欲にかまけて舌を入れようとすると、彼女は一瞬の抵抗感を示したが、すぐに受け入れてくれた。
 「んぶ……じゅるっ……ん、んむぅっ…………ぷぁっ」
 舌と舌をねっとりと絡ませあい、口の中の温度を感じ合う。
 口唇はヒトが生を受けて最初に性的快感を覚える器官だという。そこから感じられる、原始的とも言える快楽が、俺を昂ぶらせていく。
 それは、彼女も同じようであった。
 彼女の肢体へと目をやる。防寒のために着ているはずの厚いセーターも、脚線にぴったりと寄り添うように纏われたチノパンも、身体に密着することでむしろそのボディラインを際立たせる方向に働いていた。
 その美しいスタイルが、衣服の上からでも見てとれる。
 早く、早く。早く見たい。
 俺は彼女のセーターを捲り上げ、胸部を露わにさせた。
 「ひゃっ……!? もう……がっつかないで。逃げないわ、今の私は……貴方のものだから」
 その一言一言が、俺の脳を揺さぶる。
 慎ましやかな胸を包んでいる、黒を基調にしたシックなデザインのブラをずり上げ、俺は彼女の乳房をさらけ出した。
 薄いピンクの乳頭が、双丘の上にしっかりと主張している。それは既に硬さと熱感を帯びており、彼女の興奮の度合いを示すバロメーターのようになっていた。
 「や、あ、あんまりまじまじと見ないで……他のアイドルの子たちと比べたら、小さいでしょう……?」
 「そんなことないです。それに、とても綺麗だ」
 「もうぅ……」
 彼女はたくし上げられたセーターで赤面した顔を隠した。その様子がたまらなくいじらしい。
 俺はその乳房の片方を優しく揉みつつ、もう片方の乳首を口で愛撫する。
9: 以下、
 「はっ……んぁっ、あぁぁっ……」
 片側は掌の部分で優しくほぐしつつ、時折指先で乳首をクリクリと転がしたり、ほんの少し強めにつねったり。
 片側はこれまた空いた方の手で揉み、乳首を転がしたり歯で甘噛みしたりなどする。
 「んんぅっ、ぁっ……はぁっ……あっ……! Pさん、それ、もっとぉ……」
 どうやら彼女は少しだけ強めに弄ばれる方が好みのようだ。熱っぽく甘ったるい喘ぎ声と夢遊のような惚けた目線に、俺も焚きつけられていく。
 片側の胸への口での愛撫を続けつつ、片手を下半身へと伸ばす。チノパンの留め具を外し、太ももの辺りまでずらす。下着は上下揃えた、黒いパンツであった。
 もじもじと動かしている腰に至る手前の、肋骨も軽く浮き出て見えるほど細い腹部で手を止め、軽く触れる程度の力加減でゆっくりとお腹を撫で回す。
 「ひぁっ……なぁに? 触って楽しいものでも、ないでしょう……?」
 彼女の言葉を尻目に、手でさする部位を少しずつ、下へとスライドさせていく。
 しかし、決して大切なところには触れず、決して力を込めず、じわじわと焦らすようにさすっていく。
 「ぁ……んぅ、はぁ……あっ、ぁっ…………ね、ねぇ……」
 内股で軽く腰を上下させながら、彼女は物欲しそうな目線をこちらへと投げかける。
 「どうしましたか?」
 俺はなるべく表情を変えないように返した。が、高まりすぎた興奮と、彼女のいじらしさに対するほんの少しの加虐欲求は、隠せてなかったように思う。
 「んぅ……Pさんのいじわる……その、触って……? もう、切なくてたまらないの……!」
 元々自分も暴走しそうな中、少しの悪戯心で焦らしていたのだ。そんなことを言われたらこちらの興奮も抑えられない。
 俺は再び彼女にキスをしながら、パンツの中へと手を突っ込み、指で彼女の秘部を弄った。
10: 以下、
 「んむっ……んっ……っぷぁ! あっ、ぁぅっ、あぁ、ひぃぅっ!」
 軽く焦らした効果もあってか、彼女の陰部は既に濡れてぐしょぐしょになっていた。
 俺の指も何の抵抗もなくすんなりと受け入れる。俺は再び口で胸への愛撫を始めると同時に、指で彼女の秘部を少し激しく弄る。
 中指を膣へと入れ、恥骨側の粘膜をコリコリと擦ってやる。それと共に、溢れ出た愛液をまとわせた親指で、クリトリスも優しく揉むように刺激を加えた。
 「あぁぁっ、はぁ──ひっ、ぁっ、あっ、あぁっ! き、気持ちいいっ……! もっと、もっとしてぇ……」
 あの留美さんが。あのクールで、美しくて、優しい留美さんが。俺の腕の中で俺を求めている。その非日常性が、より一層の興奮材料となる。
 俺は彼女を弄る手を、指を、なおも激しくした。いや、激しくなってしまった。
 もっと彼女の知らない面を、知らない顔を知りたい。もっと彼女を独占したい。早く、早く果てさせたい。そんな思いが、俺を突き動かす。
 「あっ! あぁっ──んんぅっ! あっ、ぅっぁっ、やぁっ激しっ……い、イく……っ!!あっ、ああっ……!! んんっ!!」
 次の瞬間、彼女は果てた。身体を大きく強張らせ、腰が何度も大きく跳ねる。
 濡れた膣に浸けた指から、彼女の中が急激に締まっているシグナルが伝わってくる。
 その壁はとても熱く、蕩けるような粘度を持っており、指先から自らの陰茎へと性的興奮が伝わってくるような感覚すら覚えた。
 「はっ……ぁ……はぁっ、はぁっ……ふぁ……」
 
 「……はっ! だ、大丈夫ですか!?」
 
 自分の理性が完全に暴走していた事に気付いた。
 「だ、大丈夫……すごく、気持ちよくって……ごめんなさい、完全に耽ってしまったわ」
 惚けた視線から光を取り戻した彼女は、少し落ち着いて言葉を紡ぐ。
 「好きな……好きな人、とのセックスって、本当に気持ちいいわね」
 彼女は顔を赤らめながら独り言ちた。
11: 以下、
 ◇
 「次は私の番ね……」
 「い、いや、無理しなくても。シャワーも浴びてないですし」
 「客人はもてなすものだと言ったでしょう? それに──貴方が、欲しいの。何度も言わせないで?」
 そういうと彼女は俺のズボンへと手を伸ばす。言葉ではこう言ったものの、身体ではもう抵抗できない。シてほしくて、触ってほしくて、たまらない。
 あっという間にズボンも下着も取り去られ、先の行為で充分に血液が流し込まれた、ガチガチの陰茎が姿を現した。
 「ん……ふふ、もうこんなになってる。私まだ触れてすらないわよ?」
 「……留美さんが、可愛くて、エロかったからですよ」
 「それは褒めてるのかしら、貶してるのかしら」
 あの切れ長の目でサディストじみた目線を向けられると、背中がゾクゾクとして、興奮が再び呼び起こされる。あいにくながらそんな趣味は持ち合わせてないはずなのだが。
 「まあ、いいわ。頑張って気持ちよくしてあげるわね……」
 そういうと、彼女の細長く、少しひんやりした指が俺のペニスを包み込んだ。ゆっくりと、しかし快感を得るには必要十分な力加減で、その勃起したものを扱いていく。
 「痛くないかしら?」
 「は、はいっ……ぅっ……」
 彼女へ奉仕している間焦らされた陰茎は触れただけで暴発してしまいそうなほど性感が高まっており、情けない事に自然に声すらも漏れてくるほどであった。
 「口でしてほしい?」
 彼女は少しにやけながら、こちらへと尋ねてくる。仕返しか……くそっ。
 しかし、自分の中に考える余地はなかった。
 「…………はい」
 「ふふ……わかったわ。やってみるわね」
 彼女はそういうと、肉棒を口に含み、ゆっくりと刺激を加え始めた。
12: 以下、
 「んっ……じゅるっ……むぅっ、ちゅ──ぷぁっ」
 彼女の短い綺麗な髪が、長い手指が、艶やかな唇が、熱い舌が、俺の秘部に触れる。
 それだけでも今すぐに射精しそうなほどの刺激であるのに、彼女はさらにじっくり、ねっとりと舌と唾液を絡ませ、ペニス全体を快感で包み込んでくる。
 
 「ちょっ、まっ……や、やばっ、出ます!」
 「んぅ? ……んー?」
 俺の言葉を聞いた彼女は、より一層深く、肉棒を咥え込んだ。
 「あっ──ぅあっ!!」
 「んぶっ……んっ、んっ──ぷはっ?」
 彼女の喉の奥深くに、果てた俺の精液が届く。苦しいであろうことは想像に難くないが、彼女は嫌な顔一つせず、俺の射精を受け止め、全て飲み込んだ。
 「もう……早いわよ、Pさんったら。堪え性ないんだから」
 「す、すいません……気持ちよすぎて……」
 「そう? ──ふふっ。それなら嬉しいわ」
 彼女が微笑む。昼間に見た、あの笑顔。何度見ても、見惚れるほど美しい笑顔だ。
 「でもまだこっちは満足しきってはないみたいよ?」
 彼女はまだ勃起の治らない俺の陰茎を軽く扱きながら、こちらに熱い視線を向ける。
 「私も、まだ満足してないの……ね、Pさん」
13: 以下、
 ◇
 留美さんの下半身の衣服を全て脱がし、ブラも外して、ソファへと仰向けで寝させた。
 上に関しては、寒いだろうということでセーターだけ着てもらうことにした。彼女の身体を気遣っての提案であって、決して自分の趣味ではない。
 彼女の股を開き、その間の秘所に目をやる。俺があまりに果てるのが早かったのか、はたまたフェラチオによって興奮していたのか。
 そこはまだ潤滑油として用いるには充分すぎるほどに濡れていた。
 「い、嫌……そんなにじろじろみないで」
 言葉ではそう放つ彼女であるが、その言葉尻からは何かを期待しているような様子が受け取れる。
 俺は自分のペニスを、彼女の膣に当てがった。
 「挿れます、よ。本当にいいんですね?」
 「ええ……私を、貴方のものにして。一緒に繋がって、一緒に気持ちよくなりましょう?」
 一度射精して少し落ち着いた興奮が、彼女の声によってまたもや呼び起こされる。海綿体に一層血が流入するのを感じる。
 お互い準備万端となった性器を正常位でつきあわせ、俺は彼女の膣に陰茎をゆっくりと挿し込んだ。
 「んっ……ん゛ぅっ……はぁっ、はぁ……ふふ、ぐすっ」
 ふと彼女の顔を見ると、目から一筋の涙がこぼれ落ちる様を目の当たりにした。
14: 以下、
 「えっ、あっ、ごめんなさい! 痛かったですよね、すぐ抜きますから!」
 挿入したペニスを引き抜こうとする俺の動作は、彼女の両脚で腰を抱き込まれることによって妨げられた。
 「ちがっ、違うのっ……嬉しくて、Pさんと、一つになれたことが、嬉しくって……」
 ぐすぐすと涙を流しながら、彼女は一つ一つ言葉を吐き出してくる。
 「本当に、本当に……好き、好きなの。Pさんが。可笑しいわよね、こんなの……ただのビジネスパートナーだったはずなのに……
 仕事と私情を混ぜるだなんて、最低だってわかってるの……でも、もう心の中がどうしようもなくって……ごめんなさい、ごめんなさい……」
 「留美さん……」
 堰を切ったように、彼女は泣き始めた。
 仕事に生きてきた彼女のことだ。仕事とプライベートを分けることができないという事象に対する思いたるや推して知るべしといったところだろう。
 俺は彼女のぐしゃぐしゃに濡れた顔を手で拭い、髪を撫でて呟く。
 「……俺も、留美さんのこと、好きです」
 本心だ。心の底からの本心だ。でなければ、こんなことに至ってない。
 「俺は、留美さんのことが好きですし、俺もこうやって留美さんと一つになれて、すごく……すごく、嬉しいんです。だから、泣かないでください」
 彼女の華奢な身体を抱き寄せ、耳元で囁いた。
 「後でまたお話ししましょう。明るい、未来の話を」
 彼女の抱き返す力が、ほんの少し強くなった気がした。
15: 以下、
 「動かしても大丈夫ですか?」
 「ええ、もう大丈夫??好きなように動いてくれていいわ」
 その言葉を聞くや否や、俺は腰を振り始めた。
 「ぅっ、あっ、ぁぁっ……ふっ……んっ……」
 彼女の中は指で感じた通り熱く、うねうねと蠢いている。
 ひだの一つ一つが粒立ち、固く怒張したペニスにコリコリと絡みついてくる。
 程よい締まりと十分な濡れ具合で、俺の射精感を少しずつ盛り上げてくる。
 「あっ、あっ──ひゃんっ! あ、うぅっ……?」
 少しずつ、喘ぎ声が熱感を増してくる。
 膣の深いところ、子宮の入り口にペニスの先を当てがい、振動させるように動かすと、これが当たりだったようだ。
 どんどんと彼女の感度が高まっていくのが、膣の締まり具合を通じて伝わってくる。
 「ぁ゛っ……あっ? そこ、そこ好きぃっ……?」
 喘ぎ声が部屋に響くのが恥ずかしいのか、セーターで口元を覆いながらされるがままに突かれている。
 よほど気持ちがいいのか、口元にやったセーターが唾液で濡れていくのが見てとれる。そんな姿が、俺の快感を一層引き立ててくる。
 大きなストロークで思いっきり突いてやったり、小刻みにピンポイントで攻めてやったり、乳首やクリトリスを弄りながら突いたりと、いろんな攻め方をする。
 そうすると、その度に違った反応が返ってくる。
 「あっ、ああ゛っ! んっ……ふー? ぁっあっ、んぅっ、んっ……はぁ……?」
16: 以下、
 言葉もなく、ただただお互いから供される快楽を貪る。
 部屋には肉がぶつかり合う音と、体液から発せられる水音、そして熱い喘ぎ声のみが響く。
 二人はセックスに熱中していた。
 「ん゛んぅ……っ、はぁっ、あ゛っ──Pさん、Pさんっ……?」
 「留美さん??留美っ……!」
 どちらともなくキスをする。性器だけでなく唇も、それ以外の身体も、全てを一つにしたい。皮膚という一枚のバリアすらも邪魔だ。
 そんな思いで、俺は留美の唇を、舌を、胸を、膣を貪った。
 「も、もうっ……イキそうっ……? Pさんっ……?」
 「俺もっ……もうヤバいっ……!」
 二度目の絶頂を目前にし、ペニスを留美の膣から抜こうとすると、またもや抱き寄せられて遮られてしまった。
 「やぁっ……抱きしめてくれないと嫌っ……!」
 「っ……!」
 考える余地は、なかった。
 「あっ、あ゛ぁっ──はぁぁっ……! ぁっ! あぁっ……?」
 留美が果てると共に、俺も、留美の中で射精した。
17: 以下、
 ◇
 「本当に! ごめんなさい!」
 行為が終わり、落ち着いて正気に戻った俺は、彼女に地面に擦り付けんほどの深さで頭を下げた。
 「仕事と私情を混同するだなんて??本当に、プロデューサー失格です……全然留美さんのことを考えず、流されてしまって……」
 「あらPさん、謝るってことはさっき言ってくれたことは全部嘘だったってことかしら?」
 切れ長の目を細めて、彼女はこちらを睨め付ける。
 「いえ……あれは本心です」
 「だったら、お互いに思ってしたことなんだから、別に構わないんじゃないかしら?」
 「でも……むぐっ」
 唇が、唇で塞がれる。これ以上の言葉は紡げなかった。
 「……ふふっ、本心なんだったらこれからしてくれるのよね?」
 彼女はあの、柔らかな微笑と共に言った。
 「明るい、未来の話を」
 
 <終>
18: 以下、
ありがとうございます。
モバで新規SRが来て、公式絵が性癖ど真ん中だったのでついつい……
R-18SS書くのは初めてだったのでお見苦しい点もあったかとあったかと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
和久井留美はいいぞ。
HTML化依頼してきます。
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1549090949/
イブニクル2
アリスソフト アリスソフト 2019-02-22
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美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」御坂美琴のレベル5に至る努力の経緯
上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」ストレートに上食。読めて良かった
一方通行「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ」こんなキャラが強い作者は初めて見た
美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」超かみことを見てみんなで悶えましょう
ミサカ「たまにはMNWを使って親孝行しようぜ」御坂美琴のDNAは究極に可愛くて凄い
番外個体「  」番外通行SSの原点かな?
佐天「対象のアナルを敏感にする能力か……」ス、スタイリッシュアクションだった!
麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」レベル5で楽しくやっていく
ミサカ「俺らのこと見分けつく奴なんていんの?」蒼の伝道師によるドタバタラブコメディ
一方通行「あァ!? 意味分からねェことほざいてンじゃねェ!!」黄泉川ァアアアアアアアアアア!!
さやか「さやかちゃんイージーモード」オナ禁中のリビドーで書かれた傑作
まどかパパ「百合少女はいいものだ……」君の心は百合ントロピーを凌駕した!
澪「徘徊後ティータイム」静かな夜の雰囲気が癖になるよね
とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)【禁書×けいおん!】舞台は禁書、主役は放課後ティータイム
ルカ子「きょ、凶真さん……白いおしっこが出たんです」岡部「」これは無理だろ(抗う事が)
岡部「フゥーハッハッハッハ!」 しんのすけ「わっはっはっはっは!」ゲェーッハッハッハッハ!
紅莉栖「とある助手の1日ヽ(*゚д゚)ノ 」全編AAで構成。か、可愛い……
岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
遊星「またD-ホイールでオナニーしてしまった」……サティスファクション!!
遊星「どんなカードにも使い方はあるんだ」龍亞「本当に?」パワーカードだけがデュエルじゃないさ
ヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」ただでさえ天使のミクが感情という翼を
アカギ「ククク・・・残念、きあいパンチだ」小僧・・・!
クラウド「……臭かったんだ」ライトニングさんのことかああああ!!
ハーマイオニー「大理石で柔道はマジやばい」ビターンビターン!wwwww
僧侶「ひのきのぼう……?」話題作
勇者「旅の間の性欲処理ってどうしたらいいんだろ……」いつまでも 使える 読めるSS
肛門「あの子だけずるい・・・・・・・・・・」まさにVIPの天才って感じだった
男「男同士の語らいでもしようじゃないか」女「何故私とするのだ」壁ドンが木霊するSS
ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」読み返したくなるほどの良作
犬「やべえwwwwwwなにあいつwwww」ライオン「……」面白いしかっこいいし可愛いし!
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