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科学者がまた体を張った。自らレゴブロックを飲み込み無事に排泄されることを確認。平均1.71日で排泄される(英研究)
2018年11月30日 ι コメント(12) ι 知る ι 料理・健康・暮らし ι #
すべては科学の為。科学者がまた体を張って実験に挑んだようだ。
なんでも口に入れてしまう子どもの誤飲事故は多い。人気のおもちゃ、レゴブロックも誤飲されやすいおもちゃの1つだ。
そこでイギリスの研究者ら6人は、自らが実験台となり、レゴブロックの頭の部分を飲み込み、自らの排泄物をほじくりつづけた。
そして安心する結果がでたようだ。
お子さんがレゴを飲み込んでしまっても、1、2日もあれば、便と一緒に出てくるそうだ。
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飲み込んだレゴきちんと排泄されるのか?何日かかるのか?
これは『Journal of Pediatrics』に掲載された『Everything is Awesome: Don't Forget the LEGOs(何もかも素晴らしい:レゴをお忘れなく)』というタイトルの真面目な科学の研究だ。イグノーベル賞候補になりそうな感じだ。
「ついにぜひとも知りたかった疑問の答えを得ました。飲み込んでしまったレゴの頭は体の中を通過するのにどれくらいかかるか? という疑問です」と論文の著者の1人、テッサ・デイビス(氏はツイートする。
We've finally answered the burning question - how long does it take for an ingested lego head to pass?
THIS is dedication to paediatrics - but it was worth it to advance science and paediatric emergency care.https://t.co/tZ4b9Yo8Kf pic.twitter.com/Nda7rqs7Zl— Tessa Davis (@TessaRDavis) 2018年11月23日
なんでも口に入れたがる子供
小さな子供はものを口に入れることが好きだ。ちなみにうっかり飲み込まれてしまうもので一番を多いのはコインである。
これについては、1971年に、飲み込まれたコインは3〜6日で特に問題もなく出てくることが判明している。
だが、コインの次の飲み込まれることが多いもの――つまり小さなおもちゃについては、きちんとした研究がなかった。
なんでも口の中に入れたい小さな子供にとっては、レゴの頭はきわめて魅力的な一品なのである。
レゴを飲み込み、排泄物をほじくる実験
そこで研究チームは、研究に参加する科学者の中から、過去に消化器の手術歴があったり、ものを飲み込むことに問題があったりする人を除外しつつ、男性3名、女性3名を実験台に選び出した。
実験で参加者はそれぞれ「排泄日記」をつけ、レゴの頭部を飲み込む前後のお通じについて記録をとった。更に研究チームが用意した「大便硬度・通過スコア」に基づき、排泄物の回数とゆるさを評価。
それからおもむろにレゴを飲み込み、その後の3日間、出てきた排泄物を念入りにほじくってレゴが入っていないか確認した。
レゴはおよそ41時間(1.71日)で出てくる
その結果、6人中5人は、1.14〜3.04日(平均1.71日、約41時間)で出てくることが分かった。
が、残りの1人からはレゴは回収されなかった。
ちなみにその1人はこの論文の著者の1人で、小児コンサルタントのダミアン・ローランド氏である。彼は2週間に渡り、排泄物をほじくり続けたそうなのだが、徒労に終わったと語っている。
もう少し食物繊維を摂ったほうがいいのかもしれない。
万が一のときは医師に相談するのがおすすめ
ただしこの実験の参加者はかなり少なく、しかも子供ではなく大人だ。
そのため現実には、通過時間にかなり差異が生じるだろうと思われる。
また被験者自身が排泄物を確認しているという弱点もある。著者によれば、配偶者や知人に排泄物をほじくってもらって欲しいとまでは頼みづらかったそうだ。
さらに飲み込んだレゴは丸い部品だったが、実際にはさまざまな形のブロックがあり、体内の通過時間に影響を与えることだろう。