【SS】岡崎泰葉のもぐもぐやすは第8回・最終回back

【SS】岡崎泰葉のもぐもぐやすは第8回・最終回


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もぐもぐやすは第8回と最終回をまとめてながします
今回はメインクラリスさんと大原みちるさん
番外編は一杯
ついでそのまま最終話を流しますよろしくおねがいします
2:
第8話「ひとはパンのみにていくるものにあらず。でもパンは食べる」
始めます
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3:
【土手】
泰葉「......いい風ですね」
クラリス「そうですね...とても優しい風が吹いております」
優しい風が頬を撫でる感覚。...少し冷たいけれど心地いい。
今日は二人でロケだった。お店をうろつきながら予算内に服を探し。それをプロが採点する。
ロケが終わって解散ということでなんとなくお散歩でもしようかと思ったんだけど。
クラリスさんがご一緒してくれた。ちなみに今日もプロデューサーはいない。クラリスさんが引率ということになっている。
...私はクラリスさんを。他の人たちはそれぞれチームを組んで服を着せ替えた。
結果は...負けてしまったけれど。まあそれはそれで楽しかったからいいのだ。見てる人も勝敗なんて見てはいないし。
クラリスさんを着せ替えるのが楽しかったし、誰かがクラリスさんを見て、
可愛いな。私もやってみよう!となってくれれば言うことはない。...悔しくないもん。
クラリス「ありがとうございました」
泰葉「何がですか?」
クラリス「肌を出さないようにしてくださったことです」
泰葉「...気を使ったわけじゃないですよ?そっちのほうが似合うからですよ」
クラリス「そういうことなのですね。でも...ありがとうございました」
...クラリスさんは肌をださない。それはもちろん知ってるし、私もちょっとその傾向がある。
...仕事の話とは別としてだけど。みだりに肌を出さないアイドルがいてもいい。私はそう思っている...さて
4:
泰葉「これからどうしましょうか」
クラリス「そうですね...私お腹が空いていまして」
泰葉「奇遇ですね、私もです」
時刻は昼を少し過ぎたところで...今から帰れば寄り道したとしても2時前くらいには事務所につくよね、多分。
クラリス「今日は事務所に?」
泰葉「ええ、プロデューサーが待ってます」
クラリス「私もです...なら...道中で何か買って帰りましょうか」
持ち帰り...なるほど、盲点だった。
泰葉「ちなみにおすすめとかは...」
クラリス「ありませんわ」
泰葉「あ、ない...」
クラリス「ですが......」
泰葉「はい?」
クラリス「歩いてれば...導きがあるとおもいますよ」
泰葉「それもそうですね」
5:
私はクラリスさんと事務所目指して歩く。
横顔を見る、やっぱり美人だな......と思う。目を開いているところは見たことはないけれど。
微笑むを絶やさない人だと思う。一言で言うなら【絵になる】人。とても優しいオーラをまとっていて神秘的な人
そんな人と歩く私は......ふさわしいのかな。
クラリス「泰葉さん」
泰葉「はい?」
いけないいけない。思考がおかしくなってた...えっと
クラリス「......焼き立ての小麦の匂いがしませんか?」
泰葉「言われてみれば...これはパンの匂い...ですかね」
クラリス「ここでよろしいのではないでしょうか?...お腹もそこそこ限界ですし」
泰葉「あ、はい。そうしましょう」
街のパン屋さん...入ったことはないしいいかもしれない...あれ......誰かの気配を感じたような...?
クラリス「なにか...強い力を感じましたね」
泰葉「クラリスさんもですか?」
クラリス「まあ悪意ではないようですし...問題ないと思います」
泰葉「......わかりました」
そして二人でパン屋さんに繰り出すのだった
6:
【ベーカリー・アイリントン】
店員「いらっしゃいませー」
そんなに広くない店内にあるのは所狭しと並べられたトレイとその上には様々な種類のパン。
街のパン屋さんって来た覚えがないな...差入れで食べたことはあったきがする。
なんだかわからなかったけど美味しかったような。うん、そうだった。
クラリス「こういうお店は初めてですか?」
泰葉「お恥ずかしながら...大丈夫です。わかりますよ」
要するに自分でとってお会計するのだ...わかりやすい死間違えるはずがない
クラリス「そうですか...じゃあご自由に動きましょうか......お互い...がんばりましょう」
泰葉「え?...は、はい」
7:
トングとトレイをお互いにもちバラバラに動く。カチカチ...?...なんで私トング鳴らしたんだろう。
えっと...調理パンはここ、菓子パンはあっち。あそこは食パンとジャムのコーナー...あそこは関係ないかな
サンドイッチはあそこ...持って帰るし、そんなに量が...
あ、焼き立てのパンのいい匂い...まずは...目の前を見よう。
コロッケパン、ハンバーグパン焼きそばパン...この辺ならわかる。あ、この前食べたハムカツ君もある。
明太パン...美味しそうだな、コーンツナ...ダッカルビ!?...最近の流行に乗ったのかな
ちくわパン?ちくわ!?...美味しいのかな。とりあえず買ってみよう
コロッケも肉じゃがコロッケと普通のがある...どっちがいいんだろうか?
焼きそばパンって.....食べたことないな。コレも取ろうかな?あ、ピザパン...
うわ、このパン、串に刺さってる...ソーセージかな?一つとっていこう
菓子パンは...やっぱりあるよねメロンパン。クリーム入りとチョコチップ、ノーマル。
普段ならノーマルだがクリーム入りが焼き立て...ならこっち...待てよ。両方買えば解決するかもしれない。
あとは...デニッシュ系、レーズンかな。三食パン...なんか可愛い。買っちゃえ
揚げたてのカレーパン...これは逃せないな...あ、サンドイッチも見なきゃ......
サンドイッチはツナとかタマゴ...あ、ハムカツととんかつがあるんだ。カツサンド。
とんかつのほうが高い...そりゃそうか、どっちにしようかな...こっちはとんかつにしよう。
トレイに乗り切らないな...うまいことこう...のせて...
泰葉「...よし、これでいいかな」
8:
クラリス「......泰葉さん」
...クラリスさんが神妙な顔をしていた。
泰葉「...どうしたんですか?」
クラリス「...そのパン...食べ切れますか?」
泰葉「え?」
冷静になってトレイを見る。......パンの山ができていた。
クラリス「...パンの匂いは甘美です、空腹時につられてしまうと気がついたらすごい量になっていたりするものなのです」
泰葉「じ、事務所の皆へのおみやげですから!」
クラリス「あ、そうでしたか...疑って失礼いたしましたわ」
泰葉「......ごめんなさい。調子に...のりました」
クラリス「初めてなら仕方ありません...神は全てをお許しになるでしょう」
泰葉「そういえばクラリスさんは会計中ですよね...」
そういってレジをみる...すごい量のパンだった。私より少し少ないくらいだけどそれでも多い
クラリス「誘惑に負けるのも仕方がありません...神は全てをお許しになるでしょう」
泰葉「あ、はい」
......そうして二人で大量のパンを抱えて事務所に帰るのだった。
9:
【事務所】
泰葉「ただいま帰りました」
クラリス「只今戻りました」
???「お待ちしてました!」
泰葉「わっ...みちるさん」
事務所でパンと言えばこの子...大原みちるちゃんが私達の前に現れた...パン買いに行くっていってないのに何故...?
みちる「それパンですよね!?パンですよね?ね?」
泰葉「お、落ち着いてください...あの...はい、パン...です?」
みちる「ありがとうございます!お二人ともあたしのために...」
クラリス「一応私達の食事用なのですが...」
みちる「こんなに食べきれないですよね?もちろん二人が優先してください!.........だめでしょうか...?」
泰葉「いや...それは大丈夫ですよ」
どっちみち食べきれないし...それはかまわない。
みちる「じゃあお金を...」
クラリス「大丈夫ですよ。よろしければご馳走させていただきますわ」
みちる「え、いいんですか?」
泰葉「私も大丈夫です」
正直いっぱい買っちゃったのはこっちだし...
10:
みちる「やりました!事務所にパンが来る気配がしたので、いっぱい来てほしいって念じてた甲斐がありました!」
クラリス「なるほど...あの時感じた力はみちるさんのものでしたか」
泰葉「...そんな事ありえるんでしょうか?」」
クラリス「世界は不思議と可能性に満ちていますから...」
泰葉「わかりました...でもこのメロンパンはダメなので」
みちる「...わかっています。泰葉さんはメロンパニストですからそこは我慢します」
......凄い単語でてきたなあ
11:
【事務所】
見た目的に広がったパンの山...二人合わせて...30個を超えるくらいか。
メロンパン(ノーマル)は私が後で食べるから確保するとして、クリームは今食べよう。
そして調理パンは...コロッケパンとカレーパンにしよう。
これでも食べているような気がするなあ...
クラリスさんは...トマトとレタスのミックスサンドにカレーパン。
焼きそばパンにピザパンにレーズンデニッシュ...をもってるみたい。
...あ、フルーツサンドもある。すごいなあ
みちるちゃんは...あ、袋ごとまとめてもっていった。すごい
クラリスさんが紅茶を入れてくれたのでレモンティーにする。美味しい
12:
三人「「「いただきます」」」
さて、まずは揚げたてのカレーパンから...
泰葉「はむっ..あふっ....」
サクッサクッ...うん、美味しい。揚げたてだから温かいし、サクサクしてていい、カレーもそんなに辛くないし。
あっという間に食べちゃった...コロッケパンは...
ハムッ...モキュモキュ...ソースが染みたコロッケが丸いパンに染みて、申し訳程度のキャベツがアクセントになって...
うん、こういうのもいいよね。......もう一個、
クラリス「泰葉さんは本当に幸せそうに食べるんですね」
泰葉「え?...あはは...お恥ずかしながら」
クラリス「素晴らしいことですわ」
みちる「ふごふご...ぷはっ...泰葉さんに食べられてパンも嬉しそうですから良いと思います」
......自信満々にいってるけど、パンに意思とかない気がするよ?
みちる「ふごふご...」
...まあいっか、次はこの三食パンにしよう。
クラリス「ほう...三食パンでございますか」
みちる「フゴフゴ(たいしたものですね)」
13:
泰葉「ダメなんですか?」
クラリス「いいえ、一つで三回美味しい素晴らしいパンですわ」
泰葉「はぁ...」
なにげに食べたことがないパンだ、丸が3つ......どれに何が入っているのかな。
小さめのパンをちぎって口に運ぶ...パクッ...モグモク...あ。つぶあんだ。これはあんぱんだったらしい。
レモンティーで味をリセットして...パクッ...モグモク.....これは..いちごジャムだ。酸味と甘みが美味しい。
それじゃあ最期は...パクッ...モグモク....やっぱりクリームだった。カスタードクリームだ。
美味しい...これは...一個でかなりの満足感だ。私にはこういうのがあっているのかもしれない。
クラリス「こちら側へ...ようこそおいでくださいました...」
泰葉「あの、こちら側というのは......?」
みちる「パンが好きな人です!」
クラリス「食には関心がある方たちですわ」
......なんか認めたくないのでメロンパンを頂く、少し冷めてしまったけれどフワフワのメロンパン(ホイップクリーム入)
ハムッ......モッキュモッキュ...ああ?これですよこれ!やっぱり私にはメロンパンですよ。
プロデューサーが買ってきてくれたあの時、とても嬉しくて楽しくてついつい食べてしまった。
サックサクの生地!中に入っているホイップクリームが喉の通しを良くする!甘みがきっちり私に語りかけてくる!
これぞまさに至高......!強い、なんて強い世界...!
みちる「フゴフゴ?♪(ようこそ...パンの世界へ?♪)」
14:
泰葉「ごちそうさまでした」
クラリス「ごちそうさまでした」
みちる「ごちそうさまでした!」
泰葉「思ったより残りましたね」
パンはなんだかんだで8個残っている...みちるさんがいるから全部なくなるかと思ったけど...流石に残ったか
...いやまって、私4個(+一個キープ)でクラリスさん6個)...で、30個超えるくらいのパン...
泰葉「みちるさん」
みちる「はい?」
泰葉「...何個食べました?」
みちる「数えてません!」
泰葉「あ、はい...」
...多分15個くらい食べてる...すごいなあ
クラリス「人とは...不思議なものですね...」
泰葉「いや、そういう問題ですかね」
みちる「...で、この残りのパンなんですけど」
泰葉「あ、ほしいですか?」
みちる「あんドーナツだけ頂いてもいいですか?」
クラリス「...一つでよろしいので?」
みちる「そろそろ法子ちゃんが帰ってくるので差入れです!後は皆さんでどうぞ。...ごちそうさまでした!」
みちるさんが頭を盛大にさげる。うん、見てて気持ちのいい食べっぷりだったな...強い。
15:
泰葉「クラリスさんも何か...」
クラリス「誘惑に負けそうなので、やめておきます」
泰葉「あ、はい」
クラリス「...では、私はこれで失礼いたしますわ...楽しい時間をありがとうございました」
泰葉「あ、こちらこそ。お二人もありがとうございました」
クラリス「また...一緒に行きましょうね」
みちる「今度はあたしも一緒にいきますね!」
泰葉「はい...よろしくおねがいします」
二人を見送る。とても美味しかった。...街のパン屋さんかあ。
今度は一人で行ってもいいし、三人で行ってもいいし、はたまた別の誰かとも行っても良い。
パン屋さんは自由で結構懐が深いようだから...でも、買いすぎには注意しないとね
今日もいい一日だった...明日は何を食べようかな?
16:
次からはおまけです
??おまけ??パンくばり崎泰葉?
17:
裕美「ただいま」
泰葉「おかえり、おやつがあるよ」
ほたる「泰葉ちゃん?...帰りかったんだね」
裕美「ロケ楽しかった?」
泰葉「うん、とっても」
千鶴「それは...パン?誰かの差入れ?」
泰葉「ロケ帰りにクラリスさんと買ってきたの。私はもう食べたから...皆よかったら」
ほたる「...結構あるけど...他に誰かいた?」
泰葉「みちるさんとクラリスさんがいたよ」
裕美「...よく、パンが余ったね」
泰葉「二人でちょっと買いすぎちゃって...」
千鶴「お腹空いたし...とりあえず食べていい?」
泰葉「もちろん、どうぞどうぞ」
裕美「私クリームパンがいい」
千鶴「私は...チョコのデニッシュにしようかな」
ほたる「白玉いりあんぱんをください」
泰葉「皆すごいね。あっという間に決めたね」
18:
ほたる「泰葉ちゃんはメロンパン別口で持ってるんだよね?」
泰葉「え、なんでわかるの?」
千鶴「むしろなんでわからないと思ったの?」
泰葉「後は...3つか」
千鶴「いちごカスタードのパイととチョコチップメロンパンが甘いの」
裕美「カツサンドとダッカルビパンがあるね...どんな味なんだろうこれ」
千鶴「おやつって言うには少しガッツリ感が否めないね」
ほたる「泰葉ちゃん、これおゆはんにするの?」
泰葉「どうせなら他の誰かに食べてほしいかな...」
裕美「メロンパンかぶってるもんね...」
ほたる「よし、良いこと考えた」
19:
泰葉「?」
裕美「なにか当てがあるの?」
ほたる「......オペレーション!アドベンチャーズ!」カッ
千鶴「...え?え?」
むつみ「どうかしましたかっ!?」ニュッ
悠貴「緊急招集ですねっ!」ニュッ
泰葉「えぇ...なにこれぇ」
裕美「これが噂の冒険トリオ...っ!」
千鶴「なんで裕美ちゃんはこの状況を受け入れてるの?」
むつみ「あ、みなさんお疲れ様です」
悠貴「お疲れ様ですっ!」
泰葉「......二人はレッスン終わり?」
むつみ「はいっ!ほたるちゃんも一緒でした!」
裕美「私もレッスン一緒だった」
千鶴「...えぇ」
ほたる「実はわりと近くにいました」
悠貴「私カツサンドもらっていいですかっ!?」
むつみ「私このダッカルビパンとかいうの挑戦してみます」
泰葉「あ、状況説明もいらないんだね?...どうぞどうぞ」
さて、あと残っているのはいちごカスタードパイとチョコチップメロン。
泰葉「よし、あと2つだ」
20:
ほたる「泰葉ちゃん、ちょっと楽しくなってきてるでしょ」
裕美「いちごのカスタードパイ...あ、ありすちゃんとか...?」
ありす「呼びましたか?」ニュッ
全員「!?」
泰葉「...あ、こんにちは。ありすちゃん」
...すごい、ほんとに来た。やっぱりこの事務所は不思議に満ちているのかもしれない。
ありす「お疲れ様です皆さん...これは、アイリントンのいちごカスタードパイですね」
泰葉「あ、わかるんだ」
ありす「焼き立てだとサクサクとした食感と苺の酸味が香ばしさでいい感じにマッチしていて美味しく
 冷めている場合しっとりとした生地にいちごとカスタードが楽しめる絶品です」
泰葉「お、おお...」
千鶴「なんかすごい!評論家みたい!」
ありす「ちなみにオーブントースターで少しだけ温めるとサクサク感としっとり感が同時に楽しめるのでおすすめです」
裕美「...すごい」
むつみ「これが...いちごのスペシャリストですか」
悠貴「さすがありすさんですっ!」
ありす「いちごには自信があります」キリッ
ほたる「ありすちゃんから光がみえる...」
21:
ありす「......で、あの」
泰葉「もちろんだよ。どうぞ」
ありす「ありがとうございます!」パァァ
わ、天使みたいな笑顔。......可愛いなあ
泰葉「後はチョコチップか」
裕美「とりあえずいいんじゃない?私もう食べたいよ」
泰葉「あれ?皆食べてなかったの?」
ほたる「なんか...全員揃うまでまったほうがいいかなーって思ってた」
泰葉「あ、なんかごめん...私もキープしてたノーマルメロンパンたべるね?」
千鶴「じゃあ皆」
全員「いただきます!」
22:
皆が喜んでくれてよかった...皆育ち盛りだからあっという間だったな。
押し付けがましかったかもしれないけれど...まあ結果オーライかな?
次は一緒に行こうとか色々言ってもらったりありすちゃんからはお礼させてくださいねって笑顔で言われた。
何が来るのか...楽しみにしておこうかな。......チョコチップメロンパンは...持って帰ろうかな?
P「...あれ、泰葉、まだ帰ってなかったのか?」
泰葉「あ、お疲れ様です...なんか帰りそびれちゃいました」
P「お、おう...そっか。それはそれでいいけどさ...なんなら送っていくか?」
泰葉「お願いします。今日は街のパン屋さんに行ってみたんですよ」
P「仕事はメールは聞いてたけど飯はパンだったのか...なんか腹減ってきたわ」
泰葉「あ、一個余ってるんですけど...食べます?」
P「何?」
泰葉「チョコチップメロンパンです」
P「泰葉がメロンパン...なつかしいな...ごめんな、何送ればいいのかわかんなかったんだよな当時」
泰葉「いえいえ、あれのおかげでメロンパンにハマりましたから」
P「それならいいんだけどな...じゃあもらっていいか?」
泰葉「はいどうぞ」
...あ、良いこと思いついた。メロンパンを一口大にちぎる
P「泰葉?」
泰葉「はい。あーん」
P「...おおう、中々なことをしてくれるじゃないか」
泰葉「...やってみたかったんですよこういうの...だめですか?」
P「...一回だけな?」
泰葉「はい♪」
23:
???
【女子寮】
ありす「お礼......メロンパンがお好きなんでしたっけ、メロンパン...苺...パスタ...」ブツブツ
柚「(......泰葉チャン逃げてー超逃げてー)」
24:
以上で8話終わりです
最終話「私は今日もまた食べる」に続きます
25:
【満足公園】
P「さて......今日はどこに連れてってくれるんだ?」
泰葉「ふふ、秘密です」
今日は、珍しくアイドルと一緒ではない。オフのプロデューサーを誘うことに成功したのだ。
誰も今の私を止めることは出来ない。何故ならば......今日邪魔がいないことは確認済みだからだ。
GBNSの皆はレッスンで事務所にいるから...茶化される心配はない。私はただのオフということになっているし
皆も知らないはず。つまり、そういうこと。
P「やすは?やすはー?」
泰葉「...はっ!大丈夫ですっ!」
P「そ、そう?大丈夫ならいいんだが」
泰葉「しかし私から誘ってきてくれると思ってませんでした」
P「そうかな?...そうだな、確かに」
泰葉「そうですよ...スーツじゃないプロデューサー、始めてみましたよ?」
P「休みの日だし...最近服買ってないけどなあ」
まあ上がジャケットになっただけだけれど、とても嬉しかったりする。
さて...どこに行こうかな?できれば今日はアイドルの皆と出会いたくないなあ...
P「あれ、あの4人って...」
26:
???
【バーベキュー会場】
「おおー!これが昔ながらのすき焼きなんですな!」
「すごいです!シャベルの上で肉を焼くとは...」
「鋤の上でやいたからすき焼きになったらしいっちゃ...諸説あるけん、断言はできんけど」
「慶事様も食べてたのかな、主君だから食べてたよね...?」
「もしかしたら杉の箱の中に具材を入れてまるごと焼くほうかもしれんっちゃ」
「そんなものまであるの?...そっちでもよかったかなー」
「仁美殿、それをここでやったら怒られると思いますぞ...」
「しかし中々興味深いですな!ニン!」
「まあようわからんけど...?けどもう少しでできるっちゃ!」
「おお...醤油の焼けるいい香りがしますなあ」
「うーん、やっぱりすき焼きっていうのはこういう香りだよねえ...」ジュルリ
「忍者は乾飯などの携帯食を食べるか変装して普通に食事していたらしいですからね!案外食べてないかもしれません!」
「ご飯は...この珠美におまかせあれ!」
「卵をとくのは忍者が担当します!」
「私は...皆を鼓舞すればいいかな!出来そうなスコップ用意したの私だけどね!」
「黙って待っててほしいっちゃ...」
???
27:
P「な、あれって...」
泰葉「行きましょう」グイグイ
P「いや、あれ...うちの事務所の...」
泰葉「私達は何も見ていません...良いですね?」
P「アッハイ」
うぅ...いつもなら大歓迎だけど
今日は他のアイドルに会いたくない...とかそういう時に限って...でもあれ美味しそうだったな
今度葵ちゃんに感想を聞いてみよう。
P「で、どこ行こうか」
泰葉「とりあえず一緒に歩きたいです」
P「了解
28:
【ヨコセヨデパート】
P「泰葉は普段こういうところで買い物するのか?」
泰葉「たまにGBNSの皆でくるんです、楽しいですよ」
P「そっか。それはよかった」
泰葉「例えばあの服屋とか...あ」
???
【ブティック?ジラソーレ】
「う?ん...やっぱこっちかなあ...でも今月分の出費がな?...」
「いや、今日の運勢は【買い物をするのが吉!】だから買ったほうが良い!」
「色は...白とライトグリーン...ラッキカラーは...ブルー!.....ブルー!?」
「緑って...青混ざってたっけ...?セーフ扱いでいいのかしら...?」
???
29:
泰葉「...まあ今日は服を買わないので、とりあえずは用はないですね、行きましょう」グイグイ
P「なあ、緑はちゃんと混ざってるって教えたほうが良いんじゃないか?」
泰葉「大丈夫です、朋さんなら余裕です」
P「朋さん言っちゃってるじゃないか」
なんで!?今日は...アイドルと出会う日なの!?
30:
???
......その後
【ゲームセンター?SAGA】
「あの大きいぴにゃがほしくて...」
「紗南ちゃんごめんねー」
「全然いいよ!ここのは何回も獲ってるし多分いけるよ!」
「これは心強すぎるネ!」
「ぴにゃ捕獲大作戦!最強の助っ人だ?♪
「人のお金でゲームし放題ってなんかいいよね!
...ゲームセンターでは見知った4人とゲーム好きの可愛い子がクレーンゲームをしていて...
31:
???
【バーガーショップ?空腹の戦士】
「ポテトのLください」
「Lサイズ食べきれるのか??」
「大丈夫じゃない?私チーズバーガーセットで」
「ほんとか??余っちゃうかもしれないだろ?」
「余ったら奈緒が食べてくれるもんね?」
「ね」
「お前らなあ!あ、あたしは...」
「ハッピーセットでしょ?おもちゃはこれとみた!」
「...だね。間違いなくこの子だ」
「なんで分かるんだよお前ら!」
.....通りがかったバーガーショップ(行くつもりはない)では見知った人たちがいつもどおりの寸劇をしていた
...もうこうなったら全部スルーしてやる...!!!!
???
32:
???
【ファミリーレストラン?ダスト】
P「あ、あそこにはポジパのみなさんが...」
泰葉「よくにていますが人違いです」
P「でも高森さん可愛い会議やってない?」
泰葉「多分藍子さんじゃなくて舞妓さんなんです」
P「あ、そう...いやまってそれもおかしいぞ?」
???
【らあめん?菲菲好軒】
P「あれって...安部さんと佐藤さんだな...なんでラーメン屋なんかに」
泰葉「お邪魔しちゃいけません。早く行きましょう」
P「ああいう...のれんでらあめんって書いてあるのなんか良いよな。多分赤いカウンターなんだろうなあ」
泰葉「今度連れてってください」
P「ああいうところに女子高生が行くのはどうなんだろう...?」
泰葉「......菜々さんも17歳ですよ?」
P「...ああ、そうだったね。行こうか」
???
【ARCスタジオ】
泰葉「ここは...」
P「今日はPCSの三人とセクシーギルティの三人が仕事してるはずだな」
泰葉「お仕事の邪魔しちゃいけませんね」
P「そうだな」
33:
【土手】
泰葉「はぁ...はぁ......」
P「いや...まあ、お疲れ様?」
泰葉「おかしいですよ......!この街は......!」
P「そりゃあ。事務所から一番近いんだからさ...当たり前じゃないかと思うんだ」
泰葉「......言われてみれば」
P「まあ、面白かったから俺はいいけどな」
泰葉「...そうですか...楓さんやむつみちゃんと遊ぶより楽しかったですか?」
P「二人?...どうだろ...そもそもそんなにいかねえからな...」
泰葉「浮気者」
P「本気がどこにもないんだが...」
泰葉「まさかよそに女を?」
P「待って、泰葉は俺のなんなの?」
泰葉「......娘?」
P「...そっちかあ...親父さんと仲悪かったっけ?」
泰葉「この時計はお父さんのプレゼントです」
P「気に入ってるもんなそれな」
泰葉「はい、問題ありませんね」
P「というかな...歩きっぱなしだし、腹減ってきたんだが...」
泰葉「そうですね、そろそろ行きましょうか」
34:
【ステーキハウス?バリーザ・キッド】
アメリカンな雰囲気がするステーキ屋さん...うん。ここであってる
P「...意外なチョイスだな」
泰葉「...ステーキってあまり食べないじゃないですか」
P「まあ、焼肉より頻度は低いかな」
泰葉「いっぱいお肉が食べたいなってぼやいた時に光ちゃんがですね」
P「へー......」
35:
????
【事務所?3日前】
泰葉「なんか、ステーキとか食べたいな...こうがっつりと」
千鶴「ゆっくりステーキとか言ってみる?」
裕美「...でもあそこいつも並んでるイメージあるよ」
泰葉「並ぶのやだー...」グデー
ほたる「泰葉ちゃーん...お膝ですよー...」
泰葉「わーい...おひざー...」
裕美「ああ泰葉ちゃんがダメ人間モードに...大丈夫ほたるちゃん」
ほたる「何も、問題は。ないです」
裕美「あ、まあそりゃそうだね。ごめんね」
ほたる「いえいえ」
千鶴「●REC」
光「それならおすすめの店があるよ泰葉さん”」ニュッ
泰葉「あ、光ちゃん、お疲れ様」シャキーン
ほたる「ああ...泰葉ちゃんが...膝から」
裕美「多分今のはなかったコトにできてないと思うよ」
光「大丈夫!疲れてる時は休むのも大事だよ泰葉さん!」
千鶴「オススメのお店ってどこなの?」
光「えっと...場所がね...?」
??????
36:
泰葉「とまあ、こんなことがありまして」
P「南条さんオススメなんだ。そら楽しみだわ」
あ、もちろんグデーしてるところは伏せてあるよ?当たり前です、言うわけないよね?
P「じゃあ入ろうか」
泰葉「はい」
37:
【ステーキハウス?バリー・ザ・キッド】
店員「こちらのお席どうぞ」
泰葉「あ、はい。ありがとうございます」
席に座って店内を見渡す...何かいる...!あれは...マスク...ヒーロー...あっ
P「...あー、やっぱりか」
泰葉「...知ってました?」
P「来たことはないけど南条さんおすすめってあたりでそれ絡みかと思ってた」
泰葉「確かに」
P「まあ、こういうのもいいんじゃないか?」
泰葉「そうですね」
P「えっと...ビールと...」
泰葉「飲む気満々じゃないですか」
P「チョリソーあるじゃん、コレとビールとステーキと...」
うわ、完全に楽しむ気だこの人。デートっぽく...まあいっか
泰葉「えっと...牛すじとかありますね...サラダも欲しいかな...あ、セットあるんですね.」
P「...それでいくか?」
泰葉「そうですね...じゃあ...よし、大丈夫です」
P「じゃあ呼ぶか、ステーキちっちゃい方でいいな?」
38:
泰葉「そうですね。大きい方は多分無理です」
400gとか書いてあるからね。絶対無理だなって思いますね
P「じゃあすいませーん!」
店員「はーい」
P「えっと...まず生ビール中と烏龍茶で...チョリソーとバリーステーキ200gのほうのセットを2つお願いします」
店員「かしこまりました、焼き方はどうなさいますか?」
P「泰葉は?」
泰葉「...えっと」
ステーキの焼き方...どういうのがいいんだろうか?
P「生っぽいのがいい?それともガッツリ焼くかどっちがいいって話だから...」
泰葉「プロデューサーは?」
P「ミディアムレアだな」
泰葉「じゃあ私もそれで」
P「ミディアムレア2つでお願いします」
店員「かしこまりました。生ビールと烏龍茶はお先おもちしてよろしいでしょうか」
P「お願いします」
店員「少々お待ち下さい」
39:
泰葉「...なんというか、あれですね。流れるような注文でしたね。来たことあるんですか?」
P「いや?...俺言うほど特撮興味ないしなあ、初めてだよ?」
泰葉「それであの流れるような注文...これが...ひとり飯の熟練者...」
P「寂しいこと言わないでくれないか?」
泰葉「あ、ごめんなさい」
P「別にいいけどな、今日は泰葉がいるし」
泰葉「ちなみに」
P「ん?」
泰葉「楓さんとはいかないんですか?」
P「俺が潰されるのよ...いやまじで」
泰葉「ああ...」
好きだけどそこまでお酒強くないんだっけ......
P「うっかり変な事言わないようにしないと、それに」
泰葉「それに?」
P「アイドルと出かけるっていうのはそれなりに気を使うのよ。こっちはね」
泰葉「...そういうものですか?」
P「そういうものです」
......私のほうが気を遣わせないように出来ないかな、ダメかなやっぱり。
40:
店員「お待たせしました。烏龍茶とこちらビール。チョリソーととセットのサラダでございます」
P「ありがとうございます」
泰葉「ありがとうございます」
店員「ステーキはもう少々お待ち下さい、失礼いたします」
P「さて...泰葉」
泰葉「はい?」
P「乾杯」
泰葉「...乾杯」
グラスをこつんとあてる...うん...こういうのもロマンチックで...
P「ふーっやっぱりビールだわ...ん?どうした泰葉」
泰葉「もうちょっとロマンチックになりません?」
P「ここじゃ無理じゃねえかな...」
泰葉「確かに」
西部ウエスタンな雰囲気の店はロマンチックと言うより、カウボーイが樽のコップをガツンとぶつけ合ってそうだし...
P「まあ、そういうロマンチックなのは...そのうち行こうか、連れてってやるよ」
泰葉「本当ですか?」
P「おう、とりあえずアメリカン...メキシカン?を楽しもうぜチョリソーとサラダ食べよう」
泰葉「じゃあ失礼して、サラダいただきますね」
P「どうぞどうぞ...まあ俺も食うけど」
41:
サラダは先に食べる方なのだ。なんだろうこれ...赤い...もしかして辛いのかな?
シャキッ...あ、トマトかなこれ、甘辛な感じ...さっぱりしてる...美味しいなこれ。次はチョリソーいってみよう。
パキッ...カリッ...モグモグ...ちょっと辛い?かな、でも歯応えが良いソーセージがいい感じだ。あれ...案外辛いかも...烏龍茶烏龍茶......
P「どうよ?」
泰葉「......思ったより辛かったです」
P「そっか、俺も一つ...あーこれはビールだな」
泰葉「そんな感じですね」
P「なんか、姫川さん好きそう」
泰葉「あー......」
なんか納得してしまった。
こういうのでお酒のんだら美味しいのかな?っていうのはなんとなくわかる
うわ、幸せそうに飲んでる...私も大人になったら飲んでみようかな
泰葉「私が大人になったら飲ませてくれますか?」
P「全然いいぞ、色んな人誘って盛大にやるか?」
泰葉「二人がいいです...プロデューサーの行きつけの店で」
P「...ああ、わかった」
店員「お待たせしました。バリーステーキとライス並でございます。ご注文は以上でお揃いですか?」
P「ああ、後コーラと......烏龍茶でいいか?」
泰葉「あ、はい」
気がついたら烏龍茶がなかった。結構飲んでたみたいだ...思ったより辛かったか
P「あー自分で味付けするんか、海苔にロゴがはいってたなんかいいなこれ」
泰葉「そうですね...お醤油が良いんですかね?...海苔だし」
P「とりあえず食べようか...いただきます」
泰葉「いただきます」
42:
さてナイフをあててバターを溶かしてお肉を切って...カキコキ...こういうのってわくわくするよね...さて、一口。
...パクッ...モニュモニュ...うわ、美味しい。なんかこう...お肉!って全力で訴えてくる感じがする。
バターの塩気だけでも割と美味しいかも...
P「感想は?」
泰葉「すごい...お肉!って感じです」
P「同じ意見だな...うまいなこれ」
店員「お待たせしました。コーラと烏龍茶です」
P「あ、どうも」
泰葉「ありがとうございます」
店員「ごゆっくりどうぞ」
P「よし、食べるぞ」
泰葉「はい」
あ、あーんとか...できないな、同じだし、まあいいか。...好きな人と同じメニューを食べるというのも楽しいものだ。
海苔どうしようかな...巻いて食べてみるか......パクッ...モニュモニュ...なんか一気に和風になった。
ご飯を追いかけていこう...うん。美味しい。
味付けもおいてある調味料で自由に変えられる...なるほど、自由な店...自由な国なんだここは。
そうとわかればこちらに怖いものはない...自由に好きなようにお肉を堪能しよう...!
P「泰葉?...口に出さなくなったけど...今度は集中してるな、まあ幸せそうだからいいけど」
お肉、ごはん。お醤油ちょっとかけてまたお肉...付け合せのコーンが甘くて美味しい。これもアメリカンな感じがする
私は今アメリカにいある...よし...残りをやっつけよう...!
43:
泰葉「ごちそうさまでした」
P「ごちそうさまでした」
店員「こちらセットのコーヒーでございます」
あ、コーヒーがつくんだった、そう言えば書いてあった。
P「...最後までアメリカンだわ」ズズー
泰葉「そうですね」ズズー
P「しっかし...堪能したわ」
泰葉「はい、美味しくて楽しかったです」
P「...間違ってないな。出るか」
泰葉「はい」
???
44:
P「色々あったが楽しかったよ」
泰葉「はい、私も楽しかったです」
店をでて、夜の街を二人で歩く。
日が落ちるのが早くなり、冬の訪れを感じさせる寒さの中で......隣には好きな人。
まあ、まだ言える勇気はないけれど。今日みたいな日にはいつも大胆になれる気がする。よしここは...
泰葉「寒いんでくっついていいですか?」
これが、私のちょっとの冒険心。後輩に教えてもらった精神、
P「スキャンダルになるとうるさいからダメ」
泰葉「むー...」
でもこの人はやっぱり手強い。だったら...裾を掴むことにしようかな
P「泰葉?」
泰葉「これくらいなら平気でしょう?」
P「まあ泰葉がいいならいいけど」
泰葉「手とかつないじゃダメなんでしょ?」
P「まあな」
だったらゆっくり歩いていこう。二人の歩幅で。二人のペースで。それが、私の今なのだから。
P「帰ろうか」
泰葉「はい」
今日もいい一日だった...明日は何が起こるかな?そして...何を食べるのかな?
45:
終わりです。長々とありがとうございました。
次回何やるかは全く決まっておりませんが、多分報に行くと思います。
失礼いたします
元スレ
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1539664739/
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