P「嫁-1グランプリ…?」まゆ「開催ですよぉ♪」キラ-ンback

P「嫁-1グランプリ…?」まゆ「開催ですよぉ♪」キラ-ン


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0. 2018/10/08(月)21:13:34 ID:TgE
多分、6月の頭ごろに書いたSS。途中まで書いて放置してあったものを完成させました。夏は過ぎたけど問題ない。もう秋だけど問題ない。
2: ◆xdzsAQ.Z/3h2 2018/10/08(月)21:14:24 ID:TgE
(事務所)
ジ-ジ-! ジ-ジ-!
ミ-ンミンミンミンミンミミミ! ミミミ! ミ-ミミン!
P「もう6月か…あっついなぁ…」
P「梅雨も一瞬で終わったし。夏だよ夏。ウェルカムトゥ夏」クテ-
響子「もう。ダメですよプロデューサーさん。暑いからといってグダグダしているのは」プンスカ
P「アイスが食べたい」クテ-
響子「朝から3本食べてるじゃないですか!」
P「あと1本! あと1本だけ!」カッ!
響子「…」
響子「まったく…これが最後ですよ。はい。『しろくまバー』です」スッ
P「ありがとう。響子は優しいなぁ。いいお嫁さんになるなぁ」シャクシャク
響子「も、もうっ。褒めても駄目です! 不摂生は身体に毒なんですからね。知りませんよ♪」ニマニマ
P「もう1本」ゲプ-
響子「だ、駄目です! 駄目ですから! 私は持ってきませんよ!?」
P「…」ジ-
響子「いくら見つめられても! アイスは持ってきませんから!」
P「アイス…」ジ-
響子「断固たる意志を持ってお断りします! 絶対に持ってきません!!」カッ!
----------------------------------------------------------------------------
3: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:15:16 ID:TgE
(しばらくして)
P「あー…食べすぎた」ゲプ-
響子「…もうっ! 結局11本も食べてっ!」プンスカ
P「ちゃんと響子の作ったご飯も完食するから大丈夫だって?」
響子「そういうことじゃありません! このままだと太っちゃいますよ! 食べたら運動しましょう!」
P「また今度」クテ-
響子「もぉぉぉぉ!!!」プンスカ
杏「響子ちゃん。人間、ありのままが1番なんだよ」クテ-
響子「あ、杏ちゃん! いつから!?」
杏「最初から。実はこっそり3本のしろくまバーをもらっていたのさ」フフフ
P「いくら俺だって2桁もアイス食わないって」ハハハ
杏「そこまで食べたら飽きるよねー」ハハハ
響子「8本も11本も誤差ですよ! 誤差!」バ-ン!
4: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:16:10 ID:TgE
P「それは違うな。例えば、8人だと野球チームは出来ないが、11人いれば控えの選手までいる野球チームが完成する」
杏「そうだね。8人じゃサッカーチームにはならないけど11人いればサッカーチームが完成するもんね」
響子「え? 確かに…ってそれとこれとは違いますよ!!!」バ-ン!
杏「でも響子ちゃん。例えば、プロデューサーと結婚して子供を8人つくるとするでしょ?」
響子「け、結婚!? 子供!?」
杏「例えばの話、だからね? で、子供が8人いたとしたら誰かに紹介する時に『10人くらいです』とは言わないでしょ? 子供は8人。それ以上でもそれ以下でもないはずだよ」
響子「え、いや、それは、そうですが…」
P「ほら。数字は正確じゃないとダメだろ」
杏「うんうん。ないがしろにしちゃいけない部分もあるよね」
響子「そ、そうかもしれませんね…」
P「わかればいいんだ。ああ、話してたら喉乾いちゃったよ。しろくまバーもう1本食べたいな」
杏「杏もー」
響子「わかりました。ちょっと待っていてくださいね」
5: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:16:39 ID:TgE
響子「…」
響子「…って、やっぱりおかしいです! プロデューサーさんは言わずもがな、杏ちゃんの3本も大概多いですよ!?」バ-ン!
P「ちぃ。気付いてしまったか」
杏「響子ちゃん。杏はアイスを食べたいんだ…!」キリッ
響子「真剣な表情を浮かべても駄目です! 2人とも運動して摂取したカロリーを消費してください!!!」メッ!
P「食べたら眠くなってきた…」ウトウト
杏「杏もー…」ウトウト
響子「もぉぉぉっ! 話を聞いてください!」
6: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:17:33 ID:TgE
(しばらくして)
P「zzz…」
杏「zzz…」
響子「毛布をお腹にかけて、冷えすぎないようにクーラーの温度を設定して、と」
響子「ふふふ。これで完璧ですね♪ 2人ともぐっすり寝て…」
響子「…」
響子「はっ! いつの間にか安眠のお手伝いをしてしまいました!」ガ-ン!
響子「でも…いまさら起こすのも悪いですし…」
P「zzz…」
杏「zzz…」
響子「…」
響子「…」パシャリ
響子「(プロデューサーさんの寝顔写真…♪)」ニマニマ
7: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:18:17 ID:TgE
カチャ!
まゆ「見てましたよぉ!」バ-ン!
響子「ひ、ひゃあ!? ま、まゆさん!?」
まゆ「ふふふ。響子ちゃんもとんだ小悪党ですね…こっそりとプロデューサーさんの寝顔を撮るだなんて…恥ずかしいとは思わないんですかぁ♪」パシャパシャ
響子「まゆさんも撮ってるじゃないですか! この恥知らず!」カッ!
まゆ「はっ! つい…ではなく…こ、これは資料に使うものです!」アタフタ
響子「何の資料ですか」ジト-
まゆ「…」
まゆ「こほん。写真はさておき、です」
響子「誤魔化しましたね」
まゆ「響子ちゃんはプロデューサーさんの未来のお嫁さん候補として失格と言わざるを得ません!!」ババ-ン!
響子「!?」
まゆ「確かに響子ちゃんの家事スキルの高さはまゆも一目置いています…料理に洗濯、掃除の手際…おまけに歳下の子の面倒見まで良いときて…一見すれば隙がありません」
まゆ「だがしかし! です!」クワッ!
響子「な、何ですか」
8: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:19:09 ID:TgE
まゆ「家事スキルが高くともそれだけでは賢妻・良妻とは言えません! 家事が出来るだけ、仕事ができるだけ、親切なだけ、愛嬌があるだけ。エトセトラ、エトセトラ! 何か1つに秀でているだけでは駄目なのです! 良妻とはすなわち総合力なのです!!!」バ-ン!
響子「そ、総合力…!」
まゆ「つまり炊事洗濯掃除に加えて面倒見がよく、おまけに夫の体調まで考えることのできる優しさと厳しさを兼ね備えたまゆこそが妻にふさわしいということです!」フンス!
響子「…」
響子「は?」
まゆ「うふふ。なので響子ちゃんはそろそろ手を引くべきじゃないですかぁ♪」ゴゴゴゴ
響子「…まゆさんは冗談が上手ですね…喧嘩を売られているみたいなので買っちゃおうかな。なーんて♪」ゴゴゴゴ
まゆ「うふふふふふふふふ♪」ハイライトオフ
響子「あはははははははは♪」ハイライトオフ
P「…」
P「(あかん…狸寝入り決めとこ…)」
杏「2人とも。プロデューサー起きてるよ」
P「杏ゥ」
ズイッ
響子・まゆ「「白黒つけてくださいよ…プロデューサーさんはどちらを選ぶんですかぁ…?」」ゴゴゴゴ
P「」
イャァァァァァァァァァァ!
9: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:20:39 ID:TgE
(次の日)
未央「とゆーわけで! 第1回嫁-1グランプリの開幕だー! イェーイ! パチパチパチパチ?♪」パチパチパチパチ
柚「ふぅー! シャカシャカシャカシャカ?♪」シャンシャンシャンシャンシャン
P「あの」
未央「大会の趣旨はもちろん! プロデューサーの嫁に最もふさわしいアイドルを決めるものです!」
柚「参加者のみんなには様々なお題で競い合ってもらうよー♪」
未央「そしてトーナメント形式で最後まで残っていた人が優勝。プロデューサーのお嫁さんです」
P「おーい」
未央「それではまずは自己紹介から」
柚「いってみよ?♪」
P「そこの星と柑橘系ィ! 流れがおかしいだろォ!?」バ-ン
未央「その雑な呼び方傷付くなぁ」
柚「変な呼び方すると柚は泣くよ。いいのかい?」キリッ
P「勝手にお泣き。それよりこれは一体どういうことだ。あと拘束を解け。椅子にベルトで縛りつけて何のつもりだ」ギシギシ
10: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:21:24 ID:TgE
柚「プロデューサーサンはね。優勝商品なんだよ」
P「誰のための?」
柚「あちらの方々の中から誕生する優勝者のでございます♪」スッ
まゆ「…」ゴゴゴゴ
響子「…」ゴキゴキゴキ!
ありす「…」フンス!
凛「…」フ-ン
美波「…」ニタリ
夕美「…」ニコ-♪
文香「…」キラ-ン
美優「…」ハイライトオフ
奈緒「…」ソワソワソワ
P「そうそうたるメンツだ。助けてください。お願いします」ギシキシ
未央「ワクワクが止まらないね」
P「身体の震えが止まらないよ」ガクガクガク
11: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:22:33 ID:TgE
柚「でも。そもそも大会を開催しようって言ったのはプロデューサーサンなんだよ? 昨日のこと覚えてないの?」
P「え? そうなの? いや、響子とまゆの騒動に巻き込まれてからの記憶がないんだけど…目を覚ましたらこんなことになってる感じでさ」
未央「ほーほー。そいつは難儀ですな」
柚「でも昨日確かにプロデューサーサンは」
柚「『た、大会を開くから! 決着はそこで決めよう! な!? 今日のところは一旦お開きにしよう!』ってすごい必死な様子で命乞いしたんだよ。パンツ一丁になりながら。桃色のパンツ一丁になりなから」
P「全然記憶にないし…問題を先送りにしてるだけじゃないか…俺の馬鹿…」
未央「ま、事情が何であれ、1度言ったことはやり遂げないね」
杏「そーだ。そーだ」ムシャムシャ
P「杏ゥ。お前は観客席で『ポップコーン』をかじってんじゃねぇぇぇ!!」
杏「ふははは。高みの見物っていい気分だね」
柚「ちなみに杏チャンもエントリーしてあります」
杏「え?」
未央「では! エントリーしたみんなに抱負を聞いてみましょうー! まずはみゆみゆからどうぞー♪」
杏「え、ちょっと。待って?」
12: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:23:19 ID:TgE
【エントリーNo.1 三船美優】
美優「私は…存在が嫁です。ゆえに負ける理由がありません」ド-ン
未央「おーっと! これはいきなり哲学的! 理屈はまるでわからないが、とても力強い言葉だー!」
美優「ふふふ…待っていてください。あなた♪」ハイライトオフ
柚「というわけですが、何かコメントはありますか。プロデューサーサン?」
P「ぜひ健闘していただきたいですね。誰か助けてください」
柚「プロデューサーサンも美優サンの深い愛情に心を打たれているようです」
未央「うん。これは深く突っ込んだら負けな気がする! 続いてはかみやん!」
13: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:25:15 ID:TgE
【エントリーNo.2 神谷奈緒】
奈緒「べ、別に? ぷ、プロデューサーさんとの結婚とか興味あるとかじゃねーけど…い、一応参加するだけだからな! 念のため!」ソワソワ
柚「何が念のためなのかわからないー! これはツンデレだー!」
P「奈緒ー! 優勝してくれー! お前だけが唯一の良心だー!」
柚「おーっと! プロデューサーサンの熱い求婚だー!」
P「違うゥ」
奈緒「ぷ、プロデューサーさんからの求婚…!?」
P「違うゥ」
14: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:26:05 ID:TgE
【エントリーNo.3 新田美波】
美波「私が優勝したら『ハニー』と呼んでもらいたいです!」カッ!
【エントリーNo.4 相葉夕美】
夕美「私が優勝したら『ゆーみん』って呼んでもらいたいな♪」ニコ-
【エントリーNo.5 鷺沢文香】
文香「…私は優勝しても多くは望みません…ただ…『ふみふみ』と呼んで頂ければ…」キラ-ン
柚「さあ。浅ましくも可愛らしい欲望が続々と出てまいりました。いかがですか。プロデューサーサン」
P「うん。思っていたよりも大人しい要求で少し驚いーーー」
美波「…」グッ
夕美「…」カキカキ
文香「…」フフフ
P「いややっぱダメだ。信用ならない。あの清楚ども全員『婚姻届』やら『母子手帳』やら『結婚指輪』やらを用意してスタンバってるわ。優勝されたらもう後に引けなくなるやつだわ」
美波・夕美「「必ず優勝するよ!」」カッ!
文香「…」クワ-
15: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:27:03 ID:TgE
未央「さて。お次は我がニュージェネのクール担当! 渋谷凛さんです!」
【エントリーNo.6 渋谷凛】
凛「負けちゃったら最悪、愛人に立候補しようかな」
未央「これは最低の発言だァ」
凛「正妻にこだわる必要はないんだよ。だって最後は私を選んでくれるはずだもん」ハイライトオフ
未央「あ、この子も普通にダメなやつ」
16: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:27:45 ID:TgE
【エントリーNo.7 橘ありす】
ありす「現代日本社会において妻という存在は必ずしも家事や育児を器用にこなせることが求められるわけではありません。男女共同。互いに助け合う。それこそが理想的な形であると私は思います」キリッ
ありす「しかし、お嫁さんとして実用的なスキルを身につけておくに越したことはありません。日常生活はもちろんのこと、いざという時に役立つはずだからです」
柚「おー。ちゃんありちゃんは向上心が高いね」
ありす「当然です。橘です。すぐに橘ではなくなりますけど」フンスフンス!
17: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:28:14 ID:TgE
【エントリーNo.8 五十嵐響子】
響子「ぶっちぎりで優勝してみせます」ゴゴゴゴ
未央「おーっと! 何やらきょーちゃんの意気込みが熱い! 熱く燃え上がっております!」
【エントリーNo.9 佐久間まゆ】
まゆ「うふふ…まゆもぶっちぎりで優勝してみせますよぉ♪」ゴゴゴゴ
柚「おーっと! こちらも熱い! というより、響子チャンとまゆチャンが視線を合わせてバチバチと火花を散らしているー!」
響子「まゆちゃんには負けません…格の違いを教えてあげます♪」バチバチ
まゆ「うふふ。恥をかかないうちに尻尾を巻いて逃げた方がいいですよぉ♪」バチバチ
18: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:29:19 ID:TgE
【エントリーNo.10 双葉杏】
未央「そして! 大会のダークホース! 双葉杏ちゃんだー!」
杏「杏。帰っていいかな。やる気ないし」
柚「トーナメント制だと人数が偶数の方がやりやすいんだ。9人しか集まらなかったから人数合わせで参加してよ」
杏「ん。じゃあ飴ちょうだい」
未央「ほい」スッ
杏「よし。参加はするよ」パクリ
杏「(さっさと負けよう)」コロコロ
19: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:30:17 ID:TgE
未央「さて! 全員の紹介が終わったところで早第1回戦の種目を紹介します!」
柚「第1回戦はこちら!」
【お弁当作り】テテ-ン!
未央「ルールは簡単。1対1のお弁当作り対決で、より美味しく、美しいお弁当を作った方が勝利となります」
未央「審査員は私ときたみーとプロデューサーの3人。判定の札を一斉に上げて多数決によって勝者を決めます」
P「縛られてて手が使えないんだけど」ギシギシ
柚「柚に代わりに札上げるよ。判定前にこっそり教えて」
P「はい」
柚「容器や道具、食材はすでに準備してあります。みなさんこぞって美味しいお弁当を作ってください。制限時間は1時間。みなさん。
準備はよろしいでしょうか!」
一同「「「はーい」」」
未央「それでは…スタート!」ピ-!
一同「「「わー!」」」ドタドタドタ
未央「どう? プロデューサー? アイドルたちが自分のために愛妻弁当を作ってくれてる気分は」
P「胸がいっぱいだよ」
柚「嬉しさで?」
P「不安で」
ありす「新鮮ないちごは確保しました!」ババ-ン!
凛「あ、もしもし。志希? 悪いけど急ぎで薬持ってきてくれるかな?」
美優「一撃で落とす食材はありませんかね…」ハイライトオフ
P「嫌ァァァ」
20: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:31:26 ID:TgE
(1時間後)
【トーナメント組み合わせ】テテ-ン
新田美波 対 佐久間まゆ
三船美優 対 五十嵐響子
鷺沢文香 対 神谷奈緒
相葉夕美 対 渋谷凛
橘ありす 対 双葉杏
21: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:31:58 ID:TgE
【第1試合】新田美波 対 佐久間まゆ
まゆ「完成しました! 愛妻弁当です!」スッ
【まゆ弁当】テ-ン!
美波「受けて立つわ! こっちも愛妻弁当よ!」スッ
【美波弁当】テ-ン!
未央「ほほー! 第1試合からレベルが高い! どっちも色鮮やかでバランスの取れたメニュー。お手本みたいだね♪」
柚「うんうん。どっちも美味しそう。やっぱりお弁当はこうじゃなきゃね♪」
P「お弁当は美味しそうだなぁ」
まゆ「ではプロデューサーさん。試食をどうぞ♪」
美波「私のもお願いします」
P「手が使えないから柚、食べさせて」
柚「了解。まずはまゆチャンのからね。あーん♪」
P「あーん…」パクッ
モグモグモグ
P「んまっ」
柚「ほーい。じゃあ次はハンバーグ。あーん♪」
P「あーん…」パクッ
柚「どう?」
P「美味しい」モグモグ
柚「えへへ♪」
美波「なんで柚ちゃんがイチャついてるの!?」ガ-ン
まゆ「どうして柚ちゃんがイチャついているんですか!」ガ-ン
ニュッ
響子「柚ちゃんが食べさせることに不満なら代わりに私が…♪」ニコ-
まゆ「絵心ない芸人さんは引っ込んでいてくださいねぇ。背に腹はかえられません…柚ちゃんお願いします」
22: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:32:29 ID:TgE
柚「合点。次は美波チャンのお弁当だよ♪」
P「うん。柚。弁当は美味しいんだけど何も全部食べさせなくても」
柚「残すともったいナイ。1/2はアタシと未央チャンで食べてるんだし。残りは頑張って♪」
P「いやまだ9人分残って」
柚「あーん♪」
P「聞く耳を持ってくれちくしょう。あーん…」パクッ
P「あ、美味い」モグモグ
23: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:33:21 ID:TgE
(しばらくして)
【結果】
P「…」サッ
未央「…」サッ
柚「…」サッ
【まゆ 2 対 1 美波】テテ-ン
未央「というわけで第1試合はままゆの勝利?。おめでとうございます♪」
まゆ「うふふ。当然です♪」フンッ
美波「プロデューサーさん。札を私に上げなかったことを後で後悔させますから」ハイライトオフ
P「き、僅差だから! どっちも美味しかったから!」
まゆ「でもまゆを選んでくれましたねぇ。これが結果ですよ。美波さん」
美波「うわぁぁぁん! 拗ねてやる! 拗ねてやるー!」シクシクシク
未央「あ、走って行っちゃった…」
24: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:33:59 ID:TgE
【第2試合】三船美優 対 五十嵐響子
【結果】
P「…」サッ
未央「…」サッ
柚「…」サッ
【美優 0 対 3 響子】テテ-ン
響子「♪」ドヤッ!
美優「…」
P「あ、あの。美優さんこれはですね」
美優「…」ピトリ
P「ほ、頬に手を当てて何を」
美優「今夜はじっくり話し合いましょう。寝ずに。詳しく。お互いに納得するまで…」ハイライトオフ
P「」
25: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:34:48 ID:TgE
【第3試合】鷺沢文香 対 神谷奈緒
文香「料理は不得手ですが…愛情を込めて作れば想いは必ず伝わるはずです…料理も言葉も同じ…表現の形は人それぞれであり…形は重要ではないのです」キラ-ン
P「言葉って1番誤解を招くものじゃないの」
文香「ええい…嫁の言葉に突っ込むのは野暮というものですよ…」ペイッ
P「あの嫁候補、大根の皮を投げてきたんだけど!」
未央「ていうか、ふみふみ。そのお弁当…」
文香「ふふふ…待ちきれませんか…さぁ、冷めないうちにどうぞ♪」スッ
【おでん】テッテレ-!
柚「これお弁当じゃないよ!?」ガ-ン!
P「せめて弁当箱に詰めよう!?」ガ-ン!
文香「むぅ…注文が多いプロデューサーさんですね…文句は食べてからです…」スッ
P「いやだってそもそもコンセプトから違って…熱いっ。口に熱々の卵を押し込まないで。あちちちちち。熱ァ」ハフハフ
26: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:35:30 ID:TgE
奈緒「…」ソワソワ
未央「ほほう。かみやん。プロデューサーにお弁当を食べてもらうのが待ちきれないといった様子ですな」
奈緒「は、はぁ!? そ、そんなわけないだろ!? ただ」
未央「ただ?」
未央「…ただ、せっかく作ったのに他の人のお弁当を食べ過ぎてあたしのを食べてもらえなかったらって…ち、ちょっと思っただけだよ」
柚「あらあら。うふふ。何この甘酸っぱい感じ」
未央「うんうん。応援したくなるよね」
P「あー、熱かった…」ヒリヒリ
柚「と言いながら完食してるね。プロデューサーサン」
P「味は普通に美味しかったしな。じゃあ、次。奈緒の弁当だな」
奈緒「い、嫌なら食わなくていいけど…」
【のり弁】テテ-ン♪
柚「海苔がハートだね」
未央「海苔がハートですな」
27: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:36:14 ID:TgE
P「美味しそう。柚、食べさせて」ア-ン
柚「いやここは奈緒チャンに食べさせてもらおう」
奈緒「は、はぁ!? なんであたしなんだよ!?」ビクッ!
未央「まーまーいいから。ほら、プロデューサーが待ってるよ♪」
P「あーん」
奈緒「…」
奈緒「ったくもう…し、仕方がないから食べさせてやるよ♪」ニマニマ
柚「わあ。すごい笑顔」
奈緒「ほら」スッ
P「うん。ありがと」パクッ
P「そして美味しい」モグモグ
奈緒「そ、そうか? えへへ…///」ニマニマ
未央「報われてほしいなぁ」
柚「ですなぁ」
文香「…」クワ-
29: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:36:55 ID:TgE
(しばらくして)
【結果】
P「…」サッ
未央「…」サッ
柚「…」サッ
【文香 0 対 3 奈緒】テテ-ン
奈緒「よっしゃあっ♪」グッ!
文香「な、なんですと…!」ガ-ン!
未央「ふみふみはまずお弁当を作ろうよ」
文香「…」プルプルプル
柚「おめでとう奈緒チャン。結婚が一歩近づいたね♪」
奈緒「い、いや、け、けけけ結婚なんて興味ないけどな!」
柚「でもプロデューサーサンは奈緒チャンに優勝してもらいたがってたよ?」
P「うん。(問題児だらけの中の唯一の良心なので)優勝目指してほしい」
奈緒「!?」カァァァァァァ///
文香「(この恨み…必ず晴らします…)」クワ-
30: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:38:14 ID:TgE
【第4試合】相葉夕美 対 渋谷凛
夕美「はい。プロデューサーさんのためのお弁当だよ♪」ニコ-
【サンドイッチ弁当】テテ-ン
P「あ、うまそう」
柚「ほほう。色使いもキレーだね♪」
未央「うーん。これはお嫁に欲しい!」
夕美「えへへへへ。食べて、食べて♪」グイ-
P「ちょ。口に押し込むのが早い…けど美味しい」モグモグ
未央「うん。サンドイッチだ」モグモグ
柚「テリヤキチキンマヨとか反則的な美味しさだよね」モグモグ
凛「ふーん。好評みたいだね。でも、私のお弁当も負けてないから」コトリ
【カレー】テテ-ン!
P「弁当作れっつってんだろうがァ!」
31: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:38:48 ID:TgE
柚「うん。でもお弁当に拘らなければ美味しそうだよ」
未央「しぶりんは地味にカレー作るの上手いんだよね」
凛「もっと褒めて。もっとプロデューサーに私のいいところをアピールして。良妻間違いなしだって根回しして」
未央「目の前にいるんだから自分でしなよ」
凛「結婚しよう!」バ-ン!
P「断る」
未央「アピールが雑ゥ」
P「…もはやお弁当じゃないけど味は確認しないとな。食べさせて」ア-ン
凛「うん。でもこれ実はまだ完成してないんだ」
P「ん?」
32: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:39:50 ID:TgE
凛「まずは志希にもらった惚れ薬。それから私だけを見るようになる催眠薬と理性を少しだけ吹っ飛ばす薬。15歳のクール系アイドルにしか目が向かなくなるようになる薬に加えて、花の香りが大好きになる薬。まだこれだけじゃ心細いかな。もっと絞り込もう」
凛「渋谷っていう苗字に固執するようになって、凛って名前が大好きになる薬。黒髪ロングが好きになる薬。他の人が目に入らなくなるようになる薬。浮気防止薬もたっぷり加えて…と」サラサラサラサラサラサラサラサラサラサラ
P「あの」
凛「あ、福神漬けが足りなかったね」スッ
P「いやそこじゃなくて」
凛「完成。さあ、どうぞ」コトリ
【薬入りカレー】ジャ-ン!
P「どうぞじゃねぇぇぇぇ! 薬! 薬の分量! カレーより明らかに白い粉の方が多いだろうがァ! なんだこの『粉チーズ』をかけまくったみたいなカレーは!?」
凛「天にも昇る気持ちになれるよ」
P「食うかこんなもん!」
33: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:40:38 ID:TgE
凛「プロデューサー、もしかして薬だからって味に不安があるの? 大丈夫。志希に頼んで『旨み成分』を配合した調味料みたいな薬になってるから」
P「味が問題なんじゃない。薬なのが問題なんだよ」
未央「すんすん…見た目はともかく、匂いはむしろ美味しそうだね…一応、味見していい?」
凛「いいよ」
未央「ん」パクッ
柚「だ、大丈夫なの?」
未央「…うん、普通に美味しいよ。このカレー。薬の白い部分がホントに調味料になってるからカレーの味と調和…グァァァァァァッ!!!!」
P「未央ォォォォォォォォ」
柚「未央チャァァァァァン」
ボ-ン!!
未央「…」ハイライトオフ
未央「シブリン…スキ…アイシテル…」ガシッ
凛「ごめん。私の本命はプロデューサーだけだから」
未央「カマワナイヨ…」ガシ-
P「未央ォォォォォ」
34: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:41:23 ID:TgE
(しばらくして)
【結果】
P「…」サッ
未央「…」サッ
柚「…」サッ
【夕美 2 対 1 凛】テテ-ン
夕美「わーい♪」ニコ-
凛「どうしてさ!」バ-ン!
P「どうしてもこうしてもないよ。そもそもがお弁当じゃないもの。改めて薬無しのカレーを食べて美味しいと思ったけど、お弁当じゃないもの」
柚「カレーの味は美味しい。本当に美味しい。でもお弁当じゃないもん」
凛「お弁当に詰めたら勝ってたかな」
柚「柚は夕美サン派」
P「俺も。お弁当にカレーはキツイわ」
凛「2人ともひどいよ!」ガ-ン!
夕美「これが正妻パワーかな♪」フフン
凛「花は黙っててよ」キッ
夕美「ひどい! 凛ちゃんだって花なのに!」ガ-ン!
未央「しぶりん…って、はっ! しぶりんに抱きついて私は何を!」ハッ
凛「未央。抱きつかないで暑苦しいから」
未央「…途中から記憶がないんだけどどっちが勝ったの?」
凛「言いたくない…」シュ-ン
35: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:42:15 ID:TgE
【第5試合】双葉杏 対 橘ありす
P「…ついに来てしまったか」ズ-ン
柚「ついに来てしまったね」ズ-ン
未央「2人ともほらほら笑顔。奇跡があるかもしれないじゃない」
ありす「そうです。私のいちご料理は日々進化しているのです」フンス
P「もう嫌な予感しかしない」
柚「ミートゥー」
杏「まあまあ。キミたち待ちたまへ。ありすの料理が楽しみなのはわかるけど、その前に杏のお弁当があるんだよ」フフフフ
未央「お、いつになくやる気だね。杏ちゃん」
杏「まーね。とくとみよ!」スッ
【お弁当箱】テ-ン!
柚「すごいデコってるね。このお弁当箱」
杏「きらりに借りたやつだからね」
P「よし。中身は、と」パカッ
【よっちゃんイカ】ジャ-ン!!
P「…」
P「…」スゥゥゥゥゥゥ...!
P「よっちゃんじゃねーかァ!!!」バ-ン!!
杏「溜めたなぁ」
36: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:42:53 ID:TgE
柚「清々しいほどの手抜きだね」
未央「これは夫泣かせのお弁当だよ」
杏「ごめん。ダーリン。今日の朝忙しくてさ。『白米のスペース』に500円挟んでおいたから、それで適当に何か買って食べてよ」
P「あ、ホントだ。ありがと…ていうかそうじゃない! 趣旨通りお弁当用意しろっつってんの!」バ-ン!
杏「めんどくさい。近所のコンビニまで歩いて買いに行ったら労力を褒めてよ」クテ-
P「いやいや。コンビニまで言ったならせめて弁当買ってこいよ」モグモグ
柚「あ、プロデューサーサンずるい。柚にもよっちゃん分けてよ」スッ
未央「私も私も」スッ
P「はいはい」
夕美「あーん♪」ア-
P「はい」スッ
夕美「なんで手渡しなの…」シュ-ン
P「拗ねるなよ。ほら柔らかいところあげるから」
夕美「うん♪」モグモグ
柚「ちょろい」
未央「(ゆーみんが急に出てきたことには突っ込まないのね)」
37: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:43:34 ID:TgE
ありす「さて。いよいよ真打ち登場です」フンス
P「自分で言う?」
柚「イヤー。タノシミダナァ」
未央「棒読みだぁ」
P「いやまて柚。これはまさかのいちご抜きのお弁当が出てくるパターンだぞ」
柚「本当?」
P「本当だとも。希望はあるさ」
ありす「何をごちゃごちゃ言っているんですか。私のお弁当はこちらです」スッ
【いちごパスタ弁当】テテ-ン!
P「」
柚「」
未央「…あはは。桃色だ」
ありす「ふふふ。今回はお弁当ということなので保存性を高めるために少量のわさびを加えてあります。もちろん辛味を感じない程度ですので安心してください♪」
P「柚…」
柚「うん…覚悟を決めよう」
未央「そ、それでは試食を…」
ありす「どうぞ。自信作です」フンスフンス
3人「「「…いただきます」」」パクッ
3人「」
38: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:44:48 ID:TgE
(しばらくして)
【結果】
P「…」サッ
未央「…」サッ
柚「…」サッ
【杏 2 対 1 ありす】テテ-ン
ありす「どうしてですか!?」ガ-ン!
未央「い、いやぁ…あはは…ちょっと私には合わなかったかなー、なんて。ほら、私ってお弁当はご飯派だし?」
柚「柚はありすチャンに挙げました」キリッ
柚「(まぁ…味はともかくよっちゃんイカよりは評価してあげたいよね)」
39: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:45:13 ID:TgE
P「お、俺は…その…」オロオロ
ありす「どうしてよっちゃんイカに負けなければいけないのですか…」クスン
柚「あーあ。ひどいナー。プロデューサーサン」
P「…」エ-ト
P「…そ、そうだ! ありす! あ、ありすに札を挙げなかったのは、ありすにより美味しいいちごパスタを作ってもらいたいからなんだよ!」
ありす「…より美味しい?」
P「そうそう。今回はわさび入りだったから少しだけいつものより味が落ちていたんだ。それがもったいないと思ったから、厳しめに評価したんだよ。もし、ここで美味しいって言ったらありすはもう改良しなくなっちゃうだろ?」
ありす「…」
ありす「それはつまり…今後も私のいちごパスタお弁当作りの試食をして、改良に付き合ってくれるということですか?」
P「!?」
ありす「…」ジ-
P「…」
P「…はい」
ありす「…なら許してあげます。毎日、作りますから試食してくださいね♪」ニコ-
P「ひぐぅ」
杏「…勝っちゃったんだけど」
未央「相手がよかったね。杏ちゃんは」
40: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:45:44 ID:TgE
(しばらくして)
未央「さて! 激戦を制して第2回戦に上がったのはこちらの5人だー!」
【第1回戦勝者】テ-ン!
佐久間まゆ
五十嵐響子
双葉杏
相葉夕美
神谷奈緒
柚「これは優勝がわからないね」
未央「だね。ちなみにきたみーは誰推し?」
柚「柚はやっぱり奈緒チャンカナー。あの健気さは応援したくなっちゃうね。未央チャンは?」
未央「ほほう。私はゆーみん。清楚組でいつもひとくくりにされてるけど1番毒っ気はないし。プロデューサーは?」
P「優勝しても何も起こらずにお開きにしてくれそうな子がいいなぁ。奈緒か杏」
杏「任せろぉー」クテ-ン
P「ちっとはやる気を出してくれい」
41: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:46:15 ID:TgE
まゆ「…必ずプロデューサーさんと結婚です!」グッ
響子「私こそNo. 1です」メラメラメラ
夕美「頑張るよ♪」ニコ-
奈緒「(ほ、本当に優勝したらプロデューサーさんと…!)」ソワソワ
杏「早く帰りたい」クテ-
未央「それでは第2回戦! お題を発表します!」
響子「(お掃除や洗濯ならまず負けませんね…)」
まゆ「(プロデューサーさんに関するクイズとか出ないかしら…)」
柚「お題は…こちらだー!」
【ゲーム対決】テ-ン!
一同「「「…」」」
一同「「「はい?」」」
P「なにこのお題」
柚「2か月くらい前にプロデューサーサンと話してた時のことを思い出したんだよ。柚が『結婚するならどういう子がいいカナ?』って聞いたら、プロデューサーサンは『それなりにゲームに付き合ってくれる子』って答えたんだよね」
P「あー。そんなこと言ったなぁ」
未央「最近、きたみーがゲームを一生懸命練習してたのはもしかしてそれと関係ある?」
柚「ナ、ナンノコトナイヨ」
響子・まゆ「「柚ちゃんも敵なのかしら…」」ハイライトオフ
柚「ち、違う! 違うゥ!」ブンブンブンブン!
42: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:46:47 ID:TgE
未央「さて。それはさておきルールを説明をしましょう。これから皆さんには1対1の対戦ゲームで競ってもらいます。そして勝者のみが次の決勝ラウンド進出です」
杏「ちょいまち。人数5人いるけど?」
柚「杏チャンは柚と対戦。負けたら終わりだね」
杏「りょうかーい」
杏「(よし。さっさと負けよう)」
未央「ちなみにきょーちゃん。自信のほどはいかがですかな♪」
響子「ゲームには正直、自信があるとは言えませんが、これもお嫁さんになるための試練です! 全力で望みます!」カッ!
未央「熱意がすごい! これは手強そうだ! まゆゆはどう?」
まゆ「ふふふ。まゆもゲームはあんまりしませんけど…プロデューサーさんのために絶対勝ちます♪」グッ!
未央「うーん。こちらもやる気十分! ゆーみんはどうかな」
夕美「私! 自信あるよ! 時々、美波ちゃんと文香さんとプロデューサーさんと4人で『マリオパーティ』やってるもん!」バ-ン!
未央「今回のゲームは全部『2人対戦』だから役立つかは微妙だね…」
夕美「え?」
43: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:47:27 ID:TgE
未央「続いてはかみやん♪」
奈緒「ゲームは結構自信あるんだ。よく菜々さんたちと『64』とか『プレステ』で対戦してるからな」
柚「好きなゲームは?」
奈緒「対戦ゲーじゃないけど『クラッシュバンディクー』。菜々さんのオススメ」
P「安部ェ。年代を隠せェ」
44: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:48:13 ID:TgE
菜々「くちゅんっ! うぅ…誰かに噂されてますね…」ズズッ
紗南「大丈夫?」
菜々「ええ。それより『ウェーブレース』の続きやりましょう♪」ニコリ
紗南「よしきた!」
45: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:48:59 ID:TgE
未央「最後は杏ちゃん。どうぞー♪」
杏「どんなゲームでもどーんとこい」ダラ-
柚「やる気はあんまりない?」
杏「どーかなー」ダラ-
柚「ふふん。ならば事務所No. 1のゲーマーの座は柚が頂こうカナ♪」
杏「…!」
46: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:50:23 ID:TgE
未央「さて! それでは第1試合始めましょう!」
【第1試合】神谷奈緒 対 相葉夕美
奈緒「よし! 勝つぞ!」
夕美「ふふん。負けないよ♪」
未央「では、対戦してもらうゲームはこれだー!」
【大乱闘スマッシュブラザーズDX】テテ-ン!
杏「いいチョイス。定番ゲーだね」
47: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:51:17 ID:TgE
【大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ】
初代64の副題は「任天堂オールスター」。その名の通り任天堂の看板キャラクターたちを操作して行う格闘ゲーム。
普通の格闘ゲームと異なるのはいくらダメージを食らっても勝利にも敗北にもならないこと。ステージの外に相手を吹っ飛ばすことで初めて「アウト」になる。
使用可能キャラクターは作品を経るごとに増加しており、ソニック・ザ・ヘッジホッグやクラウド(FF)など任天堂以外の人気キャラクターもゲスト参戦するようになっている。バンジョーとカズーイの参戦はまだか。
「自分の知っているキャラクター」を選びやすいこと。操作性が直感的に理解しやすいことから、格ゲーにしては初心者参入のハードルは低め。
あまり注目されないがBGMの収録数やステージの総数。おまけのキャラクター解説などを含めて「これ6000円でいいの?」と思わずにはいられないほどクオリティがある。
11月にはSwitchの最新作が発売予定。
48: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:51:54 ID:TgE
柚「ねえ。ゲームキューブって古くない? 最新のじゃダメなの?」
杏「ゲームバランスはDXが1番完成されてるんだよ。まー、WiiのもWiiUのも杏は好きだけど」
P「64のもいいよな」
杏「わかる。空中回避出来ないけど駆け引きが熱いよね」
P「あの頃のネスとカービィは強かったなぁ…」
杏「フォックスとピカチュウは毎回安定して強いのにね。杏もネスの浮遊感が好きだから強化して欲しいよ」
P「横スマッシュの威力を高めて欲しいよな。後ろ投げフィニッシュだけだと決め手の幅が狭いし」
未央「はいはい。2人で盛り上がってないで、そろそろ始めるよー」
奈緒「(スマブラか…ゲームキューブのはやったことないけど、64でちょっとは操作がわかってるぞ)」
夕美「(…このゲームやったことないや)」
柚「えー、ではでは。対戦ステージは終点。ストックは3。アイテムはすべて有りで」
奈緒「よし。アタシはネスでいくぞ!」ネェス!
夕美「え、えーと。じゃあ私は…ピーチ姫で!」ピ-チ!
未央「2人とも選んだね。それでは第1試合開始ー!」
ピコン!
ワ-ワ-!
49: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:52:56 ID:TgE
紗南「…誰かがゲーム絡みの話題ですごく盛り上がってる気がする」ピ-ン
菜々「第六感ですか」
紗南「あ、うん。ごめん。何でもない。それより今度は『カスタムロボ』やらない?」
菜々「いいですねぇ♪」
50: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:53:37 ID:TgE
(しばらくして)
テ-テレ-テテ-レレ-♪
テ-レレ-レ-レ-♪
オ-ケ-
ネスWIN!
奈緒「よっしゃ!」グッ!
夕美「…負けちゃった」シュ-ン
柚「選ばれたゲームが悪かったね」
杏「スマブラは初心者に優しくないのが欠点だよねー。しかもタイマンだと実力差がモロに出ちゃうし」
P「ハマればいつまでもやり込めるゲームなんだけどね」
夕美「んむぅ…悔しい…プロデューサーさん! 今度一緒に特訓してよ!」カッ!
P「いいよ。それくらいなら」
夕美「本当! やった!」ニコ-♪
奈緒「夕美さん。アタシともまたやろうな」
夕美「うん。もちろん♪」
未央「微笑ましい光景だね」
柚「だね。ゲームって本来こういう和やかな雰囲気になるものなんだよ」
未央「だね」チラリ
響子「…まゆさん。どんなゲームでもたたき潰してあげますよ♪」ゴゴゴゴ
まゆ「うふふ。こちらこそ完膚なきまでにひねり潰して差し上げますねぇ♪」ゴゴゴゴ
柚「…こっちはコワイヨ」
51: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:53:58 ID:TgE
(しばらくして)
【第2試合】佐久間まゆ 対 五十嵐響子
まゆ「…」ゴゴゴゴ
響子「…」ゴゴゴゴ
未央「えー、どちらも有力優勝候補。事実上の決勝のような色を出しております。どちらが有利と見ますか? 喜多見さん?」
柚「難しいですね。どちらも家庭的なスキルに隙はありませんが、ゲームとなると途端にポンコツになる気がしますので」
未央「なるほど。プロデューサーさん。この闘いの行方はどうなるとお思いでしょうか?」
P「予想出来ないですね。ただ、できれば楽しんでゲームをプレイしてもらえたら、と」
未央「ありがとうございます。えー、どちらが勝っても恨みっこなし。いいゲームをしてもらいたいですね。それでは対戦ゲームの発表をします!」
柚「今回は…こちら!」
【ポッ拳】テテ-ン!
未央「おーっと! これは最新のSwitch版だー!」
52: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:54:30 ID:TgE
【ポッ拳】
世界的人気RPG「ポケットモンスター」の外伝的立ち位置の格闘ゲーム。ポケモンを操作して相手の体力を先にゼロすれば勝利。ピカチュウやルカリオのような看板ポケモンから、シャンデラやスイクンなどおよそ格ゲーには不向きのような造形のポケモンまで参戦している。
53: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:55:01 ID:TgE
まゆ「ふふふ。よくわかりませんけど、負けませんよ♪」
響子「私こそ! えーと…ところでSwitchのコントローラーってどれですか?」キョロキョロ
P「この赤いのと青いのだよ。これをコントローラーの型に装着して、と」カチン
響子「すごい!」
まゆ「ゲーム機も進化しているんですねぇ」
杏「杏は未だにゲームキューブのコントローラーが最強だと思ってるけど」
未央「わかる。スマブラやる時は必須だよね」
P「ゲームキューブ本体はやっすいのにコントローラーは未だに結構なお値段するからなぁ」
まゆ「あの」
響子「そろそろ始めません?」
未央「あ、ごめん。それではポケモンを選んでください」
54: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:55:32 ID:TgE
まゆ「では、まゆはピカチュウちゃんを♪」ピッ
響子「私はピカチュウを…って被っちゃいました!」ガ-ン!
P「まあまあ。いいよ」
杏「メインポケモンとサポートポケモンも選んでね」
まゆ「杏ちゃんのオススメは何ですかぁ」
杏「ジラーチとエルフーン」
まゆ「じゃあそれで♪」ピッ
響子「あ、ずるいですよ! 私も同じ子たちで!」ピッ!
柚「結局、全部同じだね」
杏「まあこれなら後で揉めないだろうし。かえっていいんじゃないかな」
未央「うんうん。それでは張り切っていきましょう! 対戦お願いします♪」
まゆ「(響子ちゃんには絶対負けません…!)」メラメラメラ
響子「(まゆさんには絶対勝ちます…!)」メラメラメラ
55: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:55:59 ID:TgE
(しばらくして)
まゆ「え、えいっ。ふっ、ほっ」ワチャワチャ
響子「わっ、ほっ、え、えいっ」ワチャワチャ
柚「2人ともコントローラーの動きに合わせて身体が動いてる…」
未央「新鮮な光景ですなー」
P「あ、でもそろそろ」
響子「えい! でんきショックです!」
KO!!
まゆ「あ!!!」ガ-ン!
未央「決まったー!」
柚「勝者は…響子チャンです♪」
響子「やりましたー♪」グッ!
まゆ「そん…な…まゆが…」ガクッ!
響子「…」
響子「顔を上げてください。まゆさん」スッ
まゆ「…響子ちゃん」
響子「いいゲームでした。今回は私が勝ちましたけど、またやりましょう。楽しかったですよ」
まゆ「…」
まゆ「…そうですね♪」
ガシッ!
P「おお。握手」
未央「うんうん。これぞ友情だね」
柚「柚。感動したよ」
56: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:56:32 ID:TgE
響子「でも、これでプロデューサーさんのお嫁さんにふさわしいのは私だって証明されましたね…♪」ハイライトオフ
まゆ「うふふふふ。このまままゆが結婚を認めるとでも思っているのですかぁ…♪」ハイライトオフ
2人「「…」」メリメリメリメリメリ
柚「ヒィ。やっぱり怖いィ」
57: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:57:29 ID:TgE
【第3試合】喜多見柚 対 双葉杏
柚「さて、柚の出番だね♪」ニコ-
杏「お手柔らかにー」
柚「あ、ちなみに柚が勝った場合、柚も決勝進出です」
まゆ「ずるくないですか! それ!?」ガ-ン!
柚「はて? なんのことやら」
柚「(んふふ♪ これで1試合少なくて済むから決勝戦に進出しやすくなるって寸法だよ。しかも相手はやる気のない杏チャン…)」
柚「(みんなには申し訳ないけど…プロデューサーさんのお嫁さんの座はもらった♪)」キラ-ン
夕美「私わかるよ。あれは浅ましいことを考えている顔だ」
杏「そうなの?」
夕美「間違いないね!」
未央「それでは対戦ゲームの発表。今回2人に対戦してもらうのは『ぷよぷよ』だね」
【ぷよぷよ】テテ-ン!
杏「…」ゴキゴキ
柚「(よーし…何度かやったことあるやつだ。これなら杏チャンにも勝てる…♪)」
未央「それでは対戦スタート♪」
58: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:58:58 ID:TgE
(3分後)
バタンキュ-
柚「」
杏「ま、ゲームでは負けられないよね」
P「強っ」
未央「相手が悪すぎたね。きたみー」
柚「」シクシクシク
59: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)21:59:59 ID:TgE
(しばらくして)
未央「さて! 熱戦を制して決勝に上がってきたのはこちらの3人だー!」
【決勝戦進出者】テ-ン!
五十嵐響子
神谷奈緒
双葉杏
柚「…はい。ここでインタビュー始めます」シュ-ン
未央「ほらほら。きたみー負けちゃったからって落ち込まないの」
P「つーか何で落ち込んでんのよ。数合わせで出ただけなのに」
柚「むーっ!」ペチン!
P「痛い! 何をする!」
柚「ふん! それじゃあインタビュー!まずは響子ちゃんからお願いします!」プンスカ
響子「ええ。ここまできたら目指すは優勝のみです。幸せな家庭を築いてみせます♪」
未央「ありがとうございます。ぜひ幸せになって頂きたいですね」
P「結婚するとまでは言ってないんだけど」
60: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:01:07 ID:TgE
柚「続きまして奈緒チャン。どーぞ」
奈緒「え、えーと…その、アタシは響子みたいに家事ができるわけじゃないけど…それでも、絶対負けないからな!」カッ!
未央「相手は強敵だよ。頑張ってね」
奈緒「おう!」
柚「最後は杏チャン。お願いします」
杏「やってやんよぉ」クテ-ン
未央「ご覧の通りやる気に満ちております」
P 「せめて立ち上がってインタビューを受けなさいな」
杏「めんどい」ダラ-
柚「ちくしょう。ゲーム前に賄賂の飴でもあげて万全を期すべきだったカナ」
未央「普通に不正でしょうが」
柚「ふーんだ」プイ-
61: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:01:55 ID:TgE
未央「ま、いっか。それでは決勝戦のお題を発表します! 皆さんに挑んでもらうのはこちらだ!」
【我慢対決】テテ-ン!
響子「我慢対決…?」
奈緒「い、痛いのとか嫌だぞ?」
杏「寒い暑い眠い苦しいくすぐったい系も一切合切即却下。杏は迷わず降参します」
未央「そういうのとはちょっと違うんだよねー。趣旨の前にルール説明。負けの条件はシンプルで『声を出したら負け』だよ。最後まで残っていた人が勝ちです」
P「ドッキリでも仕掛けるの?」
未央「ううん。プロデューサーに協力してもらいたいんだ。この台本どーぞ」スッ
P「ナニコレ」
未央「これを読んで」
P「…」ペラペラペラ
P「えーと、つまりこの台詞を言って、あの子たちがどれだけスルーを決められるのかってこと?」
未央「イエス」
P「…それくらいならいいけどさ、無言でいればいいわけだし、決着つかないんじゃない?」
未央「物は試しだよ。さあ、始めようか」
62: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:02:57 ID:TgE
(しばらくして)
未央「先ほども説明した通り! 声を出した瞬間に負けが決まります! プロデューサーがあの手この手で声を出させようとしますが無言を貫いてください!」
響子「わかりました!」
奈緒「任せろ!」
杏「はーい」
響子「(思ったより簡単そうなゲームですね。これなら優勝も狙えそうです!)」
奈緒「(これを乗り越えたら結婚…///)」
杏「(適当なタイミングで声出そう)」
未央「それでは決勝戦を開始します! スタート!」ピ-
P「(台本の台詞を適当に読めばいいんだな…よし)」ペラッ
P「…」
P「この中の3人の中で『はい』って1番早く言った人をハグするぞ」
未央「(まあ、これは軽いジャブかーーー)」
奈緒「はい!」ピッ!
響子「」
杏「」
P「」
未央「」
奈緒「…」
奈緒「し、しまったァ!」ガ-ン!
P「ちょろいぃぃ」
63: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:03:32 ID:TgE
未央「かみやん…私はがっかりだよ」ガクッ
奈緒「どぁぁぁぁっ! こ、こんなところで負けるのかぁぁぁっ!」
響子「(あ、危なかったです…奈緒ちゃんが私より早く返事をしていなかったら負けていたかもしれません…!)」ドキドキドキ
杏「(返事をしようか考える暇もなく奈緒が負けちゃった…ま、次で負ければいいか)」
奈緒「うわぁぁぁぁぁ!」ヒ-ン!
64: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:04:01 ID:TgE
未央「えー、こほん。少し予想外でしたが次に行きましょう。プロデューサー。お願いします」
P「お、おう。それじゃあ…」ペラペラ
P「…」
P「結婚しよう」
響子「はい♪」ニコ-
未央「」
P「」
杏「」
響子「あ」
65: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:05:42 ID:TgE
(しばらくして)
未央「というわけで嫁-1グランプリ優勝者は双葉杏ちゃんでした! おめでとうございます♪」パチパチパチパチ-
杏「…えぇ」
負けた人たち「「「…」」」ハイライトオフ
P「ま、まぁ。杏が優勝してよかったよ。何事もなく終わりそうだし」
未央「ちなみに優勝者にはプロデューサーの名前の書かれた婚姻届が授与されます」スッ
P「いつの間にそんなもん用意したんだァ」
杏「いらないんだけど」
未央「なら誰かにあげるなり好きにしてよ」
一同「「「「!」」」」
66: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:06:15 ID:TgE
ニュッ
ニュッ
ニュッ
柚「杏チャン。いらないなら柚が処分しておいてあげるよ!」バ-ン!
奈緒「い、いや。あたしがゴミ箱に捨てといてやるよ」ソワソワ
まゆ「いいえ。まゆが片付けておいてあげますよぉ♪」スッ
響子「いいえ。こんな大切なものは気軽に人に任せてはいけません。私が18歳になるま…ごほん。しばらく預かっておきます」キリッ
ありす「気軽に任せておくべきではないというのは賛成ですが、響子さんより私が預かっておく方がより安全であるかと思います」フンフンフンスフンス
美波「杏ちゃん。美味しい飴は欲しくないかしら♪」スッ
夕美「お菓子もあるよ♪」スッ
文香「マッサージでも…♪」スッ
美優「ください…」スッ
凛「ちょうだい!」バ-ン!
ギャ-ギャ-!
ワ-ワ-!
67: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:07:15 ID:TgE
杏「お、おぅ…食いつきがすごい」
P「杏! 頼むから誰にも渡さないで!」カッ!
杏「えー、どうしようかな」
P「な、何でもするから!」
杏「ほう。何でも」
P「何でも!」
杏「…」
杏「なら1ヶ月間休みの日は杏の家でゲーム漬けね」
P「も、もちろん!」
杏「ついでに食事炊事洗濯。その他諸々のお世話をしてもらおうかな」
P「ぐっ! し、仕方ない」
杏「いやもう面倒臭い。しばらく杏ん家に居候して送り迎えまでしてよ」
P「思いっきりこき使うなぁ!」
杏「ふふん。当然さ。さて、それだけのことをやってくれるなら婚姻届は約束通りシュレッダーにでも…」
杏「…」
杏「(待てよ。せっかくのプロデューサーの弱み…このまま処分せずに持っていた方が後々まで甘い蜜を吸えるんじゃないかな)」ニタリ
P「待て。今すごく悪い笑顔を浮かべたな!? 何を考えた!?」
杏「べっつにぃ? でも、ちょーっとだけ気が変わったかなー。まだ届けは杏が持ってようかなー」ヒラヒラ
P「てんめぇ!」
68: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:08:05 ID:TgE
美優「…」ガシッ
P「ん? あ、あの? 美優さん? どうして俺の肩を掴んで…」
美優「よく考えてみたら…婚姻届に拘らずとも、拘束されている今のプロデューサーさんと既成事実を作ってしまえば…後はどうもでもなる気がしてきました…」ハイライトオフ
P「」
まゆ「うふふふふ。少し強引ですけど…悪くはない案ですねぇ♪」ハイライトオフ
響子「駄目ですよ。優しくしないと…♪」ハイライトオフ
奈緒「ここまで頑張ったわけだし…何も無しってのもなぁ」ハイライトオフ
ありす「皆さん。少し落ち着いてください。機会は公平にしなければいけませんから」ハイライトオフ
美波「安心してください。プロデューサーさん。私に全部任せてくれればいいんですよ♪」ハイライトオフ
夕美「ふふふ。トーナメントでわざわざ競う必要なんてない…簡単な話だったよね♪」ハイライトオフ
文香「…お覚悟を」ハイライトオフ
凛「私に全部任せてよ」ハイライトオフ
P「ひ、ヒィィィィィィィ。ゆ、柚ゥ。ヘルプゥ」
柚「いやぁ…プロデューサーサンをここから助け出すより乗っかっちゃった方がいいカナって思うよね」ハイライトオフ
P「」
イャァァァァァァァァァ!
69: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:09:28 ID:TgE
未央「…」
杏「…」
未央「あのさ。杏ちゃん」
杏「うん。杏も気の毒になってきちゃったよ。せめて婚姻届くらいは処分してあげるよ」ビリッビリッ
未央「明日、生きて事務所に来れるかな。プロデューサー」
杏「さあ?」
70: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:10:05 ID:TgE
(次の日)
P「」
未央「…生きてる?」
P「ダイジョウブデスヨ…」
未央「目が虚ろだァ」
柚「そ、その…昨日は我を忘れてごめんなさいプロデューサーサン」ペコリ
P「イイヨ。キニシナイデ」
柚「ほ、ほら。柚の膝に頭乗せていいから。ゆっくり休んでよ」
P「…ソウスル」ポスン
柚「♪」
未央「さりげなく膝枕をするね。きたみー」
柚「んふふ。何のことかね♪」
柚「あ、そうだ。さっきトレーナーサンたちがプロデューサーサンのこと探してたよ?」
P「…たち?」
柚「たち。麗サン、聖サン、明サン、慶サン。みんな」
P「…急に背筋が寒く」
柚「風邪カナ。付きっ切りで看病してあげようか?」
P「いや、そうじゃなくて」
71: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:11:23 ID:TgE
カチャ
麗(マスタートレーナー)「聞いたぞプロデューサー殿! 我々を差し置いて嫁を決めるとはどういうことだ!」バ-ン!
聖(ベテラントレーナー)「ええ。これは不公平というものでしょう」キッ!
明(トレーナー)「私たちも同じ条件での参加を希望します!」ババ-ン!
慶(ルーキートレーナー)「今やりましょう! すぐやりましょう! 準備は出来ていますから!」カッ!
P「」
イャァァァァァァァァァ!
【大会が始まる前に必死こいて逃げました】
終わり
72: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:12:36 ID:TgE
おまけ
P「俺が理不尽な目に遭うのはおかしいと思うんだ」ド-ン
心「いや、まあ、同情はすっけどさ。そんなこと言われても困るぞ?」
P「頼むから愚痴を聞いて。ついでにお腹すいたから焼きそば作って。濃いめの味付けのやつが食べたい」グゥゥゥゥ
心「いや子供か。ま…焼きそばくらい作ってやるよ。代わりに今度、はぁとの作った私服着てくれよな☆」
P「断る」ハハハ
心「ざけんな☆」ハハハ
ニュッ
未央「しぶらんもあれくらいの距離感が丁度いいんじゃない?」
凛「いいや。私はもっと絡みつきたい」
未央「絡むじゃなくて?」
凛「24時間物理的に絡みつきたい」
未央「そういうところだと思うんだ」
73: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:13:16 ID:TgE
おまけ
ありす「まったくもう。どうしてプロデューサーさんは私を選ばないのでしょうか」プンスカ
晴「12歳だからじゃねーの?」
ありす「合意の上ならOKです!」バ-ン!
晴「手ぇ出したらプロデューサーが社会的に死ぬだろ…」
ありす「愛があれば乗り越えられます」フンス
74: ◆hAKnaa5i0. 2018/10/08(月)22:14:28 ID:TgE
おまけ
菜々「お茶淹れておきましたからねー」
菜々「塩豆大福ありますよ♪」
菜々「あ、スーツに埃付いてますよ。コロコロので取ってあげますからじっとしててください」
菜々「最近野菜食べてないでしょう。冷蔵庫にスープが入っているのでお昼ご飯の時にチンして食べてくださいね」
P「ありがとう。お母ちゃん」
菜々「良妻ですぅー!」ギャ-!
終わり
75: ◆hAKnaa5i

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