穂乃果「ファンレター?」back

穂乃果「ファンレター?」


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1:
いつもの部室
穂乃果「でね、これがもう傑作で」
凛「傑作なの?」
にこ「自分でハードル上げて…」
穂乃果「だって傑作なんだもん。ね?ことりちゃん?」
ことり「えっと…何の話かな?」
穂乃果「大学芋の話だよぉ?」
ことり「えっと…なんだったっけ?」
穂乃果「あれ?ことりちゃんに話さなかったっけ?」
ことり「う?ん…聞いてないかなぁ」
引用元:http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1537622808/
2:
穂乃果「そうだっけ?」
ことり「うん」
にこ「なんなのよ…結局」
真姫「海未?ここの歌詞なんだけど」
海未「そこはですね」
花陽「はむっ」もぐもぐ
3:
ガチャ
絵里「皆んな揃ってる?」
穂乃果「絵里ちゃん!」
絵里「ふう…」
ドサッ
穂乃果「ん?どうしたの?それ…」
希「ファンレターやって。最近結構学校に届くみたいなんよ」
にこ「ファンレター!!!え?嘘?もちろんにこ宛に来てるわよね?」
希「来てるよ?。たった一人のファンからちゃんと」
にこ「え?マジで?いや?やっぱり持つべきものは…ってたった一人のファンっ何よ!」
4:
真姫「一人で何言ってるのよ…」
にこ「は?」
凛「もしかして…凛にも来てるかな?」
希「もちろん来るよ?。ここにいる全員に」
海未「わ、私もですか?」
ことり「私も?」
花陽「あ、あわわ…ど、どうしよう、凛ちゃん。私がファンレターなんて…誰か助けてぇ」
真姫「なんでよ…」
5:
穂乃果「ねえ?読んでいい?」
絵里「いいわよ?」
穂乃果「じゃあ、まずはこれから。μ'sの皆んなの事が大好きですだって!」
花陽「こっちのは絵里ちゃんカッコいいって書いてあるよ」
凛「絵里ちゃんにはこっちにも来てるにゃ?」
絵里「本当?」
にこ「私は?」
真姫「やっぱり絵里は人気ね」
にこ「にこ宛には?」
ことり「絵里ちゃんカッコいいもんね」
にこ「にこのは?」
真姫「うるさいわね。にこちゃんのも書いてあるわよ」
にこ「本当?」
真姫「にこちゃんとお友達になりたいって」
にこ「お友達に?う?ん…気持ちは分かるけどにこは皆んなのアイドルだからぁ…」
真姫「差出人幼稚園児よ?」
にこ「え?」
希「やっぱりシンパシーを感じるんかな?」
にこ「なんのよ?」
6:
花陽「こっち穂乃果ちゃん宛のもあるよ」
穂乃果「え?本当?」
海未「良かったですね、穂乃果」
穂乃果「うん。花陽ちゃん!読んで読んで!」
花陽「うん。じゃあ、読むね」
8:
花陽「えっと…高坂穂乃果さんへ。おいっ、高坂!」
穂乃果「え?おい?」
花陽「あの…本当に書いてあるの」
穂乃果「そ、そうなんだ。ごめんね。続けて…」
花陽「おいっ、高坂!お前に言いたい事がある」
穂乃果「え?え?言いたい事?」
花陽「お前なぁスクールアイドルやってて面が割れてんだから少しは周りに気を遣え」
穂乃果「え?注意されてるの?」
花陽「何かいい事あったのか知らねぇけど街中で大きな声で歌を歌うな。そんなのが許されるのはな小学生までだからな」
海未「確かにたまに歌っていますね」
にこ「穂乃果の頭の中は小学生と大して変わらないものね」
穂乃果「えっと…」カァァ
花陽「それとなぁ頭の中お花畑なのは仕方ないけど無邪気に知らない人に声を掛けるな。好きになっちゃうだろ!気をつけろ!」
穂乃果「え?あっ…えっと…終わり?」
花陽「うん」
ことり「色んな人がいるね…」
真姫「何?結局穂乃果のファンだったの?」
9:
海未「決して褒められた文章ではありませんが割と的を得ていると言うか…」
穂乃果「え?そ、そんな事ないよ。頭の中お花畑じゃないし」
絵里「ま、まあ…気にする事ないわよ。ね?」
穂乃果「うん…」
絵里「他にもファンレターはいっぱい来てるから。ね?」
穂乃果「うん」
花陽「絵里ちゃん宛のファンレターあるけど。読む?」
絵里「ええ…じゃあ、読んで貰おうかな」
11:
花陽「えっと…おい!絢瀬絵里!」
絵里「え?いきなり?」
にこ「何?この出だし流行ってるの?」
真姫「そんな訳でないでしょ」
花陽「あっ…差出人…一緒だね」
穂乃果「私の人と?」
花陽「うん」
絵里「なんか嫌な予感がするんだけど」
花陽「おいっ!絢瀬絵里!お前かしこいかわいいエリーチカとか言って調子乗ってるけどなぁ」
絵里「調子なんか乗ってないわよ!!!!」
花陽「ご、ごめんなさい」
海未「絵里…花陽に怒鳴っても」
絵里「あっ…ご、ごめんなさい。つい…あの…続けて…」
花陽「こないだお前道端に落ちてるビニール袋を猫と勘違いしてずっと話しかけてたろ?しかも赤ちゃん言葉で」
希「そうなん?」
絵里「いや…」カァァァ
花陽「後で気づいてせっかくの白い肌赤くして周りを確認してたけどなぁ目撃されてんだよぉ。いいか?これからはな、かしこいかわいいじゃなくて、ただのかわいいエリーチカって名乗ってろ馬鹿!」
12:
絵里「ち、違うのよ」
希「まだ何も言ってないけど」
にこ「へ?。ビニール袋に向かって赤ちゃん言葉でね。って言うか普通話し掛けるら猫語じゃない?」
絵里「いや…だからね?あの…本当に遠目で見ると猫に見えたのよ?本当だから…」
穂乃果「絵里ちゃん…」
絵里「な、何よ?」
穂乃果「仲間だね」
絵里「ち、違っ…」
13:
希「なあ?同じ人からこっちにも来てるみたいやけど」
穂乃果「え?誰宛?」
希「海未ちゃん」
海未「は?」
穂乃果「花陽ちゃん!読んで!」
海未「いや…結構ですよ。私は…」
絵里「海未」
海未「な、なんです?」
絵里「ね?」
海未「何が…」
絵里「花陽!」
14:
花陽「園田海未さん御機嫌よう」
穂乃果「あれ?まとも?」
海未「ほっ…」
花陽「園田さんは真面目で努力家な上に大和撫子で非の打ち所がないとファンの間でも評判です」
海未「よ、良かった。普通じゃないですか。やはり普段から…」
花陽「なのでそんな園田さんの欠点を探してみました」
海未「は?」
絵里「な、なんて性格の悪い…」
15:
花陽「こないだ街で私服の園田さんを見かけたのですが」
海未「なっ」
花陽「お前私服超ダセェな。ダセェって言うか地味。本当に女子高生か?まさか近所のスーパーで買ってるんじゃないだろうな?」
海未「ち、違います」
花陽「いいか?これだけは言っておくぞ?間違ってもファッションセンスを磨こうとするな?俺は可愛い女の子がダセェ格好してるのが一番萌えるんだよ!分かったか?分かったら付き合ってくれ」
海未「お、お断りします」
19:
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「私ってそんなに服のセンスないですかね?」
穂乃果「そ、そんな事ないよね?」
にこ「え?」
穂乃果「え?」
海未「正直に言ってください…」
穂乃果「あの…ダサいって言うか…ねえ?」
絵里「うん…。ちょっとおとなし目よね?海未の私服って」
海未「つまり地味だと?」
穂乃果「でもほら?それが逆に良いって言ってたじゃん!」
にこ「そうよ。良かったじゃない」
海未「はあ…日本人が全員和服ならいいのに…」
にこ「いや…和服でもセンスは出てくると思うけど」
海未「次…」
花陽「え?」
海未「どうせ次もあるのでしょう?」
20:
花陽「えっと…次は…凛ちゃんに…」
凛「凛に?」
花陽「うん。凛ちゃん…どうする?」
凛「読んでよ」
花陽「いいの?」
凛「うん。凛はどんな意見でも受け入れるにゃ」
穂乃果「凛ちゃん素直」
絵里「なんかさっきまでの自分の行動が嫌になって来るわね」
海未「そうですね…」
21:
花陽「じゃあ…おいっ!星空凛!」
にこ「やっぱりこの入り方なのね」
希「ウチ、少し期待をしてしまっているわ」
花陽「お前にピッタリの歌を見つけたから歌詞を一部抜粋して送ります。頭空っぽの方が夢詰め込めるってよ。良かったなぁ、星空凛。これからいくらでも夢詰め込めるってよ」
凛「確かに…言う通りかもしれないにゃ」
真姫「何納得してるのよ」
花陽「えっと…この先は…」
凛「かよちん大丈夫だよ。読んで?」
花陽「それじゃあ…最近も昼間っから寝ぼけてんのか色気付いてスカートなんか履いてるもんなぁ?」
凛「…」
絵里「これは…」
にこ「ちょっと…何なのよ。流石に言っていい事と悪い事が」
凛「だ、大丈夫にゃ。皆んなが可愛いって言ってくれるし」
絵里「凛…」
花陽「…やめろ、やめろ。スカートなんて辞めちまえ。あっ…ふふっ。スカートなんて履いちまったらお前の魅力に皆んな気がついちまうじゃねーか。いいか?もう一度言うぞ?俺以外の男の前でスカートなんて履くんじゃねぇぞ?」
22:
穂乃果「これは…」
絵里「遠回しに凛のスカート姿が可愛いって褒めてるのよね」
凛「なんか…ちょっと嬉しいかも…」
真姫「なんて素直じゃないのかしら…」
にこ「全くね」
希「ウチはそれを二人が言う事にビックリや」
穂乃果「なんか…結局この人って口が悪いだけでやっぱりファンなのかな?」
海未「さ、さあ?」
23:
穂乃果「じゃあ、次いってみようか?」
花陽「にこちゃんに」
にこ「にこに?」
花陽「うん。どうする?」
にこ「まあ…なんとなく傾向は分かってきたし?いいわよ?」
花陽「じゃあ…おい矢澤ぁ」
にこ「は?いきなり?」
花陽「ちゃんと歯磨いてク…トイレして腹隠して寝ろよ。以上」
にこ「余計なお世話よ。言われなくても出来てるわよ」
花陽「うん」
にこ「え?終わり?」
花陽「はい」
27:
花陽「ことりちゃんに」
ことり「私?」
花陽「うん」
穂乃果「ことりちゃん完全に油断してたね」
ことり「そうだね…」
花陽「ことりちゃん?どうしようか?」
ことり「読んだください…」
花陽「えっと…南ことり様へ」
ことり「様?」
穂乃果「新しい入り方だね」
30:
にこ「どうせ最初だけよ」
絵里「まあ…傾向で言えば…そうなるけど」
ことり「あはは」
花陽「おいっ!南ことり」
にこ「ほらね?」
ことり「あはは…そうだね」
花陽「お前は何なんだ?天使かなんかの生まれ変わりか?可愛すぎんだろぉ」
にこ「へ?」
穂乃果「すっごい褒められてる…」
絵里「天使の生まれ変わりって…」
花陽「ダメな所を探そうと色んな角度から見てみたけどダメ。一つも見つかりません」
ことり「そんな事は…」
花陽「そこで一つお願いがあります」
ことり「お願い?」
花陽「いい子にしてるんでどうか僕をことりさんのおやつにして貰えませんか?御検討下さい」
31:
ことり「おやつって…」
穂乃果「ライブにも来てくれてるみたいだね…たぶん…」
ことり「うん」
にこ「って言うか何でことりだけ真っ直ぐ褒められてるのよ」
絵里「ことりの事が好きなのかしら?」
ことり「えっと…」
穂乃果「まあ、ことりちゃんってTHE理想の女の子って感じだもんね」
海未「そうですね」
ことり「そんな事ないよぉ」
穂乃果「またまたぁ、謙遜しちゃって」
32:
花陽「次は…私かな?」
希「ウチが読もうか?」
花陽「お願いします」
希「おいっ!小泉花陽!お前に言いたいのはなぁ。こないだスーパーでたまたまお前見かけたけどなぁ。試食コーナーの前で物欲しそうにしてるんじゃないよ」
穂乃果「え?そうなの?」
絵里「花陽らしいわね」
花陽「は、恥ずかしいよぉ…」
希「パートのおばさんに声掛けられてテンパるくらいならなぁ縄送ってやるから胃袋をそれで縛っとけ。それでもダメなら俺んとこ来い。白飯くらいならたらふく食わせてやるからよ」
花陽「え?ご飯を?」
にこ「なにちょっと期待してるのよ」
希「そのかわりと言ったらなんだけど俺の事養ってくんねぇかな?家事もちゃんとやるからさぁ。よしっ!という事で今から婚姻届け取ってくるからな!よろしくな!」
花陽「え?ど、どうしよう?」
にこ「いや…どうもしなくていいわよ」
花陽「でも…白米が…」
絵里「そんなになの?そんなに食べたいの?」
花陽「うぅ…考えたらお腹が…空いてきちゃった…」
33:
凛「かよちん…結婚しないよね?」
花陽「しないよぉ」
グゥ?
花陽「は、恥ずかしい…」
真姫「ほんとマイペースね」
希「残すところ後はウチと真姫ちゃんだけやな」
真姫「確かに…」
穂乃果「どうする?どっちから読む?」
34:
真姫「読むのは決定な訳?」
穂乃果「ここまで来たらね?」
にこ「当然よ」
穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんから読もうよ」
真姫「え?」
希「真姫ちゃんからな。じゃあ、ウチが読むよ。おいっ!西木野真姫」
穂乃果「おっ!お決まりのパターンだね」
真姫「…」
希「お前こないだ本屋で見かけたけどさぁ。もう高校生だろ?流石にもう店員さんに声くらいかけられる様になろうぜ?」
にこ「なによ?あんた店員さんに聞けないの?」
真姫「違っ」
42:
希「はじめてのおつかいをする子供でももうちょっとマシだぞ?まあ、人には向き不向きがあるから仕方ないけど俺に声かける時は別に緊張しなくていいからな!」
真姫「だ、誰が…話しかけるって言ったって顔分からないじゃない…」カァァ
絵里「え?そこ?」
にこ「なんで顔を赤くしてる訳?」
穂乃果「もしかして真姫ちゃん満更でもないんじゃ…」
真姫「ち、違うわよ。もう、次!次は希の番でしょ?」
43:
希「ウチ?」
真姫「そうよ」
にこ「なに一人だけ逃れようとしてんのよ」
希「まあええけど。ウチはそんなに面白い事はないと思うけどなぁ」
真姫「いいから読みなさいよ」
にこ「そうよ。花陽!読んであげなさい」
花陽「え?う、うん」
希「お手柔らかにな」
44:
花陽「東條希さんへ。おいっ!東條希!お前のその似非関西弁はどうにかなんねぇのか?どこの方言とも言えない関西弁使いやがって大阪のオバハンも河内のおっさんも苦笑いだわ!」
希「お?やっぱりそこを突いてくるかぁ」
にこ「なに?予想してたの?」
希「うん。まあ、ウチを責めるとしたらそこしかないやん」
穂乃果「たしかに…」
真姫「他にもあると思うけど」
花陽「しかも、似非関西弁だけじゃなく霊感商法、馬鹿なフリして巨乳キャラ、母性まで振りまいてお前なんだ?設定を盛りに盛りまくって自分に自信がないのか?え?」
希「ちゃうわ。誰が霊感商法や!」
穂乃果「怒る所そこなんだ…」
にこ「確かに希って色々と忙しいわよね」
海未「そうですね」
にこ「あんたも人の事言えないけど」
海未「え?」
45:
花陽「よしっ、分かった。そんなに自信がないならな。俺が最高のキャラ設定をくれてやる。俺の妻なんて設定はどうだ?最高だろ?よしっ、今日からそのキャラ一本で行こう!」
希「結局なんなん…」
にこ「一応言っておくけど…ダメよ?アイドルなんだから」
希「分かってるわ。後…本当に…ウチ、霊感商法ちゃうからな」
絵里「分かってるって」
46:
花陽「あの…これで全部みたい…」
海未「結局この人はなにが言いたかったのでしょうか?」
ことり「ん?…遠回しに応援してくれてるのかな?」
にこ「あんたは直接的だったけどね」
ことり「えっと…あはは…」
穂乃果「ま、まあ!ほら?他にもファンレターは来てるし!」
真姫「そうね」
海未「他の人のを読みましょう」
穂乃果「あっ、こっちに海未ちゃん宛の手紙来てるよ!」
47:
穂乃果「ほら!えっと…海未さん頑張って下さい。応援してます…亜里沙…亜里沙ちゃんからだ」
海未「え?」
真姫「まさかの身内から?」
穂乃果「うん」
絵里「あの…私については何も書いてない?」
穂乃果「うん」
絵里「そう…」
穂乃果「なんか…変な空気になっちゃったね?」
凛「……練習行こう?」
穂乃果「そうだね」
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