パイロットは2度同じクマを救う。彼らがかつて保護した子グマを永遠に面倒を見ると決意するまでの物語(ロシア)back

パイロットは2度同じクマを救う。彼らがかつて保護した子グマを永遠に面倒を見ると決意するまでの物語(ロシア)


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パイロットは2度同じクマを救う。彼らがかつて保護した子グマを永遠に面倒を見ると決意するまでの物語(ロシア)
2018年09月29日 ι コメント(8) ι 動画 ι 動物・鳥類 ι #
 ロシアの空軍基地近くの森の中を、子グマがひとりでさまよっていたところを基地のパイロットたちに発見された。
 パイロットたちはマンスールを引き取り、しばらく基地で面倒を見ることに。
 すっかり人なれしてしまったので野生に返すことはできないが、もっと自然に近い場所で暮らした方がマンスールの為に良いと考えたパイロットたちは、地元の職員にお願いし、自然保護区にクマを放してもらうことに。
 ところがこの職員が曲者だった。
 マンスールのその後の様子を全く教えてくれないことを不審に思ったパイロットたちは、独自に調査をする。すると予想外の事実が発覚する。
 なんとマンスールは見世物小屋で働かされていたのだ。
 そうしてまたパイロットたちはまたこのクマを救うこととなる。そして永遠に面倒を見ることを誓ったのだ。
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母を失った子グマを基地に引き取ったパイロット
 マンスールが初めて、パイロットたちと出会ったのは子グマのとき。
 2016年、ロシア・アムール州オーブラスチにあるオルロフカ空軍基地近くの森をひとりでさまよっているところをパイロットのアンドレイ・イヴァノフ(39)らに発見され、基地に引き取られた。
 通常なら常に母親に守られているのはずなのだが、彼の母親は撃ち殺されてしまったそうだ。
 愛くるしいマンスールは基地で人気者となり、パイロットたちから愛されながらすくすくと成長していった。
The sweetest aircraft enthusiast ever : Baby Bear Mansur
その様子は以前カラパイアでもお伝えしたかと思う。
・一方ロシアでは・・・飛行場にクマの子が迷い込んできたのでここで飼うことに。なんかすごく懐いているけどさ。 : カラパイア
マンスールを自然保護区に放すことにしたのだが...
 しばらく、この基地で飼われていたが、パイロットたちはもっとふさわしい場所で暮らす方がマンスールのためにいいと思い始めた。
 マンスールは人になれすぎてしまったため、野生に戻すという選択肢はなかったが、自然保護区なら、ハンターや密猟者から守れるし、監視してくれる職員もいる。
 そこでイヴァノフらパイロットたちは、地元の然資源・生態環境局の職員にお願いして、セリガー自然保護区に連れて行ってもらうことにした。
 ところが...
 マンスールの様子が一向に伝わってこない。職員にたずねても、うまくはぐらかすばかりで、今彼はどうしているかなどをまったく教えてくれなかった。
1度目に保護された当時のマンスールとパイロットたち
Meanwhile in Russia: Mansur the bear lives at an airfield
マンスールは見世物小屋に送られていた
 そこでパイロットらは、独自にマンスールのことを調査してみた。
 すると衝撃の事実が発覚する。
 マンスールは保護区には連れて行ってもらえなかった。そのまま、カルガ地区にある悪名高い「クマ狩り」の本拠地に送られてしまっていたのだ。
 ここは、訓練された猟犬が、つながれたクマに襲いかかるのを見世物にする「クマ狩り」の場で、マンスールがとても劣悪な環境にいることがわかった。
パイロットたちによるマンスール救出作戦
 マンスールが鎖につながれ、獰猛なイヌに攻撃されているのがわかると、パイロットたちはすぐにレスキュー隊を結成してマンスールを救い出し、空軍基地に連れて帰った。
 マンスールはすぐにイヴァノフたちの顔がわかったようだった。抱きついてきて、父親代わりのアンドレイの膝で甘えたという。
 
 かわいそうにマンスールは、体は傷だらけでフンまみれのひどい状態だったが、歯やツメはまだ切られていなかったのは幸いだった。
 クマ狩り用のクマは、攻撃するイヌを守るために歯やツメを切って丸腰にされてしまうのだ。
Siberian Bear wants to wear cap
基地にシェルターを建て、冬眠の準備を
 基地に戻ってきたマンスールのために、パイロットたちはシェルターを建てた。そして万が一のときに備えて、人間を守るために電気柵を設置した。
 そして今、イヴァノフはマンスールに添い寝して冬ごもりの準備をさせようとしている。
マンスールを救い出した瞬間から、あの子をほかの誰かに渡すなど考えられなくなりました。みんなで力を合わせて、マンスールを守るための池つきの家を建てようと決めました。
ぼくたちは彼にとって本当に快適な場所を作ってあげたいのです。彼はぼくたちのチームの一員ですから
ロシア中のパイロットが支援
 最初に発見した時、マンスールはまだ小さく、イエネコくらいの大きさだった。だが今は、体重199キロ、立ち上がると180センチ、一日に20キロのエサを食べるという。
image credit:Andrey Ivanov
 最近、オルロフカ基地の囲いが手狭になったので、マンスールはもっと大きな基地の新居に一時的に引っ越した。
 ロシアじゅうのパイロットたちの支援のおかげで、アンドレイは今、マンスールがずっと棲むことができる新たな囲いを建設中だ。
 必要に応じてマンスールを移動させることができる貨物専用コンテナも導入している。
クマの寿命は30〜40年だけど、彼を見捨てるつもりはありません。この5年以内に基地でなにが起こるかはわかりませんが。
でもコンテナがあれば、マンスールをどこでも新たな場所に移動させることが可能です。彼にとって一番いい快適な場所を提供できるでしょうReferences:The incredible story of the little orphan bear that was saved by the Russian pilot as a puppy/ written by konohazuku / edited by parumo
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コメント



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1. 匿名処理班


- 2018年09月29日 11:51
- ID:P0MgysA00 #





職員が売ったってことかな?






2


2. 匿名処理班


- 2018年09月29日 11:55
- ID:tb6JtsNN0 #





救出作戦素晴らしいが、残されたほかのクマも気になる。






3


3. 匿名処理班


- 2018年09月29日 11:59
- ID:1ui2cJgb0 #





そういうとこだとその職員は何のお咎めもなくまた別のクマを見世物小屋に放り込んでるんだろうな。
天罰が下って欲しい。






4


4. 匿名処理班


- 2018年09月29日 12:02
- ID:PV7apS5B0 #





生態環境局の職員がどうなったのか気になる






5


5. 匿名処理班


- 2018年09月29日 12:14
- ID:zlKhTLL60 #





ポーランドのヴォイテクを思い出した、
あっちは本当に砲弾入りの箱を運んだりしてたけど






6


6. 匿名処理班


- 2018年09月29日 12:27
- ID:2crfhzsh0 #





素晴らしいお話だが
>この5年以内に基地でなにが起こるかはわかりませんが。
が、何気に怖いわ…
マンスールとパイロット達に幸多かれと願うばかり。






7


7. 匿名処理班


- 2018年09月29日 12:32
- ID:gx4j5dwC0 #





涙なくして読めない






8


8. 匿名処理班


- 2018年09月29日 12:38
- ID:E4T6qUQR0 #





救出作戦の詳細が気になる
ロシア中のパイロットがサポートっていいね






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