【このすば】「カズマ達VS最強の盗賊」back

【このすば】「カズマ達VS最強の盗賊」


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※昔見たとある漫画のパロになります。また、キャラの口調が違かったり、オリジナルキャラ及び設定などもございます。
?とある村?
盗賊「じゃあ、今日も村の宝、頂いていくぜ!」ズッシリ
村長「は、はい…」
村人A「……」プルプル
盗賊「今日の宝も大量、大量? これならボスたちも喜んでくれるな」ニヤニヤ
村人A「もう無理だ! 毎回毎回、村の宝を盗られるのは勘弁ならねぇ!!」プルプル
村人A「宝を返せええぇーー!!!」ダッ
盗賊「………フン」
ゴッ
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2:
?一方?
アクア「?♪」
カズマ「おい、アクア」
アクア「なに?」
カズマ「今回のクエスト……盗賊の撃退を受けたのはどうしてだ?」
アクア「そんなの決まってるじゃない。他のクエストよりも報酬がかなり高額だからよ!これはもう受けるしかないじゃないの!!」
カズマ「はぁー。正直、報酬が高額ってのが気になるんだよな…。」
めぐみん「?……どうしてですか?」
カズマ「分かるだろ。報酬が高額っつーう事は、それなりその盗賊がかなりの強敵だって可能性もあるって事だろ」
ダクネス「確かに、カズマの言う事にも一理ある。だが、もうアクアが申請したクエストだ。やるしかないだろ」
カズマ「……………」
めぐみん「盗賊なんて我が爆裂魔法で吹き飛ばしてやりますよ!」
アクア「そうそう。この私もついてるんだから、安心なさい」
カズマ「まぁ、受けることに関しては仕方がないとして、あまり気を抜くなよな?」
アクア「分かってるわよ。とにかく大船に乗ったつもりでいなさい?」フフン
カズマ(ほぼ泥船に乗ったような気しかしないがな…。)
3:
ダクネス「そういえば、カズマ。お前は、さっき新しく二つのスキルを覚えたと言っていたが、一体どんなスキルなんだ?」
めぐみん「あ、それ、私も気になりました」
カズマ「聞きたいか?」
アクア「何よ!勿体ぶっていないで、さらっと教えなさいよ?」
カズマ「一つは『チェンジ』!!」シュパアァーー
アクア・めぐみん・ダクネス「「「っ!?」」」
カズマ「」
ダクネス「なんだ? いきなりチェンジと叫んでいたが、何が起きたんだ?」
めぐみん「カズマの手が光ったので、何かしらのスキルは発動したものと思われますが、一体どんなスキルですか?」
カズマ「」
ダクネス「カズマ?」
カズマ「っ!」
めぐみん「カズマ、無視しないで下さい?」
カズマ「っ!!」
ダクネス「おい、カズマ!?」ガシッ
カズマ「きゃあ、ちょ、ちょっと待ってよ!?」ビクッ
めぐみん・ダクネス「「っ!?」」
4:
めぐみん「きゃあ? 待ってよ?」
ダクネス「なぜ、いきなり女口調なんだ!?」
アクア「さぁ、おかしいからじゃないの、そいつは!」ヒョコ
めぐみん「あ、アクア、カズマがおかしいとは一体どういう事ですか?!」
ダクネス「確かにカズマはおかしいとこだらけではあるが、何もこの場でそれを言わなくても…」
カズマ「ちょっとぉ、私の体で、私に向かって「そいつ」呼ばわりした上におかしいなんて言わないでよっ!!?」
ダクネス「えっ!?」
めぐみん「か、カズマ…一体、何を言っているんですか……?」
カズマ(アクア)「私はカズマじゃないわよ!! 確かに見た目はヒキニートだけど、中身はアクアよおおおぉぉぉ!!!」
めぐみん・ダクネス「「は!?」」
カズマ(アクア)「つまりは、カズマが自分の体と私の体を、何かしらのスキルで入れ替えたのよ!!」
めぐみん・ダクネス「「え? え? えぇ!?」」
5:
アクア(カズマ)「ご名答だ、駄女神!!」ニヤニヤ
めぐみん「あ、アクア……ではなく、その口調はカズマですか!?」
ダクネス「という事は今のカズマは見た目はカズマだが、中身はアクアで…。アクアは見た目はアクアだが、中身はカズマになるという事か!?」
アクア(カズマ)「そうだよ。これこそがチェンジ……要は人と人同士の中身を入れ替えるスキルだ!」
めぐみん「おぉーー、なんだか凄いです!」
ダクネス「ふむ。人同士の中身を入れ替える……これは考えただけでワクワクするなっ/////」ドキドキ
カズマ(アクア)「って、二人とも感心しないでよおおぉぉぉ!?」
6:
カズマ(アクア)「それよりさっさと元に戻しなさいよ、このヒキニート!!!」ダッ
アクア(カズマ)「フッ……」ニヤッ
アクア(カズマ)「……………チェンジ」ボソリ
アクア「あれっ?」キョロキョロ
アクア「あっ!?」
カズマ「」ブンッ
アクア「ぐはぁっ!!」バキッ
7:
めぐみん「あ、カズマがアクア…いえ、アクアがカズマを殴りましたよっ!?」
アクア「」ピクピク
カズマ「まったく…。」
ダクネス「おい、アクア。いくら入れ替えられたとはいえ殴るのはやり過ぎだぞ。」
めぐみん「そ、そうですよ。それより、カズマ大丈夫ですか?」
ダクネス「おい、カズマ。早くアクアの言った通り元に戻した方がいいぞ!」
アクア「……ち、違う…わよ」ピクピク
めぐみん・ダクネス「「えっ?」」
アクア「もう戻ったわ…。私の中身はカズマじゃなくて、もうアクア…よ……」ピクピク
めぐみん「えええぇぇーーーっ!?」
ダクネス「なんだとっ!?」
カズマ「」ニヤニヤ
8:
ダクネス「では、今倒れているのはアクアで、そこに立っているのがカズマなのか!?」
カズマ「あぁ。俺はもうカズマだ!」
めぐみん「さては、アクアに殴られそうになった瞬間にまた入れ替わったという事ですか!?」
カズマ「その通りだ、凄いだろ?」
アクア「凄くないわよ!!この高貴な女神様にこんな事しておいて、二人が黙ってないわよ…ねぇ、めぐみん、ダクネス?」クルッ
めぐみん「凄いですよ。感心しましたよ、カズマ!!」
ダクネス「殴る瞬間に入れ替わり、明かされるまで私とめぐみんを騙し続ける……これこそまさに『敵をダマすにはまず味方から』って訳だな!」
カズマ「そうだろ、そうだろぉ♪」ドヤッ
アクア「って、なに、またカズマに感心してるのよおおおぉぉぉ!?大体、今のはダマす理由はないし、敵もいないじゃないのおおおーーっ!!?」
9:
……………………………
……………………
……………
めぐみん「そういえば、カズマが覚えたスキルは二つって言ってましたけど、そのチェンジと後一つはなんですか?」
カズマ「あぁ…。それだけどな……チェンジと違ってもう一つ覚えたスキルは、今は披露できないんだよ」
ダクネス「?…どういうことだ?」
カズマ「簡単に言えば、そのスキルってのは『敵を道連れに大爆発する』ってヤツなんだよ、自らの命と引き換えにな」
アクア「それって、ただの自爆じゃないの!!?」
ダクネス「成る程な。だから、披露できない訳か…。」
めぐみん「爆裂魔法スキルに自爆なんて聞いたことありませんよ!?」
カズマ「つい、最近追加されたスキルらしい。もしもの時仲間を助ける為の最終手段として使えみたいな感じだけどな。」
10:
めぐみん「ですが、カズマ。自爆のスキルなんてなんで覚えたんですか?」
カズマ「チェンジはいざ人間相手でも有利になると思ったから覚えたけど、自爆なんて決まってるだろ。俺はいつでもここを離れる覚悟をしてるからだよ」
ダクネス「ここを離れるってまさか、死んでこの世界からいなくなるという事か!?」
カズマ「あぁ。(まぁ、でも…死んでもアクアがリザレクションってヤツを俺にかけてまたこの世界に戻すとは思うけどな…。)」
アクア「?……なによ?」
カズマ「なんでもない。」
カズマ「とにかく、俺は自爆で死んでいなくなる代わりに、お前らだけはそれに乗じて逃がしてやるからよ。お前らもそん時は迷わず逃げろよな…」
11:
アクア「アンタが私たちの為に犠牲になるって発言するなんて珍しいわよね? なにかあったの??」
カズマ「別に深い意味はない。ただ、スキルで自爆を覚えたなら、仲間の為に使わないと意味ないかなって思っただけだ」
カズマ「いや、もしかしたらいずれ俺らが絶体絶命のピンチに陥る時が来るかもしれない。ましてや、相手が俺ら以上の強敵なら、誰か一人仲間の為に命を掛けないといけなくなるしな。」
アクア「カズマ………(珍しくかっこいい事言うわね…)」
めぐみん「止めてください!!!」
カズマ「!」クルッ
めぐみん「冗談でも私たちの為に死ぬなんて事……軽々しく口にしてはいけませんよ、カズマ!」
カズマ「………。」
ダクネス「そうだ、めぐみんの言うとおりだ!」
カズマ「!」
ダクネス「確かに危ない時、誰かが体を張らないと進めない時もある。だが、それで死ぬなんて事は絶対に許されないぞ!」
ダクネス「ましてや、いざという時でもカズマ、お前を犠牲にはしたくない。」
カズマ「………。」
ダクネス「この私が盾となろう。そして、じわじわと強敵に痛めつけられ、死の恐怖を直に味わう………/////」ハァハァ
アクア「ダクネス……」
カズマ「良い事を言ったと思ったら、やはりダクネスはブレないな…。」
12:
めぐみん「とにかくカズマだけでなく、ダクネスもアクアも犠牲にはさせません!」
めぐみん「私たちは仲間です。仲間ならば、危なくても自分達の身を守ることを優先し、協力し合いながら道を切り開き、誰も死なせずに生き残ろうではありませんか!!」
ダクネス「めぐみん、お前は今、良い事を言ったぞ! そうだ、仲間同士共に頑張って生きて帰ろう…そう、誰も犠牲にはせずにな。」
アクア「そうね。まだ、私たちには魔王討伐って大きな目標があるしね」
カズマ「はぁ?、まさかめぐみんやダクネスに諭されるとはねぇ…。でも、分かったよ。俺は自己犠牲なんてしねぇ…。」
めぐみん「カズマ、分かってくれましたか。」
カズマ「俺は…………………自分一人でも生き残ってやる!! いざとなったら、俺一人でも逃げてやるよ!!!」
めぐみん「なっ!?」
ダクネス「おい、それじゃあ、犠牲以前に酷い話になるだろ!?」
アクア「もう完全に自己中心的じゃないの…。やっぱ、カズマは自己犠牲って優しさよりも、自分勝手な鬼畜のカズマとかクズマ、ゲスマとかがお似合いね…。」
13:
?再びとある村?
村人A「うぅ……」ボロボロ
盗賊「ふっふっふ?」ニヤニヤ
村長「あ…あぁ……」ブルブル
村人B「くっ、盗賊に逆らったばかりに…」
盗賊「バカな村人め。俺に逆らってまで宝を取り返そうとしたから、こうなるんだよ」
村人A「ぐっ……」ボロボロ
盗賊「さぁて、じゃあ、俺は行くtアクア「あぁーーっ!! クエストのターゲット、盗賊が居るわ!」
盗賊「んっ?」クルッ
カズマ「おい、アクア。いきなり大声をあげるなっての!!」
アクア「だってぇ、カズマさん、あれはどう見ても盗賊よ、盗賊!!」
盗賊「あ? なんだ、おめえらは??」
14:
アクア「私は水の女神、アークプリーストのアクアよ!」
盗賊「はぁ、女神? アークプリーストは分かるが、女神って……」
アクア「あら、私が女神だと知って恐れ多いって思ってるでしょ? ふふふ、そうよね、私は偉大なる高貴な存在だからね♪」
盗賊「あーはははははwww」ゲラゲラ
アクア「なに、何が可笑しいのよ?!」
盗賊「女神って馬鹿か、お前ww 頭おかしいんじゃねぇの?」ゲラゲラゲラ
アクア「ちょっとぉ、頭おかしくないし、バカじゃないわよ!?」
カズマ「もういいよ。どうせ、痛い奴だとしか信じてもらえないようだしな…」
アクア「なによ、このヒキニート!! アンタはいつもいつmカズマ「ま、こいつの話はおいといて…。」
カズマ「俺らは、盗賊の撃退ってクエストを受けてここに来たんだ。」
盗賊「はぁ? 俺の撃退だとぉ??」
15:
めぐみん「という事でここは私が爆裂魔法で…」
カズマ「いや、ここはアクアと俺でいくよ」
ダクネス「お、カズマもやるのか?」
カズマ「たまには俺もやらないとな!」
盗賊「へぇ?、面白い。掛かってきなよ、どうせ俺に勝てるわけhアクア「ゴッドブローーーーーーーー!!!」ドゴッ
盗賊「ぐはぁっ!?」
カズマ「よくやった、アクア…先制攻撃成功だ。止めは今までの倍のティンダーーーー!!」ボオオォォォォーーーー
盗賊「ぎゃああぁーー、あっちぃぃぃぃーーーー!!?」バタバタ
めぐみん「おぉーー、アクアとカズマが盗賊を相手に勝ってますよ!」
ダクネス「しかし、相手が盗賊とはいえ、相手が語り終える前に先制攻撃とはな………」
16:
村人たち「!?」ザワッ
ダクネス「むっ、なんだ?」
めぐみん「どうしましたか、ダクネス?」
ダクネス「いや、あの村人たちの様子がなにやら変だと思ってなぁ……」
村人B「くっ、アイツら、あの盗賊相手になんてことを…。」
村人C「マズイ…。あの盗賊が傷付けられたと知ったら、あいつらが来るぞ!?」
村人D「お、俺らは知らねぇ!? そうだ、アイツらだ! あのパーティに責任を取ってもらおう!!」
カズマ「なんだ? 村人が口々におかしな事言ってるぞ?」
アクア「どうせ、私達の実力に驚いて恐れ戦いているんでしょ?」
カズマ「いや、それにしてはあの慌てよう……様子が変だ。」
17:
めぐみん「それより、見て下さいよ…アクアとカズマが倒した盗賊、宝をいっぱい持ってますよ!」
ダクネス「ほんとだ。盗賊と村人たちを見れば、恐らくは盗賊が村人たちから無理 矢理奪った物だろうな」
アクア「じゃあ、これが盗賊撃退の報酬に」
カズマ「ならねぇだろ!!」
村人B「おい、お前ら!!」
カズマたち「!」
村人B「お前らが話してたそのお宝は、あの盗賊に渡すもんだぞ!」
めぐみん「へっ?」
ダクネス「無理 矢理奪われた訳じゃないのか?」
村人C「当たり前だ!!」
村人D「チッ。前は村に居た数少ない女を捧げてたから何とか済んだが、女が居なくなった途端また暴れられそうになった所をせっかく村長が盗賊と交渉して今後は村の宝を納めるだけで許して貰えるようになったってのによぉ…」
カズマ「女……女を捧げただとぉっ!!?」
アクア「ちょっ、そこに反応するの!?」
ダクネス「そういえば、良く見たら集まっている村人たち……皆、男だけで、女性が見当たらないぞ!!」
めぐみん「本当です! もしや、女を捧げたというのは、女性を盗賊の生贄にしたって事ですか!!」
18:
村長「そうだ。」
アクア「な、なんて酷い事を!?」
めぐみん「同じ女性として、これは見過ごせませんよ!」
ダクネス「盗賊の生贄に、女を捧げる………これは盗賊に捧げられた後、あの手この手でいかがわしい事をされ、滅茶苦茶にされてしまう、という事か?♪/////」ハァハァハァ
カズマ「お、おい、やらしい想像は止めろ!? お、俺まで…///」ドキドキ
アクア「アンタこそ、やらしい想像してんじゃないわよ!!」
村長「アンタらが想像してるような変な事ではない…。」
村長「特別に教えよう…。盗賊の生贄とはすなわち、『食料』の事だ」
カズマたち「「「「っ!!?」」」」
19:
村長「アンタたちも聞いた事はあるだろう……食人族を…。」
アクア・めぐみん・ダクネス「「「っ!?」」」
カズマ「食人族?」
アクア「あわわ……」ブルブル
めぐみん「………」ブルブル
カズマ「おい、どうしたんだよ?」
ダクネス「カズマ、お前知らないのか? 食人族を??」
カズマ「あ、あぁ…」
ダクネス「なら、教えてやる。いいか、食人族は文字通り人だけを食べて生活している種族の事だ」
カズマ「はぁっ、人を食べるだと!?」
ダクネス「そうだ。だが、食人族が居たのは随分昔のことで、今は全滅して種族は存在してない、という話だ」
カズマ「マジかよ!? 人が人を食べる奴が、そんな恐ろしい奴が居たってのかよ、この世界は!!」
めぐみん「ですが、なぜ食人族の名が!!」
アクア「そうよ。確かに全滅したはずなのに?!」
村長「そうだ。確かに全滅したが、不幸にも最後の生き残りが存在していたようでな……」
村長「その食人族の最後の生き残りというのが、何を隠そう今、我が村を縄張りとして支配している盗賊のボスだ!!」
カズマたち「「「「っ!!?」」」」
20:
村長「だからこそ、村が支配された時、他の村人たちを守る手段として、村の女を生贄として捧げていたのだ」
めぐみん「つ、つまり、捧げられた女性たちは「食べられた」とそういう訳ですか!?」
村人たち「」コクン
ダクネス「酷いぞ、これは許しがたい横暴だ!?」
アクア「ふざけるんじゃないわよ、なんで女性ばっかなのよ!? 男は男はどうなのよ!!」
カズマ「いや、お前がツッコむとこはそこかよ!?」
村長「盗賊のボスたちによれば、男はマズイそうで。逆に女は美味いから、女を寄越せという事だ」
カズマ「マジか…そういう理由で……」
21:
アクア「大体、貴方たち村人はなんで宝を納めるだけで済んでるのよ? 相手は盗賊でも、ボスは女を好む食人族……女を捧げないといけないのが?」
村長「さっき、村人の一人が言っただろ? 村の宝を納めるだけという交渉で済ませたと…」
村長「適当に、村のある宝で買うか、釣れば他所の女が食料として手に入る……そう交渉したからだ」
ダクネス「なんだとっ!!」
めぐみん「クズです、クズ過ぎます!?」
アクア「はぁ?。貴方たちがやっている事は、十分悪い事よ。自分たちが助かりたいが為に、何の関係もない女性たちが犠牲になっているって事なのよ?」
村人B「くっ、黙れ!!」
村人C・D「「そうだ、そうだ!!」」
カズマ「おい、そんなに怒鳴らなくてもいいだろ?」
村長「ふん。アンタらみたいに強い奴らに私ら弱者の気持ちになんて分からんだろうな。」
村長「力なき者は、誰かを犠牲にしない限り生きていけないんだよ…」
めぐみん「!?………だ、だからと言っtカズマ「………」スッ
めぐみん「カズマ?」
22:
カズマ「確かに人は何かを犠牲にしないと生きてはいけない時もある。だけど、そんなもんただのエゴだ!」
カズマ「人の命の犠牲の上に生きる……そんなもん、嬉しくもなんともない。むしろ、死んだ奴だって喜ばないさ」
カズマ「人は生きてるからこそ、犠牲にしないで行こうと考えてる奴だっている。それとは逆に平気でそれを行うお前ら村人は、悪い事を繰り返す盗賊と変わらねぇ。そういうの、最低の奴らって言うんだよな。」
めぐみん「カズマ………」
ダクネス「うむ。流石は私が見込んだ男だ」
アクア「普段、鬼畜のカズマさんがこんなにも輝いて見えるなんて……。なんか変なもんでも食べた??」
村人B「うるさい! 赤の他人が偉そうに言いやがって……」
村人C「そうだ。お前らは知らないんだ、あいつらの……盗賊のボスたちの怖さを!!」
アクア「なによ、こいつら…。すっかり怯えながら、私たちの意見に文句言っちゃって…」
めぐみん「さっきから聞いていましたが、そんなに恐ろしいんでしょうか? その盗賊のボスとやらは?」
23:
村人A「う、うぅ……」ピクピク
カズマ「お、目を覚ましたみたいだ」
ダクネス「おい、大丈夫か?」
村人A「あ、アンタら、俺をこんなにした、あの盗賊を倒した奴らだろ?」
ダクネス「あぁ。だが、正確にはそこにいるカズマとアクアが倒したのだがな。」
村人A「そうか。だが、その盗賊はあくまでボスたちの手先に過ぎない。」
めぐみん「ボスたち? そういえば、先ほどからボスたちとか、あいつらと言ってましたが、ボスは一人だけではないのですか?」
村人A「奴らは二人……兄弟だ……」
アクア「なんですってぇーー!?」
カズマ「ボスは、兄弟かよ。ある意味厄介かもな…。」
村人A「厄介ってもんじゃねぇ、危険だ。悪い事は言わねぇ……アンタら早く逃げた方がいい。本当に奴らが来る前に…。」
アクア「なによ、さっきから怖さとか、ヤバいとか。そんなもん、女神の私に掛かれば、心配いらないわよ。すぐに片付けてあげるわ」
めぐみん「我が爆裂魔法は、向かうところ敵なしです」
村人A「そ、それでも無理なんだ…。アイツらは強さだけじゃない……誰にも『勝てない理由』があるんだ」
ダクネス「勝てない…?」
カズマ「理由?」
???「宝と部下の帰りが遅っせえと思って様子を見に来てみれば……これは面白い奴らがいるじゃないの♪」ザッ
???「あぁ、そうだな…。」ザッ
カズマたち「「「「っ!!?」」」」クルッ
24:
ボス(弟)「まさかうちで一番の腕っ節を誇る部下を倒すとは、本当に面白そうじゃん。ねぇ、兄貴?」
ボス(兄)「そうだな、弟よ」
村人たち「出たぁ、盗賊のボス兄弟だあぁーー!!」
ダクネス「あ、あいつらが例の盗賊のボスか?」
めぐみん「見た目は普通ですが、どこが恐ろしいというのでしょう?」
盗賊「ぼ、ボス! あいつらが、邪魔を。早くやっちゃってください!!」
ボス(弟)「はぁ? なんでボロボロに負けたお前の為に動かなきゃならないんだよ?」
ボス(弟)「つーか、お前もう使えそうにないし、用済みだ」
ボス(兄)「あぁ。確かにいらねぇな」
盗賊「!?」
ボス(弟)「と、いう訳だ……」スッ
カズマ「なんだ?」
アクア「あ、あれって!?」
盗賊「あ……!?」
ボス「さっさと消えろ………部下!!」
盗賊「………!?」
25:
ボス(弟)「おいおい、返事がねぇぞ? 俺が言ったら、黙ってないで返事すりゃあいいだろ、部下!!」ズンッ
盗賊「は……はい………」ブルブル
フッ
ダクネス「消えた、だと!?」
めぐみん「一体、どうなっているんですか?!」
アクア「ま、まさか……本当にあれって……」
カズマ「アクア、どうしたんだ?」
ボス(弟)「おやおや、良く見ればこのパーティが、女(食料)が三人もいるじゃありませんか…。」ニヤニヤ
ボス(兄)「そうだな。最近、手に入る食料はそこまで若くないから飽きてはいたが、目の前にこんなにも若いのが三人も居るってのは好都合だ」
ボス(弟)「じゃあ、今日のご飯は、宝で手にした女じゃなく、そこのパーティの女三人でいいかな、兄貴?」
ボス(兄)「同意だ。どうせなら最初は三人のうちどれを食べたいか、お前の好きに選ばしてやるぞ、弟よ」
ダクネス「あ、あいつら、私たちを食べる気だぞ!!」
めぐみん「食人族の生き残りなら、ここで成敗し、完全に全滅に追い込みましょう」
26:
ボス(弟)「だけど、パーティに一人居るそこの男は邪魔ですね」
カズマ「お、俺か!?」
ボス(兄)「そうだな。男はマズイからいらん。すぐ始末しろ」
ボス(弟)「もちろん。おい、お前の名前はなんだ?」
カズマ「え、俺か? 俺はカズマだけど。」
ボス(弟)「そうか、カズマか…。」
ボス(弟)「おい、カズマ?」スッ
カズマ「なんdアクア「ダメよ、カズマさん!? あいつに名前を呼ばれたら、はいとか答えちゃダメ!!」ガバッ
カズマ「うぅ……ぐぐっ………!?」ジタバタ
めぐみん「アクア、どうしたんですか?」
カズマ「ぐぐ………ぷはぁっ!! おい、何すんだよ、いきなり口を塞ぎやがって!?」
アクア「見なさい、あの男が持ってる物を?」
カズマ「はぁっ?」チラッ
ボス(弟)「………」グッ
カズマ「お、そういや、何だかア〇ジンに出てくるようなランプを手にしてるなぁ…?」
アクア「えぇ。間違いないけど、あれは神器よ!!」
カズマ「へっ?」
27:
アクア「あの神器は恐ろしいの。あれはランプの蓋が開いている時だけ、相手の名前を呼んで、もしその相手が返事したらそのランプに吸い込まれる仕組みになっているのよ!」
カズマ「えええぇぇーーー!?」
ボス(弟)「チッ。なぜ、こいつの仕組みを知ってるんだよ!!」
アクア「元々その神器が私が世界にばら撒いた物よ。知らないはずないじゃないの」
ダクネス「アクアの言っている事は良く分からんが、そいつの持っている物が恐ろしい魔道具だって事は伝わったぞ」
めぐみん「ハッ、吸い込まれるという事は、さきほどの盗賊は消えたのではなく、そこに吸い込まれたという事ですか!?」
アクア「えぇ、さっきも呼ばれた名前に答えてから消えたから、吸い込まれたと見て間違いないわ。」
カズマ「ちなみに、そのランプに吸い込まれた場合どうなるんだよ?」
アクア「ランプの中はちょっとした空間になってて、一度吸い込まれたら二度と出て来られなくなるの。そう、吸い込まれたら最後ランプの中で一生を過ごさないといけなくなるって事よ」
カズマ「うわぁーー、考えただけで確かに恐ろしいなぁ…。」ゾゾッ
28:
カズマ「なら、俺は名前を呼ばれても二度と返答しねぇよ!」
ボス(弟)「ふん。なら、お前だけは力づくで始末するしかねぇか…。おっと、その前に…」
ボス(弟)「お前に聞きたい事があるんだが、カズマ…。」
カズマ「………。」
アクア「ナイスよ、カズマ。ヒキニートの癖して飲み込みのさは、やるじゃないの」
カズマ「ヒキニートは関係ないだろ、今。(とはいえ、うっかり返事しそうになったけどな…。)
ボス(弟)「チッ。やっぱ返事しねぇか!」
神器(ランプ)『』←蓋を開けていた。
29:
カズマ「なんだ? お前ら村人が言う『勝てない理由』って神器の事か? 下らないな。」
村人たち「………」
ボス(兄)「勝てない理由…それは俺が教えてやろう」ザッ
カズマ「お、今度は兄のおでましか?」
ボス(弟)「兄貴。ここは俺一人でも十分だぜ」
ボス(兄)「なーに、お前は今日の飯で誰を食べるか、考えてろ。俺は、残りでもいいからな」
ボス(兄)「だが、そこに居るカズマ、とかいう男…。そいつには少々興味がある。」
カズマ「お、俺にか!?」
アクア「ぷーくすくす。あんなダメダメに興味を持つなんて、とんだ物好きもいたものね♪」クスクス
ダクネス「だが、あやつはなぜ、カズマに興味を持つのだ?」
30:
ボス(兄)「お前の噂は聞いたぞ。アクセルとかいう街で「鬼畜のカズマ」と人々から恐れられているだ、とか?」
カズマ「うっ!?」
ボス(兄)「実際どれだけ鬼畜かは分からんが、一つの街で名が知られているという事はそれだけ実力がある、というものだ!!」
ボス(兄)「ぜひ、戦ってみたいと思うもんだよ!!」ニヤッ
カズマ「!!」
めぐみん「鬼畜のカズマと呼ばれている、カズマってそれほどの実力ってありましたか?」
アクア「ないわよ。弱腰、ヘタレだもん、カズマは…。」
カズマ「ふん。いいぜ、やってやる」ダッ
ボス(兄)「むっ!」
めぐみん「出ましたよ、カズマお得意の奇襲です!」
31:
カズマ「クリエイトウォーター!」ドバアアァァーーーー
カズマ「ティンダー!」ボオオォォォォーーーー
カズマ「ウインドブレス!」ビュウウゥゥーーーーーーー
ダクネス「おぉーー、スキルを連続で出して攻撃してるぞ!」
アクア「このままやっちゃいなさーーい、カズマ!」
ボス(弟)「よぉーし、決めたぞ」ニヤリ
めぐみん「な、なんですか!? もう一人がこちらを見て笑ってますが!?」
ボス(弟)「俺が最初に食す奴は……『青髪の女』、お前だああぁ!!」バッ
アクア「えっ、私!! ちょっ、いきなり!!?」
ボス(弟)「食わせろおおぉぉーー!!」ガアアァァーーー
アクア「ヒィィ!?」
ダクネス「アクア、ひとまず私の後ろに隠れろ!!」スッ
めぐみん「アクアに手出しはさせませんよ。私とダクネスが、相手です」スッ
ボス(弟)「てめぇらを食べるのは、後回しだ!! どけええぇーー!」
32:
カズマ「全身を凍らせてやる、クリエイトウォーターからのフリーズ!!」ドバアアァァーー、カチカチカチ
ボス(兄)「」
カズマ「どうだ?」
ピキ
カズマ「ん?」
ピキピキピキ、バリーーン
ボス(兄)「ふぅ。」
カズマ「なに!?」
ボス(兄)「どうした? もう終わりか?」
カズマ(どういう事だ! あれだけのスキルを連続で受けたってのに傷の一つも負わないなんてこと普通は……!?)
ボス(兄)「じゃあ、今度はこっちから行くぞ!」ダッ
ボス(兄)「ふん!」ドゴッ
カズマ「ぐぉっ!?」
めぐみん「カズマーッ?!」
ボス(兄)「オラオラオラ、オラァ!!!」ドカバキボコ、バガッ
カズマ「!!!」ドサッ
33:
ボス(兄)「これで止めだ」バッ
カズマ「くっ……」ボオー
ボス(兄)「んっ!」
カズマ「全力のティンダーーーー!!」ボアアアァァァーーーーーー
ボッ、メラメラメラ
ボス(兄)「」
カズマ「フッ。」
ダクネス「あ、頭を燃やしたのか!」
アクア「やったわ!」
ボス(弟)「おいおい…」
ボス(弟)「よそ見してんじゃねぇーーよ!!」ブンッ
ダクネス「ぐっ!」ガキン
アクア「アンタの兄って奴は死んだわよ。」
めぐみん「そうです。貴方も諦めた方がいいですよ」
ボス(弟)「それが、どうした?」ニヤッ
アクア・めぐみん「「えっ?」」
ダクネス「なにっ?」
34:
シーーーーーーーン
カズマ(なんだよ、この無反応は? まだ何かあるのか?)
村人B「は、『始まる』ぞ……」ガタガタ
村人たち「」ザワザワ
カズマ「?」
モコモコ…
カズマ「!?」
ボス(兄)「」グニュグニュグニュ
ボス(兄)「ばぁー?」
カズマ「な、なん…だと…!!?」
ボス(弟)「おー、流石は兄貴の再生。いつ見ても気味が悪いねぇ…」ニヤニヤ
アクア・めぐみん「「っ!?」」
ダクネス「あ、頭が生えた…だと!!」
ボス(兄)「フン。分かったか、勝てない理由ってヤツが。」
カズマ「ど、どうなってやがる…?」
ボス(兄)「口から教えといてやる。俺は、昔…悪魔と名乗る野郎と契約を交わし、不死身の体を得たんだよ!」
カズマたち「「「「っ!!」」」」
35:
カズマ「あ、悪魔と………」
ダクネス「悪魔というと、バニルみたいなのか!?」
めぐみん「ふ、不死身なんて、信じられませんよ!?」
カズマ「大体、その悪魔ってそんな簡単に出会えるものか!?」
ボス(兄)「俺も信じられなかったさ。けど、昔へんなツボみたいなもんを拾った俺は、ツボから出て来た悪魔って奴と出会い、対価の代わりに望みを一つ叶えてやる、なんて言われたからよぉ…」
ボス(兄)「ひとまず、「死なねぇ体にしてくれ」と願った訳だ。そしたら、本当に不死身になっててよ、それ以降俺はどんなに殴られようが、刺されようが死なないし、今みたいに頭や体の一部を失っても再生できるって事だ」
カズマ「マジかよ!? そんな事って…」
アクア「あっ、そのツボも神器だわ……!!」
カズマ「えっ?」
アクア「確か、私がばら撒いた神器の中に対価の代わりに願いを一つ叶える悪魔を呼び出せるツボ型の神器があったのよ!」
カズマ「なんだと!?」
36:
カズマ「くっ、不死身なんて、厄介だ…」
ボス(兄)「さっき頭を燃やされたお返しだ………衝撃波!」ドンッ
カズマ「がっ!!?」グラッ
ドサッ
めぐみん「か、カズマアアァァーー!?」
アクア「あ、あぁ……」
ダクネス「い、今のは見るからにヤバいぞ!!」
ボス(弟)「おら、人の心配してる場合じゃねぇだろ!!!」ブンッ
ドゴッ
めぐみん「あぁ……ば、爆裂魔法を……放つ前に…倒れてしまう……とは、ふ、不覚です……」ドサッ
アクア「めぐみんっ!?」
ダクネス「おい、よくもめぐみんをっ!!」
ボス(弟)「お前も邪魔だ、金髪女。」ブンッ
ドゴーーン
ダクネス「ぐぅぅ……バ、バカな…私の守りが、破られた…だと……」ドサッ
アクア「だ、ダクネスまでっ!?」
37:
ボス(弟)「さてと」クルッ
アクア「あ、あぁ……」ガタガタ
ボス(弟)「おいおい、震えてるじゃねぇか? 腰でも抜けたか? まぁ、これからお前は抵抗できずに俺に食べられるんだから、無理もねぇか?」ニヤニヤ
アクア(お、落ち着きなさい、私は偉大なる高貴な女神よ! こんな所で、こんな野蛮な連中に負ける訳には、無様に食べられる訳にはいかないのよ!!)グッ
ボス(弟)「んっ?」
アクア「女神を舐めるんじゃないわよ、ゴッドブローーーー!!」ドゴン
ボス(弟)「うおっ!?」
アクア「からの、ゴォォォォッドーーー、レクイエムーーーーー!!!」ドオーーン
ボス(弟)「がはっ!!?」
ボス(兄)「ほぉ………」ボソッ
38:
アクア「どう? これが私の実力、女神の力よ!」
ボス(弟)「ふぅ……やってくれるじゃねぇか」ムクッ
アクア「えっ?」
ボス(弟)「今のは流石に効いたぜ、女。」
アクア「あ、あれ!?」
ボス(弟)「だがよぉ……」キッ
アクア「っ!?」
ボス(弟)「こんな攻撃、俺にとっては屁でもねえんだよ!!」ブンッ
ドゴン
アクア「あ………!」フラッ
ドサッ
39:
ボス(兄)「無駄な抵抗か…。が、中々面白いもん見させてもらったぞ、青髪女」
アクア「くぅぅ……」
ボス(弟)「さてと散々動いて腹も減った事だし、さっさと食べるか!!」ペロッ
アクア「うぅ……」
ボス(弟)「いただkダクネス「待って………」ガシッ
ボス(弟)「んっ?」チラッ
40:
ダクネス「こ、このまま…アクアは食べさせないぞ」
アクア「ダクネス!!」
ボス(弟)「なんだよ? 気絶してなかったのかよ?」
ダクネス「あいにくだが、私はこう見えてもタフだ! 例え守りが崩されようが、意識だけは保てよう」
ボス(弟)「チッ、しつこいな。お前も、そこで横たわってるチビ女も、この青髪を喰らった後でゆっくり兄貴と一緒に食ってやるからよ…少し、黙っててくれねぇか?」
ダクネス「断る!」
ボス(弟)「なんだと…?」
ダクネス「私がみすみす仲間が食われていく様を黙って見ていると思うか?」ムクッ
アクア「ダクネス…?」
ダクネス「そう、例えどうなろうが、私は仲間という大切なものを守りたい。それが、仲間と共に生きて帰るという想いを秘めたクルセイダーの誇りでもあるからだあああぁぁぁーーー!!!」ドンッ
アクア「!」
カズマ「」ピクッ
ボス(弟)「ふぅーん、かっこいい事言うねぇ…。だけど、」
ボス(弟)「威勢だけじゃ勝ってない勝負だってあんだよ!!」ブンッ
ドスッ
ダクネス「ぐふっ……!?」
ボス(弟)「もう一発重い一撃…。これで俺と兄貴に食べられるまで、ずっと寝てろ!」ブンッ
ドッゴーーーーン
ダクネス「あ………」
アクア「ダクネスーーーッ!?」
ドサッ
アクア「あ、あぁ……」ブルブル
ダクネス「」
アクア「あ、わわわ………」ガタガタ
41:
ボス(弟)「これで邪魔者はいなくなった」
アクア「あ……あぁ………」ジワッ
ボス(弟)「んじゃあ、改めて」ガシッ
アクア「うぅ………」ポロポロ
ボス(弟)「いっただきまぁーす?」アーン
ダッ
タッタッタッタッタッタッタッタ
アクア「………?」ポロポロ、チラッ
42:
カズマ「う、おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!!!!」ダッ
ゴッ
ボス(弟)「なっ!?」グラッ
アクア「………!」ポロポロ
ボス(弟)「ぐおっ!」ドサッ
カズマ「ぐっ…」ザアァーー
アクア「か、かじゅまーー!」ポロポロ
ボス(兄)「ほぉー、俺の衝撃波を受けても立ち上がるとは……流石だな」
ボス(弟)「こ、この野郎?………!!」ピクピク
43:
カズマ「この駄女神。最後まで世話かけさせやがって……」ボロボロ
アクア「かじゅま?、かじゅまさぁ?ん」ポロポロ
ボス(弟)「なんだよ、兄貴にやられてボロボロじゃねぇか」
カズマ(こんな怪我負うのは久しぶりだけど、今回ばかりは体が動かねーな)
ボス(弟)「なぁ、兄貴。こいつは、俺にやらせてくれねぇか? さっきの金髪といい、俺の食事を邪魔しやがって、ムカつくからよぉ!!」イライラ
ボス(兄)「あぁ、いいだろう!」
ボス(兄)「この男の実力は戦ってもう分かったし、十分だ。後は、お前の好きにしろ!」
カズマ「好きにしろか…。随分と言われようだな」ムクッ
ボス(弟)「それがどうした?」
カズマ「だが、俺も別の意味で諦めが悪い男だ。ここまで来たなら、最後までやってやるよ!!」
カズマ「せめて、お前だけでも倒して……仲間への負担は少しでも減らしとかなきゃな!!」フッ
ボス(弟)「っ!!!」ブチッ
44:
ボス(弟)「この…野郎ぉ?!!!」ドッ
カズマ「ぐはっ!?」
ボス(弟)「だれを倒すって、えぇオイ!! だれを片付けって、おいコラァ!!」ゲシゲシゲシッ
カズマ「ぐぅ、がはっ!!」
ボス(兄)「あーぁ、完全にキレちゃったよ」
アクア「カズマアァーー!?」バッ
ボス(弟)「邪魔すんな、オラ!!」ゲシッ
アクア「っ!」ドサッ
カズマ「あ、アクア……!! くっ」ガシッ
ボス(弟)「おう!?」ピタッ
ボス(兄)「へぇー、まだ抵抗する力があるんだな。さて、どこまで、もつかな?」
45:
ボス(弟)「チッ、無駄な抵抗はよせや!」ググッ
カズマ「く、くっ……」ギュウゥ
めぐみん「う、うぅん……」パチッ
ダクネス「ハッ………」パチッ
めぐみん「い、一体、どうなって…」ムクッ
ダクネス「わ、私は今まで気絶して…」ムクッ
めぐみん・ダクネス「「っ!?」」
カズマ「く、離してたまるかよ!」ギュウゥ
ボス(弟)「くっそぅ、しぶといな、てめぇ!」ググッ
めぐみん「か、カズマ!?」
ダクネス「あいつ、あそこまでしぶとく粘っているのか!!」
46:
カズマ「お……めぐみんにダクネス、起きたか。」ググッ
ダクネス「カズマー、そのまま持ちこたえろ!! 今から私が助けn」スッ
カズマ「来るなあぁぁーーー!!!」
ダクネス「!?」
カズマ「助けに来んじゃねぇよ…。いいか、良く聞け!!」
カズマ「そこにアクアが倒れているが…」
ダクネス「なに!!」
めぐみん「あー、ダクネス見て下さい! 本当にアクアが倒れてますよ!?」
アクア「」
ダクネス「本当だ。アクア…まで、倒れるとは。」ギリッ
カズマ「そういう事だ。このままアクアやお前らをここにおいとくのは危険だ。」
47:
めぐみん「では、どうすればいいんですか?」
カズマ「逃げろ。」
めぐみん「えっ?」
カズマ「ここは俺が時間を稼ぐ。だから、お前らはアクアを連れてさっさと逃げろ!!」ググッ
ダクネス「な、何を言ってるんだ、カズマ!? お、お前はどうする気だ!?」
カズマ「………」フッ
めぐみん「ハッ、ま、まさか!!?」
ボス(弟)「?」
ボス(兄)「………」
48:
アクア「う……うぅ……」パチッ
めぐみん「あっ、アクアが目を覚ましましたよ!!」
ダクネス「アクア!」タッタッタ
アクア「あれ、めぐみん、ダクネス? わ、私は気絶しtダクネス「今は何も喋るな」
アクア「あ、か、カズマは!?」チラッ
カズマ「く………起きたか、アクア…。これならダクネスたちが連れて行かなくても、行けるな……」ググッ
アクア「カズマアァーー!!」
49:
カズマ「いいか。もう一回言う、俺が時間を稼ぐから、お前らはさっさと逃げろ!」
アクア「な、なんでよ!? カズマは、アンタはどうすんのよ!!」
ダクネス「そうだ。何か言ってくれ! でないと、私もアクアもめぐみんもここを離れるなんて出来ないぞ!!」
めぐみん「……………」
カズマ「…………お前らとは短い付き合いだったが、そんな時間も楽しかったよ。お前らと入れる時間、それが俺にとってそれだけ温かったか……お前らの事は死んでも忘れねぇからな!!」
アクア「な、何言ってんのよ、アンタ! ちょっと待ちなさいよ!?」
カズマ「さっさと行けえぇーー!!」
ダクネス「今の言葉……まるで遺言みたいな、これから死ぬみたいじゃないか!?」
めぐみん「や、やはり……カズマは『あれ』を……」
?回想?
カズマ「簡単に言えば、そのスキルってのは『敵を道連れに大爆発する』ってヤツなんだよ、自らの命と引き換えにな」
カズマ「自爆なんて決まってるだろ。俺はいつでもここを離れる覚悟をしてるからだよ」
カズマ「とにかく、俺は自爆で死んでいなくなる代わりに、お前らだけはそれに乗じて逃がしてやるからよ。お前らもそん時は迷わず逃げろよな…」
カズマ「いや、もしかしたらいずれ俺らが絶体絶命のピンチに陥る時が来るかもしれない。ましてや、相手が俺ら以上の強敵なら、誰か一人仲間の為に命を掛けないといけなくなるしな。」
?回想終了?
めぐみん「『あれ』をやる気ですよ!!」グッ
アクア「あ、あれ…?」
ダクネス「あれ……ハッ、まさか!?」
50:
カズマ「お前には付き合ってもらうぜ」カアアァァーーーーーーー
ボス(弟)「!?」
ボス(兄)「あいつ、まさか…自爆を!」
ボス(兄)「マズイ!! 離れろ、弟よ!」
ボス(弟)「なんだと!!離せ、この野郎!?」ブンブン
カズマ「し、死んでも離すかよ!!!」ギュウゥゥ
めぐみん「や、止めてください、カズマ!! 自己犠牲は駄目です!皆で、このパーティ全員で生き残らなければ意味がありません!!」
ダクネス「そうだぞ、カズマ!? みすみすお前が犠牲になる必要などない。それに自己犠牲はしないとお前も言ったであろう!!」
カズマ「悪い。俺はもう限界だ……それに『この体』じゃ勝てねぇしな!」
アクア「勝手に死ぬなんて許さないわよ、ヒキニート!! 止めなさい!!」
カズマ「ははっ。最後に駄女神にそう言われると………なんだか涙が出るな」ポロッ
アクア「っ!?」ジワッ
カズマ「じゃあな、お前ら………」ニコリ
51:
ドガアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
村人たち「っ!?」
ボス(兄)「チッ、バカが…。」
めぐみん「あ………」
ダクネス「う、嘘だろ………」
アクア「あ………そ、そんな………」
アクア・めぐみん・ダクネス「「「カズマアアアアアアァァァァァーーーーーーーーー!!!!!!???」」」
52:
モクモクモク
めぐみん「し、死ぬというのは嘘なんですよね!? 生きてますよね、カズマァー!!?」
ダクネス「そうだぞ! いい加減に返事をしろ!!」
アクア「………」
???「ゴホ、ゴホ!」
めぐみん「か、カズマ!?」
ボス(弟)「ふぅー、あぶねぇあぶねぇ…。」ドン
アクア・めぐみん・ダクネス「「「!!!」」」
ボス(兄)「ったく、心配させやがって…」
カズマ「」プスプス
アクア・めぐみん・ダクネス「「「カズマッ!?」」」
53:
ボス(弟)「バカが。油断し過ぎだ……」
?回想?
カズマ「じゃあな、お前ら………」ニコリ
ボス(弟)「ふん!」ゲシッ
カズマ「おわっ!!」
ボス(弟)「ばーか、一人で死ね!」
カズマ「っ?!」
ドガアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
?回想終了?
アクア「っ!?」
めぐみん「酷いです……酷過ぎます?!」
ダクネス「さ…最悪だ………」
54:
めぐみん「!……そ、そうです!! アクア、カズマにあの魔法を!!」
アクア「えっ……」
ダクネス「そうだ! 確か、アクアはカズマを何度も甦らせたのだったな?」
アクア「えぇと、リザレクションのことよね?」
めぐみん「それです。そのリザレクションをカズマに、そうすればいつものようにカズマは!!」
アクア「無理よ…」
めぐみん「え?」
ダクネス「なにっ?」
アクア「確かにリザレクションは致命傷や負傷した肉体の修復とかを可能にするわよ…。だけど」
アクア「ここまで肉体の損傷が酷い上、自爆なんてとんでもないもん使えば中身だってただで済むとは思わない。だから、多分リザレクションでも無理よ…。」
めぐみん「そ、そんなぁ……」
55:
カズマ「」
ダクネス「くっ、カズマぁ!!」グッ
めぐみん「カズマァー、起きて下さい!いつもみたいに目を覚まして下さいよ!?」
カズマ「」
めぐみん「うぅ……」ジワッ
アクア「めぐみん…」
めぐみん「バカです、カズマは大バカですよ!!」ポロポロ
めぐみん「人の命の犠牲の上に生きる、それは最低だと、言っていたのは貴方じゃないですか、カズマァッ!!!」ポロポロ
ダクネス「………」
カズマ「」
56:
ボス(弟)「さてと、これで邪魔な男は消えた訳だが、最初に選んだ青髪女だけは俺が先に食べていいんだよな、兄貴?」
ボス(兄)「おう、弟よ。」
ボス(弟)「フフフ……」ニタァ
ボス(兄)「?」
ボス(兄)「!!」
ボス(弟)「………」ニヤニヤ
神器(ランプ)『』←蓋が開いている
ボス(兄)「ら、ランプの蓋が……!! 弟、お前兄貴の俺を裏切るかっ!?」
57:
ボス(弟)「裏切る? あぁ…まだ分からないのか?」
ボス(弟)「お前の弟なら………」スッ
カズマ「」
ボス(弟)「あそこに倒れてるだろ!」ニヤリ
ボス(兄)「なにぃっ!!?」
ボス(弟)「不死身のお前を倒す方法が一つだけ分かったよ。ただ…」
ボス(弟)「その方法を実行するには、『あの体』じゃなくて『この体』が必要なんだよな!!」
58:
アクア「……?」
ダクネス「おい、あいつは一体、何を言ってるんだ?」
めぐみん「………」
?回想?
カズマ「悪い。俺はもう限界だ……それに『この体』じゃ勝てねぇしな!」
?回想終了?
めぐみん「!!」
めぐみん「も、もしかして、カズマ……ですか?」
ダクネス「なに!?」
アクア「えっ?!」
ボス(弟)「誰のこと言ってんだよ…爆裂娘」ボソッ
めぐみん「!?………や、やっぱりカズマです! 間違いありません!!」
ダクネス・アクア「「ええええぇぇーーーー!?」」
めぐみん「カズマ、カズマですよね?」
ボス(弟)「」クルッ
ボス(カズマ)「はい、カズマだよ!」フッ
59:
ダクネス「な、なんと本当にあれが、カズマなのか!?」
アクア「一体、どうなってるのよ!!」
めぐみん「ハッ!? もしかして、スキルを……例の『チェンジ』を使ったんですね!!」
アクア「チェンジって、私とカズマの中身が入れ替わった時に使われた、アレよね?」
ダクネス「そうか! アクアが殴られる瞬間カズマに入れ替えられたように、今度は自爆の瞬間にカズマはボスの片割れと入れ替わったという事か!!」
?回想?
カズマ「じゃあな、お前ら………」ニコリ
カズマ「……………………チェンジ」ボソッ
ボス(カズマ)「ふん!」ゲシッ
カズマ(ボスの弟)「おわっ!!」
ボス(カズマ)「ばーか、一人で死ね!」
カズマ(ボスの弟)「っ?!」
ドガアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
?回想終了?
ボス(カズマ)「正解だ!」グッジョブ
60:
アクア「と、いう事は今、転がっているカズマは…」
カズマ「」
めぐみん「見た目はカズマですが、中身はあのボスの弟、という事になりますね」
ダクネス「だが、自爆と中身を入れ替えるチェンジの二つのスキルを上手く活用するとは…。やるな、カズマ!!」
ボス(カズマ)「そういう事だ。つまり、お前の弟はやられたって事。後は、お前がこのまま、な?」
ボス(兄)「ん、ぐぐっ………キィサァマァァァァーーーーッ!!!」ビリビリ
ボス(カズマ)「なぁに、心配はないさ。お前は不死身だから例えランプに吸い込まれても中で一生を終える事はない。」
ボス(カズマ)「ただし、二度と出られず、お前は未来永劫ランプの中で一生を送り続ける。今まで以上に外の世界で暴れる事も出来ずにな」
ボス(兄)「んぐぐ……そんな」ビリビリビリ
ボス(兄)「ばかなああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」ギューーーン
スポン
ボス(カズマ)「せいぜい不死になった事を後悔するんだな。」カチャ、グッ
ボス(カズマ)「何も無い永遠の生の中でな!」ドンッ
61:
村人たち「………。」
ワアアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー
村人B「すげええぇーーー!!」
村人C「あの、不死身のボスをやっつけたぁーー!!」
村人D「マジかよ、ほんとにやっちまったのかよ……あのパーティ!?」
村人A「うぅ………凄い、凄いよ、あの人達……」ウルウル
村長「…………フッ」
……………………………………………………
………………………………
………………
アクア「本当にカズマ、なのよね?」
ボス(カズマ)「しつこいぞ、駄女神!」
アクア「ああぁーーー、その台詞!?」
ダクネス「間違いなしか。」
めぐみん「でも、どうしてあんな犠牲になるような言い方を? おかげで本気で信じちゃいましたよ!?」
ボス(カズマ)「ははっ、言うだろ……」
ボス(カズマ)「敵をダマすならまず味方からって、な?」ドン
62:
ダクネス「とりあえず、カズマ。そろそろ元に戻ってくれないか?」
アクア「そうよ。これじゃあ、ヒキニートじゃなくて、ただの別人にしか見えないんですけど!!」
ボス(カズマ)「おう、そうだな。んじゃあ、チェンジ!!」
……………………………………………………
………………………………
………………
カズマ「元に戻ったが、自爆の影響で体はボロボロだぜ…おっと!」ヨロヨロ、フラッ
ダクネス「おっと、危ない! 大丈夫か?」ガシッ
カズマ「あ、あぁ、悪いな、ダクネス」
ダクネス「このまま肩を貸そう!」
カズマ「ほんと悪いな。」
ダクネス「もう何も言うな。どうであれ、盗賊の撃退も出来たし、こうして皆無事に生き残れたんだ……終わりよければ全て良しだろ!」ニコッ
カズマ「………あぁ、そうだな!」フッ
63:
めぐみん「良くありませんよ!!!」
カズマ「なんだよ? 急に叫んだりsバチィ
カズマ「ぐほっ!?」
ダクネス「っ!?」
カズマ「くぅぅ………おい、いきなり何すんだよ、めぐみん!!?」
めぐみん「うるさいですよ、私やアクア、ダクネスに心配をかけさせた罰です!」ジワッ
カズマ「!!」
めぐみん「今回はカズマの作戦でしたので、何事も無くて良かったのですが、もし本当にあれでカズマが死ぬなんて事になったら考えても恐ろしくてたまりませんよ!」
カズマ「…………。」
めぐみん「今度こそ約束して下さい。もう二度と自己犠牲はしないと、私たちの前から二度と居なくならないと……」ポロポロ
ダクネス「めぐみん…。」
64:
カズマ「分かったよ。約束するよ……もう二度とあんな事はしない。これでいいだろ?」
めぐみん「約束ですよ!もし破ったら、カズマの体に爆裂魔法を撃ち込みますからね!!」
カズマ「本当に分かったから、それは勘弁してくれって!?」
ダクネス「ははは。」
アクア「ちょっとぉ、めぐみん、ずるいわよ!! 私もカズマさんを…」
バチーン
カズマ「ぐおっ!?」
めぐみん「えっ!?」
ダクネス「アクアッ?!」
65:
カズマ「おい、駄女神!なにすんだよ!?」グイッ、ギュウウゥ
アクア「いひゃい、いひゃい!!?」
ダクネス「片手だけで力があるのだな、カズマは…。」
カズマ「なんで俺を頬を叩いた? お前にとって必要なのか、今のは?」
アクア「イタタ…。だってぇ、童貞臆病ヒキニートの癖して、私よりも活躍しちゃうからよ!!」ヒリヒリ
カズマ「はぁっ?」
めぐみん「あ、アクア…その為にカズマの頬を引っ叩いたのですか?!」
アクア「って、いうのは嘘。本当はめぐみんと同じように私を本気で心配させたから、軽く罰を与えたかっただけよ」
ダクネス「そういう事だったか。今度はこの雰囲気に、私が心配してしまったぞ…。」
66:
アクア「それに自爆のスキルを使ったら、その体にリザレクションが使えないのも分かったし、いい? 自爆は二度としない事…分かった?」
カズマ「はいはい…。」
アクア「ったく、カズマが本当に死んだら私………」
カズマ「アクア?」
アクア「私………の借金、カズマ以外に誰が返済してくれるっていうのよ!!」
カズマ「おい、そっちの心配か!」
めぐみん「そうです。カズマが死んだら、誰が私の日課に付き合うと、誰が動けない私をおんぶしてくれるというんですか!!」
ダクネス「まったくだ。カズマが死んだら、私が鬼畜な目に遭う楽しみだって減ってしまうではないか!!」
カズマ「おーーーい、さっきからお前ら、俺に対する心配が、変で、酷いとこに向かってないか!!?」
めぐみん(って、いうのもありますが…)
アクア(まっ、今回ばかりは…)
ダクネス(本当に…)
めぐみん・アクア・ダクネス(((カズマが生きてて良かった!!!)))
67:
村長「………あのパーティに、あの人たちに悪い事言ったな。アンタらみたいに強い奴らに私ら弱者の気持ちになんて分からんだろうな、と…。」
村長「あの人たちは力が強いんじゃない…。強いのは、私らに欠けていた……」
村長「仲間を想う心だ。」
村人A「………」
村人B「あの人たちに教わりましたね!ほんとうに感謝してもしきれない」
村人C「あぁ。あの人たちのおかげで、俺ら村人も本当の自由を得て、新しい目標も出来たんだ。本当に感謝だよ」
村人D「うんうん!」
村長「では、あの人たちに向けて感謝の言葉を…」
村人A「はい。私も真っ先に助けてもらいましたし…」
村人たち「せーーーーの……」
村人たち「ありがとうーーーーーーー!!!!!」
カズマ「お、村人から感謝が来たぞ」
アクア「当然よ。私たちでやったもの、感謝されて当然でしょ」
めぐみん「正確には、カズマ一人ですがね…」
ダクネス「まぁ、どのみち村の人たちを助けたのも良かったし、ここは全員で…」
カズマ「おう!」
アクア「えぇ!」
めぐみん「はい!」
カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス「「「「bbbb グッ」」」」
68:
?アクセルの街までの帰り道?
カズマ「はぁはぁ。」
ダクネス「大丈夫か、カズマ?」
カズマ「やべぇ、ここまで疲れたのは久しぶりだ…」ゼエゼエ
めぐみん「ちょっと休みますか?」
アクア「ぷぷっ、作戦の為であそこまで無茶するからよww 流石は、バカねww」プークスクス
カズマ「っ!!」イラッ
69:
カズマ「えっ?!」
アクア「………」スタスタスタ
ドン
カズマ「ぎゃああーー!?」ガン
めぐみん「カズマァッ!?」
ダクネス「おい、アクア!疲弊しきってるカズマになんて事を!!?」
アクア「」ニヤッ
カズマ「うぅ………」ピクピク
ダクネス「おい、カズマ、大丈夫か?」
アクア「さて、とっとと行こうぜ!!」
めぐみん「この感じ……。まさかっ!?」
70:
ダクネス「どうした、めぐみん?」
めぐみん「ダクネス!今のアクアはアクア自身ではなく、中身はカズマですよ!!」
めぐみん「きっと、またアクアと体を入れ替えたんですよ!!」
ダクネス「なに、本当か!? では、今のカズマは?!」
カズマ(アクア)「そ、そうよ……。今のカズマの中身は……私…よ。」ピクピク
めぐみん「やはり、言った通りでしたね」
アクア(カズマ)「またまた正解だ♪ そう、俺はまたアクアと入れ替わったよ。」
71:
カズマ(アクア)「な…なんで…またこういう事……すん…のよ…」ピクピク
アクア(カズマ)「お前が俺を馬鹿にした事とお前と入れ替わった方がボロボロの状態よりも楽々と歩けそうだからだよ!」
アクア(カズマ)「つーう訳で、俺の体が回復するまではこの体は借りるからな!!」ダッ
カズマ(アクア)「ま…待ちな……さい。か、体を…戻しなさい…よ……。」ピクピク
ダクネス「アクアが苦しそうだ、体を返してやれ、カズマ!!」
ダクネス「その代わり、私と体を入れ替えるが良い。そうすれば、お前は動けるし、私は自爆でボロボロになった時の酷い痛みと動きたくても動けない感覚、そしてカズマの体という実感をいっぺんに味わえるのだからな?/////」ゾクゾクゾク
めぐみん「ダクネス、それを言っている場合ですか!! とりあえず、カズマを説得して、アクアを元に戻さないと!」
アクア(カズマ)「嫌だ。俺はアクアの体でしばらく過ごすぞーー!! あーはっはっは?」ダダッ

元スレ
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1536824383/
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