死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『お石様』『ボス犬のコロと野良犬軍団』他back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『お石様』『ボス犬のコロと野良犬軍団』他


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ボス犬のコロと野良犬軍団
俺のじいさんの家に犬が居たんだ、柴犬の雑種だと思うんだが
真っ白な綺麗な毛並みの犬だった
名前はコロ
コロは町中の野良犬の大ボスで、コロの後ろには5?9匹
多いときは14,5匹の犬がついて回ってた、それ位すごい犬だった
そんな大ボスがなぜじいさん家に居たのかは変な話で・・・
俺のじいさん教師をやってたんだが、ある日いつもの駅に通勤のため行くと
コロが居たそうだ。取り巻きなし、たった1匹で(コロは近所じゃ有名、野良軍団のボスだからねw)
で、じいさんが「どうしたコロ?このあたりはお前の縄張りじゃないだろ?」
って聞くと、コロはじいさんをじっと見つめて「クゥ??ン」って甘え声を出したそうだ。
なにかおかしいなと思いつつも、じいさんは電車が来たんで仕事に行った
で、仕事終わってその駅まで帰ってきたんだけど、まだコロが居たそうだ
でじいさんまたコロに声かけたそうなんだが、そのとき何故だか分からないけど
「コロは俺の娘に会いたがってる」って思ったそうなんだよ(娘ってのは俺のかあちゃんな)
ほんとに何故かはまったく分からず、ただ今日コロに娘を会わせないといけないって強く思ったらしいw
で、家に帰って、当時高校生だった俺のかあちゃんを連れて行ったんだって
コロはかあちゃんに会うなり、飛びついてじゃれてきた
かあちゃんが「家に来る?」って言うと 「ワン!」って鳴いて、そのまま家まで着いてきた
三つの選択【洒落怖】
http://world-fusigi.net/archives/8696518.html
引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?333
85: 本当にあった怖い
そして近所のボス犬は俺のじいさん家の住人になった。
で、家に来た次の日、どこで召集を掛けたのか野良犬軍団もじいさんの家の庭に大集合してたそうだw
じいさんもばあさんもかあちゃんもかあちゃんの姉さんも驚いたのは、コロは家の中に入って飯とか食べるんだけど
取り巻きどもは決して家の中には入ってこないってこと、すごい統率が取れてるらしく庭には来るけど、
決して家の中には入ってこなかったそうだ。
朝になるとコロを先頭にして大名行列、街中を歩き回って夜には帰ってくる、そんな生活がしばらく続いたんだってさ
で、半年ほどその犬軍団が庭に居ついたんだけど、ある日の夜中に犬達がキュンキュン鳴いてたんだって
夜中ずっと犬がキュンキュンワンワン・・遠吠えまで、うるさくて寝られなかったらしいw
そして翌朝、コロ1匹残して、取り巻き軍団が綺麗さっぱり居なくなってた
たぶんボスの座を渡したか奪われたかしたんだろう
実際、No.2と思しき犬が翌日から軍団率いてたらしい。
コロはじいさん家にそれからも居ついた
86: 本当にあった怖い
じいさんはそれからコロに首輪を買ってきてやったんだって。
で、嫌がるコロに着けてやった。
でもね、コロはふらふらっと昼間は出かけてるんだけど、夜になると首輪は外れてたんだって
最初は偶然外れたんだろうって思ったんだけど、何度首輪をつけても、その日の夜になると外してくる
それでもじいさん意地になって、何度も首輪を着けたんだけど、夜にな(ry
さすがにじいさんもあきらめて「まぁ今までこんなものつけずに生活してたんだもんな、すまんかったな」
ってコロに言ったら、「ワン!ワン!」って2回吠えたらしい
で、次の日に、コロはどこかで外してきた首輪を持ってきて俺のかあちゃんの前にポトっと落とした
なんとなくコロが着けて欲しそうな顔してたように見えたらしく、かあちゃんが首輪を着けてやると
その首輪は外さなかった。それからず??っとその首輪は外さなかったんよ
87: 本当にあった怖い
俺のかあちゃんが俺を産んでからの話になるんだけど
コロは俺のいい遊び相手だったんだ、耳を引っ張ってやったり、
鼻の穴に指を突っ込んであげたり、俺が上に乗っかって走ってもらったり、オチンチン引っ張ってみたりとか
そういう乱暴なこと俺がやっても、全然コロ怒らなかったんだけど、首輪は違ったんだよ
とにかく首輪に俺が触ろうとしたら、怒るんよコロ、ウ???!って
それ以外は絶対怒ることなんて無いのに、首輪を触ろうとすると怒る、変な犬だった
だから俺はコロの首輪には触らなかった
俺が小2の時、コロもいよいよ寿命なのかあまり動けなくなってきたんだ
その時点で恐らく20年近くは生きてたんじゃないかってじいさん言ってた
ビックリするほど長寿な犬だ
で、いよいよやばいなって日があって、みんなでお別れしとこうってことになって
みんな泣きながらコロの頭撫でてバイバイ言ったんだ
で、今でも思い出すんだけど、一人一人頭を撫でてやると、コロは動くのしんどいはずなのに
頭を起こして、一人一人をじーーっと見つめるんよ
まだ死ぬってのがどういうものか良く分からんかった俺も、その時初めて死ぬってのはこういう事なのかって
コロにじっと見つめられながら分かったんだ、泣きながら
88: 本当にあった怖い
その日の夜、何故か俺のかあちゃんは「玄関開けといていい?コロが玄関開けといて欲しいっていってる気がする」
って言ったんよ。俺もそんな気がしてた。5歳の妹もそういってた、じいさんもそうだなって、ばあさんも同じ。
だからその日は玄関開けたまま寝た。
朝起きたらコロ居なかった、動けないはずなのに居なかった
コロがいつも使ってたお皿の上に、コロの着けてた首輪が置いてあったんだ
コロのさよならの印だったんだろうね
2日後、夢見たんだ
もちろんコロの夢
しゃべったりとかそういうのは残念ながら無かったんだけど、俺の顔をペロペロ舐めて
テクテク歩いて行ってしまった。俺は夢の中でバイバイって手を振ってた
家族みんなのトコにも挨拶に行ったみたい、母ちゃんも妹も言ってた
じいさんはもともと夢見ない人なんで覚えてないってw でも多分見てたと思う
その日に亡くなったんだろうなぁ
95: 本当にあった怖い
>>84
なんかええ話やな
223: 1/3@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:50:37.07 ID:Kv1d9GpP0
イメチェンの真相
友人N子が、ある日突然すごいイメチェンをして登校してきた。
喪女仲間のN子は、それまで化粧やおしゃれに興味がなく、常にスッピンで髪も染めず腰あたりまで伸ばし放題で、服も黒系統の地味な服を着てくることが多かった。
そんなN子が突然化粧ばっちりして来て服やアクセサリーも派手な感じで、髪もばっさり切って明るいショートにしておまけにパーマもあててくるという大変身を遂げ、周囲の友人はみんな驚いていた。
私も、つけまつ毛バシバシで胸ぐりが開いたキャミ&ショーパンといった、おしゃれというよりはケバくなったN子を見て、はじめはN子だと分からずドン引いた。
当然、私を含めた友人みんながどうしていきなりおしゃれ?に目覚めたのかN子に聞いたが、N子はいつもお茶を濁していた。
元々N子はおとなしい性格で友人たちも似たような性格の子が多かったため、次第にN子は周囲から敬遠されて孤立していったが、それでもケバファッションをやめなかった。
その後しばらくしてN子が学校に来なくなり、「悪い恋人ができて駆け落ちした」「お水なバイトをはじめた」「借金ができて夜逃げした」などという嫌な噂が広まったが、N子が退学してからはその噂もすぐに消えた。
それから数年後、とある縁があって私はN子と再会し、一緒に私の家で飲むことになった。
相変わらずN子はケバファッションのままで更に整形もしたようで顔も少し変わっており、もう過去のN子の面影はほとんどなかったように思う。
私は、どうしてそんなイメチェンをしたのか尋ねてみた。
N子ははじめは誤魔化していたが、「Rさん(私)には話した方がいいと思うから。」と、酒を飲みながらぼつぼつとイメチェンの真相を話してくれた。
ある日の深夜、バイトを終えて自宅に向かっていたN子は、帰路の途中にある小さな山で奇妙な人と遭遇した。
それは白い着物のような服をきた中年の男性で、片方の手には人形のようなもの、もう片方には金槌を握って山中の歩道をうろついていたそうだ。
白い着物の男はN子に気付くとこちらに向かって走りだしたので、N子は必死に自転車をこいで逃げた。
その時のN子は、あの男はおかしな恰好をした不審者か、病院かどこからから逃げ出した人だと思っていたらしい(白い着物は病院着っぽくも見えたので)。
224: 2/3・3/3@\(^o^)/ 2016/02/26(金) 01:52:45.40 ID:Kv1d9GpP0
N子はしばらく扱ぎ続けていたが上り坂だったこともあり体力が尽き、後ろを振り返って男がいないことを確認してから立ち止まって休憩することにした。
しばらく息をついてから再出発しようとすると、前方数十メートル先に人がいた。
あの男だった。男は舗装された歩道ではなく、獣道を通ってN子を先回りしていたようだった。
N子は必死に来た道を引き返して逃げ、その日はバイト先近くの満喫で一夜を過ごした。
あの男は所謂『丑の刻参り』をやっており、N子はそれを目撃してしまったらしい。
丑の刻参りは、他人に見られると自分に呪いが返ってくるらしく、もし見られた場合は、見たものを殺すしかないそうだ。
自分の顔が男に覚えられていることを恐れたN子は、満喫近辺の美容院が開いてすぐに駆け込み、ヘアースタイルとメイクをしてもらった。
服も手近にあった店で出来るだけ真逆の印象になるものを購入し、鞄も買い換え、自転車は捨てた。
それからというものN子は男が自分を殺しにくることを恐れて、当時の『N子』とは真逆の姿をし続けていると言うのだ。
その話を大真面目にするN子を、酒の入っていた私は笑い飛ばした。
どう見ても被害妄想乙で、心配症にしてもやりすぎだと。
そう言う私の顔を見つめて、N子は申し訳なさそうに言葉をつづけた。
「あの男は今でもあの町に居て、私のことを探している。Rさんは気を付けた方がいい。当時の私と少し似ているから。」
233: 本当にあった怖い
>>223 224
>「Rさん(私)には話した方がいいと思うから。」
の理由が
>当時の私と少し似ているから。」
ってことだよな
まだ探してるって断言してるN子はたぶんその後も男を目撃したってこと?
最近のレスで一番ぞっとしたかも
68: 本当にあった怖い
呪われた山の神社の護り
取り敢えず、子供の頃の話。今は都会へ引っ越してきてるんだが、子供の頃は村?(っていうか集落かもしれない)に住んでたときの話。
俺んちの裏には山が在った。なんの変哲もないただの山なんだが、詳細はそうでもなかった。
その山は村で、呪われていると噂されてたんだ。だから両親や祖父母からは「絶対に行くな」と念を押されたし、俺も流石に行かなかったんだ。
なんでも、山に入るとそれを期に良くないことが起きるらしい。それか、山の中で遭難(神隠し?)。
村では有名な心霊スポットであり、だれも行かない心霊スポットでもあった。でもそんな中、一定の人間だけは山へ行くことがあった。
それはいわゆる旅行客。恐らく、この村内だけの噂だったんだと思う、山が呪われているってのは。
村にはなんのお土産屋もないし、正直言ってなぜにこの村に旅行客が来るのかそれがなんとも疑問だった。そして山へ行くことも疑問だった。
しかしだ、旅行客は山へ入ってなにも起きなかったかのごとく降りてくる。いや、実際なにも起きなかったのだろう。
旅行客が言うには山の奥に、廃れた神社があったそうだ。ほかの旅行客も口々にそう言ってたから本当なんだろうなあと俺も思った。
某日、学校で友達が山の奥の神社の話を俺にした。友達が疑問に思ったらしい、なぜ神社がある山が呪われているのか、と。
俺も言われて気付いた。確かに変なもんだと思った。そこで友達は提案したんだ、山へ行こうってね。
多分、その時の俺に恐怖心なんてものはなかったと思う。なぜなら、旅行客はだれひとりとして無事に戻ってくるからだ。
きっと呪われてるなんてのは迷信なんだろう、俺と友達はそう結論付けて、放課後、山へ行く事にした。
69: 本当にあった怖い
俺は、懐中電灯、虫除けスプレ ー、おやつを持っていった。あれだな、神社でおやつにしようぜwって話なったんだw
友達も俺んちにきて、山へ入ることになった。もちろん、親には言わなかった。
まあ、結局山へ入るときもなんの異変も感じなかったんだ。多分、気分がハイだったからかもしれないが。
放課後ということもあり、日も沈みかけていたんだ。こりゃあおやつ食う暇なんてないかなーと達観してた俺と友達は無事、神社へ着いた。
でもここにきてやっと俺たちは後悔することになったんだ。神社の……、ちょうど、社の奥からなにかが覗いている気がしたんだ。
そこで俺たちは固まった。覗かれている気がしただけで、実際に覗かれているかは判らなかったんだけど……。
気分が悪くなった。友達は顔が引き攣っていた。逃げ様と思い、踵を返そうとしたら身体が全く動かなかった。
やばい、と思った。呪い殺されると思った。でも身体が動かず、頭がくらくらする。
すると、どこか遠くの場所で「ゴトン!」という音がした。金槌を地面に落としてしまったような音がしたんだ。
そこで金縛りが解け、俺はすぐさま友達の手を引っ張り逃げ出した。
途中、なんども木の根に足を掬われた。転びはしなかったが、転んだらおしまいだろうと思った。
ふと気付いた。さっきまでほのかにまだ明るかった空が闇に包まれていることに。
恐怖心は肥大し、異変に気付いた。後ろから、なにかが追ってくるように感じた。いや、追ってきていた。
がさがさと草を掻き分けるように確実に俺に近付いていた。追いつかれたら死ぬと直感した。
後ろをちら、と見たんだ。そこには見るもおぞましい、謎の黒い猿が追ってきてたんだ。目が血走っていた。
死ぬ! 死ぬ! と思いながら、なんとか山から抜ける。黒い猿も追ってこなかった。
はあ、とため息を吐いて、震える手足でなんとか家に帰った。というか家はすぐ目の前だったしな。
70: 本当にあった怖い
その夜、家のみんなはなぜか暗かった。とくに祖母はなにかブツブツ呟いていた。お経? だったかもしれない。
もしかしたらバレたか? と動揺したがべつになにも言ってこなかった。
飯を食い終え、電話が着た。俺はいまだ山での恐怖を忘れられず、母から離れなかった。
電話の内容も聞こえた。そこで唖然としたんだ。電話をかけてきたのは俺が山へ一緒に行った友達の母親からだった。
○○が家に帰ってきていない、そちらにいないか、とのこと。もうなにがなんだか判らなかった。
俺が恐怖で山を走り降りているとき、手を握っていた友達はいなかったんだ。つまりどういうことか。
友達は山で神隠しにあった。それも俺のすぐ近くで。
俺はなにも言えなかった。母が知らないかと聞いてきても知らないの返答。とんでもない嘘吐きだった、俺は。
電話は終わった。友達の母は泣いていたそうだ。罪悪感が俺を包んだ。
居間へ戻るとばあちゃんが俺を睨んできた。そして開口一番に、
「山へ行ったのか」
だった。
俺はなぜか頷いてしまった。そうせざるを得ない気がしたんだ。
すると、ばあちゃんは老体と思えない素早さで俺に飛びついてきた。
「どうして入った! あそこは呪われている! お前は憑かれた。じき取りにくるぞ!」
そうばあちゃんが言った。取りにくるとは……あの猿のことなのだろうか。俺の恐怖心はマックスだった。
「お前の友達も行ったんだろう、その友達はお前の身代わりになった」
そこで俺は気を失った。
友達が身代わりになったと聞いて、目の前が暗くなった。
71: 本当にあった怖い
それから今へ戻る。俺にはなんの異変も起きなかったのが幸いである。友達には謝って誤りきれないほどだ。
呪われている山。その山と村にはひとつ、関係があった。
住んでいた村は、昔、人食いの村だったそうだ。今となってはそんなものは迷信に近いが、はっきり言うと呪われているのは村の人々のほうだった。つまり俺も。
人食い人種の汚れた血を今なお濃く引き継ぐ、この村は、神聖な神社にとって嫌われている。
どういうことか、ばあちゃんに聞いたところ、山の神社の護りが強すぎるそうだ。あんな廃れているようでも効力は健在らしい。
つまり、呪われている人々があんなところへ近付けば、良くないことが起きるのは当たり前。
だから旅行客に異変はなかった。友達は俺の代わりとなり、俺には異変が起きなかった。
結末はこうだった。最初から山など呪われていなかった。あの猿のようなものは山神かなにかかもしれない。
俺は正月やお盆でも村に戻ろうとは思わない。多分、次に行ったら本当に死ぬかもしれないから。
74: 本当にあった怖い
当時俺は電車通学をしていた。時間に余裕のあるときは乗換駅の近くにある店に寄って
軽く食べていってたんだが、ある時その店の一番奥の席に可愛い子が座っていた。
その子はぱりっとした襟の制服を着ていて、胸までの黒髪と白い肌、くっきりした二重まぶたの綺麗な子だった。
それから彼女はいつも決まった時間にその場所にいて、見慣れない銘柄のペットボトルのお茶を飲んでいるようになった。
彼女はペットボトルのお茶を本当に美味しそうに飲んでいた。あれ位ペットボトルのお茶を美味しそうに
飲む人間は、後にも先にも見たことがない。
(そのお茶、当時探してみたんだけど、何処にも売っていなかった)
俺はその子に会うのが楽しみで、いつしかその店に毎日寄るようになっていた。
当然、声なんてかけられなかったんだが。
ある日いつものようにその店に行くと、いつもの場所に彼女がいなかった。
代わりに、その席に彼女がいつも飲んでいるペットボトルのお茶があった。
俺はいけないとは思いつつ、そのペットボトルを手にとってしまった。
すると、ペットボトルの中で何かがうねうねと蠢いている。
何だろう、と思って顔を近づけてみると、お茶の中に沢山のイトミミズやボウフラやらがうねうねと蠢いていた。
何やら変なかけらまで浮いている。
ペットボトルのラベルには、賞味期限 96.5.22と書かれていた。
気味が悪くなってペットボトルを元の場所に戻し、立ち去ろうとして向き直ると
そこに彼女が立っていた。凄い目で睨みながら。
「見たわね」
そう言う彼女の口の周りで何かがうねうねと蠢いていた。
俺はそのまま走って店から逃げた。二度とその店には行っていないし、彼女にも会っていない。
もし明日あの店に行けば、今でも彼女はあの場所にいるんだろうか。
90: 本当にあった怖い
寝れないから書いてく。
まだ俺がガキの頃、小学校の裏に公園があってそこでよく遊んでた。
でっかいタコの遊具がありタコ公園って呼ばれてて小学生には人気の公園。
昼間はゲートボールを楽しむ老人や家族連れで賑わっていたが夜はそんな雰囲気がガラリと変わる。
なぜならそこはもともとが墓地でそれを壊して建てられた公園だからだ。
それを証明するように公園の入り口近くにはでかでかと慰霊碑が建てられており、公園の敷地の近くにもお墓がズラリと並んでいる。
中学生になった俺は夏休みのある日友達と肝だめしにこの公園にやって来た。
この公園は一周出るようにウォーキングコースがあり、そのコースを1人で歩くとゆう普通の肝だめしだ。
時間的には一周10分ほど。ちなみにウォーキングコースなのに街頭などは一つもなく携帯のライトが頼り。
91: 本当にあった怖い
あの夜の肝試し
まず1人目がでて5分ほどで帰ってくる。
怖くて走ったそうだ。バカにされながらもこれはヤバイと言う。何かがついてくると。
最初はみんなも怖がらせるために大袈裟に言ってると思ってた。
そして2人目
こいつも五分ほどで帰ってきたが明らかに様子がおかしい。
帰ってくるなり、もうやめようと言う。
聞けばこいつも何かに後を追われてる気がして走らずにはいられなかったのだと。
そして俺の番が来た。
最初は歩いていたが徐々に早足になっていた。
確実に誰かが俺の後ろにいる。
それも近すぎず遠すぎず嫌な位置に。
でも走れば引き離せる距離だなーなんて変に冷静になりながらも早足で歩く。
コースの半分を過ぎたあたりで俺は歩くのやめた。
暗くてはっきりとは見えないが前から人らしきシルエットがこっちに向かってくるのが見える。携帯のライトの明かりもだ。
俺は友達が心配して来てくれたのだと思い全力で走った。
だがそこにいたのは俺の親父で俺に会うなりすぐさま家に連れ戻された。
92: 本当にあった怖い
帰りの車中で親父は言った。友達は帰した。心配するな。だがお前はあのままお父さんに会わなければ帰ってこれてないと。
訳がわからなかったがとりあえずその日はめちゃくちゃ怒られたのですぐにふて寝した。
次の日友達が家に来たので話を聞くといかに自分が危険な状況にいたか理解出来た。
あの夜俺は公園内で行方不明だったそうだ。
出発したきり10分以上待っても戻ってこない俺を友達が一時間探し回ったらしい。
それでも見つからないので俺の親父を呼びに行ったんだと。
そこでおかしい事に気づく。
友達は俺が出発したコースを逆向きに探した。なぜなら追っかけるよりその方が近いからだ。
なのに俺と友達はすれ違いもしないどころかその姿さえ見ていない。
同じ公園内にいながらも別の空間にいるようにだ。
不思議な体験をしたものだと思いながらも友達には言えなかった事が二つある。
一つ目は親父はどうやって俺を助けたのか。
これに関してはおそらくたまたまだろう。見つかって運が良かったのだと思う。それくらいしか思いつかなかったのであえて言わなかった。
そして二つ目。
友達が俺の家に来た日
友達の後ろにあの夜の何かがついてきてたことを。
以上で話は終了です。文才ないので読みづらいとは思いますがありがとうございました。
ちなみに友達は2人とも今も元気です。
たまに会いますがなんともないようなので大丈夫だと思います。
でわでわ。
103: 本当にあった怖い
乗り遅れたバス
軽井沢のバス事故から1カ月だね。バス事故で思い出す20年くらい前の俺の実話。
当時、仕事の出張でドイツに行ってて、3日間の日程を終えて帰国しようとしていた。
それまで全然遊んでなかったし、あんまり時間がなかったけど、せっかくだからケルンで観光してから帰ることにした。
大聖堂とかめちゃくち綺麗だし、特大のソーセージとか食ったりしながら最終日を楽しんでた。
観光が終わって、ケルンからフランクフルト空港にバスに乗るために、バスの待合所で空港行きのバスを待ってた時に事件が起こった。
停留所にバスが到着(20人乗りくらいの小型バス)して搭乗を待ってたら、遠くの方で見覚えのある2人組女性がこっちに手を振ってるのが見えた。
なんと実姉達だった。(俺は3人兄弟の末っ子。)
104: 本当にあった怖い
最初はありえないって思った。だって2人とも結婚して家庭もあるし、そもそもこんな所に2人で旅行に来るなんて考えられない。
でもどうしても気になって、搭乗時間が近づいていたけど、搭乗の列から外れて探しに行った。だけど、停留所の人混みで2人を見失ってしまった。
そうこうしているうちに、発車時刻が来てそのバスは行ってしまった。
次の空港行きのバスまでは2時間後、飛行機の出発には間に合うから次のバスで行くことにした。
待ってる間も気になって、姉達と連絡を取ろうと思ったけど、当時は携帯もないから簡単に連絡も取れないし、時差もあるし、悶々とした感じでバスを待ってた。
そしたらしばらくして、バスの停留所のテレビで流れてきたニュース。
「ケルン発フランクフルト空港行きのバスが道路下の崖に転落、乗員乗客に死亡・負傷者多数」
そう、さっき乗るはずだったバスが事故ったんだよ。この事故は当時日本でも報道されてた。負傷者も救助されたけど、結局全員なくなったらしい。
帰国してから確認したけど、やっぱり姉ちゃん達はドイツに旅行なんてしてなかった。
似たような話で事故から逃れられたって話はたまに聞くよね。幽霊に助けられる的な話。
別人だとしても、なんでこっちに手を振っていてのか今でもよくわからん。
あれからしばらくの間トラウマでバスに乗れなかったよ。
以上が俺の体験した話。特にオチはなくてごめん。
150: 本当にあった怖い
留守の老夫婦
143です。実話です。
昔個人宅へ配達の仕事をやってた。
その中で週1くらいのペースで荷物を頼む老夫婦がいた。
奥さんしか会ったことはないんだけど家に行くたびに声をかけてくれるとても気さくで優しい人だった。
ある日もまた荷物が届いた。だいたい18時以降には居るから夕方日が落ちる手前くらいに行ってみた。
ピンポンを鳴らすといつもなら「はーい!」
と奥から返事が来るのにその日はない。
まあ車はあるけど電気付いてなかったし、外食してるかなと思ってその日は配達を切り上げたんだ。
翌日その日家の前を通ったら真っ黒焦げになってた。
近所の人に話を聞いたら前日に家の中で夫婦が殺害された後放火されたらしい。
旦那さんは滅多刺しだったらしく亡くなったそうだ。
奥さんはなんとか一命を取り留めたらしい。
おそらく昨日俺が行った時、犯人は立て篭っていた。
鉢合わせしていたかもしれないと思ったと同時に、なんであんな優しい人がと思うと胸が詰まる。
151: 本当にあった怖い
めった刺しとか怨恨だろ。どんなにいい人に見えても人間は裏表があるからな。
152: 本当にあった怖い
職場で派遣切りかなんかされて逆恨みらしい。
158: 本当にあった怖い
同じ容姿の女
今から約10年前、俺が高校1年生だった頃の話。
俺は別の中学からやってきた友達Aと二人で心霊スポットや廃墟巡りをするのが日常になっていて
その日もAの地元の梅◯センターという女の霊が出ると噂の潰れたパチンコ屋へ向かった。
まずパチンコ屋の1Fは完全に閉鎖されていて入れない為隣接する信用金庫の塀を伝って2Fの窓から侵入するしかない。
Aと共に無事侵入し店内の散策を開始するが、俺はこのパチンコ屋が火事で潰れただけで心霊など関係ないことを知っていたのでスリルもなく終わってしまった
Aは何も心霊現象が起こらなかったことに不貞腐れていた為か気晴らしに信用金庫の屋上から立ち小便をしようと言い出した。
信用金庫の向かいは路地を挟んで8階建てくらいのマンションがある、俺らはそれに背を向けるように並び同時に小便をした。
が、この時Aも俺も猛烈な違和感と視線を感じ振り向くとマンションの廊下、階段の踊り場、窓等から同じ容姿の女の人が大量にいてこっちを見ていた。
焦った俺たちはすぐに小便を済ませ飛び降りるように屋上から降りてその場を後にし夜も遅かったためそのまま解散した。
それから約4年後俺はバイトで寿司の配達をやっていて
パチンコ屋は既に取り壊されていて記憶からも消えかけていた頃に例のマンション最上階から出前の注文が入る。
その日は配達員が俺しかいなかったため仕方なく配達に出た。
あれから4年も経ってるし、パチンコ屋も壊されてるから何も無いと言い聞かせてる内にマンションに到着。
エレベーターに乗り最上階のボタンを押しドアが閉まり上昇して行く。
ふと7Fのボタンが点灯している事に気付くが当時の俺は「7Fから上は8Fしか無いんだから階段で行けよなぁ」としか思わなかったが7Fで乗ってきたのはあの時見た女の人だった。強い恐怖心からか俺は気を失ってしまい、気づいた時は3日後で病院のベッドの上にいた。
それからは特に何も無いけど今だにあの人に似てる顔や服装をみると動揺してしまう。
163: 本当にあった怖い
いま二度寝して目が覚めたら、枕元にマネキンの首があって、
「マネキンか、こんなもんも持ってたっけな、はやく片付けなきゃな」
とかわけのわからないこと考えながら目を閉じてから、
「いや、マネキンなんか持ってるわけないじゃん。そもそもあんなどす黒い肌のマネキンがあるのか? いまのマネキンか?」
と、ガクブルしながら体感30分くらいして、ようやく目を開けたらなにもなかった。
オチとかはない
173: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:00:06.91 ID:jj5Lvfsy0
ヤバさレベル10段階中9の部屋
数年前のお話になります。
私は東京都の西の方にある、ロフト付きのアパートを借りていました。
私は特に何かを感じるとか、そういったモノは無く、また学生だったこともあって
日々呑気に生活をしていました。
私の眠る場所はロフトに布団を敷いて、だらだら寝るといったスタイルだったのですが
一年目の冬頃から、おかしな音が聞こえるようになりました。
睡眠場所のロフトには、枕がある方向に、小さな押入れがありました。
その押入れの中から、夜眠るときになると、
爪でかりかりとひっかいたり
中でごそごそと動くような気配があったり
何かを『ゴン!』とぶつけるような音が、毎夜聞こえるのです。
174: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:05:00.81 ID:jj5Lvfsy0
私の部屋は角部屋で、押入れのある方向には誰も住んでいないのです。
ですが、毎夜のことなので、いい加減私も頭に来てしまいまして、
いつものように、カリカリカリ……と鳴りはじめたのを確認した後
徐に押入れをガラッと引き開けて、
「毎晩うるっせえぞ、ゴルァ!!」
と叫んだあと、押入れに身をかがめた状態で蹴りを入れて眠りました。
音のする頻度はかなり少なくなったような気がしました。
と、ここまでが前置きなのです。
177: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:15:25.78 ID:jj5Lvfsy0
私生活では、有り難いことに彼女が出来まして、なんとたまに泊りに来てくれる
ようになりました。
料理も上手でしたので、私はとても幸せだなぁと、その時は考えていました。
ところがある日、テレビ(内容は何だったか覚えていませんが)を見ながら、
私と彼女で夜ご飯を食べている時、異変は起こりました。
それまで、お互い「美味しい美味しい」とか他愛もない話題をしていたのですが、
突然、彼女が箸を落とし、それまで女の子座りだった姿勢を、急に正座に直して
床のほうに俯いて、微動だにしなくなったのを覚えています。
私は当初、舌でも噛んだか、気分が悪くなったのかと思い、
「おーい、大丈夫?」的な軽い様子見の言葉かけをしました。
しかし、彼女は私の声が聞こえていないのか、まったく反応しなかったのです。
具合が悪いのだと勝手に判断して、彼女の肩を軽く揺すってみました。
すると、水面から「プハッ」と顔を上げて、息が出来るようになった――と言えば
なんとなく様子が伝わるでしょうか? 
「助かった……マジでやばかった……ありがとうね」
と、なぜかお礼を言われる始末。私はまったくイミフでした。
180: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:21:08.13 ID:jj5Lvfsy0
一体何があったのか聞いてみたところによると、以下
「上の押入れから、ヤバイのが出てきて、私の耳元でずぅーっと囁いてた」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「私の男に触るな」
と言ったような内容だったと思います。詳細はうろ覚えなので何とも言えませんが、
兎に角、彼女が言うには、この部屋には『私』を気に入っている『ヤバイ女の霊』が
棲みついているようです。
私は霊感なんて持ち合わせていませんし、彼女の言っていることも、眉唾ものだと
その時は思っていました。
しかし、私の常識を覆すような、恐ろしい事態が二件発生したのです。
182: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:33:34.07 ID:jj5Lvfsy0
一つ目
「置くだけでもいいからやりなさい!」と怒られて、押入れの中に盛り塩を作っておきました。
めんどくさいが半分、彼女の精神が落ち着くならいいやというのが半分でした。
冬なので、寒い寒い言いながら、盛り塩を押入れに設置して次の日の事です。
押入れを開けたら、盛り塩が『べちゃべちゃに溶けている』状態でした。
水か何かをぶっかけたように、どろっとしていて、緑色? の良く分からない
粉のようなものがついていたのを覚えています。
この時ばかりは流石にびびりました。
とりあえず、押入れに蹴りを入れるのはもうやめようと心に誓った程度です。
二つ目
私はとあるご縁で、特別養護老人ホームのお手伝いをする時がありました。
多くの利用者さんが認知症を患っていますので、気の抜けない場所と身構えていましたが、
意外に話が通じる、優しい利用者さんが多くて、肩を撫で下ろしました。
ですが、その中でも数名の利用者さんに、まったく同じことを言われ、泣きそうになったことがあります。
「○○さん、今日もお子さんを連れてきていらっしゃるのねぇ」
「ぇ、いえ、私は未婚ですし、子どもなんて居ないじゃないですか」
「いえ、ほら、あなたの袖を握ってる、赤い服の女の子のことよぉ」
上記のやりとりは鮮烈に覚えています。
多分、利用者さん五名くらいに同じこと言われました。
186: 瑕疵物件男@\(^o^)/ 2016/02/21(日) 19:50:18.13 ID:jj5Lvfsy0
178様 不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
続きます。
その物件には三年ほど住んでいたのですが、基本的には私はノーダメージ。
彼女は「絶対にロフトには上がらない」との一点張り。
そうこうしているうちに、就職先が決まり、新たに引っ越しをしました。
引っ越し祝いで、少し豪勢な夕食をしていた時、彼女がポツリと呟きました、
「本当、あの家やばかった。ここに越してきて助かったよ?」と。
私はかねてから聞いてみたかったので、実際あのアパートはどれくらいのヤバさなんだと訊ねてみました。
彼女曰く
「十段階評価で九 もちろんヤバイって意味で。なんの怪我もしなかったのが奇跡レベル」
だそうです。
特に何があったとか、起きていたとか聞き及んでいませんが、どうにも場所が悪いとか云々言っていた気がします。
しかし、そんな場所で何故私が無事だったのか疑問に思ったので、理由を訊ねてみました。
彼女曰く、なんでも私には悪霊も目を逸らすレベルの守護霊がついているそうです。
正直に言って、なんじゃそりゃ? な話ですし、怪奇現象の解決には至っていません。
西東京で、他の部屋と比較して二万円くらい家賃が違う角部屋を見つけたら、一応のご用心を。
というところで、お話を終わらせて頂きます。
お目汚し失礼いたしました。
187: 本当にあった怖い
彼女が霊能者過ぎて怖い
188: 本当にあった怖い
知人から聞いた話だけど学生寮だか職場の寮で風呂場のカビが一つ一つのパーツはなんでもないのに少し離れて見ると「怨」て見えて気持ち悪くて引き払ったって話思い出した わ
198: 柴犬@\(^o^)/ 2016/02/24(水) 04:30:49.68 ID:1MWZvChc0
山の肝試し
今から11年前、俺がまだ小学生だった頃の話。
あらかじめ言っておくけど多分怖い話じゃなくて不思議な話だと思う。
あと酒飲みながらの昔話だから誤字脱字があれば気にしないでほしい。
当時俺が通っていた学校は少し小さな田舎の学校だった。
もちろん毎日ダラダラと遊びながら過ごしていたのだが、5年生の夏になるとイベントがあるのだ。
自然体験学習という田舎ならではのものだ。他の学校でもやるのかは比較したことがないから分からないが、とにかく子供心ながら楽しみだった。
どんなイベントかというと2泊3日で山の中のコテージに泊まるイベントで、魚が逃げないよう網で囲った川に放たれた魚を素手で捕まえて石に叩きつけ串に刺して焼くとかそんな事をしてた記憶がある。
トイレにムカデや蛇が大量発生していたのは今でもトラウマだ。
そんなイベントの2日目の夜、ちょっとした肝試しをやる事になった。
小学生ということもあってか4人1組の班で懐中電灯片手にルートを回るという簡単なもので、なにせ4人もいるため怖いという気持ちはなかった。
199: 柴犬@\(^o^)/ 2016/02/24(水) 04:32:17.70 ID:1MWZvChc0
自分達の番がとうとう回ってきて、俺は前列2番目。
一番前の奴が懐中電灯を持って歩いて行った。
地図を片手に進んでいったが、恥ずかしながら俺は極度の方向音痴で前の奴が進む方向に金魚のフンのごとくついて行くだけだった。
そうして歩いていたのだが、いつからだろうか。
前の奴が懐中電灯を点けなくなっていた。
山の中だと暗くて目の前にいるはずの友人の姿すらハッキリとは見えなかった。
とは言ったものの、俺は方向音痴だ。ついて行くほかに選択肢はない。
そのままボロボロになった木の階段を登っていった。手を伸ばせば前方に手がついたから、おそらく角度にして45度前後はあったかも知れない。
もちろん違和感はあった。
いくら小学生でも、草むらや急な階段を進んで行けば嫌でも気づくはずだ。
「道本当にここであってる?」
何一つ返答はない。
いくら話しかけても全く答えてはくれなかった。
俺もいい加減一方的に話すのには飽きてきたので、ただひたすらに前にいる暗さで姿も見えない奴の後ろをついて行くだけになった。
そしてそのまま問題なくゴール地点に到着した。
脅かす役であったはずの先生とは誰1人として遭遇しないまま。
「お前今までどこ行ってたんだよ!」
その時は意味がわからないまま怒られた。
面白みには欠けるが、到着時ほかのメンバーとは別にゴール地点に到着していた。
言わずもがな、俺1人が迷子になっていた形だ。
それから数日後に調べるとそのルート、それどころかその山には俺が必死になって登った急な階段は存在しなかった。
俺1人がはぐれていたのだから、当然前にいた人物が誰だったのかも結局分からないままだ。
203: 本当にあった怖い
『出る』廃屋
実家のそばにあった廃屋の話。
俺が物心ついた頃には、その家にはもう人が住んでいなかった。
新しく入居者がやって来ることはついぞなかったが、
それも当たり前のことで、と言うのもそこは酷いボロ屋なのだった。
壁も屋根も黒ずんだトタンでできた平屋建てで、
窓はと言えば残らずひび割れていた。
戦後の物のない時代の町並みを写した白黒写真から
抜け出てきたような、そんな家だった。
俺がその家の前でおかしな体験をしたのは、ある雨の夜のことだ。
204: 本当にあった怖い
バケツをひっくり返したような雨の中、
中学生だった俺は傘を手に家路を急いでいた。
問題の家はちょうど俺の通り道にあった。
廃屋のまま放っておかれている割に立地は悪くなくて、
車通りの多い交差点の前に建っている。
その交差点で赤信号に足止めを食らった俺は、
廃屋でものすごい音が鳴っているのに気がついた。
見ると雨に打たれたトタンが、爆弾が爆発したみたく大きな音をたてている。
ただでさえ雨に濡れて不快な思いをしていた俺は、
騒音にイライラしながら信号が替わるのを待っていた。
205: 本当にあった怖い
そのうち、ふと聞こえてくるのがトタンの鳴る音だけでないのに気がついた。
前を通る車の音や雨音に混じって、低い男の声が聞こえるようだ。
それだけではない。ひどく一本調子だが、その声には節がついていた。
俺にはそれがすぐそばで誰か歌っているらしいように思えた。
一体どこから聞こえてくるのだろう? 周囲に人気はなかった。
それにこの雨音に負けないくらいだから、
かなり近くで大きな声を出しているに違いない。
俺は廃屋の方を振り返った。
するといきなり開けひろげになった窓が目についたので、
すぐにまた道路の方へ向き直った。
見てはいけないものを見てしまったように思ったからだ。
確かに歌声は不気味だったが、それもこの場から逃げ出すほどではない、
なるべく廃屋のことを考えないようにしてじっとしていれば、
すぐにでも信号が青になるはずだ。
そう自分に言い聞かせていた。
206: 本当にあった怖い
信号が替わった。
俺は小走りになって、追いたてられるように横断歩道を渡った。
ちょうど半分あたりまで来たとき、廃屋の方から
一際大きなドン!という音が立て続けに聞こえた。
ドン!ドンドンドン!
とてもじゃないがその音は屋根に雨粒の当たる音とは思えない。
まるで誰かが家の中にいて、力の限り壁を叩いているような、鈍い音だった。
横断歩道を渡りきった俺は一度だけ廃屋を振り返ったが、
中で何が起きているかはわからなかった。
翌日から俺がしたことは、この体験を仲の良い友達に言い触らして回ることだった。
その際俺は友人から、以前から廃屋が『出る』
場所とされていることを初めて聞かされた。
207: 本当にあった怖い
そのいわれは話をする人によって様々で、
ある人には廃屋には十数年前まで老人が一人で住んでいたが、
ある日突然その姿が見えなくなったと言われたし、
また別の人には若い女がそこで首を吊ったとも言われた。
中でも一番強烈だったのは、その昔廃屋に精神を病んだ男が住んでいたが、
ある時その男が家に人を拐っては殺していたことが発覚した、
というものだった。
捕まった男は今も服役中であり、
そのために空き家が壊されることはないのだという。
もっとも、俺はどの話も頭から信じ込むことはなかったけれど。
208: 本当にあった怖い
ちょうどこの頃から、近所の中学生が夜窓から廃屋に入った、
という話がいくつか聞かれるようになった。
いずれの場合も目的は肝試しだったのにも関わらず、
これといって不思議な事は起こらなかったらしい。
どうやら歌声がしたのも、俺の聞いた一回きりのようだった。
数ヶ月もすると、同級生の皆が廃屋に抱いていた『出る』というイメージはすっかり払拭されてしまった。
近所の不良が夜中廃屋にたむろするようにすらなったとのことだった。
209: 本当にあった怖い
それからはあっという間だった。
ある小雨の降る夜のこと、何気なく廃屋の前を通りかかると、
そこに救急車と数台のパトカーが停まっているのを見かけた。
そばには制服を着た4,5人の中学生が、傘も差さずに立ち尽くしている。
コツ……コツ……
廃屋のトタン屋根が、雨の雫を受けて静かに音を立てている。
あの夜と同じだ。そう思ったそのとき、廃屋から一台の担架が運び出されてきた。
乗せられたシーツが人の形に盛り上がっているのが見えたが、遠目には何だかよくわからなかった。
翌朝は全校朝会が開かれた。
見たこともないほど険しい面持ちをした体育の先生の口から、
それまで廃屋だとばかり思われていたその家が、
実はれっきとした人の持ち家であるということが語られた。
今後は二度と廃屋に立ち入ってはならない、という話で集会は締め括られた。
死んだ生徒のことには一言も触れられなかった。
210: 本当にあった怖い
教室に戻ると、俺はすぐに昨日廃屋にいたのが誰か聞いて回った。
そしてその中で、昨晩から誰にも姿を見せていないのは誰か――
満足の行く答えは誰からも返ってこなかったが、
昨晩の一件の真相はすぐに俺の知るところとなった。
というのも、他のクラスにいた不良の一人が、学校中に触れ回っていたからだ。
曰く、自分達が廃屋の奥へと延びる廊下の前にいると、
そこから『見知らぬ男の死体を、小さな子供が引きずってきた』という。
213: 本当にあった怖い
地方紙に小さな記事が出た。
廃屋の死体は数ヶ月前まで周辺を彷徨していた浮浪者で、
おそらく姿を消してすぐ死に、
それからずっとあの狭い廃屋のどこかに置き去られていたのだろうとのことだった。
それを読んだとき、なぜか俺はそれが数ヵ月前の歌声の主だと確信した。
あの大雨の日、男は廃屋で雨宿りをしていたに違いない。
それは男にとってやむなくしたことだったろう。
なぜなら、廃屋は以前から『出る』場所として有名だったのだから。
男は廃屋に怯えていたが、雨の止むまでの辛抱だと自分で自分に言い聞かせて耐えていた。
だから、歌を歌って恐怖を紛らわせる必要があったのではないか。
新聞は男の死を病死だと報じていた。しかし本当にそうだったのだろうか。
だとするなら、なぜあんなにも壁を叩いて、
家の外へ助けを呼ぶような真似をしたのだろう。
それに男の死体を隠したのは?
――問題の廃屋だが、その後立ち入りを禁止するテープが厳重に張り巡らされたかと思うと、
突如として跡形もなく取り壊されてしまった。
なんでもかつてその家に住んでいて、
土地の所有者でもあった老人が預け先の施設で亡くなったので、
遺産を相続した家族がその土地を手放したとのことだった――
228: 本当にあった怖い
俺埼玉に住んでるんだが、この前の夜中
一人暮らしの友人から突然「家に血まみれの女がいる!助けて!」って電話が来た。
かなりパニクってるみたいで声は半泣きだったから嘘ではないって思って警察呼ぶように伝えて急いで車飛ばして友人の家まで行った(俺の家から友人宅までは車でほんの数分)。
んで着いてみたけど誰かに侵入された形跡もなし。友人に女はどこ行ったのか聞いても「わからない」としか言わない。
狭いとこだし隠れられそうな場所もない。一通り探しても誰もいない。
「こいつクスリでもやったんじゃないか…?」と思い始めた頃にパトカー到着。
「こりゃあ色々面倒なことになる」と思ったけど警官は親身に話聞いて一緒に部屋見て回ってくれたりして帰り際に「何かあったらまた連絡してください」とまで言ってた。
結局その日は友人宅に泊まることにしたんだが、どうしても気になってその警官に「あいつの話を信じるんですか?」って聞いた。
そしたら「いやあ…実はこういう通報ってこの近辺じゃ珍しくないんですよ」って。
聞いた時はふうん…って感じだったけどよく考えたらヤバ過ぎるだろそれ。
231: 本当にあった怖い
>>228
その家だかアパートならまだしも、「近辺」なのは恐いな
235: 本当にあった怖い
>>228
これで思い出した
学生時代、俺はアパートでひとり暮らししてた
ある日酔って帰って、着替えもせずにベッドに倒れ込んで寝ていたんだが、ふと夜中に目を覚ましたら、ベッドの足元付近に血まみれの女がいた
俺が起きたことに気付いて、女がゆっくり俺にすがりついてきた
ひたすら「たすけて…」しか言わないの
最初は引いてた俺も、ちょっと冷静になってきて、とりあえず警察呼んだんだ
外で足音と、なんか声がするから警察がきたかと思ってドアを開けた
そしたら手を血だらけにした男が、部屋のドアから3mくらいのところにいたんだ
バッチリ目があって、コイツはヤバいなと判断した俺は、急いでドアを閉めようとした
でも男がドアに足を挟んできて、ドアを閉められなかった
ドアを閉めようとする俺と、ドアを開けようとする男で、どちらも引かなかった
あの女は、この男から逃げて来たのかな…
でもどうして俺の部屋にいるんだろうとか考えてた
そしてふと視線を室内にやると、女が包丁を持ってこっち向いて立ってた
今にもこっちに襲い掛かってきそうな、そんな雰囲気
ヤバいやつに挟まれてしまい、俺は身を低くして一気に外に出ようと思った
ドアノブから手を離すと同時にしゃがむと、一気にドアが開かれた
男は部屋に入ろうとして、俺の身体に躓き、バランスを崩した
男はその体勢のまま女にぶつかり、女は包丁を振り下ろし、男の背中に突き刺さった
そこで警察が到着
後日聞いた話では、女は同じアパートに住むホステス(生活が俺とは昼夜逆だったから面識はない)
自分の部屋で男に殴られた女が逃げた時、脱ぎ散らかした靴がドアに挟まり、微妙に開いていた俺の部屋のドアを見て入ってきたそうだ
男が俺の部屋にまで追いかけてきたことがわかり、脅すつもりで包丁を構えたが、男が勢いよく入ってきたことでパニックになって刺してしまったよう
とはいえ、殺意が合ってのことではないからか、刺さったのは先のほうだけで、男の怪我はたいしたことはなかったようだ
女は歯がかけて、顔の痣もひどく、殺されるかと思ったとのことで、正当防衛が認められるだろう、とのこと
文章にするとたいしたことないけど、俺の部屋での傷害事件、血が付いたベッド、当事者の俺にとってはいろいろと洒落にならない出来事だった
236: 本当にあった怖い
物騒すぎる
日本国内の話?
237: 本当にあった怖い
うん、C県某妖精市で20年くらい前
246: 本当にあった怖い

自分は幽霊信じない派なんですが
小2ぐらいに幽霊っぽいの見た事ある
今の家に引っ越す前、小っちゃいマンションに住んでた時の話なんだけど
その部屋は空き巣によく入られるって不動産屋が言ってたらしく、親もそれを懸念してそこに引っ越してきてすぐに鍵を新しく変えたそうで、お陰でそのマンションでの3年間一度も空き巣とかの被害はなかったらしい
けど、小2ぐらいの時のある夜中に、風呂も入ったしそろそろ寝ようという事で、洗面所の前で歯を磨いてたんだけど
その洗面所の配置が目の前に鏡があり、洗面所の反対側に風呂場があって、鏡越しに風呂場の扉は曇りガラスになってるけど、うっすらと中が見える様になってる
親に3分間歯磨きしなさいって言われてたから、3分砂時計の砂が全て落ちるまで洗面所の前で鏡に映る自分と風呂場を見ながら歯磨きしてた
そしたら、1秒間もないと思うんだけど、風呂場の曇りガラスの上端の方に、人の手がフラって出てきて消えたのを見てしまった
昔の自分は小2だからか幽霊に関する恐怖心みたいなものがあまりなかったのか、その時なんとも思わずに、砂時計の砂が全部落ちるまで歯を磨き終えて、そのまま寝た
続きます
248: 本当にあった怖い
>>246 続きです
その後もその手を見ることなく、半年後ぐらいに今の家に引っ越してきた
けど、あの時の手のことが頭の悪かった小2の自分にしてはよく頭に残ってたから、その事について親に一回話した
最初は親はふざけ半分に聞いてたけど、風呂場で手が出てきたって言葉聞いたら顔を強張らせてた
というのも、親も前のマンション暮らしの頃、風呂入ってた時に、風呂場のドアがなくなって閉じ込められたり、上から髪の毛を引っ張られたりという霊的体験を結構受けてたらしい
今の家に引っ越してきてからもう10年以上経つんだけど、それを考えれば前のマンションは3年間しか住んでなかったから、自分が気づいてなかっただけで親は幽霊による影響いっぱい受けてたんだろうなって思った
そんで、不動産屋さんも、本当はそういうのある事知ってて、それを誤魔化すために、空き巣だのなんだの言ってたんかなぁって思った
以上です
下手くそな文章を長々とすみませんでした
266: 本当にあった怖い
僕は兵庫県西宮市にある武庫川団地に住んでいます。
ついこの間、隣の部屋に住む高校生が飛び降り自殺しました。
夜、僕はガスヒーターを点けっぱなしにしていて、ちょっと頭が痛くなってきたので窓を開けていたんです。
しばらく換気していると、隣の部屋の窓が開く音が聞こえてきました。
僕はそのタイミングで窓を閉めたんですが、そのあと、彼は飛び降りたんですね。
283: 本当にあった怖い
触れると死ぬ空間
母方の叔父さんは、ちょっと不思議な能力(?)がありました。
それは、危険な空間が色づいて見える能力です。
そもそも危険な空間とは何かと言うと、叔父さんいわく、体が触れると数分から数日後に死ぬ空間、だそうです。
これはあくまで叔父さんの予想ですが、老衰以外で死ぬ人間は全てこの空間に多少たりとも触れたから亡くなるのだそうです。
その空間は様々な形をしていますが、叔父さんはその空間がオレンジ色に色づいて見え、その濃さが薄いほど危ないのだそうです。
叔父さんが私にこのことについて教えてくれたのは、私がとても小さい時でした。
近所の広場で走り回っていると、突然叔父さんがすごい形相で「危ないっ!」と叫び、のちのち理由を聞くと上のようなことを話してくれました。
この危険な空間は、結構沢山身の回りに存在し、高度は足元の高さから空高くまで、大きさは拳くらいの大きさから人一人分くらいまで、常に動いている空間から全く動かない空間まで様々だそうです。
叔父さんはこの話はほとんど誰にもしたことがないらしく、この件に関する情報共有を全く行っておらず、従って触れると本当に必ず死ぬのか、老衰以外は全員触れているのか、等は経験則だそうです。
叔父さんは私が小学生の時に事故死してしまい、詳しい話は結局聞けず仕舞いでした。もしかしたら今も部屋のどこかに危険な空間があるのかもしれませんが、私には何も見えないので、何も気にせず気軽に生きていくことくらいしかできません。
似たような能力がある方がいれば、詳しい話も聞きたいです。
286: 本当にあった怖い
見えない橋
26年前に実際に体験した話をします。
文章は下手ですのでご容赦ください。
その日高校時代から仲のよかった友人(以下友人)に連れられて、そのまた友人(以下A)の母校に卒業後の訪問に行こうとしていた。
時間は恐らく昼の3時頃だったと思う。Aが中古車を買ったのでドライブに行きたいがための暇つぶし的な訪問であったことを覚えている。
Aの母校は冬には山腹がスキー場になるほど標高の高い場所にあり、毎日自転車で1時間かけて通っていたのだそうだ。
ドライブ途中にAが言った。「僕が3年苦労して通った道も車で走るとこんなに早いんだなぁ。」そう言って、そこそこの坂道を、
真っ黒のカローラレビンが快音を出して走って行く。
レビンには4人が乗っていた。運転手はA、助手席に友人、左後ろに俺が乗り、右後ろにAの同校の俺には初対面の人間だ。
「この辺からはさぁ。心臓破りの坂で有名だったんだよ。帰りはスイスイだったけどな。」Aが山道の説明をしながらつぶやく。
俺の右に座っている奴(以下B)も話に続く。「そういや、あの先に微かにトンネルが見えるだろ?心霊スポットで有名でさぁ。」
「そうなんだよな。だから昼に来たかったんだよな。」Aが自分も苦手とばかり話に続く。
そうこう話している内に、車はトンネルへとさしかかった。確かにずいぶん昔に作られたような非常に横幅の狭いトンネルだった。
もしかしたら、軽自動車2台でもすれ違えないかも知れない。もっともAの話だと、余り車は通らないようだ。
昼間でも結構不気味なトンネルだ。夜なんかくるもんじゃないな。と思いつつ、Aの車がトンネルを越えていく。
Aも恐がりな割には興味もあったようで、ゆっくりトンネルを鑑賞させてくれたことを覚えている。
287: 本当にあった怖い
「もう少し先を左に斜めに入る道があるんだよ。それを超えたら我が母校までもう一息。」Aがトンネルを超えて安心したのか少し饒舌になったようだ。
「ほら、あそこだよ」Aがまず言葉を放ち、Bも「もう卒業して半年かぁ。懐かしいなぁ」と続く。
この道を初めて通る友人と俺は、全くその斜めの道が見えなかった。慣れとはすごいモノで、さすが3年通った道だなぁ。と感心したその瞬間!
Aが左ウインカーを出す。
「どこに道があるんだよ。」友人はその道が判別できないようだ。もちろん俺にも全く見えなかった。
「何言ってるんだよ?もう50mもないぜ?ほら、そこだよ。」とAは指を差して俺たちに伝えてくれた。
だけど、俺に見えたのは。。。。ただの崖だった。というより、遥か下に川が流れている谷だった。
「お前、僕をからかってるだろ?その先は谷底じゃねーかっ!」友人が笑いながらAの肩を叩く。
「冗談なんて言ってねーよ。お前ら、目が悪いんじゃねーか?」
なんかこうなると、お互いの騙し合いみたいだ。その瞬間、Aがハンドルを左に傾けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後で友人と話してわかったことだが、確かに下に谷底を見た。間違いない。俺は、大声で叫びながら身構える体制を取った。
その瞬間は見えていなかったけど、友人も恐らく同じような体制を取っていたと思う。
288: 本当にあった怖い
「おわっ!!!!!」2人の大声に驚いたAが急ブレーキをかけた。急ブレーキはかかり、キーという音がする。
そんなはずはない。俺たちは谷底へ真っ逆さまのはずだ。
うっすら目を開けると、そこは橋の上だった。両側に赤色の手すりが付いている立派な橋。
橋の幅は、元の道よりも広いくらいだ。
「お前ら、なんつー声出すんだよ。びびったじゃねーか!」Aが紅葉した顔で、胸に手を置いていた。
「ご・・・ごめん。疲れていたみたいだ。」友人はAに詫び、無事母校へと着いた。
母校の先生用の駐車場に着くか付かない頃。友人が話さない事もあり、俺がAに聞いてみた。
「なあ、あの橋なんだけど。俺には橋なんか見えなかった。ただの崖・・・というか谷だったんだ。」
友人も慌てて口を開く。「そ!そうだよ!橋なんか無かったんだ!」
あきれた声でAが答えた。「じゃあ、どうやって渡ったんだよ。というか、お前ら僕をからかうにしては演技しすぎだろ!?」
4人はお互い、自分の体験を話し始めた。
俺と友人は、橋が見えていなかったこと。AとBは橋が見えていたこと。
お互い1時間も話しただろうか。ふとしたときにBが口を開いた。
「幽霊の仕業じゃないか?」
「いや、でも心霊スポットってあのトンネルだろ?」Aが話に続く。
「覚えてないか?」BがAに話を投げかけ始めた。
「俺たちが2年生の時にあの橋って作り替えられたよな。その後に、結構先輩とかが橋の先で事故に遭わなかったか?」
「あー結構あそこ事故が多かったよなぁ。特にできたての頃。2人ほど亡くなった事故もあったよな。」Aが続く。
この学校の通学は、息は心臓破りの坂。帰りはスイスイって言ってたけど、ノーブレーキでで橋から道路に出るときに事故がよく起きたとのことだった。
反対側からは橋が見にくかったのだ。
「でも反対側からの車って、火葬場の・・・」Aはそこまで言って言葉を失った。
「お前ら、橋が見えないって言ってたよな。」Aが真剣な顔で聞いてきた。
289: 本当にあった怖い
「もし、もしだよ?あの橋を渡らなかったらその先に火葬場があるんだよ。」Aは話を続ける。
俺はその瞬間にいやなことに気づいた。
「もし道がなくて曲がれなかったら、火葬場に着くと言うこと?」
「途中にあるのは、多分今でも廃屋の家と、火葬場だけなんだよ。」Bが教えてくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この話は実際に起こった話だけど、未だにどうしてもわからないことがある。
この現象は、トンネルから来る心霊現象か。それとも、事故で亡くなった方の心霊現象か。
今は親友になっている友人と、話をする度に悩む。
俺たちは、一度2人で免許を取った後にあの場所に行った。
花束を2つ買って。
トンネルと、橋に置きに行き、祈りを捧げに言ったんだ。
おわり
326: お石様@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 21:21:01.82 ID:Nr6vsh770
お石様
河原の石
俺が小学生の頃の話。
山に囲まれた閉鎖的な田舎町。
家の近くには木曽川と、それに合流する支流の川があり
よく河原で遊んでた。釣りをしたり、うなぎの仕掛けをしたり。
水遊びや石投げとか1人でも飽きる事無く遊んでた。
夏休みのある日、数日前に雨が降り上流のダムの放流増水した川も、いつも通りになった頃
1人で河原に、面白そうな漂流物でも流れてきてないかと遊びに出かけた。
票流木や、なんか変なゴミとかでも興味深々で見つけては手に取り、ポイして次を探した。
その時、ソフトボール大位で平べったい石を見つけ何気に手に取ろうとした時、
「あきら?」(俺の仮名)って、耳をつんざく位の大きな祖母の声がした。
一瞬、ビクッとして、振り返ったけど祖母はいない。まわりをきょろきょろしても姿は見えない。
たしか祖母は家にいたはずで、家から遊んでる河原までは小5の足で10分位の場所。
家から怒鳴っても聞こえるはずがないし、耳をつんざく位の声だから、近くにいるはずなのに
姿はない。やぶに隠れてるのかと探したりそたがいない。「おばあ?ちゃ?ん」って叫んだけど
返事はない。気のせいだったのか、夕立ちの雷の音を聞き間違えたのか位でまた遊びはじめようとして、
さっきの石を探し始めた。その石はすぐ見つかった。そんなに特徴あるわけでもないのに
なんかその石だけ目立っててスポットライトを浴びてるような感じでまわりから浮いていた。
で、その石を拾おうと手を伸ばしかけた時、「あきら?」って祖母の大きな声がした。
振り向いたら、まだ距離はありそうな所に祖母がこちらに向かって走ってくる姿が見えた。
えっ?ばあちゃん足はえ?!あそこからあんな声出せるなんてスゲ?(笑)って感じで見てたら、
凄い勢いで走り近づきながら、「あきら、その石さわっちゃいかん、こっち来いあきら」って。
向かうも何も、すぐ側まで来てたから、あっという間に俺の手を掴んで抱き寄せられた。
「おばあちゃん、体痛いって、ちょっと離してよ」って言いながらもがいたら、「間に合った?」って
力が抜けてった。俺の手はしっかり掴んでたけど。
327: お石様@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 21:21:54.60 ID:Nr6vsh770
俺とばあちゃんが、さっきの石の近くまで行って話しはじめた。
「あきら、さっきの石その石だろ」指がさしている先にはその石があった。
「その石、よ?く見てみ、人の顔に見えんか?」さっきまで全然気づかなかったけど、よく見ると
おうとつが歪んだ人の顔に見えてきた。ってか、たしかに歪んだ顔だ。えっ、さっきは平べったかったはずなのに。
「あきら、あきらはその石に呼ばれたんやよ。拾ってくれって。手にしてくれって」
おばあちゃんが何を言ってるのか解らなかった。怪訝そうな表情をしていたのか、続けて話し始めた。
その石はな?、「お石様」ってよばれてるやつでな、漢字で書くとまだ習ってないかもしれんが、
汚い心や汚い思いって書いて「汚意志(汚意思)」とか惡い心、惡い思いで「惡意志(惡意思)」って書く、触っちゃいかん呪われた石なんじゃよ。いつ、誰が、何のためにこんな穢れた石を作ったのかは解らんが、大雨が降った後とか、たま?にこうやって見つかるんじゃよ。
子供にこんな話していいか解らんが、おととし近所の家に大学生のお兄ちゃん来てたの覚えてないか?夜中に救急車で運ばれたんじゃがその晩亡くなったんじゃ。そのお兄ちゃんの家は都会だったから葬式はこっちじゃやらんかったから亡くなった事知らんかも知れんが。そん時も「汚意志様」触ったって言とった。
あきらが持ってかれんでほんと良かった。台所でカレー作っとたらいきなり仏壇のおりんが鳴ったんじゃ。いつもの綺麗な音色じゃなく悲鳴みたいに鳴ったんじゃ。誰もいないのに。すぐあきらが大変じゃ?って、なんか解らんがそう思って心の中で叫んだじゃ。いや、本当に叫んだんかもしれんが。どこにおるかなんて解らんはずなのに呼ばれるように走りだしたら、胸糞悪い気配ですぐ気付いた。間に合ってよかったな?
って、なんか気持ち悪い事を話してくれたけど、なんか助けられたような気持にはなった。
328: お石様@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 21:22:37.02 ID:Nr6vsh770
閉鎖的な田舎で、犬憑きや動物憑きもまだやってるような地域だったから、オカルト的な怖さは感じなかった。都会ならこの経験談を自慢話で友達にするんだろうけど、田舎でこんな話しはできない。
当たり前のように生活の一部にそういう慣習がある地域だと、家族以外にその手の話しをするのは控える。
それは、「何か企んでる・誰かを呪おうとしてる」って勘ぐられるからだ。
おばあちゃんと家に帰ると、すぐ誰かに電話してた。何人かに。その間ずっと俺の目を見ながら話してたのが気持ち悪かったが。1時間位したらおじいさんが軽トラで家に来た。すると次々軽トラの軽いエンジン音が聞こえたと思ったら、急ブレーキの音と同時位のいきおい物凄い形相ので親父と2人のおじいさんが家に入ってきた。
親父に叱られる、叩かれると思って歯を食いしばったら「もう大丈夫や」って泣きながら抱きしめられた。
そこで、ようやく重大さに気付いたんだ。これって、俺マジやばかったって事じゃん。って
親父とおばあちゃんと、おじいさん2人が軽トラ2台で出てった。俺は残ったおじいさんと仏間に行き仏壇とおじいさんの間に挟まれる形で、おじいさんの前に座らされ、聞きなれないお経なのか呪文なのかをとなえられた。
まだそんなに時間はたっていないのに、軽トラの急ブレーキの音とともに帰ってきた、大人たちは俺と一緒にいたおじいさんに、「大変な事になった!石が無くなっとる!すぐ先生に連絡してくれ」
って、凄い剣幕で慌ただしく捲し立ててた。俺は、なにこれ!俺なの?えっ、俺が原因なの?って感じで怯えた。それに気付いたのか、おばあちゃんが「あきらは何もわるーない。大丈夫や」って肩を優しく抱いてくれてながら言ってくれた。おじいさん達は、「後はおれらがやるから、ばーさんもおやっさんも僕と一緒に居てやってくれや。なんかあったら電話くんろ」って言って3人とも軽トラでどこかに走り去ってった。
329: お石様@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 21:24:12.47 ID:Nr6vsh770
夕方、仕事から帰ってきた母は顔を見るなり「ピッシー」ほっぺたを思いっきり叩かれたと同時に俺を抱きしめながら泣きじゃくった。
母はすぐ仕事を抜け出し、自分は無力だからって職場の近くにあるちょっと大きめな神社で御百度踏んで無事を願掛けしてくれてたって。親父からの電話が職場にあって、俺は無事だから大丈夫だって同僚の人が神社まで教えにきてくれたらしい。
御百度の途中だったから、願掛けをお礼の気持に変えて最後までお参りしてから帰ってきたって教えてくれた時に、この事で初めて涙がこぼれた。「ごめん」なんか心の底から愛情を感じて出た。
その後、部活から帰ってきた兄は、今日の事を親父から聞いても興味なさそうで、冗談半分で「お前どんくさいから(笑)俺なら、石をこう持って川に・・」「ピッシー」おばあちゃんのビンタが兄の言葉が終わらないいちに炸裂した。
家族全員思考停止。祖母のそんな行動はみんな初めて見たからだ。いつもニコニコして優しい祖母が、洒落にならない怖い表情で無言で兄を見てると「ごめん」ばつが悪そうに兄が言った。
330: お石様@\(^o^)/ 2016/03/09(水) 21:24:27.14 ID:Nr6vsh770
その晩、食欲は無かったけどおばあちゃんが作ってくれたカレーを家族で無言で食べてると、電話が鳴った。
親父がでて話してる。途中で祖母を呼び何かを確認しながら話してる。電話を切り、食卓に戻った親父は「一件落着だ」って大きな口を開けて笑った。祖母も笑いながら「ごめんごめん、忘れとった」って。
話しを聞いてみると、祖母が何人かに電話をして、家に来たのは、親父とおじいさん3人。電話をかけた相手を確認してみると、その時は動転していて忘れてたけどもう1人電話してたらしい。近くに住む本家の祖母の姉。
連絡を受けた祖母の姉が、すぐこちらに軽トラで向かったみたいで、悪い気を感じてそのまま河原に行ったらしい。
その石はすぐ解って、一時的な封じをして、軽トラに積んである場所に持って行って始末したらしい。
その場所は教えてくれなかったけど、絶対この世に2度とあらわれない場所らしい。祖母の姉は、田舎の本家の人間だから、家族、一族を守るため、若い頃からいろいろ修行して災いから守る力をつけてるんだそうだ。
翌日、祖母の姉のところと、駆けつけてくれたおじいさん3人の所に、おばあちゃんとおふくろの3人でお礼に行った。
それからは、河原で石を拾うのはやめました。
優しいおばあちゃんに、洒落にならないくらい怖いビンタさせたくないから。
おわり
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コメント
1 不思議な
今回は特にいいの無かったかなぁ・・・。
でもいい話ないかスクロールしつつ流し読みするのは好きなので、
これからも続けてほしいわ。
次回に期待。
2 不思議な
田舎だが、昔、蛇の首落とした叔父さんの子達(従兄弟達)が蛇のような目をして生まれてきて教育も受けられないから○○○○○お話しようか?
おれは霊的なオカルトには関心なかったけどこればっかりは流石に寒気した
それよりUFOの研究はよ
3 不思議な
怖い話と書いてあって最初読んだ話が怖くはなくいい話で良い意味で拍子抜けした。
4 不思議な
野良犬が十匹以上ワラワラいるということに気が散ってしまったワン
5 不思議な
スレタイに入ってたから期待したが、おいし様は当て字が厨過ぎて創作丸出しで萎えた?
6 不思議な
カレーが美味し、美味し
7 不思議な
石の話は似たような経験あるから怖い。
あの時はほんとどうなるかと思ったわ、、、
8 不思議な
河原の石は持って帰っちゃいけないって言うもんな
9 不思議な
僕はマヨネーズになりたい。
10 不思議な
丑の刻参り見られたから今だに探してるってじゃあいつになったら呪いは自分に降りかかるんですかね?
11 不思議な
163が一番いい。他のはもうファンタジーかなんかのにおいしかしない。なんもこわいと感じられないゴミよ。
12 不思議な
266みたいなやつでいいんだよ。他はもうスルー
13 不思議な
犬の話はなんやねん
気づいてないだけでよく読むと意味怖とか?
14 不思議な
※10
丑の刻まいりなんて意味ないし呪いが跳ね返ってくるなんてこともないけど、そんなオカルトを信じて目撃者を探し続ける男の狂気が怖い…ってネタでしょ
15 不思議な
最後の石の話は惜しいな
家に帰ったとこで止めときゃいいのに
「大変なことになった」とか「先生に連絡」とか、ありがちなパターンになっちゃったのがねえ
16 不思議な
大糞連発やんけ…
17 不思議な
※13
近所に野良犬14、5匹うろうろしてたら怖いじゃん
18 不思議な
※15
ほんそれ
途中まで面白くてもそれで台無しになる
19 不思議な
74のペットボトルの賞味期限がワイの生年月日といっしょでワロタw
20 不思議な
何で呪いに頼るのかって言うと結局現実で法に裁かれたくないからやろ
なのに見られた奴に直接危害を加えるとか本末転倒じゃん
その気概があるなら呪いに頼らず直接手を下せよwww
不合理過ぎて理解できないンゴねぇ
21 不思議な

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