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生まれつき体が小さく盲目の猫、運命の飼い主と巡り合い猫らしい暮らしを取り戻す(アメリカ)
2018年07月04日 ι コメント(14) ι 画像 ι 動物・鳥類 ι #
image credit:instagram/realstumpycat
マンチカンのジゼルは生まれつきの障害があった。目が見えず、頭部は年相応のサイズだが胴体が育たず、体重がおよそ1キログラムほどしかない小さな猫だった。
特別なケアが必要となジゼルは、元の飼い主から、MSPCA(マサチューセッツ動物虐待防止協会)にゆだねられることとなるが、そこで運命の出会いをすることとなる。
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特別なケアができる里親希望者との出会い
ホリーさんという人物は、当時15歳だった愛猫ルチアを失い、大きな喪失感に襲われていた。前に進もう、また猫と暮らそうと、MSPCA(マサチューセッツ動物虐待防止協会)を訪れたところジゼルに出会う。
ホリーさんには、かつて特別なケアが必要な猫と暮らした経験がある。ホリーさんならジゼルとうまく暮らしていけるだろうとMSPCAに認められた里親になることが認められた。
小さな体が内臓に負担をかける
ジゼルの骨や関節はまだ育ち切っておらず、それがジゼルの体に大きな痛みをもたらしてしまうようだ。ジゼルの小さすぎる胸郭では、内臓や体の各器官が収まりきらず、心臓と肺がねじれた状態となっており、ストレスや極度の緊張で呼吸困難に陥ってしまう。
例えばホリーさんがジゼルを施設から車に乗せ家に向かっている最中もジゼルには大きなストレスとなってしまい、体調を崩してしまったそうだ。
ジゼルのレントゲン写真
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Oct 18, 2016 at 5:12am PDT
痛みを緩和する治療とこまめな確認で元気を取り戻したジゼル
遊びたい盛りのジゼルはやんちゃなことをしたい気持ちと体力のバランスが取れず、適時休憩をはさむ必要があるという。
ホリーさんは、ジゼルの生活を少しでも快適なものにするべく、痛みを和らげる専門の獣医を見つけ、ご飯と共に薬を与えることにした。また、常にジゼルの様子をチェックし、異常があればすぐに休ませることも忘れない。
最近ではジゼルは以前よりも軽快に遊ぶ姿を見せているという。盲目であるというポイントはジゼルにとっては何ら問題ではなく、ジゼルの冒険の邪魔にはならないようだ。
まだまだ子猫、遊びたい盛りだ。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Jun 21, 2018 at 5:29am PDT
食欲もあるぞ。前向きに生きようとしているジゼル。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Jan 4, 2018 at 5:55am PST
先住猫たちもジゼルをやさしく受け入れる
ホリーさんの家には気のいい先住猫たちがいるそうだ。先住猫たちはジゼルを仲間外れにすることなく、一緒に追いかけっこやおもちゃを使った遊びを楽しんでいるそうだ。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Apr 21, 2018 at 8:09am PDT
少し遊んだら少しおやすみがお約束。体を休めるジゼル。
その表情はあどけなくリラックスしているように見える。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Jun 4, 2017 at 7:27am PDT
適切な治療を受け、きちんと見守られている今、ジゼルは少し小さな体を一生懸命動かして熱心に遊ぶ姿を見せているという。
その姿には「盲目」という障害をものともせず、小さい体を一生懸命動かしながら、猫らしい好奇心と無邪気さが感じられる。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on May 13, 2017 at 8:25am PDT
ホリーさんはジゼルのことを、時々愛をこめて「私のポテトちゃん」と呼んでいるという。小さくてほのかに丸みを帯びた体がポテトのように愛らしいからだそうだ。
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Jan 8, 2017 at 11:40am PST
たくさん遊んで、ちょっと休んで、ご飯を食べてぐっすり眠る。ジゼルもすっかりこの家になじみ安心しきっているようだ。ジゼルはホリーさんによっては宝物の1つ。
ジゼルはホリーさんからモフモフされるのが大好き
A post shared by Stumpy Cat (@realstumpycat) on Jun 9, 2018 at 5:08am PDT
生まれつきの障害があり、苦しいことも多かったかもしれないジゼルの猫生だけれども、運命の出会いがあった。それは、普通の猫と同じように暮らしていくようにと使命を与えられたようなものだ。
愛情をたっぷりうけて、ジゼルはこれからも、遊んだら休んで、食べたら休んで、他の猫たちがそうであるように、猫らしい生き方をまっとうしていくことだろう。
ジゼルさんのぽかぽかライフはInstagramでも覗くことができるよ。
References: Laughing Squid/Instagram/など / written by kokarimushi / edited by parumo
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