【前編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話back

【前編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話


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1:
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
2:
すげーな
3:
あんまレスつかないだろうけど勝手に語ってくかな
とりあえず今俺は21歳。
去年入隊した陸上自衛官。
5:
2年契約のやつ?
8:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:30:25.59 ID:8MEl/hte0.net
2年契約のやつ?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>5
そう
6:
自衛隊ってネットできんやろ
8:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:32:04.56 ID:+dcPUYo4O.net
自衛隊ってネットできんやろ
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>6
教育隊だけじゃね?
7:
幹部自衛官の息子として生まれた俺は小さい頃から転勤族だった。
やっと落ち着いたのが小4の時だったかな。
中学に入るまでは至って普通の明るい少年だったと思う。
ただ人の気持ちを思うことができなかった。
平気で人をけなしたり、人をいじって笑いものにしたりしてた。
10:
そんな自分勝手傲慢クズやろうだったから、中学に入ってしっぺ返しが来た。
いろんな学区からいろんな人が来た。
丁度思春期真っ只中の俺は物凄く人目が気になりだした。人の評価が基準だった。
気付けば所謂スクールカースト上位のグループの金魚の糞になってた。
元いたグループが下に思えて嫌だったんだよね。愛想笑いしまくって…自分を殺して。
感情を抑え、嫌なことをされても言われてもヘラヘラヘラヘラ笑ってた。とにかく嫌われたくなかった。
11:
そんな生活をずっと続けてた。
ある日。
自分が本当にわからなくなってた。
これは俺の体なのか?手なのか?自分が自分じゃない感覚。
息の仕方、歩き方、すべてを意識しながらやってた。
喜怒哀楽もわからない。
これは今振り返ってわかることだけど、感情を抑えすぎた結果の離人症状だと分かる。
自分を上から見ている感覚。
中学の三年間、俺の意識は内へ内へと向かっていった。
自問自答、内省の日々。精神は疲れ果てていた。
本当に笑ったのなんて片手で数えるぐらい。
12:
面白そうな話
14:
リストカットこそしなかったものの、自分の体を傷つけていたよ。指の皮めくるぐらいだけどww
後出しだけど、殴られたり結構暴力も振るわれてた。体中痣だらけ。でも笑ってた。
もうすっかり人間不信に陥ってた。誰とも関わりたくなかった。傷つきたくないと。
部活もやってたけど、先輩に陰口を叩かれた。まぁ俺が悪いんだけど…それぐらいでひどく気分が落ち込んだ。ガラスのはーとすぎる。
結局、その部活もやめて都落ちするように別の部活へ。昔の面影なんて全くなかった。
親に誰にも相談できない。変なプライドが俺を縛りあげていた。自縄自縛。
メンヘラの素地の完成。
中学卒業と同時に全て切った。
今まで関わってきた人との関係を。
16:
んで、高校入学。
高校入れば何か変わるだろ!友達もできる。楽しい高校生活が待っている!
希望的観測。でも何も変わらなかった。
中学の三年間で、すっかり人との付き合い方がわからなくなっていた。
当然である。喜怒哀楽すらわからないんだから。
高校生活に至っては本当に思い出がない。
空白の三年間。修学旅行とか本当に嫌だった。
人生で生まれて初めてグループ分けであぶれた。
班分けで、誰とも組めない。誰も声をかけてくれない。
生き地獄。冗談でも何でもなく死にたかった。
いわく、おれは普段すごい怖い顔をしてるらしい。だから怖がられてたみたい。
今考えるとそれも自分を守るためだったのかなぁと。
その顔つきは今でも変わってなく、上官にすら「ほら、スマイルスマイル!にこーってして!」といわれるほどw
自分自分ばっかだな(-_-;)
17:
当然高校でも友達なんてできない。
組まないと困る行事のために一緒に行動していたようなもの。
で、大学入学。
ここでも何故か俺はまだエンジョイできると考えてた。馬鹿丸出しである。
やっぱり友達なんてできない。
大学は最初が肝心だとネットで結構言われてたから、俺はもう終わりだと思った。
入るために結構頑張ったんだけど、それの反動+孤独感でもう駄目だった。
一週間で大学に行かなくなった。
18:
そこからが結構修羅場。
せっかく入った大学をなぜ!?と親族は攻め立てる。
当然だよね。高い入学費も払ってもらったのにこんなんだもん。
だけど、俺はもうベッドの上から動けなくなってしまっていた。
なにも気力が沸かない。何もできない。したくない。
俺はなんなんだろう。なんでこうなっちゃったんだろう。
もう、本当に終わりだと…
母親には大分ダメージを与えてしまった。
元々鬱病を患っていた母親は俺が原因でアルコール依存症も併発してしまっていた。
でも俺には何もかもどうでも良かった。
死んだような日々。
終わりの見えないトンネルの中にいる感覚。
19:
カウンセリングを受けろ。
父親から言われた。ただこれは意味がなかったように思える。
2ヶ月ぐらい通ったけどね。その時診断された症状は抑うつ。
この時の俺は本気で死のうと死に場所を探してた。
電車に飛び込もうだとか、橋の上から飛び降りようだとか、首吊りの方法を調べたり、遺書を書いたり…
母親も俺ももう限界だった。
一緒に死のうと言ったこともある。
大学に籍をおいたままこんな感じて過ごしていたある日、リハビリも兼ねて自動車教習所に行ってこいと言われた。
一回行っただけでもう満身創痍。
動けなくなったのをよく覚えている。
まぁこれはいいリハビリになったかな。
なんとか卒業。
20:
で、その次はバイトをしてみろと。
あんまり気乗りがしなかったけどとりあえず5社ぐらい受けた。結果。全オチ。
これにはさすがにショックを受けた(ガラスハート)
面接をしてくれた店長さんが言うには
「君には覇気がない、表情も硬い、接客は向いていない」だった。
自分では愛想がいいほうだと割りとガチで信じていた。
こういう風にして、世間の認識と自分の認識のズレを擦り合わせていけたのかな?と今になって思う。
当時は本当にショックだったけど。
21:
俺はバイトすらできないのか。
電車の中で赤子を抱いた嬉しそうな女の人を見て、俺の人生をこの赤ちゃんにあげたいなぁと本気で思った。
俺よりよっぽど有意義に幸せに使ってくれるんだろうと…
多分これが転機になった。
どうせ死ぬのなら。誰かのために死ねたら。俺の人生を誰かのために使えたら。
それからはもう早かった。
試験日程、試験科目、陸海空の選択。
道が開けた気がした。
ちなみにまだ大学には在籍中である。なにやってんのと( ´Д`)=3
22:
不安がないかと聞かれたらありまくりである。
だって、今までろくに人間関係築けなかった奴がよりによって自衛隊かと!
おまけにろくに運動経験もない奴が無理だ!俺が第三者だったら確実に思う。。。
実際、試験日程が近づいてくるに連れてかなり迷ってた。
どうしようどうしよう…俺にできるはずがない…でも…でもやるしかない…
まぁ試験までは広報官の方のお世話になりっぱなしでしたけどね!
実際俺がやったことなんて試験勉強ぐらいだったからかなり精神的負担は少なかった。
23:
ちなみに陸海空の選択でなぜ陸?と聞かれたらまず第一に職種が魅力的だった。
戦車、大砲、レンジャー!まさに自衛隊!
第二に災害派遣。
これは俺の人生をーのくだりからしたら当然の結果だけど。
第三に入りやすい。
これはどうかと思うけど陸は空にくらべたら断然入りやすいw
母数が多いから当然っちゃ当然なんだけどね!海は論外。僕泳げましぇん(^q^)
24:
続いて試験区分だけど、一般的には二種類ある。
自衛官候補生と一般曹候補生。
前者は任期制つって2年を1任期として勤務する。俺はこのコース。
試験レベルは中卒レベル。掛け算が出てきた時は何事かと思った
任期満了後は退職金もでて職業斡旋もして貰える
後者は非任期制。
基本的に曹(下士官)になること前提の採用。
試験は高卒レベル。まぁ専修大学レベルだね
こっちは任期がないからやめるとなっても退職金出ないし職業斡旋もしてもらえない。
ちなみに俺は一般曹補欠まで行って落っこちた(^q^)
25:
で、身上把握書、身体検査もろもろをクリアして送られてくる採用決定通知。
いよいよかぁ。変な感慨。
忘れもしない着隊日。2013年3月30日。
ここから不安しかない自衛隊教育隊編。
ですけどちょっち外出してきますん(^q^)
31:
なんやかんやで着隊。
マジで怖かった。
俺の自衛隊に対するイメージはオラァ!ゴラァ!の世界だったから…
体育会系の人ならなれてるかもだけど俺は超絶おとなしい系男子。
集団生活なんてやったことない。はぁ
部屋につく。二段ベッド十一人部屋だった。
ベッドは青く塗装されていてところどころ剥がれ落ちている。
あたりを見回すとちらほら同部屋の人が。
うまくやってけんのかなぁ(ヽ'ω`)もう嫌になってた(笑)
それより気になったのは本当にベッドとロッカーしかない。
ベッドのせいで人一人通るのがやっと。
タコ部屋とはまさにこのことだった。
32:
着対してしばらくはお客様期間で、班長たちも厳しくない。
いろいろやさしく教えてくれた。
着隊士してすることは被服の受領と裁縫。
入隊式までの数日間はこんな風に周辺の整理をしながら、基本的な自衛官としての動作をちょこっとやる。(入隊式にむけて)
こういう時間を使って周囲はコミュニケーションをとっているのだけど俺は言わずもがな。
またあの耐え難い孤独感が襲って来る。
33:
余談だが自衛隊の入隊上限は26歳までである。
すなわち、同時期に入隊すれば上は26、下は18までが同期となる。
これがまたコミュニケーションの難易度を引き上げた。
なんてったって俺は後輩らしい後輩や先輩づきあいもしたことない。
同年代ですらうまく付き合えなかったのだから。
着隊して数日たっても相変わらず口を開かない俺。周りも何だこいつと思ってただろな。
入隊式の数日前に宣誓書のようなものを書かされた記憶がある。
要約すれば、私は何があっても二年間は自衛隊を勤め上げますよというもの。
班長たちもやめるなら今だぞと畳み掛ける。
この時点で俺はもう自衛隊をやめようと考えてた。
訓練すら始まってねぇのにか!と情けなくなった記憶がある。すっかり逃げグセがついてた。
いろいろ周りに対する言い訳も考えてたし。
今しかない…こいつを書いたらやめられなくなる…
どうせ俺には無理だったんだよ…相変わらずコミュニケーションとれないし。辛い。でも言い出せなかった。
34:
そして、ずるずるとその日を迎えてしまった。
入隊式。
自衛官ならば誰もが通る道であり、神聖な儀式でもある。
聞いたことがある人もいるかもしれないが、この日にある文を新隊員全員で読み上げる。
服務の宣誓というものである。
内容は「私は我が国の平和と独立を守る~ことに臨んでは危険を顧みず責務の完遂に務め、もって国民の付託に答えることを誓います。」最初と最後だけ…
よく覚えてない(超小声)
まぁ日本が危機に陥った時は死力を尽くして守り通しますよという宣言ですね
これを読み上げて初めて自衛官としての第一歩を踏み出したことになる。
35:
その日に銃も授与される。
区隊長が銃番号を読み上げたあと、銃!と言って渡されるのを思いっきり力強く受け取り、銃!(銃番号!)と叫ぶ。
第一の感想は重たい。そして怖かった。
指一本で人を殺してしまう道具。
少し震えてたかもしれない。
同時に あぁ、もう引き返せない 自衛官としての一歩を踏み出してしまったと思った。
36:
早朝6時。
外はまだ薄暗く静寂に包まれている。
孤独感に包まれていても睡眠だけはぐっすりいける。
これが俺の唯一の自慢(*´∀`*)
・・・・・・・
パァパラッパパアッパラッパパッパァァァ!!
!?!?
耳をつんざくような爆音。起床ラッパだ。
ちなみに自衛隊で営内生活をするならこれとは一生の付き合いになる。
「起床オオ!起床オオオ!!舎前に集合!」
間髪入れずに班長がなだれ込んできて急かす急かす。
追い立てられるように舎前へ。
ここで点呼を取り人員の掌握をする。
39:
「…今何分だ?」
ドスの効いた声。指名された隊員が時計を確認する。
「6時5分です…」
「遅い!なめてんのかテメェら!!」
えぇ…この人だぁれ?ぼくこの人しらない(^O^;)
優しかった班長を返して(切実)
お客様期間が入隊式で終了していたようだ。
無料期間が終了してるのに気付かず有料登録してた気分でつね(*´∀`*)
「腕立て伏せ!用意!!…早くしろゴラァ!」
(´;ω;`)
41:
指定された腕立てをこなした後は、攻で隊舎に戻ってベッドの床上げである。
自衛官のベットメイクはホテル顔負けとよく言われる。
まさにそれである。
バウムクーヘンと呼ばれる層を一寸の狂いなく積み重ねないとやり直しの世界。
たたみ方、重ね方、向き。全て決まっている。
こいつを迅にやらねばならない!何故か!
飯 の 時 間 が 迫 っ て い る
死活問題である。食堂は閉まる時間が決まっているため遅れたら食えない!
しかも班行動と決まっているので、一人が遅れたらみんな食えない!
ここでコミュ力ある人は手伝ってーとか遅れても(*ノω・*)テヘで済むんだろうが俺はそうはいかない。
迷惑はかけられない。
42:
おもろいな
人のためって考えると力出るよな
43:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 17:52:46.80 ID:8YnVeA5v0.net
おもろいな
人のためって考えると力出るよな
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>42
なー
こんな日常を三ヶ月間繰り返す。私は何度でも繰り返す…じゃなくて
分単位で定められたスケジュール。
教育内容は座学、戦闘訓練(射撃、格闘、応急救護)体力錬成など多岐にわたるが、この三ヶ月を前期教育と呼ぶ。
自衛官としての基本的な素養を身につけるためのものであり、躾教育とも言われている。
ネクタイのしめ方、アイロンのかけ方、言葉遣い、洗濯の仕方、靴の磨き方。本当に手とり足取り教えてくれた。
感動したのが飯を食うとき。
班長を筆頭に「姿勢を正して、合掌!いただきます!」「「いただきます!」」
これってあんま意識したりしないけどすっごく大事なことだと思う。
こういうのもしっかりやる。
今の人は違うけども、昔の人は文字すらかけない人が平気でいたらしいから、ここまでするのはその名残なのかも。
44:
とにかく教育期間中は時間がない。
だから歩くスピードも自然と早くなっていく。
飯を食うのも風呂はいるのも用を足すのもめちゃくちゃ早くなってしまった。(当社比1.5倍)
あまりに飯を早く食っていたから途中胃を壊した(ヽ'ω`)
どれもこれも少しでも余暇の時間を作るため。
時間に間に合うため。間に合わなかったらお仕置きだべーって感じ。
話は変わるが、自衛官にとって最も重視されてるのは何か?
それはなんといっても体力。こいつがないと何も始まらない。
そろそろ5月病という時、その検定はやってきた。
45:
体力検定である。
自衛官として生きていくならこの検定は必須であり、ある一定のラインを超えることができなければそれが評価に直結してしまし、昇格もできない。
俺はというといままでやったスポーツなんて卓球ぐらいのガチもやしっ子。(すこし丸かった)
それはそれは悲惨な結果だった。
覚えているので腕立て14回、ボール投げ17メートル、3000?走16分!
女子か!言われてもしょうがない。
ここまで体力がなかった。
ゼーハーゼーハー息も絶え絶え。
運動した直後から筋肉痛。なにこれ
ちなみに自衛隊は入隊試験の時体力検定は実施しない。
そこからが警察消防と違うところ。
よく言われる、警察消防はふるい落とすところ、自衛隊は使えないやつを使えるレベルまで持っていくところの所以かもしれない。
47:
懸垂なんて一回も上がらなかった。ぬぬぅ…
でも、そこは班長たちもお見通し。はなから期待してないと。
おれらがバッキバッキにしてやんよ!とのこと。
お、お手柔らかに(´;ω;`)
まぁことあるごとに体力錬成はしていた。というよりやらされた。
よくある手段として罰として体力錬成をかすというものがある。
僕ら新隊員は朝、服装点検というものがある。
舎前に並べられてアイロンのプレスができているか?ヒゲはそれているか?靴は磨けているか?というのを班長が点検して回る。
指摘された事項一箇所につき腕立て10回がかされた。
よく自衛隊は理不尽不条理だと言われるが俺はこのときそれを痛感する出来事に遭遇する。
48:
「○○自候生!(自衛官候補生の略)」
威勢よく自分の名前を叫び、班長の点検を受ける。
「アイロンのプレスがけ不十分!」「アイロンのプレスがけ不十分!」
指摘された箇所は復唱する。
ポンポンと数カ所の指摘事項が上げられたあと、俺は信じられない指摘箇所を耳にすることとなる。
「目の輝き!不十分んんんん!!!」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
なんじゃそりゃああ!?
「め、めのかがやき!ふじゅうぶん!」
あれか?眼を磨けばいいのか?磨き方教わらなかったぞぉ?
しかし指摘されたからにはしょうがない。腕立てがプラスされた。
まぁこんな風に、とにかく腕立てをやらされる。すぐにパンパンになってしまっていた。
49:
とまあ、こんな感じで体力はついていく。戦闘訓練でもついていくけどね。
最も辛い戦闘訓練はなにか?ときかれたら何を想像します?
銃持って走るとか多分みなさん想像すると思うんですけど、実は匍匐なんですね。
匍匐前進って、第一から第五まで形態があって、数字が進むに連れて姿勢が低くなってく。
これだけの訓練を炎天下延々とやらされ俺はゲロをぶちまけた(一回目)
つか書こうとするといくらでもかけるな(ヽ'ω`)きりがない…
俺の人生の中で最も熱く濃い三ヶ月間だったから…
教育が終わって、ベッドバディとわかれるとき涙が止まらなかったし、自然と感情が戻ってきていた。
辛いとこ苦しいことたくさんあって、人間関係にもまれまくって、俺は普通の人間に戻れたと思う。
懸垂も上がるようになって死ぬほど嬉しかったし、射撃では徽章ももらった。
3000?走もいまは10分台で走れるようになって、人間関係もとてもいい。みんなに認められている。相変わらず無愛想だけども
なんかまとめが雑すぎだけど許してw
本当に書ききれないんだ…かなりの時間を費やしてしまうから…
できないことができるようになっていく。そういう場所だとおもう。自衛隊って。
俺みたいな奴でも、拾ってくれて育ててくれた自衛隊。
恩返しのつもりで骨を埋めたいと考えてる。
何が言いたいのかよくわかんないけど、とりあえず彼女ほしい(意味不明)
ありがとうございました!
50:
面白かったよ
試験受けて下士官になるってこと?
51:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 19:02:55.06 ID:6hZVUr2E0.net
面白かったよ
試験受けて下士官になるってこと?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>50
9月にそれの試験がある
まぁ航空にしよかなって考えてるけどねー
58:
下士官てコミュ力いらないの?
59:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 19:40:05.45 ID:6hZVUr2E0.net
下士官てコミュ力いらないの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>58
コミュ力つうのは場数で解決できる
そして適切な指示は経験を積むことによってできる
ようはなればその役割を人は果たすようになるということ。時間のかかるかからないはあるけど
どうしようもない人はどうしようもないけどそれはもう本人の人間性的な問題だから
これは俺がここに入って経験したこと
60:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 19:49:05.65 ID:6m5E1L0C0.net
>>58
コミュ力つうのは場数で解決できる
そして適切な指示は経験を積むことによってできる
ようはなればその役割を人は果たすようになるということ。時間のかかるかからないはあるけど
どうしようもない人はどうしようもないけどそれはもう本人の人間性的な問題だから
これは俺がここに入って経験したこと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>59
立派になったな!
息子を自衛隊に入れようかな
61:
俺も道に迷ってどうしようもなくなったら自衛隊に入れてもらおう
63:
こういう前向きなスレはいいな
64:
いいスレだ。
だが、自衛隊のCMと思ってしまう
俺って汚れてる?
62:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:18:02.66 ID:afvlfj3B0.net
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>1
よ、スレッドはまだまだ1000まで残っているぞ
書ききれないと言ってた3ヶ月のことを、もっとkwsk書いてみないか
66:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 21:06:26.88 ID:yCdfPSjc0.net
>>1
よ、スレッドはまだまだ1000まで残っているぞ
書ききれないと言ってた3ヶ月のことを、もっとkwsk書いてみないか
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>62
んーそうだなぁ
気が向いたら!結構疲れるね書くのw
とりあえず課業終わったら少し書いてきますん
68:
入隊式が終わって一応は自衛隊に正式に入った僕ら。
実はこの時点ではまだ自衛官の身分を持っていない。
あくまで〃候補生〃なのである。
階級も存在しない一般人。
階級を授与されるにはこの三ヶ月を突破しなければならない。
すなわち、この期間を超えなければ自衛官にはなれないということだ。
結構話が前後するかもだけど許してw
即興だから!
じゃまずは最初に被服を交付された時のお話でも・・・
初めて間近に見る戦闘服や半長靴、制服制帽。
「かっこいい・・・!」
感動しないわけがない。いままで触れる機会など皆無だった代物がいま、目の前にあり自分のものになろうとしている。
採寸が行われ服があてがわれる。
「んん・・・?」
でかくないか?でかいよなこれ・・・
「よし!お前はこれだ!」
よかないでしょ!(; ・`д・´)
曰く、服を体に合わせるのではなく、体を服に合わせるとのこと。
この言葉は教育進むに連れて実感する。
体が服にあってくる・・・!体付きが変わるからだ。
69:
戦闘服はイメージできる人は多いだろうけど、半長靴ってなんぞやと。
まぁ靴なんだけどほんとうに高性能である。こいつをはけばどんな道でも歩ける。
水も通さない。先端には鉄のようなものが埋め込まれているらしく蹴るとヤバイ。
紐の結び方はちょっと特殊。まぁ結び方とかも全部決められている。
そんなこんなの被服の受領。
全て官品といって国から支給された国民の血税。
なので無くすことはありえない。
もしなくなったとしたら・・・全員で捜索である。
実際俺も経験した。他の班の人間がワイシャツを亡くしたのである。
すぐさま全員の被覆が点検された。のち、全部屋を一斉に捜索。
運良く見つかったが、このようにして自衛隊では 物品愛護 の精神が叩き込まれる。
国民の血税。その重みを体に染み込ませるわけである。
70:
たとえ雨であろうが嵐であろうが関係ない。
夜中になっても捜索が続いたこともあった。
最初の教育といえばやはり基本教練であろう。
これは敬礼など自衛官にとって必須の各種動作のこと。
キビキビした自衛官の動きはこの期間で体得する。
どこへ行くのにも隊列を組んで行動する。
一人二人で行動するなど教育期間中はありえない。
「イッチニー!イッチニー!」ザッザッザッザ…
隊列を組んで歩く。
ただ歩くだけなのだが歩調がなかなか合わない。難しいのだ。
左右!左右!と号令をかえ、徐々になれていく。
「左向けー止まれ!」「別れて爾後の行動にかかれ!別れ!」「別れます!!」
これでやっと解散である。が、歩くなんてもってのほか。
三歩以上は駆け足!当たり前だよね?(´・ω・`)
他にも右、左に行く時の動作、歩調を合わせる動作などいろいろな号令を体に染み込ませていく。考えなくても体が自然と動くまで。
余談だが自衛隊でははじめの一歩は左足からと決められている。とりびあ~( ・´ー・`)どや
71:
まぁ、有名な号令といえばきおつけ!ですよね?
これ結構頻繁に耳にするけどやっぱりいろいろ決められている。
グーの状態で体側にピッタリとつけ、胸を張り足の角度は60度。
心臓を止めるつもりで立つ!
教本にはいついかなる号令にも対処できる基本の姿勢と書いてあった。
この姿勢。めちゃくちゃ疲れる。本当によく点検された。
敬礼にいたってはババっ!とやらなければならない。
72:
まだなにももってないから楽な方である。
これに銃が加わるとまたちがった感じになってくる。
銃をもった状態での各種号令も存在していて、これもしっかりとやっていく。
・・・・・・・・・・・
銃。自衛官のシンボルとも言える代物。
自衛隊にいる以上はこいつとはお友達である。
戦闘訓練では絶対に欠かすことができない。
僕が支給された銃は64式小銃というもの。
64というのは製造が開始された年のことである。すなわち1964年に生まれた大先輩。
他にも89式という現在の主力の銃があるんですけど、あいにく僕の銃は64だった。
重たく部品がべらぼうに多い!
まぁ体力錬成にはもってこいなんですけどね・・・
いろいろな教育が並行して行われていく中、銃を分解して結合する分解結合教育が行われた。
こいつを話そうと思う。
74:
読みやすくて簡潔。勉強になります。
75:
すごくおもしろーい!
76:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/14(月) 20:40:05.00 ID:t0nsKXil0.net
読みやすくて簡潔。勉強になります。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>74
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/14(月) 21:04:54.23 ID:Yj1YI9nK0.net
すごくおもしろーい!
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>75
面白いってレス励みになります!
少しでも自衛隊の世界を追体験していただければ…
初めてマジマジと自分の銃を見る。
無骨。まさに銃という感じだった。さわさわいじいじ。
「注目!!」
班長たちが銃の分解を展示説明してくれる。
んん…?んんん…!?!?
一丁の銃はみるみるうちに数多の部品へと姿を変えていた。
そして部品が多い!多すぎる!!聞けば全てに名前があるというではないか!!
なんじゃこりゃあああ!!
・・・
とりあえず班長の後を追いながらの分解。
自慢じゃないが俺はかなりの不器用。
あれ?あれ?ん?んん???(´;ω;`)
手間取りまくりである。コミュ障がどうとかいってられない・・・!
周りの同期や班長に聞きながらなんとかすべてを分解。
はへ~・・・と行き着く間もなく、次は結合へ。
「分解した順序、覚えてるよな?あとはそれを逆にやっていけばいいだけだから。」
・・・(●^o^●)
この時点で俺は武器科にだけは絶対に行きたくないと思った。
もちろん、最初見ただけではできるわけなんてなく。
教えを乞い乞いやっとこさ完成までこぎつける。
終わった頃には手に血豆が出来、痙攣していた。
詳しいことは言えないけど、バネがあって、こいつがなかなかの曲者。
銃にまだ認められてないな!なんて厨ニな事を考えてた。
この教育、結構繰り返した。なんといっても銃を使ったあとは整備なのだから、これを覚えなければ自衛官としてはNGなのである。
ちなみに修了検定ではこいつを時間内に分解結合し、かつ部品の名前をテストされるあばばばば(●^o^●)
でも!しっかり修了したよ(^^)v
77:
銃を分解して結合する。
そんな非日常を繰り返すと同時にいよいよ始まってくる戦闘訓練。
戦闘服、てっぱち(ヘルメット)、半長靴とかよくみるフル装備に身を包み舎前に集合する。
「控えー!!つつ!!」
銃を胸の前に持ち、次の号令を待つ。
「まええー!進めえぇー!!」
「イッチ!イッチ!イッチニー!」「そぉーれぇ!」
歩調を数えながら駆け足。俗に言うハイポートというやつである。
戦闘訓練場までは常にこれで移動する。
1区隊でだいたい50人ぐらいだから結構壮観である。
78:
この歩調。いろいろ種類があるが、班長がかける言葉に呼応して次のように言葉を投げ返す。
ほちょー!かぞえ! イッチ!(そーれ!)二!(そーれ!)サン!(そーれ!)シ!(そーれ!)
イッチ!(ハイ!)二!(ハイ!)サン!(ハイ!)シ!(ハイ!)イッチニーサンシーニーニーサンシー!
これがまーつらい。銃も重たいし言葉も出なくなってくる。
すかさず隣で走ってる班長が
「オラァ!声出せコラあああ!!!班長一人に声負けてんぞオラァ!」
これである。
息も絶え絶えザッザッザッザ。
一応言っておくがまだメインの戦闘訓練は始まってない。もぉー!
今日は!?(今日は!?)楽しい!(楽しい!)戦訓!(戦訓!)戦訓!(戦訓!)
だけど!(だけど!)だけど!(だけど!)声が!(声が!)声が!(声が!)小さい!(小さい…!)小さい!!(大きい!)小さい!?(大きい!!!!)ザッザッザッザ
半ばやけくそである。
ちなみにこの呼称はレンジャー呼称といって、かの有名なレンジャー教育で多用されているものである。
体力が限界で意識が朦朧としている状態でも、言葉を紡ぎ意識をもたせる訓練だとか。
81:
戦闘訓練が始まる前、必ずやっておかなければならないことがある。わかります?
使う道具はブラックテープと針金。ますますわかりませんよね?w
実はこれ脱落防止。
この64小銃。ブラックテープや針金で各部を補強しないと部品が訓練中落っこちてしまうのである。
ええー!そんなんでやってけんのかよ!最もであるがこれが現実である。
グールグルまきにして針金を通す。
これもまた結構時間を取られる。
班長たちも急かすもんだから焦りでなかなかうまくできない。
ちなみに半長靴にもまいて靴ヒモが出ないようにしたりする。
戦訓中靴ヒモでちゃったら危ないからね
・・・
やっと訓練場に到着。
なんかもう終わりでいいんじゃない?みたいなムードが漂う中、下達された内容は・・・
匍匐前進。僕、前に書き込みましたけどちょうどいい機会なんでもっと詳しくいっちゃいます!
82:
匍匐前進。
おそらく自衛隊を最もよく象徴する動作であろう。
敵から見えづらくし銃弾も避けやすくする。
この訓練にはさすがに興奮した。
おおー!匍匐!!陸自じゃん!←陸自である。
例にもれず班長がとりあえず匍匐の姿勢で芝生の上で展示説明。
姿勢を維持しどれぐらいの隠蔽効果があるかを示す。
…!?
見えない。これは比喩でも何でもなく本当に草と一体化している。
すごい。この一言だった。これはまず航空からじゃ発見できない。
航空じゃなくても結構近づかないと視認できないレベルである。
そしていよいよ動き出すわけだが、前にもいったとおりこの匍匐、第一から第五形態まであり数字が進むに連れて姿勢が低くなる。
第五なんてもう地面に這いつくばってズリ…ズリ…みたいな感じである。
88:
これを一通り実践していく。
一つ一つの動作を単体でやっていくならそこまできつくはない。
だが、これらは単体で存在するわけではない。
状況に応じて使い分けていくのだから複合が当然である。
ちなみに最も有名な匍匐は第四匍匐。(みんながすぐ思い浮かべるやつね)
広大な芝生グラウンドで延々と第一から第五までの姿勢変化の演練。
銃の重みも手伝って本当に辛い。
「ハァ!ハァ!…ケホ!ハァ!…ハァ!ゲホゲホ!」
俺はここ数日咳が止まらない状態でいた。(理由ついてはまた説明する)
そんな中、ひたすら炎天下のグラウンドをををしながら駆け回る。
向こうまでやっと到着してもまたハイポートで元のいちへ。そしてまた繰り返す。
4、5回繰り返した時。
「ゲホ!ゲホ!…カハ!うっ! オロロロロ!」
ビチャビチャ!吐き出される汚物。
銃もぐちゃぐちゃになってしまった。
これ以上訓練は無理。そう判断され日陰で休み、銃を洗う。
何とも言えない気持ち。同期にも迷惑をかけてしまった。まぁこれはこれで完結したけども。
85:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/14(月) 23:11:06.80 ID:/i1E97x/0.net
匍匐前進。
おそらく自衛隊を最もよく象徴する動作であろう。
敵から見えづらくし銃弾も避けやすくする。
この訓練にはさすがに興奮した。
おおー!匍匐!!陸自じゃん!←陸自である。
例にもれず班長がとりあえず匍匐の姿勢で芝生の上で展示説明。
姿勢を維持しどれぐらいの隠蔽効果があるかを示す。
…!?
見えない。これは比喩でも何でもなく本当に草と一体化している。
すごい。この一言だった。これはまず航空からじゃ発見できない。
航空じゃなくても結構近づかないと視認できないレベルである。
そしていよいよ動き出すわけだが、前にもいったとおりこの匍匐、第一から第五形態まであり数字が進むに連れて姿勢が低くなる。
第五なんてもう地面に這いつくばってズリ…ズリ…みたいな感じである。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>82
ベトナム戦争映画の訓練シーンではよく見かける匍匐前進
実際、装備を抱えて進むのって大変なんだろうな
87:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:34:55.44 ID:afvlfj3B0.net
>>5
そう
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>85
ガチでやばい。
普通科とかマジキチだとおもう
80:
好きな人が陸上自衛官だからどんなことしてるのかがよく分かって面白いw
87:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:34:55.44 ID:afvlfj3B0.net
>>5
そう
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>80
自衛官はこれを皆経験するのだ!
86:
ハートマン軍曹いた?
87:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:34:55.44 ID:afvlfj3B0.net
>>5
そう
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>86
んーそこまで厳しいのはいなかったようなw
89:
訓練は全部辛かったけど、これがやっぱ一番記憶に残ってるかなぁ
・・・・・
5月。季節の変わり目である。
そんな中、一人が風邪をひいたとする。
どうなるか。
もともとタコ部屋であり人間が密集して生活している。
一斉に罹患していくのだ。
ゲホゲホ!ゲホゲホ!ゲホゲホ!
俺が記憶してるだけでも8割ぐらいの人間が咳をしていた。
マスクをしてたり顔色が悪かったりもう地獄絵図である。
それでも俺らは病院に行けない。
俺は自衛隊は病院も無料だと思っていた。確かにそうだ。でも。
新隊員が病院にいけば、その分訓練が遅れてしまう。
誰もいわないが、それは皆暗黙の了解。耐えるしかなかった。
たんまの外出で市販薬をかい、自分で治療するのである。
だから俺は自分で医療キット的なのを作っていた。
風邪薬はもちろん、体温計、マスク、のど飴など様々である。
枕元には濡れタオルを設置して乾燥させないようにしたり、いろんな知恵を身に着けた。
お陰で病弱だった俺は強靭な抗体性を身に着けていた。
いいか悪いかはわからない。でも。文句は言えない。
自分で考え、適応していくしかない。
90:
課業終了。
君が代が鳴り響き、国旗に対して敬礼をする。
国旗のバッグには燃えるような夕陽があり、なぜか鳥肌が立つ。
この瞬間が、国防という崇高な任務を担っているのだなと実感する時。
愛国心なんて大層なものではない。 
それでも、自分の生まれ育った国に対しなにか言い表せないものを感じる。
隊には旗が与えられていて、とても神聖なもの。汚すことは許されない。どこに行くにも持っていく。
なにかやらかすと旗の棒が鉄に変わってたりして、ここでも筋トレは抜かりない。
1日の終わりには、旗を中心に据え、1から5班の総勢55名で円陣を組む。
「今日も一日お疲れさん!!」「おおー!!」「明日も一日頑張るぞー!!」「オオー!!」
こうして僕らの1日は終わる。
ただ、課業が終わっても遊んでる時間はない。
次の日に向けての準備があるからだ。
アイロンがけ、洗濯、靴磨き、筋トレとやることは目白押しだ。
そんな僕ら新隊員。
一週間の終わりには必ずやらねばならないことがある。
それは。親への電話。
91:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/15(火) 20:55:52.45 ID:hJgcdUYF0.net
課業終了。
君が代が鳴り響き、国旗に対して敬礼をする。
国旗のバッグには燃えるような夕陽があり、なぜか鳥肌が立つ。
この瞬間が、国防という崇高な任務を担っているのだなと実感する時。
愛国心なんて大層なものではない。 
それでも、自分の生まれ育った国に対しなにか言い表せないものを感じる。
隊には旗が与えられていて、とても神聖なもの。汚すことは許されない。どこに行くにも持っていく。
なにかやらかすと旗の棒が鉄に変わってたりして、ここでも筋トレは抜かりない。
1日の終わりには、旗を中心に据え、1から5班の総勢55名で円陣を組む。
「今日も一日お疲れさん!!」「おおー!!」「明日も一日頑張るぞー!!」「オオー!!」
こうして僕らの1日は終わる。
ただ、課業が終わっても遊んでる時間はない。
次の日に向けての準備があるからだ。
アイロンがけ、洗濯、靴磨き、筋トレとやることは目白押しだ。
そんな僕ら新隊員。
一週間の終わりには必ずやらねばならないことがある。
それは。親への電話。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>90
親への電話は強制?
94:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/15(火) 21:27:37.43 ID:AT04964T0.net
>>90
親への電話は強制?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>91
ま、本人の意思に任せてる部分もあるけど基本は絶対みたいなことは言ってた
国防という仕事の性質上、いつ自分のみが危険に晒されるかわからない。
突然の任務で海外に行くこともある。
親の死に目に会えなかったり、自分が殉職して親を悲しませる。そんな状況は自衛隊という組織に所属している以上は人事ではない。
だからこそ、教育隊のうちから親に電話をかけさせる習慣をつけさせ、最後に親の声を聞いたのはいつだっけ?の状態で戦死したり、親に自分の声を聞かせないまま離れ離れになるという状況を作らせないようにするのだという。
「もしもし!」
俺はこの時間が一番好きだった。
何を隠そう俺の親父も自衛官。話が合わないはずがない。
親父も昔の自分を思い出したのであろう、俺の報告を楽しそうに聞いてくれていた。
戦闘訓練の話、同期の話、アイロンで苦戦した話、靴磨きのコツ・・・
自衛隊に入ってよかったことは親父との共通の話題ができたことかもしれない。
とても嬉しかった。いままで父親の躾は厳しすぎると思っていたし、なぜここまであれやこれや注文をつけるのだろう?過保護すぎるんじゃないか?何でもかんでも報告報告!ほっといてくれ!と昔は思っていた。
でも、同じ組織にはいって、親父の気持ちがわかった。親父の偉大さも。
親父を理解できた気がした。
97:
ある日。駐屯地のすべての新隊員が体育館に集められた。
これから始まる教育。自分たちの一生を決めかねない大切な教育。
職種教育と呼ばれるものである。
陸上自衛隊は全部が全部みなさんがイメージしてるような戦闘行動をしてるわけではない。
有事の際、すべての日本の機能が麻痺しても自衛隊だけは動ける。
それは自己完結している組織だから。すべてを自分たちでまかなえる力を自衛隊は持っている。
これは自己完結力と呼ばれるものであり、東日本大震災でその力が遺憾なく発揮されたことは記憶に新しいと思う。
99:
その力を発揮するには戦闘する部隊だけではどうしようもない。
それを支援したりする部隊も必要である。これは一般的に後方支援職種と呼ばれ、戦闘部隊と二分されているものだ。
陸上自衛隊では現在16の職種があり、本人の希望と適正、成績によって振り分けられる。
与えられた職種はある一定の階級に上がらないとかえる権利は与えられないし、運良く変えられたとしても長い自衛隊人生の中でおそらく良くて二回ぐらいだろう。
すなわち、そこで失敗してしまうと自衛官人生を棒にふってしまう可能性もある。
目玉の教育とあって、僕らの目付きは真剣そのもの。
食い入るように説明を聞いていく。
ここでざっとだが俺の主観を交えて職種を紹介していこうと思う。
100:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/15(火) 23:05:07.17 ID:hJgcdUYF0.net
その力を発揮するには戦闘する部隊だけではどうしようもない。
それを支援したりする部隊も必要である。これは一般的に後方支援職種と呼ばれ、戦闘部隊と二分されているものだ。
陸上自衛隊では現在16の職種があり、本人の希望と適正、成績によって振り分けられる。
与えられた職種はある一定の階級に上がらないとかえる権利は与えられないし、運良く変えられたとしても長い自衛隊人生の中でおそらく良くて二回ぐらいだろう。
すなわち、そこで失敗してしまうと自衛官人生を棒にふってしまう可能性もある。
目玉の教育とあって、僕らの目付きは真剣そのもの。
食い入るように説明を聞いていく。
ここでざっとだが俺の主観を交えて職種を紹介していこうと思う。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>99
オナシャス!!
101:
まずは普通科。
こいつは昔で言う歩兵であり部隊の基幹を担う職種である。
今も昔も歩兵がその地を踏まなければ勝敗は決さない。
最も隊員数が多いはずである。自分たちも新隊員の七割がここに行くと聞いて戦々恐々としていた。
一番キツイときいていたし。でも自衛隊らしいことがしたいならここがいいのかも。
103:
機甲科
まさに花形!陸戦の王者こと戦車を扱う職種である!
ただおそらく配属先は北海道になるだろうし、車両適性もあるから人気はあんまなかった気がする。
ちなみにオートバイで偵察するのも普通科とここのはず。間違ってたらすまん
104:
野戦特科
戦場の神こと大砲の部隊!
難聴必須!
高射特科
迎撃ミサイルを扱う職種。ここにはいればただでアメリカにいけるらすぃ
航空科
ヘリを扱う職種。
ヘリパイロットはある一定の階級になるかつ試験を受けないとなれない。大抵はヘリの整備員要員。
航空自衛隊に入りたかった人の多くがここに行く。
施設科
自衛隊の土建屋さん。
宴会が凄まじいとのうわさ。曰く、酒はガソリン。
力持ちじゃないととくにやってけないよー!
後期教育では丸太を持って走らされてた
109:
後方支援職種いきますー
武器科 
名のとおり武器のスペシャリスト。
車を扱う部署もあるがおそらく火器や車両全般をやるのであろう。
輸送科
陸自のトラック野郎。
適性が物を言う職種でなかなかなれないとのこと。
ちなみに後期教育はただただ大型免許をとりに教習所に通うらしい。裏山。
通信科
モールス信号とかやるらしいが詳しいことはよくわかんない。
ただ隊員はオタクとガチムチ両極端。
衛生科
メディック!普通科にひっついて行動したりするので部隊によっては普通科以上に体力が求められている。
情報科
最近新設された謎多き職種。情報収集が主な任務か?
基本なれるのは陸曹以上か一般曹候補生のみ。
警務科
自衛隊の警察。これも基本は陸曹以上のみ。
ただ儀仗専門部隊の第302保安警務中隊は陸士でも入れる。
ま、容姿端麗が条件だけども。
需品科
んーまぁ一般的に物資の補給が任務かと思う。
楽という噂だが、需品でも落下傘部隊とかは違う。
音楽科
こいつはまず希望しても入れない。
だいたい音大出の人。入隊時に、入る人はもう入ることが決まるらしい
会計科 
地雷職種らしい。俺の同期も忙しい時は深夜二時までの残業当たり前。神経を使う職種である。
化学科
まず希望する人はいなかったような。
理系じゃないと無理だろね。主に化学兵器に対抗する部隊。
113:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/16(水) 12:33:48.70 ID:qvjCxgFf0.net
後方支援職種いきますー
武器科 
名のとおり武器のスペシャリスト。
車を扱う部署もあるがおそらく火器や車両全般をやるのであろう。
輸送科
陸自のトラック野郎。
適性が物を言う職種でなかなかなれないとのこと。
ちなみに後期教育はただただ大型免許をとりに教習所に通うらしい。裏山。
通信科
モールス信号とかやるらしいが詳しいことはよくわかんない。
ただ隊員はオタクとガチムチ両極端。
衛生科
メディック!普通科にひっついて行動したりするので部隊によっては普通科以上に体力が求められている。
情報科
最近新設された謎多き職種。情報収集が主な任務か?
基本なれるのは陸曹以上か一般曹候補生のみ。
警務科
自衛隊の警察。これも基本は陸曹以上のみ。
ただ儀仗専門部隊の第302保安警務中隊は陸士でも入れる。
ま、容姿端麗が条件だけども。
需品科
んーまぁ一般的に物資の補給が任務かと思う。
楽という噂だが、需品でも落下傘部隊とかは違う。
音楽科
こいつはまず希望しても入れない。
だいたい音大出の人。入隊時に、入る人はもう入ることが決まるらしい
会計科 
地雷職種らしい。俺の同期も忙しい時は深夜二時までの残業当たり前。神経を使う職種である。
化学科
まず希望する人はいなかったような。
理系じゃないと無理だろね。主に化学兵器に対抗する部隊。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>109
警務科ってようするに憲兵のこと?
114:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/16(水) 17:27:02.90 ID:EkbR8zIj0.net
>>109
警務科ってようするに憲兵のこと?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>113
まぁそれに当たるかな
でも一般人は逮捕できない。
あくまで自衛隊員にのみその力を行使できる
そんなこんなの職種教育。
正直これが一番楽しみだった。
俺もいくつか候補を絞っていたけど、最終的には後方職種に落ち着いた。
俺は運よく希望が通ったからよかったけど、同期の中にはそれがかなわなかったものもいた。
俺は当初、どうせ自衛隊に入るなら!やっぱ自衛隊らしいことがしたい!
そういう考えを持っていた。当然、それに見合う職種(機甲、普通)が候補に上がっていたけれど辞めた。
教育をこなしていくにつれて、俺には向いていないと思うようになったからである。(主に体力面)
とても充実した教育だった。
さて、そろそろコミュ障である俺の苦戦だらけの営内生活を語っていこうと思う。
初めての集団生活。年齢も出身地も生い立ちもバラバラの同期たち。
一番苦痛なのは休み時間。わかるよね?(; ・`д・´)
それではいきます!
122:
コミュ障の俺はマジでコミュニケーションがとれなかった。
ベッドバディと呼ばれる二段ベッドの相方。
俺とは正反対でイケイケな奴だった。
俺はどうにもこういうタイプが苦手で、あまり関わりたくなかった。
最初にバディとやる作業といえばベッドメイク。二人でお互いのベッドを作る。
一人でもできなくはないが、結構な時間がかかる。
「・・・・・・・」
お互い無言。最初はなかなか作れないためお互いやり方を確認していくのだが、いかんせん俺は喋れない。
なんとか完成させてはいたが、作業が終われば赤の他人。
すぐにどっかに別の人のところに話しに行ってしまっていた。
どうしようもない孤独感。
仲良くしたい。でも距離を縮める方法がわからなかった。
なんとか話しかけてもすぐに会話が終わってもしまう。
これはその人だけではなく誰に対してもそうだった。
俺が話しかけても素っ気ない感じ。三人いたら二人が話し始める。
こうして周りは仲良くなっていく中で、俺だけが取り残されていっていた。
123:
新隊員の時はどこへいくのにも複数人。
だからとても辛かった。
洗濯も複数人でやるのだがなかなか言い出せなかったし、買い物も言い出せない。
誰かが言い出すのを待って、とりあえずついていく。
俺が心配だったのは存在を忘れられて先に帰られたりしてしまわないかということだった。
一人で行動なんてありえないから。
いつもポツンとしていた。
やっぱり俺はどこに行ってもこうなんだ。
苦しい。辛い。逃げたい。辞めたい。
これが入隊式前までのお話。
124:
入隊式後、本格的に教育が始まってくる中でも、俺は相変わらずの影の薄いよくわからない奴だったとおもう。
夜。1030に消灯なのだが、みんな寝ない。
話しっぱなしである。よくこんなに話すことあるよな・・・寝ろよ!これが正直な感想だった。
そうこうしているうちに突然始まる猥談。どこで誰と致しただのそういう話が大盛り上がりで展開されている。
チェリーボーイの俺には衝撃的だった。ただでさえそういう経験が全くない俺。(今も)
世界が違いすぎる。わかりあえない。低俗すぎる。そうやって自己を正当化していた。
突然俺に話が振られた。猥談の。
班員が気を使ってくれたのであろう。
でも俺には経験もないし面白い返しもできない。
変な空気になってしまった。マジで死にたかった。
125:
どうすれば皆と仲良くできるのか。
そればかりが俺の悩みの中心だった。
話術もなければ面白くもない。愛想がいいわけでもない。
どうすれば認めてもらえる?どうすれば・・・
悩みに悩んだ末俺が行き着いた答え。
というより、必然的にこうするしかなかった。
とにかく誠実であろうと。必ず言われたことはやり、嫌なことも率先してやる。
班員が困っていたら見返りを求めず助ける。
すべての雑用を引き受ける勢いだった。
黙々とそういった作業をしていると感謝の言葉が。
とても嬉しかった。それからは少しずつ。本当に少しづつだけど、班員とコミュニケーションを取れるようになってきていた。
滅多に笑わない俺がたまたま大笑いしたことがあってすごく珍しがられた。
それからというもの、俺を笑わせようといろいろと構ってくれるようになってきていた。
無愛想だけど笑ったらかわいいと男に言われても嬉しくないけれど、そんな感じだった。
相変わらず自分から話しかけることはあんま無かったけど、そういう奴なんだなとみんな分かってくれたようで、班員は良くしてくれた。
今の俺があるのは間違いなくこの経験のお陰。
いままでなんでもすぐに投げ出してた。すぐに逃げてた。自分には向いてない。できないと。
でもそれは違っていた。臥薪嘗胆。石の上にも三年という言葉があるように、自分や周りというのはしばらくしてみないとわからない。変わっていくのだ。
同時に、誠実であることの重要性。情けは人のためならずの実践。
多いに自分の糧となっている。
126:
同じ時間を共有。
辛い時も苦しい時も励まし合い、同じ釜の飯を食う。
自衛隊っていいところだなぁと思った。
でもいいことばかりでもなかった。
これだけ違う人間がいるのだ。当然見えなかった嫌なところが見えてくる。
俺が一番痛感したことは。
やっぱりいい加減な奴は信用を失うということ。
最初ムードメーカーでみんなのまとめ役。話術も優れている奴がいた。
でもそいつはいい加減なやつだった。
帰隊時間ぎりぎりに帰ってきたり、整理整頓がめちゃくちゃだったり言ってることが違っていたり。俺は関係ないみたいな顔してたり。
自衛隊は連帯責任が当たり前である。そういう奴が一人でもいると全員が被害を被る。
いくら注意してもやっぱり人間は早々変わらないらしい。
結局全員に愛想を尽かされてしまっていた。
誰かに話しかけてももう相手にもしてもらえない。昔の俺みたいな状況だと感じた。
最終的にはそいつは脱柵。昔の軍隊なら銃殺である。
思いやりの心。責任感。とても大事なもの。
でも以外と実践できてない人も多いのかもしれない。
関係ないけど俺は結婚してる人ってすごいと思う。男同士すらここまで苦労する。
衝突なんて日常茶飯事。結局どちらかが折れて均衡を保たないといけない。
それが男女となると・・・うーんやっぱりすごい
127:
後半になるととても営内生活が心地よかった。
みんなで笑い合ってときに衝突して。
初めて出来た繋がりだった。初めて離れたくないと思った。
まぁここらへんは別れの日の事と一緒に詳しく話したいと思う。
まだみんなが気になるであろうこと話してなかった!初めての実弾射撃!
まぁここにいたるまでがまー訓練の連続だったんだけどゆっくり書いてくよ!
とりあえず休憩。読んでくれてありがとうございます(*´∀`*)
128:
消防学校も厳しかったけどいい思い出
者なくして捜索するのもあったなー。教官に先に見つけられてとんでもないところに隠されてたり、どんなに探しても見つからないと思ったら教官が持ってたり。
130:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/16(水) 21:35:15.88 ID:k2AhL+rW0.net
消防学校も厳しかったけどいい思い出
者なくして捜索するのもあったなー。教官に先に見つけられてとんでもないところに隠されてたり、どんなに探しても見つからないと思ったら教官が持ってたり。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>128
あるあるですなwむしろ教官隠してんだろみたいな淡い期待・・・w
射撃。自衛官だけの特権ともいえるこの行為。
しかし実弾射撃に至るまでは訓練の連続だった・・・
「ついにきたか・・・!」
明日の予定を確認。書かれている二文字に心躍らせる自分。
だがしかし。俺は期待を大きく外されることとなる。
132:
当然はじめから撃たせてもらえるわけなんてなく。
とりあえずは姿勢を教えこむらしい。
射撃の姿勢には二種類ある。伏せ撃ちとしゃがみ撃ち。
伏せうち。腹ばいになって撃つ姿勢である。
左肘と右肘が付いているのでとても安定する。
そして銃と体のなす角度を40度とかあるけどそんなのはどうでもいい。
「ぐああああ…!ギッ…グヌ・・!!」
左腕がとてつもなく痛い。
寝ながら撃つんだから楽だろ。そう思っていた。
甘かった。この状態をひたすらキープひては立ち上がりもう一度この姿勢へ。
「ハアハァ・・・」
姿勢を維持するだけでこの消耗。
嫌になった。
133:
しゃがみ撃ち
まぁ膝うちって言ったほうが正しいかな?
うんこすわりで膝の上に肘をおいてそのうえに銃を置く。しんぷるー
これは安定しない。やっぱり膝だとふらつく。
「バァン!バァン!バンバン!」
銃声。で は な く 俺らの声。
「オラァー!腹から声だせー!恥ずかしがってんじゃねえぞコラ!」
やめてください半長靴が汚れてしまいます(^O^)
ゲシゲシ蹴られながら発砲の真似事。
ひたすら来る日までは姿勢とコレである。
ばーんばんばーん(●^o^●)ノシ
134:
空砲射撃とかでも演練。練度を高める。
そして。ついに。その日はきた。
弾帯、サスペンダー、ガスマスクを装備し射撃場まで行軍。
到着。一通り注意事項やら何やらが話される。ちなみに射撃場では走ってはいけない。これ豆知識。
ゴガ!ギィィィ…!
重々しく開かれた扉。物々しい雰囲気が漂っている。
中は薄暗くとても埃っぽい。
あまり長居したくはないなと思った。
「これより班長が実演をする!安全装置ヨーシ!一発入り弾倉弾込め!」
(゚A゚;)ゴクリ
静まり返る場内。仄かな明かりが班長を照らし、そこに視線が集中する。
慌てて耳栓を装備しその時を待つ。
「射撃ヨーイ…テェ!!」
・・・・・・ズ ド ン !!!(キィーン!)ビリビリビリ…
!?!?!?!?
なんだこの衝撃は!?
想像以上すぎる。開いた口が塞がらない。
「いっぱっーつ!!」
コウカンから飛び出す薬莢。
心臓が痛い。
139:
バァン! バァン! バァン!
一度撃ってしまえばなんのことはなかった。
呼吸を意識し、しっかり照準を合わせる。
ちなみに射撃は年に一回検定として実施される。
よい成績を納めれば射撃徽章なるものがもらえて、制服につけることができる。
俺は部隊に配属されてからこれをつけることが出来た。う、嬉し過ぎる…
射撃はのんびり屋さんが成績がいいというのは自衛隊では常識。
その性格で苦労してきた人も自衛隊で重宝されるかもしれない。
140:
他にもガスマスク装着訓練やガス室体験、手榴弾投擲訓練などいろいろとやった。
ガス室は最初はなにも感じなかった。
はっはーん?余裕ジャン!?
・・・あれ、あれ?眼痛くね?痛!ヤバイ目開けられない!
涙と鼻水で顔面がぐちゃぐちゃ。
班員全員でその状態で歌を歌えと強要してくる班長。
あんなこーといいなぁ!でーきたらいいなー!(半ギレ)
どんな状況だ。
141:
楽しく読ませてもらってます
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/17(木) 07:19:26.22 ID:2S7MYL5v0.net
他にもガスマスク装着訓練やガス室体験、手榴弾投擲訓練などいろいろとやった。
ガス室は最初はなにも感じなかった。
はっはーん?余裕ジャン!?
・・・あれ、あれ?眼痛くね?痛!ヤバイ目開けられない!
涙と鼻水で顔面がぐちゃぐちゃ。
班員全員でその状態で歌を歌えと強要してくる班長。
あんなこーといいなぁ!でーきたらいいなー!(半ギレ)
どんな状況だ。
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>140
ガス体験も懐かしいなぁ…
うちの班は自己紹介で名前、出身地、アレのサイズと歌だったわw
しかも班長がハンディカムで撮影してて教育隊終了時、皆に苦労した3ヶ月の総集編ビデオをプレゼントしてくれた(再生時間5時間の大作)
143:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/17(木) 10:52:07.99 ID:cTKmYfATO.net
楽しく読ませてもらってます 
>>140
ガス体験も懐かしいなぁ…
うちの班は自己紹介で名前、出身地、アレのサイズと歌だったわw
しかも班長がハンディカムで撮影してて教育隊終了時、皆に苦労した3ヶ月の総集編ビデオをプレゼントしてくれた(再生時間5時間の大作)
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>141
班長の愛を感じる・・・w
手榴弾投擲訓練。
これも姿勢、投げ方、持ち方全部きまっている。
主に膝立ちになり、その状態で投げたあと倒れ込む。
「えーいにゃー!」
ポスン…テンテンテン。
俺はボール投げが大の苦手である。当然飛ばせない。
投げて倒れ込む最中、班長が肩をゆらしながらズンズンズンとこっちに向かってきているのを見た。
靴磨き決定ー(●^o^●)
「テメェーコノヤロー!仲間殺す気か!!」ガシガシ!
靴が執拗に蹴られる。
ごめんなー俺に貰われたばっかりに。
144:
課業後。
大浴場に班員全員で隊列を組んで向かう。
この浴場、新隊員が一斉に集まるためめちゃくちゃこむ。
桶をもったまま大行列。
そこで始まるのはなぜかアレの大きさの比べ合い。
いや本当に勘弁してください(^O^;)
見せびらかすように仁王立ちになり比べ合う同期。
目があってしまった。

名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:18:02.66 ID:afvlfj3B0.net
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>1
も参加したいってさ!!」
ああああああ!!
結局参加した。大きさはノーコメントだけど!
145:
休日はなんと制服+班行動での外出。
そしてこれもまた一斉に外出するため最寄り駅は自衛官が殺到し大混雑。
ゴキブリか!
なんの秩序もなくワラワラ湧いてる陸上自衛官の横でビシッ!と隊列を組むセーラー服の集団が。
「いいか!お前らはコイツラとは違う!誇りを忘れるなよ!」
聞こえてるっちゅーねん。
ちなみに最寄りのバス停は使用禁止になってしまった。しょうがないね。
街も自衛官だらけ。自衛官割引がきいたりお得なこともあるけど、気は休まらなかった。
147:
そして迎えた10km行軍。
フル装備で歩く。ただこれは根性でいけた。
きつかったけどね。突飛つして書くことはない。
教育をこなしながら毎日を繰り返す。
貧弱だった肉体も気付けばバキバキになっていた。
多少のことにも動じない精神力もついた。
全ては最後の試練に向けて。
148:
早朝。
ブロロロロロ・・・・
俺達はトラックの荷台に乗って揺られていた。
中央には積み上げられた荷物。
そこに頭をつけて寝ているものもいれば、神妙な顔つきで佇んでいるものもいる。
後ろから見える風景は建物、高道路など見慣れたものから徐々に見慣れないものへ。
空気もこころなしか澄んできているように感じる。
149:
ブロロロロロ・・・ガタン。
エンジン停止。荷物をおろし列を整える。
バダバダバダバダバダ・・・
空でヘリが舞っていた。
突如聞こえる砲撃の音。
大地は整地されておらず大小様々の岩だらけ。
視点を遠方へ向ける。霧がかかってはいたが、はっきりと確認できる。
富士の山だった。
これから俺達は教育の集大成、最後の試練である富士の野営を決行しようとしていた。
150:
四泊五日。
短いようで長いこの期間をこの地で過ごす。
天幕はあらかじめはられていて荷物をそこへ。
中隊長からの訓示があるとのことで、列を組みその時を待つ。
きた。緊張が走る。
「気おつけぇー!!!!」
「中隊長に敬礼!!」
「かしらああああー!!!なか!!!」
ビッ!
「休めぇ!!」
この流れももう幾度となく経験した。
もう考えなくても体が反応してしまう。
目付きも。言動も。顔つきも。
数ヶ月前の俺とは別人のようだったに違いない。
151:
・・・
よくここまで耐えてきた。
あとはここを超えれば晴れて君たちは自衛官だ。
最後の試練。境遇を楽しめ。
こんな感じのことをいっていた。
もう俺は迷わない。
必ず全員で自衛官になると。
闘志をうちに秘め、俺達は解散した。
正直何日に何をしたかとかは覚えていない。
でも、ここで感じたこと、学んだことを伝えていきたいと思う。
また時系列がとんだらごめんちゃい(´;ω;`)
153:
自分で言うのも何だが、かなり迷彩服のフル装備が様についてきたらしく。
もともと顔つきも険しい+無口だったが、そこに鍛えてきた体も加わって、貫禄やオーラがすごいらしく風格だけは幹部自衛官と言われていた。
自衛隊じゃなきゃ損なことだらけだろな
・・・・・
その日のうちからもう訓練は開始された。
確か記憶では山をまわっていたような。
そこで区隊長みずから先頭に立ち、薬草の説明。
これは毒がある。これは食える。これはダメだ。
へーと感嘆するばかり。
あとは偽装の説明とかかな?
草を拾い集めて迷彩服に装着しより敵から見つかりづらくする訓練。
154:
やはりここでも繰り返される戦闘訓練。
だがここで俺は想像を絶するような苦痛を強いられる。
あとにも先にも、これより辛いことはない。というような。
銃を持ち整列。おなじみのハイポートである。
俺はやる気まんまんだった。やったるぜ!と。
お馴染みの掛け声とともにいざ出発。
最初はふんふーん♪だったが途中から違和感に気づき始める。
コ レ ハ イ ッ タ イ ド コ ガ ゴ ー ル ナ ン ダ ?
155:
山道を走っても走っても。
走っても走っても走っても!
先頭が止まる気配がない。
「ハァハァ…!」
もたつく足。声ももう出なくなってしまった。
気付けば先頭集団から引き離されていた。
周りを見渡すと俺と同じような状況の多くの隊員。
ついに足が止まる。
「ぜーはー…ゼーハー…ウッ!」
こみ上げてくる嫌な感覚。
俺は自衛隊生活二度目のゲロをぶちまけた。
それでも誰も助けてはくれない。
ゴールするまでは終わらない。おわれない。
逃げる訳にはいかない。
同期たちと励まし合いながら、先が見えないゴールへ一歩一歩。
156:
途中歩きながら。そしてまた走りながら。
途中途中で悲惨な光景も目撃した。
過呼吸をおこし倒れ込む隊員。
泣きながら走る隊員。
ひきつけや痙攣をおこし、動けなくなる隊員。
結局、2時間近く走っていた。
3分の2の隊員が走破できずヨレヨレになりながらなんとかゴールへ。
ゴール地点は広大な草原だった。
つかの間の休息。空気を目一杯吸い込む。
うまい!水もガブガブ。
だが、本番はこれからだった。
157:
目の前に広がる風景。
伸びたような…何とも言えない断崖が広がっていた。
ここをこれから登り敵陣を奪取する。
班長から告げられる作戦内容。
…じょうだんだろ? 
もう、満身創痍だった。
ほとんどの隊員がそうだったに違いない。
でもやるしかない。
配置につく。
「状況開始!!!」
159:
一列になり匍匐前進。
途中途中でいろいろな自然の障害。
崖だったり、大きな岩だったり。
傷だらけになりながら前に。
小石が突き刺さり出血する。構うもんか!
バババババババ!!
上空の高台から射撃音。
「伏せろ!」
班長の切迫した声。どうやら敵兵が上から狙撃しているという状況。
「前へー!」
匍匐で進んでいく。銃を落とさないように。
ズザザザザザザ…
ハァハァ!ハァハァ!
肉体はもう限界に近い。
160:
ついに敵の目下、上を見上げる。
「いくぞ登れ!」
ハァハァ!グッ…!
角度が急すぎてなかなか登れない。
下から同期が押し上げる。
「負けるな!すすめ!」
「「うおおおおおおお!!!」」
全員で大声を張り上げ一気に駆け上がる。
登りきったその先には敵に見立てた的。
「やあああああ!」
銃剣を装備して突き刺す。
フラフラしながらへたり込んでしまった。
状況終了。
本当に疲れた。いままでで経験したことがない疲労。
銃も泥だらけになってしまっていた。
161:
申し訳程度に銃を手入れ。
ごめんなぁ・・・?
さすがに帰り道はトラックだった。
途中でとまりまたハイポートしだすといった時は流石に区隊長の頭を疑った。
天幕へ帰投。
だがいまは富士の野営中。
暖かいベッドも。ひねれば出る水も。押せばつく電気もなにもない。
痛感。痛感という言葉しかない。
どれほど今の生活が恵まれているのか。
どれほどその恩恵に預かっているのか。
162:
失って初めて気付くとはよく言うがまさにそれだった。
電気はライトで最小限照らし、水は水トレーラーから組み上げる。
寝床は簡易マットで寝心地最悪。
腹が減ったからといってコンビニにもいけない。ジュースもない。娯楽もない。電化製品も使えない。
これは駐当地に戻ってきたからだけど、本当に現代の生活に感謝した。
あまりに当たり前すぎて今まで気が付かなかったこと。
大きな大きな収穫だった。
163:
休憩ー
読んでくれてる人ありがとさん(●^o^●)
164:
メンヘラいうけど具体的に
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/13(日) 09:18:02.66 ID:afvlfj3B0.net
やっぱ死ぬ気でやれば何とかなるなと
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>1
は何を患ってたの?
167:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/17(木) 21:02:05.50 ID:yU8zKfmW0.net
メンヘラいうけど具体的に
>>1
は何を患ってたの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>164
患ってたっつうより抑うつ状態。
メンヘラ気味って言ったほうが正しいのかな?
精神科にも通って薬ももらってた。
この時は薬付にされる。もう終わりだって本気で思ってた。
169:
もっと沢山エピソード聞かしてほしいなー
174:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/18(金) 03:38:06.49 ID:eBqjUrpAO.net
もっと沢山エピソード聞かしてほしいなー
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>169
エピソードね・・・随時やってくかな
171:
任期を待たずに辞めちゃう人はどれくらいいるの?
174:
名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2014/07/18(金) 11:54:36.52 ID:DU7jBstgO.net
任期を待たずに辞めちゃう人はどれくらいいるの?
" class="anchor" style="color:mediumblue;display: inline;text-decoration: underline;">>>171
任期を満了せずやめる人ってのは滅多にいないよ
俺が経験したのでは脱柵が二名くらい
引用元: ・メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話【後編】メンヘラの俺が自衛隊に入って持ち直した話
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