【モバマス】アナスタシア「ウサミン星は」菜々「ありまーす!」back

【モバマス】アナスタシア「ウサミン星は」菜々「ありまーす!」


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独自設定に注意
アナスタシア「うーん…」ウロウロ
菜々「あのー、何かお困りですか?」
アナスタシア「あ…私、このОфис…いえ、建物を探しているんです」
菜々「どれどれ、あ、この事務所ですか!ナナもこの事務所に行くんです!よかったらついてきてください!怪しい人じゃありませんよ?ナナはこの事務所でアイドルさせてもらってるんです!」
アナスタシア「わぁ、アイドル!アーニャもです。この事務所にアイドルとして、スカウトされました」
菜々「えぇ!?凄いですね!じゃあアイドル仲間ですね!しかも大手の事務所にスカウトされたって、アーニャちゃんでしたよね?絶対トップアイドルになれますよ!」
アナスタシア「Спасибо…ありがとう、ございます。ナナもトップアイドル…なれますよ」
菜々「え!?ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです!」フニャ
アナスタシア(笑顔が可愛らしい人ですね)
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2: 以下、
菜々「アーニャちゃんは外国の方なんですか?」
アナスタシア「あー、アーニャは…ロシアと日本のハーフです。小さい頃はロシアに住んでいたんですが…その後は北海道で暮らしていました」
菜々「わぁ、ハーフなんですね!北海道から東京って、分からないこと多いんじゃないんですか?」
アナスタシア「はい、東京は…いろんな建物が密集していて、迷ってしまいます」
菜々「そうですよね…都心はとっても混雑しますし慣れないあいだは迷いやすいですよね」
アナスタシア「それにアーニャは…まだ日本語が完璧じゃないので、分からない言葉もいっぱいあって困ります」
菜々「それは大変ですよね。こう見えてナナはアイドルになるためにウサミン星からやってきたウサミン星人なんですよ!だからアーニャちゃんの気持ち、よくわかります!何かわからないことがあったらお仲間としてナナを頼ってくれていいですよ♪」
アナスタシア(お仲間……)
アナスタシア「ナナは、宇宙人だったんですね。すごいです。それで、そのウサミン星とはどこにあるんですか?」キラキラ
菜々「え!?ええと…ウ、ウサミン星はうさぎ座のあたり…ですかね?」
アナスタシア「それはアルネブの近くですか?それともニハルに近いですか?」
菜々「ずずず、ずいぶん詳しいんですね!?」
菜々(うぅ、まさか安心させようとして言った菜々の言葉をこんなに信じてくれるなんて!嬉しいけどピンチです!)
菜々「せ、正確な位置はウサミン星のトップシークレットなんです!」
アナスタシア「そうなんですか…残念です。今夜、望遠鏡でウサミン星を見ようと思ったんですが…」
菜々「あははは…」ダラダラ
3: 以下、
undefined
4: 以下、
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アナスタシア「わぁ、ここが事務所ですか!外もすごかったですけど、中もすごく広いですね」
菜々「あ、あの人…」
???「おはようございます。アナスタシアさん、菜々さん。お二人で一緒にいらっしゃったのですか?」
アナスタシア「おはようございます。ナナはアーニャが道に迷っていたところを助けてくれたんです」
P「道に迷ってしまったんですか。すみません、私の配慮が足りませんでしたね」
菜々「おはようございます!プロデューサーさんがここにいるってことは、もしかして例の新しいプロジェクトのアイドルってアーニャちゃんのことなんですか?」
P「はい。それともう一人…すでにいらしていたはずなんですが、どこへ行かれたのか…連絡も取れなくて」
菜々「失踪しちゃったんですか!?」
P「いえ、流石にこんな短時間でそこまでは…」
アナスタシア「ひゃ!?」
???「ハスハス…いい香りの子はっけーん♪」
P「!志希さん」
6: 以下、
菜々「もしかしてこの娘が?」
P「はい、そうです。アナスタシアさんと志希さんで新たにユニットを組むことになっています」
アナスタシア「シキ…ですか?よろしくお願いしますね。Разрешите представиться…私はアナスタシアです。アーニャと…呼んでください」
志希「おぉ、ロシア語だぁ♪Очень приятно」
菜々「わぁ、志希ちゃんもロシア出身だったりするんですか!?」
志希「ノンノン。志希ちゃんはギフテッドなの♪これぐらいのロシア語はラクチン♪」
アナスタシア「ギフテッド…!シキは、凄いんですね」
P「先ほども話しましたが、アナスタシアさんと志希さんのお二人でユニット活動をしてもらいます」
アナスタシア「ナナは、いないんですか?」
菜々「ナナはソロで活動しているんですよ」
アナスタシア「残念です…」
志希「菜々ちゃん、カモン!こっちにおいで!」
P「残念ですがそれはできません。菜々さんと志希さんではアイドルとして売り出す方向性が違いますから」
志希「菜々ちゃんが入った方が面白そうなんだけどなー。菜々ちゃん、オトナっぽい香りがするし♪」
菜々「え"ぇ!?ヤ、ヤダナー!ナナは永遠の17歳ですよ!そ、そんな臭いするはずないじゃないデスカー!」ガタガタ
志希「別に加齢臭とかそういう意味じゃないよ?」
7: 以下、
P「お二人はこの後、宣伝用の撮影に行ってもらいます」
志希「おー、いいね♪志希ちゃん飽きっぽいからそういうのは早めにしておかないとね」
アナスタシア「本当に…お仕事なんですね。緊張してきました」
菜々「大丈夫ですよ。ナナも初めての撮影の時はとっても緊張しましたけど、カメラマンさんもそこのところをわかってくれてるので、慣れるまでじっくり撮影させてもらえますから♪だから、いつも通りのアーニャちゃんで大丈夫ですよ!」
アナスタシア「ナナも、緊張していたんですね。ありがとう、アーニャも頑張ります」
菜々「いってらっしゃい!アイドル、楽しんでいってくださいね♪」フニャ
アナスタシア(またあの笑顔です、ふふ)
P「それでは行きましょう。菜々さんは、午後からミニライブですから迎えの車に向かってください」
菜々「わかりました!行ってきますね♪」
志希「ばいばーい」
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撮影現場
カメラマン「オッケーでーす!すごいね二人とも!もっと時間かかると思ってたけど、こんなあっさり終わっちゃうなんて」
志希「お疲れ様でしたー♪」
アナスタシア「Спасибо…ありがとう、ございました」
P「お二人ともお疲れ様でした。予定より随分早くに終わりましたね」
志希「ただポーズをとってジーっとしてるだけだし簡単だったよ♪」
アナスタシア「アーニャも思ったよりリラックスできました」
P「そうですね…どうでしょう、お二人ともライブの様子を見てみませんか?」
志希「ライブ!?いくいく♪あのカオスな空気感、あたしはなかなか行く機会が無かったからね?」
アナスタシア「もしかして…ナナのライブですか?」
P「はい。その通りです」
アナスタシア「Да!ナナのライブ、観たいです!
P「わかりました。それではお二人の用意が済んだら車で向かいましょう」
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ミニライブ会場
アナスタシア「ここが、ライブ会場ですか」
志希「小さな会場だねー」
志希「お客さん全然きてないけど、もう始まっちゃうよ?」
アナスタシア「プロデューサー…どうして、お客さんが少ないんですか?みんなライブのことを知らないんですか?」
P「菜々さんは…うちの事務所ではイレギュラーな方なんです。テレビ等で大々的に宣伝することができないんです。ですので、このように定期的に事務所のミニライブ会場借りて宣伝を兼ねたライブを行なって、菜々さんの魅力を伝えていっているんです」
アナスタシア「ナナが、イレギュラー?」
P「うちの事務所はビジュアルを重視していますので、菜々さんのようにキャラクター性を重視したアイドルは他にいないんです」
志希「じゃあ、なんで菜々ちゃんがこの事務所にいるの?」
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P「菜々さんは私が立ち上げた、大人から子供まで楽しめることをコンセプトにしたプロジェクトのアイドルとしてうちの事務所に来たアイドルなんです。社内でも反対の声が上がっていましたが、当時は部長が寛容な方だったので、私のプロジェクトも一応通ったのですが…」
志希「汚職事件で逮捕されてしまったのだった…!」
アナスタシア「なんと」
P「い、いえ。普通に定年退職です。その後の部長はあまり社のイメージを変えたがらなかったようで、最近ではプロジェクトの存続そのものも危うくなっている状況で…私の業績についてあれこれ言われるようになってきましたね」
アナスタシア「プロデューサーも大変、なんですね…」
志希「あぁ、それで志希ちゃんたちに活躍してもらって、菜々ちゃんのプロジェクトを残してもらおうってわけかぁ♪」
P「お恥ずかしながら、全く違うというわけでもありません。ですが、お二人を私の保身のための道具だと思ったことはありませんし、菜々さんも地道に活動を続ければ大成すると確信を持っています」
志希「にゃははは♪大丈夫、大丈夫。キミのことはちゃーんと信用してるから」
アナスタシア「プロデューサーは、見かけによらず…熱い男、ですね」
菜々『みなさーん!おまたせしました!』
アナスタシア「!ナナの声です」
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アナスタシア『ステージに現れたナナの様子はとっても印象的でした。あの時と同じような柔らかな、とっても幸せそうな笑顔。あんなにアイドルを楽しんでいる人をアーニャは今まで見たことありませんでした。プロデューサーがナナは成功すると言った言葉がとっても理解できました。気づけばアーニャもつられて笑顔になっていました。人を感動させるってこういうことなんでしょうか?』
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菜々「ぜぇ…ぜぇ、ゲホッ…!うぅ、体力持つのは一時間が限界です──!」
アナスタシア「ナナ。ライブ、とっても楽しかったです!」
菜々「あ、ありがとう…ございます、ぜぇ…ぜぇ」
志希「わぁお、汗びっしょりだね?運動苦手なタイプ?」
菜々「うぅ、トレーニングは毎日してるんですけど歳のせいか、年々体力が…」
アナスタシア「?ナナは17歳なんですよね?ライブでもそう──」
菜々「あぁああああ!そそそ、それはですね!ウサミン星人は地球人より体力がですね、ゲホ、おえっ!」
アナスタシア「あ、そうだったんですか。そういえばナナは宇宙人でしたね」
志希「え?それで誤魔化されちゃうの?」
P「菜々さん、お疲れさまです。明日はテレビの収録がありますから、今日はゆっくり休んでください」
菜々「は、はい。ぜぇ…」
アナスタシア「ナナ、テレビに出るんですか!すごいですね」
菜々「テレビ……」
アナスタシア「…? どうしましたか、ナナ?」
菜々「い、いえ!なんでもありません!ナナ、テレビでも頑張っちゃいますよー!」
アナスタシア「…………」
13: 以下、
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バラエティ番組の収録現場
アナウンサー「本日のゲストは設定の闇鍋と呼ばれ一時期話題になった、あのアイドルです。それではどうぞー。安部菜々さんです」
菜々「こんにちはー! ウサミン星からやってきたアイドル、ウサミンでーす!」
芸人A「安部えええぇ!」
菜々「ちょっと! 安部じゃなくてウサミンですよ!」
芸人B「だいたいウサミン星って何やねん! 惑星ベジータのベジータ王子みたいなもんか!」
菜々「菜々は戦闘民族じゃありませんよ!」
大御所「安部は、えー、なんか設定がすごいんやったな?何やったか──」
菜々「ちょっとぉ!設定じゃありませんよー!ナナはウサ──」
芸人A「安部えええぇ!! 大御所さんの話を切るなあぁ!」
菜々「はいー!!すいません!」
アナウンサー「はい、本日のゲストの安部さんの肩書きがですね───アイドルであり、メイドであり、ウサミン星のからやって来た宇宙人であり、永遠の17歳であり、さらには声優志望ということで───」
大御所「あとお笑い芸人な」
菜々「それは不本意ですよぉ!」
芸人B「あの、実際??おいくつなんですか?」
菜々「実際17歳ですよ」
芸人A「ウサミン星ってどこにあるん?」
菜々「え、ええっとぉ!だいたい、うさぎ座のあたりですかね?」
大御所「電車で一時間でいけんねんな?」
菜々「は、はい。でも普通の電車じゃないですよ!」
芸人A「銀河鉄道999?」
菜々「違いますよ!」
大御所「17歳なのに999知ってんのか」
菜々「あ"あ"ぁ!スタッフさん!ここ、カットでぇ!」
テロップ『カットしませんでした』
14: 以下、
アナウンサー「本日はですね、そのウサミン星について番組で独自調査したVTRがあるみたいでして」
菜々「ちょ、ちょっと待ってください。リハーサルでこんなの無かったですよね!?」
アナウンサー「番組スタッフたちがウサミン星のあると思われる千葉に、調査に行ってきたそうです」
芸人A「もう千葉って言うてもうてるやん」
菜々『この後、モザイク付きですが菜々のアパートの映像が流れて、しかもウサミン星の中まで撮影されちゃっていました…酒ビンがガッツリ映っちゃっていて、VTRのあとそのことをものすごく言及されちゃいました。ウサミン星のトップシークレットがぁ…』
15: 以下、
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テレビ『それでは安部さんには罰ゲームです!ぎゃー!ちょっと待ってくださいよ──!』
アナスタシア(………………)
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事務所
アナスタシア「うーん…」
志希「そんなにスマホを覗き込んで、なーに見てるのかな?」
アナスタシア「うわ!シキでしたか。調べごとをしていて…」
志希「なになに??星の命名権の購入?」
アナスタシア「テレビでナナが映っていたんです」
志希「あぁ、あのあんまり面白くない番組のゲストだったね。ウサミン星の真実大公開とか言ってね」
アナスタシア「はい。みんな、ウサミン星なんて存在しないって…ナナ、少し無理をしているように見えました」
志希「それで星を買おうって?」
アナスタシア「はい。星にウサミン星と名付ければ、ウサミン星はちゃんと宇宙にあるって証明できるはずだと思って。そうすればナナも笑い者にされないって──」
志希「にゃははは♪アーニャちゃん、そんなもの買ってもなんの意味もないよー」
アナスタシア「え?」
志希「IAUっていう組織があってね?公式な星の名前はそこが決めるんだけど、その組織曰くね星の命名権は公式で認められないんだって。だからそんなの買ってもウサミン星が存在する証明にはならないんだよ」
アナスタシア「そうだったんですか……じゃあ小惑星を発見すれば───」
志希「ウサミン星って小惑星じゃないでしょ?それに、小惑星の名前も決めるのはIAUだよ。提案は発見者だけどね」
アナスタシア「あ……」
17: 以下、
アナスタシア「じゃ、じゃあどうすればいいんでしょうか?」
志希「う?ん、プロジェクトを立ち上げて実際に系外惑星を発見するとか?」
アナスタシア「プロジェクト…?」
志希「系外惑星の名前も発見者が決められるものじゃないんだけど、命名には一定の法則があるわけ。KELT-3bとかWASP-12bとか聞いたことない?」
アナスタシア「?聞いたことないです…」
志希「KELTやWASPって言うのがプロジェクトの名前なの。そのプロジェクトで発見された惑星にはプロジェクト名がつくってわけ」
アナスタシア「つまり、ウサミン星を見つけるプロジェクトをつくって惑星を発見すれば!」
志希「Usamin-1bみたいに命名できるってわけ♪」
アナスタシア「スゴイです。さっそく今夜惑星を探してみます!」
志希「頑張れー♪」
志希(まぁ、そうは言ってもその肝心の惑星が見つかるはずがないんだけどね)
18: 以下、
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真夜中の公園
志希「ふん♪ふん♪ふーん♪もう深夜3時かぁ。夜の公園は昼間とは匂いが違ってくるのが興味深いところだよね?」
志希「あれ?」
アナスタシア「」
志希「うぁ、アーニャちゃん!?こ、これは…!死んでいる」
アナスタシア「アーニャ、生きてますよ?ちょっと眠ってしまいましたが」
志希「にゃははは♪アメリカンジョーク♪」
アナスタシア「アメリカではそんなジョークが──」
志希「あー、嘘だよ?」
アナスタシア「アメリカン嘘?」
志希「ノット・アメリカン!それよりさ、一応聞くけど、アーニャちゃんはこんな真夜中に何してんの?」
アナスタシア「惑星を…探しています」
志希「やっぱりかー。でもー、どうやって?」
19: 以下、
アナスタシア「この望遠鏡でうさぎ座のあたりを見ていたんです。でも、なかなか見つからなくて…」
志希「アーニャちゃん……インポッシブル!」
アナスタシア「えぇ!?」
志希「まずね、系外惑星を直接望遠鏡で見ようってのが無理。惑星は恒星と違ってとてつもなく暗いから。直接惑星を見ようとしたらそれはそれは莫大な資金と高度な技術力が必要になってくるからね」
アナスタシア「やっぱり、大きな研究所でしか惑星は発見できないんですね…」
志希「………………そうでもないよ?直接惑星を発見するんじゃなくて、間接的にならアーニャちゃんでも、できるかもしれないよ?」
アナスタシア「本当ですか!」
志希「……トランジット法って言うんだけどね、恒星の光量の減少から間接的に惑星を発見するっていう方法なの」
アナスタシア「その、トランジット?法ならアーニャでも惑星を見つけられるんですか?」
志希「確率はかなり低いけど、0でもないよ」
アナスタシア「シキ、アーニャにそのトランジット?法を教えてください!」
志希「あー、とりあえず今日はもう帰ろっか?」
20: 以下、
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次の日の夜
志希「やあやあアーニャちゃん♪志希ちゃんがトランジット法のための道具を揃えてきちゃったよ?」
アナスタシア「わぁ望遠鏡がいっぱい…ですね。このカメラみたいなのは…何ですか?」
志希「みたいなのっていうかまんまカメラだよ?APシリーズの冷却CCDカメラ!志希ちゃんが大学にいた頃使ってたやつなんだー。これでお空をパシャパシャ撮っていくの♪」
アナスタシア「望遠鏡は、アーニャの持ってきたものより…小さいんですね?」
志希「口径10cmと20cmの望遠鏡だよ。トランジット法は別に大型望遠鏡を必要としていないからね♪むしろ大きすぎると明るい比較星を確保できなくてS/N比が十分に上がらないからね?。まぁアンサンブル測光を行えば別に問題無いんだけどね」
アナスタシア「比較星?…S/N比?…アンサンブル?…シキが何を言ってるのか、わかりません…」
志希「別にわからなくても大丈夫だよ?あたしも天文学は専門じゃないし、浅くしか知らないからね」
アナスタシア「シキは、とっても努力家…ですね」
志希「志希ちゃんの場合はギフテッドだよ?♪」
アナスタシア「でもギフテッドでも勉強しないと、こんなことわからないですよね?」
志希「そりゃあ…ちょっとはね?」
アナスタシア「やっぱりシキは凄いです」
志希「褒めても何も出ないよチミ?♪」
志希「それじゃあ、本格的にトランジット法を始めるからねー」
アナスタシア「Да、よろしくお願いします」
21: 以下、
志希「トランジット法はこの志希ちゃんが持ってきた複数の望遠鏡と冷却CCDカメラで恒星の減光を記録して、惑星の存在を発見するんだけど、トランジット法はかなり時間をかけていかないといけないんだよね?。ある意味、日食を撮影するみたいなもんだからね、撮影できる確率が非常に低いの。だから、数打ちゃ当たる戦法で複数の望遠鏡で長時間撮影するってわけ♪」
アナスタシア「結構、シンプルなんですね」
志希「シンプルだよー。それでね、10cm口径の望遠鏡で観測するとね、光を受けるCCDのピクセル数が少なくなっちゃうんだよね。だからわざとピントを外す♪」
アナスタシア「!?ピントを外したら星がよく見えませんよ?」
志希「トランジット法は恒星の減光を観測できればそれでいいの。ピントを外すと星がぼやけて見えるでしょ?わざとぼやけさせて光が当たるCCDのピクセル数を増やすの。この方が正確に観測できるの」
アナスタシア「ぼやけてるのに、正確……なんだか変ですね…」
志希「科学なんてそんなもんだよ?いい香りの花も可愛らしい動物もこんな綺麗な星空だって数値変換しちゃって、せまーい室内で一日中数字を覗き込むのが科学だからね」
22: 以下、
アナスタシア「シキは…そういうのは好きなんですか?」
志希「昔は一人で実験室に篭って数字を眺めるのも好きだったよ?でも、ある日突然飽きちゃった。どうしてだろうね?」
アナスタシア「……何かが欲しくなったとか?」
志希「欲しいものー?ハスハスかな?そんなわけないか♪」
アナスタシア「そうかも…しれませんよ?アーニャも、一人は辛いですから…」
志希「…志希ちゃんは一人でも平気だよ♪なんたってギフテッドだから」
志希(ウサミン星が必要なのは、本当に菜々ちゃんなのかな?何かを測るためには物差しが必要なんだ…人の心を真剣に推し測ろうとすればするほど、その実態からはかけ離れていく。その人の心にピントを合わせようとすればするほど、その人の心はぼやけて見えるものだよ。まあ……それはあたしも、かな?)
23: 以下、
志希「話が逸れちゃったね?」
アナスタシア「あ、Извините…ごめんなさい」
志希「Ничего♪ 大丈夫。夜はまだ長い♪それでね、観測する星についてなんだけど、トランジット法は数打ちゃ当たる戦法が有効だから多くの星を観測するのがいいんだけど、闇雲に恒星を選ぶのは良くないの。重元素量の多い恒星は惑星が存在する可能性が高いらしくてね?なんでかわからないんだけど。そういう星を狙って観測した方が成功確率が上がってくるの」
アナスタシア「なんでかわからないんですか?」
志希「科学はわからないことだらけなのだ?」
志希「あとね、観測する時の注意として明るい星を比較星に持ってくる」
24: 以下、
アナスタシア「あ、そうです。その比較星とは…何ですか?」
志希「比較星っていうのはね、観測する星と比較する星のこと、つまり物差しだよ♪」
アナスタシア「???」
志希「地球は厚い大気に覆われているでしょう?この大気が曲者で観測したい光が大気の影響を受けちゃうんだよ。だから物差しを使うの」
アナスタシア「あー、でも物差しも大気の影響を受けますよ?」
志希「熱い部屋で鉄製の物差しを使おうとすると、物差しのサイズが変化しちゃって正確な大きさが測れない。でも、測りたい物も同じ鉄製だったら?」
アナスタシア「Понятно!測れますね!シキは賢いです」
志希「別にあたしが考案したものじゃないんだけどね?」
25: 以下、
志希「明るい恒星を比較星にすることでS/N比をあげて観測する。これがトランジット法の鉄則。S/N比は大したことじゃないよ。SとNはSignalとNoiceの頭文字で、要は情報の鮮明さのこと。明るい比較星が無い場合、暗い星のフラックスの総和で代用する」
アナスタシア「ま、また難しそうな…」
志希「今は気にしなくていいよ。それよりCCDはすぐに飽和しちゃうから定期的に交換すること」
アナスタシア「Да。それはわかりました」
志希「望遠鏡は志希ちゃんがセットするから、アーニャちゃんはやり方を覚えていってね。Удачи、幸運を祈る♪」
アナスタシア「わかりました、頑張ります!」
志希(まあ、トランジット法で惑星はそんな簡単に見つかるようなものじゃないんだけどね。何ヶ月もかけてようやく見つかるかどうか……まあ、アーニャちゃんなら1ヶ月は頑張るんじゃないかなー?)
26: 以下、
───────────────────
3日後
アナスタシア(眠いです…レッスンの時トレーナーさんに怒られてしまいました。流石に4時まで起きているのはだめですよね…)
???『だから……君………』
???『しかし………!』
アナスタシア(?…誰の話し声でしょう?)
部長「君の新プロジェクトは評価している。しかし、あの女は今年度までで契約は更新しない!」
P「待ってください部長!菜々さんは着実に成果を──!」
部長「成果など関係ない!あの女は我が社にとって毒だ!イメージが大切なのだよ。なぜそれがわからない!前任のアイツはとんだ企画を通したもんだ…」
P「部長!」
部長「いいから下がりなさい。君の話は時間の無駄だ」
P「……失礼しました」
バタン
アナスタシア「プロデューサー、今の……」
P「アナスタシアさん、心配しないでください。私が必ずなんとかしますから…」
アナスタシア(ナナが……早くしないと!休んでいる場合じゃないです!)グッ
27: 以下、
───────────────────
2ヶ月後
菜々「うーん…」
志希「あれ、菜々ちゃん。どうしたの??」
菜々「あ、志希ちゃん!アーニャちゃんのことなんですけど…」
志希「アーニャちゃんがどうしたの?」
菜々「アーニャちゃん、最近元気がないようなんです…寝不足気味ですし、ナナが聞いてもなんでもないって答えるんです。でも、もしかしたら何か悩みがあるんじゃないかと思いまして…志希ちゃんは何かわかりませんか?」
志希「あぁ、アーニャちゃんのあれは悩みごとっていうよりは探しごとだねー♪」
菜々「探しごと…ですか?も、もしかして寮の鍵をなくしちゃって毎日野宿を──!」
志希「んにゃ、そんなものじゃないよ♪アーニャちゃんが探しているのはもっと大きなもの」
菜々「大きなもの…?冷蔵庫でしょうか?」
志希「いやいや、もっともっと大きいよ?」
菜々「家ですか?」
志希「も??っと大きい!」
28: 以下、
菜々「えぇ!?家より大きいものとなるともう国や星ぐらいしか……うーん、あ!もしかして世界平和ですか!」
志希「あ?、離れた!」
菜々「離れちゃったんですか!?」
志希「とにかく、菜々ちゃんが心配する必要はないから大丈夫だよ。それに、なにかあったら志希ちゃんがユニット仲間としてなんとかするから大丈夫♪」
菜々「なら良かったです。志希ちゃん、ありがとうございました!あ、アーニャちゃんのことを志希ちゃんがサポートしてくれるなら、志希ちゃんが何かあったら代わりにナナを頼ってくれてもいいですよ!あぁ、でもお仕事関係ではお役に立てられないかもですが…」
志希「志希ちゃんはなんでもできちゃうから悩みなんてナッシングだよ♪」
菜々「そうですか?なんだか辛そうに見えますよ?」
志希「あれれ?そういう顔してた?」
志希(アーニャちゃん、いったいいつまで続けるつもりなんだろう。志希ちゃん思ったよりマズイことしちゃった?)
29: 以下、
志希『それからもアーニャちゃんは晴れた夜は毎日望遠鏡を持って星を観測し続けた。毎日、毎日…梅雨の日はお休みが多かったけどね。梅雨明けはアーニャちゃんはいっつも眠そうだった。秋が来ても星を見続けた。アーニャちゃんはよく風邪をひいていた。肝心の減光はというと山のように変化のないデータだけが積み重なっていた』
30: 以下、
───────────────────
志希「アーニャちゃん、最近ほとんど寝てないでしょ?」
アナスタシア「は、はい…」
志希「星が見える間ずっと観測してたの?」
アナスタシア「早くしないとって思って…シキ、怒ってますか?」
志希「うん。怒ってる。ねぇ、何でそんなにウサミン星を見つけることに躍起になってるの?自分の身体より大事なことなの?」
アナスタシア「早くしないと…間に合わないんです。ナナが、事務所をクビになるって聞いて…だから、アーニャがウサミン星を見つけて、ウサミン星が有名になれば…事務所の偉い人たちもきっと考え直してくれるって…」
志希「それが全て?」
アナスタシア「え?」
31: 以下、
志希「本当にウサミン星が必要なのは菜々ちゃん?菜々ちゃんはそれを求めてるの?」
アナスタシア「ナナ…ナナは何も言っていません…」
志希「本当にウサミン星が必要なのは……アーニャちゃんの方じゃないの?」
アナスタシア「アーニャは…ナナに喜んで欲しくて、ナナがみんなに認めてもらえるために…」
志希「アーニャちゃんがやっていることは他人の心を自分の心という物差しで測っているだけなんだ。その人の心を真剣に推し測ろうとすればするほど、自分の心の目盛りを当てはめしまう。アーニャちゃんは、自分のしたいことを菜々ちゃんのしたいことに当てはめてるだけ」
アナスタシア「…………」
志希「ウサミン星を見つけて有名になるのはアーニャちゃんだ。菜々ちゃんも有名になると思うけど、それは一時的なものだよ。後は菜々ちゃんの実力次第」
アナスタシア「それは……」
32: 以下、
志希「もっと落ち着こうよ、アーニャちゃん。最近の事務所でのアーニャちゃんの評価を知ってる?『不真面目、魅力がなくなってきた』他にも色々言われてるんだよ?完全に睡眠不足の影響が出てるよ?だからさ、やめろとは言わないけど、もっと余裕を持ってやるべきじゃない?自分を大切にするのが一番だよ」
アナスタシア「…………シキは…アーニャのことを心配してくれたんですか?」
志希「あたしは……ただ、アーニャちゃんが面倒なことになったらユニットのあたしも大変だし」
アナスタシア「…………ごめんなさい。アーニャのことを真剣に考えてくれたんですね」
志希「……そりゃあね」
アナスタシア「じゃあ、シキは嘘をついてます」
33: 以下、
志希「嘘?嘘じゃ──」
アナスタシア「その人の心を真剣に推し測ろうとすればするほど、自分の心を当てはめしまう。シキが今言った言葉ですよね?」
アナスタシア「志希は、アーニャが倒れていなくなるのが心配なんですよね?」
志希「あたしのは…客観的な分析に基づいて、だから別に──」
アナスタシア「じゃあ、シキは何で泣いてるんですか」
志希「え?」ぽろっ
志希「あ、目にゴミが入っちゃったかな?」ゴシゴシ
アナスタシア「シキ……」ぎゅっ
志希「あはは、両目にゴミが入っちゃったよ?」ぽろぽろ
アナスタシア(シキは…昔、ずっと一人で研究していたって)
アナスタシア「……大丈夫です。アーニャ、はいなくなったりしません」
アナスタシア「アーニャはナナを信じています。ナナのあの笑顔がいつかきっと、みんなに伝わるって……だからアーニャは頑張れるんです。シキも…アーニャのことを信じてくれませんか?」
志希「…………うん」
34: 以下、
───────────────────
深夜の公園
アナスタシア「…………」ジー
志希「アーニャちゃん♪」
アナスタシア「シキ?どうしてここに?」
志希「志希ちゃんも手伝おうって思ってねー。ほら望遠鏡もういっちょ♪」
アナスタシア「シキ…ありがとう」
志希『あたしたちはその夜ずっと星を眺めていた。
太陽が昇るその時まで。本当はそんな必要なかったのに。だって、あたしが来たすぐ後、うさぎ座のある星が惑星を横切っていたんだから。
それがわかったのは次の日、CCDのデータを調べていた時。偽陽性の可能性もあるからまだ光度曲線を確認したりしないといけなかったり、まだそれが惑星だって決められないけど、あたしはガラにもなく震えていた。
それが紛れもなく惑星だとわかった時、またあたしは泣いちゃった。アーニャちゃんはもっと凄かったけどね。もう何時間泣いてるんだか。心配してやって来た菜々ちゃんにもウサミン星のことを話した。もう隠すこともないし。菜々ちゃんもアーニャちゃんに引けを取らないぐらい泣いてたね。あたしたちの長い長い天体観測はようやく終わったんだ』
35: 以下、
───────────────────
部長「これはどういうことかね?」
P「私もついさっき聞いたばかりでして…」
部長「ご丁寧にホームページまで作っていたそうじゃないか?何がプロジェクト・Usaminだ!?我々はこんな企業宣伝のチャンスを、そんな下らないアイドルのためにドブに捨てる真似はしない!!」
P「ですが、この惑星を発見したのは彼女たちです。我々がそのことに干渉すべきでは──」
部長「だまらんか!!君なんぞにチャンスをやるべきではなかった…!アナスタシアと一ノ瀬のユニットを大成させたまでは良かった。しかし、それによってあのバカげた女の宣伝をする羽目になるとは!あの女が有名になれば我が社のイメージコンセプトが根底から脅かされるとなぜわからん!?記者会見にはあの二人は出させない!あの惑星は我が社のアナスタシアと一ノ瀬が発見した。会見はそこまでだ!ウサミン星などと馬鹿げた名前はつけさせない!」
36: 以下、
P「……わかりました。では部長これを」スッ
部長「なんだこれは…?じ、辞表だと!?」
P「それでは、私は失礼いたします。今までお世話になりました」スタスタ
部長「き、君!これから忙しくなるんだぞ!?そんなタイミングで辞めるなんて通るわけが──!」
バタン
部長「ヤツめ!クソ!二度と人間の生活ができないようにしてやるッ!」ドン!
37: 以下、
───────────────────
アナスタシア「ナナ!事務所を辞めるんですか!?」
菜々「仕方がないことなんです…最初からここに菜々の居場所は用意されてなかったんです」
アナスタシア「ナナ……ごめん、なさい」
菜々「アーニャちゃんが謝ることなんて無いですよ…むしろ謝らなくっちゃならないのはナナのほうです…せっかくのアーニャちゃんと志希ちゃんの努力をナナの力不足で無駄にしちゃって…」
テレビ『報です。あの人気アイドル、一ノ瀬志希とアナスタシアの二人がうさぎ座に惑星を発見したとのことですが、その惑星はHD 332XXbと命名されることがわかりました。海外では学生によって惑星が発見された例がありますが日本でさらにアイドルというのは世界的にも──』
アナスタシア「ナナは悪くないです!ナナがアイドル辞めるならアーニャも辞めます!」
菜々「アーニャちゃん!これはナナからのお願いです」
38: 以下、
菜々「ぜったい! アイドル辞めないでください!」
アナスタシア「でも──」
菜々「菜々はアイドル諦めません!たとえ、この世にウサミン星が無くても!ナナはウサミンです!アイドルです!誰かがナナを応援してくれるなら、ナナはくじけません!立ち止まりません!たとえ十年たっても二十年たってもです!ナナは永遠の17歳ですから!」
菜々「だから──アーニャちゃん、アイドルを嫌いにならないでください。ナナがずっとずっと、ずーーーーっと!応援しますから!だからアーニャちゃん、ナナを応援して下さい!」
アナスタシア「はい。応援…します。絶対に!」ギュッ
菜々「うぅ?、アーニャの思いがナナに伝わってきました!ウサミン、フルチャージです!行ってきますね、アーニャちゃん!また会いましょうね♪」
アナスタシア「はい。ライブ…絶対行きます」
菜々「ありがとうございます。アーニャちゃんのライブも絶対行きますよ!」
アナスタシア「それじゃあ、ナナ…Будьте здоровы! 行ってらっしゃい!」
菜々「行ってきます!アーニャちゃん」タタタ
39: 以下、
───────────────────
志希「うん。うん。…………そうなの。凄いでしょ?志希ちゃんもやるときはやるんだよ?飽き性は治らないけどね?♪それじゃあ、あたしはこれからも?っと忙しくなるから、BYE♪」プチッ
菜々「電話してたんですか?」
志希「あたしよりすごい科学者さん♪今では志希ちゃんのほうがある意味すごいのかも知れないけど♪」
菜々「志希ちゃんも、ありがとうございました」
志希「まぁ、あたしたちが求めていた結果は出なかったけどね」
菜々「二人の思い、絶対忘れません。ナナはこれからもアイドルを続けます。志希ちゃん、アーニャちゃんのことよろしくお願いしますね」
志希「もっちろん♪ところで、菜々ちゃんはどこでアイドルをするつもり?」
菜々「プロデューサーさんが新しい会社を立ち上げたんです。ナナもそこでアイドルとしてデビューするんです。事務員さんはコスプレが趣味らしくて、ナナと話が合うんですよ。でもお金の話になると怖くなるんですけど。とにかく、ナナは大丈夫ですから!」
志希「うん。菜々ちゃん絶対有名になれるよ♪ギフテッドのあたしが言うんだから間違いなしだよ♪」
菜々「そう言ってもらえると嬉しいです。絶対そうなれるように頑張りますから、志希ちゃんも頑張ってくださいね!」
40: 以下、
菜々『二人が見つけてくれたウサミン星は無くなってしまいました。でもウサミン星はあるんです!ナナの心に。そしていつかみんなの心にも…!』
おしまい
41: 以下、

ウサミン星の物語を覚えているものは幸せである
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523288444/
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