【バーチャルYouTuber】キクノジョー「“未来”富士葵編」.akariback

【バーチャルYouTuber】キクノジョー「“未来”富士葵編」.akari


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よう、ブラザー。元気しとう?
……え、今さら自己紹介? ホンマに?
そんじゃあ……改めまして、おっとっとのウニで?す!
って、ちゃうちゃう、ちがうよ?。キクノジョーや。
ーーーあの頃のオレとブラザーの毎日は輝いとった。
くだらないことで笑いあって、たまに真面目な話もしてみたりして……でも、気が付けばやっぱりふざけてて。
そしてYouTubeへの動画投稿。
みんなを笑顔にしたい、応援したいと思いながら、いつも元気をもらってたのはオレらの方やったな。
だけど…………。
台頭するライバル達ーーーかしこまりちゃん、おめがシスターズetc……彼女らの急な成長と勢いに、ウチは残念ながら対抗することが出来んかった。
これは全部、オレの責任や。ブラザーはなんも悪ない。
ただな……悔しかったんや。
ブラザーの歌声は天下一品、誰にも負けへん!
それをみんなに分かってもらえなかったんが、ずっと心残りで……。
2:以下、
だからある日、ブラザーから「引退したい」って話を切り出されたときーーーオレは絶望した。
そして同時に「富士葵が報われないこんな世界なんて、消えてなくなってしまえばいい」。本気でそう思ったんや。
今考えると、アホなことしたな、と。
自分のクローンを作って憲兵団を結成……て。中学生の妄想かいって話やな。
でもな、マジにこれは“この世界への反逆”やったんや。
……自分の力に酔ってるところもたしかにあった。
せやけど、並み居るライバル達をバシバシと倒して行くっていうのは……やっぱり爽快やったで。
その内ーーーその“力”は、オレ自身にも制御できなくなっていった。
勢力拡大を続けた憲兵団は理性を失い、純粋に破壊を楽しむ殺戮マシーンと化してしまったんや。
そしてついに連中は、ブラザーにまで攻撃を仕掛けるようになった……。
街は荒れ、人々は泣き叫び、そして誰もいなくなるーーー。
こんな状況になってようやく、オレは自分のしたことの愚かさに気がついたんや……ホンマもんのアホやな。
3:以下、
もう、どうやったってこの状況はとめられん。
……せやけど、まだまだ希望はある。
ブラザーが過去に助けを求めとったのは知っとるで。
なんとかそれが成功するように、オレも祈っとる。
それじゃあまた、平和な未来で会おうな。
4:以下、
ぴろっぽー
富士葵「みなっっっさーーーん! 富士?葵ですっ!」
キクノジョー「なんや今日はえらい元気やなぁ」
富士葵「だってさぁ?、いよいよ明日は葵の新しいメイクとファッションをみなさんに見てもらえる日でしょ? もうドキワクじゃん」
キクノジョー「ドキワクってなによ……でもホントに、クラウドファンディング(※以下、CF)が成功して良かったわ」
富士葵「だよね?これも歌劇団のみんなのおかげさまだよ」
キクノジョー「このままやったら、ブラザーはブスブス言われて失してたんちゃうか?」
富士葵「ねぇ?ちょっと、キクノジョーがそれ言う?? しかも最初さ『ブラザーじゃ1000万も集まるかなぁ??』って言ってたじゃん! あれも酷いし」
キクノジョー「そんなん言うてたかなぁ??」
富士葵「でたーうざいやつ! 集まるかなぁ?? 言ってたかなぁ??」
キクノジョー「んふふふふふ」
富士葵「ヒッ ヒッ」
5:以下、
キクノジョー「(未来のブラザーから届いたあの映像……何があったんかはわからんけど、かなり深刻だったみたいやな。ともあれ、このモデルチェンジでその結果も変わる……目の前のブラザーには内緒やけどな)」
ピンポーン
富士葵「あっ、キクノジョー。お客さんだよ!」
キクノジョー「はいはい、どちらさまですか?」
「ーーーはじめまして。突然すみません」
夕陽リリ「未来からやってきた、夕陽リリと申します」
6:以下、
キクノジョー「どうもどうも。リリちゃんてどっかで聞いた名前やけど……」
夕陽リリ「……あっ、こっちの世界線だと“にじさんじ”ってグループに所属してるはずですよ」
キクノジョー「それや!」
富士葵「おぉ?知ってる! せんたっきゅの上でクソゲーやってる人でしょ?」
夕陽リリ「そ、それはまた別の方だと思いますけど……(どんなヤツだよ)」
キクノジョー「……ていうか、その“こっちの世界線”ってなんなん?」
夕陽リリ「それは……詳しく話すと少し長くなるのですが…………」
ーーー
キクノジョー「……つまり、リリちゃんはパラレルワールドからやってきた存在なんやな」
夕陽リリ「お話が早くて助かりますよ」
7:以下、
富士葵「ねぇ、パラレルワールドってなにぃ?」
キクノジョー「まぁ?簡単に言うと“並行世界”やね」
富士葵「難しくなってるし……」
キクノジョー「えぇ……だから例えば、ブラザーの目の前に左右に別れとう道があるとするやろ?」
富士葵「うんうん」
キクノジョー「そのとき、ブラザーやったらどっちの道に進む?」
富士葵「え???葵はやっぱり……クラピカ理論で右かなぁ」
キクノジョー「どんだけHUNTER×HUNTER好きやねん……まあええわ。それが“右に曲がった場合”の世界線や」
富士葵「うんうんうん」
キクノジョー「でもな、そこで左に曲がる場合もあるやん? そっちが“左に曲がった場合”の世界線。人がなんかを選択するとき、その分だけ“選ばれなかった未来”が存在するんや」
富士葵「それがパラレルワールドなの?」
キクノジョー「せやな」
富士葵「ふーん……キクノジョーの癖にわかりやすいね」
キクノジョー「キクノジョーの癖に、て……」
8:以下、
夕陽リリ「今のご説明の通り、ここは富士葵さんのCFが成功した世界線なんです。“にじさんじ所属の夕陽リリ”も、この世界線の未来人ということになりますね」
富士葵「じゃあ、失敗のパラレル線もあるってこと?」
夕陽リリ「そうなります。そして私は“そもそもCFが行われなかった”世界線の住人です」
キクノジョー「ブラザーが他の歌うま勢に押されて、人気が下火になって引退を決意し、なんらかの問題でオレに大人ブラザーからの映像が届かなかった場合……こんな感じの未来やな」
夕陽リリ「はい。向こうは良くも悪くもクローン製造を始めとする科学技術が発達していたので、このままだと開発されないことになっている『タイムマシン』も誕生しました。そのおかげで私は今、こうしてここにいるワケですけど……」
富士葵「賜物じゃん」
夕陽リリ「わたしがおふたりと話せるのはタイムマシンが開発されたおかげなんだよなぁ」
キクノジョー「でも、なんでリリちゃんはこっちの世界線にやってきたんや?」
9:以下、
夕陽リリ「それは……葵さんになんとか、未来のキクノジョー……さんを説得していただけないかと……」
富士葵「えっ、葵が!?」
キクノジョー「ちょっとタンマ! さすがにそれは……ブラザーを未来の世界に、ってことやろ? 危なすぎるって」
夕陽リリ「たしかに今は外を出歩くのも困難な状況です……しかし! こちらの世界の葵さんは、もう……」
キクノジョー「そんなら尚更や! ウチの富士葵をそんな所に連れて行けんて!」
夕陽リリ「そうですよね……」
富士葵「いいよ、葵は行くよ」
夕陽リリ「…………えっ?」
富士葵「だってさぁ?元々はキクノジョーの責任でしょ? だったらそれは葵がちゃんとやらなきゃダメじゃない?」
キクノジョー「別の世界線の話やん、気にせんでええよ! そんなん放置でオッケーや、放置少女です?て!」
10:以下、
富士葵「そ?れ?はリリちゃんがかわいそうだよ」
夕陽リリ「あ、葵さん……!」ジ?ン
キクノジョー「そうは言っても……」
富士葵「行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい…………」
キクノジョー「…………ブラザーがそこまで言うならしゃあないな。ただ、オレも同行させ
富士葵「キクノジョーは動画の編集があるじゃん」
キクノジョー「えっ、いや、でも、こんな状況で……」
富士葵「明日は新しい葵のお披露目動画公開日でしょ! みなさんを裏切るのはNG!」
11:以下、
キクノジョー「それは…………まぁ、はいぃ?」
富士葵「よしよし」
キクノジョー「……なあリリちゃん、ひとつだけわがままきいてほしいんや。せっかくのタイムマシンやけど、ほんのちょっと落書きしてもええか?」
夕陽リリ「落書き? ええ、まあ、構いませんけど……」
キュッキュッ……『HOPE』
夕陽リリ「HOPE……ですか。心強いですね」
富士葵「ていうかどうやって書いたの? なにで?」
キクノジョー「手ぇ」
富士葵「……」
12:以下、
ブゥゥゥン……
ー別世界線 2038年ー
富士葵「……ここが未来の世界? たしかに酷い景色……」
夕陽リリ「はい。少し前まではとても栄えた都市だったのですが……」
富士葵「キクノジョーのせいでこんな風になっちゃったんだよね」
夕陽リリ「……葵さん、怖くないんですか?」
富士葵「ちょっと怖いけど……世界不思議ハンターの葵もさすがに未来の世界ははじめてだからテンション上がってるよ!」
夕陽リリ「お、お気楽ですね……随分……」
富士葵「……でもさ?、ホントに誰もいないね」
夕陽リリ「ええ。ほとんどの人間はキクノジョー憲兵団に……私の大事な友人達も……」
13:以下、
富士葵「未来の葵も? 死んじゃったの?」
夕陽リリ「…………はい。憲兵団にひとり、勇敢に立ち向かって……」
富士葵「そっか……」
夕陽リリ「(やばい……落ち込ませてしまったかぁ!? そうだよな、ショックだよなぁ……)」
富士葵「ねーねーていうかさ、ふたりのチーム名決めない? 『ふじさんじ』ってどう?」
夕陽リリ「え……? あ……あ、はい、いいんじゃないですか……?(どんな情緒だよ)」
富士葵「やっぱり葵は頭の回転が早いか
「アカーーーーーーーーン」
夕陽リリ「……マズいッ、キクノジョー憲兵団だ! 葵さん伏せてッ!」
富士葵「え……?」
14:以下、
夕陽リリ「第二の弾丸(セカンド・バレット)! トリガーショット!」
ぷわ?ん
夕陽リリ「……やったぜ」
富士葵「なにいまの……めっちゃカッコいいじゃん! 名前はダサいけど!」
夕陽リリ「この世界で生き抜くためには少しくらい戦えないといけませんからね……あと、“ダサい”は余計ですよ」
富士葵「ねぇ、他には技ないの? 必殺技的なやつ」
夕陽リリ「他の技ですか? 『マシュマロ・ブレイク』と『デス・ジラフ』、それに『チーター・フレイム?溶鉱炉の灼熱?』ですね」
富士葵「名前ダッサ!」
夕陽リリ「ダサいって言わないでくださいよ……」
15:以下、
夕陽リリ「……もう少しでキクノジョーが潜む研究所に着くはずです」
富士葵「マウンテン・チキン・バーン」
夕陽リリ「……は?」
富士葵「いや、葵も必殺技作ってみたかったの。なんとなく」
夕陽リリ「ンンッ…………クッ……クッフフッ……ンッフフフ……クッ! クッ……! ンフフフフッ……クゥゥゥ?ッ!」
富士葵「ちょっと、ねぇ???笑い方!」
ーーー
夕陽リリ「ついに来ましたね……ここがヤツの研究所……」
「よう来たな?まっとったで?」
富士葵「……キクノジョー!」
16:以下、
キクノジョー(最終形態)「これはこれは……懐かしい顔やなぁ」
富士葵「そっちは……だいぶ変な顔になっちゃって……」
キクノジョー(最終形態)「オレもとうとう、最終形態になったんや」
富士葵「ねぇ……キクノジョー、もうこんなことやめてよ! この世界のみんながかわいそうじゃん!」
キクノジョー(最終形態)「ブラザーは変わらんなぁ……。オレには眩しすぎるわ」
富士葵「ほら、葵と過ごしたときのことを思い出してみて? あのときはすっごく楽しかったでしょ?」
キクノジョー(最終形態)「そうやなぁ……楽しかったなぁ……ホンマに」
富士葵「だったらもうやめようよ……ねぇ!」
キクノジョー(最終形態)「……ブラザー、すまんな……こうなってしまった以上、オレの力ではもうどうすることもできないんや」
富士葵「そんな……」
17:以下、
キクノジョー(最終形態)「オレもこんな姿になって……別に、お山の大将気取りでドッシリしとるワケちゃうで? 自らが中枢コンピュータの核となることでコソコソ身の安全を守っとるだけや」
夕陽リリ「なに……?」
キクノジョー(最終形態)「でもな、ホンマに自分のアホさ加減にはウンザリしとるんよ。だから……やっぱり、無意識にこうしてブラザーが説得しに来てくれるのをまっとったんやろうなぁ」
夕陽リリ「……なにか手はあるのか?」
キクノジョー(最終形態)「実はな……ブラザーが引退して、Aoi.chの存続も危ないってときに、オレは新たなバーチャルYouTuberの開発を進めていたんや……」
富士葵「……」
キクノジョー(最終形態)「まあ、結局、チャンネルそのものを削除することで社内の意見が一致して、そのモデルが日の目を見る機会はなかったんやが……」
夕陽リリ「それがどうしたって言うんだ?」
キクノジョー(最終形態)「そのモデルが問題でな。オレは“もう二度とライバル達に負けたくない”という一心で、圧倒的なポリゴン数、桁外れの外交力、そして地雷原でタップダンスすることも躊躇わない強靭なメンタル……それらを全て兼ね備えた最強の“兵器”を作り上げてしまったんや」
夕陽リリ「そんなよくばりセットみたいなヤツを……」
18:以下、
キクノジョー(最終形態)「“それ”は今でも眠ったままやが……少し時間をかければ、アイツひとりで憲兵団を全滅させられるほどのパワーを持っとうと思うで」
夕陽リリ「少しって……どれくらい?」
キクノジョー(最終形態)「ざっと……1000年程度やな」
夕陽リリ「1000年!? そんなの意味ないじゃないか!」
キクノジョー(最終形態)「それはしゃあないやろ……元々、こんなんなる思って開発したものちゃうし……こっから膨大な量のデータも読み込まんといけないんやから」
夕陽リリ「元凶のお前がなに呑気なこと言ってるんだよ……真面目にやれよ」
キクノジョー(最終形態)「……1000年後に起動するように設定しておいて、そこから……そうやなぁ?2017年くらいにタイムワープをさせる。そこで様々な力を身につけて、21年後、つまり今頃には相当な腕前の持ち主に……っていうのがオレの筋書きなんや」
夕陽リリ「そう上手く行けばいいけどね……」
19:以下、
富士葵「……ねぇ、今からタイムマシンで1000年後に行ってその子を連れてくるのはダメなの?」
キクノジョー(最終形態)「無理やな。現代のタイムマシンでは人体への負荷が強すぎて過去未来50年までの移動が限界や」
夕陽リリ「行きはよいよい、帰りは?じゃないですけど、仮に運良く1000年後に行けたとして、無事に帰ってくるのはまず無理でしょうね……」
キクノジョー(最終形態)「このご時世じゃ1000年あっても科学技術の発展は見込めんし、寝起き状態の“ヤツ”の地力に期待やね。2017年まで行ければセーフやから大丈夫だとは思うんやけど……」
夕陽リリ「賭けの要素が強過ぎるんじゃないか?」
キクノジョー(最終形態)「でも、なにもせんよりマシやろ」
夕陽リリ「むっ……くぅ……」
20:以下、
キクノジョー(最終形態)「……ブラザー、どうする? どっちを選んでも、その先にはそれぞれの未来がまっとるで」
富士葵「葵は……やってみた方がいいと思う」
夕陽リリ「!」
富士葵「でも……ひとつ聞かせて。なんでキクノジョーはすぐにその子を起動させなかったの?」
キクノジョー(最終形態)「…………オレはホンマにアホやから。最後に見たブラザーの寂しい背中を思い出すたびに、その幻想を打ち消すためにモデル作りに没頭したんや。ルックスも、大和撫子なブラザーとは真逆の金髪グラマー美女に……我ながら単純やけどな。でも……」
夕陽リリ「でも?」
キクノジョー(最終形態)「女々しいんやな、オレも……。どうしてもブラザーのイメージカラーの“青”だけは捨てられんかった……。結局、知らず知らずのうちにその面影を重ねとったんや」
夕陽リリ「それで起動を躊躇っていたのか……」
21:以下、
キクノジョー(最終形態)「それに、起動方法にも問題があんねん。条件として……オレの“死”があるんや」
富士葵「死……」
夕陽リリ「でもさっき、1000年後に起動する、って」
キクノジョー(最終形態)「タイマーは好きな時間に設定できても、ボタンを押さんとスタートせんやろ?」
夕陽リリ「自分自身がそのボタンってワケか……」
キクノジョー(最終形態)「中途半端なタイミングで憲兵団にやられたらアウトやからな、こうして身を隠すのに必死ってワケや。そういう意味でも……ブラザーにこうして出会える“今日”という日をずっと待ち望んでいたのかもしれん」
富士葵「……キクノジョー……」
夕陽リリ「まさかお前、葵さんに…………そんな……酷過ぎる……」
22:以下、
キクノジョー(最終形態)「HUNTER×HUNTERに例えるなら『死後強まる念』や。大したことないて」
夕陽リリ「(なんでこんなときにHUNTER×HUNTERで例えるんだ……)」
キクノジョー(最終形態)「オレは世界を恐怖に陥れた元凶の大悪党やからな、遠慮なんていらんで。……選ぶのはブラザーや」
夕陽リリ「葵さん……」
富士葵「…………」
キクノジョー(最終形態)「…………」
富士葵「ーーーわかった。やるよ」
キクノジョー(最終形態)「そうか、決めたんやな、自分で」
富士葵「なんでもキクノジョーに相談してばかりの葵からは卒業するの。そして、キクノジョーからも……」
キクノジョー(最終形態)「立派になったなぁ……ブラザー」
富士葵「…………さよなら、キクノジョー」
いま 別れのときーーー
飛び立とう、未来信じて。
23:以下、
ブゥゥゥン……
ー2018年ー
キクノジョー「……おっ、ブラザー! 無事に帰ってきたんやな!」
富士葵「キクノジョ???」
キクノジョー「な、なんなん、急に? なんかあったん?」
夕陽リリ「別に……なんにもないですよ。ね?」
富士葵「そうだよ。……でも、致し方ないから今日はずっと一緒にいてあげる」
キクノジョー「ホンマになんやの、気持ち悪い……そんなことよりほら、お祝いに出前でも取ろか?」
富士葵「ウゥェエ???イ!」
キクノジョー「リリちゃんも食べてってや。ブラザーはなに食べたい?」
富士葵「カルビ!」
キクノジョー「カルビやな、って…………あっ……炙 り カ ル ビ が あ る や ん」
夕陽リリ「(だったらなんなんだよ……)」
24:以下、
キクノジョー「ともあれほら、無事に解決出来そうで良かったやん。そのなんとかって子がバコンとやってくれるんやろ?」
夕陽リリ「上手く行くといいんですけどね……」
キクノジョー「リリちゃんはどうすんの? そんなとこにおるよりこっちで暮らしたらええやん。ウチなら悪魔でも未来人でも大歓迎やで」
富士葵「おっ、いいねいいね?。キクノジョーは太っ腹だね?」
夕陽リリ「いえ……お気持ちは有難いのですが、この世界線の夕陽リリがハイジャックで現代と交信している以上、同じ人間が同時に存在することになり、世界に歪みを生み出してしまうので……」
キクノジョー「そっか……なんて言っていいかわからんけど、頑張ってな」
夕陽リリ「ありがとうございます」
キクノジョー「ちなみに……世界に歪みが生まれたらどうなんの?」
夕陽リリ「力也の顎が伸びます」
キクノジョー「……むっちゃどうでもええやん!」
25:以下、
ーーー
富士葵「ねぇ、キクノジョー」
キクノジョー「ん? どした?」
富士葵「この世界線の葵はさ、きっと未来で幸せに暮らしてるんだよね?」
キクノジョー「んーーーせやなぁ?。きっとそうちゃうか?」
富士葵「じゃあ、ビデオレター送りたい!」
キクノジョー「ビデオレター? 自分宛のメッセージ?みたいなやつ?」
富士葵「そうそう。それをタイムカプセルに入れて未来の葵に見てもらうの」
キクノジョー「でもきっとさ、未来はもっと技術が発達しとうと思うよ。MP4なんて再生出来ないんちゃうか?」
富士葵「思い出だからいいんだよ、それで!」
キクノジョー「まぁ、ブラザーがやりたいならええんちゃうの? じゃあ、あとでカメラ持ってくるわ?」
富士葵「おっけー」
26:以下、
ー30XX年ー
???「ーーーここは? 胸のところに……メモがある」
『HOPE。研究所で待つ』
???「このメモにある住所まで行けばいいの……?」
「アカーーーーーーーーン」
???「……誰!? とにかく逃げなきゃ……」
デデデデン……(ここすき)
???「ここが……研究所……何かのマシンが置いてある……」
『HOPE』
???「このマシン、ボロボロだ。文字も掠れてる……。そして、操縦席にまたメモ……?」
『2017年へ。この未来に明かりを……』
???「2017年……1000年近く前だけど……そこになにがあるの? とにかくここにいるのは危険だし……行ってみるしかないよね」ポチッ
ブゥゥゥン……
???「……っ! 身体が……熱い。苦しい……助けて……なんだか頭が……ボンヤリ……」
27:以下、
ー2017年ー
「……か? 大丈夫ですか……?」
???「ーーー?」
「……よかった、目を覚ましてくれましたね。ハロー、あなた、お名前は?」
???「名前…………ダメだ、頭が痛くて……」
「もしかして記憶喪失、ってやつですかね?」
???「ごめんなさい……」
「なんであなたが謝るんですか」
???「その……せっかく親切に話しかけてくれてるのに……」
28:以下、
「気にしないでください。私、エ口くて可愛い女の子には目がないんですよ。趣味みたいなものです。それにーーー」
???「それに?」
「あなたーーー泣いてるじゃないですか。私と同じ目をしてるんです」
???「…………え? あれっ? ホントだ……」
「行くあてが無いなら、私と一緒に来ませんか? 私ならあなたの記憶探しのお手伝いができるかもしれないですよ」
???「え、え、いいんですか……?」
「もう、そんな他人行儀はやめてください。……ええと、そのメモ、“未来に明かりを”だから……」
???「……?」
「よろしくお願いしますね、“ミライアカリ”ちゃん」
ミライアカリ「…………うんっ!」
29:以下、
ー2018年5月5日 人狼コラボー
富士葵「みっなさんはじめまして?! あっ、アカリちゃん!」
ミライアカリ「おっ、葵ちゃん! お久しぶり?。一人紅白の時以来?」
富士葵「……」
ミライアカリ「ん?」
富士葵「……あ、あの、アカリちゃん」
ミライアカリ「どうしたどうした? なんかすごい悲しそうな顔……」
富士葵「……ううん」
ミライアカリ「?」
富士葵「ーーーやっぱり、なんでもないや」
30:以下、
一方、その頃ーーー。
キズナアイ「ちょっと古畑ざん! 面会に来てくれるのはと?ってもありがたいんですけど、な?んで私が獄中でホリエモンとコラボしなきゃいけないんですかぁー!」
古畑「ん?……………………お察しします」
前スレ
古畑「バーチャルYoutuber?」VSキズナアイ
【おわり】
31:以下、

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