伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」back

伊織「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」


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「……お客様、お客様?」
うっすらと耳に入ってくる控えめな呼びかけが自分に対してのものだと理解するには、少し時間がかかった。
重い瞼を開けると、制服姿の女性が自分を覗き込むようにこちらを見ていた。
ああそうか、いつの間にか寝てしまっていたんだ。
「当機は無事、日本に到着いたしました。もしどこかお体が優れないようでしたら……」
「ううん、大丈夫よ。ありがとう」
少し心配そうなキャビンアテンダントに笑顔でお礼を言い、彼女はあくびを噛み殺しながら荷物をまとめはじめる。
----------------------------------------------------------------------------
2: 以下、
飛行機を降りて、検疫、入国審査を抜けて手荷物を受け取って。
最後に税関検査を受けたら面倒な手続きは全て終わりだ。
人で溢れかえった到着ロビーの片隅で彼女は、ふぅ、と一つ息をついた。
到着口に迎えは見当たらない。
それもそのはず、彼女はわざと執事に遅い時間を伝えたのだから。
昔の自分を知る人たちに会うのが少し気恥ずかしい部分もあったし、そのために心の準備をする時間が必要であるとも考えた。
だから、少なくともあと二時間は一人でいられるだろう。
3: 以下、
さて、まずはどうしようか。どこかで少し暇を潰そうか。
思案しながら視線を向けた先に、空港の施設案内板が見えた。
その看板の「レストラン街」という文字に、彼女の脳はすかさず反応する。
ぐぅ。
彼女のお腹が鳴らした情けない音は、ざわついたロビーでは誰の耳にも入るはずがないのだが、条件反射的に周りを見回してしまう。
「…………はぁ。何やってんのかしら私」
どうせ時間はあるし、見て回るくらいならいいか。
そう自分に言い聞かせて、彼女はキャリーバッグを引きずり歩きはじめた。
4: 以下、
彼女ーー水瀬伊織が日本の地を踏むのは、実に数年ぶりのことになる。
しかし、伊織にはあまり懐かしいという実感がない。
彼女自身小さい頃から海外へ行く機会が多かったので、他の日本人よりも日本への執着が薄いというのもあるだろう。
それと、自分を待っていてくれている人がどれだけいるのか。
昔のように笑ってくれる人が、私にはどれだけいるのか。
そういう不安も懐かしさを薄れさせる原因になっているのかもしれない。
考え事をしながらレストラン街のラインナップを見て回っていた伊織だが、彼女のお腹は再びシンプルな主張する。
ぐぅ。
こんなことなら機内食はちゃんと食べておけば良かったかな、と伊織は少し後悔した。
改めて見ると、空港のレストラン街も昔とだいぶ変わったようだ。
日本食以外にも洋食、中華、ラーメン屋、ファーストフードにカフェなんかも揃っている。
「最近は色々あるのね。まあ、暇だから見てるだけだけど」
呟きながら少し歩いて回った後で、伊織は気づけば適当な定食屋の暖簾をくぐっていた。
5: 以下、
伊織が店内に足を踏み入れると、既に席に着いて食事をしていた男性客何人かの視線を一度に集めることになった。
女性一人で定食屋、というのが物珍しかっただけかもしれないし、昔よりさらに美しく成長した彼女の容姿に目を奪われてしまったのかもしれない。
普通の女性ならこういう場面では尻込みをしてしまうところだが、しかし彼女にとって注目されることは昔から得意中の大得意だった。
それらの視線を跳ね返すつもりで睨みをきかせる。
すると、彼女を見ていた幾人かの男性たちはなぜか皆顔を赤らめて視線を逸らした。
流し目と勘違いでもしたのだろうか。
「……そういうつもりじゃないってのに、まったく」
伊織が日本へ帰ってきてから何度目かのため息をついたあと、恐る恐るといった様子で店員らしき男性が声をかけてきた。
「い、いらっしゃいませ。えーと、お一人様ですか?」
「ええ。隅っこの席に案内してくれる?」
「かしこまりました」
6: 以下、
案内されたのは注文どおり窓際の席。
窓からは滑走路が見え、丁度飛行機が離陸するところらしく、地響きのような飛行機のエンジン音が聞こえてくる。
「……実際、どうなのかしらね。みんなは昔みたいに私を受け入れてくれる……?」
アメリカにいる次兄と共に経営学を勉強するために、伊織は中学卒業と同時に渡米した。
それは伊織自身の意思でもあったし、何より父親が自分のことを一人前と認めてくれた証拠だった。
おそらく父が自分を認めてくれたのは、自分がアイドルとして成功を収めることが出来たからだろう。
伊織にとってそれまで一緒にアイドルとして頑張ってきた仲間たちとの別れは辛いものだったし、でもだからこそ、その別れを無駄に出来ないという想いで今日まで頑張って来れた。
そしてついに予定していた期間を経てようやく彼女は祖国へ帰ってきた。
近いうちに昔の仲間たちと会う予定もある。
7: 以下、
しかし、仲間たちに会えるとなると今度は何とも言えない罪悪感のようなものが湧き上がってくるのだ。
辛いことも分かち合った仲間たちは皆アイドルの道を走り続け、自分だけが途中で舞台を降りた。
半ば裏切ったような別れ方をしたのに、今さらどんな顔をして会えばいいというのだろう。
そういう気持ちもあって、伊織は仲間との再会を心から喜べるかどうか不安だと感じているのだ。
見るともなく見ていた滑走路からは、飛行機が三月も終わりに近づいた空へ飛び立って行ってしまった。
別に飛行機に問いかけたつもりはないけれど、なんだか質問をはぐらかされたように思えて伊織はまた一つため息をつく。
仕方がないので今度は長年の相棒に聞いてみることにした。
足元のキャリーバッグのジッパーを少し下ろして中を弄ると、かなりくたびれてしまったけど安心を与えてくれる手応えがある。
「……ねえ、どう思う? うさちゃん」
8: 以下、
「ご注文はお決まりですか?」
相棒と戯れているところへ不意に店員に声を掛けられて、伊織は慌ててメニューを手に取る。
自分が定食屋にいるということをすっかり失念していた。
メニューをじっと見る。
並んでいる料理名は確かにどれも見覚えのあるものだったけれど、昔日本にいた頃にさえこういう大衆向けの店に殆ど足を運ばなかった彼女のこと、名前を見てもどんな料理だったのかすぐには思い浮かばない。
これは確かこうだった、こういう感じの料理だったはずと思い出すように、メニューの一つ一つを確認していく。
でもそれはただの確認作業であって食べたいものを選ぶこととは違っていたので、彼女の食指はなかなか動くことはなかった。
「ごめんなさい、今決めるから。ちょっと待っててくださる?」
そう言って店員に目配せして、再び伊織はメニューに視線を落とす。
それを受けた店員がさっきの客たちのように真っ赤に茹で上がったことにも気づかない程度に、彼女は集中した。
9: 以下、
やがて彼女の目に留まったのは、ページの一番下にちょこんと記載された、おそらくその店で一番安価な料理。
出で立ちからして本物の気品さを漂わせる今の伊織には似つかわしと思えないその料理が、彼女の琴線に触れた。
理由は分かっていた。
こう言ったら申し訳ないけれど、その料理は思い出させるから。
自分にとって一番の親友で一番のライバル、いつでも太陽みたいに元気に笑っていた、あの子の笑顔を。
「…………それじゃ、もやし炒め定食をいただけるかしら」
10: 以下、
水瀬伊織は、渡米前の中学二年生から三年生の一番多感な時期をアイドルとして過ごした。
その頃の彼女にとって大切なものは、自分の価値を世の中に……いや、父親に知らしめることだった。
それが自己顕示欲かと問われると、どこか違う気もする。
承認欲求だろうと言われても、あまりしっくりこない。
結局単なる反抗期だっただけなのでは、と彼女自身大人になった今は考える。
ともかく、良家のお嬢様に生まれ、家柄のために嫁がされて、それでもそこそこ幸せな人生を送ることができて、なんていうありがちな未来が見えてしまった幼い彼女は納得がいかなかった。
父親に自分という存在の尊さを認識させる手段として、伊織はアイドルを選んだのだ。
11: 以下、
そんな彼女が高槻やよいと初めて出会ったのは、中学二年になったばかりの頃だ。
大通り沿いの建物群に埋もれそうな古いビル。
そのビルの一角にひっそりと居を構えた芸能プロダクション、765プロ。
伊織が二年間在席した765プロで、やよいはいつも掃除をしていた。
「おはようございまーすっ♪」
「おはようございまーすっ! ……あれ? あの、どちら様でしょーか?」
「今日から候補生としてここに所属することになりましたー……って、なんで子供がここにいるのよ?」
「あ、プロデューサーはもうすぐ帰ってくると思いますので、どうぞゆっくりしていてください!」
「ゆっくりって言われても、めちゃくちゃ散らかってるじゃない。どこで待ってればいいの?」
「はわっ! そういえばおそうじのとちゅうでした! 今かたづけちゃいますね!」
12: 以下、
「ねえ、見たところ私と同じくらいに見えるけど、あなたはここで働いてるの?」
「はい! その、わたしもいちおうアイドルこうほ生なんですけど、まだお仕事があんまりなくて……。それで、社長にお願いしてこうして働かせてもらってるんです!」
「ふーん、そうだったのね」
「あ、わたし、高槻やよい中学一年生です! よろしくおねがいしまーすっ!」
身長も自分より低いし、着ている服も貧乏臭い、取りたてて目を引くような容姿でもない。
自分と同じアイドル候補生だって言っていたけど、あれじゃあきっと駄目ね。
無駄に声だけは大きいみたいだけど。
伊織がやよいに対して抱いた感想は、最初はその程度のものだった。
13: 以下、
それから伊織が765プロへ行くと、毎日やよいが彼女を出迎えた。
「おはようございます! 伊織ちゃん!」
「おはよう……って、私、あんたに名前名乗ったかしら?」
「プロデューサーに聞いたんです! えへへ、伊織ちゃんとお友達になれたらうれしいなーって!」
「言っておくけど私はあんたの一つ上なのよ? 伊織ちゃんじゃなくて先輩って呼びなさいよね」
「わかりました! じゃあ、わたしとお友達になってください、伊織せんぱい!」
「いや、そうじゃなくて……」
「……っと、そうだ、わたしまだおそうじが残ってるんでした!」
14: 以下、
「……あ、おはようございます、伊織せんぱい! そろそろ来る時間かもって思ってました!」
「また掃除してるのね。そんなの使用人に任せればいいのに」
「しようにん? えっと、よくわからないですけど、あるばいとなので!」
「私には絶対に無理だわ」
「伊織せんぱいはおそうじしないんですか?」
「ええ。だってやる必要がないもの。そういう身の回りの世話は全部使用人がやってくれるし」
「ふえぇ?……。じゃあ伊織せんぱいはえらい人なんですね!」
「別に私は偉くなんかないわよ。偉いのはお父様。全てお父様が決める権利を持ってるから、だから……」
「? どうかしましたか?」
「ううん、なんでもない。あんたに話しても仕方がないわよね」
せっせと掃除をするやよいの横でそれを眺めながら、一言二言言葉をかわす。
それはいつの間にか伊織の日課になっていた。
二人の歳が近いということもあったし、基本的にやよいは人見知りをしない子だったので、伊織も特に気を遣うことなく会話ができた。
アイドル活動が始まるまでの30分にも満たない時間だったが、その数分は伊織にとって少しだけ楽しみなひとときになっていた。
15: 以下、
そんな日々がしばらく続き、伊織がアイドル活動に慣れはじめた頃。
彼女のプロデューサーがある提案をした。
「……私がユニットを組む、ですって?」
「ああ。そろそろ本格的に名前を売っていきたいところなんだけど、実力的には伊織もアイドルとしてまだまだだからな」
「うるさいわね。まだはじめたばっかりじゃない。この伊織ちゃんの素晴らしい魅力を世間に周知するにはもう少しだけ時間がかかるのよ!」
「分かってるって。だからその周知の手助けとして、伊織にパートナーを付けようと思うんだ。パートナーがいればお互いにフォローし合って成長できるしな」
「ふん、なんか納得いかないけど……。一応アンタは私のプロデューサーだし、仕方がないからアンタの提案を採用してあげるわ。それで、誰が私のパートナーになるの?」
「わたしですっ!」
「…………え?」
「伊織のパートナーはやよいにお願いしたんだ」
「これからよろしくおねがいしますね、伊織せんぱい!」
16: 以下、
伊織とやよいが共にアイドル活動をしていくことに決まったこと。
やよいはそのことをとても喜んでいたが、伊織にとっては複雑な思いだった。
最初に会った時にも思ったけど、やよいはどこにでもいるような普通の中 学生の女の子だ。
ただの話し相手としてなら十分だが、アイドル活動のパートナーとなるなら話は別だ。
はっきり言ってやよいにアイドルとしてのポテンシャルがあると感じられない。
私はアイドルとして絶対に成功しなければならない。
もしあの子が私の足を引っ張るようなら、プロデューサーに言ってデュオを解消してもらわなきゃ。
しかし、伊織はすぐにその考えを改めることになる。
17: 以下、
「……今のところは二人の動きをもっと合わせて。もう一回最初からだ!」
「はぁ、はぁ……!」
「わかりました!」
大抵のことは人並みにやってきた伊織だが、他人と一緒にダンスを踊る、特に動きを合わせるというのは一番苦手なものだった。
ただでさえ激しい動きに体力が消耗しているのに、更に相手の動きも気に留めなければならない。
デュオを組んでからのダンスレッスンは特別過酷に感じられた。
18: 以下、
「……うーん、なかなか息が合わないな。とりあえず今日はもう遅いし、続きは明日にしようか」
全身は汗だくで、筋肉が固まってしまったように手足が動かない。
酸素を肺に取り入れるのに精一杯で、プロデューサーの言葉に返事をすることもできない。
しかし、彼女の新しい相方はそうではなかった。
「あのっ、わたしもっと練習したいです! わたしがぜんぜんできないせいで伊織せんぱいにめいわくかけてるって思ったら、もうしわけないですし! いいですか? プロデューサー」
「やよい、体は大丈夫なのか?」
「へーきです! まだまだ動けます!」
「じゃああと少しだけな。あんまり遅くなるとご家族が心配すると思うし」
「はい! ありがとうございますっ!」
19: 以下、
やよいは汗を輝かせながら嬉しそうに笑っている。
私は喋ることすらままならないというのに。
自分よりも劣っていると思っていた子に体力で負けているという事実が、伊織の闘争心に火をつけた。
「……ちょっと、待ちなさいよ。私も……付き合うわよ……!」
全身が悲鳴をあげているけど、そんなの関係ない。
負けたくない、負けるわけにはいかない。
私は……アイドルとして成功を収めなければならないんだから!
20: 以下、
「…………よし、今日はここまでだ。二人ともお疲れ様。着替えたら家まで送って行くよ」
「はぁ、はぁ……ありがとうございます! プロデューサー!」
「ぜぇ、ぜぇ……お、おつ……かれ……」
「伊織、無理に喋らない方がいいぞ」
「伊織せんぱい! わたし、水とうにお水入れてきたので、よかったらどうぞ!」
「あ、ありがと……」
結局根性だけでやよいに張り合った形になったけど、今の自分ではやよいの体力には勝てそうにないということを実感した。
でも、不思議と伊織に悔しい気持ちはもうなかった。
21: 以下、
「……なかなかやるじゃない、あんた」
「えっ、そうなんですか?」 
「正直見直したわ。やよい、あんたは私のライバルに相応しいかも」
「……えへへっ♪ やっと名前で呼んでくれましたね!」
「あっ……べ、別にいいでしょ!? あんたは私のパートナーなんだから、名前くらい呼ばないとこれからやりにくいと思って……!」
「うれしいです! これからがんばっていきましょう、伊織せんぱい!」
「その先輩っていうのももうなし。あと敬語もね。これから私とやよいは、対等な関係なんだからね!」
「……うんっ!」
その時生まれて初めて飲んだ水道水が、乾いた喉を潤していく感覚。
それは伊織にとって忘れられないものになったのだった。
22: 以下、
伊織がやよいのことをパートナーとして認識してからは、それまでとは違い、着実にトップアイドルへの階段を登っていった。
伊織とやよい、正反対の二人のデュオは、小さいながらもいくつもの成功を重ねていく。
そんなある日、伊織は事務所のプロデューサーのデスクで妙なものを見つける。
彼のPCに開かれているのは、とある掲示板の1ページのようだった。
「『百年たってもやよいおり』? ……何よこれ」
「これはまあ……伊織とやよいに対する、ファンの愛を言葉にしたものってところかな?」
「バカじゃないの? 百年なんて簡単に生きられるわけないじゃない」
「いや、喩えの話だろ。お前たちの友情は百年経っても色褪せないっていう」
「だいじょーぶだよ伊織ちゃん! わたしたちもがんばれば百年くらいは生きられるかも!」
「そうね、やよいがそう言うなら生きられるわね、きっと」
「代わり身早いなおい……」
「ま、それはそれとして。アンタは私たちに相応しい仕事を取ってきなさいよね。もう私もやよいも、今までみたいなレベルの低い仕事じゃ物足りないわ。……ね、やよい?」
「うん! わたしも、伊織ちゃんといっしょにもっとたくさんお仕事したいかなーって!」
「そうだなぁ。二人とも実力をつけてきたし、そろそろ上のランクのオーディションに挑戦してみるか!」
23: 以下、
伊織は不思議な感覚を覚えていた。
まるでやよいは自分を待っていてくれたような、やよいが隣にいてくれることでようやくアイドルとしての自分が始まったような。
もちろん、やよいとペアになってから失敗や敗北が全くなかったわけではなかったし、時に泣いてしまうほど辛いこともあった。
でも、敗北の度にお互いに支え合い、信じ合ってきた。
だから、不安は露ほども感じていなかった。
やよいと組んだ今の自分に敵なんていない。
そう確信できるほど、伊織のアイドル活動は順調だった。
24: 以下、
そして時は過ぎ……。
アイドルなら誰もが憧れる伝説の舞台、武道館。
伊織とやよいは遂にそのステージに立ち、何万のファンからの歓声を受け、全力で歌い、踊った。
いくつもの音、光、想い。
それらが混ざり合ってできた空間は、まるで自分たちを祝福してくれているみたいで。
時間にしてほんの数時間のその出来事は、まるで一生分の夢を凝縮したような濃密な時間だった。
25: 以下、
「伊織ぃ……やよいぃ……今日までよぐがんばっだなぁ……!」
「バカ、いい大人が泣いてんじゃないわよっ……!」
「ううっ……そういう伊織ちゃんも泣いてるかなーって……」
「こ、これはその、目に汗が……ぐすっ」
「……えへへっ♪ 三人ともおそろいのなみだで、うれしいですっ……!」
頂上に到達した達成感と安堵感は、もれなく三人の涙腺を緩ませた。
成人男性一人と少女二人が楽屋で泣き崩れる様は、傍から見れば異様な光景に見えたかもしれない。
下手をすると成人男性が警察のお世話になる可能性もあった。
けれど、同じ時間と同じ想いを共有してきた彼女たちは、しばらくの間泣き笑いの顔で夢の余韻に浸っていたのだった。
26: 以下、
山の頂上まで到達すれば、あとは下りるだけだ。
山を下りたら次に登るべき山が待っている。
伊織にとっては最初から決まっていたことだ。
だから、それを悲しんで泣いてしまうのはきっと違うはず。
「わたし、ずっと待ってるから。伊織ちゃんがまた日本に帰ってきて、その時にちゃんとおかえりなさいって言いたいから! だから、アイドルがんばるね!」
「私も頑張るわ。ありがとう、やよい」
「伊織、たまには連絡くれよ? 俺たちはもう家族なんだからさ。このまま音信不通なんていやだぞ」
「わかってるわよ。あんたはみんなをしっかりプロデュースすること。いい?」
「ああ、もちろん!」
27: 以下、
三人が別れを惜しむ時間は、飛行機搭乗を促すアナウンスの抑揚のない声で終わりを告げる。
数分が数秒に思えるほど時間が短く感じられた。
「……そろそろ、搭乗時間みたいだな」
「それじゃ、もう行くわね」
そこからはもう、振り返らないように、泣かないように。
……そう、決めていたけれど。
「……伊織ちゃん! わたし、伊織ちゃんのこと、大好きだから! ずっとずっと、大好きだから!!」
バカね。
そんなの分かりきってることじゃない。
それに、私の方が何倍もやよいのこと……。
28: 以下、
ふと我にかえると、箸を持ちながら泣いていた。
……箸?
「おおおお客様、大丈夫ですか!? 当店のメニューがお口に合わなかったのでしょうかっ!?」
ぼやけた視界には泣きそうな男性の顔がある。
そうだった、そういえば私、空港のレストラン街でご飯食べてるところでーー。
店員だけではなく、もれなく店中の視線は再び自分に集まっていた。
それはそうだろう。
いい年齢の女性が一人でもやし炒め定食を食べながらぼろぼろ涙を流しているのだ。
そんな光景滅多に見られない。
「だっ、大丈夫よ、ちょっと目に汗が入っただけだから! 別に料理に問題とかあったわけじゃないから! ……ああもう、救急車を呼ぼうとするな!」
正直、今まで生きてきて一番恥ずかしかった。
いくら自分が注目を浴びるのに慣れているからといっても、状況が間抜けすぎた。
今すぐにでも店を出て逃げ出したい気分だったが、料理を残すのはきっとあの子が悲しむだろう。
そう思ったから、羞恥心に耐えながらも伊織は定食をきれいに完食しきってから店を後にした。
29: 以下、
なぜだか今日は一人でいると碌なことがないような気がする。
結局、伊織は予定していた時刻よりも30分早く待ち合わせ場所へ来てしまった。
が、当然のように既に迎えは到着していた。
「お帰りなさいませ、伊織お嬢様。貴女が帰るのを心待ちにしておりました」
丁寧にお辞儀をくれたのは、伊織が生まれる前から彼女の家に仕えている老紳士。
彼女が最も信頼している人物の一人だ。
その聞き慣れたしゃがれ声は、八年前と変わらずに伊織を安心させてくれた。
「ただいま、新堂。あんたも健在でなによりだわ」
そう言うと、彼は優しい笑みを返してくれる。
30: 以下、
新堂は伊織が日本を経つ前の時点で既にいい歳だったはずだ。
八年経った今も彼が現役だという事実を考えると、伊織の心はそれだけで感謝と賞賛の想いでいっぱいになる。
「でも、八年も経てばあんたもいい加減老け……あれ? ねえ新堂、あんた今年でいくつだったかしら?」
「さあ、忘れてしまいましたな。こんな老いぼれよりも伊織お嬢様の成功の方が大切なことですので」
目の錯覚かもしれないけど、目の前で不敵に微笑む執事は八年前と何も変わらないような気がするのだ。
皺の数も、髪の毛も、動きの機敏さも、何もかも。
「ふふふ、何事も鍛錬でどうとでもなるものです」
「あんたね、貴音じゃないんだから……」
31: 以下、
「それより伊織お嬢様、お屋敷へ帰る前に少し時間はございますかな?」
「時間? あるけど、何かあるの?」
「実は、会って頂きたい方がおります」
新堂が視線を後ろへやると、その視線の先の建物の陰から一人の女性が姿を現した。
そして、その女性は勢い良くこちらへ駆けて来て。
「伊織ちゃーーーーんっ!!」
伊織はその女性の猪のような突進をよけることもできずに、彼女の抱擁の餌食となった。
32: 以下、
「会いたかったよ伊織ちゃん!!」
「ちょ、ちょっと……!」
「……はわっ! ごめんなさい! 私、嬉しくてつい! 伊織ちゃん、苦しかった?」
「い、いえ、平気だけど……。ねえ、その声もしかして……」
身長がずいぶん大きくなっていたからかもしれないが、ぱっと見て確信できなかった。
でも、呆れるくらいに元気なその声だけは耳が覚えていた。
「やよい……?」
「えへへっ♪ やよいです! 伊織ちゃん久しぶりだね!」
「久しぶりね。っていうか、かなり背が伸びたわねあんた」
「あ、うん。今は千早さんと同じくらいかな?」
「そ、そう」
この八年で自分もそれなりに身長が伸びたと思っていたが、親友はそれ以上に成長していたようだった。
少し悔しかったけど、敢えてそれは口には出さない。
それが大人というものだ。
33: 以下、
「……じゃあ、胸は?」
「……へ?」
「胸はいくつになったのよ?」
身長はダメでも、胸の成長ならきっと勝てる。
いつの間にか伊織の中で親友に対して妙な対抗心が芽生えていた。
「あぅ……あの、言わなきゃダメ?」
「別に女同士なら恥ずかしくないでしょ? 大丈夫、新堂なら空気読めるからもう耳を塞いでいるわよ」
「う、うん……。えっと、たぶん…………82か3、くらいだったかな?」
「ふ、ふーん」
見た目よりも大切なのは中身だ。
伊織はやっぱりそう思うことにした。
34: 以下、
改めてやよいを見る。
昔の無邪気な表情はそのままだが、控えめにチークを塗っているようだ。
硬いと悩んでいた髪の毛は後ろで綺麗に結んでいる。
身長と同じくすらりと伸びた腕と足は健康的な色気を感じさせる。
この子はアイドルとして芽が出ない、なんてことを思った昔の自分に教えてやりたいくらいだ。
『やよいはこんなに美しく成長したわよ』って。
35: 以下、
「やよいは確か、今はプロデューサーやってるのよね?」
「うん。忙しいけどやり甲斐があって楽しいよ! アイドルの子たちが笑顔になると嬉しいし!」
「あのバカにすら出来たことだもの、やよいなら朝飯前よね」
「でも、プロデューサーは……あ、私じゃなくて『私たちの』プロデューサーのことなんだけど、今は765プロのすごーく偉い人なんだよ!」
「それはあんたの手紙で知ったわ。まあ、アイツの功績を考えたら昇進は妥当かしら」
「それでね、今度、プロデューサーの奥さんに三人目が産まれるんだって! だからそのお祝いもしないと!」
「へぇ、おめでたいじゃない。奥さんは元気?」
「うん。もう765プロを辞めちゃったけど、今でもプロデューサーとラブラブだって。毎日メールとか来るんだ!」
「ああ、そう……。それはとてもウザいわね」
「でも、小鳥さんが幸せそうで良かったかも!」
「まあね。あれで貰い手がなかったら本当に可哀想で言葉をかけられなくなるもの。……それでやよいの方は? あんたなら言い寄って来る男はたくさんいるんじゃないの?」
「たまーにお手紙とかもらうけど、私は、今はお仕事の方が楽しいかなーって。だから全部ごめんなさいしてるんだ。……あ、そういえば長介が伊織ちゃんに会いたがってたから、落ち着いたら会ってあげてね?」
「な、なんでそこで長介が出てくるのよ……」
37: 以下、
「ところで、私たちってもうお酒飲める歳なんだよね。私、伊織ちゃんとお酒飲むのが楽しみ!」
「みんなと会うのは明日だったかしら? 亜美真美ももう二十歳超えてるのよね、確か。なんか明日ははちゃめちゃになりそうよね……」
「大丈夫だよ。亜美も真美も私よりお酒弱いみたいだから、酔わせちゃえばいたずらもできないし」
「あんた……本当にたくましいわね」
「あと、絵理ちゃんたちもサプライズパーティーやりたいって言ってたから、あとで伊織ちゃんの予定教えてね?」
「いや、それを私に言ったらサプライズの意味がなくなるんじゃないの?」
「はわっ!? そうでした! ど、どうしようぅ……」
「わ、分かったわ。じゃあ知らない振りしておいてあげるから」
「うぅ……ありがとう伊織ちゃん!」
38: 以下、
みんなは私を受け入れてくれるだろうか。
そんな心配は本当に杞憂でしかなかったと、伊織は改めて思った。
親友との会話は尽きそうにない。
まるで昔に戻ったような気持ちになるけれど、でも着実に自分たちは未来に向かっている。
懐かしさと新鮮さが混じり合った感情はとても心地よくて、帰ってきて良かったと心の底から思えた。
39: 以下、
「あーーっ!! そういえば私、大切な言葉を言うのを忘れてました!」
「な、何? 突然」
「伊織ちゃん、おかえりなさい!」
数えきれないくらいのファンを魅了してきた高槻やよいの笑顔は、アイドルを引退した今でも現役の頃と遜色のない輝きがあった。
その笑顔が昔の小さなやよいと重なって見えてーー。
40: 以下、
もう、私もやよいもアイドルじゃないし、私たちのことなんてファンのみんなは忘れてしまったかもしれない。
それでも、頑張れば長生きできるかもしれないし、ずっとずっと、私たちは親友よ。
何年たっても、ね。
「ただいま、やよい!」
おしまい
41: 以下、
おわり
やよいおたん生日おめでとう!
フォーエバーやよいおり
42: 以下、
おつ!
やっぱりやよいおりは尊し…
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521982738/
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一方通行「なンでも屋さンでェす」可愛い一方通行をたくさん見よう
インデックス「ご飯くれるとうれしいな」一方通行「あァ?」"一方禁書"凄まじいクオリティ
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