悪魔祓いはインチキだよね? ・・・ってか、仏教国日本には悪魔(サタン)なんていないだろwback

悪魔祓いはインチキだよね? ・・・ってか、仏教国日本には悪魔(サタン)なんていないだろw


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1:
日本にも悪魔はいる!? オカルト研究家が語る日本のエクソシズムの実態とは!?
山口氏いわく、「日本でも悪魔という表現は使用されており、さまざまな悪魔払いの儀式も行われています」と
日本でも、悪魔つきやエクソシズムに似たものが存在するとのこと。
密教系の僧侶や、陰陽道(おんみょうどう)による悪魔払いなどがそれにあたるということで、
当然悪魔の概念も、キリスト教圏とは異なるという。
「海外の場合は怨霊や異教の神のことを悪魔と呼んでいますが、
日本の場合は仏教に害をなす山の神や、てんぐを悪魔的な扱いをしたり、
離島などの場合は、土着の神を魔神的に悪魔と呼ぶ場合もあります」と
日本的な概念による悪魔の認識を解説する山口氏。
ちなみに、「ゲゲゲの鬼太郎」などでおなじみの妖怪にも、憑依(ひょうい)した
人物を犯罪に走らせる「通り悪魔」という存在が伝承されているそうだ。
日本でも信じられないほど凶悪な犯罪などが報じられると、悪魔の所業と信じたくなる。
以下ソース
http://www.cinematoday.jp/page/N0036162
2:
悪魔(サタン)は俺の心の中にいるんだ・・・
クソッ!鎮(しず)まれ!
5:
ダミアン浜田殿下
デーモン小暮閣下
19:
日本だとキツネ憑きになるんだろ
そもそも文化や宗教によって変わる時点で妄想の類だよな
24:
>>19
いや、表現こそ違えど類似の症状を示しているのだから
検討には値するかもしれん
46:
>>24
症状は似てるけど、向こうの悪魔憑きの場合って
キリストやマリアを嫌がったりするけど
日本のキツネ憑きにキリストの説法聞かせたって
(´・ω・`)ってなるだけのような気がするんだよね
25:
神道国なんですが…
29:
良い事は良い神様のおかげで
悪い事は悪い神様の仕業だろ
日本は
30:
釈迦は仏陀になって以降も悪魔がやってきて追い払っているんだよな。
これは、仏には理論上(可能性としての)の悪は存在するが、
悪の行動を行わないことを示している。
31:
仏教に出てくるのは アシュラ族だろ
ナムチとか ヒラニヤカシプとか。
35:
修羅と羅刹は居るだろ
52:
異教の神は邪神
55:
祓いたまえ清めたまえ
63:
エクソシストに出てたパズズなら西周時代に中国全土を焼き尽くしたせいで
その時代の中国の歴史が空白になったくらい影響持ってるよ
69:
>>63
それってゴッドサイダーだけの設定なの?
73:
>>69
パズスは他の悪魔と違い、相対する善の存在が無いから最強って話は聞いたことある
118:
>>73
パズスは疫病と飢餓の悪神だが逆に豊穣神でもある
古い神は善悪の2面性を常に持っていたからパズスの善側の神もいるはずなんだが
アフラマズダとアーリマンの様に
北アフリカから中東の様な厳しい土地の古神だから
善神の言い伝えが残ってないのかもしれん
71:
オカルトなんて趣味じゃん
趣味で楽しんでる相手に必死否定してキモイんだ
74:
>>71
ついこの間、オカルト親父に殺された中2の娘が居ましたが・・・。
79:
日本は戒名代がボッタクリすぎる
霊感商法止めろや
86:
仏教だと悪魔がブッタを誘惑するけど
この悪魔は煩悩だと思っていいの
99:
脳腫瘍とかトゥレットとか痴呆とか脳軟化症とか甲状腺機能の異常とかで
けっこうすごい有り様になるよ人間‥あと麻薬中毒者とか
100:
ていうか日本仏教は仏教なのかって問題があると思う
104:
女神転生でも、神道だけは悪魔がいた記憶が無いんだよな。
どうやら神道は善悪が曖昧っぽい。
109:
>>104
悪魔というか怨霊にも土下座しておくって考え方だからな
113:
マーラとサタンみたいに起源同一みたいな扱いもあるんじゃね
119:
>>113
マーラの場合、ウガリット神話の死神モトと同一視する考えがあるらしいな
129:
>>119
マーラの場合もそうだけど
昔の神や悪魔はヨーロッパから中東まで同一起源が多いからね
まぁ戦争ばっかりしてたからなぁ
136:
>>129
でも例えばイザナギとオルフェウスみたいに
場所や文化が全く違うのに似ているのもいるんだよね・・・
152:
>>136
人間にとってある程度の神っていう存在や概念、起こりは万国共通なのかもね
面白いよなぁ
153:
東洋&西洋でのドラゴン=龍の姿形や扱いが違うのが象徴的な感じ。
155:
>>153
成り立ちが違うんですもの
龍は鯉からだし、ドラゴンは蛇やら鷲やらのキメラだし
156:
悪魔と言うとスタンダードな奴とエクソシストの奴と山羊頭の奴と
あとなんだ?
159:
>>156
バフォメット
ベルゼブブ
バアル
ブエル
アスタロト
161:
>>159
ほとんど動物モデルだな
165:
>>161
キリスト教以外の土着信仰の神を悪魔として吸収してきたって話だからな
ベルゼブブとか元々は農耕の神様だったと聞いた
162:
キリスト教の悪魔ってキリスト教以外の神様のことだろ
日本では神様が暴れるけど
168:
たしか日本にも中国の神話伝承が妖怪になったのがいたよね
170:
>>168
九尾の狐とか天狗とか
大黒様も元々インドの殺戮の神様だったはず
187:
>>170
大黒はシヴァで別に悪い神じゃないよ
172:
敵役の悪魔がいないと宗教が成立しないんだよ
後はわかるな
177:
>>172
それだから嫌いなんだよ宗教は。
183:
悪魔だの宗教だのなんてのは…
信じる者の心理を利用した精神療法
真偽ではなく存在に意味がある
194:
異なる宗教で、似たような逸話があるのがおもしろいよな。
日本もギリシア神話も、あの世に死んだ妻に会いにいって
振り返ってはいけないってルールを破って不幸になったりと。
案外、本当にあの世はそうなっているのかもしれない。
203:
お祓いで良くなることもあるらしいんだよね
理屈が分からなくても治るんだったらそれでも
良いんじゃねって精神科医は結構いるね
252:
>>203
気分的な問題だしな
呪術が信じられてる村では本当に呪術によって人が死ぬようだし
病は気から
204:
悪魔じゃないけど「憑いてるんだろうな」って人いるね
207:
結構知られて無いだけで精神病患者って多いもんな
子供を床に叩きつけて殺す親なんか、何かにとり憑かれてるとしか思えん
215:
死の淵さまよった人って日本人だとよく
三途の川見たって言うけど外人は当然違うんだよな?
三途の川を見るのは子供の頃からそういう話聞かされて
潜在意識の中に反映されたからなの?
218:
>>215
臨死体験で見るのは「お花畑」って人もいるみたいだよ
三途の川的なものを見るのは日本人に限らないらしい
「あっち側」と「こっち側」をイメージにしやすいのが「川」なのではなかろうか。
だから、線路とか高道路とかのイメージで
臨死体験してる人もいたりするんでないか?
253:
悪魔払いは集団催眠だと思う
皆の前で行うことで、悪魔が存在すると信じ込む
動画見たらわかるけど、払う時も催眠にありがちな
「1、2、3」に近いなんらかの合図があって、
その後暴れ出したり落ち着いたりしてる
217:
悪魔付き=糖質
天狗=外人
妖怪=おまえら
189:
政治家という名の悪魔がいるよ
悪魔の書
752:
昔俺は横浜に住んでたんだけれども、俺が厨房の時の話。親父が教会の神父やってたの。
神父にしては結構ざっくばらんな性格で、結構人気もあったんだ。
まぁ俺なんて信心深いほうじゃないし、一家の決まり事と言えば、食事の前に軽く祈るくらい。
んで割と平穏な日々が続いてた。
ある日、姉貴がアンティークショップでファッション雑誌くらいの大きさの、古書を買ってきたんだ。
この姉貴が結構なオカルトマニアで、その手の物に目がないわけ。
何か買ってくる度に親父は、
「聖職者の娘がこんな趣味に走って洒落にもならん」
的な事を愚痴ってたんだ。中には数点、結構やばい物もあったらしく、親父が
「これは今すぐ返して来い、処分しろ」
と注意する事も度々あった。
今回買ってきた物も、どうやら洋書のオカルトめいた本らしかったんだ(姉貴は英語堪能)。
早買ってきたその夜、俺と姉貴(俺も無理やり付き合わされた)で、
「悪魔を呼び出す方法」ってのをやってたんだ。30分くらいやってたかな。
特に何も起こらなかったので、興冷めして2人でTVでも見る事にした。
んで夜になって、家に親父が帰ってきた。開口一番、
「何だこの獣の匂いは?犬でも連れ込んだのか?」
そう言うと、姉貴の部屋から匂いがすると言って、部屋に入るなりその洋書を見つけた。
「00子(←姉貴の名前)、ちょっと来い!!」
親父は凄い剣幕で怒鳴り、姉貴と俺は急いで姉貴の部屋へ向かった。
「…00子。お前これがどんな物か分かってるのか?」
「いや…ただの交霊術の本でしょう?」
「馬鹿野郎!!この本のカバーは本物の人皮だし、書いてある事は全部邪悪な黒魔術だ!!
 良いか?ただの黒魔術の本なら対して害はないが、これは恐らくアンチキリストの
 教団か人物かが本気で呪いを込めて作った本だ。普通人皮なんて本当に使おうなんて
 思うヤツは滅多にいるもんじゃない…すぐに処分する!!」
そう言うと親父は、本を取り上げて家から少し離れた教会へと戻って行った。
753:
1時間ほどして親父は家に戻ってきた。
「獣の匂いがまだ消えてない…お前ら、まさか本に書いてある事を何かやったか?」
姉貴が渋々白状すると、親父の平手打ちが飛んだ。親父の暴力は初めて見た。
「オカルトにはまるのは別に良い。だが自分が実行してどうする!!
 お前は賢い子だから、知識を得るだけで満足出来る子だと思っていたが…」
そう言うと親父は、泣く姉貴に、明日0輔(←俺の名前)と一緒に教会に来なさい、
と言ってその日の話はそれで終わった。
その夜の事。トイレに起きた俺がボーッとしてると、
誰かが家の中を歩き回る音が聞こえた。親父か姉貴だろ、と思い大して気にしなかった
んだけど、玄関のチャイムが鳴った。3回。夜中の3時過ぎだ。こんな時間に尋ねて来る
人なんていない。俺は玄関に見に行ったんだけど、誰もいない。
部屋に戻ろうとすると、今度はトイレの「内側」から3回ノックの音が。すぐさま
調べたが、誰も入ってない。今度は台所から「ピシッ」という乾いた音が3回。
流石に怖くなってきた所、親父が2階から降りてきた。
「悪魔は、3と言う数字を好んで使う。心配するな。まだ(進入段階)だから。
 (制圧段階)に移る前に…」
「ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
親父の言葉を遮るかの様に、2階の姉貴の部屋から絶叫が聞こえた。
俺と親父は急いで姉の部屋へと駆け上がった。ドアを開けた。姉がいた。
一瞬、何なのかよく分からなかった。姉貴の様な姉貴の様でない物がいた。
姉貴はベッドに座ってこちらを見ていたが、何かがおかしかった。
数秒経って気がついたんだけど、目が全部黒目だった。舌を出していた。
長すぎる。わけのわからない言葉でわめき散らしていた。
「進入段階をこんなに早く終えて制圧段階に移行するなんて…0輔!!
 00子を今すぐ教会に連れて行くから手を貸せ!!」
親父の命令で俺は、姉貴が暴れて傷つかない様に手足を縛り、
姉貴を担いで車庫に置いてあるランクルへと急いだ。
車内でも姉貴は暴れに暴れ、取り押さえるのがやっとだった。
運転する親父に俺が「取り憑かれたの??」と聞くと
「そうだ」と言い、
「叫んでるこれ、何語??」と聞くと、
「正確なことは言えんが十中八九、ヘブライ語」
と答えた。
755 :その3:2006/05/09(火) 15:29:11 ID:vLr5R34S0
教会に向かう途中、ランクルで3回黒猫を轢いた。信号が青になったばかりなのに、
すぐ赤に変わったりした。3回エンストした。親父は冷静に運転し、何とか教会についた。
暴れまわる姉を、教会の椅子に縛り付け、親父は奥の部屋から色々な道具を持ってきた。
「まさか映画とかでやってるような悪魔祓いやんの?やったことあんの!?」
「1度だけある」
「成功したの?」
「その時1人じゃなかったんで、上手くいったと思う…」
「俺に手伝える事は」
「人間の霊じゃないんだから、迂闊な事はするな。00子の後ろに立ってろ。
 もし万が一ロープを引きちぎったりしたらすぐ押さえつけろ」
そういうと親父は、よく映画で見るような「父と子と精霊の?」的な事を読み上げて、
姉貴に聖水を振り掛けたりしていた。聖水が顔にかかる度に、姉貴は凄い形相で吼え、
「あの女が承諾するからいけないんだ(イエスを身ごもったマリアの事?後で親父が教えてくれた)」
とか、
「あいつが死んだりしなければ俺たちは王になれたんだ(死んだイエスの事?これも後で親父から)」
などと叫んでいたらしい(ここは何故かラテン語だったそう)。
30分ほどたっただろうか。ふと姉貴が我に返った様に
「お父さん、助けて!!」
と叫ぶようになった。俺が姉貴に近づいて話しかけようとすると、
「エクソシズムの最中に、悪魔に話しかけるな!!00子かも知れんし、
 悪魔かも知れん。無視しろ」
と親父が注意した。
そして、親父は必死に悪魔の名前を聞き出そうとしていた。名前が分かれば、悪魔の力が
激減するらしい。親父も俺もビッシリ汗をかいていた。姉の口からは糞尿の匂いがした。
「汝の名を名乗れ!!」
「lmvdじthつbhbんgfklbんk(←意味不明な言葉)」
「聖なんとかかんとか(←うろ覚えすまん)の名において命ずる、汝の名を名乗れ!!」
「い一ーーーーーーーーーーーっいっいっいーーーーっ」
756:
親父が、聖遺物のキリストが死後包まれた布の断片(親父も本物かどうかは
知らんと言ってたが、効果があったので聖なる物には間違いないかも)を姉貴の
額に押し付けたとたん、黒目の姉が椅子をロープごと引きちぎって叫んだ。
「お 前 ら は 8 月 に 死 ぬ ! !」
それと同時に、教会の窓という窓が
「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ」
と鳴り出した。何かと思って見たら、窓の外にカラスがビッシリ。
嘴で窓をつついていた。この真夜中にカラスが一斉に行動するなんてありえない。
流石に限界だった俺は、多分眠るように気絶したんだと思う。
気がついたのは深夜の緊急病院。どうやら姉は脱臼してたので、あの後すぐに
親父が病院に連れて行ったらしい。俺は軽い貧血と診断されたようだ。
「姉貴に憑いてたヤツはどっか消えたの?」
「ああ、今のところはな」
「また来る?」
「来るかもしれんし、来ないかもしれん。あっちの世界に時間軸はないから」
「8月に死ぬ、って怖くない?」
「思ったより短時間で済んだんで、そんなに強い悪魔じゃなかったんだと思う。
 下級なヤツのつまらん捨て台詞だ。気にすんな」
758 :終わり:2006/05/09(火) 15:31:24 ID:vLr5R34S0
「結局の所、悪魔ってなんなの??」
「分からん…分からんが、ああいうのがいる事は確かだ。1つお前に言っておく。
 今回はまだ憑依の途中だったんで、00子の人格がまだ残ってたから
 上手く言った。将来お前が神父になるとは思わんが、もしも(完全憑依)された
 ヤツに出会ったら、その時は…」
「その時は?」
「逃  げ  ろ  !  !」
その後、姉貴にも俺にも変わった様子もなく、8月に家族の誰も死ぬ事もなく、
普通に暮らしていた。3年前。出来ちゃった結婚で姉貴が結婚した。
その子供の体に666の刻印が…なんてオチはないが、
3歳になった息子が先日妙な事を言ったのだと言う。
「ママ、海に行くのは止めようね」
と。
悪魔の最大の目的
150:
まとめて書いてから貼ろうと思って頑張って書いてたら、こんな時間じゃねーかw
昼からバイトなのに…
今から五年程前、俺が工房だったころの話をしますよ
俺の家は教会で、親父が牧師をやってる
まあ俺はそんな真面目にキリスト教を信じてたわけではないんだけど
でも、五年前にあれを経験してからは、少し信心めいたものを持つようになったかもしれない
そのきっかけになった出来事を、書くことにしますよ
たぶん長文になる+駄文になると思われるけど、まあ暇だったら読んでください
151:
五年程前の夏休み、俺は外にも出ずにずっとゲームばっかやって過ごしてた
暑い中外に出るなんて考えられなかったから、マジで一歩も外に出ない日が
一週間くらいは余裕で続いたりした
でも、当時仲の良かった連中とある日、近くの神社の縁日に行くことになったんよ
うちは教会で、教会はもちろんキリスト教だから、他の宗教の祭りに遊びにいくのは
良くないんだが、その辺子供心をよく理解してくれてた親父は、
「良くない、ということだけわかってればいい」と言って、俺がそういうところへ
遊びに行くのも許してくれた
そんなこんなで、友達たちと縁日へ遊びにいき、
アホみたいに高い屋台で焼きそば食べたり、浴衣で来た女友達とか一緒に連れて、
近くの公園でだべったりして遊んだ
その場には6人くらいいたんだけど、その中で親友のAと
その兄(以下A兄・大学生でガキのころから仲がいい)がいて、何を思ったか、肝試しをしようと言い出した
俺は生まれた時から教会の中で育ってそういった霊的な世界の話もよく聞かされてきたから、
結構オカルトとか好きで、同じような趣味のAとA兄と、
三人で廃墟に遊びに行ったりしたこともあったりするんだが、
そのときは女の子と肝試しという状況に惹かれてw俺はそれに賛同した
その場の半分の人間(俺・A・A兄)が賛同したために、結局全員肝試しに同意して、
A兄が運転するA家の車で、ある場所へ出かけることになった
152:
そのある場所ってのは、同じ市内の少し離れたところにある地域で、
俺の家からだと小さな山を越えた、その裏側にあたる
そこはうちの母親(母親には霊感がある)が「あそこは気持ち悪い」といつも言っている
ような場所だから、おそらく何かあるんだろうなとは俺も思ってる地域だった
ただ、その辺りは山間のためそんなに人家は多くなかったが、ただそれだけでそんな
曰くつきの怪談が、とか、そういうのは聞いたことがない場所だ
俺はA兄が何でそこに向かうのか、最初から疑問だったので聞いてみた
A兄が言うには、
「この間、じいちゃんから○○山(その場所にある山)の中に廃屋があるって話を聞いた。
場所を聞いたけど教えてくれなくて、それで何度か探しに行ったんだが、一昨日ようやく見つけたんだ」
ということだった
なるほど、まあ肝試しとしては悪くない
俺はそう思い、すでに不安そうな顔をしている女友達をからかったりしながら、
車がそこへ到着するのを待った
153:
10分ほどで車が停まり、A兄が
「ここからは歩くぜ」
と言って降りた
まあ地元の人間でも知らなくて、しかもA兄が何度も探しに入らないと
見つからないような廃屋だから、車では途中までしか行けないことは頷けた
そこは舗装もされてない山道で、路肩の少し広がったところへ車を停めると、
もう人二人が並んで歩くくらいの幅しかないような細さだった
俺も何度かこの山には来たことがあるから、この道自体は知っていたけど、
なるほど、たしかにここから山に入っていった先に廃屋があるとすれば、
こんな意味不明なところで道幅が広がっているのも納得できた
「ここ。ほら、藪で隠れて見えなくなってるけど、階段があるだろ?」
A兄が鬱蒼と茂った草を掻き分けると、そこには無造作に石で組まれた階段…
どうやらここから山中へ上っていけるようだった
こんなんよく見つけたな、と思いつつも俺たちは縦一列に並んで上り始めた
当たり前だが夜で足元がわからず、懐中電灯の光で何とか目を凝らして進むため、
A兄の話ではすぐに着くはずの廃屋までは案外時間がかかった
30分弱ほど夜の山中を歩き、そろそろ息も上がってきたころ、
A兄が立ち止まって指差した
「あれだ。あそこのすこし開けたところ…見えねえか?」
見ると、たしかに林が切れた少し先に、建物らしきものがある
石垣に囲まれて、それは典型的な日本家屋のように見えた
ようやく辿り着いた廃屋に近寄ってみると、そこは廃屋と言うよりは残骸に近く、
中に入ることなんてとてもできないようなものだ
いささか期待はずれの廃屋に落胆しつつも、なんでこんなところに一軒家が…
という不思議な状況に興味をそそられる
154:
それと同時に、なにか異様な雰囲気が、この場を渦巻いているような気がした
例えるなら、水の中に砂糖を溶かした時の、陽炎のようにゆらゆらと糖分が溶け出す感じ?
透明の何かが蠢いているように思えた
嫌な場所だな…
そう思いながらも辺りを見て回っていると、一緒に来ていた女の子が半泣きの声で、
一番近くにいた俺を呼ぶ
女の子が見ていたのは、家屋の正面、石垣のところにある表札だった
名前は、木板が腐ってしまっていて読めないがそんなことよりも背筋を寒くしたのは住所だった
▲▲村●● 1?1(番地は適当)
のように書かれているその▲▲の部分は、俺たちの市の名前だったが、問題なのは●●の部分…
懐中電灯に照らされたそこには、『呪』とあった
おいおい、やばいだろこれは…
そう思った俺はすぐにA兄に、ここは一体何なのか問い質した
「この家なんなの? この辺って住所■■だろ? 
呪なんて地名聞いたことないし、洒落になってねーよ」
俺に言われて、A兄は爺さんから聞いたという話を語り始めた
以下、さすがに細かくは覚えてないので要約だけ書くと、
・この近辺はA兄の爺さんが子供だったころ(つまり昭和初期ごろ?)、ある一族が何世帯か住んでいた
・その一族は何か独特の宗教のようなものを信じていて、その宗教の呪術の類を使って
占いやお祓いなんかをしていた
・しかしその一族の人間は次々に死んで、最後には誰もいなくなった
・その一族の住居は大半は戦後の宅地開発で付近の道路や宅地に変わってしまったが、
今でもこの山の中にいくつか残っているらしい
155:
というようなことだった
「だから俺も、こんな気味悪い地名のことなんてわからん。一昨日見つけた時は
こんなとこまで見なかったからな。帰ったらじいちゃんにでも聞いてみるか」
「そうか…でもなんかここやばいって。遊びで来ていいような場所じゃない気がする」
実は俺は雰囲気くらいでなら霊を感じられる程度の、ごく弱い霊感ならあるんだが、
この場の雰囲気が、どんどん気持ち悪くなっていっているような気がしていた
俺は帰ろうと提案したんだが、AとA兄はせめてこの家を一周見て回ると聞き入れず、
運転者のA兄がいなければ帰れない俺たちは、しぶしぶそれに同意した
そしてみんなで一塊になるようにして、家の裏に回りこんだ瞬間、
俺は全身の毛がぞくぞくぞくっ!!と逆立つような感覚に襲われた
目の前には小さな濁った沼があった
やばい!!
ここはやばい!!
空気だけで、明らかに危険な何かがいることがわかった
どこからか、おおおおぉぉぉぉおぉぉ…とか、ううぅぅぅぅ…とかいった低い声も聞こえてくる
「この沼絶対にやばいって! ほら、帰ろう!! つーか、俺一人でも帰るからな!」
俺が余りにテンパるので、情けないことに一緒にいた女の子まで「大丈夫…?」と俺を心配しだす始末
でもそこまでなってようやくAもA兄もわかってくれたのか、俺たちはすぐに山から降りて、
A兄にそれぞれの家まで送ってもらった
山から降りても、車に乗ってる最中も、ずっとさっきの声が聞こえていた
苦しそうなうめき声、とはちょっとちがう
感情も何も感じない、ただ低い声
俺はわざと大きな声で全然関係ない話を始めたりとかして、気を紛らわせた
俺を家まで送って別れるときに、AとA兄は
「お前は来ないだろうけど、俺たち今度もう一回あそこ行ってみるわ。何か面白いものあるかもしれんし」
などと言って笑っていた
俺はあそこはやめたほうがいいと再度忠告したが、でも結局行くんだろうな、とは思っていた
156:
Aたちの車を見送って、家に上がる
声はまだ聞こえる
玄関を上がって居間に入ったところで、テレビを見ていた親父が振り返った
「おー、遅かったな。縁日で何か食ってきただろ? 晩飯あんまり残ってないけど、
食いたかったら冷蔵庫の中な」
「いや、いい。腹減ってないや」
「そうか。じゃあちょっとこっちこい」
そういうと親父は、俺を生活に使ってる家の隣に建つ教会へと連れて行った
大体親父に教会の方へ連れて行かれるときは、大事な話があるときか、説教されるときだったから、
俺は何かやらかしたかなと心当たりを探りながらも、少し緊張しながら切り出した
「それで、なに? 何か話があるとか?」
俺が聞くと、親父は並んだイスに座りながら、真剣な顔で言った
「お前、縁日に行ったんじゃなかったのか?」
「いや…縁日行ったよ」
「じゃあそれどこで拾ってきた」
「それ? …何が?」
「お前なら何も感じないはずがないだろう。どこか変なところに行ったんじゃないのか?」
この声のことか…
そう悟った俺は、縁日の後に行った廃屋のことを正直に話した
たぶん怒られるだろうな、と思っていたが、親父は俺の話を終始黙って聞き、
俺が話し終わったあともしばらくは何も言わなかった
「で、俺何か憑かれてるの? 悪霊(あくりょうではなく、キリスト教ではあくれいと読む)とか?」
「憑いてる。まあしょうもない霊はうちに入る前に逃げてくが、これは少しは根性あるかもな」
「大丈夫なん?」
「声が聞こえるほかに、何かあるか? 何か見えるとか、気分が悪いとか、どこか痛いとか」
「いや、声だけ…」
「なら大したことない。ほら、祈るからこっち来い」
言って親父は俺をそばに寄らせると、俺の頭に手を置いて祈り始めた
157:
最初は日本語で祈っていたが、途中から異言(いげん:聖霊を受けた人が語る言語。
その人の内の聖霊が語りだすらしい。その言葉は本人にさえ何を言っているのかわからず、
必ず本人が知らないどこかの国の言語か、天使の言葉を話す。
親父の異言はなんか巻き舌っぽい発音だ)に変わった
さすがに聞きなれた親父の異言だけに、不思議な安心感が俺を包む
祈りが終わったとき、ずっと聞こえていた声は消えていた
「明日、その廃屋へ行った友達を全員連れて来い。他の子にも何か憑いてるかもしれん」
夏休みだったから、みんな集まれるはずだったので、俺は素直にそれを承諾した
親父は特に、一緒に行った女友達のことを心配していた
AやA兄のように、まったく怖がってない人間はそんなに危なくないらしい
そういう態度が逆に霊のちょっかいを呼ぶこともあるそうだが、その程度で
機嫌を損ねるような霊は小物で、そんな霊にはそれこそ幻聴や幻覚、悪夢、不安なんかを
引き起こすくらいしかできないそうだ
そういう意味で、怖かったであろう女友達のほうが心配だし、何より、
女は男より霊的攻撃に晒されやすいらしい
これは聖書の創世記で、サタンが善悪を知る木の実を食べさせるために騙したのがエヴァで、
そのエヴァに勧められてアダムもそれを食べてしまう、というエピソードに象徴されているそうだ
だから、男は女に弱く、女は悪魔に弱いと
俺は親父からそれを聞いて、さすがに女友達のことが心配になったが、
思い返すにそんなに様子がおかしかった記憶はないから、大丈夫なんじゃないか…
そんなふうに思っていた
158:
次の日、俺は昨晩廃屋にいった面子に事情を話して、教会に集まってもらった
全員集まったので、親父を呼びに行くと、すでに親父の表情が険しい
「悪霊がいる。お前は来なくていい。…それから、一つだけ言っとく。怖がるな」
それだけ言うと、親父は教会の方へ向かっていった
とりあえず居間で、何もせずにぼ
ーっとしていると、AとA兄、それから
昨晩一緒に行ったBとC(Cは女の子)がすぐにやって来た
「どうだった?」
俺が聞くと、Aがこわばった顔で
「D(Dも女の子)に何か憑いてるらしい。俺たちも追い出された」
「Dちゃんが? 昨日は何ともなさそうだったのに」
俺が不思議がると、Cが涙目で言い出した
「それなんだけど、何ともなさそうだったのが、今にしてみれば逆に変な気がしない?
Dって結構怖がりだし、最初肝試しに反対してたのもDだった…車の中でもずっと不安そうだったし…」
それを聞いて、俺はあの廃屋でのことを思い出した
家の裏の沼で俺が立ちすくんだ時、俺を気遣ってくれたのはDだった
『大丈夫…?』
そう言って、彼女は少し笑っていた
あの状況で、あのDが笑う…?
あの時既に、Dに悪霊が憑いていたとしたら…
俺は背筋が寒くなって、
「親父が怖がるなって言ってた。とりあえずあんまり考えるのやめにして待とうぜ」
みんなに―半分以上は自分にそう言い聞かせて、親父とDが出てくるのを待った
159:
どれくらいの時間が経っただろう、気まずい沈黙が流れて、
その気まずさも麻痺してきたころ、ようやく親父とDが居間に現れた
「…もう大丈夫なの?」
みんなが二人に注目する中、親父が黙って頷いた
「みんな、もうその廃屋へ行くのはやめとけ。怖がる必要はないんだ、でも、
わざわざ行くこともない。ほら、防弾チョッキを持ってるからって、
わざわざ自分で自分を撃ってみたりしないだろ? それと同じだ」
Dに憑いていたのが何だったのか、そういった説明は一切せずに、
親父はそれだけ言ってみんなを帰した
たぶんDには直接、教会の中で何か話したんだと思う
その件は、それで終わった
その後何かあったか、というと、拍子抜けするほどに何もない
ただ、A兄が爺さんに、あの呪という地名のことだけは聞いたそうだ
それによると、当時その一帯は呪(のろい)と呼ばれていたらしい
正式な住所・地名ではなく、通称のようなものだったらしいが、そこに住んでいた一族は
番地のようなものまで作り、それぞれの家に呪1?1のような感じで表札にしていという
その一族が何で死んだのか、とか、そういう核心の部分は全くわからない
161:
ちょうど昨日、この話を書こうと思って久しぶりに親父と当時のことを話した
その時の会話で印象深かったことを、最後に書いとくことにする
「結局さ、Dちゃんに憑いてたのは何だったの?」
「んー、まあ悪霊だ。下っ端だけどな」
「悪霊って、あんな○○山なんかにいるもんなのか…」
「いるよ。至るところにいる。そして俺たちを地獄へ引きずり込もうと狙ってる」
「引きずり込む…つまり取り憑いて殺すってこと?」
「いや、そんな効率の悪いことはしない。そんなことしなくても、人間はいつか死ぬだろ?
放っておけば死ぬんだから、わざわざ殺す必要はない。奴らにとって、
よっぽど恐ろしい霊的権威をもった人間じゃなければな」
「じゃあ、どういうこと?」
「神から離反させることさ。そうすれば地獄へ落ちる」
「つまり、人間をたぶらかして罪を犯させるとか、そんな感じか」
「まあそれもあるけど…。なあ、悪魔がやるもっとも典型的で、それでいて現状もっとも
成功している人間への最大の攻撃って何か、わかるか?」
「最大の攻撃…? 何?」
「悪魔なんて、霊なんていない。そう思わせることだ。そうすれば、人は神を信じない。
神から離れた人間ほど、狩りやすい獲物はないからな」
俺はそれを聞いてぞっとした
そんな人間、今の世の中腐るほどいるからだ
「だから大事なのは、霊の存在を否定することじゃない。
いないから怖くない、じゃなくて、いるけど怖くない。
そう思えるようになったら、お前も半人前くらいにはなるだろな。まあ、
別にお前に牧師を継げなんて言うつもりはないけどな」
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