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【バンドリ】弦巻こころ「愛してるゲームをやるわよ!」


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――弦巻邸――
弦巻こころ「愛してるゲームって面白そうね!」
北沢はぐみ「でしょ! なんか楽しそうだなーって思ったんだ!」
瀬田薫「なるほど……どんな形であれ気持ちを伝えるのは素敵なことだね」
松原花音「でもちょっと恥ずかしい……かな」
こころ「どうしてかしら。好きという気持ちを伝えるのになにも恥ずかしいことなんてないわ」
花音「こころちゃんは……そうかもしれないけど……」
薫「ふふ、シェイクスピアもこう言っている。物事に良いも悪いもない、考え方によって良くも悪くもなる……と。つまり、そういうことさ」
はぐみ「よく分からないけどそういうことだね!」
花音「えぇ……」
こころ「それじゃあ今日のハロハピ会議はこれをやってみましょう! 聞くまでもないと思うけれど、みんなは誰に言われたいかしら?」
薫「美咲」
はぐみ「みーくん!」
花音「……美咲ちゃん」
こころ「みんなならそう言うと思っていたわ! あたしも美咲がいいわ!」
薫「みんなの心は一つ、ということだね。ああ、儚い……」
こころ「それじゃあ美咲が来たら早やってみましょう!」
2:以下、
――ガチャ
奥沢美咲「遅れてごめん」
はぐみ「あ、みーくん来たね!」
こころ「ちょうど良かったわ美咲! あたしたちに愛してるって言ってちょうだい!」
美咲「はい? いきなりどうしたの」
花音「実は……」
美咲「……あー、またそういう思いつきで……」
薫「ふふ、また演技指導が必要かな、美咲」
美咲「い、いえ、あれはもう勘弁してください。はぐみの誤解を解くのも大変だったし、船のことも出来れば忘れたいんで……」
花音「……忘れたいんだ……私に愛の告白したこと……そうなんだ……」
はぐみ「みーくん、薫くんに演技教えてもらったことあるの?」
薫「ああ、ちょっとね」
花音「…………」
こころ「話は伝わったかしら? それじゃあ美咲、早『愛してる』って言ってみて!」
美咲「いや、そもそもなんであたしなの。そういうのなら薫さんの方が様になるでしょ」
こころ「……? そんなの美咲に言ってもらいたいからに決まってるじゃない!」
美咲「えっ」
こころ「あたしたちみーんな、美咲のことが大好きだもの!」
美咲「いや……そういうこと言われると恥ずかしいんだけど……」
こころ「花音も同じことを言っていたわね。でも恥ずかしがる必要なんてあるかしら?」
こころ「好きな人に好きって伝える、それはとても素敵なことだと思うわ!」
美咲「…………」
美咲(あー……これもうどう言っても止まらないやつだな……)
はぐみ「そーだよ! みーくんみーくん、ほら早くー!」
美咲「ああもう、分かったから、抱き着かないでって……!」
薫「ふふ、美咲ならそう言ってくれると信じていたよ」
花音「…………」
3:以下、
こころ「それじゃあ……あ、そういえば順番決めてなかったわね」
はぐみ「あ、そういえばそうだね。どうしよ、じゃんけんする?」
薫「それがいい。シェイクスピアもこう言っている、簡潔こそが英知の神髄であると。つまり……そういうことさ」
花音「分かりました」
こころ「決まりね! それじゃあ、じゃーんけーん、ぽん!」チョキ
薫<パー
はぐみ<パー
花音<パー
はぐみ「わっ、こころんの1人勝ちだね!」
花音「……まけちゃった」
こころ「それじゃあ最初はあたしからね! 美咲、お願いするわね!」
美咲「はいはい……」
薫「では、待っている間に私たちは次の順番を決めておこうか」
はぐみ「そうだね!」
美咲「……で、その愛してるゲーム? ってなにやるの?」
こころ「相手の目を見て『愛してる』って言い続けて、言われた方は『もう1回』って言い続けて、先に照れた方が負けってはぐみが言っていたわ!」
美咲「えぇ、なにそれ……」
美咲(1回目であたしが照れそうだし、そもそもこころが照れることなんてあるの……)
美咲(でも楽しそうなこころ相手にテキトーな対応するのもアレだし……真面目にやるしかないか……)
4:以下、
こころ「さぁ美咲、どこからでもかかってきなさい!」
美咲「はいはい……それじゃあえーと……」
美咲(こころの目を見ながら……どういう風に言えばいいんだろ……普通に言えばいいのかなぁ……)
美咲「こころ……あ、愛してるよ」
こころ「……!」
美咲「……こころ?」
こころ「…………」
美咲「どうしたの? もしかしてあたし、何かやり方間違った?」
こころ「……なんだかとっても不思議な気持ちだわ」
美咲「え?」
こころ「とっても心地よくて胸の中がふわふわするのに、でもそれと一緒にそわそわするわ……素敵な体験ね!」
美咲「ええ?」
こころ「もう1回言ってみて!」
美咲「あ、愛してるよ」
こころ「もう1回!」
美咲「愛してるよ」
こころ「もっと! もっと!」
美咲(やっぱり思った通りだよ……こころが先に照れることなんてないよね……)
美咲(あたしもなんだか抵抗なくなってきたし……決着つくのかな、これ)
5:以下、
薫「美咲」
美咲「わっ、なんですか薫さん、いきなり耳元で」
薫「ふふ、困り顔をしていたからね。子猫ちゃんが困っているんだ。助け舟を出さなくては……ね」
美咲「はぁ」
薫「このままでは埒が明かない……だから、こうするのはどうだろう……」ヒソヒソ
美咲「……え、それをあたしがやるんですか」
薫「ああ。大丈夫、君なら出来るよ」
美咲「…………」
美咲(まぁ……確かにこのままだと終わらないし、やってみるだけやってみるか……)
美咲「こころ、ちょっといい?」
こころ「どうしたの、美咲?」
美咲「うん、ちょっと立って。そんで、壁を背にしてくれる?」
こころ「いいわよ。……はい!」
美咲「ん、ありがと。それじゃ……」ドン
こころ「え?」
美咲「……愛してるよ、こころ」
こころ「あ……」
はぐみ「おお! あれは壁ドン!」
花音「しかも……すごくカッコイイ声……ずるい」
薫「儚い……」
美咲「……こころ?」
こころ「…………」
美咲(え、俯いたまま黙ってるこころなんて初めて見た……)
こころ「……あたしの負けみたいね、美咲」
美咲「あ、そ、そう?」
こころ「ええ。こんな気持ち……初めてよ」
美咲(うわー、上目遣いでしおらしいこころって超レアだよ。なに、これってそんなに威力あるの?)
こころ「あたしも美咲のこと……大好きよ」
美咲「あ、ありがと」
こころ「えへへ」
美咲(しかもはにかみ笑いしてるし。ものすごく珍しい表情だ……)
6:以下、
薫「さて、それじゃあ次ははぐみの番だね」
美咲「あ、はい。次ははぐみかぁ」
はぐみ「わーい! みーくん、いざ尋常に勝負ー!」
美咲「はいはい、分かったから……」
美咲(しっかし、はぐみも絶対照れたりしないよなぁ……これも終わるのかな……)
はぐみ「じゃあみーくんと向き合って……はい! はぐみはいつでもオッケーだよ!」
美咲「はーい。それじゃあ……愛してるよ、はぐみ」
はぐみ「ありがと! はぐみもみーくんのこと大好きだよ!」
美咲「いやいや、そうじゃないでしょ」
はぐみ「あ、そっか。もう1回言って!」
美咲「愛してるよ」
はぐみ「もう1回!」
美咲「愛してるよ」
はぐみ「もう1回!」
美咲「……愛してるよ」
美咲(……やっぱりこれ絶対勝負付かないよね。あたしもはぐみに愛してるっていうのはなんか妹に言ってるみたいでそんなに抵抗ないし……)
はぐみ「えへへ、みーくんに愛してるって言わると嬉しいな?!」
はぐみ「あ、そうだ。ねぇねぇみーくん」
美咲「ん、どうしたの?」
はぐみ「みーくんのお膝の上に座ってもいい?」
美咲「えっ」
7:以下、
はぐみ「……やっぱりダメ?」
美咲「…………」
美咲「まー……いいよ。ほら、おいで」
はぐみ「ホント!? わーい、ありがと! よいしょ……っと!」
美咲(ついオーケーしちゃったけど、これってもう愛してるゲームじゃなくないかな……。私からだとはぐみの頭しか見えないし)
はぐみ「みーくんがすっごく近いね!」
美咲「そうだねー近いねー」
はぐみ「えへへ?、優しいね、みーくんは」
はぐみ「……ミッシェルには話したことあるけどね、はぐみ、あんまり女の子扱いとかされない方だから……こういう風に甘えさせてくれると嬉しいな」
美咲(そのミッシェルはあたしなんだけどね……。そういえば確かにハロハピ結成してすぐの頃、はぐみとそんなこと話したっけ)
はぐみ「髪も短いし、可愛いものもあんまり似合わないし、ソフトボールでもキャプテンやってるから、父ちゃんも兄ちゃんもはぐみを息子や弟って感じてるみたいだし……」
はぐみ「……やっぱりみーくんもはぐみのこと、そう感じる?」
美咲「そんなことないよ。むしろ、はぐみはすごく可愛い女の子だと思うよ」
はぐみ「そうかな……?」
美咲「そうだよ。あたしなんかよりよっぽど女の子してるって」
美咲「可愛くなりたい、女の子らしくなりたいって思ってるんでしょ? そうやって自分のことをしっかり見れて、魅力的になりたいっていうのはすごく素敵な女の子だとあたしは思うな」
はぐみ「みーくん……」
美咲「それに元気いっぱいなはぐみは見てるこっちも元気になれるし、そういうところも可愛いよ」
はぐみ「みーくんにそう言ってもらえると……はぐみも嬉しいな!」
8:以下、
はぐみ「ねぇねぇみーくん! 頭撫でで?!」
美咲「はいはい。甘えん坊だね、はぐみは」ナデナデ
はぐみ「みーくんが甘やかしてくれるからね! だからはぐみは素直に甘えるよー!」
美咲「はぁ……しょうがないなぁ……」ナデナデ
はぐみ「……みーくんみーくん」
美咲「ん? どうしたの?」
はぐみ「あのねあのね、はぐみ、みーくんのことホントーに大好きだよっ! えへへ!」
美咲「うっ……」
美咲(こっちに振り返ったはぐみから太陽みたいに輝いた笑顔とまっすぐな言葉が……それはちょっと卑怯じゃないかなぁ)
はぐみ「あれ? みーくん、どうかした?」
美咲(しかも無自覚でやってるのが恐ろしい……)
美咲「いや、ちょっと照れくさかったからさ……」
はぐみ「そっか?。……あれ? じゃあもしかしてはぐみの勝ち?」
美咲「あー……そういえばこれそういうゲームだったっけ……。そうだね、はぐみの勝ちだね」
はぐみ「わーい! やったぁー!」
美咲「わっ、ちょ、あたしの膝の上で暴れないでって!」
はぐみ「あ、ごめんねみーくん。よいしょっと」
薫「ふふ、美咲もはぐみの純真さには敵わなかったみたいだね」
花音「私も美咲ちゃんに膝抱っこされたい……」
こころ「とても素晴らしい勝負だったわ!」
はぐみ「えっへん、こころんの仇は取ったよ!」
こころ&はぐみ「いぇーい!」
美咲(平常運転に戻ってはぐみとハイタッチしてるこころはともかく、さっきからなんか花音さんが不穏なこと呟いてるような気がする……)
9:以下、
薫「さて、次は私の番だね」
美咲「今度は薫さんが相手かぁ……」
美咲(これってあたしが言われる側になるのかな……まぁどっちにしろ薫さんに勝てる気しないんだけどさ……)
薫「さぁ、美咲。私にその思いの丈をぶつけてごらん」
美咲「あっ、あたしが言う側なんですね……」
美咲「それじゃあ、えーっと……愛してます、薫さん」
薫「ふむ……もう1回」
美咲「愛してます」
薫「もう1回……」
美咲「愛してます……」
薫「…………」
美咲(薫さん、何か思案顔で黙っちゃったけどどうすればいいんだろ……)
薫「なるほど。やはりもう一度、演技指導が必要だね」
美咲「えっ」
薫「ふふ、豪華客船のこと、花音から聞いたよ。彼女を取り戻すために愛の告白をした……と」
美咲(……ああ、こころとはぐみは怪盗が薫さんだと思ってないからか、その口ぶりは)
10:以下、
薫「私がその場にいれば、きっと怪盗の望む通りの演技をしてあげられただろうけど……それはもう過ぎたことだ」
薫「こうして、今ここで美咲に演技を教えることが出来る。それはそれで儚いことさ……」
美咲「はぁ……」
薫「さて、まずは……美咲はセリフに心を込める、というのをどういう風に考えているかい?」
美咲「え、えーっと……本当にそう思っています、って伝わるように……ですかね」
薫「なるほど、それも間違ってはいない。だけど一番大切なのは、その役……つまりその人の気持ちになりきることだ」
薫「豪華客船の件も、例えば……そうだね、愛する恋人が見知らぬ誰かにさらわれたとしよう。そして、その最愛の人を助けるには、君が心からの告白をしなければいけない」
薫「ほら、そう考えてみれば自然と気持ちが入るだろう?」
美咲「……まぁ、言わんとすることは分かりますけど」
薫「演じるというのはそういうことさ。自分ではない人物……つまりキャラクターを自分の中に持って、そのキャラクターならこうすると自分の解釈を表現する……それだけさ」
薫「さて……それじゃあ、美咲。今、君の中に瀬田薫という一人の人間を愛するキャラクターを持ってみよう」
薫「イメージはなんでもいいさ。私に黄色い声援をくれる子猫ちゃんたちでもいいし、千聖のように素直じゃない好意を向けてくれるイメージだっていい」
薫「大事なのは『瀬田薫が好き』というキャラクターを持つことだからね」
美咲「…………」
美咲(ええっと、なんだかすごくまともな演技指導を受けてる気がするけど……薫さんのことが好きな人か……)
美咲(りみが薫さんのこと好きそうだったし……りみだったら……)
11:以下、
美咲「……か、薫さんっ……」
薫「なんだい、美咲」
美咲「その、か、薫さんのこと……ずっと好きでしたっ」
薫「ありがとう……私も君みたいな子猫ちゃんに好意を持たれて嬉しいよ」
薫「……ふふ。先ほどの愛してるよりも、しっかり気持ちの入ったいいセリフだよ、美咲。これでまた花音がさらわれても安心だね」
美咲「…………」
美咲(待って、勢いに流されてやったけどこれかなり恥ずかしいんだけど……)
美咲(これをなんでもなくこなせるって……薫さんってすごいな……)
薫「美咲? どうかしたかい?」
美咲「いえ……薫さんはすごいなって」
薫「そうかい?」
美咲「はい。しっかりと自分の中に芯があって……その、なんていうんでしょうね……」
薫「言葉を選ぶ必要なんてないさ。美咲が伝えたい言葉を口にすればいい」
美咲「じゃあ……正直、いつも何言ってるのか分かんないってことばっかりですし、人の話をまったく聞いてないことが多いですけど、薫さんは薫さんの美学があって、それがブレないから……すごいなって思いました」
薫「ああ……そうか」
美咲「それにすごく美人というか綺麗な人ですし、色んな女の子が追いかけるのも分かるような気がしますよ」
薫「ふふ……ありがとう、美咲。やっぱり君はそのままがいい」
美咲「はい?」
薫「飾らない美咲が一番素敵ということさ。拙くても、奥沢美咲という少女から瀬田薫に向かってまっすぐ出された言葉……それがこんなにも私の胸を打つんだ」
薫「ああ……儚い……」
美咲「は、はぁ」
薫「ふっ……この勝負は私の負けだね。だけど楽しいひと時だったよ」
美咲(よく分かんないけど勝った……)
こころ「いい勝負だったわね!」
はぐみ「接戦だったと思うよ!」
美咲(接戦と勝負とかの前にゲームの趣旨ともうかけ離れてるような気がするんだけどね……まぁいっか)
12:以下、
薫「さぁ、今度は花音の番だね」
花音「…………」
美咲「最後は花音さんか……」
美咲(まぁ……花音さんなら多分すぐに折れてくれそうだし……)
花音「美咲ちゃん」
美咲「はい、なんですか花音さん」
花音「こころちゃん、はぐみちゃん、薫さんとイチャイチャして……楽しかった?」
美咲「い、イチャイチャ?」
花音「イチャイチャだよね、どう見ても」
花音「それを目の前でずっと見せつけられた私の気持ちが……分かりますか?」
美咲「え、えぇ?」
美咲(一番苦労しないと思ってた花音さんだけど……なんか雲行きが怪しいような……)
花音「分かんないよね、それが美咲ちゃんの良いところでもあって悪いところでもあるんだもんね」
美咲「あの、花音さん?」
花音「そうだよね。私への愛の告白は美咲ちゃんの中では今すぐにでも消し去りたいものだもんね」
美咲「えっと、あれはその、単純に恥ずかしかったっていうか……」
花音「大丈夫だよ、美咲ちゃんの言いたいことは分かってるから」
美咲「…………」
美咲(絶対分かってないと思うけど、流石に今それを口に出すと大変なことになりそうだから黙ってよう……)
花音「美咲ちゃんはどっちかというと、愛してるって言われたい側なんだよね?」
花音「知ってるよ。こんなだけど、私の方がお姉さんだもん。しっかり美咲ちゃんのこと分かってるよ」
美咲(違いますよー花音さん……愛してるって言う側言われる側とかじゃなくて、とりあえずすぐに照れてくれた方が助かるって気持ちなんですよ……)
13:以下、
花音「しっかり者の美咲ちゃんにいつまでも甘えてちゃいけない、もんね。私だって頑張れるもん」
美咲(年上なんだけどこういう時の空回りしてる花音さんって可愛いと思ってます、って今言ったらどうなるんだろ……すぐ照れてくれないかなぁ)
花音「それじゃあ、美咲ちゃん」
美咲「あ、はい」
花音「私の目を見て」
美咲「はい」
花音「…………」
美咲「…………」
花音「……うぅ」
美咲(見つめ合ってるだけでもちょっと恥ずかしそうな花音さん。よかった、やっぱり花音さんは癒しだった……)
美咲「花音さん、大丈夫ですか?」
花音「だ、大丈夫っ」
花音「その……言うからね?」
美咲「はい」
14:以下、
花音「わた、私は……美咲ちゃんのことを……その……」
美咲(……あーいけない。花音さんならやっぱり楽勝だと思ってたけどいけない。その初々しい雰囲気は見てるだけで照れそう)
花音「あ、ああ、愛して……ます……っ」
美咲「…………」
美咲(うわーもう花音さん顔真っ赤だしなんだろうこれ、青春ドラマの告白シーンをうっかり友達と見ててちょっとむず痒くなるとかそういう空気)
美咲(これ……花音さんにもう1回て言うんだよね……)
美咲「……もう1回」
花音「ふぇ!? あ、そ、そっか、そうだよね。えと、わ、私は……美咲ちゃんのことを……愛して……ます……」
美咲(もう消え入りそうなほど尻すぼみで言葉が小さくなっていってるし、これあたしの勝ちなんじゃないかな……)
美咲「もう1回」
花音「ま、また!? え、えと、あ、愛してます……」
美咲「……もう1回」
花音「あ、あの……その……愛してます……」
美咲(……なんだろう、今の花音さんを見てるとこう……意地悪して何度も言わせてみたくなる衝動が……)
美咲(でももうあたしの顔見れなくて俯いてるし、流石にこれ以上は可哀想か……)
美咲「花音さん」
花音「あ、な、なに、美咲ちゃん……」
美咲「あたしの負けです」
花音「ほ、本当!?」
美咲「はい。やっぱり花音さんには敵いませんよ。とっても可愛らしかったです」
花音「え、えへへ……良かった」
美咲(明らかに年上にかける言葉じゃないと思うけど花音さんが嬉しそうだし……まぁいいや)
―――――――――――――
15:以下、
美咲「で、どうして急に愛してるゲームなんてやろうって言いだしたの?」
こころ「んー? それは……なんでだったかしら?」
花音「こ、こころちゃん……忘れちゃったの? 美咲ちゃんがいつも裏方で頑張ってくれてるから……」
薫「それに報いたかった、という話だったろう」
こころ「そうだわ、それよ!」
美咲「え? あたしに報いる?」
こころ「そうよ! 美咲はいつもハロハピのために色んなことをしてくれるわ! でもステージには立たないじゃない?」
美咲「あー……まぁ……」
美咲(こころたちが分かってないだけで立ってるんだけどね、ミッシェルとして)
はぐみ「そーそー! だから、みーくんにも光が当たるようにってね!」
こころ「そうなのよ! いつもあたしたちのために頑張ってくれる美咲に恩返ししようって話だったのよね!」
美咲「いや……その気持ちはすごく嬉しいけど……この愛してるゲームがどう恩返しになるの?」
薫「簡単な話さ。ステージには立たないけれど、美咲は大事なハロー、ハッピーワールドのメンバー……」
薫「なら、美咲の存在がみんなにも知れ渡るように、CDのオマケで美咲をアピールするものを付けるのはどうだろう、という話になったのさ」
美咲「オマケ……アピールって……嫌な予感しかしないけど……まさか……!?」
こころ「だから、美咲の声をオマケとしてCDに付けようと思っていたの!」
美咲「や、やっぱり……! ということはもしかして今のって……」
花音「うん……ごめんね、美咲ちゃん。録音してあるんだ」
美咲「……マジですか?」
はぐみ「マジだよ、みーくん!」
……………………
16:以下、
――ちょっと前
こころ「今度のCD、何か美咲の存在をアピールするものを付けたいわね」
花音「え、いきなりどうしたの、こころちゃん」
こころ「考えてみたのよ。いつも美咲はあたしたちのために色んなところで頑張ってくれているわ。なのにライブを見に来てくれた人は美咲の存在を知らないじゃない?」
こころ「それってすごく残念なことだと思うの。だから、美咲のことをみんなに知ってもらえるように何かオマケを付けたいって思ったのよ!」
薫「それは素晴らしい提案だね、こころ」
はぐみ「はぐみもとってもいいと思う!」
花音「……そ、そうだね」
こころ「でも、こういう時ってどういうものを付ければいいのかしら?」
薫「私たちの日頃のやり取りがいいんじゃないかい? ステージに立つ私たちの素顔も知れて、美咲のことも知ってもらえる。これ以上のことはないだろう」
こころ「それは素敵ね! じゃあ早、今日のハロハピ会議を録音しましょう!」
黒服「こころ様、こちらを」つマイク&レコーダー
こころ「ありがとう、黒服の人!」
薫「マイクが見えると美咲が緊張するかもしれないね。これは見えづらいところに隠しておこうか」
こころ「そうね、そうしましょう!」
はぐみ「うわー、なんだかすっごくワクワクしてきた!」
花音「で、でも……普通にいつもの話をしてるだけだと……オマケとして成り立つのかな……」
こころ「んー、それもそうね。じゃあ今日はみんなで何かゲームをやりましょう!」
はぐみ「あ、じゃあじゃあ、愛してるゲームやってみたいな!」
こころ「愛してるゲーム?」
はぐみ「うん! かーくんとあーちゃんがやってたんだけどね、お互い向き合って、片方が『愛してる』って言って、もう片っぽが『もう1回』って言うんだって! それで照れた方が負けっていうゲームなんだ!」
こころ「なるほど!」
――冒頭に続く
……………………
17:以下、
はぐみ「――っていう感じだったんだ!」
美咲「ええ……えええ……!?」
美咲(ホントだ……よく見るとカーテンの陰にマイクが隠してあるし……!)
花音「だ、黙っててごめんね、美咲ちゃん」
美咲「あー……いえ、いいんですよ、花音さん……」
美咲(正直かなり納得いかないけど……100%善意の行動だし私を思ってのことだから強く反発できない……)
こころ「美咲は楽しくなかったかしら? 愛してるゲーム」
美咲「いや……楽しいかどうかで言われたら……楽しかったけどさ……」
薫「ふふ、ならそれでいいじゃないか。シェイクスピアもこう言っている。この世は舞台、人はみな役者だと。つまり……そういうことさ」
美咲「そりゃみんなは録られてるって知ってるからいいでしょうけど……」
美咲(……まぁでも、こういうのって今に始まったことじゃないし……そこまで目くじら立てることもないか……)
美咲「ホント、あたしもみんなに対して甘くなったよね……」
こころ「それじゃあ美咲! 次は新曲について考えましょう! さっきのゲームのおかげで素敵なアイデアがたーっくさん生まれそうだわ!」
美咲「……はいはい、付き合いますよ」
美咲(こんな関係も悪くないって思っちゃってるしね、あたしも……)
その後「どうしても嫌ならこっちでも……」とかのちゃん先輩から『奥沢美咲と温泉旅行にいく話』という台本を渡された美咲が「これだけはホントに勘弁してください」と頭を下げるのはまた別の話
おわり
18:以下、

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