トナカイ「サンタさん!私と友達になりませんか?」サンタ幼女「…は?」back

トナカイ「サンタさん!私と友達になりませんか?」サンタ幼女「…は?」


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片方の角をあげる
12: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 21:09:27.13 ID:vJtWtw7Mo
女「お前の片方の角をあげろ」
トナカイ「!?」
トナカイ「えっ…つ、角をですか?私の?」
女「あぁ、片方だけでいい。それを自分でちぎって、あの男にあげろ」
トナカイ「え、あの、でも…」
女「どうした?何か不都合でもあるのか」
トナカイ「い、いえ…私達サンタさんのソリを引っ張るトナカイって、普通のトナカイと違って角が生え変わらないんです」
トナカイ「だから、この角は言わば称号のようなもので…トナカイにとっては命のようなものなんです」
女「お前、世界と自分の角、どっちが大切なんだよ」
13: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 21:49:23.06 ID:vJtWtw7Mo
トナカイ「…あの、これって世界が戻ったら元に戻ったりするんですか?角も…」
女「この世界で生きていくなら無理だな。諦めろ」
トナカイ「…」
トナカイ「わ、分かりました…やります」
女「早くしろよ。時間がないんだ」
トナカイ(トナカイの角はより長く、立派な物だと歴戦のトナカイと呼ばれ、尊敬の眼差しが浴びられる)
トナカイ(でも片角や角なしは…人間だとハゲのような扱いを受ける。蔑まれ、差別され、石を投げられることもある。ハゲのように)
トナカイ(…夢だったんだけどな。角を伸ばして、ベストトナカイ賞を取ることが)
トナカイ「…」
14: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:00:15.30 ID:vJtWtw7Mo
トナカイ「あのこれって、自分で角をちぎるんですか?」
女「あぁ、私は手出し出来ない。お前が自分で行動することで意味があるんだ」
女「少し姿勢がつらいと思うがな。地面に角を叩きつけて折ってもいいぞ」
トナカイ「…」スッ
トナカイ(…片角になりたくない。以前、一度だけ角のない同僚のトナカイを見たことがあったけど、酷い扱いを受けていた)
トナカイ(人間世界のハゲも、まるで豚を見るような目で見られていると聞いたことがある。笑われ、馬鹿にされ、イジメられる…なぜならハゲだから)
トナカイ(…でも、今は自分の夢とか将来はどうでもいい。私は自分よりも…)
トナカイ「ああああああああああああああああああっっっっっっっ!!!!!!!!!!」ブンッ
15: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:04:05.70 ID:vJtWtw7Mo
ボキッ!!!!!!!
トナカイ(大切な人がいるからッ!!)
女「おぉ、よくやった!見事に片方の角が折れたぞ」
トナカイ「はぁっ…はぁっ…こ、これでいいですか?」
女「あぁ、後はあの男に渡すだけだ。行ってこい」
トナカイ「分かりました…」スタスタ
男「……」
トナカイ「あの、ちょっといいですか?」
16: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:10:19.13 ID:vJtWtw7Mo
男「…」チラッ
男「あっ…あっ…し、鹿が喋ってる…」プルプル
トナカイ「いえ、鹿じゃなくてトナカイなんですけど…あの、これ」スッ
トナカイ「私の角です。貰ってください」スッ
男「あっ…あっ…」プルプル
トナカイ「…聞いてます?」
男「ひぃっ!?」ビクッ
トナカイ(あ、あれ…もしかして怖がってる?)
トナカイ(今まで何か自然と馴染んでたような気がしたけど…喋るトナカイがいたら、普通はこんな反応なのかな)
17: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:15:09.33 ID:vJtWtw7Mo
男「うわ、あっ…あっ…」プルプル
男「だ、誰かああああああああああ!!!!!助けてくれええええええええええええ!!!!!!!」ダッ
トナカイ「!?」
トナカイ「え…に、逃げちゃいました…」
トナカイ「あの…男の人、どっか行っちゃったんですけど」
女「何戻ってきてるんだよ!お前アホか!」
女「いいか?角を渡すところまでがミッションなんだぞ。これをしないと世界が戻らない」
女「早く追いかけろ!向こうが拒否をしても渡してやれ、最悪気絶させても構わん!」
トナカイ「わ、分かりました!追いかけてきます!」ダッ
18: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:20:08.54 ID:vJtWtw7Mo
男「ひぃっ…ひぃっ…」ダッ
ダダダダダダダダダッ!!!!!!!!
男「…?」クルッ
トナカイ「」ダダダダダダダダダッ
男「う、うわああああああああああああああああ!!!!!!!!」ダッ
トナカイ「追い付いた…あの、これ私の角なんですけど、貰ってくれますか?」
男「た、助けてくれぇ…死にたくなぃ…」ブルブル
トナカイ「貰 っ て く れ ま す か ?」
男「い、いやだぁ…」ブンブン
19: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:24:51.13 ID:vJtWtw7Mo
トナカイ「……分かりました」
トナカイ「先に謝っておきます。ごめんなさい、でも世界の為なんです」
男「…?」
ブスッ
男「うげっ!?」
男「」バタッ
トナカイ「安心してください。峰打ちです、刺さってはいません」
トナカイ「では、私の角を貰ってくださいね。はい…こうやって腕に抱えて」
男「」ギュッ
トナカイ「よし!これでいいはず!」
20: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/26(火) 22:30:50.67 ID:vJtWtw7Mo
トナカイ「渡してきましたよー!」
女「あぁ、よくやった。これで四つのミッションの内の一つはクリアだ」
女「では次の場所に向うぞ。手を貸せ」
トナカイ「…これから先のミッションも、今回みたいなことをするんですか?」
女「それについては教えられんな。どうした?怖気づいたのか」
トナカイ「…いえ、そんなことはないです」
トナカイ「行きましょう。世界を救いに」
女「いい顔だ。では行くぞ」
シュンッ
24: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 18:48:21.37 ID:ek86WSNeo
シュンッ
トナカイ「うぷっ!?おえええええええええええ!!!!!」ゲロゲロ
女「大丈夫か?」ポンポン
トナカイ「うっ…は、はい。ありがとうございます」
トナカイ「ここは…どこですか?」キョロキョロ
女「もう直に、この近くをある女が通る。今回のミッションはその女が対象だ」
トナカイ「つ、次は女の人ですか。何をするんですか?」
女「お前はその女に>>25しろ」
25:以下、
撫でてもらう
26: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 18:56:40.63 ID:ek86WSNeo
女「その女に撫でてもらえ」
トナカイ「ほっ…な、なんだ。結構普通のミッションですね。また角を折れとか言われたらどうしようかと思いました」
トナカイ「ただ撫でてもらうだけでいいんですか?」
女「あぁ、それだけでいいんだが…ちょっと耳を貸せ」
トナカイ「え?なんですか」スッ
ゴニョゴニョゴニョ
トナカイ「―――!!!!!?????」カァ
トナカイ「なっ…な、な、な…そ、そんなところも撫でてもらうんですか!?」
女「あぁ、そうだ。出来るな?」
27: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:01:27.36 ID:ek86WSNeo
トナカイ「い、いや出来るかって…そりゃやるしかないでしょうけど……」
トナカイ「恥ずかしいというか…撫でる人も困るというか…そ、その人の心に傷がついたらどうするんですか…?」
女「お前、心の傷と世界、どっちが大切なんだよ」
トナカイ「で、でも…倫理的に、コンプライアンス的に問題が…」
女「…そうか、なら仕方ないな。今ならまだ引き返せる」
女「じゃあな。ここでお別れだ」スタスタ
トナカイ「!?」
トナカイ「ま、待ってくださいよ!」ガシッ
28: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:06:06.91 ID:ek86WSNeo
女「なんだ?出来ないんだろ。ならもう終わりだ」
トナカイ「わ、分かりました!やりますから!」
トナカイ「だから帰らないでください!お願いします!」
女「最初からそうしろよ。そろそろ時間だ。女が現れるぞ」チラッ
トナカイ「う、うぅ…なんでこんなことまで…」
OL「はぁっ…はぁっ…」タッタッタ
29: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:11:59.75 ID:ek86WSNeo
OL「はぁ…はぁ…ば、化け物はもう追ってこない?」クルッ
OL「ど、どうしよう…早く隠れられる場所を見つけないと…こ、殺される…」ブルブル
トナカイ「あの」
OL「誰…」クルッ
OL「!?」ビクッ
OL「し、鹿が喋ってる…ゆ、夢?」ブルブル
トナカイ「いえ、鹿じゃなくて…トナカイです。安心してください、危害を加えるつもりはありません」
トナカイ「私の話を話を聞いてもらえませんか?」
OL「え、えぇ…」
30: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:17:20.03 ID:ek86WSNeo
トナカイ「…と、言うわけで…今、世界は大変なことになっているんです。今からすることは世界の命運を変えることになる重要な行為なんです」
トナカイ「おわかりいただけましたか?」
OL「ぜ、全然分からないんだけど…」
OL「え、つ、つまり…私が君を撫でるだけでいいの?」
トナカイ「はい、でもただ撫でるわけではなくてですね」
トナカイ「…ちょっと耳を貸してもらえませんか?」
OL「?」スッ
ゴニョゴニョゴニョ
OL「はぁっ!?そ、そんなところを撫でるの!?」
32: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:47:13.84 ID:ek86WSNeo
トナカイ「はい、お願いできますか?」
OL「い、いや無理…!絶対無理だから!」
トナカイ「そこを何とか!これをやってもらえるだけで世界が救えるんです!!お願いします!」
OL「む、無理だって…こ、来ないでよ…」
トナカイ「世界の為なんですってばぁ!!!!!」
OL「い、いやああああああああああああああ!!!!!!!!」ダッ
トナカイ「待ってくださいよぉ!」ダッ
33: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:53:56.23 ID:ek86WSNeo
OL(な、なにあの鹿!?へ、変態…近寄らない方がいい!)
OL(早く逃げないと!あーもう…今日は厄日だわ!)
ダダダダダダダダダッ????
OL「…?」クルッ
トナカイ「」ダダダダダダダダダッ
OL「ひ、ひぃっ!?」
トナカイ「捕まえました!お願いします!撫でてください!」
OL「い、いやぁ!離してぇ!!」
トナカイ「あーもう…あなたが悪いんですよ!自分から触ってくれたらこんなことしないで済んだのに…」ガサゴソ
OL「い、いやあああああああああああああ!!!!!誰か助けてえええええええええええええ!!!!!!」
34: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 19:59:08.57 ID:ek86WSNeo
ワチャワチャ ワチャワチャ
女「よし、あの調子なら二つ目もクリアだな。あいつも乗り気になってきたか」
女「あと残りは二つ…何とか間に合いそうだな」チラッ
ズズズズッ……
異形『…』
女「ん?あぁ、あの女を追いかけたきた奴か」
女「まったく…どこにでも現れるな。貴様らは…まるでゴキブリのようだ」
異形『…』
女「残念だが、邪魔をさせるわけにはいかない。そこで大人しくしていろ」グッ
35: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 20:07:29.15 ID:ek86WSNeo
ズシンッ
異形『…』ググッ
女「こんな雑兵相手でも抑えつけるのでやっとか。私もかなり弱体化しているな」
女「急がねば…上で暴れている奴等が降りてくる前に全てを終わらせないと手遅れになる」
トナカイ「撫でてもらいましたよー!」
女「あぁ、よくやった。これで二つ目のミッションクリアだ」
トナカイ「…あれ?そこにいるのって…っ!?」
トナカイ「あ、あの化け物…」ブルブル
女「安心しろ、こちらに手出しは出来ない。すぐに次の場所へ向かうぞ」
36: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 20:13:40.20 ID:ek86WSNeo
トナカイ「は、はい。分かりました」
トナカイ「…すみません、また質問してもいいですか?」
女「なんだ。急いでいると言っているだろうが」
トナカイ「聖女さん、って知っていますか?サンタ協会会長の」
女「あぁ、一応顔見知りだな。そこまで親しい仲ではないが」
女「あいつは人が苦しむ姿を見て快感を覚えるタイプだからな。私が嫌いなやつとよく似ている」
トナカイ「そ、そうですか…いや、その聖女さんが言っていたんです。助けてくれる人が来るから待てって」
トナカイ「それに…予知能力を持っていた幼女も同じことを言っていました。あなたは有名人なんですか?」
37: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 20:19:00.49 ID:ek86WSNeo
女「有名…と言えば有名だな。あまり目立ちたくはないが、私の力は派手だからな」
女「それがどうかしたか?」
トナカイ「…いえ、ただ聞いてみただけです。ごめんなさい」
女「そうか、では行くぞ。掴まれ」
トナカイ「はい」スッ
女「今から行く場所には敵がいる。だから声は出すなよ、静かにするんだ」シーッ
トナカイ「て、敵ですか!?」
女「黙っていれば問題はない。飛ぶぞ」
シュンッ
38: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/27(水) 20:29:15.52 ID:ek86WSNeo
シュンッ
トナカイ「っ!?」ウプッ
女「…!」シーッ
トナカイ「…!…!」コクコクッ
女「…こっちだ。ついてこい」ボソッ
スタスタ スタスタ
トナカイ(ど、どこだろう…ここって、建物の中だと思うけど)
トナカイ(な、何か薄気味悪いな。空気が悪いっていうか、息苦しいというか)
トナカイ(…敵ってどんなだろ。あの化け物なのかな)
44: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:28:31.42 ID:owmFcIx4o
女「…」チラッ
女「…この部屋だな」スッ
トナカイ「?」
ガラッ
女「おい、お前ら動くなよ」
会社員「…」
主婦「…」
老婆「…」
トナカイ「!?」
トナカイ(えっ…人間?も、もしかして敵ってこの人達のこと?)
45: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:29:35.83 ID:owmFcIx4o
会社員「…なんだテメェはぁ!!!!」ダッ
女「……」グッ
会社員「うぐっ!?」ググッ
会社員「がぁッ…あガッ………ッ!?」ピクッ
会社員「」バタッ
トナカイ「えっ…?」
トナカイ「あ、あの…な、何したんですか?この人達は一体…」
女「こいつらは奴等の味方だ。今から私が殺すからそこで見ていろ」スタスタ
トナカイ(み、味方?殺す?)
会社員「」
トナカイ「ひぃっ!?」ビクッ
46: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:30:11.33 ID:owmFcIx4o
主婦「あ、あああああああああっっっっっ!!!!!!!!」ダッ
女「逃がすわけないだろうが」グッ
主婦「!?」ブンッ
主婦「ギャアアアアアアア……アアアアアアアアアアア………!」ググッ
主婦「」バタッ
女「これであと残り一人だ」
老婆「…」
老婆「た、助けてください…無理矢理ここに…」
女「は?そんなの信じる馬鹿がどこにいるんだよ」スッ
トナカイ「ま、待ってください!この人達があの化け物の味方ってどういうことですか!?」バッ
47: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:31:00.33 ID:owmFcIx4o
女「あ?どういうことも何も、こいつらはあのサンタ幼女と同じで扉を開いた大馬鹿共の一味だ」
女「元凶がいると言ったろ、そいつの仲間がこいつらなんだよ。もう何十年も前から扉を開こうとしていた…いや、三度開こうとしたと言った方が正しいか」
女「死んで当然のやつらだ。わ…全人類の仇のようなものだからな」
老婆「…」
トナカイ「で、でも!そのおばあちゃんの話を聞いてみてもいいじゃないですか!訳があるみたいですし」
女「…お前、あんなくさい芝居に騙されたのか。よく見てみろ、懐に包丁を忍ばせているぞ」
トナカイ「え?」クルッ
老婆「ウシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」ダッ
48: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:31:58.62 ID:owmFcIx4o
トナカイ「!?」ビクッ
女「目を見れば嘘をついているかぐらい分かるだろ。マヌケが」グッ
老婆「ギャアッ!?」ググッ
トナカイ「あっ…あっ…」ブルブル
女「おい、トナカイ。三つ目のミッションだ。そこに落ちている包丁があるだろ」
女「ちょっとお前の手だと握りにくいかもしれんが、それを取れ」
トナカイ「ほ、包丁ですか…?」
トナカイ「んっ、ほいっ…あ、取れました。ど、どうするんですかこれ」ヒョイッ
女「そいつで自分の>>49を斬り落とせ。少々痛いと思うが我慢しろ」
トナカイ「!?」
49:以下、

50: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:44:27.17 ID:owmFcIx4o
女「お前の右前足の蹄を自分で切断しろ」グッ
老婆「アグぅッ…ゴゥッ……」ググッ
トナカイ「え、えっ…ひ、蹄って…そ、そんな……」
女「そして、ここからが難しいんだがな、そいつをまた二つに包丁で切って、一つを食え。もう一つは残しておくからまだ食わなくていい」ポイッ
老婆「」バタッ
トナカイ「た、食べるんですか!?自分の蹄をっ!?」
女「あぁ、そうすることで、お前自身が鍵としての力を身に宿すことが出来る」
女「多少の痛みは我慢しろ。これも世界を救う為だ」
51: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 18:54:32.07 ID:owmFcIx4o
トナカイ「ひ、蹄を切って食べるなんて…」ブルブル
トナカイ(う、うぅ…ど、どう考えてもおかしい。常軌を逸している…)
トナカイ(そ、それに…こんな簡単に人を殺すなんて…こ、これじゃあの化け物と同じ…)チラッ
会社員「」
主婦「」
老婆「」
女「おい、どうした。早くしろ」
トナカイ「ひっ…」
トナカイ「む、無理ですっ!ごめんなさい!!」ダッ
女「あ、おい!待て、逃げるな!」
52: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 19:13:30.10 ID:owmFcIx4o
トナカイ「ハァッ…ハァッ…」ダダダッ
トナカイ(に、逃げないと!逃げないと…!)
女「おい、今更それはなしだろ」スタスタ
トナカイ「!?」ビクッ
トナカイ(えっ…う、嘘、なんで前から突然…)
女「あのな、もう逃げられないんだよ。二つ目のお願いの時に言ったろ、今なら引き返せるって」
女「だがお前は進むことを選択した。三つ目のミッションになったら戻ることは許されない。進むしかないんだ」
女「…ほら見ろ。お前が逃げたせいで状況がまた変わった」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
トナカイ「じ、地震っ!?」
53: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 19:18:21.97 ID:owmFcIx4o
女「お前は世界の鍵なんだ。お前がする行動によって、世界がどちらに傾いてもおかしくないんだよ」
女「今の逃げるという行為のおかげで、かなり不味い事態になったぞ…上で暴れている奴等が降りてきた。もう本当に時間がない」
トナカイ「う、上?どういうことですか…?」
女「後ろを見てみろ、この世とあの世の狭間がなくなってきている。死者が歩き出すぞ」
トナカイ「後ろ…」クルッ
会社員「」フラッ
主婦「」ピクッ
老婆「」スッ
54: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 19:25:42.91 ID:owmFcIx4o
トナカイ「!?」ビクッ
トナカイ「なっ…あ、あの人達は今さっき、あなたが殺したはずじゃ……」
女「あぁ、確かに殺した。だが魂がまた肉体に戻って、怪物となりまた動き出したんだよ」
女「これで死という概念は崩壊した。今頃世界中でゾンビ共が動き出しているだろうな。まさに地獄だ」
トナカイ「じ、地獄…私のせいで…」
女「とにかく、こっちの部屋に入れ。鍵は閉めておけよ。あいつらが入ってくるからな」スタスタ
トナカイ(私が…我が身可愛さで逃げたせいで…もっと酷いことに)
トナカイ(ど、どうしよう…約束したのに。私は……)
55: ◆gqUZq6saY8cj 2017/12/29(金) 19:33:29.86 ID:owmFcIx4o
バタン
女「さて、悪いニュース続きだが…少しミッションの内容が変わってしまった」
女「先程までは蹄一個でよかったが、お前の行動によって、それだと足りなくなった」
トナカイ「足りなくなったって…」
女「もう一つ、お前には自分の部位を切断してもらう」
女「だが半分自己責任のようなものだ。大人しく腹を括れ」
トナカイ「も、もうひとつは一体どこなんですか?」
女「>>56だ」
56:以下、

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