曜「ルビィちゃんお金欲しいなら良い仕事あるよ」 ルビィ「えっ?」back ▼
曜「ルビィちゃんお金欲しいなら良い仕事あるよ」 ルビィ「えっ?」
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曜「ダイヤさんの私物とか盗撮写真を売るんだよ」
ルビィ「そ、そんなこと……」
曜「大丈夫、同じ物新品で用意するから交換するだけでいいから」
曜「簡単だよ?」ボソッ
ルビィ「で、でもっ」
曜「物によっては数千円」
ルビィ「ぅ」
曜「数万円」
ルビィ「……」
曜「とりあえず一個だけでもさ……やってみない?」
ルビィ「……い、一個だけ、なら」
曜「やった! それじゃよろしくね!」
引用元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1514267212/
5 :
|c||´.-`||
6 :
渡辺さぁ…
7 :
◇ダイヤの部屋
ルビィ「……」キョロキョロ
ルビィ「…ど、どうしよう」
ルビィ(お姉ちゃんの私物…)
ルビィ(無くなっても困らないものが良いよね…)
ルビィ「……」ガサゴソ
ルビィ「……これ、もう使わないよね」
11 :
◇翌日 校舎裏
曜「早持って来てくれたの?」
ルビィ「は、はい」
曜「行動が早くて良いね!」
曜「素質あるかも!」
ルビィ「そんな、素質なんて……」
曜「それで、何を持って来てくれたの?」ワクワク
ルビィ(なんか凄い期待を感じる…)
ルビィ「る、ルビィには価値は良く解らないので」
ルビィ「お姉ちゃんがもう使わなくなったやつで……」ガサゴソ
ルビィ「中学時代に使ってたリコーダーです」スッ
曜「そっか……」
曜「そ……えっ!?」
ルビィ「リコーダー……です」
曜「YOU !NO!」ダンッ
ルビィ「ひぃっ!」ビクッ
12 :
とんでもない逸材を発掘してしまったな
13 :
|c||^.- ^||もしかして曜ダイですの?
14 :
ルビィ「ご、ごごごめんなさい!」
ルビィ「流石に汚いですよね!」
ルビィ「使わなくなったものって考えちゃって…」
ルビィ「べ、別のにーー」
曜「待った!」ガシッ
ルビィ「ひっ」
曜「待った……中学時代のやつ?」
ルビィ「は、はい……」
曜「洗った?」
ルビィ「あ……ごめんなさい。洗ってないです」
曜「よろしい!」
ルビィ「えっ?」
曜「それ、いくらで売る?」
ルビィ「えっ、ルビィが決めるんですか!?」
18 :
ルビィ(い、いくらにしたら良いんだろう?)
ルビィ(多くもらえたら嬉しいけど)
ルビィ(でも変な金額で売るのは嫌だから…)
ルビィ「よ、曜さんならいくらで売りますか?」
曜「私だったら……」
曜(……ふふっ)
曜「そうだなぁ…3年前でしまわれてたとなると」
曜「多少の汚れもあるから」
曜「1,500かな」
ルビィ(そ、そんなにするの!?)
曜(本当は10倍以上するけど)
曜(まぁ、Aqoursメンバー割ってことで)
26 :
ルビィ「そ、それなら1,000円で!」
曜「えっ、良いの!?」ニヤッ
曜(ルビィちゃんちょろい)
ルビィ「はい……もう使わなくなったものですし」
ルビィ「汚れてるものでもあるから……」
ルビィ「500引で」
曜「やった!」ゴソッ
曜「はいこれ1,000円!」
曜「ありがと!」
29 :
ルビィ「ほ、本当に1,000円貰っちゃった」
ルビィ「お姉ちゃんの要らない物を売っただけで」
ルビィ「……ち、違うよね」
ルビィ「曜さんがただ、そういう口実で」
ルビィ「お金を貸してくれただけ……だよね」
ルビィ「……ゴクリ」
30 :
◇同日 夜
ダイヤ「一緒に寝たい……?」
ルビィ「う、うん」
ダイヤ「どうしたんですの急に」
ダイヤ「何か嫌なことでも?」
ルビィ「う、ううん」フルフル
ルビィ「ただね、ルビィとお姉ちゃんが一緒にいられるのも」
ルビィ「あと少ししかないと思ったら」
ルビィ「一緒に寝られたらなって……思って……」
ダイヤ「……はぁ」
ダイヤ「つまり寂しい。と」
ダイヤ「……」
ダイヤ「わかったわ。ただし、特別ですわよ?」
ルビィ「うん、お姉ちゃんありがと!」
ルビィ(……ごめんなさい、お姉ちゃん)
31 :
ダイヤ「すぅ……zzz」
ルビィ「……」
ルビィ「……」チラッ
ルビィ「……」ゴソゴソ
ルビィ(ごめんなさい、お姉ちゃん)
ルビィ「……」スッ
カシャッ
カシャッ
ルビィ「あんまり良く撮れないけど」
ルビィ「お姉ちゃんの添い寝風写真」
ルビィ「……お姉ちゃん、綺麗」
カシャッ
カシャッ
34 :
渡辺さんは集めたブツをなにに使うんですかねぇ…(疑問)
36 :
夜な夜なお口でリコーダー吹くのかな?
37 :
下のお口で吹くのかな(適当)
38 :
ピューと吹く曜
39 :
◇翌日 校舎裏
曜「へぇ、また?」
ルビィ「は、はい」
ルビィ「物だと難しいですけど」
ルビィ「写真は……撮れるので」スッ
曜「!」
曜(添い寝風ダイヤさん!?)
曜(ルビィちゃんだからこその油断)
曜(しかし緩みきることなく)
曜(姉としての威厳)
曜(年上ゆえの美しさ)
曜(格式高い家柄ゆえの大人びた雰囲気)
曜(写真でもそれがわかる……)
曜(あぁ……抱き枕で欲しい!)
ルビィ「よ、曜さん?」
曜「えっ、あ、ああ、うん」
曜「中々良いけど暗いね」
曜「でも貴重だから5,000円位かな」
44 :
ルビィ「ご、5,000円!?」
ルビィ(何枚でも出せる写真が…?)
曜「うん」
曜(とか言えばルビィちゃん怖じ気づいて)
曜(絶対に値引きしてくれるからね)
ルビィ「さ、流石にそんなに貰えないです!」
ルビィ「は、半分くらいで…」
曜「そっか…そうだよね」
曜「じゃぁ25で平気?」
ルビィ「は、はいっ」
曜「ありがと、大事にするね!」
ルビィ「る、ルビィもありがとうございます……」
ルビィ(で……良いんだよね?)
46 :
曜(しかし、ルビィちゃんも中々だなー)
曜(これできっとルビィちゃんは良いのを出す)
曜(そしたらまた良い値段を出して)
曜(割引してもらって、また良いのを貰う)
曜(ふふふ……ふふふふふふ)
曜「全前進、よーそろー!」
梨子「よ、曜ちゃん!」
曜「っと……梨子ちゃん?」
梨子「ちょっと……良い?」
曜「……またアレ?」
梨子「う、うん///」
曜「仕方ないなぁ……少しだけだよ?」ニコッ
47 :
わらしべかwww
49 :
渡辺商事よーそろー
51 :
ウロボロス
52 :
◇空き教室
梨子「ここかな……」
曜「梨子ちゃんも用心深いね」
曜「見られたらそんなに嫌?」
梨子「そ、そういうわけじゃーー」
ドンッ
梨子「っ!」ドキッ
曜「……へぇ?」クイッ
曜「その割には……目を合わせないみたいだけど?」
梨子「ぁ、ぇ……あ……///」
梨子「う……」
梨子「ま、まだなにも頼んでないのに」
曜「常連だからね」
グイッ
曜「…サービス」ボソッ
梨子「ひぅっ」ビクッ
54 :
◇その頃の津島
善子「はぁ? ビデオカメラを借りたい?」
善子「簡単に言うけど高いのよこれ」
善子「そもそもなんでまた」
ルビィ「えっと……良い写真撮りたくて」
善子「何の?」
ルビィ「それは……」
善子「……もしかしてダイヤ?」
ルビィ「っ」ビクッ
善子「くくくっ、なるほどダイヤの写真が撮りたいと」
善子「離別など必然であるというのに」カチャカチャ
善子「自ら感傷に浸る禁忌を犯すと……」ジーッ
ルビィ「え、えっと……?」
善子「……」ガサゴソ
善子「ほら、重いから落とすんじゃないわよ?」
ルビィ「よ、善子ちゃん……」
善子「私にはそういうの良く分からないけど」
善子「ルビィにとっては大事なことなんでしょ?」
善子「好きなだけ使って良いわよ。壊さない程度に」
57 :
善い子すぎぃ…
58 :
善い子ちゃぁ
59 :
ルビィ「善子ちゃん……」
善子「なーに暗い顔してんのよ!」ペシッ
ルビィ「ぁぅ」
善子「あんたのその顔に、ダイヤは良い顔してくれんの?」
ルビィ「それは……」
ルビィ(でも……借りる理由が……)
善子「良い写真が撮りたいならまずはあんたが良い顔でいなさい!」
善子「カメラマンもアイドルも一緒」
善子「相手の笑顔は自分の笑顔」
善子「……笑え、黒澤ルビィ」
善子「尊き血族が別たれるとしても」
善子「……いや」
善子「ダイヤが遠くに行くとしても」
善子「ダイヤが安心して行くことが出来るように」
善子「例えダイヤが名残惜しんだとしても」
善子「笑顔で行ってらっしゃいって送り出す」
善子「それが……あんたの出来る最高の卒業祝になるんじゃない?」
ルビィ(罪悪感で胸が痛い)
62 :
ルビィ「あ、あのね善子ちゃん!」
善子「ん?」
善子「使い方解らない?」
ルビィ「そ、そうじゃなくて……」
ルビィ「ごめんね?」
善子「何が?」
善子「壊さずに返してくれれば別に良いわよ」
善子「壊したら謝るだけじゃ許さないけど」
ルビィ「う、うん」
ルビィ(言えない)
ルビィ(お姉ちゃんの写真は売るために撮るなんて)
ルビィ(善子ちゃん……ごめんね)
63 :
◇黒澤邸
ダイヤ「あら、それは?」
ルビィ「うん、善子ちゃんから借りたんだ」
ルビィ「き、記念に撮りたくて」
ダイヤ「またそんな今生の別れでもないのに……」
ナデナデ
ルビィ「っ」
ダイヤ「ルビィは寂しがりですわね」ニコッ
カシャッ
ダイヤ「ちょっ」
ルビィ「えへへ、優しい笑顔」
ダイヤ「まったく……油断すると危ないですわね」
64 :
ルビィ(……お姉ちゃんの写真が、カードの中に溜まっていく)
ルビィ(優しい笑顔)
ルビィ(照れた笑顔)
ルビィ(ルビィを見てない不意の姿)
ルビィ(綺麗だった)
ルビィ(思い出が残る度に)
ルビィ(お姉ちゃんが居なくなるのが……)
ルビィ(……)
ルビィ「……お姉ちゃん」
ダイヤ「どうしたの?」
ルビィ「今日も……」
ルビィ「……」
ダイヤ「……ルビィ?」
ルビィ「今日もお疲れ様! お休み!」タタタッ
ダイヤ「ルビィ……?」
67 :
流れ変わったな
69 :
◇翌日 校舎裏
曜「売れない?」
曜「どうして急に」
ルビィ「その……なんというか」
ルビィ「ルビィだけの……お姉ちゃんが……」
曜「……なるほど、ルビィちゃんもダイヤさんの魅力に気づいちゃったわけだ」
曜(それが嫌で果南ちゃんや鞠莉ちゃんには)
曜(頼まなかったんだけどなぁ……)
曜(……どうしようかなぁ)
曜「お金じゃ、ダメ?」
ルビィ「だ、ダメです」
曜「んー……共有は、しないよねえ」
ルビィ「ごめんなさい」
曜「いや、うん……いいよ。仕方がない」
曜(もうすぐ離ればなれになるわけだし)
曜(出来る限り……ってなるよね)
曜「仕方がない、個人的に頑張りますか!」
72 :
◇数日後
ルビィ(お姉ちゃんは普通に撮ると良い笑顔を見せてくれる)
ルビィ(でも、こっそり撮影すると)
ルビィ(照れた表情を見せてくれる)
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ(……一人の、無数の表情)
ルビィ(花丸ちゃんなら、なにか良い言葉が見つけられるかもしれない)
ルビィ(でも、ルビィには上手く言えない)
花丸「ルビィちゃん」ツンツン
ルビィ「っ」ビクッ
花丸「どうかした? ボーッとして」
ルビィ(噂をすればなんとかかんとか)
花丸「また、ダイヤさんのこと?」
ルビィ「えっ!?」ガタッ
花丸「見てれば分かるよー、ずっとダイヤさんを目で追ってること」
花丸「カメラを片手にその姿を追う」
花丸「それはまるで、赤布を追う闘牛のように」
ルビィ「それは違うよ!」
花丸「あははっ、冗談ずら」
73 :
花丸「いつもカメラを持ってるから」
花丸「自分の買えば良いのにーって善子ちゃん言ってたよ?」
ルビィ「えへへ……お金なくて」
花丸「調べたんだ」
ルビィ「え?」
花丸「カメラを買えるかどうか」
花丸「ルビィちゃん、調べたんだ」
ルビィ「……うん、なんとなく」
花丸「善子ちゃんのカメラじゃ満足できない?」
ルビィ「ううん、そんなことない」
ルビィ「ないけど……」
花丸「……」
花丸「いつかそのカメラを返さないといけないから」
ルビィ「!」
花丸「自分が持ち続けられるカメラが欲しい」
花丸「……違う?」
76 :
ルビィ「……どう、なのかな」
ルビィ「わからないよ」
ルビィ「ルビィはただ、お姉ちゃんを撮ってただけで」
花丸「色んな表情を見た」
花丸「被ることもある。でも、一つ一つに確かな違いのある」
花丸「人と言う花を知った」
花丸「それを見出だす楽しさを知った」
花丸「気に入った瞬間を収める嬉しさを知った」
花丸「そして」
花丸「撮った相手の幸せそうな笑顔を知った」
花丸「……ルビィちゃんは、それに惹かれたんだよ」
ルビィ「……どうしてそう言えるの?」
花丸「さぁ……?」
花丸「ルビィちゃんはどうしてだと思う?」ニコッ
78 :
花丸「理亞ちゃんと一緒に見せたルビィちゃんの姿」
花丸「でもそれは、違う扉を開けて見せただけ」
花丸「なにも書いてない、無地の扉」
花丸「今度は、色づいた扉を開けて見せるずら」
花丸「ルビィちゃんがどこを目指してるのか」
花丸「ダイヤさんに見せてあげるずら」
ルビィ「……色づいた扉」
ルビィ「……」ギュッ
ルビィ「なんとなく……わかった」
ルビィ「ありがとう花丸ちゃん!」ガタッ
花丸「気を付けるずら〜」フリフリ
79 :
花丸「……」
花丸「……どうしてそう言えるの、かぁ」
花丸(見てたからだよ、ルビィちゃん)
花丸(ずっと見てたから)
花丸(ルビィちゃんの色んな表情を見てたから)
花丸(絶対にそうだって、確信がある)
花丸(……)
花丸「……はぁ」
花丸「帰ろっと」
ガラッ
善子「花丸まだいたの?」
花丸「……堕天使降臨ずら」フイッ
善子「?」
花丸「善子ちゃんなんてひとりぼっちになるずら!」ガタッ
善子「はぁ!? ちょ、待ちなさいよ!」
80 :
◇黒澤邸
ルビィ「……」
ルビィ「……」ギュッ
ルビィ「お姉ちゃん、あのね」
ルビィ「ルビィ、お姉ちゃんに話があるの」
ダイヤ「また改まって……」
ダイヤ「……」
ダイヤ「なんですの?」
ルビィ「ルビィね、写真が撮りたい」
ダイヤ「わたくしの?」
ルビィ「それもだけど……色んな人の」
ルビィ「写真を撮れるようになりたい」
ルビィ「そういうの……目指すことに決めた」
81 :
ダイヤ「また……」
ダイヤ「いえ」
ダイヤ「本気で、ですか?」
ダイヤ「人見知りなのに?」
ルビィ「うん……スクールアイドルの経験があるし」
ルビィ「それにね、カメラがあれば」
ルビィ「そういうのは関係なくなる」
ルビィ「そんな気がするんだ」
ダイヤ「……そうですか」
ダイヤ「そうですか……」
82 :
ルビィ(同じ言葉を繰り返すお姉ちゃん)
ルビィ(でも、同じようで違うとルビィは思った)
ルビィ(驚きと、安心)
ルビィ(お姉ちゃんはそんな感情を滲ませて)
ルビィ(笑顔を見せる)
カシャッ
ルビィ(だから、ルビィは写真を撮る)
ルビィ(その一瞬はとても魅力的な一枚になると……思って)
83 :
終わり
違う書きたかったのと違う
コメディに始まりコメディに終わるはずだったのに…なんだこれは
86 :
この路線はこの路線であり
89 :
曜ちゃんがただクズで終わったw
94 :
乙でした
95 :
2,500円を25って言うのやめろ
乙です
100 :
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