ことり「半年だけの」海未「ことりお姉ちゃん」back

ことり「半年だけの」海未「ことりお姉ちゃん」


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海未「さて、今日も何かと大変な一日になりそうです」
ことり「そうなの!?」
海未「えっ。はい、やることが色々と……ことりが驚くようなこと言いましたか?」
ことり「ううん、海未ちゃんは何もおかしなこと言ってないよ」
海未「ですよね。よかったです」
ことり「海未ちゃんが心配することなんて一つもないの。ことりお姉さんに任せていいんだよ」
海未「はい……うん? お姉さん?」
ことり「もし何かあったら私が助けてあげるからね? 今日が大変でも心配いらないからね?」
海未「そう大げさな話ではないんですけど」
ことり「無理しないでいいんだよ? 強がらなくても、私が一緒だから大丈夫! 怖いものなんてなにもない!」
海未「いえ……はあ……ありがとうございます……?」
引用元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1513165863/
2 :
海未「最近のことり、おかしなこと言いますよね」
穂乃果「例えば?」
海未「いえ、穂乃果がピンとこないのも無理のない話なんですけど」
穂乃果「どうして?」
海未「私に対してのみ、最近になって態度が変わった気がするんです」
穂乃果「気のせいじゃなくて?」
海未「気のせい……やはり気のせいなのでしょうか……自意識過剰なだけで……」
穂乃果「あーウソウソ。海未ちゃんってばすぐ真面目に考えちゃうんだもん。らしいけどさ」
3 :
穂乃果「確かに海未ちゃん相手にだけことりちゃんの態度変わったよねー」
海未「やはり気のせいではありませんか?」
穂乃果「見てれば割とわかるよ」
海未「ですよね!? 勘違いではなくてよかったです」
穂乃果「あれって何ごっこしてるの?」
海未「ごっこ遊びのつもりなんでしょうか? それらしいこと口にしていましたけど」
穂乃果「何て?」
海未「ことりお姉さん、とか」
穂乃果「ことりちゃんうたのおねえさんとか似合いそう」
海未「同意しますけど変な連想して話脱線させないでくれませんか」
4 :
穂乃果「とにかくことりちゃんがちょっとおかしいとして」
海未「そうですおかしいんです!」
穂乃果「それで困ったりする?」
海未「……まあ、多少なり困惑する程度と言いますか」
穂乃果「なら別に平気じゃない? 海未ちゃんが嫌じゃなければ」
海未「嫌、ではありませんけど……気になりません?」
穂乃果「私当事者じゃないからなあ」
海未「私は当事者なんですっ!」
5 :
海未「まったく穂乃果ったら、人が真面目に悩んでいるというのに」
ことり「悩み事!?」
海未「えっ、あっ、いえそんな大層なことでは」
ことり「穂乃果ちゃんだって悩みごとはあると思うけど、持ち前の元気と明るさがあるからねぇ」
海未「そうですね。悩みを振り払う力を持っています」
ことり「だから海未ちゃんも悩んだり抱え込まなくて大丈夫だよ? 私でよかったら話聞くよ?」
海未「アーーーソウデスネーーーでもことりに聞いて頂く程ではないと言いますかーことりには言えないと言いますかー」
ことり「だぁいじょうぶ! 私なら何でも聞いてあげるから! ドンとこいデス!」
海未「底なしの包容力がむしろ今は胸に痛いです」
7 :
海未(日頃はどちらかと言うとみんなの世話をする立場だからでしょうか)
海未(私の面倒を見てくれようとすることりにどう応じたものかわかりません)
海未(むず痒いと言いますか、私の為なんかに畏れ多いと言いますか……)
海未(訳あって手を借りたいわけでもないにも関わらず気にかけて貰うとなると尚更です)
海未(私、何かことりに心配かけるようなことしてしまいましたっけ? 心当たりがまるでありません……)
ことり「海未ちゃん大丈夫? 考え事してるみたいだけど」
海未「ナンデモナイデスヨナンデモ」
ことり「そっか。何かあったら私に任せていいんだからねっ」
海未「ええ……はあ……」
8 :
ことり「でね、今日は海未ちゃんにお弁当作ってきたの」
海未「本当ですか? 確かにお昼は用意していませんけど、どうしてまた」
ことり「最近朝早くてお母さんにお弁当用意して貰う前に登校しちゃうって言ってたから」
海未「わざわざ私の為に……」
ことり「海未ちゃんが好きな穂乃果ちゃんのお家のお饅頭は用意できないけど、代わりに海未ちゃんの得意料理を作ってみたの」
海未「おや、チャーハンと餃子ですか。……うん? 餃子?」
ことり「うぅっ……ギョーザ……ニンニク苦手だけど……海未ちゃんの為にって思って……うぅぅー」
海未「ことりニンニク苦手じゃないですか。どうしてそこで頑張ってしまったのです?」
ことり「だってギョーザにはニンンク不可欠だって聞いたんだもん! でも思い出したらやっぱりムリだよぉぅぅぅぅぇぇえ!」
海未「有り難いやら申し訳ないやら……」
9 :
凛「どうしたの海未ちゃん。普段から割とそうだけど今日は一段と難しそうな顔してるよ」
海未「……む。顔に出ていましたか?」
凛「当社比五割増しにゃ」
海未「余程酷い表情していたのですね……」
凛「よーし、いつもお姉ちゃんみたいに色々聞いて貰ってるから今日は逆に凛が悩みを聞いてしんぜよう!」
海未「お姉ちゃん……うたのおねえさん……うぅん……」
凛「あれれ、結構本気のお悩みモード?」
花陽「凛ちゃんにとって海未ちゃんはお姉ちゃんみたいなんだ。いいなあそういうの」
凛「そうだよ! かよちんにもそういう相手いないの?」
花陽「私は……ことりちゃん、かなあ」
海未「んっ。ことり、お姉ちゃん……?」
10 :
海未「唐突な問いになりますが、花陽は日頃ことりから姉のように世話を焼かれることはありますか?」
花陽「うん。ユニット活動しているときとか特にそうかも」
凛「凛たちと一緒だね。リリホワは三姉妹だもん!」
海未「それにしては長女がいい加減過ぎる気がしますけど」
凛「だから海未ちゃんにいっぱい世話してもらってるんじゃん」
海未「花陽もプランタンでの活動時にはよくことりに面倒見て貰っているわけですか」
花陽「うん」
凛「穂乃果ちゃんは?」
花陽「穂乃果ちゃんは……どちらかっていうと、私と一緒で面倒見て貰う側、かなあ」
海未「らしいといいますか。まったくもう」
12 :
海未「普段ことりはどのような形で世話をしてくれるのでしょう」
花陽「どんな風かなあ。説明しようとすると難しいね」
海未「ことりおねえちゃんがあらゆる苦難を何でも解決みたいな変なこと言われたりしません?」
花陽「変、ってことはないと思うけど」
海未「バブみには及ばないかもしれないけどアネみは感じてもいいんだよとか珍妙なこと言われたり!」
花陽「ばぶ……あねみ?」
凛「何言ってるの?」
海未「すみません話が逸れかけました」
13 :
海未「私に任せてとか私がついてるとか、執拗なくらい主張されないかと気になりまして」
花陽「うーん、そんなことはないかも」
海未「そうですか。ふうむ」
花陽「私、すぐ不安になったり困ったりしちゃうから、そういうときにことりちゃんが気付いて声かけてくれる、って感じかなあ」
凛「ちゃんとかよちんのこと見てくれてるんだね」
海未「では私に対してああも常時世話をさせろオーラを発している姿は一体……」
花陽「最近のことりちゃんがずっと海未ちゃんに構おうとしている話?」
凛「いっつも心配事抱えてそうな雰囲気出してるからじゃないの?」
海未「それはっ……あながち反論できませんけど」
凛「ほらー!」
海未「ですが原因の一端は凛や希や穂乃果ですからね?」
凛「申し訳ないにゃ」
14 :
ことり「今度弓道部の大会があるんだっけ」
海未「はい。しばらくμ'sの練習から離れ気味になって申し訳ありませんでした」
ことり「ずっと早朝から頑張ってたもんね。大会の日、会場まで一緒に行ってあげようか?」
海未「いえいえ、お構いなく」
ことり「一人で大丈夫? 怖くない? 緊張で震えちゃったりしない?」
海未「言われる程子供のように見られてるのでしょうか……確かに幼い頃はその手の傾向がありましたけど」
ことり「もし不安になったら当日でもいいからお姉ちゃんみたいに頼っていいからね」
海未(やはり姉のように接しようとしている、ってことなんですよねこれ……)
15 :
海未「ってだから来ないでいいと言ったじゃないですか!」
ことり「海未ちゃん応援隊です♪」
海未「どうして会場まで……しかもなんですかその大荷物は」
ことり「横断幕だよ! あとちゃんと声援が届くようにメガホンも! あれがウチの海未ちゃんですよーって!」
海未「ウチのってなんです!?」
ことり「えへへぇ」
海未「試合中は粛々としているんですから声援は必要ありません! 横断幕も恥ずかしいので禁止です!」
ことり「えぇ〜」
海未「観客として来ても他の競技のように熱狂できるようなものではないから呼ばなかったんですよ」
ことり「じゃあ、来ない方が良かった?」
海未「……それは……来てくれて嬉しいですけど……」
ことり「やった♪ じゃあ静かに応援するねっ」
16 :
絵里「……海未のお姉さんみたいに振る舞う、ねえ」
海未「実際の姉である身として、どうしても妹や弟の世話をせずにいられないといった心境になったりするものでしょうか」
にこ「ウチの場合いつも世話しなきゃやってられないけど」
海未「大変ですもんね。お察しします……」
絵里「どうしても世話をしたくなるとき、か。ぼちぼちって感じかしら」
にこ「何でもかんでも構ってると自立できないし、バランスは取らないとダメよねー」
絵里「流石にこ、良いこと言うじゃない」
にこ「アンタも同じ立場でしょーが」
17 :
海未「今のことりは状況関係なし、バランス配分もなくひたすら構おうとしてくるんです」
絵里「確かに、どうにかして海未の世話をしようと躍起になっている風に見えるわ」
にこ「不安がらせることでもしたんじゃないの?」
海未「心当たりがないから困っているんです」
絵里「海未自身は気付かずともことりにとっては……ってケースも、海未なら考慮済みよね」
海未「十分考えたつもりです」
にこ「むしろ普段から考えすぎて中々動き出せないくらいだし」
絵里「慎重なのは良いけれど、些細な部分にまで気を回しすぎるきらいはあるかしら」
にこ「もっと大胆にいかなきゃいけない時だってあるのよ!」
海未「あの……その点は反省しますので、話題を戻してもらえないでしょうか」
絵里「あら失礼」
18 :
にこ「お姉ちゃんになりたい願望にでも目覚めた、とかだったりして」
絵里「無差別お姉さん攻撃じゃない」
にこ「何よその表現」
海未「誰相手でも良いというのなら、何故私相手なのか、という疑問が残ります」
絵里「どちらかと言えば海未はお姉さんタイプだし、仮の妹に選ぶのもどうなのかしら」
にこ「普段から穂乃果相手に姉のように世話焼いてるんだから、姉願望が募って収まらないって話でもないかもね」
海未「穂乃果当人は姉なんですけどね」
絵里「実は海未の潜在意識に妹扱いされたい願望があるとか?」
にこ「秘めたる思いを幼馴染みエスパーで感じたことりが……!」
海未「特に思ってないです」
にこ「そうよね」
19 :
海未(下手に悩むより大胆な行動に移す……確かにその方がいいのかもしれません)
海未「あの、ことり。一つ聞きたいことが
ことり「なに!?!? お願いごと!? 頼みたいことでもできたの!?」
海未「い、いえ、そうではないのですが」
ことり「そっか……」
海未(こうまで悲しそうにされるとむしろ悪い気がします……頼ってあげた方がいいのでしょうか)
海未「あ、では今度家でお客様をお招きするので、接待用のお茶菓子についてアドバイスの一つでもいただけ、」
ことり「わかった!!! 私がピッタリなのレクチャーしてあげるねっ! わぁいどうしよっかなぁ♪」
海未(うーん、理由はともあれ、ことりが嬉しそうにしてくれるとこちらも嬉しくなります)
ことり「普段海未ちゃんのおうちだとどういうものを用意してるの?」
海未「ああ、それはですね」
ことり「あぁぁぁ違うの! 大丈夫私が調べてあげるから! マカセテ!」
海未「あー……はい……」
海未(あれ、何か話が逸れてしまったような? なんでしたっけ……)
20 :
希「ことりちゃんがねえ……確かにお姉ちゃんらしくしたがってる感じかも」
海未「一人っ子の立場として、突然知人から姉のような振る舞いをされたらどう思います?」
希「面白そうやん」
真姫「別にいいんじゃない? 勝手にさせてあげれば」
海未「ですが長年付き合いのある幼馴染みが突如変貌したかのように態度を改められると、違和感が拭えずに……」
希「案外本当に別人になっちゃってたりして」
海未「え」
真姫「精神に別人格を形成する可能性は誰しも平等に秘めているわ」
希「スピリチュアルやね」
海未「適当なこと言ってません?」
真姫「違うわよ、面白がってるだけ。ふふっ」
海未「余計質が悪いです」
21 :
希「いつ頃からことりちゃんにお姉ちゃん的な振る舞いされるようになったの?」
海未「今月に入ったあたりからでしょうか」
希「年の瀬だからって特別お姉さん記念日みたいな日はないはずやけど」
真姫「わかったわ!」
海未「本当ですか!?」
真姫「海未、あなたサンタさんにお姉さんを下さいってお願いしたんでしょう」
海未「え?」
真姫「海未の願いを何かのきっかけで知ったことりがクリスマスプレゼントの前借りとして姉役を買って出てくれてるのよ」
海未「はあ……」
真姫「何よ腑に落ちない顔して」
希「真姫ちゃん頭いいけどホント抜けてるよねえ」
22 :
真姫「まあ冗談は置いといて」
海未「冗談だったのですか?」
真姫「当たり前でしょ。面白がってるだけって言ったじゃない」
希「真姫ちゃんがサンタさんて言うと本気に聞こえるわあ」
真姫「普段生真面目でしっかり者の海未をネタにできる機会は貴重だもの」
海未「希はともかく、真姫が年長者相手にからかってくるなんて思いませんでした」
真姫「生まれはひと月しか変わらないんだから細かいこと言わないの」
希「なになに、ことりちゃんみたいに海未お姉ちゃんって言われたいん?」
海未「違います!」
真姫「しょうがないわねえ。ウミオネーチャーン」
海未「でーすーかーらー!」
希「あははっ! もっと言っちゃえ言っちゃえ!」
23 :
海未(結局最後まで二人にからかわれて話が脱線しっぱなしでした……)
穂乃果「どう海未ちゃん、みんなに相談して何かわかりそう?」
海未「微塵も手応えがありません。ことりが何がしたいのか皆目見当つかないままです」
穂乃果「やっぱりさ、いつもみたいに考えすぎてるだけで、案外わかりやすい答えなんじゃない?」
海未「どういうことです?」
穂乃果「そのままだよ。海未ちゃんに優しくしたい、本物のお姉ちゃんみたいに、ってだけ」
海未「……何故なのでしょう? 特別優しくされたいわけでも、妹扱いされたいわけでもないのですが」
穂乃果「さあ? そこまでは。でも世話したい理由はとにかく、ことりちゃんが海未ちゃんのお姉ちゃんなのは事実じゃん」
海未「お姉ちゃんが事実?」
穂乃果「ついでに言うと今の私も海未ちゃんのお姉ちゃんだよ!」
海未「???」
穂乃果「あはっ。つまりね、ことりちゃんは海未ちゃんよりも……」
24 :
海未「……」
ことり「海未ちゃん悩み事? 大丈夫?」
海未「いえ……一つ聞いてもいいですか?」
ことり「いいよっ! なんでも聞いて!」
海未「ことりは、その……私に対して姉のような形で世話を焼きたい、と思っているのですか?」
ことり「…………えぇ〜……」
海未「な、何ですかその反応」
ことり「人がさりげなく頑張ってることを正面から聞いてくるのはずるいよぅ」
海未「すみません。しかしさりげなくというにはあまりにも大胆と言いますか」
ことり「うそぉ!?」
海未「自覚なしですか……」
25 :
ことり「あ、でもね、海未ちゃんに伝えるには今日がちょうどいいタイミングだったのかも」
海未「そうなのですか?」
ことり「では問題です! 今日は一体何の日でしょうか?」
海未「今日……12月13日ですか」
ことり「うん。わかるかなぁ」
海未「……ことりの誕生日から私の誕生日までの、ちょうど真ん中にあたる日です」
ことり「………………知ってたんだ」
海未「いえ。穂乃果が言っていました」
ことり「そっか。さすが穂乃果ちゃん」
海未「やはり穂乃果は悩みごとを解決する力を持っています。自分だけでなく私たちの分までも」
ことり「ねー」
26 :
ことり「12月に入った頃にね、ふと気が付いたの」
ことり「一年のうちで半分くらい、私は海未ちゃんより年上になるんだ、って」
海未「3月生まれの私より9月生まれのことりの方が約半年誕生日が早いですからね」
ことり「でも数えてみたら、12月13日で年上でいられる期間も折り返しになるってわかって」
ことり「せっかく年上になったのにもう半分過ぎちゃうんだって思ったら」
ことり「なんだか……無性に海未ちゃんにお姉ちゃんらしく接したくなったんだぁ」
海未「年上ならばらしい振る舞いをしないともったいないから、ですか?」
ことり「ふふっ。勿論そういう理由もあったよ?」
海未「たまにお茶目なところがあることりらしい発想です」
27 :
ことり「あとね。普段から海未ちゃんは部活動とか家のこととか忙しそうだし、その上でみんなのお世話とかしてるけど」
ことり「大変なこととか悩み事とか、私たちがお世話しようとしても、海未ちゃんからはあまり頼ろうとしないでしょ?」
海未「まあ……そういう性分ですから」
ことり「ちゃんとわかってるし、実際わたしたちにできることも少ないかもしれない」
ことり「私だって力になりたいけど、幼馴染み相手じゃ逆に言いにくいことだってあるのかもしれない」
ことり「でも、やっぱり何とかしたくて、どうしようって考えてみたら」
ことり「同い年の幼馴染みじゃない、いつもと違う立場なら頼って貰いやすいかな、って思いついたの」
ことり「だから、海未ちゃんのお姉さんみたいな立場で接してみて、自然と面倒見てあげられたらいいなぁ……って思ったんだ」
海未「……そうでしたか……私の為に……」
28 :
ことり「ん〜……んんん〜……」
海未「どうしました妙な呻き声など出して」
ことり「内緒にしてたこと本人前にして説明しないといけないの恥ずかしぃー! きゃー! ムズムズするよぅ」
海未「あーいやこれは! すみません本当、わざわざ気にかけて貰ったというのに」
ことり「さりげなくやってたつもりなのにバレバレだったんでしょ? イヤー!」
海未「ですがあのうそのお、嬉しかったですよ!? ことりが私の為に気を使ってくれたと知って」
ことり「それでも私をお姉さんみたいに頼ろうとは思えなかったんでしょ?」
海未「それは……その……」
ことり「やっぱり私じゃ海未ちゃんのお姉ちゃんになるのは難しかったかな。ははっ」
29 :
海未「……」
ことり「ごめんね変なことしちゃって。むしろ海未ちゃんを悩ませてたなら本末転倒だよね」
ことり「反省、しないとね」
海未「…………ぉねぃちゃん」
ことり「え」
海未「こと、こ、ことり……おねえちゃん……」
ことり「……」
海未「……」
ことり「ひゃーーー!」
海未「ひゃーーー!」
海未「ってどうしてことりまで照れてるんです!? どう考えてもこちらの反応でしょうに!」
ことり「無理だよこれ言われると恥ずかしいよぅひょぉぉぉぉ!」
海未「落ち着いてくださいパニックが伝染してしまいますぅ!」
30 :
ことり「はぁ……はぁ……うん、わかった」
海未「何がです?」
ことり「これ無謀だよ! 目的達成した時点で照れちゃうし気恥ずかしいし耐えられない!」
海未「わ、私だって同じですよ! ことりをお、お、お姉ちゃんと呼ぶだなんて……」
ことり「でもやめないっ!」
海未「ええぇ!?」
ことり「せっかく海未ちゃんが呼んでくれたんだもん! お姉ちゃんらしくお世話します!」
海未「やめましょうよ! 真意は伝わったので今後は一人で抱え込みませんしちゃんと頼りますから!」
ことり「だって恥ずかしいけどちょっとだけクセになってきちゃったんだもん」
海未「ことりぃ!」
ことり「違うよ? ことり、お・ね・え・ちゃ・ん♪」
海未「順応するの早すぎますー!」
31 :
穂乃果「……どうしたの? 凄いやつれてるけど。悩み事?」
海未「はい」
穂乃果「あれ、珍しい。普段なら我慢してあんまり弱味見せようとしないのに」
海未「仕方ないんです……だって……」
ことり「海未ちゃぁん! 期間限定半年限りのお姉ちゃんですよぅ!」
海未「ほら来ました! もうやめてくださいよことり!」
ことり「あれぇ? 忘れちゃったのかなぁ? 私にお願いする時はぁ……」
海未「ですから……やめてください、こ、ことり……お姉ちゃ、」
ことり「そうですっ! 私は海未ちゃんのお姉ちゃん! 今のうちに甘えていいんだよ!」
海未「だから違うんですー!」
32 :
穂乃果「あー……一層激しくなったよね」
海未「他人事みたいに言わず助けてくださいよ!」
ことり「助けてほしいの!? よぅし、ことりお姉さんに任せて!」
海未「ことりにだけは任せられない悩みなんですけど」
ことり「ことり……?」
海未「いえ、ことりおねぇ……もう言いませんから!」
ことり「んふふー照れちゃってぇ。そんな海未ちゃんも可愛いなぁ」
海未「ちょっとこれ誰でもいいので綺麗に収めて貰えません?」
ことり「わかった! お姉ちゃんがどんな問題も全部解決してあげちゃうんだからっ」
海未「ですから……」
穂乃果「あと三ヵ月もこの面白いの見れるんだー。やったね!」
海未「あぁぁぁ早く来てください私の誕生日ー!」
おわり
35 :

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10年前にビットコイン6円で10万円分買ってたんだけどいつのまにか億万長者になってて草生える

【快挙】東大すげええええええ、割れてもすぐ直るガラスを開発!!!

1300年前に楊貴妃が天皇に贈ったプレゼントが、今も大切に保管されている件

内定者懇親会キャンセルしたいのだが

ソフトバンクに入るメリットが多すぎて断る理由がないレベル

【閲覧注意】彼氏のセ○クスが激しすぎていつも体がこうなります・・・(画像)

【悲報】「このマンガがすごい」1位の漫画、年々ショボくなっていく

【画像あり】東京都さん、とんでもないベンチを作ってしまう

【野球】新球場 冬はスケート会場に…日ハム提案

【再掲】赤ちゃんに牛乳を注射すると死ぬ。よって牛乳は害悪である

【冷めた】好意を寄せてた彼と食事に行く事になったが「どこでもいいよ」と言いながら提案するすべてに文句を言われた。更にムカつくのが断った後の一言…

【画像】深田恭子(35)さん、えっちすぎるwwwwwww

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