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曜「最近善子ちゃんと仲良いよね?」


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梨子「ごめんね、曜ちゃんもいろいろあるはずなのに、曲作りの手伝いしてもらって……」
曜「気にしないで。少しでも梨子ちゃんの力になれたら嬉しいから」
梨子「曜ちゃん……」
ピロリン♪
梨子「あ、私のだ……誰からだろ。ごめんね、曜ちゃん」
曜「ああ、お構いなくー」
梨子「……」
曜「……」
梨子「……も、もう善子ちゃんったら……」
曜「……」
引用元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1512567943/
3 :
曜「梨子ちゃんさ……最近善子ちゃんと仲良いよね?」
梨子「えっ? そ、そうかな……」
曜「いつの間に仲良くなったの?」
梨子「ええと……まぁいろいろあって」
曜「えー……気になるなぁ……」
梨子「き、気になる……?」
曜「うん、どんなやり取りしてるのかなぁ、とか。今もまめにラインし合ってるじゃん」
梨子「そ、それは……その……」
5 :
曜「……言えないこと?」
梨子「いやっ、その……ただの相談事だよ、ただの……」
曜「ふぅん……」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「……私にはできない相談事? 梨子ちゃんの話だったら、なんでも聞きたいんだけどな……」
梨子「ご、ごめん……でもこれは、ちょっと曜ちゃんにするのは難しいというか、その……」
曜「……ごめんごめん、変なこと聞いちゃった。それよりもさ、曲の続き、考えようか」
梨子「う、うん……」
曜「……」
6 :
別の日
梨子「曜ちゃん、一緒にお昼食べない?」
曜「うん、いいよー」
梨子「今日ね、その……曜ちゃんの分もお弁当作ってきたの……」
曜「えっ、ホント!? 実は今日購買の予定だったから……すごい嬉しいよ!」
梨子「よかったぁ……」
曜「えへへ、梨子ちゃんのお弁当楽しみ〜」
梨子「あ、あんまり自信ないんだけどね……曜ちゃんみたく料理上手じゃないし……」
曜「梨子ちゃんのだったら何でもおいしいって!」
梨子「あ、ありがと……」
8 :
曜「あーおいしかった! 梨子ちゃん、さすがだね!」
梨子「そ、そんな褒められるほどじゃないよ……」
曜「えへへ、今日はすっごい得した気分だなぁ」
梨子「ふふっ、喜んでもらえてよかった」
梨子「あ、そうだ。デザートもあるよ?」
曜「あっ、りんごのウサギさんっ! かわいー!」
ピロリンツ
曜「ん?」
梨子「あ、ごめん、また善子ちゃんからだ……」
曜「……」
9 :
曜「だ、大丈夫だよ! 出て出て」
梨子「う、うん、ありがとう……」
曜「……」
梨子「……ええっ!?」
曜「……?」
梨子「はわ……はわわ……///」
曜(……善子ちゃんから何言われたんだろ……)
梨子「……よ、曜ちゃん!」
曜「は、はいっ!」
梨子「……あ、あ〜ん」
曜「……はい?」
12 :
曜「え、えと……梨子ちゃん?」
梨子「……///」プルプル
曜「あ、あの……んぐっ――」
梨子「曜ちゃんごめんっ!」
曜「んぐ――はぁっ! ひ、ひどいよいきなり!」
梨子「だ、だって恥ずかしいかったから早くと思って……」
曜「だ、だったら何でこんなこといきなり……」
梨子「それは、その……」
曜「……」
曜(善子ちゃんから何か言われたのかな……?)
曜「……」ジーッ
梨子「そ、そんなに見ないで……心が痛むから……」
13 :
曜(うーん……最近の梨子ちゃん、どうも気になるなぁ……あの善子ちゃんとのラインも……)
曜(もーなんでこんな気になるんだぁ! もやもやするー!)
曜「あっ、そうか! 梨子ちゃんに聞けないなら善子ちゃんに聞いてみればいいのか!」
曜「まだ起きてるかな善子ちゃん……」
プルルルル
善子『は、はいっ! なんでしょう!』
曜「なんでそんな硬いのさ」
善子『だ、だって! 曜さんから電話来るなんて珍しいし、びっくりして……』
曜「ごめんごめん、ちょっと急ぎで善子ちゃんに聞きたいことがあってさ」
善子『私に? 曜さんが? てかヨハネ!』
曜「うん、あのね、実は最近の梨子ちゃんのことなんだけど」
善子『り、リリーのこと!?』
曜「……」
15 :
曜「……最近善子ちゃん、梨子ちゃんのこと『リリー』って呼ぶよね」
善子『えっ? ま、まぁリリーも晴れて私のリトルデーモンになったからそう呼んでるのであって……あとヨハネ』
曜「そのリトルデーモンから、最近相談事を受けてるんじゃない?」
善子『相談事? あー、もしかしてあれのこと……』
曜「あれって何!?」
善子『食いつきはやっ! で、でもそれは言えないわ!』
曜「なんで?」
善子『り、リリーの沽券に関わるからよ!』
曜「……そう、なんだ」
善子『……? どうしたのよ曜さん、何か様子が変じゃない?』
曜「いや、ごめん。遅くに変な話しちゃって」
善子『別にいいけど……でも、きっと近いうちに話せるとは思うから、その時に説明する』
曜「……分かった。ありがとう、善子ちゃん」
善子『だからヨ――』プツッ
曜「……」
曜「……はぁ」
18 :
また別の日
梨子「曜ちゃんっ!」
曜「……なーに、梨子ちゃん」
梨子「あの……今日も、ウチ、来ない?」
梨子「一緒に作業、できたらなって思って……それであわよくば、また曲作りの手伝いしてくれないかなー、なんて、あはは……」
曜「…………」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「……ごめん、今日ちょっと体調悪いから、帰りたいんだ」
梨子「体調悪いの? だったら保健室に――」
曜「大丈夫だから……ホント、大丈夫だから……」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「それにさ……手伝いだったら……きっと善子ちゃんの方がいいんじゃないかな?」
梨子「……え?」
曜「……それじゃ」ダッ
梨子「あっ! ま、待って曜ちゃん……!」
19 :
曜(……あれっ? 私何で、梨子ちゃんにあんなこと……あんなこと、言うつもりなかったのに……)
曜(どうしよう……今から戻って謝った方が……で、でもなんか気まずいし……)
曜(……あーもう! なんで梨子ちゃんのことになるとモヤモヤするんだー!)
曜(これじゃまるで……私梨子ちゃんのこと……)
曜(…………)
曜(そう、だったんだ。やっぱり私、そうだったんだ……)
曜「……バカ曜だ、ホント……」
24 :
ピピピッ
曜「……38度……本当に体調悪くなっちゃった……」
曜「……千歌ちゃんに連絡しておかないと」
ピロリンッ
千歌『曜ちゃん大丈夫?!』
曜「……多分大丈夫、っと……うう、頭痛い……」
曜「……今日は寝てよう。みんなには申し訳ないけど、ちょっと休ませて……」
曜「…………」
曜「……会いたいな、梨子ちゃん……」
曜「――――ふわぁ……あーよく寝たー。……だいぶ楽になったかなー?」
ガチャ
曜「……ん? お母さんかな?」
梨子「あ……曜ちゃん……」
曜「……梨子ちゃん?」
25 :
曜「梨子ちゃんどうしてここに?」
梨子「あのね……みんなで押し掛けるのは悪いから、私が代表でお見舞いに来たの」
曜「で、でもライブ近いのに……練習は?」
梨子「練習は? じゃないでしょ! みんな心配してるよ」
梨子「今日は私が看病するから、体、早く良くしてね。これ、お水」
曜「う、うん、ありがと……」
梨子「あ、なんか食べる? おかゆとか作るけど台所借りていい?」
曜「……梨子ちゃん、なんか」
梨子「……ん?」
曜「……本当にお母さんみたい」
梨子「そ、そんな年齢じゃないですっ!」
26 :
曜(まさか梨子ちゃんがお見舞いに来てくれるんなんて……ちょっと嬉しいな……)
曜(昨日、変なこと言ったばっかりなのに……)
梨子「曜ちゃんおまたせー」
曜「……ふふっ」
梨子「……なに?」
曜「いや……たまに風邪ひくのも、梨子ちゃん独り占めできていいかな、って思って」
梨子「も、もうっ何言ってるの! 風邪はちゃんと治さないだよ! ……本当に心配したんだからね」
曜「あはは、ごめんごめん……」
梨子「……そ、それよりもほら! おかゆ作ったから、食べて?」
曜「うん……あっ……」
梨子「……どうしたの?」
曜「えーと、その……あ、あーん……」
梨子「え、ええっ?!」
曜「い、いや、食べさせてほしいなぁって……一応病人だし」
梨子「そ、そうだけど……」
曜「……ダメ、かな?」
梨子「……なんか今日の曜ちゃん、甘えんぼさんだね」
曜「えへへ、梨子ちゃんの前では、だよ?」
27 :
曜「ふぅ……おいしかったよ、梨子ちゃん、ありがとう」
梨子「ふふっ、お粗末様でした。じゃあ片付けてくるね」
曜「……あ、あのっ……昨日は、ごめん……変なこと言って」
梨子「……え?」
曜「その……なんか昨日は本当に変な気分だったみたいでさ……あんなこと言うつもりなかったんだけど……ごめん」
梨子「……ううん、別に気にしてない。隠し事してた私の方が悪かったから……」
曜「そ、そんなこと……!」
梨子「……あのね、私が善子ちゃんに相談してたのってね……その……」
梨子「恋愛相談、だったんだ……」
曜「……えっ?」
28 :
曜「恋愛相談って……じゃあ、梨子ちゃん……」
梨子「……うん、好きな人が、いるんだ……」
曜「……」
梨子「そ、それでね、そのこと相談できるのが善子ちゃんくらいしかいなくて……」
曜「そ、そうだったんだ……それで頻繁に……」
梨子「うん……それでね、善子ちゃんにいろいろとアドバイスをもらったの。例えば、その人を自分の家に呼んだりとか……」
曜「……うん」
梨子「お、お弁当作ってあげたりとか」
曜「……うん」
梨子「あ、あと……『あーん』ってしてあげたりとか……い、いろいろやってみたんだけどなかなかうまく行かなくて……」
曜「…………梨子ちゃん」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「……なんで私にも相談してくれなかったの?!」
梨子「……へ?」
29 :
曜「私にだって……相談してほしかったよ梨子ちゃん! 私も梨子ちゃんのこと、応援したいもん!」
梨子「う、うん……ありがとう曜ちゃん。で、でもね、私の好きな人って――」
曜「ごめんね! 善子ちゃんにそういう相談してたなんて……野暮なこと聞いてたよね私……バカ曜だ……」
梨子「あ、あのぉ……」
曜「梨子ちゃん……私、梨子ちゃんの恋のこと、応援するから。だから頑張ってね!」
梨子「う、うん……ありがとう……」
曜「あーすっきりした! なんか体もよくなってきたし、明日から学校にも行けそうだよ!」
梨子「う、うん、よかったね」
曜「これも梨子ちゃんが来てくれたおかげだね! ありがとう、梨子ちゃん!」
曜「梨子ちゃん大好き!」ダキッ
梨子「わわっ、まだそんなに動いちゃダメだよぉ……」
曜「……ごめん、少しだけ、こうしててもいい?」
梨子「えっ……うん……いいけど……」
曜「……ありがとう、梨子ちゃん……」
梨子「曜、ちゃん……?」
31 :
翌日
曜「いやー梨子ちゃんのおかげで風邪も治ったよ! ありがと、梨子ちゃん!」
梨子「……」
曜「……梨子ちゃん?」
梨子「……」プィッ
曜「ちょ、梨子ちゃん!? むー、さっきからずっとこんな感じなんだよなぁ」
善子「ちょっと曜さんっ!」
曜「あ、善子ちゃん! おはよーしこー!」
善子「おはよーしこー! じゃなくてヨハネ! それよりも曜さんっ! 昨日何があったのよ!」
曜「昨日? 昨日は熱出して寝込んで、それで梨子ちゃんに看病してもらってたけど」
善子「それは知ってるわよ! そこで何があったかを聞いてるの!」
曜「……何もないけど」
善子「……はい?」
曜「いや、特に何もなかったとは思うんだけど……」
善子「はぁ……へぇ……ふぅん、そ、そういうこと……」
曜「あ、それよりも善子ちゃん! 実は私も相談したいことがあるんだけど……」
善子「だからヨハネだってば! でー、相談? 曜さんが私に?」
曜「うん……その……恋愛相談、なんだけど……」
善子「……はい?」
曜「えっとね……私、好きな人がいるんだけど……その人は既に別に好きな人がいるみたいで、どうすればいいのかなぁ……」
善子「……はぁ?」
つづく?
35 :
つづけ!
39 :
絶対続け
53 :
善子(……胃が痛い)
善子(あれ以来、2人からライン来まくってるんだけど……どうすりゃいいのよ……)
善子(というか2人とも両想いなんだから、とっととコクってくっつけばいいのよ!)
善子(――あ、そうか! だったらああすればいいんだわ!)
ピロリンッ
善子(あ、ちょうどよくリリーからだわ)
梨子『今度曜ちゃんと一緒に買い物行くことになっちゃった/// 約束したのはいいけどどうしよう……すごい緊張してるわ……』
善子(しかもいいタイミングでデートに誘ったわね! そしたらもう、これしかないわ!)
善子『リリー、次が最後のアドバイスよ』
梨子『最後のアドバイス?』
善子『ええ、そのデートでリリー、曜さんに告白しなさい』
梨子『いやそんなデートとかそんなんじゃなくて……』
梨子『えええええええ?? こくはく?』
善子(めっちゃ動揺してる……)
55 :
梨子『告白とか無理! まだ早いって!』
善子『今しないでいつするのよ! 曜さん人気者だし、誰かに取られちゃうわよ』
梨子『それはもっと無理!』
善子『じゃあするべきね、告白。大丈夫よ、今までたくさんアプローチかけたんだし、自信持ちなさい!』
梨子『……分かった、頑張る』
善子(……よし、これで何とかなりそうね)
ピロリンッ
善子「?」
曜『どーしよー善子ちゃん! 今度の休みに梨子ちゃんと一緒に出掛けることになっちゃった! これって……デートだよね?』
善子「あんたもかい」
56 :
善子『曜さん、リリーに告白しなさい』
曜『ええええ!? まだ何も言ってないよ!』
善子『今が最高のチャンスよ、曜さん』
曜『で、でも梨子ちゃんって……好きな人がいるんでしょ?』
善子(……すっげー言いたい! リリーが好きなのは曜さんだってこと、すげー言いたい!)
善子(でもそこまで言ってしまうのは無粋ってもんよね。そこは2人に任せないと)
善子『いようがいまいが関係ないわ! 自分の気持ちをちゃんと相手に伝えることが大事なのよ』
曜『珍しく良いこと言ってる!』
善子(珍しくは余計よ!)
曜『分かったよ善子ちゃん……私、頑張ってみる!』
善子『ええ、応援してるわ、曜さん……あと、ヨハネ』
善子「……はぁ」
善子「……うまくいくといいけど」
58 :
次の休みの日
曜「……」ドキドキ
曜「……り、梨子ちゃんまだかなぁ……待ち合わせ場所、ここで合ってたよね……?」
曜「……髪、大丈夫だよね? 跳ねてるとかないよね? も、もっとちゃんと見てくればよかった……」
曜「はぁ……緊張するなぁ……」
梨子「おーい、ようちゃーん」
曜「あ……梨子ちゃん!」
梨子「ご、ごめん! 待たせちゃった?」
曜「ううん、そんなことないよ! 私もちょうど来たところ!」
梨子「そう、ならよかったけど……」
曜「……」
梨子「……曜ちゃん? なんか私……変、かな?」
曜「あっ、いやっ……その、見惚れてて……」
梨子「えっ、見惚れてって……えっ?」
曜「ああ、あのっ、そのっ……すごい似合ってるよ、今日の服!」
梨子「あ、ありがとう……曜ちゃんも、良いと思うよ?」
曜「ほ、ホント?! いやー、ちょっと自信なかったんだけど……よかった、えへへ」
梨子「ふふふっ」
善子「……」
善子「……気になって見に来てしまった……」
59 :
善子「……まぁアドバイスしていたという責任もあるし? 2人の行く末を見届ける義務はあるわよね……」
善子「……とりあえずはいい雰囲気みたいね。滑り出しはいい感じかしら……」
曜「えと……じゃあ早行こうか」
梨子「う、うん……」
ぐぅ〜
梨子「……///」
曜「……梨子ちゃんお腹すいてるの?」
梨子「は、恥ずかしながら……」
曜「じゃあ……まずはご飯食べに行こうか? これから行くところなら食べるところもあるだろうし」
梨子「……うんっ! そうしてくれると嬉しい、かな」
曜「じゃあ、行こうか」ギュッ
梨子「えっ……曜ちゃん……?」
曜「え……だ、だってこれから行くところ、人多いし……はぐれないようにと思って……」
曜「ま、まずかった?」
梨子「う、ううん! 全然! それじゃ、行こ?」
曜「うんっ! 全前進ヨーソロー、だよ?」
善子「……曜さん、ああいうのはさらっとできるね……にくい奴!」
60 :
曜「うーん、どのお店がいいかなぁ……」
梨子「あっ、ここ……」
曜「んー? どれどれ……パンケーキのお店?」
梨子「うん……最近話題になってるところだよ。テレビでもやってた」
曜「よし、じゃあここにしようか!」
梨子「あっ、ちょっと待っ――」
ウェイトレス「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
曜「はいっ、そうです」
ウェイトレス「ではこちらのお席にどうぞ」
曜「うわぁ〜おしゃれなところだね……こういうところ初めて来た……」
梨子「う、うん……」
曜「ん? どうしたの、梨子ちゃん? ここ、嫌だった?」
梨子「いや、そうじゃなくて……」キョロキョロ
曜「……?」キョロキョロ
イチャイチャ
イチャイチャ
曜「……な、なんかカップルが多いね。しかもみんなすごい熱気というかなんというか……」
梨子「だってここ……カップル達の間で人気のお店みたいだから……」
曜「そ、そうだったんだ……」
ウェイトレス「いらっしゃいませー、お客様は……」
善子「あ、1人です」
ウェイトレス「かしこまりました。ではこちらのお席へどうぞ」
善子「……」
62 :
曜「あ……でもどのメニューもおいしそうだね」
梨子「うん。定番はこれ、かな」
曜「おおーおいしそう! でも結構大きいんだね?」
梨子「カップルサイズだから、ちょっと大きめなの」
曜「か、カップル……?」
梨子「せ、せっかく入ったんだし、ちょっとそういう気分を味わってみない?」
曜「あ、ああ、そういうことね! いいね、じゃあこれ頼もう! すいませーん!」
ウェイトレス「お待たせしました」
曜「お、おおー、思ってたより大きいね」
梨子「うん、おいしそう」
ぐぅ〜
梨子「……///」
曜「ささっ、早く食べようか! 私もお腹すいちゃったし!」
梨子「う、うん……じゃあ曜ちゃん」
曜「……ほい?」
梨子「あ、あーん……」
曜「……はい?」
63 :
曜「えと……梨子ちゃん、早く食べないの?」
梨子「い、いや、このパンケーキ、お互いに食べさせあうのが主流な食べ方だから……」
曜「そ、そうなの……?」
梨子「だ、だって周り見て見てよ……」
アーン……
コッチモ、アーン……
キャッキャッ
曜「……た、確かに、みんなやってる……」
梨子「だから私たちも……ね?」
曜「え、で、でも……恥ずかしい……」
梨子「私だって恥ずかしいんだから……! むしろ早く食べてほしい、かも……」
曜「わ、分かった、分かったよ! い、いただきまーす……あーん……」
曜「……お、おいしい! さすが話題になるだけはあるね!」
梨子「ホント? じゃ、じゃあ、今度は私にも、いいかな?」
曜「え……あの、つまり……」
梨子「……曜ちゃんに食べさせてほしい、な……?」
曜「っっ……///」
梨子「は、はやくっ……熱いうちに食べたいし……」
曜「あ、う、うん……じゃ、じゃあ……あーん……」
梨子「あーん――――お、おいしい……」
曜「そ、そりゃよかった……」
梨子「……」
曜「……」
梨子「……残さず食べないとね」
曜「……うん」
64 :
ありがとうございましたー
曜「あーおいしかった! けど恥ずかしかった!」
梨子「う、うん……すごい、恥ずかしかったね……」
曜「ご、ごめんね、最近のトレンドに疎くて……困ったよね?」
梨子「う、ううん! 一人じゃなかなか入れないし、曜ちゃんと一緒でよかったな」
曜「そ、そう? ならよかったけど……」
梨子「うん……実は結構嬉しかったし……」
曜「え? なぁに?」
梨子「ううん、何でもっ! さてと……お腹もいっぱいになったし、本命のお買い物に行こうか?」
曜「あっ、そうだね、今日はそっちが本命だった!」
ギュッ
梨子「あっ……」
曜「じゃあ改めて、買い物にしゅっぱ〜つ!」
梨子「ふふっ、しゅっぱ〜つ」
ありがとうございましたー
善子「……とんでもない店だったわ。ぼっちで悪かったわね……」
善子「まぁでも……2人の雰囲気はすごい良くなったみたいで何よりかしら」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
69 :
梨子「そうえいば曜ちゃん……何の買い物なんだっけ?」
曜「私? 私はね、衣装作りの素材を集めようと思って。大きいお店って、この辺にしかないから」
梨子「へぇ〜そうなんだ」
曜「梨子ちゃんは?」
梨子「私は……贈り物、買おうと思って」
曜「あれ? 誰か誕生日だっけ?」
梨子「ううん……好きな人への、選ぼうかと思って……」
曜「あっ……そ、そうなんだ……」
梨子「その人寒がり屋さんだから……防寒具とかがいいかなって思って」
曜「な、なるどねぇ……あっ、私も選ぶの手伝うよ。私も寒がりだし、参考になるかも」
梨子「うん、ありがとう」
曜「……」
70 :
――
曜「いやぁ大分買っちゃったなぁ」
梨子「すごい買い込んだね、曜ちゃん」
曜「まぁ先のことも考えてね、これぐらい買っておいた方がいいんだよ」
梨子「……ふふっ」
曜「ええっ? 私なんか変なこと言ってた?」
梨子「ごめん、そういうことじゃなくて……お店での曜ちゃん、すごいはしゃいでてかわいかったなって」
曜「かわいい?!」
梨子「うん、すごい楽しそうで……見てるだけでこっちも楽しい気分になっちゃった」
曜「な、なんか恥ずかしいなぁ……」
梨子「うふふ。新しい曜ちゃんの一面を見られて、ちょっと得しちゃった」
曜「う、う〜……は、早く次行こ、次! 梨子ちゃんの買い物あるんでしょ!」
梨子「あっ、ま、待ってよ曜ちゃ〜ん」
善子「あっ! また曜さん走り出しちゃって……尾行してるこっちの身にもなりなさいよ!」
善子「……それにしても、どう見たってできてるカップルにしか見えないわよね……早くコクっちゃいなさいよ、まったく……」
72 :
梨子「うーん……どれがいいかなぁ……」
曜「えーと……その人が喜びそうなものって、どんなの?」
梨子「私的には、マフラーかなって思ってるんだけど……本当は手縫いがいいかと思うけど、まだ私には難しくて」
曜「マフラーかぁ……あ、こっちにたくさんあるよ? ……こんなに色んな種類があるんだね」
梨子「本当だ……ここならいいのが選べそう!」
梨子「その人……水色が似合う人だから、そういう色合いのを選びたいと思うんだ」
曜「そっか……その人のこと、本当に好きなんだね」
梨子「……どういうこと?」
曜「選んでるときの梨子ちゃん、目がマジっぽいから。真剣に選んでるんだろうなって」
梨子「うん、まぁね……本当に好きだし、喜んでほしいから……」
曜「…………」
曜「……梨子ちゃんが選ぶのなら、きっと何でも喜ぶと思うよ」
梨子「そう、かな」
曜「そうだよ……梨子ちゃんみたいな素敵な女の子から何か貰えるなんて、その人は幸せだな……」
梨子「……そうだと、いいな……」
80 :
梨子「じゃあ買ってくるね、ちょっと待ってて?」
曜「うん……」
曜「……」
曜「……本当に幸せ者だよ、梨子ちゃんに好かれてる人は……」
曜「……大切な人への、贈り物か……」
梨子「曜ちゃんお待たせー」
曜「うん……」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「あー……いや、もうこんな時間だな、って思って」
梨子「そうだね……楽しかったから、時間も忘れてたみたい。もうそろそろ帰る時間かな?」
曜「あのっ……梨子ちゃん……」
梨子「……?」
曜「……ちょっと、話、してかない?」
81 :
善子「……うー、さぶっ!」
善子「曜さんたちについてきて海まで来たけど……結局大きな進展はなかったっぽいわね……」
善子「……どうするつもりなのかしら、あの2人……」
梨子「はぁ〜っ……いつ見ても綺麗だよね、ここの海は」
曜「うん……夜は静かで、波の音がまたいいんだよね」
梨子「……それで? 話って、何?」
曜「……いやぁ、あの……」
梨子「……?」
曜「……梨子ちゃんの好きな人ってさ、どんな人なのかなって思って」
梨子「えっ……どんな人か?」
曜「ま、まぁ気になっちゃってさ……梨子ちゃんがそれだけ好きになる人のこと」
梨子「……気になる?」
曜「……うん」
82 :
梨子「……私の好きな人はね、すっごいかっこいい人だよ?」
曜「あー……やっぱりかぁ。そりゃそうだよね……」
梨子「その、見た目とかじゃなくて……さりげなく気を使えるところとか、いつも元気で周りを笑顔にしてくれて……」
梨子「……いつも私のこと、勇気づけてくれるの」
曜「……なんか嫉妬しちゃうな」
梨子「え?」
曜「だってさ、梨子ちゃんにそこまで言わせるなんて……相当かっこいい人なんだよね、その人」
梨子「うん……とっても素敵な人」
曜「会ってみたいな、その素敵な人に」
梨子「ふふっ……意外と近くにいる人なんだよ?」
曜「ええっ!? そうなの? いったい誰なんだろ……」
梨子「……そういう曜ちゃんこそ、好きな人ってどんな人なの?」
曜「わ、私? ……っていうか、私好きな人いるって言ったっけ……?」
梨子「最近の曜ちゃん見てたら分かるよ……私と一緒で、恋してる人の顔してる」
曜「……バレてたのか……鋭いなぁ梨子ちゃん……」
梨子「私は曜ちゃんのこと、よ〜く見てるから」
梨子「それで? 曜ちゃんの好きな人って?」
曜「……すごい、かわいい人」
梨子「か、かわいい!?」
83 :
梨子「か、かわいい人、なんだ……?」
曜「うん……やっぱりすごい気遣いができる人で、それに、すごく優しい……」
曜「その人の前だと、ついつい甘えたくなっちゃうんだよねぇ……」
梨子「へぇ〜……素敵な人、なんだね」
曜「うん、そりゃあもう素敵すぎる人、私が好きになっていいかも分かんないくらいだよ」
梨子「曜ちゃんだってかわいいんだから、自信持ちなよ?」
曜「えへへ……ありがと……」
梨子「……お互い、うまくいくといいね」
曜「うん……そうだね……」
ヒューッ……
梨子「……っ、やっぱり冬の海は冷えるね……さすがに風が吹くと寒い……」
曜「……そんな梨子ちゃんにははい、これ」
梨子「……なに、これ? 帽子?」
曜「……えへへ、曜ちゃんからのサプライズなのだ」
84 :
梨子「でも、なんでこれを……?」
曜「梨子ちゃんにきっと似合うと思って……」
梨子「嬉しい……早かぶってみるね?」
梨子「――どうかな?」
曜「やっぱり私の見立てた通り、ばっちり似合ってるよ、梨子ちゃん!」
梨子「ありがとう曜ちゃん! しかもすごく温かいし……嬉しいなぁ」
曜「えへへ、喜んでもらえて何よりであります」
梨子「じゃあ……私も曜ちゃんにこれ、あげるね?」
曜「えっ……梨子ちゃんも何か買ってたの?」
梨子「うん……これ、なんだけど」
曜「……!?」
曜「こ、これって……さっき買ってたマフラー?」
梨子「……うん、そうだよ」
梨子「大切な人にあげる、マフラー」
曜「えっ……ええ?!」
86 :
曜「いや、だってこれ……ええ?」
梨子「いいから、着けてみてよ、そのマフラー」
曜「う、うん……」
曜「――ど、どうかな?」
梨子「やっぱり! すごい似合ってるよ、曜ちゃん! 私の思った通り!」
曜「あ、ありがと……で、でもこれって、梨子ちゃんの好きな人に渡すものじゃ……」
梨子「……曜ちゃん、まだ気が付かないの?」
曜「いやいや、だって……そんな……いきなりで信じられないよ……」
梨子「今まで散々アピールしたつもりだったんだけど?」
曜「だ、だって……梨子ちゃんの好きな人が……わ、わた――」
チュッ
曜「……へ?」
梨子「そ、それ以上は言わないで……! ちゃ、ちゃんと自分の口から言いたいから……」
曜「……」
曜「……わ」
曜「……わわわわーーっ! り、梨子ちゃん!? 何やってんの?!」
梨子「いや、だって……よ、曜ちゃんがいけないんだからね!」
曜「私のせいなの!?」
87 :
曜「わ、私のせい、なの?」
梨子「そ、そうだよっ! 曜ちゃん、いくらなんでも鈍感すぎるんだもん……こうでもしないと、気が付いてくれないじゃない!」
曜「う、うう……」
曜「う、うああーーーーっ!」
梨子「よ、曜ちゃん――!?」
チュッ
梨子「……曜ちゃん?」
曜「う、うう……りりり、梨子ちゃんだって鈍すぎるよ! 私も気持ちも知らないで……梨子ちゃんがいけないんだ!」
梨子「よ、曜ちゃんの方が悪い!」
曜「梨子ちゃんが悪い!」
梨子「曜ちゃんっ!」
曜「梨子ちゃんっ!」
梨子「…………」
曜「…………」
梨子・曜「「ぷっ……」」
曜「あははっ! 梨子ちゃん、子供みたいな言い訳!」
梨子「曜ちゃんだって、すっごい子供みたいだったよ?」
曜「あははっ……私たち、とんでもない人を好きになってたみたいだね」
梨子「……ふふ、そうみたい」
曜「……信じて、いいんだよね」
梨子「……私も、信じていい?」
曜「……梨子ちゃんっ!」ダキッ
88 :
曜「梨子ちゃん……」
梨子「曜ちゃん……夢じゃ、ないよね?」ギュッ
曜「私が聞きたいくらい……夢だとしても、今はこうして梨子ちゃんを抱きしめていたい」
梨子「……曜ちゃんの体、温かい」
曜「……じゃあやっぱり夢じゃないんだ。よかった……」
梨子「うん……夢じゃない……夢じゃないんだね……」
曜「……あのさ、梨子ちゃん」
梨子「……うん?」
曜「……梨子ちゃんに、大事な話があります。聞いてくれる?」
梨子「……私も、曜ちゃんにとっても大事な話があるの。聞いてほしいな……」
曜「うん……聞きたいな、梨子ちゃんの話。ちゃんと、近くで……」
梨子「私にも聞かせて、曜ちゃんの話……ちゃんと、言葉で聞きたいから……」
曜「……私は……私は、梨子ちゃんのこと――」
善子「……」
善子「どうやら、杞憂だったみたいね」
善子「……2人とも、お幸せに」
89 :
善子(はぁ〜……ようやく肩の荷が落ちたって感じ。これで胃の痛みともおさらばね)
善子(それにしてもよかった……本当によかったわ……2人には、幸せになってもらいたかったし)
善子(あ〜あ、私もああいう恋愛してみたいなぁ……)
ピロリンッ
善子「? ……リリーからだわ」
梨子『善子ちゃん! やった! やったよ! ついに曜ちゃんと……曜ちゃんと……!』
善子(フフッ……どんだけ嬉しいのよ、まったく)
善子『とりあえずおめでとう、リリー。よかったわね』
梨子『ありがとう! これも善子ちゃんのおかげだよ!』
梨子『それで……私、これからどうすればいいのかな? こ、恋人同士って何するものなのかな……?』
善子(……え?)
ピロリンッ
善子「……今度は曜さんから?」
曜『善子ちゃん! ついに梨子ちゃんに告白できたよ! ありがとう!』
曜『それで……この後どうすればいいのかな? いつもみたくアドバイスが欲しいんだけど……』
善子(……え? え?)
善子(まだ続くわけ……ないわよね?)
終わりです
91 :
|c||^.- ^||
92 :
乙!
面白かったー
95 :

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