死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?『呪いを使って助けてくれた祖母』back

死ぬ程洒落にならない怖い話集めてみない?『呪いを使って助けてくれた祖母』


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奇妙な体験
以前私が働いていたのは家から5分もしない小さなコンビニです。深夜ですが・・・
その日も自転車を止めて中に入ると、店員が一人居ましたが、客は居ませんでした。
それもそのはず、時間が時間です。私は店員に声をかけました。
「ごくろうさま」
「あ、ごくろうさまです」
若い彼女はこんな時間だと言うのに元気な声で、私に返事を返してくれます。
好感の持てる人物だなあと思いながら、特にする事も無い仕事に取り掛かろうとしたその時。
「あ・・・あれ、おかしくありませんか・・・?」
その彼女が詰まったような声を上げました。彼女が指差すのは、外。外―――異常は在りません。
暗闇が広がるだけで、時間は深夜、特に不思議は無い。
「別に何も・・・」
その時瞬間的に理解しました。暗闇「過ぎる」のです。いくら深夜と言えども、真っ暗と言う事は無いはず。
住宅の影、自動販売機の光―――何一つ確認できませんでした。まるで、巨大な黒い布幕を被せられた場所のように。
「・・・取り敢えず外に出ようか」
「あ・・・はい」
しかし、入る時はすんなり入れた扉が、全くびくともしないのです。
二人とも精一杯力を込めて押し引きするのだが、無駄でした。
朝になるまで、待つか、どうするか―――・・・不安そうな彼女の横顔が、
私を余計に責めたてます。その時、特有の臭いを放つ液体がガラスを伝ってくるのに気付きました。
ガソリン。
誰かがこの建物を焼き尽くそうとしているのか!パニックになりながらドアを蹴っていると、
コンビニを覆っていた幕?の隙間が縦に10cmほどサッと開き、そこから外の世界が見えました。
次の瞬間、その10cmの隙間を、人影が遮って・・・
※こちらは有名な不気味なスレ
消えたとてうかぶもの・?
http://world-fusigi.net/archives/8785829.html
405: 本当にあった怖い
そこでもうダメだと思い目を瞑りました・・・
目を開けると、自宅の布団の中。なぜか上半身裸のジーパン一枚で寝ていました。
夢か・・・とも思ったのですが、あとで彼女に聞いてみるとあの日のことを覚えていたようで、
同じく意識が遠くなった後、目を開けたら自宅だったそうです。
私と同じ上半身裸の格好だったそうです。
宇宙人の仕業としか思えないのですが、知らない間に拉致されてたのでしょうか・・・
あれが何だったのか、今でも分かりませんが、彼女とは良いお付き合いをさせてもらっています。
408: 本当にあった怖い
>>405
その後そのお店は無事だったの?
440: 本当にあった怖い
>>408
無事でした。特に異変は無く、といってその間に居た客も居ないので、
その間の店がどうなっていたのかは分かりません。
624: 本当にあった怖い
お迎え
半年くらい前、ぶっ倒れて入院して緊急病棟に運び込まれて生死の境をさ迷いました。で、無事意識を取り戻し、ひと月くらいで一般病棟に戻されて4人部屋に入った時の事。
俺以外はみんなじーさんだった。で、うち一人は呼吸器つけて心電図ついてて意識もないじーさんだった。24時間「シュコー…シュコー…」ってダースベイダーみたいな音立ててさ。なんでこんなのが一般病棟にいんのかわかんないくらい怪しいじーさんだった。
俺が一般病棟に入って四日目の午前2時くらいかな、その日、眠れなかったから携帯いじってたら突然「ヴァァァオアオァァ!」ってそのじーさんが叫びだした。すげぇびびって、カーテンの裏から様子を伺ってたら
「ねーちゃん!くるなー!こっちくるなぁ!俺まだ行きとうないぃぃぃ!!ねーちゃんこないでくれぇぇぇ!」
とか叫び続けてんの。すげぇ不気味で。ナースコールのボタン押して看護婦さん呼ぼうとしたけど反応がなくて。歩いてナースステーションまで行こうとカーテン開けたらバリバリバリ!っとか音がして、呼吸器とか点滴とか引き抜いたじーさんが立ってんの。
「アヒヒヒヒヒ」
って笑いながら。なんかヤベェって思いながらナースステーション目指して歩いたんだけど、じーさん俺の後ろから追いかけてくるんだ。
「ヴァァァァ!」とか雄叫び挙げながら。俺、ひと月くらい寝たきりだったから足がふらついてうまく走れなくて。
なんとかナースステーションに着いたら看護婦さんはいなかった。後ろのじーさんもいなかった。叫び声で起きてきた他の入院患者さん達も廊下に出てきて。
なんか、じーさんが別の病室の中で足痙攣させながらぶっ倒れてたらしい。そのじーさんはそのまま緊急病棟に連れてかれて。
そのじーさんがどうなかったかはわかりません。
俺にとっちゃあ死ぬほど怖かった話です。死後の世界からのお迎えってヤツを信じたくなる事件でした。
761: 本当にあった怖い
不思議な感覚
もう18年も前の話だけどいいかな
高校2年の夏休み、お盆の期間中だったのは覚えてる
朝方、日が昇りはじめ外は明るくなってたが小雨が降っていた
俺は珍しく早起きしちまったなーとか思いつつベットから見える窓の景色に目を向けていた
ふと気が付くと部屋に変な気配があることに気づいた、誰かいるような不思議な感覚
気がつくと自分の体が動かない、しかし外の音と日が昇るにつれ明るくなる外の景色は認識できている
すると部屋の隅から声が聞こえてきたんだ、しかも数名が話しいてる声が
しかも内容はまったく不明、「うらわぁうぇあおぇぁうぃかおぇい」みたいな唸るような声がいくつも...
俺の体は動かないが、その声でさらに凍りついた
何故なら声の主の数が増えつつ明瞭に聞こえるくらい接近している
接近してる声を聞いていて気づいたよ、外の雨の音とは違うことに
耳に聞こえてるんじゃないのよ、声だけ頭に直接流れ込んでる...
そのうち声の主の一人が俺の上にのっかって顔をなでまわしつつ枕に押し付けてきた
目の前に透明だけど人の顔?とゆうか目があるのがわかる、視線を感じるんだわ
外の日が昇りきって小雨でやや薄暗い景色が見えてるが今起きてる現象に俺はパニくってた
心の中でお経を唱えて(うる覚えレベルなんだけどね)必死に消えてくれと祈ってた
すると突然体が自由に、しばし放心したのち部屋を出たら早起きのウチのバァさんがいた
今起きたことを話したら馬鹿にされた...
上含めて学生時代に3回ほど不思議な体験してるが昨日ひさびさ起きた
それについては「奇妙な夢をスレ」に書き込んだ、「たすけて...」が耳にこびりついてる;
781: Part1 2006/04/10(月) 11:01:06 ID:HybLkRgL0
蔵の中
俺のじいちゃんが住んでた田舎の実家には、
結構でかい倉が2つある。家自体もそこそこ大きいんだが、
そのうちの倉の一つは、俺が田舎に住んでた小学生くらいまでの
時に、なんども中に入って遊んでた。中はなんかの農作業器具だの
米袋だの、色々置いてあったりしたけど、別に普通の物置って感じだった。
倉の中もそこまで暗くなくて、俺が街に引っ越した後も、家族で実家に
里帰りした時は(中学生くらいまでだけど)その倉に入れてもらって遊んでた。
もう1個、倉があるのは知ってたけど、別にそれまではあまり気にしなかった。
ただ、じいちゃんが、「あの倉は入っちゃいかん!」と子供の時からずっと
言ってたのは覚えていた。その倉の扉の前にもでかい南京錠がかかっていて、
その倉の扉が開いたのを俺は見たことがなかった。ある時、おふくろに聞いたが、
おふくろもそこの倉には入った事がないらしい。昔からじいちゃんに止められてたそうだ。
その倉は結構古い物らしいが、いつから立ってるのかは俺は無論知らなかった。
2つある倉は同じ形だし、外から見ても変には見えない。それで、実家に来たある年、
そのじいちゃんの言葉を思い出して、じいちゃんにそれとなくあの倉について
聞いてみたが、じいちゃんは「あの倉は・・・ ・・・出る・・・からな・・・」と言って
それっきり口を噤んでしまった。 「・・・?出る?」
・・・俺がその後何度聞いても、じいちゃんはそれっきり答えてくれなかった。
ただ、「あの倉は、開けん方がええ。」・・・最後にそう言った。
782: Part2 2006/04/10(月) 11:02:29 ID:HybLkRgL0
そして、俺が大学4年になった年、就職先も決まり、少し落ち着いたころ、
じいちゃんが亡くなった。葬儀が終わり、実家には誰もいなくなり、
実家自体もそろそろ古くなっていたので、夏ごろ、ついに実家を取り壊す事に
なった。無論、2つある倉も一緒に取り壊されるらしい。
・・・俺はあの倉が気になっていた。
そこで、取り壊す前に、あの倉の中を見たいと、両親に相談をしてみた。
親父はあまり乗り気じゃなかったが、おふくろは理解をしてくれ、開ける
だけでも開けてみようという事になった。倉の扉のカギは、じいちゃんが
持っていたらしいが、実家中を探しては見たものの見つからず、業者を
呼んで開けてもらう事にした。業者さんは「でっかい倉ですねえ」とか
言いながら、作業に取り掛かり、カギをなんとか開けてくれた。
扉は開きにくかったが、皆で力を入れて開くとついになんとか開いた。
目の前に一面真っ白な世界が広がっていた
・・・真っ白に見えるくらい、倉の中が白い蜘蛛の巣まみれになっていた。
それも、ばかでかい蜘蛛の巣が複雑に絡み合って、倉の奥が見えなかった。
俺はこんなでかい蜘蛛の巣を今まで見たことがなかった。親父もおふくろも、
業者も、みんな唖然としていた。「こんなでかい蜘蛛がいるのか・・・?」
その後、業者さんが人を呼んで、時間をかけて、倉の蜘蛛の巣を全部取って
もらった。以外にも蜘蛛の巣をはった蜘蛛は見つからなかった。
倉の中も、もう一つの倉と同じで、物が置いてあるだけの単なる物置だった。
別に変な物はこれといって見つからなかった。・・・あの蜘蛛の巣以外は。
今はもう、実家も倉も、取り壊されて無い。だが、俺は、あのじいちゃんが
言っていた、「あの倉は・・・出る・・・からな」、という言葉が今でも気になっている。
791: <その1/7> 2006/04/10(月) 11:37:33 ID:y45Kk/qQ0
6歳・・
98年12月初旬に年度末での辞職を上司に申し出、暮れになり久々に実家に帰った時の話です。
入社時の保証人だったので、一応両親には会社を辞める事を言わなきゃなと思いまして嫌々帰省したんです。
実家を出て10年、何度か実家には帰省した事はあったんですが両親とは余り仲がよろしくないのと自分の部屋も無くなっていましたので、なんとなく居心地の悪さをいつも感じてました。
両親は2階で就寝し、自分は1階の居間に布団を敷いて就寝というのもあり自分の居場所が無いような感じで…。
さて、両親との辞職についての話は置いておきまして、、、
その年の大晦日は親戚が集まりまして盛り上がり、悪ガキ達の相手もしながらアルコールも普段より多く飲みまして、親戚たちと1階居間で雑魚寝状態となり明けて1999年正月は二日酔いのまま昼過ぎに初詣へ。
夕方親戚たちも帰り、又両親と居心地の悪い時間を過ごしました。
その正月の深夜(正確には2日)に自分が体験した話です。
792: <その2/7> 2006/04/10(月) 11:39:39 ID:y45Kk/qQ0
父はその日も夕方から飲み始めたので9時過ぎには2階へ上がっていきました。
1階の居間では自分と母が、会話も無くTVを見ていました。
母はコタツで、自分はコタツの横に布団を敷き、横になってTVを見ていました。
深夜にエロぃ映画をやるようで見たかったんですがw「早く2階に上がらねぇかな」
と思いながらも、しかたなくバラエティー番組なんぞ見てました。
時間は1時前だったと思います、2階から「おかぁ??さ??ん」という男の子の声がしました。
自分は「?」と思い階段の方を見たんですが、母は何も聞こえなかったようでTVを見ています。
数秒後、もう一度「おかぁ??さ??ん」と声が!2階のTVの音ではなく階段の上から呼んでる感じでした。
自分は母に対し「なんかな?」だったか「なんやあれ?」だったか忘れましたが話しかけました。
すると母は「ハイハイ」とか返事をして確認しに2階に上がって行ったのでした。
しかし、なかなか降りてない。もう寝たのかなと思いましてエロ映画にチャンネルを変えようと思いリモコンを手に取った時でした。
『ドンドンドン!』というかなり大きな足音を立てて誰かが階段を下りてきたのでした。
やべぇ!母か?
793: <その3/7> 2006/04/10(月) 11:41:40 ID:y45Kk/qQ0
居間の廊下へ通じる襖は空けっ放しでした、『ドンドンドン!』と音のする階段の方を見ていると
3歳くらいの男の子が降りてきて、そのまま居間に入ってきたんです。
両隣の家にも他県ナンバーの車が止まってましたので、自分はその子がイタズラで2階のベランダ越しに侵入してきて降りてきたんだなと思ってました。
その子は、コタツをはさんで向こう側につまずいたかなにかでうつ伏せに倒れてしまったんです。
怒ってやらなきゃなと思い、布団から出てコタツを廻りその子の所へ。
その子はコタツ布団の上で、うつ伏せ状態でもがいてましたw
「しょーがねぇなぁ」と思い、その子の脇を持って立たせ、こちらに向かせて叱ろうかと思った瞬間でした。
髪の毛の有った後頭部が顔になっちゃったんですよ!
オカルト映画とかでよくある、首が180度回転してこちらを向くっていうのではなく、瞬間的に後頭部だった所が顔になったんです。
つまり、体は向こうを向いているのに顔は自分を見てるんです。
自分の体制はウンコ座り。頭だけこっち向きの男の子との目線と自分の目線は正対状態。
正直、おしっこチビりました。。。
794: <その4/7> 2006/04/10(月) 11:42:59 ID:y45Kk/qQ0
それまでは、その子の体温だとか肉感とか有ったんですけど、人間だとばかり思っていた男の子が実はそうではなかったと理解した瞬間、その子の体温も感じなくなり、冷たい丸太を両手で持っている様な感覚になりました。
生まれて初めて「恐怖」ってのを味わいました。このまま殺されるんじゃぁないかとか。
おしっこって本当にチビるんですねwしかも屁まで「ププッ」って出ましたよwww
手を離そうと思っても体が動かない…。
すると男の子が「6歳…」って言うんですよ。
なにか訴えるような顔つきでした。体はもちろん向こうを向いたままです。
どうみても2、3歳の子なんですけど、「6歳」って。
自分は声も出なくなってて、「うんうん、そうかそうか」と言うつもりが「ぅぅ、ぅぅ」としか言えず。
すると又その子が「6歳…」って言うんですよ。
そして自分は「ぅぅ、ぅぅ」
この時は全身に鳥肌が立ってました。
795: <その5/7> 2006/04/10(月) 11:43:50 ID:y45Kk/qQ0
(母ちゃん、はよう降りてきてわしを助けてくれ!)
そう思っても誰も降りてはきませんでした。
男の子から手を離そうとするんですけど、体が動かない…。
助けを呼ぼうとしても声が出ないし…。
次に男の子は悲しい顔になり「ボクね、、ボクね、、、、」と言い始めました。
その子は涙を流し始めたんですけど、それが黄色いんですよね。
その子の肌の色も段々青白く変化していきました。
自分も何故だか悲しくなって「ぅぅ、ぅぅ」と言いながら泣いてしまいました。
涙を拭こうと思っても体が動かない…。
(なんで、わし泣いとるんじゃ?怖いよぅ誰か助けて?)とばかり思っていたんです。
すると、庭に面した障子から人が現れました!
『プレデター2』の最後、霧の中からプレデターが現れる、そんな感じで。
霧状のモヤモヤってしてたのが段々人の形になりながら、こっちにやってくる、、。
自分は涙目だったんですけど、不思議とはっきりと見えたのでした。
796: <その6/7> 2006/04/10(月) 11:45:19 ID:y45Kk/qQ0
近くに来ました。老人でした。
もうすでに恐怖の最高潮に達していたのか、その老人に対しては恐怖は感じませんでした。
老人は、青と白の格子柄の浴衣を着ていて丹前を羽織っていました。
その老人は無表情だったんですけど、ゆっくりと自分に頭を下げたんです。
すると自分の手から男のが消え、老人の手に移ったんですよ。
その子は寝てる様でした。
そして、もう一度老人が頭を下げ、反転して障子を突き抜け出ていきました。
助かった…。
金縛りが解けたんですね、体は動く様になりました。
ボーーっとしたまま布団に入り、(こりゃぁ寝れんよ)(今のは夢じゃないよな?)
(しょんべんチビったもんな)(もぅほんま勘弁してくれ)とか鳥肌だらけの体で思っていたら
いつの間にか寝てました。
797: <その7/7> 2006/04/10(月) 11:47:13 ID:y45Kk/qQ0
次の日母に起こされ、TV・照明点けっ放しで寝ていたと怒られまして、、。
「いや実は、、」と昨夜の話をし、なんで2階に声の主の確認をして降りてこなかったのか訊いたんですよ、ちょっとキレ気味に。
そしたら母は、『あんたが、「もう上がれや」言うけぇ上がったんよ」と、こう言うんですよ。
確かにエロ映画を見たいが為(早く上がらないかな)とは思ってましたけど、実際に言ったのは(その言葉を覚えていないんだけど)声の正体が「なんかな?」的なものだったはずなんです。
もう面倒臭いのもあって、それ以上はこの話はしませんでしたけどね。
自分に起きた心霊的な現象は、この一件だけです。
もうチビりたくありません、こりごりですわ。
この話は、母にしか話していません。
わしが、寝る時電気を点けっ放しにしている理由はこういう事なんだよ、村上w
800: 本当にあった怖い
>>797
座敷童子?
807: 本当にあった怖い
>>797
おつ、久しぶりの面白い話だったよ!
705: 投下 2006/01/09(月) 20:08:37 ID:KTVRGO+HO
諭す
類似の既出話もあるかとは思いますが敢えて一つ。
七年前に勤めた会社が倒産し就職難の中、運転手に転身したTに起きた事です。
最初は小さい2t車での仕事だったTも運転手に転身して一年も経つと4t車に乗る様になり、県内だけでなく県外にも足を延ばすようになった。
今から五年程前の雨の夜に隣県から帰る為に県境の峠道を走っていたTは尿意を覚えて山頂の少し手前の広い所にトラックを停めて用を足した。
雨は小雨程度だが霧が出ているし交通量も疎らな峠道にいつになく嫌な雰囲気を感じていたが、用を足してスッキリしたTがトラックに戻ろうと振り向くと・・・・・
助手席側に人が立っているのに気がつき一瞬身を固くする。
こんな真夜中に峠で人が?
恐る恐る観察するTに人影が振り向いた。
若い・・・二十代前半位の女性。
肩までくらいの髪も、どこかの会社の制服と思しき衣類も全部が雨で濡れている。
思わず声をかけようとしたTより先に女が言葉を発した。
「峠を降りた○○まで乗せて下さい」
小さく、か細く・・・
しかしはっきりと聞き取れる声だった。
706: 投下 2006/01/09(月) 20:09:59 ID:KTVRGO+HO
女の申し出に一瞬よく耳にする様々な怪談話を思い出すTだったが、その女の何とも哀しく寂しそうな顔への同情が恐怖を上回った。
いいですよ、どうぞ。
そう言うとTは助手席のドアを開けてやり、女に乗る様に促した。
ステップを踏み手摺りに手をかけ女が乗り込む時、ふとTは彼女の足元を見てやっぱりなと感づく。
助手席側や運転席側のドアを開けると室内灯が点くようにしてあった。
光があたれば物体は必ず影を残すはずなのに彼女には影が無かった。
だが不思議と恐怖を感じないままにTは彼女が助手席に座るとそっとドアを閉め運転席へと乗り込み車を走らせた。
走らせながら彼女の横顔をチラチラと横目で伺う。
最初と変わらない寂しげな横顔のまま言葉もなくただ俯き加減に座っている。
意を決してTは彼女に勝手に、独り言のように話しかけた。
悲しい事とか色々あったりしましたか?
「辛い事、悲しい事、何があったのか僕には分かりませんけどこんな所に居ては駄目です。
行くべき所があなたにはあるんじゃないですか?
僕にはしてあげられない事かもしれませんが。」
Tの言葉に彼女は反応を見せない。
707: 投下 2006/01/09(月) 20:11:24 ID:KTVRGO+HO
この峠を下り彼女の望む所までにはまだ二十分はかかる。
その間もTは構わず一方的な会話を続けた。
「○○にはあなたの何かがあるのかな?
そこに行ってその後どうするんですか?
またあの峠に戻ってしまうのですか?
繰り返しては駄目だと思います。
次へ進まないと。」
彼女はただ俯いたまま黙っている。
聞いているのかさえ分からないままTは話しかけ続け、ようやく峠を下った。
突然彼女は前方を指差すと「あそこで。」とだけ言った。
なんの変哲もない住宅街への交差点だった。
Tはハザードランプを点けトラックを停めると彼女のほうを見た。
「ありがとうございました。」
微かに聞こえる声だけ残して彼女は消えてしまった。
そしてもう一言、どこからともなく聞こえた「行きます」の声にTは安堵のため息を吐き出し、再び車を走らせ無事に会社に帰った。
708: 投下 2006/01/09(月) 20:12:50 ID:KTVRGO+HO
後日、Tはあの峠で起きた事件を同僚から聞いた。
十年前、情事のもつれから当時二十二歳の女性が絞殺され死体が遺棄されていたのだと言う。
当時の彼女が住んでいた町こそTが彼女を降ろした住宅街だったそうだ。
その後あの峠で彼女を見る事もないままTは三年前に子供をもうけ幸せに暮らしていた。
生まれた女の子も大きな病気や怪我もなく明るい元気な子でTは溺愛し娘も父親を慕っていた。
そして今年・・・
峠の彼女の事も記憶から忘れていたTは再び彼女と再会する。
9月の半ば、夜中に目を覚ましたTが喉の渇きを覚え台所で茶を飲み寝室に戻った時だった。
妻の横で寝ている愛娘が布団から飛び出して寝ていた。
なんて寝相だと苦笑しながら娘を布団に戻したその時・・・
娘が眠ったままTの手を握り「ありがとう、あなたがあの時助けてくれたから私は今生きてます。本当にありがとう」
と言った。
彼女の声で・・・
娘の口で・・・
生まれ変わりなのか娘の口を借りただけなのか分からなかったが、恐怖は感じず不思議な温もりを覚えた出来事でした。
私(T)も家族も何ら不幸なく平穏に過ごしてます。
オチなしの怖く無い上に長文失礼。
※この話は次話、>>837の話に関連します。
そのためこの話はずっと前のスレから拾ってきたものです。
713: 本当にあった怖い
>>708
GJ!
江戸時代の奇譚のようで素敵だったよ
709: 本当にあった怖い
素直にいい話だ
710: 本当にあった怖い
ホロリ…(つд`。)
837: 本当にあった怖い
助けてくれた娘二人
いつだったか、山合いの道で女性の幽霊を車に乗せて成仏する様に説得しその後、娘の中に(?)居るらしくお礼を言われた話しをしたTですが…
その後、新たな霊体験で私自身死にかけ、また娘も関わってくる事がありました。
その話しをさせて頂きたいと思います。
文才無いのはご容赦ください。
今年の2月の事でした。隣県にて荷物を積み終わり会社へと戻る道中の事です。
時間は23時を回っていました。
朝からの雪で路面は轍の跡以外真っ白な状態で山間部と言う事もあり凍結に注意しながら車を走らせていました。
私から見て右は山、左は歩道とガードレールがあり50m下は渓谷でした。
軽い登り坂を越えようとした時、首筋あたりに嫌な悪寒が走り…
耳鳴りがしてきます…
いつも首から下げているお守りを左手で握り首の後ろにあてがおうとした時です。
突然前方に人影が現れました。
私の進路上に立ち尽くしている…
慌ててブレーキをかけた為にタイヤがロックしスリップ…ハンドル操作がほとんど効かぬまま人影へと…
当たる!
…?すり抜けた?
カーブ出口はやや長い直線になっていたので車の制御を取り戻し、気持を落ち着かせます…
何の衝撃も無くすり抜けた人影は男でした。
作業服の様なズボンに半袖のTシャツ、冬の真夜中にはおよそ不似合いな…
一旦広い路側帯を見つけ念の為に車を見て回るも変形はおろか傷も無い…浮遊霊の悪戯だろうかと勝手に推測し再び車を走らせます。
一抹の不安がよぎり再びお守りを握る…と首から下げているお守りの紐が音も抵抗もなくまるで結びめが自然にほどけたかの様にハラリと力無くお守りから垂れ下がり…そして再び悪寒が。
首筋…首の後ろが引き攣るような感覚。
耳鳴りと息苦しさまでも重なってくる…
全身の毛が逆立ってゆくのを感じました。
838: 本当にあった怖い
前方約50mには左曲がりのカーブ。ハンドルをきろうとするが身体が動かない!
金縛りだと理解する頃にはカーブが目前になっており山側へと車は誘われるように…
実際、誘われていましたね。あの男が再び立っていたのだから…
普通ではあり得ない程見開いた死んだ魚みたいな目、裂ける程に口を開けている。
顔とは反対にスローな動きで誘う手…
正直、終わったなと思いました。
そして…要壁と要壁の間の沢、パイプのフェンスをなぎ倒して私と車は突っ込み、物凄い衝撃と頭に激しい痛みを感じると意識を失いました。
【後で聞いた話し】
通りかかった地元の方の通報により私は救助され、病院へ搬送されたそうです。
上半身傷だらけで出血が酷かった上、フロントガラスの割れた所から冷たい沢の水をかぶり体温も低下…
搬送先の病院での処置が終わっても丸3日昏睡状態だったと…
話しを戻します…
4日目に意識を取り戻した訳ですが、その時の事ははっきりと覚えています。
意識の中なのか夢の中なのかは分かりませんが…私はあの男に連れていかれそうになってました。
見た事も無い崖の上で私は崖を背に前に進もうとします…
839: 本当にあった怖い
ソソ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
840: 本当にあった怖い
が、あの男が後ろから私を崖下に引きずり込もうとしています。
前には恐らく私が引きずられてきたであろう跡が続いて…
「離してくれ!」私の叫びを無視して男は私をただひたすら崖下へと引きずろうとしてくる。
崖の下が見えてくる…底が見えない真っ暗な闇?その中から無数の手や顔が見える…
絶望的な恐怖がこみあげてくる。
「嫌だ、娘に、妻に会いたい…まだ…死にたくない!」
声の限り叫んで必死にもがく私の左手をふいに誰かが掴みました。
『パパ?帰ろう』
何で?と思う間に娘は小さな手に力を込めて私を引っ張る。
私は必死で力を込めて前へと進むが後ろの男も一段と引きずる力を増してきます。
このままでは…娘まで引きずり込まれる…
「早く離しなさい、もうパパはいいから!」
何度か言っても娘は巌として聞かない…
小さな体に精一杯の力を込めて私を引っ張る。
だがもう後がない…
私は覚悟を決めました。右手で左手を掴む娘の手を振り払おうとした時、その手をまた誰かに掴まれました。
……!?
私は新たな手の主を見上げ…手の主も私を見ている…あの人だった。
前に私が峠で助手席に乗せた女性だ…
彼女は私に微笑みました。
842: 本当にあった怖い
あの時は悲しく寂しげだった顔が今回は…上手く表現出来ないのですが満ちたりたかの様に、淡く輝く様に感じられました。
彼女は私の後ろを見ると『離して下さい』
と柔らかく、しかし力強い口調で言います。
良く分かりませんが彼女に怯んだのか男の力が弱くなっていく。
私の中でも不思議と力が満ちてくる様な気がし、渾身の力で男を振り払いました。
二度と見たくない様なおぞましい憎悪の表情で男だけが落ちて行くのが見え…
助かった…と思った瞬間に意識の中の私が意識を失いました…
ふっと目を開けるとそこには私を覗き込む妻が。
左手に温かみを感じ視線を移すと娘が私の手を握ったまま私の手に被さる様に眠っている。
私は目だけで周囲を見回しここが病室だと理解しました。
助かったんだと安堵すると娘が起き、私に微笑みながらパパおかえり、と。
私は泣きそうになりながら左手で娘の頭をやたら撫でつつ、ありがとうとしか言えませんでした。
後で娘が言うには…病室で眠ったら夢であの人にパパを迎えに行こうと言われたそうです。
娘(二人?)が助けに来てくれなかったらやっぱり私は連れていかれてたのかな………
 
長文、駄文失礼致しました。
845: 本当にあった怖い
>>842
前の話を忘れてしまったんですけど、partいくつで登場した方ですか?
いい話なので前の話も合わせて読みたいので覚えていたら教えてください。
848: 本当にあった怖い
>>845さん
まとめ>>1さんにあるサイトのPART118に【諭す】って題で載せて下さってます。
また何かあるまでROMに戻りますね。
849: 本当にあった怖い
>>848
ご親切にありがとうございました
お大事に!
846: 本当にあった怖い
>>842
GJ !
いい行いをすればそれが返ってくる、という事を考えさせられました。
850: 本当にあった怖い
>>842
GJ!!
ちょっとウルッとなったw
843: 本当にあった怖い
感動しちゃった…
844: 本当にあった怖い
ええ話や?
922: 本当にあった怖い
置かれた靴
俺、マンションで一人暮らしで大学通いながらバイトしてるんだけど
(深夜のコンビニでバイト中)。
先週の土曜の夜11時くらいに「さて、バイト行くかぁ」って思って支度して玄関開けたら、俺の部屋の目の前の通路に茶色い靴が足をそろえて置いてあった。
一瞬「???」って思って目が点になって、瞬間、「やべえ!自殺か?」って思って急いで通路にでて下を覗いた。
(俺の部屋は8階)。
だけど下には何もなくて、ただ靴だけがそこに置いてあるって感じだった。
ほんと分けがわからんかった。「なんで靴だけが?しかも俺の部屋の前に?」
周りもシーン・・・としてて、バイト行かなきゃいかんし、気味悪くなって急いでその靴を持って通路の隅にどかしてバイト行った。マジで自殺かと思った・・・orz
深夜バイト終えて明け方帰ってきたら、もう靴は無かった。
たぶん、誰かが片付けたのか持っていったんだろうと思う。
今までこんな事無かったからほんと気味悪かった。
日曜に隣の隣人(俺と同じ大学生)と話す機会があって
ちょっと靴の事を聞いて見たんだが、全然知らないらしい・・・(´・ω・`)
そういえば俺が家に帰ってきた時間(たぶん夕方6時)くらいには靴なんてなかった。
夜11時までは外出なかったしその間に誰かが置いたのは間違いないんだが、物音もあまりしなかったしなあ・・・土曜から今日まではなんともないし、靴が置いてあったのもその日だけ。
一体あの靴はなんだったんだろう・・・ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル
925: 本当にあった怖い
うるさい隣人
すげえ単純な話なんだがよんでくれ
マンションに住んでるんだけどこの1週間隣の住人の物音がすごいうるさかったんだ
んだよっうるせえなあっておもっててもう我慢できなくなったから
チャイムならした
そんでインターホン越しに「はい?」ってでたから「もうよるもおそいんでしずかにしてくれませんか」
っていったんだ
そしたら「すいません」ってそのあと静かになったんだけどまたガチャガチャ聞こえ出した
しょうがねえなぁなんなんだよとか思ったけどもう我慢してねちゃうことにした
それで次の朝、管理人に隣の人がこの1週間うるさいんだけど・・・っていった
ところが隣の人だったら1週間前に引っ越してそれからずっと空き部屋ですけど・・・って
なんだったんだろ
ありがちな怪談ぽいけどこれまじ不気味
インターホンにでた女なんだったんだろ
926: 本当にあった怖い
>>925
今から突撃&実況しる!
928: 本当にあった怖い
>>926
まじで怖いんだ
昨日の夜の出来事だからさ
もう引っ越そうかとおもってる
だれかが忍び込んでたにしてもここ9階だしありえない
946: 本当にあった怖い
呪いを使って助けてくれた祖母
私の一番古い記憶は三歳。木枯らしの吹く夕方、一人でブランコを漕いでいるところ。
手も足もかじかんで、とても冷たい。でも今帰れば母に叱られる。
祖母に迎えに来て欲しい、ここはいつも来る公園なのだからきっとすぐわかるはず。
そのうち、風に揺られてるのかブランコに揺られてるのかわからなくなる。
私は母に虐待されて育った。
飲み物をこぼした、ちょっと足音をたてて歩いた、声を出して笑った。そんな理由ですぐ折檻された。
気が済むまで殴られる、安全ピンでお尻を刺される、冬に水風呂に入れられる。
煙草を吸わされ背中を灰皿にされる、食事を抜かれる、家に入れてもらえない。
私に向かって拳を振り上げる母は、喜んでいるように見えた。
父は見て見ぬ振りをした。
失敗して叱られ何度も蹴られる私の横で、テレビを見ながら食事をしてた。
終わると、「お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい」と言った。
助けてくれたのは祖母だけだった。折檻の傷の手当てをして、一緒の布団で眠ってくれた。
私をかばい、代わりに蹴られてしまったことすらある。それを見た時、恐ろしさに泣いてしまった。
お前のせいで痛い目にあったと叱られるんじゃないかと思った。
それ以上に、もう自分を嫌いになるんじゃないかと思って、恐怖で息が詰まりそうだった。
二人で部屋に戻ると泣きながら祖母の足に湿布を貼り、自分は殴られても大丈夫だから、いいからと
必死に訴えた。何より祖母に嫌われるのが怖かった。
祖母は私を抱きしめて泣いた。そしてそのまま一緒の布団で眠った。
947: 本当にあった怖い
あれは多分五歳頃。ふと夜中に目を覚ますと、隣で眠ってるはずの祖母がいなかった。
きっとトイレに行ったんだろうと思い、そのまま目を瞑った。
でも、しばらく経っても戻ってこない。
もしや母に何かされたのかと思い、そうっと起き上がり、襖の外の様子を伺った。
何も聞こえない。音をたてないように襖を開け、祖母を探しに出た。
真っ暗な家の中、どこにもぶつからないようにと注意していた。気づかれればまた殴られる。
トイレにも台所にも、居間にもいなかった。
もしかして自分を置いて出て行ってしまったのだろうかと思い、居間を通って玄関に靴を見に行こうとした。
庭に面した窓のカーテンが、少し開いている。
外に人が立っているように見えたので、隙間から覗いてみた。
祖母がいた。こちらを向いて、無表情に突っ立っている。
良かった、私を置いて行ったんじゃなかった。安堵で胸が一杯になり、カーテンを開けようとした。
すぐに思い留まった。何かおかしい、いつもの祖母と何かが違う。あんな気味の悪い祖母は見たことない。
何がおかしいのかはすぐにわかった。
祖母は犬の首を持っていた。どこから捕まえてきたのだろう、薄い茶色で、舌がでろりとたれている。
大きさは多分中型くらい、それでも首を切るのは大変だっただろう。
犬の頭も、足元に転がった体も、祖母も、赤く染まっていた。
しばらく突っ立ったままだった祖母はやがてだるそうに犬の胴と頭を持ち、どこかに行ってしまった。
見てはいけないものを見たんだろう。私は震えながら布団に戻り、
どうか祖母を元に戻して下さいと神様に祈っていた。神様なんていないとわかっていたけれど。
目が覚めると、祖母は隣で眠っていた。
元に戻っていなかったらどうしようと思い、起こさずにずっと見つめていたら、目を覚ましてくれた。
「おはよう、おなか空いたかい?」そう言って笑ってくれた祖母は、いつもの祖母だった。
あぁ良かった。安心して、うん、おなかすいた。と返事をした。
祖母から漂う生臭い匂いは、気にしないことにした。
948: 本当にあった怖い
家の中を、狐や狸や犬のようなものがうろうろしているのが見えるようになった。
父も母も気づいていないようなので、自分にしか見えていないんだろうと思った。
ある日祖母にそのことを言うと、とても嬉しそうな顔をした。
それは何をしてるんだい?と聞かれたので、ありのままを答えた。
父と母にまとわりついていて、それがくっついてると二人ともとても気分が悪そうだと。
夜中に母が叫ぶことが多くなった。昼間も青い顔をしている。どうやらあまり眠れないらしい。
母の体調が悪くなってから折檻はだいぶ減ったが、いらいらしているのだろう。
体中ライターの炎であぶられ、手のひらに研いだ鉛筆の芯を何本も差されたりした。
その頃から祖母に、玄関から出入りしちゃいけないよと言われた。
理由は問わなかった、大好きな祖母の言いつけだ。
祖母と私は裏の勝手口に靴を置き、そこから家に出入りするようになった。
家の中が生臭くなってきた。特に父と母から強く臭うようだ。
二人とも奇麗好きだったのに、だんだん身なりに構わなくなってきた。
爪が伸びて、中に黒いものが詰まってる。服もなんとなく汚れてる。お箸を使わない。
連投すると規制かかってしまいますので、ゆっくりいきます。
952: 本当にあった怖い
父が独り言を言うようになった。
何を言ってるのか聞きたくて、後ろからそっと近づいてみたが、聞き取れない。
父はとても臭い。それは獣の匂いなのか、父の下着に溜まった排泄物の臭いなのかわからない。
母が金切り声をあげる。空中に向かって包丁を振り回す。
そういえば最近、折檻されていない。もう母には私が見えていないのだろう。
七歳の時、市役所や病院の人が来て、父と母を連れて行った。
祖母は宜しくお願いしますと頭を下げていたが、みんなが帰ると私を振り返ってにっこりした。
私もにっこりした。大好きな祖母と二人だ、これでもう何も怖くない。
十三歳の時に祖母は脳梗塞で倒れ、体が不自由になってしまった。
家の中にいた獣達は、皆祖母にまとわりついていった。
そう告げると祖母はため息をつき、きっと返ってきたんだねぇと呟いた。
それから二年、痴呆でゆっくりと子供に戻りながら、祖母は他界した。
全身に原因不明の湿疹と蕁麻疹が広がり、掻き毟りながら逝ってしまった。
遺体を解剖して、死因は蕁麻疹で喉が腫れた窒息死だったそうだ。
原因不明の湿疹と蕁麻疹は、動物アレルギーからくるものだと言われた。
動物を飼ったことはなかったけれど、わかりましたと返事をした。
私はまだあの家に住んでいる。相変わらず勝手口から出入りしている。
獣達の姿も、獣のようになってしまった祖母の姿も見える。
祖母が何をしたのかは聞かなかったが、きっと私の為を思ってのことだろう。
どのような姿であれ、祖母が側にいてくれる。それだけで嬉しい。
終わりです。
959: 本当にあった怖い
>>952
面白かった。乙!
977: 本当にあった怖い
>>952
まぁよかったなぁと言うべきか。おばあちゃんが辛そうならちゃんと供養とかしてあげてね。
980: 本当にあった怖い
>>952

ばあちゃん孫のために犬神作ったってことかな
957: 本当にあった怖い
>>946-948,952
虐待の話しは正直キツイ。長生きしろよ。
958: 本当にあった怖い
乙!
おばあちゃん何やったんだろう。
963: 本当にあった怖い
俺も親に恵まれなかったけどばあちゃんの存在が俺の人生において唯一の救いだったなぁ・・・
964: 本当にあった怖い
ばあさんが親を呪ったのか。
で、呪い返しにあってばあさんも悪霊になってしまったと。
981: 本当にあった怖い
おばあちゃんが言ってた。
「人を呪わば穴二つ」って。
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コメント
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