死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『黒田君の話』『訪問者』back

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『黒田君の話』『訪問者』


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掴む人
この話は大学に居た時の話。霊感?って言うかその世界の事を深く知ってる人と出会った時の事。
当時俺は幽霊とかって全然信じてなかったんだけど、大学入って、二ヶ月も経つともうすっかり信じてた。
その二ヶ月の間に何があったかって言うと、ある人に出会った。
きっかけは幽霊信じてる友達に「霊なんて居るワケないし。そんなに自分は特別なんだって思いたいの?」って言った事だった。
その時の俺は何か機嫌が悪くて、次の日に凄く後悔した。
そしたらそいつ、「ちょっとついて来い」って次の日にやって来た。昨日の事怒ってんのかなー?なんて思ってたら、
会わせたい人が居るって言って、食堂に連れていかれた。
でもって、食堂で待ってたのは優しそうな女の人。童顔で目が少し垂れ気味で、可愛いなーって思ったのを覚えてる。
その人見てたら友人が、
「じゃ、あの先輩と話てみ。信じるようになるから」
※洒落怖の名作はこちら(一話)
パンドラ・禁后【洒落怖】
http://world-fusigi.net/archives/8682991.html
55: 本当にあった怖い
はあ?教祖かなんかか?って思って、用心しながらその人に向かい合う席に座った。
そしたら
「肩凝ってない??」
ってふにゃふにゃ?って感じで笑いかけて来て、何か毒気抜かれちゃって。
それにここ最近肩が妙に凝ってたのも確かで(今思うと異常に凝ってた)
「あ、凝ってますね」
って言った。
そしたら、やっぱり??って言いながらまたふにゃふにゃ?って笑って、
「じゃ?揉んであげるね?」
その人、席を立って俺の後ろに立つと、肩を揉み始めた。これがヤバイくらい気持ちいいんだ。
「あーやば、気持ちいいっす」
「でしょでしょ?」
で、気持ち良すぎてだんだん眠くなってきた。
「あ、すいません、眠りそうっす」
「あはは、寝ちゃえ寝ちゃえ?」
そしていつの間にか眠ってたんだけど、突然ガバって目が覚めた。
「あ、落ちたよ?」
先輩が一言言った瞬間、目からドバドバ涙が出てきた。
訳分かんなかったんだけど、なんか悲しくて涙が止まらなかった。
「大丈夫大丈夫。悲しいよね。大丈夫」
先輩は俺(?)を慰めてくれた。で、それから俺は霊の存在を信じる様になった。
56: 本当にあった怖い
後で先輩に聞いた所、その時俺の肩についてたのは、【掴む人】って種類の霊だったらしい。
先輩が言うには、俺は霊感は人並み程度、普通くらいらしいんだが、異常なくらい【掴む人】を引き寄せる体質らしい。
しかも肩を揉んだ次の日、また【掴まれて】たとの事。なんなんだ、俺w
その事があってから、俺はだんだんとオカルトにはまり出して、先輩から色々教わったりして、いつの間にか、
先輩の事を先生、て呼ぶようになってた。それから先生とその仲間?と色んな事に首突っ込んだりした。
その話は、よければまた今度したいと思う。
82: 1 2006/03/32(土) 12:45:11 ID:+dh1Hv7HO
勉強の邪魔をするもの
携帯からスマソ。この間山にある学校の施設に勉強合宿に行った時の話。
やっぱ勉強合宿っていっても皆一緒だとどーしてもふざける人がいるんですょ。注意してもしばらくしたらまた話始めるの繰り返しでちょいキレて机強く叩いて他の空いてる部屋行って一人で勉強してた。
84: 3 2006/03/32(土) 12:52:32 ID:+dh1Hv7HO
そしたら音が段々でかくなったのよ
バキッ!ダンダンダンッッみたいな
その時調度東大の数学の問題がもう少しで解けるっ!って時だったからマジでムカついて音に対してブチ切れて「ゴルァァァ!うっせーんだよ糞がッッ人が勉強してる時にマジふざけやがって!!」とか言ってたw
そしたら音が止んだ。
85: 本当にあった怖い
私スゲーと思って勉強再開しようとしたら棚にあった箱がいきなり落ちてきて、中に入っていた画鋲が辺り一面に散乱した。この部屋には私だけだから片付けないとやばいと思い渋々片付けてたら…
背中をボンッて何かに押された。
86: 本当にあった怖い
それまでなにも気にしてなかったんだけどさすがにビビって早く皆の所に戻ろうと思って攻片付けた。んで部屋でようとしたらドアが開かない。
鍵なんてない。しかもただの横にスライドさせるドア。勿論なにも挟まってない。なにがなんだかわからなくてとにかくドアを開けようと踏ん張ってた。もう半泣き。
87: 6 2006/03/32(土) 13:09:36 ID:+dh1Hv7HO
そしたら背後に気配が…なんかブツブツいってる…絶対振り向いちゃいけないって感じ。
マジやばいって思って恐くてもうドア叩きまくって叫んで皆を呼んだ。それで皆気付いて来てくれたんだけどそしたらドアがガラッと普通に開いた。
88: 7 2006/03/32(土) 13:12:27 ID:+dh1Hv7HO
皆、どうしたの?って感じで、安心して大泣きしてしまいました。それでとにかく部屋戻ろうってなって行くときにチラッとあの部屋みたら、いました…
変な女が。
しかも笑ってる。
てか私目が悪くて裸眼だと1m以内じゃないとはっきり見えないのに10mは離れていた女がはっきりとみえました。
89: 8 2006/03/32(土) 13:15:16 ID:+dh1Hv7HO
あまり恐くないかもしれないけどあの時はマジで死ぬかと思いました。
まだ夜の部もあるんですけど、長くなって悪いしまた気が向いたら書きますm(._.)m
92: 本当にあった怖い
>>89
GJ おもしろかったぞ
93: 本当にあった怖い
>>89
GJ!怖かったよ
100: 1 2006/03/32(土) 16:53:57 ID:2V41EWtn0
郵便受けから・・
今思い出しても身震いする体験です。確実に夢だとは思うんですが。
学生時代に一人暮らししてました。金なんて全然無かったから
1Kの古いアパートだったんですが、そこは玄関入って直ぐ右手に
狭いキッチン、左手にユニットバス、それで奥が6畳の部屋に
なってたんですね。
で、ある日結構遅い時間(午前1時過ぎぐらい)に自宅に戻って、
風呂入るの面倒だなーとか思いつつしばらくテレビ見てたんですが、
やっぱり疲れてたらしくてそのまま横になって眠っちゃったんですよ。
101: 2 2006/03/32(土) 16:55:25 ID:2V41EWtn0
何時間ぐらい経ったのか解らないけど、ふっと目が覚めた。
部屋の中は真っ暗。しばらく状況わかんなかったんだけど、
「あーそうかテレビ見たまま寝ちゃったんだな」って段々飲み込めてきて。
ベッドで寝よかなあ、でも面倒だしなあ、ってボーっと考えてる内に、
(それにしてもさっきから聞こえてるこの音は何だろう)と考えた。
部屋のどこからか変な音がするんです。
コウモリみたいな小動物がキーキー鳴いてる感じの。それも今にも
死にそうなぐらい弱々しい。
(何だこの声)とか思ってる内に段々目が冴えてきて、その内にちょっと変な事に気づいた。
(あれ?そういえばいつの間にテレビ消したっけ?確かテレビつけたまま寝たのに。)
変だなと思ったんですが、その内にもっと変だと思った。
そういや部屋の電気も消えてる。消した記憶は無いのに。
(おかしいな?)って思って取り合えず起き上がったんですが、その間も何かキーキー聞こえてくるんです。
何の音か気になって何気なく玄関の方を振り返った。
そしたら、そこに見えたのが。
102: 3 2006/03/32(土) 16:57:17 ID:2V41EWtn0
玄関ドアには下の方に郵便受けがついてるんです。
そこから細い手首の先が覗いてました。片方だけの手首が爪を立ててドアを上下に引っかいてたんです。
硬直している自分の目の前で、「キー・・・キー・・・」と2,3回ゆっくり縦に引っかいた後、手首は
郵便受けの外にスッと引っ込みました。
色の濃いマニキュアをしていたのははっきり覚えています。女の手でした。
もうこっちはその間全く動けませんでした。訳が解らなくて。
その後我に返って慌てて外に出てみたんですが、もう誰もいません。
ドアを閉めて郵便受けの下を見ると、確かに爪で引っかいたみたいな筋が残ってました。
めちゃくちゃ気持悪くて、もうその後はすぐに引っ越しました。
103: 4 2006/03/32(土) 16:58:40 ID:2V41EWtn0
この話を他人にすると昔振った女だろとか恨み買ってんだろとか散々突っ込まれますが、
断じて身に覚えがありません。
だから夢だったと思う事にしています。
以上、長文乱文失礼致しました。
104: 本当にあった怖い
>>103
へぇ・・・じゃあ今貴方が背負ってる女の人はいったい何なのかな?
105: 103 2006/03/32(土) 17:49:02 ID:2V41EWtn0
>>104
勘弁してください。マジで。
146: 本当にあった怖い
首のないおばさん
中1の時、学校から帰宅してるとボロい家の前を通った。
玄関の戸が開いてたので何気なく見ると
首の無いおばさんが立って手招きしてた。
近寄ると「あがっていけ」とゆうように
俺の手をつかんで引っ張り、居間に連れてかれた。
座ってると首の無いおばさんはお菓子と牛乳を持ってきた。
お菓子は少しカビてて、牛乳はぬるかったけど
我慢して食べた。
食べ終わると、首の無いおばさんはまた俺の手をつかんで、
今度は風呂場に連れてこられた。
風呂場はものすごく汚くて入りたくなかったが、
渋々入り、体を洗ってると首の無いおばさんも
服を脱いで入ってきた。
俺は怖くなって、風呂場から出て、おばさんを
風呂場に閉じ込め、急いで服を着てると
「ドンドンドン!」と扉をおばさんは叩いた。
靴が隠されてたので、裸足で家まで逃げ帰った。
173: 本当にあった怖い
悪口は程ほどに
中学生のとき友達2人、私でお泊り会した。
私ら仲良しグループは、そんときの泊り会メンバーと泊り会に来れなかった子・ユカ(仮名)で構成されてた。ユカはおとなしくてうじうじした子だった。
それはおいといて、泊り会とかでさ、なんか女同士って話し込むと嫌いな奴の話になるじゃん。
そのなかで友達の1人が、『ユカって正直だるくない?』と愚痴をこぼしはじめた。
それにつられるようにさ、もう1人もユカの愚痴をこぼしだした。
私もそれを聞いてるうちにユカに対する変なイライラした感情がわいてきた。
それから私らはユカはだるい奴、きもい、つか何でいつもうちらとおるわけ?とかずっとユカの悪口を言っていた。
174: 本当にあった怖い
そんときだよ。私の携帯が鳴った。親から。
『ついさっきユカちゃんが…』
事故で死んだ
私が他の子に言うと、はじめは冗談だろって顔してたんやけど、私の泣き顔を見て信じた。
気分が悪くなった。つい先程のことを必死で心の中で謝った。
それから私らは泣き疲れていつのまにか寝た。
175: 本当にあった怖い
ガンガンガンガガガッ
窓をたたく音が聞こえて私は目が覚めた。
ガンガンガガガガッ
ガガガッ
音がしてはやみ、の繰り返しだった。私はめっちゃ怖くなって2人を起こした。『はよ起きて!』
でもその子らが起きてもまた音はする。
ガンガンガガッガンガン
もう気が狂いそうで。
私はユカだ、と思った。
『ユカ許して!!!』
私はひたすら叫んだと思う。友達も泣き叫んでいた。
そしてたたく音がやんだ。
『許してくれた…』
私は勝手にそう思い込んでいた。すると友の机のほうから物音が。
ガガガガガガガ
なにかひっかくような音。もうだめだと思ったそのとき、今思えば気絶したんだと思う。
176: 本当にあった怖い
気付けば朝の8時だった。
私らは窓にびっしりついた手形をみて凍り付いた。そして、今度は自分たちの愚かさに気付いて本気でユカに謝った。
でもユカが残したのはそれだけじゃなかった。
友の机のうえに、コンパスが突き刺さっており、その横にカクカクした文字で
オ前ラ呪イ殺ス
忘レタ頃ニ気ヲ付ケロ
と書かれていたのです。
葬式にはいけなかった、こわくて。後日、ユカの家にいって仏壇の前でもう一度謝った。それから一応、お祓いにも行った
忘れようにもわすれられないはなし
213: 本当にあった怖い
ください・・・
私が足を悪くして入院している時に起きた話。
 夜中に寝苦しさを覚えて、ふと目が覚めたのです。辺りはまだ真っ暗で、他の患者さんは皆寝息をたてて眠っている。
私は寝直そうと思い目を閉じたのですが、急に足に違和感を感じて目を開けてしまいました。
思えば、閉じたまま眠ってしまった方が良かったのかもしれません
 布団がおかしいのかと思い、上半身だけ少し起こして足元を見ると、思わず顔が強張ってしまいました。
爪先の辺りに見慣れない手が二本ある…。
215: 213 2006/04/03(月) 10:14:42 ID:l6SLxCa4O
正確にはベッドの下から出て来ている感じでした。
最初は第一関節だけ見えていたのが次第に第二関節も見え始め、まるで上に攀じ登って来ている様です。
その手は何だか青白く、爪はカナヅチか何かで叩き潰されたようにグシャっと潰れていたのを鮮明に覚えています。
私は初めて、血の気が引く様をリアルに感じました。
怖くて仕方なかったのですが、身体が動かない訳でもないのに食い入るように見入っていました。
216: 215続き 2006/04/03(月) 10:17:42 ID:l6SLxCa4O
ところが、攀じ登って来ようとした二本の手は、手の甲まで見せた後動きを止め、そのまま微動だにしません。
暫くそのまま放心状態に近い形で見つめていたのですが、ふと我に返り異様な気配に気付いて天井を見上げると、
周りを区切っているカーテンを吊し てある金具の上に、先程まで見ていた両手と、目から上だけを見せた何者かがコチラをジィっと覗いていました。
217: 216続き 2006/04/03(月) 10:20:02 ID:l6SLxCa4O
これはヤバすぎる!!
今になってやっと後悔したのですが、既に後の祭。このままだと呪われてしまうかもしれない…等と考えていると、カーテン上の何者かは一言…
『…ください…』
と、か細い声で呟いたのです
それを聞いた瞬間、私はめまいを覚え、そのまま気を失ってしまいました。
次に目を覚ました時はもう朝で、同室の患者さん達もいつも通り朝の挨拶を交わしていました。
218: 217続き 2006/04/03(月) 10:24:08 ID:l6SLxCa4O
気になったのは、足元に黒く長い髪の毛が数本落ちていた
事と、予定の退院日が延期されてしまった事です。
その後暫く、私には何の変化もありません。
稀に隣部屋から叫び声が聞こえますが、きっと気のせいでしょう。
…以上で私が体験した話しを終わります。
携帯からの書き込みだったので読みにくい点も多々ありますがご了承下さい。
後日談もありますが、それはまた、別の機会に。
228: 本当にあった怖い
黒田君の話
僕が彼に出会ったのは、高校1年生の時のことです。
一応政令指定都市ですが、都心ではありません。家から歩いて3分以内に何軒かコンビニはありますが、全部ローソンです。
小洒落た雑誌に載っている服を買おうと思うならば、30分電車に乗って遠出しなければなりません。
僕が育ち、彼と出会ったのはそんな街です。
彼は全くもってごく普通の少年に見えました。彼は黒田硫黄のファンなので、黒田くんと呼んでおきます。
高校1年生にしては背が高く、色が白くて肌が綺麗な、ちょっと優男風の見た目で、高校生らしく浮かれ騒ぎが好きで
ノリとテンションで生きているようなところがあり、よく喋るごく普通の同級生でした。
今お話しようとしている事件?を境目に、僕と時々話すようになるまではそれほど気になるというほどの存在ではありませんでした。
229: 本当にあった怖い
それは、体育祭の直後だった記憶があるので一学期の終わりのことだったと思います。
クラスの奴らの顔と名前もほぼ一致して、中学時代の友人たちとだけ、親しく話をする時期も終わった頃でした。
初夏の夜ももう更け、高校生が出歩くにはやや遅い時間、僕はその一帯では一番の繁華街を歩いていました。
理由は何だったかもう覚えていませんが、ちょっと何かを買いに出かけたのが存外に遅くなってしまった
といった程度の用事だったのだと思います。
片側二車線の道路の脇にしつらえられた歩道の横には、びっしりと灯りをいっぱいに点した店舗が並んでいます。
交差点と歩行者用横断歩道の周囲で途切れたところ、横断歩道を渡りきってすぐのガードレールに
腰を凭れさせるようにして、アコースティックギターを肩から提げて鳴らしている男がいるのを
僕は信号待ちをしながら眺めていました。
別段珍しいことではありません。その日も、そこへ差し掛かるまでに何度となく見た光景ですが、彼は声を張り上げて
歌を歌うでもなく、中腰になって全力でギターをかき鳴らすわけでもありません。
ただ、ガードレールに腰掛けて「ギターを鳴らしている」だけなのです。
どことなく、何かを待っているような感じだなあと思いつつ、横断歩道を渡りきったところでギター男の顔を見てみると
それはくだんの黒田くんでした。
彼は確かにクラスでもやかましい方ではあるのですが、熱心に音楽を語ったり、バンドをしている風の見た目でも
雰囲気でもないので、僕が面食らったような顔をしていると、あちらも僕と同じような顔をしています。
「バンドなんかやってるんだ?」と僕が言うと、黒田くんはちょっと照れたように笑って
「そうでもないんだけど、夜フラフラしてギターを弾くのが好きなんだよ」といったようなことを言っていました。
僕が持ち前の図々しさで何か弾いてみてくれ、とねだると、黒田くんはやっぱり少し照れたように笑ってから
カーペンターズの「sing」を弾いてくれました。
「ギターを弾くことはかっこいいと思っているけど、自分には到底無理だと思っている」平均的な高校生だった僕に
「おおー」「超うめー」と心から言わせるに充分な演奏を披露した後、黒田くんは「恥ずかしいから秘密にしといてくれ」と
やっぱり照れたように言って、僕はそれを承諾しました。
230: 本当にあった怖い
お喋りな僕にしては珍しく、黒田くんのギターのことを誰にも喋らないまま、夏休みに入ってすぐのことでした。
その頃仲の良かった友人から、肝試しに行かないかと誘われたのです。
オカルティックなものにさして興味のなかった僕がついていこうと決めたのは、当時好きだった女の子が
メンバーにいると聞いたからでした。
肝試しといっても、繁華街の真ん中の交差点で数ヶ月前に死亡事故があり、以来その下に亡くなった親子が立っているといった
「よくある」と言ってしまうにもありがちな噂を確かめにいこう、といった可愛らしいものでした。
少なくとも、その当時の僕たちには「可愛らしくて」「胸踊る冒険」だったことは確かです。
週末の夜、時間は11時を少し回った頃だったと思います。僕らは連れ立って件の場所へと向かいました。
繁華街の真ん中、交差点の脇、少しネオンが途切れたところ。
向かうにつれて、僕はそれが「黒田くんがギターを弾いていた場所」だったことを思い出しました。
高揚していた気分が見る間に萎えていきました。
本当に「出る」としたら、あんな場所で黒田くんがギターを弾き続けているというのもおかしな話です。
彼の性格ならば、もし何か見たとしたら次の日にはクラス中に話が広まっているはずです。しかも、尾鰭背鰭がたっぷりついて。
すっかり「肝試し方面」への興味が失せてしまった僕は、好きだった女の子の後姿でも鑑賞していようと視線を上げました。
彼女の髪の向こうに見えたのは、くだんの交差点でした。黒田くんのひょろっとしたシルエットが見えます。
やっぱり、何も出るはずないじゃないか。バカらしいな。
他のメンバーにとっては思いもかけずそこにいた黒田くんと、黒田君のギターにすっかり注目が集まってしまったのを尻目に
僕は完全に白けてしまいました。
231: 本当にあった怖い
「ここ、幽霊出るんでしょ?怖くない?」
「え、俺何も見ないよ。肝試しみたいな感じの奴ら、他にもちょくちょくここ通るけど皆白けて帰ってくもん」
幽霊なんて出ないよ、と笑う黒田くんにつられて皆が笑うわけですが、今度は逆に僕のほうが怖くなっていました。
「え」と言ってから「俺何も見ないよ」と続ける間に、彼は僕のほうを伺うようにちらっと見たのです。
黒田くんがここでギターを弾いているのを、それも恐らくは毎晩のようにここにいるのを知っているのは
その時点では僕だけだったのでしょう。
その僕を警戒するように見てから、「何も出ないよ」と彼が言った理由は分かりません。
それでも、僕は直感的に思ったのです。黒田くんは何かを知っていることを。
232: 本当にあった怖い
その後、せっかく集まったのだからとカラオケに行くメンバーと別れて、僕は家に飛んで帰りました。
一学期の最初にもらったきり、家の電話の横に吊るしておいたクラス名簿を引っ張り出して
黒田くんの電話番号を探します。かけようかかけまいか迷いつつ、視線が番号を見つけるとすぐに
PHS(当時高校生が持たせてもらえるのはPHSでした…)を持って部屋に引っ込みました。
なぜか震えて仕方ない指先で番号を押すと、階下から姉の呼ぶ声がします。
「黒田くんって子から電話!!」
その瞬間、この後何度となく黒田くんと味わった恐怖の中でも最大級の恐ろしさが体を駆け巡りました。
階下まで何とか行って、コードレスホンを受け取ったのはいいのですが、とてもではなく恐ろしくて
ひとりきりで黒田くんと話す気にはなれません。会話を聞かれることを承知で、姉と弟、父のいるリビングの端で
受話器を耳に当てました。
「ああ、俺。ごめんな、遅くに」
真夏に冷や汗をたっぷりかいて、歯の根も合わないほどに震えている僕とは裏腹に、いつも通りに黒田くんは話しかけます。
何してた?とか、俺も今帰ったところでさ、とかしばらく当たり障りのないことを言い続けていてくれましたが
僕が何も言わないので、やがてちょっと困ったような声音で言いました。
「さっきのことだけどさ。お前には、もう一回見られちゃってるんだよな。だから話すよ」
233: 本当にあった怖い
死んだ人っていうのは、自分が死んでること分かってなかったりするんだ。
分かる暇もなく死んじゃったりすると、呆然としてずっとそこに残っちゃったりする。
ただ、すごく大事なものだったり、すごく大事なことだったり、そういうのがあったことは覚えてる奴が多いんだ。
あそこにいたのは、小さい女の子の親父さんだ。女の子はいない。
親父さんは、「死ぬ」って認識する前に「大事な可愛い小さな娘が血を流してる」ことを心に刻んじゃった。
小さな娘の一大事の前じゃ、自分が死んでるなんてことは些細すぎるのかな。
娘を助けなきゃ助けなきゃとは思うけど、どこに助けを呼んでいいのか分からない。
自分たちの目の前をたくさん人が通っていくのは見えるみたいで、ずっと必死に助けを呼んでる。
でも、誰も振り向いてくれないんだ。たまに振り向いてくれる人がいても、皆怖がって逃げちゃうんだ。
それって、どんな気持ちなのかな。
あの親父さんは、この世で一番大事な命が自分の腕の中でゆっくり息絶えていくのを、ずっと感じてるんだ。
それって、どんな気持ちなのかな…?
俺があそこで何をしてたかって?いや、だからさ。親父さんとずっと話してたんだ。
たすけてくださいたすけてください、わたしのむすめをたすけてください、ってあの人泣きながらずっと言ってるんだ。
だから俺は、もうすぐ救急車が来ますよ、娘さんは助かりますよ……って。
何時間かそうしてたら、親父さんやっとありがとうございますありがとうございますって泣くのやめるんだけど
次の日行くと、やっぱり俺の顔見てたすけてくださいいいいいぃい!!って叫ぶんだ。
だから、毎日あそこにいる……。
気休めでしかなくても、いつかあの親父さんが娘さんはもう、「助かって」るんだって分かって傍に行くまで
出来たら一緒にいて、救急車呼びましたよって言いたいんだけどなあ?
234: 本当にあった怖い
そう言って、彼は電話の向こうでやっぱり困ったように照れたように笑いました。
別段目立つこともなく、本当にごく普通にクラスに溶け込んでいた黒田くんは、「目立つこともなく、ごく普通に」
することに対して、ものすごく骨を砕いていたように思います。
真夏の道端に何時間も「普通に立っている」ために、面白半分で来る僕らみたいな奴に「俺はずっとここにいたけど」と
ごく普通に言うために中学生の時に始めたのだというギターは、相当うまいと僕は思っています。
「ブーンが精神病になったようです」でカーペンターズの「sing」を久しぶりに聞いて書き込んでみました。
当時の雰囲気をそのまま伝えたくてあれこれした結果、超長文になってしまいました。申し訳ありません。
235: 本当にあった怖い
>>234
哀しげな話ですが、なんだか心温まってしまいました(;∀;)
GJです!
240: 本当にあった怖い
>>234
GJ! かなり読みやすかったよ!
236: 本当にあった怖い
>>家から歩いて3分以内に何軒かコンビニはありますが、全部ローソン
ワロス
読みやすかったです
246: 本当にあった怖い
黒い影
小学校の時、学校に夕方に忘れ物を取りに行った。
先生に教室の鍵を借りて、一人で向かった。
その教室は2階の一番端だったんだけど、忘れ物を取って鍵を掛けて、
ふと外を見ると、窓に黒い人影が半身だけへばりついていた。
「名探偵コナンの、犯人が分かってない時の犯人の描写」と説明して分かるかな?
とにかく真っ黒の人影に目だけバッチリ開いたやつ・・・
逃げるよりも先に固まってしまった。それから10秒ぐらい?
いきなり非常ベルが鳴った。ビクッとして、
後ろを一瞬振り返って、もう一度窓の方を見ると、
黒い影が全身を見せるかのように、横にスライドし始めた。
その瞬間危機感を感じて、 ベルが鳴り響く校内を、必死に走って職員室に向かった。
金属音が後ろでしたような気がしたが、気にしている余裕は無かった。
息を切らせて飛び込んだ職員室、先生が「どうしたの?」と声をかけてくれた。
そして教室の鍵をあの場所に落としてきた事に気がついた・・・
状況を説明すると、じゃ先生も一緒に行ってあげるから、と言われ、
嫌々教室へ戻った。非常ベルはもう鳴っていなかった。
もちろん黒い影などどこにも居ない。
ただ、あれがへばりついていた窓を開けて下を見たら、
真っ黒い液体が溜まっていた。
先生は首をかしげ、今日は家まで送ってあげるといってくれた。
あれから特に何も起こっていないけど、気持ち悪い体験だった。
262: 本当にあった怖い
謎の船影
高校の頃、学校行事で2ヶ月間マグロ漁をしながらハワイまで行く乗船実習をやったんだが、ある日夜中にタバコが吸いたくなりダチと船の一番上のデッキに登りスパスパしてたその時に妙な音が聞こえてきた。
最初は風の音かと思ったが何か違う。
周りを見渡すといつの間にか数十メートル先に船がいた。
が、様子がおかしい。
照明が一つも無く、人影も見えない。
妙な音はその船から流れてきてるらしいのはわかったが徐々に『ヴアァァァ』と人間のうめき声に変わってきて怖くなって逃げたよ。
一応機関員のオッサンに報告したら船のレーダーにはそんな近くに船の反応は無かったと言われてさらに死ぬかと思った。
320: 本当にあった怖い
訪問者
おかしな訪問客、っていうのなら経験がある。
居間でテレビを見ているとチャイムが鳴った。今のご時世、何があるか分か
らないのでインターホン越しに話すため、受話器を取った。
訪問客「あ、富田さんのお宅ですか?」
うちは○谷と似ても似つかぬ名字。門にも表札はあるし、玄関フードの中
にも表札はしっかりと付けているし、ちゃんと見ろよとムカッとしながら
「違いますよ」
と返すと、「すみません」と言い残し去った。
ちなみに居間の窓からは門⇔玄関の通路がバッチリ見え、私は電話の子機
で応対に応じていた。その通路がしっかり見える場所で。
母がすぐ近くにいたので、事を簡単に話すと
「近所に富田さんっていないはずだけど…。表札見れば分かるのにね」
と話しながら『次はどこのお宅に行くんだろ』と気になっていたので、
窓からその人の行動を見張っていた。しかし、なかなか現れない。
玄関から門までなんてものの8mだし、そんな10分もかかる大豪邸じゃ
ない。なんで現れないんだ?と不思議に思い、2分程経過してから玄関
に出てみた。しかし居ない。
321: 本当にあった怖い
両隣は高めの塀があるし、構造的に何事もなく越えるのは困難。後ろの家
には犬が2匹庭で飼われていて、その家の敷地内を抜けて行くのでも、よ
く吠える犬の真ん前を通って行くため、まず吠えられるだろう。起きてい
たし。
となると、その訪問者が出入りするのは門である一方しか無くなる。しか
しずっと見張っていたため、それも無し。こういうのも何だけど、その訪
問者が異界の者だとしたら話が早くなってしまう。
翌日、隣の竹田さん(70歳ぐらい)と話す機会があって、昨日変な人が来な
かった?と聞いてみると「昨日は誰も来なかったよ」と。内容を話すため、
「富田さん」という名字を出すと竹田さんが反応した。
竹田「あぁ?。富田さんね。○○ちゃんの家は中古だけど、前の前に住んで
いた人が富田さんって言ったかな。挨拶も無く、まるで夜逃げのようにどこ
かへ引っ越して行ったなあ。その後空き家になって、入った家族が居たけど
すぐに引っ越したよ。でも富田さんがいたのも10年近く前だし変だね」
いくらセールスだといっても、何故10年も前の情報なのか不思議。ちなみに
某大手ピザ屋でバイトをしているため、半径500mの地図をバイトが終わった
後に見たけど、富田さんという家は無かった。
念のために町名違いで条・丁目が同じ、或いは1つ違いも調べたけど該当無
し。
姿が見えない、表札があるのに聞く、周辺に富田さんはいない、10年前に住ん
でいた人の名字。こう重なると訳が分からなく怖い。
あまり幽霊とか信じないたちだけど、さすがに信じたくなった一件。
323: 本当にあった怖い
こええ!
324: 本当にあった怖い
>>320-321
札幌市内と視た!
326: 本当にあった怖い
表情が変わるお面
過去ログ読んでてぼんやりと思い出した話
幼稚園のとき、仲のよかった1学年下の子と遊んだ
その子の家は旅館だったので、敷地は広いし部屋はいっぱいあるし、みんなでよく遊んだんだ
そこの大きな食堂には、なぜか般若のようなお面が飾ってあったのを覚えてる
遊んでるときに、食堂で俺とその旅館の子と、もうひとり仲良しだった弁当屋の息子でジュース飲んだり
お菓子食べたりして話をしてたんだけど、ときどきその般若の面の表情が変わるねーって言ってたんだ
今日は笑ってるような感じだったのに、次の日は怒ってる表情だったりしてた
その面を見ている間に表情が変わったこともあったよ
あんまり怖くない話なんだけど、不思議な思い出ということで
その旅館は今もやってるのか不明
他にも足だけが歩ってるのを見たとか、そういう話はたまにあったよ
327: 本当にあった怖い
>>326
このレスを見て思ったけど、旅館や古めの食堂って、何故般若を始め、面が
飾っていることが多いんだろうね。
329: 本当にあった怖い
>>327
そういえば何ででしょうね?
昔の記憶だからあんまりよく思い出せないんだけど、すごい立派な水晶のところは雰囲気が変わってて
そこだけ寒かったり、サムライトルーパーごっこをした大部屋は遊んでいると勝手に襖が開いたり、誰か
わからないけど顔が覗いてたりとか、思い出すと怖くなることは結構あったなあ
お客さんかなーなんてみんなで話しをしてたんだけど、今思うと違ったような気がする
2階以上の窓から顔が覗いてるなんてありえないと思うし
328: 携帯厨 2006/04/04(火) 23:24:54 ID:l/LyrIfzO
同乗者
携帯からだから読みにくいかもしれん…
うち15階建てのマンションに住んでて12階に住んでるのね
んで、エレベーターで一階から十二階に行ってたんだ
自分の中の常識だが、一階以外から乗って
例えば6階から乗って、10階とかに行くのは
殆んど居ない、居ても清掃の人位だと思ってた
そう思って乗ってると、8階で止まったのね
イタズラかな?と思っていると
おっさんが乗ってきた
漫画のバトルロワイヤルの担任?が少し痩せた感じで不気味だった
その人がボタンを押さないから同じ12階なんだろうと思ってた
そうこうしてる内に12階に着いたのよ
そしたら、その人全然降りようとしないの
だから俺が降りた、その瞬間に
後ろから「おいっ!」
って低い声で呼ばれたの
何だ?と思った瞬間後ろから
物凄い力で殴られた
息が詰まってその場でうずくまってたんだよ
そしたら後ろから「馬ー鹿」って
物凄い低いトーンで言われた
振り向いたら扉がしまって
中には誰も居なくなって下に降りて行った
これが自分の中で一番怖かった体験
長文、読みにくい文失礼しました
362: 本当にあった怖い
女を引きずる男たち
 ではひとつ実体験を投下。
今でもあれが何だったのかわからない。
俺が高2のときの話。あるサークルの仲間20人くらいでN県の山にキャンプに行った。
二日目の夜にキャンプファイアーをして、そのままそこで飲めや歌えで大騒ぎしてた。
日付も変わったころ、酒も食い物も底をつき、しかしまだ飲み足りないということで
買出し班が結成されることになった。
買出しに行くのは車で来ていて酒を飲んでいなかったAがまず決まったが、
Aが一人で行くのはいやだと言い出したのでほかに三人、じゃんけんで決めた。
ここではAのほかに俺、B,Cとする。ちなみに全員男。
 キャンプ場を出ると、俺たちはAのボロいブルーバードで山を大きく迂回するように
下に降りていった。下山は特に何もなく順調で、山のふもとにあるマイナーなコンビニで
酒と菓子類を買い込み、再び山へと戻っていった。
363: 本当にあった怖い
しばらく走っていると、助手席で地図を見ていたBが「近道がある」と言い出した。
その近道って言うのは、大きく回りながら走っている道じゃなく、山の真ん中を
ショートカットする道だった。
みんなで地図を見て、確かに近道だと確信したので、俺たちはその道に入っていった。
 その道をしばらく行くと、左手に神社か寺かの白い壁が見えてきた。下は砂利道。
こんなとこに寺社があるのかと見ていると、その壁沿いの数十メートル先に人影が見えた
(最初に見つけたのはAだった)。
ゆっくり近づいてみると、とんでもないものが見えた。
364: 本当にあった怖い
 男が三人、女が一人いる。二人の男が女の足を一本ずつ持ち、ひきづっている。
もう一人の男はその二人の前に立って、先導するように歩いていた。
女は両足を引きづられているので頭が砂利道にがんがんあたっている。
俺たちはびっくりして声も出なかった。
そのときは、それが霊とかそんなもんじゃなく、なにかやばい事件を目撃した
としか思ってなかった。
するとCが「降りる」と言い出した。俺は内心絶対いやだったが、そのCっていうのが
柔道の県大会で3位になるほどの有段者で、人数もこっちのほうが多かったし
負けることはないかなと思っていた。
365: 本当にあった怖い
 車を止めて懐中電灯を持って後ろからついていった。
前の三人(と一人)は壁沿いにずっと歩いている。女をひきづっているので
歩くスピードはかなり遅かった。
5分くらい(もっと短い時間だったかもしれないが)歩いていると、
左手の白い壁が終わる地点が見えてきた。
前の三人が白い壁を壁沿いに直角に曲がるのが見えた。
俺たちもすぐその角にきて曲がった。
しかしいない。何も見えない。どこかに消えたとしか思えなかった。
 
 俺たちは持ってる懐中電灯であたりを照らし出した。
近くにはとりあえず何もなかったので、奥を照らした。
するとそこには、懐中電灯の光で白く照らし出された無数の墓石が並んでいた。
366: 本当にあった怖い
 それを見た瞬間、俺たちは弾けるようにして逃げ出した。みんな泣きながら走った。
車に戻って、思いっきり飛ばしてなんとかキャンプ場までたどり着いた。
残ってたみんなにその話をしたのだが、当然のことながら信じてもらえない。
「車の中で作ってきた話だろ」としか言われない。
しかしあんまり泣き叫ぶので、テントに一人ずつ別々に入れられて事情聴取された。
細かいとこまで聞かれたが当然全員の話は一致している。
 
 俺らが見たのはそれだけで、翌日以降なにもおかしなことはなかった。
今でもあれが何だったのかわからない。
しかし、あそこにいた4人は全員確かに同じものを見ていた。
370: 1つ 2006/04/05(水) 17:36:08 ID:YUrxd9YWO
野良犬に襲われる
これは僕が高校を卒業して半年位、フリーターでやっていた頃の話です。
その頃、僕はある肉加工工場の夜勤パートをしていました。某県での話です。
別スレにて体験談を投稿しましたがそれ以上に怖かった話。
僕は自転車で一時間かけて隣の市である職場に通勤していました。
夜勤、確か23時半からの勤務だった為通勤は苦ではありませんでした。朝からだったら出来なかったと思います。
そして…その日は真冬で月の綺麗な晩でした。
いつもの様に22時頃家を出て、坂を上って大きな道路を通り。
途中道路脇に慰霊碑みたいな物があって花がそえられている場所と
そことは別に、交通事故があったのかやっぱり花がそえられている場所がありました。
夜中で車の通りもあまり無く不気味といえば不気味でしたがそこでは何もありませんでした。
371: 2つ 2006/04/05(水) 17:38:01 ID:YUrxd9YWO
さて職場迄後少しと云う所。そこからは住宅街の離れの狭い通りに入って、途中ラブホテルがあるんです。
その前を通った先が職場。恐ろしい事はラブホテルの前に差し掛かった時に起こりました。
ラブホテルの敷地内から何か、黒い影が出てきたのです。それは小さく、まあ小さいと云っても中型犬くらいはありました。
僕は(なんだ?)と思い停止しました。黒い影も停止しています。
暫くの間夜闇の静寂の中、僕と黒い影との間には緊張とよりいっそうの静寂の時が流れました。
僕がそう感じただけかも知れません。
互いに相手の出方を窺い、これから起こる恐怖、嵐の前の静けさとでも例えられましょうか。
(こんな事してたら遅刻する)
僕は黒い影の動きに注意しながら、ゆっくりと動き出しました。
372: 3つ 2006/04/05(水) 17:39:49 ID:YUrxd9YWO
すると、黒い影がこちらに移動してきます。
(げ!何よ!こっちくんな!)
「ワフッ」
黒い影が吠えました。そして僕は全てを悟りました。その黒い影は、野良犬だったのです。
ちなみに僕は小さい時から追い掛けられたり、吠えられたり、犬…特に野良犬には余り良い思い出がありません。
嫌な予感がしました。
そして予感は的中。犬が走ってきます。
戦慄が走り、(やばい!)ペダルを漕ぐ足に力を入れ一気にスピードを上げました。
「ワンワンワンワン!」
偉い勢いで追って来ました。後方からガルッとかガフッとか聞こえてきます。
ふと気付いた事、僕はウィンナー工場で働いている。作業着と靴にはおいしそうな肉の汁、かほりが染み付いている。
(俺、もしや餌?)
その時、ふと違和感を覚え後ろを振り返る。
373: 4つ 2006/04/05(水) 17:41:43 ID:YUrxd9YWO
すると驚愕の真事実。
「さ、さ!!!!!」
僕は思わずそう、悲鳴を上げる様な声でそう叫んだ事を覚えています。
追っ手は三匹いました。これはとてもリアルハンティングだと思いました。捕まったら食われると思いました。
だって三匹の、まさに「飢えた獣」と云った感じのワンワンワンとかガフッとかガルッと三重奏が流れてきます。
更にスピードを上げた時気付いた事がありました。僕は長めのコートをはおっていたんです。確かダッフル。
職場用に。それが誤りだったのかも知れません。
スピードを上げれば上げるほど裾が後方になびき、三匹の飢えた狼の親戚の牙にかかりそうなんです。
「うおああああああ!」
と悲鳴を上げながら逃げます、そりゃ逃げます。
絶望を加させるケルベロスの三重奏、コートの長さと云う誤り、誰も助けてくれない夜闇の孤独。
そして更なる絶望が待っていました。
374: 5つ 2006/04/05(水) 17:43:39 ID:YUrxd9YWO
目の前に右への直角カーブが現れたのです。道幅は車の通れない、車が軽ならばその半分位。
(この最大スピードで曲がれるのか!?転んだりぶつかったら死が待っているぞ…いや!)
(絶対に曲がらなければならない!)
火事場の馬鹿力とでも良いましょうか、人間本当に死の危機が迫った瞬間って覚醒するんですかね。
カーブの瞬間、僕の傾いた角度は多分45度以下。
狭い道、出しうる最高度、購入時から何のメンテもしていない自転車の擦り減りまくっているであろう二年物タイヤ。
今考えるとよくもまあ悪条件が重なっている上で、もう二度と出来ないであろう
あんな素晴らしいカーブを繰り出す事が出来たなんてほんとミラクル。
そして今度は左直角カーブ。成功。
自転車置き場迄走らせ飛び下り自転車は鍵も掛けず、入り口迄ダッシュ。
375: 6つ 2006/04/05(水) 17:44:32 ID:YUrxd9YWO
いや、ふと気付いたら犬はもう追って来ていなかったんですけれど。何回か遠くから吠える声が聞こえました。
野生の恐怖と人間の底力を知った夜でした。
ちなみに次の日もう怖くてあの辺りに近付きたくなかったので辞めました。
376: 本当にあった怖い
>>370-375
乙です。いや?情景が浮かんできて…不謹慎(?)乍ら笑わせてもろたwwゴメンネw
377: 本当にあった怖い
要約すると『3匹の野犬に襲われそうになった。』という事ですね
379: 本当にあった怖い
>>376
あの時はもう食われるかと、マジで怖かったですorz
>>377
長くてスマソです
380: 本当にあった怖い
ハイウェイスター思い出したw
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コメント
1 不思議な
管理人さん
いつものお話載せてよ??
2 不思議な
うおうおうお
3 不思議な
GJ!おもしろかった←でワロタ
4 不思議な
この手の物って読んだり人の話を聞いたりしてる時はぞくっとすることが多いけど、
でも実際に体験してる時は冷静になるのが不思議なんだよね。
5 不思議な
体験談は好きだけど、体験談風の創作はとばす。
6 不思議な

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