世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが内容を書いてくれるback

世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが内容を書いてくれる


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感情銀行
管理人です!
以前にも同じテーマのスレをご紹介しましたが、とても面白いと好評でした!
前回とは別のスレですが、今回も力作がそろっていてとても楽しめました。
秋の夜長にピッタリかと思います。ぜひ読んでみてね!
※前回の作品はこちら
世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが粗筋を書いてくれる(前編)
http://world-fusigi.net/archives/8752671.html
世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが粗筋を書いてくれる(後編)
http://world-fusigi.net/archives/8754071.html
30: 以下、
>>1
最近になって昇進した主人公は最初は喜んでいたが、
昇給の割には責任やゆとり社員と老害役員の板挟みと責任の過剰増加でいつもイライラしていた。
そんなくそ忙しい最中一本の飛び込み電話がかかってくる
「あー、お客さんそんなに怒るんだったらいい投資話があるんですよ。
お客様の怒りを我々にお預けください。
我々が怒りを預かり、運用する。
お客様はイライラから解放され仕事の効率うp!いかがですか?」
試したところすぐに効果が表れた。
業績もぐんぐん伸び、誰からも慕われるようになった。
それから1年たったとき、大事な商談の最中電話がかかってくる。
「いつもご利用ありがとうございます。お約束の利子をお渡しします。」
2: 以下、
既に無かったっけ
47: 以下、
>>2
男は普通のサラリーマンで、クレーマーだった
何かにつけてはあれが無い、これが無い、とわめき散らしている
しかし男はある日突然、欲しいものが何でも手に入る能力を手に入れた
といっても、無から有を生み出すようなカッコいいものでは無くて
欲しいものがそこに無い時、誰かに文句を言うと
決まって「それならもう用意してありますよ」と返されるのだ
実際に確認するとその物は確かに存在している
ある日、男はどうしても仮病を使わなければならなくなり・・・
「既に無かったっけ」
4: 以下、
窓に貼り付け
25: 以下、
>>4
主人公は電車の運転手。ある日駅に差し掛かると、ホームから飛び降りてきた女を跳ねてしまう。
女と一瞬目が合ってしまった運転手。その悲痛な表情から、女が自殺した訳ではないと悟る。
その日から運転手は様々な「窓」を見るたび、死んだ女が張り付いてくる幻影を見るようになる。
電車の窓、自宅の窓、街のショーウインドウ……自分が殺した女が悲痛な表情で自分を睨んでいる。
そのうち男は外出出来なくなり、同僚にも心配される。
ある日、女をホームから突き飛ばしたという男が逮捕された。
その日から運転手はどんな窓を見ても女の幻影を見なくなる。
安心して職場復帰した男。件の駅に停車しようとすると、急に視界が暗転する。
何も見えなくなった男はパニックになり、そのまま電車は事故を起こし、男は死亡。
男の死体の眼球には、あの日死んだ女の皮膚が貼り付いていた。
10: 以下、
オポチュニティ井上
33: 以下、
>>10
大量に作られた誰も買わないガラクタ製品をどうにかするように無理やり任命された井上。
押し付けた社長は、事情を知らないで勝手にどんどんと売れたつもりで無理難題を増やす。
増える在庫、止まないクレーム。
最終的に井上は生命保険に入って自殺した。
最後に墓に「オポテュニティ」と書かれたので、秘書が社長に意味を聞く。
社長はニヤっと笑って「生贄だよ」と言う。
14: 以下、
あの時のおっさん
32: 以下、
>>14
主人公は学校の生徒会長で極度の潔癖症。
不潔な人間が大嫌いで、優秀だが、その性格ゆえいつも損をする。
ある日主人公が下校していると、帰り道に汚らしいおっさんを見つける。
不潔なおっさんを嫌悪した主人公は、その道を避けて遠回りして帰ることにした。
次の日、主人公はテレビのニュースで近所で事故があったことを知る。
もしもおっさんを避けなければ、主人公は事故に巻き込まれていたのだ。
その日から、主人公の前にちょくちょくおっさんが現れるようになる。
そしておっさんを避けると、必ず危険を避けることが出来る。
そのうち主人公はおっさんが何者か知りたくなり、ある日おっさんに話しかけようと近付いた。
すると信号無視のトラックが主人公目掛けて走ってきた。
主人公を突き飛ばすおっさん、身代わりになったおっさんはぐちゃぐちゃの肉片になってしまった。
数年後、主人公は科学者になり、遂にタイムマシンを発明した。
これを使えば自分の身代わりになったおっさんを助けることが出来る。
いざ乗り込もうとした時、主人公の目に鏡がうつる。
研究に没頭していた主人公の体は汚れ、まさにあの時のおっさんそのものだった。
58: 以下、
ID:mJp6avkeO
すげぇな おもしろい
19: 以下、
黄泉上げカレンダー
36: 以下、
>>19
【黄泉上げカレンダー】
自分の寿命が予定として書かれた黄泉あげカレンダー
偶然そのカレンダーを手に入れた男は、自分の寿命がすぐ近くまで来ていることを知る
カレンダーに細工をして寿命を先にしようとするも、鉛筆でもマジックペンでもそのカレンダーに書き込めない
破り捨てようとも絶対に千切れることのないカレンダーに、途方に暮れる男
そもそも細工したところで寿命は決まっているのだからどうすればよいのか
男はカレンダーを持って、フラフラと街をさまようも解決法は見つからない
そしてとうとう寿命予定日に日付が到達する時間になる瞬間、男はひったくりにカレンダーを盗まれる
別に盗まれたところでどうとなることもないと逃げるひったくりを見つめる男の目の前で、ひったくりは車に撥ねられた
そうこれは黄泉上げカレンダー、寿命を知らせるカレンダーでは無く、持ち手を予定日に黄泉へと上げるカレンダーだったのだ
70: 以下、
さっきから自演じゃないかと思うほど>>1のクオリティが凄い
68: 以下、
このひとすげー
71: 以下、
ID:mJp6avkeOは何者?
プロの物書きか何かなの?
21: 以下、
過剰供給
35: 以下、
>>21
デフレの原因は物資の過剰供給なんです、つまり今の日本の生産力が高すぎて、少子化の国内では消費しきれなくなっているんです
少子化対策は自然に任せていたららちがあかない、そこで日本が誇るクローン技術を用いて人間を供給するんです。



生産力が高すぎて人間も過剰供給してしまいえらいことに。
26: 以下、
お父さんはお母さん
39: 以下、
>>26
主人公はエリートサラリーマンで男尊女卑主義者。
仕事一筋で、妻のことも省みず仕事に明け暮れていた。
ある日目覚めると周りの様子がおかしい。
自分は妻が着ていたはずのネグリジェをまとい、妻は自分が着ていたはずのパジャマを着ている。
そう、男は妻と「立場」だけ入れ替わってしまったのだ。
容姿は男のままなのに、入れ替わった妻は自分を主婦として扱い、自分を男と思い込んでいる。
自分を男だと認識してるのは、まだ3歳の息子だけ。
しぶしぶ主婦をしているうちに、主人公は自分がいかに妻をないがしろにしていたか気付く。
そして自分がどれだけ妻に支えられていたか痛感する。
それに気付いた翌朝、主人公は夫に戻っていた。
「女の気持ちも知っておくもんだな」男はそう思った。
数年後、すっかり愛妻家になった主人公。子供も育ち、幸せな生活を送る。
ある日、高校生の息子が真剣な話があると言い出した。どういうことだと聞く主人公。
「実は…僕、女の子になりたいの!」
(…女の気持ちを知りすぎるのも考え物だな…)
34: 以下、
同葬会
38: 以下、
>>34
主人公の1人の同級生が死んだのを皮切りに1人、また1人と立て続けに死んでいく。
とある時、主人公を初めとする同級生全員が同じ夢を見る。
その夢には死んだ人全員が、「一緒に"どうそうかい"」をしようよ。」と言ってきた。
怖くなった全員は急いで同窓会を行うが、会場の近くの爆発事故に巻き込まれて、全員死んでしまった。
46: 以下、
>>34
同窓会に出席した主人公。話も弾む中、扉を開けてやってきた1人の男に会場の空気は凍りつく。
彼の名は山崎。学校生活で友達のいなかった彼は、孤独を苦にして卒業式の日に自殺したはずだった。
「僕が本当に孤独だったのか確かめたくて1日だけ生き返った。
 今から僕にまつわる質問をしていく、答えられなければ撃ち殺す」
拳銃を右手に携え、山崎はそう宣言した。
山崎の質問に答えられず、次々と殺されていくクラスメート達。
そんな中、記憶力に自信のある主人公だけは何とか質問に正解していく。
気付けば生きているのは主人公だけ。山崎は満足したように銃を下ろす。
「君だけでも僕を覚えていてくれて良かった。ありがとう、田中君」
「あ、ああ…成仏してくれよ、山崎…」
そう言った瞬間、山崎の表情が変わり、主人公を撃った。
「な、なんでだよ…俺は、お前を覚えてるぞ…ヤマザキ…!!」
「…僕、ヤマサキだよ」苦々しい表情で消えていくヤマサキ。
37: 以下、
爆死レストラン
41: 以下、
>>37
【爆死レストラン】
どこにでもあるファミリーレストラン
そんなレストランに高名な美食家がやってくるという
なんとか美食家を満足させるために、店員一同一丸となって料理作りや接客練習に取り組む
そして美食家来客の当日。完璧な接客で美食家を出迎え、試行錯誤の末作り上げた料理を出すレストラン
料理が美食家の前に出され、美食家はそれを一口。
「うーまーいーぞー!」
美食家は料理の美味さに感動する。口からは光が出て、叫びを店内を揺るがし、背景には大きな爆発が起こる
料理は美食家を満足させることができたのだ!
ちなみに背景の爆発のせいで、店内の人間は全員爆死した
43: 以下、
明日信号
52: 以下、
>>43
【明日信号】
街のさびれた一角に、故障した信号があった。
決められたときに一度しか光らないその信号を見つけた男は、
その信号が光るのを見た翌日、青色なら良い事が、黄色なら注意しなけれならない事、赤であれば悪い事が起こる「明日信号」であることを知る
その信号で日頃の運勢を占う男だったが、結局は的中率の高い占いの様な物。なにか都合の良い展開になる訳がない
そこで信号を青しか光らない様にしてみれば良いと思った男は、信号を工具で細工しようとする
しかし何の手違いか、普通の信号と同じように光る形で修理してしまった
こうなれば明日の運勢も占えない。そういえば昨日見た信号の色は赤だったが、徒労に終わったこの行動の事を指していたのか
がっかりしながらその場を去ろうとする男の前に、老婆が現れる
老婆は男が信号を直してくれたことを感謝する。老婆はこの近くに住んでおり、時たまこの道を通る車が危なくて、道を安全に渡れない日々が続いていたのだ
自分が見た信号は赤だったが、この老婆にとっては青だったのかもしれない
不思議な満足感を抱いた男は、その場を去っていった。
83: 以下、
ID:2Ef/A2hK0も最高だな
49: 以下、
事故再生
54: 以下、
>>49
主人公の仕事は「事故再生」。
原因不明の事故の状況を再現し、何故そのような事故が起きたか突き止める。
無論、死亡事故は死体まで完全に再現する必要がある。
つまり「死体役」として死亡する人間がいなければならない。
死体役は死者に出来るだけ似た人間を日本中から探し出し、
遺族に莫大な賠償を払うことを前提に死んでもらうことになっていた。
良心の呵責に苛まれながらも沢山の人々を「事故死」させていく主人公。
主人公がこんな仕事をするのも全て家族を養うためだった。
ある日上司から再生する事故の資料を渡された主人公。
その被害者は主人公とうりふたつ。つまり、主人公が「死体役」に選ばれたのだ。
自分が死ねば家族に大金が入る。了承して死体役を受け入れる主人公。
しかし土壇場で恐ろしくなり、逃げ出す主人公。その際に主人公は足を滑らせ、海に落ちて溺死してしまう。
数年後、「原因不明の溺死体」の事故が再生されることになった。
死体役に選ばれたのは、主人公そっくりに成長した息子だった。
51: 以下、
終末のスケジュール
69: 以下、
>>51
仕事人間の主人公は、何事にも完璧なスケジュールを立てて行動する。
スケジュールを遵守することは主人公に取って生きる意味だった。
ある日、テレビで「週末に地球が崩壊する」という報道がされる。
当然世界は大パニック。経済は停止し、男の会社も営業をやめた。
しかしその日は大切な取引がある日。男は事前に立てたスケジュールを守ることに決める。
誰もいない喫茶店でスケジュール通りにコーヒーを頼む。
停止した電車をスケジュール通り待つ。
来るはずのない取引先を、誰もいない会社の会議室で待つ。
その日の夜、スケジュール通りに1人で夕食を食べていた男は1人涙を流す。
これで良かったのだろうか、スケジュールに縛られて私は何か失ったのではないか。
虚無感に襲われながら、主人公はスケジュール通り眠りについた。
翌朝、地球は滅亡していなかった。どういうことかとニュースを見る主人公。
「どうやら、神が滅亡のスケジュールを変更したそうです…」
53: 以下、
時をかけるホームレス
61: 以下、
>>53
【時をかけるホームレス】
数年前までは大企業の社長だった男だが、今で事業の失敗で家まで失ったホームレス
あの時、あの失敗をしていなければと後悔していると、一人のスーツ姿の男がやってくる
スーツの男はホームレスの男に、自分は偶然過去へ戻る時空崩壊に巻き込まれて、ホームレスになる未来を変えたのだという
元はホームレスの男のホームレス仲間だったと話すスーツの男は、ホームレスの男に時空崩壊の場所を教え、今を変えたいのであればそこへ行く様に助言する
半信半疑ながらもその場へ向かったホームレスの男は、本当に過去へと戻る
そしてさっそく事業の失敗を正そうとするも、その事業の裏に、とある悪の組織が関与していることを知る
組織の関与を知った男に放たれる暗殺者、それを助けるべく現れた女性工作員、事態は世界を左右する事件にまで発展していく
なんとか事件を解決し、女性工作員とも別れる男。しかしあることに気づく。事業の失敗自体を無かったことにしていなかったのだ
時は流れ数年後、やはりホームレスになった男の前に、スーツ姿の男が近づく。スーツの男は前回と同じく過去へ戻る方法をホームレスの男に教えるが
もうたくさんだとその話を聞き流すホームレスだった
55: 以下、
裏返し
86: 以下、
>>55
裏返し
人間というものは表面上そう生きている”表”と黒く濁っている”裏”を併せ持つ
つまり人間関係というものはお互いに読みつ読まれつの心理戦
そんな”裏”はほとんど、欲望や汚い感情に蝕まれたいわば害となる存在
だから誰しも表には見せずただひたすらに隠して生きていた
一人の男、彼は巧みな話から相手の”裏”を読み取る才能があった
だが、それもまた表。彼の”裏”はその”裏”を表に返す人呼んで”裏返し”
深い深い”裏”を持つものの裏を返したら、一体どうなると思いますか?
まるでオセロのように、周りの人まで裏返るなんてことが起こったら……
56: 以下、
夢の交換屋さん
62: 以下、
>>56
「将来の夢」には、叶う夢と叶わない夢がある。
叶う夢を見ていればいいが、叶わない夢を見続けていると人生を破滅させる恐れもある。
主人公の職業は、叶わない夢を見ている子供の夢を叶う夢と入れ替える交換屋。
ある日主人公は、警察官になりたいという夢を見る少年と会う。
少年に警察官になる才能はほとんど無く、まさに叶わない夢だった。
むしろ彼には落語家の才能があり、落語家を夢見ていれば将来大成する器だった。
少年の夢を落語家と入れ替えようとする主人公だが、彼の熱意に交換を躊躇う。
才能が無くても夢を見ることは自由だと訴える少年に押され、主人公は交換をやめる。
数十年後、仕事を引退した主人公のもとに、少年の妻と名乗る女性が現れる。
才能を超える努力をした少年は警察官になったが、強盗に撃たれて殉職したという。
自分が夢を入れ替えていればと悔いる主人公を慰める妻。
あの人は夢を叶えた。警察官である夫に私も惚れた。貴女には感謝している。
妻の優しさに触れて泣き崩れる主人公。その姿を見ていた、警察官の息子は呟いた。
「おじさんって凄いんだね。僕も将来おじさんと同じお仕事になりたいな」
59: 以下、
レベル高いな
63: 以下、
かずあわせ
67: 以下、
>>63
【かずあわせ】
何にでも数字でごろ合わせをして見る男
ゴマを見れば5粒に、三艘なのにヨットなんて許せないといった感情をつねに考えている
一度八百屋に置いてある一本のにんじんを、別の八百屋から買ってきたにんじんを足して二本にした瞬間
精神的な幸福感に包まれる男。それ以来、かずあわせに執念を燃やす男は、サンダルなら三足、七面鳥なら7羽と言った風に揃えていく
しかし一つだけずっと抱いている不満があった。その不満だけはなんとか我慢していたが、いつしか限界がくる
男の目には、恋人の「二海」が映っていた
65: 以下、
出会わない系サイト
78: 以下、
>>65
【出会わない系サイト】
今時謙虚な方が流行だ。ガツガツとした出会い系サイトではなく、出会いを排除する出会わない系サイトが誕生した
そんな出会わない系サイトを利用するのは、一人の気弱な男子学生だった
絶対に出会わないという安心から、出会わない系サイトでは強気に人と交流する男子学生
そんな時、一人の女子学生と交流することになった男子学生
交流を続けるうちに、女子学生を好きになり、なんとしても出会いたくなる男子学生
しかしサイトは出会わない系サイト。さまざまな障害が男子学生と女子学生の出会いを妨害していく
だがそれでもあきらめない男子学生は、ついに女子学生と駅前の待ち合わせをすることに成功した
意気揚々と駅前の待ち合わせ場所へと向かう男子学生、そんな彼の手に、突然手錠が降ろされた
女子生徒は実は警察の潜入捜査官であり、昨今流行りつつある、出会わない系詐欺の根絶に動いていたのだ
72: 以下、
素晴らしい>>1がいると聞いて
73: 以下、
さっきからストーリー書いてるのがほとんど>>1でしかもクオリティめちゃくちゃ高くてワロタ
75: 以下、
昨日の誕生日
97: 以下、
>>75
昨日の誕生日
誕生日はいつになってもなんだかんだ嬉しいもの
その日を記念日としてお祝いする日
ある女性は誕生日を迎えた。昨日。
別に忘れたわけでも、嫌がらせでもないのだ
昨日誕生日だったよね!そう、友人が笑顔で訪ねてくれる
一日遅れの幸せな日。喜びの余韻に浸りながら眠り
心地の良い朝を迎え、目が覚めるとそこには友人たちが
「昨日、誕生日だったよね!おめでとう!」
82: 以下、
12月32日
91: 以下、
>>82
【12月32日】
画期的な政策を推し進める現首相。どれもこれも理想主義的な政策だったが
来年になれば必ず実現すると公約で断言していた。
当初国民は半信半疑で首相を見つめていたが、新たな政策の実現に東奔西走をする首相の噂が飛び交い
事実、とある政策を実現しようとして日々奮闘する首相を見れば、もしかしたら実現してくれるかもと期待のまなざしで見つめるようになった
そして年が明ける12月31日。ニュース番組にてとうとう首相が進める政策の一つが実現したと報道される
来年の政策実現に間に合ったかと国民の意識が集まる中、ニュースキャスターが一言
「12月は32日までという法案が国会を通りました」
90: 以下、
わた死
101: 以下、
>>90
わた死
日本は不思議な国だよね
一人称が男女で異なり、職業で異なり、家族の中ですら変わるの
二人称に至っては一人称と対応しないほど複雑化するんだもん
それでもそれだけの種類を使いこなす日本人は”その場にあった言葉”を使い分ける
文化として、強く根付いているのだ
例えば、上司に送るとき、自分や俺を使ってはいけなかったり
自分は自分なのに、子供に話しかけるときはお父さんだよ、と言ったり
言葉に意味を持つってすごいことだったんだ
気が付かなかったな、わた死
94: 以下、
タモス
99: 以下、
>>94
【タモス】
いつも通りの世にも奇妙な物語。ストーリーテラーが話を紹介して
幾つかの話が紹介される中、視聴者はどうしたわけか違和感を感じ続ける。
いったいこの違和感はなんなのか。話はどれも奇妙で可笑しい話ばかり
いつもと違う点は見つけられない。
しかし番組が終わる直前、視聴者の子供が決定的な発言をする
「このひとタモさんじゃない!」
今回のストーリーテラーはタモさんではなくタモスさんだったのだ
95: 以下、
逆行動物
104: 以下、
>>95
【逆行動物】
ある動物学者が進化を続ける動物でなく、退化を続ける動物を見つける
その動物は牛に似ていたが、ものすごい度で退化を続けているという
進化によって得た角は無くなり、体も小さく、初期の哺乳類の姿にまで戻る
それでも退化は止まらず、哺乳類から単弓類、両生類、魚類にまで退化していく動物を見て
動物学者は退化の果てに生命の神秘を解き明かせるのではと、動物の退化を見守ることとなった
多くの学者や著名人も、その研究を知り、動物の退化を見守る。
世界中の興味が集まる中、ついに多細胞生物から単細胞生物にまで退化する動物
次はいったい何になるのかと期待が集まる中
単細胞生物は急分裂して多細胞生物に進化した
96: 以下、
魂役指輪
110: 以下、
>>96
婚約直前にして死んだ女の魂を鎮める儀式「魂役の儀」。
これはある女性が渡されるはずだった指輪をはめ、仮想の結婚生活を送ることで魂を鎮めるというもの。
「魂役」に選ばれた女性の仮想結婚相手は全然自分のタイプじゃないチャラ男。
しかも生前の女性はこの男を心から愛していたというから信じられない。
しぶしぶ仮想結婚生活をスタートする主人公。すると、何故だか全くタイプじゃない夫に惹かれていく。
それだけじゃなく、好きじゃない派手な服装を好むようになり、喋り方も変わってきた。
そう、どんどん本来結婚するはずだった女性に近づいているのだ。
焦った主人公は指輪を外そうとするが抜けない。パニックになる主人公。
自分が奪われる。恐怖に怯える主人公を、夫は優しく抱き締めた。
「最初は死んだ彼女の代わりのつもりだったけど、純粋にお前のことが好きになった。
 俺は真面目で冗談のきかないお前が好きだ、結婚してくれ」
彼の外見とは違う誠実さに感動した主人公は首を縦に振る。
彼の「外見とは裏腹に誠実な男の『魂役』」を勤める期間がもうすぐ終わるとは知らずに。
102: 以下、
価値カメラ
145: 以下、
>>102
【価値カメラ】
主人公は都会にきたばかりの大学生。
見慣れない街並みに興奮しながらいろいろな店をめぐっていると
老人がやっている雰囲気のいい骨董屋を見つける。
店には品のいい骨董品がたくさんあった。
その中にひっそりと、しかしひときわ心惹かれる奇妙なカメラを見つける。
老人が言うには、被写体が撮影者に対してどの程度価値があるかが数値で写真の隅に出るそうだ。
彼は半信半疑でカメラを購入した。数日カメラを使ううちに彼はカメラが本当に物や人の価値を判断していることを確信する。
それから彼の人生は大きく変わった。
莫大な資産、素晴らしい人間関係、自分に尽くしてくれる美しい妻。順風満帆な人生。
自分に価値のあるものはすべてカメラが教えてくれる。
しかし彼はある日ふと思う。
『本当に自分の人生を歩んでいるのか?自分に利益のあるものだけが本当に価値があるものなのか?』
彼は鏡の前に立ち、鏡にうつるカメラにピントを合わせた。
150: 以下、
>>145
上手いな
173: 以下、
>>145
星新一にあったような気が
助手が死ぬ直前の博士から機械を渡される話
239: 以下、
>>173
まじで?星新一好きだけど知らんかった。
無意識に似たようなの書いちゃったかも
105: 以下、
永劫回帰
108: 以下、
>>105
【永劫回帰】
西暦2090年4月19日。
テレビはまだ存在し、そこで放送される世にも奇妙な物語もまた存在していた。
ストーリーテラーはサイボーグタモさんに代わるという変化はあったものの
いつも通り奇妙な話が放送されている
しかし実は誰も気づいていない。今放送される話が、100年前に放送された世にも奇妙な物語の焼き直しだということに
106: 以下、
2 
116: 以下、
>>106

どうやら2が楽しいと評判だ
試してみようかな、いやでもちょっと調べてからの方がよさそうだ
なるほど、変なことを言うとすぐに叩かれる
釣りに気をつけろ、自分を信じて行動しないとダメだ
なかなかに手ごわそうだが、それだけ面白いってことだろう
そういって男はリモコンを手にもって操作したあと
砂嵐が流れるテレビをただじっと見つめていた
109: 以下、
親切
121: 以下、
>>109
親切
情けは人のためならず、という言葉がある
パッと見ただけでは誤解してしまいそうだが、自分のために親切すべきという意味だ
このように人間は、お互いに助け合う親切の心というものを根本に持って生きている
そんな志を持った男がいた。彼は人のためになるような仕事をしたいと、人一倍熱心だった
そういってるうちにほら、今日も困ってる人がこんなに
ウチの親、マジうざい!氏ね!
うんうん、辛いよな。でも、そのために俺がいるんだ
そう言い放った男が包丁を持って飛び出すと笑顔でドアを閉めた
124: 以下、
>>109
主人公は親切が故にいつも損をしてきた。誰かの代わりに自分が痛い目を見るなんてしょっちゅうだ。
物語の世界なら何かしら見返りが来るのだろうが、現実はそううまくはいかない。
ただ、男はそれで満足だった。自分の代わりに誰かが幸せになるならそれで良かった。
そんな自己犠牲に酔っているかのような男を、彼の両親は心配していた。
ある日、男は道に迷っている男性に道を教えた。そのせいで会社に遅刻してクビになったが、男は満足していた。
家に帰るとそこは惨劇だった。家中荒らされ、両親は血まみれで倒れている。
主人公が道案内した男性は強盗で、両親を殺して金を盗んだのだ。
自分の親切心のせいで職も親も失った男は、自分の為だけに生きるようになる。
他人に情けをかけず、自分のために。そうすることで、男は出世していった。
両親はお前は親切すぎると警告していた。自分が幸せになることが親孝行だと信じて。
数年後、親の遺品を整理していた主人公は、両親が自分にあてて書いた手紙を見つける。
お前は、そのまま親切でいるのがいい。それがお前の良さだ。
ただ、自分の幸せは逃がさないでくれ。
我々両「親」は、お前の幸せを「切」に願っている。
手紙に涙をこぼしながら、男は亡き親を想ってむせび泣いた。
113: 以下、
三年階段
120: 以下、
>>113
【三年階段】
転んだら寿命が三年になるという階段がある
その話を聞きつけた男が、三年階段が昔聞いた三年峠と似たような物である事を知った
つまり、一度転べば寿命は三年だが、二度転べば六年、三度転べば九年と伸びていくのだ
長生きを望む男は、三年階段の上から勢いよく転ぶ。長い寿命を手に入れるために
階段の下には看板が一つ。階段の注意書きとしてこんなことが書かれていた。
「当階段は三年峠とは違い、自然死にしか対応しておりません。事故死による死亡は保障外ですので注意してください」
117: 以下、
病院共和国
143: 以下、
>>117
病院共和国
科学の発達が完遂した近未来。
医療技術の急な進歩によって人類はあらゆる病を克服し、天寿を全うするのが当たり前となった。
国民は新しく創設された医学会運営の「国民生命維持省」により「健康的で文化的な生活」を厳重維持管理される社会となった。
「国民生命維持省」自体も政治にとって絶大的な影響力を持つようになり、まさに日本は病院共和国となったのである。
しかし、たった1つだけ克服できなかった病があった。
それは精神病である。
主人公は重度の精神病で幾度も自殺を試みたが、「国民生命維持省」の監視によりいつも阻まれていた。
どうにかして死ぬことはできないかと苦心する毎日であったが、ある日、
またしても自殺に失敗した主人公は「国民生命維持省」の追っ手から逃げながらふと立ち入った建物で「病院共和国」の本当の目的を知ってしまう・・・
119: 以下、
皿になった男
130: 以下、
>>119
主人公は陶芸家。理想の器が出来なければ、すぐにそれを叩き割っていた。
ある日、主人公は人生で最高傑作とも言える完璧な皿を焼き上げる。
その皿は売らないことにして、家宝として保存することに決めた。
その日から、主人公はその皿が割れてしまうことが何よりも恐ろしくなる。
ちょっと自信が起きれば慌てて皿を守りに行き、家族すら皿には近付かせない。
家族が離れても仕事が手に着かなくなっても、男は皿があればそれで良かった。
ある日、久々に新作を焼こうとした主人公だったが、久々の作業故に火加減を間違えてしまう。
火は仕事場から離れ、離れから母屋に燃え移っていった。
慌てて燃える母屋に飛び込み、皿を持ち出す主人公。
しかし母屋から脱出した瞬間、足を滑らせ皿を空中に投げ出してしまう。
宙を舞った皿はそのまま、主人公の脳天を直撃して割れてしまう。
皿が割れたと同時に命を落とした主人公。その死体は皮肉にも「血」にまみれていた。
125: 以下、
犯罪カレンダー
151: 以下、
>>125
犯罪カレンダー
俺は犯罪カレンダーを手に入れた。
犯罪が起こる日には丸が付けられている。どんな犯罪が、何処で起こるのかも書かれている。
俺は犯罪の日になると警察に電話をかける。
「今日の17時。駅前のコンビニで強盗事件が起こる。直ちに警官を向かわせろ。」
まるでヒーローだった。
非通知でかけているので警察には俺の正体は分からない。
ある日俺は妹の誕生日プレゼントを買いに行こうと、忘れないようにカレンダーに丸を付けてメモ書きをして置いた。
(デパート 三階バックコーナー )、と。
当日、多めの金を持って出かけようとする俺に妹が話しかける。
妹「どこいくの?」
俺「ん?お前が喜ぶことしに行くんだよ。」
デパートに着き、三階に行く。
おかしい。ひと気がしない。
俺が不思議に思っていると、突然警官に抑え込まれた。
「通報があった。黒のTシャツ、ジーパンの男がデパートの三階、バックコーナーで殺人を犯すつもりだ。凶器はバックの中、とな。」
警官が俺のバックから取り出したのは
うちの包丁だった。
127: 以下、
偉大なる我が祖国
131: 以下、
>>127
【偉大なる我が祖国】
初めての海外旅行をする若者は、とある国で同じく旅をする老人に出会う
様々な国を旅してきたと話す老人に、どんな国を旅してきたのかと尋ねる
若者の質問に頷いて、老人は多くの国の話を若者に聞かせていく
機械によって労働が不要となった国。医学知識が発達して、天寿による死以外は心配が無くなった国。料理と娯楽が国民を幸せにする国
老人の話に目を輝かせる若者は、一番良い国はどこなのかと老人に尋ねた
老人は話す。やはり偉大なる我が祖国が一番だと。
曰く、老人の祖国は旅をしてきた素晴らしい国すべての良い部分を合わせた国だという。
機械で労働は無く、医学によって国民は死とは縁遠い生活をし、日々、素晴らしい料理と娯楽によって過ごす。
そんな素晴らしい国へ帰る途中だと話す老人は、その場を去った。
老人の国を夢想する若者に、一人の大人が近づく
「あの老人の話を聞いたかね? 信じない方が良いぞ? なにせあの老人はこの国出身で、一度も海外旅行なんてしたことがないんだからな」
128: 以下、
タイトルはどこだ!?
149: 以下、
>>128
主人公は小説の編集者。ある日担当の小説家から新作を受け取る。
その小説はとても面白く、小説家の最高傑作と言えるものだった。
喜んで編集部に戻る主人公だったが、その原稿にはタイトルが書かれていない。
小説家に電話して訪ねると、タイトルは別の用紙に書いたという。
しかし主人公は、よりにもよってそのタイトルの紙だけをなくしてしまったのだ。
しかも最悪なことに、小説家はタイトルを教えようとした直後、心臓麻痺で倒れてしまう。
小説の出来はタイトルに左右されると言ってもいい。
この作品は一刻も早く世に出すべき代物だ、しかしタイトルが無ければ発表出来ない。
かといって主人公にタイトルを考えるだけのセンスは無い。
小説を読んで連想されるタイトルを探す主人公、しかし全然浮かばない。
パニックになった主人公は小説家の幽霊の幻覚を見て、とうとう自殺してしまう―――
「……って小説なんですけど、タイトルが思い浮かばないんですよ」
「……じゃあ、『タイトルはどこだ!?』なんてどうですか?…」
133: 以下、
あの恋をもう一度
161: 以下、
>>133
【あの恋をもう一度】
若いころ、情熱的な恋をして、それと同じくらい激しい別れを体験した女
今ではありきたりな主婦として過ごす女は、もう一度あの恋を体験したいと感じる様になった
そんな時、自宅に現れたセールスマンは、若いころの情熱的な気持ちを取り戻す薬を主婦に売りつけに来る
あまりにも都合の良いタイミングで、現れたそのセールスマンを勢いでつい信じてしまい、女は薬を購入した
次の日から女の生活は変わった。薬の効果によって、今の夫を情熱的に愛する様になったのだ。
仕事に向かう夫を濃厚なキスで送り出し、オペラに様に歌いながら掃除洗濯を続ける。帰ってきた夫に出す料理は精のつく物ばかりだ。勿論夜も……
心が充実していく女だったが、若いころの恋は心が満足してしまった時点で破局を迎えたことを思い出す
もしかしたらこの夫婦生活も終わりを迎えるのではないか。危機感を覚える女だが、薬によって高揚した精神を止めることはできない
次第に夫に激しい不満抱き、別れる寸前となるが、丁度良く薬の効果が切れ、元の夫婦生活に戻ることとなった。
そんな女に吐き気が襲う。なんと女は妊娠していたのだ。
さらに数年後、いま女は妊娠している。数年前に産んだ第一子が成長し、第二子を望む夫との合意によって出来た子供だ
しかし、第一子は初めての子育てという事で、辛くても新鮮な感覚で育てることができた
しかし第二子となるとどうだろうか。そんな心配をする女の元に、再びあのセールスマンがやってきた。
176: 以下、
>>133
あの恋をもう一度
大恋愛の末、彼女が留学を決めてしまい失恋してしまった傷心の主人公が、
ある日ふとインターネット通販で「あの恋をもう一度」というキャッチコピーを目にする。
それは映画の新作レンタルのチラシの片隅に他の新作映画と共に紹介されていたDVDであったが、
「貴方が過ごした恋人との楽しかった日々を追体験できます。」という怪しい説明を見て
主人公は自暴自棄だったこともあり軽い気持ちでレンタルをしてしまう。
DVDを持ち帰り半信半疑のまま視聴する主人公であったが、そこに映し出されたのは
まさしく大好きだった彼女の笑顔と楽しかった日々。出会った日から別れる日まで、
掛け替えのなかった日々が鮮明な記憶と共に蘇り、溢れる涙を止めることが出来ない。
主人公は過ぎし日々をあらゆる想いを胸に抱きながら、そのDVDに熱中した。
時は過ぎ、
孤独なまま老人になった主人公は今日もあのDVDを見ていた。
記憶力は日に日に失われていき、画面に映し出される女性が誰であるか最早分からなかった。
ただ何か大切なことを忘れていた気だけ覚えている。
その日も老人はぼんやり画面を眺めていたが、突然外からブザーが鳴った。
ドアを開けた老人はそこに1人の老婆が立っていることに気づく。
この人は誰であろうか、自分を知る人であろうか、そんなことを考えながら見ていると
老婆は口を開いた。「レンタルの延滞料金の件ですが・・・」
139: 以下、
読心貴族
169: 以下、
>>139
主人公は端正な顔立ちと若くして部長という肩書きから、同僚の女子社員にとてもモテる。
しかし、主人公は結婚はおろか、恋人をつくるつもりもなかった。
理由は簡単、彼は他人の心が読めるからである。その力も彼の出世を手伝っていた。
周りの女が自分の容姿や収入しか見ていないことなど彼には完全にわかっていた。
だからこそ彼は一生独身のまま、出世だけして幸せに暮らそうと考えていた。
ある日、彼はある女子社員が、自分に大して何の感情も持っていないと知る。
好意も無ければ悪意も無い、まっさらな状態。好意も悪意も持っていない。
そんな彼女の存在に、彼の失っていたはずの結婚願望が目覚めた。
何もないということは俺を顔や金で見ていないという証拠。つまり理想の相手。
その日から主人公は彼女を射止めようと必死になる。
しかし、単純に主人公のことがタイプじゃない彼女は見向きもしない。
そんな彼女に彼は「君こそ僕の理想なんだ!」と叫ぶ。
そんな彼に、彼女はこう返した。
「わかったようなこと言わないで!」
184: 以下、
>>169
面白そう
159: 以下、
ホントにありそうだから困る
186: 以下、
>>159
ホントにあるそうだから困る
昨日は酔ってたせいか、記憶が曖昧だ。
そんな私は夢を見た。
大学の教授をみんなで殺す夢。
でも次の日いつも通り教授はいた。
安心した私は友達に昨日の夢について話した。
友「ははっwありそうで困るw」
友「教授うざいしね?」
教授はいやらしい男で、多くの生徒に嫌われた。私はみんなを見て余計に安心した。
私「そうだよね。ホントありそうで困る」
次の授業、みんな体調が悪いとかで友達内で参加したのは私だけだった。
教授からこの前提出したレポートが返却される。
そこには赤い字で
「ありそうじゃすまないだろう」
160: 以下、
ここだけの話
194: 以下、
>>160
主人公は噂好きの女子校生。人の噂を集め、それを友達に話すのが大好き。
そんな彼女に、ある日クラスで目立たない男子が話しかけてくる。
彼は「ここだけの話なんだけど…」と、担任教師が万引きをしたという噂を教える。
その日から、男子はちょくちょく主人公に「ここだけの話」を教えてくれるようになる。
先輩の恋愛、教師の不祥事、友達の失敗。
初めは楽しく聞いていた主人公だったが、なぜ男子がここまで噂を知っているか不気味に思う。
ある日、主人公は親友に自宅に呼び出される。実は父が逮捕されたという。
「こんなこと貴女にしか話せない」という親友に、主人公は誰にも話さないと約束する。
次の日、例の男子から「ここだけの話」を聞いた主人公は愕然とする。
「ここだけの話、○○さんのお父さん、逮捕されたらしいよ」
何故自分しか知らないはずの話を知っているのか問い詰めると、彼は白状しだした。
大好きな君と仲良くなるため、君の大好きな噂を集めることにした。
噂を集めるため、街中に小型カメラと盗聴器を仕掛けた。
昨日はたまたま君がカメラの範囲外に座っていたから失敗した。
恐怖にかられた主人公は逃げ出す。追いかける男子。
2人が校門から出た瞬間、巨大なトラックが2人目掛けて―――
「ねぇ、知ってる?ここだけの話、ウチの学校の校門に、幽霊出るらしいよ」
164: 以下、
トレーニングルーム
209: 以下、
>>164
「トレーニングルーム」
僕の高校は男子校で、トレーニングルームがある。
僕は週2ぐらいのペースでそのトレーニングルームを使ってた。
月曜日と木曜日の2日間学校で鍛えていた。
そんなある日、僕はある噂を友達から聞いた。
「あの誰も使わない機械、霊が憑りついてるらしいぜ。」
そう言われてみると、誰かが使っているのは見たことがない。
しかし、週に2日しか来ないからだろうと思っていた。
しかしある木曜日、「本日のトレーニングルームは休み」という張り紙が貼ってあった。
それなら仕方ないと、明日の金曜日に行くことにした。
そして金曜日、僕はトレーニングルームへ行った。
僕は二番乗りだったみたいだ。
すると先客が、黙々とあの誰も使わない機械でトレーニングをしていた。
その人はとてもマッチョで、僕はあの機械のおかげかなと思った。
次はあれを使ってみよう、と思いながらいつものトレーニングをした。
今日は二人しか来なかった。
次の月曜日、僕はいつも通りの曜日でトレーニングルームへ行った。
すると、細身な女の子があの機械を使ってトレーニングをしていた。
僕は女の子に、「勝手に入ってきたら駄目ですよ。」と言った。
女の子は「いつもいますよ。」と言って、すぐに「こないだ会いましたね。」と言った。
165: 以下、
どっかでお会いしたことありますか?
182: 以下、
>>165
【どっかでお会いしたことありますか?】
「どっかでお会いしたことありますか?」
とある駅。神妙にこちらを見つめる老人を見て、若者はそんな疑問を口にした
老人は静かに首を振る。
疑問符を浮かべたものの、まあ良いかと若者は来た電車に乗った
若者は故郷から都会へ向かう電車に乗っていた。つまらない故郷を捨てて、新たな都会で一旗を上げるつもりなのだ
電車は都会に到着する。
それからの若者の生活は、まるで激しい川の流れのような物だった。
ある会社に勤める様になった若者は、そこでライバルを見つけ、恋人を見つけ、出世し、中年になる頃にはかなりの地位と持つまでになった
しかし最近はふと強い郷愁の念にかられる事が多くなる。その感情は年を経る毎に強くなる
若者が老人になる頃には、妻となった恋人も、若いころのライバルも他界していた。勤めていた会社も退職し、子供も独り立ちしている。
今後の憂いも無くなった老人は、捨て去った故郷へ戻る事にした。
若いころに乗った電車はどうしてか変わり映えのしない物で、故郷の駅に着くころには、故郷を出たときの光景を鮮明に思い出せるまでになった
電車から降りた老人の目の前に、一人の若者が映る。見たことも無い若者だったが、その目は何か強い意志を感じる。もしかしたら、この若者も自分と同じように……
「どっかでお会いしたことありますか?」
老人は静かに首を振った。
167: 以下、
しまった!
189: 以下、
>>167
不倫関係にある男女2組ががエレベーターに乗っていちゃついてると災害かなんかが発生して扉が閉まったまま出られなくなる
2組が、互いに相手の組が不倫関係にあるのではないかと疑い、それをつついてみたり取り繕ったりのコメディ形式で話が進んでいく。
結局互いにぼろをだしてしまい、お互いに「秘密」にしておくことで丸く収まる
しかしエレベーターには緊急時にのみ作動する乗客の安全を確認するカメラが仕込んであり、それが各家族のいえに届いて……
177: 以下、
Ms.MISSTAKE
210: 以下、
>>177
主人公のOLはよくドジをしてしまうことで社内で有名。
失敗続きのズッコケ三昧、ついたあだ名が過失の女ミスミステイク、通称ミスミス。
そんな彼女が、ある日会社1のイケメン社員に告白された。
何でも、どんなにドジをしてもめげずに頑張る主人公に惹かれたという。
喜んだ主人公は、早次の休日にデートをすることになる。
しかし彼女はミスミス、大事なデートにドジをしない訳が無い。
時間も場所も間違える、彼の服は汚すし迷惑はかける。
おおよそ人間業とは思えないドジっぷりに、自分が嫌になった彼女は泣き出してしまう。
「ごめんなさい……私はミスミスだからアナタに迷惑かけちゃう……」
そんな彼女に、彼はこう語りかけた。
「つまり、君からミスが無くなればいいんだよね?」
そう言って彼が差し出したのは、給料3ヶ月分の指輪。
「明日から、ミセスミステイクになるつもりはないかな…?」
感動して抱きつく主人公、その衝撃で飛んでいく結婚指輪のアップで〆。
179: 以下、
明日のビール
240: 以下、
>>179 「明日のビール」
ビールは一日に1本。それが俺のルールだ。
仕事が終わった後、ひとっ風呂浴びて、テレビでも観ながら1本だけビールを飲む。
その程度の事が、独身で万年課長の俺には最大の贅沢だ。
ある日の月曜日。
俺の発注ミスで、会社は大量の在庫を抱える事になった。
俺は上司に何度も何度も頭を下げた。この歳で人に怒られるのは正直辛い。
こんな日はいつもよりちょっと贅沢しよう。
こんな日はいつもより酔ってしまおう。
俺はその日、初めて2本目のビールに手をかけた。
明日飲むはずの2本目のビール。
ビールの蓋を開けながら、テレビの電源を入れる。
今日はスマスマで、好きな女優がビストロに出るはずだ。
………
……………?
おかしい。
何でGTOやってるんだ? 今日、月曜日だよな?
193: 以下、
冥土喫茶
206: 以下、
>>193
【冥土喫茶】
「おかえりなさいませご主人様!」
ここはメイド喫茶。メイドの姿をした綺麗な女性が、男を出迎えてくれる。
普通と違う点があるとすれば、ここが天国のメイド喫茶だということだ。
昔と今では天国での幸せの価値観も少し変わっており、今時の若者向けとして用意された物だった
ツンデレ、妹、姉、女性向けには執事喫茶まであり、天国に住む若者に幸せを与えてくれる
「おかえりなさいませご主人様!」
ところ変わって地獄のメイド喫茶。地獄も不幸の価値観が変わってしまったので、若者向けの物として用意してあった。
見た目は天国とは変わらない。綺麗な女性や様々なジャンル。女性のための物まで用意は万全だ
しかしここは地獄のメイド喫茶。来客に与えるのは不幸でなければならない
なんとこの喫茶、オムライスにケチャップで名前を書いてくれないのである!
202: 以下、
よくある光景
263: 以下、
>>202 「よくある光景」
また今日も、いつも通りの退屈な一日が始まる。
テレビをつければ、「切断された頭部が発見された」だの
「自殺したのは小学生だの」とありきたりなニュースばっかりだ。
散歩中のじいさんは、今日も5?6匹の野良犬に噛みつかれて腕を引き千切られてるし、
井戸端会議しているオバサンたちに大型トラックが突っ込むのももう見飽きた。
お隣さんはまた夫婦喧嘩かな? 包丁を刺された旦那が家から飛び出してきた。本当よく飽きないな。
あっちでは、全裸で車道を逆走してる男がいる。もう何度目だよ……
俺も昨日、弟を殺しただけで特に何もなかったし。
あ?あ、何か珍しい事でも起きないかな?。
207: 以下、
タマネギ婚
221: 以下、
>>207
タマネギを育てて五十年、農業を営む男の家に、一人の営業がやってくる
営業は農家の男に、男のタマネギを都会で販売したいと話す。
「だれとも知れぬ男に、大切なタマネギを販売させるつもりはない!」
営業を追い返す農家の男。しかし営業は毎日諦めず農家にやってくる。
「タマネギの販売を認めてください!」
「うるさい、貴様の様な奴にタマネギの何が分かる」
「お父さん。僕の話を聞いて欲しいんです!」
「貴様に父と呼ばれる筋合いは無い!」
毎日の話し合いは平行線に終わるが、少しずつ営業の熱意を感じ始める農家の男
お隣できゅうりを育てる別の農家の老婆がやってきて、男に話す
「ねえ、そろそろ認めてあげたらどうなの? あの人、絶対にタマネギを幸せにしてくれると思うわ」
老婆の説得もあり、泣きながら営業を認めることとなった農家の男
そんな男を見た営業は、はっきりとした言葉で話す。
「絶対にこのタマネギを販売してみせます」
そうして男は、都会へと向かうタマネギと営業を見送った
212: 以下、
あの日の君はだれ?
231: 以下、
>>212
あの日の君はだれ?
あの日から毎日ドアの向こうから声をかけてくれる。
一体誰なんだろう。
可愛い声だったなあ。
僕の事を心配してくれて。
いつも味方でいてくれて。
いつもご飯を作ってくれて。
たまに泣いてる声が聞こえると、僕までかなしくなる。
今年で僕は25なのに。
仕事だってしてないのに。
友達だっていないのに。
そんな僕を好きでいてくれる君は誰なんだ?
215: 以下、
首つり合戦
224: 以下、
>>215
自殺志望者の男が外に出ると、なぜか空から沢山のロープが下ろされてくる
さらに首を吊って下さいといわんばかりに輪っかまで作ってある
馬鹿にされたようで自殺しようにもできないでいたが、突然人々が集まってくる
そして我先にとなぜか首吊り自殺をしていく
最終的に全員死に、男一人だけになる
やることもなく歩いていると、空いたロープを見つける
なんとなく電車の吊り輪のようにそれにつかまってみる
するとどこからともなく声が。
「間もなくこの電車は発車いたします。行き先は・・・・・・」
217: 以下、
焚身
245: 以下、
>>217
妻が焼死して3年。主人公は毎日線香を焚きながら、己を恨んでいた。
全ては自分が出掛ける直前に吸ったタバコの不始末が原因だ。
仕事に行っていた自分は生きて、妻は死んだ。まるで自分の身代わりのように。
自分も妻のように焼け死にたいと何度も思った。だが、小心者の男には踏み切れなかった。
ある日、男のもとに妻の妹が訪ねてきた。毎日後悔している男を心配してきたのだ。
姉は貴方を恨んでなどいない、貴方を愛していた。姉の為にも前向きに生きてほしい。
妹はそう訴えたが、男の心に灯った自己嫌悪の炎は消えなかった。
その日も男は亡き妻に謝りながら、線香を焚いた。
深夜男が目覚めると、一面が火の海だった。隣家の火事が燃え移ったのだ。
火の海に囲まれながらも、男は冷静だった。やっと妻と同じ思いが出来る。
今逝くよ、そう呟きながら彼は遺影を眺めて線香を焚いた。
彼が目を覚ましたのは、三日後のことだった。
何故自分は生きてるんだ、何故妻のもとへ行けないんだ。
錯乱する彼に、3日間付きっきりだった妻の妹は言った。
貴方の家は全焼だった、だけど一カ所だけ全く燃えていなかった。
それが貴方の周り。まるで線香の煙が周りの炎から貴方を守るように立ち上っていた。
妻が守ってくれた。男は一瞬でそう理解した。
今度は後悔の気持ちではなく、感謝の気持ちを持って線香を焚こう。男はそう決意した。
焼け落ちた家の跡地では、所々燃えた妻の遺影が微笑んでいた。
250: 以下、
>>245
やべぇ
この話好きになった
218: 以下、
余生ゲーム
237: 以下、
>>218
余生ゲーム
近年の医療技術により人間の寿命は150歳なんてのは当たり前の時代だ。
だが人間寿命が延びても年をとればやることは案外ないものだ、そこで
余生を持て余した者が刺激を求めて遊べるボードゲーム、「余生ゲーム」が開発された、
コマごとに書いてあるイベントが実際におこり、結果自分の寿命に影響していく
スリリングなゲーム、このゲームは瞬く間にヒットしいつしか人間の寿命は
50歳にも満たなくなってしまっていた。
225: 以下、
勤続アレルギー
251: 以下、
>>225
勤続アレルギー
とある商社に勤めるこれといったものなくうだつの上がらないこの男。
ひとつだけ誇れるものがある、それは入社以来一日の欠勤もない勤続30年という
ものである。そんな彼はあるひとつの持病を持っていた、「勤続アレルギー」
この特異な病気なんと会社に勤続しなければ呼吸困難に陥り死に至るという
物であった、いまだ解明されず治療の手立てもない。彼は自分の命の為に
今日も出社する。
222: 以下、
第二次田中家大戦
243: 以下、
【第二次田中家大戦】
現在田中家は一触即発の状態にある
一家の大黒柱である父、田中太郎が貰うはずの会社からのボーナスが、昨今の不況によって未払いとなったからだ
ボーナスの未払いは一家全体の問題となっている
まず次男、田中誠二はボーナスに貰えるはずだった臨時のおこずかいを貰えないこととなった
後に第一次田中家大戦と呼ばれるお年玉争奪戦において、おいちょかぶで多くのお年玉を奪われた次男にとって、今回のお年玉は生命線だったのだ
彼が狙うのは長男、新一のおこずかい。ボーナスによる物は貰えないだろうが、第一次に置いて大勝ちしたのは彼であった
まだその残りがあると期待できる。まずそれをどう奪うか……
妻、京子もまた張りつめた空気の中、神経を尖らせる。夫のボーナスの件もそうだが、将来的に家計の赤字を黒字化しなければならない
そのためには子供たちや夫のおこずかいをカットする必要せいがあるかもしれない。
夫は妻の考えに気が付いていた。しかしおこずかいのカットは仕方ないと思える自分がいる
であれば、今、どうにかして自由に使える金銭を得るべきだろう
第一次にて静観していた長女、明美もおこずかいカットが自分に及ぶとなれば話は別だ。今回は動かざる得ないだろう。
一見、家族団欒に見える田中家の食卓にて、とうとう長男が口を開いた
「なあなあ、前のお正月みたいにさ、ちょっとおこずかいを賭けておいちょかぶでもしない?」
かくして、第二次田中家大戦は始まった!
244: 以下、
私知ってます。
272: 以下、
>>244
「私知ってます。」
私知ってます。
貴方の誕生日が6月21日だということを。
私知ってます。
貴方がカレーを食べる時、必ずウインナーをトッピングすることを。
私知ってます。
貴方が毎日腹筋を30回していることを。
私知ってます。
貴方がウォシュレットでお尻を洗う時、毎回小さい声で「おふっ…」って言っちゃう事を。
私知ってます。
貴方のことならなんでも。
だって貴方のことが好きだから。
俺は知っている。
アイツが俺を、いつも見ているということを―――
274: 以下、
>>272
こぇえよwwww
246: 以下、
ニートの誕生日
282: 以下、
>>246
【ニートの誕生日】
今日は男の28歳の誕生日だ。
しかし誰も祝う者はいない。
この男はニートである。
家族は母のみで、ボロアパートに一緒に住んでいる。
やることもなくぼんやりすごしていると、突然電話が鳴った。
大手出版社の担当者からである。
昔から漫画を描くのが得意で、最近母に勧められ応募していたのだ。
話は『君の漫画には輝くものがある。是非連載をお願いしたい。』とのことだった。
出版社では男の漫画を全面的に売り出すことになり
枠をあけるため連載をひとつ打ち切りにして、大々的に宣伝もする予定だそうだ。
出版社の担当者は男への電話を終えると、すぐに別の所に電話をかけた。
『あ、T君??言いにくいんだけど、君の連載来週で打ち切りね。』
またひとりニートが生まれた。
247: 以下、
水商売vs油売り
284: 以下、
>>247
ホストになったものの、パッとしない容姿で人気は今ひとつな主人公
今日も夜の街で客引きを行なうが相手にされず、別の店のホストが主人公を茶化しにやって来た
イラッときた主人公だったが、言葉巧みに彼らをあしらい、追い払った
それから3日後、自分が追っ払ったホスト達が急にやる気を起こし、売上が伸びていると同僚から聞かされる
最初は気に留めなかった主人公だが、仕事中に絡んできた同僚や別ホスト、ホステスなどを自分があしらうと、
彼らは急にやる気を出し、仕事に頑張るようになったことに気付く
ひょっとしたら自分は怠け者、つまり「油売り」にやる気を出させる能力があるのではと思った主人公は
ホストをやる傍ら、「やる気コンサルタント」と称し、油売りにやる気を出させる仕事を始めた
結果この仕事は当たり、雑誌などから取材が来るほど評判になった
そんなある日、主人公は店長に呼び出され、クビを言い渡された
「店長!どうして僕がクビなんですか!?」
「当たり前だ!別の仕事にかまけて油売ってるような奴を店に置いとくわけにはいかん!」
248: 以下、
だれじゃあ
264: 以下、
>>248
主人公はある夜、余所見が原因で人を轢いてしまう。
すぐに車から降りて確かめると、轢いたのは近所でも悪名高き偏屈老人。
周りに誰もいないことをいいことに、主人公は多少後ろめたさを感じながらも逃げることにした。
その日から、近所である噂が立つ。
ひき殺された老人が、犯人を探して一件一件回っている。だれじゃあ、だれじゃあと叫びながら。
男は老人が自分の家についたら、きっと殺されると確信した。
急いで逃げなければならない、幸い自分の家に老人が来るには時間がかかる。
早い内に引っ越し先を決めてしまおう、そう考えながら主人公は眠りについた。
だれじゃあ、だれじゃあ。おまえじゃな。
唸るような声で目が覚めた主人公の目の前には、あの日轢いたはずの老人がいた。
何で俺だとわかったんだ、俺の家に来るには早すぎる。
混乱する主人公に老人は「目撃者がいた、そいつがお前が犯人だと教えてくれた」と告げた。
泣いてわびる主人公の首に、老人の両腕がかかり……。
男の変死体が発見されて数日後、近所で新たな噂が立った。
死んだ男は轢き逃げ犯で、夜な夜な幽霊が街中を訪ねているという。
だれだ、おれをみていたのはだれだ、と聞きながら。
258: 以下、
ちょろい依頼
292: 以下、
>>258
主人公は殺し屋。その日彼が受けた依頼は、とてもちょろいものだった。
狙い撃ちをする必要も無い。ターゲットを調べる必要もない。
銃を用意する必要も無い。ナイフも、毒も、凶器になる物は必要無い。
ましてや、人を殺す必要も無い。ただ、ホテルの一室に泊まるだけ。
この仕事に何の意味があるのか。ベッドに寝そべりながら考える主人公。
報酬が莫大だったから受けたが、何にせよちょろい依頼だ。
主人公は間もなく手に入る大金に思いを馳せながら、カーテンを開けた。
瞬間、彼の眉間を一発の銃弾が貫いた。
銃弾を放ったスナイパーは彼の死を確認すると、ほくそ笑みながら呟いた。
「あんな隙だらけのターゲットは初めてだ。全く、ちょろい依頼だぜ」
303: 以下、
>>292
これすき
268: 以下、
再ブレイク
280: 以下、
>>268
主人公は俗に言う一発屋芸人。数年前は大ブレイクしたが、今は地方営業で食いつなぐ日々。
再起をかけて新ネタを作ってはいるが、どうしても一発を超えられない。
そもそも一発屋というレッテルを貼られてる以上、世間からはもう自分は求められていない。
舞台に出れば期待されない。主人公の心は砕かれながらも、再ブレイクの夢は捨てなかった。
そんな主人公に、マネージャーはある方法を提案する。
それは「完全な別人としてデビュー」することだった。
このまま再ブレイクは難しい、ならば別人になるしかない。
どうしてもまた脚光を浴びたい主人公はそれを了承した。
一度事務所を辞め、整形し、プロフィールも変え、新人として再デビュー。
その作戦は見事に成功し、主人公はかつての脚光を再び浴びることが出来た。
今日もテレビの収録。ブレイクの喜びに浸りながら、スタジオの扉を開ける主人公。
「ドッキリ大成功!」
突然の声に唖然とする主人公に、マネージャーらニヤニヤしながら告げた。
全てはドッキリ。一発屋が再ブレイクの為にどれだけやるかの検証。
まさか整形までするとはと、スタジオは大爆笑に包まれた。
その現実に、主人公の心までも再び砕けたことは言うまでもない。
270: 以下、
時間屋
316: 以下、
>>270
「時間屋」
早朝というのは変な物を売っている奴が多い。
ピカピカに磨いた10円玉を20円で売っている者。
誰のだか分からないサイン色紙を売っている者。
そして……
「時間? 時間はいりやせんか?」
時間を売っている者。
俺は面白半分で、その露店の店主に声をかけた。
「時間売ってるの?」
「へぇ、そうでございやす。最近の人は時間が足りないってよく言いやすでしょ?
 それなら時間を売ったら、ボロ儲けできるんじゃないかと思って始めた訳でさぁ」
「へ?、それって買ったらどうなんの?」
「あなた様の寿命が、買った分だけお延びしやす」
「じゃあ50年分買うわ。いくら?」
ここで大金ふっかけられるようなら、もう相手にしないでおこうと思った。 けどコイツは
「ああ、お代はもう貰いやしたから」
「……は?」
「あなた様は+50年。そうでやすね…130歳くらいは生きられるでしょう」
与太話に付き合うのもここまでだな。 俺はその場を立ち去った。
その時、ケータイ鳴った。珍しく父からだ。
そして俺は、母 の 訃 報 を 聞 い た。
その時、さっきの店主の言葉が俺の頭をよぎった。
『お代はもう貰いやしたから』
俺はきっと、130歳くらいまで生きるのだろう。
母が生きるはずだった、50年の寿命をプラスして。
319: 以下、
>>316
このオチの感じ大好き
281: 以下、
信用金庫
289: 以下、
>>281
信用金庫。
それは信用を預けられる金庫。
その金庫は普通の銀行と至って変わらず、
その信用を貸し出して利子をもらうというお金を信用に変えたようなものだった。
ある日強盗が現れた。
あるだけの信用を盗んでいった。
290: 以下、
>>289続き
しかしその強盗は警察に何を言われても信用があるため全く疑われなかったという。
しかし、その強盗以外は誰もが誰も信じなかったため、強盗以外はみんな死んでいった。
誰もいなくなった世界をみて、盗みなんてしなければよかったと後悔して自殺してしまう強盗であった。
283: 以下、
笑うペンギン
307: 以下、
>>283
【笑うペンギン】
動物バラエティに某動物園の園長が出てこんな話をした。
『うちの動物園のペンギンは笑うんです。』
はじめは視聴者達は信じなかったが
園長の撮影した映像を見ると、笑うペンギンに世間は大騒ぎになった。
笑うペンギンを見ようと動物園に人々は押し寄せた。
本当は映像は園長の小細工によるものであった。
しかしメディアの煽りもありそれに気付く者はいなかった。
園長の思惑通り、入場者数は過去最高になり動物園の資金は潤った。
集客力のあるペンギンに多くの資金が投入され
大きく綺麗な建物、質のいいエサを与えられるようになった。
園長はペンギンに言った。
『笑いもしない普通のペンギンで大儲けだ。いい設備にいいエサで、お前らも幸せだろ?』
園長がいなくなったあと、ペンギンはにやりと笑った。
294: 以下、
穴だらけ
304: 以下、
>>294
「お前の作る企画は穴だらけなんだよ!もっと見直してこい!」
新入社員の主人公はいつも計画立てが甘く、上司に叱られていた。
そんな彼は、ある日日常に空いている「穴」を視認出来るようになる。
企画の穴を見つけて埋めて提出すれば叱られることもない。
人間として穴のある人間とは付き合わなければいいし、穴場の店も見つかる。
調子に乗った主人公は、法律の「穴」を付いた犯罪計画を立てる。
無論その計画に穴はなく、見事主人公は大金を手に入れた。
早仲間と山分けしようとした主人公だったが、突如仲間の銃弾が主人公を貫いた。
「お前の立てる計画には穴が無さ過ぎる。お前を生かしておいて将来敵に回ったら恐ろしい」
穴の無い人間は疎まれる、それを知らなかったことが落とし穴だったのだ。
倒れた彼の死体には、弾痕が穴のように無数に空いていた。
313: 以下、
至近距離恋愛
318: 以下、
>>313
私は彼に恋をしている。彼への思いなら誰にも負けない自信がある。
しかも私は常に彼の近くにいる。でも、この恋は絶対に実らない。
だって、私は彼の背後霊だから。
数年前、事故にあって死にかけだった見ず知らずの私を助けようと必死になってくれた彼。
結局私は死んじゃったけど、どうしても彼の近くにいたかった。
その結果私は背後霊になって、いつも彼の後ろで見守っている。
彼に恋人が出来た。見た目はとてもケバい、水商売風の女。
あんな女、彼には似合わない。彼のことは私の方が愛してる。
私は彼が女と一緒にいるたび、怒りを溢れさせた。
彼が病気になった。背後霊の私が彼を守らず憎んだからだ。
彼女は彼を必死で看病していた。想像以上に彼を愛していたんだ。
私は彼を苦しめるだけの悪霊。もう成仏しよう、彼と彼女のために。
でも生まれ変わったら、出来れば彼の近くにいたいな……。
「見てアナタ、元気な女の子よ」
「不思議だな、まるでずっと一緒にいたみたいな愛着を感じる子だ」
76: 以下、
すげーよ…VIPってたまに才能が光ってる奴がくるなぁ
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▼合わせて読みたい
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世にも奇妙な物語っぽいタイトルを書くと誰かが粗筋を書いてくれる
タイトルを言うだけで誰かが世にも奇妙な物語的な話を作ってくれる(おーぷん2ch版)
タモリ「世にも奇妙なニートの物語」
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山で怖い思いした話はなすわ、オカルト方向で
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コメント
1 不思議な
だー
2 不思議な
面白かったわ
米欄じゃダメかなぁ?
3 不思議な
いくつか面白いのがあったなぁ。さすがです。
4 不思議な
題名出す奴もちょくちょくセンス良い
5 不思議な
ちょいちょい面白いのがあった
6 不思議な
めっちゃおもろい
映像まで浮かぶわ
7 不思議な
ミスター味っ子なんて30代以上じゃなきゃわからんだろ
8 不思議な

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