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「怖い噂を流すんだ!」忍び寄る”おかわりくん”の恐怖とは・・・【SS】
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某月某日 20:00
(*^○^*)「ごちそうさまでしたー」
(*^○^*)「お母さんの料理は今日もおいしかったんだ!」
(*^○^*)「お部屋に戻ってのんびりするんだ!」 ドタドタ
ガチャ
ピョーン ぼふっ
(*^○^*)「スマホでテレビ見よー」 ピッ
TV『えー今日の試合、広島対DeNA、6-3で広島が勝ちました』
(*゙○゙*)
(*^○^*)「…」 ゴロン
(*^○^*)「はぁ…」
(*^○^*)「いや…きっと今年こそは優勝できるんだ! うん、きっと!」
(*^○^*)「そうだ! 気分転換するんだ!」 ガバッ
(*^○^*)「でも何しようかな…何か面白いこと…」
TV『続いては…巷で流行っている噂や都市伝説を検証する、名探偵マモノのコーナーです』
(*^○^*)「!」 ピーン
(*^○^*)「そうだ! 怖い噂を流すんだ!」
※同じスレ主が書いたと思われるSSはこちら
彡(^)(^)「せや! 鏡に向かって話かけたろ!」
http://world-fusigi.net/archives/8286012.html
2:
(*^○^*)「とびっきり怖い噂を考えて、明日学校で流すんだ! きっとみんな怖がるんだ!」 ワクワク
(*^○^*)「えーとえーと、どんなのにしようかな」
TV『マモノ探偵は言う。この世にオカルトは存在しないと』
(*^○^*)「そんなことないんだ! きっと不思議なことだって世の中にあるんだ!」
TV『今回の依頼は、幻の悪魔少女は存在するのか!?だ。 マモノ探偵は現場へ急いだ』
(*^○^*)「!」 ピーン
(*^○^*)「そうだ! 悪魔とか妖怪とかの噂を流すんだ! 怖いオバケの話を考えるんだ!」
(*^○^*)「うーんうーん、どうしようかな」
(*^○^*)「名前を考えよう…… そうだ!」
(*^○^*)「おかわりくん」 メモメモ
(*^○^*)「おかわりくんはどういうオバケか……うーん」
(*^○^*)「そうだ。 追いかけてきてガブッて噛み付くんだ! これは怖いんだ」 ブルブル
(*^○^*)「しかもしかもしかも…」
(*^○^*)「噛み付かれると、結構痛い、と」 メモメモ
(*^○^*)「うひょーこんな怖い話を考えちゃう僕ってば天才なんだ」
4:
TV『マモノ探偵の聞き込みによると、悪魔少女は妙な男と一緒にいることが多いそうだ。』
(*^○^*)「!」 ピーン
(*^○^*)「そうだ。噂のオバケってのは何かとセットなことが多いんだ」
(*^○^*)「口裂け女とハサミとか、花子さんとトイレとか…」
(*^○^*)「うーん、おかわりくんも何かとセットにしたいんだ。 何かグッズとか…」
(*^○^*)「でもぼく中学生だからロクなもの持ってないんだ。 何か無いかなぁ」 キョロキョロ
『よいこのノート』
(*^○^*)「! これだ!」 ぱし
(*^○^*)「おかわりくんのグッズはノートにするんだ!」
6: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/28(月)01:29:29 ID:uiw
(*^○^*)「でもノートをどうしよう…」
(*^○^*)「そうだ! ノートって言えばデ●ノートなんだ!」
(*^○^*)「ノートに名前書かれたらおかわりくんが現れるって設定にするんだ!」
(*^○^*)「ノートも●スノート風に真っ黒に塗るんだ」 マッキーキュッキュ
(*^○^*)「えへへーできたんだ! これにルールを書いて…」 カキカキ
このノートに名前を書かれたらおかわりくんに噛み付かれるんだ!
けっこう痛いんだ!
(*^○^*)「!」 ピーン
このおかわりくんの呪いから逃れる方法は…
(*^○^*)「うふふー。 ここまで書いといて…」
(*^○^*)「続きは書かないんだ! これは怖いんだ!」
(*^○^*)「いやー自分の才能が恐ろしいんだ。 戸田山雅司並なんだ」
\ぽじちゃーん お風呂入りなさーい/
(*^○^*)「おっ はーい今行くんだ」
(*^○^*)「うふふー明日が楽しみなんだ」
7:
────
──
─
翌日 7:30
(*^○^*)「…」 キョロキョロ
(*^○^*)「うふふ…まだ誰もいないんだ」
(*^○^*)「図書室の上の窓はいっつもカギが掛かってないんだ! 分かってるんだ」 ガタガタ…
ガラッ
(*^○^*)「! やったぜ」
ゴソゴソ スタッ
(*^○^*)「ふいー 侵入成功なんだ」
(*^○^*)「えーとえーと、どこがいいかな」
【学校の歴史コーナー】
(*^○^*)「! ここだけ埃が被ってるんだ。 そっか、学校の歴史とかアルバムとか誰も興味ないんだ」
(*^○^*)「よーし、ここにノートを隠すんだ」 ゴソゴソ
(*^○^*)「ふひひ、一見ここにノートがあるとは分からないんだ」
(*^○^*)「あっ、朝の会が始まっちゃう」 タッタッタッ
(*^○^*)「ねぇねぇシュウヘイ君、こういう噂知ってるんだ?」
('ω`)「噂…? 噂って何…?」
9:
(*^○^*)「あのね、おかわりくんって言うんだ」
('ω`)「おかわりクン…?」
男子A「何なに、何の話?」
男子B「怖い話?」
(*^○^*)「そうそう、黒いノートに名前を書かれると、おかわりくんが現れるんだ!」
('ω`)「黒いノート?」
男子A「何それ!」
男子B「もっと聞かせてくれよ!」
(*^○^*)(えへへ、皆食い付きがいいんだ!)
(*^○^*)「うん、じゃあ僕の友達の友達が体験したことを話すんだ」
「それでね、おかわりくんっていうのがいてね」
「真っ黒い呪いのノートってのがあるんだって!」
「ねえトモ、この噂知ってる?」
「2組のアトリが言ってたんだけど、おかわりくんからは逃げられなくて噛み付かれちゃうんだって!」
「黒いノートって何?」「図書館にあるらしいよ」
ざわざわ ざわざわ
(*^○^*)(へっへっへ…大成功なんだ!)
10:
????
(*^○^*)「?♪」
ポジママ「あらあら、今日のポジちゃんはご機嫌ね。 筒香が打ったの?」
(*^○^*)「えへへー内緒なんだ」
(*^○^*)「ムニャ…明日の学校が楽しみなんだ!」
(*-○-*)「zzzZZZ…」 グーグー
チュンチュン…
(*^○^*) パチッ
(*^○^*)「それじゃいってきまーす なんだ」 タタタ
(*^○^*)(うふふ…噂はどこまで広がってるのかな) テクテク
「それでね…おかわりくんっていうのがいるらしくてね」
(*^○^*)「!」
(*^○^*)(まさか登校中に聞くとは思わなかったんだ。 他学年にまで広まってるんだ?) テクテク
11:
ガララッ
(*^○^*)「おはよーなんだ」
('ω`)「おはよう…」
「マジ?」 「そうそう」
「でさー、おかわりくんがさー」
(*^○^*)「!」
(*^○^*)(もうクラスの全員には行き渡ってるんだ? 思ったより凄い広まり方なんだ…)
「でね」 「ウソー」
「マジ?」 「マジマジ」
「そう。 黒いノートがね…」
(*^○^*)(うふふ、そろそろネタバラシしようかな? おかわりくんは僕が作った嘘でしたーって)
「でさ、マキオって後輩が言ってたんだよ。 おかわりくんに食われそうになったって」
「えー!? マジで!?」
「おかわりくんが人を食い殺すってマジだったんだ…」
「道端で人を食ってんの見ちゃったんだって」 「怖ぇー」
(*^○^*)「え……?」
「ねえ、黒いノートって、何で黒いのか知ってる?」
「えーわかんない」
「おかわりくんは、食った人間の血をノートに塗るんだって。 それで真っ黒なんだって」
「やだぁー怖ぁーい」
(*^○^*)「え…… え……?」
12:
困惑しとるな笑
14:
(*^○^*)(人を食い殺す…? 血のノート…? 何言ってるんだ…?)
(*^○^*)「ね、ねえ」
男子A「ん?」
(*^○^*)「その、おかわりくんが人を食べちゃうとか何とか…」
男子B「何だお前知らねぇの? 遅れてんなぁ」
(*^○^*)「イラッ お、おかわりくんのことは僕が一番詳しいんだ!」
男子A「でも人を食うってメチャ有名だしなぁ」
男子B「そうそう。 人をどこまでも追いかけて、でっかい口でグチャグチャに食い殺すんだって」
男子A「見た目も全身ドロドロのゾンビみたいな奴らしいぜ」
男子B「でも口が異常に大きくて、人間の上半身なんか一気に食いちぎるんだって」
(*^○^*)「そ、そんなわけないんだ! 僕はそんな設定作ってないんだ!」
男子A「設定…?」
男子B「何言ってだこいつ」
15:
(*^○^*)「お、おかわりくんは僕が作ったキャラクターなんだ! そんなわけわかんない設定知らないんだ!」
男子A「……」
男子B「……」
「ぶっ」
男子A「ぶはははは! 何言ってんだよポジハメ?」
男子B「無理ありすぎだってー」
(*^○^*)「ほ、本当なんだ! 信じて……!」
ガララッ
担任「お前ら席につけー、出席を取るぞ」
男子A「うーす」
(*^○^*)(おかしいんだ…何でそんなことになっちゃったんだ……?)
17:
「でね、おかわりくんってさー」
「おかわりくんが食い荒らして人口が激減した町があるんだって」
「ノートに名前を書かれたらどうしても逃げられないんだってさ」
「あ、でも唯一助かる方法があるとか…」
「でも誰も知らないんだって」
「ねえ、おかわりくんってドロドロのゾンビみたいな奴なんでしょ?」
「え、私はダルマみたいな奴って聞いたよ」
「じゃあ、きっとドロドロのダルマなんだよ。 ヘドロの塊みたいな」
「それに口と歯があるんだ! やだぁ怖ーい」
「ねえ、その黒いノートってどこにあるんだろ」
「図書室でしょ?」 「今度探しに行ってみない?」
「でも血が付いたノートでしょ? 気味悪いよぉ」
(*゙○゙*)「……」
(*゙○゙*)(僕が作ったのに…ほんとなのに…)
(*゙○゙*)(もう全然知らない話になってるんだ…)
19:
('ω`)「? どうしたの…? ポジハメくん元気ないね…」
(*^○^*)「シュウヘイくん…」
('ω`)「僕で良かったら話聞くよ……?」
(*^○^*)「……あのね…シュウヘイくん、おかわりくんの噂、知ってる?」
('ω`)「あ…うん… これだけ噂だからね… まあ、僕はあんまりオカルトは信じないケド…」
(*^○^*)「なんでこんなに広まっちゃったのか分からないんだ…
しかも、色んな情報がくっついて…どんどんおっきくなってるんだ…」
('ω`)「うーん…人間って噂好きだからね… それに僕たちは中学生だから…そういう話好きじゃない…?」
(*^○^*)「うん…」
('ω`)「? もし、おかわりくんの噂が嫌いなら、自然に収まるのを待つしか無いんじゃ…?」
(*^○^*)「自然に収まる、かぁ……」
('ω`)「うん…」
(*^○^*)「そっか! 自然に収まるのを待てばいいんだ!」 ポジッ
('ω`)「!? うん…」
(*^○^*)「ありがとうシュウヘイ君!! なんか元気出たんだ!!」
('ω`)「ア、ウン…」
(*^○^*)「?♪」 パクパク
ポジママ「あらあら、今日もご機嫌ね。 戸柱が打ったの?」
(*^○^*)「えへへー」
20:
(*^○^*)「ムニャ…明日になれば噂は落ち着いてるかも」
(*-○-*)「おやすみなさーい」 zzzZZZ
(*^○^*)「おはよーなんだ」 ガララッ
ひそひそ… ヒソ…ヒソ…
('ω`)「おはよう」
ヒソヒソ… ひそひそ…
(*^○^*)(今日はあんまりおかわりくんの噂が聴こえないんだ)
(*^○^*)(きっと皆飽きたんだ! 噂が自然消滅したんだ!!)
ヒソヒソ… ひそひそ…
(*^○^*)「?」
ガラララッ
担任「………」 スタスタ
担任「席につけ…」 ボソ
「…」 ガタ
「…」 スト
(*^○^*)「…?」
21:
担任「あー……もう既に知っている人間もいるかもしれないが…」
担任「昨夜、3組の生徒が亡くなった」
(*^○^*)「!」
ヒソ…ヒソ… ひそひそ…
担任「えー、詳細はまだ警察が捜査中だ。 え?決して、決して風評や無責任な噂に流されぬように…」
「おかわりくんだ…」 ボソ
(*^○^*)「!!」
担任「! 静かに!静かにしろ!! いいか、マスコミに何か聞かれても余計なことを言うんじゃないぞ!」
担任「以上! 静かに待っているように!」 スタスタ ガララッ ピシャ
「俺聞いたよ…全身グチャグチャだったって…」
「内臓が食い荒らされてたって…」
「頭がまだ見つかってないんでしょ?」
「警察はイッちゃってる変質者の仕業、だってさ」
「違うよ。絶対」
「おかわりくんだよ」
(*゚○゚*)「…」
(*゙○゙*)(そ、そんなわけないんだ…だって、だっておかわりくんは僕の創作なんだ)
(*゙○゙*)(たまたま変な事件が起こっただけなんだ。偶然なんだ。きっとそうなんだ。)
22:
ヒエッ
23:
ノート・・・
25:
…
(*゙○゙*)(うぅ……)
('ω`)「大丈夫? まだ体調悪いの…?」
(*^○^*)「シュウヘイくん…」
(*゙○゙*)「その……さっきの3組の子の話…」
('ω`)「ああ、例の事件か… なんだか怖いよね」
(*^○^*)「…シュウヘイ君は、やっぱりおかわりくんがやったと思うんだ?」
('ω`)「………」
('ω`)「いや、僕はオカルトは信じないから…やっぱり人間の仕業だと思う…」
(*^○^*)「そっか、そうだよね」 ホッ
('ω`)「でも怖いからね。 早く犯人に捕まって欲しいよ…」
(*^○^*)「そだねそだね。 僕もそう思うんだ」
('ω`)「それにね、おかわりくんとやらが犯人だとしたら、おかしい点があるんだ」
(*^○^*)「おかしい点?」
('ω`)「だって、おかわりくんが犯人だとしたら、そのターゲットの名前が書かれたノートがあるはずでしょ?」
('ω`)「これだけ噂になってるのに誰もそのノートを見たことないんだもん。 やっぱり噂ってことだよ」
(*^○^*)「ノート……」
('ω`)「そりゃ、ノートが出て来たら確実な証拠になるんだろうけどさ」
('ω`)「まあ、まず出て来な」
(*゚○゚*)「そうだ!!! ノート!!!」
(;'ω`)「っ!?」 ビクッ
(;'ω`)「な、な、何?」
(*^○^*)「あ、いや、ごめん、何でもない…」
(*^○^*)(そっか……あのノート…あのノートさえ確かめれば、全部分かるんだ!!)
29:
AM 2:00
(*^○^*) コソコソ…
(*^○^*)(深夜に家を抜け出して学校に来たんだ…) コソコソ
(*^○^*)(ノートのことは誰にも見られちゃいけないんだ…誰かに知られたら細工されちゃうかもしれないんだ…) コソコソ
コツ… コツ…
(*^○^*)「…」
(*^○^*)(夜の学校って何だか不気味なんだ…)
【図書室】
(*^○^*)「! 着いたんだ」
ごそごそ…
(*^○^*)「入れた…」
(*^○^*)「えっと…懐中電灯…」 パッ
(*^○^*)「確かこっちだったんだ…」
コツ… コツ…
(*^○^*)「! ここだ…」
(*^○^*)「相変わらず埃かぶってるんだ」
31:
(*^○^*)「うーん…」 チョイチョイ
(*^○^*)「結構奥の方に差し込んじゃったんだ。 他の本もどかさないと取れないんだ」 グイ
ぶわっ パラパラ
(*;○^*)「ゲホゲホ…埃が酷いんだ… 取る時は埃が舞っちゃうんだ…」
パサ
(*^○^*)「あ、取れた取れた…」 べたっ
(*^○^*)「え…」 ベタベタ
(*^○^*)(何か表面がベタベタしてるんだ…何でなんだ…?)
─── 「ノートには…血が塗られてるんだって…」
(*゚○゚*)「ヒッ…」
バサ…
(;*^○^*)「あ…」
(*^○^*)(ううん、あんなのただの噂なんだ…きっと湿気か何かでベトついてるだけなんだ…)
ヒョイ
(*^○^*)「…中身を確認するんだ…」 パラパラ
35:
パラ…
(*^○^*)「僕の書いた注意書き…」
このノートに名前を書かれたらおかわりくんに 喰 い 殺され る 。
ぐち ゃぐ ちゃ に噛 み 砕か れて死 ぬ 。
(*゚○゚*)「!?」
(;*^○^*)(お、おかしいんだ! 僕こんなの書いてないんだ! こんなの、こんなの…)
×田●郎
(*^○^*)「こ、これ……殺された3組の子の名前なんだ…」
(*^○^*)「そ、そんな…」
男子A
(;*^○^*)「っ!? 男子Aくんの名前なんだ!? そ、そんな…」
(;*^○^*)「い、いや…そんな訳無いんだ… こんなの、ただのイタズラ…たたのイタズラに決まってるんだ…」
(*^○^*)「…」 チラ
『 このおかわりくんの呪いから逃れる方法は 』
(;*^○^*)「…ふん。 呪いも何も、全部僕の創作なんだ」
(*^○^*)(きっと、これを見つけた誰かがイタズラで書き加えたんだ。 そうに決まってるんだ)
(*^○^*)(ノートは元に戻しとくんだ) グッグッ
(*^○^*)(……取り出す時に苦労したから、埃が乱れちゃったんだ)
(*^○^*)(来た時には、全然乱れてなかったのに……)
36:
怖E
37:
(*^○^*)「……」
じゃあ
書き加えた 何か は
埃を 乱すコト 無ク ノートに 文字ヲ
書キ加エタ?
ド ウ ヤ ッ テ ?
コレハ
人 間 デ ハ 無
(*>○<*) ブンブンブンブン
(*^○^*)(オカルトなんて無いんだ、テレビでもそう言ってたんだ、全部気の迷いと錯覚なんだ!)
(*^○^*)(おかわりくんなんていないんだ。 全部ただの偶然なんだ!)
(*^○^*)「帰ろっ」
ズル…
(*^○^*)「?」
(*^○^*)(何か変な音がしたんだ…)
(*^○^*)(気のせいなんだ…?)
39:
────
──
─
(*^○^*)「家に帰りついたんだ…」 コソコソ
(*^○^*)「ベッドに入って寝るんだ…」 ごそごそ
(*^○^*)「起きたら…明日になったら噂は立ち消えになってるんだ…いつもの日常が戻ってくるんだ…」
(*^○^*)「きっとそうなんだ…」
(*-○-*)
担任「男子Aくんが…亡くなった」
(*゚○゚*)
担任「…まだ、詳細は不明だが…3組の子と、同様の手口らしい。 後は警察に任せて、君たちは勉強に集中するように」
担任「いいな。 くれぐれも流言や妄言を真に受けないように」 スタスタ ガララッ ピシャ
(* ○ *)
47:
(* ○ *)(そんな……そんな……)
('ω`)「ポジハメくん…」
(*^○^*)「シュウヘイくん…男子Aくんが…」
('ω`)「うん……僕も気になってたところ……正直、怖いよ…」
(* ○ *)(僕のせいだ……僕の……)
「ねえ、男子Aくん、おかわりくんに殺られたんだって」
「やっぱりグチャグチャだったみたいだよ」 「部屋中に血と肉片が飛び散ってたって」
「怖い…」 「ねえ、ママが、あんた学校休んでもいいわよって」
「えぇー!いいなぁ!」 「だって、おかわりくんが狙ってるの、この学校の生徒じゃないかって」
「うぅ…怖いよぉ……」
(* ○ *)「……」
('ω`)「やれやれ…どこもかしこもおかわりくんの話題でもちきりだね…馬鹿馬鹿しい……」
(*^○^*)「…シュウヘイくんは、信じてないの?」
('ω`)「え、そりゃ話としては興味深いけど……信じちゃいないよ。オカルトなんて…」
(*^○^*)「……」
('ω`)「なんていうか、情報が後付けくさいっていうのかなぁ? こう、後から後から情報が出てくるというか…」
(*^○^*)「え?」
48:
シュウヘイ、、!
49:
これ(*^◯^*)が語ってなかったら、怖すぎるわ
(*^◯^*)有能
50:
>>49
これやな
54:
('ω`)「なんか、死んだ二人には共通点があるとかどうとか」
(*^○^*)(!? それは知らないんだ!?)
(*^○^*)「お、教えて欲しいんだ! お願いなんだ!」
(;'ω`)「え? うん、ええとね…」
????
トイレ出口
ジャー
('ω`)「…」 テクテク
キャーキャー ウソー
('ω`)「?」
「ねえ、知ってる? 私聞いちゃったんだ」
「えー何なに?」
「おかわりくんに殺された隣のクラスの子と、男子Aくん、共通点があったんだって!」
「ウソ」 「マジ?」 「めっちゃ気になる」 「教えて教えて!」
「コホン あのね、」
「×田くんも、男子Aくんも、殺される前の日に同じこと言ってたんだって」
「同じこと?」
55:
こわe
61:
「うん。変なオバケに食べられる夢を見た、って」
「それって…」
「うん…絶対おかわりくんだよ」
「じゃあ…おかわりくんに狙われた人は、前の日に変な夢を見るってこと?」
「そうそう」
「いやだぁ、私その夢見たらどうしよう… おかわりくんに食べられちゃう…」
「えーでも真弓はあんまおいしくなさそー」
「ちょっとどういう意味よー!」
アハハ キャイキャイ
('ω`)(やれやれ…)
?????
('ω`)「っていう会話を聞いて…」
(*^○^*)「夢……」
(*^○^*)(ま、また新情報なんだ…どんどん噂が進化してるんだ…)
('ω`)「なんていうかなぁ、予知夢っていうか予告夢っていうか…なんか変な話だよねぇ」
(*^○^*)「変な話…?」
('ω`)「いや、都市伝説としてさ。 その夢に何の意味があるんだろうね?と思って」
(*^○^*)「意味……」
62:
('ω`)「まあ、スタンダードに考えたら…前兆がある怪異って言えば、猶予が設定してあるってことだよね」
(*^○^*)「猶予?」
('ω`)「うん。 前兆が見えてから、本番が起こるまでに時間があるじゃん? その間に、何か対策を…」
ガラララッ
教師松「授業を始めるぞ」
('ω`)「あ、じゃあ僕席に戻るね…」
(*^○^*)「あ、うん…」
(*^○^*)(夢……前の日に見る……夢……)
65:
みとるで
66:
面白E
68:
追いついた
70:
ひさびさに面白い作品ンゴ。
続きが楽しみ。
80:
続き早よ
83: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/28(月)22:35:09 ID:uiw
── 下校中
(*^○^*)「…」 テクテク
「でさぁ、どっちも夢を見たんだってさ」
「夢?」
(*^○^*)「!」
「そ。 化け物に食い殺される夢。 そんで、目が覚めたら汗ビッショリ。時計を見たら深夜0時だったって」
「何それ怖すぎー」
「それでね、変な夢見たーって言った次の日に殺されちゃったの。 あたし寝るの怖くなっちゃってー」
(*^○^*)「……」
主婦A「それでねぇ、最近物騒でしょう?」
主婦B「そうよねぇ…。 ねえ奥さん、おかわりくんって聞いたことある?」
主婦A「あら、ちょうどその話しようと思ってたのよぉ」
「おかわりくんっていう怪物が出るんですって」
「元は戦時中に飢えて死んだ子供なんですって」
「あら、あたしが聞いたのは虐待で餓死した子供だって」
「へえー」
「でね、夜な夜な生きた人間の肉を求めて彷徨うとか…」
(*^○^*)(もう学校だけじゃない…町全体に噂が広がってるんだ……)
(*゙○゙*)(元は……元は僕の悪ふざけなのに……)
84: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/28(月)22:36:28 ID:uiw
ガチャ バタン
(*^○^*)「ただいまなんだ…」
(*^○^*)「? お母さん買い物かな?」
(*^○^*)「部屋で休むんだ…」 ギシ、ギシ
── ポジハメの部屋
(*^○^*)「ふぅ」
(*^○^*)「スマホでテレビ見るんだ…」 ポチ
TV『ニュースの時間です。 今日のトップニュースは、恩慈英町で起こった連続殺人事件です』
(;*^○^*)「!」
TV『二人の少年が連続して不審死……元捜査一課長、田宮さんはどう考えますか』
田宮『この犯行は人間もしくはそれ以外によるモノだと思います』
TV『なるほど…警察の捜査は進んでいるのでしょうか』
田宮『検視の結果、どちらも午後8時頃に殺されていていることが分かっています』
TV『なるほど』
田宮『そして…遺体から生活反応が出ています。つまり、生きたまま解体されている…。
これは同一犯、もしくは違う人間による犯行でしょう』
TV『なるほど…。 また、彼らの間ではおかわりくんという噂が流行っていたということですが…』
田宮『ええ、それが指すのが何かの隠語か、もしくはそうでない可能性があります。
また、噂が発端となって、何らかの事故・事件・自殺…もしくはそれら以外に巻き込まれた可能性もあります』
TV『なるほど…痛ましい事件、そして奇妙な噂…やかな真相解明が待たれます。
以上、ニュースの時間でした。』 チャララーン
89:
田宮の発言に妙なリアリティがあって草
88:
(*^○^*)「……」
(*^○^*)(とうとう、全国ニュースにまで流れちゃったんだ……)
(*^○^*)「……」
(*^○^*)(こうして……どんどん噂は広がっていくんだ…)
(*^○^*)(テレビや……ネット掲示板や…ブログ…ツイッターで…)
(*^○^*)(色んな人の頭の中に…噂や都市伝説が入り込んで…)
ガタンッ
il(*゚○゚*)li ビックゥ!
\ ただいま? すぐご飯にするからね?/
(;*^○^*)(あ……お母さんだったんだ…) ドキドキドキ
(*´○`*)(はぁ…ここまで噂が大事になったら…もう僕がどうこうできる問題じゃないんだ…)
(*´○`*)(本当に自然に収まるのを待つしかないんだ…)
TV『大好評。 都市伝説をメッタ斬り! マモノ探偵が行くのコーナー!』
TV『少女と謎の男のコンビを追う…! 彼らは駅で目撃されていた…!』
(*´○`*)(おかわりくんもやがて都市伝説になって…この番組で取り上げられるのかな……)
TV『そこで二人の会話を聞いた目撃者の証言に基づいて、再現VTRを作ってみた!』
少女『ここに来たらなんだか元気出てきた。 どうしてだろ?』
男『…お前は気にすんな。 とりあえずいっぱい吸っとけ』
少女『? 分かったぁ』
TV『以上。 果たしてこの謎の会話は一体何なのか。 少女と男の正体とは!?
マモノ探偵は真実に辿りつけるのか!? 次回!乞うご期待!』
\ ごはんできたわよ? /
(*^○^*)「あっ、 はーい!」 ドタドタドタ
90:
── 夜
チッ チッ チッ チッ チッ
(*-○-*)「……」
(*-○-*)(なかなか寝付けないんだ…)
チッ チッ チッ チッ チッ
(*-○-*)(一体……次は…)
(*-○-*)(誰………)
(*-○-*) zzzZZZZ
────
──
─
(*-○-*)
(*-○^*) ハッ
(*^○^*)「? ここは……?」 キョロキョロ
(*^○^*)(学校……?)
(*^○^*)(教室なんだ…) ガタ
(*^○^*)(僕は…机に突っ伏して居眠りしてたんだ…?) ガタタ
シー…ン
(*^○^*)(どうして誰もいないんだ? 授業は? 今日はお休み? 何日? 何時?)
ザァァァァァ…
(*^○^*)「外は雨なんだ……」
(*^○^*)「……僕も帰らなくちゃ」
トコトコ
92:
── 下駄箱(昇降口)
(*^○^*)「…」 ハキハキ
(*^○^*)「…あれ」
(*^○^*)「皆、下駄箱には靴が入ってるんだ…皆まだ中に居るんだ…?」
(*^○^*)「でも……僕以外誰もいないし…」
(*^○^*)「この人も、この人も、この人も…靴が入ってるんだ……ってことは校舎の中にいるはず…」
(*^○^*)「あれっ?」
(*^○^*)「この箱には上履きが入ってるんだ……ってことは、この子は外に出てるんだ」
(*^○^*)「誰だろう。 上履きに名前が書いてあるんだ…」 ヒョイ
【 男子A 】
(*゚'○゚'*) ゾ ク ッ
ズル… びちゃ
(*゚○゚*)「ヒッ!? な、な、何の音…」
ずる…ズル…ズルズルズルズル…
:(*゚○゚*):(な、何かが……何かが這いずってこっちに近付いてるんだ…!!)
ズルズルズル… ビチャ ズルッ ズルッ ズルゥゥゥゥ…
(*゚○゚*)(に、に、逃げなきゃ……!) ダッ
ザアアアアァァァアァッ!
(*゙○゙*)(も、もう雨なんか気にしてられないんだ!! 早く学校から出なくっちゃ!!)
94:
ピチャッ ピチャッ ピチャッ
(;*^○^*)(うう……足元がぬかるんで走りづらいんだ)
ピチャッ ピチャッ ピチャッ ピチャッ
(;*^○^*)「校門はこっち…」 ピチャッ ピチャッ
ズ ズ …
(*゚○゚*)「っ!?」 ビクッ クルッ
(;*^○^*)(な、何かが来る…! 校舎からこっちにやって来る…!)
(;*^○^*)(急がなくっちゃ!) ピチャッ ピチャッ ピチャッ ピチャッ
遠い…
(;*^○^*)(何で…?なんでこんなに遠いんだ?) ハァ、ハァ
ズズ… ズルッ… ずるずるずる…
(;*゚○゚*)(!! だんだん後ろから近付いてるんだ…!)
(;*>○<*)(うううぅぅうぅぅ…!) ハァ、ハァ
ピチャッ ピチャッ ピチャッ ピチャッ
97:
(;*^○^*)(も、もうちょっとなんだ! もう少しで…)
(*^○^*)(外に……!!)
ガシッ
(*゚○゚*)「え?」
何かに 足を 掴まれ
ズテッ ゴロンッ ズザザ…
(*×○×*)「あいたた…!?」
何かが足を掴んで離さないんだ…。
(;*^○^*)「い、一体…!?」 ガバッ
足を掴んでいたのは、男子Aくんだったんだ。
(*゚○゚*)「あ……あ……」
土気色の顔、生気の無い肌、ミイラみたいに落ち窪んだ目……。
半分地面と一体化しながら、僕の足首を掴んで離さないんだ。
(*゚○゚*)「あ……ぁ……男子A…くん……」
濁った眼がぎょろりと動いて僕を見た。
『 お゙前の゙せいで 』
洞穴の奥から響くような、ゾッとするほど冷たい声だった。
(*゚○゚*)「ち……違…… ぼ、ぼ、ぼく、は………」
喉が粘ついて声が出ない。
ズ ズ …
(*゚○゚*)「あ」
僕は悟ったんだ。
"追いつかれた"。
奴に追いつかれちゃったんだ。
98:
僕の頭の上から 大きな影が飲み込んで行く。
異臭と湿気が押し潰してくる。
(*゚○゚*)
僕は勇気を出して顔を上げたんだ。
そこには、とってもとっても恐ろしいモノがいたんだ。
おっきくて、ドロドロしてて、この世の何よりも恐ろしかったんだ。
(*゚○゚*)「あ……あ………あ」
グ ぱァ ぁ゙ぁぁ…
(*゚○゚*)「あ゙ああ゙あぁああ゙あァああぁあああア゙アァァぁ゙!!!!!」
(;*^○^*)「っは!!?」 ガバッ
ハァ… ハァ…
ハァ… ハァ…
(;*^○^*)「………」
(*^○^*;) キョロキョロ
(;*^○^*)「……夢、だったんだ……」
100:
(*^○^*)「はぁ……」
(*^○^*)「…」 チラ
【 0:00 】
(*^○^*)「真夜中なんだ……変な夢見ちゃったんだ……」
(*^○^*)「…」
─── 化け物に食い殺される夢、見たんだって。 で、起きたら深夜0時……
(;*^○^*)「っ…」
─── それでね、夢を見たって言った次の日、死んじゃったんだって
(*>○<*) ブンブンブンブン
(;*>○<*)(嘘だ! 嘘だ! 嘘なんだ!)
(;*>○<*)(おかわりくんは僕が作った創作なんだ! 夢だって偶然なんだ! 呪いなんてある訳…)
ズキッ…
(;*>○<*)「痛っ…?」
(;*^○^*)「…?」 バサッ
布団をめくると…僕の足首に、くっきりと 子供の手の形が残っていたんだ。
101:
こわe
102:
ポジ…。
105:
見とるで
109:
足元からゾワッと来るこわさやな……
113:
…
「おはようポジちゃん」
「いってらっしゃーい」
「おはよーポジハメー」
「あ、おはよーポジハメくん」
「授業を始めるぞー席につけー」
「?????」
「?????」
「???」
……
(*゙○゙*)「……」
(;'ω`)「だ、大丈夫?」
(*゙○゙*)「……」
教師松「ここテストに出るぞ」
(*゙○゙*)(……全然集中できないんだ…)
教師松「???」
「?????」 「????」
(*゙○゙*)(僕は明日死ぬ……午後8時に、おかわりくんに殺されちゃうんだ…)
(*゙○゙*)
114:
自分で作った噂が実現する話って、ズッコケ三人組の学校の怪談を思い出すンゴねえ…
117:
死因:おかわりくんに噛みつかれたことによる失血
箇所:全身
補足:けっこう痛い
119:
>>117
けっこう痛いで済むのか‥(困惑)
118:
キーンコーンカーンコーン
女子A「でね、知ってる?」
女子B「えー何なに、教えてー?」
「それでね」 「えー嘘ー」
「ねえ聞いて聞いて」 「何なに」
(*゙○゙*)(…相変わらず、みんな噂話に興じてるんだ…)
(*゙○゙*)(みんな、噂が好きなんだ)
(*゙○゙*)(だって、噂は…自分じゃないコトだから)
(*゙○゙*)(当事者じゃないから…みんな好きなんだ)
(*゙○゙*)(でも…… でも……)
(*゙○゙*)(いつだって、噂は…)
女子A「でね」
女子A「夢を0時に見てから、44時間以内にあるコトをすれば助かるんだって」
女子B「へぇ?」
(*゙○゙*)
(*゚○゚*) ハッ!?
120:
おや?
122:
おっ展開してきたな
127:
女子B「でもさー44時間ってなんかイカニモだねー(笑)」
女子A「でっしょー(笑) なんかね、深夜0時に夢見るでしょ?その二日後の夜8時におかわりくんがー」
(*゚○゚*)「あ、あ、あ、あのさ!!!」 ガバッ
女子A「ヒッ!?」
女子B「ポジハメくん!?」
(*゚○゚*)「い、い、い、今の話!!」
女子A「え…?」
(;*^○^*)「その、おかわりくんの呪いから逃げる方法ってのがあるんだ!?」
女子A「え…あ、その…」
(;*^○^*)「お願いなんだ! 教えて欲しいんだ!」
女子A「そ、それが……」
女子A「ごめん…肝心の『あるコト』が何なのか…分かんないの」
「ねー、対処法もしっかり伝えればいいのにね」
「なんかね、怖い話って、あえて対処法を伏せたりするんだって」
「あっ、でもそういうのあるよね」 「うん、悪趣味だよねー(笑)」
(*^○^*)
(*;○;*)
140:
なんか世にも奇妙な物語とかにありそうな感じやな
期待
142:
うおおおお
144: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/29(火)00:12:10 ID:SP8
トボ…トボ…
(*゙○゙*)(どうしたらいいんだ……)
僕は…初めて学校を抜け出したんだ。
学校から離れてあてどなく歩いて……近所の公園に着いたんだ。
(*゙○゙*)「はぁ……」
公園のベンチでうなだれるしかなかった。
(*゙○゙*)(まだまだやりたいことはいっぱいだったんだ…)
(*゙○゙*)(横浜の優勝を見たかったし…おいしいものも食べたかったし…)
(*゙○゙*)(お母さんに孫を見せてあげたかったし…横浜の優勝も見たかったし…)
(*゙○゙*)「はぁ……」
テン テン テン
コロコロ…
(*^○^*)「?」 (ピンクのボール?)
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ タタタ
(*^○^*)(女の子…? 小学生かな?)
(*^○^*)「はい、ボール」 ヒョイ
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「ありがとー!」
(*^○^*)「ふふっ」
152:
wktk
154: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/29(火)00:26:35 ID:SP8
「おーい」
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「あ」
(´・ω・`)「なんだここにいたのか」
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「たいしょー」
(*^○^*)(たいしょー? お父さんじゃないのかな…?)
(´・ω・`)「あんまり離れるなよ」
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「うん」
ポーン コロコロコロ…
レハ ゚ヮ゚ノ!ヽ キャッキャ
女の子はボールを蹴っては追いかけて…公園を走り回っている。
(´・ω・`)「はぁ……やれやれ」 ドッカ
おじさんは僕の隣に腰を下ろしたんだ。
(*^○^*)(なんか変なおじさんなんだ…)
157:
(´・ω・`)「坊主、学校はどした」
(*^○^*)「学校は……」
(*゙○゙*) シュン…
(´・ω・`)「何だ、ワケありか」
(*゙○゙*)「……おかわりくん……」
(´・ω・`)「おかわりくん? 最近流行りの都市伝説か」
(*゙○゙*)「うん…… ぼく、おかわりくんに狙われてるんだ……」
(*゙○゙*)「明日の夜…死んじゃうんだ… どうしたって逃げられないんだ…」
(´・ω・`)「……そうか…」
(*゙○゙*)「……」
(´・ω・`)「…でもよ、そういった類の都市伝説ってよ、何か対処法とか付きモノじゃねぇか?」
(´・ω・`)「口裂け女に対するポマード…ムラサキカガミに対する白い水晶…さっちゃんに対するバナナの絵」
(´・ω・`)「そのおかわりくんとやらにも…」
(*;○;*)「無いんだ!!!!」
(´・ω・`)「……」
(*;○;*)「だって、だって、おかわりくんは…お腹すかせて…生きた人間をボリボリ食べちゃうんだ!!」
(*;○;*)「誰にも止められないんだ!!! 僕も食べられちゃうんだ!!!」
(*;○;*)「対処法なんか無いんだ!!! 分かってるんだ!!!」
(*;○;*)「だって…だって…おかわりくんを作ったのは……ボクだから!!!!」
(´・ω・`)「……」
158:
追いついたで
174:
(*;○;*)「ぼくが……ぼくが、下心を出して、対処法を作らなかったから…だから…」
(*T○T*)「うわああぁぁぁあぁぁぁぁぁん」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「明日の夜、って言ったな」
(*ぅ○゙*) ゴシゴシ 「うん…」
(´・ω・`)「なら、まだ間に合うだろ」
(*´○`*)「え?」
(´・ω・`)「今から、対処法を作っちまえばいいんだよ」
(*゚○゚*)「っ!」
(´・ω・`)「それで……殺される前に、実行すりゃあいい」
(;*^○^*)「で、で、でも…」
(*゙○゙*)「もう……おかわりくんの噂は僕の手を離れてるんだ…」
(*゙○゙*)「ノートだって…勝手に書き換えられちゃうんだ… もう僕が何してもダメなんだ。干渉を受け付けないんだ」
(*゙○゙*)「噂はどんどん新しい情報が付け加えられて…人から人に伝えられる時、絶対に同じ形はしてないんだ」
(*゙○゙*)「自分で作ってみて、分かったんだ…噂っていうのは生き物なんだ…
みんなの口と頭をちょっとずつ食べながら成長するイキモノなんだ」
(*゙○゙*)「そうして……おかわりくんは…もう一人でに…どこまでも大きく…」
(´・ω・`)「そこだよ」
(*^○^*)「え?」
(´・ω・`)「要するに、奴は噂をエサにして成長してるわけだろ?」
(´・ω・`)「なら、そこに付け込みゃいい」
(*^○^*)「付け込む…?」
(´・ω・`)「対処法を、噂にするんだよ」
(´・ω・`)「助かる方法を噂にして流すんだ」
(*゚○゚*)「!!!!」
179:
(´・ω・`)「ただし…噂にするには、相当の説得力とインパクトが要る。中途半端なネタじゃ噂にできねぇ」
(*^○^*)「せ、説得力とインパクト?」
(´・ω・`)「お前…例えばどういう対策を思いつく?」
(*^○^*)「うーん……」
(*^○^*)「塩水を飲む…」
(´・ω・`)「却下」
(;*^○^*)「な、何で…!」
(´・ω・`)「そのおかわりくんってのは、生きた人間を食らうバケモンなんだろ?」
(´・ω・`)「塩水を飲んで…それで呪いが防げると思うか?」
(*゙○゙*) シュン…
(´・ω・`)「いいか、広がる噂ってのは、直感的な合理性を伴うんだよ」
(´・ω・`)「聞いた瞬間、『ああそうだね』って納得できる…良く考えりゃおかしいかもしれない、だが上っ面さえ整ってりゃそれでいい」
(´・ω・`)「よく考えろ」
(*^○^*)「ええと…ええと…」
(*^○^*)(おかわりくんは……生きた人間を食べる… どうしたら食べられないで済む…?)
(´・ω・`)「おかわりくんってのは、ノートに書かれた人間を襲うんだろ?」
(*^○^*)(ノートに書かれた人間……)
(*^○^*)(名前を消せば助かる……? いや…それじゃ噂にならないんだ…もっとこう、人の心を掴む…)
(*^○^*)(逃げられる…でも、どこか引っ掛かる…そんな、絶妙なラインの…)
(*^○^*)(食べる… 空腹… エサ… 僕はエサ… 食べられない為に… ノート… ターゲーットの名前…?)
(*゚○゚*) ハッ
(*^○^*)「…… 身代わり 」
(´・ω・`)「正解」
180:
(;*^○^*)(ノートに、別の人の名前を書く…そうすれば、その人にターゲットが移って自分は助かる…!)
(;*^○^*)(この噂なら、広まる…! 僕自身がオカルト好きだから、直感で分かる…!)
(;*^○^*)(おかわりくんから『逃げられる』…でもある種の罪悪感からは『逃げられない』…!)
(;*^○^*)(これが妙な余韻を残すんだ! 噂のインパクト…後味の悪さとしては十分……!)
(;*^○^*)(…でも……)
(´・ω・`)「……」
(*^○^*)「おじさんは……僕に、誰かを犠牲にしろっていうの……?」
(´・ω・`)「…決めるのはお前自身だ」
(* ○ *)「………」
スクッ
(´・ω・`)「お?」
(* ○ *)「ぼく……帰るんだ……」
(´・ω・`)「……」
スタ…スタ…スタ…
(* ○ *) スタスタスタ…
…
ガチャ
ポジママ「あら、おかえりなさい。 今日は学校終わるの早かったのね?」
(* ○ *)「……」 スタスタスタ…
【ポジハメの部屋】<ギィ バタン
ポジママ「……」
ポジママ(反抗期かしら?)
186:
待機
187:
面白すぎて一気読みしてしまったんやけど続きあくしろ寝れんやんけ
196:
どんな展開か想像つかないぜ
197:
まだかな
198: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:12:51 ID:DX1
キーンコーンカーンコーン
担任「では帰りのHRを終わる。 最近物騒な事件が多いから、皆気を付けて帰るように。」
('ω`)(……ポジハメくん、無断早退なんてらしくないなぁ)
('ω`)「…」
('ω`)(そういえば、ポジハメくんずっとおかわりくんの噂を気にしてたなぁ…) ポチポチポチ
トレンドワード #おかわりくん New!!
おかわりくん - wikipedla
【洒落怖】八尺様・コトリバコ・くねくね・おかわりくん、その他【都市伝説】
【韓国崩壊】おかわりくんのモデルは 在 日 だ っ た!!!! しかもその理由が ヤ バ す ぎ る 【顔面レッドキムチ】
Yehoo知恵袋 - 小学生です。今、わたしの学校でおかわりくんとゆう噂が流行っています。
('ω`)(最近はネット中でも話題だなぁ…)ポチ
114:
最近の都市伝説ってのはネットであっという間に広まるな
115:
むしろネット民にウケが良い奴程広まる印象
116:
でもさ…本当に、最初に発信した奴の真意に沿って広まってるのかな?
そんなの無理じゃね?
どこかで歪んで、暴走して…
199: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:14:10 ID:DX1
('ω`)「…」 ポチ
?Yehoo知恵袋 『小学生です。今、わたしの学校でおか…』
taka_musumeさん
小学生です。今、わたしの学校でおかわりくんとゆう噂が流行っています。
わたしの学校は恩慈英町とゆうところにあるのですが、そこで中学生のお兄ちゃん二人も死んでしまったそうです。
それはおかわりくんの仕業だそうです。怖いです。
おかわりくんってゆうのはオバケですか?幽霊ですか?それとも悪魔ですか?
おかわりくんは本当にいるんですか?
閲覧数 1145 回答数 14
【この質問は回答受付中です】
回答 1/14件
giants_prideさん
こんにちは、おかわりくんという都市伝説(噂のオバケ)のことですね?
それなら安心してください。それはあくまでウワサであって全部うそっぱちです。
それと、カテゴリー分けするならおかわりくんはお化けでしょうね。妖怪、怪人、怪物という言い方もできるかもしれません。
幽霊は、人が死んだあとで霊魂となって存在し続ける状態のことです。
悪魔は、一番厄介かもしれません。
おかわりくんは人肉を食べるそうですが、悪魔が食べるのは人のマイナスなオーラです。
悪魔が人をそそのかし、絶望の淵に追いやるのはその為です。
人を絶望させて、深い悲しみや凶気をふんだんに出させてから食べるのです。
ヨーロッパの一部の悪魔は、人をたぶらかして凶悪な犯罪を起こさせて、
後でその現場に行って瘴気(残留したマイナスな思念)を食べるそうです。酷いですよね。
話がそれました。とにかく、おかわりくんは嘘っぱちなので心配する必要はないと思いますよ。
それでも怖くて不安でしたら、私のメアドを載せておくのでメールをください。ずっと傍で付き添いますよ。
200: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:15:28 ID:DX1
('ω`)「…」 ポチポチ
('ω`)(そうだ。 ポジハメくんにメール送っとこう。心配だし) ポチポチ
男子B「おーいシュウヘイ」
('ω`)「え?」
男子B「え?じゃねぇよ。 何帰ろうとしてんだよ」
('ω`)「あ、今日の部活の準備しなくちゃいけなくて」
男子B「部活の準備?」
('ω`)「寝袋とか…」
男子B「どーでもいいけど、今日のゴミ捨て当番、お前だろ」
('ω`)「あ」
日直:男子B・ポジハメ ゴミ捨て当番:シュウヘイ
('ω`)「ごめん…忘れてた」
男子B「ほら、このゴミ袋を校庭の奥の焼却炉まで持ってってくれ」
('ω`)「うん」 ガサ
男子B「やれやれ、今日はポジハメがいなくなっちゃったから大変だわ」
('ω`)「……」
('ω`)(ポジハメくん…)
206: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:23:40 ID:DX1
── ポジハメの部屋
(* ○ *)「……」 ゴロ…
僕は…どうしたらいいんだ?
(* ○ *)「……」
誰かを犠牲にしてでも生きたいんだ?
(* ○ *)「……」
(* ○ *)(! メールが届いてるんだ)
From:シュウヘイ
本文:今日いつの間にかいなくなっててびっくりしたよ…
最近元気ないから心配…
(*^○^*)「!!」
(*^○^*)「……」
(*^○^*)「…」 カチカチ
送信者:ポジハメ
To:シュウヘイ
本文:シュウヘイくんは…もし、自分が殺されちゃうとしたら…どうする?
ピロ♪
From:シュウヘイ
本文:ずいぶんヘビーな質問だね…
そうだなぁ…もし自分だったら、タダでは殺されないかな…
リベンジを考えちゃうかも…
まあ、悩みがあるならいつでも言ってね…
僕はポジハメくんの友達なんだから
(*;○;*)
(*;○;*)「シュウヘイくん…」
208:
シュウヘイのリベンジ胸熱
209: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:30:00 ID:DX1
????
(*^○^*)「憧れの中学生活なんだ! 青春するんだ!」
('ω`)「…」
(*^○^*)「はじめましてなんだ! ぼくポジハメなんだ! よろしくなんだ!」
('ω`)「! よろしくね…」
('ω`)「ポジハメくんはもう部活決まったの?」
(*^○^*)「やきう部に入るんだ!」
('ω`)「そっか…僕は地学部…」
(*^○^*)「ちがくぶ?」
('ω`)「地質とかを研究する部活… 興味ない?」
(*^○^*)「無いんだ!!」
('ω`)「… しばらく部員はぼく一人か……」
(*;○;*)「びえーん レギュラー落ちちゃったんだ」
('ω`)「ドンマイ……」
(*;○;*)「びえー」
('ω`)「…ねえ、良かったら今夜星を見ない?」
(*^○^*)「星? 白星なら大好きなんだ」
('ω`)「地学部ではね…っていうか部員ぼく一人だけど…
たまに学校の屋上にテント張って、泊まり込みで星の観察をするんだよ」
('ω`)「良かったら一緒に見ない?」
(*^○^*)「わーい!楽しそうなんだ!」
('ω`)「ふふっ」
210: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:31:21 ID:DX1
????
(*;○;*)(僕の唯一の友達のシュウヘイ君……)
(*;○;*)(彼とも会えなくなるんだ?)
(*;○;*)「僕は……」
生きたい。
男子B「よっしゃーレアモンスターゲット…」
ピロリラ♪
男子B「おっ?」
From:ポジハメ
本文:おかわりくんの呪いから逃げる方法は、
夢を見てから44時間以内に、
呪いの黒ノートに新たな標的となる人間を書くこと。
男子B「へぇーっ」
211: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:34:29 ID:DX1
女子A「ねーあとどれぐらい?」
女子B「えーと、あと30分ぐらいじゃないかなぁ」
女子A「えー、まだそんなに待つのぉ? もう脚ダルいよー」
女子B「でもでも、ここのクレープすっごいおいしいから!」
女子A「えー本当ー?」
女子B「うん、すっごいおいしいって噂になってるってツイッターで話題になってるってネットニュースをおんJで見たから…」
ピロリラ♪
女子B「んー?」 カチ
女子B「LINE? ポジハメくんから…」
ヴーンヴーン
女子A「あんっ」
女子A「通知?」
216:
ワイ、コンビニに行こうとするも怖くて行けない
219: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:49:31 ID:DX1
「へぇー」 「ポジハメからだって」
「おかわりくんの呪いから助かる方法?」 「ノートに名前」
「次のターゲットの名前書くんだってよ」 「だからさー」
「マジかよ」 「げっ 俺書かれたらどうしよ」 「ねぇー見て見てぇ」
カチカチカチカチカチカチカチカチ
(*◎○◎*)「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
それから僕は一心不乱にスマホに指を繰り続けたんだ。
メール、LINE、ツイッター、Facebook、Instagram、匿名掲示板…
ありとあらゆる手段を使って、おかわりくんの呪いから逃げる方法…身代わりを作る方法を広め続けたんだ。
@monaoka9800 6分前
ねえ、おかわりくんってゆう都市伝説の噂、知ってる?メッチャ怖いんやけどwでも対策教えてもらって安心?(´▽`)
@pinky_aneki 1分前
え?それ何?気になるー教えて!
(*◎○◎*)「はぁ…はぁ…」 カチカチカチカチ
334:
おかわりくんとかいうレスをマルチポストしとる奴、荒らしか?
335:
おかわりくん?何やそれ
336:
なんか書き込んどる奴が鬼気迫ってて怖E
対処法とか身代わりとか。
221: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:51:32 ID:DX1
(*◎○◎*)「はぁ…はぁ…」 カチカチカチカチ
まずは噂…噂が広がらなければ、意味が無い。
噂を広めて、おかわりくんに新たな属性を付け加えるんだ。
そして…
(*◎○◎*)「僕は……助かるんだ!!」
222: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:53:25 ID:DX1
「…」 フラ…
「おい、大丈夫か」
「うん… なんだか…疲れちゃった…」 フラ…
「…遊び疲れたんだよ。 ほら、おぶってやるよ」 ガシッ
「あり、がとう……」 ぎゅっ
「……」
「ごめん、なさい……なんで、かな…急に…力が入らなく…」
「大丈夫…大丈夫だ……」
「……」 くたっ
「………もうすぐ……もうすぐだからな」
223: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)00:54:07 ID:DX1
(*^○^*)「……」
(*^○^*)(凄いんだ)
同級生のTwitterも
クラスのグループLINEも
学校の裏サイトも
ネットの匿名掲示板も
「でさぁ聞いてよ」 「おかわりくんがさー」
「【オカ板まとめ】都市伝説検証スレ」 「ネットの噂bot」
「知ってる?」 「だーかーらー」
「ノートに名前書いたら、」
「助かるんだって」
(*^○^*)「噂が……完成したんだ」
(*^○^*) ブルッ
(*^○^*)(何だか…妙な昂揚感と達成感があるんだ……)
まるで世界征服でもしたような……。
(*^○^*)「…」 チラ
【 PM 11:20 】
(*^○^*)「もういい時間なんだ…こっそり家を抜け出して学校に行くんだ…」
スクッ
…
226: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:05:47 ID:DX1
…
─── 学校 廊下 PM11:40
(*^○^*)「はぁ…はぁ…はぁ…」 ヒタ、ヒタ、ヒタ
僕は足早に学校の廊下を進んだ。
図書室を目指して。
(*^○^*)(ノートに名前を書いて…僕への呪いを移し替える…)
(*^○^*)(その後、今度は二度と僕に呪いが降りかからないように…)
(*@○@*)(焼却炉で…ノートを燃やすんだ!!)
227: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:17:21 ID:DX1
───
女子A[ すごーい、ツイッターのトレンドにおかわりくんが入ってるよ ]既読
女子B[ マジじゃん すごw ]既読
女子A[ あ、そーいえばさ ]既読
女子B[ なにー? ]既読
女子A[ 呪いから逃れる方法って、ノートに身代わりの名前を書くことじゃん ]既読
女子B[ うん ]既読
女子A[ あれって誰でもいいのかなぁ? ]既読
女子B[ えー、誰でもってことはないんじゃない ]既読
女子A[ だよねー ]既読
女子B[ だって呪いでしょー? もっとタイヘンなんじゃない ]既読
女子A[ あーそだね じゃあもっと大事な人とか? ]既読
女子B[ だと思うー ]既読
女子A[ あ、それとさ… ]既読
女子B[ なにー? ]既読
女子A[ その、ヨシキとあんたが一緒にいるとこを見たって子がいるんだけど…嘘、だよね? ]既読
女子B[ えー何それ、ウソに決まってんじゃん。あたしヨシキとかキョーミないし ]既読
女子B[ ってAちゃんの彼氏かwごめんwカッコイイと思うけどタイプじゃないよ ]既読
女子A[ そっかー、ごめんね、変なこと言って ]既読
女子B[ いいっていいってー うちらズッ友じゃん? ]未読
───
228: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:18:01 ID:DX1
─── 図書室 PM11:50
ゴソゴソ…
ガタン
(*^○^*)(入れたんだ…)
ヒタ… ヒタ…
(*^○^*) ゴク…
(*^○^*)「ここだ…」
ゴソゴソ… スッ
(*^○^*)「あった…」
パサ…
ズズズ…
(;*^○^*)(なんか…禍々しさが増してる気がするんだ…)
ズズズズ…
(;*^○^*)(ええい、気にしても仕方ないんだ) ゴソゴソ
(;*^○^*)(急いで誰かの名前を… 担任の先生でいいかな?)
バサッ
(;*^○^*)(名前を書い…)
お かわ りく ん
の
呪い カラ 逃れル 方法 は
(;*^○^*)「!!!」
(;*^○^*)(もうルールが追加されてるんだ!!)
229:
こわE
230: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:20:10 ID:DX1
(;*^○^*)(い、いや…ということは、『対処法の噂』が実体化している、ということ…!)
(;*^○^*)(そうだ。 これは僕の作戦が成功したってことなんだ! 僕の作戦が…)
ノート に
トモダチ の名前ヲ
書く コト
(*゚○゚*)
(*゚○゚*)「え」
トモダチ
(*゚○゚*)
(*゚○゚*)「う、う、嘘、だ…… だって、だって、ぼ、ぼ、ぼ、僕は、そんな噂…」
── 『噂は人から人に伝えられる時、絶対に同じ形はしてないんだ』
(* ○ *)
── 『自分で作ってみて、分かったんだ…噂っていうのは生き物なんだ』
「…そ……だ」
── 『成長するイキモノなんだ』
「 嘘だあ゙あ゙ああ゙あああ゙ああ゙あ゙ぁ゙ああぁ゙ぁあ゙あ゙あ!!!!! 」
242:
シュウへイ・・・
246: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:50:07 ID:DX1
(* ○ *)「嫌だ……嫌だ……嫌だ……」
トモダチ
(* ○ *)(僕の友達って言えば…シュウヘイ君しかいないんだ…)
(;*^○^*)(シュウヘイくんの名前を書く…? そんなことできるわけないんだ!!)
(;*^○^*)(でも…書かなかったら……)
(;*^○^*)(僕が……おかわりくんに……?)
(;*^○^*)「……」
(*;○;*)「う…う…うううぅぅぅうぅ……」
(*;○;*)(どうしたら…どうしたらいいんだ……?)
パラ…
(*;○;*)(僕が助かるには…ここにシュウヘイ君の名前を書いて…ノートを燃やせばいい…)
(*;○;*)(でも…そんなことしたら…シュウヘイ君が……)
(*;○;*) ゴソゴソ… カチ
『僕はポジハメくんの友達なんだから』
(*;○;*)「シュウヘイ君……」
247: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)01:51:00 ID:DX1
(*;○;*)「そうだよ…友達だよ……」
(*;○;*)「シュウヘイくんは僕の……」
(*;○;*)「トモダチ」
担任「シュウヘイくんが亡くなった」
(* ○ *)
ざわ…ざわ… ヒソヒソ…
担任「詳細は…まだ分かっていない…。 何か心当たりがある生徒は…先生に報告して欲しい」
担任「では、しばらく自習だ。 先生達は緊急会議だ…」 ガラッ
ヒソヒソ… 「…ねえ、死体は学校で見つかったんだって」
「グチャグチャだったらしいよ」
「ねえ、やっぱりさ…犯人はさ…」
「おかわりくん…」
(* ○ *)
252:
悲しいなぁ…
253:
シュウヘイ…
257:
えぇ‥
263: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)02:28:16 ID:DX1
ザァァァァァァァ…
「雨うぜー」 「しばらく止まないらしいよ」
「部活できねぇなー」
「ねえ、シュウヘイくんの死体って校舎の傍にあったんだって」
「シュウヘイ、昨日ゴミ捨てに行ったり普通だったのに…」
(* ○ *)
ザァァァァァ…
(* ○ *)(昨日……僕は……)
(* ○ *)(シュウヘイ君の名前を書いたんだ…)
????
PM11:55
(*;○;*)「ごめん…ごめんねシュウヘイくん……」 グ…
カキ… カキ…
【 シュウヘイ 】
(*;○;*)「ごめん…」
(*゙○゙*)「…」 フラ…フラ…
校庭 焼却炉前 AM0:01
(*゙○゙*)「ノートを…燃やすんだ…」 ゴソ…ゴソ…
僕はノートを焼却炉に入れると、灯油をかけマッチで火を点けた。
しっかりと、灰になるまで入念に焼き尽くす。
264: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)02:30:14 ID:DX1
(*゙○゙*)「これで……」
(*゙○゙*)「これで…僕は助かったんだ……」
(*゙○゙*)「もう…おかわりくんに…狙われることも…」
僕の脳裏には、夢で見た校舎から這い寄るおかわりくんの姿がちらついていた。
もう、あの恐ろしい思いをしなくて済むんだ…。
ぼくは、助かっ
(*゚○゚*)「ッ!!?」 バッ!
ドックン… ドックン… ドックン…
(*゚○゚*)(視線を…感じたんだ…… 校舎の方から……)
ドックン… ドックン…
(*゚○゚*)「おか、わり…くん…?」
(*゚○゚*) ブルッ
ぼくは慌てて家へ帰った…。
纏わりつく視線から、逃れるように。
????
ザァァァァァァ…
「でさー」 「昨日は普通だったよなシュウヘイ」
「昨日はポジハメも早退してたよな」 「最近うちのクラス変じゃね」
「次はあたしだったらどうしよう…」 「怖いこと言わないでよ」
「犯人はおかわりくんだよ、ゼッタイ」
ヒソヒソ… ざわざわ…
(* ○ *)(本当は…)
(* ○ *)(犯人は……僕……なのかな……)
ザァァァァァァァァァ
265:
追いついたで
266:
ポジィ…
272: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:16:29 ID:DX1
教師松「ここ大事だぞ」
(*^○^*)「……」
僕は、意外なほど冷静な自分に驚いていた。
(*^○^*)「…」
友達を裏切った罪悪感よりも、おかわりくんから逃げられた安堵が上回っていたんだ。
(* ○ *)
僕は…おかわりくんからは逃げられたけど…
('ω`)
この罪悪感からは逃げられないんだ。
担任「それじゃ、これで帰りのHRは終わりだ。 気を付けて帰るように」
ガタタ… ガタガタ
「バイバーイ」 「さよならー」 「帰りマック寄ろうぜー」
「ねー一緒かえろー」 「塾めんどーい」
(*^○^*)「…」 トボトボ
273: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:18:08 ID:DX1
───
ガチャ
(*^○^*)「ただいまー」
(*^○^*)「あれ、お母さんいないんだ」
ギシ トコトコトコトコ
(*^○^*)「お」
『今日は同窓会があるので少し遅くなります。ごはんは温めて食べてください』
(*^○^*)「なーんだ」
PM7:55
TV『男気じゃんけんジャンケンポン! わー番長やー』
(*^○^*)「あはははー」
グゥ?キュルルル…
(*^○^*)「あ…ごはん食べよ…」
カチャカチャ
(*^○^*) モグ…
TV『おすすめゲームランキング! 1位:夕闇通り探検隊 2位:トワイライトシンドローム 3位:学校の怖い話!』
(*^○^*)(こうして…日常を過ごしてられるのは…僕が友達を切り捨てたからなんだ…)
(*^○^*)(偽善だけど…忘れちゃいけないんだ…
僕は一生…この罪を背負って生きていくんだ…) モグ…
TV『続いておすすめ漫画ランキング! 1位:閲覧注異、2位:学校の怖い噂、3位:不安の種!』
(*^○^*)「…おいしい」 モグモグ…
280: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:24:35 ID:DX1
TV『…えー続いてはマモノ探偵のコーナーのはずでしたが…
マモノ探偵急逝の為、コーナーは打ち切りとさせていただきます…』
TV『7時57分となりました。ニュースをお伝えします。』
(*^○^*)「7時57分……」
(*^○^*)「もし…身代わりを立てなかったら…僕は今夜8時におかわりくんに殺されるはずだったんだ…」
(*^○^*)「僕は…間違ってないんだ……間違ってない……」 ブツブツ
TV『えー、今朝、恩慈英町で男子中学生の死体が見つかった事件について、警察が会見を開きました』
(*^○^*)「! シュウヘイ君のことなんだ…」
警察『えー、3人目の死体、ということですが…』
警察『検視の結果、これまでの死体とは異なる点があることが、明らかになりました』
(*^○^*)「異なる点……?」
記者『それは何ですか!』
警察『えー…死体の……欠損です』
記者『死体の欠損?』
警察『あー…これまでの二つの事件。 ×田●郎くんと、男子Aくんの遺体…
これらは、内臓や四肢の一部が欠損し、見つかっておりませんでした』
(*^○^*)(当たり前なんだ……だって、おかわりくんのエサになったんだ。
おかわりくんが食べた部分が残ってる訳ないんだ)
警察『ですが、今回のシュウヘイくんの死体。 これは、欠損部位はありません
あー…いわゆるグチャグチャ…損壊が激しくはありましたが…欠けた部分はありませんでした』
(*^○^*)「………」
(*^○^*)「え……?」
281:
お?
285:
つまり…どういうことだってばよ?
294: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:56:27 ID:DX1
記者『ざわざわ…』
警察『えー…また、学校の屋上からは、シュウヘイくんが用意したと思われる
テントや寝袋、望遠鏡や双眼鏡が見つかっております』
記者『テント? 望遠鏡?』
警察『えー、シュウヘイくんは地学部に所属しており、その日は屋上に泊まり込みで天体観測をしていたそうです…』
記者『はあ…』
警察『そして、その…校舎の傍にあった死体。 そして激しい損壊の状況から…』
警察『シュウヘイくんは屋上から飛び降りて死んだ、と見られています』
記者『自殺ですか?』
警察『あー、えー、まだ自殺と決まったワケでは…事故の可能性もぉ視野に入れて調査中でありぃ』
記者『ざわ…ざわ…』
警察『とにかく、これで会見を終わります』
記者『待てー! こらー! 逃げるなー! 質問に答えろー! わーわー』
TV『以上です。 この連続不審死事件…果たして終わりは来るのでしょうか?』
295:
え? どういうことやろ
296:
展開変わってきたぞ
297: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:58:10 ID:DX1
(*^○^*)「………」
(*^○^*)「…………」
(*^○^*)(死体の欠損が無かった…? 自殺? え?)
(*^○^*)(死体が欠けてなかったってことは…おかわりくんのエサになってないってことなんだ…)
(*^○^*)(何がなんだか分からないんだ… ぼ、僕は…確かにシュウヘイくんの名前を書いたんだ)
(*^○^*)(シュウヘイくんはおかわりくんに殺されるはず…)
(*^○^*)(……………ん?)
(*^○^*)(待って………シュウヘイくんが、今朝死んだのはおかしいんだ)
(*^○^*)(だって…おかわりくんに殺されるなら…
午前0時に夢を見て…その次の日の夜8時に死ぬはず…)
(*^○^*)(ん…?)
(*^○^*)(午前0時に夢を見て…?)
(*^○^*)(待て、待って、僕は、僕は何時に名前を書いた?)
??????
(*;○;*) ゴソゴソ… カチ
『僕はポジハメくんの友達なんだから』
(*;○;*)「シュウヘイ君……」
??????
あの時…スマホの表示時刻は…
【 PM 11:55 】
(*^○^*)(そうだ、午後11時55分に書いたんだ……そして、おかわりくんの標的はシュウヘイくんに移った…)
298: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)03:59:15 ID:DX1
(*^○^*)(ってことは…)
(*^○^*)(その5分後の、午前0時に…シュウヘイくんは悪夢を見た……!)
(*^○^*)(あれ…その時、シュウヘイくんはどこにいたんだ…?)
──『えー、シュウヘイくんは地学部に所属しており、
その日は屋上に泊まり込みで天体観測をしていたそうです…』──
(;*゚○゚*)(屋上にいたんだ……! あの時、まさに、僕の真上に…テントの中で眠っていた……!!)
(;* ○ *)(待って、待って……ってことは、悪夢で飛び起きたはずなんだ。 午前0時に…)
(;* ○ *)(それからどうする? テントの外に出るんだ? そして、それから?)
??????
(;'ω`)「はぁ……はぁ……怖い夢みたなぁ…」
(;'ω`)「あれは…おかわりくんの…夢、だよね…」
(;'ω`)「ってことは…まさか…次の、標的は…僕…」
(;'ω`)「そんな…そんな…… 一体、なんで、僕が……?」 フラ…フラ…
???????
299:
ただの怖い話と思わせといて推理要素も入れてくる文才イッチ凄
302:
そろそろ問題の時間やな
303: ◆C2DDyUVrqs 2016/03/30(水)04:02:12 ID:DX1
(;* ○ *)(……この時……僕は何をしていた…?)
???????
【 AM 0:01 】
(*゙○゙*)「ノートを…燃やすんだ…」 ゴソ…ゴソ…
???????
(;*゚○゚*)(ノートを……燃やしていた……)
???????
('ω`)「ん……? 何だ…あの光……」
???????
(;*゚○゚*)(屋上から見える……校庭の焼却炉で……!!)
(;* ○ *)(じゃあ、あの時感じた視線は? 僕が焼却炉の前で感じた…校舎からの視線は……!!)
???????
(;'ω`)「こんな時間に焼却炉!? 怪しい! 絶対に怪しい…!」
(;'ω`)(おかわりくんの悪夢… 呪いのノート…? 焼却炉… 深夜… 燃やす… 隠滅……!)
(;'ω`)(あれが!! 今燃やしているのが!! ノートなのか!?)
(;'ω`)(ってことは、今燃やしているあいつが!!! あいつが僕に呪いをかけた犯人!!!)
ガタッ ガサガサガサ!!
(;'ω`)(そ、双眼鏡だ!! 深夜だけど、倍率上げれば、炎の灯りで顔が見えるかもしれない!!!)
(;'ω`)(もう、ノートは無理だ!!! ここからじゃどうやっても間に合わない!!!)
(;'ω`)(せめて、犯人の顔を……!!) グイッ
('ω`)「……ポジ…ハメ………くん………?」
304:
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
306:
こんな時間に大作を見つけてしまった
307:
うわああああああああああああ
311:
悲しい世界
312:
(;* ○ *)「シュウヘイくんは……知った……僕がシュウヘイくんに、呪いを移し替えたことを…
そして…僕がノートを燃やしたことを……」
(;* ○ *)「どうやっても……自分の命が助からないことを……!」
(* ○ *)「……」
TV『えー、やはり状況から察するに、シュウヘイくんは自殺したと見られていて…』
(* ○ *)「自殺……」
(* ○ *)(もう助からないと悟って……おかわりくんに殺されるぐらいなら、と…自殺?)
(* ○ *)「…………ちがう」
──『もし自分だったら、タダでは殺されないかな…』──
(* ○ *)「……だ……」
──『リベンジを考えちゃうかも…』──
(* ○ *)「い、やだ……」
──『でね、夜な夜な生きた人間の肉を求めて彷徨うとか』──
──『おかわりくんは……生きた人間を食べる』──
(* ○ *)「いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ」
ポッ ポッ ポッ ポーン
TV『 8 時 に な り ま し た 』
315:
バッドエンドか
319:
これポジハメの想像だから・・・
320:
クッソ面白いんやが
324:
最初の可愛らしいポジハメはどかに
327:
ズズ…
(* ○ *)「いやだいやだいやだいやだいやだ」
ズズ…
ズズズズズズズズ…
(* ○ *)「いやだいやだいやだいやだいやだくるなくるなくるなくるな」
ズル… ずずず… ズルズルズルゥゥ…
グチュ… ジュル… ずるずるっ…
(*;○;*)「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
(*;○;*)「もう変な噂流さないんだもう友達裏切ったりしないんだもう悪いことしないんだ」
ずりゅ… ずずずずずず
ぐ ァ ぱ ぁ
(*;○;*)「もう遅刻しないもう忘れ物しないんだお母さんのいうことちゃんと聞くんだもう僕」
ガブ グチュ
(*;::::::::::「ぁ痛ぐ、」
ボリ ゴキン バキ ぐちゅ
「ごめ」
「なさ」
ピュ グチョ
ボリ バキ メキョ ゴリゴリゴリゴリ
……
オ゙ォ゙ォ゙ォオ゙ォォ゙ォ゙ォォ……
ズズ…
ズル…
…
329:
ヒエッ
330:
「ねえ知ってる?」
「何なに」
「あのね、おかわりくんの生みの親の話」
「えー何それ? 初耳? 気になる?」
「あのね、おかわりくんは、ある一人の男子生徒が作った噂話だったの」
「えー? 創作ってこと?」
「そうそう。ほら、ネットとかでもあるじゃん、作った怪談話とか、SSとか」
「うんうん」
「だけどね、そのおかわりくんが、ホントになっちゃって、暴走しちゃったんだって」
「えーこわーい」
「それでね、最後にはその男の子、おかわりくんに食べられちゃったんだって」
「うっわ…エグ…」
TV『えー、惜しまれながら亡くなったマモノ探偵ですが……彼はオカルト研究家でもありました』
TV『今回はマモノ探偵特集ということで、彼が遺した手記の一部を紹介したいと思います』
TV『…ゴホン』
『 噂・怪異というものは、人から生まれ、人に育てられる 』
女子A「ちょっとアンタたちー しゃべってばっかいないでちゃんと掃除しなさいよ。
図書室ってタダでさえ埃溜まってんだから」
「はいはーい」
「ちぇー、あの子何イラついてんだろ。独身女のストレスって奴?」
「バカッ!」 ポカッ
「痛ぁーい!」
331:
『 では、終わる時はいつなのだろうか 』
女子A「……」サッ サッ
『 怪異に終わりはあるのだろうか 』
女子A「…ゴホ…ひどい埃……」
女子A「ん?」
女子A「何これ……奥に変な本が挟まってる……」
ズル…
バサ
女子A「うわ、何これ、焦げ臭っ……ってか真っ黒じゃん……何これ、ノート?ベタベタしてるし…」
『 怪異とは切り離せないのが、人間のある感情である 』
女子A「え……これ………」
『 その感情とは、悪意である 』
女子A「まさか………」
『 人の悪意がある限り 』
女子A「………」
ニ タ ァ
『 怪 異 は 終 わ ら な い 』
完
334:
お疲れやで
面白かったありがとう
335:
すっごい緊張感やった
おつやで
339:
イッチ乙
今回も救われないラストやな…
まぁホラーはそういう方がらしいけど
340:
ただのホラーと思わせて、しっかり伏線を張っておいてシュウヘイが死んで悲しい展開になってからの(*^◯^*)の推理からの急展開
これはおんj史上最高の文才
344:
面白くて読み応えがあった
ありがとうイッチ
346:
読み返したくなるSSンゴねぇ
348:
文才あるなぁ?
ほんまにおもろかったで
373:
なんでシュウヘイ自殺したん?
食い殺されるのが嫌やったん?
374:
>>373
生きてる奴しか食わんから自分が死ねば呪いをポジハメに返せると思ったんやろ
375:
>>374
はえ^?サンガツ
402:
最後のニタァで鳥肌立ったンゴ
409:
定番だけどラストに来て幸せな日常と悪夢との畳み掛けるような対比がエグくてたまらん
人間の怖さでオチがついてるけれど、オカルトの存在を最後まで貫き通してるのがまたいいわ
ほんまおもろかったで
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