【ミリマス】P「美奈子が料理を作れなくなった」back

【ミリマス】P「美奈子が料理を作れなくなった」


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初投稿です
※地の文多め
2: 以下、
 
 
―プロデューサー、享年〇〇―
 
 
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3: 以下、
「うそ…ですよね…?」
理解したくない現実が私を襲う。
私が今いるのはプロデューサーさんの家で、いつもなら嬉しいはずなのにちっともそんな気分じゃない。
喪服姿で立ち尽くす私の目の前にあるプロデューサーさんの遺影はなにも語りかけてくれない。私は見下ろすようにプロデューサーさんの入った棺を覗いた。
 
棺の中で眠るプロデューサーさんの顔はとても綺麗で、死んでいるとは思えないほど整ってた。
「まだ若かったのにねえ」
「お仕事が大変だったんじゃない?1人で沢山のアイドルの世話してたって話だし」
私の後ろからは葬式に参加している他の人たちの話し声が聞こえてきた。
業界人で、それなりの人脈も持っていたのでかなりの数の人が葬式に参加していた。
そうだ、あんなに元気だったのに。
 
「いや、それが過労死とかじゃないんだってさ」
 
 
4: 以下、
「え?」
 
じゃあなんで……。
 
「なんでもさ―」
5: 以下、
「食べ過ぎだってさ」
6: 以下、
「食べ過ぎ?」
「うん。なんだったかな、非アルコー性―まあそこはいいや、とりあえずギャル〇根かってくらいの量をほぼ毎日食べてたとか」
「毎日!?そりゃあ死んでもおかしくないぞ」
後ろの会話を聞いている私の心臓はバクバクと周りに聞こえそうなくらい脈打っている。
食べ過ぎ―。
私のせいだ。
そう思ってしまうと体の震えが止まらなくなる。
胸の鼓動はどんどんくなって顔から血の気が引いていくのがわかる。
きっと私は今誰が見てもアイドル失格な顔をしていると思う。
「私が…プロデューサーさんを…?」
もう1度プロデューサーさんが眠る棺を覗く。
さっきと変わらない姿でプロデューサーさんは寝ていて、死という現実を改めて突きつけられる。
私が、私が作った料理を、私が食べさせていたせいでプロデューサーさんは―。
「ごめ…んなさい…」
今更誰に謝ってるんだろう。
物言わぬ棺の前で私は謝罪の言葉を重ねていた。
7: 以下、
『お前のせいだ』
「え…?」
気がつくとあたりは黒一色に染まっていて私とプロデューサーさんの入った棺以外はなにもなかもが無くなっていた。
『お前のせいだ…』
たくさんの声が私の頭の中に直接響くように聞こえる。
少しづつ聞こえる声が大きくなってくる。
まるで後ろから―。
「……!」
振り返るとそこには私と同じ喪服姿のみんなが―765プロのみんなが立っていた。
『お前のせいだ』
「いや…」
『お前のせいだ』
「許して…」
『お前のせいだ』
堪らず私はみんなの前にへたり込んでしまう。
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
耳を塞いでもみんなの声が聞こえる。
私に罪を刻みつけるようにその声は止まらない。
『お前のせいだ』
「やめて…」
『お前のせいだ』
「おねがい…」
みんなの責め立てる声に耐えきれず私は意識を手放しそうになる。薄れる意識の中でも声は頭に響く。
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前の―』
8: 以下、
―ピピピピピピピピ!!!
9: 以下、
「…………」
目覚まし時計のアラームがけたたましく鳴り響く。
けれど私にはスイッチを切るだけの気力もありません。
その日の私―佐竹美奈子の朝は控えめに言っても最悪なものでした。
10: 以下、
とりあえずここまで
続きは明日か明後日にでも
関係ないですけどPヘッドの遺影ってシュールですね
11: 以下、
おっつおっつ
爆死したPの数だけPヘッドの遺影が
15: 以下、
ほんとだ......、一旦乙です
18: ◆NdBxVzEDf6 2017/06/11(日) 12:46:35.81 ID:4IAUpq9O0
これはショックだろうな...
続き楽しみにしてます
>>9
佐竹美奈子(18) Da/Pr
19: 以下、
「おはようございます」
私はいつもどおり765プロに顔を出した。
たとえ悪い夢を見たとしても仕事は仕事、がんばらないと。
あまり気分が乗らないのも事実ですけどね。
「おはよう美奈子」
「プロデューサーさん!おはようございます」
事務所に入るといつもどおりプロデューサーさんが出迎えてくれた
そんな普段なら当たり前なことに心の中で安心して、プロデューサーさんに挨拶する。
今日の予定は午後からのレッスンだけで仕事も特にないので午前中は事務所で過ごす。
大体事務所には誰かがいるから飽きることもありませんからね。
20: 以下、
「そういえば今日は差し入れはないんだな」
事務所でみんなとおしゃべりしたり、私たちの載ってる雑誌を見ながら時間を潰して丁度お昼ぐらいの時間になった頃、思い出したかのようにプロデューサーさんが言った。
そういえばほぼ毎日プロデューサーさんのために作っていた差し入れの料理を今日は作ってきてなかった。
まあ、あんな夢を見て作ってこれるわけないですよね。
「最近は毎日美奈子の差し入れで昼は済ませるのが当たり前になってたからな。昼飯持ってきてないんだよなあ」
それって少なからずプロデューサーさんも期待してくれてたってことでいいのかな。
でもそれでプロデューサーさんがいなくなってしまったら…。
「すいません…。今日寝坊しちゃって作ってこれなかったんです」
もちろん嘘だ。私の目覚まし時計は今日もいつも通りの時間に音を鳴らして私を起こしてくれている。
それでも、私のせいでプロデューサーさんが死んだ夢を見たからなんて言えるはずもなく、ドラマやお芝居の台詞で言ったことがあるようなありきたりな嘘で誤魔化す以外のことはできなかった。
21: 以下、
「いやいや、むしろ担当アイドルに頼りきってた俺の方に問題があるというか」
「私が好きでやってるんですから問題ないですよっ♪明日はしっかりと作って来ますので楽しみにしててくださいね!」
「ああ、楽しみにしてるよ」
「ではでは、明日は今日の分も合わせてた?っぷり作ってきますから!楽しみにしていてくださいね!」
「ははは…。お手柔らかにな…。とりあえず今日はしたで食べてくるか。音無さん、たるき亭に行ってきます」
「あ、プロデューサーさん。じゃあご一緒してもいいですか?私も丁度お腹が空いてきたので」
「ええどうぞ。美奈子、悪いけど留守番まかせていいか?」
「はい!いってらっしゃいプロデューサーさん」
小鳥さんと二人きりでお昼ということに胸の奥に少しだけ、ほんとに少しだけイラッとした感情が芽生えたのは今は置いておく。
22: 以下、
「それにしてもプロデューサーさんは羨ましいなあ。こんな可愛い娘にお弁当を作ってきてもらえるなんて」
「じゃあ小鳥さんにも作ってきましょうか?栄養満点ですよ!」
出張佐竹厨房の味はいつでもどこでも誰にでも保証します。
「本当!じゃあお願いしちゃおうかしら」
「音無さん。体重とんでもないことになりますけど大丈夫ですか?」
「うっ…」
ぱあっと輝いていた小鳥さんの表情は一変、現実に叩き落とされたような表情になった。
「ピヨヨ…。そうよ、我慢よ小鳥。女は我慢も大事なんだから。ごめんなさい美奈子ちゃん。気持ちだけ受けとるわ…」
小鳥さんももっと食べても大丈夫だと思うんですけどね。
23: 以下、
「じゃあ行ってくるからな。」
「いってらっしゃいプロデューサーさん」
「美奈子は確か午後からレッスンだったよな。食べてきたら車出すから留守番ついでに準備しててくれ」
「ありがとうございます!」
今日のレッスンは私だけだから移動の間はプロデューサーさんと二人きりということになる。わっほ?い。
プロデューサーさんと小鳥さんがお昼を食べに行って事務所のなかは私一人になった。
誰もいないことをいいことに私はドサッとソファーにだらしなく座る。少し疲れがでた。
プロデューサーさんと話している間中、あの夢が私の脳裏をよぎって離れなかった。
上手く普段通り装えたかな。
2人ともなにも言ってこなかったから大丈夫だと思うけど。
正直料理の話をしている間は棺の中で眠るプロデューサーさんやあのみんなの責める声までが聞こえてきて、心にトゲが刺さったみたいにチクチクとした。
でもプロデューサーさんと話していて、少しづつそのトゲが抜かれていくように、頭からあの事が消えていくようにチクチクとした痛みが和らいでいったのも事実。
夢は夢。現実は現実。
明日には忘れて元どおり。そう自分に言い聞かせてこの件はもう終わりにしよう。
24: 以下、
グ?…。
「……///」
今私しかいないこの事務所で誰のお腹の音が鳴るんだろう。私しかいない。
気を抜いたらお腹が鳴ったみたいだ。
誰もいないから良かったものの、プロデューサーさんにでも聞かれていたら恥ずかしすぎる。
さて、私もお昼にしよっ……と。
ここで私は今更自分のお昼ご飯もないことに気づく。
事務所の冷蔵庫に食材残ってたかな…やっぱり残ってない。
いまからたるき亭にいくのもあんまり仕方なく今日のお昼は近くのコンビニで済ませることにする。
とりあえず万が一誰か来た時のためにコンビニに言ったことと留守番を伝える置き手紙を書いておく。
コンビニまでの距離はそう遠くはないから誰も来ないと思うけど
私は急いでビルの階段を駆け下りた。
25: 以下、
今日はここまで
口調とか大丈夫ですかねえ
26: 以下、
おつおつ
28: 以下、
あの後、急いで買ってきたお昼を食べてたるき亭から帰ってきたプロデューサーさんと一緒にレッスンスタジオまで行った。
レッスンはいつもと特に変わらなかったので割愛。
レッスンが終わる頃を見計らって来てくれたプロデューサーさんと一緒に今度は私の家へ向かう。今日は直帰なので事務所には戻らない。
車の中は行きと同じく他愛もない話に花を咲かせていた。
その頃にはあの夢のこともすっかり忘れていてこの時間がずっと続けばいいのにとさえ思っていた。
29: 以下、
「じゃあまた明日な」
「はい!明日は差し入れ楽しみにしていてくださいね!」
「お手柔らかにな」
家のまえでプロデューサーさんと別れる。
一応レッスンスタジオでも浴びてきたけどもう1度家でシャワーを浴びて、浴室から上がると、私のスマホにメールが届いていた。
プロデューサーさんからだった。
『ごめん、午後に決まって帰り話忘れ
てたけど料理番組のゲスト出演が決まったぞ。詳しいことは明日事務所で話すから』
プロデューサーさんがお仕事、それも料理番組のを取ってきてくれたみたい。
わっほ?い。明日の差し入れはいつもより気合を入れて作らないとね。
30: 以下、
メニューは何にしようかなあ。
プロデューサーさんのためにたっぷり作らないと。
食材とにらめっこしながら何を作るか決め、お気に入りのエプロンを身につけ私は台所に立つ。
今日はプロデューサーさんと二人きりで帰れたり新しいお仕事が決まったりであの悪夢が霞むくらいいい1日だった。
だからきっといつもよりいい料理ができると思ってた。
だけどいざ台所に立つと、胸のあたりがドクンッと跳ね上がる感じがした。
「……」
なんで私はこんなに緊張しているんだろう。心臓のバクバクが止まらない。
「大丈夫。大丈夫」
材料を切るために包丁を持ったその時―。
『お前のせいだ!』
「…ッ!」
みんなの責め立てる声がフラッシュバックし、私は思わず手に持った包丁を落としてしまった。
幸いなことに、落としたのがまな板の上だったので怪我はなかった。
31: 以下、
今のはちょっと驚いただけ。
そう自分に言い聞かせてバクバクと音を立てる心臓を気にせずもう1度包丁を持った。
『――』
「いやぁ!」
今度は棺に入って何も言わなくなったプロデューサーさんが頭の中を駆け巡り、私はしゃがみこんでしまった。
両肩を掴む手から伝わるように、全身が震え始める。
―料理ができない。
それは私が絶望するには十分すぎた。
もし明日、私の料理を食べたプロデューサーさんが死んでしまったら?
考えれば考えるほど、最悪の光景が浮かび上がってくる。
胸の鼓動はどんどんくなって私の心は恐怖と絶望で埋め尽くされた。
目を閉じてもプロデューサーさんの遺体が見えるし、耳を塞いでもみんなの責め立てる声がなり止むことはなく、どこまでも私を追いかけてくるようだ。
―怖い、怖い、怖い
途端にこの部屋にいること自体に恐怖を覚えはじめた私は逃げるように部屋から出ていき、気がつくと私は自分のベッドに倒れていた。
40: 以下、
結局、次の日私はプロデューサーさんにお弁当を作っていかなかった。
プロデューサーさんには謝ったが、「担当アイドルに弁当作ってもらってる方がおかしいんだから気にする必要は無い」と言われた。
あの日以降、私は1度も包丁を握っていない。
握れなくなった。
なんとか料理をしようとキッチンに立ってもあの夢が私の脳裏をよぎり、私の脳は料理することを拒んでしまう。
最近は厨房に入った時点であの夢が蘇ってくるようになった。
みんなの責め立てる声とプロデューサーさんの遺体に悩まされ続けて数日、当然のように私の調子は下降の一途を辿っている。
夜はまたあの夢を見そうな気がして眠れず、レッスンではミスすることが多くなった。
幸い、みんなが不審に思うほど頻繁にミスするわけではなかったので、たまたま調子が悪かったからと言って押し通すことは出来た。
42: 以下、
「?????っ!」
早朝、今回もダメだった。
今回はなんとか調理台に立つことは出来たけどいざ料理をしようとした瞬間、それを拒むかのように夢がフラッシュバックして、包丁をまな板に落とす。
落とした時に左手の人差し指を切ってしまったようで、切り口から赤い血が少し出てきた。
幸い傷は浅かった。
「あはは。ダメだなあ、私」
一人苦笑いを浮かべながら戸棚から救急箱を取り出してその場で人差し指に絆創膏を貼り付ける。
これ以上無理しても余計に酷い怪我を負いそうなので今日はもう諦めることにした。
せっかくだした調理用具を片付け、自室に戻った。
今日もプロデューサーさんにお弁当、つくれなかったなあ。
重い足取りで自室に戻った私は、今日もお弁当無しで765プロに向かう準備をする。
料理を作れなくなって以降、普段は自分で作っていたお昼も、大抵コンビニのご飯で済ませるようになった。
43: 以下、
私がゲストで出演する料理番組の収録が数日後に迫っている。
当然私も料理することになっているけど、今の状態では絶対に無理だ。
料理に対する拒絶と料理をしないといけないプレッシャーがぐちゃぐちゃに混ざりあって、私の心を蝕む。
そろそろなにかを勘付いている娘もいるかもしれない。
やっぱりプロデューサーさんにお願いして今からでもお仕事を降りた方がいいのかな。
ちがう。
これは私の問題。
みんなに迷惑をかけるわけにはいかない。
今日帰ったらもう1度チャレンジしよう。
なんとしてでも収録までに作れるようにならないと――。
「美奈子さん?大丈夫?」
「……ん?あっ。ど、どうかした?」
気がつくと一緒にレッスンしていた育ちゃんが下から覗き込むように私を見ていた。
そういえば今はミックスナッツのレッスンの最中だった。
「なんか今の美奈子さん、すっごく怖い顔してたよ?」
「え…本当?…あはは。少し考え事してただけだから大丈夫だよ」
44: 以下、
私そんなに怖い顔してたのかな。
焦りの気持ちが表情に出ていたのかもしれない。
「よし、ちょっと休憩しましょう」
丁度リーダーのこのみさんが休憩を宣言した。
私は壁に向かい、もたれ掛かって座った。
今はレッスンの中でもとりわけキツいダンスレッスン。
レッスンの疲労はそれなりに溜まっていて、座り込んだら一気に力が抜けてしまった。
「ふう」
「美奈子ちゃん、お疲れ様。これ、飲み物よ」
「あ、このみさん。お疲れ様です」
このみさんがスポーツドリンクを持ってきてくれた。
お礼を言って受けとったペットボトルは周りに水滴がついてキンキンに冷えていた。
「大変ね、レッスンは」
「はい。でも、楽しいことの方がずっと多いですよ!」
「ふふ、そうね。」
「でも美奈子ちゃん、あまりひとりで思いつめちゃダメよ」
「え……」
「当たり。みたいね」
「……そんなにわかりやすかったですか?私」
「昔プロデューサーにも似たようなこと言ったことあるのよね。他人を気遣ってばかりで自分の表情が見えてないでしょ?お姉さんは見抜いてるぞ」
そう言ってこのみさんは微笑んだ。
45: 以下、
「あとはそうねえ、美奈子ちゃんってよく嘘が下手って言われない?表情とかにでやすいからかしら」
そういえば友達と受けた765プロのオーディションに私一人が受かった時も嘘が下手って言われた。
「さすがになんで悩んでるかまでは分からないけど。どう?お姉さんに話してみない?」
「??????」
私より6つ年上のお姉さんは、諭すように私に言う。
いつも私が育ちゃんやひなたちゃんにしているのと同じように――。
「夢を???見たんです。私のせいで大切な人がいなくなる夢を。そのせいで私の大切なものがひとつ失くしてしまったんです」
スラスラと、遠回しにだけど私の悩みは言葉になって自然と口から出てきた。
「なるほどねえ」
それを聞いたこのみさんは少し驚いたような、でも何かに納得したように頷いた。
46: 以下、
「大切な人って誰かしらねえ?。プロデューサーかしら」
こんどは少しニヤニヤとしながらこのみさんは私に聞いてきた。
「っな???///いえ////????そんなのじゃないですよぅ///」
あまりにも突然過ぎて理解が追いつかなかった。
「その反応は図星ってところね。ホント、美奈子ちゃんはわかりやすいわね。うふふ」
「うぅ????///」
恥ずかしくて足に顔をうずめてしまう。
「まあそこは置いておいて、プロデューサーさんがいなくなってしまった夢を見て、美奈子ちゃんは大切なものを失ってしまったってことね」
「はい??????」
「その事だけど????、お姉さんひとつ心当たりがあるわ」
「??????はい。多分その通りだと思います」
「そうよねえ。美奈子ちゃん、最近プロデューサーに1度もお弁当作ってきてあげてなかったから」
見事に当たりを引かれた。
765プロ最年長のお姉さんは日頃から周りをよく見ているようです。
「合ってるなら話しは早いわ。美奈子ちゃん。あなたの悩み全て聞かせてくれないかしら」
「えっ???でも???」
あの夢の内容を語るのは少し気が引ける。なにしろトラウマの原因を作ったのは夢の中で出てきたみんなの声でもあるから。
47: 以下、
「若者の悩みを聞いて解決するのも最年長の務めよ。何でも聞いてあげるわ」
「???????」
私は視線を持っているペットボトルに戻した。
「????前にプロデューサーと飲みに行った時の話だけど『美奈子は自分を犠牲にしてでも他人を気遣うことのできるいい子なんです』って言ってたんだけどね」
唐突に、私が黙っているのを見てかこのみさんはそう切り出した。
プロデューサーさん、そんなふうに思っていてくれたんだ。
「けど美奈子ちゃん。時にはその自己犠牲が自分の身を締めるの」
ズキッと心が痛む。
「このユニットのリーダーは私なんだから、メンバーの一人の心配くらいさせて頂戴」
『全部のことを美奈子ができなくても大丈夫。美奈子の世話はちゃんと俺が焼くから』
「???????!」
このみさんの言葉で私は初めて公演のセンターを務めた時にプロデューサーさんに言われたことを思い出した。
48: 以下、
「美奈子ちゃん。辛かったわね」
「え?」
「今までずっと溜め込んできたのよね?自分のせいでみんなに迷惑をかけたくないって。だから言い出せなかったのよね?」
「???????はい」
「もうそんなこと考えなくていいわよ。お姉さんが全部聞いてあげるわ」
「???????はい」
私の両頬を冷たい何かが伝った。
気づくとそれは止まることを知らないかのように私の目元から溢れ出てくる。
なんとかそれを止めようと私は顔を抱えた体にうずめた。
別に誰かのお世話をすることが嫌いな訳ではない。むしろそれが生き甲斐と言っても過言ではなかった。
だからこそプロデューサーさんに言われたことも忘れてみんなに迷惑をかけるまいと黙っていたのだけど、心のどこかで私はだれかの助けを求めていたのかもしれない。
「どう?お姉さんに話す気になった?」
「????ぐす?????おねが、いします???」
「とりあえず今日のレッスンはここまでね。みんなー。ちょっと早いけど今日のレッスンはこれでおしまいにするわ」
向こうの方で「はーい!」という元気いっぱいな声が聞こえた。
「美奈子ちゃんは私もここにいてあげるから落ち着くまでそのままでいいわよ。落ち着いたら移動しましょう」
しばらく私はそのままの状態で涙を流し続けた。
手に持っていたキンキンに冷えたペットボトルはかなり温くなっていた。
53: 以下、
あの後私はこのみさんに全てを打ち明けた。
プロデューサーさんが死んだ夢を見たこと。その原因が私だということ。夢の中でみんなに責め立てられたこと。そして私が料理を作れなくなったこと。
悩みは吐くだけでも楽になれるとは言うけどそれは本当だったみたいだ。依然として晴れないままだが、少し心が軽くなった気がした。
それに対してこのみさんが言った一言「プロデューサーがそんな事で死ぬわけないわよ。きっと舞台から転落しても死なないわよ」
たしかにその通りだと思わず笑ってしまった。いままで私は何に悩んでいたのだろうか。
――実際のところ、そこまですんなりとしたわけじゃなかったけど。
「私も夢は夢って何度もわりきろうとしたんです。だけどもし、本当にそうなってしまったらって考えてしまって…」
54: 以下、
「思ったより重症ねえ。」
うーんと唸るこのみさん。
「今度料理番組の収録があるんですけど…こんな状態ですし、それで余計に焦っちゃって」
「料理番組?ああ、プロデューサーがこの前言ってたやつね。結構気合入れて取ってきたみたいだったど」
あの番組は地上波のかなり有名な番組だったはずだ。私のせいでプロデューサーさんがせっかく取ってきたお仕事を…。
考えれば考えるほどネガティブな思考がでてきてしまう。
「そうねえ。美奈子ちゃんはどうして料理を作ってたの?」
「え?」
このみさんから突然投げられた問いを私は思わず聞き返した。
「料理をする時ってまあ、何かしら理由ってあるでしょ?美奈子ちゃんの場合それはなんなのかしらって?」
「私ですか。私は――」
55: 以下、
プロデューサーさんに食べてもらうため――ちがう。
「あれ?」
プロデューサーさんを私好みの体型にして――ちがう。
みんなにたくさん食べてほしい――違う
「…!」
「わからない、みたいね」
「…はい」
「多分美奈子ちゃんが作れなくなった原因はそこにあると思うわ。美奈子ちゃん、もう1回よく考え直してみて」
「…このみさんはどうですか?」
「私?そうねえ。やっぱり私の魅力を教えることかしら。やっぱり料理ができるって大人じゃない?」
このみさんはそう言っておどけてみせた。…少なからず本心もはいっていると思う。
「まあ私に言える事はこれくらいかしら。ちょっとは参考になったかしら」
「はい。ありがとうございました」
「あ、あともう一つ。料理できるようになったらまずはプロデューサーに作ってあげるといいわ。最近美奈子ちゃんの差し入れがないこと気にしていたわよ」
そういってこのみさんは先にレッスンルームを出ていった。
やっぱりプロデューサーさんのことよく見てるなあ。ちょっと嫉妬してしまいそう。
56: 以下、
私もレッスンスタジオから戻ってきて、今は事務所のソファーに座っている。
プロデューサーさんは別の現場に行っているらしく、今はいない。
結局あれから考えてはいるものの、納得のいく答えはでてこない。
「はあ…」
一応このみさんに吐き出したからか以前よりも気持ちは楽になった。だからこれ一つに集中して考えることができているんだと思う。
「お疲れ様美奈子ちゃん。はい、コレ。ヨイショっと」
「あ、小鳥さんお疲れ様です!ところでコレ、何ですか?」
小鳥さんは少し大きめのダンボール箱を抱えて持って来て、私の座ってるソファーの前の机に置いた。
「あら。全部美奈子ちゃん宛のファンレターよ」
「わぁ!本当ですか?ありがとうございます!」
私もそこそこ売れてきているアイドル。こうやってファンレターもよく届くようになった。
57: 以下、
「お礼なんていいわよ。こういうのも私の仕事なんだから」
「ここで読んでいっていいんですか?」
「ええ、どうぞ。私は仕事に戻るかわ。あ、そうだ。劇場の美咲ちゃんに連絡しないと」
そう言って小鳥さんは自分の机に戻っていった。
ダンボール箱の中から一つ一つ手紙を取り出す。
南は沖縄から北は北海道まで、色々なところにいる私のファンが送ってくれた手紙を一つ一つ丁寧に読んでいく。
やっぱりこういったものはいつ届いても嬉しい。
中にはデビューしたてのころから応援してくれている人もいる。
「あれ?これだけ少し違う」
ダンボール箱に入った手紙を読み進めていくうちに、私はそれに目を留めた。
他のファンレターはみんな、便箋に入っていたが、それだけは巾着袋に入れられていて、マジックで『佐竹美奈子さんへ』と書かれていた。
58: 以下、
『他のと明らかに違うやつには気をつけろ。お前のファンにももちろん熱狂的でヤバいやつの一人や二人いる。そんなヤツらは何を仕込んでくるかわからないからな。一応こっちで害のないように仕分けはするけど万が一漏れる可能性あるからな』
以前プロデューサーさんにそんなことを言われたのを思い出す。
一応注意を払って中を覗いてみる。特に変なものは入ってないようなので中身を取り出してみた。
中に入っていたのは2枚の手紙とDVDケースだった。
DVDケースの中身を開けてみたが、タイトルは何も書かれていなかった。
ひとまずDVDはおいておいて手紙の方を読むことにする。
1枚は小学校に上がったくらいの子が書いたような時で、もう1枚は整った大人の字だった。
どうやら親子で手紙を送ってくれたようだ。
59: 以下、
さきに子どもが書いたと思う方を読んでいく。
『みなこちゃんへ』
さすがに漢字は難しかったのかな。ところどころ漢字で書けているものの、全体的にはひらがなの方が多い。
どうやら今年小 学生になった女の子のようだ。
こんな小さな子も応援してくれていると思うと嬉しくなってくる。
字はぐちゃぐちゃで、使える言葉も少ないなか、一生懸命書いたことが伝わってくる手紙だった。
手紙の最後には多分私の似顔絵だと思う絵が描かれていた。
こっちも慣れない中、頑張ったようすが浮かぶようにわかる。
そしてもう1通。その子の親が書いたと思う手紙に目を通す。
こっちはその子のお母さんのようだった。
『こんにちは。以前、テレビで貴方が料理をしている姿を見て娘が料理に興味を持ち始めました。今では私と二人で毎週ご飯を作っています』
だいたいの内容としてはこんな感じだった。
私がきっかけで料理に興味を持ってもらえるなんて。
こんな嬉しいことはない。
『いつも二人で応援しています』か。わっほーい。
60: 以下、
残ったのはこのDVD。
『今回こうして送ったのは娘がどうしてもこのビデオをとって送りたいと言って聞かなかったからです。お時間があれば見ていただけると娘も喜ぶと思います』
お母さんの手紙にはこう書かれていた。
DVDの中身が気になった私はこの場で見ることにした。
「小鳥さん。ビデオデッキ使ってもいいですかー?」
「ええ、いいわよ。あら、もしかしてって思ったけどやっぱりそれだったのね」
小鳥さんは調べた時に確認したから中身を知っているようだ。
「やっぱりその年頃の子は可愛いわあ。それにしてもその子のお母さん、私と年がそんな変わらないような…はうっ」
今のは聞かなかったことにしておこう、小鳥さんのためにも。
私はデッキにDVDをセットして再生させる。
映し出された映像には女の子が一人映っていた。どうやらキッチンのようだった。
61: 以下、
『ほら、映ったわよ』
『ほんとー?』
『ほら、まずなにを言えばいいの?』
『あっ!みなこちゃんこんにちはー!』
親子の微笑ましいやりとりが始まった。ビデオとわかっていても思わず「こんにちは」と返してしまいそうになる。
『きょうはわたしとおかあさんで、おりょうりをしたいとおもいます!』
『美奈子ちゃんこんにちは』
カメラを三脚に固定したようで、横からエプロン姿のお母さんが出てきた。
『娘が私の料理を美奈子ちゃんにも見てもらいたいって』
なるほど。だからビデオで撮影して。私に送ってきたってことか。
『じゃあ早始めちゃいますか。○○?今日はなにをつくろっか』
『はんばーぐ!』
女の子が元気に答える。
『決まりね。じゃあまずは手を洗ってきて』
『はーい!』
『ごめんなさい。少しの間だけ付き合ってくれないかしら。あ、旦那にカメラ任せないと』
カメラに向かってお母さんは言う。
もちろん。むしろ見れてよかったです!
キッチンに立つ二人。二人だけの料理番組が始まった
62: 以下、
――――
―――
――
圧倒された。
流れているのは親子二人での料理の光景。
楽しそうに料理を作る女の子。
その横で微笑みながら娘を見守るお母さん。
ハンバーグ用の挽肉を二人でこねる様子。
何の変哲もない親子での料理の光景だけど、私にはとても眩しいものに思えた。
お母さんと一緒に作業をする女の子はとても幸せそうだった。
やがて料理ができて、皿に盛り付けられた料理を前に座る親子。
できたハンバーグは少し形はいびつなものの、画面越しでもおいしそうなのがわかる。
『〇〇、お料理は楽しい?』
『うん!』
「……!!」
『〇〇は何を思ってお料理していたの?』
『えーっとねえ。おいしくなーれ、おいしくなーれ、って思いながら!あと、おかあさんとおとうさんにたべてもらうからがんばらなくちゃって』
「……」
私ははっと息をのんだ。
63: 以下、
『料理は愛情なんです!』
私が昔プロデューサーさんに言った言葉。
お仕事で出演した時にもよく言ってるその言葉。
『美奈子ちゃん。貴女のおかげで娘は料理が大好きになって、私達はもっと幸せになれたわ。これからも応援しているから頑張ってね。じゃあ食べましょうか』
『みなこちゃん、ばいばーい!』
DVDはそこで終わった。
私が料理をする意味。答えはその言葉の中でもうでていた。
(誰かに喜んでもらいたい…私の作った料理で幸せになってほしい。それだけで十分だったんだ…!)
私の心が一気に晴れ上がった気がした。
今まで悩んでいたのが嘘みたいだ。
「……今度の番組の献立、考えないと。音無さん、お疲れ様でした!」
ビデオデッキからDVDを取り出してケースにしまう。
そして言うやいなや事務所を飛び出した。
私のやることは決まった。
プロデューサーさんが言うには今回のテーマは中華らしい。
中華料理なら私の十八番だ。
何を作ろうか頭の中で考えながら走り、私は家へと急いだ。
64: 以下、
家に着いた。
何を作るかはもう決めてある。
今回は中華料理だけど、メインはその中でも私の一番得意な回鍋肉でいこう。
家の厨房に立つ。
材料と道具は揃えた。後は調理するだけ。
「……」
最初に材料を切るために、私は包丁をにゆっくりと手を伸ばす。
もうあの幻聴は聞こえなかった。
恐る恐る包丁を掴む
けれどそれでも、包丁を持っても、あの幻覚を、プロデューサーさんの棺桶は見なかった。
そこからはスムーズに進めることができた。
「最新トキメキで真っすぐにアプローチ♪」
思わず私の歌の「スマイルいちばん」を口ずさむ中、厨房には私が包丁で切る音が小気味よく響く。
「エプロンもいいけど可愛いスカートで♪」
料理が楽しい。
誰かを思って、心を込めて作る料理が。
「スマイルいちばん君に届けたい♪」
これほど料理が楽しいと思ったのはいつぶりだろう。
今までの料理も楽しみながら作っていたけどここまで気分が昂ったことはなかった。
無意識のうちにこの当たり前のことを忘れていたみたいだ。
65: 以下、
――――
――

「ずっとっ一緒がいいな♪」
鼻歌が終わると同時に完成した回鍋肉。
もうあの夢は完全に吹き飛んで私の頭の中から消えていた。
私の頬を冷たい何かが伝う。
たぶんこのみさんと話した時のとは多分違うと思う。
だって今、私は何も悲しんでいない。とってもとっても嬉しいから。
その場にしゃがんで、嗚咽を響かせないようにする。
そういえば、初めて包丁を落としたあの日もこうやってしゃがみこんだっけ。
誰も居ないしもう少しこのままでもいいよね。
誰もいない厨房。料理ができた喜びと、溜まったプレッシャーから開放されたことによって押し寄せる涙を止める術を知らない私は、ただひたすらその場でそれを流し続けた。
66: 以下、
――次の日
「おはようございます!」
「美奈子か。おはよう、今日も元気だなあ」
「プロデューサーさん。おはようございます♪」
「そうだ、料理番組で作る献立。もう考えてきたのか?」
「バッチリですよ。今回は私の得意料理の回鍋肉を作っちゃいます」
「回鍋肉か。たしかに美奈子の回鍋肉は美味しかったな」
「いえいえ。それでなんですけど、試食も兼ねて今日はプロデューサーさんのお弁当作ってきちゃいました♪後で食べてください」
「お、久しぶりに美奈子の弁当を食べる気がするなあ。ありがとうな」
「わっほーい!久しぶりなんで、出血大サービスです!なんと、10倍盛りですよ!」
「は、ははは。じゃあ後で食べるから貰っておこうかな。…っと。あれ?いつもと変わらない…っていうか少なくなってないか?」
「プロデューサーさん。10倍盛りは量じゃないですよ」
67: 以下、
「愛情満点!10倍もりですから!」
おしまい
68: 以下、
これで終わりです。
以前雑談スレに上がっていたネタを使わせていただきました。
私生活の方がかなり忙しく、2ヶ月以上放置してしまったりしてすいません。
いろいろとおかしい部分もあると思いますが、ここまでこお付き合いありがとうございました。
69: ◆NdBxVzEDf6 2017/09/20(水) 03:49:14.15 ID:LLC08EDX0
立ち直れたみたいで良かった
乙です
>>43
中谷育(10)Vi/Pr
>>44
馬場このみ(24)Da/An
>>64
「スマイルいちばん」
http://m.youtube.com/watch?v=tAe37bfyvqw
70: 以下、
完走乙です
71: 以下、
笑顔がみたいから料理する
美奈子の本質ってすごく優しいよね

元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496930948/
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