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【艦これ】廃墟と化した鎮守府を見つけて【前半】


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とりあえず加
13:以下、
ワイ、怒りの連投
2
15:以下、
気長に待ちましょうや
この時間人いないでしょうし
16:以下、
>>15
すまんな
いつもは流れが早いからせっかちなんや
17: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 02:36:50.63ID:cz8tkGo30
-港湾施設手前-
吹雪「やっぱりそうだ。ここは入渠用のドッグとかその周辺施設が連なってる港湾施設で間違いないみたい」
吹雪「結構広いけど、正面にある建物は……海と接しているし多分『入渠ドッグ』かな」
吹雪「その隣にある建物は、おそらく『工廠』で、海の方に伸びる道を進むと『埠頭』に行くってところかな?」
吹雪「ドッグや工廠なら、予備の燃料とかがあるかも」
吹雪「うーん、どうしようかな?」
行動安価>>19
1『工廠』に行く
2『入渠ドッグ』に行く
3『埠頭』に行く
18:以下、
加ぽい
19:以下、
2で
誰か隠れてたらいやだけど
21: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 02:47:12.49ID:cz8tkGo30
-入渠ドッグ前-
吹雪「頑丈そうな扉だけど、あちこちに錆が浮いてる。潮風に当てられてるからかな?」
吹雪「でもここなら予備の燃料とかも置いてありそうだし、探してみる価値はありそう」ガチャン!
吹雪「って、鍵が掛かってるみたい……。これだけ頑丈そうな扉じゃあ、強引にこじ開けるって訳にもいかないかぁ」
吹雪「仕方ない。ここは後回しにして、どこか他の場所を探そう」
行動安価>>23
1『工廠』に行く
2『埠頭』に行く
3『鎮守府正門』に戻る
22:以下、
1
23:以下、
1
24: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 03:18:27.86ID:cz8tkGo30
-工廠-
吹雪「ここは工廠、ね。こっちも扉は閉まってるけど……」ガララ
吹雪「やった! こっちは開いててくれた!」
吹雪「中は、やっぱり暗いなぁ。灯りは……うーん、駄目だ。電気が止まってるのか、電灯が壊れちゃってるのか。点きそうにないや……」
吹雪「外は月の明かりで何とか見えてたけど、室内はさすがにそうもいかないし……。仕方ない、艤装に付いてるライトで照らそう」
吹雪「おじゃましまーす……」
吹雪「うわぁ……。いろんな機械とか作りかけの兵装とかがいっぱい並んでる」
吹雪「この機械が並んでる場所は工場なのかな?」カラン
吹雪「うわっと! あ、足元にも色々と散乱してる。転んだりしないよう気を付けて進まないと……」
吹雪「……」
吹雪「どの機械も錆びたりボロボロになったりで、酷い状態だなぁ……。まるで何十年も放置されてたみたい」
吹雪「って、私たちと深海棲艦の戦争が始まってまだ数年しか経ってないんだから、そんなことある訳ないよね」
吹雪「……うーん。あるのは機械ばっかで、燃料が入ってそうな物は見当たらないなぁ……」
吹雪「あ、あっちにも扉がある」
27: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 03:31:50.01ID:cz8tkGo30
吹雪「この扉は……『保管庫』って書いてある! もしかしたらここに燃料とかがあるのかも」ガチャン!
吹雪「……まあ、保管庫なんだから当然鍵くらい掛かってるよね」ガックリ
吹雪「他に何か……あ、こっちの方にはドラム缶がたくさん積み重ねられてる」
吹雪「でも殆ど中身が入ってない、空のドラム缶かぁ……」
吹雪「あれ? この辺のドラム缶は何だか置き方が乱れてる……?」
吹雪「それにこの辺りだけ、いろんな工具とかが散乱してるような……」
吹雪「うーん……。あれ……? あっちの方にも扉がある。いってみよう」
28: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 03:56:49.03ID:cz8tkGo30
-工廠 管理人の私室-
吹雪「ここは……誰かの部屋かな?」
吹雪「この部屋の中にもいろんな機械や工具が置かれてる。机の上は……あれ、なにか置いてある」
吹雪「これって、この鎮守府の新聞? ボロボロでところどころしか読めなさそうだけど……」
『青×新××××3年12×号 新×な深海棲×!?謎の×ン×ウン特集!』
『×月中旬より鎮×府近×で目×されて××謎の「ア××ウン」につい×皆さんはご存じだろうか?』
『×初の目撃××先月××日深夜。敵輸××隊への夜襲任務を終えた が鎮守府へ×帰×する途中、電探が所属×明の艦影を捕捉し×。』
『当×は味方×と思××そうだが、無線×絡と発光××にも応×ないその 審に思った同  んは、×砲によ×威嚇×撃を行××。』
『すると次               う。』
『危×を感×た××んら水×戦×はす×に応××制を取り、照×××発を打××げたが、それが×××る直×に突如××は姿を××、××からも消×した。』
吹雪「文字が掠れて消えてたり破れてたりしてて殆ど読み取れないけど……よくあるゴシップ記事かな?」
29: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 04:08:33.06ID:cz8tkGo30
吹雪「って、こんなことしてる場合じゃなかった。今は燃料を探さないと」
吹雪「一応、他に部屋の中にあるもので役に立ちそうなものは……使い方もわからない工具なんて持っていっても意味ないし」
吹雪「向こうの奥の方には……工場で着る、つなぎ? みたいなのが吊るしてあるくらいで、他は特に何も無さそう――」
      ガシャアアァン!!
吹雪「ひゃあぁぁぁっ!?」
吹雪「な、なに!? 何の音? 工場の方から聞こえたような……」ビクビク
吹雪「だ、だれか居るんですか……?」
34: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 12:10:05.22ID:cz8tkGo30
吹雪「あのー……。だ、だれかいますかー?」
吹雪「……だれもいない。じゃあ、さっきの音はいったい?」
   カララン
吹雪「ぴぃっ!?」ビクッ
吹雪「や、やっぱり何か音がした!? だれか、どこかに隠れてるんですか!?」
吹雪「うぅ……確か音は、こっちの方からしたと思ったけど」ブルブル
吹雪「あのー、だれか居るんなら隠れないで出てきてくださいよぉ……。もしかして、夕立ちゃん? 夕立ちゃんがイタズラしてるの……?」
吹雪「ねぇってばぁ……」グイッ
   ガッシャァァァンッ!!
吹雪「うびゃああっ!!」ビクゥン!
35: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 12:16:47.63ID:cz8tkGo30
吹雪「うぁ……はぁ、はぁっ……って……あ、あれ?」
吹雪「これ……この機械の上に置いてあった工具? これが今、私の服に引っかかって落ちたの……?」
吹雪「そ、そうか……さっきの音はこういうのが落ちた音だったんだ! あーもう、驚かせないで――」
    ガアンッ!!
吹雪「うわあぁぁぁぁっ!!??」
   ガン!ガンッ! ガンガンガンッ!!
吹雪「な、なに!? この音! こ、工場の中から響いてるみたいだけど……!?」ブルブル
吹雪「! あのドラム缶……あれが中から叩かれてる!? 中に誰か入ってるの!?」
   ガン!ガンガン! ガンッ!
吹雪「や、やっぱり……間違いない。あのドラム缶だ……。あれだけ強く叩いてるのに出てこないってことは、自分からは出られない……のかな?」
    ガン! ガンガン!
吹雪「ど、どうしよう……」
行動安価>>38
ドラム缶を
1開ける
2開けないで逃げる
36:以下、
開ける
37:以下、
開ける
38:以下、
開ける
39: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 12:33:56.39ID:cz8tkGo30
吹雪「よ、よぉし……。開けてみよう……」
吹雪「音がしてるドラム缶は……これ、ね」
吹雪「あ、このドラム缶、上蓋のところが取り外せるようになってるけど、丁度上にところに別のドラム缶が倒れ掛かってる。だから中から開けられないんだ……」
吹雪「なら、上のドラム缶をどかせば……んんっ!」グッ
    ガラアァァン!!
吹雪「よし……。これで重りになってる物はどかせたから、あとは蓋が歪んだりしてなければ……」
吹雪「どうやら大丈夫そう。じゃあ……あ、開けますよ」オソルオソル
40: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 14:18:04.63ID:cz8tkGo30
吹雪「お、お化けとかが入ってたりしませんように……っ」ガチャ
???「ぷあっ! はぁっ、はっ、ゲホッ! ゲホッ!」バッ!
吹雪「わあぁぁぁっ!!?? で、出たあぁぁっ!?」
???「はぁっ……はぁっ……そ、その声、吹雪……ちゃん?」
吹雪「……え、その声は……阿武隈さん!」
阿武隈「よ、よかった……無事だったんだね」
吹雪「あ、阿武隈さんこそ! どうしてこんなところに……?」
阿武隈「その前に……ちょっと、手を貸してくれる? 足が動かなくて……このドラム缶から出られないの」
吹雪「あ……は、はい。引っ張りますから私に掴まってください」ググッ
阿武隈「うぅっ……はあぁ……やっと出られた。助かったよ、ありがとう吹雪ちゃん」
吹雪「足、大丈夫ですか?」
阿武隈「ああ、うん。ずっと変な体勢で狭い中にいたから、ちょっと足が痺れて動けないだけ。少し休めばすぐ良くなると思うから、心配しないで」
41: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 14:22:23.73ID:cz8tkGo30
阿武隈「でも、吹雪ちゃんも無事でいてくれて本当に良かった……。みんなとバラバラになっちゃった後、あたし必死で探してたんだけど、誰も見つからなかったから……」
吹雪「私はあの渦潮に巻き込まれた後、気が付いたらこの島の東側の海岸に打ち上げられてて……。阿武隈さんも?」
阿武隈「うん。私も東側から砂浜を歩いてきて、ちょうど日が沈む頃にここを見つけたの。吹雪ちゃんのいた場所とは別のところに流れ着いたのかな?」
吹雪「たぶんそうだと思います。私はしばらくの間、流れ着いた場所から動かなかったから……もう少し早く動いてれば、もっと早く合流できたかも……」
阿武隈「他のみんなには……逢ってないよね」
吹雪「はい。ここに来て初めて逢えたのが阿武隈さんでしたから……」
阿武隈「そっか……。けど知ってる娘に逢えてよかったぁ。本当は、あたしも結構心細くって……」
吹雪「わ、私もです。 さっきは本当にびっくりしちゃいましたよ。急にドラム缶を叩く音が鳴り響いたから、私てっきりお化けか何かかと……」
阿武隈「っ! そうだ、吹雪ちゃん! 吹雪ちゃんはここに来る途中で何かに襲われたりしなかった!?」
吹雪「えっ? ここって……この工廠に来るまでに、ですか? 特に何もありませんでしたけど……何かあったんですか?」
阿武隈「うん。私もこの廃墟に辿り着いてから色々歩き回っていたんだけど、港湾の近くにきたところで突然何かが迫ってきて……」
吹雪「何か……?」
42: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 14:25:24.20ID:cz8tkGo30
阿武隈「遠かったし、暗くてはっきりとは見えなかったけど。人型に見えたかな……? 最初は吹雪ちゃんたちの中の誰かかと思って声を掛けたんだけど……」
吹雪「そしたら、襲い掛かられた……?」
阿武隈「うん。私の声に気付いたら突然こっちに向かってきて……。突然のことで驚いちゃって、武器も弾薬切れで使えなかったから、一目散に走ってこの工廠に逃げ込んだの」
吹雪「それでドラム缶の中に?」
阿武隈「……情けないけど、あたしも軽いパニック起こしちゃってて……。とにかくどこかに隠れないと、って考えてたらこのドラム缶の山を見つけて、慌ててその中に」
阿武隈「それで、なんとか身を隠したまではよかったんだけど。あたしを追ってきた何かも、工廠の中に入ってきたみたいで……」
阿武隈「ドラム缶の中からじゃ外の様子が見えないから、音しか聞こえなかったけど……。しばらくこの中を探し回ってたみたい」
吹雪「そうか……。だからやたらと工具とかが散乱してるんだ」
阿武隈「しばらく経ってようやく相手も探すのを諦めて他のところに行ったみたいなんだけど。今度はドラム缶が開かなくなっちゃってて……」
吹雪「それで、その後に私がここに来た。って訳ですね」
阿武隈「そういうこと。うぅ……。本当に怖かったぁ……」
【吹雪と阿武隈が合流しました】
行動安価>>45
この後どうする?
1阿武隈と再度『工廠』内を調べる
2他の場所に行く
43:以下、
1遠い
44:以下、
1
45:以下、
kskst
46:以下、
1
51: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 15:00:12.05ID:cz8tkGo30
阿武隈「そろそろ足も良くなってきたかな。心配かけてごめんね、吹雪ちゃん」
吹雪「いえ、阿武隈さんが無事でよかったです!」
阿武隈「とりあえず、まずは吹雪ちゃんと合流できたし。早く他のみんなも探したいところだけど……」
吹雪「その前に、補給できるような燃料がないか探してみたほうがいいですね」
阿武隈「そうね。ここから脱出するにしても、みんなを探すにしても、早めに燃料の捜索はしておいたほうがいいかな」
吹雪「この工廠の中に使えそうな燃料とか、残ってないですかね?」
阿武隈「あたしはまだここをよく調べてはいないけど……。これだけ機械類が傷んでるんじゃ、燃料とかも劣化して駄目になっちゃってるかも」
吹雪「そういえば、向こうに保管庫って書かれた部屋がありましたけど」
阿武隈「保管庫なら気密性も高いだろうし、まだ使える燃料も残ってるかも」
吹雪「あ、だけどその部屋には鍵が掛かってて……」
阿武隈「鍵、かぁ……。保管庫の鍵なら、どこかに保管されてるか、管理してる人が持ち歩いてたのかもしれないけど」
自由安価>>53
この後にとる行動を指示してください。
※実現不可能なことや、あまりに話から外れた内容の場合は再安価と致します。
52:以下、

53:以下、
とりあえず自衛のために武器や盾になりそうなものを探す
54: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 15:25:13.83ID:cz8tkGo30
吹雪「阿武隈さん、さっき弾薬切れって言ってましたよね……?」
阿武隈「うん。もともと任務中の戦闘で消費してたところに、あの渦潮で残ってた弾薬も全部落としちゃったみたい」
吹雪「私も兵装はあるけど弾薬がないから使えないですね……」
吹雪「ここには、阿武隈さんを襲ったっていう何かがうろついてるみたいですし、いざって時に使える武器か何か……ないでしょうか?」キョロキョロ
阿武隈「うーん……。見ての通り、ここにある物は殆ど壊れたり風化したりで使い物にならなさそうだし……」
阿武隈「それに下手な武器は重しになったりしてかえって危険だと思うから、やめたほうがいいと思うよ」
吹雪「そ、そうですよね……」
自由安価>>55
55:以下、
自害する
56: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 15:35:36.37ID:cz8tkGo30
再安価>>58
57:以下、
吹雪を解体する
58:以下、
埠頭に行く
59: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 15:49:03.82ID:cz8tkGo30
阿武隈「とりあえず、一旦ここから出て、他の場所を探してみよう」
吹雪「そうですね。まだ見てないところはいっぱいありますし」
阿武隈「それじゃ、いきましょ――っとと!」フラッ
吹雪「阿武隈さん!」
阿武隈「あはは……ごめんごめん。ちょっとふらついちゃっただけ。しばらく歩いてれば慣れてくると思うから大丈夫だよ」
吹雪「あ、私肩を貸しますから、ゆっくりいきましょう」
阿武隈「ありがとう、吹雪ちゃん」
60: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 15:50:21.00ID:cz8tkGo30
吹雪「工廠の外には……誰もいなさそうですね」
阿武隈「私が襲われたのも時間的には結構前だから、もう他のところに行っちゃったのかも」
吹雪「それで、どこにいきましょうか?」
阿武隈「埠頭の方に行ってみよう。積み込み用の物資とかが残ってたりするかも」
吹雪「わかりました」
61: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 16:10:43.54ID:cz8tkGo30
-埠頭-
吹雪「埠頭にきましたけど、特に何もなさそうですね」
阿武隈「海の風は気持ちいいけど、物資もなにも無しかぁ……」
吹雪「そういえば、阿武隈さんはここにきてからどこを見て回ったんですか?」
阿武隈「えーと、確か山の方に建物がいくつか見えたから、そっちから先に見に行ったかな」
吹雪「山の方って、正門に入って右の方向ですよね? 私もきたときに建物の影が見えたけど、暗くなってたからよく見えなくて」
阿武隈「そうそう。あっちの方にある建物はどうやら『演習場』だったみたい」
吹雪「演習場ですか?」
阿武隈「うん。運動用のグラウンドとか射撃練習施設とか、私たちの鎮守府にある演習場と似た感じの造りだったかな」
阿武隈「ああ、それと。演習場の近くまで行ったところにいくつか『倉庫』みたいのがあったかな。それと途中に分かれ道があって、そっちには別の建物が見えたけど」
吹雪「その建物や演習場には入ったんですか?」
阿武隈「ううん。何があるのか確認しただけだから入ってはいないよ。その後でもう1度正門のところに戻ってきて、港湾施設の方に行ったら……って感じかな」
吹雪「……」
阿武隈「ここにいても特に何もなさそうだし、他の場所に行ってみる?」
吹雪「そうですね。それじゃあ……」
行動安価>>63
1『鎮守府の本庁舎』の方に行く
2『演習場』の方に行く
3もう1度『工廠』に戻ってみる
62:以下、
kskst
63:以下、
kskue
65: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 16:27:44.98ID:cz8tkGo30
再安価>>66
66:以下、
3
67: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 16:37:47.14ID:cz8tkGo30
吹雪「もう1度工廠の方に戻ってみませんか?」
阿武隈「えっ、また工廠に行くの……?」
吹雪「演習場となると、予備の燃料とかが置いてあるとは思えないですし……。やっぱり工廠が怪しいと思うんです」
阿武隈「うーん。確かに、そうかもしれないけど……」
吹雪「それに私がこっちにくるまでの間に阿武隈さんを襲った物と遭遇してないってことは、今それは演習場の方に行ってる可能性もありますし」
阿武隈「なるほどね。……うん、わかった。もう1度工廠に行ってみましょう」
68: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 16:51:32.82ID:cz8tkGo30
-工廠-
阿武隈「さぁて、再び工廠に戻ってきたわけだけど……」
吹雪「阿武隈さん、もう1人で歩いて大丈夫そうですか?」
阿武隈「うん。少し歩いたら痺れもとれたし、もう大丈夫そう。肩を貸してくれてありがとうね、吹雪ちゃん」
吹雪「いえ。それで、今度はどこを探すかですけど……」
阿武隈「ここの中で燃料の予備がありそうなのは……鍵の掛かった『保管庫』くらいね。問題はそこを開ける鍵の行方だけど」
吹雪「基本的に保管庫の鍵って工廠の中で使うものですから、外部に持ち出したりはしないですよね」
阿武隈「とすると……鍵は工廠の中のどこかにある……?」
吹雪「管理人が常時持ち歩いてたとかだったら、正直探しようがなくなっちゃいますけど……」
阿武隈「とりあえず、工廠の中をもう1度探してみましょ」
吹雪「はい」
自由安価>>70
工廠のどこを探す?
69:以下、
管理人の私室
つなぎが気になる
70:以下、
明石の部屋
71: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 17:15:50.22ID:cz8tkGo30
吹雪「そういえば、向こうに管理人の私室がありました」
阿武隈「管理人の部屋かぁ。鍵があるとすればそこの可能性が高いかな……」
阿武隈「そこはまだあたしも見てないけど、吹雪ちゃんはそこを調べたの?」
吹雪「一応ひと通り見ましたけど……途中で工場の方に戻っちゃったから、完全には調べられてないです」
阿武隈「じゃあ、そこを調べてみましょう」
72: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 17:35:09.44ID:cz8tkGo30
-管理人の私室-
阿武隈「なるほど。確かに工廠の管理人って感じの部屋だね……。工具や作りかけの機械とかでいっぱい」
吹雪「普段鍵とかを置くとしたら……机の上とかですかね?」
阿武隈「じゃあ吹雪ちゃんは机の方を調べてみてくれる? あたしは部屋の奥の方を見てみるから」
吹雪「はい、わかりました」
吹雪「えーと、この机はさっきも調べたけど……このボロボロの新聞と工具類以外には、特に何もないか」ゴソゴソ
吹雪「引き出しの中は……あっ、こっちも工具とかでいっぱいだ。これって作業机か何かなのかな……?」
吹雪「うーん……。これ以上探しても、机には何もなさそう……」
阿武隈「吹雪ちゃーん、ちょっとこっちにきて!」
吹雪「あっ、はい。何かありましたか?」
阿武隈「みつけたよ『保管庫の鍵』」
吹雪「えっ!? どこにあったんですか?」
阿武隈「ここに吊るしてあるつなぎのポケットの中だよ。きっと入れたまま忘れちゃってたんだろうね」
吹雪「なるほど……。けど、よくわかりましたね」
阿武隈「ふふん! あたし、探し物って結構得意なの。……長良お姉ちゃんや鬼怒が同じような無くし物をよくするから(ボソッ」
吹雪「これで保管庫を開けられますね!」
阿武隈「あ、うん。さっそく保管庫に行ってみよう」
73: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 18:10:01.47ID:cz8tkGo30
阿武隈「さぁて、これでちゃんと開いてくれればいいんだけど……」カチャッ ギィィ…
阿武隈「! やった! 開いた!!」
吹雪「やったぁ! これで燃料が補給できます!」
阿武隈「中に入ってみよう」
74: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 18:11:28.64ID:cz8tkGo30
-保管庫-
阿武隈「よかった。ちゃんと資材も入ってた……。予備の武器に弾薬。予備の燃料は……」
吹雪「阿武隈さん、このドラム缶に予備燃料って書いてあります! ありましたよ!」
阿武隈「どれどれ? あっ、本当だ。これを使えば……あれ?」
吹雪「? どうかしましたか?」
阿武隈「…………」
阿武隈「駄目だわ。ここの資材は使えないみたい……」
吹雪「ええっ!?」
吹雪「ど、どうしてですか? こんなにたくさんあるのに……?」
阿武隈「みて、このドラム缶の下の部分。錆のほかに所々腐食してる。たぶん中身も劣化しちゃってると思う……」
阿武隈「それにこの弾薬も……やっぱり。錆が出てて使い物にならないわ」
吹雪「そ……そんなぁ……」
75: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 18:13:36.01ID:cz8tkGo30
阿武隈「こういう保管庫は気密性が高いから、多少の年月が経っていても大丈夫だろう。って思ってたけど、まさかこんなに劣化しちゃってるなんて……」
吹雪「それじゃあ……ここにはもう、使える燃料は残ってないってことですか……?」
阿武隈「もっと長期の保管を想定した特殊な倉庫とかなら、まだ可能性はあるかもしれないけど……」
吹雪「特殊な倉庫……」
阿武隈「とにかく、ここの資材が使い物にならない以上、他の場所を探すしかないよ。まだ希望はあるし、頑張ろう。吹雪ちゃん」
吹雪「……そうですね。他のみんなの無事もわかってないのに、落ち込んでる暇なんてないですよね」
阿武隈「うん。その意気その意気。じゃあ、とりあえずここにいても仕方ないし、ここを出ようか」
吹雪「そうですね」
76: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 18:18:43.56ID:cz8tkGo30
吹雪「……あれ?」
阿武隈「どうかした、吹雪ちゃん?」
吹雪「あ、いえ……えっと」
吹雪「すみません。なんでもないです」
阿武隈「そう……? この後はどこにいこうか?」
吹雪「もう港湾施設の方には何もなさそうですし、一旦正門のところまで戻ってみませんか?」
阿武隈「そうね。一応辺りを警戒しながら、慎重に行きましょう」
吹雪「はい」
吹雪(なんだろう……。保管庫を出たときに、なにか違和感があったような……?)
行動安価>>78
1『鎮守府の本庁舎』に行く
2『演習場』の方に行く
77:以下、
2
78:以下、
2
79: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 20:48:25.36ID:cz8tkGo30
-廃鎮守府 正門-
吹雪「正門のところまで戻ってきましたね」
阿武隈「残る場所は『鎮守府本庁舎』の方面と『演習場』の方面ね。この2つで燃料とかが保管されてる場所があるとしたら、演習場の方かしら?」
吹雪「そういえば演習場に行く途中に倉庫があったって言ってましたよね? そこを探してみませんか?」
阿武隈「そうね。その倉庫なら演習場に行く途中の道沿いにあるから、行ってみようか」
80: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 20:51:30.64ID:cz8tkGo30
-演習場への道中-
吹雪「それにしても、ここってやっぱり鎮守府……なんですかね?」
阿武隈「だと思うけど、既に引き払われた元鎮守府跡って感じかな。この辺りで引き払われた鎮守府があるなんて話、聞いたことないけど……」
吹雪「あ、それ。私も気になってたんです」
吹雪「ここって、いったいどこなんでしょうか?」
阿武隈「うーん。この辺りは大小様々な小島が無数に点在している海域だから、たぶんその中の1つじゃないかな?」
阿武隈「まだ深海棲艦から制海権を奪取できてない未知の領域も多いところだし、正確には分からないけど」
吹雪「あの渦潮のせいで航路を外れてそんなところにまで……」
阿武隈「それよりもあたしが気になったのは、この鎮守府跡の状態かな」
吹雪「えっ?」
阿武隈「この施設や置かれている資材。どれもかなり劣化してて一部は風化しかかってるよね」
阿武隈「おかしいと思わない? あたしたちが深海棲艦と戦争を始めてまだ4年位しか経ってないのに、この鎮守府の風化具合は明らかに異常だよ」
阿武隈「さっきの保管庫の状態から考えても、この施設は人が去ってから10年以上は年月が経ってるんじゃないかな」
吹雪「10年……」
阿武隈「そもそも、ここが未開の領域にある島の1つだったとしても、あたしたちも知らないような鎮守府跡があるのも変だし……」
吹雪「あるはずのない鎮守府……有り得ない施設の劣化に、私たち以外にもここに潜んでいる何かがいる……」
吹雪「……これじゃあ、まるで私たちが異世界に迷い込んじゃったみたいですね」アハハ
阿武隈「も、もう……。変なこと言わないでよ吹雪ちゃん!」
81: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 20:53:17.54ID:cz8tkGo30
阿武隈「あっ、見えてきたよ。あれがさっき言った倉庫みたいな建物だよ」
吹雪「本当だ。同じ形の建物が3つ? くらい並んで建ってますね」
阿武隈「この道をまっすぐ進むと演習場に行くけど、その前にあの建物を調べてみる?」
吹雪「そうですね……」
行動安価>>83
1調べる
2調べない
82:以下、
調べる
83:以下、
1
84: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 21:10:32.91ID:cz8tkGo30
吹雪「一応調べてみましょう。もしかしたら燃料とかが保管されている倉庫かもしれないですし」
阿武隈「じゃあ、いってみようか。倉庫の方へ行く道はちょっと足場が悪そうだから気をつけてね」
吹雪「あ、はい……うわっ、とと!」
         ズリュ… ズリュ…
      ……。
 ズッ… ズリュ… ズリュ…
85: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 21:51:48.79ID:cz8tkGo30
-演習場外れ 倉庫-
吹雪「あっ、やっぱり倉庫ですね。プレートに『第3倉庫 緊急用特殊備品倉庫』って書いてあります」
阿武隈「隣のは……『第2倉庫 備品倉庫』って書いてあるね。じゃあ、あっちは『第1倉庫』ってとこかな?」
吹雪「かなり頑丈そうな造りになってますね。それに外観も他の建物と比べてあまり劣化してないみたい」
吹雪「鍵は……」ガチャッ
吹雪「やっぱり閉まってますね。案の定って感じですけど……」
阿武隈「この倉庫なら中身にも期待できるかも。その為にも、まずはここの鍵を探さないとね」
吹雪「でも、肝心の鍵はどこにあるんでしょうか……?」
阿武隈「うーん……。とりあえず他のところを回ってみよう。鍵を管理してる場所とかがあるかもしれないし」
吹雪「では、元の道に戻って演習場の方に行ってみましょうか」
86: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 21:53:52.55ID:cz8tkGo30
-演習場への道中-
吹雪「ここで道が分かれてますね」
阿武隈「右に進んだ方にあるのが演習場だね。左に進むとまた別の建物が見えるけど」
吹雪「あの建物……もしかして『艦娘の寮』じゃないですか?」
阿武隈「あっ、確かにそうかも。本庁舎と演習場の間で立地的にも条件は合うね」
吹雪「『寮』と『演習場』どっちに行こうかな……」
行動安価>>88
1『演習場』に向かう
2『艦娘の寮』に向かう
3正門に戻って『鎮守府本庁舎』に行く
87:以下、
1
88:以下、
2
89: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 22:51:27.59ID:cz8tkGo30
吹雪「あの寮の方に行ってみませんか?」
阿武隈「演習場じゃなくて?」
吹雪「寮の中に倉庫の鍵が直接保管されてる可能性は低いですけど、多数の艦娘が出入りする寮なら、何か手掛かりがあるかもしれません」
阿武隈「なるほどね。それに鍵のこと以外にも色々と得られる情報もあるかも。ってことだね?」
吹雪「はい」
阿武隈「うん、わかった。なら寮にいってみようか」
90: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 22:52:43.36ID:cz8tkGo30
-艦娘の寮-
阿武隈「吹雪ちゃんの予想通り。ここは寮で間違いないみたいね」
吹雪「ここも随分荒れ果ててますね……。あちこちに蔦が生えてるし、窓ガラスも割れてる……」
阿武隈「あっ、玄関の扉は開いてるよ。これなら中に入れそう」
吹雪「開けてみましょう」ギィィ…
阿武隈「うーん……。すこし荒れてるけど、比較的中は綺麗なほう……かな? きゃっ!? やだっ、前髪に蜘蛛の巣がぁ……!」
吹雪「だ、大丈夫ですか……?」
阿武隈「うぅー……もう、最悪なんですけどぉ……」
吹雪「あはは……。とりあえず、奥に進んでみましょうか」
91: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 23:36:08.69ID:cz8tkGo30
-寮内 エントランス-
吹雪「結構広いエントランスですね。少し埃っぽいけど、内装は綺麗なままだ」
阿武隈「ここで生活してた人たちの痕跡が結構生々しく残ってるね。ほら、下駄箱にはまだ靴が残ってるし。これは……連絡用のホワイトボード?」
吹雪「こっちは……この寮の見取り図かな? 1F右側には食堂と調理場。左側には大浴場、洗濯室、寮母の部屋。あっ、2階からは艦娘の部屋割とそれぞれの名前が書かれてる」
阿武隈「見たところあたしたちの鎮守府の寮と同じような造りだし、1階は集団での共用スペース。2階以降が各寮部屋って感じかな」
吹雪「寮は全部で3階まで。2階は駆逐艦・軽巡。3階は重巡・戦艦・空母の艦娘たちに割り振られてますね」
阿武隈「うーん。結構探せるところがありそうだね。とりあえず、1階から順に探せそうなところを回ってみようか」
吹雪「そうですね」
92: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 23:38:21.58ID:cz8tkGo30
-1F食堂-
阿武隈「この広い空間は、食堂ホールだね」
吹雪「ここはちょっと荒れ方が酷いですね……。窓ガラスもほとんど割られてる」
阿武隈「たぶん窓から野生の動物とかが入り込んでるのかも。奥の方はカウンターで調理場と繋がってるみたいだし」
吹雪「床にまで散乱してるけど、テーブルの上には食器類が置いたままになってますね」
阿武隈「本当だ。鎮守府を引き払ったのなら、こういう備品も全部持っていってるはずだけど……」
吹雪(まるで、ここで食事をしていたところで、突然人だけ消えたみたい……)
阿武隈「あれ、このテーブルの隅に何かある……? これって……」
吹雪「あっ、これって工廠の管理人の部屋にあったのと同じこの鎮守府の新聞紙ですね」
阿武隈「鎮守府の新聞? えーと……」
93: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/27(日) 23:40:05.31ID:cz8tkGo30
『青葉新×2013年10×号 ×急×集!鎮守××で謎の×隠しか!?』
『ここ数日、鎮守府内で行方がわからなくなっている×娘が多数いることをご存じだろうか?』
『事の始まりは先月××日。駆逐艦××さんの姉妹艦××さんと××さんが、×然姿を消×た。』
『当初、××さんは遠征などの任務に出たものと思い、司令官に対してこの2人の行方を尋ねたそうだが、××官も2人にそのような命令を出したことはなく、一転して行××明事件に発展した。』
『その日から数日にわたり失踪した2人の捜索が行われ、同時に失×直前の目撃証言も集められたが、不思議な×とに失踪当日と思われる××日とその日以降で、2人の姿を見たという×は1人もいなかったのだ。』
『×局、翌××日を以て捜索は打ち切られ、司令官の調査報告には「脱×もしくは単独での海域出撃によるロ×ト」と結論付けられ、同日中にMIA(戦時行方不明者)として大×営に報告された。』
『しかし、みての通りこの事件には非常に不可解な点が多く、また司令官の調査と×終結論にも疑問点が多く残る。』
『2人の姉妹を失った××さんは、当然この司令官の判断に納得しておらず、事件の再調査を求める嘆願を起こしているが、司令官からは門前払いされているという。』
『また、一部ではこの艦娘の失踪を、×か月前に同じように失踪した××司令官の事件と関連があると考える声も多く――――』
『お知らせ 来月号は著者取材の為お休みします。』
97: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:05:39.27ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「これって……」
吹雪「ゴシップ記事とかじゃなくて、これ……ここの鎮守府で本当に起こった事件の記事みたい……」
阿武隈「2013年10……。ってことは、この新聞が書かれたのは3年前。3年前までは、まだこの鎮守府に人が居たってこと……?」
吹雪「や、やっぱりこの鎮守府なにか変ですよ……。艦娘や司令官の失踪とか……それに施設の様子も、普通に引き払ったようには見えないですし……」
阿武隈「ここが廃墟になったのは、所属してた艦隊がここを放棄したって訳じゃない……?」
吹雪「うぅ……。なんか本当に気味が悪くなってきちゃった……」
阿武隈「吹雪ちゃん?」
吹雪「早く、鎮守府のみんなのところに帰りたいよぉ」ブルブル
阿武隈「っ!」ギュッ
吹雪「えっ……?」
阿武隈「大丈夫。吹雪ちゃんも、まだ会えてない他のみんなのことも……あたしが絶対に護るから。みんな絶対に生きて、鎮守府に帰すって約束するから……」
吹雪「あ……阿武隈……さん……」
吹雪(阿武隈さんの手……暖かい……)
阿武隈「だから……ね? こんな頼りない隊長じゃ不安かもしれないけど、私を信じて頑張ってくれる?」
吹雪「…………はい」
98: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:07:16.58ID:7Nnw8DFV0
?数分後?
阿武隈「落ち着いた? 吹雪ちゃん」
吹雪「はい。あ、あの……ごめんなさい。なんか急に、すごく不安になっちゃって……」
阿武隈「ううん。こんな状況だもの、誰だって不安になって当然だよ」
吹雪「阿武隈さんは、怖くないんですか……?」
阿武隈「……正直に言うと、あたしも怖いよ。怖いけど……あたしは、みんなの隊長だから」
阿武隈「みんなを指揮する立場のあたしがビクビク怖がってたんじゃ駄目だもん。そんなんじゃ、みんなの命を預かってる立場として失格だよ」
阿武隈「だから……あたしは大丈夫。みんなを安全な所に帰すまで、絶対に諦めないで頑張るから」
吹雪「阿武隈さん……」
阿武隈「……さぁ、そろそろ寮の探索を再開しようか」
吹雪「は、はい。あの……ありがとうございました」
阿武隈「ふふっ……少しは隊長らしい姿、みせられたかな」フフン
吹雪「はい! 阿武隈さんは私たちの、尊敬する立派な隊長です」
99: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:08:52.28ID:7Nnw8DFV0
-エントランス-
阿武隈「もう1度エントランスに戻ってきたけど、次はどこを探そうか?」
吹雪「他に1階にあるのは……『大浴場』、『洗濯室』、『寮母の部屋』くらいですね」
阿武隈「目的は『倉庫の鍵』の情報だけど、そういう情報があるとすると……どこだろう?」
吹雪「部屋以外にも、さっきの新聞みたいな些細な所にも目を配った方が良いかもしれませんね」
阿武隈「そうね。気になる箇所は出来るだけ調べていきましょう」
自由安価>>101
寮内のどこを探す?
100:以下、
フミィ
101:以下、
司令室
102: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:25:50.15ID:7Nnw8DFV0
吹雪「司令室とかは、ないですかね?」
阿武隈「司令室? 司令官の私室ならたぶんこの寮じゃなくて、本庁舎の方にあると思うけど……」
吹雪「そ、そうですよね……」
自由安価>>104
寮内のどこを探す?
103:以下、
吹雪型の部屋
104:以下、
トイレの個室
108: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:46:45.95ID:7Nnw8DFV0
吹雪「そういえば、1階にも当然トイレはありますよね?」
阿武隈「トイレ? えーと……うん、あるね。食堂の向かい側、洗面所のとなりだね」
吹雪「じゃあ、そこを調べてみましょう」
阿武隈「え? う…うん、別にいいけど……でもなんでトイレ?」
吹雪「いえ、なんとなく気になって……」
110: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 01:58:56.11ID:7Nnw8DFV0
-1Fトイレ-
阿武隈「夜に灯りもない、しかも廃墟のトイレはさすがに不気味ね……」
吹雪「個室は……全部で4つありますね」
阿武隈「……念のため言っておくけど、たぶん流しても水は出ないと思うよ」
吹雪「ち、違いますよっ! 別にそういう理由でトイレに行きたかったって訳じゃ……」アタフタ
阿武隈「まあ、冗談はこれくらいにして。一応きたからには、調べられるところは調べておく?」
吹雪「そうですね。個室も1つずつ開けて中を調べておきましょうか」
吹雪「じゃあ、まずは1つ目……」ギィィ
吹雪「……特に何もないですね」
阿武隈「2つ目と……3つ目の個室の中も、別に何もないね」ギィィ
吹雪「じゃあ、一番奥の最後の個室は……」ギィィ
阿武隈「何かあった?」
吹雪「何もないですね……」
自由安価>>112
寮内のどこを探す?
111:以下、
ロッカー
112:以下、
無難に選択肢として挙がっているものにした方が良さげかな?
洗濯室
113: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 02:14:37.10ID:7Nnw8DFV0
吹雪「じ、じゃあ次は、洗濯室に行ってみましょう」
阿武隈「洗濯室ね。寮のみんなの洗濯物が集まる部屋だから、なにかある可能性はあるね」
吹雪「洗濯室はエントランス左側。大浴場の横ですね」
阿武隈「いってみよう」
114: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 02:24:13.46ID:7Nnw8DFV0
-洗濯室-
阿武隈「ここが洗濯室ね」
吹雪「大きな洗濯機がいくつか設置されてますね。さすがに壊れちゃってて動きそうもないですけど……」
阿武隈「みて、吹雪ちゃん。この籠の中に入っているの、たぶん回収されて洗う前の洗濯物みたい」
吹雪「回収はしたのに洗濯はされていない……?」
阿武隈「さっきの食堂の様子を見ても感じてたことだけど、この寮はまるで日常の最中に突然人だけが消えたみたいじゃない……?」
吹雪「やっぱり、そう見えますよね……」
阿武隈「とりあえず、部屋の中をひと通り調べてみましょう。洗濯物の中とかに、何か入ってるかもしれないし」
吹雪「はい」
115: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 02:34:12.16ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「うーん……。洗濯物の中には、特に何もないかぁ」
吹雪「阿武隈さん、これは何でしょうか?」
阿武隈「なに、吹雪ちゃん?」
吹雪「この柱のところに設置されてるこれ……。何かの機械だと思うんですけど」
阿武隈「ああ。これは洗濯物を運搬するための小型エレベーターだよ」
吹雪「エレベーターですか?」
阿武隈「うん。ホテルとかによくあるやつで、2階や3階から洗濯物を運ぶときに、これを使って各階から纏めて降ろしちゃうんだよ」
吹雪「へぇ?……そんなのがあるんですか」
阿武隈「まあ、うちの鎮守府だと各階の洗濯室に洗濯機が置かれてて各自自分で洗濯する。ってスタイルだもんね」
吹雪「んー……。でも、これを見る限りだとエレベーターはここには降りてきてないみたいですね」
阿武隈「どこか他の階で止まってるのかな?」
116: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 02:38:18.44ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「さぁて、ここにも何もなかったけど。どうしようか?」
吹雪「あと1階でまだ探してないのは、『大浴場』と『寮母の部屋』ですね……」
自由安価>>118
寮内のどこを探す?
117:以下、
寮母の部屋
118:以下、

119: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 02:50:33.39ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「ねぇ、寮母の部屋を調べてみない?」
吹雪「寮母ってことは、ここの管理人さんの部屋ですよね」
阿武隈「うん」
吹雪「そうですね。確かに管理人さんの部屋になら、何かあるかもしれません」
阿武隈「寮母の部屋はここを出てすぐ左のところだったね。いってみよう」
120: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 03:05:56.13ID:7Nnw8DFV0
-寮母の部屋-
阿武隈「鍵は開いてるね。おじゃましまーす……」
吹雪「少し埃っぽいけど、かなり綺麗に片付いてる部屋ですね。本とかも綺麗に棚に収められてる」
阿武隈「きっと寮母さんはとても几帳面で綺麗好きな人だったんだろうね。とりあえず、何かないか探そう」
吹雪「じゃあ私は本棚とか戸棚を調べてみます」
阿武隈「あたしは机とか押入れを見てみるね」
吹雪「ええと……料理のレシピ本とか管理栄養学とかの本が多いなぁ。これは……メンタルケア教本?」ゴソゴソ
阿武隈「机の上や引き出しの中も綺麗に纏まってる。あっ、この引き出しの中にあるのって……」
121: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 03:06:46.67ID:7Nnw8DFV0
吹雪「阿武隈さん、そっちは何か見つかりましたか?」
阿武隈「うん。吹雪ちゃんは?」
吹雪「こっちも、ちょっと気になる本を見つけました」
阿武隈「じゃあ、一回探すのは切り上げて情報の整理をしようか」
122: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 03:11:13.61ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「じゃあまずは、吹雪ちゃんの方からお願い」
吹雪「はい。これなんですけど……」
阿武隈「これは……『寮母の日記』?」ペラッ
『●月▲日(木)』
『××提督が着任されて以降、鎮守府内の風紀の徹底と称して苛烈なまでの綱紀粛正が行われている。』
『時間外の外出禁止。深夜時間の食堂運営の禁止。消灯時間後に各艦娘の部屋の外からの施錠など……以前の環境とは打って変わって、艦娘の自由を縛り付けるような命令ばかり。』
『命令には逆らえないとはいえ、皆さんの不満や反感は日々募るばかり……。特に、消灯後の部屋の施錠なんて、まるで囚人のような扱いだと思う。』
『何とかしてあげたいけれど、私には何の権限も、提督と交渉出来るほどの何かがあるわけでもない。とても無力です……』
『せめて、寂しがりな駆逐艦の娘たちの為に、こっそり施錠したふりをしてそういう娘たちの出入りを見逃してあげることくらいしか、私にはできない。』
123: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 03:14:02.50ID:7Nnw8DFV0
『×月×日(日)』
『夕食の後に、秘書艦の電ちゃんから執務室の鍵を紛失してしまったと相談されました。』
『どうやら心当たりはこの寮以外にはないとのことで、ふとした拍子にどこかに落としてしまったか、或いは何かの中に紛れ込んでいるのかも。』
『だいたいこういう時の失くし物は、衣類のポケットの中とかに紛れ込んだままという場合が多いので、明日の洗濯物を回収する時には注意しないと。』
133: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:03:46.29ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「中身は普通の日記だけど、ところどころに気になる内容があるね」
吹雪「ここの司令官はあまり良い人じゃなかったみたいですね……」
阿武隈「囚人のよう……か。なるほどね。だからあんなに……」ブツブツ
吹雪「もしかしてこれも、あの新聞に書かれていた艦娘の行方不明事件っていうのに関係があるんでしょうか?」
阿武隈「うーん……。これだけじゃ、まだ何とも言えないけど……あれ?」
阿武隈「この×月×日の記述を最後に日誌が止まってる……。ってことは、多分これが最新の記述かな」
吹雪「最後の記述は……『執務室の鍵』についてですか」
阿武隈「この記述の通りなら、この寮のどこかに執務室の鍵があるのかな?」
134: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:08:34.22ID:7Nnw8DFV0
吹雪「私がみつけられたのはこの日記くらいですけど、阿武隈さんの方は?」
阿武隈「あたしがみつけたのは、これ」
吹雪「これって、鍵束?」
阿武隈「うん。たぶんこの寮の各部屋のマスターキーじゃないかな」
阿武隈「さっきの日記に書かれてた内容によれば、ここの寮は提督の命令で夜になると部屋の施錠が義務付けられてたみたいだし。施錠は寮母さんが行っていたんだろうね」
吹雪「夜になると強制的に部屋に鍵を掛けられるなんて……」
阿武隈「ここの鎮守府は相当酷い環境だったみたいね」
135: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:10:21.06ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「とりあえず、これで寮の各部屋にも入れそうだけど」
吹雪「当てもなく全ての部屋を調べるのは、ちょっと厳しそうですね」
阿武隈「うん。だから最初にある程度の検討をつけてから調べてみよう」
吹雪「そうですね」
阿武隈「あ、その前に。1階で他にも調べておきたい所とかはある?」
吹雪「うーん……」
行動安価>>137
1 1階の気になる所を探す(探す場所を指定)
2 2階以降を探す
136:以下、
大浴場
137:以下、

138: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:16:18.86ID:7Nnw8DFV0
吹雪「そういえば、まだ大浴場は調べてなかったですよね?」
阿武隈「お風呂ね。1階でまだ調べてないのはその部屋くらいかな」
阿武隈「ちょうどこの部屋のすぐ近くだし、一応そこも調べておこうか」
吹雪「はい」
139: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:29:44.84ID:7Nnw8DFV0
-大浴場-
阿武隈「お風呂は大好きだけど、廃墟になっちゃうとやっぱり気持ち悪いね……」
吹雪「入ってすぐのここは、脱衣所ですね。奥のほうが浴場になってるみたいです」
阿武隈「脱衣所には……うーん。特に何も残ってないなぁ」
吹雪「この扉の向こうが大浴場ですね」
阿武隈「よぉし、入ってみようか」ガララ
吹雪「うっ……ちょっと、かび臭い」
阿武隈「……水はもう残ってないみたいだけど、ちゃんとお湯を抜いてから施設を閉めた訳じゃないみたいだから、酷いことになっちゃったんだ」
吹雪「壁面や浴槽もところどころ変色してますね……。こんなお風呂には絶対入りたくないかな」
阿武隈「どう? なにかありそう?」
吹雪「何もなさそうですね……」
阿武隈「じゃあ、早くここを出よう。これ以上いたら具合が悪くなりそう……」
140: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 17:45:41.89ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「これで1階の部屋は全部調べられたかな。じゃあ、次はどうする?」
吹雪「……」
吹雪(確かに色々な情報は得られたけど、肝心の『倉庫の鍵』に関する情報はなかった……)
吹雪(2階以降の艦娘の部屋を調べれば、なにか情報はあるかもしれないけど……今の状況じゃ、どの艦娘の部屋を調べればいいのか正直見当がつかない……)
吹雪(何か見落としてるところがある……? そもそも、ここを調べたのが間違いだった……?)
吹雪(どうしたらいいんだろう……)
行動安価>>142
1『艦娘の寮』で見落としているところを考えてみる
2ここの捜索は諦めて他の場所に行く
141:以下、
洗濯場って艦娘寮にないのかな?
安価ならとりあえず1
142:以下、
1
143: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 18:04:56.88ID:7Nnw8DFV0
吹雪(やっぱり……ここで、なにか見落としている気がする)
吹雪(頭を整理してみよう……私たちがここを調べると決めたのは、『倉庫の鍵』の情報を探すためだったよね……)
吹雪(不特定多数の艦娘が出入りする寮なら、そういう情報が何らかの形で残ってる可能性はあるはず……でも、それはどこ?)
吹雪(寮の1階で探したのは……『食堂と調理場』『トイレ』『洗濯室』『寮母の部屋』それに『大浴場』……)
吹雪(これらの部屋の調べられそうな所は全て調べたはずだし……見落としているとしたら、何か別の箇所……?)
吹雪(私たちがここにきて見た場所……見たもの……見落としてるとすれば、必ずそれらのどこかにあるはず……)
吹雪(ここに来てからのことを思い出して……そして……)
自由安価>>146
見落としているところがあるとしたら?
1(見落としていると思われる箇所)
2思い出せない
144:以下、
kskst
145:以下、
食堂と調理場をくまなく探そう
146:以下、

147: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 18:25:50.13ID:7Nnw8DFV0
吹雪(そういえば……食堂ホールの奥にあった調理場って、詳しく調べたっけ?)
吹雪(……違う。食堂から見てカウンターになってる向こう側が調理場だって見積もっただけで、調理場までは調べてなかった)
吹雪(もしかして、これが見落としてたところ……?)
阿武隈「……吹雪ちゃん?」
吹雪「阿武隈さん。調理場って、まだよく調べてなかったですよね?」
阿武隈「調理場? そういえば……奥までは行ってないね」
吹雪「そこを調べてみましょう」
148: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 18:35:58.51ID:7Nnw8DFV0
-調理場-
吹雪「廊下側の他に、食堂ホールからも直接調理場には入れるようになってるんですね」
阿武隈「ホールで注文を受けて、作ったものを調理場からそのまま受け渡せるようにするためね」
吹雪「調理場の中は……大きな冷蔵庫や色々な調理器具類がそのまま残ってる」
阿武隈「少し荒らされた跡がある。野生の動物とかがホールの窓を破って侵入して、食べ物がありそうなここを漁ったのかしら……?」
吹雪「冷蔵庫とかは閉じられたままになってますけど……」
阿武隈「開けないほうがいいと思う……。たぶん食材とかが残されたまま電源が落ちて、密閉されたまま何年も放置されてるんだろうから……」
吹雪「そうですね……」
149: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 18:47:25.15ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「これ以上調理場を探しても何もなさそうだから、食堂ホールに戻ってきたけど……」
吹雪「ホールにも……特にこれといったものはなさそうですね」
阿武隈「うーん。あたしたちの鎮守府なら本や雑誌とかも置かれてたりするけど。ここにはテーブルや椅子以外には殆ど何も置かれてないね」
吹雪「ここも、違ったみたいですね……」
吹雪(ここは……見落としてる場所じゃなかった……?)
吹雪(…………だめだ。これ以上考えても、もう何も思いつかないよ……)
阿武隈「ねぇ、吹雪ちゃん」
吹雪「はい?」
阿武隈「あたしちょっと考えたんだけど、一度『鎮守府本庁舎』の方に行ってみない?」
吹雪「えっ、どうしてですか?」
阿武隈「考えてみたんだけど、倉庫とか各施設の鍵を管理しているとしたら本庁舎である可能性が高いって思うの」
阿武隈「この寮にもまだまだ色々調べるところはありそうだけど、一度そっちの線も当たってみようよ」
吹雪「……そうですね。今の状況じゃ、ここにいても進展は得られそうにないですし……」
阿武隈「じゃあ、いってみようか」
150: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:03:04.43ID:7Nnw8DFV0
-鎮守府本庁舎 正面入り口-
吹雪「ここが鎮守府の本庁舎ですね」
阿武隈「造りはあたしたちの鎮守府と同じような感じかな? だとしたら中の造りもだいたい見当がつくかも」
吹雪「建物前に植えてあった植栽が全部枯れて木の幹の部分だけ残ってますね……。地面にも草1本生えてないし」
阿武隈「……?」
吹雪「どうかしましたか?」
阿武隈「あそこの木の下の所……なにかあるな、って思って」
吹雪「木の下……? あっ、本当だ。木の下の所になにかある。小さな石みたいな……なんでしょう?」
阿武隈「ちょっと暗くてよくわからないな……」
吹雪「いってみます?」
阿武隈「ううん、後にしよ。今はこの本庁舎の中に入ってみないと……」ガチャン
阿武隈「? 扉は少しだけ開くのに……これ以上開かない……?」グググ
吹雪「鍵が掛かってますか?」
阿武隈「ううん。違うと思う……。鍵は開いてるけど、中で何かが引っかかってるような……」
阿武隈「くっ……ふっ、ふぬぬーーっ!」グググ
阿武隈「ぷあっ! はぁ、はぁ……だ、だめ……どうやっても開きそうにない」ハァハァ
吹雪「別の入り口を探すしかないですね」
阿武隈「そ、そうね……」
152: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:14:58.69ID:7Nnw8DFV0
吹雪「他の入り口となると……裏口か側面辺りですかね」
阿武隈「そっちの方まで施錠されてたりしたら、お手上げね……」ハァハァ
吹雪「阿武隈さん……大丈夫ですか?」
阿武隈「燃料切れが近いのかな……ちょっとバテてきちゃったみたい」
吹雪「なら、阿武隈さんはここで少し休んでてください。私がちょっと裏に回ってみてきますよ」
阿武隈「えっ、あたしも一緒に行くよ」
吹雪「いえ。燃料切れが近いなら下手に動き回らないほうがいいですよ。すぐに戻ってきますから!」タタタ…
阿武隈「ごめんね……吹雪ちゃん」
153: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:20:12.71ID:7Nnw8DFV0
-鎮守府本庁舎 東側-
吹雪「えーと、私たちの鎮守府と似た造りだったらこの辺りに出入口が……あっ、あった!」ガチャン
吹雪「ここも駄目か……。じゃあ、次は裏側に回って」タタタ…
吹雪「うわ! ここ……裏にある山の斜面が崩れて道が塞がっちゃってる!」
吹雪「うぅ……だめだ。とても進めそうにないや」
吹雪「仕方ない。一度正面まで戻ろう」タタタ…
154: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:42:04.95ID:7Nnw8DFV0
-鎮守府本庁舎 正面入り口-
吹雪「駄目です阿武隈さん、裏側は山の斜面が崩れちゃっててとても…………あれ?」
吹雪「阿武隈さん? あ、あれ……阿武隈さーん!」
吹雪「いない……。えっ、1人でどこかに行っちゃった……?」
吹雪「でも、燃料切れが近いから下手には動けないって……」
吹雪「阿武隈さーん! 阿武隈さーーん!!」
吹雪「阿武隈さ――」
ズリュ
吹雪(そのとき、突然背後で不気味な水音が響いたと思った次の瞬間。私の身体に激痛が走った)
吹雪「うぁっ……ッ」
ズッ… ズリュ…
吹雪「な、に……いったい……なにが……」
吹雪(地面に倒れ、朦朧とする意識の中。最期の力をふり絞って見上げた、その姿は――)
吹雪(この世のモノとは思えない、『異形』の主だった……)
Bad End
155:以下、
ヒエ?
158: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:51:17.82ID:7Nnw8DFV0
ちょっと休憩
リトライする場合は、ある場面から自動的に再スタートします
攻略に関するヒントはいりますか?
1 いる
2 いらない
>>160
159:以下、
1
160:以下、
1
162: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 19:59:38.68ID:7Nnw8DFV0
ヒント:「艦娘の寮を訪れてからの吹雪と阿武隈の言動をよく思い出してみてください」
基本的に攻略に関わる情報(ヒント)は作中で必ず触れられています。
吹雪が最後まで思い出せなかった見落としを探してみてください。
再スタートは今日の22時くらいから始める予定です
163:以下、
寮の上に何かあるな(推測)
164:以下、
1階に降りてきていない洗濯物用のエレベーターに載っているであろう荷物にヒントが有るのかね…。
165: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:05:19.24ID:7Nnw8DFV0
再スタート
>>140の場面からの再開となります
166: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:07:14.01ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「これで1階の部屋は全部調べられたかな。じゃあ、次はどうする?」
吹雪「……」
吹雪(確かに色々な情報は得られたけど、肝心の『倉庫の鍵』に関する情報はなかった……)
吹雪(2階以降の艦娘の部屋を調べれば、なにか情報はあるかもしれないけど……今の状況じゃ、どの艦娘の部屋を調べればいいのか正直見当がつかない……)
吹雪(何か見落としてるところがある……? そもそも、ここを調べたのが間違いだった……?)
吹雪(どうしたらいいんだろう……)
167: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:08:16.00ID:7Nnw8DFV0
吹雪(やっぱり……ここで、なにか見落としている気がする)
吹雪(頭を整理してみよう……私たちがここを調べると決めたのは、『倉庫の鍵』の情報を探すためだったよね……)
吹雪(不特定多数の艦娘が出入りする寮なら、そういう情報が何らかの形で残ってる可能性はあるはず……でも、それはどこ?)
吹雪(寮の1階で探したのは……『食堂と調理場』『トイレ』『洗濯室』『寮母の部屋』それに『大浴場』……)
吹雪(これらの部屋の調べられそうな所は全て調べたはずだし……見落としているとしたら、何か別の箇所……?)
吹雪(私たちがここにきて見た場所……見たもの……見落としてるとすれば、必ずそれらのどこかにあるはず……)
吹雪(ここに来てからのことを思い出して……そして……)
自由安価>>169
見落としているところがあるとしたら?
1(見落としていると思われる箇所)
2思い出せない
168:以下、

169:以下、
2
171: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:16:05.98ID:7Nnw8DFV0
吹雪(…………駄目だ。なにかが引っかかってるはずなのに、どうしても思い出せない)
阿武隈「ねぇ、吹雪ちゃん」
吹雪「はい?」
阿武隈「あたしちょっと考えたんだけど、一度『鎮守府本庁舎』の方に行ってみない?」
吹雪「えっ、どうしてですか?」
阿武隈「考えてみたんだけど、倉庫とか各施設の鍵を管理しているとしたら本庁舎である可能性が高いって思うの」
阿武隈「この寮にもまだまだ色々調べるところはありそうだけど、一度そっちの線も当たってみようよ」
吹雪「……そうですね。今の状況じゃ、ここにいても進展は得られそうにないですし……」
阿武隈「じゃあ、いってみようか」
以下、>>154の結末へ……
Bad End
172:以下、
まさかの即死…
174: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:19:23.49ID:7Nnw8DFV0
……エントランス(小声)
175:以下、
エントランスそのものを探していないということか?
176: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:26:24.22ID:7Nnw8DFV0
>>143の場面から再スタート
※あと2回Bad Endを迎えてしまった場合、自動的に正規のルートが辿られます。
177: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:27:28.45ID:7Nnw8DFV0
吹雪(やっぱり……ここで、なにか見落としている気がする)
吹雪(頭を整理してみよう……私たちがここを調べると決めたのは、『倉庫の鍵』の情報を探すためだったよね……)
吹雪(不特定多数の艦娘が出入りする寮なら、そういう情報が何らかの形で残ってる可能性はあるはず……でも、それはどこ?)
吹雪(寮の1階で探したのは……『食堂と調理場』『トイレ』『洗濯室』『寮母の部屋』それに『大浴場』……)
吹雪(これらの部屋の調べられそうな所は全て調べたはずだし……見落としているとしたら、何か別の箇所……?)
吹雪(私たちがここにきて見た場所……見たもの……見落としてるとすれば、必ずそれらのどこかにあるはず……)
吹雪(ここに来てからのことを思い出して……そして……)
自由安価>>180
見落としているところがあるとしたら?
178:以下、
エントランス
179:以下、
entrance
180:以下、
エントランス
182: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:43:44.85ID:7Nnw8DFV0
吹雪(そういえば……あのエントランスって、ちゃんと調べたかな?)
吹雪(あそこにあったのは確か、この寮の見取り図と、靴入れと……)
吹雪(……あれ?)
阿武隈「……吹雪ちゃん?」
吹雪「……阿武隈さん、一度エントランスに行ってみてもいいですか?」
阿武隈「エントランス? すぐそこだけど……あそこになにかあるの?」
吹雪「わかりません……。でも、なにか気になるんです」
183: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 22:57:16.80ID:7Nnw8DFV0
-エントランス-
阿武隈「エントランスまで戻ってきたけど……。吹雪ちゃん?」
吹雪「確か……私の記憶が間違ってなければ……見取り図と、靴入れの他に……」
吹雪「あっ、やっぱりそうだ! この靴入れの横にあるこれって、この寮に住んでた艦娘たちの連絡用ホワイトボードですよ!」
阿武隈「ホワイトボード? そういえば、そんなのもあったけど……でも、汚れてて殆ど読めなくなってたよ?」
吹雪「……薄っすらとですけど、読めそうなところがあります。えーと……」
『×張さんへ 第××庫のマス×ーキーが破×して×まい複製を××たいので、×し訳あ×ません×遠征から戻××たら×ペアキーを××まで持×て××も×××すか? ×石』
184: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 23:13:36.59ID:7Nnw8DFV0
阿武隈「これって、誰かからの伝言……かしら?」
吹雪「消されていないってことは……伝言を宛てた相手の人は、まだこのメッセージを確認してないのかもしれません」
阿武隈「文字の節々が消えたり掠れちゃってたりで、内容に関してはよくわからないけど……」
吹雪「……第××庫のマス×ーキー……複製……×ペアキー……」ブツブツ
吹雪「……もしかしてこれって、私たちが探してる『倉庫の鍵』に関することじゃないですか?」
阿武隈「…………なるほどね。だとするとこの文章は、『倉庫のマスターキーが壊れて複製を作りたいから、スペアキーを持ってきて』って感じかしら?」
吹雪「おそらくそれで間違いないと思います」
阿武隈「だとすると……この伝言を宛てられた艦娘が、倉庫の鍵のスペアを持ってるってことになるね」
185: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 23:24:17.71ID:7Nnw8DFV0
吹雪「まだその人がこの伝言を見ていないのであれば、スペアキーもその人の部屋にあるのかもしれません」
阿武隈「問題は、その艦娘がいったい誰なのか。ってことだけど」
吹雪「それに関しては、ちょっと心当たりがあるんです」
阿武隈「えっ、本当?」
吹雪「はい。100%間違いない。とは言いきれませんけど……」
阿武隈「でも、心当たりがあるのなら、とりあえず、そこを当たってみましょう」
吹雪「はい」
自由安価>>187
誰の部屋を調べる?
186:以下、
夕張
187:以下、
夕張
190: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 23:33:32.62ID:7Nnw8DFV0
吹雪「確か見取り図に部屋割りも書かれてましたよね?」
阿武隈「うん。部屋の所に、そこに入ってる艦娘の名前が一緒に書かれてるよ」
吹雪「じゃあ、夕張さんの部屋ってどこにあります?」
阿武隈「夕張ちゃん? えーと……あっ、あったわ。2階の111号室ね」
吹雪「そこにいきましょう」
191: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 23:41:34.59ID:7Nnw8DFV0
-艦娘寮2F 廊下-
阿武隈「111号室は……。あった、ここね」
吹雪「……鍵が掛かってますね」ガチャガチャ
阿武隈「なら、このマスターキーを使えば……」カチャ…カチン!
阿武隈「やったわ。ちゃんと開いてくれた!」キィィ
吹雪「中を調べましょう」
192: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/28(月) 23:50:08.69ID:7Nnw8DFV0
-夕張の部屋-
吹雪「部屋の中は……ちょっと荒れてるみたいですね」
阿武隈「いや、たぶんこれは元からこうだったんだと思うよ……。寮の部屋なのに、工廠並みに機械だらけって……」
吹雪「でも、これだと探し物をするには、ちょっと大変そうですね……」
阿武隈「夕張ちゃんの性格からすると、大事な物をその辺に置きっぱなし。とかはないと思うけど」
吹雪「部屋の中で気になるのは……机、ベッド、壁にかけてある作業服とかですかね」
阿武隈「うーん……。鍵が保管してあるとしたらどこだろう」
自由安価>>194
部屋のどこを調べる?
193:以下、
スペアキーでその三択なら机かなあ
194:以下、
作業服…?
197: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:02:48.59ID:EPEdgZwX0
吹雪「この作業服とかはどうです? 工廠のときはこういう服の中に鍵が入ってましたし」
阿武隈「そうね。うーん……と……」ゴソゴソ
阿武隈「このポケットの中に入ってるのは……うわぁ! 油まみれの布じゃない!」
吹雪「だ、大丈夫ですか……?」
阿武隈「うえぇ……手がベトベトになっちゃった……この服で拭いちゃお」フキフキ
吹雪「その服の中に鍵はなさそうですね……」
自由安価>>199
部屋のどこを調べる?
198:以下、

199:以下、

202: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:09:05.22ID:EPEdgZwX0
吹雪「この机なんかはどうだろ……?」
吹雪「うーん……。机の上にあるのは、作りかけの機械みたいのや工具……これは、写真かな? 絵が劣化しちゃってて殆ど見えないや」
吹雪「引き出しの中には……あれ、また新聞がある」
『×葉新聞2013年8月× 中将司×官失踪か!?』
『既に知らない人はいな×であろうが、先日の8月×日未明。突如××府内から中将司令官の姿が消えた。』
『司令官が×後に目撃されたのは、前日の夜×時40分頃とみられ、いつも通りその日の執務を終え、××に戻る為に秘書艦の××んと別れたのが最後の×撃例とされる。』
『翌日、司令官の行方がわ×××いことが分かっ×後すぐに、ほぼす××の艦娘によって鎮守府内やその周辺、さらには近海まで徹底的な捜索が行われたが、
『結果は、司令官の行方はおろか、その痕×すら見つけることは出来なかった。』
『×将司令官は先月より×本営にて行われている解××議の渦中にあり、一部では、それが原因と××て行方をくらませたのでは? との声も囁かれるが、』
『筆者を含め、多×の×娘はその説を否定するだろう。』
『現在は秘書×××さんと、大×さん、長××んらを中心に××官の代理として×務を行って××が、大本営はこの××××て新×な××官を――――』
204: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:18:36.50ID:EPEdgZwX0
吹雪「司令官の失踪……失踪したのは中将司令官って人で、2013年の8月頃に失踪した……?」
吹雪「っ! これも気になるけど……今は鍵を探さないと」ガララ
吹雪「あっ! あった、ありましたよ阿武隈さん! これ!」
阿武隈「鍵があったの? 吹雪ちゃん」
吹雪「はい! この鍵についてるプレートに『第3倉庫の鍵』って書いてあります! これに間違いないですよ!」
阿武隈「第3倉庫……。ってことは、これがあたしたちが探していた、あの倉庫の鍵ってことね」
205: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:25:58.39ID:EPEdgZwX0
吹雪「これで、ようやくあの倉庫を調べられますね」
阿武隈「うん。上手くいけば今度こそ補給できる燃料を入手できるかもしれないわ!」
吹雪「はい! 早あの倉庫のところに行きましょう!」
阿武隈「そうね。……あっ、けど吹雪ちゃん。一応ここを出る前に、他に調べておきたいところとかはない?」
吹雪「他に調べておきたいところ、ですか?」
阿武隈「あまり何度も同じところを往ったり来たりするのはリスクもあるし。何か気になる所があるなら今のうちに見ておきましょう」
吹雪「気になる所ですか……」
行動安価>>208
1『艦娘の寮』で気になる所を調べる(場所を指定)
2『倉庫』に向かう
※ここで寮内を捜索できるのは1回だけです。捜索後は自動的に倉庫へと向かいます。
206:以下、
青葉の部屋
207:以下、
2
208:以下、
1大淀の部屋
210: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:41:00.89ID:EPEdgZwX0
吹雪「大淀さんの部屋……とか?」
阿武隈「大淀ちゃんの? たぶんあるとは思うけど、どうして?」
吹雪「いえ。大淀さんならこの鎮守府でも補佐をなさってたでしょうし、何か情報があるんじゃないかな。って思って」
阿武隈「うーん……。じゃあ、1階に戻って大淀ちゃんの部屋を確認してみようか」
211: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 00:55:38.08ID:EPEdgZwX0
?大淀の部屋を確認して?
-艦娘寮2F 廊下-
阿武隈「183号室。ここが大淀ちゃんの部屋ね」
吹雪「マスターキーを使って開けてみましょう」カチャ…カチン!
吹雪「……あれ? 鍵は開けたのに、開かない?」グググ
阿武隈「ちょっとあたしにやらせて」グググ
阿武隈「んっ……くく…………駄目だわ。全然動かない」
吹雪「他に何か仕掛けとかがされてるんでしょうか?」
阿武隈「ううん。たぶんこのドアが歪んじゃってるんだと思う。ドアの上のところとか壁紙が剥がれて亀裂が走ってるところもあるし……」
阿武隈「無理に開けることも出来なくはないかもしれないけど、もしその弾みで周りが崩れでもしたら危険だわ」
吹雪「じゃあ、残念ですけど諦めるしかないですね……」
阿武隈「そうね。それと推測だけど、大淀ちゃんならここの寮よりも本庁舎に詰めてる事の方が多いだろうから、そっちを探してみても何か見つかるかもしれないよ」
吹雪「わかりました。じゃあ本庁舎に行ったときにまた調べてみましょう」
212: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 01:01:18.43ID:EPEdgZwX0
阿武隈「それじゃあ、そろそろここの探索は切り上げて倉庫の方に行ってみましょう」
吹雪「そうですね。もし補給が出来れば、その後にまたここを探索しに来ることも出来ますし」
阿武隈「……残りの燃料もそろそろ危ないわ。完全に燃料切れになってしまう前に、倉庫に向かいましょう」
吹雪「はい」
213: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 01:13:38.84ID:EPEdgZwX0
-演習場外れ 倉庫-
吹雪「なんとか、無事に倉庫まで辿り着けましたね」
阿武隈「うん。あたしを襲ったアイツ、いったいどこに行ったのかしら……?」
吹雪「この鎮守府中を徘徊してるのなら、またここに戻ってくるかもしれませんね」
阿武隈「そうね。じゃあ、早く倉庫の鍵が合うか試してみましょう」
吹雪「はい。えーと、第3倉庫は……あった、これですね」
阿武隈「じゃあ吹雪ちゃん、試してみて」
吹雪「は、はい。……うぅ、お願い……開いてくださいっ!」カチャッ…
カチン! グググ…
吹雪「! やった! やりました阿武隈さん! この鍵でビンゴです!」
阿武隈「よかったぁ……! 凄く頑丈な扉ね、あたしも手伝うわ」
吹雪「はい! ……せーのっ!」グググ
ガコンッ!
吹雪「よし……! なんとか、開けられましたね!」ハァ…ハァ…
阿武隈「中にもちゃんと資材が入ってる。問題は使えるかどうかだけど……」
吹雪「……ど、どうですか?」
阿武隈「…………」
阿武隈「うん。これなら補給しても大丈夫そうね!」
吹雪「や……やったぁ!!」
216: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 01:27:37.55ID:EPEdgZwX0
?補給を終えて?
阿武隈「よぉし! 燃料も満タンになって力が漲ってきたみたい!」
吹雪「これでもう燃料切れの心配はありませんね!」
阿武隈「ただ、弾薬だけは補給できなかったね……」
吹雪「そうですね。機銃や小口径砲の弾はいくつかあったんですけど」
阿武隈「あたしが装備してるOTO152mm砲は口径が合う弾薬がなかったし」
吹雪「私の場合は、今の装備が魚雷しかないので小口径砲の弾はあっても使えないですから……」
阿武隈「弾薬まで補給できれば、あたしを襲ったアイツだって倒せちゃうのに……」
吹雪「仕方ありませんよ。今は下手に戦うのは避けて、遭遇してしまったときは逃げることだけ考えましょう」
阿武隈「そうだね。燃料だけでも補給できて、何とか希望が見えてきたところだし」
217: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 01:34:45.69ID:EPEdgZwX0
阿武隈「そうだ。燃料の補給が出来たから、今ならこれも使えるはずね」ゴソゴソ
吹雪「あれ、阿武隈さん。それって確か……」
阿武隈「そう。艦隊の小隊間通信用の小型通信機」
阿武隈「燃料不足で艤装のバッテリーまで落ちかけてたから今まで使えなかったんだけど、これを使えば同じ通信機を持ってる時雨ちゃんか初霜ちゃんと連絡が取れるはず」
吹雪「じゃあ、みんなが無事かどうか分かるんですね!」
阿武隈「うん。ちゃんと繋がってくれればいいんだけど……」ブブ…ザーザザザ…
????????????
218: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/29(火) 01:37:37.68ID:EPEdgZwX0
【吹雪と阿武隈が『燃料の補給』に成功しました】
【吹雪ルート 1周目クリア】
219:以下、
他のルートもあるのか、期待
221:以下、
初霜、夕立、時雨、不知火が未だ居ますからね。
236: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 02:03:42.90ID:QkaEvN1n0
【時雨ルート】
-森の中-
時雨「もうすぐ日が落ちそうだ。それまでに間に合えばいいんだけど……」
時雨「方角はどうかな? 不知火」
不知火「問題ありません。このまま真っすぐ進めば辿りつけるはずです」
時雨「岬の上から見えたあの建物の方に行くには、どうしてもこの森を抜けていくしかないからね」
時雨「けど、こんな森の中で夜を迎えてしまったら流石にまずいね」
不知火「燃料の残量から考えても、朝まで持たせるのはかなり厳しいですね」
時雨「でもよかったよ。隊のみんなと逸れて途方に暮れていたところを、不知火と合流出来て」
不知火「いえ。こちらこそ時雨さんのご無事がわかって何よりでした」
237: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 02:23:55.78ID:QkaEvN1n0
不知火「他の皆さんは無事でしょうか?」
時雨「大丈夫だよ。阿武隈さんに吹雪、初霜、それに夕立も。これくらいの事でどうにかなるような人たちじゃないさ」
不知火「言われてみれば……見た目に反してタフな方が多いですね」
時雨「みんなそれなりに修羅場をくぐり抜けてきたからね。こんな事でへこたれはしないさ」
不知火「皆も不知火たちと同じようにこの島に流れ着いているといいのですが」
時雨「そうだね。無事に合流出来ることを祈ろう」
242: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:15:20.87ID:QkaEvN1n0
不知火「しかし、あの渦潮はいったい何だったのでしょうか?」
時雨「正直、僕にもよくわからない……。渦潮自体は珍しいものではないけど、あれほど大きくて激しいものは初めてだよ」
不知火「せめて不知火の電探が正常に動いていれば、事前に回避することもできたでしょうが……」
時雨「そういえば、あの渦潮に巻き込まれる直前に不知火の電探がおかしくなったんだっけ?」
不知火「ええ。運悪く最悪のタイミングで故障が起きてしまったようで」
時雨「……確かに、妙にタイミングがいいね」
不知火「し、不知火に何か、落ち度でも……?」ビクッ
時雨「あ、いや。そういう意味じゃないよ」
243: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:20:25.79ID:QkaEvN1n0
時雨「ん……? 森の先が拓けてきたみたいだ」ガサガサ
不知火「本当ですね。ようやくこの森から抜けられます」ガサッ
時雨「進んだ方向が間違っていなければいいんだけど――」
時雨「…………よかった。どうやら正解だったみたいだ」
244: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:26:07.27ID:QkaEvN1n0
-鎮守府北西 崖の上-
不知火「これは……何かの施設、ですね」
時雨「向こうに海が見える。その近くには大小幾つかの建物と、波止場のような物も」
不知火「まさかこれは……鎮守府、ですか?」
時雨「そうらしい。手前に見えるこの大きな建物は、鎮守府の庁舎ってところかな?」
不知火「でも、全く灯りが見られませんね。それに建物もひどく古いものに見えます」
時雨「既に放棄された施設なのかな。それでも、建物がある所に辿りつけたのは幸運だよ」
不知火「鎮守府なら、まだ使える燃料なども残されているかもしれませんね」
時雨「そうだね。それより問題は、この崖をどう降りるかってことだけど……」
不知火「斜面の勾配を見るに、ここを強引に滑り降りるのは自殺行為ですね」
時雨「どこか別のルートを探すか……いや、周囲の様子からするとこの辺りは崖続き。平地に出るにはかなり遠回りする必要があるか……」
不知火「…………! 時雨さん、あそこを」
時雨「何か見つけたの?」
不知火「あの部分、斜面が崩落して鎮守府の敷地内まで土砂が雪崩れこんでいます」
時雨「まさか、あそこを降るつもり?」
不知火「多少足場は不安ですが、慎重に行けば降りられないこともないかと」
時雨「うーん……。危険だけど……現状ではそれしか手はないか」
不知火「では不知火が先行して足場を確保します。時雨さんは後に続いてください」
時雨「そんな、危険すぎるよ!」
不知火「お任せください。第2水雷戦隊時代に神通教艦からこういった場面を想定した訓練も受けていますので」
時雨「……わかった。でも、くれぐれも慎重にね」
245:以下、
神通さん鬼ですね(真顔)
246:以下、
一ノ谷方式か。
247:以下、
艦娘なのに斜面降りる訓練ww
248: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:44:28.00ID:QkaEvN1n0
-鎮守府本庁舎 裏側-
不知火「……っ、よし。大丈夫です。そのまま同じ所を足場にして降りてきてください!」
時雨「……っと。ふぅ……何とか無事に降りられたね。ありがとう、不知火」
不知火「この程度のこと、お褒め戴く程のことでは……」
時雨「そんなに謙遜しないで。不知火がいなければ、僕たちは今頃あの崖の上で立ち往生だったさ」
不知火「……ありがとうございます」テレ
時雨「さて、なんとか施設の敷地内にはは入れたけど、間近で見ると予想以上に風化しかかった建物だね」
不知火「建物の中央に中庭が見えますが、植栽は枯れ果てて見るも無残な状態ですね」
時雨「左側は僕たちが下ってきた土砂崩れのせいで完全に塞がっちゃってる。港湾の方に行くなら、右側を抜けていこう」
249: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:53:52.68ID:QkaEvN1n0
-本庁舎西側-
不知火「駄目です。こちらも積み上げられていたコンテナが崩れて道を塞いでいます」
時雨「となると……。港湾の方に行くには、この建物の中を抜けていくしかないね」
不知火「鎮守府の庁舎ということは、正面から見て西側のこちらにも出入口があるはずです」
時雨「建物の構造的におそらく……あった、ここだ。施錠されてなければいいけど」
不知火「問題ありません。その時は不知火にお任せを」
時雨「どうするの?」
不知火「扉を蹴破ります」
時雨「……あまり強引なのはよくないと思うよ」
不知火「……冗談です」
時雨「きみが言うと冗談に聞こえないよ……ん、よかった。鍵は掛かってないみたいだ」ガチャッ
不知火「いきましょう」
250: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/11/30(水) 23:58:26.76ID:QkaEvN1n0
※この後の作中である程度は説明を入れるつもりですが、分かりにくいと思うので一応注釈を
鎮守府本庁舎の構造は、リアルの呉鎮守府のようなイメージをご想像ください
上から見ると凹の形になるという感じでしょうか
251:以下、
 海
 ぬい→凹
こんな感じ?
252: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 00:09:41.06ID:986yWpbE0
>>251
 山
 ぬい→凹
 海
という感じですかね
建物裏側が北(山側)
正面入り口が南(海側)
わかりにくくて申し訳ない
253: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 00:19:47.85ID:986yWpbE0
-本庁舎 西館1F-
時雨「さすがに中は暗いね。艤装のライトを点けよう」ピカッ
不知火「荒れてはいないですが埃が堆積していますね。かなりの期間に亘って人の出入りはされていないようです」
時雨「左側には階段と部屋が1つ。右の廊下を進めば正面入り口に行けそうだね」
不知火「とりあえずは正面入り口を目指しますか?」
時雨「そうだね」コツ コツ
不知火「右側のこの部屋は、『食堂』のようですね」
時雨「じゃあその次の部屋は『調理場』だね。僕たちの鎮守府の造りに少し似てる」
不知火「突き当りを左に。あ、『エントランス』が見えてきましたね」
時雨「こっちの方は少し物が散乱してて荒れてるね。右側の部屋は……プレートのない部屋が2つ……エントランス手前のは『事務室』か」
254: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 00:36:26.41ID:986yWpbE0
-本庁舎 1Fエントランス-
不知火「ありました。正面入り口の扉です」
時雨「やっぱりこの辺りは荒れ方が激しい。慌てた大勢の人の出入りがあったような……」
不知火「……ん? これは……」
時雨「どうかした?」
不知火「見てください。扉の取っ手部分に針金が巻かれて、内側から強引に閉じられています」
時雨「本当だ……いったいどうして」
不知火「んっ……くっ、滅茶苦茶に何重にも巻かれてて……手作業で外すのは難しそうですね」ガチャガチャ
時雨「扉自体は辛うじて動くけど、この針金を外せないと僅かな隙間が出来る程度か……」
不知火「仕方ありません。ここは蹴破るしか……」
時雨「ストップ! 待って不知火――」
不知火「ふんッ!」ガンッ!
不知火「??????????ッ!!!!」ヒリヒリ
時雨「燃料が残り少なくてパワーが落ちてるのに、それは無茶だよ……」
256:以下、
見取り図的なものを描いてほしいかな
259: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 01:37:18.70ID:986yWpbE0
>>256
技術力不足でちょっと無理そう…
自己用に拾ってきた画像を編集して作った見取り図ならあるけど
実在の建物の見取り図だから、許可なしのアップが躊躇われる
257: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 01:13:15.63ID:986yWpbE0
不知火「っ! ぐぐ……燃料さえ、あれば……こんな扉」
時雨「大丈夫かい?」
不知火「も、問題ありません……全然、大丈夫……です」ナミダメ
時雨「……少し落ち着こう。ここから外に出るのは諦めて、別の方法を探そう」
不知火「そ、そうですね……」
時雨「おそらくエントランスのどこかにこの庁舎の見取り図が……あった、これだ」
時雨「……出入口は3つ。僕たちが入ってきた西側入り口と、ここの正面入り口。そして残るは東側の入り口だけだ」
不知火「では、そこを当たってみるしかありませんね」
時雨「そうだね。ついでだからこの庁舎内の部屋についても見ておこうかな……」
258: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 01:19:38.14ID:986yWpbE0
時雨「えーと……1階にあるのは、西館に北から順に『倉庫』、『食堂』、『調理場』、文字が消えてて読めない部屋が2つ続いて、エントランス手前にあるのが『事務室』」
時雨「東館。北から順に『物置』、『第1会議室』、『第2会議室』、西館と同じく判別不能の部屋が2つ続いてエントランス手前に『来賓室』」
時雨「次は2階。西館の北から順に『蔵書室』、『作戦室』、判別不能1部屋、『風呂』、『提督の私室』、『秘書艦の部屋』、『通信室』」
時雨「そしてこのエントランスの真上にあるのが『執務室』と『トイレ』」
時雨「2階東館。北から『視聴覚室』、判別不能1部屋、『第3会議室』、『給湯室』、判別不能1部屋、『資料室』、『休憩室』か」
不知火「不知火たちの鎮守府と所々で似ていますね」
時雨「うん。これならそんなに迷わないで済みそうだ」
260: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 01:59:27.42ID:986yWpbE0
時雨「さて、そろそろ痛みは引いたかい?」
不知火「っ! だ、大丈夫です。ご心配をおかけしました……」
時雨「じゃあ、このまま東館を進んで東側の出入り口にいってみよう」
不知火「わかりました」
         ガチャ
        ギ゙イィ…
       ズッ… ズズズッ…
261: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 02:10:59.91ID:986yWpbE0
-本庁舎 東館1F 東側出入り口-
時雨「あった。ここが東側出入り口だ」
不知火「西が開いていたのだから東も……っ! 駄目ですね。鍵が掛かっています」ガチャガチャ
時雨「まいったね。八方塞がりか……」
不知火「1階の部屋の窓を破って外に出るというのは?」
時雨「鎮守府の窓は基本的に破られることがないよう頑丈に、鉄の芯なんかも入れて作られているから難しいね」
不知火「では屋上に上がって、そこから飛び降りるというのは……?」
時雨「自殺でもするつもりかい?」
不知火「……」ウムム
時雨「ここの鍵なら庁舎内のどこかに保管されてるってことはないかな? マスターキーでなくても、予備の鍵くらいは何処かにあるかもしれない」
不知火「なるほど。その可能性はありますね」
時雨「問題はこの庁舎のどこにそれがあるか、ってことだけど」
不知火「心当たりの場所を1つ1つ当たっていくしかないですね」
時雨「そうだね」
262: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 02:20:41.80ID:986yWpbE0
時雨「さて、まずはどこから探そうか」
不知火「それなら、不知火に提案があるのですが」
時雨「なんだい?」
不知火「この広い庁舎内です。2人で探すより手分けして探したほうが効率がいいと思います」
時雨「……確かに、1階と2階に分かれて探したほうが探索する範囲も、効率もいいかもしれない」
不知火「どうしますか?」
時雨「……」
行動安価>>265
1分かれて行動する
2一緒に行動する
263:以下、
2
264:以下、
幸運艦と別れたら死ぬい
2
265:以下、
1
266: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 02:54:12.10ID:986yWpbE0
時雨「わかった。ここは手分けして探そう」
不知火「では1階は不知火が。時雨さんは2階の探索をお願いします」
時雨「了解。一通り探し終わったらエントランスで合流しよう」
不知火「わかりました」
267: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 02:58:43.89ID:986yWpbE0
-東館2F-
時雨「さて、まずはどこから探そうか」
時雨「東館2Fにあるのは確か……『視聴覚室』『第3会議室』『給湯室』『資料室』『休憩室』だったかな」
時雨「うーん……」
行動安価>>269
どこを探す?(時雨が挙げた『』内から選択してください)
268:以下、
資料室
269:以下、
視聴覚室
270: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 22:36:56.01ID:986yWpbE0
-視聴覚室-
時雨「施錠はされてないみたいだね」ガチャ
時雨「教壇のところに大きなスクリーンと映写機が置かれているけど、映写機の中には何も入ってないね」
時雨「他に部屋の中には……特になにも無いみたいだ。仕方ない、他のところに行こう」
時雨「無暗に部屋を回っても効率が悪い。『東館出入口の鍵』がありそうなところから調べてみようかな」
行動安価>>272
どこに向かう?
『提督の私室』
『秘書艦の部屋』
『執務室』
『作戦室』
『資料室』
271:以下、
秘書艦の部屋
272:以下、
『秘書艦の部屋』
273: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/01(木) 23:44:29.53ID:986yWpbE0
-西館2F 廊下-
時雨「廊下を進んで西館のほうまで来たけど、確かここは……」
時雨「秘書艦の部屋……。秘書艦なら鍵を持ち歩いていた可能性もあるかな?」
時雨「鍵は……開いてるみたいだ」ガチャ
時雨「よし、調べてみよう」
274: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 00:10:51.43ID:lkjS2WNT0
-秘書艦の部屋-
時雨「思ったよりも室内に物は少ないな……」
時雨「ベッド、クローゼット……あとは小さな机くらいか」
時雨「ここは庁舎で勤務する秘書艦用の休憩室みたいな所なのかな?」
時雨「クローゼットの中は……予備の制服が数着入ってる。これは駆逐艦の制服かな?」
時雨「……制服の中にはなにも無いか。ここは違う、と」
時雨「だとすると鍵とかがあるとすれば、この机くらいか」ゴソゴソ
時雨「これは……何かの日誌?」ペラ
時雨「…………なるほど。これは秘書艦がその日の業務について記録する為の『秘書艦の日誌』か」
時雨「……」ペラペラ
時雨「秘書艦は交代制だったみたいだけど、ある時期からはほぼ1人に固定されてる……?」ペラペラ
時雨「……うーん。特に東館の鍵に関する情報はないか」
時雨「他の引き出しには、何か……ん? この綺麗な箱はなんだろう……?」パカッ
時雨「鍵が入ってる……。『海軍徽章が刻まれた鍵』だ」
時雨「もしかして、これが東側出入口の鍵なのかな……?」
時雨「……」ゴソゴソ
時雨「他には特になにも無い。ここの探索はこれくらいでいいかな」
行動安価>>276
1『東館出入口』に行く
2他の部屋を探す
275:以下、
2
276:以下、

278: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 00:27:20.59ID:lkjS2WNT0
時雨「よし。とりあえずこの鍵が東館の出入口に合うか試してみよう」
時雨「……っと、その前にエントランスに下りて不知火と合流しなきゃ」
時雨「エントランスに行くなら、ここの階段を下りればすぐだ」コツコツ
時雨「…………エントランスにきたけど不知火は……まだきてないか」
時雨「仕方ない。少し待ってみよう」
279: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 00:33:50.20ID:lkjS2WNT0
?5分後?
時雨「……遅いな。どこまで行ったんだろう?」
時雨「……」
時雨「ちょっと声を出して呼んでみようかな」スゥ…
時雨「おーい! 不知火ー! 一度エントランスまで戻ってきてー!」
    シーン
時雨「……」
時雨「聞こえていないのかな……?」
時雨「……しょうがない。一度僕だけで東館に行ってみて、鍵が開いたらまた不知火を呼びに来よう」
280: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 00:49:46.18ID:lkjS2WNT0
-東館出入口前-
時雨「さて、この鍵が合っていればいいんだけど……」グッ
時雨「……駄目だ。鍵穴が合わない……この鍵じゃないのか」
時雨「また振り出しか……。もう一度2階に行って、まだ見てない部屋を調べて――」クルッ
不知火「…………」
時雨「うわっ!? し、不知火! びっくりした……驚かせないでよ」
不知火「……すみません。驚かせるつもりは、なかったのですが」
時雨「心臓が止まるかと思ったよ……。まあいいや、さっきエントランスで呼んだんだけど、聞こえてなかったのかい?」
不知火「すみません。部屋の中を探していたので、聞きそびれてしまったようです」
時雨「そうだったのか。それで、僕の方は1つ鍵を見つけたんだけど、残念ながらここの鍵じゃなかったみたいだ」
不知火「私も1つ鍵を見つけました。これです」
時雨「これは、『作戦室』ってプレートが付いてるね」
不知火「おそらく、2階の『作戦室の鍵』でしょう」
時雨「作戦室か……。僕もまだ見てない部屋だ」
不知火「どうしますか?」
時雨「うん。とりあえず、そこにいってみよう」
281: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 00:57:25.26ID:lkjS2WNT0
-西館2F 作戦室前-
時雨「ここが作戦室か……おっと、鍵が掛かってるね」ガチャガチャ
不知火「では、この鍵を」
時雨「うん。……よし、開いたみたいだ」ガチャン
時雨「そういえば、この鍵はどこにあったんだい?」
不知火「……1階の『事務室』に保管されていました」
時雨「他に鍵はなかった?」
不知火「はい。これだけです」
時雨「そうか。じゃあ東館の鍵はどこにあるんだろう……」
不知火「……中に入りますか?」
時雨「あっ、そうだね。中を調べてみよう」
283: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 01:22:15.97ID:lkjS2WNT0
-作戦室-
時雨「大量の資料や飛行機や船の模型がたくさん並んでる……。部屋の真ん中にあるのは、大きな海域の模型だね」
不知火「……兵棋演習などに使うものですね」
時雨「海域……そうだ、作戦室ならこの辺りの海域について纏めた『海域図』があるはずだよ」
時雨「それがあれば、この島がいったい何処にあるのか、僕たちの鎮守府までの航路も調べられるかもしれない!」
不知火「……しかし、海域図など、どこにあるか」
時雨「棚や机の中にある資料を探してみよう。海域図は作戦立案とかで頻繁に使う物だから、そうそう変な所には置かれていないはずだ」
不知火「……わかりました」
284: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 01:28:16.76ID:lkjS2WNT0
時雨「……この棚は違うか。不知火、そっちはどう?」
不知火「…………ありませんね」
時雨「うーん……。敵との交戦記録や交戦場所の資料がやけに多いけど、肝心の海域図はどこに……」
時雨「……」ガサガサ
時雨「この机の引き出しの中は……! これだ、あったよ不知火!」
不知火「!」
時雨「北方海域や西方海域……各方面の海域を記した海域図だ。この中に、この辺りの海域を纏めたものは……これだ!」
不知火「……」
時雨「僕たちが任務で進んできた航路が……これ。とすると、渦潮にあった場所はおよそ……この辺りか」
時雨「……あれ? ちょっと待って……おかしい……こんなところに……なんで――!?」グッ
時雨「がっ! し、しらぬ……なに、を――」グググ
不知火「…………」
不知火「おまえは…………」
不知火「邪魔ダ」
ゴキッ!
Bad End
285:以下、
這いずる音してるのに別れたらね…
288: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 01:38:51.11ID:lkjS2WNT0
Bad Endになったのである場面から再スタートします
攻略に関するヒントはいりますか?
1 いる
2 いらない
>>291
289:以下、
だから>>264で言ったのに
290:以下、
秘書艦の部屋で海軍徽章が刻まれた鍵を取るとして作戦室の鍵はどうするかね
重要な物ありそうだが怪物に出会すかも
291:以下、
いる
293: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 01:52:07.37ID:lkjS2WNT0
ヒント:「怪物の動きにはある法則性があります」「クリアの為には2人揃っている必要があります」
時雨ルートで重要なのは慎重な行動と探索です。
同じ部屋の探索でも、1人の時では見つけれらないアイテムも存在します。
※今回のように探索途中でバッドエンドを迎えた場合、再スタート地点までの間に獲得していた「アイテム」や「情報」は失われます。
300: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:10:16.68ID:lkjS2WNT0
>>262から再スタート
※再スタートにあたり『作戦室の鍵』『海軍徽章が刻まれた鍵』『時雨が得た情報』を失います
301: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:12:07.76ID:lkjS2WNT0
時雨「さて、まずはどこから探そうか」
不知火「それなら、不知火に提案があるのですが」
時雨「なんだい?」
不知火「この広い庁舎内です。2人で探すより手分けして探したほうが効率がいいと思います」
時雨「……確かに、1階と2階に分かれて探したほうが探索する範囲も、効率もいいかもしれない」
不知火「どうしますか?」
時雨「……」
行動安価>>303
1分かれて行動する
2一緒に行動する
302:以下、

303:以下、

304: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:29:22.74ID:lkjS2WNT0
時雨「……いや、やっぱり一緒に行動しよう」
不知火「ですが、燃料に余裕がない現状であまり悠長なことは……」
時雨「わかってる。けど……何か、嫌な予感がするんだ」
不知火「嫌な予感、ですか?」
時雨「うん……上手く言葉にできないけど、とにかくここは慎重に行動したほうがいい気がするんだ」
不知火「……わかりました」
時雨「ごめんね。わがまま言って」
不知火「いえ、時雨さんの意見はごもっともですし。何より時雨さんの予感はよく当たりますからね」
不知火「それでは、まずはどこから調べましょうか?」
時雨「そうだね、まずは……」
行動安価>>306
どこを調べる?
>>258で示されている『』の部屋から選択してください
305:以下、
秘書艦の部屋
306:以下、
提督の私室
307: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:38:36.98ID:lkjS2WNT0
分かり辛いので階層別の部屋まとめ
1F『事務室』『第1会議室』『第2会議室』『倉庫』『物置』『来賓室』『食堂』『調理場』『トイレ』
2F『第3会議室』『給湯室』『資料室』『休憩室』『執務室』『通信室』『秘書艦の部屋』『提督の私室』『風呂』『作戦室』『蔵書室』『トイレ』
308: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:45:42.40ID:lkjS2WNT0
時雨「確か2階に『提督の私室』って部屋があったね」
不知火「司令官の部屋ですか……確かに、何かあるかもしれませんね」
時雨「まずはそこから調べてみよう」
不知火「では、そこの階段から2階に上がりましょう」
タッタッタッ…
       ズッ ズズッ...
309: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 22:52:58.14ID:lkjS2WNT0
-西館2F 提督の私室前-
時雨「えーと、秘書艦の部屋の隣にあるこの部屋が……あった、提督の私室だ」
不知火「入りましょう」
時雨「うん……っと、あれ?」ガチャガチャ
時雨「駄目だ。鍵が掛かってる」
不知火「仕方ありません。他の場所にいきますか?」
時雨「そうしよう」
行動安価>>311
どこを調べる?
>>307の部屋から選択してください
310:以下、
秘書艦の部屋
311:以下、
執務室
312: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 23:04:11.20ID:lkjS2WNT0
時雨「次は『執務室』にいってみよう」
不知火「執務室ならここの3つ隣の部屋ですね」
時雨「秘書艦の部屋……通信室……ここが執務室だ」
不知火「では今度は不知火が……」ガチャガチャ
不知火「……ここも鍵が掛かっています」
時雨「うーん……」
ズッ ズズッ...
時雨「……!」
不知火「……なに、この音は?」
時雨「東館の方から聞こえてきてるみたいだ……」
ズズッ... ズズズッ... ズチャ
時雨「凄く嫌な感じがする……不知火、逃げよう!」
不知火「は、はい……!」
行動安価>>314
1 1階に逃げる
2 西館の奥に逃げる
3 近くの部屋に逃げ込む
313:以下、
這いずる音がしたてことは探す部屋間違えた?
314:以下、
1
315: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/02(金) 23:30:52.59ID:lkjS2WNT0
時雨「ここの階段から1階に下りよう!」ダッ
不知火「……!」ダッ
タッタッタッ…
-1F エントランス-
時雨「待って、ここで一旦様子を見よう」
不知火「は、はい」
時雨「……」
ズッ ズズッ...

ズズッ ズッ ズズッ... ズッ......
時雨「……音が遠ざかっていく。どうやら西館の奥の方に行ったみたいだ」
不知火「いったい、なんなんでしょうか……?」
時雨「わからない……。できれば姿を見たかったけど、そんな余裕はなかったし」
不知火「……とりあえず、これからどうしましょう?」
時雨「……西館に行ったって事は、西館の階段を下りてここに戻ってくるか」
時雨「もしくは西館で引き返して、また執務室とかの方にくるか……」
時雨「……」
行動安価>>317
どこに行く?
>>307の部屋から選択してください
316:以下、
事務室
317:以下、
事務室
318: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 00:21:59.04ID:EmiSNynf0
時雨「とりあえず、どこか別の場所に行こう」
不知火「なら、すぐそこに『事務室』があります。そこにいってみましょう」
時雨「事務室か……。そこなら、もしかすると鍵を管理してたりするかもしれない」
不知火「調べましょう」
-西館1F 事務室-
時雨「ここは、鍵は掛かってないみたいだ」ガラ
不知火「事務室らしく、室内は机や書類、事務用品などで溢れていますね」
時雨「……ここを引き払うときに回収していかなかったのかな?」
不知火「そう言われれば……確かに、物がそのまま残っている状態ですね」
時雨「……まあ、いいか。まずは部屋の中を知らべてみよう」
319: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 00:29:58.13ID:EmiSNynf0
時雨「デスクの上は書類が山のように積み重なってたり、散乱してたりで……物を探すには難しい状態だ」
不知火「……時雨さん、これを」
時雨「どうしたの、不知火?」
不知火「この黒板の横、鍵かけになっています。ここで施設内の鍵を管理していたのでは?」
時雨「本当だ。でも鍵は持ち出されてるのか、ほとんど残ってないね」
不知火「……1つだけ掛かっています。これは……『作戦室』と書かれたプレートが付いています」
時雨「作戦室か……。確か西館の2階にある部屋だったね」
不知火「いってみますか」
時雨「そうだね。いって調べよう」
321: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 00:35:00.85ID:EmiSNynf0
ズズッ... ズッ...
時雨「!」
不知火「!!」
ズッ... ズッ...
時雨「あの音……今度はだんだん近づいてきてる」
不知火「ど、どうしましょう……?」
時雨「……今はここに隠れよう。ライトを消して」
不知火「し、しかし……来る前に別のところに逃げたほうがいいのでは? もしこの部屋に入ってこられれば、我々は袋の鼠です!」
時雨「無暗に動いて居場所を察知される方がリスクが高い。……正直賭けに近いけど、ここでじっとしてよう」
不知火「わ、わかりました……」
323: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 00:44:30.49ID:EmiSNynf0
ズッ... ズッ...
時雨「……」
不知火「……」
ズズッ... ズッ... ズチュッ
時雨「……廊下の左側から聞こえてくる。やっぱりアイツ、西館の階段を下りてこっちに来たんだ」
不知火「この気持ちの悪い水音のようなものは……いったい?」
時雨「……しっ」
ズッ... ズズッ
時雨(……! 部屋の前で止まった!?)
不知火「…………」ブルブル

ズッ ズズッ... ズズッ......
時雨「……遠ざかっていく。エントランスの方に行くみたいだ」
不知火「……」ホッ
時雨「……よし」スッ
不知火「! 時雨さん、なにを……?」
時雨「あの音の主の姿を見ておきたいんだ。今なら、扉から少し覗けば後姿くらい……」
不知火「し、しかしっ……危険では」
時雨「大丈夫。僕だけで行くから、不知火はここで隠れてて」
324: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 00:51:27.39ID:EmiSNynf0
時雨「……」
時雨(音をたてないように……少しだけドアを開けて)キィ
時雨「……」チラ
怪物「――――」ズチャ
時雨「――!?」ゾクッ
不知火(……時雨さん?)スッ
時雨「……」ブルブル
不知火(いったい、なにを……)チラッ
不知火「――!?」ゾクゥッ
不知火(……く、くっ)
不知火(首が……ない!?)
325: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 01:08:42.97ID:EmiSNynf0
怪物「――――」ズリュッ
不知火(あ……あれは、いったい何なの……!?)
不知火(首がない、人型の……下半身は、ズボンのようなものが見えるけど……上半身は)
不知火(上半身は……身体が、溶けたみたいに……不気味な緑色の液体になって……!?)
不知火「……あ、うぁ……」ガクガク
時雨「不知火、落ち着いて。声を出さないで」
不知火「し、時雨さ……」ブルブル
時雨「あの水音、足元まで滴ってるあの緑色の液体が擦れる音だったのか……まるで水死体が歩いてるみたいだ」
不知火「ひ、ひっ……」
時雨「でも足取りもふら付いてるし、それに頭がないのなら、いったいどうやってこっちを認識しているんだろう……」
怪物「――――」クルッ
時雨(! こっちを向き直した!?)
不知火「あっ……うあぁ……」ガクガク
時雨「まずい……こっちにくる。不知火、部屋の奥に隠れよう」
不知火「う、ぁ……」ブルブル
時雨「しっかりして、こっちに……」
326: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 01:20:21.44ID:EmiSNynf0
ズッ... ズズッ
時雨「……」
不知火「……」ブルブル
ズッ ズズッ... ズズッ......
時雨「……今度はまた西館の奥にいったのか」
時雨「アイツ、この庁舎内をぐるぐる回ってる……?」
不知火「……」ブルブル
時雨「不知火、しっかり……もう大丈夫だよ」
不知火「あ……時雨さ……」
時雨「どうやらあの化け物は、この庁舎の中をぐるぐる徘徊してるみたいだ。それにこちらを察知する能力も相当低いらしい」
時雨「ある程度の距離さえ取れれば、逃げるか隠れるかして遭遇を避けることも出来そうだ」
不知火「……」
時雨「……? 不知火?」
不知火「……し、不知火は、あの……肝心な時に、震えてしまって……時雨さんに、ご迷惑を……」
時雨「仕方ないよ。あんな化け物みたいなものを直接目にしたら、誰だってそうなるさ」
不知火「でも……不知火は……」
時雨「不知火は臆病なんかじゃない。それは僕が保証するよ」
時雨「きみは、僕が安心して背中を任せられる数少ない仲間の1人なんだから」
不知火「時雨さん……」
時雨「少しは落ち着いたかい?」
不知火「……はい。もう大丈夫です」
時雨「よし。じゃあ、そろそろ動こうか」
328: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 01:29:37.72ID:EmiSNynf0
時雨「とりあえず、僕の推測が正しければ、アイツはこのまま西館の2階に上がるはず」
時雨「そのまま東館の方まで行くか、途中でこのエントランスに下りるかするはずだ」
不知火「もしあの音が聞こえて来たら、反対側に走って逃げるか、近くの部屋に逃げ込む。という算段で?」
時雨「うん。おそらくそれで対処できるはずだよ。あの不安定な足取りから考えて、アイツも走って追いかけてくることは出来ないんじゃないかな?
不知火「了解しました」
時雨「さて、じゃあどうしようかな……」
行動安価>>330
どこに行く?
>>307の部屋から選択してください
329:以下、
今どこだ......
330:以下、
来賓室
331:以下、
>>329
多分事務室かと
333: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 01:42:10.96ID:EmiSNynf0
不知火「1階にいるのですから、他の1階の部屋を探してみるというのは?」
時雨「そうだね。それじゃあ、当分アイツがこないであろう東館の『来賓室』にいってみよう」
不知火「来賓室なら、エントランスに出て東館にいく廊下の1つ目の部屋ですね」
時雨「よし。じゃあ、ここを出よう」
334: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 01:48:12.23ID:EmiSNynf0
-東館1F 来賓室前-
時雨「ここが来賓室……。鍵は開いてるみたいだ」ギィィ
不知火「入りましょう」
時雨「……さすがに来賓室ってだけあって、ソファーや机、調度品も少し豪華な物が置かれてる」
不知火「やはりこれも、鎮守府を引き払うときに持ち出さなかったのでしょうか?」
時雨「……もしかしたら、ここは正規の手続きで引き払われて廃墟になったんじゃないのかも」
不知火「……あの化け物と何か関係が?」
時雨「……わからない」
不知火「……しかし、ここは特になにも無いようですね」
時雨「うん。どうやらハズレだったようだね」
不知火「では、別の場所に行きましょう」
行動安価>>336
どこに行く?
>>307の部屋から選択してください
335:以下、
物置
336:以下、
倉庫
337: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:03:18.06ID:EmiSNynf0
不知火「時雨さんの推測通りなら、今あの化け物は……」
時雨「おそらく西館の2階を徘徊してるはずだよ」
不知火「なら、その真下にある『倉庫』にいってみましょう」
時雨「うん。アイツの背後を取りながら動けば、鉢合わせするリスクは抑えられるはずだ」
不知火「では……一応、辺りを警戒しながら慎重に行きましょう」
338: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:15:15.02ID:EmiSNynf0
-西館1F 倉庫前-
不知火「なんとか、あの化け物には会わずに済みました。時雨さんの予想通りですね」
時雨「まだ確実に相手の動きを把握出来てる訳じゃないから、油断は出来ないよ」
不知火「そ、そうですね」
時雨「さて、ここが倉庫だけど……よし、鍵は開いてる」ガララ
不知火「他の場所よりも埃っぽいですね……人の出入りした形跡も殆どありません」
時雨「ここは……庁舎内で使う色々な備品とかをしまっていた倉庫みたい」
不知火「なにか使えそうなものはないでしょうか」
時雨「……」ガサガサ
時雨「うーん……。目ぼしい物はなにもないかな」
不知火「そうですか……。では、また次の場所に」
行動安価>>340
どこに行く?
>>307の部屋から選択してください
339:以下、
第一会議室
340:以下、
資料室
341: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:28:15.44ID:EmiSNynf0
現在未探索の部屋
1F『第1会議室』『第2会議室』『物置』『食堂』『調理場』『トイレ』
2F『第3会議室』『給湯室』『資料室』『休憩室』『通信室』『秘書艦の部屋』『提督の私室』『風呂』『作戦室』『蔵書室』『トイレ』
342: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:32:56.81ID:EmiSNynf0
時雨「あの化け物は、今頃東館2階辺りかな……」
不知火「では、このまま西館の2階に上がってその周辺の部屋を?」
時雨「いや、ちょっと思い切って西館に上がった後、そのまま東館まで行ってみよう」
不知火「危険では……?」
時雨「万が一アイツと遭遇しても、途中で1階のエントランスまで降りることも出来るし、少し冒険してみよう」
不知火「……わかりました」
344: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:36:18.85ID:EmiSNynf0
-東館2F 資料室前-
時雨「……よし。アイツは東館の1階に下りたみたいだ」
不知火「ここは『資料室』ですね」
時雨「資料室か。鍵は……開いてる」ガチャ
不知火「今度こそ、何か見つかるといいのですが」
時雨「入ってみよう」
347: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 02:48:35.01ID:EmiSNynf0
-東館2F 資料室-
時雨「棚いっぱいに資料類が保管されてるね」
不知火「見たところ、鍵の類はなさそうですが……一応、色々と調べておきますか?」
時雨「そうだね。情報は集めておいたほうがいい」
不知火「こっちの棚は……月別の資源の増減を纏めた管理帳簿か」
時雨「……武器や装備品の開発記録……レシピ表……廃棄記録」
不知火「……こちらには、特に役立ちそうな情報はありませんね」
時雨「こっちも特に……ん?」
不知火「どうしました?」
時雨「このファイルだけ、同じ棚にある他のファイルと作りが違う……?」
時雨「ファイルのタイトルは……『ファイルA-13 泊地棲姫』?」ペラ
『201×年×× 新型深××艦 ××棲姫 検体××結果』
『交戦し××娘の艤装等に付着×××た血や細胞×など××回収、検×××た新種×××棲艦に関する情報を×述する。』
『サンプルA 戦艦××の艤装に付着していた血は分析の結果、我々が採×××いる敵××棲×のデー××当て××××い未知の××であり、新型深×××のもので間違××いと断定。』
『××プルB 空母××の艦載×に付着して××生物の細胞片から×××ルAと×じDNAを×出。さらに複数××知×細胞も多数発見された。』
『これらの検出されたデータはすべて××の××××保管する。』
348: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 03:05:17.58ID:EmiSNynf0
時雨「これは……深海棲艦に関する何かの研究報告?」
不知火「不知火にも見せてください」
時雨「あ、うん。いいよ」
不知火「…………中の文はところどころが掠れていて、すべては読めないですね」
時雨「……」
不知火「ファイル名から察するに、これは泊地棲姫に関する研究報告でしょう」
時雨「泊地棲姫が新型……か」
不知火「確かに。泊地棲姫といえば、開戦初期の戦いで古参の部隊が交戦した記録が残っているのみで、不知火たちも直接交戦した経験はありませんね」
時雨「……それに、このファイル。おそらく元々ここに置かれて物じゃないのかもしれない」
不知火「えっ?」
時雨「ファイル名は『ファイルA-13』って書いてある。つまり同じような他のファイルも存在しているはずなんだ」
時雨「でも、ここにある他の棚を見てもそんな物は置かれていない。つまり、これは別の場所に保管してあった物が誤ってここに紛れ込んで保管されていたんじゃないかな?」
不知火「……そういわれると、このファイルだけ他と毛並みが違う気もしますね」
時雨「うん。深海棲艦に関する研究記録……。本来なら重要な機密情報として厳重に保管されるはずだよ」
不知火「しかし、この研究記録は……一部しか読み取れないですが、通常の研究とは何か異なるような」
時雨「そうだね……。この鎮守府では、いったい何が行われていたんだろう……」
349: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 03:13:15.33ID:EmiSNynf0
不知火「とりあえず、ここで調べられるのはこれで全部のようですね」
時雨「そうなるね。じゃあ、他の場所に――」
ズッ... ズズッ
時雨「!」
不知火「!」
時雨「またアイツが来たみたいだ……!」
不知火「エントランスまで戻って、また西館2階に引き返してきたということですか……」
時雨「うん……。でもこれで、アイツの行動パターンはだいたい読めてきたよ」
ズズッ ズズズッ...
時雨「部屋の前を通り過ぎた……今度は西館に行くみたいだ」
不知火「あの化け物は、廊下を歩き回るばかりで部屋にまで入ってはこないのでしょうか?」
時雨「今のところはそうだね。まあ、これからもずっとそうって保証はないけど……」
350: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 03:20:44.08ID:EmiSNynf0
時雨「どうやら行ったみたいだ。そろそろ僕たちもここを出よう」
不知火「そうですね……ん?」
時雨「不知火?」
不知火「これは……何かの鍵が部屋の隅のところに落ちていました」
時雨「埃で汚れて鈍ってるけどこの色は、『金色の鍵』?」
不知火「何かオモチャのストラップのような物も付いていますね。これは……カメラでしょうか?」
時雨「とりあえず、鍵は見つけ次第確保しておこう。東館出入口の可能性もあるし、そうでなくても、施錠されてる部屋の鍵かもしれない」
不知火「そうですね。ではこの鍵は不知火が持っておきます」
行動安価>>352
どこに行く?
>>341の部屋から選択してください
351:以下、
第三会議室
352:以下、
秘書官の部屋
357: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 13:11:36.11ID:EmiSNynf0
現在の所持アイテム
『作戦室の鍵』『金色の鍵』
358: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 13:21:50.32ID:EmiSNynf0
時雨「さて、次に行くところだけど。このままアイツの後ろを追う形で動いてみよう」
不知火「では西館の方に?」
時雨「うん。今までのパターンからすると、アイツはこのまま西館1階に下りていくと思う」
時雨「もちろん、急にパターンを変えてくる可能性も十分考えられるから、距離を詰めすぎないよう慎重にいこう」
不知火「それでは、このまま西館2階の『秘書艦の部屋』にいってみてはどうでしょう?」
時雨「秘書艦の部屋、か……。よし、いってみよう」
361: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 13:54:06.22ID:EmiSNynf0
-西館2F 秘書艦の部屋前-
時雨「……よし。アイツは西館1階に下りていったみたいだ」
不知火「秘書艦の部屋は……開いていますね」ガチャ
時雨「入ろう」
-秘書艦の部屋-
不知火「思ったよりも殺風景な部屋ですね」
時雨「たぶん、庁舎で勤務する秘書艦用の休憩室ってところなんじゃないかな?」
不知火「一応、手分けして室内を調べていきましょう」
時雨「そうだね」
不知火「クローゼットの中には、予備の制服。このデザインは確か……暁型のものだったかしら?」
時雨「ベッドのところには……特になにも無い。あとは……この机かな」ゴソゴソ
時雨「これは……何かの日誌?」ペラ
不知火「何かありましたか?」
時雨「……うん。これ、秘書艦が業務を記載していた『秘書艦の日誌』みたいだ」
不知火「…………秘書艦は交代制だったようですね。その日その日で字や項目の書き方が異なっています」
不知火「……あら、9月辺りからはほぼ1人に固定され始めてますね。記載者は……電ですか」
時雨「細かく綺麗に纏められる。さすがだね」
不知火「……しかし、これには特に役立ちそうな情報は書かれていませんね」
時雨「そうだね……他には何かないかな」ゴソゴソ
時雨「ん……この箱は何だろう?」
不知火「綺麗な箱ですね」
時雨「中身は……鍵が入ってる」パカッ
不知火「これは……海軍の徽章、ですね」
時雨「『海軍徽章が刻まれた鍵』か……」
不知火「もしかして、これが不知火たちの探している東館出入口の鍵では……?」
時雨「……かもしれない。けど、単なる出入口の鍵にしては少し作りが豪華すぎる気もする」
不知火「他には……特になにも無いようですね」
時雨「うん。この部屋の探索はこれまでにしよう」
362: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 13:59:51.60ID:EmiSNynf0
時雨「さて、この後はどうしようか?」
不知火「今のところ見つけた鍵は3つ。『作戦室の鍵』『金色の鍵』そして『海軍徽章が刻まれた鍵』ですね」
時雨「この中に東館出入口の鍵はあるのかな……?」
自由安価>>365
この後にとる行動を指示してください。
※実現不可能なことや、あまりに話から外れた内容の場合は再安価と致します。
363:以下、
フミィ
364:以下、
作戦室に行ってみる
365:以下、

367: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 14:31:36.42ID:EmiSNynf0
時雨「……いや、まだ探せるところは探しておいたほうがいいかもしれない」
不知火「では、また他の部屋に?」
時雨「うん。とりあえず鍵も手に入っている『作戦室』にいってみよう」
不知火「作戦室にいくなら、この部屋を出て廊下を真っすぐ進めば行けますが……」
不知火「しかし、あの化け物の行動パターンでは、エントランスに行ったらまた西館に戻ってきます。それまでに作戦室に行かなければ」
時雨「そうなるね……急ごう!」
369: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 14:47:36.56ID:EmiSNynf0
-西館2F 作戦室前-
時雨「……よし。まだアイツはこっちに来てないみたいだ」
不知火「……やはり、作戦室にも鍵が掛かってますね。この鍵を使ってみます」ガチャガチャ
ズッ... ズズッ
時雨「!」
不知火「!」
時雨「まずい、来たみたいだ……不知火、早く!」
不知火「ま、待ってください」アセアセ
不知火「……よし、開いた!」ガチャ
時雨「入って! そのまますぐに鍵をかけよう!」
不知火「は、はい!」
370: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 15:04:12.89ID:EmiSNynf0
-西館2F 作戦室-
時雨「よし、鍵を掛けて……静かに」シッ
不知火「……」ドキドキ
時雨「……」
ズズズ... ズズッ......
時雨「……行ったみたいだ」フー
不知火「……危ないところでした」フー
時雨「とりあえずは一安心だね……。さて、と」
不知火「ここは……作戦室というだけあって、様々な模型や資料でいっぱいですね」
時雨「部屋の真ん中にあるこの大きな模型は……兵棋演習とかに使う海域の模型か」
不知火「海域……ちょっと待ってください。海域の模型や資料があるということは、この部屋には『海域図』もあるのでは?」
時雨「! そうか、海域図か! あれが見られれば、この島の位置も……僕たちの鎮守府への航路も調べられるかもしれない!」
不知火「探しましょう!」
371: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 15:25:03.35ID:EmiSNynf0
時雨「この棚は……哨戒情報の一覧……違う。不知火、そっちはどう?」
不知火「この机の引き出しには……兵棋演習に使う道具か……。こっちにもないですね」
時雨「海域図なら絶対に作戦室に置かれているはず。何処かにあるはずなんだ」
不知火「こっちの机には……!」
不知火「ありました! 時雨さん、海域図を見つけました」
時雨「本当かい!」
不知火「北方海域に西方海域……間違いありません。各方面の海域図です」
時雨「この辺りの海域を記した海域図は……あった、これだ!」
不知火「こっちの机に広げましょう。不知火がライトで照らします」
時雨「お願い。えーと、まずは……」
時雨「僕たちが任務の為に派遣された海域が……あった、ここだ。とすると、その帰路に通った場所は……このルートになる」
不知火「途中、敵艦を捕捉してルートを南に8度ほど変更していますから、修正後のルートはおよそ……この辺りかと」
時雨「そうだね。すると……渦潮にあったばしょは、およそ……この辺りになる」
時雨「この場所から最も近い島……この辺りの海流と時間帯を考えて計算すると……」ブツブツ
時雨「…………おそらく、この島だ。不知火、そっちにある島ごとの拡大海図を取ってくれる?」
不知火「この束ですね。どうぞ」
時雨「ありがとう。この中から、この島の拡大海図を探せば……」ブツブツ
372: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 15:40:01.74ID:EmiSNynf0
時雨「……わかったよ。この島はおそらく、これだ」
不知火「これは……まだ我々が制海権を取り戻していない諸島群の小島、ですね」
時雨「この拡大海図にはこの施設に関しても記載されてるから、たぶん間違いないと思う」
不知火「そんな……不知火たちが進んでいた正規のルートから、こんなに離れたところに漂着するなど」
時雨「でも、これ以外に該当する島はないよ」
不知火「……」
時雨「問題は正規のルートから大きく離れすぎている点だね。今の僕らの燃料では、元の航路に戻るのは到底不可能だ」
時雨「まあ、それ以前に海に出れるだけの残量もなさそうだけど……」
不知火「この島を脱出するには、何としてでもここで補給物資を見つけて補給を行う必要がある。ということですね……」
時雨「そうなるね。この島にそれがあればの話だけど」
不知火「……」
時雨「状況は極めて厳しい……。でも、やらなきゃ。そうでないと待っているのは燃料切れと……死、だけだ」
不知火「っ!」
373: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 15:50:34.31ID:EmiSNynf0
時雨「……それと、もう1つ気になる点があるんだ」
不知火「気になる点、ですか?」
時雨「うん……。不知火はこの海域図をみて何か思わないかい?」
不知火「この海域図を……?」
不知火「…………」
不知火「不知火には、特に変わったところはないと思われますが……」
時雨「……僕はね。あらかじめ出撃する海域に関しては、一通りの情報を頭に入れてから出撃するようにしているんだ」
時雨「任務に出る前、鎮守府でこの辺りの海域図も見てきたからよく覚えてる。そして僕が事前にみた海域図とこの海域図には、大きく異なる点があるんだ」
不知火「いったい、何なんですか……?」
時雨「……僕が見た海域図には」
時雨「こんな島、なかったはずなんだよ」
374: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:03:21.79ID:EmiSNynf0
不知火「……え?」
時雨「さっきも言ったけど、この島の位置はおそらく……この海図の端にある諸島群の中の1つ。ここだ」
時雨「でも、僕が事前に見た海図にあった島の数と、この海域図に記されてる島の数では……数が合わない」
不知火「そ、そんな……馬鹿な?」
時雨「もちろん僕の記憶違いって可能性も捨てきれないよ。でも、記憶が確かならここは……本来なら海の上になるはずなんだ」
不知火「そんなことが……」
時雨「この島はいわば、『海図にない島』。もしくは、存在するはずのない島ってことになる」
時雨(いったい、どういうことなんだ? 僕たちは……どこに迷い込んだんだ?)
375: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:09:12.28ID:EmiSNynf0
不知火「……」
時雨「……」
不知火「……これから、どうしましょう?」
時雨「とりあえず……僕たちに出来ることをしよう」
時雨「まずは、この庁舎から出るために、『東館出入口の鍵』を探さないと」
不知火「しかし、いったい何処にあるのでしょう……?」
時雨「まだ探していない部屋が残ってる。あの化け物をかわしながら、残りの部屋を調べていこう」
自由安価>>377
この後にとる行動を指示してください。
376:以下、
提督の私室
立派な鍵はもしかすると
377:以下、
隣の謎の部屋
行けない場合は提督の私室
379: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:27:10.37ID:EmiSNynf0
時雨「そういえば、ここの隣の部屋には何があるんだろう?」
不知火「隣ですか?」
時雨「エントランスの見取り図には、なにも記載されていなかったはずだけど」
不知火「空き室とかでしょうか?」
時雨「ちょっと気になるね。よし、そろそろここを出てそこを調べてみよう」
380: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:34:13.83ID:EmiSNynf0
-西館2F 名前のない部屋前-
不知火「あの化け物はいないようですね」
時雨「今頃は東館かな? 今のうちに西館2階を調べよう」
不知火「この部屋が、名前のない部屋ですね」グッ
不知火「……ここも鍵が掛かっています」
時雨「……もしかしたら、本当に空き室か使われていない部屋なのかも」
不知火「どうします?」
時雨「しょうがないね。じゃあ、このまますぐそこにある『提督の私室』にいってみよう」
不知火「でも、確かその部屋には鍵が掛かっていたかと」
時雨「鍵もいくつか手に入れたし、それが合うか試してみようよ」
不知火「なるほど。わかりました」
381: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:37:30.71ID:EmiSNynf0
-西館2F 提督の私室前-
時雨「さて、再びこの部屋の前に来たわけだけど」
不知火「いま不知火たちが持っているのは、『金色の鍵』と『海軍徽章が刻まれた鍵』の2つですね」
時雨「試してみよう」
行動安価>>382
1『金色の鍵』を試す
2『海軍徽章が刻まれた鍵』を試す
382:以下、
海軍徽章の方で
383: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:41:12.71ID:EmiSNynf0
不知火「では、この『海軍徽章が刻まれた鍵』を試してみます」カチャ
時雨「……」
不知火「……!」カチャン
不知火「当たりです。開きました」キィィ
時雨「よし。早中に入ってみよう」
384: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 16:57:36.00ID:EmiSNynf0
-提督の私室-
時雨「ここが、この鎮守府の提督の部屋か……。綺麗な部屋だね」
不知火「向こうにドアがあります。……これは、隣にある『風呂』に繋がる扉ですかね?」
時雨「そういえば、廊下側にはお風呂がある部屋への扉がなかったね。開けられる?」
不知火「……いや、鍵穴が何かで塞がっていて……開けられそうにないですね」
時雨「うーん……。まあ、いいか。とりあえず、この部屋の中を調べてみよう」
不知火「はい」
不知火「こっちにあるのは寝具ですね。乱雑に放置されて……だらしがない」
時雨「これは、提督の机かな?」ゴソゴソ
不知火「クローゼットの中身は……こちらは割と綺麗に手入れされていますね。身嗜みには気を使っていたのでしょうかね……?」
時雨「……」ゴソゴソ
不知火「これは……金庫? 鍵で施錠するタイプのようですが……当然、鍵は掛かってますね」ガチャガチャ
時雨「……! 不知火、ちょっとこっちにきて」
不知火「どうかしましたか?」
時雨「これ……提督の机の中を調べてたら出てきたんだけど」
不知火「日記……でしょうか?」
時雨「たぶんね。ここの『提督の手記』ってところかな」
時雨「読んでみよう」ペラ
385: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 17:02:03.90ID:EmiSNynf0
『9月2日』
『ついに念願の艦隊司令官として、先月に失踪した中将司令官の艦隊を引き継ぐ形で××鎮守府に着任した。』
『大本営のお偉方に同調して中将司令官の解任を進言し続けた甲斐があったが、まさか解任が決まる前にあの男のほうから姿を消してしまうとは。』
『私にとっては好都合だが、大本営がうるさい。』
『中将司令の生死の確認と、あれに関する調査は最優先事項である為、早めに死体でも揚がってくれればいいのだが。』
『しかし、今日1日鎮守府内を見回った限り、ここの艦娘たちの風紀は乱れきっているようだ。』
『艦娘の意思と権利を尊重するというのが前任提督の考えであるようだが、甘いと言わざるを得ない。』
『艦娘は国家に所属する軍人であり、同時に国家が保有する兵器なのだ。兵器1人1人にいちいち権利や人格などを認めていては軍が回るはずがない。』
『私からすれば艦娘に意思を持たせたこと自体が失敗だったといっていい。意思や感情をなくせば、艦娘はさらに有益な存在となるであろうに。』
『とにかく、まずは緩み切った軍規を是正し、艦娘たちの意識を徹底的に正すことから始める必要がありそうだ。』
386: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 17:05:29.86ID:EmiSNynf0
『9月3日』
『執務の補佐を行う秘書艦の選定を始めたが、この艦隊の艦娘たちの意識の低さと仕事環境のズボラさには開いた口が塞がらない。』
『艦隊運用の補佐業務という面での有能無能はさておき、仕事場の整理整頓すら満足にできない者が多いのには呆れてしまう。さらに問題なのは公私混同の著しさだ。』
『執務中に遊びに行こうとする者。うたた寝する者。果ては執務室で茶会を開こうとする愚か者までいる始末だ。あの者たちには軍人としての意識があるのだろうか?』
『そんな惨状で当初の予定よりも秘書艦の選定が遅れてしまっている。このままでは艦隊指揮にまで影響が出かねない。』
『早急に秘書に適切な人材が見つかることを祈りたい。』
387: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 17:06:43.90ID:EmiSNynf0
『9月4日』
『あの電という艦娘はなかなか有能なようだ。前任の代から秘書艦を務めていた経験からか、補佐としての手腕にも文句はない。』
『あの男と最も長く付き合っていた艦娘ということから、その思想も最も受けているだろうと警戒していたが、杞憂だったようだ。』
『初めの頃こそ甘い考えを口にしていたが、最近では口答えもせずに日々の仕事をこなしている。実に物分かりのいい艦娘だ。』
『特に評価したいのは、私の性格を察して執務室の物の配置や日々の整理を心がけ、快適に執務をこなせる環境を作り出している点だ。』
『秘書艦選定の為に様々な艦娘を充ててみたが、彼女が最もその適性があるといえるだろう。』
『もうしばらく様子を見たうえで信用できるようであれば、彼女を正式に補佐官として任命したいと思う。』
388: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 17:12:53.67ID:EmiSNynf0
『9月12日』
『未だに失踪した中将司令官に関する情報は得られていない。』
『大××からはあの××××の確認を厳命されているから、どんな形であれ何らかの××を探さねばならないが厳しい状況だ。』
『それと同時にあの男が××ていた××の調×と、その抹×を×××ければならないのだが、未だにその手掛かりすら掴めていない事も問題だ。』
『この×××のど××に××はずの××××もまだ見つかっていない。あの×××××やそれに関す××××××は、既にあの男以外に知る者は生きていないことは知っていたが、』
『まさか何の手掛かりも残っていないとは……。あの男が失踪し×ことで、あれに関する××も闇の中に消えてしまったということか。』
『しかしそれでは大本営は納得しないだろう。彼らはあ×××を××××さ×××××、是が非でも×××きるという情報が必要×××。』
『彼らが×××××××××いるものを×す××にそれを××する。なんという皮肉だろうか。』
『×××からは再三の××と×××求められて××が、果たしてどうしたものか……』
389: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 17:27:04.93ID:EmiSNynf0
時雨「……」
不知火「……この鎮守府の司令官は、なかなか素敵な人物だったようですね」
時雨「……そうみたいだね。あれ……? 日記の記述はこの9月12日を最後に終わってるみたいだ」
不知火「不知火はこの鎮守府に配属されなくてよかった、と心から思います」
時雨「同感だよ。しかし気になるのは、ところどころで触れられている前任司令官の失踪って点と、この最後の記述……」
不知火「……本当に、何もかもおかしい鎮守府です」
時雨「…………」
398: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 21:27:05.45ID:EmiSNynf0
不知火「時雨さん? 何か気になることでも……?」
時雨「ああ、うん。この最後の記述、9月12日の内容が気になるんだけどね」
不知火「このページは特に文字が消えかかっていて、何が書かれていたのか判別が難しいですね」
時雨「うん……。ここには、何か重要なことが書かれていたと思うんだけど……読めない以上、詮索は難しいか」
時雨「そういえば、不知火の方は何か見つけられたかい?」
不知火「これといって目ぼしいものは……。鍵の掛かった金庫のようなものならありましたが」
時雨「金庫?」
不知火「はい。あれです」
400: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 21:36:09.65ID:EmiSNynf0
時雨「これは……機密書類なんかを保管する為の保管庫だね」
不知火「鍵穴がありますから、これを開けるにはその為の鍵が必要なのでしょうね」
時雨「……不知火、これを見て」
不知火「……これは」
時雨「保管庫の横……いや、至る所にこじ開けようとした跡が残ってる。結局開けられずに諦めたようだけど……」
不知火「司令官の部屋に何者かが侵入したのでしょうか?」
時雨「……」
401: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 21:38:58.89ID:EmiSNynf0
>>400に安価入れ忘れ
自由安価>>403
この後にとる行動を指示してください。
402:以下、
ksk
403:以下、
少し寝る
405: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 21:57:46.03ID:EmiSNynf0
時雨「……駄目だ。うまく考えが纏まらない」
不知火「少し休まれますか? 鍵は閉めてありますし、あの化け物も入ってはこれないでしょうから」
時雨「いや、大丈夫だよ。とりあえずこの保管庫やあの手記のことは保留にして、本題の『東側出入口の鍵』に的を絞ろう」
不知火「そうでしたね。そちらの方が火急の問題です」
時雨「僕たちがまだ調べていない部屋は……2階は『通信室』『給湯室』『休憩室』『蔵書室』『トイレ』『休憩室』『第3会議室』」
不知火「1階は『第1と第2会議室』『食堂』『調理場』『物置』くらいですね」
時雨「この中で調べるとしたら……」
行動安価>>407
どこに行く?
406:以下、
ksk
407:以下、
通信室
408: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 22:18:25.49ID:EmiSNynf0
不知火「……通信室にまだ使える機材などは残ってないでしょうか?」
時雨「え?」
不知火「鍵とは無関係なのですが……ふと思ったんです」
不知火「通信室なら大本営との長距離通信などを行う為の大型通信機があるでしょうし、もしそれが生きていれば」
時雨「僕たちの鎮守府に連絡を取って、救援部隊を呼ぶことも出来るかもしれない……」
不知火「調べてみる価値はあるかと思います」
時雨「そうだね。早いってみよう」
409: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 22:42:39.58ID:EmiSNynf0
-西館2F 通信室-
時雨「鍵は……掛かってないね」キィィ
不知火「部屋の中にもう1つ扉がありますね。隣の部屋……執務室と通じているようですね」
時雨「……こっちも閉まってるか。執務室に入るには『執務室の鍵』を探すしかないみたいだね」
不知火「それより見てください。大型の通信機がそのまま残されてます!」
時雨「かなり埃を被っているね。一応、見てみよう」
時雨「……」
不知火「……主電源は入らない……こっちの機器は…………」ガチャガチャ
時雨「……駄目だよ。不知火」
不知火「ですが……まだ諦めるには」
時雨「これを見て。分電盤に繋がるコードが切れてる……。きっと鼠か何かにやられたんだ」
不知火「……!」
時雨「よくよく考えたら、通信機を使うには電源が必要だ。その為にはこの庁舎の電気を復活させないといけないだろうけど……」
時雨「庁舎もこれほどまでに風化してるんだ。たぶんそっちの機械の方が、もう駄目になってるだろうね」
不知火「……」
時雨「……仕方ないよ。元々もしかしたら、ってくらいの可能性だったんだ」
時雨「救援のことは諦めて、別の方法を探そう」
不知火「……っ!」ダンッ!
時雨「……」
411: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 22:47:01.70ID:EmiSNynf0
バサッ
時雨「……!」
時雨「通信機の間から、何かが落ちた……?」ゴソゴソ
時雨「これって……不知火、ちょっとこれを見て」
不知火「……?」
時雨「これ、通信機の間に挟まってたみたいだけど……『誰かの手記』みたいだ」
不知火「手記?」
時雨「……」ペラ
412: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 22:57:54.36ID:EmiSNynf0
『近頃の提××行動は×まりにも行き過××いる。任務×外の鎮守府××の自由×動を×面的に禁止するなど、どう考えても異常だ。』
『先月に少将提×が着任されて以降、××府の軍紀の是正と×して様×な規定や制約が×××れてきた。』
『正直その×××が行き過ぎていると感××つも、×官の命で×××に口を×んできたが、今回ばかりは××も言っていられない。深刻な××だ。』
『×××が派遣されてきた×緯から察するに、あ×程×の横暴も見逃×××いる××あろうが、それにも××はある。』
『あの方は気付いていないのか……いや、×付きながらも気にして××いのかも××ないが、ここ最近の鎮××の空気は最悪なものになってき××る。』
『特に戦艦×や×母組、一部の重巡たちの×満と不信感は頂×に×××つある。このままでは、いつ最悪××××起こるか×××らない。艦隊の運用どころ××ない×態だ。』
『毎×戦×に駆り×××、命を×って×××いる彼女たちが唯一安ら××場×がこの×××であるという×に。その××ぎすら奪われた今の状況××れだけ×惨なものか。』
『私たちは戦う××兵器。そんなことは××××いる。だけど私たちには××がある。兵器としてだけではなく××として×××いる生き×な××……』
『或いはどれだけ×由は縛っても、抗×罪や反抗罪と××て解××分や×檻などの懲罰××が執られ××だけマシなのだ×××?』
『いや、他の××んからすれば、今のような××の無い××を強い××××らいな×、いっそ解×××るか戦場で×んだ方が良い。と言われるかもしれない……』
『私も出来る範囲で××営に今の×××の状況を伝××はいるが、×をここに派遣してきたのは他××ぬ××営である××考××も、今の状況が是正××る××は薄いだろう。』
『それどころか最近では大××××も提督に対する××を山のように浴びせられ、さらに提督からはその××を丸投げされてい×のだから堪ったものではない。』
『厳しい規定のせいで、×近では仕事が終わった後に明石たちと酒会をすることも出来ないのが辛い。』
『こんな毎日が一体いつまで続くのだろうか……ああ、本当に胃が痛い』
414: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:11:53.28ID:EmiSNynf0
時雨「……」
不知火「……ひどすぎる」
時雨「紙が劣化してて全部は読めないけど。かろうじて残ってる部分だけ読んでも、書いた人の悲痛な声が聞こえるようだ……」
不知火「この鎮守府は一体何なんですか……なんで、こんな……」
時雨「……わからない。今はまだ情報が少なすぎる」
不知火「……不知火は決めました。無事に鎮守府に帰ったら、ここの事を絶対に司令にお伝えします」
不知火「もし、こんな行いをした司令官が未だのうのうと何処かで指揮を執っているのなら……絶対に調べ上げて、その座から引きずり降ろしてやります……」
時雨「……」
時雨「……少将提督、か」
415: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:16:20.39ID:EmiSNynf0
時雨「さて……これ以上ここにいても仕方がない。他の場所に行こう」
不知火「……はい」
時雨「大丈夫?」
不知火「いえ……はい、大丈夫です。次の場所に行きましょう」
行動安価>>417
どこに行く?
416:以下、
休憩室
417:以下、
第3会議室
419: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:34:58.51ID:EmiSNynf0
時雨「この庁舎には会議室が幾つかあったね。今度はそこにいってみよう」
不知火「では一番近いところにある『第3会議室』はどうでしょう?」
時雨「よし。じゃあいこう」
不知火「はい」
418: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:33:30.48ID:EmiSNynf0
-2F 執務室前 廊下-
時雨「……ちょっと待って」
不知火「時雨さん……? どうかされましたか?」
時雨「あの化け物。僕の予想通りならそろそろ東館の2階に回ってくるはずなんだけど……」
不知火「! なら、すぐに近場の部屋に――」
時雨「待って、そうじゃないんだ。おかしいんだよ」
時雨「僕たちは提督の私室、通信室にしばらくの間居た。その前には作戦室にも」
時雨「最後にアイツを目撃したのは西館の2階。それから結構時間が経っているのに、どうして2階に現れないんだろう……?」
不知火「そ、そういわれれば……」
時雨「いくら部屋の中の探索に集中してたとはいえ、部屋の前をアイツが通ったら気付くはずだよ」
時雨「つまり……アイツはここしばらく2階に上がってきていない。行動パターンが変わったんだ」
不知火「!?」
時雨「迂闊だった……。行動パターンが読めたからってアイツとの距離を離し過ぎて、アイツの動きを見失ってしまった……」
不知火「じゃあ、あの化け物は……」
時雨「今後はどこで出くわすかわからない……。十分に注意しながら進もう」
420: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:40:23.58ID:EmiSNynf0
-東館2F 第3会議室前-
時雨「……よし、東館2階にはいないみたいだ」
不知火「確かここが……ありました。『第3会議室』」
時雨「鍵は……よかった、開いてる」ガラッ
不知火「廊下に長居は無用です。早く室内に入りましょう」
421: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/03(土) 23:51:39.88ID:EmiSNynf0
-第3会議室-
時雨「会議室にしては豪華な内装だね……。部屋の真ん中には大きな円卓がある」
不知火「机の中や下に何か落ちてたりしないでしょうか?」
時雨「1つ1つ調べていこう」
時雨「……」ゴソゴソ
不知火「……」ゴソゴソ
時雨「やっぱり、綺麗に片付いてて何も残ってないね」
不知火「こちらも……おや?」
時雨「何か見つけた?」
不知火「机の奥に何か……これは、クシャクシャになった新聞?」バサッ
『××新聞2013年9月号 新××官着任!その素顔に迫る』
『先月失踪した×将××官に代わり、今月新たに大本営から少将司令×が着任した。』
『この少××令官は、士官×校を主席で卒×××英才と×て知られ、大本×××××て信××厚い新××鋭の司令官と×××る人物。』
『×誌では今回、その詳××素顔につい××××追っ×。』
『××として知×れ、××営からの評××××少×××官だ×、××裏×は×酷非×ともいわ××苛烈な××が目××、当××府に着×す××前は―――』
422: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:06:39.50ID://0qZx1F0
不知火「これは、この艦隊の機関誌ですかね?」
時雨「内容は、新しく着任した少将司令官に関しての記事みたいだけど」
不知火「不愉快ですね。不知火たちの探している物とは無関係ですし」ビリビリ
時雨「……不知火。気持ちは分かるけど少し落ち着いて」
不知火「不知火は落ち着いています。……何か落ち度でも?」
時雨「やれやれ……きみの悪い癖だよ。それは」
423: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:07:53.73ID://0qZx1F0
時雨「この部屋で気になる所はこれくらいか。結局、新聞以外には何もなかったね」
不知火「残る部屋も少なくなってきましたが……本当にここに『東側出入口の鍵』があるのでしょうか?」
時雨「最後まで諦めちゃだめだよ。現状で僕たちに残されてる手段は、その鍵を見つけるしかないんだ」
不知火「しかし、もう心当たりが……」
時雨「……」
行動安価>>424
どこに行く?
424:以下、
物置
426: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:20:32.50ID://0qZx1F0
時雨「この近場だと……1階に『物置』ってところがあったね」
不知火「東館の階段を下りてすぐのところですが……しかし」
時雨「わかってる。あの化け物のことだよね」
不知火「……2階に上がってきてる気配がないという事は、奴は1階に止まっている可能性が高いです」
不知火「もし、1階のどこかで待ち伏せでもしているとしたら……」
時雨「確かに不知火の言う通り、今1階に行くのはリスクがある……だけど」
時雨「僕たちに残された時間はもう残り少ない……モタモタしてたら、いずれ終わりがきてしまうよ」
不知火「……!」バッ
不知火「燃料が……このままでは」
時雨「とにかく、残された部屋もあと少しなんだ。燃料が切れる前になんとか探せるだけ探そう」
不知火「……わかり、ました」
427: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:34:52.04ID://0qZx1F0
-東館1F 物置前-
時雨「…………よし、誰もいない」
不知火「物置がありました……っ!」
時雨「……どうしたの?」
不知火「……駄目です。ここは観音開きの扉になっていますが、扉の前に南京錠が……」
時雨「……」
不知火「……終わり、ですかね」
時雨「そうだね……残念だけど……」
時雨(最後の希望が無残に折れたのと同時に、身体の力が抜け、床に膝をついたまま動けなくなった)
時雨(不知火も、僕も……もう自分の力で身体を動かすことは出来なくなっていた)
時雨(いったい何処で間違えてしまったんだろう……それとも、僕たちが探し求めていた物は、端から見つかるはずのないものだったのか……?)
時雨(考える力すら次第に奪われていき、意識が遠のき始めるなか……最後に僕の耳に響いたのは――)
時雨(すぐ近くにまで迫った、あの不気味な水音だった……)
Bad End
428:以下、
oh…。
今度は探す箇所が多すぎたか…。
429: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:42:01.35ID://0qZx1F0
Bad Endになったのである場面から再スタートします
攻略に関するヒントはいりますか?
1 いる
2 いらない
>>431
430:以下、
どこから再スタートだっけ?
431:以下、

432: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 00:57:40.20ID://0qZx1F0
ヒント:「『東側出入口の鍵』は本庁舎内に存在します」「怪物はある一定条件を満たすと行動が変わります」
時雨たちは鍵がありそうな場所を探すのに躍起になってしまいましたが、鍵は庁舎内のある所に落ちています。
その場所はちょっと意外なところかもしれません。
※時雨ルートで2回目のBad Endを迎えましたので、攻略における制限を一部緩和します
・【燃料切れの制限】を僅かに緩和します
あと1回Bad Endを迎えてしまった場合、自動的に正規のルートが辿られます。
433: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:04:15.89ID://0qZx1F0
>>415から再スタート
※再スタートにあたり『青葉新聞2013年9月号の情報』を失います
434: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:06:16.90ID://0qZx1F0
時雨「さて……これ以上ここにいても仕方がない。他の場所に行こう」
不知火「……はい」
時雨「大丈夫?」
不知火「いえ……はい、大丈夫です。次の場所に行きましょう」
行動安価>>436
どこに行く?
435:以下、
まだ行っていないのが
2F『給湯室』『休憩室』『蔵書室』『トイレ』『休憩室』
1F『第1と第2会議室』『食堂』『調理場』
で、「庁舎内の意外なところに落ちている」と
上にマップを合わせるとあとは
『エントランス』『中央階段』『東階段』『西階段』『出入口』『いくつかの不明の部屋』
も探してはいない
落とすなら階段かな?エントランスは空母寮のネタと被るし
436:以下、
↑休憩室2つあるでww
休憩室で
437:以下、
>>436 メンゴ(>>405をコピペしたんですがね)
438: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:14:16.91ID://0qZx1F0
>>437(やだ私のミスじゃん……恥ずかしい)
439:以下、
www
440: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:16:34.73ID://0qZx1F0
時雨「近場の部屋を潰していこう。この近くだと……」
不知火「では『休憩室』はどうです?」
時雨「休憩室か……うん。いってみよう」
不知火「はい」
-2F 執務室前 廊下-
時雨「……ちょっと待って」
不知火「時雨さん……? どうかされましたか?」
時雨「あの化け物。僕の予想通りならそろそろ東館の2階に回ってくるはずなんだけど……」
不知火「! なら、すぐに近場の部屋に――」
時雨「待って、そうじゃないんだ。おかしいんだよ」
時雨「僕たちは提督の私室、通信室にしばらくの間居た。その前には作戦室にも」
時雨「最後にアイツを目撃したのは西館の2階。それから結構時間が経っているのに、どうして2階に現れないんだろう……?」
不知火「そ、そういわれれば……」
時雨「いくら部屋の中の探索に集中してたとはいえ、部屋の前をアイツが通ったら気付くはずだよ」
時雨「つまり……アイツはここしばらく2階に上がってきていない。行動パターンが変わったんだ」
不知火「!?」
時雨「迂闊だった……。行動パターンが読めたからってアイツとの距離を離し過ぎて、アイツの動きを見失ってしまった……」
不知火「じゃあ、あの化け物は……」
時雨「今後はどこで出くわすかわからない……。十分に注意しながら進もう」
441: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:29:38.65ID://0qZx1F0
-休憩室-
時雨「この部屋だけ、他の部屋と様相が違うね……?」
不知火「部屋の中央にはテーブルとソファー。部屋の片隅にはティーセットのような物にコーヒーメーカー、急須と茶筒、大量の本や雑誌と……色々な物が混在してますね」
時雨「……そうか。ここは秘書艦や出撃待機中の艦隊が詰めるための場所なんだ」
不知火「なるほど。だからこれだけ多種多様なものが置かれているわけですね」
時雨「人の出入りが激しかった場所なら、何かあるかもしれない」
不知火「手分けして調べてみましょう」
443: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:52:56.85ID://0qZx1F0
不知火「……テーブルやソファーの下……隙間……何もありませんね」
時雨「……あれ?」
不知火「! 何かありましたか」
時雨「あ、いや。そうじゃなくて……不知火、これを見て」
不知火「?」
時雨「ここにあるティーセットやコーヒーメーカー。茶葉やコーヒー豆が空っぽだ」
時雨「この茶筒も……やっぱり空だ」
不知火「どういうことです?」
時雨「……僕の推測だけど、ここにある嗜好品の類は元々あまり使われてなかったんじゃないかな?」
不知火「使われてなかった……?」
時雨「……さっきの通信室での手記や提督の手記から考えて、ここの艦隊は極度に自由を制限されてたんだと思う」
時雨「そんな環境でこの部屋にだけ……しかも暴政を敷いてる提督がいる執務室のすぐ近くなのに、これだけ個人の嗜好品が揃ってるのは不自然だよ」
時雨「恐らく、これらは元々の――前任の提督が居たときに使われていた物なんじゃないかな」
不知火「前任の提督……」
時雨「うん。でも提督が代わって、こういった個人の嗜好を制限されるようになってから、使用頻度が減ったか……あるいは禁止されたんだと思う」
時雨「だから常に人が詰めているはずの場所なのに、飲み物を淹れる道具はあっても中身がない」
時雨「使わない道具がなぜ置かれているのかは分からないけど。もしかしたら、ここの艦娘たちが自由だった日々がまた来ることを願って、敢えて残していたのかも……」
不知火「……」
時雨「もちろん、僕の推測だから、実際の理由はまた別の物かもしれないけどね」
不知火「……」
時雨「……この部屋に鍵はなさそうだ。他を当たろう」
不知火「……はい」
行動安価>>445
どこに行く?
444:以下、
>>442氏は鎮守府に蠢く謎の物体と遭遇してしまったようだ…。
445:以下、
給湯室
447: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 01:59:09.77ID://0qZx1F0
時雨「次の場所に行こう。不知火はどこか気になる所とかない?」
不知火「そうですね……そこの『給湯室』はどうでしょう?」
時雨「近場だし、まだ調べてない所だね。じゃあ、いってみよう」
448: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 02:15:40.37ID://0qZx1F0
-東館2F 給湯室-
不知火「給湯室には、扉はないようですね。このまま奥まで行けそうです」
時雨「小さい部屋だね。流し台と簡易的なガスコンロ、それに冷蔵庫と小さな棚がある」
不知火「反対側には小さなテーブルとパイプ椅子があるだけですか」
時雨「……棚の中は、湯飲みやカップが置かれてるだけで特に何も無いね」
不知火「冷蔵庫は……出来れば開けたくはないですが……」ガチャ
不知火「……幸か不幸か、なにも入ってないですね」
時雨「……待って、不知火。冷蔵庫の横、流し台との間」
不知火「……横?」
不知火「あれ……何か紙のようなものが落ちていますね」ゴソゴソ
不知火「これは……新聞ですか?」バサッ
『青葉××2013年7月号 緊急号外!中将××官に解任決議か!?』
『衝撃のニュー×が飛び込んで××。なんと大×営の中で、当××府の提督 中将司××の×任を巡る決議が行われて×××いうの×!』
『決議の×細や解×××由などは未だ×明だ×、噂では先の大××作××了後から×が鎮××の作戦××に消×的な姿勢が×××るとの理由や、』
『大本営からの命令××が原因であるとされるが、詳×い××××かっていな×。』
『×かし、この情報は大本××近い軽巡O氏からも裏付×を××た確かな××であり、残×××とに信憑×は極めて××――――』
449: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 02:25:34.00ID://0qZx1F0
不知火「これは……失踪したという前任の司令官に関する記事でしょうかね?」
時雨「……解任決議、か」
不知火「……今はこんなものを見てる場合じゃありません。他に何かないか探しましょう」
時雨「……っと、そうだったね」
時雨「とはいっても、あとはこの流し台の辺りしか…………ん、これ……?」
時雨「小さな紙だけど……何か書いてある」
『本秘書艦代理の方へ』
『庁舎1階の物××屋の錠は、不具合により施錠してもちゃんと閉まらない状態になっています。』
『物置の中に重要な物等が入っていないことと、逆に出入りの利便性が良いことなどから内緒でそのままにしてあります。』
『ですが最近一部の駆逐艦たちがここを秘密の隠れ家にして遊んでいるようです。』
『もし勤務中にそれを見かけた場合はやんわりと注意してあげてください。』
時雨「これって……」
456: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 15:17:21.71ID://0qZx1F0
不知火「何か見つけましたか?」
時雨「うん……これなんだけど」
不知火「これは、メモですか」
不知火「……」
時雨「それを見る限り、1階のどこかの部屋は鍵無しでも開けることができるみたいだ」
不知火「そのようですね。しかし、我々の探している鍵とは直接の関係はなさそうですが……」
時雨「まあ、そうだけど。一応覚えておこう」
457: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 15:21:27.47ID://0qZx1F0
不知火「ここで探せるものはこれくらいのようですね」
時雨「探せる部屋も限られてきたけど、未だに鍵の手掛かりはなしか……」
不知火「次はどこに?」
時雨「うーん……」
行動安価>>459
どこに行く?
458:以下、
フミィ
459:以下、
食堂
460: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 15:48:35.42ID://0qZx1F0
時雨「まだ行ってない部屋はどれくらい残ってたかな?」
不知火「確か……2階は『蔵書室』と『トイレ』。1階には『食堂』と『調理場』、『物置』。それと『会議室』が2つあったと」
時雨「1階はまだ調べてない部屋が多いか……いってみる価値はあるかな」
不知火「しかし、1階にはあの化け物が潜んでいる可能性も……」
時雨「リスクは高いけど仕方ないよ。その代わり細心の注意を払おう」
不知火「……わかりました。1階のどこにいきます?」
時雨「『食堂』にいってみよう。あそこならついでに『調理場』も調べられる」
不知火「ではこのまま西館に向かい、西館の階段から下りましょう。東館からだと1階全体を経由する事になるので危険です」
時雨「そうだね。念のため階段や曲がり角なんかでも周囲を警戒しながら進もう」
461: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 15:56:19.92ID://0qZx1F0
-西館1F 西側階段付近-
時雨「……いいよ、不知火。アイツの気配はないみたいだ」
不知火「遭遇しないのはいいですが、全く気配がないというのも不気味ですね……」
時雨「給湯室からここまでの間に2階の半分近くを進んできたけど、アイツの気配はなかった。入れ違いになって今は東館の方にでもいるのかな……?」
不知火「今のうちに食堂を調べましょう」
時雨「うん。確か食堂に扉はなかったから、そのまま入れるはずだ」
462: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 16:25:41.73ID://0qZx1F0
-西館1F 食堂-
時雨「食堂に着いたけど、中は結構荒れてるね」
不知火「テーブルの上にはトレーや皿、カップなどが無数に残されたまま散乱してますね」
時雨「……まるで食事の際中に人だけ消えたみたいだ」
不知火「メアリー・セレスト号ですね」
時雨「うん。この鎮守府の状態やここの惨状……なんとなくだけど、それっぽいと思わない?」
不知火「……ここの艦娘たちは、メアリー・セレストの船員の如く消えたのでしょうか?」
時雨「わからないけど、僕たちはそうなりたくはないね……。さて、部屋の中を隅々まで調べてみよう」
不知火「向こう側は調理場に繋がっているようです。あちらは不知火が見てきましょう」
時雨「じゃあ僕は食堂内を調べてみるよ」
時雨「……テーブルや床には食器類が散乱してるけど、特に気になる物は落ちてないか」
時雨「それにしても、本当に殺風景な食事場だ。食堂用品以外には殆ど何も置かれてないなんて……」
不知火「……」
時雨「不知火、調理場の方はどうだった?」
不知火「……」フルフル
時雨「……そうか」
464: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 16:36:45.99ID://0qZx1F0
不知火「ここもハズレだとすると、いよいよ探せる場所が限られてきますね」
時雨「……不知火、燃料の残りはあとどれくらいある?」
不知火「……! まずいですね、早く燃料を見つけないと……」
時雨「僕も同じだよ。もうあまり悠長なことは言ってられない状況だ」
時雨「残された時間は少ない。慎重に次の場所を選ぼう」
行動安価>>466
どこに行く?
465:以下、
とい
466:以下、
トイレで
467: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 17:50:33.84ID://0qZx1F0
時雨「残るは『蔵書室』『会議室』『物置』あとは『トイレ』くらいか」
不知火「……トイレ」ボソッ
時雨「何か気になるところがあった?」
不知火「あ、いえ……そういうわけではないのですが……」
時雨「いいよ、気になることは遠慮なく言って」
不知火「……ここまで部屋を中心に調べ回り、鍵がありそうな所を探してみて駄目だったんです」
不知火「それならいっそ、盲点ともいうべき個所を探してみるのも手なのでは……と思いまして」
時雨「……盲点か」
不知火「正直なところ、トイレなどに鍵があるなどとは思えませんが……しかし」
時雨「……わかった。いってみよう」
不知火「……よろしいのですか? これで駄目なら途中で燃料切れになる危険性が高まります……分の悪い賭けみたいなものですが」
時雨「今まで正攻法でせめて駄目だったんだ。賭けに出てみたり直感を信じてみるのも悪くない」
時雨「それにもし駄目だったとしても……最期のお供が君なら、僕も寂しくはないさ」
不知火「時雨さん……」
時雨「さて、いこうか。念のため、2階へのルートは今来た道を戻りながら慎重にいこう」
468: ◆Paxl0Q5Mlk 2016/12/04(日) 17:59:05.75ID://0qZx1F0
-2F トイレ前-
時雨「階段下のエントランスも東館の廊下の方も、アイツの気配はない」
不知火「見てください。ここのトイレは2つに分かれています」
時雨「そうか、ここには提督もいたから男女両方に分かれているんだ……」
不知火「手分けして探しますか?」
時雨「いや、もしアイツがここに潜んでたりしたら、1人になるのは危険だよ」
不知火「しかし、両方を調べ回るほどの余裕は……」
時雨「……」
行動安価>>470
1 男子側を探す
2 女子側を探す
469:以下、
1
470:以下、

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