【再掲】遊牧民に憧れたからキルギスで臆病な馬に乗って旅を始めたバカだけど【前編】back

【再掲】遊牧民に憧れたからキルギスで臆病な馬に乗って旅を始めたバカだけど【前編】


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お馬さんパッカパッカ!
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
>>2
こっちの国ではあまりしないみたいだけど長旅に耐えられるように蹄鉄着けてるからマジでパッカパッカだ!
3: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)12:36:04 ID:diI
ざっくりと経歴をまとめておく
必要なければ読み飛ばしてくれ
2010年
行方不明になった友達を探しにフィリピンに行く。彼を探す手がかりは半年前の滞在場所と写真のみ。これまでの海外経験は高校の研修旅行のみで、これが海外や冒険に興味を持つ最初のきっかけになる。
2012?2013年
大学を休学し、国内外問わず転々として経験を積む。
海外ではスラム街に入り浸り、ヒッチハイクや野宿などを繰り返して友達を作り、危機管理能力を高める。また、護身用にフィリピンの杖術(素手でも使え、相手の武器を奪い取ることに秀でた武術)もかじる。
国内では歌舞伎町や難波、祇園で客引き系の仕事をして交渉スキルを磨く。プログラミングのスキルを身に着けたのもこの頃。
2014年
大学に復学。
ジムに通い、護身用にキックボクシングを始める。毎週5日?6日、3時間ほどひたすらサンドバッグを叩く。グローブとバンテージをつけていたが、手に一生ものの傷ができた。
空いた時間を利用して国内外の様々な場所へ行き、離島でサバイバルをしたり、地下水路をビニールボートで下ったりする。
2015年
大学を卒業。
ラクダと一緒に旅をしようとするが、イスラム国の影響で砂漠が厳戒態勢であったため、ラクダの遊牧に切り替える。(前スレ参照)
海外ボランティアの一員として、2か月ほど訓練を受ける。内容は発展途上国で生き抜くために必要な教養やビジネス英語、サバイバル訓練や感染症への予防接種などだった。
本来はコンピュータ教師としてオセアニアの島国に派遣される予定であったが、もろもろの事情により派遣されることはなかった。
2016年
カメルーンの熱帯雨林の中でピグミー族と共に自給自足のサバイバル生活をする。基本的な食べ物はキャッサバで、たまに森でとれたネズミの肉や蜂蜜などが食べられた。飲み物は泥水しかなかった。(前スレ参照)
「キャラバン」「行商」をコンセプトに、自作の荷車を引いたロバとともに徒歩で1059kmに及ぶモロッコ横断の旅をする。
ロバだけでなく、猫、にわとり、犬、鳩なども途中から仲間に加わり、移動中の動物たちの健康管理とそれぞれに合わせた食糧調達が日々の課題であった。
「行商」がコンセプトの一つであったので、道中、ロバや荷車との記念写真撮影や自身のこれまでの冒険譚、あるいはにわとりたちが産んだ卵で金を稼ぐ。結果、この冒険にかかった滞在費すべてを賄うことに成功。(前スレ参照)
2017年
自分や動物を守るには自分はあまりにも無知だと考え、船舶衛生管理者という国家資格の登録講習を一ヶ月間受講する。臨床に特化した医療手法を現役の医師達から学ぶことができた。
船上で緊急時に医師の代わりをしなければならないという性質上、広範な薬剤の知識や創傷の手当はもちろん、聴診器を使った疾病診断や注射の実践など内容は多岐に渡り、そのどれもが自分や動物たちの健康保持や非常時の手当に繋がるものであった。
遊牧民が暮らす国で馬に乗って旅がしたいと考え実行に移す。
キルギスのコチコルという町から出発してソンクル湖を経由して今はナリンという町に滞在中だ
これからイシククル湖っていうでかい湖を一周する予定だからまだまだ旅は続くし、何かやってほしいことや撮ってほしい写真があれば今のうちに書き込んでくれれば実現するかもしれないw
ちなみに今回は前後編に分けることで冗長にならないようにして、3日くらいでこれまであったことを書ききる予定だ!
4: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)12:37:23 ID:diI
ちなみに今回はキルギスに到着するまでにも一苦労あって、具体的には上海から陸でキルギスまで行ったんだけど、それは一部を除いてありふれたバックパッカー的な旅なので省略する。あとで時間と需要があればおまけとして書くかも
さて、今回の冒険をしようと思った最初のきっかけはキルギス在住の友達にキルギスに来ないかと誘われたからだ
海外ボランティアの訓練を受けていた関係で、今現在おれの友達のうち数人は海外で暮らしながらボランティア活動を頑張っている
そんな友人、Rからキルギスには動物がたくさんいると聞き、そんな国を例えば馬に乗って遊牧民のように移動式住居(今回は普通に小型のテントにした)で生活できたら素敵だろう、と考え、実行に移した次第だ
なので今回は冒険をする国に最初からRという協力者がいた。
そしてRは、友人のキルギス人夫婦であるNおばさんとUおじさんをおれに紹介してくれた。
Uおじさんはとても頼りになる人で、初めて挨拶に行ったその日にすでに知り合いの馬飼いに馬を売ってくれないか話をつけてくれていた
そしてその次の日、マルバザールと呼ばれる動物市場が開かれる曜日だったこともあり、Uおじさんの知り合いの馬と、動物市場に出品する馬を同時に見て購入するべく、コチコルというキルギスの真ん中あたりにある街へと向かった
ちなみに今回の冒険のルートはキルギスの左下にある小さな湖ソンクル湖を経由してナリンという南の街(RやUおじさんが住んでいる街)へ行き、その後コチコルにいったん戻ってから右上にある大きな湖イシククル湖を一周してコチコルへ戻る(コチコルがスタート/ゴール地点)というルートだ
書いといてなんだけど文字にするとわかりにく過ぎるから下の画像を見てくれ
今は緑のルートを終えたところだ
5:
ロバと猫と鶏どうなったの?
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
>>5
完結してるから前スレ見てくれ!w
http://world-fusigi.net/archives/8926074.html
6:
キルギスって乗馬はメス?去勢したオス?
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
>>6
基本的に体力あるからオスだ
去勢はみんなしてないと思う
8:
おお あなたか
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
>>8
新しい冒険が始まったんだぜ!
9:
馬って普通に買えるものなんか?
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
>>9
言葉できなくても動物市場に行って15万円ぐらい叩きつければ間違いなく即買えるwww
10: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/21(月)14:31:34 ID:diI
つづき
さて、コチコルに到着!馬を選ぶぞ!という段階に来ていたんだけど、当時のおれは意識が朦朧としていた
それもそのはず、この日おれは(おそらく昨日みんなで絞めて食べた羊が原因)38度の熱が出ていたからだ
朝解熱剤を飲んでいたので少しはマシだったけど、気分は最悪だ
なぜベストコンディションで馬を買いに行かなかったかというと、理由はいろいろあるんだけど、
今回の動物市場を逃すと一週間出発が遅れることになり、寒さ的に(キルギスは標高が高いため非常に厳しい寒さになる)困ったことになるということや、Rとその彼氏との兼ね合いでRの家に長居できそうになかったのが主な理由だ
さすがに38度で出発は危なすぎるからしないけど、37度くらいまで下がるようなら出発しようと考えていた
まぁ、とにかく馬を選ぼう!ということでまずはUおじさんの知り合いの馬を見にいく
コワンという名の男が所有していたそのオス馬は
でかく、そして髪がきれいだった
乗れるように調教済みの馬で、乱暴に馬に乗っても馬が一切暴れないことをコワンはおれの目の前で見せてくれた
値段は8万ソム(日本円で13万円弱)とのこと
第一印象の時点で気に入ったし、予算内だし、キルギスでは知り合い同士は売買においては絶対に騙し合いをしない(してしまうと噂が回って面倒なことになるようだ)ということを考えても、おれの判断力が今衰えていることを考えても、この馬を買うのが最善には感じられた
ただやはり馬選びは慎重にすべきことだとも思ったのでとりあえず動物市場の馬も見に行くことにした
動物市場の馬を見て回ると、ほとんどすべての馬がメス(食用。もちろん乗馬用の調教はされていない)だったし、少しばかりいるオスの馬はほとんどみな反抗的で、コワンの馬より小さく痩せていて、飼い主を威嚇して暴れていた
値段は6-7万ソム(10-11万円)だったけど、乗れない馬じゃ意味がない
と、いうわけでコワンの馬を買うことに決定した
コワンの馬にはマキシムスという名前がついていたけど、ロシア語とキルギス語が溢れるキルギスにおいて英語っぽい名前というのもいまいちピンとこなかったので名前はおいおい考えることにした
冒険が終わったあとはコワンがまた買い戻してくれるとのことだったので値切らず言い値(8万ソム)で買った
ちなみにこの馬は6歳、人間でいうと18くらいだ
でかくて元気いっぱいの馬だ!
写真は初めて出会った日のコワンの馬
なんだこのデジャブwww
11:
立派なものをお持ちですな
12:
変態モカのと比較してみたw
13: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)03:39:45 ID:wvV
さて、馬も決まったので夕方、馬のための虫下しと呼ばれる薬を動物薬局に買いに行く
まずはこれを飲ませないと、万が一体内に寄生虫がいた場合にいくら食べさせても痩せていく事態になってしまう
ちなみに馬の主な疾病と対処法、予防策なんかは国会図書館に入り浸ってがっつり勉強済みだ
さらに経歴にも書いたけど臨床に特化した医療の講習を修了したおかげで書籍の内容も理解できたし、注射や点滴、薬剤投与などの医療行為も自信をもって行えるようになった
結局、日本で現在馬に使われているのと同じ虫下しをキルギスの動物薬局で手に入れることができた
そしてこの馬には蹄鉄をつけた
キルギスではあまり一般的ではないらしく蹄鉄技師を探すのに少し苦労したけど、少しでも安全に長旅を行うためには必須の措置だ
さらに毎日朝と夜に、バイタルサイン(体温、呼吸数、脈拍)が正常範囲内にあるかどうか確認した上で、
解剖学的に馬が発症しやすい疾病である疝痛(ざっくりいうと腹痛。ほっとくと死に至ることがある)の早期発見のために聴診器を使って小腸、盲腸、大腸の蠕動運動が正常に行われているかを確認することにした
体温を正確に測るには体温計を尻の穴に挿入するんだけど、この馬はおとなしくて全く嫌がらなかったので良かった
さて、夜ごろになると少し力も戻ってきたので明日出発することに決め、コワンに宴会に誘われたのでとりあえず顔を出すことにした
ちなみにキルギスでは「吐くまで食って飲め!」って感じのもてなしかたをする
あいさつ代わりにグラスにウォッカが注がれる(朝昼はお茶が多い)し、誰かの幸せを願って(日本でいう乾杯みたいな感じかな?)飲み交わすときはいっきしないといけないし、
肉も大量に出されるし、いくら飲んでも食べても気が付けば足されていて減ってないし…って感じだw
ただ、酒強くてウォッカ好きのおれとしてはなかなかいい文化ではあるw
熱さえなければだけどw
宴会はボウズイと呼ばれる円形の移動式住居の中で行われた
モンゴルのイメージでだいたいあってると思う
宴会に出席したたくさんの人たちに食えと言われ、肉を出される
通常時でも無理だろこれwww
結局、食欲がなかったので一口二口しかのどを通らなかった
熱が出てからずっと食べ物がのどを通らなかったが、キルギスに来るまでの1ヶ月間は少ない食料や水に体を慣らしていたのでまぁ耐えられる
準備しといてよかった…
明日出発なのでとりあえず休めるうちに休もうと、コワンの家で就寝
14: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)03:40:04 ID:wvV
次の日の朝、熱を測る
37.2℃
これからは熱を下げるのが難しそうなので、もし熱が下がらなければ近くの村かどこかで少し休む必要がありそうだ
そして、昼過ぎに出発
車道のわきの道をてくてくと馬に乗って移動する
この辺りは街のはずれの道なので車はほとんど通らない
ちなみに乗馬経験はあまりなく、見よう見真似で馬に乗ってる感じだ
馬との連携を安定させるのにも数日から数週間かかるだろうけど、今現在この馬がおれに対して反抗的でない空気というかなんというかを感じ取れたので、まぁ大丈夫だろう
少し行くと大きな通りに出た
ここは目的地のソンクル湖や州都ナリンへ向かう道で、大型のトラックなどがたくさん通る
そして、後ろから乗用車が来ておれたちを追い抜いた、その瞬間
馬が驚いて機敏に動き、道路の横にある野原へと走り出した!
1m程度の高低差ならものともせず飛ぶので乗ってるこっちとしてはだいぶスリルがあるw
いやいやいやwww
お前おとなしい馬じゃなかったんかよ…
とりあえず、馬を落ち着かせて止める
その後も、この馬は車に過剰に反応するため、道路を通るのはやめることにした
驚き方も多種多様で道路の真ん中に行ってしまうこともあったため、このままだとすぐにひかれてしまうだろう
もちろん乗っているおれもただでは済まない
よし、路線変更だ
馬と一緒に道路の横に広がる野原を歩く
景色は最高なんだけど、これはこれで色々と問題があった
まず、野原を出るとすぐに岩場に出るため高低差があり、移動が遅くなるのとけがのリスクがあった
そして、道路に沿うように大きな川が流れているため、物理的に道路と道路わきの1mほどの砂利道しか通る道がないような場所もあった
そういった場合は馬から降りて手綱を引いて移動したほうが安全なようだ
その後、だんだん慣れてきて安全に移動できるようにはなってきたけど、この先例えば断崖絶壁で一車線しかないような道があったなら危険すぎるので引き返す必要があるかもしれない
そして、出発地点から20kmほど進んだところにカフェと一般家庭の複合施設のようなものがあり、そこの店主が家の前で野宿してもいいと言ってくれたのでお言葉に甘え、野宿させてもらうことにした
あと10kmほど移動すれば町があったのでそこで休めれば最善だと思ったけど、当時のおれは熱も下がっておらず、要するにその程度の距離も進めないほど疲れが溜まっていた
町には明日行こう、そう考え、カフェの近くにテントを張り、就寝
15: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)03:40:26 ID:wvV
さて、次の日目を覚ますと熱はすっかり下がっていて、頭がはっきりしていたのでいい加減馬の名前を決めることにした
何かキルギス語で意味のある名前にしようと思って現地で入手した辞書を引いてみる
車と対面した時の特徴的な動きを名前にしようと思った
「臆病な」という意味の「コルコック」は語感が非常に良かったんだけど、さすがに「臆病者」と呼ぶのはかわいそうなのでやめた
結局、その代わりに「飛び回る・飛び跳ねる」という意味の『セキル』君と呼ぶことにした
そしてその後、カフェの店主に挨拶してから出ようとするも、店主はカフェ施設にはいなかった
昨日は早く寝てしまったし、カフェ施設には家族や子供たちがたくさんいたので勘違いしていたが家は別にあるのだろう
さて、初めて完全に一人で準備
昨日は店主が外すのを手伝ってくれたため、出発直前よりもたくさん馬具が外れた状態だ
…正直どれをどこに通せばいいのかわからないw
てか、いくら熱があったからって馬具の使い方ぐらいマスターしとけよ…って思ったけど、やってないものはしょうがない
その後、ああでもないこうでもないと、合理的な位置関係と結ぶ場所を考えながら30分ほど悪戦苦闘してようやく準備完了
出発だ!
セキルと一緒に旅していると、視力と聴力が非常に重要になってくる
岩場や背の高い草地を移動する場合は地面に穴や危険なものがないか常に目を光らせながらセキルを動かさないといけない
車が危ないためできれば道路以外の場所を移動したいところだけど、道路から外れる場合ははるか先の地形を見て再び道路に合流できるかしっかり確認してからでないと逆戻りする羽目になる
そして、視力以上に重要なのが聴力だ
車が来たらできる限り早くセキルを道路わきのゆとりある場所(もちろん道路わきスペースがほとんどない場所もあるから注意が必要だ)を誘導しないと事故る可能性がある
セキルは特に大型トラックに対してはどうしても怖いらしく、反対車線側から来た比較的距離のある状況でも慌てて逃げようと走り出す
しかもセキルは逃げる際なぜかほとんど道路側にはみ出すように踵を返して走り出すため、同一車線に車が来ていたら間違いなく衝突するだろう
幸い静かなので、車が来すかどうかは耳を澄ませていればある程度わかる
でもやっぱり車との衝突はセキル的にもおれ的にもリスクが大きすぎるので、今後これをいかに解決していくか、難しいところだ
この日は幸いそこそこマシな道で、またおれがセキルを歩かせたり走らせたりするのに慣れ始めたこともあり、安全に移動することができた
危ない道は、見通しが悪くない限りは車が前後数百メートル来ていないことを確認した上で走らせて早く抜けるようにして、道路わきに草原が広がっている場合はゆっくり歩かせて景色を楽しむことにした
そうして進むこと数時間、昼を少し過ぎたあたりで第一の村、サルブラックに到着したけど、なんか長距離バスのパーキングエリア的な感じになっていて魚や食べ物の押し売りがすごかった
とりあえず次はいつ雑貨屋があるかわからず、栄養不足だったので生卵を買って割り、そのまま口に流し込む
うん、うまい!
押し売りが面倒だったので早く出発しようと思いつつ、セキルにも休みが必要だから2時間ほど休憩することにして、装備やセキルの体調の確認をする
そして、荷物を入れて馬に乗せるための荷物袋が一部ちぎれかけているのを発見
早いわwww
2日目だしもともと弱っていた可能性が高いが、正直この袋なかったら冒険の続行が困難になってしまう重要アイテムだw
この村は押し売り色が強く、しかも自分たちが売っているもの以外は協力してくれなかったため、「金は出すから、この袋を治すための強度の高い糸と針を持っていて、できればミシンが使える人に直して欲しい」と言ってみるも誰も取り合ってくれなかった
仕方ないので持っていた強度の低い糸と針で手縫いして応急処置をする
衣服用だけじゃなくてこういう大きいもののための糸も持っておくべきだったか…
まぁとりあえずこれでしばらくは大丈夫だろう
10kmほど先に小さな村があるので、そこでなら昔ながらのミシンを使えるような人がいるだろうし、頼んでみようと考え出発
16: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)03:40:40 ID:wvV
その後、10km先の村に到着して少し歩いていると、顔の丸い禿げ頭のおっさんが挨拶をしてきてよかったらご飯でもどうだと言ってきてくれた
日本でこんなことを言われたらやばいけど、イスラム圏では旅人に対する一般的なもてなしだったのでありがたくお邪魔させてもらうことにした
ちなみにキルギスの民家には大型草食獣用のスペースがほぼ確実にあるので駐馬場には困らない
この家のおっさんとハイテンションなおばちゃんがめちゃくちゃ優しくて、セキルに食べ物を与えてくれたり、おばちゃんがミシンで袋を強固に直してくれたり、頭を洗わせてくれたり、
寒さを防ぐためのキルギス民族の帽子と馬用のムチ(セキルを強く叩くつもりはないけど馬を扱う上では絶対に必要なものだ。未だに持ってないとか数日前のおれ何やってんだよwww)を100円や200円程度で譲ってくれた
その代わりになったかどうかわからないけど、これまでのおれの冒険をまとめたアルバムや、セキルの病気の早期発見のために持ってきた聴診器なんかは楽しんでもらえたみたいだ
そして、ここ数日は食欲がなくて平均して一日にパン一切れとビタミン剤くらいしか食べれていなかったけど、この日はそこそこの量食べることができた
おっさん「さぁ、食いなさい」
おれ「すいません今日体調悪くてこれ以上は無理なんです…」
おばちゃん「なら紅茶よ!早く飲み切って頂戴!」
おれ「あ、ありがとうございます…(これもうお茶碗5杯目なんだよなぁ…)」
キルギスの食卓はこんな感じだ
かくしてこの日は体調を整えてぐっすり眠ることができた
そして次の日、鞭も帽子もそろって装備品も充実してきたので、気持ちを新たに前編の目的地であるソンクル湖へ向けて出発!
17:
肝腎の乗馬経験がなかったのか
自分もカナダとニュージーランドくらいしかないが
帽子なかなか似合ってるよw
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
>>17
乗馬経験が豊富にあったら冒険にならないから多分これやってないと思うw
18:
この帽子なんかの動画で見たな
スレ主もキセルもイケメン
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
>>18
友達にも何人か突っ込まれたけどキセルじゃなくてセキルなw
21:
イスラム戦士だらけで昨年も自爆テロがあって
日本人が身代金目的で誘拐されたこともある国なのによく行くなぁ…
25:
>>21
俺も最初のラクダの冒険の前に ここで計画相談された時死ねって書いたけど
やり遂げちまったからな認めるしかないよ
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
>>21
今回おれが冒険するのはナリン州とイシククル州で、少なくともナリン州はあくびが出るくらい平和な草原が広がってる世界だ!
地図上で見るとナリン州は治安の悪いオシュ州やジャララバード州と隣接してるけど、実際はナリン州との境に山があって道はなく、あちら側に行くには首都のビシュケクを経由しないといけないからかなり距離があるんだぜ
23:
現実に世界中を旅した暮らしてみたから明言する
基本イスラム圏は平和
だが昨今は注意しないと
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
>>23
そうそう、今じゃ多くのイスラム教の国々よりも日本の方がよほど「戦争」って単語がよく出てくる国だと思う
24:
おっ やっぱラクダの彼か(´・ω・`)。
アラブ人は体温が40℃だから死にかけたとかゆってなかったっけ(´・ω・`)?
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
>>24
すげー、よく覚えてるな!
あの時はなーんも知らなかったな…
27: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:14 ID:wvV
つづき
おっさんたちとさよならして出発!
昨日直してもらった袋は出発と同時に壊れてしまったけど、まぁ仕方ない、バイケたちには黙っておこう
ムチを手にいれたお陰で、この日はセキルを走らせる練習をたくさんすることができた
ムチを軽く首に当ててやるだけで言うことをきく良い馬でよかった
標高2600mくらいだったので、途中少し雪が降ったり残雪がすぐ近くにあったりしたけど、ほとんど平野だったのでショートカットしたり野原を馬で走ったりしてかなり楽しめた一日だった
夕方、なんとソンクル湖に到着!
正直遠いので明日到着だろうなと思っていた
電気やガソリン無しで1日に47kmも移動したのは生まれてはじめてだ
セキルが強くて良い馬なおかげだ
セキルを地面に杭で繋ぐ際に、ハンマーが無くなっていることに気付く
…地味に重要アイテムだけど、まぁ次の町(100km先)まで凌げば買えるだろう
さらに荷物をセキルにのせる袋の支える部分が昨日以上に破れているのを発見
…首都まで行かないと手にはいらないらしいからこれ破れたら冒険終わるレベルだけど、まぁ明日の朝直そう
この日は8時間もセキルに乗っていてかなり疲れた
28: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)15:43:49 ID:wvV
この辺りのボウズイ(モロッコ的な感じの丸い移動式住居)はどれも閉鎖的な雰囲気で、杭を地面に打ち込むためのハンマーを借りるのも一苦労だった
盗まれないよう、セキルを地面に鎖で繋ぐ
本当は木などに結ばないと杭を抜かれたらおしまいなんだけど、この辺りに木は一切なく、これが精一杯の防犯だ
その後、ハンマーを借りたボウズイの近くにテントを張ってしばらくすると、近くのボウズイから父親らしき男が出てきてトイレに向かうのが見えた
ご近所付き合いは大切なので、とりあえず挨拶してみる
男はタライと名乗った
酒臭い
結局その後、家でお茶をご馳走になったことで仲良くなった
そしてタライは、夜は毛深くて巨大な牛、ヤクが出てテントが潰される危険があるから今晩はうちのボウズイで寝なさいと言ってくれた
夜中ヤクにテント囲まれるとか怖すぎwww
この段階でテントが壊れるのは非常にまずいのでお言葉に甘えることにし、早めに就寝
ちなみにハンマーはタライから300ソムで購入できた
かなり割高だけど、電気も水道もなく最寄りの村から数十キロ離れているような場所だったのでおれに売った分を補充するのも大変だろうし、妥当な値段だろう
そして次の日
朝、パラコード(パラシュートに使われている強固な紐。持っていくといいって大昔にここで教えてもらったんだけどその後の冒険で大活躍してるから教えてくれた人神だと思ってる)を使って荷物袋の補強を試みる
冒険はいつもトライ&エラーの繰り返しだ
どこにも情報がない、十分に資材もない環境で上手くやっていかなければいけない
とりあえずある程度の期間持ちそうな強度になったので、その後しばらく様子を見ることにした
動画:湖のほとりでのんびりする羊の群れ
http://q2.upup.be/mY7cpIWXlw
29:
スレタイに臆病なとはあるが
今回も有能な相棒だ
32: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)19:26:10 ID:wvV
>>29
金属の鎖をひん曲げるレベルで強くて頼りになる相棒だw
30:
平原羊だらけ
32: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)19:26:10 ID:wvV
>>30
家畜がそこらじゅうで放し飼いにされてるんだぜ!
馬の群れとかもよく出会う
31:
前にもスレ立てた?
32: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/22(火)19:26:10 ID:wvV
>>31
数年前からちょいちょい立ててるw
気が向いたら読んでみてくれ!
ラクダ遊牧:
http://world-fusigi.net/archives/8015442.html
ピグミー族との狩猟生活:
http://world-fusigi.net/archives/8925471.html
ロバ、猫、にわとり、犬、鳩と行商キャラバン:
http://world-fusigi.net/archives/8926074.html
ソンクル湖で360度写真撮ってみた!
https://goo.gl/maps/vT8cFr1sN5m
ドローンの自動追尾機能で撮影したらRPG感はんぱなくなったw
https://drive.google.com/file/d/0B3zJsJPCyhIJR1lCNG5uTEZzRHM/view?usp=sharing
実際の状況に近いものを視聴してほしかったから、音声は風の音だけ入れた
耳障りだったらミュートしてくれ
34:
空撮カッコイイ映画のワンシーンみてえだ
37: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)00:03:59 ID:w8P
>>34
これ映画とかゲームっぽいよなw
35:
何故か動画を再生出来ないな
36:
>>35
ダウンロードした方がいいかも
37: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)00:03:59 ID:w8P
>>35
再生できない人もいるのか…
GoogleDriveは仕事のやり取りでも使うから割と汎用性あると思ってた…
再生できない人用ちょっと画質低いver:
http://q2.upup.be/xQDAGvjPJN
39:
>>36
>>37
有り難うDLしたら見られた
新企画のドローンいいね!確かに映画みたいだ
37: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)00:03:59 ID:w8P
つづき
さて、ドローンでの撮影終了後セキルに乗って歩いていると、何故か平野の上にタイヤが6つほど斜めに立てられてかためて置いてあった
セキルはそれを見て動きを止め、次の瞬間、慌てて走り出す
タイヤの構造物が車に見えたんだろうか
…ビビり過ぎるw
きっと昔、車関係で嫌なことでもあったんだろう
その後道中、ショートカットをしようとしたせいで崖をセキルと歩くはめになった
ショートカットは、なにかとリスクがあったり道に沿っていった方が楽だったりする場合が多いので結構諸刃の剣だ
非常に危ない、気を付けよう
この日もヤクの懸念から、ボウズイに泊めてもらう道を選択
めちゃくちゃ観光客慣れしているボウズイに来てしまったようで、夕飯はじゃがいもと肉の煮物で、なんとサラダやお菓子もついていた
めちゃくちゃうまい
ちなみに、荷物袋の強度はやはり足りていないようだ
せめてナリンまでもってくれれば良いんだけど
次の日の朝、少し寒さを覚え、外に出て、
www
吹雪とかwww
ソンクル湖は標高約3000m
一応今が一年の中で一番暖かい季節なのは間違いないようだけど、現地の人々の反応的にソンクル湖では夏でも吹雪が普通のようだった
8月とは何なのかわからなくなりながらもボウズイの中で吹雪をやり過ごし、数時間後晴れたので出発
38: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)00:04:13 ID:w8P
数時間後、ソンクル湖から下に降りる道に到着
バイバイ、ソンクル
そういえばいつの間にかセキルに早歩きさせるのが苦で無くなっていた
少し前まではセキルが早歩きすると体が上下に揺れるため、鞍に尻がぶつかって痛かったんだけど、セキルの動きに合わせて体を動かしたり少し重心を調節すれば、それは心地いい揺れに変わった
慣れだろう
そしてその後、湖の近くの草原でトイチュビックという青年と出会い、家に泊めてもらうことになる
トイチュビックはとても面倒見がよくてしっかりしている青年だった
馬具の扱いなんかはおれがこれまで出会ったどのおっさんよりも丁寧でとても勉強になった
父親に話を通さずに良いのか(キルギスでは全ての決定権は父親にあり、母親や子が独断で何かを決めることはない)と驚いたが、父親は現在首都に出稼ぎに出ているためトイチュビックが家を守っている状態だと聞いて納得した
自称17歳(妹からは16歳だと言われていた)のトイチュビックは、
「おれは馬を10頭、牛を20頭、羊を200匹所有しているんだぜ!」
と得意気に話していた
家の前の草原にいる家畜の数からして本当だろう
…キルギス物価で馬を10万円、牛を8万円、羊を8千円としてざっくり計算するとこの時点で420万円相当の資産を持ってるってことになる
トイチュビックおれより余裕で金持ちだったwww
母親も気さくなおばさんで、トイチュビックやその母親と話したり赤ちゃんのお守りをしたりして時間を過ごした後、就寝
動画:馬の群れ
http://q2.upup.be/2N5og5kVsm
40:
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」
乗馬は尻と足に均衡を保つと乗りやすいね
42: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)11:48:05 ID:w8P
>>40
そうそう、バランス感覚が大事だな
41:
夏に吹雪とかデンジャーな旅になりそうだ
42: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)11:48:05 ID:w8P
>>41
寒いの苦手なんだよなぁ…
でも下山すれば涼しいぐらいの気候だから大丈夫だ!
つづき
そして次の日
この日はひたすら下山する日だった
セキルの扱いにも慣れてきたので、セキルの呼吸数や斜面の勾配を見ながら小走りをたくさんさせた
朝から夕方まで、ビクトールとクララというフランス人チャリダー(自転車で何百、何千キロと旅する人たち)に抜かされたり抜かしたりで何度も会った
それだけおれとセキルがスムーズに進めているということだろう
下山は無事成功し、そこそこ大きな村に到着
ちなみにビクトールとクララも同じ村に泊まるようだ
夜はマガジン(コンビニ的なところ。雰囲気は日本でいうと昔のタバコ屋さんが近いのかな?)の敷地内の雑木林にテントを立てて寝た
ぜんぜん寒くない
そしてその次の日
セキルとの連携はかなりうまくいってきたけど、それ故なのかセキルが感情をはっきりと表すようになってきた
具体的には小さな橋を渡るのが怖いらしく、橋を前にするとどうしても進まなくなってしまう
今まで気になったことはなかったので、最近になって出てきた傾向ということだろう
橋を渡るにはいったんセキルから降りて一緒に歩いてやると安心して渡れるみたいだ
セキルに無理強いする必要は全くない冒険なので、これはこれで良しとしよう
おれがしっかり車の有無を確認して安全を確保したうえで渡れば大丈夫だ
そして夕方、ビクトールたちとまた会ってしまう
宿泊予定地もほぼ同じとのことだったので、仲良くなり一緒の場所でキャンプをすることになった
結局、声をかけてきたおっさんの家の庭にテントを張ることになったんだけど、これがおれにとっては災難となった
おっさん、近い
二人きりになると、外だろうがいつでもどこでも、ずっとおれの肩や腰に手を回す
フランス人イケメンのビクトールとおれが並んで座っている時ですら、二人の間に無理やり入り、ビクトールには目もくれずおれの手に自分の手を重ねてくる
挙句、おれが疲れたから寝ると言ってテントに避難すると、テントの端に座ってノックをしてくる
もちろんキルギスにこんな文化はない
今までみたいに過激に何かされたわけではないけど、まぁ、このおっさんはホモなんだろう
テントが張られているのはおっさんの庭だけではなかったらしい
19でフィリピンに渡航して以来、これまで一人で海外に行った際は必ずホモとのイベントが発生しているおれだけど、今回も例外ではなかったみたいだ
こんな26のおっさんの何がホモの心をくすぐるのかが全く分からない
いつになればこのホモの連鎖が断ち切れるのだろうか…
43:
排便の解放感
46: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)14:59:04 ID:w8P
>>43
ちなみにキルギスでは野外の穴掘り式便所がほとんどで、草原のど真ん中にポツンとついたて(=トイレ)があってなかなかシュールだ
なお臭いがきつすぎるので解放感はない
44:
相棒セキル大事にされてるな
チャリダー増えたな昔はメキシコとマレーシアしか会った事がない
まホ壊
46: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)14:59:04 ID:w8P
>>44
フランス人チャリダーめちゃくちゃ多くてよく出会うし、フランス語が通じるからなんか嬉しいw
45: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)14:58:51 ID:w8P
朝6時、目を覚まし、真顔で荷物をまとめ、セキルを急かして出発する
おっさんへの挨拶はなしだ
不義理だけど…
だってホモ怖いし
無害なホモならいいんだけど、海外のホモは特にアクティブだから有害だ
さて、気を取り直して、今日はついに前編の終着点、ナリンに到着予定だ
ここまででセキルと旅した距離は200kmと少しだった
ここまで旅して思ったけど、キルギスは馬にとってはどこにでも食料、水がある国だ
町中だろうが岩山だろうが、セキルが食べられる雑草はたくさん生えているし、水だって、湖、川、池、水たまり、湧き水、村の公共水飲み場などなど、1時間歩くごとにあるレベルだ
そしてセキルは歩いたり走ったりしながら食事をする高等スキルを持っているので草原を歩くときは食事をさせながら移動することが可能で、水も1日にせいぜい2回ほどしか飲まず、それ以上は欲しがらなかった
セキルが極端な飢餓状態にないかを尿中ケトン体検査等で、脱水症状になっていないかを毛細血管再充満時間や尿比重などで確認しようと準備してきていたんだけど、
(血液検査はしない予定だった。衛生的な状態を保てず、採血個所から感染するリスクもあるからだ)不要だったみたいだ
写真は道中見かけたキルギスのお墓
キルギスのお墓には故人の顔が描かれている
自分がこうなると思うと少し恥ずかしいけど、故人を懐かしんだり語り継いだりする上ではいいアイデアだと思う
そして順調に進むこと数時間、ついにナリンの手前まで来ることができた
あとはこの峠のつづら折りを下ればナリン到着!というところで、急勾配にも関わらず峠の斜面に家畜の通った跡(ショートカット)があるのを発見
現地の人たちはもっと急な下りでも馬で降りてるみたいだし、セキルとの連携もかなりいい感じだし、ということで挑戦することに決定
こ、こええ…
急な斜面を、セキルに進むべき方向を教えながら少しずつ下っていく
そしてその後、少し時間はかかったが、なんとか安全にショートカットをすることができた
これでいざという時少しは安全に立ち回れるだろう
かくして、ナリンに到着!
非常に残念なんだけど、日本人協力者のRは忙しいのに加えて彼氏の意向により泊まることはもちろん2人で会うことも難しそうな感じだった
おれが何したっていうんだよ、まったくww
とりあえずNおばさんとUおじさんに連絡し、夫婦の家に行くことに決定
ナリンは大きめの街なのでNおばさんの家まで数キロあったが、少しずつ歩き、到着
Uおじさんは首都に出稼ぎに出ていたが、Nおばさんと息子のダニエル、タリエルそしてまだ6ヶ月の赤ちゃん、アルジャンが温かく出迎えてくれ、出発の準備が整うまでしばらく家に居てもいいと言ってくれた
荷物袋はもうボロボロでちぎれかけていたし、この頃にはムチも壊れかけていたし、太陽光発電が簡単にできるように鞍や荷物袋に一工夫する必要もありそうだ
ナリンには数日滞在することになるだろう
でも、まずは洗濯と風呂だ!(キルギスの街にはお湯と水が使い放題の公衆サウナ的なものがあって、100円ほどで入浴できる)
というわけでおれは、キルギスで最も大きな湖であるイシククル湖への冒険へ向け、Nおばさんの家にしばらく滞在することになった
前編おわり
46: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/23(水)14:59:04 ID:w8P
とりあえずナリンまでの内容はこんな感じだ
ちなみに明日ナリンを出発予定で、今回の冒険が終わった後もいろいろ忙しいから次回は12月ごろの投稿になるかと思う!
何か質問や、写真・動画のリクエストなんかがあれば今のうちに書き込んでおいてくれ!
47:
Goさん乙
猫はいないか写真はないかな
51: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/25(金)14:46:49 ID:syC
>>47
そういえばこの国では猫を全然見ないな
番犬&馬を追い立てる用で犬ならたくさんいるんだけど…
そんな猫好きのあなたはあと2年ぐらい待ってくれ!!
48:
遊牧民とかは移動手段の馬を大切にすると思ったが普通に食べるんだな
もしかして今までの冒険でもラクダ食ったりロバ食ったりしてるんだろうか?
51: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/25(金)14:46:49 ID:syC
>>48
それぞれの国の現地の人々はラクダもロバも馬も食べるよ
馬は何か行事の際に食べるみたい
おれは食べないな、何となく
49:
キルギスの貨幣ってどんなだろう?
51: 1◆0sA8GVLJwJ07 2017/08/25(金)14:46:49 ID:syC
>>49
手持ちのものだと5,10,200が足りてないけどこんな感じだ!
54:
お帰りなさい!愛しきおバカちゃんさん!
前半結構短めですね。
前のスレから比べて動物の事を特に医療的な面で勉強されたんですね、凄い。
文書もそこはかとなく大人っぽくなってる。
続き楽しみです!
55:
追いついたぜGoやん
前スレも楽しませてもらった
土地を旅するだけでなく、人々や環境に余すことなくその身を投じて
君みたいな人を本当の旅人、いや冒険者と言うんだな
俺も東海道や中山道の街道歩きしてるけど、
もっともっと楽しみを見つけられる気がしたよ、ありがとう
続きを楽しみにしてるぜ!
しかし、本当に書籍にすべきだよなコレw
56:
うほっ新スレじゃねえかw
冒険は漢の夢だけど現代社会ではなかなか踏ん切りが付かなくて出来ないから頑張って欲しいぜwぶっちゃけ書籍化出来そうな内容だし冒険談として出してもらいたいわw
57:
コーヒーキャラバンの豪太郎さん!
感動をありがとう!!
今回も楽しみです
※豪太郎さんの旅シリーズはこちら!(タイトルに必ず「バカだけど」が付くのでこのタグ名にしました)
バカだけど旅人シリーズ
http://world-fusigi.net/tag/バカだけど旅人
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コメント
1 不思議な
まってました!!!
2 不思議な
フィリピンで行方不明になった友達は見つかったのかな…?
3 不思議な
ラクダあったなあ
4 不思議な
キルギス人って日本人にそっくりなんだよね
日本人だっていってもまったく違和感がないくらい
5 不思議な
コーヒーキャラバンのまとめ、今朝読んだばかりだ
タイムリーすぎる
6 不思議な
ええなあー、大自然をたびしたいわー
屈強に生まれたかったで(´・ω・`)
7 不思議な
現代日本に生まれても就こうと思えば「旅人」というジョブに就けるんだなぁ…凄い
8 不思議な
すげーレベルアップしとるw
9 不思議な
旅のラゴスが思い浮かんだ
10 不思議な
先ずいらない苦労をわざわざしに行く精神が理解できない
それを冒険と呼ぶならば現地の民へのこれ程の侮辱もない
結局コイツの冒険とやらはSNSを賑やかす女子供レベルなんだよなぁ…
11 不思議な
ごめん飽きた⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃
12 不思議な
※10
旅行全否定だな
13 不思議な
体力あるなあ 男前じゃん もっとクマみたいなおっさんかと思ったら…w
馬ってその子で一日何キロくらい行けるの?
14 不思議な
自分のコメントが最後にあった
嬉しい(小並感)
15 不思議な
※10の精神が理解できないわ
16 不思議な
続き待ち遠しい。文章も読みやすくて情景が想像出来て好き
17 不思議な
コーヒーキャラバンの人か
最後の動物達との別れがちと感性が違いすぎてついて行けんかったわ
なんだろ凄く賢くて良い人なんだろうけど紙一重な感じがして読んでて不安になる
18 不思議な
※10
キャンキャン吠えて酸素を浪費するだけのお前よりはコイツの方が有益だと思うわ
現地人と会ったこともないのにそいつらの気持ちがわかんの?
くっさい妄想も大概にしろよ
19 不思議な
ホモイベントが恒例化してて草
20 不思議な
人間は利用して生きてるって分かってないガキがいるな…エゴ剥き出しの批判してないで行動しろ。そして行動に責任を持て。
話はそれからだ。ごーくんみたいな馬鹿のケツ拭いてやれるぐらいに強くなれよ糞ガキ
21 不思議な
デジャブにわろた
22 不思議な
※20
ここまで見事なブーメランは見たことない
23 不思議な
そのうちクレイジージャーニーに出演しそう
24 不思議な
現在進行形なのね。俺たちが日本の日常を1日過ごしてる中、向こうでは馬に乗って大地を進む…か。
なんでも周りにある世界と、殆ど何もない世界。どちらも深く知ってる1の精神面と人生観を1度酒飲みながら話を聞いてみたい(滅多に飲まない奴でもそう思わされた)。
25 不思議な
ドローンの空撮くっそかっけえな
俺も草原を馬で駆け巡ってみたい
26 不思議な
※10
黙って寝てろよ
雑魚www
27 不思議な
いちいち人にみせなくていいから黙ってやってろよ
なんでいちいちみんなに見てもらわなくちゃ!なの?
承認欲求と自己顕示欲のためにやってんのか?
28 不思議な
※27
嫉妬心メラメラの底辺マンチィ?ッス!
今後もお前の遠吠え楽しみにしてるぜ!
頑張れよ負け犬!
29 不思議な
>>27
見たくない奴は黙ってろよ、見るなよ、余計なコメントも入れんなよ。
俺は見たいんだよ。
30 不思議な
>>27
いちいち見なくていいから黙ってろよ
なんでいちいち俺が言わなきゃ!なの?
承認欲求と自己顕示欲のために言ってんのか?
世界を冒険する人間を日本の自室で批判する人生は楽しいか?
31 不思議な
自分には真似できないから凄く憧れる!
32 不思議な
いいわー 書籍化期待
33 不思議な
現在進行って上でも言われてたけど、すごいしっくりくる
正直羨ましいな
エジプトの話の時も思ったけど、本書いて欲しい
34 不思議な
昨日コーヒーキャラバン読んだからタイムリー
しかも現在進行系だからリアタイで楽しめる
自分は女だからこういう冒険をするのは正直
難しいし羨ましいけど、Goさんの冒険譚を
読んで体験している気になってるよw
これからの旅が楽しく良い経験ができますように
35 不思議な
すごいな
俺もここまでじゃないけど若い頃色んなとこ行ったわ懐かしい
今は日本だけど、一番覚えてるのは匂いとか何だよね
むせるくらいの草の匂い、思い出しました。身体に気をつけて頑張ってほしい、君の道に幸多かれ。
36 不思議な
※27
まずは外にでて働くところから始めないとな
37 不思議な
こんなことでもなきゃ、キルギスについて調べてみようと思う気にもならんし
どういう人となりかを知る機会も無い。
本人はただ冒険しているだけだが、それだけで十分すぎるほど両国に貢献して
いると思う。
世の中には素を知られる機会が得られずして消滅していく文化が腐るほど存在する。
逢ってみれば同じ人で、善良な人は善良だし、邪悪な人は邪悪。
それを分けるのは文化じゃない。宗教じゃない。
ただお互いがボタンを掛け違えているから、そりが合わないだけなんだ。
こういう当たり前の事を、文字の向こうで微笑む笑顔を見て再確認できるのは、
十分に意義があると思うがねえ。
38 不思議な
バカだけど旅人ってタグも本のタイトルぽくて好きだな。現地の人達の生活に関わる体験は貴重だし、本当の旅ってこういうもんなんだろうな。
39 不思議な
感想は一言、かっっっけえ
40 不思議な
シリーズまとめ全部読んだよ!
面白いねー
ゲームとか読み物みたいだよ
続編楽しみ
41 不思議な
おいついた!
語学力、コミュ力、行動力、そして読ませる文章力と
どれも凄すぎw
後編も楽しみにしてます!!
42 不思議な
米10
こいつはいったい何を冒険と呼ぶのだろうか?
ここは二次元じゃありまちぇんよおー
43 不思議な
>>14
最後じゃないけど俺のコメントも最後の方に入ってた(*^-^)
(小者感・でも嬉しい)
44 不思議な
いつか冒険をまとめた本でも書いてほしいなー
45 不思議な
案の定信者がつき始めたか
46 不思議な
ホモ除けにはヒゲだ
ヒゲ生やすと良いぞw
47 不思議な
※10さんは、南極単独横断とか7大陸最高峰単独登頂とか大陸縦断としかか冒険として認めない人なのかな?
大なり小なり、知らない事に興味をもって知りに実際に行って、その非日常を体験することが冒険だと思うけどなぁ。
48 不思議な
正直フィリピン行方不明の話が一番気になるので、いつか書いて欲しいわ。
49 不思議な
※35
わかる、日本での日常の中でふっと鼻先をよぎる匂いとともにぶわっとその頃の情景が蘇ってきて泣きたくなる
もっとも、自分がいたのはイージーなヨーロッパの町だけど
50 不思議な
冒険を楽しんでる人がいて、その人の体験を聞かせてもらって自分じゃできないことを追体験させてもらうって凄く楽しい
冒険譚が昔から人を惹きつけてきた理由はそこにある
※27はそういう冒険譚をすべて否定する気なのかね
というかわざわざ嫉妬心むき出しなコメントをする方がよっぽど承認欲求と自己顕示欲が強烈なんだと思うが
あと※45みたいになんでも信者信者言ってればほんと楽よな、自分の気に入らないものはそれで貶した気になれるもんな
気になれるだけで貶せてないんだけど
51 不思議な
自己承認欲求がとか、何やらケチつけたがりの奴らもいるが、人それぞれだ。身体がもともと弱く、世界の旅なんて一生出来ない自分にとって、彼の冒険譚はどんな旅行記より興味深い。2ちゃんにスレ立てするのも、彼らしく好感持てる。
52 不思議な
いいから、書籍化しろ!買うぞ。
こいつには若干の狂気は感じるが、なかなか読ませる文体、生の濃い内容、本人のハイスペックさで売れるぞ。
53 不思議な
やっぱ素晴らしいな!出会いあり別れありでこれぞ旅って感じだ!
自分は超インドアだから行きたいとは思わないけど見るのはとても楽しいぞ!!超がんばってほしい!
54 不思議な
なんか持ち上げてるバカどもが気持ち悪い
こいつがもし何かやらかしてニュースにでもなれば必ず手のひら返すくせして
55 不思議な
旅は人生を豊かにする道しるべ
旅によって世界の広さを知れるし、自分の悩みの小ささも知れて、本当に心が自由になった気持ちになる
もちろん、安全確保は楽しい旅の基本
下調べはしっかりしないとね
56 不思議な
すげぇ、完全に俺の知らない世界だ。
57 不思議な
>>48
いつか書くって言ってた
58 不思議な
>>48
フィリピンの行方不明の友人の話、いつか書くって言ってたね
59 不思議な
>>52
せやね若干狂気は感じるね、でも彼はおもしろいね
>>54
GOさんを批判する気は無いんだけど54さんの意見もそれはそれで合ってる気がする、まぁ私はGOさん好きなんだけどね
60 不思議な

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