魔王の妹「約束通り姫は解放してあげるわ いろんな化け物合成させたからちょっと醜くなっちゃったけど」back

魔王の妹「約束通り姫は解放してあげるわ いろんな化け物合成させたからちょっと醜くなっちゃったけど」


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1:
魔王の妹「うっ」
魔王の妹 再起不能
勇者「命だけは助けてやるから姫を解放しろ」
魔王の妹「くっ…仕方ないわね…出てらっしゃい」
ガチャ
プ〜ン
勇者「…?悪臭がするな…ブタでも飼ってるのか?」
姫「モ゙ォォォォォ」
ノソノソ
勇者「うっ…なんだこの醜悪な化け物は!!」
姫「オォォォォォ…」
ボトボトッ…
魔王の妹「ウフフ 気に入ってくれた?」
勇者「なんて醜い…この化け物をどうにかしろ!!姫はどこだ!」
魔王の妹「あら…カワイソ…せっかくイメチェンしたのに…姫ならそこにいるじゃない」
勇者「…?」
姫「オッ゙…オッ゙…オッ゙…」
ブリブリッ
魔王の妹「それがお姫様よ いろんな化け物合成しちゃったからちょっと醜くなっちゃったけどね」
姫「モ゙ォォォォォ…」
 
5:
姫「…オッ゙…オッ゙…」
ブリブリッ
勇者「冗談はよせ 臭いからこの化け物をどけろ」
魔王の妹「冗談じゃないわよ?ほら お姫様の頭をよぉく見て?」
姫「アァァァァァ…」
勇者「!!」
魔王の妹「歴代のお姫様しか身に付けられない…『リモコン・ティアラ』…わかるでしょ?」
勇者「ウ…ウワァァァァッ!!」
姫「ヴッ…ヴッ ヴッ」
グチャ…グチャ…
魔王の妹「アハハ えらーい ちゃんと言われた通り 自分の体に湧いた虫食べてる!」
勇者「ウ…ウソだ…!!こんな醜い化け物が姫だなんて…!!」
魔王の妹「だからさっきから言ってるじゃな〜い?お姫様にね いろんな化け物を合成させてあげたの」
姫「オォォォォォ…」
ブリブリブリッ
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7:
魔王の妹「うちの魔王軍の下級兵士を鍛えるために 技の実験台になるような不死身の化け物が必要だったの」
勇者「ま…まさか姫は 改造されてザコ共の技の実験台にされていたのか?!」
魔王の妹「そうよ オークとかゾンビ…あと虫系もけっこう合成させたっけ?」
魔王の妹「ずっと臭い膿を噴き続けて うんこを漏らすようになったの!かわいいでしょ〜?」
勇者「ふざけるな!!」
勇者「元に戻せ!!元に戻せ!!元に戻せェェェェッ!!」
ガンガンガンッ
魔王の妹「そんなに焦らないで〜」
魔王の妹「よぉく見て!お姫様なんだよ?ほら 愛さえあれば見た目は関係ないよね?」
姫「アァァァァァ…」
ブリブリブリッ
勇者「きさまァァァァァッ!!」
魔王「妹よ 助けにきたぞ」
ピシュンッ
魔王の妹「お兄様!」
勇者「?!」
魔王「瞬間移動で逃げるぞ」
魔王の妹「あとその姫 不死の細胞が入ってるから200年は生きるよ!永遠の愛が誓えるね!」
魔王の妹「じゃあね〜」
ピシュンッ
勇者「ふざけるな…姫を元に戻せェェーーーッ!!」
 
13:
勇者「…」
姫「エェェェェェ…」
ノソノソ
女僧侶「勇者様!」
女剣士「魔王の妹を倒したのか!」
女魔術師「お姫様はどこ?!」
女格闘家「…? なんだか臭くないか…?」
姫「エェェェェェ…」
ボトボトボトッ
女僧侶「嫌ァァァァッ!!」
女剣士「なんだこの化け物!?」
女魔術師「私がやります!」
勇者「やめろ!!」
女格闘家「大丈夫だ 魔術師マドカの爆裂魔法ならあんな化け物…」
勇者「あれは化け物じゃない!!姫だ!!」
女魔術師「?!」
 
20:
女剣士「おまえ…なにを言ってるんだ…?」
女僧侶「そんなわけないよぉ…マドカちゃん…臭いから早くあの化け物殺して!」
女魔術師「任せてください ハァァァ…」
勇者「あれは本当に姫なんだ!!頭のリモコン・ティアラを見ればわかる!!」
姫「ギ?」
ブリッブリッ…
女格闘家「………え?」
女魔術師「あ…あれは聖ホーリーのお姫様しか身に付けられないはずの…リモコン・ティアラ?!」
女僧侶「なんであの化け物が!?臭いよぉ!!」
女剣士「ま…まさか…」
ガタガタ
 
31:
勇者「あれが…姫だ…」
勇者「魔王の妹に………改造された……」
女格闘家「ウソ…だろ…」
女魔術師「これがあの美しかったお姫様だなんて?!」
女僧侶「嫌だよぉ!!あんなのお姫様じゃない!!」
女剣士「ウソだ!!ウソだ!!ウソだ!!」
女剣士「勇者ァァァァッ!!姫はどこにいる!?姫は!!」
姫「モ゙ォォォォッ…」
ムシャムシャ
女僧侶「ふぇぇ…なにをやってるの…」
勇者「自分の体に湧いた蛆や…漏らしたクソを食べるらしい…」
女僧侶「ふぇぇ!?」
 
51:
女剣士「姫様ァッ!!姫様!!」
姫「アウ…?」
ベチャ
女剣士「うぅ…お゙え゙っ!!」
ゲロロッ
女格闘家「直す方法は…?!元に戻すことはできるよな?!」
勇者「わからない…魔王の妹は遊びで化け物を合成していったはず…おそらく直す方法など考えていな…」
女格闘家「ふざけんじゃねェ!!」
ボコォッ
女格闘家「カナン!こいつの腹を裂いたら中から姫様が出てくるかもしれない!!」
女剣士「え…この化け物に剣を入れるのか…」
女格闘家「姫様がどうなってもいいのか!?」
女剣士「くっ…」
女剣士「あああああッ!!」
ザンッ
姫「ブォォォォッ…!!」
ブシュッ
ボトボトボトッ…
女僧侶「ふぇぇ!!臭い液体が飛び散ったよぉ!!」
女剣士「どうだ?!姫様は出てきたか?!」
 
56:
姫「オ゙ッオ゙ッオ゙ッ…」
ジュゥゥゥゥ…
女剣士「傷が…」
女格闘家「ふさがっていく?!」
勇者「…スライムやゾンビも混ぜているらしい…再生能力と不死の肉体を持っている…」
女魔術師「そんな…」
姫「アァァァァァ…」
ブリブリブリッ
女剣士「殺してあげることもできないなんて…」
女剣士「姫様ァァァァッ!!ウワァァァァッ!!」
ガンガンガンッ
女格闘家「カナン…」
女魔術師「カナンさんは 姫様につかえる女剣士でしたもの…」
女格闘家「どうするんだ…王様は魔王軍に姫様を拉致されてから精神を病んでいる…」
女魔術師「娘のこんな姿を見てしまったら…王様はきっと…」
女僧侶「もう山に捨てていこうよ メイこんな臭いの耐えられないよ…」
勇者「やめろ」
勇者「王に誓ったんだ…命に代えても…姫を取り戻すと…」
女魔術師「そうですよ…メイさんもお姫様のこと大好きでしょ?」
女僧侶「嫌だ!!あんな気持ち悪いのお姫様じゃないよぉ!!」
 
67:
勇者「…聖ホーリーへ連れて帰るぞ…王との約束だ…姫がどんな姿になっても…」
女僧侶「ふぇぇ!嫌ァ!!」
女剣士「勇者の言う通りだ…どんな姿になっても姫様であることに変わりない」
女格闘家「きれいごとばっか言うんじゃねェよ オレもメイと同じ ここに置いていくのがいいと思う」
女僧侶「ナックルちゃんの言う通りだよ!メイこんな気持ち悪いの嫌!!」
女魔術師「メイさん…ナックルさん…あなたたちは お姫様から何度もお世話になったはずです…」
女剣士「ああ 姿が醜くなったから捨てていくなんて…そんなの許されない…」
女格闘家「おまえらも本当は気持ち悪いって思ってんだろ?!こんな臭くて醜いのいっしょに歩いてたら笑いもんだぜ!」
女僧侶「そうだよ!」
勇者「やめろ!!」
勇者「姫を…連れて帰る…」
 
75:
姫「エェェェェェ…」
ノソノソ…
女僧侶「こいつのろまだよぉ…」
勇者「ナックル!カナン!姫を持ち上げて馬車に乗せてやれ」
女剣士「えっ…」
女格闘家「なんでオレが!?」
勇者「おまえたちが一番力持ちだ」
女剣士「…わかった…ナックル 手を貸せ」
女格闘家「本当にやんのかよ?!」
女剣士「いくぞ さんのーがーはい!」
ガバッ
姫「ブギィィィィッ!!」
バタバタッ
女格闘家「うわっ?!こいつ暴れだしたぞ!!」
女剣士「姫様!落ち着いてください!!馬車に乗せるだけです!」
姫「イギィィィィィッ!!」
ブシュッ ブシュッ
女格闘家「ぐえっ!!臭い膿を噴いてる!!」
女魔術師(私じゃなくてよかった…)
女僧侶(キモいよぉ…)
 
82:
女剣士「馬車に乗せてきたぞ」
馬「くっさ」
勇者「ご苦労」
女格闘家「ぐっ…化け物を触ったら臭い汁がついてかゆい…」
ボリボリ
女剣士「我慢しろ…それに化け物ではなく姫だ!」
女僧侶「カナンちゃん…もうやだよ 臭すぎて耐えられないよ」
女魔術師「やめてください…ケンカなんか…お姫様に聞こえます!」
女格闘家「ちっ…」
勇者「大丈夫だ もうすぐ聖ホーリーに着く…そこで医者に見てもらえばきっと 直す方法が…」
女格闘家「勇者さっき直す方法ないって言ってただろうが!!」
女格闘家「やっぱあんなやつ捨ててこーぜ!!」
女剣士「きさまァ!!姫様になんたる侮辱!絶対に許さん!!」
女格闘家「やる気かテメェ!!」
女魔術師「2人ともおやめください!!」
女魔術師「なんで…なんで私たちの絆は こんなにも脆かったんですか…?!」
ポロッポロッ
 
90:
-聖ホーリー
姫「オ゙ッ…オォォォォォ…」
ブリブリブリッ
『臭い!!なんの匂い!?』
『見て化け物よ!!誰か早く殺して!!』
『あんな醜い生き物見たことねェ!!石を投げろ!!』
バラララッ…
女僧侶「きゃっ」
勇者「く…みんな石を投げるのはやめてくれェ!!」
女魔術師「そうです!姫様に当たってしまいます!!」
女格闘家「この化け物はお姫様だ!!魔王軍に改造されちまったんだよ!!」
『そんな化け物がお姫様だって言うのかー?』
『キモいからさっさと殺してくれ!夢に出そう!』
女剣士「ひどいやつらだ…何度も お姫様に救われたくせに…」
女僧侶(みんなの言うことはただしいと思うけど…聖ホーリーの象徴が美しくなかったら必要ないよ…)
 
97:
-聖ホーリー城
勇者「本当に姫だ 頭のリモコン・ティアラを見ればわかる」
姫「ア゙ァァァァァ…」
ブリブリブリッ…
兵士「ふざけるな!!そんな化け物が姫なわけないだろ!不敬罪で殺すぞ!!」
門番「も…もういいからさっさと帰ってくれ…視界に入るだけで不快だ…」
門番「うっ」
門番「オェェェェェッ!!」
ゲロゲロゲロッ
女剣士「35年間 1度も嘔吐したことがないという門番が…」
女格闘家「王様と会わせてくれよ!王様もきっとこいつを山へ捨てて来いって言うはずだぜ!」
女格闘家「王様の命令だったら さすがに勇者とカナンも逆らえないよな」
勇者「…」
女剣士「私がお姫様を捨てるなんて…」
女僧侶「本当に王様にこれを見せるの…?」
女僧侶「王様は精神を病んでるんだよ…そこにこんな姿になったお姫様を見せたら…」
王「そこにいるのは勇者一行ではないか?」
勇者「王!!」
王「帰って来たということは…姫は無事なんじゃな!!姫…ワシの愛しの娘 ミカオスは!?」
姫「ギ?」
ブリブリブリッ
 
99:
姫「アァァァァァ…」
ムシャムシャ
王「これは?!」
女僧侶「また自分の体に湧いた蛆を食べてる…」
勇者「王…信じられないかもしれないが…それが姫…ミカオスお嬢様です…」
王「?!」
勇者「頭のリモコン・ティアラを見てください…」
王「!!」
王「これは先祖代々から伝わる 歴代の姫と認められた者にしか身に付けることのできぬリモコン・ティアラ…!?」
女剣士「くっ…姫は…魔王軍により…」
王「なんだミカオスは生きておったのか!!」
『?!』
王「よかったよかった!ミカオスが生きておって本当によかったわい!!」
ギュッ
姫「オ゙ッ…オォォォォォ…」
王「勇者よ!ありがとう!!本当にありがとう!!」
勇者「…」
女格闘家「ウ…ウソだろ…あれがお姫様に見えるのかよ…」
女魔術師「や…やはり精神を病んでいるから…」
 
102:
王「ミカオス…ミカオスよぉ…」
ハァハァ
女僧侶「ふぇぇ…なんだか気分悪くなってきたよ…」
女剣士「お…王様になんてことを言うんだ…」
女格闘家「でも これで臭くて醜いお姫様とは おさらだだな」
女魔術師「ナックルさん…ひどいです…」
勇者「…」
王「勇者よ おまえは幼い頃からミカオスとよく遊んでくれたな」
王「ミカオスもおまえを愛している」
王「うむ おまえならミカオスを任せられる」
勇者「え…?」
王「勇者よ!ミカオスとの結婚を許可する!!」
勇者「?!」
 
105:
勇者「でも…オレは人殺しで…」
王「そんなことは ワシもミカオスも とうの昔に許しておる」
王「聖ホーリーの市民たちも 快く祝福してくれるだろう」
勇者「?!」
姫「エェェェェェ…」
ブリブリブリッ
王「ミカオスも喜んでおるわ」
勇者「そ…そんな…」
女格闘家「ゆ…勇者ぁ…」
女僧侶「かわいそうだよぉ…」
女魔術師「勇者様…」
王「安心せい おまえたちもミカオスの世話役として この城に住まわせてやろう」
『?!!』
王「カナンも引き続き ミカオスの世話を頼んだぞ」
女剣士「あ…はい…」
王「カナン!マドカ!メイ!ナックル!さっそくだがミカオスを風呂に入れてくれんか?」
女僧侶「え…」
ゾクッ
王「これは 男のワシらにはできん仕事だからのう!!」
 
109:
-お風呂
姫「アァァァァァ…」
ボトボトボトッ…
女格闘家「本当に洗うのかよ…」
女剣士「私は姫が幼い頃からお風呂に入れている…今さら無理とは言えんだろ」
女僧侶「ふぇぇ…じゃあカナンちゃんだけやってよぉ…」
女格闘家「マドカ!なんか水の魔法ないのか!?」
女魔術師「ウンディーネのことですか…?あれは攻撃魔法ですよ…」
女格闘家「別にいいだろ 不死身の化け物なんだし」
女魔術師「で…でも」
女剣士「やめろ!!」
女剣士「やめて…くれ…」
ゴシゴシ
姫「ア゙ァァァァァ」
ブシュッ ブシュッ
女僧侶「ふぇぇ!!また臭い膿を噴いてるよぉ!!」
女格闘家「浴びるとかゆくなるぞ!気をつけろ!!」
女魔術師(うわ 手についた)
 
116:
女剣士「おまえたち…お姫様になんてことを言うんだ!!」
女僧侶「カナンちゃん…もうそれはお姫様じゃないよ…何回も言うけど…」
女格闘家「もうさ…マドカの魔法で山に捨てて来ないか…?」
女剣士「そんなことをすれば 私たちは王様に恐ろしい拷問をされるぞ…おまえたちは あの方の表の部分しか知らないんだ」
女格闘家「でもよ…本当はオレだってお姫様は大好きだよ…だから こんな醜い姿で永遠に生き恥を晒すなんて嫌だ…」
女僧侶「メイも…お姫様には たくさん遊んでもらったけど 今のお姫様は臭くて醜いだけの肉の塊だよ…」
女剣士「お…おまえら〜〜〜ッ!!」
グッ
女魔術師「わ…私は そんなこと思っていませんよ!?お姫様のこと大好きですし…」
女格闘家「マドカ!おまえが一番 卑怯なんだよ!!ぶりっ子しやがって!!」
女格闘家「本当にお姫様が大好きなら おまえが洗え!!」
女魔術師「嫌ですよ!!臭くて汚くて…さっきからかゆくてかゆくて堪らないんです!」
姫「モ゙ォォォォォ…」
ブリッブリッ…
女僧侶「本当…なんで生きてるんだろうね…さっさと死ねばいいのに…」
女剣士「くっ…もういい!おまえらが そんなやつらとは思わなかった」
ゴシゴシ
姫(みんな…ごめんね…私のせいで…)
ボトボトボトッ…
 
129:
姫「アァァァァァ…」
ブリッブリッ
女剣士「お姫様…覚えていますか…?」
女剣士「お姫様は幼い頃 よくお風呂を嫌がりましたね…」
ゴシゴシ
姫(はい…覚えていますよ…)
女剣士「泡が目に入ったらもう大変で大変で…」
姫「モ゙ォォォォォ…」
ブシュッ ブシュッ
女剣士「お姫様は暴れて…私を蹴ったり殴ったり…」
姫「ン゙ァァァァァ…」
ボトボトボトッ…
女剣士「なんで…なんでこんなことに…」
ポロッポロッ…
女剣士「帰りたいよぉ…あの頃に帰りたい…」
姫(カナンちゃん…カナンちゃん…ごめんね…)
姫「エェェェェェ…」
ムシャムシャ
姫(もう体が言うことを聞かないの…私も…こんな醜い体を晒して生きたくないよ…)
ボトボトボトッ
 
130:
頼む・・・・ハッピーエンドを・・・
 
135:
勇者「オレが…姫と…結婚…」
勇者「…!!」
ゾゾゾッ
勇者「ダメだ…だが断ったら 王になにをされるかわからん…」
勇者「いったいどうすれば…」
ピシュンッ
魔王の妹「はぁーい 勇者ちゃん久しぶり〜」
勇者「!!魔王の妹ッ!!」
勇者「きさま!!絶対に許さんッ!!」
魔王の妹「待って 待って…今日は闘いに来たんじゃないの」
魔王の妹「どう?お姫様の調子は?相変わらずうんこ漏らしてる?」
勇者「…」
勇者「頼む…姫を…姫を元に戻す方法を教えてくれ…」
魔王の妹「アハハ かわいい〜勇者のあなたが魔王の眷族に頭を下げるなんて!勇者の恥ね」
勇者「オレはなんだってする!!だから頼む!!」
魔王の妹「本当になんでもしてくれるんだぁ…お兄様!」
ピシュンッ
魔王「ついてこい」
勇者「な…なにをする気だ…!」
 
148:
-魔王の城
魔王「あとは任せたぞ」
ガチャ
魔王の妹「は〜い」
勇者「…」
魔王の妹「ねぇ勇者様?あの醜い肉の塊になったお姫様と…」
魔王の妹「このあたし…どっちの体がいい?」
ボイン
ウサ「あの褐色肌の巨乳を好きにできるなんてうらやましい…このウサも あやかりたいもんですな」
勇者「…!」
魔王の妹「逃げようとしても無駄よ」
魔王の妹「さぁ…大丈夫 怖がらないで…おいで」
勇者「…!!」
魔王の妹「ウフフ 体は正直ね 長旅で溜まってるの?」
勇者「…!!!」
魔王(我が妹ながら恐ろしい女よ)
魔王(有史以来 我が魔王一族は勇者と闘い そして敗れてきた)
魔王(そして我が妹は思いついたのだ…魔王と勇者の血を引き継ぐ悪魔の子を孕むことを…)
魔王(そのために勇者の幼なじみであり恋人のような存在のミカオス姫は邪魔な存在だった)
魔王(だが その邪魔な姫は醜悪な化け物に改造した 計画は成功のようだな)
 
158:
-
チュンチュン
勇者「ZZZ(ゼットゼットゼット)」
魔王の妹「うふふ かわいい」
勇者「姫…ミカオス…ZZZ」
魔王の妹「!」
魔王の妹「なんであんな醜い化け物が忘れられないの!?」
魔王の妹「あたしの方が絶対にかわいいはずなのに!」
魔王の妹「孕んでやる!絶対に勇者の子を孕んでやる!」
パンパン
魔王の妹「お゙っ!!」
ポコッ
 
160:
-聖ホーリー城
王「なに!?勇者が消えた?!」
女魔術師「は…はい…」
王「結婚の日程も決まっておったのに どこへ行ったのだ?」
姫「オォォォォォ…」
王「照れくさいのかのう…」
女魔術師(こんなお姫様と結婚させられるなんて言われたら 誰だって逃げますよ…)
王「勇者を探し出せ!!3日後に必ず結婚式を挙げると市民には言ってしまった!!」
王「結婚式が中止になったら…おまえたち どうなるかわかっているんだろうな?」
女剣士「ハッ」
女僧侶「ふぇぇ!たった3日で!?」
女格闘家「お…お言葉ですが勇者は もう帰って来ないのでは!?」
王「…?」
女格闘家「王様はわかんねェのか?!お姫様はもう…醜悪な化け物に変わり果てちまったんだよ!!」
王「ワシのミカオスが…醜い化け物…?」
女剣士「お…おいやめろ!!」
 
167:
-悪夢の拷問部屋
バシッ バシッ
女格闘家「ああああああッ!!」
ベリィッ
拷問官「あっ…もう剥がす爪がなくなっちまったじょ!」
女格闘家「お願いだァッ!!許して!許してください!!」
王「ワシの娘が醜いとかどうとか言ってくれたなぁ?」
女格闘家「う…美しいです…!!美しいです!!姫様は美しいですッ!!」
女僧侶「ふ…ふぇぇ…」
ガタガタ
女剣士「こ…これが王様の本性だ…」
ブルブル
王「んー どうも本心から言っとるようには 聞こえんのう…」
拷問官「ご…拷問が足りない気…気がするですじょ…!」
王「カナン!メイ!マドカ!」
女剣士「…!」
王「こいつを殴れ」
 
175:
女剣士「えっ…し…しかし…」
王「ワシの言うことが聞けんのか?なら仕方がないな」
ジロッ
女剣士「ナックルは私たちと苦楽を共にした身!ナックルを殴るなんて私には…」
女僧侶「ふぇぇ!死ね!」
ボコォッ
女格闘家「お゙っ!?」
女魔術師「すみませんねナックルさん!私だって本当はこんなことしたくないんです!!」
ドカァッ
女格闘家「ガハッ!!」
女格闘家「も…もう許してぇ…」
ピクピク…
王「拷問官!パソコンを!」
女格闘家「!?」
王「おまえにはブログ☆フューチャー・ヴィジョン☆の過去記事を見せる拷問をしてやろう」
王「まずは手始めに2011年8月の記事からだ」
拷問官「http://blog.livedoor.jp/conbul/」
女格闘家「嫌だ!!うわぁぁぁぁァッ!!」
ジョジョジョ
 
177:
ブログ見てきたけどバカっぽくて面白いやん
 
178:
-
女僧侶「ナックルちゃん…どうなっちゃったのかな…」
女剣士「おまえ けっこう思いっきり殴ってたな」
女僧侶「ふぇぇ!?違うよ!あれは怖かったから…」
王「おー!おったおった!メイー!!」
姫「オ゙ッ…オ゙ッ…オ゙ッ」
ノソノソ
女僧侶「ふ…ふぇぇ!?」
王「ワシはカナンとマドカと共に勇者を探す!その間 ミカオスのことを頼んだ!!」
姫「アァァァァァ…」
ブシュッ ブシュッ
女僧侶(うっ…臭っ!)
女僧侶「な…なんでメイが…?」
王「メイは勇者一行のヒーラーだったそうじゃな 最近 ミカオスの様子がおかしい」
女僧侶「え…でもそれならマドカちゃんでも…」
女魔術師「あ…あぁ!私 大学出てないので回復魔法の方はからっきしで!」
王「血を流してるようなんだ 頼んだぞメイ」
姫「エェェェェェ…」
ダラッ…
女僧侶「おえっ…!」
女僧侶(これって生理じゃん…こんな体で いっちょ前に生理になるんだ…)
 
182:
-魔王の城
(勇者様…私 勇者様のこと…好きだよ)
(勇者様…もしこの闘いで魔王兄妹を倒したら…)
(んっ…勇者…勇者っ…)
勇者「!!」
ピュッ
勇者(夢精…か…)
魔王の妹「ZZZ…んほぉ…妊娠確実ぅ…ZZZ」
スヤスヤ
勇者「…」
勇者(夢に出てきたのは魔王の妹ではなかった)
勇者(あれは紛れもなく…ミカオス…!!)
勇者(なのにオレは…魔王の妹に心を許してしまった…)
グッ
(お姫様なんだよ?ほら 愛さえあれば見た目は関係ないよね?)
勇者「!!」
勇者(やはりオレはミカオスが…!!)
 
187:
-
王「おい マドカよ」
女魔術師「ハッ?!ハイッ!」
王「おまえの魔法で勇者の場所を特定することはできんか?」
女魔術師「いや…それは…」
女剣士「魔王の瞬間移動ほど便利ではないが 絆で繋がる者の場所へワープする移動魔法があったはずだ」
女魔術師「!」
ドキッ
女魔術師「いや…あれは往復するなら1日に1回しか使えなくて…」
女剣士「今日は まだ使ってないだろ」
王「マドカ…おまえもナックルのようになりたいのか?」
女魔術師「!!」
女魔術師「イド!!」
ピシュンッ
 
189:
-魔王の城
女魔術師「魔王の城?!」
勇者「マドカ!そうかイドを使ったんだな?!」
女魔術師「魔王軍に拉致されていたのですね…私はてっきり逃げたのかと思いました」
女魔術師「でも…なにもなくて本当によかった…本当に…本当に…」
ギュッ
勇者「マドカ…?」
女魔術師「このままでは勇者様は イカれた王の手によって あの醜悪な化け物と結婚させられてしまいます!!」
女魔術師「このままイドを使って 私の実家に帰って…いっしょに暮らしましょう!!」
女魔術師「魔法族の里は そう簡単には見つからないはずです!」
勇者「…」
女魔術師「私…ずっと勇者様のことが…」
女魔術師「でも勇者様は ずっとお姫様…ミカオス様に夢中で…」
勇者「悪いがオレは聖ホーリーへ帰る」
女魔術師「!?」
 
190:
女魔術師「なんでですか!?まさか勇者様…あの化け物のことが?!」
勇者「いいから早くしろォッ!!」
バンッ
女魔術師「ヒッ…!」
勇者「オレは…オレは…」
勇者「ミカオス出なきゃダメなんだ!!」
女魔術師「イ…イド!!」
ピシュンッ
 
194:
-聖ホーリー
勇者「!」
王「勇者!!」
勇者「姫…ミカオスはどこだ?!」
女剣士「し…城に…」
勇者「ミカオス!!」
ダッ
女魔術師「はぁ…ありえない…なんであんな…」
王「マドカよ」
王「“イカれた王”“醜悪な化け物”とは誰のことだ?」
女魔術師「………え?」
王「ミカオスの夫となる勇者を誘惑し 逃げようとしたな?」
女魔術師「ま…まさか…」
ブルブル
女魔術師「盗聴機?!」
バッ
女剣士「マドカ…すまんっ…王様に言われて…」
王「カナン!そいつを拷問部屋に連れていくぞ」
女魔術師「そんなっ…!!そんな!そんな!!」
 
203:
-ミカオスの部屋
姫「エェェェェェ…」
パクッ
女僧侶「ふぇぇ…キモいよぉ…」
姫「オ゙ッ…オ゙ッ…オ゙ッ」
女僧侶「うわ…また体についた虫食べてる…」
女僧侶「もう死んでくれないかなこいつ…やっぱりあの日 山に捨てておくべきだったよ…」
姫(やめて…メイちゃん…そんなこと言わないで…)
ボトボトボトッ…
女僧侶「おえっ!!」
ゲロゲロゲロッ
女僧侶「部屋も…まるで肥溜めだよぉ…くっさーい」
女僧侶「はぁ…海に沈めたらさすがに死ぬかなぁ…今度 マドカちゃんに頼んでやってもらおうかなぁ…」
姫(やめて…やめてやめてやめて…)
女僧侶「でも あんなにかわいかったお姫様が こんな醜い化け物になっちゃうなんて よく考えたら笑えるかも」
女僧侶「おーら死ね!」
ポイッ
姫「ブギィィィィィッ」
ブシュッ ブシュッ
女僧侶「うわっ!!膿噴いた!もーうっ!!」
姫(お願い…メイちゃんは…メイちゃんは優しい子なの…やめて…やめてやめてやめてぇ…)
 
209:
勇者「ミカオス!!」
姫「オォォォォォ…」
ブリブリブリッ
女僧侶「あ!勇者様ぁ!」
女僧侶「ふぇぇ…メイ あのキモいのと2人きりされて最悪だったよぉ!!」
ギュッ
勇者「どけっ!!」
女僧侶「きゃっ?!」
勇者「ミカオス!すまない!すまないミカオス!!オレは…オレは…」
勇者「おまえじゃなきゃダメだ!!」
ベチャ
姫「オォォォォォ…」
ブリッ…ブリッ…
勇者「ミカオス!!ミカオスぅ!!」
ズブブッ
勇者「ミカオス!!ミカオス!!ミカオス!!」
パンパンパンッ
姫「イギィィィィィッ」
ボトボトボトッ…
女僧侶「ヒッ…ヒィィィィッ!!」
女僧侶「お゙…お゙え゙っ!!なんでこんなキモいの見せられなきゃなんないのぉ!?」
女僧侶「…?」
女僧侶「あ…あそこにあるのってまさか…監視カメラ…?」
女僧侶(ウ…ウソだよね…い…いったいいつから撮っての…?!)
ドキドキドキッ…
 
216:
女僧侶(ウ…ウソだよね…い…いったいいつから撮ってんの…?!)
ドキドキドキッ…
ガチャ
王「勇者とミカオスは今 行為の最中じゃ」
女僧侶「………!!」
ドキッ
女僧侶「ふ…ふぇぇ…そ…そうですよね…メ…メイもう帰りま〜す」
王「全部 見ておったぞ」
王「ワシのミカオスに罵詈雑言を浴びせ 石まで投げとったの」
女僧侶「あっ…あれは…あれは…」
女僧侶「カナンちゃんにやれって言われたんです!!メイも本当は やりたくなかったんです!!」
女剣士「?!」
王「…ま 拷問したら全てわかることじゃろ」
女剣士「いくぞ」
女僧侶「嫌ァァァァッ!!」
勇者「ミカオス!ミカオス!」
パンパンパンッ
勇者「うっ!!」
ドピュロス
 
217:
ドピュロス
 
218:
ドピュロス
 
220:
ドピュロス
 
221:
ドピュロス
 
222:
ドピュロスわろた
 
229:
姫「アァァァァァ…」
ブリッ…ブリッ…
勇者「ミカオス…!!」
パンパンパンッ
勇者「どんなに姿が変わろうと おまえはおまえだ!!」
ギュッ
姫「オォォォォォ…」
ボトボトボトッ…
勇者「オレはおまえを愛してる!!だから…だから…」
勇者「結婚してくれ!!」
パンパンパンッ
姫「オ゙ッ…オ゙ッ…オ゙ッ…」
魔王「…」
魔王の妹「…」
ウルウル
魔王「…いいのか?」
魔王の妹「ええ…美しいわ…今のあの2人は この世で最も美しい…」
ポロッポロッ…
魔王「なるほど…」
魔王の妹「それにもう 勇者の子は…あたしのお腹の中に…」
ポコッ
魔王の妹「これが“永遠の愛”なのね…妬いちゃう…」
クチュクチュ
魔王の妹「あぁ…楽しみだわ…私と勇者の最強の遺伝子を受け継ぐ悪魔の子と…」
魔王の妹「勇者と醜悪姫の永遠の愛でできた愛の子…」
魔王の妹「どっちが強いのかしら…」
ゾクゾクゾクッ
 
239:
-
女僧侶「メイ お姫様だーいすき!」
ギューッ
姫「あ…メイちゃん!」
女魔術師「お姫様!新しい魔法を覚えたので見てください!ハッ!」
女魔術師「ぎゃう!」
女格闘家「アハハ マドカのやつ失敗してやんのー」
姫「だ…大丈夫?マドカちゃん…立てる?」
ヨシヨシ
女僧侶「あー!マドカちゃんが メイのお姫様とったー!」
女格闘家「ハァ?オレのお姫様だぞー!」
女剣士「おまえたち!お姫様は誰のものでもないぞ!お姫様をよく知る私を無視して勝手なこと言うなー!」
勇者「ふふっ…相変わらずにぎやかだな…今から闘いに行くというのに…」
姫「勇者様…私 勇者様のこと…好きだよ」
勇者「!」
姫「勇者様…もしこの闘いで魔王兄妹を倒したら…」
姫「結婚してくれませんか…?」
勇者「姫…!!」
勇者「わかった…ありがとう姫…いや ミカオス!」
姫「勇者様っ…!」
勇者「行くぞカナン!ナックル!マドカ!メイ!」
勇者「必ず魔王を倒してみせる!!」

 
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