【ガルパン】山郷あゆみは、駆けるアリクイの背に乗ってback

【ガルパン】山郷あゆみは、駆けるアリクイの背に乗って


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あや 「 おっつー 」
あや 「 ありゃ、みんなまだ、ごはん中かな? 」
21:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:37:22.35 ID:hCip+/ix0
20:
あゆみ 「 はいはい、お疲れー 」
桂利奈 「 アタシさんじょう!! 」
紗希 「 お疲れ様、三人とも 」
桂利奈 「 サキもねー! サキはもうあと寝るだけ? 」
紗希 「 うん。 すでにベッドの上 」
桂利奈 「 サキはいつも寝るの早いー 」
紗希 「 だってすることないし… 」
あゆみ 「 ( ´?`)つ 勉強 」
紗希 「 _(*ω*∠)_ スヤァ… 」
22:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:37:57.68 ID:hCip+/ix0
20:
あや 「 それにしても紗希は、相変わらずココでなら喋るねww 」
紗希 「 そうかな? 」
あゆみ 「 リアルだと3日に1回くらいしか声聞かないよ 」
紗希 「 じゃあ、明日はもうちょっとM3リー内で喋ってみる 」
梓 「 それは楽しみ! 」
優季 「 紗希ちゃんホント?!? じゃあ私、録音の準備しなくちゃ?(^^) 」
あや 「 お、残りの二人も来た 」
あゆみ 「 梓も優季もお疲れー。 夕ご飯食べてたの? 」
梓 「 うん、ビーフシチュー食べてた。 昨日作ったのチンしてね 」
紗希 「 私も食べたい… 」
優季 「 ワタシはお風呂入ってた? お肌磨いてたよ? 」
あや 「 そのお肌を見せる彼氏はもういないのに? 」
優季 「 今は戦車が恋人だも?ん。 恋人に包まれるなら綺麗な身体でいなくっちゃね? 」
あゆみ 「 恋人に包まれるというか、こちらから乗り込むというか 」
桂利奈 「 乗り込むまでできるなら、変形合体までしたい!」
あや 「(乗って合体……) ドキドキ 」
梓 「 大変みんな、私の友達(O野さん)が変態かもしれない 」
あゆみ 「 知ってた 」
優季 「 知ってた 」
紗希 「 カレー食べたい… 」
あや 「 そこはビーフシチューじゃないのwwww 」
23:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:38:29.88 ID:hCip+/ix0
20:
あゆみ 「 そいえば今日の訓練どうだったの、梓? あんこうチームの?号に乗ったんでしょ? 」
梓 「 私は西住隊長みたいにはなれないっていうのが、とても良くわかったよ…… 」
優季 「 え?? でもちゃんと他の車輛に指示できてたじゃない? 」
梓 「 あれはあんこうチームの先輩達がフォローしてくれたから。 私一人じゃ絶対無理だよぅ…… 」
紗希 「 梓なら大丈夫。 私達も頑張って梓をフォローする 」
梓 「 ありがとう紗希。 私も頑張るね 」
桂利奈 「 アズサガンバレ! ……とか言いながらも、アズサの代わりにM3リーに来た車長の人達、面白かったよね! 」
あや 「 磯辺先輩が来たときの 『 根性で曲射! 』 って射撃の指示、ちょっと面白かったよねww 」
優季 「 エルヴィン先輩の時は、進路指示に戦史ネタが混ざり過ぎて、結局よくわからなかった? 」
紗希 「 そど子先輩の 『 もっと風紀的に撃つのよ! 』 って指示も良くわからなかった 」
桂里奈 「 中島先輩の時は、走行音だけでメンテ箇所を洗い出してたよねー 」
あゆみ 「 私はねこにゃー先輩の時が面白かったな。 待機中に砲身で懸垂運動し出すし、なんかダイエットに効く腹筋とか教えてもらえたし 」
梓 「 みんなずるーい! 私がいない時にそんな面白いことを! 」
優季 「 梓はあこがれの西住隊長の席に座れたんだからいいじゃーん 」
梓 「 まぁ……それは……そうだけど…… 」
あや 「 チョロい…… 」
紗希 「 チョロい…… 」
24:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:38:59.67 ID:hCip+/ix0
20:
梓 「 もう、みんなったら! 全員揃ったんだから本題いくよ? あゆみ、いい? 」
あゆみ 「 あー……みんな、ゴメン!!」
優季 「 どんまい 」
あや 「 どんまい 」
桂利奈 「 どんまい 」
紗希 「 Don't mind 」
25:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:39:26.36 ID:hCip+/ix0
20:
あや 「 まあ、あれはしゃーない 」
桂利奈 「 あゆみがキレてなければ、アタシがキレてたと思うし! 」
優季 「 確かに、あのコらの言い方は酷かったよね 」
紗希 「 私達だけじゃなくて、先輩達まで馬鹿にされたら、さすがの私でも怒る 」
梓 「 紗希でも怒るんだ 」
桂利奈 「 どうしよう、サキが怒ってるとこ見たい 」
あや 「 同じく 」
優季 「 同じく? 」
紗希 「 いいけど、何人か行方不明者が出るよ? 」
あや 「 すんませんっした 」
26:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:39:56.59 ID:hCip+/ix0
20:
優季 「 それにしても、あゆみがあそこまで怒るなんてねぇ 」
あゆみ 「 私だってあんなに自分が怒るとは思わなかったよ。 っていうか、あんなに声を荒げたのは生まれて初めてかも 」
梓 「 私達にちょっかい掛けてきたあの4人って、どこの子達なの? 」
あや 「 同じ1年生なんだろうけど……1年生だけで約3千人いるからね、うちの学校。 見当つかないなぁ 」
優季 「 今思い返すと、売り言葉に買い言葉だった気がしなくもないよね? 」
あゆみ 「 うぅ……そうだよねぇ 」
紗希 「 向こうも、ケンカ吹っ掛けたくて吹っ掛けてきたんじゃないと思う」
梓 「 と、いうと? 」
紗希 「 ちょっとした冗談だったのに気付いたら激高しちゃってた、そんな感じ 」
27:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:40:28.91 ID:hCip+/ix0
21:
あや 「 そもそも発端は何だったんだっけ? 」
優季 「 私達5人が戦車ガレージに向かう途中、あゆみが呼び止められたんだったっけ?? 」
あゆみ 「 うん、『 ねえ、ひょっとして貴女、テレビに出てなかった? 』 って、いきなりね 」
梓 「 あー、先々週にテレビ取材受けた時のやつ? “ 全国大会優勝校1年生チームの期待の砲手 ” っていうあれ? 」
あゆみ 「 たぶんそうだと思う。 今朝のTVのスポーツコーナーに映ったらしいから、それ見たんでしょ 」
あや 「 ウチのチーム、最近いっぱい取材受けているから、もうどれがいつTVに映るかなんて追いきれないよね 」
桂利奈 「 ホントだよ! 今期はアニメ13本追わなくちゃいけないのに! 」
あゆみ 「 あやは見たんだっけ? 今朝のそのTV 」
あや 「 ワタシも同じ1年生チームの砲手なのに、テレビに映らなかった件について 」
優季 「 どんまい♪ 」
紗希 「 沙織先輩も 『 なんでアタシが出てないの!? 』 って嘆いてた 」
あや 「 沙織ママ、あの日は2時間かけて髪型セットしてたらしいよ…… 」
28:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:41:11.33 ID:hCip+/ix0
21:
あゆみ 「 私も急いでたから適当にあしらおうと思って 『 そうだね 』 ってそれだけ言って、通り過ぎようとしたんだけど 」
優季 「 そこからイチャモンつけられたのよね? 『 さすが期待の選手はちがうね 』 って 」
あゆみ 「 私もカチンと来ちゃってさ。 でも揉め事は起こしたくないから 『 でしょ? 』 って言ってスルーしようとして 」
桂利奈 「 で、あのなんか感じ悪いお願いされたんだっけ? 」
あや 「 そんなに力を持っているなら私達の科目も助けてほしいよねぇ、ってやつ? 」
優季 「 助けてくれって言われてもね? 」
紗希 「 気持ちはわかる 」
桂利奈 「 およよ? サキ、どして? 」
紗希 「 あの廃艦騒ぎの時に、やむなく備品を処分したり紛失したりして、満足に活動出来てないところが多いから 」
あや 「 他の履修科目も、まだ日常に戻るにはイロイロ足りてない、ってことか 」
29:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:41:37.88 ID:hCip+/ix0
21:
梓 「 でも、それを言うなら私達の戦車道だって足りてないよ。 前みたいな優遇措置は無くなっちゃったから、燃料も砲弾も、残り在庫を計算しながら使ってるんだよ? 」
優季 「 西住隊長、以前よりも机に向かってる時間が長くなったよねぇ 」
あゆみ 「 そうそう、事務処理量が増えたからでしょ? 秋山先輩や五十鈴先輩が手伝ってるから、まだ大丈夫そうだけど 」
梓 「 そういう苦労も増えて、生徒会からの優遇措置も無くなって、でも強豪校で居続けなければならないんだから、訓練の質を落とすわけにいかないんだよ? 西住隊長の苦労が半端ないの、もっと大勢の人に知ってほしい 」
優季 「 梓は西住隊長大好きマンだよね? 」
梓 「 大好きっていうか尊敬してるの! すごく! 公私ともども!! 」
あや 「 梓……それを西住隊長大好きマンと言うのです……いま……貴女の脳内に直接話しかけています…… 」
30:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:42:12.90 ID:hCip+/ix0
21:
あゆみ 「 だからね? 先輩達がそういう苦労をしているの知ってるから、私に変な期待されても困るって言ったの 」
あや 「 そしたら? 」
あゆみ 「 あの子達、なんて言ったと思う? 『 生徒会から予算いっぱい貰ってるんでしょ? ギャラだってジャブジャブ貰ってるらしいし 』 って 」
あや 「 どこ情報だっつーの、それ 」
紗希 「 今、念を送った 」
桂利奈 「 お、サキ、どしたの? 」
紗希 「 あの子達がカミソリでスネを脱毛するとき、黒ゴマ点々になりますようにって 」
あや 「 地wwww味wwwwかwwwwww 」
あゆみ 「 でさ、さすがに言い返そうと思って 『 私達も予算は無いし、訓練するのも苦労してるんです 』 って言ったらね 』
梓 「 あー…ここであゆみがキレちゃったのかー… 」
あゆみ 「 そう、あいつら、絶対許せないことを言ったのよ 」
31:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:42:41.20 ID:hCip+/ix0
『 えー? だって大学選抜戦の動画見たけど、なんかふざけた格好の人達とかいたじゃん。
 あの、なんか猫耳付けた人とか?wwww モモの人とか?wwww ぴよぴよ言ってる人とか?wwwwww
 あんな人達がいて、苦労して学園艦を救ってやったとか言われても、なんというか、ねぇ? 』
32:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:43:10.86 ID:hCip+/ix0
21:
あや 「 お前らのために救ったんじゃないっての 」
優季 「 あゆみ、激おこだったねぇ。 相手の子の胸倉つかんじゃったりして 」
桂利奈 「 その後のサキの活躍もすごかったね 」
梓 「 両者の間に無理矢理体を捻じ込んで、ケンカ収めちゃうんだもんねぇ 」
紗希 「 暴力はダメ 」
あゆみ 「 あー…いや、別に殴り掛かろうと思ったわけじゃないの。 ただ、頭がカッとなっちゃって…… 」
33:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:43:37.25 ID:hCip+/ix0
21:
梓 「 アリクイさんのチームの3人、良い人達だよね。 大学選抜戦前にかなりハードな自主トレーニングしてたんでしょ? チーム思いの素敵な人達だから、あゆみの気持わかるよ 」
あゆみ 「 ちょっと思い出話していい? 」
梓 「 うん 」
優季 「 いいよ? 」
あゆみ 「 あの、廃艦が言い渡されて皆でキャンプ生活始めた時にね。 私、用事があって何回か臨時校舎に足を運んでるんだけど 」
あや 「 うん 」
あゆみ 「 その時、アリクイさんチームがトレーニングしているところを見たのよ 」
紗希 「 うん 」
あゆみ 「 ものすっごいハードトレーニングでね? しかもそれ、まだ大学選抜戦が決定する前からやってたんだよ? 」
優季 「 へぇ? 」
あゆみ 「 あの時、誰もが絶望してたのに、アリクイさんチームの人達だけは、ただ黙々と自分を磨いていた。 それってすごいと思わない? 」
桂利奈 「 すごい!! 」
あゆみ 「 あの努力はね、誰も馬鹿にしちゃダメだと思ったの。 だから、そう思ったらね、頭に血が昇っちゃって…… 」
34:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:44:09.33 ID:hCip+/ix0
21:
あや 「 それにしても、アリクイさんチームの人達、あの格好だとやっぱりふざけて見られちゃうのかな 」
優季 「 そういう風に見ちゃう人もいるってだけで、多くの人は別に何とも思ってないと思うよ? 」
桂利奈 「 良い人達だよ! 特撮モノの会話できるの、秋山先輩とアリクイさんチームの人達だけだし! 」
梓 「 ねこにゃー先輩もぴよたん先輩も、普段はどうしているのかな? ももがーさんも私達と同じ1年生のはずなんだけど、訓練以外では見かけないし…… 」
紗希 「 普段も大体あのまま 」
あゆみ 「 紗希、見たことあるの!? 」
紗希 「 己がポリシーを貫く人間は強い 」
あや 「 アリクイさんの3人、実はスゴイのかもって思えてきた。 あとなぜだか紗希が偉大に見える…… 」
35:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:44:45.67 ID:hCip+/ix0
21:
梓 「 ……で、なんだかんだで、売り言葉に買い言葉が続いて…… 」
あゆみ 「 そう……アリクイさんチームは凄い努力家だーとか、ウチの戦車道チームは苦労して強くなったんだーって、言い返しているうちに…… 」
あや 「 だったら来月開催予定の大洗町マラソン大会で上位入賞してみせろ、って話になったのか…… 」
優季 「 なんでそこでマラソン大会が出てくるのかな? 」
あゆみ 「 それはそのぅ……売り言葉に買い言葉で…… 」
紗希 「 向こうの4人組は、たぶん運動系科目の履修者か、運動系の部活をやっているんだと思う 」
優季 「 あー、だから 『 体育会系の自分達に理解出来るような努力の成果を見せてみろ = マラソン上位入賞 』 ってことなんだ? 脳筋ウケる? 」
あや 「 それって 『 戦車道は身体を使わない競技だけど、本当に苦労したなら少しは体力ついただろ? 』 って、上から目線で言われてるってことでしょ? 」
桂利奈 「 ムカつく! 戦車道はめちゃめちゃ身体を酷使するのに!! 」
紗希 「 桂利奈、それ、装填手のセリフ 」
36:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:45:17.45 ID:hCip+/ix0
21:
梓 「 あれ? でもマラソン大会って、まだ生徒会から告知出てなかったよね? 」
あや 「 いま学内HP見たけど、情報まだ出てないね 」
あゆみ 「 毎年恒例なんだって、10月に大洗町内でマラソン大会するの。 だからまぁ今年も間違いなくやるだろうってことで…… 」
紗希 「 エントリーの受付、来週の月曜からって、小山先輩が言ってた 」
優季 「 わぉ紗希ちゃん、情報はやーい 」
桂利奈 「 どんな人達がエントリーするんだろ? 」
紗希 「 ほとんどが運動系の履修科目の人、あとは運動系のクラブの人だって 」
桂利奈 「 うわぁ……それで上位入賞ってキビシイね 」
あゆみ 「 うぅ……(:_;) 」
あや 「 ちなみに、上位入賞できなかったら、何か罰ゲームでもあるの? 」
あゆみ 「 ううん、特にそういうのは。 そもそもあの子ら、どこの子達かも知らないし 」
優季 「 じゃあバックレちゃってもいいんじゃない? 」
あゆみ 「 そうなんだけど…… 」
37:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:45:47.33 ID:hCip+/ix0
22:
梓 「 夜も遅くなってきたから、今日はこのへんにしておこう 」
優季 「 りょうかーい 」
桂利奈 「 りょうかーい 」
梓 「 あゆみ、最後に一つ。 結局マラソン大会はどうするつもりなの? 」
あゆみ 「 私のせいだし、私、参加するよ。 ウチのチーム馬鹿にされといて、黙ってはいられないし 」
紗希 「 あゆみの気持ち、よくわかる 」
あゆみ 「 みんなありがとう。 それじゃあ来週月曜、戦車道の訓練前にエントリーしに行くかな。 みんな、今日はごめんね。 おやすみ 」
梓 「 あゆみは悪くないよ。 おやすみ 」
桂利奈 「 そのとーり! オヤスミ!! 」
紗希 「 あゆみ、大丈夫。 おやすみ 」
あや 「 そうだね、あいつらが悪い ← 結論。 おやすみー 」
優季 「 あゆみの怒ってる姿、カッコよかったよ? おやすみ? 」
38:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:46:22.31 ID:hCip+/ix0
22:
梓 「 ……しゃーないか 」
あや 「 ……しゃーないな 」
優季 「 ……しゃーないよね 」
桂利奈 「 ……しゃーないぜ 」
紗希 「 ……しゃーない 」
22:
あゆみ 「 ??? 」
39:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:47:09.41 ID:hCip+/ix0
22:
梓 「 西住隊長にカッコいいとこ見せるために、私も走るか 」
あや 「 最近二の腕がやばいので、私も走るか 」
桂利奈 「 山郷っぱいにはお世話になってるからね。 私も走るか! 」
優季 「 汗かくとデトックスになるっていうしね? 私も走る? 」
紗希 「 あの5人には二重アゴになる呪いの念を送る。 私も走るよ 」
22:
あゆみ 「 ……みんな、本当にごめん。 ありがとう 」
40:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:47:44.69 ID:hCip+/ix0
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41:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:48:11.11 ID:hCip+/ix0
『 とあるオンライン戦車シューティングゲーム ゲーム内チャット 』
9月 最終週 金曜日
42:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:48:42.75 ID:hCip+/ix0
23:
ねこにゃー 「 ただいまにゃー 」
ももがー 「 おかえりナリー 」
ぴよたん 「 おかえりぴよー 」
ねこにゃー 「 ぬっふっふ、ダイエットコーラとファミチキでリアル兵站が補充された私にはもう隙はないにゃー 」
ももがー 「 あっはい ( ポテチ バリバリ ) 」
ぴよたん 「 あっはい ( CCレモン グビー ) 」
ねこにゃー 「 サンクスがファミマに吸われちゃったのもそう悪いもんじゃ……ってあぁ! 二人ともすでにお菓子 & おジュースをセッティング済み!? ずるぅい!!」
ぴよたん 「 ねこにゃーがサンクスに買い物行っている間、ももがーと二人で戦場を荒らしまわっていたっちゃ 」
ももがー 「 あらゆる戦場で幾人の傭兵や要人を始末してきた、伝説の傭兵夫婦の片割れナリ! 」
ねこにゃー 「 おお……笑う女豹が……ラフィングパンサーがおる…… 」
ももがー 「 いいから早く機体を決めてエントリーするナリ。 あと 『 おジュース 』 って何? 」
ねこにゃー 「 了解にゃー (オジュース グビー) 」
ぴよたん 「 あ、じゃあその間にお菓子とおジュースの補充 & お花摘みにいってくるぴよ 」
43:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:49:21.18 ID:hCip+/ix0
23:
ねこにゃー 「 ももがーさんや 」
ももがー 「 なんだい、ねこにゃーさんや 」
ねこにゃー 「 ぴよたんのお花摘み、ビックベンかリトルジョーのどっちなのか賭けるにゃー 」
ももがー 「 リトルジョーに1億ペリカ 」
ねこにゃー 「 ああん、じゃあ私もリトルジョーで5000兆円欲しい 」
ももがー 「 ああん、私だって5000腸炎欲しい 」
ねこにゃー 「 5000腸炎ってwwwwwwww 」
ももがー 「 なんか凄そうなお腹の痛みwwwwww爆誕wwwwwwww 」
ねこにゃー 「 痛くなったらすぐハデスwwwwww 」
ももがー 「 薬飲んだらwwwwww冥界行きなの?wwwwwwww 」
ぴよたん 「 腹痛祭りがあると聞いて飛んできたぴよ 」
ねこにゃー 「 おかー 」
ももがー 「 えりー 」
ねこにゃー 「 この早さはやっぱりリトルジョーでしたか…… 」
ぴよたん 「 正解! そんな貴女には賞金5000腸炎をプレゼント 」
ももがー 「 やったぜねこにゃー! 明日からヤマザキ秋の腸炎祭りナリ! 」
ねこにゃー 「 イェェェェア! 応募券シール……応募券シールを集めなきゃ… ( 謎の義務感 )」
44:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:49:50.71 ID:hCip+/ix0
23:
ねこにゃー 「 うん、それでね? 」
ももがー 「 素に戻るの早いモモね…… 」
ぴよたん 「 全員機体セレクト終了だっちゃ? じゃあステージはいつもの極悪ステージのところで、あとは他の参加者待ち、と。 それで? 」
ねこにゃー 「 こんな夜遅くにサンクス行っちゃう悪い娘は、ボクのような闇を統べる者くらいかと思ってたんだけど 」
ももがー 「 中二乙。 そうモモねー。 あとは体重を気にしない夜食クッチャラーくらいナリねー 」
ねこにゃー 「 あ、ボク、夜食どんだけ食べても太らない体質だから 」
ももがー 「 ちっ 」
ぴよたん 「 いま、ねこにゃーが5年後に三段腹になる大規模術式を発動したぴよ ( 血涙 ) 」
ねこにゃー 「 しかしこの時、呪詛返しされたぴよたんが5年後に五段腹になるなんて誰も予想していませんでした ( モノローグ ) 」
ぴよたん 「 ん? 1年で一段腹増える計算ぴよ? 」
ねこにゃー 「 そのとおりだにゃー 」
ぴよたん 「 屋上へ行こうぜ……久々にキレちまったよ…… 」
ももがー 「 それで、サンクスに誰がいたナリ? 黄昏よりも暗きものよ 」
ねこにゃー 「 山郷さんがいた。 血の流れより紅きものよ 」
ぴよたん 「 はいはい竜破斬乙。 山郷さんって、ウチのチームの? 」
ねこにゃー 「 うん。 なんかポカリいっぱい買ってた 」
45:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:50:29.42 ID:hCip+/ix0
23:
ももがー 「 【報】ねこにゃー氏、ついに私達以外のお友達が出来る → 【悲報】深夜のサンクスでJK1年生を手籠めにしただけだった 」
ぴよたん 「 あら^^? ねこにゃーのコミュ力、いつのまに2次元の壁を突破したっちゃ? 」
ねこにゃー 「 はっはっは! 深夜のコンビニ、相手は微妙な距離感のある後輩って状況で、ボクが話しかけられるとでも? 」
ももがー 「 コミュ障のねこにゃーじゃ無理ナリ (ばっさり) 」
ぴよたん 「 コミュ障のねこにゃーじゃ無理ぴよ (ばっさり) 」
ねこにゃー 「 げふう (吐血) でもザッツライト 」
ぴよたん 「 じゃあ、同じチームメイトで可愛い後輩ちゃんだったのに、会話は一切ナシだったぴよ? 」
ねこにゃー 「 あ、いやね? 実は、昼間の紅白戦の時に山郷さんとはちょっとだけ話したから、先輩として頑張らねばと思ってね? 」
ももがー 「 おお、じゃあやっぱり親しく話したナリ? 」
ねこにゃー 「 なんか喋らなきゃと思って焦っちゃって、声と変な笑いが同時に出ちゃってにゃ? それで『 コポォ 』とか言っちゃって、もうダメだった 』
ぴよたん 「 安心のねこにゃー品質だったぴよ (哀れみ) じゃあやっぱりスルーしちゃった? 」
ねこにゃー 「 いや、それがそうでもなかったんだにゃー。 なんと向こうから話しかけてくれたというね 」
ぴよたん 「 気を使ってくれるJK1ぴよ…… (チラッ) 」
ねこにゃー 「 気を使ってくれるJK1にゃ…… (チラッ) 」
ももがー 「 いつからJK1が全員気を使ってくれると錯覚していた……? 」
ねこにゃー 「 なん……だと……? 」
ぴよたん 「 あまり強い言葉を使うなよ……弱く見えるぞ (私達が) 」
46:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:50:59.06 ID:hCip+/ix0
23:
ももがー 「 いやね、私だってコミュ障人間の端くれ、今さら友達増やそうと思ってないナリ。 この桃ポリシーを貫くと決意してからはな! 」
ぴよたん 「 同感だっちゃ。 といっても私は3年生だから今さらだけど、ももがーは1年生なんだから、ちょっと考えた方がいいと思うぴよ 」
ねこにゃー 「 それでも二人とも、大学選抜戦の後は普通の友達も増えたんでしょ? ( 桃ポリシーってなんだろう? ) 」
ももがー 「 戦車道の話振ってくれるし……それなら私も話せるし……そこから戦車ゲームの話に持ってけるナリ…… 」
ぴよたん 「 上に同じぴよ……戦車道やってて良かったっちゃ……チームの皆には感謝しかないっちゃ…… 」
ねこにゃー 「 私だって同じにゃー ( 桃ポリシーってなんだろう? 2回目 ) 」
47:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:51:29.22 ID:hCip+/ix0
23:
ぴよたん 「 で、何か発展的な会話をしたぴよ? 山郷さんと 」
ねこにゃー 「 発展的てwwww えーと、最初なんかビックリした顔されて 」
ももがー 「 山郷さん、何か後ろめたい物を買いに来た可能性が微レ存……? ( ヒント:でらべっぴん ) 」
ねこにゃー 「 いや、だからペットボトルのポカリだってwwww で、カゴの中の大量のポカリ隠すようにして 『 ウサギさんチームの皆で明日からランニングするんです 』 って 」
ぴよたん 「 ほほう、ランニングとな (ギラリ) 」
ねこにゃー 「 おや、現在ランニングが日課のぴよたん先生、どうしたんです? 」
ぴよたん 「 日課になったのはお互い様っちゃ。 といっても、ねこにゃーは最近、筋トレがメインみたいだけど 」
ねこにゃー 「 まあにゃ 」
ももがー 「 ホント、花の女子高生が筋トレとか、女子力が裸足で逃げ出したのかと思っちゃうナリ 」
ぴよたん 「 ももがー、こんな格言をご存知? 『 お前が言うな 』 」
ももがー 「 あれ? わたしはいつの間に聖グロの学園艦へと迷い込んだ……? 」
ねこにゃー 「 聖グロの隊長さんは、CCレモンとか飲まないと思うにゃーwwww 」
ぴよたん 「 こんな格言をご存知? 『 紅茶のティーバッグは3回くらい使える 』 」
ももがー 「 これまた安っすいダージリンさんが現れたナリwwww 」
ねこにゃー 「 安っすいwwwwwwダージリンさんwwwwwwww 」
ぴよたん 「 まぁ、ひょっとしたら、あわよくばランニングを介して、うさぎさんチームの子達とさらにお近づきになれるチャンスかなーと思ったっちゃ 」
ねこにゃー 「 ボクたち、あんまり後輩の子達と接点ないもんねぇ 」
ももがー 「 ( あれ? 私も後輩なんだけど……? ) 」
48:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:51:56.25 ID:hCip+/ix0
23:
ねこにゃー 「 ボクは最近、ランニングは少し控えてるんだにゃー 」
ぴよたん 「 あら、どうしてぴよ? 」
ねこにゃー 「 ランナー膝にゃー 」
ぴよたん 「 ガンナー膝? 義足にカルバリン砲でも仕込んでいるっちゃ? 」
ねこにゃー 「 それどこの錬金術師に出てくるにゃ? いや、ランナー膝ってね、膝関節の炎症なんだけど 」
ももがー 「 いまググったナリ。 要するにトレーニングし過ぎ? 」
ねこにゃー 「 うん。 素人がいきなりハードなランニングとかすると、なりやすいらしくて。 おかげで右膝の外側が痛くってにゃー 」
ぴよたん 「 私も20?超えたあたりから左膝が痛くなったりするぴよ。 それもランナー膝なのかしら……? 」
ももがー 「 じゃあ私が20年前のIKUSAで膝に矢を受けてしまったのも、ランナー膝ってことナリ……? 」
ねこにゃー 「 ぴよたんもランナー膝かもしれないにゃー。 そしてももがーはスカイリムの世界にお帰り下さい 」
49:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:52:25.82 ID:hCip+/ix0
23:
ねこにゃー 「 ランナー膝って拗らせると、日常生活に支障が出るレベルで痛くなるから、無理しない方がいいにゃ 」
ぴよたん 「 治すにはどうしたらいいぴよ? 」
ねこにゃー 「 休む。 ランニング量を減らす。 あと抗炎症薬を飲んだり塗ったり 」
ももがー 「 だからねこにゃーは、代わりに筋トレ量を増やしてるモモね 」
ねこにゃー 「 Exactly ( そのとおりでございます ) 」
ぴよたん 「 たぶん来月、毎年恒例の大洗町マラソン大会があると思うけど、参加はしないっちゃ? 」
ねこにゃー 「 無理のムリムリにゃー。 そもそも膝痛めてなくても参加しないと思われー 」
ももがー 「 戦車道やったり身体鍛えたりしてるけど、私達、完全インドア派ナリね 」
ぴよたん 「 確かにぴよ 」
ねこにゃー 「 昨年同様、どこかで静かにゲームして過ごす予定。 お二方とも、旅は道ずれ? 」
ももがー 「 世は情けー ( 'ω')ノ」
ぴよたん 「 仕方ない、 付き合ってあげるぴよ ( ゚ω゚)ノ 」
50:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:52:54.55 ID:hCip+/ix0
23:
ぴよたん 「 で、ランニング沼に飛び込もうとしてる期待の1年生、山郷さんは、ねこにゃーに驚いてどうしたんだぴよ? 」
ねこにゃー 「 そうそう、それでにゃ? 私も 『 ヌルフコポォ、フッ、フヘヘッ、がっ、頑張って 』 って精一杯の笑顔で返したんだけど 」
ももがー 「 完全にストーカーのそれ 」
ぴよたん 「 おまわりさん、こっちです 」
ねこにゃー 「 なんかじっと見つめられてね? 赤い顔して 『 私達、頑張りますから! 』 って言われた。 正直ちょっと萌えた 」
ぴよたん 「 うそ……私の後輩の1年生、可愛すぎ……? 」
ももがー 「 照れるナリ…… 」
ねこにゃー 「 おめえじゃねえよ 」
ぴよたん 「 おめえじゃねえよ 」
ももがー 「 (´;ω;`)ブワッ 」
ねこにゃー 「 とにかくなんか、すごい決意した表情というか……戦地に向かう前の兵士みたいな顔というか……ちょっといつもと違う雰囲気だったのにゃ 」
51:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:53:49.27 ID:hCip+/ix0
00:
ぴよたん 「 決意の表情? なんだぴよ……? 」
ももがー 「 ワタシ、このゲームが終わったら結婚するんだ…… ( 2次元の住人と )」
ぴよたん 「 どうでもいい決意で死亡フラグ立てんなし 」
ねこにゃー 「 ともかく、なんかちょっとおかしかったにゃ 」
ぴよたん 「 チームメイトで可愛い後輩が困ってるなら気になるぴよね 」
ねこにゃー 「 あれ? ぴよたん氏、今すごい先輩っぽい ( トゥンク… ) 」
ぴよたん 「 でもコミュ障の私達に何が出来るわけでもなし…… 」
ねこにゃー 「 そうでもなかった 」
ぴよたん 「 1年生の後輩……1年生……ハッ! ( 閃き ) 」
ねこにゃー 「 お? 」
ぴよたん 「 ふむ……これは少女探偵団、出動案件ね 」
52:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:54:27.34 ID:hCip+/ix0
00:
ねこにゃー 「 テレッテレッテテレテレー テレッテレッテテレテレー テレッテレッテテレテレー テレレテーレレー♪ ( コナンのテーマ ) 」
ぴよたん 「 アリクイ少女探偵団 メンバーNo.3のももがーよ! 出動ぴよ! 」
ももがー 「 (´;ω;`)ブワッ 」
ねこにゃー 「 あ、まだいじけてた 」
ぴよたん 「 ももがーだって可愛い後輩だっちゃ。 はにかんだ表情が眩しいぴよ 」
ももがー 「 本当……? アタシ輝いてるナリ? ねえ、輝いてるナリ!? 」
ぴよたん 「 ええ輝いているわ。 そうよ良い表情よ。 OK! 最高の笑顔をいただきぴよ! じゃあもう1枚脱いじゃおうか! ( シャッターパシャー )」
ももがー 「 わたし……監督の前なら脱げるナリ!! 」
ねこにゃー 「 なんぞこれwwwwww 」
ももがー 「 はいはい、わかったナリよ。 この間できた友達が、ウサギさんチームと同じクラスだったハズだから、その子経由でちょっと探ってみるナリ。 来週月曜ね 」
ぴよたん 「 え、お母さん、貴女にそんなコミュ力があったなんて聞いてないんだけど 」
ねこにゃー 「 コラももがー、お前そんなふしだらな……!! ちょっとそこ座りなさい!! ( 年頃の娘を持つ父親の心境 ) 」
ももがー 「 あ、ほら、参加者が揃ったナリ! ゲーム始まるナリよ!! 」
53:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:54:53.99 ID:hCip+/ix0
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54:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:55:25.85 ID:hCip+/ix0
『 大洗女子学園 生徒会 ミーティングノート 』
9月最終週 土曜日 記:小山 柚子
55:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:56:03.82 ID:hCip+/ix0
・ 朝9時、生徒会室に於いて、緊急ミーティングを実施。
・ 参加者 : 生徒会、いつものメンバー(欠席者なし)
・ 角谷会長 挨拶
「 休日出動、皆すまない。 今日こうやって緊急ミーティングを開催したのは、昨日の件あってのこと。
 戦車道履修者らの立場が悪くなり始めている。 その発端が生徒会にあることは皆、知っての通り。
 今日はその解決策を話し合いたい。 昨日のうちに策をまとめて資料化したので見てほしい。 実務的なことも含めて検討したい 」
56:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:56:41.11 ID:hCip+/ix0
【 ミーティング内容 】
・ 角谷会長 案 → 体育イベントの内容を変更する
・ マラソン大会から、何に変える?
・ なぜ変更? 根本的な問題 → 物資、資材の不足 → しかし買い戻す予算がない
・ まだ補正予算を組める時期じゃない → 代案 → 寄付金を集める
・ どこから寄付を募る? → 大洗町商店街(スポンサーとして) → 大会スポンサー料として集める
・ 生徒会の信用問題 → すぐには解決できない。 こつこつ仕事の成果で返す。 長い目で見て頑張っていくしかない。
・ もう一つの問題 : 戦車道だけが飛び抜けて有名になってしまった
・ 対応方針 : 各履修選択科目をアピールする → どうやって?
・ 科目対抗チーム戦はどうか? → 各科目、それぞれ特徴的な道具等を使ってアピール
・ マラソンコースをそのまま流用 ( 警察に交通規制の申請しちゃってるし )
・ マラソン → レース → 何のレースにする?
・ リアカー? → 各臨時校舎にまだ置きっぱなし、数確認 ( たぶん10台以上は確保できる )
・ あんこうスーツ → クリーニング済み、10着以上ある
・ チーム戦なので、駅伝スタイルにすべき
・ 文化系科目 : 茶道・書道・華道・香道・仙道
・ 運動系科目 : 合気道・弓道・長刀道・忍道・戦車道 
・ 文化系より運動系が有利では? → 文化系科目にも運動系のクラブに入部している子が沢山いる。 科目によるハンデは無い、と判断。
・ 全学年が参加できるようにすべき → 1?3年生からそれぞれ1名、計3名 + タスキ役
・ アトラクション性の確保 → ガス抜き → 戦車道へのうっぷん晴らし……
・ レギュレーション → リアカーについては無改造であること
・ 各科目をどうやって印象づける?
・ 科目ごとに、何か特徴的な道具を使ってもらう → 危険がないか確認するため、事前に生徒会で安全性をチェックする必要あり
・ 途中退場アリのルール? → 観客の興奮を煽る目的 → 3アウト制の導入
・ どのチームがどのチームに攻撃を成功させたかわかるように → チームでインクを色違いにする
57:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:57:18.81 ID:hCip+/ix0
【 これからのスケジュール 】
・ 9月 最終週 土曜日(今日) : 生徒会 緊急ミーティング
・ 9月 最終週 日曜日(明日) : スポンサー集め ( 第一弾 ) → 結果見て、第二弾の依頼をかける
・ 10月 第1週 火曜日(来週) : 再度、各科目の代表者を集める → 実施要項を渡す
・ 10月 第1週 水曜日(来週) : 校内の各掲示板に告知掲載 + 学内HPに情報UP
 
・ 10月 第2週 月曜日(再来週) : 競技参加者名簿の受付期限
・ 10月 第2週 金曜日(再来週) : 各科目が使う特徴的道具の報告期限
・ 10月 第3週 月曜日 : 生徒会による特徴的道具の安全性チェック
・ 10月 第3週 金曜日 : 体育イベント当日 
58:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:58:08.68 ID:hCip+/ix0
【 スポンサー候補 】 ( さらに増やす予定 )
黒沢米穀店、江口又新堂、肴屋本店、鳥考、加藤豆腐店、お惣菜のかじま、味の店たかはし、大進、
ヴィンテージクラブむらい、旅館福本楼、ジョイショップタグチ、常陸屋、魚忠、玉屋菓子店、ブリアン、
カットアイ、髭釜マルシェ、ヨシモトストア、酒のプラザ、豊年屋機工部、お好み焼き進、大黒屋、
酒井屋米穀店、ラーメン藤乃屋、大勘荘、三村時計店、小沼酒店、和泉屋米穀店、国井屋、石福青果店、
カワマタ、スルガヤ、坂本文具店、山戸呉服店、大久保酒店、年宝菓子店、さかなや隠居、かま屋、
浜野屋、飯岡屋、県信大洗支店、月の井酒造店、ブロンズ、ぎらばり、あんばいや、森屋菓子店、
さまた接骨院、新屋酒店、さかげん、舞凛館、大洗ホテル、シーサイドホテル、小林楼、いそや、
大洗祝町郵便局、ウスヤ精肉店、肉のマルト、松澤精肉店、ココス大洗店

明日中にスポンサー依頼
入金されたスポンサー料の取り扱いについては会計と相談 ( 今日中に詳細決定 → 今日中に資料化、チラシ作成 )
金額によって店名ロゴの掲載位置を変動する ( 掲載範囲は膝から上 ? 後頭部まで )
59:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:58:43.57 ID:hCip+/ix0
【 優勝チームへの賞品 】
集めた大会スポンサー料は、全額を緊急予算に繰り入れて各科目に分配するので、優勝チームへの賞金は無し。
賞品についてはいつもどおり ( 干芋一年分 )
ああ……また今週末も休み無しかぁ……
60:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:59:11.28 ID:hCip+/ix0
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61:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 21:59:40.93 ID:hCip+/ix0
『 澤梓 と 山郷あゆみ の SNSチャット 』
10月 第1週 月曜日
62:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:00:20.39 ID:hCip+/ix0
19:
梓 「 ランニングお疲れ様。 といっても、さっき別れたばっかりだけど 」
あゆみ 「 お疲れさま。 走る梓もカッコよかったよ (^^) どうしたの? 」
梓 「 もう、マラソン大会のエントリーしちゃった? 」
あゆみ 「 例の話? 」
梓 「 うん 」
あゆみ 「 それが聞いてよ。 今日ね、戦車道の訓練前に生徒会室に行って、マラソン大会のエントリーしようとしたんだけど 」
梓 「 まだエントリー開始してなかった? 」
あゆみ 「 そう! 」
梓 「 やっぱり。 実は私も、休み時間に掲示板見に行ったんだけど、大会要領が貼ってなかったから 」
あゆみ 「 そうなんだ 」
梓 「 せっかくウサギさんチームの皆でランニング始めたから、さっきは余計なこと言わないようにって黙ってたんだけど 」
あゆみ 「 実は私も 」
梓 「 どうしたんだろうね? 生徒会が仕事遅れるなんて、めったにないのに 」
あゆみ 「 そのことなんだけどさ。 私ね、一応、生徒会の子に確認したの 」
梓 「 そしたら? 」
あゆみ 「 なんか、すごいゲッソリした顔で 『 今年はマラソン大会じゃなくなるかもしれません…… 』 って 」
梓 「 ゲッソリした顔ってなに……? 」
あゆみ 「 なんというか、ブラック企業で働かされている社畜……みたいな顔だったよ 」
梓 「 うわぁ…… 」
63:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:00:49.20 ID:hCip+/ix0
19:
梓 「 でもなんだろうね? 計画変更したってことなのかな? 」
あゆみ 「 わからない。 『 マラソン大会じゃなくなるかも 』 ってことだけしか聞けなかったし 」
梓 「 その言い方だと、マラソンじゃない別の大会になる、ってことだよね 」
あゆみ 「 生徒会の子の話しぶりだと、近日中に詳細が発表されるようなニュアンスだったよ。 エントリーはそれ待ちかな? 」
梓 「 あ、それでもエントリーはするんだ (笑) 」
あゆみ 「 だって悔しいじゃん 」
梓 「 そうだね。 発表されたら教えて。 私達もエントリーしに行くから 」
あゆみ 「 ありがとう、梓 」
梓 「 あ、こっちはウチに着いた。 どういたしまして。 また明日ね 」
あゆみ 「 こっちはもうちょいでウチに着くよ。 また明日 (・ω・)ノシ 」
64:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:01:18.11 ID:hCip+/ix0
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65:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:01:49.31 ID:hCip+/ix0
『 とあるオンライン戦車シミュレーションゲーム ゲーム内チャット 』
10月 第1週 月曜日
66:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:02:18.32 ID:hCip+/ix0
21:32?
ももがー 「 ふむぅ、我が軍の補給線が伸びつつあるナリ 」
ねこにゃー 「 気のせいなんじゃないかな? 」
ぴよたん 「 ぴ?よ?♪ ( 口笛 ) 」
ももがー 「 ぴよたんの部隊、それ陽動ナリね。 あと、ねこにゃーの155?自走榴弾砲がこっちをコッソリ射程に入れようとしてるのバレバレナリ 」
ねこにゃー 「 そ、そんなことないにゃー ( ばれとる…… ) 」
ぴよたん 「 くっ……かくなる上は……! 」
ねこにゃー 「 お、ぴよたん、知波単魂見せちゃう? 吶喊しちゃう? 」
ぴよたん 「 ううん? 我が軍、反転だぴよー 」
ねこにゃー 「 あっ! ぴよたん裏切りやがった!! 」
ももがー 「 くくく……計画通り…… (AA略) 」
ねこにゃー 「 ぐぬぅ……よろしい、ならば戦争だ! まとめて相手してやるぅ! (泣) 」
67:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:02:51.64 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 ……ときにお二方、先週金曜に私を斥候に出したの覚えてるナリ? 」
ねこにゃー 「 なんだっけ? 」
ぴよたん 「 ねこにゃーが深夜に山郷さんを手籠めにした件ぴよ 」
ねこにゃー 「 うは、冤罪キタコレwwww 山郷さんが何か隠してるっぽい件、だったっけ? 」
ももがー 「 ウサギさんチームと同じクラスの子に事情を聞いてみたナリ。 でもその子も知らなかったみたいだから 」
ぴよたん 「 あら、いきなり迷宮入りぴよ? 」
ももがー 「 いや、その子に動いてもらって、情報を探ってもらったナリ 」
ぴよたん 「 おおぉぉ、ももがー……そんなコミュ力をいつの間に身に付けたぴよ? 」
ねこにゃー 「 私達のももがーがぁぁ……どんどん手の届かないところへ行っちゃうにゃ…… 」
ももがー 「 フフフ…… で、今その結果が私のスマホに届いたんだけど……ううむ、あまり良い情報じゃないナリ 」
68:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:03:18.24 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 と、いいますと? 」
ぴよたん 「 ウサギさんチームの子達に何か悪いことでも起きてるぴよ? 」
ももがー 「 たぶんそう。 あと、私の憶測込みで言うと……私達も関係してるっぽいナリ 」
ねこにゃー 「 えっ? ボク達も?? 」
ぴよたん 「 関係している??? 」
ももがー 「 うーんとナリね、その子……私の友達が言うには、ウサギさんチームの5人が同級生何人かとケンカしてたらしくて 」
ねこにゃー 「 あらら 」
ももがー 「 特に山郷さんがいちばんキレてたらしいナリ。 相手の子の胸倉つかんでたって 」
ぴよたん 「 あの山郷さんが……? 」
ねこにゃー 「 あんないつも無邪気にキャッキャしてる子らが、誰かとケンカ? ……信じられないにゃ 」
ももがー 「 そのケンカを目撃したって子から聞いたらしいから、本当みたいナリ 」
ねこにゃー 「 マジか…… 」
69:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:03:49.14 ID:hCip+/ix0
21:
ぴよたん 「 原因は何だったっちゃ? 」
ももがー 「 それがどうも、戦車道チームが馬鹿にされたから、ってことらしくて…… 」
ぴよたん 「 あらぁ…… 」
ねこにゃー 「 まぁ…… 」
ももがー 「 でー、それがナリねぇ…… 」
ねこにゃー 「 ? 」
ぴよたん 「 ちなみに何て馬鹿にされたっちゃ? 」
ももがー 「 ……学園艦を救ってもらったとしても、コスプレしてるようなふざけた奴らに助けられた覚えはねぇ……ってことみたい 」
ねこにゃー 「 うわー…………… 」
ぴよたん 「 あー……それはまた…… 」
ももがー 「 ウチのチームで “ コスプレしているふざけた奴ら ” っていうと、歴女チームかバレーチーム、それか私達、ってことになるんだろうけど 」
ねこにゃー 「 バレーチームはコスプレっていうかユニフォームだし 」
ぴよたん 「 歴女チームは偉人リスペクトが高ぶり過ぎたというか、ある意味、勉強を拗らせた結果とも言えるから、馬鹿にする対象にはなりにくいし 」
ねこにゃー 「 こう言う場合は、まぁ十中八九…… 」
ぴよたん 「 私達のことだっちゃ…… 」
70:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:04:25.85 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 ということは、ボク達のことを馬鹿にされてウサギさんチームが……特に山郷さんが怒った、ってこと? 」
ももがー 「 たぶん 」
ぴよたん 「 …………… 」
71:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:05:00.51 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 ……なんというか……あー…… 」
ももがー 「 ん? 」
ねこにゃー 「 山郷さんには、無駄なエネルギーを使わせてしまったね 」
ももがー 「 えーと、どゆこと? 」
ねこにゃー 「 ももがーとぴよたんはともかく、ボクのために怒ってくれたっていうなら それは必要なかったのに、ってこと 」
ぴよたん 「 ……そうね。 私もそう 」
ももがー 「 え……どうして? 」
72:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:05:28.79 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 ボクだってね、今さら無理してリアルで友達増やそうとは思ってないにゃ。 思ってたらこんな格好していないし 」
ももがー 「 うん。 私もそうナリ 」
ねこにゃー 「 ボクはね、『 ゲーム趣味に生きるボクこそがボクなんだ 』 って信念があるから、この格好をしてるんだにゃ 」
ももがー 「 そうなんだ……そうだよね、それは私も同じ 」
ねこにゃー 「 だからね? オタ趣味でこんな格好だからね? そりゃ他人から馬鹿にされることもあるワケだにゃ 」
ももがー 「 ……うん 」
ぴよたん 「 でも……私達はもう、他人がどうこう言おうが関係ないと思える境地にまで来ているぴよね 」
ねこにゃー 「 そう、その通り 」
ぴよたん 「 だから、どんなに馬鹿にされようと、私達は自分の世界が守られればそれでいいぴよ。 戯言なんか完全スルーできるっちゃ 」
ももがー 「 おおぉ…… 」
ぴよたん 「 そんな私達なので、山郷さんがキレる必要はなかった、ってことぴよ 」
ねこにゃー 「 ナイス代弁だにゃ 」
ももがー 「 凄いのか哀しいのかわからないけど、先輩たちがパねえってことは良くわかったナリ…… 」
73:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:05:55.54 ID:hCip+/ix0
22:
ねこにゃー 「 ちなみにね、ボクにとっては戦車道を始めたことだって、同じことなんだにゃ 」
ももがー 「 ??? 」
ぴよたん 「 そういえば、なんでねこにゃーは戦車道をやろうと思ったぴよ? 私とももがーは、ねこにゃーから誘われたから戦車道を始めたけど 」
ねこにゃー 「 自分の世界を守りたかったんだにゃ 」
ももがー 「 ????? 」
ねこにゃー 「 うーんと、どこから話そうかな ……そうだ、今年の4月だにゃ。 ぴよたんはオカシイと思わなかった? 」
ぴよたん 「 何が? 」
ねこにゃー 「 履修科目の選択ガイダンスのとき、生徒会があからさまに戦車道をプッシュしてたでしょ? ……去年は全然そんなことなかったのに 」
ぴよたん 「 そういえばそうぴよね 」
ねこにゃー 「 ただ復活させただけじゃなくて、異様に見えるほど戦車道へのエコヒイキが見てとれた。 選択してくれれば通常授業の3倍単位やる、とか 」
ぴよたん 「 高校学生寮への優先的入寮、とか、食堂の食券100枚、とかもあったぴよね 」
ねこにゃー 「 そんなエコヒイキは、4月以降もちょろちょろ見てとれてたでしょ? 」
ももがー 「 私は今年入学したからよくわからなかったけど、そうなんだ…… 」
ねこにゃー 「 だから、なんとなく気になってたのにゃ、ウチの学校の戦車道のこと。 これは何かあるんじゃないかって 」
ぴよたん 「 言われてみれば、不自然なほど戦車道推しがスゴかったっちゃ 」
74:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:06:23.65 ID:hCip+/ix0
22:
ねこにゃー 「 でね、戦車道のことを考えていて、ふと 『 ボクのゲーム趣味 ( 戦車ゲーム ) は、リアル ( 戦車道 ) にどこまで手が届くのだろう 』って思っちゃった 」
ももがー 「 確かに、あのオンラインの戦車シューティングゲームで、ねこにゃーの名前は常にトップランクにあったナリが 」
ぴよたん 「 そこでリアルに太刀打ち出来るかって考えるあたりが、ねこにゃーらしいぴよwwww 言わば、意識高い系ゲーム廃人だっちゃwwww 」
ねこにゃー 「 というわけでね、一度気になってからは、もう自分を止められなかったワケですにゃ 」
ぴよたん 「 やり込み気質ってやつぴよね 」
ももがー 「 ゲーマーの性だからしょうがないナリ 」
ねこにゃー 「 考えてみればこの時、ボクの世界は、仮想現実から戦車道っていうリアルへと、浸食し出したんだにゃー 」
ももがー 「 ゲームとは別に、リアル世界 ( 戦車道 ) にも興味が出てきたってことナリ? 」
ねこにゃー 「 どちらかというと、ボクにとってはゲームの延長線上にリアル ( 戦車道 )がある、ってイメージなんだけどね 」
ももがー 「 あー、わかる気がするナリ 」
ねこにゃー 「 まぁつまり、仮想現実とリアルの戦車道、2つまとめてボクの世界になったんだにゃ 」
ぴよたん 「 なるほどぴよねー 」
ねこにゃー 「 そうなると、もうね、戦車道をやらずにはいられなくなっちゃって。 じゃないとボクは、ボクの世界が守れなくなっちゃうし 」
ぴよたん 「 その結果、ねこにゃーは自分の世界を守るために、戦車道へと手をだした、と 」
ねこにゃー 「 そのとおり。 まぁご覧の通りの有り様 ( コミュ障 ) なので、西住さんには一度アタックし損ねて、戦車道チームに入るのがずいぶん遅れちゃったんだけど 」
ぴよたん 「 挙句の果てに、初試合が全国大会決勝とかねww 」
ももがー 「 それでこそ、ねこにゃークォリティナリ! ( 哀れみ ) 」
75:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:07:03.43 ID:hCip+/ix0
22:
ねこにゃー 「 でも、なんだかんだ言って、2人だってもう戦車道にゾッコンLOVE☆でしょ? 」
ぴよたん 「 この身体を見てくれ……こいつをどう思う? 」
ももがー 「 すごく……戦車道にゾッコンLOVE☆の結果です…… 」
ねこにゃー 「 ほら^^? 」
ももがー 「 まぁ^^? 」
ぴよたん 「 ねぇ^^? 」
ももがー 「 というか、今までの過程がハチャメチャ過ぎたから、否が応でも戦車道に思い入れが出来ちゃったナリ 」
ぴよたん 「 友達に勧められて戦車道を始めたら、それがいきなり全国大会決勝戦で、勝たなきゃ廃校で、勝ったは良いけど次の試合の夜にまた廃校だって言われて、その次の試合に勝たなきゃ本当に廃校で 」
ねこにゃー 「 ホントにね? なんなの? ウチの学校、廃校好きなの? 」
ももがー 「 ねこにゃーに勧められたから、ワタシ達こんなことになっちゃったんですが 」
ねこにゃー 「 テヘペロ♪ 」
ももがー 「 お前の軍を灰燼に帰す。 薙ぎ払えー! ( 戦車攻撃指示 )」
ぴよたん 「 ヤッジマイナー!! ( 戦車攻撃指示 )」
ねこにゃー 「 ああん、ボクの機甲部隊がぁぁぁ 」
76:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:07:30.92 ID:hCip+/ix0
22:
ももがー 「 ……戦車道が好きになった、っていうのは、なんというかウチのチームの皆のおかげ、っていうのもあるナリ 」
ぴよたん 「 そうだっちゃね。 あまりリアルに関わりを持たない私でも、ここのチームは居心地が良いぴよ 」
ねこにゃー 「 そうだにゃー。 それもある、というか、それが一番大きいかもにゃー 」
ももがー 「 みんな、私達と普通に接してくれるもんね。 今じゃ私も、ゲームと戦車道の2つが私の世界ナリ 」
ぴよたん 「 同意ぴよ。 チームの皆のおかげぴよね 」
ねこにゃー 「 同じくにゃ。 より詳しく言うなら、今のボクの世界は、ゲームと、戦車道と、あとは戦車道メンバー全員の、3つで出来てるにゃー 」
ぴよたん 「 ……ほう 」
77:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:08:05.42 ID:hCip+/ix0
22:
ぴよたん 「 おやおや、これはももがーさん? 」
ももがー 「 なんだい、ぴよたんさん? 」
ぴよたん 「 今のねこにゃー氏の発言、記録しました? 」
ももがー 「 ええ、ばっちりスクショしました 」
ねこにゃー 「 ちょっ、なになに? 」
ぴよたん 「 ねこにゃー氏はこう言いました。 『 ボクの世界は(中略)戦車道メンバーのみんなで出来ている 』 と 」
ももがー 「 こうも言ってましたね。 『 ボクは自分の世界を守りたい 』 と 」
ねこにゃー 「 いやまぁ、言ったけど…… 」
ぴよたん 「 そういえば現在、戦車道メンバーの中で、困ってる子がいましたねぇ 」
ももがー 「 戦車道メンバーのみんなという中には、当然その子も含まれているんでしょうねぇ 」
ねこにゃー 「 ぐっ…! 」
ぴよたん 「 そんな大変な状況にいる子を自分の世界に取り込んでおいて 」
ももがー 「 自分の世界を守るっていうことは……? 」
78:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:08:34.21 ID:hCip+/ix0
22:
ぴよたん 「 つーまーりー?↑ 」
ももがー 「 こーれーはー?↑ 」
ねこにゃー 「 ああわかったにゃ! 山郷さんらを助けてやるってんだにゃ! こんちきしょうめ!! 」
ぴよたん 「 デレた 」
ももがー 「 チョロい 」
ぴよたん 「 ボクは、自分の世界を守りたい (キリッ) 」
ももがー 「 体は戦車道のみんなで出来ている (キリッ) 」
ねこにゃー 「 体じゃねーにゃ! それ何リミテッドブレイドワークスだにゃ!? 」
79:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:09:08.47 ID:hCip+/ix0
22:
ももがー 「 で、山郷さんを助けるっていったって、どうやってナリ? 」
ねこにゃー 「 うーん、ケンカの仲裁には入れないし ( だってコミュ障だし )……そもそもケンカ相手もわからないし…… 」
ぴよたん 「 そういえば、ウサギさんチームのみんなでランニングしてるって言ってなかったっけ? 」
ねこにゃー 「 してた 」
ぴよたん 「 たぶんだけど、今からランニングするってことは、今月中下旬にある大洗町マラソン大会に向けて、なんだろうから、その辺からじゃないっちゃ? 」
ねこにゃー 「 その辺とは? 」
ぴよたん 「 ランニングの仕方とか、走ってる最中の脱水やら糖分欠乏の対策方法とかを教えるんだぴよ。 それでお近づきになって、どう助ければいいかを探るという寸法ぴよ 」
ももがー 「 さっすが3年生! 伊達にゴイスーバディしてないナリ! 」
ねこにゃー 「 ナイスアイディア! よっ! 熟れた身体! 腐りかけが一番オイシイにゃ! 」
ぴよたん 「 ありがとう! そしてありがと……オイゴラァ! 」
ねこにゃー 「 ともかく、明日の訓練が終わったときにでも、山郷さんに話しかけてみるにゃ。 やぁってやるぜ! 」
ももがー 「 ねこにゃーにとっては、そこが一番ハードルが高そう…… 」
ぴよたん 「 大丈夫だっちゃ。 もしヒヨったときには私が三式中戦車で狙い撃つぴよ。 このように ( 戦車攻撃指示 ) 」
ももがー 「 ああなるほど。 このように ( 戦車攻撃指示 ) 」
ねこにゃー 「 あぁぁぁん、ボクの特科部隊がぁぁぁぁぁぁ 」
80:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:09:42.74 ID:hCip+/ix0
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81:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:10:13.54 ID:hCip+/ix0
『 丸山紗希 と 山郷あゆみ の SNSチャット 』
10月 第1週 火曜日
82:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:10:50.96 ID:hCip+/ix0
12:
紗希 「 あゆみ? 」
あゆみ 「 ん? 紗希? 」
紗希 「 もう戦車ガレージに向かってる? 」
あゆみ 「 まだだよ? さっきみんなでお昼ご飯食べた時 『 私は生徒会室に寄っていくから皆は先に行ってて 』 って言ったでしょ 」
紗希 「 マラソン大会のエントリーが始まっているか確認しに行くなら、まだ開始してないよ 」
あゆみ 「 え? 本当? なんだー今日もまだなのかー……って、どうして紗希が知ってるの? 」
紗希 「 ちょっと聞いた。 マラソン大会じゃなくなるってことも 」
あゆみ 「 え? 誰に聞いたの!? 」
紗希 「 ちょっとね 」
あゆみ 「 ちょっとって何!? 」
紗希 「 それよりも大変なことがわかった 」
あゆみ 「 それよりもって…… 」
紗希 「 マラソン大会の代わりに行われる競技の内容、個人で参加できる競技じゃないみたい 」
あゆみ 「 えっ? 」
紗希 「 詳しくは今日の戦車道の訓練後に、西住隊長が説明してくれると思う 」
あゆみ 「 そういえば西住隊長、今日も何かの会議で訓練遅れて来るんだっけ? ひょっとして会議って、その件のことなのかな? 」
紗希 「 たぶん 」
あゆみ 「 何の競技になるんだろ? 個人じゃ参加できないってことは、球技とかかな? 」
紗希 「 リアカー 」
あゆみ 「 バレーだったらアヒルさんチームが大ハッスルしちゃうね 」
紗希 「 だから、リアカー 」
あゆみ 「 そう、リア……え? なに? リアカー? 」
紗希 「 うん 」
83:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:11:17.89 ID:hCip+/ix0
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84:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:11:45.71 ID:hCip+/ix0
『 履修選択科目 代表者による緊急連絡会議 議事録 』
10月 第1週 火曜日 記録者:生徒会書記
85:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:12:21.25 ID:hCip+/ix0
(1)場所、実施時間
 第一会議室、15時?16時
(2)参加者
 全10科目 ( 茶道・書道・華道・香道・仙道・合気道・弓道・長刀道・忍道・戦車道 ) 代表者 + 生徒会執行部
(3)進行
1) 生徒会長 挨拶 ( 角谷 )
「 急な招集に応じていただき感謝する。 今月の第3週の金曜に実施する体育イベントについて、大幅な内容変更があったので、これからその説明をさせていただく 」
86:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:12:59.70 ID:hCip+/ix0
2) イベント説明 ( 河嶋 )
毎年、大洗町内にコースを設定してマラソン大会を開催してきたが、後に述べる理由により高等部についてはマラソン大会を取り止め、代わりにこの競技大会を開催することにした。
『 第一回 大洗町リアカー駅伝大会 』
87:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:13:43.32 ID:hCip+/ix0
【 大洗町マラソン大会から大洗町リアカー駅伝大会に変更した理由】 ( 説明:角谷 )
先月(9月)上旬に発生した廃艦騒動により、本校に存在する履修選択科目全てにおいて、消耗品の在庫や備品等が不足する事態に陥っている。
そのため各科目とも、いまだ騒動前の活動レベルに復帰出来ておらず、各科目履修生に対して十全な教育機会が提供できていない状況にある。
本来であれば生徒会が、不足した消耗品や備品等を買い戻すための緊急予算を組み、各科目に割り振ることで問題の解決を図るところであるが、現状、インフラ設備の回復費用や港湾設備の使用延長料など、学園艦の維持運営に必要な経費が増大しており、財政が逼迫している。
つまり、緊急予算を組むことができない。
そこで我々は、学園艦の外部から資金を集めることにした。 それが大洗町リアカー駅伝大会の開催である。
ここで言う外部とは、具体的には大洗町内にある商店や企業のことを言い、資金とは大会スポンサー料のことを言う。
後でリアカー駅伝についての詳しい説明をするが、参加チームは、これらの商店や企業の名前、要するにスポンサーロゴが入った服を着て、大洗町を駆け抜けてもらう。
このリアカー駅伝は、科目ごとに1チームずつ組んでもらい、つまり 全10科目 = 計10チーム によるチーム戦になる。
チーム戦とした理由は、やはり先の廃艦騒動に関係がある。
本校は文科省が唱える学園艦統廃合計画の対象とされてしまい、戦車道全国高校生大会で優勝することによりその危機を回避した、という経緯がある。
しかし、結局は回避しきれず、先の廃艦騒動に繋がってしまった。
それもなんとか回避することはできたが、皆に大きな迷惑を掛けたこと、この場を借りて、深く謝罪する。
88:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:14:21.12 ID:hCip+/ix0
生徒会は、なんとか戦車道チームに全国大会を優勝してもらわねばならなかったので、今年の4月から総力を上げて支援した。
限られた予算を戦車道に優先的に配分したりしたので、そういったしわ寄せを残りの9科目に被ってもらった。
生徒会は、それをわかっていて戦車道を支援した。 そして、結果的に本校は生き残ることが出来た。
現在、本校は戦車道で知名度を上げる事に成功し、これでしばらくは統廃合計画の対象とはならないだろう、と考えている。
しかし、我々生徒会としては、本校の知名度が戦車道だけで上がっていく事を良しとしていない。
戦車道の活動が休止していた過去20年間、本校の歴史を脈々と紡いできたのは残り9科目であり、いずれも本校を支える大事な科目である。
我々生徒会としては、これらの科目についても、世間に注目してもらいたいのである。
言うなれば、罪滅ぼしをさせてほしい。
そこで 『 大洗女子学園には戦車道以外の9科目にも見どころがある 』 ということを世間に広く訴えるために、本イベントを科目ごとのチーム戦とした。
この後、副会長から細かい説明がある。
なにとぞ我々の目的をご理解の上、新しく企画したこの体育イベントを楽しんでもらいたい、と思う。
なお、本イベントで得た大会スポンサー料は、全額を緊急予算の財源とし、本イベントが終わった後に各科目へ割り振る予定である。
本イベントについては任意参加となるが、参加しない科目には緊急予算を割り振ることが出来ないため、留意願いたい。
89:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:14:56.88 ID:hCip+/ix0
【 本イベントのルール説明 】 ( 説明:小山 )
・ イベントの正式名称は 「 県立大洗女子学園高等部 第一回 大洗町リアカー駅伝大会 」
・ 各科目( 茶道・書道・華道・香道・仙道・合気道・弓道・長刀道・忍道・戦車道 )それぞれ1チームずつ組んでもらう。
・ つまり、計10チームによる駅伝大会。
・ ただし各チーム、リアカーを引きながら走ってもらう。
・ 各チームの構成メンバーは、第一区から第三区までの走者3人と、リアカーの荷台に1人、合計4人とする。
・ コースは、大洗町マラソン大会のコースを流用する(全長 約12?、一人あたり4?)。
・ 全長12?を3区に分けて、第一区、第二区、第三区と、駅伝形式でリアカーとタスキを継いでいく。
・ 各区には、それぞれ障害物が設置されている場所がある。
・ リアカーは、臨時校舎で使っていたものを使用する。 改造は禁止。
・ タスキはリアカーの荷台で運ばれる1人が担う。 つまり、その人がタスキそのものとなる。
・ タスキ役は、大会スポンサー料を出してくれた商店や企業の名前が入った衣装を着てもらう。
・ 各チームの走者3人は、1年生、2年生、3年生、それぞれ1人ずつ選抜して、計3人とすること。 走る順番は自由。
・ 最初にゴールしたチームが優勝。
・ 賞金は出ない。 ただし賞品はある ( 干芋一年分 )
・ 以下の特別ルールを採用する。
90:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:15:26.03 ID:hCip+/ix0
〔 特別ルール 〕
・ 各チームのリアカーには、インク液が満杯になった容器が積んである ( 多少の揺れではインク液がこぼれない容器 )。
・ このインク液の色は、各チームのチームカラーに応じている。
・ 各チームのタスキ役は、このインク液を他チームのタスキ役へと浴びせる ( 攻撃する ) ことが出来る。
・ 各チームのタスキ役は、他チームのリアカーに乗り込むことは出来ない。
・ タスキ役が、他チームカラーのインク液を3回浴びた ( 攻撃を3回受けた ) 時点で、そのチームは脱落となる。
・ あるタスキ役に連続攻撃して、2アウト以上獲りたい場合は、最初のアウトから5秒以上経たないと、次のアウトが獲れない。 ただし、他のチームと連携して連続アウトを取った場合はその限りではない。
・ タスキ役がインク攻撃する際には、各チームとも 「 その科目を特徴づける道具 」 を使用しなければならない。
・ その特徴的な道具を使えば、インク液の浴びせ方(攻撃方法)は自由とする。
・ その特徴的な道具は、各科目1種類のみとする。
・ その特徴的な道具は、各科目で考案すること。
・ その特徴的な道具は、安全性の確認をするため、生徒会で事前チェックを行う。
・ 各チームのインク液は、本番前にも配付することが出来る。 希望するチームは生徒会へ連絡すること。
91:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:16:01.91 ID:hCip+/ix0
【 質疑応答 】( 回答:角谷、小山、河嶋 )
Q : 「 各科目を特徴づける道具 」 って何? ( 長刀道 代表 )
A : 例えば長刀道だったら長刀など。 タスキ役はその長刀とインク液を使って、他チームを蹴落とすことが出来る。 ただ、長刀をそのまま使ったら危ないし、インク液による攻撃もできないので、何かしらの方法を考えてほしい。 ( 河嶋 )
Q : ということは、道具に細工するのはOKなのか? ( 忍道 代表 )
A : 安全性を高めるためや、インク液を浴びせるためのアイデアであればOK。 道具にスポンジを巻いてインク液を吸わせて投げつける、とか。 ( 河嶋 )
Q : あらかじめ、インク液を吸わせた何かをリアカーの荷台にストックしてからスタートするのはアリなのか? ( 弓道 代表 )
A : アリ。 ただし、そのぶんリアカーは重くなるので、走者が苦労することになる。 ( 河嶋 )
Q : ウチの科目は、あまり道具を使わないでやる競技なんだが? ( 合気道 代表 )
A : この大洗町リアカー駅伝大会は、各科目をアピールする目的もある。 道具を使わないでもその科目がアピール出来るなら、道具を使うことにこだわらなくても良い。( 小山 )
Q : タスキ役が着る衣装って? ( 書道 代表 )
A : 詳細は当日のお楽しみ。 大会スポンサー料を出してくれた店や企業のロゴが入った衣装である。 これを着て大洗町内を走ることで、広くいろんな人に宣伝するっていう寸法。 (小山)
Q : タスキ役の人選に条件はあるか? ( 華道 代表 )
A : 特になし。 ただ、リアカーを引く走者のことを考えれば、体重が軽い者をタスキ役に選んだ方が有利と言える。 ( 小山 )
Q : 第一区?第三区のそれぞれどこかに設置されているっていう障害物って何? ( 仙道 代表 )
A : リアカーの走行を妨げる物である。 詳細は当日のお楽しみだが、第一区走者はリアカーの操縦に長けている人を、第二区走者は力がある人を選んだほうが良いかも。 第三区は内緒。 ( 小山 )
Q : 運動系の科目に比べて、文化系科目のチームは不利なのでは? ( 茶道 代表 )
A : 確かに、普段から体を動かしている運動系科目 ( 長刀道や合気道など )は有利だが、文化系科目でも運動系のクラブ ( サッカー部や陸上部など ) に入っている履修生がいたりするので、そういう有利不利は無いものとする。 ( 河嶋 )
Q : もし我々が戦車道のチームに勝ったら、生徒会にお願いしたいことがある ( 香道 代表 )
A : 仮に優勝したって賞金は出せないし、賞品も干芋一年分とかだから、もし生徒会に叶えられる内容ならば、せめてそれくらいは叶えよう。 ( 角谷 )
Q : この大洗町リアカー駅伝大会、参加は任意ですよね? ( 戦車道 代表 )
A : 任意だが、不参加だと緊急予算を受け取る資格を失うし、そもそも戦車道チームについては参加必須だ。 不参加は認めない。 横暴? 横暴は生徒会に与えられた正当な権利だよ。 ( 角谷 )
92:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:17:05.77 ID:hCip+/ix0
3)備考
本会議終了後、の文化系科目 ( 茶道・書道・華道・香道・仙道 ) の代表者らから、以下の申し出があった。
「 今月( 10月 )の最終週の週末、大洗町総合体育館に於いて、本校の文化系科目 合同による、文化発表会を開催する予定である。
もし、我々5科目のどこかのチームが戦車道チームに勝利したら、この文化発表会に、あんこうチームが乗る?号戦車を派遣してほしい。
目的は集客のためと、戦車を使ったパフォーマンス等がしたいため。 可能ならばあんこうチームの皆さんにもパフォーマンスに参加してもらいたい。
我々、文化系科目には “ 試合 ” などというものが無く、それゆえに目に見える成果を残しにくい科目である。
だからといって怠慢しているわけではないが、はた目からは、見どころの少ない科目に見えるのは間違いない。
そんな存在感の薄い状態が長く続いたことが、先般の廃艦騒動を引き起こした一因になったのだとすれば、我々はこれから変わらねばならない。 
大洗女子学園には戦車道以外の科目にも見どころがある、ということを、生徒会に頼りきりじゃなくて、自分達の手でも証明したい。
だから、まずは文化発表会を成功させる。 そのために会場をお客さんでいっぱいにする。
だから、知名度が高いあんこうチームの皆さんと?号戦車を派遣してほしい。
西住さんらを客寄せパンダ扱いして申し訳ないと思うが、我々も手段を選んでいられない。 」
以上の申し出に対し、角谷会長、了承。
戦車道代表者 ( 西住さん ) に問い合わせたところ、その日は練習試合の予定が入っているとのことだったが、大洗町リアカー駅伝大会で負けた場合は、文化発表会への派遣要請を了承する、とのこと。
なお、その場合の?号戦車派遣に伴う経費は生徒会負担とする。 詳しくは後日検討。
93:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:17:44.20 ID:hCip+/ix0
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94:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:18:45.10 ID:hCip+/ix0
『 大洗女子学園 戦車道チーム 指揮記録ノート 』
10月 第1週 火曜日 曇り/曇り
使用場所:戦車ガレージ
活動開始:13時30分
活動終了:18時30分
記入者:五十鈴 華
95:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:19:38.19 ID:hCip+/ix0
(1)指揮官
 秋山優花里さん ( ほか、あんこうチームの皆さんで協力しました )
(2)遅刻者・欠席者
 
 ・ 欠席 : カメさんチーム ( 理由:履修科目の代表者会議 )
 ・ 遅刻 : みほさん ( 理由:履修科目の代表者会議 ) → 机上演習の途中から参加
(3)活動内容
 ・ 訓練前ブリーフィング
 ・ 準備体操、柔軟体操
 ・ ランニング ( 戦車道訓練場 2周 )
 ・ 履帯修理訓練
 ・ 戦車についての座学 ( ドイツ戦車の種類とスペックについて )
 ・ 机上演習
 ・ 訓練後ミーティング
 ・ 終礼
 
(4)申し送り事項
<隊長宛て>
今日もみほさんは会議に参加されていたので、優花里さんにお願いして座学の先生役を務めていただきました。
さすが優花里さん、知識量がものすごくて、戦車のことを中心に様々なお話をしてくださいました。
訓練時間をオーバーしてもお話されていたのですが、それでもまだ話し足りないそうです。
<自動車部宛て>
?号戦車のシュルツェン用の鉄板が、大洗港の貨物倉庫に届いたそうです。
私達にお手伝い出来ることがあれば遠慮なく言ってください、と、自動車部の皆さんにお伝えしました。
<その他宛て>
戦車ガレージの詰所に飾っていたお花、今日からガーベラを主体とした内容に変えてみました。
ガーベラの花言葉は 「 常に前進 」 です。
96:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:20:08.28 ID:hCip+/ix0
(5)備考
会議に参加されていたみほさんが机上演習の途中に戻ってきて、その後のミーティングで、今度開催される体育イベントのことを説明されました。
私達の戦車道チームは強制参加とのことで、1年生から3年生まで1人ずつと、リアカーで運ばれるタスキ役の1人を選ばなくてはなりません。
今日の時点では誰も出場希望の手が挙がりませんでしたので、この先、誰も手を挙げなければ、何か対応しないといけませんね。
体育競技ならばアヒルさんチームの皆さんが得意そうですが、バレー以外の競技には興味ないそうですし……。
なんにせよ、なんらかの方法で出場メンバーを決めないと、私達はリアカー駅伝で不戦敗になってしまいます。
そして、私達はリアカー駅伝で敗けてしまうと……あんこうチームと?号戦車が、黒森峰女学園との練習試合に参加できなくなってしまうんですよね。
大洗町リアカー駅伝大会で、戦車道チームが文化系5科目のいずれかのチームに負けてしまった場合、文化発表会にあんこうチームの5人と?号戦車を派遣しなくちゃならない、という勝負。
文化発表会への派遣目的についてはとても共感できるので、もしこの文化発表会の開催日が、黒森峰女学園との練習試合の日に重なってさえいなければ、みほさんは勝負なんてせず、二つ返事で頷いていたのでしょう?
私も同じです。 華道を選択している履修生たちが、日頃どんな作品を生み出しているのか、とても興味があります。
いま校内で、あまり快くはない視線が私達へと注がれていることも考えると、尚更この依頼は受けるべきなのでしょう。
しかし、今度の黒森峰女学園との練習試合は、みほさんにとってそう簡単に切り捨てられるものじゃないことを、私達は理解しています。
「 今度は何のしがらみも無く試合が出来るから、黒森峰のみんなとも、ちゃんと話せるかもしれない 」 って、みほさんが楽しみにしておられたのを、私達は知っています。
そんなみほさんが、黒森峰との練習試合か、私達の学校への献身か、そのどちらを取るべきなのかを悩まれて、結果的に 「 勝負 」 という形にしてしまったお気持ちは、痛いほどわかります。
まだこのことは、あんこうチームとカメさんチーム以外の皆さんには、内緒にしてあります。
とりあえず明日から、あんこうチームを欠いた状態を想定して、訓練をするんですよね。
みほさん、頑張りましょう。 「 常に前進 」 です。
私達はいつも一緒にいますからね。
97:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:20:34.88 ID:hCip+/ix0
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98:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:21:06.06 ID:hCip+/ix0
『 とあるSNSのグループチャット 』
グループネーム : キラーラビッツ
10月 第1週 火曜日
99:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:21:34.74 ID:hCip+/ix0
20:
あや 「 さて、どうしたもんかね 」
桂利奈 「 マラソン大会じゃなくなっちゃったやつ? 」
あや 「 そう 」
あゆみ 「 ああぁぁ…… 」
優季 「 どうしたの? あゆみ 」
あゆみ 「 せっかく皆を巻き込んでまでランニング始めたのに……意味なくなっちゃった…… 」
紗希 「 ドンマイ 」
梓 「 あはは……戦車道でも体力が必要だから無駄じゃなかったよ、あゆみ 」
あゆみ 「 みんな、ゴメン (;_;) 」
桂里奈 「 どんまい! 」
100:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:22:09.64 ID:hCip+/ix0
20:
梓 「 大洗町リアカー駅伝大会って言ってたよね、西住隊長 」
優季 「 リアカー引っ張りながら駅伝するって、どういう発想なんだろね? 」
紗希 「 GTカーの車体にスポンサーのロゴを入れて、Super GTレースに出るのと同じ 」
桂利奈 「 かっこいいじゃん! 」
あや 「 GTカーじゃなくてリアカーだけどね。 しかも車体じゃなくて衣装に入るんでしょ? スポンサー名 」
あゆみ 「 どんな衣装になるんだろう? 」
梓 「 その衣装を着た人がタスキの代わりになるってことは、可愛い格好なんじゃないかな。 少なくともあんこうスーツみたいなのではないと思うけど 」
あゆみ 「 あんこうスーツはもう嫌だ…… 」
優季 「 あれ、体のラインがぴっちり出ちゃうからね? 」
桂利奈 「 山郷っぱいが4DXで楽しめちゃうレベルだよね 」
あや 「 ぐぎぎ……(血涙) 」
紗希 「 あや、ないものねだりはダメ 」
101:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:22:40.44 ID:hCip+/ix0
20:
あゆみ 「 参加形式が個人戦じゃなくてチーム戦になっちゃったから、ウサギさんチームの全員では出れなくなっちゃったよ 」
梓 「 確か、リアカーを引く走者は1年生から3年生まで1人ずつ、計3人。 それと、タスキ役で1人、だっけ? 」
紗希 「 そう 」
あや 「 1年生枠は1人、タスキ役を入れたとしても2人までか 」
優季 「 人選はどうするんだろうね? 」
紗希 「 西住隊長たち、どうしようって言ってた 」
梓 「 うん。 まずは有志の応募を待ってみるって言ってたけど、誰も手を上げなかったら隊長命令でチーム組みするしかないかもって 」
あや 「 1年生から3年生まで1人ずつ、っていうのが曲者だよね 」
あゆみ 「 そうだよね。 ウチの戦車道チームって、だいたい戦車ごとにグループが出来ちゃってるから…… 」
優季 「 グループをまたいでチーム組みをするのって、難しいかもね? 」
梓 「 アヒルさんチームは? 運動得意なアヒルさんチームならちょうど4人なんだけどな 」
あや 「 あそこは磯辺先輩が2年生、あとは1年生だね 」
あゆみ 「 3年生がいないんだね 」
梓 「 うーん、他にちょうど良さそうなチームって言うと…… 」
102:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:23:14.99 ID:hCip+/ix0
20:
桂利奈 「 あ 」
優季 「 どうしたの? 桂利奈ちゃん 」
桂利奈 「 いるじゃん! うってつけのチーム!! 」
梓 「 ああ、私もわかった (^^)/ 」
紗希 「 私も 」
桂利奈 「 アリクイさんチーム!! 」
あや 「 おお! その手があったか! 」
優季 「 確かにあそこなら、ももがーさんが1年生、ねこにゃー先輩が2年生、ぴよたん先輩が3年生だもんね? 」
桂利奈 「 身体も鍛えているんでしょ? ベストメンバーじゃん! 」
あゆみ 「 ………… 」
103:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:23:48.87 ID:hCip+/ix0
20:
あや 「 ってことは、あとはタスキ役だけど…… (チラッ 」
優季 「 先生?、わたし、推薦したい人がいまーす。 私の親友なんですけど? (チラッ 」
桂利奈 「 そういえば最初から参加する気マンマンだった人がいたよねー (チラッ 」
梓 「 あー…私、アリクイさんチームの皆さんの連絡先、西住隊長に聞いてきてあげるよ? (チラッ 」
あゆみ 「 うぅ……… 」
紗希 「 あゆみ 」
あゆみ 「 さーきー……(泣) 」
紗希 「 みんな、あゆみのこと応援してる。 私も応援する。 頑張ろう? 」
あゆみ 「 うぅ、わかった。 私、頑張ってみる 」
桂利奈 「 キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!! 」
あや 「 ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ 」
梓 「 そうだ、どうせなら、明日の訓練が終わった後に、ウサギさんチームの全員で、アリクイさんチームにお願いしに行こう 」
紗希 「 それが良いと思う 」
優季 「 さんせーい! 」
あや 「 そうだね、なるべく早くリアカー駅伝の参加メンバーを確定させた方が、西住隊長たちも楽になるもんね? 」
あゆみ 「 ありがとう、みんな (;_;) 」
桂利奈 「 それじゃあ、明日から、アユミのタスキ役の特訓だー! 」
優季 「 桂利奈ちゃん、タスキ役の特訓って何するの?? 」
桂利奈 「 ……なんだろう? リアカーで運ばれる練習? 」
104:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:24:17.28 ID:hCip+/ix0
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105:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:24:52.28 ID:hCip+/ix0
『 とあるSNSのグループチャット 』
グループネーム : リアカーチャリオット
10月 第1週 木曜日
106:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:25:25.39 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 というわけで、大洗町リアカー駅伝大会に向けてのメッセージグループ、開設ナリー 」
ねこにゃー 「 >1 スレ立て乙 」
ぴよたん 「 (=゚ω゚)ノ 2ゲット ……あ、3ゲットだった 」
ももがー 「 スレではないし、キリ番ゲットも古いナリ…… 」
ねこにゃー 「 ナイス開幕ツッコミ 」
山郷 「 あのー…… 」
ぴよたん 「 しまった! ついいつものノリで 」
ねこにゃー 「 ここには山郷さんという尊い1年生もいるんだったにゃ! 」
ももがー 「 ごめんナリね、山郷さん。 私達、ネットではいつもこんなでね。 ……あと、私も尊い1年生のハズなんだが? 」
ねこにゃー 「 あれ、ボクの尊みレーダーには反応しないにゃ? 」
ぴよたん 「 壊れているんでは? 」
ももがー 「 それナリ。 試しにハイ つ〔理事長×役人の薄い本〕 」
ねこにゃー 「 あ、反応した 」
ぴよたん 「 それ壊れてるんじゃなくて、腐ってるんだぴよwwww 」
山郷 「 ……あのー…… 」
ねこにゃー 「 しまった、またやってしまった 」
ぴよたん 「 ごめんね、山郷さん 」
山郷 「 いえいえ! なんというか、普段の皆さんとは随分違うから…… 」
ぴよたん 「 ビックリしちゃったぴよ? 」
ねこにゃー 「 こっちの方が、ボク達の本性に近いんだけどにゃ 」
山郷 「 少しビックリしたけど、私はこういう明るいアリクイさんチーム、大好きです! 」
ねこにゃー 「 【報】 山郷さん、ボクの中で尊み要素がストップ高 」
ぴよたん 「 【報】 私も 」
ももがー 「 私も尊い1年生のハズなんだが? 」
107:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:25:53.11 ID:hCip+/ix0
21:
山郷 「 あらためまして、私とチームを組んでいただき、ありがとうございます! 」
ぴよたん 「 いえいえー 」
ねこにゃー 「 どういたしまして? 」
ももがー 「 本当はこちらがお礼言わないとダメなところナリ 」
山郷 「 えっ? 」
ももがー 「 実は一昨日、そこのねこにゃー氏が山郷さんに接触を図るべく、勇気を振り絞るところだったのだけど 」
ぴよたん 「 急にリアカー駅伝大会への変更が伝えられたもんだから 『 ボクの役目は終わったのにゃ…… 』 とかヒヨったんだぴよ、この人 」
ねこにゃー 「 ちょっ、バラすなし 」
山郷 「 ねこにゃー先輩…… 」
ねこにゃー 「 ああぁぁぁん、軽蔑されたぁぁぁん 」
山郷 「 あははは、ウソです (^^) ねこにゃー先輩、かわいいなって思って 」
ぴよたん 「 あら^^? 」
ねこにゃー 「 ちょっと穴掘ってきます 」
ももがー 「 え? どういうこと? 」
ねこにゃー 「 山郷さんが尊いって全力で叫んできます 」
108:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:26:32.61 ID:hCip+/ix0
21:
ぴよたん 「 それにしても、昨日は訓練が終わった後にウサギさんチームの皆に囲まれたから、最初何事かと思ったぴよ 」
ももがー 「 まさか、私達を誘ってリアカー駅伝大会に出たいだなんて、そんなこと言われるとは思わなかったナリ 」
ねこにゃー 「 ボクは可愛い1年生に急に囲まれたので、ほぼイキかけました 」
ももがー 「 さすがリアカー界のイチローこと、ねこにゃー氏は言うことが違うナリね 」
山郷 「 ご、ごめんなさい、ご迷惑でしたよね 」
ぴよたん 「 違うぴよ、逆逆 」
ねこにゃー 「 ボクらなりのお礼なのにゃ。 こちらこそありがとう、山郷さん 」
ももがー 「 そうナリ! ありがとう山郷さん! 」
ぴよたん 「 ありがとだっちゃ! 」
山郷 「 え? なんで私の方がお礼をいわれるんですか? 」
ねこにゃー 「 こっちの話にゃー 」
山郷 「 ??? で、でもそう言っていただけると、私も嬉しいです 」
109:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:27:00.64 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 昨日答えたとおり、ボク達で良ければ力になるけれど……どうしてボク達に声を? 」
山郷 「 “ 1年生から3年生まで1人ずつ、計3人 ” って走者の条件に、アリクイさんチームがぴったり当てはまるっていうのもあるんですけども 」
ぴよたん 「 確かにそうぴよね。 しかも大学選抜戦のちょっと前からトレーニングとかしてるし 」
山郷 「 そう、それなんです! 」
ももがー 「 それって? 」
山郷 「 アリクイさんチームの皆さんは、私達と同じ素人で戦車道を始めて、しかも一番遅くに始めたのに、すで重要な戦力になっています 」
ねこにゃー 「 それはー……未だに戦車の台数が少ないから、ボク達なんかでも試合に使ってもらってるだけでー…… 」
山郷 「 そんなことありません! 確かにアリクイさん達は、全国大会の決勝戦では良いところなかったかもしれませんけど…… 」
ぴよたん 「 おぅふ……(´;ω;`) 」
山郷 「 ご、ごめんなさい! でもでも! その後の大学選抜戦では大活躍だったじゃないですか! 」
ももがー 「 どうしよう、照れるナリ 」
ねこにゃー 「 私、照れくさ過ぎて、なんかさっきから意味不明のヒザ痙攣で立ち上がれなくなってるんだけど 」
山郷 「 私、知っています! アリクイさんチームの皆さんが、すごい努力してトレーニングしていたのを! 」
ぴよたん 「 私なんか、そろそろ尊み要素の吸収し過ぎで子供産まれそうぴよ 」
山郷 「 一見、戦車道から程遠い感じの人達なのに、努力して、苦労して、それで戦車道が上手くなって、ごく短期間でちゃんと実績を出してるアリクイさんチームって、ある意味いちばんウチの戦車道チームらしいなって思うんです! 」
ねこにゃー 「 それを言うなら、全チームが努力して苦労していると思うけど、まぁでも、そう言ってくれると嬉しいにゃ 」
ももがー 「 私達、あまり人から褒められたことないから、なんかムズ痒いナリねwwww 」
山郷 「 今回のリアカー駅伝大会は、大洗女子学園の各科目をアピールする目的があるって聞いたので、私はそんなアリクイさんチームとなら、戦車道代表チームとして一緒に出たいなって思ったんです 」
ぴよたん 「 あー、あー、産まれた、いま産まれたぁ 」
110:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:27:30.43 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 ねこにゃーなんか、最初はこの体育イベント、サボる気マンマンだったのに、すごい気の変わりようナリねww 」
ぴよたん 「 ホント、360°超信地旋回のごとし気の変わりっぷりだっちゃ 」
ねこにゃー 「 それ元に戻っちゃってるにゃ。 あと二人だってサボる気マンマンだったにゃ 」
ももがー 「 まぁ基本的に私達はインドア派だから 」
ぴよたん 「 去年も一昨年も、マラソン大会を一緒に楽しもうとする仲間なんていなかったし 」
ねこにゃー 「 そうそう 」
ぴよたん 「 でも今年は戦車道の仲間がいるし、私達も仲間のためなら力になりたいと思うんだぴよ! 」
山郷 「 ふふっ……ありがとうございます m(_ _ )m 」
ねこにゃー 「 (*´Д`*) 」
ぴよたん 「 (*´∀`*) 」
ももがー 「 (*´ω`*) 」
111:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:28:04.78 ID:hCip+/ix0
21:
ねこにゃー 「 で、ボク達も大洗町リアカー駅伝に出場しよう、ってことになったけど、これからどんなスケジュールになるのかにゃ? 」
山郷 「 えーとですね、確か大会要領があるで、ちょっと待っててくださいね 」
ももがー 「 これナリ? 」
ももがー 〔 県立大洗女子学園 高等部 第一回 大洗町リアカー駅伝大会 開催要領.pdf 〕
山郷 「 あ、それです 」
ももがー 「 学内HPにうPされてたナリ 」
ぴよたん 「 ももがー?クス 」
ももがー 「 えーっと、時系列をまとめると…… 」
ねこにゃー 「 一昨日、正式にリアカー駅伝大会が告知されて、昨日、山郷さんがボク達に声を掛けてくれて、今日、こうして作戦会議するメッセージグループ作るところまで来て…… 」
山郷 「 まずは4日後、来週の月曜までに、出場メンバーを生徒会に報告しなくちゃいけませんね 」
ももがー 「 なら明日にでも西住隊長に言って、戦車道チーム内で他に出場希望者がいないか確認してもらうナリ 」
ぴよたん 「 そうぴよね。 明日は金曜日だから、明日中に確認が取れれば、週明けの月曜にはすんなり報告が出来るっちゃ 」
山郷 「 きっと土日も生徒会の人達は学校に来てるでしょうから、土日でも報告は出来ると思いますよ 」
ねこにゃー 「 うは、生徒会の人達、休みの日まで仕事? 何の罰ゲームにゃ? 」
ぴよたん 「 そういえば生徒会の人達って、いつも誰かが生徒会室にいるぴよ。 休みの日でも深夜でも 」
ももがー 「 社畜というか生徒会畜ナリ…… 」
山郷 「 でも、生徒会のおかげで私達の学園艦は維持されているんですよね 」
ねこにゃー 「 今度 生徒会長に会ったら、ウスヤ肉店の串カツでも差し入れするかにゃ…… 」
ぴよたん 「 ウチの学校は副会長の小山さんの方が圧倒的に大変だから、副会長に差し入れた方が良いと思うぴよ…… 」
112:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:29:01.81 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 そういえば、なんか特別ルールがあったナリね? 」
山郷 「 はい。 タスキ役の人が他チームから3回インク液を浴びると、その場で退場になるってルールがあります 」
ねこにゃー 「 こっちからインク攻撃する場合は、何か道具を使わないといけないんだっけ? 」
山郷 「 そうです。 “ 各科目の特徴をあらわす道具を使うこと ” っていうのが条件なんですが…… 」
ももがー 「 それ何てイカのゲーム……? (ボソッ 」
ねこにゃー 「 ヒゲの配管工がいる会社のゲーム……? (ボソッ 」
ぴよたん 「 それ以上はいけない 」
山郷 「 ??? 」
ねこにゃー 「 しまった、ゲーム好きでなければ分からないネタだったか 」
山郷 「 ええっと、それで私達も、戦車道らしい道具を使わなければいけないんですけど…… 」
ねこにゃー 「 なんだろう? 戦車道らしい道具を使ってインク液を浴びせるって 」
ぴよたん 「 普通に考えれば砲弾なんだろうけど 」
ももがー 「 さすがに砲弾にインク液詰めて投げつけるのは、無理があるナリね 」
山郷 「 そうですよね、あんな重い物、まず投げられないですしね 」
ねこにゃー 「 え、投げられるけど 」
山郷 「 えっ 」
ねこにゃー 「 えっ 」
ぴよたん 「 えっ 」
113:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:29:30.97 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 じゃあまぁ明日、私達が参加することを西住隊長に伝えて、晴れて私達が戦車道代表メンバーになったら、そのへんのことを追々考えるナリ 」
山郷 「 そうですね。 何の道具を使うかの報告は来週の金曜日までなので、まだ1週間くらいあります 」
ももがー 「 そのさらに1週間後には本番ナリね。 そう考えると意外に時間ないかも 」
山郷 「 今回、ウサギさんチームの皆も全面協力してくれるので、私達の方でもどんな道具を使ったらいいか、考えておきますね 」
ねこにゃー 「 ボク達も何か考えとくね。 タスキ役の山郷さんが扱えそうな道具か…… 」
ぴよたん 「 同時並行で、私達は少し身体を鍛えなおすぴよ。 膝を傷めない範囲で 」
山郷 「 ヒザ? 」
ねこにゃー 「 なんでもないにゃ 」
ももがー 「 ……無茶しやがって (AA略 」
山郷 「 あの、どこかケガされてるんですか? 」
ねこにゃー 「 膝の筋肉痛みたいなものだから、心配しなくても大丈夫にゃ 」
山郷 「 そうですか……でも無理はなさらないでくださいね 」
ぴよたん 「 気遣いが出来る1年生、ホント尊い…… 」
ねこにゃー 「 気遣いが出来る1年生、清らかすぎて思わず解脱しそう 」
ももがー 「 気遣いが出来る1年生と聞いて、呼ばれた気がした 」
ぴよたん 「 呼んでない 」
ねこにゃー 「 呼んでない 」
ももがー 「 (´;ω;`)ブワッ 」
山郷 「 あはは……それじゃ頑張っていきましょう! 」
114:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:29:56.18 ID:hCip+/ix0
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115:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:30:27.72 ID:hCip+/ix0
『 大野あや と 山郷あゆみ の SNSチャット 』
10月 第1週 土曜日
116:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:30:54.50 ID:hCip+/ix0
22:
あや 「 もう寝ちゃった? 」
あゆみ 「 起きてるよー。 どうしたの? 」
あや 「 いやね、もう一回おめでとうって言っとこうと思って 」
あゆみ 「 リアカー駅伝大会の戦車道代表チームに正式に選ばれたこと? 今日の訓練後ミーティングの時にも言ってくれたじゃん。 でもありがと 」
あや 「 まぁね、仲間が偉業を成し遂げるのはやはり嬉しいのだよ 」
あゆみ 「 偉業ってなあにww 」
あや 「 ウサギさんチームから、ウチの戦車道チームの看板を背負う仲間が出たんだよ? 偉業でしょ? 」
あゆみ 「 偉業かなぁ? まだリアカー駅伝に出場するのが決定したってだけだよ。 それで一等賞取れたら偉業だと思うけどね 」
あや 「 そんときはパーティーしよう! 」
あゆみ 「 よろしくね! 楽しみにしてる♪ 」
117:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:31:35.81 ID:hCip+/ix0
22:
あや 「 西住隊長、今日のミーティングの時に小山先輩に電話掛けて、あゆみとアリクイさん達の名前を報告してたけど、ずいぶんホッとした顔してたね 」
あゆみ 「 うん。 出場希望者がいてくれて良かったって、西住隊長に何回もお礼言われちゃった 」
あや 「 その時のアリクイさんチームの3人、すごい照れてて可愛かったwwww 」
あゆみ 「 そうなんだよ! アリクイさん達は可愛いんだよ!! 」
あや 「 あゆみはすっかりアリクイさんチームの虜ですなぁ 」
あゆみ 「 素人はアリクイさんチームの良さがわからないの。 玄人ならわかるんだよ! 」
あや 「 何の玄人なの?wwww 」
あゆみ 「 ともかく、これで少しでも西住隊長達の負担が減らせたなら嬉しいな 」
あや 「 減らせたでしょう。 西住隊長だけじゃなくて、五十鈴先輩とか沙織ママとかも、なんかすごいホッとしてたし 」
あゆみ 「 それだけ先輩達の中で、リアカー駅伝のことが重荷になってたんだね。 ……そういえば、あや? 」
あや 「 なに? 」
あゆみ 「 いま気付いたんだけど……ここ数日、訓練中の紅白戦でさ、あんこうチームの?号が参加していないときあるでしょ? 」
あや 「 そういえばそうだね 」
あゆみ 「 あれも先輩達の負担軽減のためなのかな? 代わりにエルヴィン先輩や磯辺先輩、たまに梓に指揮を任せたりして 」
あや 「 うーん、どうなんだろう? ただの訓練のためって気もするけど……言われてみれば3日前くらいから急に増えたね、そんなこと 」
あゆみ 「 3週間後には黒森峰との練習試合があるのに。 あんこうチームの人達は練習しなくていいのかな? 」
あや 「 西住隊長のことだから、たぶん何か意味があるんだと思うよ 」
あゆみ 「 そうだといいんだけど……なんか気になっちゃってね 」
あや 「 あゆみはその前にリアカー駅伝があるでしょ? 今はそっちを気にしないとダメだよ 」
あゆみ 「 それもそうか、そうだよね 」
あや 「 そうそう、私たち、応援してるからさ 」
あゆみ 「 ありがと、あや 」
あや 「 いえいえ、どういたしまして。 ごめんね、寝る前にメッセージ送って。 頑張ってあゆみ! おやすみ ('ω')ノ 」
あゆみ 「 頑張る! おやすみ (*'ω'*)ノ 」
118:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:32:01.22 ID:hCip+/ix0
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119:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:32:35.67 ID:hCip+/ix0
『 とあるSNSのグループチャット 』
グループネーム : リアカーチャリオット
10月 第2週 火曜日
120:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:33:01.47 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 ウチのチームが使う道具について、なにか考えついた人ー、挙手するナリー 」
ねこにゃー 「 無の境地…… 」
ぴよたん 「 明鏡止水…… 」
ももがー 「 つまり何も思い付かなかったってことナリね ( 溜息 」
ぴよたん 「 そういうももがーはどうなんだぴよ? 」
ももがー 「 流水制空圏…… 」
ねこにゃー 「 ほら、ももがーだって何も思いつかなかっ……え? 思い付かなかったんだよねそれ? 」
山郷 「 ごめんなさい、ウサギさんチームの皆にも考えてもらっているんですけど、みんな良い案が思いつかなくて 」
ももがー 「 どんまい! 」
ねこにゃー 「 ドンマイ! 」
ぴよたん 「 DO・N・MA・I ☆ 」
121:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:33:35.08 ID:hCip+/ix0
21:
ぴよたん 「 一応、思い付いた案があるにはあるんだぴよ 」
ももがー 「 お、さすが年長! 」
ねこにゃー 「 よっ! グラマラス美人!( 部分的に ) 」
山郷 「 部分的にって? 」
ねこにゃー 「 胸とか脇腹あたりとか二の腕とか 」
ぴよたん 「 決めた。 ねこにゃーがお昼ご飯の時に飲むペットボトルにアニサキスを入れる 」
ねこにゃー 「 やめて! あれ腸壁を食い散らかすんでしょ!? 」
ももがー 「 で、思い付いた案とは? 」
ぴよたん 「 戦車の砲弾の中にインク液を詰めて投げつけるぴよ。 着弾すると弾頭が弾けてインク液が爆散するという仕掛け付き 」
ねこにゃー 「 それ、爆散するのは相手の頭だと思う 」
ももがー 「 爆散しなくても戦車の砲弾喰らうだけで頭蓋骨が陥没するナリ 」
山郷 「 そもそも私、戦車の砲弾なんか投げられません…… 」
122:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:34:06.06 ID:hCip+/ix0
21:
ぴよたん 「 生徒会による安全性チェックに合格するような物じゃないといけないから、私もダメかなーとは思ったぴよ 」
ももがーー 「 ううむ、そうナリね。 いざ考えてみるとこれがなかなか難しいナリ 」
ねこにゃー 「 インク攻撃の手段としては、何かでインク液をすくって浴びせるか、インク液を何らかの容器に詰めて投げつけるか…… 」
ももがー 「 あとは、スポンジみたいな素材にインク液を吸わせて投げつけるかナリ 」
山郷 「 なおかつ、相手がケガしないような配慮もしなくちゃいけません 」
ねこにゃー 「 うーん、難しい 」
ももがー 「 自動車部にお願いして、戦車型の放水ポンプ作ってもらうというのは? それをリアカーに乗せるっていう 」
ぴよたん 「 それ何?あるんだっちゃ? リアカー引っ張るのは私達ぴよ 」
ももがー 「 小っちゃく作ってもらえばどうナリ? 」
ねこにゃー 「 あんまり小さいと戦車っぽくなくなっちゃうし、放水ポンプ自体は戦車道で使ってる道具ってワケじゃないしにゃあ 」
ももがー 「 じゃあ、リアカー自体を戦車型の放水ポンプにしちゃうのは? 」
山郷 「 リアカーは改造禁止です 」
ももがー 「 困ったナリ……あとは考えつかないナリ…… 」
山郷 「 3日後の金曜日までには、どんな道具を使うのかを生徒会に報告しなければいけないので、ウサギさんチームの方でも真剣に考えてみます 」
ぴよたん 「 私達も、もう少し考えてみるぴよ 」
ももがー 「 そうだ、75?砲弾で考えるからダメなんだナリ。 7.7?の重機関銃弾を投げつけるのはどうナリ? 」
ねこにゃー 「 確かに1発1発は軽いけど、真鍮やら硬鉛やらで覆われているから、ぶつけられた方は痛いだろうにゃ 」
ぴよたん 「 ってことは、痛くない素材で覆われていればいいんだっちゃ 」
ねこにゃー 「 なるほど。 じゃあその辺りを軸にしてアイデアを出していこうかにゃー 」
123:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:34:36.26 ID:hCip+/ix0
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124:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:35:12.54 ID:hCip+/ix0
『 宇津木優季 と 山郷あゆみ の SNSチャット 』
10月 第2週 水曜日
125:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:35:42.18 ID:hCip+/ix0
19:
優季 「 あゆみ?? 」
あゆみ 「 はいよー、ちょっと待って 」
優季 「 夕食中? 」
あゆみ 「 うん、チンジャオロースっぽい炒め物食べてる 」
優季 「 チンジャオロースっぽいって、チンジャオロースじゃないんだ? 」
あゆみ 「 冷蔵庫の中にあった野菜とウィンナーを細長く切って、チンジャオロースの素で炒めたから 」
優季 「 たしかにチンジャオロースっぽいね? 」
126:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:36:10.41 ID:hCip+/ix0
19:
あゆみ 「 ごめんね、お待たせ。 いま食べ終わったよ 」
優季 「 こちらこそごめんね。 そんな大したことじゃないんだけど 」
あゆみ 「 どうしたの? 」
優季 「 あゆみ、今日の昼間に、リアカー駅伝で使う道具の話してたでしょ? 砲弾を何か軟らかい素材で包むのはどうか、とかなんとか? 」
あゆみ 「 うん、皆にいいアイデアがないか聞いたけど……もしかして、何か思いついた? 」
優季 「 思い付いたって程じゃないんだけど?……私もね、さっきまで夕ご飯を食べてて、それで今、洗い物してたのね 」
あゆみ 「 ふむふむ 」
優季 「 それで、食器を洗うスポンジを見て、ふと思ったの。 砲弾を軟らかい素材で包むんだったら、初めから軟らかい素材だけにしちゃったらどうか、って 」
あゆみ 「 どういうこと? 」
優季 「 スポンジみたいな素材をね? 砲弾型に切り取って投げつけるのはどうかな、って 」
あゆみ 「 うーん。 それだと軽すぎて、遠くまで投げられなくない? 」
優季 「 インク液を吸わせればいいんだよ?。 それで重みがつくから、そこそこの距離なら投げられるんじゃない? 」
あゆみ 「 なるほど! 」
優季 「 M3リーの37?砲の弾は、弾頭だけなら長さ10?程度でしょ? それをモチーフにしましたって言えば、家庭用スポンジとかで作れるし、どうかなって思って? 」
あゆみ 「 優季、ナイスアイデアだよ! 」
優季 「 えへへ? ほめられちゃった? 」
あゆみ 「 アリクイさんの皆に相談してみるね! ありがと、優季! 」
優季 「 どういたしまして? (^^) 応援してるよ? あゆみ? 」
127:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:36:41.58 ID:hCip+/ix0
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128:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:37:12.74 ID:hCip+/ix0
『 とあるSNSのグループチャット 』
グループネーム : リアカーチャリオット
10月 第2週 木曜日
129:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:37:38.05 ID:hCip+/ix0
20:
ねこにゃー 「 ほんまウサギさんチームの子達は、出来る1年生ばかりやで…… 」
ぴよたん 「 コペルニクス的転回とはこのことやで…… ( たぶん ) 」
ももがー 「 ウサギさんチームの、チーム力ぅ……ですかねぇ…… 」
山郷 「 道具の件については、これで大丈夫でしょうかね? 」
ぴよたん 「 あとは生徒会がウンと言ってくれるだけだっちゃ 」
ねこにゃー 「 実物の砲弾じゃなくて、砲弾に似せたスポンジだからにゃあ。 戦車道らしくない!とか、イチャモンつけられないといいけども 」
山郷 「 あ、それは大丈夫だと思います。 今日、訓練始まる前に生徒会室に行って、これで大丈夫か確認してきましたから 」
ねこにゃー 「 ほんま山郷さんは出来る子やで…… 」
ぴよたん 「 コペルニクス的転回とはこのことやで……( たぶん違う ) 」
ももがー 「 山郷さんの、あゆみ力ぅ……ですかねぇ……( なんだこれ ) 」
130:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:38:18.63 ID:hCip+/ix0
20:
ぴよたん 「 弾頭型のスポンジにインク液を吸わせて投げつける、って方法は良いとして、あとはそのスポンジ弾を本番までに量産しないといけないぴよ 」
ねこにゃー 「 インク液って、事前に貰うことが出来るんでしょ? 」
山郷 「 そうみたいですね。 他の何チームかは、すでにインク液を貰っていってるみたいです 」
ねこにゃー 「 ならばボク達も貰いに行って、あらかじめスポンジ弾にインク液を含ませておくにゃ。 それならあとは投げるだけで済むし 」
山郷 「 そうですね、そうしましょう 」
ももがー 「 そういえば、私たちって何色のインク液が貰えるナリ? 」
山郷 「 えーと、緑と茶色が混ざったような……確かオリーブドラブ色って聞きました。 なので、私たちのチームカラーも、そのオリーブドラブ色になります 」
ねこにゃー 「 戦車とかの軍用車両のカラーにゃ 」
ももがー 「 私達らしいナリ! 」
ぴよたん 「 スポンジ弾の製作はどうするぴよ? 」
山郷 「 アリクイさんチームの皆さんにはトレーニングに専念していただきたいので、スポンジ弾の製作はウサギさんチームで対応します 」
ねこにゃー 「 いいのかにゃ? 」
山郷 「 せめてこれくらいはやらせてください(;'∀') 今週末の休みに皆でホームセンター行って、スポンジ買い占めてきます! 」
ぴよたん 「 申し訳ないぴよ 」
ももがー 「 よろしくナリ! 」
131:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:39:02.40 ID:hCip+/ix0
20:
ねこにゃー 「 となると……生徒会への報告関係と、道具の安全性チェックはクリア出来るとして、あとは本番に向けた作戦会議だにゃ 」
ももがー 「 まず決めなきゃいけないのは発走順ナリ 」
山郷 「 西住隊長の話だと、各区に障害物が設置してあって、第一区走者はリアカーの操縦に長けた人、第二区走者は力が強い人が良いって話です 」
ねこにゃー 「 ふむ、ってことは 」
ももがー 「 ペリスコープと操縦桿を! レッツラまぜまぜ! 我こそは操縦手! できあがり! 」
ぴよたん 「 腕力と砲弾を! レッツラまぜまぜ! 我こそは装填手(と砲手)! できあがり! 」
山郷 「 了解です。 第一走者にももがーさん、第二走者にぴよたん先輩ですね 」
ねこにゃー 「 ずるぅい! ボクもプリキュアの仲間になりたぁい! 」
山郷 「 必然的に、第三走者(アンカー)がねこにゃー先輩になりますね 」
ももがー 「 山郷さんのスルースキル、ここ数日でウナギ登りしたナリね…… 」
ぴよたん 「 ちなみに第三区はどんな走者が有利なんだっちゃ? 」
山郷 「 それが、第三区の障害物のヒントだけは無かったみたいで…… 」
ももがー 「 それぞれ走る距離はどんなもんナリ? 」
山郷 「 全長約12?で、各区とも4?程度です。 ちなみにスタートとゴールの位置は、大洗港フェリーターミナルですね 」
ももがー 「 一人4?、リアカーを引っ張るナリか 」
ねこにゃー 「 それにインク液が入った容器とスポンジ弾のストック、あと山郷さんを積んで走るわけだから……結構しんどいかもにゃ 」
山郷 「 すっ、すみません……本番当日に向けて、なるべくダイエットしようと頑張ってはいるんですけど……(;´Д`) 」
ぴよたん 「 いいんだっちゃ。 山郷さんの重みは命の重み。 ありがたく引かせてもらうぴよ 」
ねこにゃー 「 普段ゲーム世界に生きている我々が、命の実感を得る瞬間でありますなぁ 」
ももがー 「 ちなみに、山郷さんじゃなくて私を積んで走る場合はどうなるナリ? 」
ぴよたん 「 スポンジ弾と間違えてぶん投げる可能性が大 」
ねこにゃー 「 スポンジ弾と間違えなくてもぶん投げる可能性が大 」
ももがー 「 アリクイさんチームのチーム力ぅ……どこいったんですかねぇ…… 」
132:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:39:33.30 ID:hCip+/ix0
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133:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:40:03.43 ID:hCip+/ix0
『 阪口桂利奈 と 山郷あゆみ の SNSチャット 』
10月 第3週 月曜日
134:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:40:39.72 ID:hCip+/ix0
10:
桂利奈 「 アユミ、大変だ! 」
あゆみ 「 ちょっと桂利奈、授業中だよ? 」
桂利奈 「 マナーモードにしてるでしょ? それにこの授業、おばあちゃん先生だから大丈夫! 」
あゆみ 「 まぁこの先生ならバレないと思うけど……どうしたの? 」
桂利奈 「 さっきトイレ行ったとき、華道取ってる子の話をチラッと聞いたんだけど 」
あゆみ 「 うん 」
桂利奈 「 ウチの学校の華道とか香道とか仙道とか、そういう文化系の科目がね? なんか一緒になって発表会やるんだって 」
あゆみ 「 へえ、面白そうだね 」
桂利奈 「 その会場に、あんこうチームの先輩たち5人と、?号戦車が派遣されるかもしれないって 」
あゆみ 「 え? えーとそれは……なんで? 」
桂利奈 「 なんかコラボするみたい。 戦車使ってお花活けたり……お茶立てたり? 」
あゆみ 「 あんまり想像できないけど……すごいね、私たちも見に行きたいね 」
桂利奈 「 問題なのは、その日程 」
あゆみ 「 日程? 」
桂利奈 「 その発表会、黒森峰との練習試合の日にかぶってる 」
あゆみ 「 え? うそ? 」
桂利奈 「 うそじゃないみたい。 私も気になったからその子に直接聞いたんだもん 」
あゆみ 「 ……西住隊長、黒森峰との練習試合を楽しみにしてたよね? 」
桂利奈 「 うん 」
あゆみ 「 ?号戦車も派遣されちゃうんじゃ、あんこうチーム全員、練習試合は不参加ってこと…? 」
桂利奈 「 いや、それがまだどうも確定してないっぽい 」
あゆみ 「 ……どういうこと? 」
桂利奈 「 うーんとね、アユミとアリクイさん達にかかってるみたい 」
あゆみ 「 え? 」
桂利奈 「 あんこうチームの先輩達、今度のリアカー駅伝大会の景品になってるんだって 」
あゆみ 「 ……ちょっと桂利奈、お昼ご飯食べたら一緒に生徒会室に付き合って 」
135:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:41:23.62 ID:hCip+/ix0
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136:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:41:57.87 ID:hCip+/ix0
『 角谷杏から 西住みほに送られたメール 』
10月 第3週 月曜日 送信時刻 13:
137:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:42:35.01 ID:hCip+/ix0
西住ちゃん、ごめん。
さっき、ウサギさんチームの山郷ちゃんと阪口ちゃんが生徒会室に来て、例の勝負について聞かれちゃった。
洗いざらい喋っちゃったので、あとヨロシクね。
いつもごめんね、西住ちゃん。
138:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:43:08.12 ID:hCip+/ix0
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139:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:43:43.07 ID:hCip+/ix0
『 とあるSNSのグループチャット 』
グループネーム : リアカーチャリオット
10月 第3週 月曜日
140:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:44:36.86 ID:hCip+/ix0
20:
ももがー 「 えー、それではご唱和ください。 生徒会の安全性チェッククリアを祝して! 乾杯! ( カルピスソーダーグビー 」
ねこにゃー 「 いーえー ( ダイエットコーラグビー 」
ぴよたん 「 ぱふぱふぱふー ( CCレモングビー 」
ももがー 「 これでスポンジ弾は問題なく使えるようになったナリ 」
ぴよたん 「 あとは、ウサギさんチームにスポンジ弾の量産をお願いするのと 」
ねこにゃー 「 当日の作戦を立案するだけにゃ 」
山郷 「 ………… 」
ぴよたん 「 ほら、山郷さん、笑って笑って 」
ももがー 「 山郷さんは笑顔が一番似合うナリ! 」
ねこにゃー 「 そうだにゃ! 笑う門には福来る、スポンジ弾に秋の空、ってね! 」
ぴよたん 「 意味わかんないけど、なんか素敵な言い回しぴよね 」
ももがー 「 そうナリね、意味わかんないけど 」
ねこにゃー 「 そうでしょそうでしょ? はっはっはっ 」
山郷 「 ……ごめんなさい、ぴよたん先輩、ねこにゃー先輩、ももがーさん 」
141:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:45:11.71 ID:hCip+/ix0
20:
ももがー 「 あー、どうしてこうウチの戦車道チームは、負けたらアウトな勝負ばかり受けるのだろううか? 」
ねこにゃー 「 というか、ボク達が関わる戦車道の勝負事って、全部こんな感じだよね 」
ぴよたん 「 たぶんこの中に疫病神がいる! じっちゃんの名にかけて! 」
ももがー 「 こんな信用できない奴らの中にいられるか! 私は自分の部屋に閉じこもらせてもらう! バタン! (死亡フラグ) 」
ねこにゃー 「 おいおいおい 」
ぴよたん 「 死ぬわアイツ 」
ももがー 「 以上、ここまでテンプレ 」
山郷 「 ……本当にごめんなさい。 私、そんな賭け事が裏にあったなんて、ぜんぜん知らなくて…… 」
ももがー 「 山郷さんが謝る必要はどこにもないナリよ 」
ねこにゃー 「 そうだにゃ。 強いて言えば、こんな大会を企画した生徒会が悪いんだにゃ 」
ぴよたん 「 まー、説明を聞く限りでは、生徒会だって問題山積みの現状を打破するためにやったことなんだから、今回は誰も悪くはないんだっちゃ 」
山郷 「 でも私達が負けたら……西住隊長達は黒森峰との練習試合に出られなくなってしまいます 」
ねこにゃー 「 いやまぁ……確かにそうなんだけど…… 」
ぴよたん 「 勝ったら勝ったで “ 戦車道は文化発表会に手を貸さなかったの? うーん、ダメ科目 ” っていうレッテルを貼られそうぴよ 」
ももがー 「 最近の?号戦車抜きでの模擬戦が多かった理由は、こういう事情があったナリね…… 」
142:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:45:42.64 ID:hCip+/ix0
20:
山郷 「 西住隊長、今度の黒森峰との練習試合をすごい楽しみにしてたって……あんこうチームの先輩達から聞きました 」
ももがー 「 そういえば西住隊長って……このあいだ黒森峰女学園に行ってなかったっけ? 」
ぴよたん 「 行ったぴよ。 “ 全国大会でお世話になったんだからお礼を言いに行け ” って会長命令のアレっちゃね 」( ※ ドラマCD3参照 )
ももがー 「 今度の練習試合についても、その時に向こうからお願いされたって言ってたナリね 」
ねこにゃー 「 なんでも現在の黒森峰は、“ 真の西住流 ” ってのを体得したらしいので、西住さんは対戦するのを楽しみにしていたらしいにゃ 」
山郷 「 それだけじゃないんです。 先日の黒森峰訪問のときに、向こうの隊長さん達とは仲良く出来たらしいんですけど、一般隊員の方々とはあまり喋れなかったって…… 」
ねこにゃー 「 あー……西住さんのことだから、かつては向こうの一般隊員の中にもたくさん友達がいたんだろうにゃぁ 」
ももがー 「 そうか、だから今度の練習試合は、旧交を温めるチャンスだったわけナリね。 試合するのに学外との変なしがらみも無いし 」
ぴよたん 「 学外に変なしがらみは無いけど、学内に変なしがらみが出来ちゃったぴよねぇ…… 」
山郷 「 うぅ……… 」
143:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:46:22.41 ID:hCip+/ix0
20:
ぴよたん 「 その文化発表会とやらは、なんであんこうチームと?号戦車を指名したぴよ? 」
ももがー 「 そりゃまぁ、ウチの学校で知名度がピカ一だからナリよね 」
山郷 「 そうみたいです。 文化発表会を例年以上に成功させるために、言い方がアレですけど、先輩達には客寄せパンダになってもらうってことみたいで 」
ねこにゃー 「 ふむ…… 」
山郷 「 ひょっとしたら、あんこうチームの先輩達に文科系科目の愉しさを知ってもらいたい、とか、そういう目的もあるのかもしれませんけど 」
ねこにゃー 「 ふむふむ…… 」
山郷 「 第一の目的は集客だって、角谷会長は仰ってました 」
ねこにゃー 「 ふむふむふむ…… 」
ももがー 「 おや、ねこにゃー先生? ずいぶんと悪い顔をしていらっしゃいますが、どうしました? 」
ぴよたん 「 悪い顔なのは元からだっちゃ 」
ねこにゃー 「 うっさいにゃ 」
ももがー 「 で? 」
ねこにゃー 「 いやね? 知名度さえあれば、別にあんこうチームと?号戦車じゃなくてもいいのかなって思って 」
山郷 「 それはー……たぶんそうだと思います 」
ももがー 「 でも今、ウチの学校の中で、あんこうチーム以上に有名な人達はいないナリよ? 」
ねこにゃー 「 そりゃそうだけど、ちょっと思ったんだにゃ 」
ぴよたん 「 何がぴよ? 」
ねこにゃー 「 瞬間最大風でなら、知名度であんこうチームを上回れる可能性があるんじゃないかって 」
144:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:46:51.37 ID:hCip+/ix0
21:
ももがー 「 瞬間最大風? 」
ねこにゃー 「 要するに、長い目で見たらあんこうチームの知名度は不動だろうけども、そのうちの1週間くらいならボク達でも話題をかっさらえるんじゃないか、ってことにゃ 」
山郷 「 え? え? 」
ぴよたん 「 あーなるほどぴよ 」
ももがー 「 わかったナリ 」
山郷 「 どうやって? 」
ねこにゃー 「 ほら、ボク達が主役になれるうってつけのイベントが、今週の金曜にあるでしょ? 」
山郷 「 あ 」
ぴよたん 「 しかも、おあつらえ向きに、大洗町リアカー駅伝大会の1週間後が文化発表会の開催日だぴよ 」
ねこにゃー 「 もしボク達が、リアカー駅伝大会で人気を集めるような戦い方が出来れば、その後1週間くらいは、あんこうチーム並みに注目してもらえるかもしれないにゃ 」
ももがー 「 そうなれば、文化発表会には私達が出席して、あんこうチームは練習試合に参加できるって寸法ナリね 」
ぴよたん 「 どうせなら生徒会の奴らに約束させちゃったらいいんだぴよ。 私達が負けたときだけ条件が付いて、勝った時のことは何も決まってないんだから 」
ねこにゃー 「 それもそうだにゃ。 もしボク達が優勝したら、文化発表会には出てやるからアリクイさんチームと三式中戦車で我慢しろ、って言ってやろうにゃ 」
ももがー 「 落ちドコロとしては、そのあたりが一番良いかもナリ 」
山郷 「 ………ぴよたん先輩、ねこにゃー先輩、ももがーさん 」
ねこにゃー 「 ん? 」
ぴよたん 「 なんだぴよ? 」
山郷 「 本当に……本当に、ありがとうございます!! 」
ねこにゃー 「 ふふふ、たまにはボクも先輩らしいところを見せるのにゃ 」
山郷 「 どうしよう、私、いま、涙で文字が見えません 」
ももがー 「 ウチの戦車道チームの中で、私達がイチバン影薄いんだから、ここらで存在感をアピールするのも悪くないナリ! 」
山郷 「 わたし、アリクイさんチーム、だいすきです!! 」
ぴよたん 「 山郷さんこそ、あまり尊いアレで私達を褒めると、そろそろ二人目の子供が生まれるぴよ 」
ねこにゃー 「 だからどういう理屈なんだそれ 」
145:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:47:23.09 ID:hCip+/ix0
21:
ぴよたん 「 そうなると、ただ単に勝つだけではダメだってことぴよね 」
ねこにゃー 「 そのとおりにゃ。 出来るだけ劇的に、観客の記憶に残るような勝ち方が必要だってことにゃ 」
ももがー 「 少年漫画の王道と言えば、最後に大逆転で勝つストーリーだけども 」
ねこにゃー 「 ザッツライト。 なので、今回はそれを最初から実践しようと思います 」
山郷 「 えーと、最初からって言うのは? 」
ねこにゃー 「 スタートからいきなりビリにつけてゴールするまでに1位になる作戦、開始しまぁす! ( 西住ヴォイス ) 」
ぴよたん 「 長い長い、作戦名が長いぴよww 」
ももがー 「 おおぅ、またシビアな作戦を提案するナリね、このニセ隊長は 」
ねこにゃー 「 いやね? 人気取りの目的以外にも、一応理由はあるんだにゃ 」
ぴよたん 「 ほう、どんな? 」
ねこにゃー 「 たぶんだけど、ボク達の戦車道代表チームって、他チームから真っ先に狙われる気がする 」
ももがー 「 なにゆえ? 」
ねこにゃー 「 まず今回、現時点で文科系5科目と敵対関係にあるにゃ。 あと最近は、戦車道チームに向けられる周囲の目が厳しいでしょ? 」
山郷 「 う…… 」
ぴよたん 「 まぁ、他科目にとって、予算が足りないことの当て擦り対象くらいには、見られているぴよね 」
ももがー 「 戦車道チームの中にふざけた格好の隊員がいる、って難癖つけられるくらいには、まぁ厳しいナリね 」
山郷 「 それは! 」
ねこにゃー 「 いいんだ、山郷さん。 ボク達は痛くも痒くもない。 それよりもボク達のために怒ってくれてありがとうね 」
山郷 「 ……アリクイさん達はずるいです。 わたし、さっきからずっと泣きっぱなしです 」
146:以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2017/08/26(土) 22:47:49.91 ID:hCip+/ix0
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