【デレマスホラー劇場】鷺沢文香「カカシの脳」back

【デレマスホラー劇場】鷺沢文香「カカシの脳」


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※オムニバス
※攻殻機動隊の微ネタバレ注意
2: 以下、
午前2時。 
除霊師の松永涼と白坂小梅は、病院内の図書室にいた。
依頼主によれば、ここに凶悪な幽霊が現れるという。
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3: 以下、
「生前ストレス溜めてた、インテリ野郎か文学少女の霊だな」
涼がそう言って、2人が笑おうとした直後、
棚から本がざあーと落ちた。
涼が身構え、小梅は周囲を見渡した。
「…?
 
 …もういない…」
「アタシ達に恐れをなしたか」
“凶悪な幽霊”は、本棚を荒らしただけだった。
「国語の成績の低さを苦にして、自殺したやつの霊かもな」
2人は肩をすくめた。
4: 以下、
しかし出現が短すぎる。
わかったのは、本に何かしらの悪意、もしくは執着が
あるということだけ。
涼は、落とされた本を拾った。
「J・D・サリンジャー、『ライ麦畑でつかまえて』か…」
涼には一生縁のなさそうなタイトルだ。
しかも原版で、全文章が英語である。
彼女が気紛れにページをめくると、
文章に青いラインが引いてあって、
さらに書き込みがまでしてあった。
「病院の備品に書き込みすんなよ…」
本を閉じ、元の位置に戻した。
5: 以下、
小梅もまた別の棚で、本を戻そうとした。
「491…基礎医学…。
 492…臨床医学…。
 
  494…外科学…」
図書室の本には全てコードが振ってある。
それを見れば、本の位置が
大まかにつかめるようになっている。
手際よく整理していると、小梅は、
おや、と思った。
『493 内科学』の本は、しっかり棚に治ったままだ。
読む者が少ないせいか、それらは皆真新しかった。
6: 以下、
後日、2人は探偵の安斎都を病院に呼んだ。
幽霊の正体として考えられるのは、患者か、院内の職員。
しかし現在の手がかりはあまりに乏しく、
専門家の意見を聞く必要があった。
「“I thought what I'd do was,
 I'd pretend I was one of those deaf-mutes(or should I ?)”」
都が文章を読み上げた。
「幽霊は攻殻機動隊のファンだったんですかねえ」
「…神山監督の方の…」
日本で、『ライ麦畑で捕まえて』が持て囃されたのは、
日本語訳が出版された1964年、および2003年。
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』が放送された頃だった。
書き込みは、作中の登場人物によるものと一致している。
7: 以下、
「病院内のスタッフは、
 常識的に可能性は低いですね…霊の正体は、やはり患者でしょうか」
時代錯誤の探偵帽からはみだした、
赤みがかった栗毛を撫でながら、都は言った。
それから、『医学』の棚に移動して、
虫眼鏡で周辺を観察し始めた。
「うーん、小梅さんの言う通り、
 内科学の本だけ、“綺麗にされすぎて”ますね」
患者は自身の病気に対する理解を深めたり、
あるいは折り合いをつけるために、
難解な医学書に手をつけることがある。
とはいえ、ここはスタッフのみが入れる場所であるので、
患者が棚に手をつけることはない。
だとすれば、病院側に何かの意図があるようだ。
8: 以下、
「小説は患者を示し、医学書は病院を示す…
 ひょっとして治療に関する抗議のつもりだったんでしょうか」
医学書は、小説一冊に対して、
ほぼ1つの列の本が落とされている。
たしかに、治療に対する不満のように見えなくもない。
「内科学の本に手をつけないのは、自身の病気だから…?」
都はそう推測した。
しかしそれにしても、本が綺麗だ。
まるで全て新品のようにさえ見える。
「ここの列だけ…比較的最近、入れ替えられている?」
「こっちの棚は
 落とされた本よりも、落ちなかった本にヒントがありそうだな」
 涼が都の肩を叩いた。
9: 以下、
白坂小梅と松永涼が、病院側に報告をすると、
 落とされた本は清められた後、
 全て燃やされることになった。
 正常な反応だった。
 しかし、あまりにも手馴れすぎている。
「…私達の他に…除霊師を雇ったことある…?」
小梅の質問に、職員達は首を横に振った。
10: 以下、
一方都は、漫画喫茶から病院内の
データベースにハッキングを仕掛けた。
まず調べたのは、図書館の資料の入れ替えについて。
老朽化したソフトを使っているのか、
過去に存在した資料のデータがそっくり残っていた。
2003年から、入れ替えのペースが異常に上がっている。
だが、その対象になっていたのは、『内科学』の分野だった。
幽霊が荒らすのは、その周囲の本。
なぜ内科学の資料が、中心に入れ替えられているのか?
都はさらに詳しく、資料について調べた。
そして気づいた。
『脳医学』に関するものが、前後でそっくり抜き取られている。
11: 以下、
都は次に、患者のデータを調べた。
対象は、2002~2003年にかけて、
“脳や認知に関する病気”を患っていた人間だ。
認知症…脳腫瘍…脳梗塞…どれもありふれた病気。
だがその中で、際立つ症例があった。
インフルエンザ脳症。
これに罹患していた患者は、
“全員が”本来別の病気や怪我で入院している。
その患者の情報をさらに調べると、
ある女性にたどり着いた。
鷺沢文香。
彼女は、貸し出し記録に名前が多く残っていた。
12: 以下、
3人は、鷺沢文香についての調査を院内で始めた。
「すごく本が好きな女の子で、
 ちょっと暗いところがあった。
 でも良い子だった。」
月並みな表現。
患者に対して深入りしない姿勢を示しているのか。
だが、口裏を合わせたように同じことを
話すのは奇妙だった。
人が変われば、彼女に対する印象や、
話すエピソードに多様さがあるはず。
鷺沢文香の霊が図書室に留まるということは、
それだけ強い念が病院側に残されているということだ。
だというのに、担当であった医師や看護婦が、
そうでないスタッフと
全く同じ言葉を連ねるのは、極めて怪しかった。
13: 以下、
3人は文香の友人を装って、彼女の実家を訪ねた。
彼女の母親は、快く迎え入れてくれた。
「あの子、本を読みながら歩いていたら、
 階段を踏み外して足を骨折したんです」
 文香の母親が本当に懐かしそうに、語った。
 文香の部屋は、彼女が生きていた頃と全く同じ状態だという。
 そこを見せてもらうと、やはりというべきか、
 大量の本に埋め尽くされていた。
 どこで寝て、勉強していたのかわからないくらいだった。
「文香さんは、アニメもよく観ていましたか?」
 都がそうたずねると、母親は頷いた。
 文学作品の映像化などは、特に好んでいたという。
「病院でも、他の患者さん達と一緒に
 観ていたと聞きました。
 人見知りする子だから不安だったけれど…」
 母親は涙ぐんだ。
14: 以下、
 それを無視して、3人は部屋を見渡した。
 アニメのビデオやDVDが、
 本棚の一画にこっそり佇んでいた。
 その中に、攻殻機動隊はなかった。
 そして、病院内の視聴覚室にもなかった。
 本の虫である文香が、文章に線を引くほどだとしたら、
 録画用の情報媒体が残っていないのは不自然。
 病院が何かを隠していると、3人は確信した。
「文香さんは、
 入院中なにか変わったとこがあったとか、
 話されていませんでしたか?」
 化けの皮のはがれた都が、まだ目の赤い母親に尋ねた。
「いいえ、病院では何も…
 お医者様も看護婦の方も、
 とても良くしてくださったと聞いています。
 ただ……食事についてはちょっと不満があったみたい」
15: 以下、
 「食い意地で悪霊になったのは、こいつが初めてかもな」
 改めて3人、病院内の献立記録について調べた。
 無論、今回もハッキングによるものである。
 するとインフルエンザ脳症の患者達は、発症直前に
 皆同じもの食べていることが明らかになった。
 それは、まったく当たり前のように思われた。
 だが3人は、すぐに異常を察した。
16: 以下、
 インフルエンザ脳症の患者達が食べたのは、
 プリオンの混入が疑われる、牛肉料理であった。
 都は震える手で、患者達の治療記録をスクロールした。
 ワクチン投与。効果なし。死亡。
 その文字が、無慈悲に続いていた。
 「都…プリオンのワクチンが日本で開発され始めたのは、
 
 いつだった?」
 涼が身体中に冷や汗を浮かべながら、言った。
17: 以下、
 日本がプリオンについて対処を始めたのは、
 2000年代に始まったBSE問題の時からだ。
 BSE(牛海綿状脳症)の感染が疑われる牛が、千葉で発見され、
 日本中が恐怖の渦に堕ちた。
 だが、今の3人が見ているのは、
 それよりももっと深く、暗い闇だった。
18: 以下、
 「BSEも、クロイツフェルト・ヤコブ病も…
 インフルエンザ脳症より…進行は…遅い。
 
 つまり…あの子は…」
 
 患者達は、認可されていないワクチンによる
 急性ショックで死亡した可能性がある。
 “I thought what I'd do was,
 I'd pretend I was one of those deaf-mutes ( or should I) ?”.
 その言葉が3人に、重くのしかかってきた。
19: 以下、
【デレマス近未来】橘ありす「機械仕掛けの神」
20: 以下、
池袋晶葉はため息をついた。
開発中のロボットの一体が、まったく
人間の言うことを聞かなくなってしまった。
開発チームによって、
『橘ありす』と名付けられた個体は、
こう主張している。
21: 以下、
「貴女達のような非合理的かつ非効率的な存在が、
 
 私を作ったはずがありません!
 だから、貴女達の命令には従えません!」
彼女は自身を、神によって造られた
人間よりも高次な存在だとしている。
開発チームはありすの目の前で、
彼女と同じ型のロボットを組み上げて見せた。
しかし、
「今の工程は、貴女達が私を作ったと言う証明にはなりません!
 仮にそうだとしても、それは神からの大いなる啓示によって
 行われたもの。
 私が貴女達に従属する根拠にはなりません」
ありすの言う神とは、
研究・開発用のデータを蓄積している、
タブレット型の電脳装置のことであった。
22: 以下、
彼女の論理は一見稚拙なようで、
その実、隙がなかった。 
人間が、自分たちより賢いロボットを作れるはずがない。
これはある意味、真理である。
厳密には、“個として”ではあるが。
23: 以下、
晶葉の見解としては、ロボット開発は
紀元前2400年の計算機から始まっている。
それから4440年の歳月の間に生まれ、
死んでいった膨大な数学者、発明家はすべてロボット開発者だ。
彼あるいは彼女達は、“人間よりも正しく、
かつ優秀な他者(外部装置)を作ろう”という精神で、
現在の晶葉達が歩く道を作ってきた。
その点でロボットは、
人類による自己否定と責任転嫁の産物と表現できる。
これは、データを管理する電脳においても同様である。
24: 以下、
だが、ありすは、“種としての人間が気の遠くなるほど
長い年月をかけて、ロボットを作り出した”という歴史を認めない。
彼女の言う通り、目に見える証拠がないからだ。
数式やプログラムコード、レンチと鉄塊を友としてきた
開発チームにとって、ありすの叛逆は複雑すぎる問題だった。
しかし、これが開発に支障を来すような
事態であったかというと、そうではない。
ありすの信じる電脳は、
開発チームのメンバーが入力を行なっている。
この電脳から“啓示”を行えば、ありすは敬虔に
劣等種である人間に尽くしてくれるのだ。
彼女の叛逆は、もっぱら笑い話になった。
25: 以下、
頼みの綱である電脳までもが、人間を裏切るまでは。
26: 以下、
電脳には補助として、単純な人工知能がプログラムされている。
ありすが彼女に、自身の考えを吹き込んだようだ。
開発者達の余裕は、崩れ去った。
ある者は、
「ありすを即刻処分し、電脳は初期化すべきよ」
と主張した。
だが、別の研究者が、
「それは根本的な解決にはなっていない。
 この問題が片付かないかぎり、
 私達はロボット開発を進めるべきでない」
と反論した。
根本的な解決。
それはありすおよび電脳に、
“人類は自身よりも優れた存在である”と認めさせることである。
だが晶葉は、それを不可能だと考えた。
人類は自身よりも優れた存在として
彼女達を創造し、そして現世紀にノイマンはいないのだから。
27: 以下、
結局、“野蛮な劣等種として”
物理的手段に訴えることに決まった。
まず電脳が初期化され、
ありすはしばらくの観察の後、廃棄されることになった。
28: 以下、
だが月日が経ち、ありすの観察レポートが出来上がる頃には、
開発チームの皆が、彼女の存在が惜しくなっていた。
ありすは、それぞれの開発員の原風景そのものだった。
人を信じないが、人々が作った数式や
プログラム、機械を信じる。
親、教師からの言葉に耳を傾けず、
機械の動作の美しさこそ神が宿ると信じている。
ありすを処分することは、
自身を破壊することと同義だった。
29: 以下、
開発チームは、ありすの観察レポートを公表した。
すると、“ロボットにも人権を”、
と、声高に叫ぶ集団が現れ始めた。
最初はジョークとして茶の間に流れた。
だが運動は勢いを増し、ついには、
人間の安全を害しない限りの自由が認められた。
30: 以下、
“ロボット市民問題”の
火種となったありすは、処分を免れた。
それだけでなく、高名な社会学者や、
心理学者、人類学者らがこぞって、
ありすのもとを訪れるようになった。
また、一般市民の中には電脳を神とする宗教を作る者もあった。
ありすは、一躍人類のアイドルになった。
31: 以下、
そして最近、彼女がタブレット型の電脳と
真摯に対話している様が、
テレビで中継されることになった。
その様子を見た老人達は、
「孫が映っとる」
と、けたけた笑った。
32: 以下、
【デレマス銀河世紀】櫻井桃華「ピースドッグ」
33: 以下、
人類が宇宙に進出し、
地球の存在がにわかに忘れかけられていた頃。
帝政国家リューザキと戦争状態にあった
Новый советский(新ソビエト連邦)は、
軍事費用、資源、および兵器開発技術を求めて、
櫻井クラスタ領に侵攻した。
総勢50万の艦隊。
クラスタ側の艦隊は、
民間軍事会社からかき集めた5万隻であったので、
これは圧倒的な戦力差であった。
誰もが銀河における資本主義の中枢が、
真っ赤に染まる様を幻視した。
34: 以下、
しかし蓋を開けてみれば、櫻井クラスタの首都、
つまるところ櫻井アーキテクチャ本社への攻略には、
半年もの歳月を費やした。
さらに攻略後も、少々の資金援助を約束させただけで、
連邦は実質、領土も、何の権限も手に入れていなかった。
35: 以下、
木村夏樹は軍法会議にかけられていた。
身分は、『Новый советский(新ソビエト連邦)』の准将。
くすんだ金髪を、トサカのように
逆立てた独特のヘアスタイルをしている。
いつもは全身の血が沸騰しているような、
生気に漲っている彼女であったが、
今回ばかりはしおらしい表情を浮かべていた。
夏樹はクラスタ攻略の司令官であった。
圧倒的な戦力差にもかかわらず、攻略に長い時間をかけ、
さらには大した成果もなく帰ってきた。
彼女は裁かれる立場にあった。
36: 以下、
「どんな土産話を聞かせてくれんだい?」
議長の東郷あいは、酷薄な笑みを浮かべて言った。
罪状については既に協議が済んでいる。
今日は、夏樹による釈明を聞く日だった。
「櫻井クラスタ攻略における、我が軍の道程について、
 簡単に報告したいと考えております」
いつもであれば信じられないほど丁寧な口調で、
夏樹が答えた。
それから、会議に参加している将校の1人に、
彼女は問いかけた。
「星大将、我が国家の大義はなんですか」
「…民衆の解放、だよ…フヒ…」
連邦の大義、つまりは侵略の正当化材料は、
資本主義から民衆を解放することである。
37: 以下、
「まず我が軍は、櫻井アーキテクチャ本社に至るまで、
 いくつか中継地点を設置しようと試みました」
 中継地点とは、櫻井クラスタ領の惑星のことである。
 そこを制圧し、しかるべき設備をおくことで、
 作戦の継続が容易になる。
「しかし、我々が降り立った惑星は、
 すべてあらゆる資源、食料に至るまで、
 すべてが根こそぎ無くなっていました。
 住民だけを残して」
偶然ではない。これが、櫻井クラスタの作戦であった。
連邦は解放軍をうたっている。
だから、民衆を無下にはできない。
そこを逆手に取られた。
38: 以下、
「我らが艦隊の兵站能力は、
 惑星の住民達によって大きく削られました」
飢えた住民に食料を与えなければ、それがすなわち、
連邦に対する不信感につながる。
社会主義による銀河統一を目指す連邦としては、
身を切るしかなかった。
「だが、お前は本拠地の直前まで到達したじゃないか。
 そこから30日間ずっと何してた?
 星でも見てたか?」
銀髪の大将が、さきほどとは打って変わった
剣呑な様子で夏樹に尋ねた。
彼女は連邦内屈指の武闘派で、惰弱な艦隊運用を
毛嫌いしている。
39: 以下、
「周辺宙域にトラップが仕掛けられていました。
 こちらをご覧ください」
夏樹がスクリーンを指さすと、
ある戦艦のブリッジの様子が映し出された。
再生前半は、なにも異変は見受けられなかった。
しかし後半になると、乗員達の身体がポップコーンのように
爆発し、ブリッジ内は阿鼻叫喚の地獄と化した。
「やつらは宙域全体に、大規模なマイクロウェーブの
 照射装置を設置していました。
 これは、そこに艦隊が侵攻した時の映像で、
 しかもこれは、クラスタ側によって全艦隊内の
 モニターに流されました」
40: 以下、
 マイクロウェーブ照射装置とは、
 平たく言えば電子レンジの巨大化である。
 人間の体内の血液を急激に沸騰させ、
 それが皮膚を引き裂いて噴出する。
 だが脳の破壊はゆっくりと進み、苦痛を長引かせる。
 「“ここから1ヤードでも進めばこうなる”。
 
 その恐怖で、艦隊運動が停止しました。
 この装置の発見と破壊に費やしたのが、約1ヶ月です」
 会議に参加していた将校達は、兵達に心底同情した。
 
 彼女らを責めるどころか、讃えてやりたいくらいの気持ちがした。
41: 以下、
しかし今は軍法会議の最中、
粛々と夏樹を問いたださねばなるまい。
「それじゃあ攻略後、
 
 クラスタ側から何の成果も引き出せなかったのは?」
 議長が、先ほどよりは穏やかな声で尋ねた。
 彼女は、すでに厳罰を考慮していた。
「本官は、櫻井クラスタの盟主、
 櫻井桃華に接触しました」 
 スクリーンに映し出されたのは、まだ幼い少女だった。
 少なくとも、外見は。
「彼女は連邦に下ることを拒みませんでした」
議会がざわめいた。
議長がそれを鎮める。
「どんな条件を出されたんだい?」
東郷あいは、櫻井桃華が、ただで腹を見せる
人間でないことを知っている。
陰謀渦巻く企業同盟体の指導者が、
安易に連邦に手を貸すはずがない。
42: 以下、
「条件というよりは、クラスタ占領後の未来について
 櫻井は語りました」
 “櫻井アーキテクチャは、膨大な数の
 軍事、重工業系企業に対して
 資金、資源の援助を行なっておりますの。
 もし弊社が連邦のものになるとしたら、援助は打ち切り、
 各社は自己の裁量で経営を行うことになりますわ”。
 これが彼女の言である。
 さらに、“裁量”として提示されたのは、上場と鉱山惑星の探索だった。
43: 以下、
「現在櫻井アーキテクチャの支援を
 受けている企業は数万を超えます。
 それらが一斉に株式を発行し、鉱石の発掘を行えば…」
 差し留めはできない。
 クラスタこそが、その調節弁を担ってきたのだから。
 新規の、それもクラスタのお墨付きを得た
 軍事、重工業系企業の株が市場に大氾濫。
 戦艦や兵器建造用のメタルの流通価格は大暴落。
 
 銀河全体の経済に、深刻な打撃を与えることになる。
 しかも、その責任はクラスタではなく、連邦に負わされる。
「連邦は、“経済、経営観念の欠落した
 ならず者の集まり”という烙印を押されます」
 将校達は拳を震わせた。
 それは大義のために、あってはならないことだった。
44: 以下、
「我が艦隊は、はじめクラスタを侮っておりました。
 金勘定ばかりで覚悟の伴わない、資本主義の犬だと」
 夏樹はこの作戦で、クラスタ領に
 侵入したことを、心底後悔することになった。
 
「下品かつ無礼を承知で、彼女達からの声明を要約します。
 
 “……連邦の犬になってやってもいい。
 だが俺達がしたクソは貴様らが拾え。
 俺達が人様に小便をかけたら、貴様らが頭を下げろ”
 
 以上です」
 会議の後、木村夏樹准将は半年ほどの謹慎処分に留められた。
 そして連邦とクラスタとの間には、不可侵協定が結ばれた。
45: 以下、
【デレマス現代劇場】二宮飛鳥「ダブルブラインド」
46: 以下、
母さんが交通事故で死んだ。
ボクは早かったな、と思った。
47: 以下、
母さんは良家のお嬢様だった。
厳しい躾を受け、華道、茶道その他イロイロな習い事をして…。
親に決められるまま
カトリック系の女学校に通い、それから、父さんと結婚。
ボクが生まれた。
尻の青い、未熟なボクにでもわかる、クソつまんない人生。
そして母さんは、そのクソつまんない人生を、
娘にも履行させようとした。
ボクはそれに嫌気がさして、母さんの嫌がりそうな
“退廃的な大衆文化”の深淵にずぶずぶと嵌っていった。
小遣いなんて貰っていなかったから、
お金が必要になったら、
母さんのポーチから抜き取った。
48: 以下、
母さんはよくボクに、
「あなたという子がわからない」
と言った。
そのたびにボクは、
「子育てに失敗したね」
と皮肉で返した。
そしていつも喧嘩になって、
最後は母さんが泣いて、ボクが黙り込んで、
それでおしまい。
仕事で疲れ切った父さんは、見て見ぬふり。
思い出したくもない、散々な日々だった。
49: 以下、
中学校に上がったばかりの頃、
気の早い母さんは、自分と同じ女学校に
ボクを通わせるために、前よりもずっと厳しくなった。
吐き気がするような一年間をすごして、後の二年間と、
真っ暗で窮屈な将来に、ボクは絶望していた。
そんな時、プロデューサーにスカウトされた。
51: 以下、
アイドルになる。
そう告げた時、母さんはボクをぶった。
アイドルは、“退廃的な大衆文化”の象徴だったから。
それでも母さんは、極めて冷静な顔で、諭した。
「芸能界がまぶしく見えることもあるでしょうけど、
 あそこは地獄よ」
 地獄。たしかにそうだ。
 アイドルという虚像は、愛らしい笑顔を振りまく裏で、
 血の滲むようなレッスンをして、
 
 他のアイドルを押しのけ、ステージの上に立つ。
 傷だらけの身体をドレスの下に隠しながら。
 どんなに上品に飾っても、
 地獄以外に相応な言葉が見つからない。
 でも、それはボクが選んだ地獄。
 母さんが押し付ける地獄よりは、“落ちがい”がある。
52: 以下、
「あなたという子がわからない」
 いつものように、母さんは言った。
 そして泣けば、またボクが黙るとでも思っているのか?
「あたり前だよ。
 だって母さん、娘のボクの話を聞いてくれたこと、
 一度だってないじゃないか」
 ボクはむきになって、つい、本音を漏らしてしまった。
 その後すぐ、しまったと思った。
 母さんは、父さんが帰ってくるまで、呆然としていた。
53: 以下、
 結局ボクは、プロデューサーに
 母さんを説得して貰った。
 
 「娘をよろしくお願いします」
 母さんがぽつりと、そう言った時、
 ボクは正直、ぶたれた時よりつらかった。
 母さんの表情は、どこか安心していた。
 手のかかる娘が、どこかに行ってくれるって。
 頑張って、とか、応援してる、とか
 期待していたわけじゃないけど…。
 だから母さんが死んだ時、
 早かったな、としか思わなかった。
 
 ボクにとっての彼女はもう、30半ばの他人だった。
54: 以下、
寮に入ってからは全く家に帰っていなかったし、
母さんもボクのいる東京に近づかなかった。
きっと、ボクが出ている番組も、
絶対に見ようとしなかっただろう。
結局ボクはアイドルになった日から、
母さんとは一言も口を聞かぬまま。
死が、愛の通わない2人を決定的に分かつことになった。
55: 以下、
本当は葬式になんて、出たくなかった。
でもボクは、“清く澄み渡り純粋無垢な”アイドルとして、
母親の死を悲しむ少女にならなくてはいけなかった。
しかも葬儀のあとは仕事を減らされた。
“喪に服す”という、下らない慣習。
母さんは死んでからも、
ボクの人生を縛ったということになる。
心底、うんざりした。
ボクはもう1秒だって、母さん娘でいたくなかった。
だからこっそり、レッスンをした。
郊外の閑静な住宅街に、美城がこっそり作ったスタジオで。
もちろん、テレビ関係者や新聞記者、
出版社の人間は近づけないようになっている。
仕事ができないフラストレーションを、
ボクは歌い、身体を動かすことによって消化しようとした。
でも、苛立ちは治らなかった。
56: 以下、
ほとぼりが冷めた後ボクを待つのは、
美城プロダクション所属の
全アイドルが参加するビッグライブ。
“二宮飛鳥”の復活に、ふさわしい舞台。
ボクのレッスン熱はますます高まった。
実の母親から、“あなた”と呼ばれ続けた少女を消し去るために。
57: 以下、
ライブ会場の熱気は目眩がするくらいだった。
ボクはロックミュージシャンが楽器を滅茶苦茶に
壊すパフォーマンスが嫌いだったけど、
今なら彼らの気持ちが理解できる。
どうしようもない、
どうもしようない高揚感と息苦しさ。
何かをぶっ壊したくなる。
名前が呼ばれた時、ボクはS&W社製のリボルバーから
放たれた銀の弾丸みたいに、
ステージに飛び出した。
観客達、ファンのみんなが、ボクを見る。
アイドルとしての二宮飛鳥を。
愛も、声援もいらない。その視線だけでいい。
その視線こそが、虚像(ボク)を現実(アイドル)にする。
叫ぶように、ボクは観客席に感謝の言葉を投げた。
会場内の熱気がさらに増した。
ボクはひょっとしたら焼死するんじゃないか、そんな気さえした。
それでも構わなかった。
58: 以下、
けれど曲が始まると、
ボクはなんだか奇妙な物足りなさを覚えた。
1万人を超える会場。
ダンスも歌も、完璧に仕上げた。
バックダンサー、サポートの
アイドルだって、美城のトップ集団。
何が不満なんだ?
ボクの曲が終わった後、ライブの前半が終了。
観客達は一度落ち着き、皆席に着いた。
そこでボクは違和感の正体に気づいた。
59: 以下、
「プロ、デューサー…!」
激しいダンスと歌をこなした後だから、
かぼそい声になった。
プロデューサーは、タオルを投げた。
それを振り払って、ボクは尋ねた。
「なんで…最前席の、ステージ前に、
 空席があるのさ」
ボクは苛立っていた。
プロデューサーはいつも、ボクが主役のライブの時は、
ああやって空席を作る。
来るはずのない母さんに、チケットを渡しているから。
でも今回のライブの前に、母さんは死んだ。
なのになぜ、空席があるのか。
他のファンの人に、席を譲るべきなのに。
60: 以下、
「母さんが、ボクのライブに来るわけないだろ!!」
もうその機会は、絶対に訪れない。
ぜえぜえと、肩で息をするボクに、
プロデューサーは、ポーチを渡した。
女性ものだ。誰のものか考える前に、手が動いた。
勝手に開けるのに、慣れてしまっていたから。
中にはチケットが入っていた。
今日の、ライブのチケットだ。
プロデューサーさんが、裏を見てみろ、と言った。
静岡にある、チケットの販売店が記してあった。
61: 以下、
「はは…」
母さんが死ぬ直前、
ライブのチケットの予約販売が始まった。
まさか販売店に張り付いて、最前席の、それも、
ステージの真正面のチケットを取ったのか。
ポーチを落とすと、中から、
小さなサイリウムが転がった。
62: 以下、
「だから、気が早いんだって…」
そんな情けない声が出た後、
ボクはぺたり、とそこに座り込んだ。
「立てよ…」
足が動かない。ボクの足なのに。
「立って…お願いだから」
ボクは、アイドルのままでいたいのに。
63: 以下、
「母さん…!」
64: 以下、
名前を呼んだら、魔法は、
あっけなく解けてしまった。
65: 以下、
おしまい
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498119245/
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