【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『お札の家』back

【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『お札の家』


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1:
窓に映る女性
大学生だった頃の秋口の話、昔はコンビニや売店なども
徒歩1時間圏内に無い様など田舎の学校に2時間半ほど電車にゆられて通っていました。
その日はゼミで時間がかかり、終電の何本か前の電車に乗って帰りました。
疲れていたのかその日は音楽を聴きながら寝入ってしまったんですが、とある駅で目が覚めました。
その電車は各駅停車で、快なら止まらない、大きな川の上にあるトンネルに挟まれた駅にも
止まる電車なのですが、その駅で誰かが乗ってきて、横に座った様な感じがしました。
『なんでこんなに空いてるのにとなり?てかこんな時間にこの駅から乗って来る人も居るんや』と思い、
うっすら目を開けると、窓に反射した隣の座席に(ありきたりですが)白いワンピースを着た
髪の長い女性が俯き気味に座っていました。
反射越しに見ると密着してる?くらい真横に座っていた為『なんで真横やねんΣ(ーoー)』と
心の中で突っ込みを入れたは良いものの密着気味の女性が居るはずなのに、
服の擦れる感じとか人が居る気配がない。ふと隣の座席を見ると足が見えない。
寝ぼけた頭が一気に覚醒、目を見開き窓を見るとまだ隣に女性の姿が見える。
こちらが気づいた事に気づいたのか、反射越しの女性は少し頭を上げ、口角を大きく引き上げ、
満面の笑みを浮かべました。
へたれな自分は鳥肌が立ち,『んなはずない...んなはずない....夢やこれわ!!!』と
目をぎゅっと閉じ自分に言い聞かせていると「気づいてくれたんだ?」と耳元で声が聞こえました。
あまりの驚きにガバッと立ち上がり、女性が居ただろう座席を見ましたが当然誰も居ません。
窓も見ましたがきれいさっぱり見えなくなってしまいました。
恐怖で多少人がいる車両に乗り換え、そのまま足早に帰りましたが、
その後その女性の姿は見る事が有りませんでした...
653:
ちょいとオカルトが関わるかわからないけど書かせてもらっていいかい? 
655:
>>653
遠慮せず書いてけ
656:
>>655
あんがと
動物の嫌がる場所
犬の話なんだけどさ。うち犬飼ってんのよ、3匹。
パグとボストンテリアとその2匹の子どもで計3匹。
ぶっちゃけ最初は不細工だと思ってたけどなれてくるとこれがもう可愛いんだ、マジで。
なんというか愛嬌があってさ、私が移動する度に3匹とも後ろをちょこちょこついてくんの。
子犬も小さくてぬいぐるみみたいでさ、手のひらサイズとまでは
いかないけどとにかくプニプニのもふもふで最高なんだわ。
そんな訳でその3匹の溺愛してたわけですよ。でも溺愛してたっても躾してなかったわけじゃないんだ。
基本的な躾は出来てたと思うよ、トイレは決まった位置でするし、人にむやみに吠え掛からないし。
他の犬に喧嘩も売らないし、お手もハウスも出来る。
で、うちは2階建ての一軒家でさ、2階の1室をそのまま犬の部屋にしてたんだ。
普段は1階のリビングで過ごさせて寝る時や家に誰もいなくなる時は2階に移動させてた。
で、ある時さ、1階で私が飯食ってる時。いつも通り犬を1階に移して過ごしてたんだ。
したら突然、突然だよ? 何の前振りも無しにさ、吠えるんだよ犬が。3匹同時にぎゃんぎゃんぎゃん、って。
そりゃもーうちに貰われてきた当初だってこんなに吠えたことはなかった。
それぐらい激しく吠えるんだよ。
当然、びっくりだよ。だって今までこんな事一度もなかったんだ。
まあ、とにかくびっくりはしたけど夜だし、近所迷惑だしさ、とりあえず、吠えんな、って叱った。
657:
それで一時的には収まるんだ。けどまた5分も経たないうちにぎゃんぎゃん吠えだす。
さっきも書いたけど躾はしてきたし、今までこんな事は1度もなかったんだ。
んで、あまりに五月蠅いんでしょうがないから、罰として全員2階に強制退場させた。
近所からクレーム入っても嫌だしね。
で、それで犬たちは静かになったんだ。その日は。
それからだよ、うちの犬が1階で吠えだすようになったのは。
といっても、私や家族のいる時は吠えない。
吠えるのは、1階のリビングに誰もいなくなった時だけ。
ちょっと物を取りに、ちょっとトイレに、それだけで吠える。
いい加減何かおかしいなと思ったんで獣医さんとこ連れてった、何か異常があるんじゃないのかと思って。
でも、獣医さん何も異常無いって言うんだよね。健康そのものだって、それよりも予防接種受けに来てねって。
それじゃ躾か? と思って躾教室的な所にも連れてった、それでもブリーダーさんが見るには特になんも無いらしい。
『いい子ですねぇ』なんて言われた。
まあ、現に躾教室では大人しかったし、ブリーダーさんに吠えかかったり、噛みにいったりなんてのも無かった。
『でも、最近よく吠えるんですけど?』と聞いてみたら、ブリーダーさんが言うには。
吠えるのには何かしらの原因があるはずなので探ってください、とのこと。(ホントはもっと長く言われたが割愛)
原因、と言われても思い当たるのは1階のリビングしかない。
ただ、それまで普通だったのに急に吠えだす原因なんてあるのか?
658:
で、ちょっとした実験をしてみることにした。
その実験は普段2階で過ごしてる犬を1日だけリビングに移動してみよう、というもの。
というか実験というよりもリビングに慣れさせようとするのが狙い、というか訓練?
普段はしてないが一応うちは雨戸がついてるので犬が吠えてもそこまで外に漏れることはない。
ご近所迷惑にはならないはずだ。
そんなわけで開始してみた。やっぱりリビングに人がいる時は正常。
でも、少しでもいなくなるようなら吠える。
吠える時はいつも特定の方向は向かずに吠える。ただ、3匹とも吠える同じ向きに吠える。
これは実際に見たわけじゃないけど、俺が戻って来た時に同方向向いてるから分かる。
んで、夜。犬はリビングへそのままで自分の寝室へ。よくもまあ吠えるけどこれも訓練。
リビングの扉をしめ切っちゃえば声は殆ど漏れない。
吠えながらカリカリ扉を引っ掻いてるのがなんだか可哀そうだけど、これも慣れさせる為、甘えよくない。
そんな感じで心を鬼にして私は自分の寝室に戻ったんだ。今思えば、これが間違いだった。
もう予想出来たと思うけど、朝、リビング行ったら犬が死んでたよ。
首吊り自殺って見たことある? 私は無いんだけどさ、話に聞くとあれって尻から糞撒き散らして死ぬんでしょ?
そんな感じで差ボストンテリアも口から大量の涎(泡?)垂らして
目を飛び出さんばかりに向いて、糞撒き散らして横たわってた。
子犬とパグはリビングの隅でプルプル震えてた。
そん時は気が動転しててさ、朝っぱらなのに獣医さんに電話して、すぐに病院連れてったよ。
それで、すんごい怒られた。命をなんだと思ってるんだ!って。
話を聞くと、犬の首にさ思いっきり絞めた跡があったんだと。
で、どうやら、私が絞めたと獣医さんは思ったみたい。
659:
私はそんなことしてない。する筈がない。私の家族だってそうだ。する筈がない。
じゃあ、誰が犬を殺したのか? 変質者でも入ったか? 
でも、家に荒らされた形跡なんてない。盗られた物も、カギを開けられた形跡もない。
(病院に向かう時カギは掛かってた)
じゃあ何が犬を殺したんだ、って話になるよね。今現在も分かんない。
でも、流石にリビングに犬を移すのは止めたよ。
2度とリビングには移さない。
正直、犬を殺したのが誰であろうとそれ相応の報いを受けさせたい。
さっきは家族が殺すわけないって言ってたけど、今は疑ってる。
家族仲は犬が生きてるころに比べるとかなり悪くなった。私が疑ってるって分かるんだろうね。
でも、一番憎いのはリビングに慣れさせようなんてふざけたこと考えた自分自身だよ。
悔やんでも悔やみきれないってこういう事を言うんだってマジで理解した。
ぶっちゃけ当時に戻れるのなら、当時の私を殺してでも止めたい。
最後に言いたいのは、動物を嫌がってる場所に無理矢理閉じ込めない方がいい。
それがたとえ家の中でも。
釣りだと思うなら釣りだと思っていい、てか、釣りならどんなにいいか。釣りなら犬も生きてるし。
以上で話は終わり。話聞いてくれてありがと。
ちょっと書いててへこんできたから犬に癒されに行ってくる。
662:
>>656
おもしろかった!
っていったら不謹慎だけど、、
怖かった!
誰か潜んでたのかな?
739:
巡回者
警備員をやってるんだが、半年前位から仕事中に変な奴が付いて来るようになった。
スーパーとか工場とかにいる常勤タイプの警備員ではなくて、
契約してる物件を何件も回ってパトロールするタイプなんだ。
巡回をするのは主に小中学校。基本的には教員が帰ってから巡回するので
どうしても21時22時以降になる。運が悪いと日をまたぐ。
巡回と言うと校舎中を歩き回ると想像する人もいるかもしれないが
実際は校舎の中は職員室と校長室くらいしか回らない…他の会社はわからんけど。
後は顧客から要望があれば貴重品のある箇所(保健室とかPC室)を回るくらい。
メインは校舎や体育館の外周の窓や扉の施錠確認。
やればわかるけど、建物を外壁伝いに歩くと見た目以上に距離がある。
校舎って大抵は形がHみたいな型とかしてて凸凹だから結構時間が掛かって面倒臭い。
740:
>>739の続き
で、本題。
そいつは真後ろとかを付いて来るわけじゃなくて、学校の敷地の外にいるんだ。
要は学校の周囲のフェンスや塀に沿って付いて来てる。
最初は散歩でもしてる人かと思ってたが時間が時間だしちょっとおかしい。
前述の通り校舎は凸凹だし、その学校は外階段もあって外壁伝いに一周するには時間がかかる。
俺と外の奴が同じペースで歩けば絶対に奴の方が先に進むはずなのに
どうやら俺のペースに合わせている。
実害は出ていないが気持ち悪い。
とはいえ敷地内に侵入している訳ではないので文句は言えない。そもそも関わりたくない。
最近そいつのパターンがわかってきた。
・他の社員が当番の日にはいない。…同地区を担当する社員は俺含めて5人。
・23時以降にしか現れない。…その学校の外灯は23時に自動で切れる。
・雨の日はいない
2度ほどライトを向けたら背を向けられ、
フェンスを強く叩いてきたので以降ライトは向けないようにしてる
とにかく奴はフェンス外周を俺のペースに合わせ歩いてるだけで入ってきたりはしない。
校舎とフェンスの距離が遠い所は何百?か離れてるけど、近い所だと15?くらいだからヤバい。
校門が解放状態の時は閉めに行かないといけないのだがその時がマキシマムで近い。僅か数?。
オカルトかどうかはわからない。
たぶん、人間だと思う。
いずれにしろ気持ち悪いことに変わりはない。
744:
死ぬほど洒落にならないレベルではないけど
なんかヌルッとしてて気持ち悪いなこの話
594:
京成線沿線の不気味な話
もう7?8年程前になるが、当時俺は京成線沿線の住人だった。
住んでいたのは、某干潟のすぐそば。
そのときに体験した、不思議で不気味な話。
その日は職場の飲み会で遅くなり、終電で帰路についた。
最寄り駅から自宅まではチャリ。いつもの通勤路は干潟の遊歩道。
当然その日も、いつも通りの道で自宅へ向かっていた。
その遊歩道の途中、ちょうど小学校の向かいに休憩所(ベンチ)があるのだが、
結構いい気分だった俺は、酔い醒ましがてらそこで煙草休憩をとった。
595:
時期は晩夏。
とはいえ、昼間は真夏と変わらない暑さで、
夜になってもその不快な暑さの余韻は充分すぎるほど残っている。
相変わらず蒸し暑いなぁなどと思いながら、干潟を向いて煙草を吸っていると、
なんか背後から視線を感じる気が。
振り返ると小学校。時間も時間だし、当然誰もいない。
酒のせいかな、などと思いつつ、やはり気にはなるので目を凝らして小学校を見るが、何も見えない。
やっぱり気のせいか、と正面に向き直ると、右に少し離れたところに、
得体のしれない黒い影のようなものがあった。
597:
その影は人の形をしてはいるけど、輪郭がぼやけている感じで、
人ではあり得ないのがすぐに分かった。
と同時に、辺りにものすごい臭いが漂ってきた。
何というか、水が腐ったような物凄い異臭。
しかも、その影が徐々に近寄ってくる。
俺は恐怖と混乱で固まっていたが、
手に持っていた煙草の灰が腿の上に落ちたのを感じて我に返ったらしい。
なんかわからんが、とにかくコイツはヤバい。
そう感じて、チャリも構わず一目散に逃げ出した。
とりあえず明かりを求めて、すぐ近くのコンビニ(数字のやつ)に駆け込んで一息つく。
何とか逃げきったのか、その日はその後特に何もなく終了。
600:
翌日。
本当は嫌だったが、寝坊した為に昨夜の遊歩道を通って駅へ。
朝の明るさも手伝って、昨夜は酔ってたから変な夢を見ただけ、
と強気に考えながら、昨夜の現場へ差し掛かる。
そこには俺のチャリが…、というか、だったらしき物が転がっていた。
メーカーのマークやステッカーは、明らかに見覚えがあるものだったが、
それは泥というか、ヘドロのようなものにまみれて異臭を放ち、
また、腐食しているのか、所々錆びて穴が開いているようだった。
602:
自分の愛車の変わり果てた姿と、
朝っぱらから嗅いだとんでもない臭いにゲンナリしつつも、とにかく仕事へ向かう。
その帰り道。
朝、俺の愛車のあったところに何も無くなっていた。
まぁこれは、近所の浮浪者が乗って行ったかららしい。
処分するつもりだったのでそれは構わなかったんだが、数日後、その浮浪者が亡くなった。
少し離れた所にある運動公園で死んたでが、その様子が異様だったらしい。
泥だかヘドロだかにまみれて、物凄い異臭を放ちながらの溺死とのこと。
もちろんその公園には、そんな風になるなんて考えらる施設などない。
603:
俺はその話を聞いて文字通り固まった。
その場は何とか取り繕ったが、俺が見た物と俺の愛車との関連を想起せざるを得なかった。
ただ、この話には俺の愛車は出てこない。
あのチャリはどこへいったんだろう?
あれに乗ったから死んだのか?
そもそも、俺が見た物は何?
全ては疑問だらけだけど、全てが繋がってると考えるとしっくりくる…
これが俺の体験した不思議で不気味な話。
ちなみに、通勤にJRを使うようになったのはそのすぐ後。
181:
擦りガラスに映る人影
自分のじゃなくて叔父の体験談だけど…
当時独身で一人暮らしだった叔父さんが、ある晩に寝室で寝ていると、
胸を締め付けられるような苦しさで目を覚ました。
叔父さんは何と無く違和感を覚えて、室内を見渡したそうだ。
すると、叔父さんの寝室の扉には、擦りガラスの小さな窓みたいのが付いてるんだが、
そこにうっすらと人影のようなものが映っていた。
泥棒だ。とっさに叔父さんはそう思った。
叔父さんは、仕事中はずっとタバコ吸ってるかコーヒー飲んでるかの生活で、
体重は100キロ近くという不健康ボディだったが、柔道だったか空手だったかの有段者。
包丁やナイフを持ったぐらいの素人の泥棒なら、ボコボコにする自信はあったらしい。
「誰じゃいゴラァァア!!」と叫びながら寝室の扉を開けた叔父さん。
だが、そこには泥棒なんかいなかった。
代わりに、白い人の形をした靄のようなものがいた。
そして、それは叔父さんの前で消えていった。
ここが叔父さんの凄いとこで、
ンだよ、泥棒じゃねぇのかよ!なら俺を起こすンじゃねぇ!!とか思いながら、寝直したそうだ。
しかし次の日も、また胸の苦しさで目を覚まし、
擦りガラスに人影が映っていたので扉を開けると、叔父さんの目の前で消えていく。
これが毎晩の様に続いた。
2週間も続いた頃、精神的に参るのが普通だが、叔父さんは参ってはいなかった。
もっとも、睡眠不足気味で、肉体的には若干参ったらしいが。
「次に現れた時は扉開けずに無視してやる!絶対負けねぇ!!」と奮い立った。
182:
ある晩、またいつもの様に、叔父さんは胸の苦しさで目を覚ました。
案の定、擦りガラスの向こうには奴がいる。
オレは人を半殺しにしたことならあるが、殺したことはねぇ。なんで幽霊に怨まれなきゃならん!
と、寝不足の怒りをパワーに変えると、扉を開けたい衝動をグッと堪えた。
その間にも胸の苦しさは強くなっていく。
そしてそれに比例するように、擦りガラス越しの人影は濃くなった。
まるでピンボケの白黒写真が、徐々にピントの合ったカラー写真になっていくように。
さらにそいつは、ドアノブをガチャガチャ回し始めた。
胸の激しい苦しさと正体不明の相手との睨み合いに、全身からは嫌な汗が滝のように噴き出す。
人影が、肌色は悪いがガッシリとした体格で、水色の服を着ていて、
左手でドアノブを回しているのが分かるくらい濃くなった時に、
叔父さんの胸の苦しさは限界に達した。
我慢できなくなった叔父さんは、ベッドの上から這うようにして進んで寝室の扉を開けた。
連日の経験から、扉を開ければ苦しみから解放されると思ったのだ。
184:
果たして扉の向こうに立っていたのは、叔父さん自身だった。
叔父さんと全く同じ姿形、水色のパジャマを着ているのまで一緒だった。
自分と違う点と言えば、酷く体調が悪そうで、肌色も悪く、目には生気が無く、苦痛に歪み、
助けを求めるような表情をしていた。
いや、これこそが今の自分自身の姿なのかもな。
そんなことを考えていると、扉の向こうの叔父さんは、いつもの人影と同じく溶けるように消えていった。
そしていつの間にか、胸の苦しさも消えていた。
その晩は結局、そのまま朝まで起きていた。
朝一で職場に欠勤する旨を伝えると、仕事が忙しくない時期だったこともあってすんなり許可された。
叔父さんはそのまま病院に向かった。
何故そうしたのか、それは叔父さんにも分からなかった。
ただ本能的に、としか言えないという。
叔父さんは丸一日かけて入念な検査をしてもらった。
検査の結果、叔父さんは極度の狭心症を患っていて、心筋梗塞の手前だと診断された。
「お宅のように一人暮らしだと、寝てる時に心筋梗塞を起こして、
誰にも気付かれずにそのままポックリってパターンも有り得たよ」
と医者に言われてゾッとしたそうだ。
その時に叔父さんは全てを悟ったそうだ。
オレは毎晩発作を起こして死にかけてたんだ。
そしてオレの体から魂がどんどん抜けていってた。
だが、そこはオレの魂。
死んでたまるかとばかりにドアノブにつかまり、寝室の扉の前にとまり続けてた。
オレが扉を開ければ魂は体に戻り、オレは生き返る。
そりゃ扉を中々開けなければ魂はどんどん抜けていくから、胸の苦しさも強くなるわな。
その後、叔父さんは食事療法と投薬治療で完治。
今ではその頃からするとかなり痩せてるし、心臓も元気。
何より、叔父さんの体を気にかけてくれる奥さんもできた。
最後に叔父さんの一言。
「人間ドックとかは、絶対に定期的に受けた方がいい」
633 :1/7:
亀岡の山
以前、伯母が京丹波に住んでた時の話。
俺の母親の年の離れてた姉で、子供がいなかったのもあって、
半分孫みたいに可愛がってもらった伯母なんで、
孝行せんといかんと思ってたんで、そんなに面倒がらずに行ってた。
まあだいたいは何か持っていく物があったり、伯母の体調が悪かったり、何か用事があるときなんだが。
母も一緒に乗ってたこともあったが、仕事もあるし、なかなか俺の予定と合わなかったりして、
大抵一人ドライブだった。
こちらは大阪北部、京丹波までは一旦京都に出て縦貫道に乗り換えるとずっと高で行けるんだけど、
ぐるっと遠回りになるし金もかかる。
で、いつも亀岡の山を越えていた。
だいたい午後に行って夕飯を一緒に食って帰ってくるから、山を越えるのは暗くなってからだ。
真っ暗だし、車もあまり通らない。
30分ほどの間に3?4台もすれ違えばいい方。見える範囲に同じ方向に進む車がいれば心強かった。
だが、夜は大阪側から帰ってくる車の方が圧倒的に多い。
1台だけポツーンとくねくね走ってることが多かった。
634 :2/7:
ある時、山道にさしかかったところで、ふとルームミラーにチラッと何か映った気がした。
気になったもんで、ちょっと停まってよく見てみた。
白っぽい何かが後ろの方に見える。
ふらふら動いてる。
人間?
有り得ないことはない。
すぐ後ろはまだ人家やコンビニもある町だ。
でも、この先はひたすら山の中、次の集落まで徒歩なら相当ある。
女性っぽく見えるし、危なくないのか?とは思ったが、ふらふらと歩く様子が何となく薄気味悪いし…
でも、認知症の老人か、精神に病を抱えた人なら大変かも…と、
いろいろ迷った挙句、警察に連絡して俺はスルーさせてもらうことにした。
とりあえず110番して、
「もしかして見間違いかもしれませんが、念のため…」と、通報してその場を去った。
再び走りだした時もう一度見てみたら、やはりまだ歩いている。
さっきより若干近付いてて、若い女性のように見えた。
因みに、古式ゆかしい白装束でもなければ、貞子風なワンピースでもない。普通の格好だった。
ちょっと急ぎ気味に走ってるうちに、すぐに見えなくなった。
あの町に交番があるか駐在が居るか、
とにかくそんなに忙しくもないだろうし、保護してもらえるだろうと楽観していた。
相変わらず真っ暗な道をハイビームで照らしながら急いだ。
どうせほとんど対向車も来ない。
CDをガンガンにかけながら、ガンガンに歌いながら。
そのうち集落に出た。
田舎の人の夜は早く、どの家も暗い。
小さな小さな集落なんで、すぐに通り抜けてまた山道に入る。
そのとき、ミラーの中のずっとずっと後ろの方に信じられないものを見た。
635 :3/7:
さっきの女。
「なんでやねん!!」
本気でつっこんだのは初めてだった。
さっきと同じフラフラした歩き方、あのペースで追いつけるわけがない。
だって!今だって全然近付いてこない!
「カンベンしてくれよ!!」
1人で声に出して怒鳴った。
そこからめちゃくちゃに急いだ。
とにかくアイツから離れたい。
ただそれだけで走り続けた。
もうミラーは見れなくなっていた。
しばらく走ってるうちに少し落ち着いてきた。
待て、俺、これは死亡フラグやないか…
焦って運転誤ってあぼーんパターンやんか…
落ち着け落ち着け…と、少しアクセルを抜いた。
タバコに火をつけて窓を開ける。
木々がざわざわ鳴ってるのがどうしても人の声に聞こえて、ソッコーでタバコを灰皿にねじ込んで窓を閉めた。
そして、よせばいいのにミラーを見てしまった。
居る…ずっと後ろに…でもさっきよりは近い…
636 :4/7:
とにかくカーブの続く山道なんで、後ろの女も見え隠れする。長いこと見えない時もあった。
だが、次に見えたときには必ず距離を縮めていた。少しずつ少しずつ近付いてくる。
追いつかれる前に山を抜けたい。
誰かに電話を…でも、携帯は圏外。
「くっそ!」
携帯をリアシートに放り投げた。
精神的余裕がどんどん失われる。
ところどころにちょっと直線の道に出てくる。
その度に確実に近付いてる。
なんで!?あんなにスローモーやのに!
チラッとミラーを確認すると…
近い!もう5mも無い…
顔も見える。
霊って長い髪で隠しとくもんちゃうんかい!
顔出すな!ヴォケ!
すました無表情で歩いてくる。
プツンとCDが止まった。
ガチャガチャにボタンを押しまくったがうんともすんともいわない。
ミラーを捻じ曲げ、もう二度と振り返るまいと前を見据えてひたすら車を走らせた。
カーブの度にキーキーと音をたてる。
生コンの作業場のあるところに出た。
緩やかな左カーブ、暗いドアミラーの中に白く浮かび上がる影、
半泣きではなく全泣きで走った。
この先右手は深い崖、落ちたら死ぬ…落ち着け!
今思えばちょっとおかしくなってたのかもしれない。
しょうもないことを思いついてしまった。
638 :5/7:
これ、ミラーやから見えるんちゃうん?
実際に振り返ったら居らんのとちゃうん?
居っても見えへんのちゃう??
急ブレーキかけて停まった。
ガバッと振り返った。
女はトランクに手をかけて薄笑いを浮かべ、停まっているのに尚ゆらゆらと揺れていた。
生コン会社前の街灯の薄明かりの中にくっきり女の顔があった。
こういう時、「うわー!」とか「ぎゃー!」という声は出ないもんなんだと知った。
よく漫画とかである「ヒッ!」っていうヤツ、あれ正解。
震える手は言うことを聞かず、女から目を離すことも出来ない。全身ががくがくする。
そのとき、いきなり携帯が鳴り響き、驚いて跳ね上がった。
それと同時に女はすぅっと消えた。
しばらく呆然としていたら着信音がとまり、はっと我に返った。
放り投げた携帯を手繰り寄せ、履歴を見たら伯母からだった。
生コン会社がある区域だからアンテナが立ってる。
すぐにかけ直した。
『あ?、○○くん?まだ運転中やったんやねぇ、ごめ?ん』
伯母ののんびりした声を聞いてほっとした。
「いや、今とまってるから大丈夫。何?」
『あんた、忘れもんしてるで。何やろ、これ?小さい青いのん。
今日使うもんやないんならいいけど、置いててかまへんのか?』
ポケットに入ってたフラッシュメモリーを落としてきたようだ。
「私用のヤツやからかまへんわ。また次行ったときでええよ」
あちこちきょろきょろ見回して女が居ないのを確認し、タバコに火をつけた。
639 :6/7:
わざとダラダラと伯母と話し、落ち着いてからまた車を発進させた。
オーディオのスイッチを入れてみたら普通についた。
「あははは!」
思わず声が出た。
ここまで来たら町に出るまでもうすぐ。
かなり元気を取り戻して、ブルーハーツをがなりながら先を急いだ。
少し広い府道に出る手前の最後の集落を抜けようとした時、
ふとミラーが捻じ曲がったままなのに気付いた。
町に入れば後ろが見えないのは危険だ。
ミラーを元の位置に戻していくと、だんだんその中に…
嘘や!!なんで!?
後部座席にヤツが座ってる!!
満面の笑み。
こんな気持ち悪い笑顔は見たことが無い。
ヤツは笑いながら言った。
「当たるよぅ…」
ミラーの中に気を取られていた。
前方を見たら左側の岩肌が眼前に迫っていた。
体が動かない。
あかん!死ぬ!
そのとき、再び携帯が鳴り響いた。
ふっと体が自由になり、ブレーキを踏み込みハンドルを切った。
凄まじいブレーキ音と、避けきれずホイールとボディを削る金属音。
府道に出る交差点のすぐ手前だった。
「だから崖のとこの方がよかったのに…」
か細い声が聞こえて、恐る恐る振り向いた。
女は少し離れたところに立っていた。
元の無表情に戻っていた。
心なしか怒っているようにも見えた。
640 :7/7:
聞こえるか聞こえないか分からなかったが、力いっぱい叫んだ。
「ザマーミロ!もうついてくんな!クソが!!」
女はくるりと後ろを向き、またふらふらと歩き出してすぐに消えた。
すぐ横に駐在所がある。
奥の住居部分から、たぶん駐在さんが出てこようとしてるようだった。
高鳴る胸を押さえ、体をわたわた震わせながら慌てて府道に出た。
ミラーの中にはもう何も見えない。
周りには他の車も走っている。
コンビニでコーヒーを買い、着信履歴を見てみた。
今度は母からの着信だった。
かけなおす。
『あ?、○○?あんた悪いけど、どっかで牛乳買うてきてくれへん?朝無いとお父さんうるさいし?』
「分かった。ありがとう」
『はあ?』
かまわず切って、牛乳を買いにもう一度コンビニに入った。
以後、伯母のところに行くときに峠を越えるのはやめた。
そして、母が伯母にそばに来てもらいたいと言い出したのに便乗し、俺も引越しを強く勧めた。
今は歩いて5分のところに居る。
796:
大手食品工場の不思議な話
流れ読まずに投下します。
実体験ではなく、私の母の体験談。
私の母(60歳オーバー)は
地元のとある大手食品メーカーの工場で働いてました。
短大卒業から準社員として働いていて、
産休だとか育休だとかでぽつぽつお休みをいただきつつ、
40年勤め上げたことになる。そんで、去年やっと定年退職。
お疲れ様会も兼ねて、ゴールデンウィークに温泉旅行に連れてってあげた。
道中、思い出話やら会社での苦労話やらいろいろ話してくれたんだけど、
帰りしなに、車内で突然ぽつりぽつりと「不思議な話」をしてくれました。
797:
結構あったんだけど、その中から説明しやすいやつを2つほど。
今はもう取り壊されて新しい設備になっちゃったらしいんだけど、
古い工場設備時代のこと。
当時母は調味という部門で働いていた。(40代のころ)
その工場はスープとか色々作ってたんだけど、
でかい機械で製造するとき砂糖とか大量に使うものは、
30kgくらいバカスカ突っ込むらしいけど、
エキスとか色素とかはそうもいかないから、
何人かの人で袋に小計りしておくんだって。
それが調味係の仕事。
その仕事をするのが調味室といって、
他の製造現場からはちょっと隔離された奥まったところにあったらしい。
でかい工場だったから製造している品数も多くて、
その分資材の数もたくさんあった。
調味室は結構広い部屋だったけど、
まわりをぐるっと資材を置く棚が囲んでいて、
まぁとりあえずごちゃごちゃした感じだったんだって。
急な追加製造が入ったとか、計った調味袋をうっかりぶちまけたとか、
そんな理由で残業することもあって、
ある日母は調味室で一人で残ってたらしい。
799:
一人で黙々と調味を計っていると、
「おつかれさまでーす」という声が。
調味室の隣は分析室という部屋で、
製造された食品の分析値を計る部門だったんだって。
あ、そこの若い子があがるんだな?と思って
仕事をしながら「はいよー」と母も返事を返した。
すると、パチンと調味室の電気が消えた。
隣り合ってることもあって分析室と調味室の電気のスイッチは
一か所にまとまってた(上は分析室、下は調味室、みたいな…)んだけど、
特になんの注意書きもなかったから慣れない人は間違えることも多かった。
「あー 入ったばかりだから間違えたのね。
こんな時にこんにゃろう(^ω^#)ビキビキ」
800:
しかし母、ベタベタする資材を計ってるときだったからスイッチをつけられない。
「ちょっと!間違ってるよスイッチ!付けて付けてー!!」
と入口に向かって叫ぶと、
ドアからスッと白い作業服の袖が見えた。
資材棚の影に隠れて見えにくかったけど、
異様に細長い腕だったらしい。
例の分析室の若い子は小柄だからそんな長い腕のわけがない。
他の分析室のひとたちにも、そんな体型のひといない。
「え、誰?」と思っていると、
カチッと音がして、調味室の明かりがついた。
すると
「おつかれさまでーす」
とさっきの繰り返し音声のような声がまた聞こえた。
違和感を覚えながら母、叫ぶ。
「ちょっと!今度は分析室の明かりついたまま!
消して消して!」
すると…
801:
カチカチカチカチカチカチ!
激しいスイッチの連打とともに、
調味室と分析室の明かりが付いたり消えたり。
あまりの勢いに
「なんか変なの出た!!(人間じゃない!)」
と震え上がったそうな。
カチカチが終わったあと、両方の部屋は真っ暗に。
結局、その後すぐに残業の様子を見に来た製造課長さんに泣きついて、
仕事全部押し付けて帰宅したらしい。
あとで課長さんから、真っ暗な部屋で立ち尽くしている母のが
異様で怖かったといわれたそうだ。
ひとつめこれで終わり。
802:
ふたつめは、定年間際の頃。(その頃母、包装部門で勤務)
製造された食品を一時的に仮取りするために使う、
プラスチック製の「バット」という箱があって、
それらは使わないときは空き部屋にまとめて置いてある。
その空き部屋は、例の分析室・調味室があった旧工場の、
取り壊されずに残った部分にあった。
最近入った若い子なんかは、新しい工場設備が当たり前と思ってるから、
古い部分には行きたがらないらしい。
雰囲気怖いとか以前に、床がボロボロで台車でものを運ぶのも一苦労
というのが大きいみたいだけど。
803:
で、あるとき現場でバットが必要になって、
若い子と二人でそれを取りに行った。
台車に積み上げて運ぶわけなんだけど、
床もガタガタだし安全面とか考慮して、
バットを積み上げるのは10段までという決まりがある。
大体、目より下の高さ。
若い子にそういう決まりとか、運ぶ時のコツとか教えて、
「あんた若いんだから運び係やんなさい!
私ここで積み上げとくから!」
と、指示。
2台車分若い子にそれを運ばせて、
一人でせっせと10段ずつ積み上げ。
804:
誰が最後にバットを使ったのかわからないけど、
あっちに3段、こっちに4段など、ばらばらにしまってある状態で、
「まとめてしまっておいてよね!」
とプリプリしながら整頓がてら作業してた。
若い子はまだ戻ってこない。
必要分だけ積み上げて入り口付近へ。
母も自分の作業は終わったんだから持って行っても良かったんだけど、
あまりにもその部屋が雑然としていたから、
ついでにちょっと掃除を始めたそうだ。
しばらくすると足音が聞こえた。
「あ、若いの戻ってきたな。ていうか遅い(゚Д゚#)」
と思った瞬間、
「えー!!マジ無理、あたしこんなの運べない!!」
振り返ると…
805:
2台車分、天井までうず高く積み上げられたバット。
そのそばで困惑する若い子。
母も茫然としたそうだ。
積み上げる音もなかったし、
「10段まで」という決まりもしっかり守ってたし、
そもそも母の身長じゃそこまで積み上げられない。
本当に、ほんのわずかな時間、背を向けていた時に、
倍以上の高さまでバットが積み重なっていた。
「〇〇さん(母)がんばりすぎー!
てか10段までだから!!」
という若い子に
「バカ言うな!私じゃない!!コノヤロー!」
とキレ返して、なんとか恐怖心をぬぐったそうな。
他にも色々あったそうだ。
しかし今回まとめたこの2つだけは、
どう考えても不思議な出来事だったそうで。
そんな母がうら若き頃から過ごした旧工場の一部も、
今年中に取り壊されて駐車場になるそうです。
長々と乱文失礼いたしました。
807:
>>805
なかなか面白かった
最初の方が怖かったかな
8:
陰気な会社
3年ほど前、PC関係仕事で、小さな旅行会社に派遣で行った。
経理担当と業務担当の女性2人と、営業男性一人、女性社長だけという、本当に小さな会社だった。
私の仕事は、システム組んだりサーバー立てたりと、旅行業務には関係の無い仕事だった。
経理の女性は仕事をしていたけれど、業務担当の女性はおそろしく性格の悪い巨デブで、
朝から業務終了まで菓子を食べてるか、女性社長と噂話などしているだけで、仕事をしている様子が無かった。
営業男性は、何をしているのか良くわからなかった。
何より不気味だったのは、旅行会社なのに、旅行のお客が来ないこと。
1カ月だけの仕事だったが、問い合わせの電話が週に1?2件あるだけで、
お客さんが入ったことが一度も無かったこと。
サーバー管理をしていたので、外国と旅行関係のメールやり取りはあった。
女性社長も何をしているのか良く分からず、メールシステムがあるのに、
外国とは郵便かFAXで取引をしていた。
実害は無かったけれど、陰気で会社という雰囲気が全く無く、気味悪いまま1カ月が過ぎ、
さっさと次の会社へ行った。
9:
それから半年ほど過ぎて、偶然その会社のホームページを見つけた。
あの会社とは思えない明るい雰囲気で、活気のあるHPで、
いろいろ観覧して行くうちに、何かが違うことに気付いた。
社員たちの写真があったが、あの時の社員と全く違い人数も多かった。
社長も男性で何もかもが違う。
その会社は東京だったが、HPの会社は関西だった。
けれども、会社の名前、ロゴから取り扱っている業務まで、全てが同じだった。
お客を装い、『関西の会社に東京に支社があるのなら、そちらに問い合わせたい』みたいなメールを出したら、
『私どもは、20年以上関西のこの店舗だけで営業しております。お客様の勘違いではないでしょうか?』
という答えが来た。
気味悪くなり、東京の店舗があったところへ行ってみると、
その旅行会社は、入っていたビルごと無くなって更地になっていた。
1カ月通ったあの旅行会社は何だったんだろう。
154:
お札の家
2年程前の話ですが、つい最近完結(?)した話があるので書いていこうと思います。
長くなりそうで申し訳ないのですが、霊感0の自分が唯一味わった霊体験です。
広島県F市某町、地元の人間なら誰もが知る有名なスポットがある。
『お札の家』と呼ばれたその場所には、名前通り無数のお札が貼られた家がある。
他の噂ばかりのスポットとは違い、ソコを訪れた大学の友人は、ほぼ全員が不思議な体験をしたという。
普段霊感のない人にも見えるらしい。
友人の話。
「家の周りだけ、不自然に濃い霧が覆っとったんよ。
んで、冗談半分で霧に塩投げたら、いきなりブワッと霧が裂けたんじゃーw
流石にヤバ過ぎる思って逃げたったw」
どうやら異様な数の霊が集まってくる場所で、
見える人によれば、お札に阻まれ家に入れない霊がウヨウヨいる、とのコト。
上の友人のコメントは印象強くて、今でも忘れられない。
『霊感が無くても見えた』
霊感の無い自分にとっては、いつか行きたい魅力的なスポットだった。
155:
ふとした日、ファミレスでの食事中にお札の家の話を切り出した。
居合わせた仲の良い先輩と、その彼女、友人Sはヤケにノリ気。「今すぐ行こう」となった。
元々地元の先輩と彼女は、高校時代に行ったことがあるらしかったが、恐くて車を降りれなかったらしい。
他県からきていたSは特にノリ気だった。
話を出した後で少し恐くなり後悔したが、遅かった。
自分「いや、ホンマにヤバいらしいで?ソコ行って一週間寝込んだヤツとか、
 帰り事故ったヤツとか、普通におるらしいで?」
S「今さら何ビッっとんw俺霊感あるし、子供の頃から普通に霊とか見ようたし、
 その気になりゃ霊にもキャン言わしちゃるけぇねw」
自分は内心、コイツ馬鹿だなーと思っていたが、
「本当に危ない霊がいたらすぐに教える」「お前を先に逃がす」と言われ、
普段から怖いもの知らずで気が強いSが同伴するということもあり、
お札の家に行くコトを承諾してしまった。
156:
時間は大体23時を回ったくらい。
心霊スポットに来るには早い時間だったが、お札の家に続く林道は重々しく、暗いってだけで雰囲気があった。
車から降り、「うっわ、やっぱヤメといた方がエエんと違うーっ!?w」等とハシャイでいたが、
先輩カップルが車から降りて来ない。
自分「どぉしたんすかー?w」
先輩「R(彼女)が気分悪いから無理やって。俺も残るわ」
S「えぇー!せっかく来たんすから、見るだけ見に行きましょうよー!」
先輩「いやいやホンマにえぇわ。お前ら二人で行ってき」
S「何ビッてんすかw霊なら俺に任しといてくださいよー!」
先輩「うるしゃーわお前!!Rが気分悪い言うとろうが!!調子に乗んな!!」
半分喧嘩になりかけたので慌てて止めに入り、渋々二人きりで行くことになった。
S「あーもー何なん!?絶対あの二人、車の中でエロいコトする気やで」
自分「こんな所てそれはないじゃろ…てか、お前先輩に態度デカ過ぎ」
S「戻ったら思いっきり窓ガラス叩いて、脅かしちゃろうでw」
自分「…」
呆れて言葉も無かったが、急に視界に飛込んできたバリケードに驚き、立ち止まってしまった。
S「…こっからが本番っちゅうコトかw」
『ここから先○○市保有地区により立入り禁止』
有刺鉄線まで使われた、厳重なバリケードだった。
乗り越えることができなかったので、
一度林に逸れて、の有刺鉄線が途切れた所で乗り越え、また道に戻り先に進んでいった。
160:
今考えると、あのバリケードを越えた瞬間、急に寒くなった気もするし、そんなコトは無かった様な気もする。
とにかく空気が変わった、ってコトは自分にもわかった。
緊張してしまい、無言で歩く自分。
裏腹にSはやたらキョロキョロし、
「あっソコにおるなー。おぉ!アッチにもおるで?」
相変わらずのハシャギ様だった。
所で、『お札の家にはダミーがある』というコトを前々から聞いていた。
学校の友人。
「あんなー。林道を進むと、まず一件の白い家にぶつかるんじゃ。
でも、その家は放置されたホンマに普通の民家じゃけ、
その家の横に登坂になった獣道があるけぇ、ソコを登らんとお札の家には辿り着けんよ?
タマに、その普通の民家をお札の家と勘違いして、そのまま帰ってくるヤツとかおるけぇのーw」
そして、そのダミーの家は本当にあった。
Sにダミーの家の話はしてあったので、二人とも落ち着いて家の横の獣道を目指した。
そこでSが、「ちょぉ待って、煙草に火ィ着けるけぇ」と立ち止まった。
なかなか火が着かない。
ボーッと白い家を眺めていた自分は、「ココも中々雰囲気あるなぁ」と白い家に近づいた。
164:
なぜかその普通の民家も、周りをチェーンで仕切られていた。
特に何も感じずチェーンをくぐろうとすると、
「Mっ!!(自分の名前)」
Sに呼び止められた。
驚いて振り向くと、Sが煙草をくわえたまま目を見開いてコッチを見ている。
何事かワケが分からず動けないでいた自分だが、Sの視線が自分では無く、自分の背後に向けられいる。
と気づいた時、全身に鳥肌が立った。
背筋が凍るように冷たくなったのは、生まれて初めてのコトだった。
すぐにSに向かって走り出したいが、どうにも足が動かない。完全にパニックになっていた。
それを察してかは知らないが、突然Sが「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!」と
馬鹿デカい雄叫びを上げ、もと来た道へ走りだした。
その大声に助けられ、自分も我に帰って全力で駆け出した。
林道がやけに長く感じ、絶望的な恐怖感があったが、
『後ろを振り返ってはいけない』って、まさに今のこういう状況のコトを言うのだろうな。
という考えが、頭をよぎったのを覚えている。
ようやく林道を抜け一般道に飛び出し、凄い勢いで車に乗り込んだ。
186:
車に乗り込むと、ただならぬ様子を察知した先輩が聞いてきた。
先輩「どうしたんなお前ら!?何があった!!」
自分はガタガタ震えが止まらず、まともに答えるコトができない。
「とにかく早く車出してください…お願いします…すんません…お願いします…」
その場所から離れたい一心で、それしか言えなかった。
怯え方が尋常ではなかったので、先輩もからかったりせず車を急発信させた。
しばらく無言のドライブが続き、先輩の彼女のすすり泣く声が聞こえるだけだった。
不意に背中を、強くバン!バン!と叩かれた。
驚いて横を見ると、満面の笑みを浮かべたSの顔があった。
S「楽しんでもらえた?w」
その一言で全てを理解した。
正直Sを殴り倒したかったが、怒り以上に安堵感、解放感が溢れてきて一気に体中の力が抜けた。
先輩も状況を飲み込んだらしく、「S、お前なぁ?」とミラー越しにSを睨みつけていた。
コイツは最悪だ。コイツとだけは二度と心霊スポットには近付かない。
あーでも、良かった?…
先輩も同じ気持ちだったのだろう。
普段怒りッポイ性格だが、Sを責めるコトはあまりせず、彼女をなぐさめていた。
188:
落ち着きを取り戻した車内は一気に明るくなり、
Sがあの時の状況を再現するなどして、街に戻る頃には元のテンションでハシャイでいた。
ちょうどコンビニに差し掛かり、先輩が「飲み物買うか」 と言ったその時だった。
「ドン」
車の屋根から大きな音がして車内が揺れた。
先輩はとっさに急ブレーキを踏んでしまい、後続の車からクラクションが鳴り響いた。
先輩「えっ何!?今の何なん??」
R(先輩の彼女)「とりあえずコンビニ入ろ!後ろの車に迷惑だし!」
自分にも何がなんだかさっぱりだった。鳥か何かかな?でも有り得るか、そんなコト…
考えている内に、車はコンビニに入った。
急いで車から降り屋根を確認するが、ヘコんでいる様子はない。
携帯のライトで照らしても、傷がついたような跡は見当たらなかった。
先輩「おかしいなぁ。絶対何か落ちてきたよなぁ!なぁ!」
何が起きたのか全く検討がつかず、車の周りや近くの道路をウロウロしていたら、
Sが降りてきていないコトに気づいた。
車に戻り、Sに「どうした?」と聞くが返事が無い。うつ向いて少し震えている気がした。
変な胸騒ぎがして強めに肩を揺すって、「おいどうしたんなお前!!」と叫んだ。
Sはしゃがれた声で、
「ついてきとる」と呟いた。
196:
Sの一言に自分は正気を失った。
「ついてきとるって何なん!?お前あれ嘘だったんと違うんか!!」
Sは青ざめて震えている。先輩の彼女も泣き出してしまった。
とりあえず落ち着こうというコトで、コンビニで暖かい飲み物を買って与え、少しずつ話してもらった。
S「ハナッからヤバかったんじゃ、あの場所は。バリケードあったじゃろ?
あれ、わざわざ林の奥まで逸れたのは、有刺鉄線があったからじゃなくて、
バリケードのすぐ向こうに、人が立っとったからなんよ…
お前には見えてなかったみたいだから、何も言えんかったけど、
あそこで行くのヤメようて言ったら、糞カッコ悪いやん。
バリケード越えても、霊はウジャウジャおったよ。林の中や林道に立ってた。
でも、俺らには何の興味も無さそうに見えたから、何とか平気なフリができたんよ。
…ダミーの家に着いた時、そこにはホンマに霊はおらんかった。
やっと安心して、煙草吸おう思ったんじゃ。
で、火着けよる間にお前がどっか行くから、お前の方見たらおったんじゃ。髪の長い女が。
チェーンくぐろうとしとるお前を見下ろしとった。
とっさにお前呼んで逃げようとしたけど遅かった。
お前が振り向いた時には、その女がお前の背中に抱きついとった」
197:
「そっからはあんまり覚えてない。無我夢中で車に逃げ帰って。下向いてガタガタ震えとった。
すぐにお前も乗り込んできたけど、恐くてお前の方向けんかった。
でも下向いている俺の視界にも、お前の足元まで垂れている長い髪の毛が飛込んできたんよ。
もう我慢できんかった。どうにでもなれと思って、お前の背中を思っきり叩いたんよ。
効くとは思わんかったけど…女はいなかった。…後はわかるだろ?俺嬉しくてさ…」
そう話すSの声は相変わらずしゃがれており、全員が絶句した。
力を振り絞って聞いてみた。
自分「それで…さっきの車の音はその女で、まだ俺に憑いてるっての…?」
S「…多分、見えるヤツに乗り換えたか、お前の背中叩いたのがアカンかったか…今俺、鏡とか絶対見たくない…」
Sは震えているのに、妙な汗をベットリとかいていた。
先輩は心配したが、Sは自宅に帰ると言って聞かない。
独り暮らしってこともあって心配になった俺は、Sの家に泊まるコトにした。
滅茶苦茶怖かったのだが。
211:
Sのアパートに戻った自分達は、飲む予定で買っておいた酒も飲まず、直ぐ様寝てしまった。
ビクビクして寝るドコじゃないと感じていたが、不思議とすぐに意識が飛んだ気がする。
次に意識が戻った時、洗面所の声から、「ゲェ??!!ゲェ??!!」と、何かを吐く声が聞こえた。
急いで洗面所に向かうと、Sが便器にうずくまって吐いていた。
「大丈夫かっ!?S!!しっかりしろ!!Sっ!!」
叫びながら、夢中で背中をなんどもさすった。
でも、便器の中を覗いて氷ついた。
Sは血を吐いていた。
飛びそうになる意識を必死で保ち、狂ったようにSの背中を叩きまくった。
「コノ野郎!!ふざけんな!!コノ野郎!!」
泣きながら、ひたすらSの背中を叩き続けた。
寝るために薄暗い豆電球にした部屋の電灯が、風も無いのにユラユラ揺れていたのを鮮明に覚えている。
どのぐらい時間がたったのかわからないが、呼んでおいた救急車が到着し、
運ばれるSと共に救急車に乗り込み、病院に向かった。
すでにSに意識はなかったが、俺の服を掴んではなさなかった。
Sが救急病院にて治療を受けた後、医者から説明を受けた。
212:
Sは声帯を損傷しているとのコトだった。
ただ、「滅茶苦茶に叫んだ程度ではそうならない」という訳で事情を聞かれたが、俺は答えることができなかった。
翌日から別の病院に入院し、俺は毎日の様に見舞いに行ったが、声帯治療のためSは話せなかった。
紙に文字を書いての会話となったが、むなしく、そして悲しくて、あまり多くの会話はできなかった。
もちろん、あの夜の事など聞けない。
しばらくそんな感じで過ぎて行き、もうじき退院というある日、見舞いに行くとSがいなかった。
聞けば、「昨日退院した」ということらしかった。
連絡ぐらいよこせよと思いつつ、Sに退院おめでとうのメールを送った。
ポストマスターからメールが返ってきた。Sはメアドを変えていた。
嫌な予感がしてあわてて電話するが、番号自体変えていた。
とにかく大学にくるのを待つしかないと思ったが、Sは来ない。
嫌な予感は的中した。S大学を辞めていた。
総務課で実家の番号を調べて欲しいと頼んだが、
「辞めた生徒の電話番号を勝手に教えることは出来ない」とのコト。
完全に連絡をとる手段が途絶えた。
その後約2年間、俺が大学在学中はSに会うことはなかった。
215:
この話には後日談があり、それがつい最近わかった真相なんですが、
明日も仕事があるので、今日はここまでで落ちます。
ちなみに、>>186辺り書いてる時から耳なり止まりません。トイレ行きたいけど我慢して寝ます。
明日辺り後日談書きますね。では?
513:
お札の家 後編
最近Sと再会した。キッカケは、同じサークル内の後輩が、Sと同じ地元だとわかってからだった。
後輩に無理言って、先々週の土日を使って、Sの地元に案内してもらった。
中学まで良くSと遊んだというその後輩は、Sの自宅も知っており、
少々強引かと思ったが、前々からSが気になってしょうがない俺は、Sの自宅を訪れた。
朗らかな感じで背の低い、活発そうなSの母親が出てきた。
事情を説明すると驚いていたが、すぐにSを呼んでくれた。
玄関にSが出てきた。髪を坊主にしていた。
突然の訪問に目を丸くしていたが、「よぉ…」と苦笑いしながら、罰の悪そうな声を出した。
本当に久しぶりにSの元気そうな姿を見て、俺は泣きそうになった。
部屋に上げてもらい、色々と話しを聞くコトにした。
妙に緊張してよそよそしい会話だったが、Sは次の様に答えてくれた。
(以下、長い話しなので、ポイント毎に要約して書いていきます)
514:
1、あの夜何が起こったか。
爆睡する自分の横で、ひたすら眠れなかったS。
眠れなかったというか、Sは敢えて眠らなかった。
朝まで絶対に気を緩めまいと、固く心に誓ったらしい。
そして深夜、寒くなったSは、布団を取りに押し入れを開けた。
そこにあの女がいた。
Sがリアクションを取る間も無く、その女はSに重なった。
そこからの意識は飛び飛びだったという。
気づくと便器に向けて「ウゲェー!ゲェー!」吐いていて、
「本能的に異物を吐き出そうとしたんかな?」と語っていた。
しかし出てくるのは血ばかり、「自分はここで死ぬかもしれない」と覚悟したらしい。
もう「吐こう」という意識とは関係なく、口から血が溢れてくる。
俺が背中叩いたり名前を呼び続けたのも、覚えていないそうだ。
515:
2、何故突然退院したのか。連絡手段を途絶えさせたのか。
病院の医師曰く、『畑違い』とのコトらしかった。
声帯はほぼ完全に治っており、尚も声が出ないのはSの意識問題、精神面での傷。
つまり、『ウチの管轄外ですよ』と宣告されたそうだ。
Sの母親は、クリニックに通いつつの学業復帰を薦めたが、
Sは退院後、大学を辞めて実家に帰ると訴えた。
何と言われようが、絶対に折れなかったらしい。
その後、両親に迎えに来てもらい、Sは実家に帰った。
「半分狂いかけとったなw、でもどうしても、病院やクリニックで何とかなるとは思われんかった」
女は毎日夢に出てきた。以前には無かった、夢遊病の癖もついていたそうだ。
状況が酷くなる前に神社か寺で祓ってもらい、田舎で静かに暮らそうと考えていたらしい。
連絡手段を途絶えさせたのには、ただ「心配させたくなかった」とだけ答えたが、
俺はSが、全てを忘れたかったんじゃないか、と考えている。
516:
3、あの女はどうなったのか。
実家に戻る前に両親に全てを打ち明けていたSは、両親同伴の元、地元にある大きな寺を訪れた。
驚くことに、寺に着くなりSは住職により本堂に案内され、「ここで全てを打ち明けなさい」と言われた。
声の出せないSは、紙とペンで全てを打ち明けようとした。
しかし、突然途中でペンが止まった。
あれだけ意識がハッキリしている時に、
しかも、呼吸が出来ない程の金縛りにあったのは初めてだったという。
突然Sが苦しみ出したので、住職達は大急ぎでお祓いを始めたらしい。
しかし目の前が真っ暗になり、
数人のバタバタという足音、お経や金属音を暫く聞いて、プツリと意識を失ったらしい。
次に目を覚ますと、寺の客間の布団の上で、住職と両親が側にいた。
住職が話してくれた。
特に強い怨念を残した霊で、憑き方が普通ではなかった。
内側から侵食しており、Sはもう少し遅ければ本当に危なかったとのコト。
住職は「中々出て行かないので、こんなモノを使いました」と、木彫の仏さまを見せてきた。
身代わりの効果があるらしく、簡素な作りの人形だったが、Sにはとても神々しく見えたという。
517 :本当にあった怖い名無し:2006/10/11(水) 23:49:50 ID:yCprYea9O
3、あの女はどうなったか。その2
Sが声を失ったのにも、意味があるらしかった。
声には力があるらしく、霊が媒体を支配する際にその力を奪う、と言うのは良くあるコトらしい。
言霊(コトダマ)と霊は密接に関係しているそうだ。
お祓いが済んでもまだ声を出せない様子のSを見て、両親は心配したが、
住職曰く、「もう大丈夫。栄養をとって数日落ち着けば声も出るでしょう」とのコト。
実際一週間程で徐々に声は回復し、以前通りの生活を過ごせるようになったという。
その後しばらくして、Sは派遣業者に勤め、無事に今まで過ごしてきたとのコト。
518:
以上>>154から長々と書いてきましたが、コレが自分の体験霊体験の全てです。
Sはお祓いの後、あの女はおろか一度も霊を見ることがなく、「霊感を無くしてしまった」と語っていました。
身代わりの仏さまに、そういう力ごと封印されたのでしょうか?
とにかく、本当に危ない心霊スポットには、遊び半分じゃなくても近づくもんじゃないってコトですね。
我々に、そういう異界のモノをどうにかできる力なんてありゃしないんだ、と思い知らされましたよ。
長々と失礼しましたー。
813:
因果
かなり前に聞いた話で要点しか覚えてないが叔父が体験した話を書く
自分の叔父は地元で大工をしていて、その日は改築作業を依頼され仕事仲間達と作業をしてました
その家の近所の家では猫を一匹飼っており、妊娠してたそうです
そして作業が始まってから数日後、猫が出産しました
無事に4~5匹程産まれたそうですが、
出産をした後日、叔父達が飼い主のお婆さんに「あの子猫達は元気か?」
と聞いたところ飼い主の婆さんは「いや、捨てた」と答えたそうです
驚いた叔父は何故?と聞いたところ
「うるさいし餌代が勿体無いからあの後ビニール袋に詰めて川に捨てた」
と淡々と話したそうです
里親探すなりすれば良いのに…何も産まれたばかりの子猫を捨てなくても…
と、叔父達は酷く落胆し、悶々とした気分でその日は作業していたそうです
それから数日後、今度は飼い主の婆さんが行方不明になりました
元々小さい村なので情報が回るのが早く、すぐに捜索隊や警察で探しまわったのですが、
数日後、川で水死体となって発見されたそうです
川釣りをする人なら分かるかもしれませんが、
流れの関係で流木やゴミ等が溜まる所が川によっては出来るのですが、死体はそこで発見され、
そしてその死体のすぐ近くに子猫の死体が詰まったビニール袋も浮いていたそうです
この話を終えた後叔父は、
「俺は宇宙人だとか幽霊の類は信じていないが、
動物の呪いって奴だけは、もしかしたら本当にあるのかもしれないな」
と話していたのがとても印象的でした
長乱文失礼しました
844:
>>813
実話とすればこれも怖い!
685 :1/2:
頭を狂わす
オカルトかどうかわからないけど、自分には怖い話。
中学の前半くらいまで、僕にはちょっとした超能力?があった。
それは明日誰々と出会うとか、ジャンケンで負けなくなるとか、勘がすごく強くなるって類の、
まぁ本当にちょっとした超能力?みたいなの。
それを発揮するのには少し儀式みたいのが必要で、自分では『頭を狂わす』って言ってたんだけど、
意識を集中して、次から次へとごちゃごちゃした具体性のないものを考えていって、
叫び出す一歩前くらいまでいってから、それを一気にクリアにするっていうもの。
で、子供の頃からそういうのを時々やってたんだけど、
中学のある時、学校で花札の『こいこい』っていうのが流行った。
なんで中学で花札かwと思うんだけど、そのうち本当にお金を賭けだすまでになって、
今からすれば少額なギャンブルだったけど、みんな結構本気になってやってた。
僕からすれば、初めて自分の能力が役に立ちそうな場面だったから、例の超能力?を発揮。
ガンガン使って、連戦連勝で結構な額を勝った。
686 :2/2:
そんなことをしていたある日、普通に家に帰って夕食までTV見てた。
で、何気なく仕度してた母親をみたんだけど、違和感があった。
あれ、この人だれ?って。
どきっとして周りをみると、確かに自分の家で、
夕飯を作ってるのは自分が忘れるはずのない人なんだけど、
知ってるのは判ってるのに、それが誰だか判らなくなってる。
その事にものすごい恐怖を感じて呆然としていたら、TVでたぶんなんかのアニメだったはずだけど、
そこから流れてる声もまったく意味が分からなくなってきた。
音としては聞こえてるのに、言語として意味を理解できなくなってきた。
もうパニック。夕食を作ってる人に呼びかけようとするんだけど、なんて呼んだらいいのか判らない。
それどころか、どうやって言葉を出したらいいのかもわからない。
やばい、『頭を狂わせ』すぎたから、本当におかしくなった!ってもうパニック。
泣きながら目を閉じて、必死に「ごめんなさいごめんなさい」って謝り続けた。
母親が「どうしたの?」って聞いてきて、それがちゃんと理解できたときは本当に安堵した。
852:
イジメ
気楽に読み飛ばしてくれ
よくあるイジメってやつ受けてたんだ
お陰で俺は先生から忘れ物が多いと怒鳴られたりビンタされたりな
体育から帰ったら着替えるまではあった宿題のノートがなくなってて
ありのままの説明を五限の古典の先生にいったら
嘘つき呼ばわりだからたまんないよ
このまんまじゃもうダメだ
ヤるしかないって思ったのは
いきなり廊下で飛び膝蹴りくらった時さ
すげえ痛くてものすごい頭来て裏拳したら
運悪く通りがかった女の子にあたっちゃったのさ
すぐ先生とんできて事情を説明しようとしたら
俺をいじめてたやつらが俺がいきなり暴れたっていうのね
一方的に俺が怒られる流れ
助けを求めて女の子を見たよ
俺の方を見ずに黙って頷いた
こいつらヤらないと俺もうやばいって確信した
決行するまで二ヶ月俺は我慢したよ
どんどん物がなくなっていった
教科書もノートもばんばん無くなる
親に相談もせずに捨ておいた
教師の側もなんかおかしいと気がついてはいたんだろうな
俺の忘れ物についてとやかく言う先生は減ってった
屋上の給水塔近くに捨てられてるのを見つけても回収せずにおいた
853:
やっと来たと思ったよ?マジで取り返しのつかない罪きたーって
すげえ嬉しくて被害受けた夜は嬉しさのあまり寝られなかったわ
俺の財布が体育の授業の最中にロッカーから消えてなくなった
先生は俺の言うことを信用しなかった
ひょっとしたらしたくなかったのかもな
なので俺は即座に公衆電話にはしって警察呼んだ
午後の授業が全部潰れたよ
教科書ってほら高いだろ?そういうものがどんどんなくなって
ついに財布までなくなってるわけだから被害金額大きいんだよねw
最初は警察官もはいはいってかんじで一人しかこなかったのに
いつものイジメグループはめちゃくちゃ挙動不審になってて
それみてからレシーバーで応援頼んで作業着みたいなの着た人たちとかも来た
その日は俺のロッカーの指紋採集とか中心で終わった
いじめグループが示し合わせて屋上に向かうの見たときは笑った笑った
だって俺が回収してたんだから
なくなってるのみて嬉しかっただろうなあ
用務員あたりが掃除したから証拠がなくなってるとでも思ったんじゃないの?
実際その翌日連中結構平静だったし
ま、その日に俺が回収したものを全部警察に届けたんだけどね
855:
あとはすごかったわ
いじめてた連中は借りて返しただけと口裏合わせて知らないの一点張り
あっちの親もタッグ組んでて数の暴力すぎて笑えた
こいつは頭おかしいから信用するなっていうのさ
教頭も俺が嘘つきだって報告が多いってあっちの味方してんの
俺が警察呼んだ事でめっちゃ機嫌悪くしてたんかもね
けどさ不思議なもんだよな
あの時立場悪くなってるのになんだか楽しかったんだよ
イジメがあった
イジメなんかないそこの頭のおかしいガキの妄想だ
こんなやりとりが一ヶ月近く続いた
ものがなくなったりすることなくなったんで
このあたりでいいかなと思ったり思わなかったり
これはもう偶然としかいえない
ある日女子トイレの一つが詰まった
なんかトイレ付近立ち入り禁止になったんだけど
教頭がそこにたってたんだよね
なんかそういうのって怪しいじゃん?
856:
ひょっとして財布が見つかったりするかもしらないなって思ったのさ
このままいったら教頭が俺の財布がでてきても消すかもと思ったのさ
授業サボって署までいってさ
どうにか親身にしてくれてたお巡りさんにきてもらった
教頭はお巡りさん追い返そうとしてるんだけど
工事の連中はお巡りさんの言うとおりにしたよ
俺の財布がまじで糞尿にまみれて出てきた
ぐっちゃぐちゃのそれの中の定期の名義みて
担当のお巡りさんの顔が赤く染まっていったよ
教頭は真っ青だったかも
警察を交えた学級集会が何度も開かれて
その途中で一人の女の子が鳴き出した
トイレに詰めたの自分だと自白
俺が裏拳いれちゃった子だった
俺が悪くないの知ってて
先生に嘘ついたじゃない?
その件でイジメっ子たちに脅されて
別口のイジメのターゲットに転落してたらしい
それやめてほしかったら
この財布捨ててこいといわれて
泣く泣くやらされたそうだ
857:
その子からの聞き取りにはOKな部分だけは立ち会わせてもらった
あいつらが工作用の軍手で自分の指紋つかないようにして財布渡した事とか聞いたよ
子供のうちからすっげえ悪党ぶりで笑い出しちゃったよ
そんな俺を警察官さんがすっげえ悲しそうな目で見てたから
ああ、俺変になってりゅって自覚がその時に芽生えた
そっから先は俺は特になんも自分からはしてない
女の子の親がなんか理由があったかしらんが強烈に怒り狂った
そんで父兄の間からイジメっ子達の陰湿な手口とかが広まった
二週間くらいすると学校中知らない奴がいない状態
あっちの親チームが連日学校にのりこんできて教員室で怒鳴り散らす声が珍しくなくて
とうとう学校も悲鳴あげて校長が親乗り込んできたら警察呼ぶとこまでいった
警察の方でも教科書から大量の連中の指紋が出たらしいんだが
この情報も学校中に広まった噂の後を追った
俺の覚えてる限り
どの先生もあいつらを点呼の時以外名前で呼ばなかった
授業で指名もしないし
わからないと手を上げても無視してた
858:
八人組だったんだけど
そんなのが続いていくうちに二人が転校が決まって
そのついでに全部自白してうちに詫びに来た
きもちよかったよ
両親ともども土下座させたんだけどさ
最初にまずガキのほうの頭ふんずけてさ
その後に両親の頭もふんずけたんだよ
許してくださいの連呼をそれでも続けるのには参ったね
更生させるからどうか穏便に話をおさめてくださいって言い続けるんだわ
何それってかんじw
それきいてるうちにイジメっ子がぼろぼろ泣きだすの
親ふまれたほうがつらそうだからさ
そいつの父親の頭に尻で腰掛けたら
うちの親父にもう十分だろうってはりとばされたけどな
その時はなんでか理由がわからなかった
そのあと残る六人の中から三人が自白&詫び
最後まで俺と女の子を嘘つきだとしてた連中も
三人がもってた女の子いじめの証拠ってやつでちゅどーん
860:
全部終わった後
被害者合同で警察から説明されてる時
自分のイジメの内容で事実認定がほぼ警察で固まったものきいてたら
なんかもうおっかしくってげらげら笑ってた
親がめっちゃ引いちゃってたな
でも婦警さんが泣きそうな顔でやってきてな
ぎゅっと抱きしめられたんよ
なんか、ほっとしたんかな
イジメの最中は涙もでなかったのに
めっちゃくちゃ泣いた
鼻水もずるずる制服につけるくらいないたあとで
すんげえやわらかかったからちょっと下心でひっついてた
バレルのな婦警さんがおどけてきゃーせくはらよーっていうから
やっとはなれて本心から笑えた気がする
八人組の末路だけど
最後までやってないと白切り通してた連中は
聞いた限りじゃ全員家族揃って転居までおいこまれたらしい
小さな町だったから外道は許さねえと村八分状態だったみたいだ
大人になって思う
あと一歩でもどちらかが間違えたら
俺とんでもないことしでかしてただろうな
少なくともあの一件以来
俺は俺が辛い目にあうとへらへら笑うようになった
終わり
859:
スレチだが面白いぞ
864:
子供ながらにして随分とでかいことやったな・・・
後半はどっちがキチガイかわからんみたいになってるが、まあ因果応報よな
868:
一歩間違えたら死ぬほど洒落にならない話になってたかもしれない話だな
871:
オカルト関係なしだが、このスレで久々に骨のある話読ませてもらったよ・・・
430 :先客1/5:
先客
友人から聞いた話。
M子さんは、新宿から私鉄で一時間ほどのところに住んでいる。
その日は連続していた残業が終わり、土曜日の休日出勤という事もあって、
同僚と深夜まで飲んで終電で帰る事になった。
M子さんの通っている駅前には普段からタクシーが少なく、深夜近くなるとタクシー待ちの列が出来ている事が多い。
いつも利用してるバスの最終は早く、この一週間ほどは帰宅時間が遅くて、毎晩タクシーを利用していた。
覚悟して駅前に行くと、珍しくタクシー待ちの列が無い。中年の女性が一人立っているだけだ。
そうか。今日は土曜日だっけ。
ホッとしてタクシー乗り場へ向かおうとすると、階段を駆け降りてくる足音が聞こえ、
M子さんを追い越して、サラリーマン風の男が中年女性の後ろに並んだ。
あっけにとられると同時に少しムッとしたが、
まあ二人だけだしそんなに待たずにすぐにタクシーに乗れるだろう。
M子さんは男の後ろに並んだ。
程なく一台のタクシーがやって来て中年女性を運んで行った。
よし。あと二台だ。
431 :先客2/5:
一台目が去って15分も待った頃、後ろで駅の階段のシャッターが大きな音を立てて閉った。
振り向くと、駅員が点検しながら事務所へ入って行く。
私がタクシー待ちしてる間に、電気が消えたりするのだろうか?駅員さんとか居なくなるのだろうか?
携帯で自宅に連絡したM子さんがそんな事を考えていると、タクシーのヘッドライトが見えた。
やって来たタクシーにサラリーマンが乗り込む。
駅前から遠ざかるタクシーを見送りながら、M子さんはふと思った。
このタクシーが来るのに20分。普段より待ち時間が長いな。
いつもはもう少しタクシーの回転数は早くなかっただろうか。
最初のタクシーが黒で、今のタクシーも黒。いつもは白いタクシーも居なかったかな?
休日なので、まさか一台のタクシーで使い回し?
20分程経つとタクシーがやって来た。黒のタクシーだった。
やはり一台きりで営業していたのだろう。
M子さんはタクシーに乗り、行先を告げた。
「○○町まで」
432 :先客3/5:
「××重機へお願いします」
M子さんの自宅に近づいたので、目印になる某有名メーカーの建設機械置き場を運転手に告げた。
M子さんの自宅は、建設機械置き場に隣接した小さな用水路を渡った農道沿いにあり、車は入れない。
「お仕事、大変ですなぁ。夜勤か何かで?」
運転手が話し掛けてきたが、M子さんは疲れていたし面倒なので、「ええ、まあ」などと曖昧に答えた。
建設機械置き場に近づいたので、財布からタクシー代を出そうとしていると、運転手が言った。
「お客さん、××重機の人?」
お節介な運転手だな、いったい何が言いたいのだろうか?
「いいえ。違いますよ」と強く言うと、何とタクシーは建設機械置き場を通過して行く。
ビックリしてM子さんは、「ああ、ここです、ここで・・・」。
433 :先客4/5:
「運転手さん、ここで良いですよ!」
ムッとしたM子さんが言うと、運転手は走りながら、
「お客さん、火曜日にも乗ったでしょ?」と言った。
そういう間にどんどん走って行く。
確かに今週はタクシーを毎晩使ったが、それがどうしたんだろうか?
訳が分からず固まってしまったM子さん。
2?3分たったろうか、国道を走るとコンビニの灯りが見えて、タクシーは駐車場へ入った。
タクシーを止めると、後ろを振り向いて運転手が言った。
「ごめんなさい、お客さん。でもちょっとあれはねェ・・・」
運転手は名刺を取り出し、
「会社の電話番号はここにあるので、苦情が有れば私の名前を言って。電話して構わないから」
と前置きして言った。
火曜日にM子さんを載せたのは、このタクシーだった。
初めは気が付かなかったのだが、例の××重機という名前で思い出したのだそうだ。
434 :先客5/

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