【艦これ】 長門さんは困ってるback

【艦これ】 長門さんは困ってる


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第一回「長門、教導を頼まれる」
3:以下、
長門「困ったな。」
占守「教官よろしくお願いするっす!」
国後「お願いするわ。」
択捉「宜しくお願いします!」
長門は改めて手元の書類を見返す
長門に海艦達の教導を命じる
駆逐艦くらい仕留めることが出来る様にお願いします。 
提督(可愛らしい手書きイラスト)
長門「ふぅ、命令とあれば仕方有るまい。覚悟を決めるか。」
占守「よろしくお願いするっす!」
4:以下、
海防艦は対潜に関しては右に出るものがいない
択捉に至っては装備にも寄るが驚きのLv3から先制が可能だ
しかし、その代償に通常戦闘での戦闘能力は著しく低いのだ
長門「つまり、一人で身を守れるように鍛錬をつけろという提督の意思なのだろう。」
長門「よし、とりあえず自分達、私を攻撃してみろ。」
占守「えぇ!?いいんっすか!?」
国後「いいの?痛いかもしれないわよ?」
択捉「覚悟!」
5:以下、
長門 がおー
ポコポコ
ワー
ポコポコ
ワー
長門「うん、自分達物凄く非力だな。」
占守「っす。」ゼエゼエ
国後「……、固い。」ゼエゼエ
択捉「」ゼエゼエ
6:以下、
執務室
執務室から見える演習場で長門が海防艦の娘達を相手に何かをやっているのを見た叢雲が提督に話しかける。
叢雲「よかったの?」
提督「ん?」
叢雲「戦艦が海防艦に教えられることなんてあるの?」
提督「長門ならこっちの意図が分かるよ。」
提督「だって、あいつやればできるもん。」
叢雲「そう。」フン
7:以下、
長門「よし、とりあえず、今日はこれで終了だ。」
長門「みんな疲れてないか?」
占守「大丈夫っす!また明日も宜しくお願いするっす!」
国後「えぇ、大丈夫よ。」
択捉「大丈夫です!お気遣いに感謝します!」
こうして1日目は終了した。
8:以下、
1週目の2日目
長門「おはよう諸君!基礎から始める長門ブートキャンプへようこそ!」E:サングラス
陸奥「助手の陸奥よ、宜しくね。」E:サングラス
長門「体力作りの為に陸奥が乗ったタイヤを三人で引っ張って走ってくれ!」
占守「すっ!」E:体操服(ブルマ)
国後「分かったわ。」E:体操服(ブルマ)
択捉「了解です!」E:体操服(カボチャパンツ)
ズルズルズル
国後「流石戦艦、おも……、排水量がすごいわね。」
長門「最近出番がなくて太っ……。」
陸奥「第三砲塔バーニングファイヤー!」バゴーン
長門「ぐわぁぁぁ!?」
こうして1週目は終始体力作りに時間が割かれた。
9:以下、
2週目
鎮守府近海海上演習場
長門「みんなおはよう!今日から実戦訓練に移るぞ!」
陸奥「しっかりごはんは食べたかしら?」
長門「自分達の主兵装はこういってはなんだが非力だ。」
長門「占守、ちょっとあの標的を撃ってくれ。」
占守「了解っす!」
ボーン!
陸奥「外れね。」
長門「まぁ、そうなるな。」
占守「申し訳ないっす。」ショボン
長門「なに、謝ることではない。」
長門「陸奥、ちょっとすまないがその場に居て貰えるか?」
陸奥「えぇ、いいわよ。」
長門「いいか?的に当たらないならば当たる距離まで近づけばいいんだ。」
こう ←陸奥を担ぐ
陸奥「えっ。」
こうだ! ←投げた
長門「こういう感じで敵の懐に入ってしまえば自分達は体格が小さい分、敵も対処しにくい。」
択捉「格好いいです!」キラキラ
占守「すげぇっす!」
国後「まぁ、控えめにいって格好いいんじゃない?」
長門 ムフー(ドヤ顔)
陸奥 プカプカ ←海にうつ伏せで浮かんでいます。
こうして2週目は海上の足場が悪いところでのCQC訓練となった。
10:以下、
そんな2週目も終わりが近づいた頃。
或る日の食堂、海防艦の娘達が依然として続く訓練に不満を述べていた。
占守「出撃したいっす!」
国後「そうね。訓練ばっかりってつまらないわ。」
択捉「長門さんにはきっと何か考えがおありなのではないでしょうか。」
提督「ごっはん?♪ ごっはん?♪」
占守「 ! 」
国後「あっ。」
択捉「司令!」
少し相談中
提督「なるほど、うーん、出撃の時期については長門に一任してるからなぁ。」
提督「長門に聞きにいってみるか。」
11:以下、
長門と陸奥の部屋前
提督「おっ、中に居るようだぞ。」
占守「えっ、いきなりはいるっすか!?」
国後「ちょっと、様子を伺ってから……。」
提督「会話してるみたいだから聞き耳を立ててみるか?」
択捉「はい!」
12:以下、
扉の向こう側
陸奥「ねぇ、長門。あの娘達に随分と過保護なんじゃない?」
長門「過保護……、か。」
陸奥「そうよ、もう実戦に出しても問題ないんじゃないの?」
長門「なぁ、陸奥よ。私達はなんだ?」
陸奥「何って、艦娘じゃない。」
何をいまさら、とでもいいたげな顔をして長門を見る陸奥。
長門「そう、艦娘さ。過去の軍艦の記憶を持った兵器。提督は兵器ではないと否定するがな。」
長門「提督は折に触れて全てが終わった時のことも考えておけと言うだろ?」
陸奥「そうね、何と言うかそういう所は私も嫌いじゃないわ。」
長門「私達は私達が必要とされなくなる未来を作るために戦っている。」
陸奥「……。」
長門「私はそれも良しと思うのだよ。軍人が暇で或る時程、世の中は太平だという事だからな。」
長門「終戦を迎えたときに提督に頭を下げられずとも希望解体を願い出ようと思っているくらいだ。」
長門「過去に、その志半ばで出来なかった国を護る役目を果たした訳だ、最高じゃないか。」
陸奥「長門……。」
13:以下、
長門「だが、最低限の備えというのは残さなければならないものだ。」
長門「そうなったとき私達のような大火力を持った過剰な兵力ではなく、彼女達の様な。」
長門「それこそ、近海哨戒に特化した娘達がこれからを担っていくと思うんだ。」
長門「その時がいつになるかは分からない、だから。」
陸奥「あれだけ熱心に指導をしているのね。」
長門「こういうのは可笑しな話かもしれないが、生き残って欲しいのさ。」
長門「次代を担う彼女らの教導、疎かにする訳にはいくまい?」
長門「提督も恐らくそれだけ先を見据えて私に教導を託したんだろうさ。」
陸奥「うふふ。分かったわ、気の済むようにやりなさい。私はあなたが行き過ぎたときに止める役をさせてもらうわね。」
長門「陸奥はいい女だなぁ。」
陸奥「いまさらよ。」アラアラ
フフフ
ウフフフ
14:以下、
占守「自分、一生長門さんについていくっしゅ!」涙ドバー
国後「私、長門さんの事、ただの訓練好きな人だと思ってた!」涙ドバー
択捉「長門さん!」ウワーン
提督「帰ろっか。」目カラ汗ガ
一同「「「はい!」」」
そして、3週目
潜水艦の娘達を交えた本格的な対潜訓練
占守「くらえっしゅ!」
ゴーヤ「ひぃぃぃ!天敵が増えたでち?!」
ボーン!
イムヤ「ひえぇぇ!?」
ボーン!
駆逐艦の娘相手の訓練
子日「ごめんなさい!ごめんなさい!」ドゲザ
国後「いや、本当に気にしてないから!?ねっ!?」
子日「悪気はなかったんです!」ヒラアヤマリ
国後「大丈夫だから!」
長門「択捉、何が起きたのだ?」
択捉「子日さんの主砲が国後さんの尻に刺さって……。」
長門「なるほど国尻になってしまったのか。」ムフゥ
陸奥「何、上手い事いったって顔してんのよ。」
15:以下、
そして
長門「提督から任務を預かってきた。編成についても一任されていてな。」
長門「三人の初出撃になる。不安があるかもしれないが私も同行するから安心してもらいたい。」
占守「初出撃っす!ワクワクしてきたっす!」ワクワク
国後「いんじゃない、で、どんな任務なのかしら?」
長門「海上護衛体制の強化に努めよ!と書いて有るな。ふむ、自分ら以外は編成が自由なようだな。」
隼鷹「へぇ、鎮守府周辺かい?いつ出発する?あたしも同行するよ。」
長門「熟練制空要員!」
隼鷹「上手い事まとめたねぇ。」
長門「ふっ、マリアナの件以来の付き合いだからな。お前の考えている事ぐらい分かるさ。」
長門「頼めるか?」
隼鷹「もちろんよぅ。南西諸島防衛線かぁ。久しぶりだねぇ。」
陸奥「もちろん、最後の一人は私よね。」
長門「あぁ、頼む。」
16:以下、
そして、艦隊は出撃した
勝利S
『 艦隊が帰投しました! 』
提督「なんでお前が大破してんだよ!馬鹿野郎、この野郎!」
長門「はっはっは。」大破
隼鷹「まぁ、あんだけ庇ってちゃ仕方ないわねぇ。」ゲラゲラ
陸奥「もう、仕方ないんだから。」アラアラ
占守「司令、怒らないで欲しいっす!自分達を守っての被弾なんす!」
国後「姉の言うように私達を庇っての被弾なの!」
択捉「司令!怒らないで下さい!」
提督「もうぅぅ……。」ハァ
提督「長門、これもって工廠行って来い。こう言うのもなんだが丁度良かったわ。」
つ 茶封筒
17:以下、
工廠
明石「いらっしゃい、そろそろ来る頃だと思ってましたよ。」ニコニコ
長門「提督にこれを渡されたのだが?」
明石「 Let’s 改修ターイム!」
長門「んんん!?」
明石「お客さん、ちょっと肩こってますねー。」モミモミ
明石「そして、破けた制服はこうだ!」ビリビリ
長門 ひゃぁあぁん ///
明石「ぐへへへ、大人しく改造されろぉー!」
長門 キャァァアァン ///
30分後
長門改二「これは、いいものだな。」
長門改二「ふ、改装されたこの長門、まだまだ新入りには負けないさ。さっ、行くぞ!」
占守「かっこいいっしゅ!一生ついていくっす!」
国後「素敵だわ。」
択捉「これが連合艦隊旗艦!」
提督「盛り上がってる所悪いけど鎮守府近海対潜哨戒と鎮守府近海航路はルートの関係上でれないからね。」
長門「なぬぅ!?」
長門「ぐぬぬ、ちょっと羅針盤妖精に相談に……。」
提督「行くなよ!」
男前な長門さんが羅針盤妖精さんの所に行くも如何し様もないですと言われちょっぴり落ち込んでしまったのはまた別なお話。
24:以下、
『 第二回 長門、駆逐艦に教えを請う 』
25:以下、
長門「困ったな。」
長門型一番艦長門は困っていた。
その手には一枚の紙片。
長門「どうしたものか。」
改めて紙片を見やる。
長門へ
改二改装によって使用可能になった新兵装を使い慣れている駆逐艦の娘達に使い方を教えて貰って来る事。
長門は自分の新たに改装され強化された項目を思い返した。
そして、昨晩、明石から貰った仕様書を妹の陸奥と一緒に読んだの思い出す。
26:以下、
長門「ほう、大発が積める様になるのか。」ペラッ
陸奥「あら、秋月ちゃん達の主砲も積めるのね。」アラアラ
長門「おぉ、最になれるのか!」
陸奥「でも、これだと主砲積めないわよ?」ダメヨ
長門「確かにそうだな。ふふ、とはいえ面白そうだな。」ロマンワクカ
陸奥「うふふ。きっと何かの役に立つわよ。」
長門「となると、まずは大発か。」
長門は更に思い出す、以前に叢雲と遠征について話をした際に大発を積んでいる場合は獲得報酬が多くなるという会話をしたことを。
そして、朝潮型の娘が一番対応している娘が多いということ、搭載可能な種類も多いという事。
長門「確か、朝潮型が大発の搭載可能な種類と娘が多いと聞いたな。」
足は駆逐艦寮へ。
27:以下、
朝潮型部屋前
長門「頼もうー!」
道場破りの如き一声。
突然の戦艦、それも主力である長門の訪問に朝潮達が慌てた様子で出迎える。
朝潮「どうされました!?敵襲ですか!?」
長門「あっ、すまない、そういう訳ではなく。」
長門は事情を説明する。
朝潮「なるほど、了解しました!朝潮型全員でお手伝いさせていただきます!」
そして、一旦部屋の奥へと消え行く朝潮。
28:以下、
大潮「朝潮姉さんからお話は伺いました!この大潮、ど?んとお手伝いしちゃいますよ!」ドーン
なぜかシャドウボクシングをする大潮。
霞「姉さんから聞いたわ、まっ、頑張りなさい。」
朝潮「長門さんに頼られて嬉しいそうです!」
霞「ちょっ ///  ちっ違うわよぅ!?」カオマッカ
朝潮による翻訳が入る。
荒潮「あらあら?、長門さんに頼られるなんて悪い気しないわねぇ。」アラアラ
長門「宜しくお願いする!」
長門「あっ、これ手土産なんだが。」
つ カステラ
朝潮「この蝙蝠マークは!故郷の!?」フワワ!
朝潮「全力でお手伝いさせていただきます!」キリッ!
こうして、長門は朝潮達に大発の使用の訓練をしてもらう事となった。
その日の夜、長門達姉妹の部屋
陸奥「ねぇ、長門。隼鷹からもらったカステラ知らない?」
長門「しっ、知らないな。」メソラシ
陸奥「ふぅん、そう。ふぅん。ふぅーーん。」
長門「」汗ダラダラ
陸奥「まぁ、いいわ。今度の非番の日、買い物に付き合って頂戴ね。」
長門「全力で任された!」
29:以下、
そして、迎えた翌日
長門「なぜ皆、野球の格好なんだ?」
ベースボールキャップにユニフォーム、背中には御丁寧に背番号に名前までプリントされた
揃いのユニフォーム姿で朝潮型がそこには揃っていた。
朝潮「長門さんの分も用意してあります!」
背中にNAGATOの刺繍。
長門「背番号がないな。」
朝潮「あっ、その1にするか7にするかで……。」
長門「そうか、それなら。」
どこからか取り出したマジックで記入した数字は11
朝潮「11ですか?」
長門「あぁ、一時的とは言え朝潮型の皆に世話になる訳だから、朝潮型11番艦長門…でどうだろうか?」
と長門の提案。
朝潮「はい!すっごく、すっごく素敵だと思います!」
と、目を輝かせる朝潮。
30:以下、
霞「随分大きな妹ができたもんね。まぁ、宜しく。」
朝潮「今まで末っ子で妹が居なかったから妹が出来て嬉しいそうです!」
長門「ほう、そうか、では、よろしく指導をお願いする。お姉ちゃん!」フフフ
霞「もう!恥ずかしいったらぁ /// 。お姉ちゃんなんてやめて!」カオマッカ
荒潮「よかったわね、霞ちゃん。」ウフフ
霞「からかうなぁ!」ジタバタ
そして、長門が着替えている間になにやら準備が整ったようだった。
31:以下、
大潮「では、この大潮がまず最初の手本をおみせしちゃいますよ!」
ザッ
左足が海面から浮き、上半身を大きく捻らせ、駆逐艦の体から放たれたとは思えないほどの勢いで『 大発 』が投げられた。
ズバン!
山雲「ストライク?。」
その身に不釣合いな重装備のプロテクターとをつけた山雲が
自身の持つキャッチャーミット内に収まった『 大発 』を投げ返しながら言う。
その後ろには姉妹の朝雲、満潮、霰が山雲の体を支えるようにして備えていた。
長門「なんと、大発とは投げるものだったのか……。」
32:以下、
朝潮「今更な説明かもしれませんが大発は陸上型の敵に対して非常に有効です!」
長門「あっ、はい。」
朝潮「ですが、大発そのもののエンジンスピードでは攻撃に行っている間に沈められてしまいます!」
確かに砲台小鬼や集積地棲姫が攻撃してくる状態で動きが遅い大発が進んでいくのは……。
うん、プライベートライアンの冒頭シーンだな……。
朝潮「ですので私達駆逐艦がカタパルト代わりの役割をするわけです!」
そういうなり構える朝潮。
右足を後ろに引き、戻し、足を一瞬上げて戻すフェイントを挟みアンダースロー。
スバーーン!
山雲「ストライ?ク。」
朝雲「さっすが朝潮姉!大発の軌道が見えない!」
山雲「ねー。」
霰「うん……、すごい……。」
長門「朝潮よ、ボークをとられないのか?」
朝潮「野球じゃないですよ?」
そうだった。あまりにも野球然としていたため思わず聞いてしまった長門。
33:以下、
霞「じゃぁ、あんたも投げてみる?」
つ カミ車
霞が渡してきたカミ車を手に投球フォームに入る長門。
ザッ!
右足は天高く、そして、大きく振りかぶった。
なげられたカミ車は海面スレスレを飛びその軌道上の海面は大きく切れ波が沸き立つ。
そして、朝潮型姉妹、山雲が構え朝雲、満潮、霰の三人が支えるそのミットの中に何とか納まった。
どごん。
音が後から来たとは満潮の証言である。
シュゥゥゥーーーーー。
朝潮「すごい。」
霞「これが、長門改二。」
山雲「やられちゃったの、ねー。」 大破! シュゥー
朝雲「痛ったぁーい。」 大破! バタン
満潮「ストライクー。」 大破! キュゥ
霰「もう……、駄目……。」大破! キュゥ
この後、長門が申し訳ないと全力で土下座していたのは言うまでもない。
34:以下、
そして、迎えた訓練最終日。
幾つかの投球フォームを学び、いかに敵に手元の大発の軌道を読ませないかというのを長門は習得した。
朝潮「長門さん、朝潮達がお教えできることはもうありません。」
大潮「長門さんは大発マスターです!これからもどーんと頑張って下さいね!」
荒潮「とっても素敵よ?。」
山雲「あの投げ方が出来れば無敵だと思いますぅ?。」
朝雲「訓練の内容を踏まえて頑張ってね!」
霞「はい、これ、あんたにあげる。」
霰「被って欲しい。」
霞が差し出すのは煙突のような形をした帽子。
霰や大潮が被っているあの帽子。
35:以下、
長門「これは……。」
朝潮「はい!妹達と、いえ、霞が特に強く主張したことも有り
 長門さんを朝潮型名誉顧問に任命させていただこうと思います!」
朝潮「その記念品です!」
長門「霞が……か、霞よ、ありがとう!」ダキツキー
霞「なんでばらすのさ!もぉー!!知らないったらぁ!!」カオマッカ
朝潮「受け取ってくれて嬉しいそうです!」
長門「ありがたくいただこう!」
かぽっ。
その帽子のサイズは少し小さく、頭の上に納めるにはちょっと足りない。
例えるなら松風の頭の上のシルクハットの様な、つまりはちょこんと乗ると表現した方が正しい様子。
36:以下、
長門「どうだろうか。」ムフー
ドヤ顔で意見を求める長門。
朝潮(サイズが間違ってたましたなんて言えない。)
大潮(これはどーんと間違えてました!)
荒潮(あらあら?。)
霞「………。」
山雲「あー、これはサイズ間違えてたー。」ネー
朝雲「でも、却って可愛いわね。」
満潮「たしかに、可愛い!」
霰「……、有り。」
長門「そうか!?いいか?」ンフー
長門「霞、ありがとう?。」
朝潮型非改二勢からの言葉に喜ぶ長門、そして、帽子を贈ってくれた霞に抱きつく。
霞「もう!恥ずかしいから、離れなさいったらぁ?!」カオマッカ
こうして、長門が朝潮型名誉顧問に就任し大発訓練は終了した。
37:以下、
その日の晩
長門「朝潮型名誉顧問11番艦長門!抜錨する!よーそろー!」
陸奥「長門、よっぽど嬉しかったのね。」クスクス
長門「陸奥よ、今の……。」
陸奥「最初から見てたわよ。」アラアラ
長門「ぬぁぁあぁ!?」ゴロゴロゴロ
自室の鏡の前で決めポーズをとっていた所を妹に見られ悶絶した長門さんなど居ない。
43:以下、
長門「困ったな。」
陸奥「作りすぎたわね。」
二人の前には大量のカップケーキ。
長門「まぁ、食べるだろ。」
陸奥「適当ね。」
二人がカップケーキを作ったのは今回教えを請いに行く秋月型姉妹に渡す為。
初めは買っていったものをと思っていたのだがあんまり立派なものだと
姉妹達が遠慮するだろうからとの陸奥の提案で手作りの物をとなったのだ。
艤装で製造出来るラムネを利用した蒸しパンとラムネ。
長門「ラムネを利用した蒸パン、作りすぎたな。」
陸奥「一口サイズでと考えてカップケーキ型に入れたまではよかったんだけど。」
44:以下、
ズラー。
長門「うむぅ。余分は秋月達の所に行く途中で出会った娘達にでも分けるか。」
こうして長門は秋月姉妹へのカップケーキを可愛らしい箱に納め、姉妹の部屋へと向かった。
途中で出会った弥生や卯月、夕立や時雨に余分を配りながらの訪問だったそうである。
卯月「今日のおやつを貰ったぴょん!」
弥生「ありがとうございます。」
時雨「ふふ。実に美味しそうだね。今度、改めてお礼をさせて貰うよ。」
夕立「美味しそうっぽ?い。」フンフン
尚、後日談では有るが貰えなかった提督と一航戦が長門に抗議をしていたそうである。
提督「長門の手作りぃ!?」グギギギ
赤城「余ったというのであればなぜに一声……。」ギギギギ
加賀「いつでも胃袋はスタンバイしているのですが。」グヌヌヌヌ
長門「あっ、あぁ、申し訳ない。」ドン引キ
45:以下、
秋月姉妹部屋前
長門「失礼するぞ!」
秋月「あっ、はい。どうされました?」
長門「あぁ、すまない。実はかくかくしかじかで。」
簡単に説明。
初月「なるほど、モシャモシャ 了解した。」
長門「気に入ってもらえたようで何よりだ。」
照月「分かり モシャモシャ ました!」ゴックン
秋月「しっかりと協力させていただきます!」モイモイ
こうして秋月達を餌付けすることに成功した長門は翌日から練習に付き合ってもらうことになったのだ。
46:以下、
翌日海上演習場
初月「長10cm砲だが、僕の子を使ってくれ。」
長門「いいのか?初月の大事なものなんだろ?」
初月「いいさ、長門になら。うん、長門になら僕は大丈夫だ。」
初月「大事に扱ってくれ。」
初月「とってもデリケートなんだ。」
長門「こうか?」
初月「んっ、長門の手付き、すごく素敵だ。」
秋月(なんか会話だけ聞いているといやらしく聞こえる。)ボショボショ
照月(なまじ二人がイケメンだからだよ秋月姉。)ボショボショ
瑞鶴「で、私は何するの?」フテクサレー
初月「あぁ、すまない。瑞鶴、長門の対空射撃訓練に付き合って欲しいんだ。」
瑞鶴「長10cm砲で艦載機を落す訓練ね。分かったわ!」
47:以下、
そして訓練開始。
初月「長門!あそこだ!撃て!」
長門「おう!」
秋月(なんか息ピッタリだね。)
照月(だね。)
そして
長門「初月よ、すまないがちょっと声が聞き取りにくいのだが。」
初月「あぁ、長門の方が身長が高いからな。」
長門「それで、ちょっといいか?」
初月を抱えあげる長門。
そして、自分の艤装の上に座らせる。
長門「どうだろうか?」
初月「なるほど、確かにこれだと長門の耳が近くなるな。」
秋月(長門さんに話しかけてるのが愛を囁いているように見える///)
照月(まるで恋人がじゃれあっているみたいだよう///)
初月「どうだ?声はよく聞こえるか?」
長門のさらりとした黒髪をすこし掻き分け耳に直接話しかける初月
秋月(キャァー!初月大胆!!)赤面
照月(秋月姉!初月、もう、長門さんのお嫁さんでいいんじゃないかな!?)錯乱
長門「あぁ。よく聞こえる。さて、訓練の再開といくか。」
初月「あぁ、二人の共同でやろうじゃないか。」
秋月(二人の共同作業!!)
照月(初月ってば大胆!)
瑞鶴(なんか、あそこだけいい雰囲気作ってて腹立つなぁ。)
そして、なにやら瑞鶴が嫉妬していたものの初日の訓練は終了していた。
48:以下、
長門「たまには大浴場も悪くないものだな。」
かっぽーん
5人は訓練後に汗を流す為に大浴場に来ていた。
秋月「普段は自室のお風呂なんですか?」
長門「あぁ、自室の風呂にバスクリンを入れてリラックスしているよ。」
照月「バスクリンってなんですか?」
長門「なんっ……、だと?」
瑞鶴 バシャバシャ ←顔を洗っています
長門 目頭を押さえています
長門「すまない、この長門の落ち度だ。提督にはよくいっておこう。」
後日、50Pにも及ぶ具申書と長門による2時間もの熱いプレゼンにより、
この鎮守府の艦娘の給料にバスクリン購入費用が福利厚生費として支給される様になったそうである。
49:以下、
そして、対空射撃訓練は進む。
数日後
瑞鶴「今日も長門さんに向かって模擬弾を落す感じ?」
初月「あぁ、頼む。長門よ。もう僕が指示を出さなくても大丈夫だな?」
長門「うぅむ。初月が離れるのは少し不安だが、そうだな。やってみよう。」
照月(お姉ぇ、初月が離れると不安だって!)
秋月(長門さんとそんなに親密になっていただなんて///)
瑞鶴「なんとなく鳶に油揚げを持っていかれた様な気分だわ。」
初月「じゃぁ、長門、上手くやれるといいな。」ハグー
長門「あぁ、私の勇姿、そこで見ててくれ。」ハグー
照月(キャァーー!!)
秋月(キャァーー!!)
瑞鶴「何だかよく分からないが腹が立ってきたぞ!」
瑞鶴「長門さん覚悟!!」
長門 KO !
50:以下、
長門「くっ、まだまだ修行が足りないか……。」ボロボロ
初月「長門、大丈夫か!?瑞鶴!なんて大人げ無い事をしているんだ!」タイジョウブ?
瑞鶴「とられた。」ショボーン
初月「ほら、肩を貸してやろう、しっかり。」
長門「いや、すまない。」ヨロヨロ
コケッ 
初月「うわぁ!?」
秋月(長門さんが初月を巻き込んでこけた!)ムハァー
照月(しかもいい感じに押し倒した!長門さんが上だ!!)フガー
初月 フイ/// (赤面しつつ横を向きました)
秋月(長門さん!今!今です!)
照月(長門さん!やっちゃえ!)
瑞鶴「試合に勝って勝負に負けた気分だわ……。」
秋月(エンダァーーーーーー!!)
照月(エンダァーーーーーー!!)
長門「その初月、すまない。」セキメン
初月「いや、いいんだ。」セキメン
秋月 照月 「「 チッ 」」
51:以下、
そして秋月、照月の思惑通り?にいい感じになりつつある頃。
長門「初月、ちょっといいだろうか?一つ、重要な話があるのだが。」
秋月(キターーーーーー!)
照月(キマシ!!)
初月「なんだ?」
長門「いや、長10cm砲なのだが主砲として装備できるということは徹甲弾も装填出来るのではなかろうか?」
秋月 照月 ズコー
初月「姉さん達、どうしたんだ?」
秋月「あっ、ごめんなさい。」
照月「うん、なんでもないの。」
初月「あぁ、すまない長門。それでどうしたんだ?」
長門「うむ、先程から徹甲弾を装填しようとしているのだがなかなか入らなくてな。」
初月「いや、流石に無理じゃないのか?長10cm砲も嫌がっているぞ?」
52:以下、
ジタバタ
ムリムリ
グイッ ブスッ
長10cm砲「んほぉぉぉぉぉぉ!?らめぇーーー!入んないのう!」
秋月 照月 初月「「「喋ったぁ!?」」」
ズボッ
長10cm砲「ひぎぃぃぃーーーー!!」
長門「あっ。入った。」
長10cm砲 ヘブン!
こうして、長門は長10cm砲で徹甲弾を撃つという特殊技能を修得した。
長10cm砲「まったく、勘弁してほしいぜ。ガバガバになっちまうところだったぜ。」
長門「すまない。」
長10cm砲「なに、姐(あね)さんと俺のなかじゃねぇか言っこなしだぜ。」
53:以下、
初月「喋れるんだな。」
長10cm砲「戦艦はデーター処理に使えるリソースがでけぇ。」
長10cm砲「そのリソースを一部使わせて貰ってるんだ。初月のお嬢達駆逐艦では無理だな。」ナレルノニキョウマデカカッタガナ
初月「そうか、長門のリソースはでかいのか。ふむ、確かにでかいな。」ジーッ
長門「初月、たぶんお前の視線の先は違うと思うぞ。」
初月「そうか、違うのか。照月姉さん以上に大きいからそうかと思ったのだが。」
そして、最終日を迎えた。
初月「長門、僕に出来る事は全てやった。後は実戦でその力を発揮してほしい。」
長10cm砲「へへ、俺があんたと会話を出来るのも今日までか。お嬢とも会話が出来なくなるのもつらいな。」
長門「そうか?初月達とは絆で繋がってるだろ?言葉は交わさずとも分かりあえてるだろう?」
長10cm砲「ちげえねぇ。やっぱり姐さんは良い事言うな。」ニヤリ
秋月「あの、長門さんに受け取って貰いたい物があるんです!」
照月「照月達のとおそろいのペンネントです!」
長門 キラキラ
長門「成程いいものだな。ちょっとつけてみていいか?」アレウマクイカナイゾ
初月「結んでやろう。少し屈んでもらえるか?」
長門「あぁ、了解した。……、どうだ?」
秋月(なんだか恋人みたい///)ホワワー
照月(あり、ですね!)
そして、ペンネントをつけた長門がドヤ顔で仁王立ち。
長10cm砲「さまになってんじゃねぇか。姐さん格好いいぜ。」
長門「そうか、ありがとう。」
長10cm砲「初月のお嬢、これがいい女ってもんだぜ?」
初月「そうだな。僕も見習うとするよ。」
長門「やめてくれ、恥ずかしい///」
長門の顔が真っ赤だったのは時刻が夕方で海に陽が沈んでいたからだったのか
はたまた本当に恥ずかしかったからなのか。
54:以下、
それは本人以外誰にも分からないことである。
長門型の部屋
長門「陸奥!見てくれ!秋月達のペンネントだ!」ニコニコ
陸奥「あら、よかったじゃない。つけて見せてもらってもいいかしら?」アラアラ
長門 ドヤッ!
陸奥「似合っているわよ。それで、朝潮ちゃん達から朝潮型で今度遊園地に行くって連絡があったわよ。」
長門「ほう。」
陸奥「名誉顧問として引率をお願いしますだそうよ。」
長門「ふふふ。問題ない。大発はいるかなぁ。」ウキウキ
陸奥「同じ日に秋月ちゃん達がピクニックに行きませんか?って誘いに来てたわよ?」
長門「なん……、だと?」
陸奥「どちらを選んでも角がたつわねぇ。」アラアラ
長門「ぬわあぁぁあああ!?」
結局、朝潮型と秋月型の懇親会を兼ねて長門が全員分のチケット代を払う形で遊園地へ行くことにしたそうである。
長門「この長門の財布は不沈艦だ!」フハハハ
提督「いいから、互助会の団体割り申請の書類書け!期限ぎりぎりで申請するやつがあるか!」ナンマイカクトオモッテル!
提督「月末は他にも色々書類があるんだよ!」ウワーン
長門「ごめんなさい。」
提督「謝る前に手動かせ!」オワンネェヤコレ
55:以下、
おまけ 北上さんと長門さん
北上「おー、長門さん改二だってー?」
長門「うむ。これでまた一段と皆を守る力が増したという訳だ。」ググッ
北上「でも魚雷乗らなかったねぇ。」
長門「そうなのだよ。」ショボーン
北上「ガン子ちゃんやビス子ちゃんには載るのにねぇ。」
長門「なんともなぁ。」
北上 ! 
北上「長っち、ちょっち耳かして。」
長門「な、ながっち?」
北上「いいじゃん、あたしと長門さんの仲じゃん。ほら耳、耳。」
長門「むっ、むぅ。」ナンダ?
北上「あたしを艤装の上に装備すればいいわけよ。」ボショボショ
そして、長門の艤装主砲上に北上が鎮座した。
北上「いやぁ、いいねぇ、普段より視点が高い分遠くが見えるよ。」
56:以下、
そして、
先制雷撃
長門の超火力主砲斉射
北上の全40門の魚雷発射
敵は死んだ。
北上「いいねぇ、いいねぇ、痺れるねぇ。」
北上「戦艦の火力も手に入れてハイパー北上様がデストロイ北上様に進化したよ?!」
長門「ん?私は北上の装備品扱いなのか?」
北上「やだなぁ長っちー、細かいことは気にしないよ?」
北上「そうだ!大井っちに木曽も装備したらどうなるかねぇ。」
北上「こいつは楽しくなってきたよ!」
デデン!
57:以下、
大井「北上さんに呼ばれて来たのですが?。」
木曽「何をすればいいってんだぁ?」
北上「おお、とりあえず皆、長っちの艤装の上に乗って。」
ズシ
北上「これで、全120門の魚雷、更に先制雷撃が3本、無敵だねぇ!!」
大井「北上さんと船上デートですかぁ。素敵。」ウットリ
木曽「長門、大丈夫か?」
長門「うむ。問題ない。」バーン
訳がなかった。
ズブズブズブ
長門  b(サムズアップ)  I’ll be Back !
木曽「長門――――!!」
大井「長門さんーー!?」
北上「あっちゃぁー。」
この後、明石のクレーンのよって長門は無事サルベージされたそうである。
提督「このお馬鹿!」
長門「申し訳ない。」シュン
提督「心配かけるな!もう……。本当に……。」ハァ
提督「無謀なまねはするなよ?」
この日を境に提督が長門の艤装にこっそりと応急修理女神を積みっぱなしにし始めたのは内緒である。
65:以下、
長門「困ったな。」
長門は困っていた。
秋月達と長10cm砲の訓練が終わってからここ数日、島風から熱い視線を送られていたのだ。
それも、壁や物陰から何かを待っているような熱い視線なのだ。
長門「心辺りがない。」
まてまて、長門よ、何か見落としていないか?
長門は自問自答する。
島風が私に熱い視線を向けてくるその理由………。

島風「今日も声かけて貰えなかった。」
島風「長門さんはやっぱり最に興味ないのかなぁ。」ショボーン
とぼとぼと駆逐艦寮に向かう島風。
長門「そんなことはないぞ!」デデーン
島風「おぅ!」
そこには痴……、ではなく軽量化した衣装に着替えた長門が仁王立ちしていた。
66:以下、
長門「島風、私は謝らなければならない。『 最 』の意味を私は軽く考えていた。」
長門「そう!最ならばきっと。」クゥ
長門は思い返す、今までの幾多の大規模作戦において低だからと出撃を制限されてきた日々を。
その度に出撃をしていく仲間達を羨望と嫉妬の眼差しで見送ってきたこと。
国を護る、その決意を艦娘として生を受けてから改めて誓ったにも関わらず……。
長門は出撃できなかった。
長門「島風、最の極意、教えて貰えるか……。」グシュ
喉奥から搾り出すように発せられた声には嗚咽が混じっていたように聞こえたが島風は長門の名誉のために聞かなかった事にした。
67:以下、
明けて翌日
島風「えへへ。えっとね。最になるとこんな事が出来る様になるよ!」
水上を駆ける島風。
波の上を自在に走る島風。
そして、波の頂上を走り続けくるりと波の上で一回転、あっと言う間に小さくなっていった。
長門「すばやい動き、いや、それとバランス感覚そのものも重要そうだな。」
長門が島風の動きを観察し分析し終えたくらいに沖でUターンした島風が帰ってくる。
島風「見た見た!?これが最!」
長門の周りをドヤ顔で飛び跳ねる島風。
長門「ふむ。では私も始動してみるか。」
最にするため缶とタービンを積んだ機関が唸りをあげる。
長門「うむ、なかなかの出力だ。みせて貰おうか!最の世界とやらを!」
ゴウ!
長門の機関は今までにない度を叩きだす。
鎮守府出撃用ドック付近岸壁
提督「時雨?、見つけた?」双眼鏡ノゾキ
時雨「うん、見つけたよ。あそこ、物凄い勢いで長門さんが走ってる。」指サシ
提督「えっ、走ってるの?うわっ、すげぇい。」
時雨「うん、凄く早いね。」アゼン
明石から頼まれ、たまたま非番だった時雨と提督が遠方から観測していた長門は水上を腕組みしたまま文字通り走っていたという。
時雨「なんていうかね、前傾姿勢で物凄い勢いでステップ刻みながら走ってる。」
時雨「なのに頭がまったく上下動してないね。」
提督「長門すげぇなぁ。」
長門は島風との訓練で十傑衆走りを習得した。
68:以下、
島風「長門さんは低から最になったんだよね!」
長門「あぁ、そうだな。」
島風「低 → 高 → 高+ → 最 の順番だから三倍くなったんだよね!」キラキラ
長門「そうなるな。」
島風「三倍だよ!三倍!」スッゴーイ
島風「艤装は赤色にしなきゃ!」
長門「そっ、そういう決まりがあるのか?」
島風「うん!三倍は赤色だよ!」
また、島風に押し切られ暫くの間、長門の艤装は赤色に塗装されていたそうである。
提督「長門、角もつけておくか?」ホレ
長門「やめてくれ恥ずかしい///」
69:以下、
そして、島風による最航行時の砲撃訓練
島風「最航行時は敵のほうが遅いので長門さんの今までのやりかたと変わります!」
長門「確かに敵の方が動きが早いから敵の動きを先読みして射撃すれば敵が勝手にあたっていたな。」
島風「今日は高で動く島風達の動きを見てもらうために協力者に来てもらってるよ!」
天津風「島風から協力を頼まれたから手伝いに来たわ。長門さん、宜しくね。」
陽炎「面白そうだからやってきました!」
長門「駆逐艦の娘達は基本が高だからタービン+缶2個で最なのか。」
島風「島風は缶1個だよ!」
※装備スロットの関係で島風以外主砲積めないんじゃないのというのは補強増設で補って居ると思っていただけると幸いです。
島風「じゃぁ、今から三対一での紅白戦をやりたいと思います!」
長門「そうか。分かった。」
陽炎「手加減なしよぉー!」
天津風「島風、いいの?」
島風「うん!長門さんに最での戦い方を把握してもらう為だから手加減なしだよ!」
天津風「そう、長門さん。宜しくね。」
長門「あぁ、宜しく頼む!」
70:以下、
そして紅白戦が開始された。
提督「で、ボロ負けと。」
長門「あぁ、完膚なきまでにだ。提督よ、駆逐艦はすごいぞ!最高だ!」
提督「負けたのに嬉しそうだな。」
長門「あぁ、それだけ我が鎮守府の駆逐艦娘の錬度は高いということだろ?」
提督「我が鎮守府か。」
長門「あぁ!」
提督「それで負けた原因は分かったのかな?」
長門「うむ。私なりに考えたのだが島風、天津風、陽炎の三人はもともとが高なだけあって敵の誘導に長けているな。」
長門「最初の牽制射撃でこちらの進路を決定づけさせ効力射を続く者が撃ち込んでくる。」
長門「こう、単縦陣で突っ込んできてだな?」
71:以下、
提督「うん。」
長門「先頭の島風の連装砲が島風を中心としたデルタフォーメーションで私の進路を牽制射撃によって塞ぐ。」
提督「ほうほう。」
長門「続いてその後ろの天津風が効力射だ。牽制射撃で進路が予め制限されているからその中に撃ち込めば勝手に当たる。」
長門「そして、止めが陽炎だよ。陽炎の射撃精度の高さは訓練の賜物だな。実に上手い。」
長門「同じ場所に連撃を決めてくる。流石ネームシップだよ。」
提督「ジェットストリームアタックじゃねぇか!」
長門「なんと、名前があるほどに有名な戦闘術だったのか。」
提督がしばし説明しました。
長門「そうかぁ、アニメのかー。とはいえ、実戦に取り入れて実行できるというのは凄いな。」
提督「まぁな。」
長門「これからこの長門が先頭をやれると思うと胸が熱いな!」
提督「ロボットアニメとか好きなの?」
長門「陸奥には内緒だぞ///」
提督(好きなのになんで知らなかったんだろう……)
こうして、最を生かしたチームプレイの練習を島風達と行い長門の訓練は終了した。
72:以下、
そして、迎えるは最終日
島風「長門さんにプレゼントだよ!」
手渡されるは島風とお揃いのリボン。
天津風「あら、いいわね。羨ましいわ。」
陽炎「私と天津風からはこれ!」
陽炎が手渡すのは陽炎型の手袋。
陽炎「大事に使わせていただこう。」
島風「後ね、後ね、長門さんを名誉島風型2番艦に任命するね!」キラキラ
長門(朝潮達の事を聞いていたんだろうなぁ。島風は姉妹が居ないものなぁ。)
長門「喜んでその名誉を受けようか。」
島風「島風の事、お姉ちゃんって呼んでいいんだからね!」
長門「そうか、これからはそう呼ぶとしよう。」フフフ
その日の夜 長門と陸奥の部屋
長門「陸奥よ、どうだ、似合うかな?」
陸奥「あら、可愛いじゃない。」
長門「だろう!?」
陸奥「提督にも見てもらったら?はい、これをあげるから口実にして行って来なさい。」
長門「酒か……。」
陸奥「あたし酔っちゃったのー、で、落しちゃいなさいな。」
長門「!?提督を誘惑してこいと?!」
陸奥「よく女の魅力に胸を挙げる男が居るけど、女が男を落として嵌めるのは胸じゃないわ。」
長門「はめる!?」
陸奥「長門はほんとうに初心ねぇ。まっ、妹としてアドバイスするなら提督は押しに弱いから積極的にいきなさい。」
長門「ううむぅ、分かった///」
73:以下、
執務室
長門「てっ、提督よ、まだ仕事か?」
提督「月末は嫌いだよっと、というかこの御時勢、今だに紙ってのがなぁ。」
長門「紙に書いて署名をさせる事で他人の成りすましを避ける目的もある。」
提督「一理あるな。まっ、粗方終わってるからなキリも良いし今日はこれで看板だ。」
提督「長門も珈琲飲むか?」
長門「いや、提督。酒でも一緒にどうだ?陸奥が提督と飲んで来いとこれをくれてな。」
そういい取り出すはウイスキーのボトルとグラスを二つ。
提督「すまない。酒は飲めないんでね。恥ずかしい話、弱いんだよ。」
長門「飲めないのではなく、飲まないの間違えではないのか?」
長門の言葉に一瞬眉根を寄せる提督。
長門「叢雲から聞いているぞ。ここに提督として着任してから酒を飲まなくなったと。」
長門「叢雲は理由を知っていたようだが教えてはくれなかったな。」
長門「酒を飲むのが怖いのか?」
74:以下、
提督「あぁ、怖いね。酒は思考を鈍らせる。」
長門「流石に作戦指揮中に飲むほど馬鹿ではないだろう。」
提督「当たり前だ。」
長門「では、なぜ酒を必要以上に断つんだ?」
長門の問いに深く溜息を吐く提督。
提督「そうだな。叢雲は初期艦だから知っている訳だが長門にも話しておくか。」
提督「長門よ。私は何の力も持たない人間だ。艦娘のように艤装を背負い海へと戦いに出ることなど到底出来ない。」
長門「まぁ、それはそうだ。」
提督「日々の焦燥感っていうのは提督業につきものとは言えつらい物だ。」
提督は語る。
艦娘、提督は未婚だが自身の結婚した友人たちの子供達と同じくらいの容姿の駆逐艦の娘達を
対応できる戦力がそれしかないという理由で戦場に送り出す理不尽。
にもかかわらず自分への好意を隠さずに慕ってくれる。
毎日、敵の掃討戦を行なっているものの勝っているのか負けているのか分からない戦局。
最近は敵が本土進攻までしてくる始末。
75:以下、
提督「この身が担う任務の重さを考えれば身が引き締まる思いと言う奴だよ。」
提督「この鎮守府に居る皆の期待と信頼を裏切る訳にはいかないだろ?」
長門「一部に言葉のきつい者も居るようだが?」フフ
提督「まぁ、あの娘達は鎮守府の仲間が大事だから私に成長しろという部分できつく言ってるんだろ。
 なかなか理解されにくいがな。」フフフ
提督「それに、皆が皆、私を慕い、指揮に信頼を寄せてくれている。」
提督「なればこそ真摯にありたいと思っただけさ。」
提督「職業上、見送ってしまった人も多いしな。ここで見送る娘を出すなど絶対にしたくないんだ。」
長門「提督よ。」
提督「ん?」
長門「疲れないか?」
長門「提督が酒を飲まないのは私達に対し誠実にある為というのは分かった。」
長門「だが、そこまで張り詰めなければいけないほど私達を信用出来ないか?」
提督「いや、そういう事はまったくないな。」
76:以下、
長門「ならば、酒を飲め。」
提督「どうしてそうなる。」
長門「私を頼れ。この改装された長門改二を。提督が信頼できないほど私は非力か?」
提督「………。」
長門「私以外のほかの者でもいい。もっとみんなに頼れ。提督が道を間違えればそれを皆で正す為に動くさ。」
長門「道が暗いというなら探照灯で照らしてくれる者もいるだろう。荷が重いというなら共に持とうじゃないか。」
長門「信頼しているというのなら、もっと私達を頼ってくれ。現状壁を作っているのは提督だぞ?」
長門「どうだ?」
提督「はは、なかなかその通りだな。『 俺 』もすこし難しく考えすぎていたようだ。」
提督「そうだな、負担を一緒に受け持ってくれる相手が一杯居る訳だよな。」
長門「そうだ。もっと皆を、私を頼れ。くそ提督。」
提督「ふん。似合わないぞ。」フフフ
長門(普段は一人称が私の提督が俺と言った辺り壁を少しは壊せたようだな。)
77:以下、
提督「長門、酒を少しだけ貰えるか?」
長門「ん?なんだ、飲むのか?」
提督「お前なぁ、あれだけ言っておいて……。まぁいいや。」
そう言い、長門からグラスを受け取る提督。
提督「いい酒だな。」
長門「だろう?」
提督「……、長門。」
長門「なんだ?」
提督「お前は明日から演習番長な。新規着任の娘の錬度向上に付き合ってくれ。」
長門「………、ふふ、そうか、あぁ、この長門、了解した!」
結局、長門が提督に島風リボンを見せることはなかった。
提督はこの日を境に酒を飲む艦娘達と少しづつ飲むようになったそうである。
78:以下、
そして……
金剛「長門!提督のハートをゲットするのは私デース!」
金剛「長門、ライバルとして勝負するデース!」
一部の聡い艦娘達にライバル宣言される長門。
長門「はは…、困ったな。」
島風「長門さん!演習付き合って!」
島風「最の戦闘術を相手に見せつけよう!」
朝潮「いえ、長門さんはこの朝潮達とZ作戦前段任務に行く予定です!」
大潮「そうです!集積地や離島棲姫に魔球をドーンと投げに行く予定ですよ!」
初月「いや、僕達と一緒に敵空母機動部隊の迎撃に行く事になっている。」
秋月(初月がんば!)
照月(秋月お姉と応援してるからね!)
79:以下、
長門「困ったな。」
長門は今日も困っている。
だが、顔は実に笑顔だ。
困ったと口では言っているが長門はその一つ一つを確実に乗り越えるだろう。
そして、彼女は自分の役割を果たすだろう。
国を護り、仲間を護るという役割を。
提督「なぁ、長門。明日予定は空いているか?」
長門「困ったな。」
提督「駄目か?」
長門「ふふ。提督次第だ。つまらぬ用事だと許さんぞ?」
提督「大事な用事だ。」ニヤリ
長門「そうか、それは困ったな。」フフフ
一人の提督とその相棒、大戦艦長門の物語。
これにて閉幕。
お付き合いいただきありがとうございました。
艦!
80:以下、
おまけ
提督「長門、ロシア語できたっけ?」
長門「いや、出来ないな。」
提督 長門「「困ったな。」」
二人は困っていた。
ガングートは日本語は読めるが書けない。
そして、響と一緒にリランカへ現在出撃中なのだ。
提督「今日中に提出しないとプーやんが怒るって。」
長門「提督、プーやんって誰の事だ?」
二人が見つめる書類はロシア大使館へ提出するガングート着任に関する書類。
バーン!
81:以下、
執務室のドアが大きく開けられ占守が入ってくる。
占守「長門さんが困っている気配がしたっす!」
長門「確かに困っているが。」
占守「自分、先の大戦後はロシアで護衛艦していたのでロシア語いけるっす!」
提督「それは素晴しい。」
こうして占守のおかげで無事書類完成しロシア大使館へ送られたそうである。
ロシア大使館
大使「語尾に全部『 しゅ 』がついてるんのだが、日本式のまじないなのか?」
大使館職員「しむしゅしゅしゅー。」
大使「しゅしゅっ?」
大使館員「しむしゅしゅしゅー。」
大使「しむしゅしゅしゅー。」
汚染がロシアの大地に広がるのはもうまもなくである。
82:以下、

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